殺陣を極めろ!アクション描写スレッド

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1名無しさん@お腹いっぱい。
どうして俺はカッコイイシーンがかけないんだ〜
殺陣がへぼすぎて、とてもアクションシーンなんて書けない。

なんて悩んでいる人を、殺陣が得意な人たちが、指導するスレです。
曝し歓迎。
2作家志望:2001/06/07(木) 00:45
テーマ決めたほうがやりやすいかも。
まずは、剣X剣かな?
3名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/07(木) 00:50
書きなれるためには、
まず、主人公の視点に固定すること。
一人称では
書き手の薀蓄が出やすく、読みにくくなることが多いようだ。
4悪い例:2001/06/07(木) 00:54
 バコ!!
 棒きれが後ろから飛んできた。
 目から火が出て壁に燃え移る。
「いてぇな、このやろ」
 俺は相手の胸ぐらを掴みホームとホームの間の暗渠に落とし、近付いてくる電車の音を待った。
「たすけてぇ、たすけてぇ」
 相手は呻いていた。
 やがて電車が来て、呻き声も聞こえなくなる。
「わぁい、やっつけたぁ、ばんざぁい」
5名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/07(木) 00:55
>>4
面白い文で悪い例を書いてはいけません。
ワラタヨ。
6名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/07(木) 01:00

擬音、は、たしかに安易。

7名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/07(木) 01:07
8名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/07(木) 01:49
>>4
>目から火が出て壁に燃え移る。

うますぎ・・・
9名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/07(木) 02:13
誰も良い例をださない。
プチブル的ノンポリ主義では小説は上手くならぬぞ。

と思った俺も書けないので、革命的前進のため
峻烈たる自己批判を繰り返しながら、労働の旅にでよう。
10名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/07(木) 02:38
>>9
>>7はいい例だと思うが。
11名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/07(木) 02:50
>>10
よんだぞ、革命家の俺が言うのもなんだが、
ほこりっぽいのではないだろうか。
一読して弛緩した顔になり、くつろいでしまった。

速度感が有れば良いというものではないが、懐かしさを感じるような
剣戟では今時の同志たちの心は打たないのではないかと考える。
(この口調はやりすぎると求人君だな、やつあ革命家だったのか)

明日、私も、革命的文例を見繕ってこよう。では。
12名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/09(土) 04:15
うん。7はいいじゃないか。かっちょよい。
殺陣には二種類あると思う。アクションを直接表現するか……剣がこーきてこーなって、って感じのと、
あるいは7みたく抽象的に書くか。フツーは後者だね。その方がページ数少なくて済むし。
でもスリラーとかサスペンスとか、アクションが必要なジャンルなら前者も必要だと思う。
13革命家:2001/06/10(日) 01:10
立て万国のろーどーしゃー。

よお、すまんすまん、革命家だ、昨日よさめの剣戟を持ってくる約束だったが
取りあえず、収容所列島もかくやと思われる労働をしていたので、その暇が
無かったんだ。
取り合えず、自作の悪い例を書いて来たので同士達で総括してくれ。

とはいえ、まだ、剣戟は始まっていない、アクションシーンは喧嘩の前のやり取り
からセットで見せるものだと思ってるからだ。
ではよろしく。
14革命家:2001/06/10(日) 01:11
【戦闘前】

 馬を下りて、その女は森に入った。
 大きめの革帽子が強い日差しに深い影を作って、顔は解らない。
 灰色革の少し汚れたハーフマントが腰の所までを隠して、その装備は革鎧とブーツとしか解らなかった。
 木の影がゆらゆらと淡緑深緑のまだら模様を作る中、さくさくと落ち葉をならして彼女は森の奥に分け入って行く。
 鳥の声、木々がざわめく音、小川が遠くにあるのか水音を微かに彼女は聞く。
 澄み切った森の匂いの中で彼女の姿だけが妙に暗く影に沈み込んでいる。
 女の目の前が開け、木々が開けて渡り船の甲板ぐらいの広場になった。
 男たちがたむろしている、どう見ても山賊と呼ばれる男達だ。頭目らしい胸鎧の男の周りに所在なげに六人、剣を研いだり、カードを繰ったり、思い思いに弛緩している。
 ヒラメを思わせるやぶにらみの小男が始めに女に気づいた。
「おうっ! なんだオメェー」カードを投げ捨て、バッと飛び上がるように立ち上がり、腰の刀に手を置いた。「オメェー…… 女か」しげしげと暗い帽子の奥をのぞいて低い声で言った。男達と女の距離は五狼身(約10m)ほど、間に障害物はなく一瞬で間を詰められる、事実上、戦間合い、だった。
「ボルトはいるかい」女は低くそう問いかけた、底に力がある良く通る声だった。
「俺だ、何だ、おんな」頭目らしい胸鎧の男は何か羊筆紙に書かれた物を読んでいて顔も上げようとはしない。
「決めな、ここで戦って死ぬか、捕まってしばらくして死ぬか」
「どっちも願い下げだな、おまえ賞金稼ぎか?」依然ボルトと呼ばれた男は書き付けから目を離さず、言った。手下達はゆっくりと立ち上がり得物を手にし始めている。
「傭兵さ、傭兵ギルドから賃仕事で派遣されてんだよ。」
「頭、俺らがやりますぜ、女傭兵なんぞ屁でもねぇや」ヒラメ目の男が女から目を離さず言った。
「へへへ、女、お、俺らを嘗めた事を、死ぬまで後悔させてやるよお」坊主頭の大男が涎の泡を少し流しながら、斧をもって近づく。
「死にたくないヤツは武器を捨て背を向けろ。それ以外のヤツはあたしが一人残らず殺す」お触れでも読むように淡々と女は低い声で宣言した。
「そいつは強いぞ、死にたくないなら俺がこれを読み終わるまで持たせとけ」ボルトは冷たく言い放つと、また書き付けに集中し始める。
 頭の言葉に子分達は少し緊張したようだが、中背の女が一人と見て囲む感じに散開し始めた。
 女は帽子を落とし、マントの掛けがねを外して落とした。赤毛に近い金の短髪が光を反射してきらめく。よくある顔だが角度によって一瞬可愛く見えたりする顔、目が少し垂れているのが僅かにバランスを崩している。
「名前を教えてやる」両腕を軽く突きだし手首を下に曲げ案山子のような格好で女は言った。
「ナッツだ、死の神に告げろ」チャリチャリチャリ澄んだ音がナッツの手元から地面にかけて小さく鳴っている。銀色の細い鎖、銀鎖を手首から地面に目で追っていくと両刃のナイフが左右に二つ地面に刺さっていた。チェーンナイフ。振り回して遠心力で突き刺す鎖武器だ。
「そんなままごとみてぇな武器でどうしようってんだよぉ!」絶叫しながらヒラメ目が刀を振りかざしてナッツに駆け寄る。重心がぶれる走りで剣の腕は素人と知れる。食い詰めた農民とナッツは出自を読んだ。
 頬に軽く笑みを浮かべて、ナッツは竜巻になった。
15革命家:2001/06/10(日) 01:16
と、まあ、こんな感じ。
喧嘩に入る前のテンションの上がる雰囲気を書いてみたかったのだが、
どうだろうか。
忌憚ない同士の意見をぶつけてくれ。

このあとは、
【雑魚戦】
【ボス戦】と続ける予定である。
(ボス戦に入るところで終わるかもしれぬ、転が思いついてないからだ)
16革命家:2001/06/10(日) 01:18
バカ左翼口調の練習をしていただけなのに、コテハンになってしまった。
(俺も恥ずかしいので口調へのつっこみは勘弁してもらいたい)
17名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/10(日) 03:49
悪役がステロタイプ過ぎる。特にセリフがまるでチンピラだ。これじゃ緊張感は出ない。
さらに、どっかで見たような展開だ。この後ザコがぶちのめされて、それから
親玉の強さを見せつけて……ってとこだろうか。
うーん。アクションは喧嘩の前からってのは賛成だが……。
18名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/10(日) 06:03
あげ
19革命家:2001/06/10(日) 08:38
>>17

やあ、峻烈な総括ありがとう、同士。
ご意見の通り話は進む予定であるよ。

台詞が類型的であろうか、ちんぴらはちんぴらなのだが……

初段雑魚戦の目的はナッツの実力がどれくらいなのかを
読者に見せるのがテーマであります。

20名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/10(日) 09:42
このスレは有益だ。末永く続いて欲しいぞ。
21革命家:2001/06/10(日) 16:24
【雑魚戦闘】
 竜巻としか、形容の出来ない動きだった、全身のバネをつかって、ナッツはやや斜めに回転していた。
 右側の一人と左側の一人が一瞬にして犠牲になった、彼らが首筋あたりに銀色の光を見たと思った時には、もう頸動脈が切断されて意識が暗転し膝をついていた。
なんで水たまりに顔をつっこんで居るんだと訝しがりながら、二人は自らの血だまりにうずくまって動きをとめた。
「な、なんだってぇんだ、動きがわからねぇよぉ」ヒラメ目は呆然と、複雑に回転するナッツと銀色の螺旋を見ていた。
 外つ国の言葉と同じぐらい動きの文法が違っていた。洗練され高度な動きとだけは解るが、どこのタイミングで剣の攻撃を打ち込んで良いのか、ヒラメ目には解らなかった。
 ナッツの右腕が反転し回転方向が変わる、意味の無いような強い動きが鎖を伝わってナイフに宿り、後ろ側からひげ面の一人の首筋に突き刺さる。ナッツは右手のひらを返し、軽く引くと、ナイフが生き物のように跳ね上がり手元に戻る。その間左側のナイフはS字型に動き、兜を被った男の眉庇の下に潜り込み、正確に瞳を貫いてその奥の脳を破壊した。
 魔法の武器ではない、三狼身(約6m)ほどの鎖に両刃ナイフを取り付けただけの単純な武器だった。ただそれを手足のように動かせるほどの訓練を積んでいるだけにすぎない、手のひらの返し、二の腕の微妙な動きを鎖にのせ、ナッツはナイフを上昇させ、孤を描き、直線に走らせる。その美しい動きからナッツのこの武器に掛けた膨大な時間が解る。
 一瞬のうちに立っているのはヒラメ目と坊主頭だけになった。
「首をガードしろ、顔にきたら頭を振れ、ヤツは骨のある場所は狙わない、回収が面倒だからな」ボルトはまだ書き付けから目を離さずに言った。
「か、かしらぁあ!」坊主頭が泣きそうな声を上げた。
「うぜえ、俺に頼るな、おまえ達が弱いのは俺のせいじゃない」子供に言い聞かせるような調子でボルトは言った。
 ナッツは腰を落とし、両腕を開き一度両手にナイフを戻して、再び虚空へ一度にナイフを投擲した。
 ヒラメ目があわてて刀を首に上げると、澄んだ音がしてナイフが跳ね返った。へっとヒラメ目が笑ったその時にはもう右のナイフが目の前に来ていた、頭の言葉通りに首を振ったが当たる場所が目から額に変わっただけだった。
 ヒラメ目が額から鎖をつなげて、どう、と倒れるのを見て反射的に坊主頭は地面に落ちた鎖を踏んだ。
「へへ、こ、これで動けねえ…」一挙動でナッツは左のナイフを手に戻し、柄を握ると坊主頭との間合いを一気に詰めた。
 驚いた坊主頭が斧を振り上げるのと同時に、ナッツは体ごとぶつかるようにして坊主頭の肋骨の下からナイフを心臓に突き立て破壊し、抜き取り飛び下がって返り血を避けた。
 立っているのはナッツ一人だった。小鳥がまた鳴き始めた。ナッツはヒラメ目の頭に足をかけ額からナイフを抜き取った。
「意外に早かったな、ちょっとまってくれ、もうちょっとで、この章読み終わるからよ」ボルトは顔も上げずにナッツに言った。
「なに読んでるんだ、山賊のくせに」すこし呆れたようにナッツは答える。
「詩だよ、詩、このあいだ詩人を襲ってよ、その時はこんなもんって森の中にぶちまけたんだがな、一枚読んじまったのがいけねえ、面白くてよ、子分どもに探させて、やっと全部そろったんだよ」
「詩を読む山賊なんて聞いたこともない」
「まあ、何だって例外はあるってこと」そう言うとボルトは詩の書き付けをまとめ、丁寧に石の上に置き、小振りの石を重しにして風に飛ばないようにした。
「さ、やろうか」ボルトは立ち上がり、気負いもなくごく普通の長剣を抜き、構えた。
 その構えを見て、ナッツは両手のナイフを握りなおした。
「おまえ……」
 構えだけでナッツは自分が確実に敗北するのが見えた。
22革命家:2001/06/10(日) 16:29
全国の労働文学者諸君、こんにちわ。

雑魚戦闘をお送りする。
基本的に、けれん戦闘でしかないが、まあ、たたき台だから
良いのではないかと思うしだいだ。

描写的にここがわかりにくいとか、俺ならこうするなとか
建設的な総括を是非いれていただきたい。

次はボス戦に入る、オチも一応見繕った。
では、革命的戦闘文学の完成を目指して共に進もう、同志!
23名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/10(日) 16:32
>>21
修正すべきところは色々あります。
一番基本的な点は、同じ言葉をそう繰り返さないこと。
でも、まあまあじゃないですか。
個人的には、『竜巻』より『旋風』のほうが好きです。
24革命家:2001/06/10(日) 18:36
>>23

革命的総括に感謝します。
読み返してみると「ナイフ」連呼で嫌ですな、以後気を付けたいと思います。
竜巻も子供くさくて嫌だったのですが、旋風を思いつかなかったですよ。
そっちの方が進歩的ですね。
25名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/10(日) 21:36
理屈っぽいな。
いや、俺もガキの頃大人に読んで貰った自分のショーセツで、
「随分理屈っぽくって逆につまらなくなっている」と
言われたことがあった。その時は気にならなかったが、
今きみの文章を読んでいると、似てるんだな、これが。
対策としてはまず、一旦全文章を一文一段落に分けて
長そうなものから縮めていく。どうしても二段落に分けたくないものは
繋ぐ。それから纏めなおしだ。
26名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/10(日) 21:40
それから、これはアクションシーンに不可欠なんだが、
目で見える動作の他に、それ以外(耳や鼻なんか)の感覚に訴える記述を
増やしたほうがいい。
>小鳥がまた鳴き始めた。
のようにな。血の臭い、なめし革や汗の臭いなどもポイントを抑えて
入れると面白くなるぞ。
27革命家:2001/06/10(日) 21:52
25-26
なるほど、理屈っぽいか、勉強になるな。
蒙を開かれたようだよ。
感覚描写も増やすだな、良い総括だ。
ボス戦の時にはそこら辺も気をつけよう。
同志のご指導に感謝する。
28革命家:2001/06/10(日) 23:29
同志諸君にお聞きしたいことがあったのだが。

今回雑魚戦で六人雑魚を出して、二人描写なしで瞬殺。
二人軽い描写(髭、兜)で瞬殺。二人あだ名付けでちょい描写あり。
な、感じで進めたのだが、バランス的にどうだろうか?
読んでいて、「もうちょっと描写ほしいな」とか、「くどいな」等の
違和感は無かったでしょうか、お聞きしたい。
29 名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/11(月) 00:05
戦闘の動機が弱いから、
「竜巻としか…」のあとの描写そのものに意味が見いだせない。
竜巻…のあとに、
「たちまち山賊たちは絶命した。
  「つ、強ぇ……」
でも充分なんだな。
殺陣描写そのものとしては話題がずれるが、
アクションを書く理由も必要だ。
「勝つ」のがあたりまえ、と思わせては駄目だ。
そこに意外性がないからだ。
30革命家:2001/06/11(月) 08:21
>>29
総括に感謝いたします。

ですが、同志、動機の件は指摘されても困るのですが。
アクション描写の例題と言う事で動機は意識的に抜いております。
うどんの麺の評価をしたい場合は素うどんを出すわけで
「揚げ、ネギが入ってないから良くない」といわれましても。

たしかに、戦闘描写をどれ位するかは、その小説のポジションやテーマとの兼ね合いで
それぞれの作品ごとに、ちょうどいいバランスがあると思います。
この動機ならば、「つ、強ぇ」でも充分でありましょう。
ですが、これにかぎっては戦略(小説)でなく戦術(描写)としての
評価をお願いしたいのであります。

というか、動機を突っ込まれるのは、こちらの文の魅力不足なんで
正当な総括とは思うのですが。ま、ま、そこはひとつ。
31名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/11(月) 23:04
なんか面白いスレだな。がんばって〜
32名無し:2001/06/11(月) 23:39
 詩を読む山賊のカシラってのは、ちょっとイイなぁ。戦闘中ないし戦闘後に詩からの引用を諳んじたりすると、なお良い。
 アクションと関係ないレスでスマン。
33名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/12(火) 05:49
やっぱ第三者的な視点からより、本人達の視点どうしのほうがはくりょくでるのかなあ。うーん
34革命家:2001/06/12(火) 17:34
【ボス戦1】
 重い構えだった、相当才能がある者が、本格的な訓練を十年間、毎日汗をかき続けてやっと、体に染みこませる事ができる重みだった。
 山賊をやっていて良い男ではなかった、これほどの腕ならどの国でも千金をもって仕官させよう。小国であれば将軍位を十分狙える。
「言ったろう、何だって例外があるって」愉快そうにボルトは言う。
 底がしれない、滝壺を覗く幻惑感がナッツを襲う。
 無意識にナッツはボルトを中心に、すり足でゆっくり場所を移していく。
「おまえの負けだ」ボルトの長剣の切っ先はナッツの動きをなぞって回転していく。
 額から汗が流れる、目にかかりそうなそれをナッツはわずかに眉を動かし軌跡を変える。
 ボルトの言葉は事実だった、ナッツは戦う前から負けを確信している。理由は武器だ。
「刀を一本用心に持ってこなかったのが、間違いだ、たかが山賊と嘗めてチェーンナイフで来たのが間違いだったな」
 呼吸が荒くなる。ボルトの言うとおりだ、あたしはプロ失格だ、とナッツは小声で自分に言った。
 チェーンナイフはある程度までの相手には非常に有効だ。
 山賊ぐらいの練度の相手なら多数を遠間合いから一度に屠殺する事が可能だ。ただ、正式に訓練した相手には利かない。
 全ての行動には兆しがある。剣を振る動きにはそれにまつわる最初の動きがある。
 チェーンナイフの兆しは、発生してから刃に動きが伝わるまでがかなり長い。
 腕がある相手ならば鎖の動きに幻惑されずに兆しだけを読み、踏み込み斬る事が出来る。
 ナッツは構えを変えていた、チェーンナイフとして使うのでなく、本来の短剣での剣闘に構えを変化させる。左ナイフを盾短剣代わりに突きだし、右ナイフを上に掲げる。防御主体の構えだ。
「なぜ、これほどの手練れが」
「事情があってなあ、ここから動けないんだよ」と、言うとボルトは真っ直ぐナッツに突っ込んでいった。
 ――疾い!―― てらいも迷いもない真っ直ぐな上段斬り、だから逆に避けにくい。
 ナッツは長剣の棟に左ナイフの刃をたたきつけるようにして軌跡を変え、腰から回転してボルトの後ろにすり抜けた。
「避けるのも上手いな、得物の長さが同じなら、勝負は解らなかったかもしれねえな」
 ボルトは振り返り嘲るように言った。
 ――長さがもう二鳥身(約30cm)あれば―― ナッツは悔やむ、ナイフと剣とでは戦闘の方法が違う、短剣戦闘は内懐に入っての接近戦が持ち味だ、野外では長剣に分がある。相打ち覚悟で踏み込んだところで、あの速度の斬撃を腰にくらい二つにされるのが落ちだろう。
 防御は出来る、だが、これでは勝てない。
 そう考えて、ナッツは戦闘を諦めた。
35革命家:2001/06/12(火) 17:47
万国の労働者諸君、今日も元気に額に汗をかきながら
革命に邁進していますかー?

さて、ボス戦が二つに分かれてしまいました。
分断国家のように(むりやり赤用語)
エンディングの前に総括に答えましょう。

>>31
声援に感謝する、人民の未来のため頑張るよ。
というか、俺のスレって訳じゃないので同志も頑張れ。

>>32
斬新な発想だと思い、ボス戦でやろうとしたのだが、テンポ狂うのでやめました。
良いアイデア頂いたのに申し訳ない。

>>33
難しい所でありますな、今回はチェーンナイフと言う特殊武器だったので
クローズアップに近く書き込みましたが、刀系だとざっと書いた方が
速度感が出るような気も致します。
そういえば小説で槍の運動を感じさせる文を読んだことがないなあ。
(槍自体あまり出てこないのもありますが)

親愛なる同志の総括に感謝いたします。
36革命家:2001/06/12(火) 17:50
【ボス戦2】
 ナッツはくるりと後ろを向くと森の奥に向かって駆けだした。
 ボルトは一瞬虚を突かれ、そのあと愉快そうに笑い出した。
「勝てないと見ると逃げるか、プロの傭兵だなぁ、徹底してやがる」笑いを止め、長剣を鞘に戻しボルトはナッツを追い始めた。
「だがな、逃がすわけにはいかねえ、おまえみたいな奴は危険だ、こっちの弱点を突く武装してくるに違いねえからな」
 ナッツは疾走している、森の中は意外に障害物が多い、木の根、穴、段差、一度でもつまづいてスピードが落ちればボルトの抜き打ちで地獄に落ちる。段差を飛び越え、リスを追い散らし、ナッツはあの音がした場所を探して駆ける。
 ――どこだ―― ボルトを振り返る、かなり距離が詰められた、ここはボルトの森だ、全ての物がナッツの敵だった、あの音の場所以外は。
 森が開け、河がナッツの目の前に開けた、一狼身(約2m)ほどの崖の下に深めの淵が青黒く広がった。水が澄んで底の水草や川魚まで見える。奥に瀑布があるのかどうどうと低い音が遠く伝わってきた。
「あっはっは、行き止まりだ、どうするナッツ」駆け寄りながらボルトが問いかける。
「水浴びすんだよ」笑いを含んだ声でナッツは言い、躊躇なく淵に飛び込んだ。
 音と水飛沫を追ってボルトは飛び込もうとした、が、たららを踏んで立ち止まった。土が崩れ、淵に細かい波紋を沢山作った。
 淵でナイフを両手に立ち泳ぎをしていたナッツが舌打ちをした。
「ふー、傭兵ってのは恐ろしいねえ、確かに水中ならナイフが有利だ」
「そこまでしないと生き残れない商売でね」血がナッツの得物から沢の水に溶けだし、薄いピンクの縞を作って下流に細く流れていた。
 水中、足場のない場所では剣の威力は半減する、腕の力のみで扱えるナイフならばさほど効果は落ちない、それを見込んだナッツの誘いだった。
「おまえの負けだ、ボルト、次は手練れを五人仕込んでくる、包み込んで殺す」
 ナッツは傭兵だ、傭兵の戦いに卑怯の文字はない、できうる限り有利な条件で戦う、それが傭兵の哲学だった。
「あんただったらやるんだろうな」
「嫌なら逃げろ。どこかでまた一対一でやれる可能性はある」ナッツは濡れた前髪をうっとうしそうに振りながら言う。
「ここからは離れられないんだよ、惚れた女を待ってるんでな」笑ってボルトは言った、子供みたいな笑い顔だとナッツは思った。
「帰ってくるのか?」売られた女、とナッツは直感した、ボルトは麓の貧しい村の出身だと聞いていた。
「さあな、だが約束したんだよ、この山で待つ、帰ってくるのをずっと待ってるってよ」ここまで言って、ボルトは手を打った。
「そーだ、どうだ、おまえが俺の部下になるってのは、山賊はいいぞ気楽で、なんなら俺の女にしてやってもいいぜ」
「惚れた相手が居る奴の女になるやつがどこにいる、帰ってこない女を待ちながら、死ね」ナッツは対岸に体を引き上げた。

 言葉通り、一月後ナッツは五人の手勢でボルトを包み殺した。ナッツ自身は剣も抜かなかった。
 帰路、麓の村でナッツはボルトの女の消息を知った。この村に帰る途中、あの山の峠でボルト自身の一味に襲われ、間違って殺されたのだという。五年も前の話だった。
 ナッツはボルトの首の包みを軽く叩いた。子供っぽい笑い顔を思い出していた。
「待ってたら、帰ってくるかもしれないとでも……、負け犬が踏ん張るな、迷惑だ」
 黒い帽子が日差しに強い影を作ってナッツの表情は解らない。
 ――了――
37破壊神U:2001/06/12(火) 17:51
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38革命家:2001/06/12(火) 17:58
と、言うわけで、悪い例、おしまい。
一応オチはつけたんだが、そのせいで、闘わないボス戦という
悪い例を見せました。申し訳無いことです。

全体を通してでも、各戦単体でも、構いませんので力のこもった総括を下さい。
私も峻烈なる自己批判を乗り越え、革命的勝利を目指したいと思うしだいであります。

うー、疲れた。
39破壊神U:2001/06/12(火) 18:17
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40名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/12(火) 18:37
    _____
   (〃___ノ  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ◯(っ´∀`)◯ < 創作板を荒らすのは・・・
  》\ フVフ/》   \_____
  巛 |⌒I、│巛
   (_) ノ
      ∪


    | | | |
    _____
    (〃___ノ  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    (っ´∀`)っ < 空しいだけだからやめとけテンダー!
   / フVフ\   \_____
  ○ |⌒I、│○
  Σ(_) ノ巛
   スタッ!

41革命家:2001/06/13(水) 13:02
大嵐のおかげで沈んでしまった。
総括を宜しくおねがいしたい。
42革命家:2001/06/13(水) 15:20
荒らしが多いね。
43革命家:2001/06/13(水) 18:05
荒れ狂う暴風雨の中、このメモを書いている。

【アクション豆知識】
〈強さのインフレ〉
主人公は強い、これは当たり前の話。弱くて負け犬の主人公のアクション小説と
いうのはあんまり読みたくないものですよね。
強い主人公には当然強敵がつきものです。
最初は雑魚と取っ組み合いをしていた主人公もお話終盤には魔王クラスの敵を倒す
ほどになりました、ここで小説が終わればいいのですが、下手に人気が出たりする
と、どんどん話を継ぎ足さなくてはなりません、そこで前の巻の敵よりも凄い敵、
強い敵を出し、主人公もどんどんどんどん強くなります。
最終的には両方の強さが実感できないぐらいになり、人気がなくなり、お話は終わ
ります。
この状態を〈強さのインフレ〉と言います。(出典:「猿でも書けるマンガ教室」)
強さのインフレを感じさせる作品:ドラゴンボール(漫画)スレイヤーズ(小説)

#空上げするのも帝国主義的なんで、豆知識なんぞを書いてみた。
#次は〈強さのインフレを避けるには〉です。
44名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/13(水) 21:15
>#次は〈強さのインフレを避けるには〉です。

わお! これは楽しみです。

殺陣描写は、ボス戦のほうが断然読みやすいですね。
なぜかというと……
うーん、
勝つかまけるかがわからないところですかね
45名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/13(水) 21:41
あれっすね。科白と地の文はハッキリさせた方が良くないすか?この文章の場合。
つか、科白完全改行方式の方が読みやすいかなと。
あと既出だけど、理屈ッぽいような。
得物の設定にこだわりすぎて、いま一迫力が削がれてるかな。
あ、最後の科白は良かったっす。主人公のキャラが確立した一言。

まぁ、ただの感想ですがどうぞ。
46名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/13(水) 22:18
中国拳法のシーンとかって映画でみると、くるくるくるっていっちゃうじゃないですか、ああいうのを上手に文章で書こうとすると、どうしたらいいんでしょう?
47名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/13(水) 22:33
>>46
比喩表現を多用するか、
オノマトペを織り込むか……
三人称カメラ視点のほうが、メリハリはつく。
48革命家:2001/06/13(水) 22:35
ああ、滂沱の涙にくれるぞ、ボクは、同志。
荒らしの下げにのまれて、一日ぶりにレスが付いたよ。
感激の階級闘争だ。(自分でも何言ってるかわからん)


>>44
おお、同志が喜んでくれるなら、チョコチョコ出しましょう、豆知識。

ボス戦の方が読みやすいですか、やっぱり興味が前に出ないと
印象が薄いのでありましょうかな。興味深い意見であります。

>>45
独白と地の文は迷ったんですよ、同志。
だから後半は――引き棒独白――になりましたが。
(かっこの方がいいのでありますか?)

キャラ感想は嬉しいです。戦闘中なんかキャラ立てしようかなと思ってましたが
書いてみたら、ナッツ先生、戦闘中無口でありました。

同志のみなさん、総括ありがとうございました。
49革命家:2001/06/13(水) 23:21
告知です、ランボー対策スレから
sage進行でしばらく運営すれば、との案が出ました。
反革命分子ランボーのスレ群の下に潜り込む作戦だそうです。
ご協力おねがいいたします。
50名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/13(水) 23:32
単なる力比べは面白くないよね。
やっぱり闘いに至る背景とか、キャラの心境とかが重要だと。
それによって緊迫感や切実さが生まれるんでしょう。
51革命家:2001/06/14(木) 00:08
ですなあ、描写が華麗でも輝物だと燃えないですもんね。
アクション描写単体では小説としては成り立たなそうですね。
被害者役としても、キャラ立って思い入れのあるキャラが死ぬのと
雑魚が死ぬのでは印象が全然ちがいますものね。
52名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/14(木) 08:38
ラグナロクを読むべし。あれは悪い見本であるが、見習うべき点もある。
53革命家:2001/06/15(金) 20:10
【アクション豆知識】
〈強さのインフレを避けるには〉
強さのインフレを避けるにはどうしたらいいでしょうか。いくつかの方法があります。

1主人公を代変わりさせる。
 これが(一応)上手く言ってるのが、ジョジョの不思な冒険ですね。
 主人公が変われば強さが落ちますのでインフレは避けられます。
 ですが、一代目と二代目で人気の差が出やすいため、難しい手段です。

2主人公をあんまり強くしない。
 これはわりとおすすめです。
 あまり才能がない、特殊能力にジャンケン関係がある等、弱めの主人
 公が知恵で強敵をはめて倒す感じの筋になります。
 これは読者さんの親近感も買えますし、オチを取りやすいです。

3強いのだが、作品の時は弱い。
 ものすごく強いのだが、作品時にはけがをしている、あるいは特定時間で強
 弱がつく(オオカミ男が満月のように)感じの設定です。
 上記、怪我で能力が落ちてピーンチは、よくワイルドセブンでやってました。

 取りあえず、三点上げてみました、皆さんも強さのインフレ抑制の良い知恵
 がありましたら、このスレに書いてみてくださいね。

#豆知識上げ。
5446:2001/06/15(金) 20:13
>>47
あ、そうか〜そうするんですね、かんがえてみます、ありがとうございます。


>>53
年齢から簡単な背景を考えて、どれだけ「経験」をつませられるかとかかんがえて
「こりゃあ天才でもちょっと」というくらいには強くさせないとか?
55革命家:2001/06/15(金) 20:13
ぐあ、静かなので上げて見れば、人民の敵ランボーのまっただ中。
このすれはレーニンに呪われているのか。
56革命家:2001/06/15(金) 20:28
>>54

ちょっと試しに書いてみないか?同志。>くるくる中国憲法

>年齢から簡単な背景を考えて、どれだけ「経験」をつませられるかとかかんがえて
>「こりゃあ天才でもちょっと」というくらいには強くさせないとか?

強さの上がりを加減すると、言うことだろうか。
同志よ、私のキャラは加減してもどんどんどんどん強くなっていって、
脇役にも使えなくなる時がよくあるぞ。
57名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/16(土) 07:33
珍しいことではないな。作者にヒーロー願望というか、そういうものがあるとなおさらに。
主人公はちょっと弱めくらいがよいと思う。
58名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/16(土) 09:17
ジョジョはほんとに誰が最強かわからんからなあ。
状況によって強さは千差万別。
チェスや将棋みたいなもの。
59名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/16(土) 18:00
戦う相手によって得意な相手と、不得手な相手がいる、というのは
ジャンプでは、ダイあたりから始まっているんだけども、
そのほうが
チームを組む意味合いがでていいわな。
属性、というとゲーム的だけど。
もう一人の超人に全てをまかせる時ではないんだろうなあ。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/17(日) 09:51
革命家に頑張って欲しい。このスレ面白い。
61名誉市民:2001/06/17(日) 10:34
ぜんぜん面白くないオナニースレ
62革命家:2001/06/17(日) 10:50
>>60
おお、明るい労働の未来のためにがんばります。
っていうか… ここ俺のスレじゃないんで、同志もがんばってください。

>>61
面白くなくてすまない。
でも、あの、ハアハア、あなたのオナニーも見せてくれませんか。ポ。
63名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/17(日) 14:27
では、名誉市民殿に殺陣の真髄を披露いただこう。いざ、いざ。
64名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/18(月) 07:34
漏れ、これ楽しみなんだがなあ。さあ、いざ、いざ。
65名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/18(月) 23:14
文庫のページ数で、4ページをこえると読むほうの集中力がそがれるような……
66革命家:2001/06/18(月) 23:43
人に書け書けとばかり勧めるのもブルジョワ的退廃主義と自己批判した。
この板でよく言われるが守られてない
「暗いと不平を言うよりも、進んで明かりをつけましょう」の言葉もあることだし。

というわけで、バトルだ!!革命的活劇描写の未来を築くためにアクションスレ
格闘大会をやりませんか同志!!

第一回、アクション掌編格闘大会 「中華くるくるアクション」

【ルール】
有志が参加し、「中華くるくるアクション」をテーマに掌編を一本書く。

同志の皆さんで点を入れ、中華くるくる王者を決める。

自分の力で他の参加者を蹴倒した喜びを、夜中「クケケケ」と噛みしめる。

勝利のビールを飲む。

(゚д゚)ウマー

テーマは「中華くるくる」ならば何でもあり。北拳、南拳、少林寺、中華武器、可。
サイズはレス枠2つまで。

現在の参加者は、私、革命家、名誉市民、46さん(どうだい?)
参加希望者はやるぜえっと鬨の声を上げてください。
あとレギュレーションでこうすれば良いと言う意見も大歓迎。
アクション初めてって方も歓迎、労働大会は参加することに意義があります。
期間はどうしましょうね、あんまり長くてもつまらないし。
一応試案として、半月で。

同志諸君!明るい活劇描写の未来のために執筆に励もうではないか。

#ほーんと前向きな文に向いてるよね、共産言葉。
#だがsageで書き込んでしまう、主義者の癖に気弱な私。
67名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/20(水) 00:10
面白そうなんだけど難しそう
68名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/20(水) 00:13
中華くるくる限定かー。キチー!
いいやん、殺陣だったら。
せめて「剣」とかにならない? だめ?
69革命家:2001/06/20(水) 00:29
いやあ、苦手でも中華くるくるで書いてくださいよう。
俺も実は書いたこと無いんで。
これから拳児読んで、ジャッキー見て研究するつもりですよ。

おすすめ中国拳資料とか有りましたら教えてください。
知識の共産主義と言えましょう。

あと、中華剣も有りですが、くるくる京劇しなくてはルール違反です。

>>68 だんなだんな、チャイナ剣対日本刀って手もありますぜ。
70名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/20(水) 02:01
中華系の剣といえば青竜刀。
7168:2001/06/20(水) 02:21
じゃ、ま、不思議中華でもありかなと甘えつつ、
手に入る範囲の資料で考えてみるわ。(拳児買わずにペー斗の拳揃えたりして)
ふうむ……

>>70
( ̄ー ̄)ニヤリ
72革命家:2001/06/20(水) 08:09
>>71
68さま、エントリーと。

青龍刀…、蛇矛でくるくるする張飛でもありかのう。
三国OKだと、設定説明不要でラクチンだが。
問題はキャライメージが重量級でくるくるっぽくないところですな。
73名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/22(金) 21:16
中国系アクションでの専門用語ってどの程度、読者がりかいできるとおもえばいいんでしょう?
そんなに気にせずがががっと読めるように文章力つけないといけないだけかな^^;
74革命家:2001/06/22(金) 21:49
>>73
良い質問ですね。
通りがかりの執筆労働者の声を聞きましょう。

すいませーん、以下の言葉で解るのを上げてください。
「発経」「南拳」「北拳」「老匹夫」「経絡」「硬気功」「軟気功」

73さんも反応の見たいお言葉があればどうぞ。
75名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/22(金) 21:53
ぜんぶ「老匹夫」以外、ぜんぶ見たことはあるけれど、
意味はわかりませーん
経絡がツボというくらい。

ハードボイルドの拳銃うんちくみたいに説明は欲しいけど、
興味もなしー。
76革命家:2001/06/22(金) 21:54
>>74
発経の字が違うかも。
(まだ本の山から松田さんの本引っ張り出せてないのだ)
77革命家:2001/06/22(金) 21:57
>>75
ご協力に感謝します同志。

「老匹夫」はちなみに、「くそじじい」の意味。
台湾チャイナアクション漫画では裏切った老師にこの言葉が投げつけられます。
7873:2001/06/22(金) 22:32
>>74
すいません、全滅です。

「小掌」とかそういうのしかわかりまへん。
79革命家:2001/06/22(金) 22:35
>>78
あう、同志
ちなみにわたしも「小掌」は解りません。
まあ、勉強して前進しましょう。
80名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/22(金) 23:14
「南拳」と「北拳」って流派の名前じゃなかったっけ?
81名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/22(金) 23:23
「硬気功」は体の一部を硬くする魔法で……。
82名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/23(土) 00:02
「××拳」って何種類か
マカロニほうれん荘のトシちゃんがやってたのを見た。
83名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/23(土) 02:37
>>74
発勁=気の力の打撃。筋肉の力説明つかない打撃。
 離れた相手に攻撃できるかどうかは諸説あり。
南拳、北拳=中国拳法の大まかな分類?南拳は手技、北拳は足技に優れてるらしい。
 船上での南拳と、騎馬の北拳とどこかで読んだ気がする。確信無し。
老匹夫=革命家さんありがと。ひとつ賢くなった。
経絡=体内の気の通り道。その重要なとこがつぼ。
硬気功、軟気功=武道家とかが超人的な力を出すのが、硬気功。
 健康になるのが軟気功。
上のような認識なんですけど、あってますか?
84革命家:2001/06/23(土) 21:39
中華アクション用語アンケートの結果、一応なんでも説明は必要との
結論に達しました。通行中の執筆労働者のみなさまのご協力に感謝します。

■中華用語正解

「発経」
小説的には>>83さんが正解。
実際は足を踏み下ろしたエネルギーを螺旋状に上げてゆき、掌でたたき込む技
らしいですが、よくわかりません。内蔵を衝撃で揺らすとの情報もあります。
当てないと作用しないとのこと。

「南拳」「北拳」
>>83さん正解です。
付け加える知識がないです。

「老匹夫」
>>77参照、アクション用語とはちょっとはなれてました。

「経絡」
>>83さんでほとんど正解です。
活劇的にはつぼではなくて急所となります。
経絡秘孔となると、北斗の拳です。

「硬気功」「軟気功」
小説的には硬気功=気のバリアーを張って身体を硬くする。>>81正解です。
軟気功=身体を柔らかくして衝撃を逃がす。(北斗の拳のハート様)
ですが。
実際は気功で止まって太極拳や仙道のような健康法ですね。
>>83さんのような硬気功は実際の見せ物的な、ハンマーで叩いたり
針の山に乗ったりでもあるようです。

それでは同志達も中華くるくる王を目指し邁進いたしましょう。

#現在トーナメント用の構想終わりました、あとは松田先生の本がでてくれば。
85革命家:2001/06/23(土) 21:40
>>84
×内蔵 ○内臓

自己批判します。
86革命家:2001/06/23(土) 21:45
>>84
×>>81正解です。
>>81さん正解です。
失礼いたしました。

>>78
あの「小掌」の意味を良かったら書いてください。
87名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/25(月) 21:38

電波スレの格闘技小説はどうですか?
88革命家:2001/06/25(月) 22:38
>>87
1話だけよみました。良いですねえ。
技とか動きとかが本物っぽくて、綺麗です。
(まあ、フォント効果はどんなもんかと思いますが)
良い情報をありがとうございます、同志。
89名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/30(土) 20:52
革命家、待ってるぞ!
90名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/21(土) 05:48
age
91名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/21(土) 06:31
そういや、革命家はどうした。
このスレ、なかなか良かったのになぁ。
92名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/24(火) 09:03
革命家どこに逝ったの?
93名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/24(火) 21:31
革命家を探せ
94名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/25(水) 16:17
革命家の上段へのケリをすいとかわすと
足の仕込みナイフで奴ののどを切った。
「君は強い。しかし私には見える」
95名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/26(木) 11:13
(´Д`)ハァ?
96革命家2号:2001/07/27(金) 02:49
>>94

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!
97革命荘:2001/07/28(土) 17:41
「あーたー。あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた たたたたたたたたた たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた たたたたたたたたたたたたたたたたたた」
「ひうぃで?hう!」
98名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/28(土) 21:31
酔拳2 みてる?
99名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/29(日) 02:27
7月になってから
21日までほったらかし…
心配だ…
100名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/29(日) 17:33
みんな何処言ったんだろう?
9月まで復活しないって事かな?
101名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/29(日) 21:45
誰か、うpしてくんないかな?
それよりも、自分で書くべき?
殺陣どころか小説自体書きなれてないけどそれでもいい?
102名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/29(日) 22:12
問題なし!
君が呼び水となれ!
103名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/29(日) 23:46
 いつ書いたのだか憶えてないが、一応うpしとく 続きは書けたら張るからその時はお手柔らかに

【戦闘前の辺り】
 港町と山の麓ををつなぐ道は、その荒れた様に相応しく人通りは殆ど無かった。周囲の自然には人の手が加えられた気配は無く、昼間であるにもかかわらず、暗闇が得体の知れない気配を孕み木々を覆っている。中に何か恐怖に値する物が潜んでいると言う確証は無い。しかし、その影はそういったものを幻想せずにはいられないほどおぞましかった。
 一人の男がその道を歩いていた。口髭も髪も真っ白で見るからに老いた顔だったが、反面、身に付けた鎧やその体格はこの男の体がまだ衰えていない事を語っていた。風格も老紳士と呼べる落ち着いた物でありながら、戦士としての強さを忘れてはいない。名はカシウス・ブルータスと言い、傭兵を生業としていた。
 そのままあるいていると開けた土地とそこに建てられた一軒の家が見え始めた。それはカシウスにとっては飽きるほどに見た光景の筈だったが、たった一つだけ見慣れない物がそこに存在している。
「旅人ですかな? こんな辺鄙な所に珍しい…」
 カシウスはその見慣れぬもの……いや、見慣れぬ男に向かって気を構えて言った。低い声が響く。
 男は整った顔立ちをしていたが、その様相は死線をくぐって来たという事が直に分かるほど鍛えられたものだった。手には長身の剣を持っている。鞘に収められてはいるがその形からおそらく、ゲルマン系の斬撃を重視した剣だろう。何よりも、装飾の施された軽装の鎧と共に纏った殺意をカシウスは感じずにはいられなかった。
「俺が何をしに来たか…語らせるほど無粋ではないだろう」
「ふむ、しかし一応でも名乗っておこう。私の名はカシウス・ブルータス。して、君の名は」
「アルス・ロウウィル…名に覚えもあるまい」
「そうか…」
 二人は気を張りつつ、己の愛剣に手を置いた。カシウスの抜いた剣は、曲線を描いた東洋の細身の剣だった。軽量さと強靭さを兼ね備えた上に殺傷力にも優れた実に理にかなう形状である。
 対するアルスと名乗った男は、剣をそのまま引き抜いた。ゲルマン系の剣と思われたそれは、先端の形から突きにおいても考慮がなされている事が分かった。斬る事に優れたゲルマン系と、突く事に適したラテン系の双方に適した剣。いわゆるバスタードソードと言う奴だ。
「君は何ゆえ、戦う事を望む」
「憶えてはいまい、過去の罪悪…過去の犠牲など……!」
 男にしては高く通った声が響いた。それを追って剣と剣が打ち合う音がする。男が一気に間合いをつめて初撃を放ち、カシウスが適確に対応したのだ。本来ならこの刹那で老齢の傭兵に軍配が上がっただろう。しかし、カシウスは敢えてこの一撃を止めた。
「貴様が何を考えているかは知らんが、本気で剣を振れ!」
 その言葉に対しての答えではないが、カシウスはゆっくり口を開いた。
「……確か24年程前、年が明けた頃だったな…。
 アルス・ロウウィル…己の治める領民の為、皇国を裏切ろうとした君の父君の名…違うかな、シモン・ロウウィル」
 先程アルスと名乗った男、シモンは何の反応も見せなかった。それが嘘ではないからだ。
「父君は良君だった。しかしこの刃をその血でぬらした事に後悔は無い。傭兵とて、なすべき事位知っていたつもりだ」
「貴様の立場ぐらい分かっている。ただ金で殺されたのなら、語れるほどに冷静でもなっかただろうな。
 だが、それを承知した所で、貴様を許す気にはなれんと言うだけだ」
 言葉が終わると、二人の間の空気がより一層張り詰めた。
104103:2001/07/30(月) 00:00
書き直してから張るんだったと後悔
105名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/30(月) 02:25
駄文晒しage
106>:2001/07/30(月) 02:38
>>103
「それ」「その」の代名詞が多すぎ〜。萎え。
それと、殺陣の場面ではもうちょっと短く一文を切った方が緊張感が出るよ。
殺陣の場面で、いろいろ背景を二人が語り出すのもどうかなぁ。微妙だけど、
とにかく緊張感ある文面なら、読めたと思う。
今のままだと、にらみ合ってる二人がお互い自己紹介してるよ〜。てなダラケた
感想しか持てないでしゅ。
107名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/30(月) 02:50
>>106
今、書き直してみてます
確かに、「それ」「その」が乱用されてますね
消しても差障りの無いとこでまで使ってるのが非常に多い

>今のままだと、にらみ合ってる二人がお互い自己紹介してるよ〜。てなダラケた
>感想しか持てないでしゅ。

ふむ、ふむ
それでは二人の紹介等を分けて書いて見ます
108名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/01(水) 23:39
>>107
結局書き直した奴はどうした?
109名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/04(土) 17:01
sabi-
110名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/04(土) 19:38


歴史小説の「眠狂四郎」の殺陣は最高だよ
俺は
111110:2001/08/04(土) 19:39
中途半端でゴメソ
俺はそう思うよって書こうと思っただけ
112名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/09(木) 05:22
最近来たんだが、中華くるくるのその後が止まってて悲しい。
だからとゆーんではないが自分でちょっと書いてみた。

気をつけたのは、動と静の対比と、決着をつけるときにそれなりの説得力を演出すること。
しかし、書き終わってから、アッパーズの餓狼伝の展開とそっくり同じであることに気付く。鬱…
113名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/09(木) 05:23
 数mの距離をおいて、対峙した。
 軽く右足を引き、構える。じりじりと間合いが詰まる。ゆっくりとした動きの中で、空気だけが張り詰めて行く。
 瞬間、二人は同時に動いた。
 右の上段突きを繰り出す。左に捌かれる。右わき腹が開いたことを意識する。足を踏み替え、正対しながら半歩引いた。同時に牽制の前蹴りを放つ。鈍い衝撃。相手の下段突きで前蹴りが撃墜されていた。
(ちぃっ)
 内心で罵声を漏らす間にも、相手はさらに踏み込んでくる。かわしきれない、急所をかばいながら腹筋を締める。胸板に衝撃があり、さらに体勢が崩れた。喉を狙った抜き手を首を振ってかわす。
 防戦一方になった。強い、そう思う。攻撃が的確で無駄が無い。次々と繰り出される攻撃を防ぎながら、冷静に呼吸を読む。的確で無駄が無いということは、ある種の単調さを内包するということだ。すなわち…
(ここだ!)
 左足を踏み込む。相手の突きを左腕で流しつつ、右の中段突きを水月に叩き込むつもりだった。が…
 一瞬、視界が開けた。何が起こったか認識するより早く衝撃が襲い、瞬間意識が飛んでいた。視界が斜めに傾ぐ。
 気付いたときには地に倒れ伏していた。すばやく転がって間合いを離す。追撃は無かった。余裕のつもりか。
 頭がはっきりしてくるにつれ、今のからくりが見えてくる。その単調さすらも罠だったということか。あのとき、視界が開けた理由もおぼろげにわかった。瞬間、奴は踏み込むかわりに上体を後ろに倒して突きをかわし、その動きのままに後回し蹴りを放ったのだ。

 強い。そう思った。だが畏れの感情は涌き出てこない。代わりに存在するのは、己が手足でこの相手を倒したいという、狂おしい飢えに似た感情だ。自然に顔がほころぶのを感じる。笑っていた。見れば、相手の顔にも同様の笑いが張りついている。酷薄で、残忍な笑みだった。
114112:2001/08/14(火) 03:06
ぐー、誰にも相手にされんとへこむなあ
つーわけでageました。
ちなみに、113は専門的な用語をなるたけ廃したつもり。
突き=ストレートというか、まっすぐなパンチ
水月=みぞおち
くらい。でも普通わかるよね?
115名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/14(火) 03:09
>>113
>数mの距離をおいて、
数メートルの距離をおいて、

って書いて欲しかったな。
116名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/14(火) 05:43
改行をケチらないでほしい。
特に状況描写と、思考は分けること。
主観小説にしては、客観的状況描写がまじっている。
そのため、主語が不明瞭な部分が、まま見られる。
水月は「くらげ」とも読む。

 防戦一方になった。
 強い、そう思う。
 次々と繰り出される攻撃を防ぎながら、気を鎮めて呼吸を読む。
 攻撃が的確で無駄が無い。
 ということは、ある種の単調さを内包するということだ。

 呼吸を読む前に、相手の攻撃パターンを読んでるのも変。 
117名無し物書き@推敲中?:2001/08/23(木) 00:36
あげ
118名無し物書き@推敲中?:01/09/09 01:20
みんながんばろうよ……。
119晒し:01/09/09 20:12
削りすぎ&雑な例

 広場が拍手と歓声に包まれる。
 雄介は素早くジロウを観察する。全体的に大柄だが、巨体というほどではない。身長も幅もあるが、それほど大きくは見えない。服装は上下白のジャージ。対する雄介はチノパンに大きめのTシャツだ。
「アーユーレディ? ……ファイト!」
 ジロウと紹介された柔道部員が飛び出した。雄介は出遅れていたが、最初の攻撃には反応できた。ジロウが素早い左ストレートを打ってくる。当てるつもりだったのだろうが、よけるのは容易だった。
 ジロウの左側に回り込んだ雄介は、精一杯の右ローキックを膝下にたたき込んだ。
 この技の効果はギャラリーや、雄介自身の予想を遙かに超えていた。蹴られたジロウの身体が衝撃に耐えきれず宙に舞ったのだ。
 まるでスローモーションのように空中で一二〇度ほど回転して、ジロウは頸椎の辺りから落下した。
 中段突きで追い打ちをかけようとした雄介だが、思わぬ角度でジロウが倒れたため、大きな軌道を描いて空振りした。
 あわてて退くも、ジロウが動く様子は見られない。
 一撃をもってジロウがノックアウトされた、と誰もが思った。ただ、雄介だけは、ジロウが反撃の態勢を整えつつあることを知っていた。
 構えを解く振りをしてゆっくり歩み寄ると、微妙にジロウの腕や指先が反応するのがわかる。右拳をわきのあたりまで引きつけ、下段に集中してさらに一歩進む。
 空気を裂くような音と共にジロウは跳び起きた。両手を伸ばして雄介につかみかかろうとする。両足を抱き込む寸前、雄介の拳がジロウの胸元にのびていった。
 見に来ただけの観客、金を賭けている連中や、次に闘う予定の者まで、全員が息をのんだ。雄介の拳が手首付近までジロウの心臓の位置にめり込んでいたからだ。
 ジロウの身体が冷たいコンクリートに叩きつけられ、動かなくなった。口からは血が一筋、垂れている。危ねえよあれ、と誰かがいった。
 前の試合のジャッジが観衆を割って、大慌てでリングに飛び込んできた。耳をジロウの胸に当て、三秒ほどじっと心音を聞いていた。
「大丈夫だ。死にゃしない」
 次の瞬間今までにない歓声が巻き起こった。
120名無しさん@推敲中?:01/09/09 23:57
 広場が拍手と歓声に包まれる。
 雄介は素早くジロウを観察する。身長も幅もあるが、それほど大きくは見えない。服装は上下白のジャージ。対する雄介はチノパンに大きめのTシャツだ。
「アーユーレディ?」
 ジロウと紹介された柔道部員が飛び出した。
「……ファイト!」
 雄介は出遅れていたが、最初の攻撃には反応できた。
 ジロウが素早い左ストレートを打ってくる。当てるつもりだったのだろうが、よけるのは容易だった。
 ジロウの左側に回り込んだ雄介は、精一杯の右ローキックを膝下にたたき込んだ。
 この技の効果はギャラリーや、雄介自身の予想を遙かに超えていた。蹴られたジロウの身体が衝撃に耐えきれず宙に舞ったのだ。
 まるでスローモーションのように空中で一二〇度ほど回転して、ジロウは頸椎の辺りから落下した。
 中段突きで追い打ちをかけようとした雄介だが、思わぬ角度でジロウが倒れたため、大きな軌道を描いて空振りした。
 あわてて退くも、ジロウが動く様子は見られない。
 一撃をもってジロウがノックアウトされた、と誰もが思った。ただ、雄介だけは、ジロウが反撃の態勢を整えつつあることを知っていた。
 構えを解く振りをしてゆっくり歩み寄ると、微妙にジロウの腕や指先が反応するのがわかる。右拳をわきのあたりまで引きつけ、下段に集中してさらに一歩進む。
 空気を裂くような音と共にジロウは跳び起きた。両手を伸ばして雄介につかみかかろうとする。両足を抱き込む寸前、雄介の拳がジロウの胸元にのびていった。
 見に来ただけの観客、金を賭けている連中や、次に闘う予定の者まで、全員が息をのんだ。雄介の拳が手首付近までジロウの心臓の位置にめり込んでいたからだ。
 ジロウの身体が冷たいコンクリートに叩きつけられ、動かなくなった。口からは血が一筋、垂れている。危ねえよあれ、と誰かがいった。
 前の試合のジャッジが観衆を割って、大慌てでリングに飛び込んできた。耳をジロウの胸に当て、三秒ほどじっと心音を聞いていた。
「大丈夫だ。死にゃしない」
 次の瞬間今までにない歓声が巻き起こった。
121名無し物書き@推敲中?:01/09/10 16:40
>>190
短いけど悪い文とは思わない。
改行する基準が明確になるとなお良い。
122名無し物書き@推敲中?:01/09/14 16:45
アクションシーンって、クライマックスで盛り上がれば盛り上がるほど
読み飛ばすんですが、自分だけですか?
まどろっこしくて(^^;
123名無し物書き@推敲中?:01/09/14 17:29
どうせ勝つんだから…
てこと?

そりゃひどい小説を読みすぎでんがな。
過程が大事、過程が重要でなければ
アクションものとはいえねえな。
124名無し物書き@推敲中?:01/09/22 00:01
倉庫あげ
125名無しとは言うまいね:01/09/28 20:54
 アクション小説の参考資料にするなら、板垣恵介先生(バキを書いた方)の
[格闘士列伝](←うろ覚え)や[激闘達人列伝]が面白いと思います。ちなみに
どちらも活字本です。
 確か出版元は徳間書店で、1200〜1300円くらいだと思います。
 読まれた方、居られますか?
126名無し物書き@推敲中?:01/09/28 23:54
基本としては真木日佐夫を忘れないようにしよう。
時代劇は藤沢周平以外萌えない…
127名無し物書き@推敲中?:01/10/01 01:16
>>126
実戦を体験しろということ?
128(゚∀゚):01/10/01 01:18
津本陽の初期作品は凄いぞ。短編だけでも読んどけ。
>128
歴史・時代小説スレのひと?
130名無し物書き@推敲中?:01/10/01 01:46
最近の津本陽はヒデェぞ、
時代小説というよりも、阿呆な大学の先生が書いた陳腐な歴史梗概以下、
アクションシーンなど稚拙のひとこと。
131(゚∀゚):01/10/01 01:59
特に「下天〜」から異常につまらないな。史上の大物を書く様になって駄目になった。
>130は初期作品は読んだのか。有名な剣豪モノもいいが、無名の剣士を扱った短編は特に良くないか?
132K:01/10/01 23:30
吉川英治の宮本武蔵は如何?
下り松(だったっけ?ちがったら鬱だ)の果し合いは参考になるかと思うが。
殺陣は考察の叩き台にいいと思うが。
133名無し物書き@推敲中?:01/10/01 23:50
武士を離れて、翻訳もののアクションシーンは
いったん翻訳というフィルターを通しているせいか
あれこれと明確で参考になりますな。
134名無し農民:01/10/02 00:16
翻訳ものというと早川FT文庫?
回転が悪いので本屋から消えつつありますな。
ほとんど読んでないがお勧めはある?
すまぬ不勉強ゆえ。鬱だ。
135130:01/10/02 00:23
ちゃんと読んでる。

特に近年の中国物は駄作とか愚作以前に、ただ「ヘタ」。
136名無し物書き@推敲中?:01/10/02 00:59
驚きなことに、早川の絶版の多いことよ!
むう
では、創元のコナン・シリーズと、ウロボロスを押しておこう!
だから、エターナルチャンピオンが見つかんないのか・・・・・・?
138134:01/10/03 03:05
産休for136!早速さがしてみよう。

創元は盲点であった。
宇宙のスカイラークは探しているのだが絶版&古本屋も見当たらぬ。
神田村の文庫専門店は一件潰れてた。鬱だ。
早川は毎月のように頼まなくても一覧注文書を送ってくれるのだが、
売れるのはグインサーガぐらい。小さな本屋ではとても置けぬ。
キャプテンフューチャーも1冊残して堕ちておった。
コナンとウロボロスはまだ堕ちてなかったかなあ?
139名無し農民:01/10/03 03:13
がんばれ早川!がんばれ創元!
140名無し物書き@推敲中?:01/10/06 09:21
>>138
どうも小惑星上のファミレスをイメージしてな……
141名無し物書き@推敲中?:01/10/25 02:00
AGE!
折角参加しようとしたら最近全然書き込まれてないんで鬱。
ちょっとあげてみる。盛り上がろうよ、(・∀・)イイヨ!!このスレ
>142
何かあげて
そしたら精一杯レスして見るかも
144142:01/10/30 00:41
ん、頑張ってみる。
とりあえず剣×剣とか。
145142:01/10/30 01:04
刀が折れた。あっけなく、目の前の男の、その手に持つ『木刀』で。
まさか真剣が木刀に負けるなど夢にも思ってなかった俺は、一瞬、何が起こったかよくわからずに手に残った半分の刀身を惚けたように見た。
だから、男の動きに反応できなかったんだろう。男はその、俺が動きを止めたときには既に俺の懐に飛び込んでいた。
あるいは反動で持ち上がった両腕を振り下ろせば、男の命は消えたかもしれない。
男が俺の体を肩で突いた。思い衝撃が体を抜け、足が数歩、後ろによろける。
続く痛み。右腰の部分に木刀がめり込んでいた。苦痛に顔を歪める暇もなく、男が俺の頭砕こうと、上段に木刀を振りかぶる。
がむしゃらだった。今の痛みで気を取り戻した俺は、前に詰めた。
男の顔がわずかに表情を変えた。
左肩を木刀砕いた。構わなかった。俺は既に右手片方だけで持っていた折れた刀を男の喉めがけて突きだした。
男が体をねじった。
首をかすった。ダメか−−−いや!
左足を踏み出した。男と体を密着させ、そして踏み出した勢いで刀を右側に振っていた。
「!?」
男は俺の、口をつり上げた顔を見て驚愕しただろう。
男の首を力の限り薙いだ。途中でいきなり腕が離れる。俺が男を見ると、男の刀が男の首を半分だけちぎり、止まっていた。
男の目が俺を見ていた。
146142:01/10/30 01:06
拙い文でスマソ。一応将来は作家を目指している工房です。
人が来てくれると良いけど(来るのか?)やっぱ恥ずかしいのでsage
「宇宙のスカイラーク(スカイラーク・シリーズ1)」が
今手元にある。
実家の親父の本棚からもってきたものだが読まずに放置し
てた。
148名無し物書き@推敲中?:01/10/30 01:37
>145
それ、そのの指示代名詞が気になるが、
センスあるなーage

作家は誰が好き?
149142:01/10/30 01:42
>148
ふむふむ。参考にさせてもらいます。

作家ってーと上遠野とかかなぁ。あ、高見高春とか。水野良(偏ってるなぁ)
漫画ならゴンタね。
>145
リズムが悪いせいなのか、読点がうるさく感じるかな。
もう少し推敲する癖をつけたらいいかもしれない。
ありがちな印象もあるけれど、それなりに纏まってるので余計に粗が目立っているような。
偉そうでスマソ
151名無し物書き@推敲中?:01/10/31 18:50
>145
ところで首を切ったのに血が出ないのはなぜ?
152142:01/10/31 23:02
>150
読点、ふむ・・・確か作文でも言われたよーな気が(藁
書き直してみるか〜?

>151
血が出てないのは、というか血が出る前で終わってます。
153名無し物書き@推敲中?:01/11/01 22:44
うむ。
書き直してみ。
とりあえず、「それ」を減らして
ついでに、男に名前つけてみ。
名前は、そうだな、西城でどうだ?
154142:01/11/02 00:08
刀が甲高い金属音とともに折れた。あっけなく、目の前の西城秀○が持つ木刀で。
まさか真剣が木刀に負けるなど夢にも思ってなかった俺は、一瞬何が起こったかよくわからずに手に残った半分の刀身を惚けたように見た。
だから、彼の動きに反応できなかったんだろう。西城は、俺が動きを止めたときには既に俺の懐に飛び込んでいた。
あるいは反動で持ち上がった両腕を振り下ろせばこの男の命は消えたかもしれない。
西城が俺の体を肩で突いた。思い衝撃が体を抜け、足が数歩後ろによろける。
続く痛み。右の腰に木刀がめり込んでいた。苦痛に顔を歪める暇もなく、西城が俺の頭を砕こうと、上段に木刀を振りかぶる。
がむしゃらだった。今の痛みで気を取り戻した俺は、咄嗟に前へ詰めた。
西城の顔がわずかに表情を変えた。
左肩を木刀が砕いた。構わなかった。俺は既に右手片方だけで持っていた折れた刀を男の喉めがけて突きだした。
西城が体をねじった。
首をかすった。西城のがわずかに顔をしかめた。
左足を踏み出した。西城と体を密着させ、そして踏み出した勢いで刀を右側に振っていた。
「!?」
西城は俺の、口をつり上げた顔を見て驚愕しただろう。
力の限り薙いだ。途中で衝撃が走り、いきなり腕が離れる。俺が男を見ると、刀が西城の首を半分だけちぎり、止まっていた。
見開かれた目が俺を見ていた。

よいしょ、と。今度は西城が多くなったか?(藁)
155名無し物書き@推敲中?:01/11/02 00:24
ジョニーは西城の性器を狙い、撃った!
侍が、たこ踊りをしながら、どでんずん、と倒れた。
百姓たちが、うぁあっ、と叫び声をあげて、ぱらぱらと逃げ始めた。
『ジョニー。そのくらいにしておけ』
デンプシー小隊長がスコッチをあおりながらわめいた。
厚木の夜は、こうして安穏の歴史を終えた。
文明、開花。
日本をふみにじる英米軍兵士たちのその健脚、その瞳の気高さ。
歴史は、必然である。
156名無し物書き@推敲中?:01/11/02 00:38
「!」
西城の木刀によって、俺の日本刀はあっけなく折られた。まさか真剣が木刀に負けるなど夢にも思ってなかった俺は、何が起こったかよくわからず、残った半分の刀身を惚けたように見つめてしまった。
だから、彼の動きに反応できなかった。俺が動きを止めた一瞬を見逃さず、西城は俺の懐に飛び込んできた。
西城の木刀が、俺の肩を激しく突いた。
重い衝撃が体を抜け、数歩後ろによろけた。
「っ!」
苦痛に顔を歪める暇もなく、西城は俺の頭を砕く勢いで、木刀を上段に振りかぶる。
俺は、咄嗟に前へ詰めた。がむしゃらの動きだったと、今でも思う。
西城がわずかに表情を変えたのを覚えている。
左肩を木刀で砕れた。構わなかった。俺は折れた刀を、西城の喉めがけて一心に突きだしていた。
西城が体をねじって避ける。
だが、俺の突きは西城の首をかすった。西城がわずかに顔をしかめたのを目の端でとらえつつ、俺は勢いよく左足を踏み出した。
西城と体を密着させ、そのままの勢いで折れた日本刀を振っていた。
西城の死角になる、右への一撃をたたきこむ。
「!?」
俺の口をつり上げた表情を見て、西城が戸惑ったのがわかる。
俺は力の限り薙いだ。
刀が西城の首を半分だけちぎり、止まった。
見開かれた西城の目が俺を見ていた。
157名無し物書き@推敲中?:01/11/02 00:47
西城の死体を蹴り飛ばしながら、ロバート軍曹が言った。
『汚ぇな、こいつ。おい、解剖に回せ』
ジョニーがニヤニヤ笑いながら、俺が仕留めた、とわめいた。
『あ、何をするんだ!』
デンプシー小隊長が駆け寄ってきた時、すでにジョニーは西城の死骸に放尿していた。
大切なジャップの解剖素材を……
一同、このいかれた英兵に呆れてしまった。
『だから英国の奴は…』
デンプシー小隊長は怒鳴った。
『メチャクチャやりやがる!』
ロバート軍曹が銃を抜くとジョニーに近づいた。
『そのクソみたいな臭いの死体はオマエが処分しろ!』
北部イングランドのきつい訛りである。
『おまえがバラすんだ、1時間以内にやれ、さもないとオマエは上海送りだ』
ジョニーは凶暴な眼をむけながら、わめきかえした。
『ヘン!俺はよぉ、このジャップの金玉がどんなふうに潰れたか、それに関心が有りますんでね!』
158142:01/11/03 23:25
>>156
きゃ〜。自分の文が恥ずかしい、逝ってきます
>156
は改悪だと思うのだが。ただ単に好みじゃないだけかもしれんが
特に二行目、鬱陶しい。
>159
同意。
あと、セリフもどきが気持ち悪い。
ほかにもいろいろ。
161142:01/11/04 00:47
あ、いちお>>156とは別人の模様
162142:01/11/04 00:51
>>159氏 160氏
154がなんか変だったら指摘してくれると嬉しいのですが(すれ違いスマソ)
163名無し物書き@推敲中?:01/11/04 01:11
>>160
セリフもどき、ってなに?
164163:01/11/04 01:20
地文のこと? それとも「!」や「っ!」?
地文なら違和感なかったんで不思議。
165名無し物書き@推敲中?:01/11/04 01:47
>>159
アクションシーンは読むほうのリズムがあるから、あなたには会わなかったのかも。
視点もさだまっているし上手だと思いましたよ。
166160:01/11/04 11:21
>164
「!」や「っ!」のこと。
167名無し物書き@推敲中?:01/11/04 15:21
>>166
セリフがあるほうがウザくない?
面白いね〜このスレ。
チェーンナイフですか。ヌンチャクの表現に取り入れられるかもしれない。
格闘モノを書く人は、実際に武道の型を研究してるの?
170名無し物書き@推敲中?:01/11/04 23:56
分解写真つきの本くらいは買うし、
友人とスローモーに真似してみるくらいのことはしてるけど、
段をとるほどの体力も、時間もないというのが正直なところ。
自分が強くなきゃいかん、ということもないんじゃない?
171七資産:01/11/05 00:09
あちょおおおお!!!!!!ほおおおおぉぉわあぁあちぃちょおおおお!!!!
あいやああああぁああああぁぁぁl!!!ちょおおおお、ひょおお!!!
でええええじゃああああ!!!
アマチュア物書きはでっちあげででたらめなことを書いてるイメージだな。
弓である程度までいったので流鏑馬に挑戦したい。
あとは居合をやりたいと思っています。
でも創作と関係はない。機会があったら生かそうとするけれど。
174名無し物書き@推敲中?:01/11/05 00:22
夢枕バクが有段者というわけでもなし。
175名無し物書き@推敲中?:01/11/05 01:23
「男が好きなんじゃない。おまえが好きなんだ」
田中は声を限りにして叫ぶと、おのれの固い肉棒で康夫の横っ面を張った。
肉棒が頬に食い込むと同時に肉の裂ける音が、めりりめりりとする。
「田中・・・っ」
唇が切れて喋りにくいのだろうか、多量の口内出血とともに折れた歯をあとからあとから
こぼしながら、康夫は健気に微笑む。
「痛くない」
康夫はたしかにそういった。
「おまえの肉棒だ。すこしも、痛くない」
晴れ晴れと康夫は笑いながら、断言した。
第3者の目からすれば、狂ってる、としかいいようがない。
しかし2人の男の間に流れる神秘の感情が、その狂気を、なにか荘厳なものに昇華させたと
田中はその日、信じた。
         ∧ ∧,〜
        ( (⌒ ̄ `ヽ    _
          \  \ `ー'"´, -'⌒ヽ       (;゚/
         /∠_,ノ    _/_             /ゝ゚)
         /( ノ ヽ、_/´  \
       、( 'ノ(     く     `ヽ、
      /`   \____>\___ノ
     /      /__〉     `、__>
   /
  /
177名無し物書き@推敲中?:01/11/07 20:31
>>1
グサッ!
               ∧_∧ ハニャ〜ンゴルァ
  Λ_Λ        (゚Д゚__)
 ( ´∀`)         ⊂_⊂| 〃´
 (つ===つ===========≠ /=⇒
 | | |       ⊂_⊂ノ ヾ`
 (__)_)
178名無し物書き@推敲中?:01/11/07 21:20

         ζ
      / ̄ ̄ ̄ ̄ \
     /          \
    /\    ⌒  ⌒  |
    |  |    (・)  (・) |
    (6-------◯⌒つ |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |    _||||||||| |  クソスレは払い下げじゃ!
     \ / \_/ /    \__________
       \____/
   ______.ノ       (⌒)
  //::::::::|-、 ,-/::::::ノ ~.レ-r┐
/ /:::::::::::|  /:::::ノ__ | .| ト、
| /:::::::::::::::| 〈 ̄   `-Lλ_レ′
レ::::::::::::::::::|/::: ̄`ー‐---‐′
>168
チェーンナイフはどうかと・・・
ナイフは叩き切るのに適してないので・・・
180名無し物書き@推敲中?:01/11/10 21:20
補完AGE!
181名無し物書き@推敲中?:01/11/18 02:48
これはどう?
182名無し物書き@推敲中?:01/11/21 22:23
>>181
どれよ?
183名無し物書き@推敲中?:01/12/05 18:04
なにが?
184名無し物書き@推敲中?:01/12/07 11:57
アクションシーンって
一文あたり短いほうが良くない?
185名無し物書き@推敲中?:01/12/07 18:11
>>184
作品ごとに工夫をしないとワンパターンになってしまうんだな。
186名無し物書き@推敲中?:01/12/15 23:36
えっと…あ、ごめん。誤爆しちゃった。
187マスターh:02/01/04 17:53
  ∧_∧
 ( ・∀・) 上げる。アクションの勉強にでもなれば。
 (    )
 | | |
 (__)_)
188名無し物書き@推敲中?:02/01/08 09:36
あげ
189名無し物書き@推敲中?:02/01/08 18:07
ごめん、やたらと長いアクションシーンは読み飛ばす。
右から斬ったとか、左から殴ったとか、そんなのどっちでもいい。勝敗がわかってれば。
小説読むときの、興味の対象が違うのかも
190名無し物書き@推敲中?:02/01/08 18:16
そーなー
アニメや漫画ノリで同じ場所で長々戦われても
厭きるね。
191名無し物書き@推敲中?:02/01/08 19:02
擬音ってやりすぎるとうざいけど、本当はどの位するんだろう?
刀で人を斬る時って、アレは肉が切れる音がするのか?
時代劇とかだとやたら殺陣シーンは音が多いが。
刀で打ち合うと、本当に火花が出るんだろうか。
経験者いたら教えてくれ(いないか)
192名無し物書き@推敲中?:02/01/13 13:28
時代劇の殺陣シーンにおいて、初めて人斬りの効果音を用いたのは、
他ならぬ、あの世界のクロサワなんだそうだ。
彼は自分の撮った殺陣シーンをさらに印象強くするため音響スタッフに効果音の作成を依頼した。
スタッフは勿論人を斬った経験などないので、まず鳥の肉を包丁で叩いてみたそうである。
さらに、骨が中に入っていることも音に影響するはずと鶏肉の中に割り箸を突っ込み、再度包丁で叩いた音を録音した。
しかし黒澤監督がこれに満足するはずが無いと、スタッフは重々承知していた。
そこで、人を斬った時には血飛沫が上がるはずだから、水気のある音を表現する事になり
スタッフはぬれぞうきんを机に落とす音を録音。
これを鶏肉の音とを合成し、現在の人斬りの効果音が完成したと言われている。
193原野真一郎:02/01/13 15:34
私はとある文士。原野真一郎といいます。

アクションものの小説です。全公開しています。
これはとある青年劇画誌の原作になる予定です。
感想、批判。なんなりと一言掲示板か、メールでお送りください。

http://profile.lycos.co.jp/pView.asp?member=neokoyata
194チンポ真一郎:02/01/13 15:44
私はとある性器。チンポ真一郎といいます。

本物のチンポです。全公開しています。
これはとある青年劇画誌の表紙になる予定です。
感想、批判。なんなりと一言掲示板か、メールでお送りください。
195名無し物書き@推敲中?:02/01/14 09:39
ヘタレ小説書きですが、アクションとかバトルシーンは苦手。
間合いとか構えが全く分からない。

以前、思いっきりそのシーンを省いたら
「さっさと終らせたって感じがして、主人公の強さが逆に浮き上がった」と感想を戴いた。
ヘタレな自分は長ければ長いほどぼろが出るので、アクションを長々と書くのはやめた方がいいかもと思ったりした。
196名無し物書き@推敲中?:02/01/14 14:36
で、間合いとか構えをどうやって学習したんだ?
197名無し物書き@推敲中?:02/01/16 17:16
一文を短くして、体言止めを多用しています。
緊張感とスピード感が出るかと思いまして。
・・・・・・駄目ですかね?
198名無し物書き@推敲中?:02/01/16 17:21
一対一(または多数)の斬り合いとかならともかく、合戦シーンは書けぬ…
どうすれば大勢対大勢で戦ってるぽくなりますかね?
単にモブシーン苦手ってだけかもですが…
199名無し物書き@推敲中?:02/01/16 18:07
私はメカ対メカ。
最近は人間より書きやすくなった。
200( ´_ゝ`):02/01/20 10:51
へぇ。
201名無し物書き@推敲中?:02/01/20 16:36
>>199
視点をパイロットにすると、機体の状況が描写しにくくないっすか?
202名無し物書き@推敲中?:02/01/20 23:34
「楽園」Homepage > 情報・ホームページ > 創作支援 > 「小説」

からとべる「剣術指南」
剣の構えとか間合いなどのコラムがあっていいカンジだ。

楽園がらみだと、自己申告かと疑われるのが常だが、まあ、それは証明のしようがない。

203199:02/01/25 18:45
>201
へい。めちゃくちゃやりにくいです。
なので、コクピットの中とか、パイロットの心境を描写して
お茶を濁してます。反則ですね。
204名無し物書き@推敲中?:02/02/02 18:56
  ∩_∩
 (´ー`) お前らも
 (   ) 暇な奴ら
  | | |  だなぁ
 (___)__) 
205実際のところ:02/02/03 17:45
日本刀は四・五人斬ると刃こぼれや血液で、全く使い物にならなくなる。
206名無し物書き@推敲中?:02/02/03 17:49
>205
俺もそう思っていたんだが、池田家事件での新撰組を考えるとな……
207名無し物書き@推敲中?:02/02/03 17:55
>>202
そこ読んだよ!
かなり為になった。面白かったし。こういうのあるとすごく助かる。
>>203
コクピットを視点とした描写なら、
ガンダムセンチネルが参考になるかもしれない。
>>205
実際には使い方にかなり左右されるらしいよ。
4、5人しか切れないってのは、
素人以上だが上手いとはいえない程度の腕。
209203:02/02/05 18:40
>208
ガンダムセンチネルですか、それなら読めそうです。
二足歩行ロボットの場合、アニメや漫画だけだと操作系が分かり難いですからね、
いつも資料探しで苦労しています。
「戦闘妖精・雪風」なんかどーなのかな・・・・・・
>>203
操縦系とかってどのくらい決めとくもん?
俺は照準、火器管制、上半身の動作、下半身の動作
後は情報の表示位かな。
211名無し物書き@推敲中?:02/02/06 18:22
パイロットの心理描写なら、
やっぱ戦争体験者の手記を読むのが一番だと思ふ。
212203:02/02/11 14:58
>210
えーと、的外れな返答だったら申し訳ないんですが、
照準、操縦方法、制御・管理プログラム、エンジン起動方法、
えーと、えーと・・・
なんか、何に属するのか分からないものが多いです。
お役に立てなくて、すんませんです。
213名無し物書き@推敲中?:02/02/11 21:55
ていうか、わざわざ一つずつ全ての動作を描写する必要があるのだろうか? だれるだろ。
勿論短いからといって言い訳ではないが……
それと、アクションでは状況描写の途中で心理描写の一つや二つも入れたほうが良いと思う。
214名無し物書き@推敲中?:02/02/11 23:11
厨房の頃……
すまん、嘘だ。大学生のころ、ガンダムの小説を書いた。
そのときに痛感したのが
パイロットが敵と味方でがつんがつん会話するところを
やりたいが、小説にすると
読みにくいだけで、混乱したものになってしまうってこと。
といって、
視点を絞ると、どうも「らしくない」というか「書きたいものじゃない」んだな。
あのときは、
 名前「セリフをしゃべる」
っていう
ヘタレた書き方をしたくなった。
それだけは小さなプライドが許さなかったので、
書くことそのものをやめた。
>>214
パイロットの正確・口癖・搭乗MSなどを戦闘シーン前に
説明しておけば問題はないのでは。戦闘シーンはこういうカンジに。
===========================================
120mmマシンガンから放たれた数十発の弾丸を
胸部に受けても、その白いMSは装甲の変形すら
せず機動を続けている。
「馬鹿な!? 直撃だぞ」

一瞬動きを止めたMS-06Sに、数発のビームが放たれる。
「うぁあああっ!」
少年はがむしゃらにビームライフルを撃ち続ける。
インジケータに示されているエネルギー残量は
瞬く間に減っていく。

「ならばッ」
18tの質量弾――機体そのもの――を攻撃に用いるべく、
少佐は射線を紙一重でかわしながら
至近距離に潜り込む。

メインカメラからの映像が鮮紅色に染まる。
「なんだと!?」
刹那、強烈なGが少年の首を後方に振る。
MS-06Sが白いMSに足をあげての体当たり――
空手で言うところの横蹴り――を打ち込んだのだ。
==========================================
原作の該当シーン正確に記憶していないので
その辺は勘弁して。人型兵器なら人間の動作に
使う言葉をそのまま用いればいいから描写は楽なような。
>>213
>ていうか、わざわざ一つずつ全ての動作を描写する必要があるのだろうか? だれるだろ。

ていうか、わざわざ一つずつ全ての動作を描写するとは誰も言ってないと思われ。
217名無し物書き@推敲中?:02/02/16 10:47
角川スニーカーの「ラグナロク」みたいなのについてどう思う? オレ的には恐ろしく冗長だが、
リズム感はそれなりにあると思う。
218親切な人:02/02/16 11:02

合法品の「コピーガードキャンセラー」を
手に入れました♪♪♪

下記のホームページから買いました↓
http://www.guruguru.net/auction/selleritem.php3?list=10&userid=17721
219名無し物書き@推敲中? :02/02/17 20:16
メカで戦闘シーンを書く時は、人間とまったく同じ、ってわけにゃ
いきませんよ。なんかもったりした感じになります。
逆に、メカで書いてばかりいると、人間の戦闘シーンがうまく書けません。


220名無し物書き@推敲中?:02/03/05 18:50
てすと
最近「ラグナロク」読んだけど、文章の書き方が
そっくりなことに驚いた。
考えることは同じかしらね。
222マスター:02/03/25 23:35
     ∧_∧
     (* ^∀^)  あげよう会
     (    )_∧∧
     |    |__(*,^∀^)
     (_)_) ∪ ∪
223名無し物書き@推敲中?:02/04/01 11:05
あげておこう。
224名無し物書き@推敲中?:02/04/01 11:15
初めてこのスレを発見。
剣対剣オンリー? なんかガソダムネタが見えるんだけど
225文谷良介:02/04/01 11:19
>>224
始めから読んでみたら?中華くるくるとかチェーンナイフとか
いろいろですよ。
226224:02/04/01 11:24
ニャルホロ、アクションなら可なわけね・・・
人間の銃撃戦なさげだったから、やってみよ
227名無し物書き@推敲中?:02/04/01 11:36
「ハハハハハハハハハ!!!!!!!!見えるぞォォォォ!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!
「テメェに何が見えるって言うんだ???????」
「見えるんだよォォォォ!!!!!お前の動きがなぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「やってもらおうじゃねぇか・・・・・・・・・。」
「いいだろう!!!!!!コオォォォォォォイイイイ!!!!!!」
「行くぜぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオ
ラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオ
ラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオ
ラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「グゲェボァァァァァ!!!!!!!!!!!!」
ドン!!!
再起不能!!!
228練習:02/04/01 11:53
「そうか。金だけが目的だったが、予定変更だ」
 そう言うと、フォールンの横についていた二人が幹久と名乗った男の前に
一歩進み出た。そして、驚くほど息の揃った呼吸で剣を抜く。向かって右側
の男が左利き、左側の男は右利きで、それぞれ利き腕に剣を構え、美しい左
右対称形が出来上がった。
 あたりの客の悲鳴が聞こえる。入り口のところに立つフォールンに近づけ
ないため、皆幹久の後ろに回るように逃げた。
 幹久に対峙する二人の男は剣先が少し自らの頭より上に出るように構えて
いるのに対して、幹久は木刀を斜めに、腰よりも下に向けて構えていた。し
かも彼は、右足を踏み出しているにもかかわらず左手を木刀の柄の上側に添
えている。
―しろうとか―
 フォールンはそう思った。彼の二人の手下は、同時に幹久の方へ踏み出し
ていった。
 この二人は双子である。左利きの方が兄、右利きの方が弟だ。彼らには、
得意とする戦法があった。まだだれにも破られていないもので、ひそかにフォ
ールンにさえも通用すると考えていた。
 ぴたりと合った双子ならではの呼吸で対象に向かい、兄は上段、弟は下段
に第一撃を加える。それがかわされると、二人はそれぞれ利き腕でない方の
腕を組み、互いの体が引き合う反動から、片方ずつの時よりもさらに強力な
剣を左右から交互に叩き込む。
 この相手にも、二人はそれでいこうと決めていた。二人同時に飛び込み、
第一撃の剣を振る。
 しかし、そのときには、目の前に相手の姿はなかった。
 驚いた弟が隣りの兄を見ると、彼はすでに倒れていた。見回すと、幹久は
彼の真後ろに立っていた。そして、そのことに気づいたときにはもう木刀が
首の骨を叩き割っていた。
229練習2:02/04/01 11:53

 幹久がくるりと振り向き、またあの構えをとってフォールンに向かう。フォ
ールンははっと剣を鞘から抜いた。
 あの動きは、只者ではない。奴はあの兄弟の攻撃をしゃがんでかわし、そ
のまま低く跳躍して二人の足の間を抜けたのだ。そして、息も継がずに後ろ
から彼らを撃ち殺した。
 奇妙な剣の持ち方は、手首を使って小さく的確に獲物をさばくためのもの
だった。素直に相手は強い、とフォールンは思った。しかし、自分の百万ファ
ンの白蛇の剣が木刀に負けるはずはない。彼は迷いなく、真っ直ぐ縦に素早
く剣を振り下ろした。
 幹久はほとんど動かなかった。ただ少し、木刀の先を動かした。
 それだけ、それだけなのに、フォールンの自慢の名剣は幹久の左、酒場の
椅子を叩き切っていた。もちろん幹久にはかすりもせずに。
 真剣を、木刀で受けたのである。しかも、横に受けては木刀ごと切られる
だけなので、縦に一瞬敵の剣先を木刀と先端と振れさせ、横に流したのだ。
それは1mmでも狂えば、幹久の頭を二つにしていたことだろう。
 防ぐもののなくなったフォールンの頭部を、幹久の攻撃が襲う。フォール
ンは身をよじり、素早く剣を引き寄せてそれを防いだ。
 助かった。そう思った瞬間、フォールンは信じられないものを見た。白蛇
の剣の真っ白い刀身が、自分の足元に落ちていたのだ。
 フォールンは最後に恐怖を感じたのだろうか。それとも、まだそれに至る
前だったかもしれない。それくらい早く、フォールンの頭蓋骨は粉のように
砕けていた。
「主人、今夜はおごってもらいますよ」
 幹久は振り向くと、あどけない笑顔を見せてそう言った。
230名無し物書き@推敲中?:02/04/01 11:55
誤:木刀と先端と
正:木刀の先端と
231文谷良介:02/04/01 11:58
 アクションものは初めてなんですが、今度書いてみたいと思い、
練習で書いてみました。(228〜230は自分です)
 叩いてください。勉強しますんで。
視点がぐるぐるしてわかりにくいな。

 そう言うと、フォールンの横についていた二人が幹久と名乗った男の前に
一歩進み出た。
<一行で初登場の人間こんなに出されると混乱する。
とりあえずフォールーン側からの視点なのかと思って読んでると、

そして、驚くほど息の揃った呼吸で剣を抜く。向かって右側
の男が左利き、左側の男は右利きで、
<向かって=対峙だと思ってしまう。じゃあ幹久からの視点だったのか?
とさらに混乱。

 あたりの客の悲鳴が聞こえる。入り口のところに立つフォールンに近づけ
ないため、皆幹久の後ろに回るように逃げた。
<悲鳴を聞いたのは誰なのか?だれの視点から物語を眺めていいのか、もうわからなくなる。
233文谷良介:02/04/01 13:08
>>232
なるほどなあ、勉強になります。長いから前を削ったんですけど、もうすこし
前から載せたほうが分かり易かったか、、、。
234:02/04/01 13:59
私も、練習で書いて見ます。
235:02/04/01 14:15
 足元の草がわずらわしい。空は晴れている。
「やめときな」
 私はポケットに手を突っ込んだ。硬い質感。よく手になじんだ、研ぎ澄まされたナイフの柄がそこにある。
「殺し合いになるぜ」
 一歩、踏み込んだ。男は微動だにしない。また一歩。
 男の手が動いた。やはり、ナイフ。刃渡りは私のものよりわずかに長い。私はポケットから手をだした。お互い、引き出しは全て開けた事になる。
 何かが、張り詰めていく。風船。緊張していく頭の中でそんなものが連想された。打ち消す。今は、目の前の男だけ見ていればいい。
 あごをひき、腰を沈めていく。かがみこむような態勢。男は右手を突き出している。
 汗が、あごから滴り落ちが。強い。相対するだけでそれが分かる。この男とやる事は、命をかけることになる。それでも、やらねばならない。
 風が吹いた。
 飛び出したのは、同時だった。懐に転がり込みながら、ナイフをなぐ。男は跳躍していた。
 跳ね起きる。顔を合わす。息を吐いたのも同時だった。
 背中にしびれるような痛みがある。かわしそこねた。そしてそれは相手もだ。男の太ももには薄く血がにじんでいる。
 結局、立ち位置が逆になっただけで、何も変わってはいない。浅い切り傷など何の意味もない。致命傷を与えた方が勝ちなのだ。
 私はまた腰をかがめた。男も右手を突き出した。
 風が吹くまで、私は待った。
236:02/04/01 14:16
叩き、お願いします。
>>235
体言止めが多い
一文が短いのに読点が多くてうざい

くらいかな、おれが思ったのは
>風が吹いた。
 飛び出したのは、同時だった。懐に転がり込みながら、ナイフをなぐ。男は跳躍していた。
 跳ね起きる。顔を合わす。息を吐いたのも同時だった。

このへん描写が薄くてよくわからないな。
一番読みたい部分なんだけど。
239書き逃げっ!:02/04/01 16:09
 二人の男が対峙する。抜き身の剣を手に提げ、軽く前に付きだし様子を伺
い、隙は一切見せない。微動だにせず微風が彼らの髪を優しく揺らす。
 微風の中に突如響く鳥の囀り。互い言葉の無い中それを合図と申し合わせ
たかの如く疾風と化す。
 Aは突きで間合いを開き一気に横殴りに剣を走らせる。それをBは剣の腹
で受けると一歩踏み込みAの顔面に拳をとばす。それを紙一重でかわすと反
撃とばかりにAが足払いを書けそのまま前傾に拳を打ち付けようとするがB
は足が掛かった瞬間多少蹌踉めいたものの微動だにしない。
 無理と悟ったのか、Aは一度後方に飛ぶが、その瞬間Aの目の前に横に剣
が走る。前髪を刈られながらもすぐ剣を身構えた。
 Aは舌を鳴らすと再び突進した。鎌鼬の如く四方八方に突きを放つ。Bは流
石に避けきれず皮膚に浅い裂傷を作りながらも致命傷を避け、一本を避けて後
方に跳ぶ。Aがそれを許さず追撃する。Bは高速で襲いかかる斜めの袈裟斬り
を剣で受け力のままに押し飛ばすと斬撃を繰り返した。それを横、後ろと紙一
重でかわすと、一気に右に握った剣で弾いた。
全て紙一重でそれを避けるAはBに比べて隙を狙うチャンスがある。全ての行
動に無駄がないからだ。
 Bが先を取り大振りに剣を振りかぶるが、横飛びを繰り返しBの横に回った
AはBの臑に痛烈な靴先を浴びせる。激痛に顔の歪んだBはそれでも気力を振
り絞り横に剣を走らせるが、それは無思慮な行動だった。
 走らせた剣の先にAはいない。さらに横飛びでBの横に回ったAは今度こそ
は縦振りで強烈な一撃を見舞った。Bの反射で付きだしたような剣を一撃の下
に飛ばし、瞬間風切り音を纏った左の蹴りがBの顔面に閃いた。鼻っ柱の骨が
確実に悲鳴のような音を鳴らし砕ける。花から吹き出る鮮血と共にBの悲鳴が響く。Bは号を発し無茶苦
茶に拳を振り回した。
 この程度の傭兵では、Aは止められない。
 横に走る髪の毛とは比較にならない命を刈り取る死の斬撃。振り回している
二本の腕ごと頭の耳のあたりからを一直線に横に先を穿つ。骨を障害ともせず神経と血管を何事もなかったの様に通り、たやすく、圧倒的スピードで横に通った通っ
た剣には血の赤はついていない。
 Aは決めとばかりに胸板に横蹴りを放つ。一瞬で放たれた蹴りは同じ瞬間に
胸板を陥没させ、吹き飛ばす。
 Aは剣を横にぶらさげ次を急ぐ。そのあとに残るのは人であったものと、人
のパーツ。後に残る鮮血の赤と脳症が血に染みとして残っていた。
しかし回り込まれた。
age
アクションと言っていいのか分からんが、戦闘妖精雪風のドッグファイトシーンは
やたらとスピード感と緊迫感があって良いぞ。
243名無し物書き@推敲中?:02/04/02 16:19
だれかこのアクションを文章で表現してくれ。

ttp://file.barunson.com/upfile/animation/xiaoxiao/xiaoxiao03.swf
 相手は、いわゆる眼鏡っ娘だった。
 レンズに光をきらめかせ、地面を蹴る――速い。
 萌えオタは右手を上げ、掌を前に出す。手にはグッズ。使いこまれ、表面を輝かせる
ラミカという一枚の方片であった。
 得物を手にした萌えオタが、上から下に薙ぎ切るように腕を送る。
 キン、と硬い音。耳孔を針で穿つかのごとき響きが、玲瓏と空を打つ。
(萌えているっ、この俺が!)
 眼鏡っ娘は、わずか一手で萌えオタを動揺させる。
 続く二手目は紫電の技。細くしなやかなチタンフレームのツルが、銀光を帯びて炸裂
した。眼鏡の技には「レンズ、ツル、ブリッジ、リム、バー、娘」の六法があり、この
いずれをとっても必萌の威力と萌え技の秘奥がこめられていた。さらに眼鏡っ娘は、重
厚な萌え力を秘めており、一挙一動ごとに風が唸って砂を巻き上げる。
 ツルはひと打ちごとに鋭さを増し、萌えオタは手も足も出ずに萌え刻まれていく。
(すさまじい技! なんていうか眼鏡っ娘萌えー!)
 萌えオタは心中で悲鳴を発しつつも、返す一手を送りつける。
 繰り出す脚技、「眼鏡偏愛」が颶風の唸りをあげて飛ぶ。さらに続けざまに、「凌辱
同人」といった卑劣きわまりない技を容赦なく繰り出す。これには眼鏡っ娘も眉宇を強
張らせて、嫌悪の表情を露わにする。
 相手の劣勢を見て取った萌えオタは、跳躍とともに身をひねる。空中で鮮やかに三転
した後に「愛玩嗜好」の絶技を放ち、己の萌えをさらに萌やして満身の力を注ぎ込む。
 これには眼鏡っ娘もたまらず、レンズを曇らせ戦いに決着をつけるのであった。

なんの勝負ですか、これは?
245名無し物書き@推敲中?:02/04/02 18:38
1っつーかスピード感よ、すぴーどかん。いちいちこまかく一歩一歩すると
たるくなってスピード感がなくなる。じりじりいうのはおいといて格闘がこんなひとつひとつ考えながら(読みながら)やるかいな。おっつかない。
246名無し物書き@推敲中?:02/04/03 23:34
バトル、闘いというのはつまりは自分を知らないとダメなのだよ。
自分が何を出来るか。
どこまで動けるか。
肘が出来るのか、足が出来るのか、武器が出来るのか。
敵よりも速く動けるか、射程が長いか、有利化不利か。
常に耳にする言葉ではあるが『敵を知り、己を知れば百戦危うからず』という言葉。
百回勝てるかというのは保障は出来ないが、それでもいい線は行くだろう。文章的にもいい線いくと思う。
忘れていた。ここで重要なのはどちらを勝たすかだ。AかBか。
Aを勝たすとする。ではなぜAが勝ったのか。どこが優ったのか。何が原因で勝ったのか。
使い古された例を挙げるとすれば冷静だったか、そうではなかったか。力云々もそうではあるが精神的なものを描写すればなお緊迫するだろう。
まだまだ書きたいけれど、私も若輩者なので勘弁してほしい。

さて、私も書くか。皆頑張ろう。私も頑張る。
247名無し物書き@推敲中?:02/04/03 23:59
うむ。
口先だけでないことを証明するために、ここでちょろっと披露すれ>246
248 :02/04/04 04:01
生き証人を目の前に引き出され、鏑木は目の前が真っ白になった。
今までの自分の策略の上に成り立つ権力も、五万石の大名になるという夢もこれで水泡に帰す。
腹を切る―
そう脳裏に浮かんだ刹那、鏑木は己の刀に手を掛けた。
「もはやこれまでじゃっ!!」
叫び声を上げ、半狂乱で光圀へと思い切り刀を振り下ろす。
ガギン!
確かに手応えはあった。だがそれは、鏑木の現実を逃避したいという無意識の思い込みに過ぎなかった。
刀の先端が無い。鉄くずと化したその刀を、鏑木は呆けたように見つめた。
「痴れ者がっ!!」
己へと振り下ろされる白刃に気付いた時は、既に遅かった。
「がぁぁっっ!!」
助三郎の太刀は、鏑木の肉を斬り、骨を断った。
額から噴き出す返り血が畳を朱の色に染め、鏑木はそのまま刀の露となった。
249乙女座A型:02/04/06 19:04
メカ対メカ行きます。

雨はいくらか小降りになり、フィールドの状態も悪くない。雷が心配されていたが、
杞憂だったようだ。雨だけでは観衆の熱気を冷ますには至らない。誰もが、雨の中を一歩も動かず、闘いの時を待つ。
「ギルだ!」
東側のパドックから、“灼熱の戦士”ギルガメッシュが現れた。ゆっくりとした足取りでフィールドに踏み入り、中央の待機位置に立つ。
「ギル! ギル!」のコールが一際高くなり、別のエンジン音が轟くと共に止んだ。
西側のパドックからは、いつものように空高く舞い上がるアイオロス。
ウイングを開いて空中で機体を制御し、待機位置に寸分の狂いなく着地する。
雨が二機の装甲の上で踊る。バーミリオンとロイヤルブルー。炎と風。
完全なる静寂。
『ACTION!』
珍しくアイオロスの方が先に動いた。バックステップで飛び退いた後、左へとダッシュ。
ギルガメッシュが後を追う。見逃すまい、と。
火柱。
アイオロスの放ったナパームがギルガメッシュの進行方向で赤く立ち上る。地面に跡を残しながら
立ち止まるギルガメッシュ。アイオロスはどこへ?
ガキィッッ。
右斜め後方からのスピアを、ギルガメッシュのシールドが受け止めた。反撃のソードは空を切った。
舞い上がるアイオロス。ウイングを開いて。
突風。
セカンドウエポン・ソニックブーム。ギルガメッシュに防ぐ手段はなく、バランスを崩して
後退する。倒れなかったのはさすがと言うべきか。アイオロスは、空中から間合いを保ちながら着地。
ギルガメッシュ、破損率17%。アイオロス、破損率5%未満。
観衆に声は無い。今更のようにアイオロスの呼び名を思い返すのみ。
“風神”と。

五年前に書いたものですが、はっきり言って今と変わっていません。
体言止めは、スピード感が出るような気がして多用しているのですが、
いかがなものでしょうか。
250 :02/04/07 01:32
殺陣じゃないけどこれも一応メカかと。

 ミサイルはサイドワインダーらしい。赤外線に反応して追尾するタイプなので、助かる方法はある。
 結城はスロットルレバーの少し手前にあるボタンを押した。
 後ろの方でマグネシウムの断片が燃えながら飛び散る。これが強烈な赤外線を発し、おとりになるのだ。
 結城はアフターバーナーに点火し、その場を離れようとした。
 サイドワインダーが爆発する。
 あと少し、距離が足らずに結城のイーグルまでミサイルの破片が届く。
 衝撃で機体が揺れた。どこかが傷ついているはずだ。幸い結城自身は無事で、さらに機首を下げて速度を稼いだ。
 もう南は追いかけてこない。先ほどサイドワインダーを撃った直後に、横から飛んできたミグが撃った砲弾が命中していたのだ。
 しかし、レーダーには南のイーグルが映っている。
 結城が操縦桿を右に倒すと、機体は鋭く横倒しになった。そのまま急旋回して南がいる方向へ向かう。使用火器はサイドワインダーに切り替えた。
 目の前に南の乗機が見えた瞬間、すぐにロックし、かん高いトーンがヘルメットの中で響いた。
 発射。
 ミサイルは白煙を引いて飛行し、数キロメートル離れたイーグルに猛スピードで接近していく。
 弾頭の爆発によって、ミサイルの破片が飛び散り、イーグルの機体を引き裂く。そしてジェット燃料に引火、さらに爆発が起こる。
 南が乗っていたイーグルは塵となった。

違う?
251 :02/04/07 02:21
あげぇ
252名無し物書き@推敲中?:02/04/07 11:44
ヘタ
253名無し物書き@推敲中?:02/04/07 23:38
>250
 視点が誰なのかはっきりしない。臨場感がいまいちサパーリ
 描写が節操ない。
>完全なる静寂。
 これで静けさを表現できると思っているのなら、甘すぎる。
>アイオロスはどこへ?
 最悪。
>ガキィッッ。
 もっと最悪。

 基本的な描写力がなし。それともうちょっとネーミングセンス付けろ。
 体言止めは漏れも好きな表現手法だがまったく生かされてない。 
 それにせっかく機械を使ったアクションを書くんだからそこもうちょっと勉強しる。
>シールド
 どんなシールドだ、どこに付いてる。
>反撃のソード
 どんなだ、鋼鉄か。ビームが。手にもってるのか肘に付いてるのか。
 推進剤、エンジンの種類、噴射ジェットの能力、サスペンション、レーダー、バランサー、装甲の材質、燃料。
 メカを表現する材料は色々ある。もっと使え。
 
 さて、総評としては252の言うとおりヘタだ。五年前のではなく今のがみたい。変わっているはずだ。
 おすすめとしては、アクション系の本をもっと読むことだな。ライト系ばかりでなくハードボイルドやら格闘やら。
 そしてその中で自分が気に入った物を真似て見たらどうか(パクリではなく)
 
 では、もっと頑張ってくれな。
254名無し物書き@推敲中?:02/04/08 00:47
>>253
それ249に対してじゃん?
まあ、俺も同意。
メカものとしてはメカそのものの描写が無さ過ぎる。
なんというか、甲冑着た闘士が戦っているようにしか思えない。
名前だけじゃなく、そいつのどのパーツがどう動いてんのかという描写が欲しい。

>>250
格闘違いじゃ…でもいいとおもうよ。
あのサイドワインダーは南の放ったミサイルなんだよね。
別陣営と入り乱れていると敵味方がよく分からなくなってくるよ。
特に同型機同士の戦闘だとさ。
255 練習:02/04/08 03:19
「警察よ!大人しくしなさい!」
夕子の怒鳴り声に、男は背中を向けたままぴたりと動きを止めた。
観念したのか?
夕子は手錠を取り出し、ゆっくりと男に近付く。
男の左肩に右手を掛けた瞬間、何か熱いものがほとばしった。
「痛っ!」
慌てて引っ込めた右手の甲に、紅い一文字が走っていた。
男の右手には、血に染まったサバイバルナイフが握られている。
「ぶっ殺してやる、ぶっ殺してやるぞ!」
男の両目は、シャブ中独特の灰色の狂気に彩られていた。
覚醒剤。その魔の力に、夕子は戦慄を覚えた。
「お前も俺を殺すつもりなんだろ!そうなんだろ!」
訳の分からないことを喚きながら、男はなおもナイフを振り回す。
夕子はそれをかろうじてかわし続けた。
夕子を一突きにしようと、男が大きく踏み込む。
僅かにかわしそこね、ジャケットの胸元が裂けた。
だが、男も懐に入り過ぎた。
夕子は胸元から滴る血も気にせず、男の顔面に思い切り掌底を叩き込んだ。
口をへの字に曲げ、前歯を吐き出しながら、男は電信柱まで吹っ飛ぶ。
これで男は戦意を喪失するはずだった。
しかし―
「痛えじゃねえかよ、痛えぇよ!」
顔の下半分を真っ赤に染め、涙を撒き散らしながら不死身のごとく男は起き上がると、なおも我武者羅にナイフを振り回した。
覚醒剤の幻覚作用は、男の痛みに対する感覚をも麻痺させていた。
男の狂気に圧倒されるように、夕子はじりじりと後ずさり、徐々に追い詰められる。
と、そのときだった。
突然、夕子はその場に放置されていた自転車に足をすくわれた。
バランスを取り損ね、背中から思い切りアスファルトへと叩きつけられる。
男の両目に歓喜の光が走った。
男は血と涎を垂らしながら夕子の上に馬乗りになると、ナイフを握った右手を思い切り振り上げた。
「俺と一緒に、いいことしようよ!」
死んじゃう!
夕子は咄嗟に腰元のホルスターから拳銃を引き抜いた。
瞬間、男の胸元が子気味よく弾け、夕子はその重さから解放された。
返り血が、夕子の頬を紅に染める。
言い様の無いほどの静寂が辺りを支配した。
ようやく起き上がると、夕子は全身の力が抜けたように、その場にぐったりと座り込んだ。
ぼんやりと、横たわる男を眺める。
白目を剥いた男の瞳は、もはや生者のそれでは無かった。
殺したんだ、あたしが。
遠くから、応援のパトカーのサイレンが聞こえる。
「もう、もう、遅すぎるのよ!」
夕子は、子供のようにその場で泣きじゃくり続けた。
256249:02/04/08 18:36
ありがとう。
苦言でもなにもないよりいいです。
修行つんでからまた来ます。
257ちょっと質問:02/04/12 18:35
ジャンルは問わないけれど、
「アクションシーンのない小説はつまらない」
なんて考えてる人、いる?
258名無し物書き@推敲中?:02/04/12 21:16
てゆうかアクションシーンのない小説のほうが多いだろ
静は文学に有得まへん。
260名無し物書き@推敲中?:02/04/15 18:38
では、質問の仕方を変えませう。
アクションシーンと、そうでないシーン、
どちらが多い方が好きですか。

261名無し物書き@推敲中?:02/04/17 00:33
突きアゲ!

>>260
アクションシーンにも伏線があるもの。意味のない殴り合いは
結果だけで充分。
262名無し物書き@推敲中?:02/04/18 22:56
熱い殴りっこキボンヌ
263ピピン:02/04/19 15:35
「橋場、静かにしろ」
小田二曹が囁き声で僕に注意した。
体がカタカタ震えるせいで小銃の肩紐の金具が音を立ててしまったのだ。待ち伏せの時にはどんな小さな音も立ててはならないと教わっている。
僕一人が敵に見つかれば、分隊全員が敵の銃火に晒される。
「シッ」
前方の土手の茂みに横たわっていた前田士長が、軽くこちらを振り向くように手信号を送ってきた。
(軽装甲車輌1、歩兵1分隊・・・・・・・機関銃含む、無反動砲含む)
(了解)
小田二曹が返事をすると、前田は再び前を向いた。完璧な偽装を施した前田士長はここから見ても植物そのものに見えた。あれなら敵には気付かれないだろう。
(準備しろ)
二曹が僕の方を向いた。
僕は軽く肯いて小銃の精悍をゆっくりと引き、薬室に初弾を装填した。安全装置をずらして「タ」(単射モード)に合わせる。
振り返ると、10メートル後方でカールグスタフ無反動砲を担いだ柴田がニヤリと微笑んだ。蜂須賀はしかめっ面でガムを噛みながらMINIMIの照準を覗き込んでいる。
前方から、BMP(装甲車)独特の駆動音が近づいてきていた。
引き金に触れないように気をつけて、信じられないくらい汗ばむ手で銃把を握り、土手沿いの農道の先をじいっと見据えた。
100メートル先、土手の切れ目にゆっくりと緑の車体が現れた。それを囲むように緑の軍服を着た歩兵が随伴している。
僕は銃床に顎を乗せ、引き金に指を掛けた。片目を瞑らないように注意しながら照準を覗く。左から二番目の奴から殺す。
震えが止まった。
264ピピン:02/04/19 15:37
失敗した。こういうの全然ダメだ
265強行偵察型ザク:02/04/19 18:47
このスレは非常に有益ですので、
sage進行がよろしいかと。
266強行偵察型ザク=260:02/04/19 18:51
>261
>アクションシーンにも伏線があるもの。
初めて知りました。当たり前のことかもしれませんが、
私には新鮮でした。

いえ、ね。
アクションシーンの必要性って何なんだろう・・・ってちょっと
ウツになってたものですから。
267名無し物書き@推敲中?:02/04/21 17:31
俺ガン小説書いてる厨房ども集まれ!

1 :キャルビー ◆7xx99T2Q :02/04/21 14:27 ID:???
おいお前ら!採点してやるから見せて下さい m(__)m

http://choco.2ch.net/test/read.cgi/shar/1019366822/
アクションシーンだからって安直に!とか?が多用してあるとちょっと。
静かなシーンで「……」が多用してあるのと同じくらい苦手だな。
それ以外はまあまあ。

必要性はやっぱりカタルシスじゃない?
ありがちだけど。
つまりはどれだけ自分(読者)が殴っている気分になれるか、が重要なのだよ。感情移入や臨場感ってやつ。
270強行偵察型ザク:02/04/26 12:58
ちょっと自信ないですけど、練習のつもりでやってみました。
どうぞ、叩いてください。

「甘く見ない方がいい」
オービタルがブラックレザーのジャケットを脱ぎ捨て、言った。
「私がスケルフより勝っているのは、語学力だけではないのだよ」
ヤンは内心戦慄する。オービタルの表情。楽しそうに笑っている。これから
殺し合いを演じようとしているのに。
(弱気になってはいけない)
内心の不安を悟られないように、ヤンは正面からオービタルを見据える。
肩と同じ幅に広げた両足、腰はやや落とし気味に、両手は顎の前で正拳を握る。
呼吸は整っていたが、スケルフとの戦いのダメージは残っている。右こめかみの
傷は血が乾いてこびりつき、昆虫がへばりついているような不快感を覚える。
何より、左の向こう脛が鈍く、疼く。戦うのを嫌がっているみたいに。
オービタルにもそれが分かっているのかも知れない。不気味な笑顔のまま、
「教えてあげるよ、最高の快楽を」
一歩を踏み出した。ヤンは、全身の神経を集中させる。目と、両の手足とに。
オービタルの右手が狙いを定めた。ヤンの顔面へと。
(速い!)
回避不能。ヤンはそう判断した。顔を狙い、斜めに振り下ろしたオービタルの右手。
その間に割って入ったのはヤンの左腕。教科書通りの『上段受け』だったが、
鋭い痛みが皮膚から骨の髄まで届いた。
ぺしゃり、とかすかな音を立てて何かが落ちた。冷たい大理石の床に転がったそれは、
ヤン自身の肉と皮膚の塊だった。
ヤンの左腕。手首と肘の丁度中間の辺りに、ピンク色の傷口が開いていた。
積もった雪を無造作に指ですくったような跡。骨までは達していなかったが、
無数に生じた小さな赤い点が、見る見るうちに大きくなっていく。
大量の血と共に、痛みも湧き上がってきた。肩や指先が震え出すほどに。

お気付きかと思いますが、私は249です。
271強行偵察型:02/04/26 15:38
しまった、展開がマンガだよ・・・・・・
272253:02/04/26 23:26
>270
 度々で失礼だが、叩かせてもらう。
 といっても時間がないのでいくつかだけ。
 
>「教えてあげるよ、最高の快楽を」
 素直にダサい。
>肩と同じ幅に広げた両足、腰はやや落とし気味に、両手は顎の前で正拳を握る。
 ただの説明文で味気なさすぎ。説明文じゃない。「小説」を書いてるんだろう?
>傷は血が乾いてこびりつき、昆虫がへばりついているような不快感を覚える。
 ここはイイと思う。
>(速い!)
 殴りあいっこのとき、確実にこんなの思わない。君は喧嘩したとき思ったか?
 速さを表現したいのなら、もっと他に方法があるはず。

 短い中でもこれだけ叩ける。というより269がいっている通り、臨場感がない。
 読者を、自分が殴っているのだという気にさせよう。以上。
273名無し物書き@推敲中?:02/04/26 23:31
叩くのはアクションだけじゃないのか?
セリフがダサいのは趣味なんだからほっといてあげようよ。
274ピピン:02/04/27 23:17
>270
漫画っぽい。児童むけ小説なら通用するかもね
275名無し物書き@推敲中?:02/04/29 16:30
age
276名無し物書き@推敲中?:02/04/29 17:04
こういうスレが沈むのはもったいない
277名無し物書き@推敲中?:02/04/29 17:58
そうだね。
278名無し物書き@推敲中?:02/04/29 20:58
こういうスレが沈むのはもったいない


279名無し物書き@推敲中?:02/04/29 21:39
というわけで誰か殴り合いを表現しなさい
280名無し物書き@推敲中?:02/04/30 23:22
age
281殴り合い:02/05/01 11:31
特に、時制と接続詞について指摘していただけるとありがたいです。

 ゴングが鳴った。
 ボブは、これが初めての闘いとは思えないくらい落ち着いている。悠々とした足取りで、
リングの中央に歩みを進めた。
 一方の山本は、そわそわした様子でボブの周りを回りながら攻撃の機会を探っていた。
 だが、次第に身体が後ろに下がってゆく。無意識のうちに、ボブの160キロの肉体に
圧倒されているのだろう。
 自分でもそのことに気づいたのか、山本は苛立ちの表情を見せた。ふいに前に出て、
ローキックを放つ。
 ボブの巨体は微動だにしない。
 むしろ、攻撃のきっかけを与えただけだったようだ。
 ボブの上半身が動いた。雑なフックが叩きつけられる。左肘でガードをしていたにも
かかわらず、山本は吹き飛ばされた。
 たまらず、山本がタックルを仕掛ける。だがボブの掌底で、あっさり突きかえされた。
 山本は、すでに息が上がっている。しかし眼はまだあきらめていなかった。
 山本のジャブ。ボブはよけようともしない。平然と顔面で受け止めた。山本の顔に
絶望の色が浮かぶ。
 再び、ボブが動いた。畳みかけるような攻撃。──とはいっても大味なフックを、
左右交互に放っているだけだ。
 山本はフットワークとガードで、ラッシュをしのごうとした。だが、ボブの勢いは
止まらない。まれにガードの上から叩きつけられる強引なパンチが、着実に山本の
スタミナを奪ってゆく。
 山本のガードが下がる。
 そこへ、ボブのジャブがヒットした。山本の身体が崩れ落ちる。レフェリーがふたりの
間に割り込み、ゴングを要請する。
 2分44秒。ボブの完勝だった。
282JAZZ:02/05/01 16:11

ゴングが鳴った。
ボブはリング中央にゆったり歩んで来る。
山本は気忙しくボブの周りを動き、隙をうかがっている。
が、薄紅い巨躯に押され、半歩また半歩、退く。
苛立ちの表情と一緒に、山本はローキックを放つ。
巨体は微動だにしない。
薄い笑みがボブの歪んだ唇に浮かび、
雑な、不細工なフックが遥か遠くから孤を描いて、山本にめり込む。
ガードもろとも、山本は吹っ飛び、ロープに当たって倒れる。
レフェリーが滑り寄り、大きく腕を振り上げカウントを始める。
揺れる世界を押さえつけて立ち、山本は突進する。
が分厚く固い掌底が、それを許さない。
浅くせわしい呼吸がセコンドの耳を殴る。
拳が握りこめていない。
指が半開きになり、赤いオープンフィンガーグローブが緩んだように見える。
(まだや。まだ仕舞えてへん。目ぇは死んでない)
セコンドの怒号に答え、必死で放ったジャブを巨人は顔面で受け止める。
微笑が嘲笑に変わり、雑なフックが右、左と続く。
無力なガードともつれる足で山本は護る。
せめてゴングが救ってくれるまで、持ちこたえようとする。
だが、腕は止まらない。
救いは来ない。
巨人のフックが、子供の喧嘩みたいな雑な動きが、一発ごとに山本の勝機を崩していく。
ほんのわずかガードが下がる。
その瞬間、待ち兼ねた拳がゆっくりと、ひどくゆっくりと来てそこに収まった。
身体が崩れ落ちる。
レフェリーがふたりの 間に割り込んで、きっぱり首を振る。
2分44秒。ボブの完勝だった。

 失礼かとは思いますが、同じ情景で書いてみました。
ラウンド制でカウント有りの総合格闘技だという前提で描写しましたので、
誤読していましたらご容赦ください。
あと、ひとつ言い訳を;^^
私、殴り合いの経験はありませんので、
これは100%想像です。
283猿真似:02/05/01 18:08
ゴングが鳴った。
ボブは買い物でもしているかの如くノーガードでリング中央に歩を進めてきた。 
山本は左右に軽快なリズムを刻みながら相手の姿を凝視した。
――やりにくいな……
山本は適度にとっていたボブとの間合いから逃げるように、一歩退いた。
160キロのボブの巨体からかつて味わった事がないほどのプレッシャーが襲ってくる。
山本は弱気な心を払拭するために、ボブの間合いに入りこんだ。
力強く左足を踏みこみ、右ローキックを浴びせる。
が、ボブは何事もなかったように対峙している。
ボブの大ぶりな右フックが飛んできた。
鈍痛が走る。
ボブの拳から放たれた衝撃が、ガードごしに山本の体にめり込んだ。 
二三歩ふきとばされた山本は、それに負けじとタックルをしかる。
とびこんだ山本の左頬に掌底がはいる。
それに抗うべく山本も掌底を繰り出す。
ボブも怯むことなく、再度右からの掌底を繰り出した。
テニスラケットほどもあろうかと思われるその掌が、山本の顎を直撃した。

天地が揺らいだ。

それは本能だった。
意識が飛んだ山本はそれでもボブの雑な猛攻撃から身を守る防御体勢をとっていた。
が、本能だけの山本の意識ではその攻撃から逃れる事は出来ない。
ただ流れにのってボブの大ぶりなテレフォンパンチをガードで防御するだけだった。
足を使って逃れようとするが、朧な精神だはそれもままならない。
右、左とゆっくりとした――しかし、強烈な拳が山本の体躯を襲う。
拷問のようなボブの攻撃が続く。
山本の目元から血飛沫が飛んだ。
その顔もみるみる腫れ上がり不気味に変色している。
山本の左腕がわずかに下がった。
それを見逃さず、ボブは抉るような右アッパーを山本の鳩尾にねじりこんだ。

体が宙に浮いた。
反射的に口をあけたまま、山本は両膝をついた。
レフリーが両者の間に割って入った。

2分44秒。ボブの完勝だった。
284猿真似:02/05/01 18:09
281をもとに書いてみました。
285282:02/05/01 18:10
あ。そちらのほうが情景が浮かびますね。なぜだろう。
形容詞の差かな。あとは、動詞のバリエーションか。
>>251さん、ありがとうございました。
286285:02/05/01 18:19
申し訳ないです!
285で書き込んだのは私こと281です。282さんじゃないです。
で、>>251さんというのは、>>282さん、の間違いです。
JAZZさん、重ね重ね申し訳ありません……。
287281:02/05/01 18:27
>>285のレスは>>282に対するものでした。

そしてあらためて、>>283さん、ありがとうございます。
これって山本の視点ですよね。
やっぱり、どちらかの感情の描写を入れたほうが、
読み手は盛り上がるんでしょうか。
288253:02/05/01 21:27
 今宵も叩かせていただく。
 >>281へ。

>一方の山本は、そわそわした様子でボブの周りを回りながら攻撃の機会を探っていた。
>だが、次第に身体が後ろに下がってゆく。無意識のうちに、ボブの160キロの肉体に
>圧倒されているのだろう。
 
 接続について叩いて欲しいとのことなので、叩かせていただく。
 基本的なことではある。二行目の「だが」。これは変だ、というよりいまいち使い勝手が悪い。
「だが」が逆接であるのは知っているであろ? けれどここではいまいち、前の文章とうしろの文章が、
「逆」になっていない。これでは弱い。逆接というのは断固たる否定の感じをだして文章の中に力をうみだす。おいしいのだ、逆接は。
 だから、ここではもうちょっと「だが」に見合った描写をしる。

 それと、ここでは山本がメインに思われるんだが、心理の移り変わりが節操ない。あまりに。
 初めは、そわそわ。一瞬後に苛立ち。劣勢になり、闘志を燃やす。すぐさま絶望。
 そのあとはボコられて、ダウン。
 明らかに変だ。もうちょっと想像力を働かして戦う人間の心理を考えれ。

 最後に、パンチやらなんやらの描写が軽い。文章から威力がまったく伝わってこない。
 ただ、ああ、攻撃してるな、で終わり。バトルシーンの意味がゼロだ。
 状況を説明するだけではなくて、読み手が感じられるような『流れ』や『勢い』を表現できるようになればいいと思う。
 では、頑張って欲しい。 
アクションシーンだと「だが」とか「しかし」とかを多用しちまうんだよなーどーしても。
あと、「ような」「ごとき」とかも。
290強行偵察型ザコ:02/05/02 18:53
>253
度々ありがとうございます。臨場感、って前も言われましたね。
今まであまり意識していなかっただけにお恥ずかしい。がんばってみます。
>ピピンさん
よくお見かけしますね。実は私はもともとライトノベル系でしたので、
おっしゃるとおりだと思います。

私が女だと気付かれた方はおられなかったのでしょうか。
だとしたら目論見通りだったのですが。
291253:02/05/02 19:53
>290
 臨場感、というものを掘り下げたい。漏れももっと伸ばしたい種類の描写なので。
 臨場感を表現するにはどこぞの誰かが「あらゆる感覚を描写しろ」と言っていたような気がする。
 あらゆる感覚。まず視覚、これは誰もがやる。パンチが飛んできたり色々。
 聴覚、刀が風を切るとか、パンチがすごい音を立てる、とかよく聞く表現ではある。
 嗅覚、これはあまり見ない。ゆえに武器にもなる。匂い、風のにおい、相手のにおい、血のにおい、死のにおい、色々。
 触覚、殴られたときだけではなく、空気の冷たさ、相手の気迫を肌で感じる、とか。
 味覚、これもあまりみない。汗の味。屈辱の味。涙の味。血の鉄の味。結構使える。
 これらを適度に使いこなせるようになったら、最低限の臨場感は味わえると思う。

 それと、戦ってる二人ばかりではなく周囲の環境も描写した方が良い。
 281を例に挙げるならば、天井のライトや、観客の罵声、マットの固さ、周囲のおと、レフェリーのこと、時間、それらに対する登場人物の心理。ライトがまぶしすぎて腹が立った、とか。
 こういうのをちりばめるだけで、大分違う。臨場感。難しいけど物にしたらやっぱり有利だ。表現の世界が拡がる。
 漏れも手に入れるために四苦八苦中。

>女
 まったく気づかなかったのだが。
 女性で男性らしい文章を書くのが目標、というか挑戦している(この言葉もしっくりこないが)のだろうか。
うわー、どかばき
293ザコ:02/05/02 20:01
>291
アドバイスありがとうございます。
正直、臨場感をどうやって出すべきか悩んでいたのですよ。

「女だから」と言う目で作品を見られるのが嫌だった訳ですよ。
私の勉強不足でしょうが、女性でアクションを書きこなしている人を
ほとんど見かけていないもので。
また、女性には残虐・暴力的なシーンを嫌う人が多いのも確かです。
そうじゃない、こんな奴もいるんだ、とだけ分かっていただきたかったのです。
294名無し物書き@推敲中?:02/05/03 04:55
>291
感覚と言うことについて参考にしてみたのですが。


 瞳が満月を捉えてしまった。
 熱い。
 心臓が高鳴り、血液が全身を駆けた。
 筋肉が膨張しながら変形してゆく。
 体毛は剛毛、歯は牙へ。
「ば、化け物めが!」周りで群れている兵士の一人が言った。
 臭い。
 人間の匂いが鼻をつく。
 胸がざわつき、腕に衝動が走る。
 次の瞬間、目の前にいた兵士の胸を鎧ごと引き裂いていた。
 生暖かい返り血が爪を濡らす。鉄の錆び切った匂いが辺りに飛び散った。
 兵士達が怯んだ。仲間が一瞬で殺された事に対し、動揺したのだろうか。それとも状況が把握できていないだけなのか。
 関係ない。
 腕と牙は、肉を引き裂く快感を求めている。ただ、それに従うだけだ。
 
 その日、狼男討伐隊は一夜にして壊滅した。
295名無し物書き@推敲中?:02/05/03 04:59
> 胸がざわつき、腕に衝動が走る。

腕を振り回す瞬間の一気にテンションの上がる感じ、をもっとかみ砕くと良いとオモタ。
296294:02/05/03 19:04
>295

レスありがとうございます。
なるほど……
いろいろと試行錯誤してくることにします。
297253:02/05/03 19:42
>294
 基本的な描写としてはあまりいうことがない。漏れのいったことを意識してくれたのは正直嬉しい。
 いくつかだけ。

>「ば、化け物めが!」
 ここはセリフにするより地文の方がイイとおもう。
 前までいいテンションでもってこれたのをここで少し崩しまっている気がする。 
 あとコロシのシーン。意外にあっさりと越えてしまっている。もうちょっと生々しくいってほしいところ。
 変身シーンも。体の変化をもっともっと具体的に描写した方がいい。

 最後に、ここにあるのはバトルの描写だ。ただの表現に過ぎない。
 問題は長い小説の中でいかにそのシーンを生かせるかだ。それには登場人物の過去やら癖やら、他にも色々なものを挿入して緊迫度や物語の重厚さを増す手法はたくさんある。
 それを忘れちゃいかん、と漏れはいつも自分に言い聞かしている。

 そして時にバトルは蛇足になるときがあるということは、知っているとおりだ。
298BL:02/05/03 22:30
>293
あのさ、ひょっとして彩穂ひかる?
だったら、「人口10万の中世都市に『常備軍』3万」って
とんでもない設定、しないほうがいいよ。
ホワイトハートじゃ気にせず読んでくれても、電撃じゃ失笑されるって。
299名無し物書き@推敲中?:02/05/03 22:38

Λ_Λ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.。゚+.(◕ฺ 。 ◕ฺ)゚+.゚< 新しいモナーをはやらせよう
 (    )   \_________
 | | |
 (__)_)
300294:02/05/03 23:25
>253
ありがとうございます。
バトル中心でいくとなると、描写が荒かったり足りなかったりする感じがします。
それにテンションのメリハリが悪いな、と後々読み返して思いました。
ストーリーを中心にするとしても……やはり萎えるような要素が。


適度な描写。テンションをいかにして保つか。
勉強してきます。
301名無し物書き@推敲中?:02/05/04 18:57
age
302281:02/05/05 00:29
>>253
遅ればせながらサンキュー。流れと勢いね。
やっぱ動詞の選び方かな、ポイントは。

303名無し物書き@推敲中?:02/05/05 20:59
一時話題になった、ロボ物を誰か披露してください。論じ合ってください。コツを教えてください。
304名無し物書き@推敲中?:02/05/06 21:23
age
305281:02/05/07 17:37
 俺たちはリングの中央に走り寄った。
 歓声が沸く。観客全員がやつを応援してやがる。
 くそったれ。俺は苛立ちを押し込め、やつを見つめた。
 やつの上半身が動いていた。溜め込んだ力を右肩にみなぎらせて
いる。俺も同じだ。
 ファースト・コンタクト。
 サタケのジャブが空を切った。様子見のパンチだ。当たっても
痛くねえ。
 俺はワンツーを送る。本気のパンチだ。くそ、当たらねえ。
やつの左フックが飛んでくる。スウェーでかいくぐる。
 サタケは、日本の一昔前のカラテ・ヒーローだ。やつへの
歓声は、昔の栄光の名残だ。
 今でこそ飽食とステロイドの副作用で、見るも無残にたるんだ
肉体を晒しているが、観客たちにとって、サタケは今も
ヒーローなのだろう。
 その哀れなヒーローに胴タックルを仕掛ける。やつは
レスリングには弱い。倒しちまえば、こっちのもんだ。
 くそ、意外に腰が重いじゃねえか。たぶん、札束を詰め込んで
作った筋力の成果だ。
 差し合いの体勢から、俺はショートレンジのパンチを、やつの
脇腹に打ち込む。汗が飛び散る。腹の肉が波打って揺れる。
 殴る。殴る。殴る。
 ヒーローは無様に後退していった。
 おいおい、どこまで下がるつもりだよ。本当に効いてるのか。
それとも罠か。
 どっちでもいい。コーナーにやつを追い詰める。レバーに狙いを
定めて、フックを叩き込む。膝を突き立てる。
 やつもフックと膝蹴りで応えてきた。くそったれ。二発も
股間に入れて来やがった。
 これはゲームだ。テネシー生まれの黒人が、ビールで腹の
たるんだ日本人を、いかに早く倒せるかというゲーム。
 プロモーターは、KOで勝てば、ギャラとは別に、賞金を
出すと言っている。悪くない話だ。
 たまに、いいパンチが飛んでくる。かつてカラテ・ヒーロー
だった経歴はフェイクじゃない。
 サタケを倒せば、ホンダの4ドアを手に入れることができるだろうか。
306281:02/05/07 17:40
「一分経過」
 アナウンスが響き渡る。若いレフェリーの視線が左右に動いた。
リング下からの日本語に耳を傾けているようだ。サタケの表情が
ほっとしたようにゆるむ。
 ブレイクだ。コーナーでもがきすぎた。俺たちはリング中央に
移動した。
 試合再開のコールがなされた。
 やつのパンチ。やつのローキック。一発ごとに客席から
歓声が沸く。
 いくつか受けちまった。だが、その三倍殴り返した。
 やつは明らかにバテている。だんだんコーナーに
下がってゆく。
 おいヒーロー、さっきと同じだぜ。
 俺たちは組み合った。やつの背中がコーナーにぶつかる。
 差し合い。もがくなよ、くそ。
 蹴り合い。また股間に来やがった。どこがヒーローだよ。
 俺は、やつの腹にパンチをぶち込む。
 やつが、俺の腹にパンチをぶち込む。
 互角なんかじゃない。観客ども、おれたちの顔つきを
見ればわかるだろ。
 くそったれ。コーナーで固まっちまった。
 このままじゃ埒があかねえ。現実ってものをマザーファックな
観客どもにわからせるには、アレをやるしかねえ。
 やつの腰が引けている。俺は右手でやつの太ももを
抱え上げ──
 一瞬、歓声が聞こえなくなった。
 ライトが眩しい。
 テネシーの陽射しを想い出した。
 青空。
 空腹の記憶。
 血とゲロの匂い。
 あの頃には二度と戻りたくない。
 俺は吼えていた。
 やつらを見返してやる。絶対にホンダの4ドアを手に入れてやる。
 ──そのままマットに叩きつけた。
 ボディ・スラム。ヒーローの顔が苦痛にゆがんだ。
「二分経過」
 アナウンスの声が場内に響いた。
307281:02/05/07 17:42
ありゃ。字数の計算ミスだ。
読みにくくて申し訳ない。
それにしても疲れた。二分を書くのに二時間以上かかる。
こんなんじゃダメだなと反省。
>>303
面白そうだな。近いうち挑戦します。
308強行偵察型ザク:02/05/07 18:33
>298
まさか。ただの名も無きヒッキーですよ。
しかし、本気でお間違えになったとなると意外ですね。
何か共通点でもありました?

ロポモノは私が書いてはおりますが、まだ披露できる
レベルになっておりません。
下書きからの抜粋では限界がありますので。
309253:02/05/07 22:08
 どうも。では305の文章を叩かせてもらう。
 まず281よ、この前書いていたボブと山本との対戦のときより、だいぶ良くなっている、と先に言っておく。この前よりは描写で人に場面を想像させる力が文章から出ている。この点はイイ。
 ただ、 
>俺たちはリングの中央に走り寄った。
>歓声が沸く。観客全員がやつを応援してやがる。
>くそったれ。俺は苛立ちを押し込め、やつを見つめた。
 全体的に、文末は乱暴な一人称なのだが、これはあまりいただけない。主人公の乱暴な性格を前面に押し出したいという気持ちはわかるが、それはもっと違う手を考えた方がイイ。長い間こういう形で文章が続くと読むほうとしては、飽きる。漏れも食傷した。
 
>サタケのジャブが空を切った。様子見のパンチだ。当たっても痛くねえ。
 ここで初めて対戦相手(サタケ)が出てくるのだが、これもやはり最初の所で出したほうがイイのではと感じる。さして長い文章ではないのでちょっとの間名前を伏せても、ふやけた伏線にしかならない。これなら初めから名前を出してた方が読むほうとしても楽だ。 

>俺はワンツーを送る。本気のパンチだ。くそ、当たらねえ。
 思うに、格闘というのは相手が強い方が燃えるものだ。相手が強いだけ強いとき、それを打ち破る主人公がより強く映る。
 だからこの時ももう少し相手(サタケ)に気を配った方がいい。自分の本気のパンチを避けられたのだ、どういう風に避けたのか、読むほうとしては興味がわく。 

>やつの左フックが飛んでくる。スウェーでかいくぐる。
 スウェーは後ろに引いてかわす技術では? スウェーでかいくぐるというのは、明らかに変だ(スウェーが漏れの解釈とは違うものならば、無視してくれ。激しくカコワルイが)

>おいおい、どこまで下がるつもりだよ。本当に効いてるのか。それとも罠か。
 正直ここまではなかなかイイテンションで運んでこれたのだが、この一文で少し盛り下がった。緊張感を保って欲しい。
310名無し物書き@推敲中?:02/05/07 22:12
そうな
>本当に効いてるのか。それとも罠か。
でいいよな。
311253:02/05/07 22:28
 引き続き。
 このレスはどちらかというと叩きではない。どちらかというと褒めに近い。何様だと言われればそれまでだが。

>今でこそ飽食とステロイドの副作用で、見るも無残にたるんだ
>肉体を晒しているが、観客たちにとって、サタケは今も
>ヒーローなのだろう
 素直にこれは上手いと思った。特に飽食とステロイドの副作用。
>汗が飛び散る。腹の肉が波打って揺れる。
 これも肥満の感じがよくわかる。ただ主人公が黒人なだけに日本人に対する侮蔑や偏見を持ってくればもっとキャラが立つ。
>おいおい、どこまで下がるつもりだよ。本当に効いてるのか。それとも罠か。
>どっちでもいい。コーナーにやつを追い詰める。レバーに狙いを定めて、フックを叩き込む。膝を突き立てる。
 おいおい〜は上で叩いた。が、イイと思ったのがその下の「どっちでもいい」とその後。この「どっちでもいい」という言葉とあとの文のリズムが読んでて気持ちイイ。
>一瞬、歓声が聞こえなくなった。
>ライトが眩しい。
>テネシーの陽射しを想い出した。
>青空。
>空腹の記憶。
>血とゲロの匂い。
>あの頃には二度と戻りたくない。
>俺は吼えていた。
 ここもリズム的にはイイ。描写も長過ぎず読みやすく想像しやすい。ただ改行はいらないだろう。一列にまとめる方が少しだけでもスピード感がある。思考は刹那的な方がイイ。

 それと漏れがこの中で一番イイと思ったのが
>ホンダの4ドア
 これだ。これで戦う男がより人間的にリアルになる。この文は二度ほど出てくるのだが、キャラクターに感情移入しやすくなった。イイ。

 最後にプチ叩き。
 やはり最初にいった文末が大きく減点だ。
 あと主人公の「平気さ」も減点。人を殴るというのは大変エネルギーを使う。試しに立ち上がって二十秒間休まず全力で拳を突き出し続けてみろ。汗が出るぞ。
 つまり殴られなくて、主人公は汗をかき、息を荒げ、心臓に負担をかけるはずなのだ。そこの描写が欲しかった。

 その他はやはり割りと良かった。観客のブーイングなども聞きたかった。文章の中で「音」があまり出てないという気もする。

 以上。281、引き続き頑張ってくれ。
312281:02/05/08 00:24
>>309>>310>>311
ありがとう。参考になります。
あと他の人の意見も聞きたい。

けど一人称のアクションは難しいなあ。
説明ゼリフみたいになっちまうんだよね。
313281:02/05/08 00:30
書き忘れたけど、>>281>>305も、実際の格闘技のビデオを
もとに書いてます。だから半分インチキかも。
でも、いい練習になった。

あと、「スウェーでかいくぐる」ってのは、
よけながら前進するってのを表現したかったんだけど、
言葉足らずだった。反省してます。
314エヴァッ子:02/05/08 00:42
キィン。
二人の刃が、跳ね合った。
刃は薄く震え、そして軋む。
「ハ!」
軽い呼気と共に、女は刀をくるりと回転させ、力を受け流した。
男の体は、行き場の失った力と共にぐらりとよろける。
「喰らえ!」
女の眼は、もうヒトの眼ではなかった。
狩人の眼でも、暗殺者の眼でもなく・・・浮かび上がった紅い色が、それを表している。
鋭い眼光と共に振り下ろされた、刃。
氷のように冷たく、刺のように人を傷つけるための代物。
――男は、迷うことなく右腕を刃の前に差し出した。
ぬぶっ・・・嫌な音がする。
男の、筋肉質で太い腕は深く、刃を咥え込んだ。
そして・・・男は一瞬、腕から滴る血で濡れた表情を変え、左腕の刃を突き出した。
ぐちゃぁ
血のシャワーで紅く染まり、男は薄く微笑んだ。
・・・空には欠けた月だけが浮かんでいた。
315エヴァッ子:02/05/08 00:43
ぜんぜん駄目だな、こりゃ・・・.
書かなきゃよかった。
316281:02/05/08 00:53
>>314
うまいじゃん。でも253が突っ込む前に言うけど、
「…」は「……」のほうがいいよ。小説界のお約束。
それと、この分量ではちょっと使いすぎてる気もする。

「キィン」「くるりと」「ぐらりと」
オノマトペの多用は個人的にはいかがなものかと思うけど、
媒体によるだろうね。ライトノベルならOKなのかなあ。
317名無し物書き@推敲中?:02/05/10 21:06
age
318名無し物書き@推敲中?:02/05/10 23:33
「なによ、先輩はあたしのものよ!」
「きーっ、よくも言ったわね。あんたなんかこうしてやる」
「きゃああ、痛い痛い。お返しよ」
「やったわね」
ボカボカバシバシ、くんずほくれつ、バンバンバン。
319ロボット物初挑戦:02/05/11 01:43
 次の瞬間、雄介の乗ったイマムゥは、敵機──ミノトゥロの
正面に投げ出されていた。
「うわああああっ!」
 宇宙空間に、蒼い閃光が走った。あまりの眩しさに雄介は
瞼を閉じた。
 続いて、全身に衝撃が貫く。耳朶をつんざく爆音が
四方から轟いた。雄介は悲鳴を上げたはずだが、その自分の
声すら聞こえなかった。
 何をどうされたのかもわからなかった。
 ミノトゥロ。噂どおりの怪物だ。機体の外見は地味だし、
公式戦のデータは皆無だから、同僚たちの中には噂を信じて
いない者も多かったが、冷静に考えてみれば、友軍の猛者を
次々に打ち破った「褐色の魔術師」こと、ミノタウロの
後継機だ。イマムゥの性能では敵うはずもなかった。
 雄介は生まれて初めて、死を意識した。
 その時、サブスピーカーから聴き慣れた声が響いてきた。
「落ち着け! 宇宙は初めてじゃねえだろ!」
「ま、松井中尉、やられました! どこか撃たれた
みたいです!」
「馬鹿! モニターをよく見てみろ!」
「えっ?」
 雄介は恐る恐る目を開けた。瞼の裏には蒼い残像が
焼きついていた。恐怖でパニックを起こしそうになった。
「よく見ろ! やつはまだ一発も撃っちゃあいない!」
「でも……」
 現に、こうして機体がグルグル回っている。そう言おう
として雄介は口をつぐんだ。
 正面のモニターには、吸い込まれそうなほどの星空が
広がっていた。星たちは、ほとんど動いていない。
「あ、あれ?」
 手元のパネルに視線を走らせた。
 画面上の数値は、機体の損傷がゼロだと告げていた。
「じゃあ、僕が見たのは……」
 スピーカーの声が笑った。
「初陣ってのは、そんなもんだ。よく憶えておくんだな」
「そんな……」
 雄介はモニターの中央を見つめた。ミノトゥロの褐色の
機体は、不気味なほどに沈黙を守ったままだ。
「これが、戦場か……」
 雄介は呆然として呟いた。
320ロボット物初挑戦:02/05/11 01:44
「来るぞっ。正面からだ!」
「は、はい!」
 雄介はビーム・ライフルの照準をミノトゥロの機体に向けた。
 こうなったら、居直るしかない。
 雄介の指が引き金に触れた。ビームの照り返しが
コクピットの内部を蒼く染める。
 ──さっきの光は、これだったのかもしれない。
 雄介は胸のうちで呟いた。
 ──だとしたら、僕は自分で撃った弾にびびってる
大馬鹿だ。
 初弾は外れたらしい。爆発光は見えない。雄介は
モニター上に、敵機の姿を探した。しかし視認するより
先に、イマムゥの自動照準機能がミノトゥロを捉えていた。
 もう怖くはない。やつも、このイマムゥの性能に
劣ることがわかったからだ。
「いました! 敵機確認。──右上。速い」
「落ち着け! 模擬戦を思い出すんだ。一番自信のある
攻撃をすりゃあいいんだよ!」
「は、はい! でも」
 途中まで言いかけて、雄介ははっとした。ミノトゥロが
左奥に後退しながら、右肘を後ろに引いている。ミサイル
攻撃の準備だ。
「来るぞ!」
「わかってますっ」
 雄介はイマムゥの背部ジェットを最大出力で噴かした。
 左右に動きながら、イマムゥはミノトゥロの機体を追った。
 両肩、両足首に取りつけられた小型バーニアのおかげで、
イマムゥは見かけよりも遥かに小回りが効く。この戦いの勝敗を
分けるのは、どうやらスピードらしいと雄介は気づいていた。
「行けえええっ!」
 凄まじい音響と振動が、雄介の躯を包んだ。千億の星の光が、
イマムゥの周囲を高速で流れる。悪い眺めではない。
 一番自信のある攻撃。それは「白い美獣」と呼ばれる
イマムゥを、敵の機体に激突させることだった。単純だが、
近距離戦ではこれが意外に効果的だ。むろん頭部と
両腕のドリルはフル回転させておく。
 ミサイルが二発、耳元をかすめたが、雄介は気にして
いなかった。もし当たったとしても、イマムゥの装甲は、
そんなことで壊れるほどやわじゃない。
 轟音とともに、イマムゥはミノトゥロに激突した。
321ロボット物初挑戦:02/05/11 01:51
やばい、>>318のほうが面白いな。
上手いと思った。
でも星は流れるのか?
323ロボット物初挑戦:02/05/11 01:58
>>322
わはははは(汗
知らない。
324253:02/05/11 07:42
科学知識がイマイチずれてる感じがする。
宇宙でジェットはないだろう、ジェットは。
325294:02/05/11 17:32
再び。
ロボットものを……ごめんなさい。


『くそっ!
 変形しろぉ!変形するんだぁ!変形してくれぇ!』
 少年の叫び声。
 しかしそこにある現実とは、ドラム缶のような機体がじたばたと暴れ、ビルを破壊するだけだった。
「フン、無駄な足掻きを……」
 女の声と共に、黒い機体がドラム缶へと跳躍する。
 黒の鋭い蹴りが突き刺さった。
 金属の折れ曲がる、重く、不快な音。
 そして轟音と共に転倒。辺り一帯のビルのガラス窓が、全て粉々に砕け散る。
 黒い機体は、廃墟となりつつある街を見まわす。
 最後に視線はドラム缶へと注がれた。
「とどめを刺そう……」
 黒の腕に刃のような物が現れる。
 白光していたそれは、数秒と経たない内に赤く染まり、熱を発した。
 空を凪ぐ。大気が緩んで見えた。
「先にけしかけてきたのはお前だ。
 覚悟はできているんだろうな」
 先程の蹴りによって一部がやけにヘコんだドラム缶は、まだ沈黙している。
 動く気配は、分からない。こんなトリッキー……?な姿形をしている機体の動きなど読めはしないというだけの話だが。
 刃を振りかざす。
 ほとばしる熱が、獲物を欲し、声を上げる。
 その時だった。
『させるかぁ!』少年の声。
 いきなりドラム缶が高速で起きあがり、頭突きを繰り出す。
 頭突きが、黒の胸部をまともにとらえた。
 ドラム缶の背中からは煙が吹いている。
 バーニア噴射による移動補助。そんな馬鹿げた機構が、このドラム缶にはあったらしい。バーニアの逆噴射によって機体を飛ばしたのだろう。
 のけぞる機体を制御し、黒の搭乗者は叫んでいた。
「こんな馬鹿げたやつに、やられてたまるか!!」
326名無し物書き@推敲中?:02/05/12 03:41
んー。それじゃ、いくつか指摘する。

> 少年の叫び声。

ここで体言止め使う意味がない。
少年の視点なら「少年は叫んだ」、
さらに一歩引いた神の視点なら「少年が叫んだ」、としたほうが自然。

> しかしそこにある現実とは、ドラム缶のような機体がじたばたと暴れ、ビルを破壊するだけだった。

 もっと素直な構文を使ったほうがラクなのに。
「しかし、ドラム缶のような機体はじたばたと暴れ、ビルを破壊した」
のほうが、まだ読みやすいよ。あと「じたばたと暴れ」という表現は
直したほうがいい。巨大さが伝わってこない。
 それと「現実」って言葉が使いたいんなら
「しかし、現実は残酷だった。」とか何とか、一旦文章を切ったほうが
読みやすい。
327名無し物書き@推敲中?:02/05/12 03:48
>「フン、無駄な足掻きを……」
> 女の声と共に、黒い機体がドラム缶へと跳躍する。

黒い機体とドラム缶。搭乗者の女と少年。
どっちも平等に神の視点で書いてる弊害で、
描写があやふやになってるよ。
体言止め病もあるなー。
それと代名詞としての「ドラム缶」使いすぎ。

> 黒の鋭い蹴りが突き刺さった。
> 金属の折れ曲がる、重く、不快な音。
> そして轟音と共に転倒。辺り一帯のビルのガラス窓が、全て粉々に砕け散る。
> 黒い機体は、廃墟となりつつある街を見まわす。

 またもや体言止め病。演出効果はイマイチなので、
手抜きと勘繰られても仕方のないところ。
普通に書いたほうがいいよ。
文末を「砕け散る」と、現在形にする意味もよくわからん。
328名無し物書き@推敲中?:02/05/12 03:54
ごめん。ここで力尽きた。あとは、他の人にゆずろう。

気がついたこと。
臨場感溢れるアクションを書くには、誰かの視点にカメラを
固定しないと無理な気がする。
329名無し物書き@推敲中?:02/05/12 04:13
それと補足。>>325は全然巨大な感じがしないよー。
ま、それは俺(>>319)も同じなんだが。
巨大な質感を出すには、どーすりゃいいんだ?
得意な人おしえて。
330294:02/05/12 19:28
>>326-329
レスどうもです。

書く時視点を固定するかどうかで迷ったあげく
これでどういう反応があるかも興味があったのでこうなりました。
結果は失敗に終わったけど(自分の文章力の問題も多々あり)

しかし……
>>329
同じく、
巨大な感じを出すにはどうすればいいか、
というのは凄く知りたい。
331エヴァッ子:02/05/12 19:38
自分も、SFロボット系を一つ書いてみました。


視界は、漆黒に満たされる。
宇宙対応人型兵器『α-J』は、光源から何億光年と離れた宇宙空間を漂っていた。
銀色にカラーリングされ、騎士の甲冑のようにカラーリングされたその機体は、兵器とは思えないような美しさを誇っていた。
「・・・・・・」
コクピット内にいるパイロット『L』は、α-Jのアイ・センサーから送られてくる情報を、自分の視覚へと移し変えて外を見ていた。
―何度見ても嫌なものだな・・・・・・。
呟いたあと、思考命令でレーダーを呼び出す。
一瞬であたりの様子がLの心の中に流れ込んでくる。
反応は、無し。
30分前から、反応は変わらない。
―だが・・・・・仕掛けてくるな。
Lには分かっていた。
戦いを始めて、はや30年。
互いにサイボーグとなり、延命処置をし、人の域を越えながら戦ってきた敵だ。
敵・・・『ザレム』は、一時的にワープで離れたに過ぎない。
どこからか、奴は仕掛けてくる。
Lは、アイ・センサーの情報を止めた。
結局見えないのだから、レーダーだけに全感覚をゆだねたのだ。
そして――
”ピッ”
頭の中で、意識が弾けた。
フルバーニア!!!!
猛烈な勢いでバックパックのエネルギーが噴出し、機体が跳び上がった。
脚部を、光速の弾が掠める。
「喰らえッッ!!!!」
α-Jの腕が動いた。
視界情報を開き、レーダーの反応方向へと一気に腕部に内蔵されたエネルギーライフルから、10発エネルギーを放つ。
「前方245!左23!」
α-Jの内臓AIが、指令を脳に伝える。
――避けたか!?
答えはわかっている。
脚部のバーニアが、エネルギーを噴出する。
レーダーが埋め尽くされるほどの反応が伝わってくる。
次の瞬間前方から、壁のようにミサイルが飛来する。
α-Jのエネルギーライフルから、数百発の弾が発射され、ミサイルを破壊する。
パパパパパパパパッ
聞こえないはずのエネルギーライフルの音が、聞こえた。
ミサイルの壁が、一瞬にして火炎の壁に変わるが、今度は壁の向こう側から光速の弾が飛んで来る。
――ミサイルは隠れ蓑か!!
ミサイルの推進剤に含まれたナノ・デコイの性で半径3千光年はレーダーが使えない。
「警告!警告!警告!警告!」
無能なオウムのように、エラーを告げるAI。
変わらず降り注いでくる光速の弾の方へと、エネルギーライフルが光を放った。
辺りには、エネルギー汚染された空間が広がった。
332名無し物書き@推敲中?:02/05/12 20:11
>>330
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
とか書くのはどう?
333名無し物書き@推敲中?:02/05/12 20:55
 これほどの快感は、初めてだ。
 これまで生きていた約三十年もの間。なぜもっと早く気づかなかったのだろうか?
 思い切り握った拳を振り上げて叩きつける。柔らかい未発達の肉はそれを包み込み、跳ね返す。
 みずみずしい肌。
 人を殴るとは、こんなにも気持ちが良かったのか。
 女に対してもあまり欲情しないはずの俺が、興奮している。
 ああ、たまらない。
 ふっとんでぐったりとした子供の足を引っ張り上げて、顔に唾を吐きかける。
 う──
 子供がうっすらと目を開けて、自分の体が宙に、それも本来あるべき向きと正反対の状態であることに気づき、のどをひくつかした。何度殴っただろう。子供はのどを痛めて、懇願さえできなくなってしまったらしい。
 くくく……。
 こみ上げてくる笑い。今度からは気をつけよう、のどを痛めてさせてはいけない。抵抗される声があれば、もっと燃えるはずだ。
 子供は必死に手をふって抵抗しようとする。その様が、さらに俺を興奮させる。
 子供をベットに向けて放り投げた。
 もし女ならばもっと満足できたに違いない。
 ベットの後ろには、壁。
 白い、新築の壁に身を寄せる、子供。
 新たなる恐怖を与えてやろうと子供の、つぶれたトマトみたいに歪んだその顔を見て、息が止まった。
 ……レナに似ている。
 興奮が、一瞬にして冷めた。
 代わりに、灼熱の。
 色にしてしまえば、何色になるだろうか?
 漆黒の、どんな闇夜よりも黒く、深い。どんよりと、それでいて力強い。マグマのような塊が、腹の底からこみ上げてきた。
 この淫乱め!!
 この感情は怒り。その塊。
 俺は子供に躍りかかった。
 拳を固め、ぼろ雑巾になるまでぶつけ続けた。 

334333:02/05/12 20:56
なんか、とてもアクションじゃなかったかも・・・・
てか漏れすれ違い?
スマソ〜。
sage
>>333
あえて言わせてもらおう。
それはアクションじゃなくて虐待描写だ。
暴力は虐待と通ずるところはないわけでもないが、あなたの感じている通りスレ違いだ。

ここなどがいいだろう。
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/bun/1006929441/l50
337名無し物書き@推敲中?:02/05/13 09:37
>>331
才能はあると思う。
個々の表現は稚拙ながら(ゴメンね)、
読者に映像を喚起させる能力は、ずば抜けてる。
なんつーか、感覚が若くてイイ感じ。
細かいことを指摘したらキリがないけど、
時間が解決するんじゃないかと思う。
勢いで書くのが得意っぽいけど、比喩が陳腐なので、
そこだけは表現を練ったほうがいいよ。

ホントは「・・・・・・」じゃなくて「……」(3点リーダ×2。
ちなみに3点リーダは「てん」で変換すると出てくるよ、たぶん)
のほうが正しいんだけど、君はそれでいーや。
本になるときは編集者が直してくれるだろう。

>>332
それでほんとに巨大さが表現できるのか、小一時間問い詰めてえ。
338名無し物書き@推敲中?:02/05/13 09:57
>>337
「時間が解決してくれる」だった。失礼。

>>333
「ベット」はやめてほしかったが、それはいいとしよう。
花村萬月病だ。それも重度の。
まずは体言止めを一年間封印すべきだと思う。
あと、致命的なことがいくつか。

>思い切り握った拳を振り上げて叩きつける。柔らかい未発達の肉はそれを包み込み、跳ね返す。
> みずみずしい肌。
> 人を殴るとは、こんなにも気持ちが良かったのか。

これ、美人を表現する時に「なんと美しい顔なのだろう」って
書くのと同じで、一番やっちゃいけないことだよ。
せめて、前の節で虐待の描写をみっちりやって
(しかも読者が気持ちいいと感じるように)、
独白に説得力を持たせないとダメでしょ。

要するに、虐待ってのは簡単そうに見えて物凄く難しい
題材なので、シロートは手を出すなってこと。
>>331
>光源から何億光年と離れた宇宙空間を漂っていた
一体何処にいるのだろう。もう少し天文学について学ぶべきです。
340333:02/05/13 18:12
ああ、しまった。シロート丸出しだな。
体言止めね。なんか勢いが出るかと思っていたんだが、勘違いだったか。
わかんねぇから、体言止めの何がいけないのか、ひまだったら教えてくだせぇ。
虐待か・・・難しすぎだっつーの・・・
341名無し物書き@推敲中?:02/05/13 19:26
「はぁっ はぁっ   くそっ!!」
雨が降りしきる中、ある森の中で、金髪の少年が走っていた。肩には経文、片手には小銃を握っていた。
「ちっ!!どこ行きやがった!!」
「まだそう遠くへは行ってないはずだっ!!手分けして探し出せっ!!」
少年の後方では、8人ほどの妖怪がいた。どうやら金髪の少年を探してるらしい。
(ちっ!こんな所でくたばってたまるかっ!!)
少年は止まることなく走っていた。しかし・・・
「おいっ!!ガキを見つけたぞっ!!」
突然前方に妖怪が現れた。その妖怪は少年を追ってた仲間らしい。そのせいで他の妖怪に知らされてしまった。
このままではまずい。殺れる分だけ、殺っておく・・・
  ガウンッ!!
「ぐわっっ!!」
一匹・・・
「いたぞっ!経文を渡せっ!!」
  ガウンッ!!
二匹・・・
「貴様っ!よくもっ!!」
  ガウンッ!!ガウンッ!!ガウンッ!!
三匹、四匹、五匹・・・  残り三匹・・・。どこだ・・・。
  ガサッ
「っそこかっ!!」
  ガウンッ!!ガウンッ!!
「へっ!!バカがっ!!」
「なっ!?」
  ザシュッ!!
少年は妖怪に背中を切りつけられた。視界がいっきにかすんでゆく・・・
「はっ!!ちょろいもんだぜっ!!」
「くっ・・・・    そ!!」
体に力が入らない・・・。少年はその場に崩れていった。それを見て、妖怪が経文に手をにばしたその時・・・
  ズドンッ!!  ザシュッ!!
「ぐわぁっっ!!」
妖怪の体が何かに切り裂かれた。しかしそれが何なのか、少年には確認できなかった。
「おい、お前大丈夫か?」
誰かに聞かれたが、答えることなどできなかった。返事がなかったせいか何なのか、突然体が持ち上げられた気がした。そこで少年の意識は、完全に離れていった。

342名無し物書き@推敲中?:02/05/13 20:03
風、頬を掠める。
また風が来る。今度は後ろに体を倒してかわした。
闇に向かってワン・ツーを繰り出す。
右に衝撃。
闇が一瞬グラついた。間伐を入れずまたワン・ツー。
衝撃が2つ。
闇が消えるまで俺は狂ったようにワン・ツーを繰りだし続けた。
>>342
なにがなんだかわけわからん。我の読解力がないのか?
344名無し物書き@推敲中?:02/05/13 22:23
叩き野郎の253はどこへ消えた。
345253:02/05/13 23:10
ここに居ますがなにか?
346名無し物書き@推敲中?:02/05/13 23:54
>>341
うんとね。とりあえずオノマトペで銃声を表すだけで
その妖怪がどうなったのかとかを書かないのはまずいとおもうの。
あと、描写が簡素すぎるとおもうの。

>>342
ストリートファイトかボクシングなのかな?
目が見えなくなったんだとおもうんだけど。盲打ちよね。
よっぽどの手練なのかもしれないけど、じぇんじぇん空を切らないのは凄すぎ。
それとワン・ツーばっかりでいいの?でも無心に打ち続けているのは出てるとおもうの。
347エヴァッ子:02/05/14 00:04
>>337>>339
貴重な意見をありがとうございます。
宇宙はやっぱり難しい……。
348253:02/05/14 00:17
一ついいであろうか。
今手元に宇宙物の戦闘があるのだが、結構長いのだが、虎の穴あたりに投稿しといた方がいいだろうか?
>しといたほうがいい?
なんでまた?
投稿すりゃいいじゃん。賞にさ。
・・・・・・ああ、参考にってことか。漏れは別にいいかと思うが新参者だからよくわからんよ。w
350名無し物書き@推敲中?:02/05/14 00:22
>>348
まだまだスレに余裕がある
来月には消える虎より、こっちで。
>>341
神様視点(?)を使うより少年の視点で書いた方が緊迫感が出るのでは?
352名無し物書き@推敲中?:02/05/14 07:24
>>340
うい。アクションの中に体言止めを織り交ぜる手法は、
1980年代初頭、北方謙三あたりが使い出してから、一気に広まった。
この手法を使うと、文章がちょっぴりブンガクっぽい匂いを
発するようになる。もともと北方謙三も純文学崩れだからね。
ただし書き手がその手法の演出効果を理解していないと、
子供が背伸びしただけに見える。
──というような意味のことを、花村萬月が書いてる。

>>333の場合、意味のない体言止めがあまりにも多すぎる。
「みずみずしい肌」と「こみ上げてくる笑い」はそれなりに
演出効果が出ていてよかったと思うが、その他は全部意味ナシ。
353名無し物書き@推敲中?:02/05/14 07:30
>>341
若いなあ、と微笑ましく思った。
君が高校生くらいなら、まだ時間はある。
二十代前半だとしたら、ちとつらい。そんな感じ。
がんばってね。
で、おかしなとこだけ指摘する。

>肩には経文、片手には小銃を握っていた。

主語と述語が対応してない。
つまり、この文章だと「肩で経文を握っていた」ことになっちゃうよ。

>突然前方に妖怪が現れた。その妖怪は少年を追ってた仲間らしい。そのせいで他の妖怪に知らされてしまった。

ダイジェストになってるよー。
前方にいる妖怪が、どうやって後方の妖怪に知らせたのか、
ちゃんと書くべき。

あとは、他の人が書いてるとおりだなー。精進すべし。
ちょっと役に立つ、かも。
ttp://www.anzu.sakura.ne.jp/~hat/gi-1.htm
>肩には経文、片手には小銃を握っていた。
って文章なら経文のあとに「下げて」とか「背負って」とか省略されてるのが
判るから、それ自体は間違いじゃないと思うけどね。リズム優先ってことで。
(良くない文かもしれないが)

視点の移動が一番気になった。
神の視点だから視点が飛ぶのは構わないけど。

森があって、少年が走っていると書いて、そこから後ろにいる妖怪の説明。
と思ったら少年の台詞、その次に妖怪が前に。
視点(シーン)があちこちに飛んでいて、流れがないなあと思った。
351の意見はその辺りをさしてると思う。

擬音だけで詳細は全て想像に委ねるという手法は敢えてやってるんだろうから
是非は言わないが。それだと、このスレに書く意味は無いと思う。
356強行偵察型ザク:02/05/14 18:42
>355
>擬音だけで詳細は全て想像に委ねるという手法は敢えてやってるんだろうから
それ、かなり前の方で253に思いっきりたたかれてます。
私が。
単なる擬音よりも、「○○のような音」と書いた方がいい、ってことでしょうか。
>356
漫画的なオノマトペが嫌いな人がいるんよ。
表現の放棄と思っている…単に嫌悪感で言っているだけかも。
ただ幼稚な表現だ、と叩いている…とか。
まあ、みんなの認識にある擬音はそれ以上描写しなくても伝わるからね。
絶対に小説では使うなとは言わないけど、
あんまり乱発してるとそれこそ表現の放棄になりかねないから注意ね。
音の表現は音そのものを描く以外にも方法があるんだよ。探してみ。

個人的には既存のものでない、斬新なヤツを強く推奨。
例:チチチチチ…ガゥフィチャッ きっ
これ、この一行だけじゃさっぱりだよね。
だからその音がどういった必然を持って響いているのかを書こうと。
358強行偵察型ザク:02/05/14 19:35
>357
ありがとうございます。
音を描く以外の音の表現って面白そう。さっそく勉強しますね。

熱い殴り合いはもう終了ですか? 楽しみにしていたのですが。
K−1を見てると意欲が沸きますね。まぁ、どこまで現実なのかは
分かりませんが。
テレビで見る格闘技はどこまで参考にしていいのでしょう?。
359355:02/05/14 19:39
>356
擬音だけで描写、という手法が有効だとは当方も思わない。

だけど、あえてやっている以上、その手法が有効かどうかじゃなく、
手法を上手く使えているかどうか、を問題にすべきと思った。

で、ここは殺陣の描写を磨くスレだから、描写しない手法をここで
使っても無意味では、ってこと。

>354
ざっと見たけど、ちょっと疑問な点もあったと思う。
例えば、掌打の記述は骨法を思い出させて、そのまま使うと誤解される危険性も。

投げ技や受け身の記述は「柔道の経験のない人だな」と思った。
「頭部を地面につけて回転するような受け身」なんてないよ。
受け身ってのは頭部を地につけないためにあるんだから…。
360名無し物書き@推敲中?:02/05/15 01:00
>359
常識ではそうであるのに、頭からというのが凄い、という解釈もあるのでは?
361294:02/05/15 03:24
>>332
遅レススマソ
しかし…そいつを多用すると大変なことに……もっと別の手段がよかろうかと。

>>360
頭打ったら一撃で昇天〜(脳が)
もし失敗でもしたら間抜けじゃすみません。
362栄光の終わり:02/05/15 18:46
悟空は立ち上がった。ジャンプの猛攻を受け、絶望的なまでのダメージを
負っていながらも、立ち上がった。
ケン、キン肉マン、JoJo・・・数々の歴史を、伝説を共に創ってきた仲間達は
もういない。なぜならあのジャンプが仲間達を穢し、蹂躙し、犯しきってしまった
からだ。
悟空は、湧き上がる怒りを抑えることが出来なかった。
「ジャンプ・・・オラはおめぇを許さねぇ・・・罪も無い奴を次々と、け、穢し
やがって・・・ワ、ワンピースまで・・・許さねぇ、絶対ぇに、絶対ぇに・・・
許さねええぇぇぇぇぇっっっっっ!!!!!!!!!!」
ついに爆発する怒り。かつて悟空がこれほどまでの怒りを見せたことがあっただ
ろうか?爆発的な怒りは悟空に再び戦う力をよみがえらせた。
「うわああぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!」
圧倒的なスピードで一瞬にしてジャンプの懐に飛び込むと、悟空はジャンプに
情け容赦の全く無い乱打につぐ乱打を叩き込んだ。
叩いて叩いて叩いて・・・一体何発叩き込んだのだろう?さすがのジャンプも
もはや虫の息だった。
しかし悟空は攻撃をやめなかった。その目には明らかに殺意が浮かび上がっている。
悟空は刺し違えてでもジャンプを殺そうと考えていたのだ。
しかしこれは、あの悟空が殺意を覚えるほどのことをしたジャンプが悪く、悟空に非は無い。
その時悟空は攻撃をやめた。いや、とどめをさそうとしているのだ。
「か・・・め・・・は・・・め・・・」
残っている全ての気を両掌に集中させる。悟空にはもはやためらいなど無い。
「はーーーーーーーーーっっっっ!!!!!!!!」
一瞬閃光が走ったかと思うと、大音響がこだました。
黒煙がもうもうと立ち昇る。それが消えた痕には、何も残ってはいなかった。
「・・・ばかやろー・・・。」
そうつぶやくと、なんと悟空の体が透け出した。そう、ジャンプから生まれた者は、
ジャンプが消えれば同じく消えてしまうのだ。
悟空は最後に少年のような笑顔を残し、消えていった。
全てが消え、あとには何も無い大地と、抜けるような青空だけが残った。
363名無し物書き@推敲中? :02/05/15 21:04
 ――小高く瓦礫で埋め尽くされた廃墟。
 その廃墟の上に立つ一人の青年が、牙を剥くように笑う。
「――こんな場所に何のようだい? “GPO”さんよぉ」
 その声の放たれた先――黒衣の制服に身を包んだ人影が、答える。
「その名を知るのならば……用件を話す必要性はあるまい?」
「オーヴァード犯罪者を取り締まるオーヴァードによって構成された治安維持警察」
 まるで諳んじるような青年の言葉に、黒衣の目深に被った制帽が揺れる。
 ――笑ったのだ。
「正解だ。勤勉だな」
「正解者にご褒美でもあるのかい?」
 ジャリ――軽口を叩きながら、青年が一歩踏み出す。
 黒衣は腰へと手を伸ばし――カチャリ、と鞘に入った警棒の柄を握る。
「一瞬で終わらせてあげよう――痛みも感じないように」
「――ほざけよっ! 狗が!!」
 ズガン! と瓦礫が砕け散った。
 視界に影も映らない――恐ろしい速度で青年が駆ける。人ではない――文字通り
超越者(オーヴァード)のみが可能とする高速機動を持って間合いを詰め、渾身の
回し蹴りを放つ――瞬間。
「――ッ!」
 ――青年の視線と黒衣のそれが、重なった。
「ガ、ア……ッ!」
 ――鈍い打撃音。
 青年の回し蹴りが届くか否か――その刹那。まるで機械のような正確さで動いた
体が、手品のようにいつの間にか握られていた警棒で青年の脇腹を殴打した。
 後の先――完璧なカウンターだ。青年は、二度三度と地面に叩きつけられながら
転がり、瓦礫の山に突っ込んだ。
 激しい動きに飛ばされた制帽が地面に落ちたのを一瞥し、その中からこぼれた三つ
編みの黒髪をうっとうしげに気にしながら、黒衣――無表情の少女が言葉を紡ぐ。
「狗――か。それもいいだろう。この先の見えない廃墟の中で誰もが言われなき暴力
に恐れることもなく悲しむ事のない秩序と安寧を築き維持する事をそう呼びたいのな
ら呼ぶがいい」
 少女の言葉に、青年は動かない。ただ地面に倒れたまま――沈黙。
 それに構わず、少女は制帽を拾いながら言葉を続ける。
「信念もなく、暴力と言う名の牙を振るうだけの野良犬のような貴様等とは違うのだ。
例え牙を無くし飼いならされた狗と呼ばれようとも――私は、貴様等のようなゴミク
ズにはならない」
 クッ――小さなうめき。
 喉を詰まらせたようなそのうめきはやがて大きくなり――青年が、高らかに哄笑し
た。
「――面白れぇっ!」
 まるで先ほどの一撃などなかったかのように跳ね起き、青年は身構え――焔を纏う!
「あいにく俺はゴミはゴミでも燃えるゴミでねえ! 他人の手は煩わせねぇよ」
「なるほど、サラマンダーとハヌマーンの雑種か……厄介な」
 口調とは裏腹に不安の翳りを見せない無表情のまま少女は拾った制帽を再び落とした。
 警棒を構え、少女が言い放つ。
「今度は――手加減はなしだ」
「上等。お互い様だ」
 青年の答えと同時――膨れ上がった焔が、瓦礫の丘を赤く染めた。
364エヴァッ子:02/05/15 22:20
>>362
すばらしい。
まさか殺陣で笑いを書くとは。
>>362
なんとなくファミコンジャンプを思い出した。
DB的でいいんちゃう?

>>362
――を使い過ぎ。
説明台詞はどうなんじゃろ。
「この先の見えない廃墟の中〜」
がいくらなんでも長すぎるなぁ。

>高速機動を持って間合いを詰め、渾身の回し蹴り
って攻撃は違和感があるんだけど。

青年が動かなかったのは死んだフリで隙をうかがっていた?
何かの伏線(雑種がどうこう)じゃないなら、
一言二言説明した方が。
367363:02/05/16 12:23

 レスどうもです。
 実はこの文章、とあるTRPGのサプリメント(本体のルールブックの後に発売され
る追加データ集)が発売される、という事で
「きっとこういうゲームが出来るに違いない!」
 と想像して書いた文でした。
 何で、「ゲームの中に出てくる用語(オーヴァードや雑種)などを知っていても世界
観(GPOなど)を知らない人の為の文章」だったので、説明的な台詞があったり、伏
線(ゲームの基本的な知識。死んだ振りではなく、傷を瞬時に再生する能力をオーヴァ
ードは皆持っているので「あの程度どうってことないだろ」と敵が知っているから死ん
だ振りって言うよりもただ「ぼやき」を聞いていたってだけで・笑)に関して説明がな
かったりは、まぁそういう理由。
「続きは貴方のゲームの中で」
 的な文章なので、この文が実は全部なんです(前を後も存在しないこれで100%)
だから、この中だけで黒衣の少女と青年の「立ち位置」とか「行動原理」を語っておき
たく。長さは、もう少し削った方がいいですか、了解です。
 ――が多すぎはたしかに(w)反省しやす。
368ここまでの結論:02/05/20 10:11
>>319-332
ロボット戦闘は、最低限の科学知識がないとアホに見える。
映像チックな文章だと効果的。多少はオノマトペとか入れたほうが
いいのかな? 巨大さを表現する方法はよくわからず。
──と、そういうことか。
とりあえず253は宇宙戦闘を早くここに出すべし。
7〜8枚くらいに削れないの?

>>362
アクションそのものは平凡でも、笑いとか、他の要素が秀でていれば、
結構イケちゃうもんなのね。

んで、いずれにせよ、説明台詞はマイナス、と。

ところで、誰か超能力バトル書いてくれないだろか。
魔術とか陰陽道でもいいけど。
佐々木健次郎がオフィスに入ったとき
宮本小次郎は佐々木を指さし、
フロアの反対側から大声で叫んだ。
「お前のアゴはしゃくれているぜ!」
その場の全員が一斉に振り返る。
「なんだとこの野郎!」
佐々木は宮本のアゴに一発食らわした。
吹っ飛んだ宮本はきりきり舞いし、窓ガラスを突き破った。
無数のガラスの破片と共に宮本は40m落下。
グチャリと汚い音がして、彼は潰れたトマトと化した。
佐々木は警察に連行された。
「オレのアゴはしゃくれちゃいねえ!」
370強行偵察型ザコ:02/05/20 18:52
ふと思ったのですが、253さんはコテハンを
お持ちじゃないのですか?
371253:02/05/20 23:57
 全てのチェックを終えると、タキはもう何もやることがなくなり静かに無重力に身を任せていた。思考は様々なところを巡り、考えたくないものまで考えてしまう。
 ヨウコのことも考えてしまう。彼女はきっとこんなことは望みはしない。事故だと決め付けあっさりとしたものだったろう、と思う。彼女が死に怯える姿などタキには想像も出来なかった。
何事にもさっぱりした性格をしていた女だった。電磁波レーダーが機影を補足し警戒音を鳴らす。
 タキはメインモニターをカメラにチェンジ。レーダーの示すとおり水平面二時の方向の第11エアロックから大型の航宙船がコンテナを積んでフェセラッティの領域内へと侵入してくる。
 右腕の鉄鋼弾がぎりぎり届かない距離で逆噴射、静止した。通信が入る。音声も映像もなくただの文字メール。頼んでもいないのにFTは音声変換してSメットのスピーカーに流した。
「久しぶりだなタキ。何故だとはいわない。お前は俺の前に出てきた、敵として。それ以上でもそれ以下でもないのだろう。やることもはっきりしていて、気持ちいいくらいだ。お前は何も変わっていないな。
俺たちは戦うべきなのだろう。決着はどちらかが死ぬまでだ。さらば」
 マシューの声には似ても似つかない電子音だ。FTは自分の神経を逆なでするためにあえてしたのだろう。無意味でふざけたお節介だ、とタキは思った。無粋なことをされたという気分しかしない。
「FT、余計な真似をするな。そんなことをしなくても俺は闘う。二度とするな。わかったな」
「了解、指示があるまでAIナビゲートシステムは封印、それでは、幸運を」
 航宙船の後部に連結されたコンテナがゆっくりと展開した。拘束していたワイヤーが弾け、黒い巨体はゆっくり宙に流れ出た。突出した背に突き刺さるように立っている二本のブースターが不気味に黒光りして目に映える。
 そこから噴出され生み出される最高加速度はフェセラッテイのそれを優に上回るだろう。勝機はやはり旋回機動能力しかない。
 熱源反応。 
「認識コードAHT、レーダー表示『レッド1』を敵と認識する。エンジン始動」
 コントロールパネルを操作し、エンジンに火を点す。低い振動音を響かせながら機体が、フェセラッティが震える。薄暗かったコックピット内が明かりを生み出す。
 アイドル状態だったエンジンが二度火を噴き、姿勢制御スラスター噴射、敵、レッド1と正対した。タキの内では、前方の黒い機体はもはやシュトラウセッツェではなく、レッド1だった。
 黒いレッド1は威嚇でもするように背部のブースターを唸らせた。頭部の赤いモノアイが自機を捉えるのをタキは感じた。赤い一つ目に死を宣告されたような気分になる。
 戦闘はもう始まっていた。きっと、とタキは思う。きっとヨウコが死んだあの時、マシューが人を殺したあの時、決闘を決めた時、コロニーへ入ったとき、フェセラッティに乗り込んだとき、
二人が相対したとき、きっとその全ては戦闘だったのだ。そして今も。合図も何も必要ないのだ。タキは口に出して呟いていた。戦いはもうずっと昔に笛を鳴らして始めている。きっとだ。
 そしてタキは、なんの前触れもなく推進剤をぶち込んだ。
372253:02/05/20 23:57

 加速度を増しつつ、フェセラッティは標的、レッド1へと突っ込む。すぐさまタキの耳にロックオンの警戒音が響く。タキはシュトラウセッツェの右手の銃口が自機を補足する前に、操縦桿とフットペダルを踏み軌道を修正する。
 左に大きく旋回機動をとる。レッド1はそれに反応したようにブースターの酸化剤を燃焼させ上昇する。タキは方向を転換、シュトラウセッツェの背後をとるべく加速をしながら指令を出す。
「攻撃用意」
 FTは無言で最有効武器を選択する。中間距離ミサイル、熱源誘導式のだ。ロックオンを知らせる電子音が鳴るが早く、タキはトリガーを引く。
 肩から3発のミサイルが黒い機体目がけ射出された。フェセラッティは反動を殺しつつ反転離脱。
 ミサイルは熱源誘導式であり、まっすぐにレッド1のエンジン部分に狙いを定め突撃をはかる。が、背部から飛び出したレッド1のデコイに3発とも騙されデコイめがけ殺到し、無重力空間にまぶしい火花を散らした。
 レッド1は急速反転し、タキのフェセラッティに正面をむき背部ブースターフルバースト、そしてロックオン。
「チャフだ」
 FTがチャフを周囲に撒き散らす。レッド1が5発のミサイルを発射したと同時にタキは前面スラスターをふかす。そして足底部のスラスターを全開にして離脱をはかる。
 ミサイルは全て方向を狂わされ、壁へと激突し、炸裂した。とっさに画面の中にレッド1の姿を探すが、そこにはない。
 しかしレッド1の軌道は読めている。正面なのだろう。タキにはすぐに理解できた。マシューは、近距離でケリをつけるのが得意中の得意だった。
「そしてそれは俺もだよ、マシュー」
 左の超高振動ブレードを作動させる。ロックオン。
373253:02/05/21 00:03
 上のものは二年程前のもので、今みると赤面ものだ。できればたくさん叩いてほしい。

>368
 削るというか、ほんとに少しだけを抜粋した。恥を覚悟で修正はしていない。
 このあとは延々とバトルが続く。ブレードで斬りあいもするし、ミサイルは打ち続けるし、肉弾戦もする。
 腕も飛ぶし足も飛ぶ。どう考えても前文は無理なので、このくらいで勘弁して欲しい。

>370
 コテハンはどこでも名乗っていない。数字を付けてるのもここだけ。
374294:02/05/21 00:31
>>368
>ロボット戦闘は、最低限の科学知識がないとアホに見える。
まさしく。
しかもある程度のはったりも必要になるから
ただ単に知識を持っていればいいというわけでもないし。
左脳と右脳のフル回転。あぁ、難しい……

いや、しかし巨大さを表す方法はSF意外でも
応用がきくだろうと思うので知りたいところです。
ちと自分で勉強してみようかな…


>ところで、誰か超能力バトル書いてくれないだろか。
>魔術とか陰陽道でもいいけど。
やってみます。
多分に期待に応えられないでしょうが。


そして……
253さんの宇宙戦闘を見たいと思ったり。


>>369
フルネームじゃなくてもよかったかなぁ…
…と、余計なことを思いました。
375294:02/05/21 01:08
>>374
うわ〜い! いつから書き込んでんだよ、自分。

で、んなことはおいといて本題。
>>371-372
自分がとやかく言えるような立場の人間でないことを
承知しつつ。
それは違うだろう、というところがあったら言ってください。


>何事にもさっぱりした性格をしていた女だった。電磁波レーダーが機影を補足し警戒音を鳴らす。

>電磁波レーダーが機影を補足し警戒音を鳴らす。
という部分は話を進展させるところであり、
尚且つその直前の文は主人公の思考なのだから
改行したほうがよかろうかと。

それとデコイやチャフという単語が
予備知識のない読者に想像できるだろうか
ということが単純に見て気になりました。


しかし……
やはりちゃんとした予備知識だけじゃなく
設定もねらなければいかんですな。
今自分のをみて沈むばかりです。
376名無し物書き@推敲中?:02/05/21 22:41
age
kamerasadoutyuu
378名無し物書き@推敲中?:02/05/22 21:30
熱い殴り合いはー?
379エヴァッ子:02/05/22 22:55
魔法使いの話をただいま書いてます。
難しい・・・。
380253:02/05/22 23:05
>375
 感想どうも。
 改行のことなのだが、実はあのバトルの部分は基本的に改行はしていない。ここでの晒し用に改行を付けただけ。
 ただ改行を云々は正直あまり考えてなかった。結構使えるかもしれない。
 チャフなどの知識については、戦闘する場面での説明は出来るだけ避けたいと思っている。
 テンポを崩すし、逆に知っている人からすれば邪魔なだけになるから。けどまぁ、難しいところではある。

 一つ質問なんですが、371-372で書いた文の中で、敵の呼称を機体名(シュトラウセッツェ)と番号(レッド1)の二つに分けて書いたのだが、
うざいだろうか? 飽きさせないために分けたのだが、レッド1一つに絞ったほうがよかっただろうか? 聞かせて欲しい。
375じゃないけど。

現在の描写と過去の経緯と意識の流れが混在して読みづらい。
体言止めや過去形現在形が時制と関わりなく混在してるし。
改行だけじゃなく文章のテンポを調整した方が良いと思う。
単に当方のリズムに合わなかっただけかもしれないけど。

ロボット名称についてはこれだけじゃ判断出来ないよ。
ちょっと混乱するけど、ここにない他の部分で説明されてれば判りやすいし。

設定については、未来の兵器なら、レーザー使えるから、単純なミサイルは無効になると思う。
スターウォーズ計画って奴。現在レベルの対策(チャフやデコイ)だけ出されると違和感。
あと、宇宙で上昇って単語はどうなのかな。
このへんは小説の設定が判らないから、外してたらスマン。
382名無し物書き@推敲中?:02/05/24 13:04
>>371-372
アクション描写じゃないところを叩くのはスレ違いのような
気がするのでやめとくね。

> 右腕の鉄鋼弾がぎりぎり届かない距離で逆噴射、静止した。
ここ、文章全体の主語は省略しないほうがいいと思う。

>低い振動音を響かせながら機体が、フェセラッティが震える。
個性的な文章だなー。俺はダサいと思うけど、何度も使ってるうちに
「芸」になるのかもしれない。

> アイドル状態だったエンジンが二度火を噴き、姿勢制御スラスター噴射、敵、レッド1と正対した。タキの内では、前方の黒い機体はもはやシュトラウセッツェではなく、レッド1だった。
やっぱし読みにくいよ、これ。

> そしてタキは、なんの前触れもなく推進剤をぶち込んだ。
視点の主の行動なんだから「なんのためらいもなく」のほうが
いいんじゃない?

> FTは無言で最有効武器を選択する。中間距離ミサイル、熱源誘導式のだ。ロックオンを知らせる電子音が鳴るが早く、タキはトリガーを引く。
何故に倒置法? 「熱源誘導式のだ。」は、あとで説明があるし、いらないよ。
383名無し物書き@推敲中?:02/05/24 13:05
>が、背部から飛び出したレッド1のデコイに3発とも騙されデコイめがけ殺到し、無重力空間にまぶしい火花を散らした。
文章しつこい。単に削除忘れ?

> レッド1は急速反転し、タキのフェセラッティに正面をむき背部ブースターフルバースト、そしてロックオン。
>「チャフだ」
> FTがチャフを周囲に撒き散らす。レッド1が5発のミサイルを発射したと同時にタキは前面スラスターをふかす。そして足底部のスラスターを全開にして離脱をはかる。
なんか、ゲーム画面に向かって独り言を言ってるみたいなんだけど、
何とかならんかね、これ。台詞の直前に、タキの心理描写を
短く入れたほうがいいんじゃないか。
あるいは「タキは『チャフだ』と、短く告げた。
FTがチャフを周囲に撒き散らす」とか。
全体を通じて、アクション描写は、メチャクチャ巧くも下手でもない。つまり、小説全体に魅力があれば、気にならないレベル。説明不足っぽいとこもあるけど、設定がしっかりしているので読みやすい。
ただ、時制がヘンな気もする。途中のとこ、全部現在形にすること
ないんじゃない? あんまり演出効果が出てないよ。
あれなら全部過去形にしたほうがましだ。
それと体言止めはもうちょい減らしたほうがいい。
そんなとこかなー。
384エヴァっ子:02/05/25 20:43
ィィィン!!!!
殺人賭博場で壮大な金属音が弾けた。
客はその様を見て熱い息を吐き、声を絞り出す。
『召喚士マオVS符術士カーン』と、客の手にもっている賭博札に書かれていた。
「ヤァッ!!」
チャイナ風の服を来た小柄な少年マオが動いた。
掌に書かれた印が熱い紅を帯び、黒光りする鋼鉄を吐き出した。
鋼鉄はそのまま槍へと変わり、華奢なマントを羽織ったカーンに飛び掛かる。
カーンは横へ跳んだ。
鋼鉄の槍の切先が脚をかすり、ズボンが破けて熱を帯びた血が流れた。
ゴロゴロと横へ転がりながら、カーンはマントから札を抜き取って叫ぶ。
「汝は雷、我の僕!!汝、敵を裁く雷なり!!!!」
淡い蒼色に輝いた札が弾け、大砲でも撃ったかのようにカーンは後ろへ弾け跳んだ。
そして、雷が槍に向かって跳んでいく。
―武器を狙ってくるとは!!
マオは、電撃が槍を伝わって自分の手に触れる寸前に印から槍を抜き取った。
「ぐぇ……」
絞り出した声が弱弱しく流れる。
空中放電で、流れ込んできた電撃がマオの皮膚を焼いた。
―だが、それにかまってるひまは無い。
マオは新たな印を地面の土に刻み込む。
次の瞬間、地面からいくつもの巨大な壁が突き出した。
「汝は氷、我が友よ!我が願い、全てを凍てつかせる息吹となれ!」
カーンは次の行動を予測していた。
一瞬早く五枚の札を抜き取り、地面に投げつけ凍土へと化す。
進行を留められた壁はそれ以上突き上げてこなかった……
が、カーンの足元で氷にヒビが入った。
「チィッ!」
カーンがスウェーバックすると、カーンのいた場所から土壁が突き上げた。
その勢いで、転がっていた槍が上空へくるくると飛び上がる。
「魔力の弱いところを狙ったつもりか!?おしかったな!!」
あたりに白い空気が流れ、カーンは一つの事実に気づく。
―消えた!?
マオの姿が無い……広がる凍土に、マオはいなかった。
「上か!!!!」
カーンの見上げた先には、高々と跳躍したマオの姿があった。
先ほどまでの土壁は、カーンを攻撃するためのものではなかった。
そう、それはその勢いを利用して跳び上がる物を隠すため。
気づいたときにはもう遅かった。
マオは自分の横で回転する槍を、掴んだ。
小柄な体のどこにそんな力があるのか、尋ねたくなるほどの猛スピードで槍が振り落とされる。
次の瞬間、カーンの胸は投げつけられた槍に貫かれた。

「勝者、錬術士マオ!!!!」
あたりは歓声と怒号、舞い散る賭博札にに包まれた
>384
このスレ初の魔法の異種格闘だなーや。
うん、悪くないとは思う。
アクションの動作自体をもっとくどく説明しちゃってもいいくらい。
それでもなんか足りない。淡々と戦いが進んでいるような気がする。
なんかこう、ドロドロした勝利への執着を描写して欲しい。
呪文は熱く、そして燃える台詞を使ってんだけどな…
抽象的な評でスマソ。

>>381
未来=レーザーは安易じゃ…
未来だからといってレーザー使わにゃいかんってのは変だよ。
あとスターウォーズ計画はソ連に対抗すべく
アメリカが莫大な予算をかけて作ったデタラメの集大成だじょ。
…なんか実現したっけ?
386名無し物書き@推敲中?:02/05/28 09:27
>>384
後半、ちょっと駆け足になったのが残念だけど、全体的にかなりイイ感じ。
特にセリフが巧い!
「─」はふたつ重ねて「──」のほうがいいし、
「!」は全角で統一したほうがいいんだけど、そんなことはどうでもいい。
その他、細かい表現は、たぶんこれから上手くなってくと思う。
しいて言えば、↓このへんの文章は、もうちょいどうにかしたほうがよかったかも。

>そう、それはその勢いを利用して跳び上がる物を隠すため。
>気づいたときにはもう遅かった。
>マオは自分の横で回転する槍を、掴んだ。
>小柄な体のどこにそんな力があるのか、尋ねたくなるほどの猛スピードで槍が振り落とされる。
ドドドドドーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!
「うわあーーーーーーーーー!!!!!!」
ベキッ!ドスッ!バーーーーーーーン!!!!!!
ダダダダダダ!!ドカーーーーーーーーーーン!
デデーーーーーン!!ブーン!ガキッ!
「こちらA−305!助けてくれーーーーーー!!!!!」
「スージーーーーーーーーー!!!!!!」
ビビビビビビ!!!!ガッシャーーーーーン!!!!
ウーーーーーーーーン!!!バーーーーン!
ガン!!ガン!!ズドーーーーーーーーーーーン!!!!!!
「応答せよ!応答せよ!」
バババババババーーーーーーーン!!!!!
ドドドドドドーーーーーン!!!!
「ああああーーーーーーー!!!!!!」
388エヴァっ子:02/05/29 22:40
パララララララララ。
小刻みに銃声がタイプライターのように鳴り響く。
その音にあわせるて、黒い人だかりが、降り注ぐ赤い雨へと変わる。
「キャァァッッーーーっハァァ!!」
女性の金切り声にも似た喜びの声がその中からあがった。
パラララララララララ。
群れた人間は殆どが吹き飛び、全身からはトマトジュースのような非現実的な液体を振り撒く。
「YHEAAAAAA!!」
赤い雨の中、片腕を高々とボクシングチャンプのように上げる男が立っていた。
その手の先には、重装備用のマシンガンが握られていて、あたかも男は聳え立つ塔のようだった。
不意に男が、左腕にも握られていたマシンガンを水平に構えて恍惚の表情を浮かべた。
パラララララララララ。
辺りのコンクリート壁が銃弾によって崩れ落ち、その向こうに構えていた兵士達が肉片へと化す。
「HE――Y,YO――U♪」
男の右腕の肘ががくり、と曲がり……後方へと銃口が向かう。
男がトリガーを引くよりも一瞬早く、後方で銃声が鳴った。
「YHEA!!」
男は体を、その場で風車のように空中でぐるりと転がせた。
銃弾は、彼の体を掠って全弾が空を撃ち抜く。
とん、と男は緩やかに着地する。
顔だけが、後方へと向きを変える。
「uh――」
溜息を吐いて、男は両腕を後方に構える。
「GOOD――?」
パララララララララララララララララララララ………
スラム街の一角で、血の臭いと、銃声が響き渡った。
389 ◆bMOo3tbI :02/05/30 00:30
細い路地裏で挟み討ちに遭った。前後に一人ずつ。
男どもの動きに油断はなく、どうにも逃げられそうになかった。
思わず舌打ちが洩れる――こちらが策を練る前に前方の男が突っ込んできた。
鋭く突き出された拳を大きく仰け反って避ける。それがまずかった。
男は一連の動作で蹴りを繰り出してくる。体勢を崩している俺は、それを避けきれなかった。
脇腹に衝撃が走る。背骨まで響いた。
体が宙に浮いたと思った次の瞬間には、地べたを舐めていた。
男が俺の顔面めがけて蹴りを放つ。見えている。体は動かない。
一瞬、意識が飛んだ。視界が消え、すべてが闇になる。
「けっ、雑魚が」
「俺が出る幕もなかったな」
男どもの罵声が聞こえる。
(勘弁してくれ…)
俺は抵抗する仕種も見せず、ただ無様に、路上に這いつくばっていた。
しばしの静寂の後、不意に背中を踏みつけられた。
「ぐはァッ…」
肺の空気が半強制的に吐き出された。
「確か、殺しても良かったんだよな?」
「カネさえ持って帰りゃな」
駄目だ。ガンジーのような無抵抗主義では殺される――!
390 ◆bMOo3tbI :02/05/30 01:12
俺は懐のベレッタに手を伸ばした。
まさか、こんな三下相手に使う事になるとは!
俺は、背中の足を振り払うように勢いよく半身を起こした。
拳銃を抜き、セイフティを外すとともにスライドを引き初弾を装填する。
軽く腕を伸ばし、リアサイトとフロントサイトとを重ねる。
その直線上に――よろめいた男のどてッ腹がある。
「雑魚はおまえだよ」
俺は眼を細め、トリガーを二度引いた。
薄暗い路地裏をマズルフラッシュが彩った。
男は腹から涙のような血を数滴ほど垂らし、言葉もなく倒れた。
俺は立ち上がり、もう一人の男に向き直る。襲ってくる気配はなかった。
男は顔をしかめ、こころなしか体をふらふら揺らしている。
閃光に眼をやられたらしい。カメラのフラッシュを直視したのと大差ないのだから無理もないだろう。
俺は男の胸に蹴りを入れた。奴にしてみれば不意討ちに等しかったろう――あっけなく路上に倒れ伏した。
倒れた標的に照準を合わせ、引き金を絞る。軽い音を立てて男の胸に着弾した。
「がはぁっ!」
びくん、と体を痙攣させる。
中途半端なままで終わらせる気はない。
ベレッタの銃口を男の口に突っ込んだ。
「これが最後だ。貴重な弾を無駄遣いさせやがって……雑魚が」
9mmの弾丸が軟口蓋を潰し、延髄を破壊した。
血まみれになった銃身を見て、俺はため息を吐いた。
今の銃声を聞きつけて、連中は必ずここに来るだろう。
一刻も早く逃げなければならない。
俺はふたつの死体には眼もくれず駆け出した。
月も照らさない夜の道を走る。
逃げなければならない。
遠くへ。

大きく息を吸い込むと、せいやあ!という掛け声一閃
抜き打ちざまに胴を払い一息に背後の口達者をも
肩甲骨から袈裟懸けにみぞおちのあたりまで切り下ろした
相手にしてみれば意外のことであったに違いない
はじめの先生と呼ばれた男は言うもおよばず
後ろにかまえていた浪人も「あっ」と一言もらすのが精一杯であった。

そろそろ辺りには野次馬が垣根を作りはじめはしていたが
斬った男の顔については誰一人思い出すことはできなかった。
終わり
392253:02/06/02 19:58
 遅レス大変スマソ。
>>382-383情けない描写の数々指摘どうも。情けないミスも多くほんとに恥ずかしい。
 指摘の通り体言止めの臭い使い方も至るところで出てるし。随所で描写力の薄さが露呈している。
 
 なにはともあれ読んでくれたのと、指摘してくれた人、サンクス。
393294:02/06/02 21:37

「剣を」
 ヴェスタは側近から剣を受け取り、その男の前へと出た。
 黒鎧の騎士。印象を一言で表すとしたら、それが一番しっくりと来るだろう。
 単身、砦へと乗り込んできたのだが――実際に剣を合わさなくても分かる。強い。
 鞘から剣を抜く。
 白刃が、夕日の紅い光を照り返した。
 戦場とは又違った、一対一独特の緊張感が、身体に流れる。
「命のやり取りをするんだ。
 名を名乗ってもよかろう」
 ヴェスタは真っ直ぐと、相手を見据えた。仮面を被っていて顔が見えないが――そこからはプレッシャーしか感じない。
「……シオン」
 それだけ言うと、黒騎士も剣を抜く。鎧が黒いからだろうか、異様に白く映えて見えた。
 側近に下がれ、と命令しておく。
 構えを取る。剣が、黒騎士を捉えた。
 間合を、じりじりと詰めて行く。緊張が高ぶり、心臓が脈打つ。重く、静かな時が場を支配する。
 がっ!
 踏み込むと同時に、剣を振りかぶる。
 捉えた。一気に振り下ろす。
 ギャリィン! 耳を穿つ金属音。
 攻撃が、弾かれた。
 返す刀が迫る。身体を旋回し、勢いを乗せた剣でそれを受け止める。
 岩でも打ちつけられたかのような重量が、腕にかかる。肩が千切れるかと思った。額に滴が浮かぶ。
 飛び退き、間合いを取る。
 力では勝ち目がない――ならばっ。
「本気でやらせてもらう」
 手の甲が焼ける。そこには烙印が浮かんだ。
 心音が、早く、大きくなってゆく。寒気を感じる程の冷や汗が背中を伝う。
 剣をかざす。剣に電気が走り、大気へと流れていった。
 黒騎士の動きが、止まった。まるで動揺しているかのように。
『砕け、雷!』
 振り下ろした刃から、雷撃が放たれる。
 視界が白く染まると同時に、鼓膜を破らんばかりの爆音が広がる。
 全身が痛み、重く感じられる。それでも、緊張は解けない。
「シオン……同族だったか」
 黒い影が、煙を突き抜け姿を見せる。
 ――お前もな。黒騎士――シオンは言った。手の甲には、やはりヴェスタと同じく烙印が見える。
394294:02/06/02 21:39
 シオンが剣を凪いだ。
 地面から炎が噴出す。辺り一帯の気温が一気に上昇し、風が肌を焼いた。
『撃て、火焔!』
 炎が迫る。
 直撃したら、火ダルマになって終わりだろう。だが――
 ヴェスタは剣を、炎へと向けた。地面に霜が走った。風が凍える。
『防げ、氷結!』
 空気が凍り、氷の幕が形成される。幕が重なり、氷の壁が完成する。
 炎の渦が壁にぶち当たった。炎と氷の破片が散る。
 ――ガクッ
 膝が折れた。足に力が入れらない。異物のように感じる。
 動けない。
 黒騎士が近づいてくる。目の前まで来ると、白刃を振り上げた。
 このままにしていれば、死ねる。そう、簡単に死ねるだろう。だが――
 ヴェスタは、眼を見開いた。地面に倒れこみ、身体を転がす。
 ガスッ! 黒騎士の剣が、地面を砕き割った。
 ――だが、だがまだ死ねない!
 肺を潰し、のどを張り上げ、叫び声を上げる。
『切り裂けぇ、大地の礎!』
 黒い腕が飛んだ。地面から突き出た刃が、肩を切り裂いた。
「……っ」
 黒騎士は、飛んで行った自らの腕を見た。
 そして肩を振るわせる。怯んでいるのではない。むしろ、むしろ――笑っている?
「まだだ。まだ、殺しはしない……」そう吐き捨てると、踵を返し行ってしまった。
 瞼が重い。視界が狭く、暗くなってゆく。
 どうやら、生き延びたらしい――
395294:02/06/02 21:41
時間がかかったが……
とりあえず魔法もの出来。
396名無し物書き@推敲中?:02/06/04 02:09
>>393-394
以前は、アクションよりも文章のほうを叩いて申し訳ない。
で、今回はその時に比べて、明らかに巧くなってる。びっくり。
それだけに、ちょっとだけ惜しいと感じた部分をいくつか挙げとく。
揚げ足取りというか、小姑の小言レベルの指摘しかできないけど。

>ギャリィン! 耳を穿つ金属音。

急に他人事になっちゃってる。体言止めのせいかな。

> 岩でも打ちつけられたかのような重量が、腕にかかる。肩が千切れるかと思った。額に滴が浮かぶ。

やや不自然な表現。もうちょい練ったほうがいいかも。
それと視点の主についての描写で「額に滴が浮かぶ」と書くのはいかがなものか。
ヴェスタには、自分のおでこは見えないんだからさ。
「額に汗が伝うのを感じた」ならわかるけど。

とは言え、ここだけ切り取って読めば、じゅーぶんプロのライトノベル作家と
肩を並べられる巧さだと思う。
397強行偵察型ザコ:02/06/04 18:53
あ、どーも。
私の書き込みは質問ばかりですが、人様の作品に口出しできる
ような奴ではありませんので、ご勘弁を。
>390
拳銃を使っておられたので、ちょっとおききします。
私はいつも銃火器類をどう表現するかで悩んでいます。
「SIG」とか「イングラム」みたく名前がある内はいいのですが、
例えば、まだ名前が分からない段階で説明する時。
「拳銃? ピストル?。なんかどっちもダサいよなー」
とか思って。某漫画のように「ガン」でごまかしてましたが。
名前の分からない銃火器はどの単語であらわしていますか?。
398390:02/06/04 20:20
俺は勿論ドイツ語でピストーレ…ごめん、嘘です。
『拳銃』もしくは『銃』だな。
個人的に拳銃って響きは凄い好き。
機関銃、突撃銃、自動小銃……漢字で表現する方が好みッス。

『ガン』は……今時『癌』と間違えるベタ奴もおらんだろうが、使わないかなぁ。
カタカナはなるべく使わない主義なので。
上に書いた奴では結構使ったけど、
遊底、照門、なんて変換できないしね。

銃の描写は果たしてどうすればいいのか。
サバゲ板に逝ったり、
70からなるパーツを組み立ててモデルガンを完成させたり、
ゲーセンでガンシューティングをやったりした。

それでも、あの程度だよ。
おかしなところがあれば、遠慮せずガンガン口出ししてイイのに。
399強行偵察型ザコ:02/06/04 20:32
>390
なるほど。ありがとうございます。
銃の知識は友人にマニアがいるので困らないのですが、それを
いかに使用するかで困ったりするんですよ。

性懲りもなく叩いていただくことになりそうです。
まぁ、近い内に。
400294:02/06/05 00:13
>>396
レスどうもです。
しかし…なるほど。
ご指摘いただくまで全く気づかなかった。

>以前は、アクションよりも文章のほうを叩いて申し訳ない。
いえ、アレはあまりにも酷すぎたし
叩いてくれ、の気持ちで出すので
貴重な意見がきけて
むしろありがたかったです。
文章叩くというか、おかしい形容は指摘した方が良くない?
「肺を潰し、のどを張り上げ」とか…。

黒騎士とあるんでフルプレートかと思ったら、手の甲が見えるって事は
軽装、せいぜい胸当てレベルだね。ちょっと違和感。殺陣には関係ないか。

>踏み込むと同時に、剣を振りかぶる。
>捉えた。一気に振り下ろす。
振りかぶって突っ込んで、それから捉えるってのは無防備。突かれたら終わり。
捉えてから突っ込んだ方がよかろ。

>肩が千切れるかと思った。
この場合、衝撃はまず手首、腕に来る。つーか腕じゃなく肩がちぎれるってのは…。

>黒い影が、煙を突き抜け姿を見せる。
爆煙の中から姿が、ってやりたいなら、「雷撃呪文」じゃない方が。

>『切り裂けぇ、大地の礎!』
> 黒い腕が飛んだ。地面から突き出た刃が、肩を切り裂いた。
土塊が腕になったのか、金属の刃が出たのか。両方かな…。

確かに、なんか小姑みたいだな。鬱…。
402ああ,そうか:02/06/05 03:05
>飛んで行った自らの腕を見た。
とあるから土塊じゃなく刃が出たんだね。スマン。
403294:02/06/06 03:49
>>401
>文章叩くというか、おかしい形容は指摘した方が良くない?
自分で違和感を感じつつも
気づかないところが多々あったりするので是非。


>黒騎士とあるんでフルプレートかと思ったら、手の甲が見えるって事は
>軽装、せいぜい胸当てレベルだね。ちょっと違和感。殺陣には関係ないか。
う〜ん…フルプレートで正解だったりするけど
篭手(というか手を覆う鉄板か)の甲に〜
とするよりリズムを優先したのでこんなのにしました。
しかし文章読むと確かに軽装……


戦闘について。
つめが甘いのかなぁ…
と反省。
分かりやすさとか、演出とか。
特に
>岩でも打ちつけられたかのような重量が、腕にかかる。肩が千切れるかと思った。
>額に滴が浮かぶ。
の部分が……
404名無し物書き@推敲中?:02/06/06 08:33
>>387
君はそれでいーや。

>>388
巧い。こんなとこでくすぶってないで、とっととプロになりやがれ。

>>389-390
言葉のチョイスが微妙におかしい。「男どもの動きに油断はなく」とかね。
「俺は抵抗する仕種も見せず、ただ無様に、路上に這いつくばっていた」
これも変。他人事みたいだ。
あと比喩はやめたほうがいい。センスが感じられない。
セリフも陳腐。
それと一番肝心なことだけど、劣勢から優勢に転じるアクションが不自然。
前半は、あまりにも「俺」が弱すぎるように見える。
もう少し相手の攻撃の描写がほしい。「一連の動作」って、どんな動作だよ。

>>391
新手のラップですか?
405404:02/06/06 08:40
>>391
>新手のラップですか?
補足だけど、文章は陳腐ながらテンポがいいってことが言いたかった。
このテンションで50枚書ければすごいのができるかも。
406文盲:02/06/06 15:30
その男は夏目を避けようともせずにまっすぐ進んできた。
どんっ。肩がぶつかり、夏目は跳ね飛ばされ、隣にいた森の体に支えられた。
その男は何事も無かったかのように歩いていく。
「無礼者!」
夏目が叫ぶと男は振り返り夏目をにらみつけた。
その表情が夏目を逆上させた。
「無礼な」つぶやきながら夏目は刀に手をかけた。
「夏目殿、殿中でござるぞ」
森が止めるが、夏目は振りほどいた。
「退けい」
抜刀しながら夏目は駆け出し、
「でやっ」男にめがけて振り下ろす。
男は夏目の左側に避ける。
周りの者には男が刀を抜く動作を確認できず、
刀が上段に置かれているのだけがようやく確認できた。
次の瞬間、刀が振り下ろされ、同じ軌道を跳ね上がるように戻る。
夏目の両腕は刀をつかんだまま落ちた。夏目はうめき声をあげながら
前に体をのめらせる。
夏目の首が男の目の前に来たとき、男の刀が先ほどと同じ軌跡をたどる。
夏目の首が3間ほど飛び、胴体はどさりと崩れ落ちた。

男は懐紙で刀を拭きながらそのまま立ち去った。
転がった首と胴体と両腕が床に染みた血で繋がっているのが
それがたしかについ先ほどまでひとつのものであったことを示していた。

407391:02/06/07 00:01
いま読み直してみると陳腐ですね
恥ずかしい
408名無し物書き@推敲中?:02/06/08 21:37
age
409名無し物書き@推敲中?:02/06/08 22:08
中田は叫んだ。
叫びながらがむしゃらに殴った。
殴って、殴って殴って殴って、殴りまくった。
顎が割れて鼻が潰れて瞼が赤黒く腫れて塞がって、顔面がぐしゃぐしゃに歪んで血にまみれ、整形手術の失敗作みたいになってもまだ、雄叫びをあげて殴りつづけた。
どうしようもなかった。
痛めつけてやろうとか、殺してやろうとか。
本当の憎しみは、絶対に言葉にはできないのだと。
それは、標的の血肉に、意識に、叩きつけてやるものなのだと。
それが、たとえ、相手を殺すことになっても、決して引いてはならない、最後まで・・・絶対に最期までやらねぱならないものなのだと。
この日から、中田はそう悟ることになるのだった。
ハッピーバースディ。
410エヴァっ子:02/06/09 19:08
張り裂けそうな静寂の中、二人は刀を構えていた。
居合抜きの構え、一瞬の決断が勝敗を決する刀の構えだ。
風が吹き、枯れた笹の葉がゆらゆらとただよった。
だが、互いに微塵の動きもしなかった。
互いの眼は睨み合い、鋭い光を放ちまるで対話をしているようでもあった。
どんよりと曇った空があたりに湿った空気を流している。
いや、それは殺気のせいなのかもしれない。
笹の葉の陰から、一滴の水滴が真一文字に落下する。
着地は丁度互いの中間。
水滴が二人の目線ほどに掛かったとき二人は爆ぜた。
刀の擦れる音が静かに響く。
抜き放たれた刀は既に血と秋雨に濡れたかのように、光を放っていた。
刀が緩やかな曲線を描き、水滴を三つに斬り分ける。
鋭い切り口が後に残った。
刀はそのまま、止まることを知らずに相手の刃へと深く喰い込んだ。
音も立てずに、斬り裂かれた二つの刃の先端が円盤のように退いた。
だが、二つの刀は未だ止まる事を知らず互いの首筋へ触れられた。
「御見事」
二人は同調し、同じ言葉を発した。
それだけで十分だった。
そして水滴が、地上に降り注ぐ頃には互いの首は弾け飛んでいた。
知らぬ間に、互いの父と母を殺してしまった双子の話だった。

侍系ッス、静けさと、殺気を表現したかったんスけどうまくできなかった。
もっと精進ッスね。
411名無し物書き@推敲中?:02/06/09 19:33
>>409
迫力がある文章だと思った。
無駄がないし、説明がましくないんでもっと先まで読みたくなるね。
もしプロを目指してるんならぜひ頑張ってほしい。
>410
>二人は刀を構えていた。
普通は、正眼に構えて、と取ってしまうよね?
それが次の行で「居合抜きの構え」になって、以降は何も描写されない。

問題は二つ。
1.居合いの構えって刀は抜いてないから「刀を構えて」は違うと思う。
2.二人がどういう立ち方で、どういう姿勢で、を「居合いの構え」の一言ですませているのは
読者のイメージに頼りすぎと思う。

>笹の葉がゆらゆらとただよった。
漂った、はどこかに行ってしまうイメージ。「ゆらいだ」の意味では誤用。

メインの殺陣は
>水滴を三つに斬り分ける。
ちょっとやりすぎ、非現実的で漫画的すぎる描写のような気がする。

>刀はそのまま、止まることを知らずに相手の刃へと深く喰い込んだ。
>音も立てずに、斬り裂かれた二つの刃の先端が円盤のように退いた。
>だが、二つの刀は未だ止まる事を知らず互いの首筋へ触れられた。

斬りつけて、刃がぶつかりあって、それから退いたあとまた斬りつけた、
と言うことで良いのかな?先端は切り飛ばされたの?
「刀は〜触れられた」は不一致だと思う。

何故音がないのか?何故2回目はぶつからずに首筋に届いたのか?
切り飛ばされた先端が「円盤のように退いた」とは?

「そのまま、止まることを知らずに」「音も立てずに」「円盤のように」「未だ止まる事を知らず」
形容過多だと思う。実際は何が起きたのか、逆によく判らない。
413名無し物書き@推敲中?:02/06/09 23:27
>>406
・神の視点、ちと読みにくい。
死ぬ直前まで、夏目の視点で統一したほうがよかった。
好みの問題かもしれないけど。

・刀を振り下ろしたのに首が飛ぶとは、これいかに。

・最後の一文は不要だと思う。
414413:02/06/09 23:32
あ、そっか。
左側に来て、夏目が前にのめったから、斬れるってことか。
それは、何と言うか、ご都合主義というやつだな。
何よりわかりにくいのが欠点だ。
415強行偵察型ザク:02/06/10 18:12
月が出ていた。満月かと思ったが、端が齧り取られたように欠けていた。
透明なブルーの光が、ビルの谷間にも差し込んでくる。
ひどく天井の高い、細長い部屋の中にいるような気がする。
「ザコに用はねえ。そこをどけよ」
ジョアンは言った。狭い道をふさぐ3人の男たちを睨みながら。
「それとも、ボスを呼んで来るか?」
決して大きな声ではなかったが、他に聞こえるものがないのでよく響いた。
表通りを走る市電も、店先からこぼれるBGMも止まっている時刻なのだ。
「分からないのかよ、ジョアン」
男たちの1人が言った。こちらもコンクリートの壁に反響した。赤・青・黒、
様々な色の落書きが線形動物のように増殖している壁に。
(この街はいつから、こうなってしまったんだ?)
ジョアンは悲しくなるのだ。
「ボスはお前を巻き込みたくないんだよ、だから……」
「ピオホやアベーリャは半殺しで、オレには猫と遊んでいろ、か?。ふざけるんじゃねえ!」
叫び声と共に、一歩を踏み出した。ゴツゴツした石畳の感触が、スニーカーの底から伝わって来た。
「分かるわけねえだろ、てめえらの事情なんか!」
飛び出した。先程まで会話していた男の眼前に立ち、右拳を握った。
放った。ジョアンにとっては無造作に。男の左頬に命中した。
柔らかい物と硬い物双方の感触は一瞬のことで、男の体がズルリと崩れた。
(おいおい、この程度でノビるのかよ)
男は白目を剥き、口から血と唾液を流しながら倒れていた。頬や顎が震えるたびに、
ねっとりと地面まで滴る。
「クィム!?」
残る二人も驚いている。まさか一撃でやられるとは思っていなかったのだろう。
(何故なら、オレは……)
「この……チビ!」
170センチの自分をチビと呼べるだけあって、2人目は上背のある大男だった。
狭い路地では少々動き辛そうである。
大男が腕を振り上げた。ジョアンは見逃さなかった。
ジャッ、と足の下で細かい砂が鳴った。左の爪先が振り上がった。
サッカーボールでも蹴るような動きで。
「ぐへっ!」
そんな声が聞こえたような気がした。大男はゴールネットではなくコンクリートの壁に
背中から叩き付けられた。顎に入ったらしく、口の端から絹糸のような赤い筋が垂れている。
追撃に出ようとしたジョアンの体が、不意にコントロールを失った。
背後から突き抜けた衝撃によろめき、石畳が視野一杯に広がる。右手を突いてこらえたが、
左膝にかすかな痛みを覚えた。
「チィッ……」
立ち上がり、振り返った。3人目がいた。
「てめえ、本気でかかって来いってんだ!」
叫ぶが早いか、左拳を叩き付けた。男の下腹へと。たっぷりと水気をふくんだ何かが、
拳の先で震えるのが分かった。
その何かがせり上がってきたらしい。ジョアンの頭上で湿った球体が転がる音がした。
慌てて飛び離れる。男は嘔吐物から先に、地面に突っ伏した。石とカビの混じりあった匂いの中に、
血と胃液のエッセンスが加わった。
暑くも、寒くもなかったが、空気がしっとりとして重い。目に見えない細かい羽虫が
まとわりついているかのように。
「分かってんだよ、本当は」
ジョアンは息を荒げ、声に出してつぶやいた。
(何故ならオレは……)
かすかに汗ばみ、早さを増した鼓動を鎮めようと胸に手を当てる。
触れた。かすかな、だが確かな、柔らかい膨らみ。
「違う……オレは、男だ」
少なくとも、今だけは。ジョアンは再び歩き出した。

長くなってすいません。またどうぞ、叩いてやって下さい。
416253:02/06/10 20:38
 久しぶりとなるかな。どうも。
 まずは、スレ違いっぽいが、バトル以外の部分を。

>415
 雰囲気がいい感じに出ていると思う。少し固ゆで卵の気がするが、漏れは好きだ。
 全体的な完成度は前に比べたらかなり高くなっていると思う。ので、細々とした指摘しか出来ない。
 
>ジョアンは言った。狭い道をふさぐ3人の男たちを睨みながら。

 この前の部分までテンポよく来れたのだが、ここで少しテンポがずれてしまっている。
 人好き好きによるが、この部分は前からの流れを重要視した方がイイ。

>こちらもコンクリートの壁に反響した。赤・青・黒、
>様々な色の落書きが線形動物のように増殖している壁に。

 これも上に同じ。こういうのが好きなのだろうか? あと様々な落書きのされた壁というのもイマイチうかびづらい。スプレーかなにかで描かれているとか、そういう風なのがイイだろう。

>ジョアンは悲しくなるのだ。
 この前部分までは、三人称を使いながらもジョアン(主人公)よりの視点で臨場感が上手く出ていたのだが、これで崩れてしまった。
 ここはこういう書き方はせずに、あえて主語をはぶいてみてはどうか。
 

 ここまで。アクションは下で。
417253:02/06/10 21:09
>飛び出した。先程まで会話していた男の眼前に立ち、右拳を握った。
>放った。ジョアンにとっては無造作に。男の左頬に命中した。

 確かに、一文一文のセンテンスが短いと、俗にいう緊迫感も出るしスピード感も出ると思われているが、
しかしこれはよく間違われるのだが、ただ動きを動詞一つで書けばいいというものではない。
 この文もある意味罠に落ちてると思う。文章一つ一つは短いのだが、それがのっぺらと続いて飽きる。冗長だ。
 スピード感を出したいのなら、もっと描写を省いてしまったほうがイイだろう。
 例えたりするのは嫌いだが、ここでは、「ジョアンは飛び出し、男の頬を殴りつけた」だけでイイだろう。
 拳を握ったり云々というのは、ここでは不必要に思われる。描写するのならもうちょっと違う場面で使うのを勧める。

>追撃に出ようとしたジョアンの体が、不意にコントロールを失った。

 追撃とコントロールという二つの単語だが、使うのはあまりよしたほうがいいだろう。
 例えば追撃なら、具体的に何か行動を書けばいい。何処何処を殴るとか蹴るとか。
 コントロールなら、突然何々が動かなくなったとか、前に進めなかったとか。
 くどくない程度の具体性が欲しい。


 こんなところだろうか。正直指摘するのはほとんどない。描写もわかりやすく、リアルでイイ。
 ただ少しだけ主人公の像が掴みにくい。まぁこんな短い文ではそれは欲張りという物だが。
 小説を書くときには主人公に癖なりなんなり設定した方がイイだろう。たとえば投げが得意だとか、そんなの。

 あと、もっと痛がらせたり、苦しがらせたりした方がイイ。以上。
418強行偵察型ザク:02/06/10 21:31
>253
お久し振りです、いつもながらありがとうございます。
少しでもお褒めの言葉をいただけたのがうれしいです。
ちょっと言い訳させて頂きますが、一応今回は書き下ろしてみました。
以前の2つは下書きからの抜粋でしたので。
もとになる話自体にはしっかりした設定がありますので、皆様の
目に触れる機会が……あるのか………?。
まぁ、あるとしたらもう少し違う話になってると思います。

すげぇ、長すぎて省略されてた……
419名無し物書き@推敲中?:02/06/11 22:32
age
420名無し物書き@推敲中?:02/06/14 21:07
あげげ
勉強になるなぁ。ありがたい。
422エヴァっ子:02/06/14 22:52
なんか一風変わったものが書きたいッスね、そろそろ。
今暗闇の中の格闘かいてるんだけど、何かネタない?
423名無し物書き@推敲中?:02/06/15 00:15
クラッシュギアT(たーぼ)のバトルシーンを活字で再現してみてえ(藁
424文盲:02/06/17 14:06
>>413
ご批評ありがとう。
男が二振りしただけで夏目の手と首がぽんぽんと落ちる様子を表したかったが、
少し説明不足でしたかね。
言葉少なく語ったほうがスピード感が出る気がしたもので。
425名無し物書き@推敲中?:02/06/18 18:56
>>423
ミスター味っ子の料理バトルもな(ワラ
426文盲:02/06/19 15:01
<最終兵器味王>

「うーーー」
キュンキュンキュン。
「まーーーーいーーーーーーー」
キュンキュンキュンキュン。
大気中のエネルギーが味王の口に集まっていく。
「ぞーーーーーーー!!!!!!!」
ズシャァァ!!
放たれた光線が目の前の者たちを被い、壁をも貫いた。
光に貫かれたものはすべて消え去っていた。
味王は次の料理を口に入れた。
「ぬ!」
キーーッン!!
脳に金属音のようなものが響く。
ポンッ!
近くにいた者たちが破裂音のような音をたて倒れる。
目、耳、鼻、口。顔のすべての穴から血を噴出している。
さらに別の料理を口に運ぶ。
舌の上に乗せた瞬間、カッと目を見開き・・・・静寂が走る。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
どこからともなく地響きが伝わる。
「うまい」
ドゥォーーーーン。
爆発がすべてを吹き飛ばし、天に向かい生えるはきのこ雲。

「ごちそうさまでした」
見渡す限りの焼け野原にはふんどし一丁の味王が残されていた。
427名無し物書き@推敲中?:02/06/19 15:07
428名無し物書き@推敲中?:02/06/21 06:53
age
429強行偵察型ザク:02/06/21 18:02
箱根駅伝の小説を書こうとしていた厨房の頃が懐かしい。

>426
ぎゃふんっ。
430名無し物書き@推敲中?:02/06/23 00:05
銃撃戦キボン
431銃撃戦……でもないな:02/06/26 20:36
ここは、都会のジャングルの中の狩猟場。
そう――ジャングル、ここは自然の一部でもある。
正しく適応できたものだけが獲物を手にするのだから。
牙と爪の代わりに、汗で湿った短銃が俺の手にある。
よくある戦争映画や刑事ドラマのように
頭の上を銃弾が行き交っていたりはしない。
一瞬の油断が死に直結する。ただそれだけだ。
人一人殺すには、この数十グラムの鉛の塊で
所定の手続きを満たしてやるだけでいい。

薄暗がりの倉庫の中、背後から殺気が忍び寄る。
いや、単純にそう信じ込んでいるだけなのかもしれない。
だが、その思いこみは今まで何度も俺の命を救ってきた。
臆病者ほど長く生き延びる。

それから、
「かたん」と俺が背にしている貨物のむこうの床が軋みをあげた。
空気が粘性を帯びる。一瞬の判断が生死を分ける。
間違いなく俺たちはそれを共有している。ごくりと唾を飲み込むことすらできない。
俺はなんとか資材の山を飛び越えた。思ったより相手の反応は鈍い。
容赦なく距離を詰め、そしてそいつの頭に短銃を突きつけた。
このタイミングでこの間合い、いつもの馴染みのものだ――ひとつを除いて
目標は思っていたよりずっと若い、というより幼かった。
突然の事態にあどけない目を動転させておずおずとこちらを見上げている。
――昔ついうっかり娘を怖がらせてしまったことを思い出した
少女はがたがたと両手を震わせる。少女の震えは、
ちっちゃな両手の隙間からプラスチックの玩具を覗かせるまで止まらなかった。
あれ?と不思議に思った瞬間――仕込みナイフだった
ナイフが俺の喉元に突き刺さり俺の体はステンレスの板の上を激しく転倒した。
刃先の毒が体中を駆けめぐる中、俺はある見当はずれなことを考えていた。
ああ、子供と話をするときには目線を合わせてあげないといけないんだっけ――
彼女は俺の拳銃を拾いあげ、躊躇なく心臓に二発そして頭に一発撃ち込んだ。
それ以上は俺の記憶にはない。徹頭徹尾プロの手際であることだけ確かだった。

……
私は既に動かなくなった男の左のポケットから、煙草を取り出し火をつける。
ヤニの臭いがつくから止めろとは言われているが、こうでもしないとやってられない。
この男はこの成長の止まった体に何を見たのであろうか?
いつもより深くふう――と煙を吐き出す。
次の任務は変態のクズがいい。何の感慨もリスペクトも必要としないのだから。

少女は、面倒くさそうに携帯を取り出し無感動に告げた。
「あ――こちらA256、こちらA256――任務完了」
容姿とは裏腹な、場末の酒場にしっくり来るようなそんな大人びた声である。
吐き出された煙が輪っかを描いていた。

---
感想キボン。(容赦のない欠点の指摘でも別にいいっす)
432名無し物書き@推敲中?:02/06/27 01:52
>431
あー退廃的なガンサバイバルものでっかー。
うーむそうでんなあ。お約束の文を使いながらもテンポよくまとまっとります。
視点の移動もスムーズに違和感なくいけますな。
正直、このままでも大丈夫でしょう。

んですがそれだけじゃなんなので余計な突っ込みをば少々。
−−の多用が少し気になりました。句点で代用出来るものまでやってるような気がします。
ただ単に毒、とするよりもなにか症状を書いてワンテンポ置いた方がいいかも。
最後の携帯電話ですが、あれはトランシーバーの台詞ではないでっか?
どっちかにして、操作の描写を少し入れるとよいかと。
433431:02/06/27 02:48
>>432
かなり参考になりました。
ーーは昔はワープロでの出し方も知らなかったのに
使い始めると抜けられなくなりました。
コメントの他の部分にも完全に同意。余計どころか的確極まりないです。
>431
前半の描写を格好良くしてた方がもっとオチが生きると思う。
狙って書いてるのだと思うが、今のままだとハードボイルドを気取って自分に
酔っている殺し屋が、逆にあっさり殺されるのは、むしろ必然的で意外性がない。
435434:02/06/27 10:55
凄腕で冷徹な殺し屋 → 唯一の弱点は娘 → 殺される
という素直な流れでよいと思う。
436431:02/06/27 12:54
>>434
感想ありがとうございます。
ううむ。ご意見には納得(起承転結から言えばその通りでしょう)。
でも難しいものですな。銃撃戦って弾丸が脳天刺さったら、
はいそれまでって緊張感があって初めて成立するものなので
リアルさを出すのが難しい。
(まだそこまでの文章力は到底ないが、
 少なくとも弾が当たったら読者に痛いと思わせたい)
超人の殺し屋を出すと話が一気にシラけてしまうのが怖い……

とりあえず今は、
ストーリーとしてちゃんと評価できるレベルにはあると
思えるだけで嬉しいっす。
調子に乗って第二弾を作成することにしよう。近日中に載っけてみます。

「!!」

何が起こったのかわからなかった。
気がついたときには人時はオモチャのように吹っ飛ばされ、
顔面からびしょ濡れの床に叩きつけられていた。
思考が空白に埋め尽くされる。
目の前、切断された自分の左手が目に入った。どうだっていい。
仰向けになり、いっきに半身を起こしたときには、薄笑いを浮かべた清春はもう目の前にいて、

鞘を払った。

もはや勝ち目はない。こんな長ドス一丁でどうなるわけでもない。
それは、当の人時が一番よくわかっている。
しかし、ここで死ぬなら、せめて相手の身体にサインのひとつも残してやらなければハラの虫がおさまらない。
そう思って、ただそれだけを考えて、
清春の右足に、叩きつけるように胸を踏まれた。
人時は覚悟を決めた。
雨に濡れた刄を閃かせ、手品のように軍刀を逆手に握り直し、

金属音が、雨音にかき消された。



秋山マジゴッド
>437
誤爆?
いじめないで批評してやれって、、
俺たち特攻部隊。依頼さえあれば、世界中どこにだって駆けつけらあ。
今日は東ヨーロッパ、明後日からは南米。しかし、今日の仕事はタフだったなあ。

……
夜半より裏口から強襲をかけ、このラトベニ城を接収する。
民間人にはできるだけ傷をつけるな。ラトベニ家の方々には平和的にお越し願え。
「ええ!?」部下より当然のように不満の声が挙がる。
だが、リーダーとして俺の言葉は絶対なのだ。

02:00
進入を開始する。もんぺを被った婦人方が応戦を始めたが、所詮
俺たちの敵ではない。マッドサイエンス、ザ・ケミカルは何だか不満そうだ。
閃光弾に催涙弾を駆使して、1Fを制圧する。

03:00
物々しい鎧を被った騎士がフェイシングで襲いかかってくる。
工事用ハンマーを駆使して、ナイトにはしばらくご退場願おう。
ナイフ使い、ジャック・ブレードは何だか泣きそうだ。2F制圧。

03:30
城のブービートラップが作動して、部下の何人かが行方不能となる。
前時代的な仕掛けを前にして、
ハイテクの申し子、トラップ・ハックは完全に腐り切っている。
なんとか3F制圧。

04:30
ここまで辿り着くまで実に甚大な被害を被った。
もうメンバーには俺と狙撃手スナイパー・アームしか残されていない。
自主的にエスケープしてる奴もいるが、それは後で締め上げるとしよう。
そのとき、俺たちの行く手を遮るように銃弾が跳ねた。
最後の強敵、城の執事の登場だ。こいつは身のこなしようといいタダモノではない。
膠着状況を見せ始めたそのとき、天空を切り裂くように雷鳴が城内を照らした
「「な、何故おまえがここに!?」」
俺は、昔話を始めた執事と狙撃手を後にした。

06:30
俺のような野性的な男にしか任務は達成できないものだ。
当主の部屋のドアをぶち破ると、そこには天蓋付きのベッドがあった。
ベットの周りにはぬいぐるみが色とりどりと散乱していた。
眠い目を擦りながら少女がのろのろと起き出してくる。
俺は大粒のルビーが少女の胸にぶら下がっていたため安心した。
これさえ確保できていれば文句は言われまい。
「おまえが当主か?」「うん」
「この城を差し押さえさせてもらおう」「これも全部?」「そうだ」
「なら条件があるの……あなたって私の無くしたゴリラそっくり……」

……
任務達成、今日も飯がうまい。余計なメンバーを加えつつ俺たちは世界を飛び回る。
細かいことを気にしちゃあ渡っていけめえ。
ただ、今度の新入隊員は扱いが難しい。
「お嬢様、ぬいぐるみの扱い方とは……」「え、そうなの?爺」
「俺様はぬいぐるみじゃねえ!」
441431, 440:02/06/28 18:47
前回とはうって変わって、
リアルさを全く求めない話になってしまいました。

そうすると、殺陣シーンがざくざくと削られてしまいます。
(ストーリー上、必然性が全く無かったもので)

殺陣を書いて、
なおかつ読んでもらえるような話にするって難イ……
>440
短編小説というより、これはあらすじですね。
現代の若い人にとっては、どこかで見たことがあるような設定の話なので、
思い切って細かい描写を省いたのでしょうが、逆効果です。
描写が少なすぎて、あなたの描きたい登場人物の個性が見えてきません。
ストーリーがオーソドックスなので、なおさら登場人物の描写を工夫しなければ
読み手は飽きてしまいます。
443440:02/06/29 14:46
>>442
実に的確なご意見に、反省するしかありません。
何でこんな感じに書いたのかと自己嫌悪に陥りました。
(書いた直後はそんなことも分からないのだから始末に終えない)
ご意見ありがとうございました。
>443
その悔しさを次回作にぶつけて書いて書いて書きまくれ!
445強固偵察型ザク:02/07/01 12:52
さりげなくあげたりして。
446名無し物書き@推敲中?:02/07/01 22:15
バーン、バーン、バン、バン。

死んだ。
 指でアッシュの眉間を軽く突いた。詰まる所、男のした行為はそれだけであった。
 ただ、それだけで。
 がくん
 アッシュは―――我がパーティの強力無双の拳法僧(モンク)は、落下したかのごとく
垂直に膝からへたり込み、涎を垂らして白目を剥いた。
「!?」
 何か例えようも無い恐怖が俺の肌に広がる。
 瞬時に全員が身構えた。サンドラが懐からJ&Rオート四十二口径をクイックドロウで
男に照準(ポイント)した。グレイは跳び退いて呪印を両手で結び、俺も懐の獲物に
手を伸ばす。
 だが。
「動くな」
 その男の言葉が、俺達を硬直させた。
 『この男に逆らってはいけない』。何故か、その言葉が、絶対的な神の啓示のように
俺達の細胞を支配した。息すら、まばたき一つも出来ず、俺達は本当に動けずに
その場に立っていた。
「おやおや、なんとも酔狂な奴等よ」男が愉快そうに笑う。笑ったまま、テーブルの上の
ヌードルをすすった。「動けと言われて本当に動かなくなる奴があるか」
 その言葉が引き金となった。
 俺は瞬時にして男の死角に回り込むと、懐から抜き放ったフォース・ブレイドを剣状に展開。
 男の脳天目掛けて真っ向に振り下ろした。
 重みの無い高熱の鋭利な力場が男の頭蓋骨に食い込み、脳味噌から脊髄を一気に断ち斬った。
 筈が。
「なんとも眠気のする太刀筋だなぁ」
 馬鹿な。俺は今度こそ自分の目を疑った。
 男は、俺のフォース・ブレイドの刀身を、割り箸で挟んで防いでいたのだ―――。
>447
この表現は、スピード感を犠牲にしてまで必要なのか、
この比喩は、この場面に適切かどうか、
文体の乱れや、誤字脱字はないか、
自分で読み直して検討してみてください。
声に出して読むと自分の弱点がよく分かると思う。

少しだけ具体的にアドバイスすると、最初のモンクが倒されるシーンは、
眉間を突かれたモンクがどうなったか書くのを5行目まで引っ張っているが、
単に読みづらいだけで、あなたが狙った効果は出てない。
「男に軽く眉間を突かれただけで、アッシュは膝から崩れ落ちた。」と書いて
全体像を読者に見せてから、舞台や人物を描写した方がむしろ素直に読める。

男がテーブルでヌードルを食べていることから、舞台は食堂かどこかだと思うが、
椅子やテーブル、店員や一般客などの周りの状況はどうなっているのか。
今のままだと、何もない空き地にテープルと登場人物だけがいるように見える。

一番直した方がよいのは20行目の「俺は瞬時にして男の死角に回り込むと」
『瞬時に』、『死角に回り込む』とは、具体的にどんな動作なのか。
誰でも出来るような動作はあっさり述べればいいが、
超人にしかできない動作を具体的に述べず、読者に想像させるのは、
怠慢とも言えるし、また、小説の醍醐味を自ら放棄しているとさえ言える。

最後に、応援してるのでがんばれ。
449447:02/07/02 19:27
>>448
ぬわっ…こんな大真面目なアドバイスを貰ってしまった。
いやはや、一層精進いたします。
450253:02/07/02 20:06
 一言だけ。

>『この男に逆らってはいけない』。何故か、その言葉が、絶対的な神の啓示のように
>俺達の細胞を支配した。

 使い古されすぎてしまっている表現の一つ。気持ちは伝わるけど違うものにしたほうがいい。
 残念ながら安っぽく見られる。
>437
上手いのでアドバイスはいらないと思いますが少しだけ。

主人公の視点の文章と第三者の視点の文章が混在しています。
基本的にどちらかの視点に統一して、
視点を変えるのは見せ場だけにした方がよいでしょう。

舞台が戦前の日本だとしたら、『サイン』という言葉は語感が悪いですし、
刃でなく『刄』を使いたいなら、他の表現も古い言葉に改めたほうが統一感が出ます。
452451:02/07/03 20:42
>437
ちょっと補足。
なぜ視点を固定した方が良いかというと、読者が感情移入しやすくなるからです。
視点を主人公に固定するのが基本ですが、
三人称で書いても違った緊張感が出せて面白いと思います。
453名無し物書き@推敲中?:02/07/09 20:49
でも、視点が主人公以外だと苦痛を表現しにくいよね。

454名無し物書き@推敲中?:02/07/10 16:49
タカシは、しなやかで、疾く、強かった。

キれた山井の大振りな一撃を半身を捻っただけで簡単にかわし、風のような動きで間合いをつめた。
タカシの右腕に凶暴な力が収束する。
フック気味の掌だった。
山井の腹に交通事故レベルの衝撃が出現し、クの字に身体が折れ曲がり、
タカシが壮絶な笑みを浮かべた。タカシの肘が、山井の頬に突き刺さった。
>454
状況が分かりづらい。
攻撃をかわしたあとにタカシが間合いをつめているので
山井は剣か何か武器を使っているのでしょうか?
フック気味の掌が相手の腹に入るということは
タカシは攻撃の際にかがんだのでしょうか?
体をクの字に折り曲げた山井の頬に肘で突き刺す
ような攻撃を加える具体的な状況が分かりづらい。

文体については3行目で現在形「する。」、4行目で「だった。」
を使って意図的にリズムを壊して盛り上げようとしているが、
もっと具体的な描写があった方がより盛り上がったと思う。
筋肉の動きなど具体的な仕草や顔の表情、呼吸などいろいろあるはず。
45610♯8:02/07/10 19:59
457名無し物書き@推敲中?:02/07/10 23:41
山道を歩いている矢先に果し合いを申し込まれる―――
この唐突な申し出に、しかし斎虎と呼ばれた男は「くくく」と笑うと
手を袖口に引っ込めたままで巨躯の男を振り返った。
殺気立つ男を面白そうに眺め、斎虎は踵を返す。
「甘いな」
「何?」
斎虎の言葉に、巨躯の男が怪訝そうに眉をひそめる。
「ぬしが、よ」襟元から出した指を男に向けて斎虎が笑った。
「俺を斬るつもりで来たならば、俺を呼び止める前に斬りかかればよいものを。
わざわざ俺に警戒させて、なんとする?」
「抜かぬ者を相手にするは武士の恥ゆえだ」
笑う斎虎に対し、言われた巨漢は臆面も無く言い放つ。
「時代がかった男よ」斎虎は益々、愉快そうに声をあげて笑った。
巨躯の男は腰の刀に手を伸ばし、鯉口を切って構えると
「抜け」
静かに言い放った。
「俺はこのままでよい」
どこまでも馬鹿に仕切った斎虎の態度。
だが次の刹那、そのしたり顔が強張った。
七尺に届こうかという男の巨体が、とてつもない勢いで眼前に迫ったのだ。
その踏み込みたるや、とても鈍そうな男の外見からは想像も出来ぬ迅速さ。
妖物のまやかしか仙術かと思わんばかりの、狂犬もかくやという身のこなし。
そして隆々とした筋骨に包まれた腕が、轟と腰の物を抜刀し斎虎の横凪ぎに叩きつける。
しかし、次に驚愕したのは巨躯の男の番であった。
鉄柱すら斬る筈の必殺の抜刀が、よもや止められるとは。
それも、まともに受けた斎虎の枯木の様な細腕で。
「むぅ」
「ぬっ」
男達は双方身を引き、間合いを広げた。
「これは参った」と口を開いたのは斎虎である。袖から出した血の滴る上腕を
べろりと舐めて地面に履き捨てる。「俺の体が傷つけられたのは実に十と六年振りよ」
巨躯の男はそれに答えず、体を開いて刀の切っ先を下げて斎虎を睨めていた。
「先程は聞き流したが‥‥‥ぬしの名は」
大男は瞬きもせず、呼吸すら気取れぬ面持ちで斎虎を見た。
「蔓」と男は口を開き「蔓 志源と申す」
言うと、巨躯の男―――志源は斎虎に向けて一速に跳んだ。
458名無し物書き@推敲中?:02/07/11 00:20
映画「マトリックス」のマシンガン撮影を活字で表現してみ。
459名無し物書き@推敲中?:02/07/11 00:37
>>458
マトリックス持ってないし。
460名無し物書き@推敲中?:02/07/11 01:27
>>458
数撃ちゃあたるんだよーバリバリバリ
俺には当たらねんだよーバリバリバリ
嫌なら観んなよなーバリバリバリンバリ
461名無し物書き@推敲中?:02/07/11 01:37
>>458
どんなんだっけ?
あの、手を使わないブリッジみたいな奴?
時間が止まったようで、実はちょっとずつ時間が流れている。
そんで画面が回っていくやつ
463名無し物書き@推敲中?:02/07/11 03:03
>>458
サングラスの男まで、距離にして約十メートル。銃口を向け、狙いも途中でトリガーを絞る。セミオートで吐き出される弾丸。鋭い射出音。熱く焼けた薬莢が跳ねる。しかし、おそらく――。
瞬間、サングラスの上半身が揺らめいた。腰から上だけが、その手と胸と顔だけが、幾重にも見えた。高速の動き。ありえない速さ。数百発の弾丸は、奴をすり抜け中空へと消えた。
だが別に驚くほどのことじゃない。おそらく奴には当たらない。もとより承知の上での牽制だ。
そしてそれは奴も同じ。今度は奴の攻撃ターン。サングラスの手にサブマシンガンが見えた。
迷わず加速。周囲の景色が粘度を帯びた。空気という液体の中で、俺は体をそらす。右へ左へ、後ろへ。最後の一発、俺はその熱を鼻先で感じた。
時間の感覚が戻る。辺りに粘り気はなくなり、俺は再び周囲と同調した。直後、背後からガラスの割れる派手な音が聞こえた。
戦いは長引きそうだ。面白くなってきた。
464463:02/07/11 03:06
ダメだ、失敗。
寝てくる。
>457
読みごたえがあって上手いですね。少しだけ気になったことを。

時代劇になじみの薄い読者には難しい表現が目につきます。
「鯉口を切って」が分からない読者はあとに「構えると」と続くので
刀を抜いて構えたと思ってしまうでしょう。
「『親指で』鯉口を切って」とか「鯉口を切って『身』構える」のように
なんとなく前後関係で分かるように配慮すると読みやすくなります。

細かいことですが、読者にすんなり読んでもらうためにも
序盤は印象的にするだけでなく言葉づかいにも注意しましょう。
「矢先」は直後という意味なので
『山道に足を踏み入れた矢先』などの方が自然でしょう。
「振り返った」後に「踵を返す」のも違和感があります。
「踵を返す」には体の向きを変える意味も含まれるので
2回体の向きを変えているように読めてしまいます。
>463
マトリックスを観ていない自分が言うのは的外れかもしれないが、
とてもいい。情景が目に浮かぶし、リズムが良く読む快感がある。
467463:02/07/11 12:12
ねむぃ。

>>466
ちょこっと失敗。
おまけに実は俺もマトリックスを観てなかったりする(w
468名無し物書き@推敲中?:02/07/11 12:55
>467
よく書けたね。君はエライ
469457:02/07/11 13:06
>>465
即興で考えたので、そう言っていただけると嬉しいです。
とても参考になります。
有難うございました。
470463:02/07/11 18:18
>>468
さんきゅ。んで、マトリックスってあんな感じでオッケー?っぽいね。よかった。
描写としてはともかく、マトリックスとしては不可…。
472463:02/07/11 18:53
>>471
あらら…顔洗って出直してきます(w
473名無し物書き@推敲中?:02/07/13 13:52
matrix age
 
475名無し物書き@推敲中?:02/07/18 23:14
age
476名無し物書き@推敲中?:02/07/23 19:33
保全
477エヴァっ子:02/07/25 09:58
―なんでだ?なんでだ?なんでだ?なんでだ?
俺はただ、山を歩いてただけだ!
あの死体は、俺がやったんじゃねぇ!!

赤い鮮血が、辺りの緑を濡らした。
「なんでだよぅ、なんでなんだぁ!?」
男は泣きじゃくりながら、手にしたマシンガンで駆け下りてくる人間を撃ち続けた。
とうの昔に抜けてしまった腰では、走って逃げる事も出来ない。
「俺は無関係なんだよぉ!俺はやってねぇ!!」
がむしゃらに振り回されたマシンガンは、辺りに弾丸を放ち、動くものを動かないものへと変えた。
「ァァァァアアアァァァァァァアアァァ!!」
マシンガンを持つ男の脇腹の肉が、殺ぎ落とされた。
銃で撃たれた、そんなことももう、恐怖で痺れた男の頭では分からなかったが、口からこみ上げてくる血だけがリアルに感じれた。
「嫌ダァァァァァァァァァ!!」
男の絶叫が響き終わったとき、銃声も、鼓動も、泣き声も………聞こえるものは何も無かった。
478オールドタイプ:02/07/25 17:00
私が好きな作家さんのホームページ。なかなか更新されないけど・・・・
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ashuraou/
の、
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ashuraou/aruyoru1.html
がいちばん好きだ。ぶっきらぼうだけど、ひかるものがある。

一方、こちらは読みやすくてテンポがいい。是非みんなにも読んでもらいたい。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ashuraou/morino1.html

 実際に剣道と柔術、打撃系格闘技をやっているらしい。たしかに、
剣の描写は悪くない。やっぱり、「実際にやってみる」ことが
良いネタになるみたいだね。

不覚にもはまってしまったのはこの人が書いていたエヴァ同人もの。
「全力をもってコメディを書いてみた」らしいけど・・・
http://www.interq.or.jp/jupiter/makochan/novels/ashura01.html
479オールドタイプ:02/07/25 17:02
その中の好きな一節。

時が過ぎていくごとに、次第に精神が研ぎ澄まされてゆくのが、実感できる。
 シングの精神が、三時間ほどが過ぎたと、彼に告げた。時刻は、午前二時。
 シングの左手が、膝の近くに引き寄せていたレイピアを、鞘ごと掴んだ。穏やか
にまどろんでいたフレアも、眼をさました。
「…シング?」
「来たか。」
 シングの親指が、僅かにレイピアの鍔を押し上げた。
「フレア、少し離れていろ。」
 別人の様に鋭いシングの声に、フレアは毛布を払い、静かに二歩ほど下がった。
「シング…大丈夫?」
「…離れすぎるなよ。」
 シングが、音を立てずに片膝を立てた。
 ひしひしと、何かの気配が近付いてくる。
 重い沈黙の中で、シングはまだ動かない。
 突然、蝋燭の火が吹き消されるように、焚火が一瞬で消滅した。突然襲った闇に
僅かに眼の眩んだシングが、一瞬、目を細める。
 一瞬の時間の空白。
 次の瞬間、闇に慣れたシングの眼は、闇を擦り抜けて現われた、純白のドレスに
身を包んだ影をとらえていた。
 黄金色の瞳が冷たくシングを見つめ、白銀の髪が夜風に踊った。魔性の美貌に嘲
笑をたたえながら、その女性はたたずんでいた。
「…蜃気楼、とやらではないのか。」
 失望したような声に、傭兵の目が光った。
「師匠が出るまでもない。
 自分を冥府の淵へ送り返す者の名を、覚えておくがいい。我が名は[十字星]の
シング。[蜃気楼]の直弟子だ。」
「下賎に名乗る名は持たぬ。」
 娘の背後に巨大な黒い影が身を起こした。
「泥臭い傭兵ならば、けだものの腹が、その墓場に相応しかろう?」
 娘の嘲笑に、獣の低い唸りが応えた。腹に響くその声は狼や野犬などではない。
 灰色熊であった。
 シングが、レイピアの鞘を払った。闇に、研ぎ澄まされた刃が白く軌跡を描く。
 オーケストラは、指揮者のタクトひとつで完璧な演奏を示す。それに似ていた。
 娘が軽く腕を振るのと見事に同時に、灰色熊が咆哮した。闇を震わせる絶叫に、
シングのレイピアの閃光が襲いかかった。
480強行偵察型ザク:02/07/29 19:02
>479
あなたご自身は書いておられないのですか?
481名無し物書き@推敲中?:02/07/29 23:30
>>479
転載文につっこんでもしゃーないかもしれんが

>突然、蝋燭の火が吹き消されるように、焚火が一瞬で消滅した。突然襲った闇に
>僅かに眼の眩んだシングが、一瞬、目を細める。

「目を細める」のは
暗闇に慣れた目が、突然の光に対して起こすリアクションだろう?

輝度の変化に対するリアクションを書いたのは解るんだが
マズいんじゃないか?
482名無し物書き@推敲中?:02/07/30 00:04
>>477
>赤い鮮血が、辺りの緑を濡らした。

後ろに続く文章からすると、どうやら他人の血らしいが
モノローグの続きで捕えると、『俺』とやらの血に思える。
(要するに、どっちとも取れるんで解りにくい)

モノローグからは、何か絶望的な雰囲気が伝わってくるので
“黒いとさえ言える濃い緑の世界が、どこまでも広がっている。”
とかの状況描写に続けてみてはどうだろうか?
(血の“赤”と葉の“緑”を対比したいんだよね?)

>男は泣きじゃくりながら、手にしたマシンガンで駆け下りてくる人間を撃ち続けた。

この文章のせいで、漏れには先の“血”が他人のものに思えた。

>とうの昔に抜けてしまった腰では、走って逃げる事も出来ない。

あっさりと説明するよりも
“震える男の腰は、乱射したマシンガンのキックバックを支えきれずに、
 まだ昨夜の雨の名残を残す下草の中にへたり込んだ。”
とかしてみてはいかが?
(“昨夜の雨”としたのは
 男は何かの事件に巻きこまれたらしいんで
 何かが過去(昨日)に起こったことをイメージ)

>がむしゃらに振り回されたマシンガンは、辺りに弾丸を放ち、動くものを動かないものへと変えた。

やりたいことは解るんだけど、
この短編は男の恐怖を描くとこにあるんでしょう?

>動くものを動かないものへと変えた。

この文章を活かすんだったら
尚も続々と追手がやってくる……みたいな文章が後に欲しいし、
それよりも目くら撃ちに撃ちまくって、弾切れになって怯えるとか
さらに
遠くの方で銃声に驚いた鳥の群れが一斉に飛び立ち、その音に驚くとか
無駄弾で折られた木の枝が、男の至近に落下してビビるとか
“追い詰められている様”を演出してはどうだろうか?
483482:02/07/30 00:17
>>477
>「ァァァァアアアァァァァァァアアァァ!!」

この前まで男が一方的に撃ちまくってばっかりで
敵からの反撃が一切ないんで、ものすごく唐突。
何か反撃がきそうな予兆の文が事前に欲しい。

>マシンガンを持つ男の脇腹の肉が、殺ぎ落とされた。

三人称だけども、ずっとその“男”を中心にきているんで
今さらマシンガンと付けなくてもいいんじゃないだろうか?
何か形容する言葉を付けるんなら、他の言葉がほしい。

>銃で撃たれた、そんなことももう、恐怖で痺れた男の頭では分からなかったが、口からこみ上げてくる血だけがリアルに感じれた。

>口からこみ上げてくる血

口“から”はこみ上げないって(W

直接説明するよりも
被弾したショックで仰け反る……みたいな表現にして

>「嫌ダァァァァァァァァァ!!」

(口にまで血が込み上がってるなら、言葉はでないよね)

ここのところを
空に向かって大量の血を吐き出させて……みたいに変えて
最期に
男の吐いた血の赤と、周りの木々の緑とを対比させながら終わってはどうだろうか?

長々とスマンね
484名無し物書き@推敲中?:02/07/30 00:22
>>481
目を細める、は、見えにくいものを見るときにも使われる。
また、警戒を深めたとき、戦闘的な気分になった時にも、人間は
目を細める。「不良が喧嘩するときみたいに」
 明度の極端な変化の時は、「目を細める」は別におかしくないと思うが。
>477
以前の作品より説明口調になって、迫力不足になった。
貴方の場合、主観描写で書いた方が迫力が出ると思う。
486481:02/07/30 00:43
>>484
>目を細める、は、見えにくいものを見るときにも使われる。
なるほど確かに。
ただこの場面で充分に相応しいか疑問。
っていうか、漏れ的には
目を細める=警戒心or明るくなったため
というイメージが強いんで(これが漏れだけなら別にいいんだが)
「暗くなって、目を細める」というのが
充分に一般性を持っているのか気になる。

また

くら・む 【眩む・暗む・晦む】

(動マ五[四])
(1)
(ア)強い光を突然受けて、目が見えなくなる。《眩》「対向車のヘッドライトに目が―・む」
(イ)目まいがする。目がくらくらする。「断崖(だんがい)をのぞくと目が―・みそうだ」「空腹のあまり目が―・む」
(ウ)強く心をそそるものを前にして、正常な判断力を失う。「大金に目が―・む」「欲に目が―・む」
(2)暗くなる。《暗・晦》「電灯の光の遽(にわか)に―・むに驚きて/金色夜叉(紅葉)」「立ちしきり霧のみなとか降り―・む/檜垣嫗集」
(3)暗くする。くらます。「其郎等を召すに、跡を―・みて失せぬ/十訓 4」

「眼が眩む」って表現の方が
この場合、問題かも(W
487とーりすがり:02/07/30 01:11
>>486さま
 イの用法ですね。まっくろくろすけだ。
 つーか、作者がこれ見たら、「そこまで細かく考えてない」ってツッコミが
入りそうな解説ですよね。お互いに・・・
 さっきざっと読んでみたところ、表現もそうだけど、雰囲気を楽しむ作品みたいですな。
女性むけ?

 いやはや、それよりもっと素晴らしくナンセンスな解説があった。
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Denei/4852/asyura/asindex.html
 作者公認だそうです。
目を細めたは、比喩でなく文字通り目を細めたと考えるのが自然だろう。
489481:02/07/30 01:26
>>487
えぇ全く野暮ツッコミをしてるわけですよね(W

実際、致命的におかしいわけじゃないですけど
ただ漏れは個人的に気になっちゃたわけで
でも漏れ的に「こう表現したらいい!」ってのが思いつかなかったから
この疑問は漏れの個人的なものなのか?
それとも広く一般的にみても避けた方がいいのか?
ってのが気に掛かったわけです
明るい所から急に暗い所へ行っても目は眩む。
491名無し物書き@推敲中?:02/08/01 01:50
以前に書いたガンダムの2次ものです。
よろしくお願いします。

 遠目に連邦軍のMSを発見した瞬間、グレイスは機体を宙に舞わせていた。
 左手を背に回し、ヒート・ソードをマウントする。出力をミリタリー・マックスまで、フルドライブさせる。
 ジェネレータで生み出された莫大な熱量は、ヒート・ソードを赤熱させ、なお使い切れない余剰分が、推進力となってスラスターより吐き出された。空力的に計算されたわけではないMSが、暴力的に大気を切り裂いていく。
 激しく振動するコクピットの中で、グレイスは目標の姿を、モニターの中央に捉え続けていた。
敵のマウント・ウェポンは、MS用マシンガン。射撃態勢が整っていない上に、頭上からの急降下接近だ。命中させることは非常に難しい。よしんば尋常ではない射撃能力があったとしても、こちらの突進を阻むほどの力はない。
 ターゲットが顔をこちらに向ける。ジムのモニター・センサーに、一瞬煌きが走り、向こうもこちらを視認したと感じた。
「どう受ける!」
 深々と左上段にヒート・ソードを振り上げながら、グレイスは吼えていた。
「た――――っ!!」
 裂帛の気合と共に、左上段半身の構えより袈裟斬りを放つ。
 その渾身の一撃を、敵は思い切り良く手にした銃を捨て、ビーム・サーベルを抜きざまに迎え撃った。
 さすがにエネルギー・バイパスの径路までは切り換えることができなかったのか、生み出されたメガ粒子の刃は短剣程度。だが、刃こぼれすることのないその剣は、こちらのヒート・ソードを易々と断ち切った。
「まだ!」
 振りきった左腕を、丸めるように折り畳む。肩を突き出してショルダー・タックルをブチかます。
 相手に叩きつけた衝撃が、そのまま諸刃の剣となって、コクピットの中にいるグレイスを貫いた。
 意識が飛んでしまいそうな程だった。
 追い討ちをかけるように、機体が大地を削るように滑っていく激震が襲ってきた。
 歯を噛み締めた。口の中に血の味が広がる。その味に集中することで、なんとか意識をつなぎとめることができた。
 激しく何かにぶつかって、機体の振動が止まった。
 最後の余波に激しく揺さぶられながらも、反射的に閉じていた目を見開き、モニターを確認する。
 そこには何か真っ赤なものが写っていた。
 数瞬戸惑う。そして驚愕の事実に気付く。
 これはジムの盾だ。こちらの体当たりを、向こうは盾で受け止めたのだ。自分の捨て身の連続攻撃を、敵は全て防ぎきったのだ。
 その認識に、グレイスの心がひるむ。
 怯えたように機体を引き起こす。
 それが幸いした。
 さっきまで、自分のMSの頭部があった辺りを、ジムのガトリング・キャノンの弾が貫いていった。
 しかし敵は防ぎきっただけでなく、攻撃能力まで残しているという事実が、さらにグレイスの心を打ちのめす。
「――――!!」
 言葉にならない叫び声をあげて、踏み抜くようにスラスター・ペダルをキックした。
 全力で後ろに跳び下がる。突撃した時のような勢いが感じられない。少しも距離が離れていっている気がしない。早く遠ざからなくてはという焦りが、グレイスの心をわし掴む。
 注視するモニターの向こうで、ジムがゆっくりと……その身を起こした。
492名無し物書き@推敲中?:02/08/01 01:57
agr!
493名無し物書き@推敲中?:02/08/01 02:47
>>491
テンポはいいけど、パイロットとMSが混同する描写は混乱のもと。
ガンダムファイターじゃないんだからもっとグレイスがMSを操縦している
感じをださないと、もったいない。
「操縦桿」に類する名詞を使うことで解消できるでしょう。
494491:02/08/01 03:05
>>493
>パイロットとMSの混同
いや確かに。
小説形式ってことで、パイロットの方を中心に据えるつもりでも
ついついアニメの影響か、MSが出張っちゃって混同しちゃってますね。

なるほど。
コクピットまわりに関する描写が、モニターとペダルぐらいしか出てませんもんね。
やっぱ下調べが足りなかったかな。
ついついコクピットまわりの知識不足からか、操縦に関する描写が欠けて
その分、MSの方にいっちゃったのかもしれません。

御批判ありがとうございました。

まだ何かあればお願いします。
>491
語り手の解説が多すぎる。
解説に頼らず状況を描写するように努力すれば
もっと臨場感が出て面白くなる。
グレイスの剣攻撃と体当たりの間に
MSが着地したのではないですか?
いきなり体当たりしてるので違和感があります。
497491:02/08/01 19:20
>>495
むぅ……。
確かに読み返してみると
>敵のマウント・ウェポンは、…………
などは、ただ説明・注釈をつけただけみたいになってますねぇ。
でも自分のだと、それが説明・解説なのか、描写なのか?
中々わかんないです。

よろしければ
これは解説だろ? とか、ここの表現ダメダメ!
なトコをツッコんで頂けないでしょうか?
(厚かましくてスイマセン)

>>496
一応、漏れのイメージでは
着地せずに体当たりしたつもりでいます。
でも
スラスターを吹かして……
などの一文を加えて、「ダイレクトに突っ込んだ」って印象を強めた方が
良かったのかもしれません。

>>495>>496
ありがとうございました。
498496:02/08/01 20:12
>497
落下しながら袈裟切りしてさらに反撃受けた後では
体勢を変えて体当たりする暇は物理的にないんじゃない?
(着地までコンマ一秒もないと思うよ)
>497
語り手の解説と思われる部分を【 】で囲みました。
これらがダメという訳ではなくて、頻度が多すぎるかなと思うだけなので、
あまり気にしないで下さい。

ジェネレータで生み出された【莫大な】熱量は、ヒート・ソードを赤熱させ、
【暴力的に】大気を切り裂いていく
その【渾身の一撃】を、敵は思い切り良く手にした銃を捨て、ビーム・サーベルを抜きざまに【迎え撃った】。
【さすがにエネルギー・バイパスの径路までは切り換えることができなかったのか】、生み出されたメガ粒子の刃は短剣程度。
相手に叩きつけた衝撃が、【そのまま諸刃の剣となって】、コクピットの中にいるグレイスを【貫いた】。
【意識が飛んでしまいそうな程だった。】
【追い討ちをかけるように、】機体が大地を削るように滑っていく激震が襲ってきた。
【最後の】余波に激しく揺さぶられながらも、【反射的に】閉じていた目を見開き、モニターを確認する。
数瞬戸惑う。そして【驚愕の】事実に気付く。
【怯えたように】機体を引き起こす。
【それが幸いした。 】
【早く遠ざからなくてはという焦りが、グレイスの心をわし掴む。】
500491:02/08/02 00:14
>>498
>着地までコンマ一秒もないと思うよ
これくらいの超人技(?)は許されるかなぁ……と思ったんですが
いき過ぎでしたかね?

>>499
どうもありがとうございます。
こうして抜き出されると、本当によく解ります。

少なくともグレイスに直接関係する部分では
このような“解説調”ではなく
状況を思い浮かべて描写して、読者に感じてもらうようにしたほうが
よさそうですね。

どうもありがとうございました。
501496:02/08/02 15:30
>500
落下しながらの袈裟斬りでは剣を振り切ったときには着地しているでしょう。
グレイスのMSが真っ逆さまに落下して剣を突き刺し、なおかつ
最初から体当たりするつもりで突っ込んでいれば、許容範囲と思う。
502名無し物書き@推敲中?:02/08/10 23:12
age
503名無し物書き@推敲中?:02/08/14 14:52
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505名無し物書き@推敲中?:02/08/16 22:07
age!
506名無し物書き@推敲中?:02/08/16 22:57
自分の考える、最高のアクション描写を書く作家は、池波正太郎だと思います。
507 :02/08/17 01:53
「ばびゅうううん、びにょにょにょにょーーーんn
ずどん、ササ。ヒュー、ドカーン」
満足か?
508名無し物書き@推敲中?:02/08/17 14:59
>>491
取り敢えず、俺様なんぞよりは遙かに上手いと思います。
ビームサーベルとヒートソードの特性の差をちゃんと表現してるのがイイ!!
つうか、ショルダータックルへの移行を綺麗に書き過ぎてテンポを鈍くしてる気がします。(主人公機はグフですか?)
509強行偵察型ザコ:02/08/18 18:54
>506
夢枕獏ではダメでしょうか。
最近結構気に入っているのですが。(池波正太郎もすきですけどね)
510491:02/08/19 19:57
>>508
ショルダータックル不評だなぁ(苦笑)
実は友達に見せたときも叩かれた(W
曰く、ワケワカラン
ショックを受けて書き直したら……
アクションシーンは茨の道よのぉ……

ビームサーベルとヒートソードのところは
「何ぃ!! じゃあチャンバラできないじゃん!」
とのたくって、ムカついて、生み出したところなんで
誉めてもらえて嬉しいです。

MSはドムのつもり……
(漏れはドム派で、友人がグフ派だから明記してないの)
グフだとヒートサーベルになる……はず

ショルダーアーマーがねーのにタックルすんなって?
それは言わないでヨ、おとっつあん
age
512名無し物書き@推敲中?:02/08/19 21:22
失敗age
513名無し物書き@推敲中?:02/08/19 22:31
>>510
ああ。ヒート・剣と書けとまでは言わねェよ(w
514名無し物書き@推敲中?:02/08/19 23:05
棒。
515勾死人 ◆QIHyTQhw :02/08/20 14:51
もっとコックピット内のミキサーっぷりを書いて、パイロットの焦りを出してやるといいと思いますが。
「モニターの光が残像を残して視界を縦横無尽に駆け巡」ってみたり。
ジムのガトリングカノンは60ミリですか?弾の口径で書かれたほうが威力に差がある、ということを
簡潔に表現できると思います。
迫力は充分あるし、アンチツィマッドの私でも素直に燃えました。
あ、ドムならビームポイントがあった…


ところで「ジオンには日系が殆どいない」って言う設定を無視してる人多いと思いません?
516491:02/08/21 15:17
>>515
>もっとコックピット内のミキサーっぷりを書いて
これには反省しまくりです。

書く前&最中は“ガンダムもの”という意識ばかり先走って
ついつい意識がMSの方へ向いてしまい
パイロットの立場から離れてしまいました。

>弾の口径で書かれたほうが威力に差がある、ということを
>簡潔に表現できると思います。
そうですね。
ジムのメインウェポンであるサブマシンガンも
ちゃんと調べて、口径も書こうと思います。

>ドムならビームポイントがあった…
ビームポイントって、正に目くらましですから
今回は、大技連発 → でも防がれて激ショック
てな展開にしたかったんで、使いませんでした。

逆転勝利or互角の勝負なら
繋ぎ技として活用しようと思ってます。

>ところで「ジオンには日系が殆どいない」って言う設定を無視してる人多いと思いません?
堂々と「シン・マツナガ」を出されるとねぇ……(苦笑
517勾死人 ◆QIHyTQhw :02/08/21 18:43
>>516
陸戦ジムのマシンガンは100ミリ、ジムコマンド、ジムカスタムなどのやつが90ミリですよ。
ジオンに日系が殆どいないって言う設定はシン=マツナガの時に出て来たものです。
あと、これは純粋に興味の話なのですが、グレイスのドムは何色?
うちのサキ=ノヴァーリス中尉のゲルググJAGERはジャーマングレーですよー。
518491:02/08/23 09:48
>>517
情報ありがとうございます。

実のところ、
グレイスはこの物語の主人公ではないんで、
カラーリングはノーマルカラーです。
(まぁ、ホントの主人公はパイロットじゃないから
 実質パイロットのメインキャラみたいなもんですけど)
それに
友人とワイワイ言いながら進めていた話なんで
「脇役にドムなんて与えんな! グフでいいんじゃ!!」
とツッコミが入ったり(苦笑)

だから作中でもドムと明記してないし……
519名無し物書き@推敲中?:02/08/23 15:20
むしろSSの世界ですな、まる
520t:02/08/23 15:25
-------変態・MTTどこでも-------
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521名無し物書き@推敲中? :02/08/23 16:30
2ちゃんの掲示板って、電話番号書きこむと
警察に通報されるんだよ。知らなかったの?
>521
それは個人番号についてだし、これマルチポスト広告だし、
ここで突っ込まれても。
523名無し物書き@推敲中?:02/08/29 00:30
age
524名無し物書き@推敲中?:02/08/29 01:52
「電話番号は書きこみCGIのリダイレクトで自動通知になります」
2ちゃん運営人のひろゆき氏がインタビューでそう答えてましたよ。
525勾死人 ◆QIHyTQhw :02/08/30 18:15
>>518
お薦めの装備で、ジムにガンキャノンのビームライフル(つまり狙撃用)を握らすと
エリートっぽくていい感じ。
あと、流石にドムのデザインは空力ぐらい考えてデザインされているかと…
526強行偵察型ザク:02/09/03 14:42
ぼちぼち他のネタ行っていいですか。
久しぶりになんか書きましたので。

(俺にとっての幸運は、周りに誰もいないことだな)
祐(ゆう)は目だけで辺りを確認し、結論付けた。左手の林、右手の児童公園、どちらも人の姿は見当たらない。夕食時で良かった、とも思う。
(相手にとっての幸運は、俺が丸腰であることか)
紺の浴衣に雪駄、手にしているのは秋田犬・ユキの引き綱のみ。少々軽率だったかもしれない。
正面に目を戻し、『相手』との距離を測る。5メートル、と見た。足元はアスファルト。小石や細かい砂も無い。
「それにしても、こいつと来たら……」
つぶやきながら、祐は笑みが浮かぶのを堪えられなかった。
「ホラー映画の出演依頼が殺到するぜ」
全身は黒い水彩絵具のような、光沢のある紐状のもので構成されている。太さも長さも異なる黒い紐が複雑に絡み合いながら、アスファルトに立っている。
高さは1メートル以上はあるだろうか。本体から伸びた紐の先端は、少しずつ形を変えている。
尖り、丸くなり、巻き上がり、とせわしない。よく見れば、本体を形作る部分も、微妙に太さを変えている。あたかも、呼吸しているかのように。
そのために、この異形の物体が狂ったアーティストの作ったオブジェなどではなく、生命のある有機体だと分かるのだ。
祐が注目したのは、身体の丁度中央にある《目》だった。人間の眼球がそのまま一つ、無造作に張り付いている。
「ユキ、ここにいろ。おまえには無理だ」
身構えて低く唸っているユキに告げると、祐は引き綱を手離した。浴衣の袖をたくし上げながら、異形に近寄って行く。奇妙な匂いが鼻をついた。
(ガキの頃カブトムシを飼っていたが、その匂いだな)
腐葉土と腐りかけたキュウリの匂い。それが異形の体から漂ってくる。音は発していない。或いは、ヒグラシやミンミンゼミの鳴き声に掻き消されているのかもしれない。
異形のものから約二メートル。祐は足を止めた。じろり、と眼球がこちらに向いた。鳶色の瞳孔に林の影が映っていた。
527強行偵察型ザク:02/09/03 15:03
「オン・アボキャベイロシャノウ・マカボダラ」
唱えながら、左手を握った。指先の感触を確かめながら。
「マニハンドマ・アリバリタヤ・ウンオン」
異形の体が震え出した。全身が硬直し、小刻みに揺れている。一歩を踏み出した左足の雪駄が音を立てた。
「シッ!」
鋭く息を吐きながら、祐は拳を叩きつけた。異形の、一つだけの目へと。
眼球に映った拳が、そのまま吸い込まれた。指から肩まで、水気を含んだ柔かい物が弾ける感触が届いた。
パン、と玩具の鉄砲のような音が聞こえ、視野一杯に黒い細かい物体が広がった。
「うわっ・・・・・・!」
拳を引きながら、慌てて飛び離れた。左手から肩にかけて、小さな、鋭い痛みが次々と襲いかかった。
剥き出しの左腕に蛭に似た黒い筋がいくつかへばりつき、ピクピクと蠢いていた。慌てて腕を払い、
右手の爪で掻き毟ると呆気なく落ちて行く。祐の肌に、血の筋を残しながら。
皮膚には五円玉の穴ほどの大きさの丸い傷口が出来ていた。血が滲み出し、痛みがハーモニーになってやって来る。
「だからこいつらと素手でやりたくないんだよな」
痛みに眉をひそめながら、異形の立っていた場所に目をやる。丁度黒い水彩絵具を溶かしたような染みが残されていた。
「弱点てのは隠しておくもんだ。・・・・・・おっと」
気が付いた。いつの間にか浴衣の帯が緩み、落ちかけている。祐は手で押さえながら唇を歪めた。
「俺もあやうく見せちまうトコだったがな」
528強行偵察型ザク:02/09/03 15:09
以前から視点を統一するように、みたいなことを指摘されていましたが、
正直、なかなかうまくいきません。
今回は祐の視点になってますが、「ここはちょっと違う視点だろ」と言う
部分がありましたら、ご指摘お願いします。
>>526-527
視点については、正直よく分からない。多分問題は無いと思うが……。
で、僭越ながら意見を述べさせていただくと、倒置が多く使われてます。
別にいい人はいいと思うが、殺陣はスピード感も大事だと思うので、その倒置の部分のたびに
流れがさえぎられる気がします。あと改行とかでも。

何の関係も無いが、これは光明真言ですね? 真言を使うときは印も結ぶと思いますが、どうなのでしょう。
530勾死人 ◆QIHyTQhw :02/09/03 21:26
>>MS-06Eのひと
最初の()で囲まれた部分はそのまま裸にしておいた方が流れが滑らかになると思います。
同様に科白の一部も鍵括弧を千切ってやって文章に溶かしてやるとなんか良い感じになりますよ。
>>ザクさん
「ジンバラ」が抜けてませんか?
いや、詳しく調べたわけじゃないんですけども、真言宗のお寺の檀家なもので。
祖父が亡くなってからよく聞くのと違うなぁ、と思ってのことです。
こちらが間違ってたら笑ってやって下さいな。
532強行偵察型ザク:02/09/10 18:55
敢えてあげてみる。

>529-531
ありがとうございます。参考にさせていただきます。
皆様お気付きの通り光明真言なのですが、知り合いの僧侶の方に
聞いたとおりに書いただけですので、恥かしながら、詳しいことは
分かりません。

お師さん(=253)がいない!
なんか逆に不安だ!
533勾死人 ◆QIHyTQhw :02/09/11 12:37
ちょっと前に書いた奴が出てきましたので見てください。短編です。

 冷蔵庫の中、三日月が匂う。
 バラヽヽの状態ながらも、彼女はその鼻
に確かに甘い匂いを感じた。
 その鼻の同胞であった美しい指は今、コン
ロの上のフライパンの中、灼熱地獄に踊り狂う
と言う醜態を晒している。
 彼の研ぎ澄まされた犬歯に涙腺を引き千切
られた優しい瞳、それももう涙を流すことす
ら叶わない。瞳はタッパーの中で乾ききった
哀しみだけを流していた。
 この匂い、なんだったっけ、鼻は考え始める。
 しかし、どうやっても思い出せない。脳に
訊けば教えてくれるだろうが、脳は一昨日の晩、
肝臓と一緒にトマト煮にされて了ったのでもう
話すことができないのだ。
534勾死人 ◆QIHyTQhw :02/09/11 12:58
 猫の爪?
 いや、もっと大きかった。
 
 心臓と唇は昔、彼を愛していた。
 彼も彼女たちを愛していたはずだった。いや、
むしろ愛しすぎたのかもしれない。そのために
彼女たちは彼の一時的欲求を強く刺激して
了ったのかもしれなかった。
 それが正しいにせよ、少なくとも今、彼に
とっての彼女の存在は既に失われ、彼の前に
あるのはアミノ酸の結合体ブロックにすぎない。
 五日前までは彼女は一人の女だった。それを
ただの肉に変えたのは重い、硝子の灰皿である。
 頭から流れ出した赤い血液は死者への手向け
のつもりか、彼女の白い肌に何よりも美しい
色を添えて見せた。
       ・
 男は冷蔵庫の前に立ち、こう呟いた。
 「今日は鼻にしよう」
       ・
 彼女の鼻はフライパンの上で炒められなが
ら、あの甘い匂いを思い出していた。
 匂いは彼女よりも少し後にデザートとして
食卓に上る。黄色い皮膚には白く甘い肉を残し、
ゴミ箱に飛び込むという運命が用意されていた。 
535勾死人 ◆QIHyTQhw :02/09/11 13:00
これでおしまい。
確かこれ、授業中に書いたんです。
>533-534
スレ違いだと思う。
>533
殺陣は「さつじん」或いは「たて」って読むのよ。
詳しくは辞書ひいて欲しいけど、特に殺人そのものを指してるわけじゃないんだわ。
538名無し物書き@推敲中?:02/09/15 01:00
>>533
読んでて気分が悪くなったので成功であると言えまつ。
539勾死人 ◆QIHyTQhw :02/09/15 21:29
お久しぶりです。
>>536
目の利かない状態での描写について、だったんですが…
>>537
別に殺人がメイン、というわけではないのです。
>>538
実は恋愛小説だった、なんて誰にも信じてもらえそうにない…
540名無し物書き@推敲中?:02/09/15 22:58
>>539
猟奇趣味があるのですね。
しかしここは殺陣、アクションの描写を極めるスレッド。
せっかくのあなたの作品は、スレ違いとされて沈んでゆくのでぷー
541勾死人 ◆QIHyTQhw :02/09/19 17:39
>>540
愚か者は見るところ少なければ怪しむところ多し、という言葉をご存知ですか?
猟奇趣味は別にございません。
542名無し物書き@推敲中?:02/09/19 20:19
>541
あの、えっと、ここは『殺陣』、要するに立ち回りやアクションを
書いたり、批評したりするスレなんです。
533-534がいかに優れていても、ここではスレ違いになります。
次からは書き込む前にスレ主旨の確認をお願いします。
543勾死人 ◆QIHyTQhw :02/09/20 10:19
>>542
ご忠告痛み入ります。
「目の利かない状態での状況描写について」は心理的な要因と感覚的な要因の
兼ね合いになるので殺陣に通じるかと思ったのですが…
まあいいや、今度は切った貼ったを書き込んでみますね。
544名無し物書き@推敲中?:02/09/24 22:57
 スキンヘッドが俺を睨む。通称ドラゴン。鬼の形相。あんた、ホントは人でも殺してるんだろ?
 俺は目を閉じ、心の中でひたすら呪文を唱えた。びびったら負けだ。びびったら負けだ。動けよ俺の身体。
 やがて高まる集中力。雑音が遠ざかり、色彩が失われる。いまやこの世界には、俺とドラゴンと、四十ミリの玉だけがあった。
 さぁてドラゴン。準備はいいかい? 待ったはなしだぜ。覚悟しやがれ。
「かぁ!」
 気合いとともにサービスを放つ。ネットを越え、クロスに決まる。しかしドラゴン、余裕の笑み。邪悪にして楽しげな表情。瞬間、その身体が、弓なりになった右腕が、理不尽なまでのパワーを吐き出した。
「シャラッ!」
 ドラゴンの一閃が、俺のフォアエリアを貫く。直線的な光の軌跡が、薄く消えずに残っている。
「シックス、フォーティーン! サービスチェンジ!」
 遠くで審判の声が響いた。遅れて、ピンポン玉の跳ねる音が聞こえる。
 ちくしょう。ドラゴン、テメェ。かっちブーだな。
 愛してるぜ。

 …ってのはどう?
>544
「ピンポン」?
546544:02/09/26 06:59
>>545
そです。

どうしよう。もの凄くお寒いギャグが頭から離れなくなった。
問題ない。
しれっとした顔で正解である事を端的にあらわす効果音を
それはもう高らかに鳴らしてやれ。
548勾死人 ◆QIHyTQhw :02/09/27 17:22
強いて言えば…弓なりに「なった」よりも「反った」の方がより
「ぎゅいーん」感がでるのではないでしょうか?
549名無し物書き@推敲中?:02/09/29 20:10
age
550名無し物書き@推敲中?:02/09/29 20:57
筋肉をつけすぎるとかえって速度が落ちるという。
だが、この禿頭野郎にはそんな俗説は通用しないらしい。
さながら流星雨のような連撃。しかも一撃が全盛期のタイソン級の破壊力だ。
真田がプロの壊し屋でなければ、シャワーを浴びるように、その全てを喰らっていたに違いない。
「ほいほいほいっ。どうしたのかなあ?」
だが、彼にはむしろ軽口さえ叩く余裕さえあったようだ。
その両腕が、しなやかに円を描く。その動きは相手に比べてゆるやかにさえ見えた。
されど、あろうことか。真田の両腕に釣られるように、禿頭の拳の軌道があらぬ方向へそらされる。むしろ、禿頭が自ら真田を傷つけまいとしているようにさえ、それは、見えた。
いかに重い一撃でも、命中しなければ効果がないのは、プロでなくても自明の理だ。
「すごいや、真田さん!!」
健史が嬉々として叫ぶ。
「喜ぶのは早いぜ、健史」
だが、氷上はあくまでも冷静に、この死闘の推移を見守っていた。
「このままでは真田が負ける。確実にな」
「え?」
「見ろ」
氷上が指差した先に視線を向けた健史は、一瞬にして顔を曇らせる。
真田が脚を引きずっていた。それは珍しくない。古流拳法を主体とする真田は、すり足で移動するのが常だ。
問題なのは、攻撃をすべてかわしていながら、わずかずつではあったが、確実に、彼が後退しているという、そのことだった。
それは、真田が徐々に押されていることを意味した。
「このままでは捌ききれなくなる。どうするつもりだ、真田よ?」
氷上の独白は、健史にとって悪魔の宣告にも等しく響いた。

895 :イラストに騙された名無しさん :02/09/29 23:07

いわゆる雑魚戦闘、重要でないアクションシーンは
読み飛ばす……
という友人が増えてきました。
セリフだけを目で追って、ストーリーの展開にかかわりそうなところだけを
つまみ読む、と。
あとキャラクターの描写や、世界設定は読むけれど、
とにかくアクションシーンは読まない。
「だって勝つんだろ?」の一言に、まいってしまいました。

どうせ勝つ戦闘シーンを挿入する必要性には……どういった理由があるのでしょう……


552名無し物書き@推敲中?:02/09/30 21:54
小狼は床に転がるさくらの服を乱暴に引き裂いた。ショックでさくらが目覚めたようだ。
「・・・・・・・な!!・・・・・・・」
さくらは突然の出来事に呆然としている。
小狼はおもむろに片手に持っていたブラックジャックを彼女の頭に叩き込む。
「・・・くふっ・・・」
さくらの頭がへこみ、たまらず跳ねかえった時、小狼は彼女の両腕をつかみ逆にねじりあげ・・・落とした。
「ぎゃうふっ!!」
両腕が嫌な音を立てた・・・間違い無く根元から両方とも折れたろう。
続けざまに小狼はさくらの両腿にナイフを突き立てる。
「ふぐうっ!!」
くぐもった悲鳴をあげた彼女の腹にも小狼はナイフを突き立てた。
「ひぎゃっ!!くうううううう・・・・・」
「ちょっと!もう殺しちゃったの?!・・・死んだらもう遊べないよ?」
紅蘭が声をかけると小狼はニヤリと笑った
「大丈夫・・・人間はこれくらいじゃ死なない・・・よっと」
這って逃げようとするさくらの横腹に小狼のつま先がめり込む。
「・・・・・・っ・・・・・・ごふっ・・・!!」
「さあこれから地獄がはじまるよ・・・」
再び失神したさくらを恍惚の表情で見つめる小狼・・・
「さくら、まだ夜は長い・・・ゆっくりと・・・ゆっくりと楽しもうよ・・・」
553名無し物書き@推敲中?:02/10/01 00:09
>551
雑魚にさえ負ける主人公にすれば?

「さあきなさいっ。刀の錆びにしてあげるわっ!」
カーラインが言った途端。
ごいんっ!!!
鈍い音が森を震わせた。抜き足差し足忍び足で、こそーり彼女の背後にまわりこんだ小鬼が、その後頭部におもいっきり棍棒を叩きつけたのである。
いともあっさりと彼女は地面に接吻する。これがファーストキスだったら救いがないな、まったく。
あれほど背後を疎かにするなと教えたのに、まったく身についてない。
愚かで浅薄なバカ女だ。
「やれやれ。放っておくわけにもいかないしな。後始末でもしてやるか」
嫌々ながら、俺は刀を抜いて進み出た。
どうせあとになって、わたしが片付けるはずだったとか、実はやせれたふりをしていただけとか、文句タラタラ言われるんだろうなあ。
割に合わない仕事だよ、ほんと。
554名無し物書き@推敲中?:02/10/06 01:31
>>551
悪の格闘士が主人公を観察すべく、
自分とファイトスタイル、体格、リーチが酷似したヤツを仕向けた、とか。
実際道場破り相手に有効な戦略らしいよ。
555R次:02/10/06 11:52
最近書いたアクションシーンです。
姉弟子と弟弟子の練習試合シーンですね。

「さて、始めようか?」
そう言って涼子が軽く構えた。鋭一は頷いて半身になり、両の手を中段に構える。
「それでは、第一セット。」
横手から樹の声が聞こえた。鋭一の体に緊張が走る。
「始め!」
その声と同時に鋭一が動いた。摺り足で間合いを詰めていく。
涼子も無造作に間合いを詰めてきていた。鋭一の間合いギリギリまで詰めると足を止める。
鋭一はそのまま進み、涼子を自分の間合いに捉えた。
「ふッ!」
鋭一が飛び出した。左足で急激に踏み込み、左掌を打ち込んでいく。
涼子は右足を一歩踏み出し、右腕で鋭一の掌を軽く逸らした。そのまま鋭一の側面へと回りこみ、右の裏拳で顔面を狙う。
ぶんっ!
鋭一は唸りを上げて飛んでくる拳をくぐるように躱し、間合いを外そうとして−それをやめた。涼子が左手を掴んでいたからである。
間合いを外すかわりに右の拳で涼子の鳩尾を狙う。躱し難い一撃だ。
556上の続き:02/10/06 11:52
「もらったっ!!」
「甘いっ!」
涼子は右の回し受けでその拳を払うと、そのまま掴んだ。鋭一は両腕を交差したまま掴れた格好になる。
「ちぃっ!」
動きを制限された鋭一はなおも攻撃を続けた。体を入れ替えて右の膝を打ち込もうとしたのである。ブロックさせて両手を自由にする算段だ。
ところが涼子は避けようとも受けようともせず、掴んでいた鋭一の両腕をぐいっと押し下げた。それだけで鋭一の膝は涼子に届かなくなる。
「ふむ・・・。今の連撃、あんたにしては考えたほうね。技術的には60点ってとこかしら。まあ、頑張ったじゃない!そのガッツは評価してあげるわ♪」
そうコメントすると、涼子は両手を解放した。鋭一はすぐさま体勢を立て直して手刀を打ち込もうとする。
「!?」
突然、鋭一は目標を見失った。いままでそこにあったはずの涼子の体が見当たらない。
「今度はこっちから攻めるよ!」
声は至近距離から聞こえた。
(下かよっ!)
だが、気付いた所で振り出した手刀は止まらない。
ゴッ!!
「−っ!!」
顎への一撃がカウンターで決まった。強烈な衝撃が脳を揺さぶる。
「残念でしたぁ♪」
涼子の声を聞きながら、鋭一の意識は遠のいて行った。

・・・どうでしょうか?
557強行偵察型ザク:02/10/07 18:47
>555-556
もう少し書き込む余地があると思います。
描写とか、ですね。また、同じ単語を連発すると、少々
単調になってしまいますので、別の表現で可能な時はそちらにしてみるのも
よろしいかと思います。

偉そうなこと言ってすいません。個人的な感想です。
558名無し物書き@推敲中?:02/10/07 23:00
まさに技術的には60点といった感じか。
>555-556
「両の手を中段に構える」とか「左足で急激に踏み込み、左掌を打ち込んでいく」とか
アクションがわかりにくいですね。おおまかな流れはわかるだけに惜しい。
細部がもっと丁寧だといいかなと。「どこを打つのか」「どういう動きでかわすのか」をもっと
つめて書いて欲しいです。
あと涼子が鋭一に裏拳とばした後に、彼の左手をつかんでますがこれは不自然かなと。
「左手つかんで引き込むと同時に、右の裏拳とばす」の方が自然ではないかと。
仮にその場合、鋭一が完全に崩れたら、くぐってかわすのは無理ですよ。
踏ん張って態勢たてなおして相手に密着していくか、右手で裏拳をガードしないと。
あとラストで涼子が、どういう態勢どういう動きで「顎への一撃を加えた」のか、はっきり
書かないと駄目だと思います。鋭一の固定視点で書いてるわけじゃないから。
「下かよっ!」だけじゃ説明不足っす。
>555-556
上手いのですが、あれもこれもと欲張りすぎです。
リアリティのある描写をしたいなら、無駄な説明やセリフを省くべき。
アニメ的な表現をしたいなら、もっとアクションを派手にすべき。
561R次:02/10/08 14:06
>557・559・560
御指摘、ありがとうございました。勉強になります。やはり自分には見えないところって多いですね。

>ザクさん
文章が単調になっているのは、実は自分でもやや気になっていた所なんです。
気になってはいたんですが、どう直したらいいものかよく分からない状態でした。
>同じ単語を連発すると
ということですが、それは「〜した」「〜する」の言い切りが多すぎる・・・ということなのでしょうか。
分かり悪くて申し訳ないです。m(_ _)m


>559さん
描写を分かりやすく、細部を丁寧に。ですね。心掛けます。
涼子の裏拳なんですが、書いてるときには>559さんの仰る通り、
打ちながら空いた手で左腕を掴んでいる状態をイメージしていました。
やはりここの部分も細部の描写不足なんですね。

ただ、鋭一が完全に崩れるってのはどうなんでしょう・・・。別に鋭一が重量級ってわけではないんですが、
男女の体格差がある分引き込んでも簡単には崩れないと思います。
実際、踏み込んで掌底打っても重心は両足の間にありますし・・・。
でも、指摘されてから考えてみるとくぐってかわすのはかなり無理がありますよね。(w ;
俺だったら額で受けて堪えるよな・・・。シュミレート不足っす。


>560さん
リアリティのある描写と、アニメ的な描写・・・なるほど。今まであまり意識していなかったのですが、
今後書くモノによって使い分けて行こうと思います。勉強になりました。
562腐れSS書き:02/10/08 14:40
初めて書いたアクションシーンです

 硝煙と土煙の中、ウォ―ドレス「可憐」を纏った来須は疾走していた。
どこかで生きているラジオからか流れている陽気なポップスが戦場という異常空間を演出していた。
「来須、前方500にミノタウロス3体!現在友軍が戦闘中、全力で援護に回ってくれ。」
 ヘルメットのスピーカーから瀬戸口の声が聞こえる。
その裏で委員長の大声と断続的な機関砲の音が同じくらいの大きさで響く。
おそらく撃っているのは石津だ。ののみの声はそれらにかき消されてしまっている。
「了解。」
 短く応答し、目の前に集中する。この辺りの地図と青い光点と黄色の光点。
そして、それを遥かに越える数の赤い光点が視界に現れる。
指揮車からのデータか送られてきて、地図上の青い光点の一つから黄色の光点の固まっている一角に一本の線が引かれる。
「ココか。」
誰とも無く呟く。
ガリッと砕けたアスファルトを踏みしめ、纏った可憐の人工筋肉に力を撓らせ、地面を蹴る。一気にトップスピードに達する。
400、375、300。
一気に周りの風景が後ろに流れていき、新しい景色が現れる。そして、また流れていく。
目の前に崩れかけたビルが迫る。
地図上では大きく迂回した線が見えるが、このビル郡の向こうが交戦場所である。
「ままよ!!」
スピードを落とさずに、眼前のビルに突っ込む。
そして力の限りに大地を蹴り、ビルを飛び越えようとするが、飛距離が足らずにビルの壁面が眼前に迫る。
「っちぃ!!」
咄嗟にカトラスを抜き、壁に突き刺し、それを支点に勢いを殆ど殺さず、ビルの上に飛び上がる。そしてまたスピードを上げていく。
「(見えた!)」
前方に爆音と銃声、叫び声が聞こえる。
黄色の光点が一つ消える。友軍の兵士が死んだことを意味していた。
「・・・・・・・・・」
 何も言わずに疾走する来須。
150、100、50。
563腐れSS書き:02/10/08 14:46
ビルの上から、ミノタウロスが3体確認できた。
そして、4人のウォードレスが確認できた。しかし、すぐに3人に減る。
「おおおぉぉぉ!!」
雄叫びを上げ、アサルトライフルをミノタウロスの頭に合わせて、フルオートで撃ちながらビルの上から飛び降りた。
連続した発射音が響き、ミノタウロスの頭が吹っ飛ぶ。
「次!」
膝で衝撃を和らげて、地面に降り立つ。ミノタウロスの一体が気づき、身体を来須に向けるがそれより早く来須の回し蹴りがミノタウロスの腹に連続してヒットする。そのままの勢いを殺さずにカトラスの斬撃を食らわす。
よろめくミノタウロスにトドメのカトラスを突き立てる。返り血が装甲を朱に染める。
「ラスト!」
 叫ぶ来須。倒れたミノタウロスからカトラスを引き抜き、最後の一体に向かう。
こうしている間にも一つ、又一つと黄色の光点が消える。絶叫とともに。
ミノタウロスが前足を払い、友軍のスカウトを薙ぎ倒す。
避けられずにスカウトが吹っ飛び、瓦礫に突っ込む。
苦痛に転げまわるスカウトを他の兵士が物陰まで引っ張り込もうと必死で腕を持つ。
名前なのか必死で何かを叫び、ライフルで牽制しつつ、ジリジリと後退を始めた。
他の友軍も援護するが、決定打には程遠かった。
564腐れSS書き:02/10/08 14:47
「間にあうか?」
 来須は焦っていた。このままでは友軍の全滅は免れない。
 ブゥンと風が鳴り、ミノタウロスの2撃目が放たれる。
目の前の二人が吹っ飛ぶ。
一人はビルに壁に打ち付けられたが、ふらつきながらも立ち上がる。
しかし、もう一人の、ウォードレス「久遠」を着たスカウトは絶命していた。
瓦礫の中の露出した鉄骨に装甲ごと腹部を貫かれ、衝撃のためかヘルメットが割れて顔が見えていて。栗色の髪をした彼女は、目を見開いて絶命していた。
 それを見た後の来須の記憶は曖昧だった。
いつの間に幻獣を倒した?
友軍は無事だったのか?
戦闘が終ったのは何時?
帰還したのは?
曖昧で虚ろで、現実感が希薄で、夢なのか現実なのか判らなかった。
断片的に覚えているのは、幻獣の血に塗れた自分のウォードレス。
若宮や滝川たちが何かを話し掛けるのを生返事で答える自分。
校舎に帰ってきても、そんな感じだった。

SSでスマソ。
565253:02/10/08 21:17
>>562-564
いまいち設定がよく掴めない。いくつかだけ私的をば。

>400、375、300。
距離が近づいていくというのが、『なんとなく』わかる。押しが足りない感。もうちょっと緊迫した雰囲気が出せないものか。
これはまぁ味方が減っていくときにもいえるのだが。
全体的に単調。地の文とセリフの間に溝を感じる。セリフでは感情はあるけど地文ではさっきと大して変わってない、といった。
セリフと描写との連携というか、関係のようなものをキチッとした方が場が締まる。
最後に主人公(来須)がいわゆるキレテしまって敵を皆ヤっちまうのだが、そこも盛り上がりに欠けるというか、普通に終わってしまって物足りない。
展開に合わせて、雰囲気の上げ下げさらにを加えたらどうか。

あと誤字が多い。こんなとこ。それでは、頑張っていただきたい。
566腐れSS書き:02/10/08 21:23
>>565
有りがとう御座います。
精進させてもらいます
>>566
ガンパレ……だよな。来須喋りすぎ。
同じスカウトの若宮を主人公に据えた方が良かったんじゃないのか。
主人公が無口っていう設定は我らアマチュアには難しいかもしれん。

んで、普通のアクションシーンとしてみて。
全体的に書き込みが足りない。特に「彼女」が淡々と死んでいくようで、
来須の感情にまで読者が共感できない。

ちなみに三点リードは「……」を使った方が一般的。
何か思い入れがあるんなら別だが。
それでは、オールハンデッド!
568腐れSS書き:02/10/08 22:34
>>566
さいです、ガンパレです。
ぶっちゃけエロSSのアクション部分だけを取り出したんで………
確かに無口なのは描き辛いですよねぇ。
書き込みは痛感しております。精進あるのみです、はい。
>>4の人にもっと悪い例を書いて欲しい。面白過ぎ。
570名無し物書き@推敲中?:02/10/11 23:08
アクションなんて、プー
571名無し物書き@推敲中?:02/10/13 20:41
age
572名無し物書き@推敲中?:02/10/13 23:50
>>570-571
漏れ様以外はバトルカキコか感想入れなきゃage禁止なんだぞー!! ぷー!!
573253:02/10/14 22:05
 島岡が暗闇の中で目を光らせた。返答はしない、という心積もりらしかった。
 私はゆっくりと膝を曲げ腰を落とした。島岡が両手を前に突き出すような格好で構えた。殴り合いでカタをつける。
なにもおかしいことはない。裸だった頃から、人間は結局なにも変わっちゃいない。
 息を吸って、吐いた。島岡の肩が揺れている。私の方も上下しているだろう。
 たかが四十過ぎのおやじ。それでも木崎誠司の二倍を生きている。島岡も、似たようなことを考えているのかもしれない。
 一歩にじり寄った。空気の密度が上がる。水の壁に向かって進んだ錯覚を持った。大した圧力だ、島岡。
 今度は島岡が一歩踏み込んでくる。
 私はその場に踏みとどまった。
 残り三歩で殴れる。癪に障るケイサツカンの顔に拳を叩き込む。大きな誘惑なのかもしれない。
 次の一歩は同時だった。跳び出したのも、同時だった。
 勢いに任せ、右を突き出した。島岡は予想以上に俊敏だった。
 右拳は空気を殴っていた。腹に熱い物が近づいてくるのを感じた。
 歯を食いしばる。一瞬、足が宙を彷徨った。もう一度腹。
 口から飛び出そうになる息を飲み込んで、膝を突き出した。また空気を蹴っていた。
 でたらめに左拳。顔面をとらえた。島岡の表情。醜く歪んでいる。
 島岡がさらに沈み込む。また熱い。また腹。腹。飛んできた拳は手で払いのけた。
 頭の奥が痺れた。胃が収縮した。反吐が胸を灼きながら喉を駆け上がってきた。すぐ真下に島岡。ぶっかけてやる。私は島岡めがけておもいきり吐き出した。
574253:02/10/14 22:06
 間合いが空いた。島岡の顔、見逃さないように見据える。
 汚物はついていない。避けやがった。屈辱を感じているわけではない。しかしよくも殴ってくれたという、なかば讃えるような気分になっていた。
 年齢にしては目を見張るほどいい動きだった。そして、次はこっちの番、というやつだった。私は飛び出した。
 右を突き出す。男の顔が懐にかいくぐってくる。速い踏み込みだった。それでもみせてくれるのは二度目である。
 瞬間目が合った。怯えに似た色がのぞいていた。
 愉快。沈み込んでいる顔を膝で突き起こす。左。返しの右。
 腹を蹴り上げようとした足は外れた。下がる島岡をワンステップで追った。太腿を蹴り飛ばす。そして腹に二発。
 私は立ち止まり呼吸を整えた。島岡は地面を転がったあと、飛び上がるように跳ね起きた。
 それも年齢に合わない動きである。暗闇の中でとっさに地面を転がると追い討ちはかけにくい。
 島岡も相当場馴れしている。が、しかしどうにも力の差は開いていた。島岡は膝に手をついたままこちらを睨んでいるが、立つのがやっとなのは明白だった。
 島岡が血か痰か、吐き捨てた。
「ガキ」
「木崎誠司って名がある」
「ガキ、てめえ。手加減しやがって、てめえ。殺してやる」
575253:02/10/14 22:07
以上です。私の書いた小説のとある1シーン。いかがでしょうか。ハードパンチ求む。
576lllll:02/10/15 09:31
プーだね、ぷー。
577R次:02/10/15 13:37
>>573-574
「男の顔が懐にかいくぐってくる」など、やや不思議な表現があった気がします。

木崎ですが、最初に右拳を打って島岡に懐に入られた際、空振り直後の木崎は島岡の初期位置を見ているのではないでしょうか。
その状態で懐にいる相手の拳を察知するのは、よっぽどの達人かエスパーじゃなきゃ無理ではないかと・・・。
それと、木崎は勢いのままに右手を振り回すなどの素人的な攻撃動作が多い中で、結構常人離れした動きをするように思います。
例えば、密着戦のときに完璧に懐に入り込まれた状態で相手の拳を二連続で払いのけるとか、足が浮くほど強烈な打撃を喰らってそのまま膝、左拳を繰出すとかですね。
これ、相手と自分の間に天と地ほどの実力差がないと無理です。特に、足が浮くような打撃を喰らえばあまり激しい動きは出来ません。

読んで気になった点を数点挙げてみました。えらそうにすみません。m(_)m
お互い頑張りましょう!
578名無し物書き@推敲中?:02/10/15 14:01
これって本当か?

↓ ↓ ↓
http://www.dream-express-web.com/space-trust.htm
殺人ではないのか
580名無し物書き@推敲中?:02/10/15 14:24
>>573 >>574
素人の私が読む限りなかなかよく書けていると思いました。
ただ、
「しかしよくも殴ってくれたという、なかば讃えるような気分になっていた。」
「そして、次はこっちの番、というやつだった。」
気分を説明するとやや冗長になってしまうのでは?
「よくも殴ってくれた」
「次はこっちの番だ」
というようにしちゃえばもっとすっきりするのでは??
581253:02/10/17 20:57
>577
>「男の顔が懐にかいくぐってくる」
不思議ですな。不思議だ。
指摘されてることは、実はひどく正確なことで、バトルって結構雰囲気勝負でやってたりしています。
出来る出来ないというのは、二の次という感じなのです。でもまぁ考えものですな。確かに、おかしいですし。
どうもでした。

>580
冗長ですか。
このときは主人公も手加減気味で、そのうえメインの戦闘ではないので(クライマックスは他にある)こんな感じになりました。
ただ気を抜いたらこうなってしまうので、いつも気をつけている面ではあります。
どうもでした。
582重箱の隅をつつく者:02/10/18 00:54
>253
>大した圧力だ、島岡。
>避けやがった
ちょっと気になった部分。
ずっと客観的に「私=木崎」が語っていて、急に主観的な言葉を吐いてますよね。
こういう書き方は成功すれば文章にメリハリがつくんですが、ここの部分はちょっと言葉が
宙ぶらりんになってるような印象をうけます。
この場合、すぐ後ろの文で、再び調子を元にもどすためのフォローの文が必要だと思います。
例えば、主観的な言葉のあとに、その言葉を受ける「アクション」を書きこんで調子をもとにもど
すやり方があります。「大した圧力だ、島岡」の後に「押しとばされないように、私は足底で地面を
つかんでいた」と加えるとか。あんまりいい例じゃないけど(藁
逆に、このパターンが成功している部分が
>すぐ真下に島岡。ぶっかけてやる。私は島岡めがけておもいきり吐き出した。
です。効果的に決まってます。

構成については、最初は木崎が島岡に一方的にやられてると思いました。でも木崎の方が
余裕があるわけですよね?それが最初の部分でわかるような一言がほしかったかなと。
余裕がある人間が、腹殴られてゲロはいちゃうのもわからない。腹筋は鍛えてるんだろうし。
他に何箇所か、「もう一言つけ加えれば、わかりやすくなるのになあ」と思うところがあります。
バトルの内容は、577さんの指摘どおりだと思います。実際に鏡に向かい、体を動かしてシュミ
レーションするといいですよ。

えらそうに言ってますけど、僕は情景描写ががダラダラ続く文章が苦手でなんですが、この文章
はすんなり読めましたよ。言葉やリズムにこだわっているのが伝わってくるし、推敲すればどんどん
良くなる文章だと思います。頑張って下さい。
583名無し物書き@推敲中?:02/10/18 02:02
>>573-574
句読点の使い方のせいか? 読んでいて、ポン、ポン、ポンと、
歯切れよく調子よく、鋭い切れ込みが感じられない。
読み出したらやめられない。読者を引きつける文章を意識して欲しい。
のめりこめないと読んでいてもつまらないしね。

あと、主人公は島岡という名のサイボーグと対決しているのか?
と、思うほど戦っている相手の心的描写が省略されている。最後にな
って「ガキ」と口をきいてくる。それなら前半にもセリフが欲しい。
584253:02/10/18 23:19
>582
確かに構成の面で見ても粗が目立ちますね。
単純にやられてやり返す、にするにしても他にやり方があったなあ、と今にして。流れだけじゃなく実際にできるか、というのも重要だとも。
>避けやがった
これもおっしゃっている客観的、および主観的という考えを念頭に置いて読み返すと、さほど必要性も感じられませんし。
もっともっと考える必要がありますね。ただセリフを置くだけじゃなく。
それとすんなり読めたということやその他諸々については、純粋にありがたいし嬉しかったです。
どうもでした。

>583
歯切れのよさ、読みやすさ、これは私が文章を書く上で特に意識してることです。
読んでて気持ちいい文章というのがテーマともいえます。緻密な描写を否定するわけじゃありませんが、私の選択はそっちだったということです。
ただそれは表面的なだけで単純な描写ばかりを繰り返すものではありません。
鋭い切れ込みが感じられない。正直いって痛いところを突かれたとおもってます。
のめり込めないといわれれば、それまでです。人を引き込める文章、頭の中にしまって生かしていこうと思います。
どうもでした。
585名無し物書き@推敲中?:02/10/22 22:27
バトルにトリックは必要なのだろうか。
586名無し物書き@推敲中?:02/10/22 22:30
たとえばどんな? 意表をつく攻撃とは違いますか?
587名無し物書き@推敲中?:02/10/22 22:45
たとえば、ああ分かりやすく言ったならばジョジョっぽいというか。
おお!それがそこで出てくるのかぁ!
みたいな。
588名無し物書き@推敲中?:02/10/22 23:11
それは小説に必要なことだよね。
たとえば、物語の途中で主人公が戦った場合、まあ普通は負けないわな。
となると内容に仕掛けがないと、読んでて面白くない。

たとえば、強めの刺客がきて、主人公が負けそうになって、神秘の力が
ドカーンっ! 敵を倒す、なんていうパターンはもうありふれてるし、
ゲームでも見慣れたシチュエーションだよね。なんの仕掛けもない。

ジョジョがいまだに連載してるってことは、その仕掛けが面白いからだし、
時代小説の昔から、人気シリーズって凝ってるよ。
589253:02/10/22 23:23
トリックがあろうと陳腐なものならば、当然萎える。
唐突に出されても困るし、タイミングが悪くてもダメ。使い古されているネタもつまらない。
つまり結構難しいのでは、と私的におもう。まぁその分決まったらパンチ力もあるだろう、とも。
590茨城陸 ◆WgohBatObk :02/10/23 12:11
>253氏
よかったよ。
(上記で皆さんが指摘している事については自分も同感だけど)
自分もこんなシーンを書いてみたいと思えるような痛快な描写ですた。
591名無し物書き@推敲中?:02/10/24 20:53
>588
お前の書く小説つまらなさそうだな
592253:02/10/24 23:26
>>590
どうもです。
しかしやはりどうにも粗が目立つものです。お互い、精進しましょう。
593名無し物書き@推敲中?:02/10/26 20:13
あげてみるテスト
594名無し物書き@推敲中?:02/10/27 01:12
>>591
こういう煽りをするキャラも必要だよな。
腹の立つ(現実にもいそうな)イヤな奴をぶっ倒すことで爽快感を伝えるのも大事。
しかし腕の悪いヤツが書くと底が浅くなって白けてしまう。
嫌なヤツを書くのはそれなりの力量が要るよ。
596名無し物書き@推敲中?:02/10/27 01:37
そりゃそうだ。で、力量ってのはすぐに身に付くモンじゃない。
597名無し物書き@推敲中?:02/10/28 00:02
そのためにもここは活用すべきだな。
598強行偵察型ザク:02/10/28 19:13
253さん、お久しぶり。
修行の旅にでも行かれてたのでしょうか。
遅スレで構いませんので、いつものよーに、批評してくださいませんか?>526−527
599253:02/10/28 23:31
>>ザク氏
ちょっと集中して作品あげてただけです。どうでもよろしいですな。スレ違いになるので早速指摘をば。

>>526-527
基本的な描写には、もう言及しないことにする。ただ気になったのがいくつか。
まずセミが鳴いてる時点で部隊の季節は夏、そして夕食時とあるので6〜7時頃と思われる。
が、夏の夕方とはそんなに暗いだろうか。戦っている姿を人に見られて困る主人公(祐)が安心する道理がない。

次いで敵である化物についての説明があるが、どうにもゴチャゴチャとしてわかりにくい。
ありのままの姿、形状や質感や色匂い、そういうものを書くのにしても、もう少し気を使うべき。
まとめて羅列されてる描写は、読み飛ばされる可能性がある。もっとレトリックを利かせてみたらどうか。

そして戦闘。
主人公が呪文を使ってはいるが、その必要性が感じられない。弱点が剥き出しならただ殴ればよいのでは。
何事も理屈抜きの行動は薄っぺらになる。呪文を使うのなら、はっきりとした理由を書いておくべき。
あと私は仏教や、密教について詳しくは知らないのだが、「印を結ばなかった、呪文の欠如」等のミスは正直痛い。
詳しくないジャンル、よくわかっていないジャンルは油断したら痛い目をみるので。それとも逆をついてさらにハッタリとかますという手もあるが。

関係ないが密教を題材にしたバトルなら、漫画ではあるがエンターブレイン社から刊行されている「アイランド」という作品がよくできている。
韓国の方の作品で、翻訳物だから逆開きなのだが、出来はかなりいい。密教だけでなく黒魔術、除霊術など少し節操ないがかなり面白い。

最後は本当に関係ない話に、感想も適当で申し訳ないがここらへんで。
600名無し物書き@推敲中?:02/10/28 23:35
600ゲトズザー
601さる ◆cwtRUJwvys :02/10/29 00:45
 「どいつもこいつも雑魚みてえなツラしやがって・・・・・・・・」
 左手の銃は盾にしている人質に突き付け、右手の銃は5m前方の警官に向けたままだ。
 「動くな!お前は完全に包囲されている!」
 何処かで聞いたような陳腐な台詞に口元は笑みを浮かべた。
 袋小路に追い詰められ(正に袋の鼠というやつだ)せっかくの人質も恐怖で失禁し、膝が震えている。
 これではこれ以上つれ回す事はできないだろう。
 前方には銃を構えた警官が3人。謝って見逃してくれる相手じゃない。
 「・・・・・・・・・となるとヤる事は一つか・・・」
 そう呟くとジンは両腕の先にある引き金に掛けた指に力を込めた。
 その刹那、人質となっていた女の背中と一人の警官の眉間に穴が空く。銃声と共に。
 「き、貴様!」
 あっけに取られた2人の中で一番若い顔をした男が叫ぶと同時に倒れる。右の太股を撃ち抜かれた。
 最後の一人が悲鳴を上げながら発砲したが動揺して狙いが定まらない。どこか上の方に銃弾は飛んでいく。
 次の瞬間、ジンは男の目の前まで迫り口の中に銃口を捻じ込んだ。
 「アバヨ」
 別れの言葉と共に銃声が木霊する。
 遠くからパトカーのサイレンが聞こえる。
 まだ安心はできそうにない。
 ジンはさっき太股を撃ち抜いた男の心臓にトドメを刺すと何事も無かったかのように走り出した。
602名無し物書き@推敲中?:02/10/29 10:05
「雑魚みてえなつら」という表現に首を傾げたくなる。
603名無し物書き@推敲中?:02/10/29 10:07
2人目の警官を倒すのに「撃ち抜かれた」という受動態なのはおかしい気がする。
604名無し物書き@推敲中?:02/10/29 10:09
単語の誤用が目立つ。
展開が腑に落ちない。
605600:02/10/29 13:13
う〜ん、どうも自分の思い描く表現が文章で再現できない。
繰り返し書いてれば力つくかなあ
606名無し物書き@推敲中?:02/10/29 13:40
思いつきを何も考えずに描いても上達しません
607名無し物書き@推敲中?:02/10/29 16:31
彼らはそう言いながら俺に攻撃しやがる。
608253:02/10/29 22:05
>605
とりあえず書くより、徹底的に考えてひねり出した方が身に付く。
何から何まで設定を作っておいて、その中から必要なものや効果的なものを選び抜き描写し、戦いに色をつけていく。
キャラクターの感情面だけでなく、「場」のことまで頭を巡らせてみたらどうか。
単純に文章だけの表現ならば、頭の中の絵を順番通りに書くだけではなくて少し視点をずらしてみれば案外に面白い描写が浮かぶかもしれない。
609名無し物書き@推敲中?:02/10/29 22:47
レゴ人形を何体か使ってシーンを再現するといいかもしれない。
お城シリーズとか忍者シリーズとかの人形でね。
610600:02/10/30 07:17
ありがとう、勉強するよ。
実は殺陣書くの初めてで勝手がわからなかった。
611重箱の隅をつつく者:02/10/31 21:47
>600
>どうも自分の思い描く表現が文章で再現できない
難しいですよね。勢いで書いちゃうと、自分じゃ気がつかないんですよね。
僕もそうなんですが、たいていアクションシーン書いて失敗するときは、頭の中でうまく
イメージできてないことが多いんです。
そういう場合ね、一度ざっと書いた文章を、推敲のときに細かく切っちゃうといいんですよ。

>何処かで聞いたような陳腐な台詞に口元は笑みを浮かべた
>何処かで聞いたような陳腐な台詞だ。ジンは鼻で笑うと、口の端を大きくゆがめた。

>あっけに取られた2人の中で一番若い顔をした男が叫ぶと同時に倒れる
>残り二人の警官が、呆気にとられたようにジンの顔を見つめている。一拍の間の後に、
若い警官が絶叫しながらジンに飛びかかっていった。乾いた音が響くと同時に、彼の体が
前のめりに崩れ落ちる。

とか。例によって、うまい例えじゃないけれど(W
2つの以上のアクションをひとつの文章にまとめると、どうしても雑になりがちです。
「誰が、何を、どのように、やる」というのを、意識して丁寧に1文ずつ書いてみるといいですよ。
で、もう一回推敲して、はしょったり、まとめたりすると。
612600:02/11/01 07:52
どーも。600です。
あれ以来暇を見つけてはネタや文章考えてます。
一歩間違えると現実的な世界観が一転してファンタジックになってしまう。
精進せねば・・・・・・・・・・・・
613肝心のアクションが少ない罠:02/11/01 10:12
薄闇のなか、わたしは塹壕で歩哨に立っていました。
左の手のひらでカービン銃を支え、銃床を右肩に押しつけて、戦友達の寝息を聞きながらじっと直立していました。
銃の重みを受けて、じくじくと冷たい土に左の肘が半ば埋まっていました。
そのとき、かすかな衣擦れの音が聞こえました。
わたしは足下の戦友達を見ましたが、眼を覚ましたり身じろぎした者はいませんでした。
ぬかるみから靴を引き上げる時のような粘った音がしました。
敵襲だ、とわたしは思いましたが動けませんでした。
伝令かもしれない、とも思いました。
誰かが吐いた大きな息継ぎに続き、金属の触れ合う音がわずかに聞こえました。
わたしは戦友を起こそうと簡易銃座から身を引きました。
そしてその瞬間、むっとするような獣臭と同時に圧倒的な喊声が沸き起こり、
鈍く光る銃剣を突き下げた幾十もの鉄兜が塹壕の胸壁上に現れました。
わたしはカービン銃の銃床を振り上げ、銃剣を装着しておかなかったことをわめきながら悔やみました。
銃床は正面にいた敵兵の膝頭に斜めに食い込み、浅い水溜まりに張った氷を潰した感触がしました。
続いて額と右肩に熱い串が差し込まれたように思い、そのあとの事は覚えていません。
614名無し物書き@推敲中?:02/11/01 14:03
「〜した。」の多用はどうかと。
615名無し物書き@推敲中?:02/11/01 17:07
「歩哨」なのに肘が土に埋没したりしてますね。歩哨じゃなくてこれはただの「哨戒」と言うんじゃないか。
よく知らんが

「〜した」は金属音が聞こえてきたあたりで止めにして、その後、もっとスピード感を持たせて書いた方がいいんじゃないか。
戦闘に入ったとこで、主人公の心境(銃剣を装着〜)の挿入が唐突過ぎて、せっかくの流れが遮られていると思う。
熱い串云々の部分はもっと詳細に書いてもいいかも。ここで終わってるなら。
616613:02/11/01 20:26
ご批評ありがとうございます。

あえて文末を「でした。」「ました。」でそろえてみたのですが、
山場のスピード感をそこなう結果となったようですね。
とはいえ「だった。」「した。」との混用や時制の混乱は避けたいので、
丁寧語を使った場合の文末の処理には頭を悩ませています。
倒置や体言止めという手法をピンポイントで使用するなどの方法を採るべきなのでしょうか。

それに、確かに「銃床を振り上げ」の文の後半がリズムをさえぎる感じです。
自動車事故などの被害者がよく「車がスローモーションで見えた」などと言いますことからも、
かえって戦闘突入後は細かく描写するといいのかも知れませんね。

よく考えてみると、銃を構えて肘を着いているのに「直立」というのもおかしいかも。
617253:02/11/01 23:40
こういう形で進めるなら「〜だと思います」「〜だったということしか覚えていません」
という切り方もできる。
618名無し物書き@推敲中?:02/11/04 21:15
刀対刀のちゃんばらキボン
619強行偵察型ザク:02/11/07 14:43
>253
ありがとうございました。技術的なご指摘がなかったと言うことは、
及第点だと思ってよろしいのでしょうか?
設定に関しましては、やはり餅は餅屋、違うジャンルに挑むべきでは
なかったか、と反省してます。
ちょっと言い訳させていただきますと、あの場面の舞台になった私の家の近所では、
本当に夏の夕方七時には人気が絶えます(肉眼で確認)。
そこら辺は説明不足でしたね。もっと田舎くさく描写するべきでした。

しばらく氏んできますので、またいずれお会いしましょう。
620名無し物書き@推敲中?:02/11/09 16:43
夕焼けが草原を照らしていた。さわさわと風が草を揺らす。
目の前に一人の男。黒装束、両腕をだらりと垂らし、前傾姿勢でこちらを見る。
名は細人。忍者と呼ばれる東方の島国の暗殺者。
次、出会うとき、その時は戦うことになる。細人が別れ際に言ったセリフだ。
そしてその時俺はうだるような熱い感情を感じていた。
こいつと、たたかう。
鳥肌がたち、体が震え、立っていられなかった。
涙が出て、恐怖やら歓喜やら、いろいろな激情が俺の中に溢れ出した。
長い間俺達は耐えてきた。今はじめて状況がこいつとたたかうことを許した。俺は俺を解放できる!
「女は?」
俺は剣を抜く。
「一時間後、拘束結界がきれる。邪魔は入らない」
俺は頷き、構える。
「魔法を使ったっていいんだぜ」
「わかりきったことを聞くのはやめろ」
細人も構える。夕焼けの草原に風が吹く。
気がつくと師の戒めを口にしていた。
「流れる水の如き平常心と」
声が震える。
「揺らめく焔の如き闘争心を以って」
細人がそれにこたえる。忘れるはずがない。
「汝が敵を褒め称えよ」
俺達の誓い、
「我が名は剣」
「我が名は拳」
今ここに。
「「いざ!」」

始まってないうえに長い。ごめんなさい
 ゴルフバックを担いだ久利が、ぼんやりとした表情で貸しビルのうす汚れた屋上に到着した時、コートを羽織った泉は
空を見上げていた。
 春を感じさせる薄絹のようなぬくみも、風に吹き散らされ、この場所では感じられない。
「似合わんなぁ」
 泉は空を見上げたまま言った。つられて、久利も見上げた。底抜けに青さの中を、鳶とおぼしき影が、悠然と横切った。
「うん、似合わないなぁ」
 久利もそう口にした。そうして、横殴りに吹き付けてきた風に身を震わせた。変色した空き缶が足下を転がって行った。
「寒いか」
「とても」
 泉はポケットから使い捨てカイロを取り出して、久利に向かって放り投げた。
「指先がかじかんでると、途中で落とすぞ」
「ありがとう」
「なんの」
 にっ、と泉が笑う。久利もぼんやりと笑った。
 指先を十分に暖めてから、久利は滑り止め付き軍手をはめて、ゴルフバッグを開ける。中から出てきたのは、一振りの
刀だった。僅かにゆるめたベルトに差す。
 どこに隠していたものか、泉もまた、抜き身の刀を携えていた。
 殺気に場が凍りついた。
 だがそれも一瞬、泉が風を巻いて駆けた。久利は腰を落とし、柄に手をかけ彼を迎える。
 単純な、上段から打ち下ろす一撃を泉はみまった。
 久利は背後に跳んでそれをかわした。頬に吹き付ける剣風が、一撃に込められた尋常ならざる力を伝えていた。
 着地と同時に踏み込む。抜き打ちの一撃で泉の首を飛ばす算段であった。
 抜いた。
 弾かれた。
 久利は驚愕に目を見開き、泉は口を歪めて笑った。
 まさか、振り下ろした一刀が同じ速度で跳ね上がって来ようとは。人並み外れた膂力の成せる技であった。
「いえぁっ!」
 再び上段からの打ち下ろし。飛び退くことすらできず、久利は刀で受けた。手に痛烈な痺れが走る。泉の刀が跳ね返り、
間を置かずにまた振り下ろされる。
 一歩二歩と後退しながら久利は受け続けた。刃と刃が噛み合い火花を散らし、欠けていく。どれほど欠けようとも、泉
の力で斬られれば、致命傷になるだろう。
 久利は尻に冷たい柵の感触を感じた。より冷たい汗が全身を覆う。
(取った!)
 勝利の確信と共に泉は踏み込んだ。踏み込もうとした。
 その足を蹴られた。
 体勢が崩れた。
 ほぼ同時に、久利の左腕が鞘を持って伸び、鯉口が泉の喉を突いた。
「げぼっ」
 前傾する泉の脇を、流水の如き動きで左に抜けた久利は、体を右に回転させた。
 丸見えの泉のうなじめがけて刀を振るう。回転で勢いをつけた刃が固い頸骨に食い込む。久利は一気に引き斬った。
 首の皮一枚残して、泉の頭は胸元に転がった。そして、そのまま泉だったものは前に倒れ、柵を乗り越えて落ちていった。
 地面にぶつかる鈍い音を聞いた久利は、泉の遺体を見下ろす事もせず、刀をゴルフバッグに入れて担いだ。
 そうして、ぼんやりとした表情でその場を立ち去った。
 風はいつしか止んでいた。
623名無し物書き@推敲中?:02/11/10 17:37
 車両のタイヤが砂を噛む音。叩き付けるようにドアを閉める音が続き、何かを叫びながら走り回る大勢の人間の気配。
それだけではなかった。ガラスが割れる音、悲鳴、サイレンサーに殺された気の抜けたような銃声。
それらの様々な雑音が、夜の闇に暗く沈む研究所の敷地内には満ちていた。
「凄いな。驚いたよ」
 男は4階に位置する自らのオフィスの窓から侵入者の手際を眺めながらそう言った。
電源はすでに死んでおり、旋回する消音ヘリが投げかける照明だけが、時折室内に影と光を与える。
男は、ドアを振り返りながら続けた。
「よく国内でこれだけの人員を導入できたね。在日米軍との折り合いはどうつけたんだい?」
 その口調には1片の動揺も見受けられない。ただその響きはどこまでも重く、暗く、途方もない疲れを感じさせた。
男が視線を注ぐ闇の中から、M-4を吊った若い男が姿を現す。それは見知った顔だった。若い男が静かに口を開いた。
「田中さん、これは、日米の共同作戦なんですよ」
 田中、と呼ばれた男はその哀れむような口調を聞くと愉快そうに笑った。
「つまり僕たちは飼い主に捨てられた犬って訳だ」
 若い男、鈴木は居心地悪そうにうつむく。
鈴木に何の責任もあるはずがなかったが、知人の自虐的な様子を見るのはいたたまれない気分だった。
「投降してください。米軍は貴方を殺したがっているはずです」
「無駄だよ。君が障害になるならこの施設内で君ごと僕を殺すだろうね。戦闘状態なんだ、どんなことが起きても言い訳は建つ」
624名無し物書き@推敲中?:02/11/10 17:37
 たしかに田中の言う通りだった。実際に今頃階下の研究施設では、先発の米軍所属の特殊部隊が自分達が田中達の研究に関与していたような物的証拠を隠滅しているはずだった。知りすぎている田中を生かしておくとは思えない。
「むしろ君は早くこの場から立ち去った方がいい。事の詳細を知っていることが連中に知られれば君も口封じに始末されるだろうからね」
 田中は、思考する鈴木の眼を見て言った。鈴木は歯を噛み締める。
「しかし、」
 その時だった。消音ヘリの照明が窓の外で風に揺れる太いロープを照らし出した。
 来る。
 鈴木が、稲妻のようなスピードでM-4を構えるのと黒い影が中空にその身を踊らせたのは同時だった。
「伏せて!」
 窓ガラスが砕け散った。2人だ。トリガーを引く。催涙ガスが視界を塞いだ。
 3発。2発が外れ、1発は相手の肩を撃ち抜いたはずだ。手ごたえから確信する。だが致命傷ではない。2人とも、机の影に身を隠したのが一瞬見えた。
「田中さん!」
 鈴木は皮張りのソファを盾に叫んだ。
「援護するからドアまで這うんだ!」
 撃ちまくった。部屋の視界は最悪で、涙が滲んだ。撃ちながら、鈴木は自問自答を繰り返していた。俺は何をしているんだ?田中を助けて何になる?これじゃあ反逆者じゃないか。
625名無し物書き@推敲中?:02/11/10 20:25
>>621-622

まるで日本刀を中国の青龍刀の様に扱っていないか。多分に刀=日本刀だと思うんで言うが。違ったらごめん。
他にも剣術使いとは思えない行動があります。特に泉。上段からバッコバッコ打ち下ろすヤロウは見たこと無い。
ま、それも設定としていいとして、

>抜いた。
>弾かれた。



>首の皮一枚残して、泉の頭は胸元に転がった。そして、そのまま泉だったものは前に倒れ、柵を乗り越えて落ちていった。
>地面にぶつかる鈍い音を聞いた久利は、泉の遺体を見下ろす事もせず、刀をゴルフバッグに入れて担いだ。

に肩透かしを食らったような気分。
前者はまだいいとしても、後者には、久利の残心(身)の描写とかも、あったら尚よろしいか。
あと、全般にフラットな気がします。鞘で突くとかとんでもない事してるんですから、
ここぞ! と言う見せ場を強調した方がいいです。

626名無し物書き@推敲中?:02/11/10 20:25
>>620

殺陣が無いならそな他を評価します。
たとえば三行目。ここにいきなり過去の話が挿入されている。これはどうか。頂けない。
殺し合いの前なのだから、もっと殺伐としているべきではないか。昔の事など考えず、目の前の敵に集中しているべきではないか。
それは主人公の

>うだるような熱い感情

にも言えます。こんなことをあえて言わずとも、それも長々と言わずとも、
事前に済ますなり、もしくは一言で簡潔に終わらすなりした方が、集中してそうです。
しかし、そうなると、おまえは殺陣を書きたいだけちゃうんか、と言われかねないので、
その辺上手く、状況と設定を織り交ぜながら進めれば、文句なしですね。

>>623-624

この状況を描写する場合としては、このくらいがいいところだろうと思う。
察するに、小説の主題と殺陣は必ずしも直結していないので、アクションに傾倒しすぎていない点いいと思う。
で、肝心の殺陣は、だらだらと前置きがあるのだから、そこにさらに緊張感を持たせてほしい。
そして敵が突入してくる寸前に、一つ間を置くとメリハリが付く。
どうしたら緊迫した描写が可能かは私は知らないが、少なくとも会話文とその他の文の仲がよすぎて和気藹々としている部分
(会話を地の文が受けている部分)は無くして淡々と進行させた方が、よいと思う。
どうもなんとなく田中視点なのが問題なのかな。問題と言うか、自分の感じた雰囲気の原因。
627名無し物書き@推敲中?:02/11/13 11:02
sga
628620:02/11/15 15:50
駆けた。
細人は、動かない。ただ、こちらを見つめる。
地を蹴り、跳んだ。剣を横に薙ぐ。細人は左に避ける。
カウンター、予測済みだ。剣を返し、柄を叩きつける。
額に一撃、右目、つぶったな。
体を捻り、拳を右わき腹に叩きこむ。細人は顔を歪め、体勢を崩した。
このまま、押し切る!
瞬間、冷たいものが背中をぬぐう。
ふりかけた剣を、防御に。
衝撃。ゆうに十メートルは吹っ飛ばされ、口には血と草の味が広がる。
これが、あいつの拳の威力なのか。まともにくらえば真っ二つになる。
「はやいな」
「はっ、どんな面つきでいうか、」
横に跳ぶ。細人は真っ直ぐこちらへ駆けてくる。
剣を下段に構える。
ただ、早く。これだけを考え、剣を振ってきた。
俺は、あいつより早いか?
駆けてくる細人に集中する。早くなければ、死ぬだけだ。あいつの一撃に俺は耐えられないだろう。
だが、あいつも俺の一撃に耐えられはしない。
ならば、勝負。それだけだ。
剣を使う分間合いではこちらが有利だ。
くるか。
じり。首筋に感覚。この感覚は、結界?駄目だ、間に合わない!
背に衝撃。吹き飛ばされる。長距離からの狙撃。すぐに体勢を立て直すが、ダメージは大きい。
629620:02/11/15 15:51
「細人、貴様、」
「待て、俺ではない」
細人は間合いを取り、こちらを見つめる。
「そうだったな。すまない。だが、」
「邪魔は入らない、はずだ」
「では、誰だ」
後ろを振り向く。結界はそのまま保たれている。しかし、撃ってこない。
その時、大音声が夕焼けの草原に響いた。
「細人、戻って来い!これは我らが主からの命令だ!戻れ、細人!」
しばらく細人と見つめあう。
「邪魔は、はいったな」
「その怪我では満足に動けまい」
「随分と面倒なことになった。お互いにな」
細人は後ろを向く。そしてこちらを見て言った。
「お前との戦いを汚した奴は許さない」
「追われるぞ」
「なに、俺も主に逆らうほど馬鹿ではない」
「戦うのにも理由が必要となった、そういうことか」
「それはあちらの都合さ。俺には関係無い。それと、」
そこまで言って細人は口をつぐんだ。
「いや、いい」
「そうか」
そう言うと細人は去っていった。一人残され、草原に寝転ぶ。
背が痛んだ。呪いでもかけられていたら厄介だな、そう思った。
そして、謝るなんてあいつらしくない、そう呟いていた。
日は沈み、夜が訪れようとしていた。

続き書いてみました・・・・
630名無し物書き@推敲中?:02/11/15 20:18
戦闘の描写にスピード感を与えようとする努力と工夫は見て取れるんだけど、
単刀直入にいっちゃうと悪いけどいまいちかなぁ。
そういう断片的な言葉を連ねてスピード感を出す描写が巧い人を紹介したいんだけど良いかな?
ライトノベルなんだけどね。秋山瑞人って人。俺もラノベはこれしか読まない。
猫の地球儀ってSFの戦闘描写は凄いよ。彼は天才
631名無し物書き@推敲中?:02/11/17 17:35
>>630
やっぱいまいちだよなぁ。なんとなく自分でも書いてて分かった・・・
殺陣書くのってむずい・・・
秋山瑞人って人の作品は読んでみます。
レスありがとう
632630:02/11/17 18:20
まぁ、描写は練習すればいくらでも巧くなるからさ、頑張ろうぜ
633名無し物書き@推敲中?:02/11/17 18:28
>>632
ありがとう。
とりあえず今は書くってことが大事だと思うし。
頑張ってみるよ
634エヴァっ子:02/11/17 18:47
ところで、「後1p深くやられたら動脈切れたぜ……」
とかいう台詞を聞いたら萎えない?
635名無し物書き@推敲中?:02/11/17 19:01
「いきなり一寸か!」だと、大変面白い。

そして「ご、五寸!?」
636村上 ◆SEYOBT5clE :02/11/18 21:16
ディティールは僕にとってはどうだって良いことなんだよ。
親友のナカタ君が入ればそれでいいんだ。
僕が言っていることの意味がわかるかな?
彼の持っている精神性を看破しようとしているわけだよ。
637名無し物書き@推敲中?:02/11/19 21:36
>>630
天才かどうかはともかく、確かに秋山作品のあの描写の巧みさや、戦闘シーンでのスピード感は秀逸だと思います。
ただ、別に断片的な言葉を連ねているとはおもわないけれど。テンポの良さがそう思わせるのでしょうか。
秋山作品では、個人的には「鉄コミュニケーション」の方が――戦闘だけ関していえば――上かな、とおもいます。

電撃文庫、角川スニーカー文庫などのジュブナイル系書籍、ライトノベルは一般書籍(あえてそういう)に比べて漫画的で大分毛色の違うものですけど、戦闘も含め素晴らしいものが多数あります。
まだ読んだことのないという人がいるのなら、敬遠せずに一度読んでみてはどうでしょうか。
630さんは秋山作品しか読まないと言うけれど、他のジュブナイル系の作品にもいいものはたくさんありますよ。

あ、別にラノベ板の回し者というわけではないので。スレ違いな長文スマソ。
638名無し物書き@推敲中?:02/11/20 00:26
おいらは上遠野しか読まんな……。
今度秋山とやらを買ってみよう。
639エヴァっ子:02/11/20 16:24
ラノベの戦闘といったら川上がいいとおもうけど、どう?
奏/騒楽都市の戦闘シーンが結構気に入ってる。
640 ◆SEYOBT5clE :02/11/20 16:33
俺はラノベはあんま読まんなぁ。
秋山って人は知ってる。けっこうよかった。
川上って人は何かいてるの?
川上は「都市シリーズ」として幾つか書いていたね。電撃文庫。
俺はあまり馴染めなかったけど。
642 ◆SEYOBT5clE :02/11/20 17:05
サンクス
643235:02/11/20 20:32
ダブルブリッドがけっこう気に入ってる。電撃文庫。中村恵里加。
ライトノベルの話は他でやってください。
645名無し物書き@推敲中?:02/11/26 00:01
あげてみる
646煽らないよ俺は:02/11/26 18:17
>644
いや、彼らのしている話はさ、
ライトノベルの中に折り込まれている殺陣の描写からも学べることがある、
ってことで、そのサンプルを挙げてるんでしょ?
いくらなんでもその態度は酷いと思うよ
647名無し物書き@推敲中?:02/11/27 20:42
フォックスはゆっくりと立ち上がった、目には深い影がおちている、まるで自分は今不機嫌だと言わんばかりの様子
だ。
そしてまたゆっくりと息を吸いゆっくりと吐く、それを何度か繰り返す事によって怒りの気を体の外に出そうとして
いるのだ、だが、どうやら『だめ』らしい。
そしてゆっくりと言葉を発した。
「お前ら、拳を抜いたからには命掛けろよ」
「はぁ?」
その言葉の意味が飲み込めなくて、フォックスを取り囲んでいた連中は頭の中を?マークでいっぱいにした。
だがそんな事にはとらわれず、フォックスのゆっくりとした態度に業を煮やした男達は、我慢しきれなくなり一気に
襲い掛かってきた。
「怖くなってイカれたか?死ねっ」
最初に来た剣持はポケットから銀色の棒を取り出すと、一旦振って長い警棒にした、そいつを振り上げたときフォッ
クスは再び口を開いた。
「それは脅しの道具じゃねぇって言ってんだ」
剣持は警棒を振り下ろした、だが手ごたえがまるでない、なんということだろう、警棒を振り下ろした場所のフォッ
クスが忽然と消えたのだ、剣持にはフォックスの姿が風のように消えたようにしか見えなかった。
だが、次の瞬間剣持は愕然とした、振り下ろした警棒の上に何かが乗っているのだ、人間の足?これは?
剣持は上を見た、だがその物体を見た目は恐怖で瞬間的に凍ってしまった、警棒の上に乗っているのはフォックスで
あった片足で立っている、警棒を握る手に全く重さは感じない、何故だ?フォックスがそこにいる事と重さを感じな
い事が二重の恐怖となって剣持に襲い掛かった、フォックスは胸の前あたりで腕を組んで、手の指は両方人差し指と
648名無し物書き@推敲中?:02/11/27 20:43
親指だけが立っていた、天井を指差しているみたいだ。
剣持は動けなかった、イヤ動けなかったのではない、剣持の体感した時間が通常の何倍もの長さに感じられたからだ
ゆっくりと体感する一瞬の中で剣持はおそろしく鈍間な生き物であったに違いない、フォックスの動きを静観するし
かなかった、フォックスは右足でトンっと軽く飛ぶと、バレリーナの如く体を水平に左に回転させた、左足を外側に
開いている、これはローリングソバットだと気付いた剣持も今はただ左足の踵がこめかみにめり込むのを待っている
しかなかったのだ。
剣持は自分の頭蓋骨がメリメリと内側に向かって破砕されていく痛みをじわじわと感じていた。
「い・て・ぇ・・・」
それはまるで地獄に落ちてゆく様な最低な体感だった、「痛い」の一言ではとても言い表せない、剣持の目から涙が
滲む。
剣持は漸く「ゆっくりの空間」から開放された、が、開放されたと同時に重力という命綱がはずれてフォックスが蹴
った方向へ弾丸のように吹き飛んだ、まるで一流サッカー選手がゴールにいれたシュートの様に。
ドグシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
運悪く飛び込んだゴールは裏口の鉄製ドアの窓の対衝撃ガラスであった、ガラスは豪快に引き千切られ頭は向こう側
に貫通した、ガラスで顔の皮が無残に剥けたであろう、もの凄い量の血がガラス窓の向こうから流れてきた。
フォックスは着地してこう言った。
「雷獣拳法四乃型、烈蹴旋」
「なぁっ!」
後ろで見ていた連中にとってはほんの一瞬の出来事であった。
フォックスはその連中に向かって続ける。
「まだ、終わらないぞ」
そいつ等はわけのわからない我武者羅な恐怖を感じた。 
649名無し物書き@推敲中?:02/11/27 21:03
そしてやつは腰をすこし落とし気合を入れ始めた。
殺気満ち溢れる形相にその場にいた一同かたずを飲む
その瞬間・・・
650名無し物書き@推敲中?:02/11/27 21:04
そりゃないだろ。
山田は言った。いや、正確には言おうとした。自分でも言ったのか言っていないのかわからない。
言ったか言っていないか。それは山田にとって重要なことであった。もし言っていたら、それが彼の最後の言葉となったからだ。言っていなければ、最後の言葉は、あの、忌まわしい言葉であることになる。
山田は地獄へと落ちていく間に、そのようなどうでもいいことを考えることで、これからの地獄での責め苦を考えないことにした。
そりゃないだろ。
本当に言っただろうか。少なくともそりゃ、までは言ったのではないか。いや、言ったはずだ。あるいは。。。
ここまで考えた瞬間、地獄の壮観な血の池が見えてきた。
山田は思った。これが見たかったんだよ。この風景が。これさえ見えれば、そりゃないだろ、を言ったかなんてどうでもいいし、もう天国にいったっていい。

そりゃないだろ。 by 読者
屁をこいた
652名無し物書き@推敲中?:02/11/28 12:32
>>647-648
Neoさんですか?
>>652
Neoたん@電波板
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1036817051/l50
彼は健在です。
654名無し物書き@推敲中?:02/11/28 22:40
高梨「うわああああああ」
広末「ひいいいいいいいい」
ちなみに2人は剣持の手下だ。なさけない悲鳴をあげてにげようとしてくるりと後ろを振り返った。
「逃げようなんて甘いぜ、坊や」
右の耳元でフォックスの声がした。あんな遠い場所にいたのに、もうすぐ後ろにいる。まるで金メダリスト高橋尚子みたいな早さだ。
「畜生!」
高梨が叫んで靴のスイッチを入れる。シャキーーーンと先端からナイフが飛び出す。その靴で回しげりを食らわす。ズガアアアアアアアアッ!!!フォックスは真正面からそれを受けとめた。青ざめる高梨。
「バケモだ、まるで連邦の白いモビルスーツみたいだ!」
「俺の強さは確かにバケモノじみているかもしれない。だが、心は清らかな人間だ」
フォックスはかっこよく髪を掻き揚げてニヤリと笑う。ニヒルな目がキラリと輝く。まるでジャニーズJrみたいだ。
高梨は思わずぼーーーっとみとれてしまう。敵も見とれる罪な男だ、フォックスは。
「ボーーーーーっとしてんじゃねえぜ!」
フォックスは右足を少し前に出して腰を落として、両腕を少し前に出して軽くジャンプするような構えを取る。
「あたたたたたたたたたた、おあたぁ!」
フォックスは次々と拳を繰り出す。ケンシロウみたいな凄まじく早い連続攻撃は、高梨の目にはまるで拳が百くらい分裂して増えて、それが次々に回転しながら襲ってくるように見えた。
655名無し物書き@推敲中?:02/11/28 22:41
ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカ!!
「や、やめてくれ、うげえっぐはっげぶっがはあっ!」
高梨は避けようとするけど避けた先にも拳があって、容赦なく顔面にめり込んでくるために、助けを請うこともできない。
すごい破壊力にもう頭蓋骨が変形してしまって、しゃべることも悲鳴をあげることもできないのだ。
あのとき感じた我武者羅な恐怖が、拳が命中するたびに増幅されて、高梨はいつのまにか痛みと恐怖で小便を漏らしていた。それを見たフォックスが笑う。
「なさけない奴だ。おまえみたいな軟弱なヒキコモリはこれでもくらうんだな!」
そう言って体をバネのようにひねりはじめて力を貯めていく。限界まで気合を貯めて、それを一気に開放した。
体全体を、ちょうど水平方向にひねって回転させて、全身コークスクリューブローみたいにして打ち出す最強の技。
「雷獣拳法参乃型! 竜翔撃!」
ぐがああああああああああああんっ!
拳が当たった場所が爆発したような気がして、その爆発に吹き飛ばされるように高梨はふっとんで、悲鳴をあげながら割れた窓から外に落ちていった。
「次はおまえの番だ」
フォックスは闘気を燃えあがらせながら、広末に指を突きつけた。
広末はもう怖くて動くこともできなかった。

新作?
違うだろうね。
自分自身の作品が崇高かつ非常に面白いという幻想しか脳味噌にない彼が、名無しで書くことなんてあり得ない。
658Neo ◆PZGoP0V9Oo :02/12/01 11:32
・・・
>>654-655
おもしろかった
本家に来ておくれ
659名無し物書き@推敲中?:02/12/01 14:56
>>654-655=>>658
もう確定だな(w
自演をしないと褒めて貰う機会が無い事にようやく気付いたか。
660名無し物書き@推敲中?:02/12/01 16:55
◆◆◆2ちゃんねる住民調査実施中◆◆◆

・アンケートフォーム
http://cgi.din.or.jp/~norihide/cgi-bin/2ch2/2form.html

2ちゃんねるをテーマにした「論文」を書いています。
(先行研究→http://www5.airnet.ne.jp/umakoya/2chtext.html
その過程で「2ちゃんねら〜」の実態に興味が湧き、
アンケート調査を敢行することにいたしました。
個人情報が外部に漏れることはありません。
2ch利用者の方は一人一回のみ、全16問のアンケートにご協力ください。
データ収集期間は11月30日-12月1日の予定です。

なお2ch全体から、広く、偏りの無いデータを集めたいと考えています。
もしよろしければこのアンケートの存在を、
2chの各板・スレッドに宣伝して頂ければ幸いです。
みなさまのご協力よろしくお願いいたします。
661名無し物書き@推敲中?:02/12/06 16:51
あげ
ドラクエ4の二次創作なのだが。

ソフィアはベホマズンを唱え仲間たちの傷を癒す。クリフトはスクルトを再び唱え、
敵の攻撃に備える。ミネアは馬車の面々にベホマやフバーハを掛け、緊急事態に備えた。
トルネコは馬車の中からはぐれメタルの剣を探し出し、ライアンに投げ渡した。
進化中のデスピサロにライアンの一撃すら無効だと知った面々は、
せめてデスピサロが完全体になる前に体勢を立て直そうとしたのだ。
 
と、そのとき。
恐ろしい咆哮が聞こえた。
灯台タイガーが連発したような、人を驚かせるような咆哮ではなかった。
生まれたばかりの赤ん坊が発する泣き声のような、自分の存在を周囲に
知らしめるための第一声だった。
だが、その声が持つ圧倒的な威圧感に、一行は肩がすくむ思いを感じた。
それは、デスピサロの進化が完了し、究極生物となった合図だった。
 
究極生物の誕生に呼応するかのように、大地が揺れだす。激しい地響きと共に
砂埃や小さな石片が宙に浮き出した。ゆっくり、ゆっくりと、デスピサロは
起き上がる。
進化が完了した今ならばデスピサロに攻撃は通じる。しかし、ソフィアたちは
動けなかった。喉の根元で渦巻く不思議な威圧感が彼女たちの身体を震えさせていた。
デスピサロは完全に起き上がった。新しく生えた頭部には3つの目があった。
どこまでも大きく広がりそうな口があった。はぐれメタルの鎧をも貫きそうな鋭い角があった。
腹部に2つ、頭部に5つ、合計7つのデスピサロの瞳が一斉に輝き、デスピサロの周囲を光が覆った。
呪文反射呪文マホカンタを唱えたのだ。
デスピサロがマホカンタを唱える姿を見たソフィアたちはようやく戦意を取り戻し、
改めて各々の武器を強く握り締めた。
決戦が始まった。
デスピサロはその巨体からは信じられないような速度で拳を振り上げた。
狙いは正面にいるソフィアだった。
ソフィアはデスピサロの動きに臆することなく、凍てつく波動を放つため
意識を天空の剣に集中させる。デスピサロを包むマホカンタを凍てつく波動で
解除しようというのだ。
凍てつく波動の発動に全神経を使うソフィアを守るため、ライアンとアリーナは
デスピサロに飛び掛かった。各自が仲間の行動を読んだうえでの見事な連携だった。
だが、ライアンとアリーナの攻撃を腹部に受けたデスピサロは表情を
まったく変えなかった。アリーナの鋭い拳に、ライアンのはぐれメタルの剣。
数々の魔物を屠ってきた必殺の攻撃も、デスピサロの固い装甲の前には無意味
だった。今までと同様、ルカニがバイキルトでフォローしなければ、満足に打撃を
行えないほど、デスピサロの身体は堅いのだ。
デスピサロは振り上げた拳で目の前のライアンとアリーナを狙う。アリーナは
間一髪避けたものの、ライアンはデスピサロの巨大な掌を全身に受け、
地面に叩きつけられた。地面が砕け、ライアンは埋没する。
「ライアンッ!」
アリーナは声を上げる。その声が終わらないうちに、デスピサロはライアンの
埋まった地面を踏みつけた。爆音が響いた。
凍てつく波動を発動させるために精神を集中させていたソフィアは、アリーナの声に
思わず集中を解いてしまった。あと少しで凍てつく波動が発動したであろう天空の剣は
みるみる青白い輝きを失っていく。
(ば…ばかッ、あの子はこんな大切なときにッ!)
頭に血を昇らせたマーニャは、状況を省みず、馬車の外に飛び出した。
「貸しなさい! 私が波動を使うから、貴方はライアンを!」
マーニャはソフィアから天空の剣を奪い、意識を集中させはじめた。
ライアンに向けてベホマを唱えようとしていたクリフトは、マーニャが飛び出すと
その意図を察し、発動させる呪文をスクルトに切り替えた。
あのライアンを軽々地面に叩きつけるデスピサロの攻撃力は、クリフトの予想を超えていた。
スクルト2回では足りなかったのだ。戦闘中に魔力が底をつくのを怖れるあまりスクルトの
詠唱回数を抑えたことを、ライアンが地面にめり込む様子を見つめながらクリフトは後悔した。
だが、マーニャが凍てつく波動の発動に回ってくれたお陰で、ライアンの回復をソフィアに
任せることが出来る。その隙にクリフトはスクルトを唱えることが出来る。相変わらずの
マーニャの勝利への嗅覚にクリフトは頼もしいと思いつつスクルトを唱えた。

※読者対象はDQマニヤなので「固有名詞の説明が無い」というツッコミはなしね。
665 :02/12/19 23:57
 >>662->>664
 推敲する時、何回か声に出して呼んで、朗読の際のテンポの良さに気を使ったら
どうだろう。
 一文を短くするとテンポが上がる。
例)狙いは正面にいるソフィアだった。→狙いは正面にいるソフィア。
 その際には、単調なリズムにならないよう気をつけて。
 あともう少し、代名詞を使ってもいいのでは?
666名無し物書き@推敲中?:02/12/20 00:28
殺陣では、できるだけ具体的に描写した方がいいと思う。
スピード感が大事だろうから、読者の想像に頼るような描写は抑えめで。
上の例文では、「その巨体からは信じられないような速度」とかね。

見た目で量りきれない強大なイメージを強調したいなら、
その前に、デスピサロの大きさを伝えておいた方がいいかもね。
読者は漠然とした巨体の像しか得ていないので、動きがイメージできないよ。

あとは、DQ4ならではの欠点だけど、
人数が多いせいで、「〜が」という書き方が目立っちゃうのが痛い。
>>665も指摘してるように、代名詞を増やせるといいかも。
段落ごとにスポットを当てるキャラを絞れば、代名詞でも混乱は起きにくくなると思う。

人名が多いと、そこで脳内でのキャラの動きがリセットされちゃうから。
この人はこう、こっちの人はこうと、全員を少しずつ動かすと、
全てのキャラの動きを把握して、スムーズに連動できなくなっちゃう。
667662:02/12/20 17:39
>>665-666
参考になりました。やっぱ他人に感想もらうとタメになります。
ありがとうございましたー。
668702:02/12/29 03:11
わからない・・・・
すべて読みにくいように感じます
うーん。私はあまり小説を読まないからでしょうか・・・
ちょっと関係ないですが
外人のSFというものが全く読みにくいと自分では感じているのですが
それに似たような感覚で読ませてもらいました
自分の感想ですので、別にいけないとかではないのですが・・・
全然関係ないのですが
昨日夢枕漠と言う人の
上限の月を食べる獅子(だったっけ。よく覚えていない)
というのを読みましたがよかったです
669253:02/12/29 08:48
上弦
670702:02/12/29 12:26
上弦の月を食べるシス
671強行偵察型ザク:02/12/31 19:32
まだ帰れません。
672書いてみた:03/01/03 23:28
「俺を…殺すってのか?」
 俯き、つぶやく男。
 女は笑った。
「ご不満?」
「そりゃあね。」
「じゃ、今のうちに満喫しておくのね。」
 そう言って、女が撃鉄を起こす。
 男は、俯いたままだ。
「なあ。」
「なに?遺言?」
「タバコ吸っていいか?」
「だめよ。」
 男は苦笑いを浮かべた。
「硬いな。昔のまんまだ。」
「あなたに教わったことよ。」
「そうだな。君は優秀な生徒だった。」
「あなたはダメ教師だったけどね・・・動かないで!」
 女が両手に、力をこめる。
 男が両手を挙げた。
「おいおい、状況を考えろよ。君の勝ちだぜ?100%間違いない。」
「100%じゃないわ。」照準に右目を寄せる。「あなたはまだ、生きている。」
 男は笑顔で頭を振り、溜息をついた。
「君は、本当に優秀だよ。」
673書いてみた:03/01/04 00:00
 そして脱力したように、しゃがみ込む。
「どうも」
「ところで」
 男が指を立てる。笑顔を女に向ける。
「まだなにか…」
 男の左手には、拳銃があった。一度、二度、短い銃声。
「…まぁ二、三、君に手落ちがあった訳だ。」
 男の視線の先には、血に塗れた女が倒れていた。銃痕は右腕にひとつ、
豊かな胸の間にひとつ。
「自分の姿を晒すのは、『100%確実』になってからだ。互角以上の標的を相手に、
『王手』気取って姿を晒しちゃいけない。」
 男は、女の拳銃を拾い上げた。
「それから、『油断』だ。会話でも追い詰めて『完全勝利』を噛み締めたかったのか?
欲張っちゃいけない。何時でも『処理』は、『可及的速やかに』だ。」
 懐からタバコを取り出し、くわえて火を点ける。
「『タバコ』までは良かったんだがな…右手にひきつけて左手で、なんて手品の
初歩だろうが…遊び心が足りなかったんかね。」
 男はしゃがむと、女の顔を覗き込んだ。そしてそっと、その瞼を閉じさせる。
「…もう、気に病むこともなかろーよ。」髪を一つまみ、掻き揚げて離した。
そして立ち上がる。タバコを吐き捨て、踏みにじる。
「さて、次の女はどんな手で来るかねー。」


 なんかアクション少ない・・・。嫌な男になっちまったし・・・。
 どうぞ批評の方、お手柔らかに・・・。
674253:03/01/04 22:21
>>672-673
ではいくつか感じたことを。

>そう言って、女が撃鉄を起こす。
>男は、俯いたままだ。
ここはもうちょっと書き込めるのではないかと思う。あまりにあっさりしすぎてる感が。
女との過去なりなんなり描写して、雰囲気をもっとだすべき。
女を撃ち殺すシーンもそう。全般的に描写が薄い気がしてならない。文章に贅肉がないのではなく、筋肉が痩せすぎてる。

気付いたのだが、地文での書き出しがほとんど「男は〜」等から始まっている。
ここまで短い文章だから、別に違和感を感じるほどでもないのだけれど、工夫して損は無いと思う。
あとやっぱり男が嫌な奴で終わってしまっている。
女を殺した後に垂れる薀蓄は蛇足だろう。せめて独白にすべき。女の髪をかきあげる所も、セリフがなければ割りと渋いエピソードではある。
すぐにセリフに逃げずに、地文とのバランスをとったらどうか。

以上。がんばってください。
>>672-673
手の動きの描写と距離感の描写が足りないかと
676書いてみた:03/01/05 19:18
 >>674>>675
 レスありがとうございます。・・・やっぱり、ごまかしはすぐ分かってしまいますね。

 >すぐにセリフに逃げずに、地文とのバランスをとったらどうか。

 全くその通りです。昔は地文を書き過ぎていたくらいだったけれど・・・。バランスは
大事ですよね・・・。

 >手の動きの描写と距離感の描写が足りないかと

 ご指摘の通りです。校正不足ですね。

 懲りずにまた、書いてみます。批評ありがとうございました。
677名無し物書き@推敲中?:03/01/06 11:25
age
678山崎渉:03/01/06 15:56
(^^) 
679676:03/01/06 20:35
 >ご指摘の通りです。校正不足ですね。

 校正不足って何だよ!推敲不足の間違いです・・・。

 自ら晒し&保全
680名無し物書き@推敲中?:03/01/06 22:08
まぁこの板、保全する必要ないけどな(w
681名無し物書き@推敲中?:03/01/10 18:17
おまえら、もっとさつじん頑張ってくれよ。
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684山崎渉:03/01/19 03:40
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685名無し物書き@推敲中?:03/01/26 00:22
ここは非道いインターネットですね。
686名無し物書き@推敲中?:03/02/10 22:53
AGE
687名無し物書き@推敲中?:03/02/17 04:32
 それは一瞬、一瞬のことだった。
 エレンの鞘が煌いたと思った瞬間、反射光が放物線を描いた。
 しかしそれも束の間、何時の間にかエレンの長剣は鞘に収められていた。
 ただそれだけのことで、エレンより二回りは大きかろう、
 隆々たる筋肉を誇った大男はいとも簡単に崩れ去った。
 噴き上がる返り血がエレンの頬を、着衣を、マントを朱に染め上げる。
 見るも無残な大男の骸を眉一つ動かさずに見下ろしながら、エレンは無感情につぶやく。
「……口ほどにも無い男」
 静寂と戦慄がスタジアムを支配する。
 あの瞬間、クリスには剣身が見えなかった。いや、観客の誰にも見えた筈が無い。
 だが眼下に横たわる死体が非情な事実を物語っていた。
 エレンが大男を斬り捨てた、のだと。
688名無し物書き@推敲中?:03/02/24 23:26
>>687
どう斬ったかを説明キボンヌ
あと返り血を浴びた理由もキボン
早抜きの描写なのにイマイチスピード感に欠けていると思います。

>エレンの鞘が煌いたと思った瞬間、長剣は鞘に収められていた。

くらいの方が自分としてはいいと思う。

なんとなく、ただあっけなく切り捨てたトコなんだから回りくどく言わずに
簡略にした方がいいと思います。くだくだ言ってると、結局見せ場がぼやけてしまうかも。
 それは一瞬の出来事だった。
 エレンの鞘から伸びた反射光が放物線を描いた。
 ただそれだけのことで、二回りは大きい
 隆々たる筋肉を誇る大男が簡単に崩れ去った。
 激しく噴き上がる返り血がエレンの頬を、着衣を、マントまでも朱に染め上げる。
 腹を両断されて見るも無残な骸を眉一つ動かさずに見下ろして、エレンは無感情につぶやく。
「……口ほどにも無い男」
 静寂と戦慄が広いスタジアムを支配する。
 あの瞬間、クリスには剣身が見えなかった。
いや、観客の誰も、剣が抜かれたことも鞘に戻されたことをも
 知覚できた筈が無い。
 だだ眼下に横たわる死体が非情な事実を物語っていた。
 エレンは、一瞬で、大男を斬り捨てた、のだと。


691687:03/02/25 00:35
>>688
胸元から腹部にかけて斜めに斬ったのを表現したくて放物線って表現を使ったんですが、
じっくり読み返してみると少々説明不足だったと思います。
後返り血を浴びるシーンは、一撃で仕留める程の間合いで胸を斬れば、
着衣に付着するくらい勢いよく返り血が噴き出すだろうと思って描写しました。
いずれにせよもう少し何処を斬られたか具体的に描写しておけば、
そこら辺もすんなり受け取られたのだろうと反省しているところです。
まだまだ練習せねば……。
>>691
690のでは削りすぎ?
693名無し物書き@推敲中?:03/02/25 01:26
>>691
>>690さんも腹を両断と書いているのでやはり袈裟には見えなかったかと(w
漏れはアゴの真下から首筋切ったのかと思いました。身長差があるみたいなんで。

694687:03/02/25 02:48
>>692
余計な部分が削られて、全体的に自分の文章よりすっきりした感じがしますけど、
自分としては驚きを強調したかったので敢えて一瞬を二回繰り返しました。
後、>いや、観客の誰も、剣が抜かれたことも鞘に戻されたことをも 知覚できた筈が無い。
って部分ですけど、見えなかったのはあくまで剣身だけで、
長剣を抜いたのと鞘に戻されたのは一応皆確認しているので、そこにちょっと違和感を感じましたね。
695名無し物書き@推敲中?:03/02/25 03:01
 一瞬、
エレンの所作を知覚出来た者は誰一人としていなかった。
 陽光を背にしていた観客達の目には、閃く銀光が映っていた。しかし、
それが少女を二回りも上回る巨漢を絶命させたなどとは、想像すら出来なかった。
 納刀を終えたエレンは、肩口から血を吹き上げて倒れる大男を無感情に見下ろす。
「……口ほどにも無い男」
 返り血の付いたフードから覗く唇が、冷徹に言葉を紡いだ。
 静寂。
 戦慄していた。血みどろ見たさの観客達が。
 ただ、赤い泥濘に浮かぶ肉塊だけが圧倒的な存在感で、その出来事が
現実であると告げていた。


漏れならこう書く…かも…。いや、勝手な事してゴメソ
696名無し物書き@推敲中?:03/02/25 03:05
勝負は一瞬でついた。
瞬き一回ほどの時間で、エレンの長剣は彼女の二倍はあろうかという大男の腹を切り裂いた。
観客の目には、何かがきらめき、数瞬後に大男の腹から血が吹き出たということしか移らない。大男は後ろに倒れ、惚けた顔をしていた。
エレンは血を全身に浴び、無表情のまま立っていた。
「……口ほどにもない男ね」
彼女の一言に、観客は反応できなかった。
何が起きたのかが分からず、ただぼんやりとスタジアムの中心を見る。
いつ、口を開けばいいのかなんて誰にも分からなかった。

自分流に書いてみたがうまくいかんかった。
なんか盛り上がってるなオマイラ。
 それは一瞬、何の後悔も躊躇も無い一撃。
 エレンの剣が彼女以外には不可視の鮮やかな軌道を描き・・・
――長刀は何事も無かったかのように鞘に収まっていた。
 呆然とする観客と同じように大男も何が起こったのかも判らず、ただ呆然と膝をつき崩れ落ちただけ。
 そして、わずかな間を置き、その光景に現実感を持たせるように血飛沫が彼女をただ紅く、赤く染め上げてゆく。
エレンは糸の切れた人形を、その冷たく青い目で何の感情も無く見下ろす。 
「……口ほどにも無い男」
 静謐でありながら残虐な歓喜がスタジアムを満たしてゆく。
 あの瞬間、大男には銀の煌めきさえ見えなかった。いや、観客の誰にも見えた筈が無い。
見えたのは――ただ、猛禽の様な冷たい光を湛えた、あの青い瞳だけだった。


漏れ風に(以下略)
699名無し物書き@推敲中?:03/02/25 12:42
>>695-698
後でびっしびし批評してやっからな。
700名無し物書き@推敲中?:03/02/25 17:04
ま、まったり700ですな。
world is not enoughですな。
701名無し物書き@推敲中?:03/02/25 17:07
007のゲームがメダル・オブ・オナーの会社から出ましたよw
二対一とか三対一とかって上手く書けない
>>702
ちょっと書いてみ? どこらへんで苦労してるのかわからん。
704三対一:03/02/27 00:28
『ぶっ殺してやらァァァッ!!』
 軽薄を絵に描いた様なモヒカン3人組は恐るべきコンビネーションで一列になって
太郎へと襲いかかった。
 その一糸乱れぬ美しさはジェットストリームアタックを彷彿とさせた。
「たあ!」
 太郎は間合いを詰め、渾身の正拳突きを放つ!
『うへどゥわァァァああ!!』
 太郎の拳圧の凄まじさにモヒカン@は吹き飛び、後に続くAとBを巻き添えに遥か天空へと
吹き飛んで行った。
 街のならず者共は、正しく夜空に輝く三連星となったのだった。

太郎の破壊力を表現するのに苦労しました。褒めてくれると嬉しいです。
>>704
>>704の文章を読むとシビレる。
シビレて気が遠くなる。
>>704の文章を読んでいて一番嬉しいのは
文章が終わった時だ。
>>704
ワラタ。殺陣じゃねえよこれ。
>>687は今日も来ないか…。
まあ過疎スレッドだから仕方ないかな。
とか言ってる間に漏れが真っ当な感想や
批評されるだけの文書けないのがハズカスィ

>>704
きみは とても しょうせつが すきなんだね
もっと おおきくなったら ゆめまくらばく せんせい
のような かっこいい けんかを たくさん えがいて
おにいさんたちを よろこばせてね
708687:03/02/27 01:42
>>695-696 >>698
皆さん独自のアレンジを加えた文章、読ませてもらいました。
同じシーンでも、皆さんそれぞれの特徴が出ていますね。
自分のイメージに一番近いのは695さんですかね……。
696さんのは男が斬り捨てられたのを観客達が最後まで分かっていないってのが、
自分の文章と異なる部分ですね。
698さんのエレンは自分のよりも凄腕かつ残酷な感じがします。
やはり表現一つによってかなり違ってくるものですね。
709名無し物書き@推敲中?:03/02/27 01:59
『ぶっ殺してやらァァァッ!!』
 しかしその三人組の行動は、滑稽極まりない容貌とセリフからは想像も出来ぬ程手練れじみていた。
 最も長大なモヒカンを持つ男の後方にやや低いモヒカンの男が、更にその後方、最後尾を最小の
モヒカンの男が走る。一見単純にすら見えるこの戦法と対峙し、太郎は小さく舌打ちをした
 スリップストリーム現象。即ち先頭の男の陰に隠れた二番目の男は、空気抵抗によるロスが減少
する為に、二倍近い力を発揮出来るのだ。三番目ともなれば、更にその二倍、いや四倍近い破壊力を持つ。
 苛立ち混じりの戦慄を感じながらも、太郎の格闘脳(グラップルブレイン)はそれらの計算を瞬間に済ませ、
唯一無二の戦略をたたき出す。
「たあ!」
 失敗は許されない。太郎は額で自らの発した咆吼を突き破る様に一気に間合いを詰めた。踏み込んだ左の
安全靴はアスファルトを削り、剥がれ落ちたゴム底の中では鉄板が火花を吹く。
 一人目を交わせばそれを上回る威力の二人目が、二人目を交わせば更にその数倍を誇る三人目が殺到する。
ならば答えはただ一つ。そう。一人目ごと三人を同時に始末すればよいのだ。
 爪先から発した破壊の螺旋は、太郎の膝を、腰を、腹を、胸を、肩を、肘を駆け、その先に存在する筈の物を
掻き消す程の加速をもたらした。
 その瞬間、既に勝利の美酒に半分酔っていた先頭の男は、突如眼前に出現した太郎と視線を合わせてしまった。
それは、黒く塗り潰された紙の中にぽつんと塗り残された二つの点の様な瞳だった。
[なんてこった、コイツはオレ等のコトを虫けら以下とも思っちゃいねえ!!]
 先頭の男がそれに気付いた時、その身体は既に運動によって進もうとするのとは逆の方向に動き始めていた。
『うへどゥわァァァああ!!』
 驚愕は彼等が味方に付けた現象の恩恵が増大する者へと伝達する程に増大した。三つの悲鳴がゴチャゴチャに
重なり、遙か彼方に吹き飛ぶ迄の時間は、瞬きにも満たなかった。
 それを見送るでもなく、太郎はこの日二度目の舌打ちをした。吹き飛ばしたせいで、馬鹿者共の身ぐるみを
剥げなかったからだ。

原文に忠実なリライトをしてみました。こんなヘタレでゴメンな>>704
710695:03/02/27 02:40
>>687
レスありがd。漏れが>>695を書く時に考えたのは、
・斬る所を直接書かない
・納刀(剣だから納剣かも)は時間掛けてるっぽく
・フード付きマント(返り血対策)
でつ。

あと原文を読んで初登場シーン(直後の見せ場?)かなって思いますた。
つうか普段何も書いたり読んだりしてないと、まともな感想すら書けなくてやんなる。


711強行偵察型ザコ:03/02/27 19:11
書いていて思ったこと。
殴り合いでグロッキーになった状態は、酒で泥酔状態になった時に
似ているのでしょうか。
違うとしたら、「地面が波打って見えた」とか「吐き気がする」てのは
使えないなー、と思いまして。
712名無し物書き@推敲中?:03/02/27 20:27
>>711
昔鉄パイプでぶん殴られた事があったけど、本当に地面の方から起きあがってにじり寄ってくる様な感じでした。
7131/2:03/02/27 20:51
 男は銃を構えると何のためらいも無くその引き金を引いた。
 火薬が破裂し、その衝撃によって押し出された弾頭は螺旋状に回転しながら
容赦無く健介の胸を貫通していく。どろりとした血が胸から流れ落ちそのまま
健介は前のめりに倒れていく。
 男はそれでも容赦無く倒れている健介を撃ち続ける。弾頭が身を貫くたび健
介の体はうちあげられた魚のようにはね、血を辺りににまき散らす。
 ワンカートリッジ分の銃弾、全てを健介に浴びせた男はそれでもまだ撃ち足
りないようで、新たなマガジンを装填し、銃口を再度健介に向けた。
「それで終わりか?」
 その声が男の耳に届いたとき、男の視界から健介の姿は完全に消失していた。
 男は驚き、急いで辺りを見回すがどこにも声の主を見つけ出す事が出来ない。
 その瞬間男の頭上の風が音を鳴らす、男は急ぎ上を向くがその視界が捕らえ
た物は一面に広がる影。それが男の顔お覆い、そしてめり込む。
 ポキ、そう小気味のいい音が鳴り、つうと赤い血が糸を引き男の顔が影から
離れていく。
7142/2:03/02/27 20:52
 男の顔に触れていた物は健介の足の裏であった。男はそのまま倒れていく。
健介は空中で体を前に倒すと腕を伸ばし、まだ地面まで到達していない男の頭
部を掴む。そのまま体を横に回すと、男の体は掴まれた頭を軸に回転し、地面
へと激突した。
 鈍い音が鳴り、それにともなり土がめくれあがる。
 あたり一面に土埃が舞い、二人の姿を隠した。
 ――しばしの間静寂が支配した。
 次第にはれていく土埃、その奥に全身を血で濡らした健介が立っている。
 それは全て健介の体から流れ出たものだったが、もはやその体には傷一つ
ない。

初めて書いてみました。いかがでしょうか?
てか、アクションシーンすくないっすね。迫力ないし……もっと勉強してきます
715713-714:03/02/27 21:01
>>713の14行目は
「影はつうと赤い血の糸を引きながら、男の顔から離れていく」
でした。すいません
716>713:03/02/27 22:35
健介は見え透いたオ―バーアクションで中西の脳天を殴りつけた。もちろん寸止めと言って良
いくらいの打撃だが、中西は大きくぐらつくと顔に手をあてがい、頭を打ち振るった。
 観衆は熱狂し、解説は声を張りさけんばかりに絶叫する。四万五千人がリングに釘付けになる
中、俺だけが孤立し、冷めた目であたりを見まわしていた。はっきり言ってメインの試合状況よ
りも、なぜこんなものが、限られた人々にせよ、歓迎されているのか、俺には不思議だった。
 リング上では、中西の散発的な反撃を受けきった健介が、中西の背後にあるロープに向かって
突如走り出した。そして、健介がワイヤーロープに身を預けた時、あろうことか中西がくるりと
健介の方に向き直した。
 そんな馬鹿な、と俺は叫びたかったがすんでの所でこらえた。隣では、恐らく中西びいきであ
ろうと思われる男が、必死の形相で念のようなものを送っている。俺は空しくなった。
 健介のラリアートで、カウントアウトされた中西はぴくりとも動かない。興奮冷めやらぬ会場
では、歓声が鳴り止まなず、念を送っていた男は、中西の頑張りに拍手を送っていた。
 健介がマイクを持ち、何事か自画自賛を始めた時、俺の中で何かが弾け、同時に怒りがどうし
ようもないくらい膨らんでいった。
 もうどうなってもいい―――俺は四万五千人に喧嘩を売ることに決めた。

 俺の中に健介はこんな感じ、名前一つでイメージが決まってしまう事もあるから、
描写で勝負する時は、名前にもこだわった方がいいと思う。
 健介でいくなら続き書いてくれ。
717名無し物書き@推敲中?:03/02/28 01:08
>>716
それはつまり、>>714に貴方の書いた文の続きを書けと言ってるんですか?
718名無し物書き@推敲中?:03/02/28 01:12
>>716はプロレスを侮辱したいだけだろ。
719716の続き:03/02/28 03:00
 そして、俺は今まで茶番が展開されていたリングの上に立った。目の前では健介が、
退場していく中西に向って罵りの言葉を浴びせている。
 眼前に有る背中。ゴテゴテとした、飾り以外の何ものでもない肉に包まれた、隙だらけの背中。
しかし奇襲などはしない。例え1%と言えども俺の勝利を曇らせる要因があってはならないからだ。
 俺がリングを理解するのに十分過ぎる時間を於いて、健介はようやく闖入者の出現に気付いた。
 目を合わせれば、尚更ハッキリ解る。相手は脚本頼みのヒーロー。恐れる必要など微塵もない。
マイクを持ちながら一言も発しないその姿は、ビクビクと震えるよりなお滑稽だ。
 俺はこのピエロを許しはしない。神聖な戦いを侮辱したこの男の罪は、俺の手で裁く。臭い飯を
食う覚悟など、とうに出来ていた。その証拠に、ここに立つ為に何人かのレスラーの顔面を血の海
に変えてやったのだ。どのみち後戻りは出来ない。
 健介が呆然とマイクを捨て、それが奏でた金切り音がゴングとなった。
 俺は小刻みに全身を揺すりながら間合いを詰める。健介は、身動き一つ出来ない。失望だ。
ノーザンライトは、ストラングルホールドはどうした?
 最後の一歩を踏み出し、俺は左の拳を放った。健介はガードすらまともに出来ず、差し出した右腕の
肘辺りに破裂音を響かせる。
 フィニッシュ!!
俺は健介のがら空きになった横面目掛けて渾身のハイキックを叩き込む。その手応えと衝撃は、
修行時代北海道で耳にした凍裂の響きを思い出させた。
 意識を飛ばした健介は、先程差し出した手を泳がせて前に揺れ始める。このまま俺が少し右に
動くだけで、4万5千の客は悲鳴の大合唱を始めるだろう。
720716の続き:03/02/28 03:03
 瞬間。
 目に映るカクテル光線が帯を引いてすっ飛んだ。足が止まらない。何が起こったのか、取り敢えず
体勢を整えなければ。
 先程の健介さながらにロープに身を預けた俺は、激痛を吐き出した。あれほどしなやかな、しなやかな筈の
ロープが、背中に一文字にめり込んだのだ。
 そんなバカな?何もかもが信じられなかった。背骨か?肋骨か?とにかくどこかの骨が折れたに違いない。
 必死に呼吸を整えようと、1,2歩前に出た俺は、見上げる程の肉の塊に遭遇した。
 健介だ。先程までと同じ、ブヨブヨの見せかけ男。右手には俺のシャツの切れ端を掴んでいる。
 ウソだ!ウソだ!! ウソだ!!
 俺は頭の中を駆けめぐるネガティブなイメージを全て捨て去ろうとしたが、それどころでは無いと身体が
痛がるのを止めてくれない。
 健介はそんな俺を嘲りもせず、只ゆるりと肉まみれの右腕を振りかぶる。
 逆水平。腕の線で打つと見せかけ、平手を押し当てて音を出すだけの、プロレスの見せ技。
 轟!!
 丸太の様な腕が空を薙いで迫る。
 耐えてやる!! こんな見せ技耐えてやる!! こんなインチキ!! インチキッ!!
 死に物狂いで念じる俺の視界の端で、さっき打ちのめしたレスラー達のニヤケ顔が並んでいた。

私の中の「俺」のイメージはこんな感じです。
>>716さん如何ですか?
721716:03/02/28 19:49
>717
あつかましいですよね。すいません。と思ったら書いてくれた人がいた、感謝。
>718
そんなことないです。俺の中では最後に「俺」は熱狂的なプロレス支持者に
なる予定でした。
>720
かなりイメージ近いです。俺の中ではもっとコメディー調になる予定でしたが
展開も酷似してました。
ところで、「闖入者」読めないっす(涙
722713-714:03/02/28 21:56
誰か、あたいにアドバイスをば!
もしや、続き書かなかったらおあずけですか?
723名無し物書き@推敲中?:03/03/01 01:29
>>721
ちんにゅうしゃ
と読みます。

>>722
残念ながら、只人が少ないだけです。
薄暗い、林の中。
自分の周りの大気が重く感じられる。泥の様に体に纏わりつく。
今日一日だけで数十回は味わった感覚だ。
あらゆる物の動きが遅く見える中、自分だけが普段と変わらないスピードで動いている。
……『ノイスタン社』が開発した、人間のリミッターを解除する薬。それの効果だ。
あらゆる感覚から入る情報が通常の数倍のスピードで処理され、その処理にあわせるように筋肉も強化される。
自分の横を、自分と同じスピードで動く者が現われた。
『敵』だ。
それを認知すると同時に、自分は『ノイスタン社』の作り上げた対人兵器『超低速散弾射出銃(スロウショットガン)』を構えていた。
構えると同時に、トリガーを引く。銃口から、直径五ミリ程度の球体が、数百個バラバラの方向に飛び出る。
薬品で強化された人間でも、最大で一メートルまで広がる弾幕を無傷で抜けるのは難しい。
更にこの銃は、銃弾のスピードが通常に比べて極端に遅い。
貫通する事無く、相手の体の中に弾丸が残るのだ。
次の瞬間、弾丸は急にスピードをあげて『敵』に食いこんだ。
急加速した弾丸から、薬の効果が切れたのだと、認識する。
自分は、林の中の木に寄りかかって、こしのベルトからシリンダを抜き取る。
針をつけて、首筋に当てて、シリンダのボタンを押す。空気圧で、一気に中の薬品が血液中に流れる。
再び重くなった大気を疎ましく感じながら、自分は、永遠に現われつづける『敵』との戦闘を頭の中でシュミレートしつづけていた。
725R次:03/03/02 02:37
久しぶりに来たんで早速コメントを。

>>724さん
>それを認知すると同時に
ここの「認知」は「認識」の方がいいのでは?認知はちょっとニュアンスが違う気がします。

また、
>構えると同時に、トリガーを引く。銃口から、直径五ミリ程度の球体が、数百個バラバラの方向に飛び出る。
という所ですが、
「構えると同時にトリガーを絞る。炸裂音と共に数百発の散弾が『敵』に向かって吐き出された。」
くらいで十分ではないかと思います。

あと、蛇足ながら散弾について少し。
散弾はご存知のとおり球形をしているので、元々貫通能力が低いんです。そしてその分凶悪な殺傷能力を発揮する。と。
そんなわけで、ショットガンの弾速を必要以上に遅くする必要はないんですよ。
散弾は通常30cm四方位まで広がるという話を聞いているので、「1m四方に広がる散弾」というのはべらぼうに広い範囲と言えるのではないでしょうか。
弾速が遅い事よりもこちらのほうを特徴として強く出して「広域拡散型散弾銃(ワイドシェルショットガン)」という様にしてみてはどうかと思います。
726ラッキーアイテム:03/03/02 14:13
>>724
>シュミレートしつづけていた。

「シミュレート」ね
728名無し物書き@推敲中?:03/03/04 01:29
批評期待age
729名無し物書き@推敲中?:03/03/04 01:31
>>728
どれを?
730名無し物書き@推敲中?:03/03/04 01:58
>>729
ど れ で も
            〜 完 〜
732名無し物書き@推敲中?:03/03/04 04:22
〜 完 〜
 >>731は満足の溜息と共に、【書き込む】をクリックしたばかりのマウスから手を離した。
 これで良い。今日も良い仕事をした。>>731は己がその日行った全ての煽り行為を思い出し、薄い笑いを浮かべた。
 PCの電源を切り、席を立つ>>731。胸のポケットをまさぐり、煙草を取り出し火を付けた。衝立で
仕切られた喫煙スペースまでは後数歩あったが、この時間、それを咎める者も居ない。
 24時間営業のインターネットカフェ。>>731は店が出来て以来の常連だ。暇を見つけては、
この店に来て煽りや荒らしを繰り返していた。
 彼がそうなってしまったのは、ある挫折がきっかけだった。自らの文章力の限界。それまでの
人生の大半を捧げて来た一つの才能の頭打ちが、彼の何かを狂わせていた。
「クソッ!」
 突如として声になった悪態は、数少ない他の客達の耳朶を打った。脊椎反射で非難の眼差しを向ける
深夜の住人達に気圧され、>>731は小さく頭を下げた。
 喫煙スペースの長椅子に腰掛けて、途端に煙草を揉み消す。迷っていた。きっかけが欲しかった。
再び叫びそうになって、代わりに頭を掻きむしった。
 セルフサービスのコーヒーを入れながら>>731は更に苦悩する。席に帰り、今度こそ建設的な書き込みが
出来るだろうか?暗色の液面に希望に満ちていた頃の、自分の幻影を見た。
 >>731は迷いながらも珍しく前向きになっていく自分の内面を感じていた。今度、あの椅子に座れば…俺は…
 頭の中のその言葉は、突如として途切れた。
 横切ろうとした一つのディスプレイを見て、凍り付いた様に動けなくなっていた。
〜 再開 〜
 そう書き込まれた本文欄。それが先程まで自分が書き込んでいたスレッドだと>>731は確信していた。
 突如として目の前に表れた>>732と言う存在。
 既に>>731の頭脳は、この男をどう貶すかを考えるべくフル回転を開始していた。
つ づ く



733名無し物書き@推敲中?:03/03/04 09:02
>>732
2時間掛けてそれかよ(w
>>733
おいおい、想像力があるのかなさすぎるのかハッキリしろよ。
同一人物か? ん?
735名無し物書き@推敲中?:03/03/04 10:38
>734
意味わかんね
>>735
2時間後に書いたのが同一人物だと、なぜ判断したのか?ってことだろ
737733:03/03/04 12:38
>2時間後に書いたのが同一人物だと、なぜ判断したのか?ってことだろ

もし良ければ、>>733のどの部分からこういうニュアンスを感じ取ったか教えてくだちい。
単にカキコ時間見て煽ったのは、マズかったですか?
おう。つっこみどころがずれてる。
739R次:03/03/04 17:53
>>713-714さん
2/2の方で、「そのまま体を横に回すと〜」以降の健介の動きが追えませんでした。もう少し、詳しい描写があるといいと思います。
また、男が地面に叩きつけられた所ですが、
>鈍い音が鳴り、それにともなり土がめくれあがる。あたり一面に土埃が舞い、二人の姿を隠した。
ここを土がめくれ上がる描写と土埃が舞う描写に分ける必要はあるんでしょうか。私が書くと

鈍い激突音と共に土煙が上がる。その中から、全身を血で染めた健介が立ち上がった。

となると思います。

これだけ土煙が上がってるって事は、>>713-714さんは相当土が乾燥してる所での戦闘か、とてつもない力で叩きつけられたかのいずれかのイメージで書かれているんですよね。
もし後者であるなら叩きつけられた男は原形を留めていないでしょうから、返り血の描写が必要になります。
あと、地面の状態によって土煙が上がる、上がらないというのもありますよね。

気になったのはこのくらいでしょうか。初めて書いたにしては上手だと思います。
740713-714:03/03/05 16:18
ご指摘ありがとうございます。
今度からはもっと設定をちゃんとして、細かい所まで描写できるよう努力します。
あと、ちょっとでも褒められると照れちゃいますね。
>690
まるで手先だけで剣を振るったかの描写ですね。
腰を入れて剣を振るったほうが迫力が出ますよ。
742741:03/03/05 20:25
>690ではなく >>687でした
>713-714
登場人物の視点から知覚できることだけで描写したほうが良いでしょう。
映画や漫画のように「神」の視点で書くと感情移入しづらいですよ。例を挙げると、

>>火薬が破裂し、その衝撃によって押し出された弾頭は螺旋状に回転しながら
このようはことは人間には知覚できませんし、登場人物の「男」や健介の感じたこと
とも思えません。筆者が神の視点で状況を解説すると臨場感が失われます。
>724
抜群に上手いですね。とても読み応えがありました。
通常の「数倍」のスピードでは普通の弾丸は見切れないでしょうから、
「超低速」散弾射出銃と言うアイデアは面白いと思います。
しかしながら、通常の銃で戦うほうが自然かな。
745名無し物書き@推敲中?:03/03/07 00:00
「キッサマぁぁぁッ!!」
ドッッグォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォム!!
ジャッカルの構えたスーパー光線銃が火を噴いた。
「無駄無駄無駄ァァッ!!」
ビユュィィィィィィィィィィイィィン!!
すかさずバリアを展開するサウザー。
バシュ!!バシュ!!バシュ!!
その背後からサウザー愛用のサイコリフレクターインコムビット4096機が一斉に飛び出した。
キュピキュピキュピキュピキュピキュピキュピキュピーーーーーーーーン!!
バリア外から回り込んだビットのビームがジャッカルを燃やした。
ズッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!
「やったぞ!!虫ケラめ!!」
しかしサウザーの笑みは一瞬で凍り付いた。
バリバリバリバリバリバリバリ!!
爆炎から飛び出してきたのは回転ジャンプをするジャッカルだ。
「しまった!!俺とした事が、ヤツがトルネードジャンプ中、3秒間無敵状態になる事を失念するとは!!」
「くたばれーーーーーー!!」
ジャッカルはすかさずフルバーストカートリッジをセットしたスーパー光線銃をブッ放した。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴォォォォォォィィィィィィィィィン!!
「ギャーーーーーーーーーーーー!!」
サウザーは黒コゲになった。
「手強い相手だったぜ!!」
ジャッカルの戦いはまだまだ続く!!

皆様どうぞ遠慮無く参考にしてください!!
「キッサマぁぁぁッ!!」
ジャッカルの構えたスーパー光線銃が火を噴いた。
「無駄無駄無駄ァァッ!!」
すかさずバリアを展開するサウザー。
その背後からサウザー愛用のサイコリフレクターインコムビット4096機が一斉に飛び出した。
バリア外から回り込んだビットのビームがジャッカルを燃やした。
「やったぞ!!虫ケラめ!!」
しかしサウザーの笑みは一瞬で凍り付いた。
爆炎から飛び出してきたのは回転ジャンプをするジャッカルだ。
「しまった!!俺とした事が、ヤツがトルネードジャンプ中、3秒間無敵状態になる事を失念するとは!!」
「くたばれーーーーーー!!」
ジャッカルはすかさずフルバーストカートリッジをセットしたスーパー光線銃をブッ放した。
「ギャーーーーーーーーーーーー!!」
サウザーは黒コゲになった。
「手強い相手だったぜ!!」
ジャッカルの戦いはまだまだ続く……

ほら、体裁は整った。煽りとしてはまだまだ。

747名無し物書き@推敲中?:03/03/07 00:24
>>746
いきなり擬音取るなよ。
自演するヒマもありゃしねえ。
748名無し物書き@推敲中?:03/03/07 00:38
>>748
凄い洞察力だっ! 激しく間違っているが。落ち着けよ、世間は悪意だけが
みちいるわけじゃねーんだから。
つまり何とか読める文章にさえなってりゃ擬音はお好みで入れろって事種?
751名無し物書き@推敲中?:03/03/07 15:14
>745
携帯から見ると素晴
らしい文章だと解り
ますね。アフォ
752名無し物書き@推敲中?:03/03/07 21:09
ジャッカルの構えたスーパー光線銃が火を噴いた。
すかさずバリアを展開するサウザー。
その背後からサウザー愛用のサイコリフレクターインコムビット4096機が一斉に飛び出した。
バリア外から回り込んだビットのビームがジャッカルを燃やした。
しかしサウザーの笑みは一瞬で凍り付いた。
爆炎から飛び出してきたのは回転ジャンプをするジャッカルだ。
トルネードジャンプ中、3秒間無敵状態になるジャッカルは,
すかさずフルバーストカートリッジをセットしたスーパー光線銃をブッ放した。
サウザーは黒コゲになった。
「手強い相手だったぜ!!」
ジャッカルの戦いはまだまだ続く……

さらには、こうでも良い。
俺、ものすごく重要なことをやってるよ? わかる?

753名無し物書き@推敲中?:03/03/07 22:47
その時、京の書院では藤娘が羽織っていたブラウスをさらさらりと足元へと落としていた
ブラウスって羽織るものなのか?
755名無し物書き@推敲中?:03/03/07 23:46
固定観念
>>752
つまりここはアクション描写スレッドだから描写以外の叫び声や擬音は一切禁止って事種
>>756
というか、アクションシーンにオノマトペやセリフは必要か?ってことでわ?
758名無し物書き@推敲中?:03/03/08 00:19
!!もだめぽ
>>755
読者なんざ「固定観念」で判断しながら読むもんだって
760名無し物書き@推敲中?:03/03/09 02:36
始まる前から私は不安でした、彼が剣を何度も取り替えていたからです。
しばらくの間、突いて、しならせ、戻しては、従者に別の剣を求める、
剣はいつもの剣なのに、まるで見知った剣がないかのような様子でした。

ほどなく不安は適中しました。
彼が敵に対峙し、剣礼一閃、審判者が頷きハンケチが落ちる、
落ちる間もなく両者が跳んで、彼は右胸に切っ先を、敵は下腹に陽動を仕掛ける、
無駄な動きの敵剣を過ごして直攻、と、見れば彼の剣は肩上の空を突き、
勢い余った両者は半身をぶつけた、そして四肢をもつれさせてやっと動きを止めたのです。

手が剣に合わない、そう彼は吐き捨てました。足が手に合っていない、そう私が言いますと、
足は合ってる、手が合わないんだ、畜生、と彼は応え、同じ剣を取って位置に着きました。

彼が敵に対峙し、剣礼一閃、審判者が頷きハンケチが落ちる、
落ちる間もなく両者が跳んで、彼は右脇に陽動を、敵はまっすぐ直攻を仕掛ける、
彼が二歩幅飛び退くと、手のひら幅ほど剣を跳ね上げ直攻を弾き、しなった剣先は
敵の脇窪に吸い込まれてゆく、その場で敵は身をそらし、彼の剣がまたも
宙を刺すのを見るまでもない、弾かれたはずの敵剣が彼の胸を迎えていたのですから。
あばらを剣がこすらぬように、すぐさま敵は剣を抜き、彼になにやら言ったそうですが、
私は彼に駆け寄るのが精一杯で、そのあたりの事は後で聞かされて知ったのです、
三日のちに傷から菌が入って彼は死にました、それは皆様も御存知の通りです。
761760:03/03/09 03:00
よろしくお願いしまつ
>761
古風な文体でとても上手ですね。もう少し読点(、)を減らしたほうが良いと思います。
漢字と仮名を上手く使い分けたり単語の並びを工夫して、読点に頼らずにメリハリを
つられれば長い文でもスッと読んでもらえるでしょう。
競技はフェンシングですよね。試合が始まる前にどんな競技か読者に分かるように
もう少しヒントがあったほうが良いでしょう。日本刀で戦っていると思って混乱して
読むのを止めてしまう人もいると思います。
763名無し物書き@推敲中?:03/03/13 02:26
保全age
>>760
とても読みにくいです。
一人称というよりも、口上筆記のように未整理だからでしょう。
また、攻防も目まぐるしい攻防というよりは、どちらがなにをしているのかが
錯綜しすぎて展開が伝わりません。
行頭と行末からみるに、印象的な作品を書ける才能があると思います。
たぶん、あなたのような人を荒削りだが魅力がある、ということになるんでそう
765762:03/03/13 22:10
>764
760を音読してみてください。目だけで追うと読みづらいかもしれませんが、
ゆっくり声に出して読むと、リズムがあって良い文だと気付かされませんか?
>760は翻訳か何か?
とりあえず句読点の使い方を。
767名無し物書き@推敲中?:03/03/14 21:53
おまえら たてたて って よこがおるすだから ぶんしょうもだめなんだよ
768名無し物書き@推敲中?:03/03/14 23:29
行の頭とケツだけでよく判断できるものだと感心してみたり。
>>768
764が言ってるのはそうじゃねえだろ。短絡的なやつめ。

>>765
それを読者に期待するのはどうか?
770765:03/03/15 00:42
>769
押し付けがましい言い方ですみませんでした。
読み方は読者の自由ですね。
771760:03/03/15 01:31
色々と感想をありがとうございます。勉強になります。
>>762
昔の決闘みたいな一直線上戦闘と刺突攻撃をやってみますた。
言葉のリズムで緩急をつけるのは本当に難しい。
>>764
そう、その未整理なままの口述がやりたかったんです。
口述でもアクションが立ち上がるような文章が書きたいものです。
>>766
カギカッコと句点を極限まで減らすタブッキ体を模倣してみますた。
772760:03/03/15 01:39
カギカッコと句点じゃねー
引用符とピリオドですだ。
773名無し物書き@推敲中?:03/03/18 11:50
きょうこそはなにかかきこもうとおもいます
期待してたのに
775名無し物書き@推敲中?:03/03/19 12:16
>>774
だいじょうぶ。きょうこそなにかかきます。
776名無し物書き@推敲中?:03/03/19 17:05
>>775
カケヨカケヨー
7771/4:03/03/19 22:47
 空にあるのは黒い月だ。

「カモン……」
 男が呟き、伸ばした指先を、ちっ、ちっ、と軽く揺すった。
「NOVAウサギチャン……」
 いやらしく口の端から突き出された舌が唇の上を踊る。
「イッパイ聞ケテ、イッパイ喋レル」
「イッパイ聞ケテ、イッパイ喋レル」
 まるで状況を理解していないようなNOVAウサギの歌声が答える。
リズミカルに体を揺する桃色物体。長い耳がゆらゆらとたなびく。
「イッパイ聞ケテ、イッパイ喋レル……」
「アハァ……」
 男が笑った。無表情に思われた土気色のその面(おもて)。
首の下に蠢くぶ厚い筋肉と相俟って、酷く不気味に感じられる笑みだった。
「講師、ハ、外国人……」
 そう、漏らした。
7782/4:03/03/19 22:47
「イッパイ、イッパイ……」
 静かに殺気立つ男を、まるで小馬鹿にでもしたかのようにNOVAウサギが続ける。
ふりふりと小気味よく尻を振る様は、これから死合う者が見せるものとは
とても思えなかった。可愛らしさ全開のコミカルショット。
 しかし、丁度NOVAウサギの体が男に背を向ける格好となったその刹那、
「アハァッ……!」
 全身の筋肉をこれバネと変えて、男の体が宙に舞った。
 無防備なウサギの後頭部を狙いすました拳の一撃。容赦というものの
微塵も感じられぬ切っ先。
7793/4:03/03/19 22:47
「ぎぽ」
 にもかかわらず、次の瞬間、そんな、蛙の潰れたような声を漏らしていたのは
男の側だった。
「イッパァイ!」
 異様な角度で、NOVAウサギの右腕が高々と突き出されていた。まるで、
空間そのものを捻じ曲げたかの如きその角度。みしみしと音を立てる男の頬骨。
「イッパイ聞ケェェ!」
 振り返りざまの二撃。返す左手によって繰り出された今度のそれは、男の顎の先端を捉え、
そして、最短の曲線を描きつつ、完全に振り抜かれた。
 涎と血漿とヤニ臭い前歯が一度に吹き飛び、ふざけた調子で男の首がぐるりん、と
回転する。
 そして、たったそれだけで勝敗は決してしまっていた。
7804/4:03/03/19 22:48
 だから、次にウサギが放った第三撃は、オーバーキルだったと言わざるを得ない。
にもかかわらず、それは今までのものよりも尚、重い一撃だった。
 ……一撃? いや、違う。
 繰り出されたのは、連打だ。弾倉の存在など忘れてしまったかのような、
フルオートの連続射撃。
「イッパイ聞ケテッ」「イッパイ喋レルッ!」
「イッパイ聞ケテッ」「イッパイ喋レルゥゥッ……!」
 機械的とさえ思えるリズムに乗って、文字通り致命的(クリティカル)な
ダメージを積み重ねていく。禍々しく握り固められた両拳が振り下ろされる度、
アスファルトがのしかかる軋轢に悲鳴をあげ、砂礫が巻き上がる。
「イッパ」「イッ」「イッパァァァイィィ………!」
 ごん、ごん、ごつん。
 巨大な金槌を振り下ろしでもしているかのような轟音だけが続く。
781名無し物書き@推敲中?:03/03/19 22:50
と、いうような文を思わず書いてしまったのは
http://nova324929.hp.infoseek.co.jp/index.html
を、今しがた見てきたせいなわけで。
講師、ハ、外国人。
うまい。
というかえらく書き慣れてやがる。
真剣になるのを照れてやがるな、てめえ。
783名無し物書き@推敲中?:03/04/06 22:07
age
784エヴァっ子:03/04/08 13:40
何か書こうかな
785エヴァっ子:03/04/09 05:04
そいつはこの部屋の中で、スカッシュの球のように壁、床、天井を跳ね回った。
常人なら視認するすることも不可能なスピード。奴の足が蹴るたびにコンクリートの壁は軋んだ。
俺は奴を凝視した。
……いける。眼は追いつく……おそらく、身体も。
俺は床を蹴ってふわりと壁に降り立った。
やつが直線の、高速運動を得意とするなら……俺は曲線的な動きの肢脚技術を応用した低速に見える動きを得意とする。
肢脚技術とサイバネ技術、俺と奴。俺たちにはもう壁や床といった概念がない。全てが地であり、空だ。
俺は大きく、息を吐いた。
気を抜いたら負ける。そして、ミスをしても負ける。
五感を完全に覚醒させ、ありとあらゆる情報を収集、そして分析。
高鳴る鼓動がいやにでかく感じられる。
俺はコートのポケットからナイフを取り出す。
縦に振った腕から、ナイフは放たれる。
奴は易々と、顔面めがけて放たれたナイフを跳躍でかわした。
奴の身体に掠りもせず、ナイフはコンクリートに刺さって小さな音を立てる。
にぃ、と奴の口が緩む。
奴は強く床を蹴った。一瞬にして俺の足下に奴は着地。奴の足が大きくバネのように縮んだ。
そして、跳ぶ。奴は俺の身体に、そのスピードを利用した体当たりを仕掛けてきた。
だが、それは肢脚によって生み出された分身。奴が当たったのは俺のコートだけだった。
「俺なら、ここだよ……」
闘牛士のように、コートで奴を交わしながら俺はささやいた。
奴はきっと理解できないのだろう。何故自分が死んだかを。
俺のコートは特殊な酸を吹き出すコートだ。
本来機密保持の自殺のために使うその機構は、あることをきっかけに発動する。
にぃ、と俺の口が緩む。
先ほど投げたナイフから伸びた、蜘蛛の糸よりも細い糸。それがスイッチ。
頭からコートに突っ込んだ奴は、そのまま跳んでいった。そして壁に激突するよりも速く、奴はナイフの糸を引っ張ってしまうだろう。

その瞬間、酸は吹き出す。
奴はきっと理解できないのだろう。何故自分が死んだかを。
>785
これだけ常人離れしていたら特殊な酸も平気な予感
語彙に幅がないのが如実に出てる。同じ物や動作でも異なる言い回しした方がいいよ。
バリエーションつけないと文章が単調になる。
アクションシーンで単調な文章じゃ全然スリリングな感じが出ないわけで。
788エヴァっ子:03/04/09 13:24
サンクス。
語彙か……。
789エヴァっ子:03/04/12 00:58
ところで誰かトンファーの描写を正しくできる人っている?
エヴァっ子、帰れ。
791名無し物書き@推敲中?:03/04/12 02:54
トンファー…無理だお。どの動きにどの程度威力があるのか把握出来てねえもん。
自信持てないので書けまちぇん。フェザースタッフとかなら…
書きかけてたけど長くなってきたのでやめ。めんどい
ひでェ
794エヴァっ子:03/04/12 10:18
だよなぁ。
トンファーって殴るときに半回転させるらしいけど、それもよくわからん。
795名無し物書き@推敲中?:03/04/16 09:48
トンファも解らないのか、かす!
じゃあもっとかんたんなおだいクれてやるからとっとと汚名挽回しる!
と言う訳で
乳切木vsマロホシ
でもかけ!
>>795
お前がチャクラム対スリングの戦いでも書けやボケ
じゃあオレが
チャクラとレスリングの戦いを書きます。
汚名挽回?
汚名挽回:悪党が自らの善行を暴かれた屈辱を晴らす為に用いる言葉。
汚名は返上するもの
挽回するのは名誉

以上、威勢良く「カス」「お題くれてやる」と吠えた>>795が一番
低脳だったことを露呈した瞬間でした
「バキ」のスレから派生した小説をまとめてるとこがあった。

アクションの連続なんだけど、内容の好き嫌いは別にして
アクション描写としてはどう思う?
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Queen/1309/top.html
802名無し物書き@推敲中?:03/04/16 18:25
バキネタはもういいですよ。
真空波動拳や竜巻旋風脚の世界よりは、いくぶんましではありますが。
>>800
返還ソフトから

汚名挽回<<「汚名返上/名誉挽回」の誤用>>

ってな風に注告分まで出るような吊りをそれとも築かづに
的を得たつもりでさらしあげるお前が一番のばかだ!ばか!
>>801ゲットおめ
初めの方読んでみたけど、なんかラベル低い気が…。
板垣ファンなら夢枕意識しまくりな文章書きそなんだが…。
アクション描写を鍛える為に、オレは漫画のアクションシーンを忠実に文章化するという
鍛錬法を実践しています。しかしコレがなかなかに難しく…。
806名無し物書き@推敲中?:03/04/16 21:44
元が格闘漫画らしくジャブやら右フックやら中段突きやらが描写すっとばして多用されてる。
なんか格ゲーのコンボの技名だけ書いてある項略本みたいだ。>バキ

>>805
情報量が多くてイヤになるよな。
項略本ってなんだよ漏れ。攻略本ね。
このやり方はこれでスピード感がでるかも。
でもなんだね、アクションは対決するモン同士に因縁や殴り合う意味がないと燃えないな。
文としてはどうかと思ったけど、因縁だけはよくわかってじんわり燃えてしまった>バキ
799,800はダイターンを知ってるな。
たれでもいいからネタ書いてたもれ
イヤ、マジで頼むわ。漏れは餅がどうにもならん…。
>>809
>>801どう思うのよ?
恥の上塗りはよせ。
目の覚めるようなアクションまだぁ〜?
813山崎渉:03/04/20 01:40
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
問題:山崎渉をモノスゴイ勢いで叩きのめして下さい。
(武装による攻撃もかまいません)
彼が、二度と立ち上がれなくなるくらいの攻撃を頼みます。
815名無し物書き@推敲中?:03/04/30 01:00
さああくしょんかけ
アクションのお手本になりそうな小説ってどんなのがある?
忍者モノと銃撃戦を書きたいんだけど、うまく行きそうにないんで。
   
・・・ターンッ!!

銃声が鳴る。ヤツの頭をブチ抜いた音だ。
これで仕事は完了した。もうここに用はない。
後は組織の仕事だ。さっさと消えよう。

いつも通りタバコを吹かし、辺りから気配が無くなる。


---もう慣れてしまい何の感傷も沸かなくなってしまった。
俺の名は鷹嶋良馬。仕事は諜報活動。スパイともいう。

組織は・・・後でわかるさ。後でな。
この仕事が終われば、俺はこんなヤクザな商売から身を引くつもりだ。
海外で今まで忙しかった分、のんびり暮らすつもりさ。

しかし、その後一つの事件が舞い込んでくることになる。
818名無し物書き@推敲中?:03/04/30 23:20
>>816
@漫画「アップルシード」の戦闘シーンを完全に文章化出来るまで修行
Aカムイ伝でも読む
これでカンプェキ
>>817
俺はハードボイルドはあんまし知らんが
(原ォぐらいしか読んだことないが)
ちと言わせて貰うと
・ハードボイルド系で擬音(ターンッ!!等)の使用は拙い。
 この場合は単に「銃声が轟いた」ぐらいでいいのでは?
・一番最後の文がしっくりこない。
 間にワンクッション(地の文)置いた方がいいと思う。
というか殺陣じゃねえし
>>817
いきなりコレ↓を思い出してワロタ
  ;y=ー(゚д゚)・∵. ターン
817>>821
実際、モデルにしている。
823821:03/05/02 11:26
マジかよ!!(w
んじゃこの文章を正確にあらわすと
こう↓か?

( ´∀`);y=ー(゚д゚)・∵. ターン
 ↓
┐(´∀`)┌ フーヤレヤレ
 ↓
(゚д゚)y-~~~ ウマー
 ↓
|)彡 サッ
>>818
アップルシードなんて持ってないよ、欲しいけどさ。他の漫画のアクションシーンの文章化でもいいのか?
825強行偵察型ザク:03/05/02 19:37
>824
「北斗の拳」とか?。「男組」もお勧めです。
826名無し物書き@推敲中?:03/05/03 11:01
バキを見てアクションの組み立ての中で
肉体の撓みを描写する練習も良いかも。
視界がぼやける、体が気だるく重い。
理由は実に単純、それは左腕が血で真っ赤に染まっているからだ。
目の前には黒い外套を纏った男が一人、片手には銀の輝きを持つ片刃のナイフ。
このままいけば、数秒後の次の一撃で確実に獲られる。
死が目前へと鎌首をもたげて迫ってきた。
――ああ。それなのに、自分は何故こんなにも冷静でいられるのだろうか。
これも簡単だった、心と体の両方が生き延びるために箍を外したのだろう。
――ふいに濁っていた視界が拓けた。
男の腕がぶれて、自分の頚動脈へナイフが伸びる。
横に逃げれば、斬撃の軌道を変えて心臓に。
後ろに退けば、踏み込まれて上半身のいずれかに刺突を貰う。
攻撃を弾くにも、払うための武器が無い。
ならば――
ナイフの軌道上に血まみれの左腕を差し出した。
一瞬、遅ければ首筋を切り裂いていたであろう牙はその腕に飲み込まれた。
激痛が走る、奥歯を噛み砕いて苦痛に耐える。
止まったら、終わりだ。動かなかったら、幕は落ちる。
渾身の力をこめて、右足を男の腹部に叩き込む。
箍の外れた規格外の攻撃は、肋骨の数本と内蔵を破壊した後、男を弾き飛ばした。
右足がずきりと痛んだ、今の攻撃は我が身にも相当な負担をかけるらしい。
――それがどうした、この戦いで五体を気にかけるなんて命を捨てたと同義だろう。
二歩、後ろに飛んで間合いをとる。
左腕にはナイフが突き刺さったままだ、柄を右手で掴んで引き抜く。
また、奥歯が数本砕けた。
血と共に歯の欠片を吐き出して、左脇に破り取ったジャケットの袖を巻いて、止血。
逆手にナイフを持ち替えて、立ち上がった男と対峙する、その手には黒い刃のダガーが握られていた。
――時間は無い。早くしなければ、失血でこちらが終わる。
「殺してあげる」
――何気なく、口から言葉が漏れた。
右足に力をこめて跳んだ、筋肉が弾ける、耐え切れなくなったらしい。
――しかし左足はまだ動く、それならば勝機は残っている。
敵の間合いの限界に左足で着地して、そこを軸として右手を突き出し半身を回す。
右手に構えたナイフは、恐ろしい程の速度を保って男を捉えた。
男もダガーを突き出すが、この速度の前ではまるで無為。
ナイフは、男の右目に根元まで突き刺ささっていた。
――終わった、心と身体の緊張が急激に緩和されていく。
倒れ込む様に地面へと寝転んだ。
体中の関節が痛み出した、左腕と右足の感覚は無い。
だが彼女はそれでも生き残ったことに満足し、そして深い眠りへと落ちていった。


829名無し物書き@推敲中?:03/05/05 13:35
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
ある夜、激しい雨が降る森の中の一本道を一台の黒塗りのベンツが猛
スピードで走っていた。 後部座席にいた男が運転手に「もっとスピードを出せ
、急がないとワシは殺されてしまう。」と言う、車がカーブに差し掛かるとあたりまえのことだが
少しスピードが落ちた、その時、ソレを待っていたとばかりに「何か」が屋根
の上に「ボンッ」と飛び乗ったのだ、その音に気づいた後部座席の男が
顔色を変えてこう言った、「撃てっ、車から落とせっ。」そう言われると
前の助手席に座っていた胸元から銃を取り出し天井に向かって
「プシュップシュップシュッ」と3発撃った、銃にはサプレッサーが付いていた。
屋根の上にいた「何か」は屋根にしっかりとしがみ付き、ジワジワとボンネット
へ移動していた、運転手は突然視界をふさがれてあわてた、助手席の男は
ボンネット上にいる「何者か」を撃とうとした、だがそれより一瞬早く
「何者か」の右腕がボンネットに吸い込まれるように入った。
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
エンジンを一撃で叩き割られたベンツは闇夜をつん裂く爆発音と共に
爆裂した。 前に乗っていた二人は即死した、だが後部座席の男は間一髪
車から飛び降りていた。 「はぁわわ、痛っつぅぅぅぅ。」うめき声を
あげた後、この少し太った白髪の老人の顔は凍りついた。
目の前にボンネットの上にいた「男」が立っていたからだ。
老人は言う、「やっやめろぉ、ワシを殺さないでくれ〜。」
男は言う、「すまない、俺はお前がどうして殺されるか知らないがこれも仕事なんでな。」
男はスタスタと老人に近づく、老人は恐怖で震える目でこの世の最後の
映像を見た、男の目が緑色に光り手刀を振り上げる、老人は断末魔の叫び
をあげたがすぐに聞こえなくなる、老人の声をあげる首はすでに飛んでいた。
男はその場から立ち去る。 静けさを取り戻す森の中でベンツの残骸から
たちのぼった炎がまるでキャンプファイヤーのように赤々と木々を染めていた。

この文章書いた人の情報キボンヌ。つうかまだ連載やってますか?
一目見てビンビンに来た。
830名無し物書き@推敲中?:03/05/05 15:14
>>827-828に誰か感想書いてやってくれ。

>>829
死ねNeo
>>829
何ですかこのド下手な文章は・・・

832名無し物書き@推敲中?:03/05/05 17:29
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1052110190/l50

3部がどうなったか見に行ったらこんなスレがあった…。
>>829 お ま え か ?
833名無し物書き@推敲中?:03/05/05 22:28
なんか今マトリックスの新作映像で刀使って車(タイヤを車体側面ごと)斬ってたよ。
まだ刀をこんな扱いにするのか…。せめてタイヤの底斬れよ…。
834動画直リン:03/05/05 22:30
映画なんだし、しかも舞台は非現実なんだからビジュアル的におもしろい方を取るだろ
836名無し物書き@推敲中?:03/05/05 23:27
>>833
言われてみれば…って感じだけどあんなモノじゃない?
前回も特集とかじゃ特異な映像だけ強調されまくっててだめぽだったけど、
実際見に行ったらそんなにヘボく無かったし。
まあロボコップ3に比べたらマシって事で。
比べる相手がムチャだよ・・・ <ロボコップ3
838名無し物書き@推敲中?:03/05/06 19:22
ロボコ3の忍者ロボ考えた奴いつかぬっ殺す
839名無し物書き@推敲中?:03/05/07 20:42
漏れも味ッ子(アニメ)のロボコック考えた香具師ヌッ殺す
840名無し物書き@推敲中?:03/05/07 21:54
>>827-828
アドバイスなんて出来ンけど、
例えば敵のナイフ男の視点から同じ展開を描けますか?
無駄話は余所でやれ。
せっかく書き込んでくれたんだから>>827-828にもっとアドバイスとかしてやれよ。

>>829
すげえ…どんな心理状態で書いたかはしらんが無茶苦茶もいい所だな(w
>>827-828
俺からコメントすることは特に無い。
ただ、――の多用が、ある作品を連想させる。
オリジナリティにこだわるのなら、もう少し工夫して。
あとは読みやすいように改行するぐらいでは。
>>827-828
アクション描写ってのは、テンポが命だと思う。
その点で全体的にテンポがないかなあと感じてしまったよ。
内面描写の多さに起因してると思う。後、もっと削れる部分もあると思う。

例えばでだし。
>視界がぼやける、体が気だるく重い。
>理由は実に単純、それは左腕が血で真っ赤に染まっているからだ。
左腕の出血がひどい。体が重い。視界も歪む。
くらいにシェイプできるんでないかなと。これは好みかな。

でも、この文章が物語のどこに置かれるかってのも大きいとも思う。
ラストだったら、これくらいのしつこさもありだろうし、
その人その人の味もあるだろうし。主人公が生き残ることに必死な様子を、
内面描写減らして書ければもっとよくなると思う

作家志望じゃなくて、作家になる人はどんなだろうと思って、
この板来てる人間の意見なんで、あんまり参考にならないと思うけど、以上です。
漫画の間違った武器の使用方法を考察するスレ【5】
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1050675324/l50

↑少年漫画板のスレッドなんだけど、かなり勉強になる人も居るかも、と。
ミラー出来てるからパート1から読んでみれば?
漏れはヨーヨーの起源が狩猟武器だとは知らなかった。ハズカスィ
845名無し物書き@推敲中?:03/05/11 13:25
>>844
いいね。リニアガンとレールガンの違いとかは勉強になったよ。
>>842-843
とある作品で――というのが効果的に使われていたので
オリジナリティを低くして自分でも試しに――を使いこなせるかどうかやってみたんですが
やっぱり、オレの力量では書き終えてみると――の乱用が目立ってしまってますね。
今回のことは、いい勉強になったので次の作品に活かしていきたいです。

あと、今後はテンポの良いアクションと内面描写の両立を課題にしてみようと思います。
有益なアドバイスありがとうございました。
847名無し物書き@推敲中?:03/05/12 19:19
>オリジナリティを低くして






フーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン








……









フーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
>>847
そのあたりの采配は個人の自由だと漏れは思うぞ
漏れらがどうこう言う問題ではない



849名無し物書き@推敲中?:03/05/13 02:00
またグダグダになるのかよ…。
いい加減建設的な意見出しあえや。
850_:03/05/13 02:05
 初投稿。闘技場にて、以前再起不能にした男の兄と戦う主人公というシチュエーション。

「おおおおおっ!」
 開始早々迫ったのは、ヨシュアの拳だった。腹に向かって飛ぶそれを捌きながら、僕は一歩踏み進める。
 捌いた突きをそのまま引き込み、喉元目掛けて肘を打ち込むつもりだった。
 が、目算が崩れる。彼の拳の引きが予想よりも早かったのだ。
 僅かに遠くなった僕らの間を舞うものは二つ。振り上がる僕の肘。
 そして、その先端目掛けて振り落とされるヨシュアの額。
「くぉっ…!」
 咄嗟、僕は振り上げを浅くした。肘はヨシュアの額をかすめ、薄くその皮を傷つける。
 なんともまァ、荒っぽい返し方をしてくる奴がいたものだ。
 頭を振り切ったヨシュアは、弦から放たれた矢のようにそのまま突進してくる。既に、手が僕の腰に届きそうだ。
 僕は地も割れよとばかりに踏み込むと、叩きつけるように両肩へ双掌を放った。
 ほんの少しタックルの勢いが弱まり、反撃の隙が生まれる。お返しとばかりに、後頭部へと頭突きを見舞った。
 それでもわずかに進む彼の身体を、どうにか下突きで押し返す。
 直後、視界がぐるりと右へ回った。彼の反撃が頬を捉えたのだ。腹に打ち込まれながら殴り返すとは、頑丈な奴。
わっと巻き起こる歓声に押されるように、ヨシュアの左拳が脇腹を穿った。
 息が止まる。
 気体とも液体ともつかない物が体を逆流し、内臓がその存在を強く訴えてくる。
 ぐらつく視界に移り来るのは、真正面から腹目掛けての突きだ。軌道の行き先は、鳩尾。来させるわけにはいかない。
 僕は渾身の力を込め、足を地面から放った。つま先は砂を巻き上げて上昇し、標的のすねを衝撃で貫く。
 ヨシュアの顔が歪み、僕はその頭を掴み落とすと膝を叩き込んだ。
勢いが抜ける感触と共に、顔を抑えヨシュアがよろめく。
 いい当たりだという確信と共に、僕の脳は新たな命令を下した。即ち、とどめの追撃。
 ここで彼の意識を刈り取らなければいけない。全神経がそれを訴えていた。


 どうでしょ。
852強行偵察型ザク:03/05/13 19:39
>851
お疲れ様です。
あまり大したことは言えないのですが、なんとなくだらーっとした
印象を受けます。闘っている、と言う緊迫感が感じられない、と言うか。
いい感じにはなっているので、あとは文章の構成の仕方だと思います。
853名無し物書き@推敲中?:03/05/13 23:55
>>851
餓狼伝(板垣版)の丹波VS梶原にそっくりだ。
> ここで彼の意識を刈り取らなければいけない。全神経がそれを訴えていた。
ってとこから連想しただけなんだが。
854名無し物書き@推敲中?:03/05/14 00:18
前にトンファーがどうのって言ってたけどさ、>>844の所辿っていけば
分かり易く説明してあるよ。見てきて書いてみれば?
855 :03/05/14 00:53
>>851
あーなってこーなってそれから…ってのはわかるけど、絵が浮かばない。
俺の頭にはマネキンがニ体ギクシャク動いてるようにしか思えないよ。
856硬派サイト:03/05/14 01:34
ミコーバーのサイト

http://www.saiin.net/~micawber/

857名無し物書き@推敲中?:03/05/14 01:57
>>851
僕 が多いとおもた。削るべし
858Ray.na:03/05/14 02:07
 地面に投げ飛ばされたとき、もうあきらめしか頭の中になかった。
 まさかこんな目にあうなんて思わなかった。 本心から泣きたくなった。
その瞬間、もしかしたら、心底泣いて辛い思いを伝えたらゆるしてもらえる
かもと思った。乱暴に腕をつかまれて私は悲鳴のような声をあげて泣き始め
た。「いやだ、やめてお願い、いやだ怖いぃぃ」泣き声で相手の情に訴えよ
うとした。 相手に胴を抱きかかえられて部屋に連れ込まれながらもなきつ
づけた。 きっと通じる。そう願った。
 でも相手の表情が目に入ったとき感じた。ダメだこの人に情はない。私は
方法は他にないと思った。 さっききった唇から血が出ている。 アルコー
ルのせいで自分の足の動きが遠く感じる。 それでも走った。 相手の隙を
ついて飛び出したドアから必死に走った。だれか人のいるところまで走れば、
きっと助かる。そう信じた。殺すぞ戻れ。態勢を整えた相手はまた追いかけ
てきた。ダメだとはもう思わなかった。あとちょっとで助かる、そう信じる
だけだった。
859851:03/05/14 02:25
>>852
>なんとなくだらーっとした印象を受けます。
原文はあまり改行入れてなくて(自動改行任せ)もうちょっとは短く見えるんですけど…
投稿時、我ながら展開の遅さにびっくりしました。
ご指摘通り、確かに緊迫感が今ひとつ。見返してみると心理描写が浅いですね。

>>853
>餓狼伝(板垣版)の丹波VS梶原にそっくりだ。
あ、ありましたね。ここで決めねば!ってひたすら丹波が殴ってくシーン。
単行本で一読しただけなんで、特に意識はしてなかったんですけども。
基本通り、この後主人公反撃くらいます。

>>854
>俺の頭にはマネキンがニ体ギクシャク動いてるようにしか思えないよ。
一人称ものでそう言われると立つ瀬が無いですな。
表情とか筋肉の描写が足りないのかな。



お三方、レスありがとうございました。
うーん、文章にメリハリをつけて更に絵が浮かぶようにしないといけないんですな。どういじくったものだろう。
860851:03/05/14 02:54
>>857
確かに。一人称初挑戦の駄目さが出たなぁ、基本的なことなのに。
ご指摘ありがとうございます。
>>851
>ご指摘通り、確かに緊迫感が今ひとつ。見返してみると心理描写が浅いですね。

どうも見当違いのことを考えているようなので一言。
心理描写の深さとかそんなのとは関係なく、キャラの動きが等速なわけ。
もっとアクションに「溜め」を作るようにしなきゃダメ。

どういうことかっていうと、「過程」を描きすぎてるってこと。
スピード感を殺さないようにするためには、そこは省いて、もっと
原因と、結果だけで書くようにした方がいい。
分かりにくいかもなので、もう少し説明すると、
これはアニメや漫画での動き(モーション)を考えると分かりやすいと思う。
たまたま寄生獣が手元にあるのでこれで説明すると、
寄生生物がいかに素早いかを表現するため、人が切られる際のコマの繋ぎは、

@人が二人(仮にAとB)立っている。
AAが真っ二つ。
BAの肉塊が地面に落ちる。Bの頭がいつの間にか変形している。

こんな感じに過程をすっとばして書かれたりする。@とAの間、コマとコマの間が過程なわけだ。
ちなみにBも重要で、結果については細かく描写しているのがポイント。
起きたことを表現するため、「過程」を示唆するような「結果」を用いるというわけ。
これは動きのデフォルメ作業なわけだけど、当然文章においても応用がきく。

>頭を振り切ったヨシュアは、弦から放たれた矢のようにそのまま突進してくる。既に、手が僕の腰に届きそうだ。

これの二文目なんかは過程描写。
同じ状況を「過程を作らずに」描写できるようになればだいぶ変わると思うよ。
ちなみに俺がよくやる方法としては、順序入れ替えがある。

>僕は渾身の力を込め、足を地面から放った。つま先は砂を巻き上げて上昇し、標的のすねを衝撃で貫く。
>ヨシュアの顔が歪み、僕はその頭を掴み落とすと膝を叩き込んだ。

この文みたいな状況は、原因、結果、過程、と順序を入れ替えて書く。
一時的にすっ飛ばして、後で過程を結果に混ぜて書く。こんな感じ。

 僕は渾身の力を込め、足を地面から放った。ヨシュアの顔が歪む。砂を巻き上げたつま先が、
標的のすねを貫いていた。
 ぐらり、とヨシュアの体躯が崩れる。飛びつくようにしてその首筋を抱えると、僕は己が膝を一個のバネと変え
高々と持ち上げた。
865851:03/05/14 12:26
>861
>どうも見当違いのことを考えているようなので一言。
>心理描写の深さとかそんなのとは関係なく、キャラの動きが等速なわけ。
あー…「構成が」ですもんね。勘違いすいません。
ポイントになる部分以外は書きながら考えたんですが、そこの浅さが出ちゃった気がします。
もっとしっかり再構成するように心がけてみますね。
具体的な例など、分かりやすくてためになりました。ありがとうございます。
866名無し物書き@推敲中?:03/05/14 12:49
グラップラー刃牙の刃牙VS花山とかを文章にすると、
花山薫を知らない知らない人間に、花山が、いかに強いのかを理解させるのは難しい。
867名無し物書き@推敲中?:03/05/14 12:52
知らない知らない人間
知らない知らない人間
知らない知らない人間
知らない知らない人間
知らない知らない人間
知らない知らない人間
知らない知らない人間
知らない知らない人間
知らない知らない人間
知らない知らない人間
868名無し物書き@推敲中?:03/05/14 13:16
>>867
すんますんません
869253:03/05/15 21:25
「おい、あんた」
 振り返る、飛んでくる物をしゃがみこんでかわした。鉄パイプ。背中は襲えなくても不意打ちに躊躇はないということだった。武器を持っていることよりも、その中途半端さが気にいらなかった。
 バックステップで間合いをはかる。男は髪を金色に染め上げ、耳と鼻にはいくつものピアスとリングがついている。
 どこにでもいる種類の平凡な不良だった。ファッションで脅しになるはずがなく、ただの面白みもなにもない格好でしかない。男は右手に持っている鉄パイプをブラブラと揺らしている。
「おい、あんたがテツをやったんだろう」
 どうやらテツという男の敵を討つために、私をしばらく前からつけまわしていたらしい。こうして誘ってやらなければ、家まで付いてきてさらに面倒なことになったのだろうか。
「知らんね。誰だいテツってのは」
「とぼけんじゃねえよ。あんた、有名人だぜ? 中村さんや篠田さんを潰したのはあんただって、この街をちょっと知ってる奴なら大抵知ってるぜ。テツが中村さんを潰した奴だっていったよ」
「だから、テツってのが思い浮かばない」
「忘れるたなんていえるわけないよな。あいつ、鼻とか顎とかが叩き折れてさ、別人になっちまってたよ。三日前だよ三日前」
 三日前、確かに私は一人の男とやり合った。いや、やり合ってなどいなく、あれは一方的な暴力でしかなかった。
 街中で眼が合ったから、というなんとも軽薄な理由で、私は絡まれ路地裏に連れ込まれたのだ。
 光物をちらつかせながら金を寄越せという歪んだ男の顔面に拳を叩き込み、泣きながら詫びる男の顔にさらに何度も拳と足を叩きこんだ。質の低い安物のナイフは、太い血管の通っていないふくらはぎに突き刺してやった。
870253:03/05/15 21:27
 大した事ではない。あれは喧嘩などではない。しかし正当防衛だと言い張れるほど、危険を感じてもいない。
「ああそういえば、ゴミを路地裏に捨てたっけな。ひどい生ゴミだ。確かに、あれは三日前だった」
「あんたなあ」
 振り下ろされる鉄パイプにタイミングを合わせ、踏みこみ、低い体勢から腰で跳ね飛ばす。地面に叩きつけられる男の顔を、私はゆっくりと足の裏で踏んだ。
「そして俺は今日もゴミを捨てる」
 私はゆっくりと後ずさり身構えた。
 周りに人気はない。たとえ他人がいようと警察が来る前に逃げる事はできるが、それでは十分に痛めつける事ができない。
 なぜこんなことをしているのか、不意にそんな考えに囚われた。生きているだけでは物足りないのか。
「人間なら、向かって来いよ。クズなら消えろ。ゴミなら、捨ててやる」
「ちくしょ、くそ」
871253:03/05/15 21:28
 男は唾を吐き捨てながら立ち上がり、私の方へと向きなおる。街灯の光が届かない、陰に立っているので、顔は見えないがひどく歪んでいる事に違いはないだろう。
 男は足元をしきりにうかがっていた。鉄パイプを探しているようだ。それが私の足元に転がっているのに気付くと、懐からパチンと音を立ててナイフを取り出した。下卑た笑みを容易に想像できた。
 武器を持たねば向かっても来れない。いや違う。武器を武器として使う事ができない。凶器という魅力に抗えない、そんなものは男とも呼べない。
 道具を満足に扱う事もできない人間。敵討ちなどただの口実に過ぎないのだろう。拾った暴力を持て余し、使いたいだけなのだ。
 睨みあった。少しの間だけだ。こちらから突っ込んだ。
 刃は煌き、光った。人を幻惑する光、力。一直線に向かってくるそれを片手で叩き落し、膝で男の腹を蹴りあげる。左で顔面を跳ね上げ、右肘で打ち下ろした。よろける男の顎を狙い済まし、右。骨の砕ける音が拳から伝わってくる。
 何が起こったのか、きっとわかってはいない。倒れこんだ男の、わき腹を適当に蹴りとばした。ろっ骨が折れても死ぬわけじゃない。
 長く間延びした悲鳴が聞こえる。終わった。これもやはり喧嘩と呼べるものではなかった。
 亀のように丸まった男の懐を探ると、予想していた通り覚醒剤の詰まったビニール袋が入っていた。袋の口を裂き、公園の土にそれを撒いてからさらに土をかけた。クスリなど。
 私は落ちている鉄パイプを手にとり、まだ悲鳴をあげている男の右膝を、ゴルフのスイングのようなフォームで打ち抜いた。泣き声が幾段と高らかになる。さらに割れている顎を蹴り上げると、両腕をつっぱらせ痙攣しだした。
 気絶した男の口からは泡がこぼれでている。ようやく耳障りなのが静かになった。


叩いていただければ幸い。
872名無し物書き@推敲中?:03/05/15 23:13
>>869
上手い人なんでこんな事言うのはどうかと思うが、アクションメインの作品としては
描写がアッサリしてる気が。
つうか、
>「とぼけんじゃねえよ。あんた、有名人だぜ? 中村さんや篠田さんを潰したのはあんただって、
>この街をちょっと知ってる奴なら大抵知ってるぜ。テツが中村さんを潰した奴だっていったよ」
このセリフはどうかと思う。強盗仕掛けて返り討ちにあったテツが↑こう明言出来る理由は
このシーンだけでは理解しにくい。せめて主人公のアクションに凄い特徴が有れば納得出来るんだが。
873強行偵察型ざく:03/05/16 14:26
あ、お師さんだ、お久しぶり。
叩きようがないんですけど、正直。
ただ、注文させていただきますと、「苦痛の表現」が
欲しいです。個人的に参考になるから、ってわけではありませんが。
こんな強そうな主人公じゃそれも難しいですけどね。
874名無し物書き@推敲中?:03/05/16 20:57
>>873
偽物ですか?
875253:03/05/16 23:04
>872
どうもです。セリフ云々での主人公の強さなどはストーリーの中で徐々に明かしていこうという意図があってのものですが、この程度の描写だけなら指摘されて当然ですね。
描写が淡白なのはもはやクセとしか。冗長にはしたくないのですが薄すぎるのもいかんので難しい。どうもでした。

>873
お久しぶり。苦痛の表現ですか、没ネタなら。
876253:03/05/16 23:19

 腰を低くした。拳を、顔の前で握りこんだ。眼前に野獣。爪を砥ぎ、牙を磨いた、獣。一歩、踏み込んだ。風。岩のような手が耳を切り裂きながら顔の横を掠めた。
避けたのではなく、体が勝手に傾いたまでだった。
 数歩先、そこには探し求めた明確な、死がある。何の人生。ここで死んだとして意味などあったのか。死を呑み込み続け命を呑み込み続けた鬼。
 生きたが、何もしてこなかった。ただ立ち止まっていた。ただ傍観を続けただけだった。
 横からの一撃を、肩でまともに受けた。半身が根こそぎ砕ける音がしたが、木崎はすぐに立ち上がった。眼前に獣。また一歩、踏み込んだ。進んだのは頭の中だけで、足は動かなかった。
体の中から駆け上がってきたものを、そのまま吐き出した。血は路面を紅く染め、てらてらと光る。
 胸に衝撃がきた。なにかが砕けた。いや守るべきものは折れてはいない。そんな思いに駆られながら地面を転がり続ける。転がりながら、また口から血を盛大に吐き出した。
 ガラスの砕けるような音が耳元で鳴った。何故こんな音がするのか。どこかが壊れてしまったのか、壊れるなら壊れてしまえ。
 背中を鈍器で殴られたような衝撃が襲った。ガラスがまた砕ける。もはや血の匂いもわからなくなった。
 死ぬのか。全てをもって否定した。死を、私は否定する。
 うめきながら起き上がろうと体をひねったとき、木崎は反射的にポケットに手を突っ込んだ。塊は冷たかった。気付けば獣は目の前にいた。どうやって立ち上がったのか、木崎にはおもいだせなかった。
 手の中のものを握りしめた。硬く、冷たい死の感触。死はありふれすぎている。ポケットにさえ入る小ささだ。
 立ち止まっていただけだ。叫んでいた。まだ、生きてはいない。真っ白くなるほど、生きてはいないのだ。
 引き金を引いた。乾いた破裂音が木霊した。獣は、目を見開いてゆっくりと地に伏した。
 また、一つの命を喰った。これからも、喰らい続けていくのか。月は淡い光を垂れ流している。
 さらば、獣。木崎は呟いた。
> 死ぬのか。全てをもって否定した。死を、私は否定する。

この辺ちょっともたついてないですか?
一瞬の感覚なのかな?
接続語を入れて、句読点へらすと俺好み。

死ぬ、その刹那の感覚を私は全力で拒否し、拒絶した。

みたいな。
あとボクシング用語使ったり。

右ストレートをヘッドスリップ。旋風が右耳を叩く。 踏み込んでダブルボディ、返しの左テンプル。 急所を打ち抜く感触が、明確に拳に残る。
ーー倒れたな。
完璧なコンビネーションに勝利を確信していたから、 間髪入れず返ってきた反撃に反応できなかった。
右ガードの上からのストマックブロー。衝撃が背中に突き抜ける。
「ッ!カフッ」
食いしばる歯の間から、唾液と胃液が飛ぶ。
ステップインからのロングフックにショルダーブロックを入れる。 肩を叩いたナックルが、耳の裏をチップした。 地面がぐらりと揺らぐ。
ーーやばい。三半規管をやられたか。
俺はバックステップで距離をとった。

とか、俺好みすぎて済みません。
とはいえさっきの(869−971)よりこっち(876)のが
未熟に(というか慣れてなく)見えるから、昔書いたモンなのかも。
類語辞典使うと似たような単語がいっぱいあるから、参照すると面白いよな。
暇なとき開くと
「ヘーこんな単語有るのか、アこれかっちょいー今度使ってみよー」
とかあるしさ。
置く場所無くてもでっかくて一杯載ってる奴がお薦め。

あ、俺も叩き待ってます。
専門用語は×
文章は意志伝達の道具であると知ってください
例外は、「ボクシング小説でのボクシング用語」のようなもののみ
単語を知らない相手にはイメージ伝えることができないんじゃ、駄目駄目です
そしてその例外に関しても、基本的には

 耳元、唸りを上げる豪腕。熱気混じりの空気が頬を撫ぜる。
 総毛立つような摩擦感。体が、通り過ぎてゆく拳に引かれるようにぐらり、と傾(かし)いだ。
「左のショートフックが頭を掠めたーっ! これは効いたかーっ!?」

のように、動きをより明確にするために使われるべきだと思う。
そればかりを連ねて文章を作るべきじゃないかと。
880強行偵察型ザコ:03/05/19 19:45
>253
ありがとうございました。
もしかして、これ、ご自身の体験じゃないですよね?
「専門用語は×」と言うのも勉強になります。
ぼちぼち復活してきたので、また叩かれに参れます。
そっかー専門用語は×かー。
でもスピード感を出すにはいいんだがなあ。
まあそれで間口が狭くなるのは確かだし。
ストレート、フック、アッパーなど市民権を得てる単語ははオッケーだろ?
こんな感じでどう?

鋭い右をかいくぐり、腹にフックをたたき込む。
一発、二発。
更に伸び上がりながらの左フックを奴のこめかみにねじり込む。
急所を打ち抜いた感触に勝利を確信した。
一瞬の油断。
視界の端にすべりこむ奴のボディブローに反応が遅れる。
肘の上からのパンチだったが、胃袋に衝撃がズシッと響いた。
体が折れ曲がり、舌の奧に胃液の苦みがこみ上げた。
更に奴の追撃。とっさに頭を下げるが、大きなフックが耳の裏を掠める。
地面がぐらりと傾く。三半規管をやられたようだ。
大きく後ろに下がり、俺は奴との距離を稼いだ。

何かちょっとスピード感がたらんけど・・・ボディブローはオッケーだよな?
>>881
フックが三回使われててしつこい感じを受けた。
883253:03/05/21 22:48
>876
>死ぬ、その刹那の感覚を私は全力で拒否し、拒絶した
まぁそのあたりは好みというか、作風の違いというやつなので。
876のものは確かに一昔前のものです。未熟ですし、単語の使い方が粗末で稚拙。

>880
流石にこんな殺し合いは経験してませんし、したくもないかと。ただだからこそ命を賭けるという行為に憧れを感じるのかもしれず。
884山崎渉:03/05/22 02:38
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
885名無し物書き@推敲中?:03/05/22 06:24
age
>882
そうか。でも近距離の打ち合いって腕を折り畳むから
どうしてもフックばっかになっちゃうんだよな。
最後のフックは「スマッシュ」と書きたかったんだが、
何か食いモンみたいな名前だし。
とはいえ、レスサンクスです。
887253:03/05/22 22:38
殴り合いの中でも、キャラの性格を反映させるような動きをさせると、感情移入しやすくなる。
「郷ひろみのステージ衣装のような袖下のビロビロが、ギンギラギンにさり気なく俺を襲う!」
みたいな感じ?
>>888
正直、「ギンギラギンにさり気なく俺を襲う」はセンスあると思った。
ついでにワラタ
>>889
作風に大きく左右されるけどなw
>>890
ビロビロとかがな。
右に左に。
892名無し物書き@推敲中?:03/05/25 17:57
で、おまえらよこもきわめてんのか?あーん?
893本当の話です!読んでください。お願いします!!!:03/05/25 18:00

      「東京足立区綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件」
我が国史上最も凶悪かつ残酷な事件 ffff
1989年、女の子が41日間渡って監禁され、計100人ぐらい に強姦、朝から晩まで超暴力と超陵辱された。
(主犯格は5,6人)ヤクザ顔負けのリンチで、天井に血が飛び散っていた。
キックボクシング用スタンドに縛り付けサンドバック代わりに殴ったこともあるという。
「なんでもするから家に帰して」という女の子に、自慰(オナニー)を強制され、真冬に裸でベランダに出され、踊らされ、
尻の穴に花火を入れ爆発させ、膣に3センチの 鉄の棒を何度も強引に突っこみ、
性器や尻穴を完全に破壊する。膣をタバコの灰皿代わりにされる。
重い鉄アレイを顔面や身体に投げ落とされ、瞼(まぶた)に熱いろうそくをたらされ、陰毛を剃り、ライターで手足を焼き
(全身にオイルをかけ、点火し火だるまになったこともあるという。)
肛門に瓶を挿入し蹴った、膣にライターを入れられ、点火し、火あぶり、苦しさのあまり何度も気絶する。
(この時ストレスと恐怖のあまり髪が全部抜け落ちていく) しかし、犯人どもは哀れみの情など一切見せず、 大勢の男に大量の精液を飲まされ、大量の尿を飲まされた。ゴキブリも食わされた、
女の子の悲鳴(絶叫)はとても人間とは思えぬものだった。
恐ろしいことに、監禁されていることを知ってた人は計100以上いるが、 誰も通報しない。そして最後の日は2時間にも及ぶリンチ後絶命した。(殺された)
死体の顔は目の位置がわからないほど変形し頬は鼻の高さまで腫れており、親でも誰かわからず、
原型をとどめてないほどで、性器のほうは顔よりもっとひどく完全に破壊
されていた。死体には髪がなくなっていた。死体の陰部にはオロナミンC2
本、入っていた。なお、死体は手足を縛られた状態であった。
被害者は殺害される前、助けてではなく、殺して!と哀願した。
みなさんもこの他人事ではない事件を見つめ直してはいかがでしょうか>

894名無し物書き@推敲中?:03/05/26 02:36
「ミサイルナックル!!!!!」
ドッグァッ!!ドッグァッ!!ドッグァッ!!ドッグァッ!!ドッグァッ!!ドッグァッ!!ドッグァッ!!
ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンン!!
敵はバラバラに吹き飛んだ。

895名無し物書き@推敲中?:03/05/26 08:12
>>893
コピペだろうがすげえ
嘘かほんとか知らないけどめまいが起きたよ
またこのコピペかよ。
ニュース板とかでげろ吐くほど見た。
もういいよって感じ。でもこれやった奴らに街であったら殺す。

>894
あかほりさとる?
ああ悪いな言葉が足りんかった、その事なら勿論知ってる。
俺が「殺す」と言ってるのはその事件起こしたガキどもだ。
って言うか板違い過ぎるからやめよう。
ニュース系でしようその話題は。
899山崎渉:03/05/28 10:25
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
イチローは駆けだした。
手に握ったビームサーベルに、力と光が宿り、蒼い刀身が現れる。
スパイクが地を噛んで、砂煙が巻き挙がる。
足場が悪い……、だが、それはダースモールも同じだ。
イチローはひどく高揚した気分なのに、分析癖の直らない自分に苦笑した。
ダースモールのビームサーベルも、光を宿した。
イチローのそれとは違う、血の色の刀身。そして刀身は柄の両端から伸びていた。
厄介だな、とイチロー。
ダースモールのビームサーベルのような物は今までに見たことがなかった。
ジャパンで生まれ、単身この星までやって来た。
若かった頃からずっと独りで数多の敵を叩き伏せたから、実戦経験には自信があった。
だが、ダースモールのビームサーベルのような武器は、戦ったことはおろか見たこともない。
威嚇でボールを投げるか? 投擲なら150`級の自信はある。
だが、威嚇してもボールは意味もなく斬られるか、回避されるのがオチだろう。
だからこのまま行く! イチローは駆けだしたまま抜刀術の構えをとった。
もちろんビームサーベルに鞘など無い。抜刀術の構えをとったのは、己を鼓舞するため。
イチローの抜刀術は、刀身が上を向いている。ダガーのようにビームサーベルを振り、小回りのきいた剣術を使う。
イチローは足を速めた。
「見せてやる! これが本場で鍛えた俺のバッティングだ!」
勢いよくビームサーベルが半円を描く。
ダースモールの頭は彼が打ち据えてきたボールのように、場外ホームラン……するはずだった。
だが……、ダースモールは飛んで……跳んでいた。
イチローのビームサーベルが空を掻く。
ダースモールのブーツが、イチローのアゴを派手に蹴り上げた。
頭蓋骨を貫く強烈な衝撃、イチローの身体も空に舞った。
すでに戦意も、勝機もなかった。
ダースモールの無慈悲なビームサーベルが弧を描いた。
イチローは……自分がどのように死んだのか、分からなかった。
上の元ネタは↓ね。
http://ranobe.com/up/data/up0842.jpg
ゴメン、勢いだけで書いたら変なのになっちゃった。
902名無し物書き@推敲中?:03/05/29 08:09
>>900
>手に握ったビームサーベルに、力と光が宿り、蒼い刀身が現れる。
>スパイクが地を噛んで、砂煙が巻き挙がる。
いい感じ

>ジャパンで生まれ、単身この星までやって来た。
>「見せてやる! これが本場で鍛えた俺のバッティングだ!」
>ダースモールは飛んで……跳んでいた。
 ワロタ
903名無し物書き@推敲中?:03/06/01 00:08
age
904名無し物書き@推敲中?:03/06/08 13:17
いい加減に誰か来いage
呼んでも無駄だ、何故ならこのスレは
906名無し物書き@推敲中?:03/06/10 22:49
期待age
どうでもいいけど喧嘩のシーンなんか喧嘩したことない人間は基本的に書けないのではないか、と思う。
つまり漏れも書けない
908名無し物書き@推敲中?:03/06/12 00:30
>>907
推理作家の大半は殺人鬼だとでも?
ケンカしたことなくっても夢工場タービン回せばいける。
>>908
時々凄い現実離れした描写があって凹む。
漏れ格闘技やってたけど、ありえない動きしたりとか。
想像するのもいいけど殴られて倒される経験があるだけでもあんな描写にはならないと思うのだが。
殴られて倒されたことも、倒したこともあるが、
経験したことより格闘技観戦したり映画見たりってことの方が
ためになってるような気がするなあ

さっきまで読んでた剣客商売で、平然と人間が石灯籠飛び越してたが
普通に面白いし、知識を越えた部分で面白いと思わせれるなら
それでいいと思う
ただこれは勿論、書き手が知識をもった上でどう描くかって話なので、

LV1 漫然と書く (ありえない動き)
LV2 正しい知識をつけた上で書く (面白味のない動き)
LV3 リアルとリアルじゃないものを取捨選択しつつ書く (面白い動き)

って感じのレベルアップが必要だろうね
LV1と3の文章は、共に荒唐無稽な部分があっても、絶対違ったものになる筈
912名無し物書き@推敲中?:03/06/13 23:39
dakara,darekakake.
omaegakakeyo
914名無し物書き@推敲中?:03/06/14 12:43
gatagatausse-zovokega
915900:03/06/14 13:23
分かったよ、何か書こう。
iyoxtu,mattemashita
タタン、タタン……タタン、タタン……
緩やかな音と共に車は走る。
車の名は「ウワァァァン!!モウコネェヨ!!」世界を追い出された者達が、乗る車。
この車は止まれない。アクセルはあっても、ブレーキはない。
時速300キロという高速で世界から逃げるその車は、今、血にまみれている。
「どけよ、壱。俺は零を殺してこの車を降りる」
「馬鹿を言うな、弐。お前はもうこの車に乗ったんだ。この車に乗った以上、降りることは出来ない」
弐はぎらぎら光るアーミーナイフをかざして、俺にジリジリと近づいてきた。
ナイフは参の血糊で紅く濡れていた。
「弐、悪いことは言わねぇ。もう止めとけ」
ハンドルを握る零は、こちらをみようともせずに言う。
時速300キロという高速は、運転手である零の行動を封じている。
「壱ィ。お前力はありそうだけどよぉ……この足場じゃぁ……うまく力は出せねぇよなぁ?」
キヒヒ、と笑った弐の、ナイフが煌めいた。
「――クッ!?」
壱は必死に身を捻ってかわした。
だが、ここは時速300キロの世界。猛風が壱の身体を薙ぎ、壱はよろめいた。
「ッハァ!!」
弐のナイフは止まらない。一発、二発――!!
二発目が壱の頬を浅く斬った。
刹那、壱が一気に腕を絡め取る。
弐の身体が空に浮いた。
――そういえば壱は、日本柔術が使えたんだな。
弐の思考はこんな時だと言うのにクリアだった。
弐がこれから自分がどうなるのか知っていたからかもしれない。
弐の視界が反転する。通常ならこのまま背から地面にたたきつけられる。
だけどそうじゃない。ここは時速300キロの世界。
壱と弐の眼が最期に一瞬交差した。
弐は投げ出された。車の外へと。
弐の身体は地面に、時速300キロで衝突する。

壱はそれを淡々とした眼で、見送った。
918名無し物書き@推敲中?:03/06/15 14:44
じゃあ、経験から一文。

やられた。
人気の無い旧校舎の便所前、相手は4人だった。
佐藤、金貫、戸田、中西。
囲まれたときはやばいな、と思ったが、一人はやれるだろう、と高をくくった。
背は低いが柔道部員だ。180センチ85キロまでは投げられる自信がある。
甘かった。いきなり顔面を突き込まれた。 視界が灼熱して、気が付いたら膝を付いていた。
中西の拳だ、と気が付いたときには他の三人が俺を取り囲んでいた。
押し包んで蹴りを入れられ始めると、あっという間に反撃する気が失せた。
「なめんなボケ」「柔道なんて恐くねえんだよ」「ガンつけんな」
佐藤と金貫と戸田だ 蹴りと一緒にくだらねえ台詞。こいつらはホントにくだらねえ。
マジで何発蹴られたかわかんねえ。
散々やられた挙げ句、俺の耳に唾を落としてリンチは終わった。
その時には中西はもう居なかった。一発だけ殴って、さっさと帰ったのだろう。
中西は助っ人だった。近所の実戦系空手で初段持ってるヤツだ。
何度か話をしたこともある。 いつも一人で居るヤツで、どっか寂しそうにしていた。
他の三人は、最近何かと因縁を付けてくる奴らだった。
クラスの石原をいじめてた。石原と俺は中学で美術部仲間だったから、
「くだらねえ事すんな馬鹿」
そういって三人に腹の底からガンを付けたのが発端だ。
人のいねえ卓球部員と、人のいねえ剣道部員。 部活もやってるかどうかもわかんねえって三人だ。
ただヤンキーと言う訳でもないので警戒はしてなかった。 そしたらこれだ。
身を起こす。背中がいてえ。いったんは萎えた闘争心が、熱量を取り戻す。
ーーあいつら、マジ覚えとけ・・・。

続く。
919名無し物書き@推敲中?:03/06/15 17:23
ああ、やっぱり復讐は人心をぐっとつかむのぅ。
続ききぼん。
920253:03/06/15 22:55
>918
いいと思った。特に『〜なさ』がでている所が。いぢめる三人の下らなさ。殴られる理由のくだらなさ。
しかし気になったのが主人公が復讐を誓う動機の描写が薄いこと。や、殴られたことだということはわかるのだけれどそこの描写が薄い。

>マジで何発蹴られたかわかんねえ。
だけでは足らないように思える。痛さも感じない。腹を蹴られた痛さとか、背中を蹴られた痛さとかをしっかり書いておくと読者にわかりやすく伝わる。
リンチが終わったあとも、主人公が自分の体を無視しているのが気になった。中西のことを考えるにも、自分がどこをやられたかどれくらいやられたかを確かめてからでも遅くない。
三人に囲まれたのだから痛いはず。痛さ悔しさを描写するのは重要。

最後の三行は良かった。高校生っぽさがでているしなによりわかりやすい。以上。
921名無し物書き@推敲中?:03/06/16 19:20
翌日、一限目は休んだ。
母子家庭の俺の家は、朝早い。
弟は俺と同じ学校だったが、一緒に登校するような歳でもない。
だから家族は俺の異変に気が付いてないだろう。
今まで、外で喧嘩したことがばれたことはない。
「昨日部活、何で休んだ?」
同じ柔道部に在籍する弟が聞いてきたが、
「別に」
で通した。
体の節々が痛かったが、たかが卓球部と剣道部の蹴りだ。
二限には間に合う時間に、家を出た。
山沿いの、谷を流れる川の土手を歩きながら記憶を反芻する。
ーー戸田が得物持ってねえで良かった。
剣道は三倍段、剣道初段なら柔道三段でないと太刀打ち出来ないと言われてる。
三段つったら大学の強豪校なみ、化け物みてえな強さを俺は知ってた。
ーービビッて、持って来れなかったんだろう。
拳で人を殴るのは恐いもんだ。普通、躊躇する。俺でも恐い。
ましてあの三人の中で、戸田はちょっと侮られている。
と言うことは、人を傷つけるのを、本質的に好きではないと見た。
ーーまずは戸田だ。
俺がそう考えたのは、戸田の登校コースを知っていたからだ。
そして登校する時間帯を。
学校前の坂道の下、何度かそこで戸田を見かけた。
それも、二限目前に。しかも一人で。
そこを狙うつもりだった。
今日その時間に登校するかは判らなかったが、それなら次の機会を狙えばいい。
今日は登校しなくても良いと思っていた。
ーー来た。
料亭のガレージから、戸田が姿を現した。
学校からは禁止されていたが、男子の何人かはその抜け道を使っていた。
922名無し物書き@推敲中?:03/06/16 19:20
その背中をつける。幸い人影はない。戸田は、俺の接近に気が付いてない。
電柱を通り過ぎ際だった。思いっきり戸田の背を掴んで押した。
ごき。
「プエ!」
電柱で鼻をまともに打って、犬みたいな変な声があがる。
鼻骨が折れたかも知れないが、そんな物では収まらない。
頭ン中は、昨日から灼熱しっぱなしだ。
跪こうとする体を引っ張り上げ、足を刈って巻き込む。
「エ`!」
背中を打ち、悶絶する戸田。
しかも本気での「巻き込み」、投げたヤツの上に全体重を預けたのだ。
これを路上で食らえば、柔道部員だって危ない。
だが俺は許さない。馬乗りになって、散々殴る。
「止めて!」だの「許して」だな喚くが、気にせず殴る。
そのうち抵抗が無くなる。背を丸めて震えている戸田。
「今日はもう授業出んなよ。おい、聞いてるか」
頬を叩くと、「ヒ!」と悲鳴。そのまま這々の体で逃げるように帰ってゆく。
俺は鞄を取り上げ、学校に向かった。
923名無し物書き@推敲中?:03/06/16 19:26
>920
あんたの言うとおりだよ。でも言い訳させてくれ。
いや、させて下さい(腰低)。
これ、直接書いてんだよな。
それに昔のこと思い出したらまたむかついちゃって(笑)
久しぶりに頭ン中沸騰したよ。
ま、今は恐くて人なんか殴れねえけど、無茶したなあ、あの頃は。

あ、この話続くんだけど、書いていい?
924名無し物書き@推敲中?:03/06/16 19:44
>>923
続き書けよ。
いや、書いて下さい。
925253:03/06/16 23:44
>923
当然ですが、(感想ではなく)書くという事に関して私がとやかく言うことはありません。
どうぞ、お好きに。
>>918
いいな〜バトルの経験があるって。
俺なんかガキの頃、近所のパン屋でアイス6回連続で当たって
店のオバハン(ノイローゼ気味)に「アイス盗んだやろ」と詰問されて、
逃げてきた数日後にオバハンが俺の事遺書に書いて首つり自殺した事
位しかネタねえよ。
927名無し物書き@推敲中?:03/06/17 13:12
スゲエ・・・負けた(笑)。
928強行偵察型ザク:03/06/18 19:31
私はいつも仕事場で厨房とバトルしてますよ(笑)。
「うっせえ、バカ」「じゅあ、出て行け」の応酬。
機知外にアリキックかまして追い出したこともあったなぁ。
・・・・・・意外と武闘派じゃん、自分。
929名無し物書き@推敲中?:03/06/19 13:35
教室に入ると、佐藤と金貫が揃ってこちらを見た。
俺はさっさと目を逸らしたが、俺を見てニタニタ笑っているのは判った。
戸田が今日は来てないことに、なんの意味も感じてないようだ。
ーー次はお前らだ。
腹の底でくすぶる怒りの火種を、俺は押し隠す。
席に着くと、前の川野が振り向く。
「オッス。また遅刻かよ」
川野も柔道部員、二度鎖骨をやってからはマネージャー仕事にまわっている。
一年の時からクラスが一緒で、まあ親友と言えるだろう。
「お前、どうした?」
流石につき合いが長いだけある。俺の異変に気が付いていた。
ーー多分今の俺は、殺伐として見えるんだろうな。
川野は穏やかなタイプで、今までに二度喧嘩を止められている。
電車でヤンキーにガンを飛ばし返してたら、
「いいから行くぞ」
と強引に引っ張られ、降車させられてしまったのだ。
「馬鹿なことすんな」
確かに馬鹿なことだろう、だけど
ーー今度もそれじゃ困る。
だから俺は「別に」で通す。
そのうちチャイムが鳴り、教師がやってきて、英Vの授業が始まった。
930名無し物書き@推敲中?:03/06/19 13:56
チャンスは、次の休み時間に来た。佐藤が一人で席を立ったのだ。
「クッソ!俺今日小便ちけー」
「バーカ、ケケケ」
教室を出たのを見計らって、すぐに佐藤の後を追う。
俺の動きに、金貫が狼狽えた顔を見せたが、追って来る気配はなかった。
男子便所の外で、何人かの生徒とチューリップの前に並ぶ佐藤の背を確認する。
小便を出し始めた佐藤の真後ろにつき、175センチの後頭部を掴んで壁に押し込む。
ゴキ。
「コ!」
変な声を上げて硬直する佐藤。
背中をチューリップに押しつけ、ズボンとパンツを降ろして丸出しのケツに連続で膝を入れる。
「グエエ!グエエ!」
小便でびしょ濡れの手で、体をひねって俺を掴もうとするがそうはさせない。
「なめんな卓球部!」
へたり込んだ佐藤を、蹴り続けて便器の中に押し込む。
突然の暴力に怯え、顔をそむけて無抵抗になっている。
ーーこいつも戸田と同じじゃねえか。
根性もないくせに、つるむと威張る。くだらねえ野郎だ。
チューリップの中にケツを押し込まれテメエの小便まみれになってる佐藤に、俺はこう言う。
「お前、今日はもう帰れ。教室には戻るなよ」
「で、でも、俺弁当・・・」
知るか馬鹿。俺はもう一発蹴りを入れる。
「帰れっつてんだよ」
佐藤はこくこくと頷くと、便器から転げ出すように逃げていった。
手も洗わずに。
周りにいた男子生徒達もしばらく硬直していたが、俺が便所を出ると後ろから
「なんだよあれ・・・」
と気弱な笑い声を上げていた。
みてね、無修正だよ〜♪
http://www1.free-city.net/home/kotarou/page002.html
932名無し物書き@推敲中?:03/06/19 14:25
俺が一人で教室に戻ると、金貫がこちらを驚異の目つきで見ていた。
俺はじっと金貫をにらみ返す。
チャイムが鳴って授業が始まっても佐藤が戻らないと判ると、金貫は目に見えてビビり出した。
だから俺は四限目じゅう、ずっと金貫の方を嘗めた目つきで眺めてやった。
便所での騒ぎはまだ教師には伝わってないだろう。
ーー金貫をつぶす時間はあるって事だ。
俺の腹の中はまだ収まらない。 授業が終わり、昼休み。 大急ぎで出てゆく金貫を、取り敢えず見逃す。
何があったのか大体勘づいたのだろう、後を追って立ち上がる俺を川野が
「待てよ、おい!」
止めようとするが、それより早く、俺は金貫を追う。 後を追うのは理由がある。急ぐ必要がないからだ。
旧校舎一階、靴箱並ぶ玄関のピロティ反対側に出る。
「よお」
「・・・!」
丁度金貫が出てきたところだった。それも自転車に乗って。
そのまま帰れば俺は追いつけなかっただろう。だがチャリ通の金貫が、歩いて帰るとは思えない。
俺は自分より5センチばかり高いその首に、腕を絡めて顔の前に持ってくる。
「後ろに乗せろよ」
金貫は完璧ビビって、目も合わせられない。 端から見れば、俺達二人は楽しげに肩を組む友人に見えただろうが。
俺は荷台にのると、 「行けよ」とその頭を叩いてせかす。
校門を抜けるとき、目ざとい体育教師が
「こら!お前ら!二人乗りするな!」
と怒鳴る。金貫は助けを求めるような目でそちらを見るが、
「とまんなよ。殺すぞ」
その一言で観念したようだ。後は俺の支持通りに機械的に自転車をこいだ。
「なあ、昨日は悪かったって」だの
「謝るから、金やるから。今二万円あんだよ、昨日パチスロで勝って」
だの心底くだらねえ事ばかりほざきやがるから、
「うるせえ」 ドスのきいた一言で黙らせる。
ーー戸田や佐藤もクズだったが、こいつは正真正銘のクズだ。
こいつら三人組の中では、一応こいつがリーダーみたいになっていた。
ーー口先が上手い奴だからだろう。
そう考えると、マジで腹が立ってきた。
933名無し物書き@推敲中?:03/06/19 14:52
学校前の坂を降りずに、折れ曲がって川沿いに進んだのは、そこに人気のない公園があるからだ。
ウチの学校はグラウンドや体育館が校門の外にあり、昼休みに街に下って飯を食う奴は多い。
だから俺達も(注意されつつも)、学校を出たことでマークされることはない。
だがそのまま街へ下ると学生が多いし人の眼がある。
それでこの公園だ。
花見の季節以外、盛況する事のない場所。
人目があったとしても、時々爺さん婆さんが通りかかる程度だ。
「おい、止めろ」
金貫が自転車を止める。
「来いよ」
「なあ、勘弁してくれよ」
「いいから来い」
「俺が悪かったからさ」
いい加減むかついた俺は、ガクランの襟首を掴んで引きずり倒す。
「た!助けて・・・!」
その先は何も言わせなかった。
最初のパンチが目の下に当たった後、金貫はただ小さく丸まって震えているだけだった。
ーー昨日の俺もこうだったのか?
それを考えると、屈辱に視界が滲んだ。
その記憶をうち消すために、ひたすら拳を振るい続ける。
何発も、何発も。
息が上がっている自分に気が付いて、俺は手を止めた。見下ろした金貫が、泣いていた。
「ヒッ・・・・・ヒッ・・・・・」
その弱々しさに嗜虐心を逆撫でされて、俺はもう一発思いっきり殴った。
金貫はまだ泣いている。
ーーアホくせえ。
俺は立ち上がり、最後に金貫の背中を思いっきり蹴り上げ、自転車にまたがった。
「おい、お前もう学校やめろよ」
馬鹿馬鹿しくなって諭すようにそう言ったが、金貫は泣き続けたまま、返事をしなかった。
学校に行く気がすっかり失せた俺は、そのまま街に下り、ゲームセンターで夕方まで過ごした。
金貫の自転車は、途中、ドブ川に捨てた。
934名無し物書き@推敲中?:03/06/19 15:15
935名無し物書き@推敲中?:03/06/19 15:24
結局、この件が大きな騒ぎになることはなかった。
一度教師に呼ばれ、 「なあ、お前クラスの奴らと上手くいってないのか?」
などと遠回しに聞かれたが、これも 「別に」 で通しきった。
後一人、助っ人の中西が残っていたが、どうにもあいつをやる気は怒らなかった。
俺は中西を、嫌いになれなかったのだろう。
土曜の三限、選択科目の美術で中西に会ったが、俺がじっと見つめるのに気が付くと、ばつが悪そうに目を逸らした。
それで何だか馬鹿馬鹿しくなって、俺も中西を見るのをやめた。
横にいた川野が不思議そうな顔をしてたが、何も聞いてはこなかった。
だから、それで終わりになった。
それ以後、俺と中西が話すことは、なかった。
いまでも時々思う。
ーーあん時中西に殴りかかったら、俺は勝てただろうか。
負けていただろう、と思う。中西は、恐ろしく喧嘩慣れしていた。
普通喧嘩ってのは、怒り心頭に達してするもんだが、大した感情の起伏無く人を殴れるやつが居るのを、
俺はあの時始めて知ったと思う。

時が経って卒業後、柔道部仲間で飲み会があったときに、キャプテンだった岸田に聞いてみた。
「中西って、あいつ強かったか?」
中西と同じ道場に通っていた、柔道と空手の初段を持っている岸田は少し考え、 「うん。かなり強かった」
「やっぱり?」
「俺には負けるけど」
「バーカ」 ケケケと笑ったが、岸田は多分、学校で一番強かっただろう。
180センチ90キロで、中学の頃からかなりならしてた奴だ。
岸田が強い、と言うのだから、中西は強かったのだろう。
ーーあいつとも喧嘩しとけば良かったかな・・・。
何となく惜しくなって、考えた。
「中西?今俺と同じ工場で働いてるよ」
そう割り込んだのは、副キャプテンの志村だった。柔道は弱かったが、人望はあった。
「最近よく飲みに行くぞ」
「ふうん」
とだけ、俺は返した。
936名無し物書き@推敲中?:03/06/19 15:31
これでおしまい。
途中で気が付いたけど、これって「アクション描写」じゃないね。
「バイオレンス描写」だな。
書いてて「えげつないなあ」とか思ったッスよ。

あと920に
数人がかりで凹られる時って、あんまり痛くないんすよ。
痛いのは、最初の一発だけ。
その後は本能的に身を縮めて丸くなって、アドレナリンが体にまわるから、衝撃はあるけど痛みはないんだよな。
後になって痛くなってくる。
歳食ってからの筋肉痛みたいな感じ。
わかるかなあ。

まあ、以上ですな。
937名無し物書き@推敲中?:03/06/19 16:38
>>936何人でも痛いものは痛いですよ。
武道経験がない方は、すぐにそうやって生半可な知識を信じ込むんですね。
938名無し物書き@推敲中?:03/06/19 16:43
アドレナリンの分泌によって、痛覚神経がほんの少し鈍くなるのは事実ですが、それと敵の人数とは関係がありません。
一対一でも、痛くないものは痛くないです。
頬殴られた程度とかならそんなでもないけど、
頭を木の棒とか鈍器で叩かれると、かつーんってくる

何で漫画で星が出る表現なのかわかるよ
個人的な経験としては、痛覚は精神状態によるところが大きいと思うよ。
興奮し切って、もう突っ走っちゃってる状態なら、多少の痛みは本当に無視できる。
あと腕になにかされてもそのまま殴り倒して、後で見たら小さいナイフが刺さってたとかね。
だけど、戦意喪失してしまうとやたらと痛い。

ボコボコにされてテンションが下がってる状態でも麻痺して痛くないってのは、ちょっと俺にはわからんな。
それってむしろ、死に掛けのヤヴァイ状態なんじゃなかろうか。
>>936
おもしろかったよ
アクション描写というより内面的な部分が、だけど
でも暴力に重みを持たせるのはやっぱりその拳の理由が何なのかって
部分なんだなと感じた
>920
横槍ですが、自分は描写不足とは感じない。
今のままのほうが良いと思う。
スレを読んでいたら、私も書きたくなりました。
未熟者ですが、感想、叩き等御座いました忌憚無くお願いします。

――刹那、視界が反転した。遅れて喉の奥から灼け付くような嘔吐感が襲い掛かる。
更にワンテンポ置いてから漸く、無様にも地面に這い蹲る己の姿が想像できた。

やっとの思いで上半身のみ持ち上げる。視界に映るはほの暗さの中に浮き彫りにされた闇色の人影。
漆黒の外套に隠れていた男の体躯は無駄のない筋肉で固められていた。
それは正しく闘争の為のみに造り上げられた肉体。

上等だ。貴様の屍を踏み越えて、俺は俺を全うする――。

「来い」と言わんばかりに手招きする番人の姿は俺の闘争本能に火を付けた。
焼き切れそうな全神経を叱咤し、身を起こして大地を踏みしめる。

次の瞬間電撃に弾かれたように二つの影が躍り、肉薄する。
先を制したのは奴だ。狙い澄ました正確さといかな標的も粉砕する破壊力を兼ね備えた右正拳突きが迫る。
並大抵の侵入者ならば、この一撃で人肉百パーセントの挽肉になれるだろう。
だがこの程度で俺は止まらない…止まる訳にはいかない。
獰猛なる拳を視界に捉えようと、俺は怯むことなく身を低くして勢いのままに奴の右サイドへと滑り込む。
すれ違い様、拳撃の余波が右肩を抉るが意にかける暇はない。番人の重心が前方に崩れるのを狙い足払いを仕掛ける。
奴の表情が喜悦から動揺へと変化するのがフード越しにでも見受けられた………この時を逃すのは愚の骨頂。

番人の背を見送る低い体勢から全身のバネを利用して上方へと跳躍。
奴とて残った足で踏み留まるも、バランスを崩した状態から回避なり迎撃なり次の行動をとるには僅かな時間を要する。
そして、この時間が闘争において生死、勝敗といった明暗を分ける。

……背中越しに振り返った番人の双眸に恐怖の色が宿った時には既に、
俺の全てを込めて上空から撃ち下ろされた拳が奴のこめかみに穿たれていた――
>943
個性的な描写をしたいなら、もっと色とか形とか質感について描写してみると良いでしょう。
アクションは最後のジャンプパンチが相手に効くとは思えない。
945253:03/06/20 22:09
>942
私がここに書き込んでいる指摘や内容(決定的に誤っているものは除く)は、やはり私の主観を多分に含んでいるものですから当然人によってはそぐわない場合もあります。
ゆえに私の指摘や感想を読んで、次から自分の作品に生かそうと考えになるもよし、自分の作風にはそぐわないと思って無視するもよし、適当に受け取っていただけると幸い。
ですので、942氏も私にむけてではなく作者にむけて、私はこう思う、と書き込んであげた方がよろしいかと。

>943
では。

>遅れて喉の奥から灼け付くような嘔吐感が襲い掛かる。
文法的に間違っているわけではないような気がするが、しっくり来ないのはなぜか。
「喉の奥『を』灼け付く〜」の方がいいような気がする。それと結局吐いたのかどうかわからないが、どっちなのだろう?

読み終えて感じることが、どうにも詰め込みすぎな気がしてならないという事。勢いに任して書き殴っているのだろうか?
クセ、なのかどうかはわからないが用いられている単語が意図的に難しいものばかり使われているのも気になった。
アクションはスピード感がひどく重要視されるので、読解するのに時間のかかる文体および文章は迫力が上手く出てこない。
難しい単語を使えばいいというものではないので、ひらめきばかりではなくよく考えて使うべき。俗にいう『単語が死んでいる』状態。

あと、メインでなにを伝えたいのかがはっきりしない。見せ場が消化不良になってしまっている。
リズムがどうにも一定なのがその理由のよう。
クライマックスの中の『さらにクライマックス』を決めてみたらどうか。
何ページも全力投球な文章を書き連ねるのも悪くはないが、あえて抑えてここぞという時のみにフルスイングをするのも一つの手。

こんなところ。最後にもう少し推敲した方がいい。誤字だけではなく、文章の流れを推敲するのは大事なこと。
では。
946942:03/06/20 22:21
失礼。作者に向けて言うべきでした。
947名無し物書き@推敲中?:03/06/20 23:54
りおぐりと万力が動く度に、全裸に剥かれた女は目を剥いて痙攣を繰り返した。
クズのようなクスリにつられ、情報屋の手先として働いた牝は、己の肉体を
破壊される事でその償いを払わされた。
右足の指は全てニッパでチギリ取られててられていた。
今、女は完全に開脚させられ固定された状態のまま、汚物を垂れ流しながら
左足の指の間に針を刺された状態で万力によって足首をひき潰されようとしていた。
女は叫び声を口に固定されたリングギャグによって奪い取られ、既に発狂していた。
終わりだ。
948名無し物書き@推敲中?:03/06/22 13:44
>>937
あー、本文読んでくれたか?
俺は一応柔道やってたんだが。
アドレナリンってのはカッと来たりゾッと来たりしたときに分泌されるホルモンで、
経験で言うと、皮膚が麻痺したみたいな感覚になる。
練習の時は痛いけど、試合になると痛くないとかあるだろ?
喧嘩の時には、かなり分泌される。
実際に自分の指先がブルブル震えるのを見ると、さすがに一瞬引く。
これを「やる気」と捉えるか「ビビリ」と捉えるかで
「武者震い」になるか「怖がってる」と思ってしまうかに別れる。
まあ口で説明してもワカランか。
まあ俺をやった奴らはみんなヘボだったからな。
本気で殴ったりは恐くて出来なかったのかもしれない。
949名無し物書き@推敲中?:03/06/22 13:47
>948それはわかる。
喧嘩してる真っ最中は、痛みなんてなんのその。

で、あとから来るんだよな、じわじわと。
950名無し物書き@推敲中?:03/06/23 18:03
「はじめぃ!」

「鋭!」
「アイッショ!!」

気合いと共にバネのように飛び出した瞬間、俺の中で世界は奇妙に静かで透明な場所になった。
ウォーミングアップ中悩まされた胃の重さ、全開の窓から耳に叩きつけてくるアブラ蝉の声、小さな道場がまるで銭湯にでもなったかのようなどんより停滞した暑い空気さえ、まるでスイッチを切ったかのように感じない。
ほんの1メートル先でどっしり構えるコージの、どんな些細な動きも見逃すまいと、全ての感覚器官がその全能力を注ぎ込んでいるようだった。

重心をやや後ろに保ち微動だにしないコージの突きや蹴りの力強さは部内でも知れ渡っていた。軽い打撃に悩まされながらも天性の瞬発力を自負する俺と正反対の男。
俺は前後に軽くリズムを取りながら間合いとタイミングを計り、溜めた力を爆発させた。
勝負は一瞬。得意の「追い突き」を最初の踏み込みでアゴに決めてやる。
常人より少し長めの足の指は地面をしっかり掴み爆発的なスピードを生む。しっとりと汗をかいた手の平と足の裏は、獲物を逃さぬための狩猟時代の名残か。

後脚で体を押し出し、前脚で引っ張り、もっと速く…もっと速く…飛ぶように……。

突く!!

転瞬、コージの足元から何かが稲妻のようにほとばしり、重いものが俺の腹部に激突した。
丸太のような前蹴りが入った腹を抱え床の上でのたうち回る。息が出来ない。漏れる声を止められない。
やられた。奴は完全に狙ってた。ばからしいほど見事にタイミングが合っちまった。自らのトップスピードでコージの蹴りつっこんでは耐えられようはずもない。

エビのように丸まってひたすら猛烈な苦しみに耐えながらも、俺は胴着の襟が捕まれ引きずられるのを感じ、遠くで見事な中段蹴りに一本のコールをする興奮気味な監督の声を聞いた。
痛さに悔しさと恥ずかしさが合流し、しまいには「本当に苦しい時はうなり声が漏れるのか」と冷静に分析する俺まで加わった。
呼吸が楽になるに従って急速に元の暑い現実世界に帰ってきたのを感じながら、俺は端が反り返った古い床板をしばらく見つめ続けた。
951名無し物書き@推敲中?:03/06/24 11:33
個人的な好みだけで言います。
打撃系格闘技を書くときは「1メートル」とかよりも「二歩」とかそういう書き方の方が距離感が伝わると思うがどうか。
この場合メートルだと互いの伸ばした手足の先の距離か体と体の距離かが分かりにくいなあと。
距離感は緊張感に繋がるんで勿体ないなあと。
それ以外は面白かったです。
>>948
>際に自分の指先がブルブル震えるのを見ると、さすがに一瞬引く。

バイク事故を思い出した。丁度そんな感じになった。
952名無し物書き@推敲中?:03/06/24 14:16
>>950
上手いと思う。最初から世界に引き込まれる。
でも銭湯のようなと言う表現で現実に戻されたw
緊張したシーンに銭湯ってちょっと、と思った。
趣味の問題かな…
953名無し物書き@推敲中?:03/06/27 10:20
銭湯(戦闘)シーン・・・?
954名無し物書き@推敲中?:03/06/27 10:27
っぷりを発揮するような香具師よりは数百倍リアルで見事な厨っぷ
りを発揮するような香具師よりは数百倍リアルで見事な厨っぷりを発
揮するような香具師よりは数百倍リアルで見事な厨っぷりを発揮する
ような香具師よりは数百倍リアルで見事な厨っぷりを発揮するような
香具師よりは数百倍リアルで見事な厨っぷりを発揮するような香具師
よりは数百倍リアルで見事な厨っぷりを発揮するような香具師よりは
数百倍リアルで見事な厨っぷりを発揮するような香具師よりは数百倍
リアルで見事な厨っぷりを発揮するような香具師よりは数百倍リアル
で見事な厨っぷりを発揮するような香具師よりは数百倍リアルで見事
な厨っぷりを発揮するような香具師よりは数百倍リアルで見事な厨っ
ぷりを発揮するような香具師よりは数百倍リアルで見事な厨っぷりを
発揮するような香具師よりは数百倍リアルで見事な厨っぷりを発揮す
るような香具師よりは数百倍リアルで見事な厨っぷりを発揮するよう
な香具師よりは数百倍リアルで見事な厨っぷりを発揮するような香具
師よりは数百倍リアルで見事な厨っぷりを発揮するような香具師より
は数百倍リアルで見事な厨っぷりを発揮するような香具師よりは数百
倍リアルで見事な厨っぷりを発揮するような香具師よりは数百倍リアル
で見事な厨っぷりを発揮するような香具師よりは数百倍リアルで見事な
厨っぷりを発揮するような香具師よりは数百倍リアルで見事な厨っぷり
を発揮するような香具師よりは数百倍
アルで見事な厨っぷりを発揮するような香具師よりは数百倍リアル
で見事な厨っぷりを発揮するような香具師よりリアルで見事な厨っぷり
を発揮するような香具師よりリアルリアルで見事な厨っぷりを発揮する
955名無し物書き@推敲中?:03/06/27 12:04
950はくどいです
小さな道場がまるで銭湯にでもなったかのような
どんより停滞した暑い空気さえ、
まるでスイッチを切ったかのように感じない。
…くどいし読みにくい。
重心をやや後ろに保ち微動だにしないコージの突きや蹴りの力強さは
部内でも知れ渡っていた。
…くどいし読みづらい。文脈変。
緊張のシーンのはずなのに、書かれている事を理解するのに手間取るため、
うまく伝わらない。
「…自負する俺と…」「俺とは」だろ。
一人称小説で口語体だと修飾多いのは違和感あるぞ。
誰か次スレよろしく
957名無し物書き@推敲中?:03/06/28 10:35
980くらいでイイんじゃねえ?
958名無し物書き@推敲中?:03/06/28 11:04
>>950
あまり自分の文章に酔うな。
955の言うとおりだよ。
伝わっているようで、なにも伝わらない。
じゃあ980踏んだ奴次スレな
960名無し物書き@推敲中?:03/06/29 22:27
ボクシングの試合キボンヌ
 HDで眠ってた奴を落とすよ。
 男が語る。
「来い。
「竜眼を使え。全力を以て俺に挑め。
「竜よ。人を除く魔の中で、最強の存在よ。
「お前の全てを俺にぶつけろ」
 そして、嗤った。
「その全てを否定してやる」


 竜が吼えた。その鬼哭に込められたありとあらゆる負の感情が、居合わせた人々の肌を粟立たせる。
 刀身だけで五尺を超える式刀が、信じられぬほど自然に抜き放たれた。
 刀身を寝かせた八相に構え、猛然と間合いを詰める。その様は疾風迅雷の如し。
 三間(約5.5メートル)、尋常な剣の勝負ならば考えられない遠間だが、
長大な得物と入神の踏み込みを持つ竜にとっての一足一刀の間。
 走り寄る勢いを勁に乗せ、必殺の一撃を振るう。
 その動きをわずかなりとも感じ取れたのは達人と呼ばれるにたる少数の者のみだったが、全員が結果を確信した。
 即ち、竜の一撃は左肩口から右脇腹まで骨も筋も臓器もなんの抵抗も無く斬り進み、相手の体を切断するだろう、と。
 怒り、哀しみ、憎しみ、嫉妬、剣理を妨げるはずの激情をまといながらもなお、
むしろそれらを勁に内包することでさらに力を高めて、竜の動きはまさに剣理の極意に沿い、
ひたすらに疾く、強く、美しかった。


 二つの魔が接し、離れた。
 男の肉を捉え、そのまま両断するはずだった刀は、竜の鳩尾を貫き、長い長い刀身を背中から覗かせていた。


 驚愕と恐怖に武道場が凍りつく。竜の動きを感じ取れた少数者の恐怖は、余の者のそれを遙に上回った。
 この結果を予測し得たのはただ二人、当事者たる二つの魔のみであった。
 竜が男を斬撃の間に捉えた。必殺の一刀。この間合いで刃を逃れるすべはない。
 横に逃げれば、袈裟切りがそれを追う。
 真っ向両断ならいざ知らず、袈裟に走る刀を横に逃れるのは至難だ。
 加えて、竜の斬撃には剣理の極みがある。
 凄まじい速度で動きながらも、目標に触れる瞬間まで斬気を帯びず、その刀身は死んでいるのだ。
 ゆえに、真気の入らぬ斬撃は相手の動きに如何様にも対応できる。
 敵の動きを観の目で捉え、勁で追い、確実に切り伏せる。
 後ろに飛べば、右手を引きつけて剣を振るう。
 剣術に於いては本来右手と左手を離して剣を用いる。
 それによって、わざわざ引かなくとも刃筋に角度がつき、敵を容易に切断できるようになるからだ。
 その右手を敢えて左手に引きつければ、その分剣先は相手に向かって延びる。
 両肘に遊びが無くなることをあわせれば延びは一尺にもなる。
 低い八相で剣を隠した構えゆえ、間合いを見切るのはただでも至難なのだ。
 この剣を退いてかわせる者は居ない。
 敢えて踏み込めば、零毀の五尺余の刀身がものをいう。
 普通の刀の倍以上も長い得物が、剣理の極意を帯びた神速で振るわれるのだ。
 いかな達人の寄り身でも懐には入れない。
 おまけに、踏み込みを感知したならば竜は斬撃の勁を下に向け、刀の根本で相手の体を砕き斬る。
 だが、なおも彼の竜眼は、己の敗北を予見していた。
>>962
羅列されてる設定用語が一つも活かされてない所が凄いですね。
 先々の先。竜が必殺の一刀を振るわんとするまさにその起こりを捉え、男は動いた。
 両足裏で均等に体重を支える自然の構えから、ふっと重さが消える。
 信じがたいことに、男の両足は同時に虚になった。
 不必要な摩擦から逃れた男の体が、入神の寄り身を見せる。
 それは竜の予想を遙かに超え、あまりに鋭く、疾く、深い。
(このままでは斬れん!)
 実際には言葉にならなかった決断により、竜は勁の方向を変えた。下へ、後ろへ。
 本来右足で踏み込む一刀を、前に出ている左足を退くことで間合いをあわせ、振り下ろす。
 一瞬で判断され実行された歩法の絶技、心血にまで染み込んだ剣理が導いた人外の業。
 しかしその神業さえも読み切って、男は竜の懐に入った。
 振り下ろされんとする肘を抑え、手首をくじく。
 入って、抑えて、くじくのではない。その全てが同時に、刹那のずれもなく実行された。
 斬撃の出掛かり、死んだ剣が生を得る瞬間を潰され、竜は零毀を取り落とした。

 竜の指が式刀との接触を失う寸前、竜眼が己の未来を写す。竜は鋭く後ろに跳ねた。
 確定された未来を覆す奇蹟を祈って。
 男の指が零毀の柄をはさんだ。竜は空中を後方へ舞っている。
 男の指が下への勁を作る。零毀が、自然落下とは桁違いの速度で下方へ移動する。竜の体はまだ宙にある。
 けり出された男の右足甲が、零毀の柄頭に触れた。同時に、竜の足が地に触れる。

(!)
 まるで世界の理を歪めたかのように、否、むしろこれこそが理だと言わんばかりに、
零毀の剣先は一瞬に距離を詰め、竜の胸に飛び込んだ。運命に導かれた恋人の如く。
 足裏が床との摩擦を作る間もなく、時と空間を切り裂いた刀身が竜の肉体に吸い込まれる。
 男が悠々と近づく。
 竜は膝をつき、切歯する口を含んだ頭部の七つの孔から、だらだらと血をこぼしている。
 竜の眼前で、男は両足を開いて腰を落とし、軽く握った右手を後ろに引いた。
 標的はいまや、絶対必滅の間合いにある。

「我が武の前に、あらゆる兇──強──はその意味を失う」
 拳が、放たれた。

 そこには竜が恐れた略奪も苦痛もなく、竜が望んだ解放も慰撫もなかった。
 あったのは刹那にも満たない時間の衝撃。
 苦痛に変換されることすら許さぬ瞬時の衝撃が、彼の中にあった人も竜も力も心も全てを瞬く間に消し去った。
 “死”などという言葉では到底表現し得ぬ、何物にも連続しない変化。
 無から宇宙が生まれたそれの真逆、この螺旋の世界であり得るはずのない、存在の非在化。

 棗慎という男をあらしめていた本質は、その虚ろな肉と記録のみをこの世に残し、完全に消滅した。
>>962-966
天上天下だね(w
もっと経験を積んで、読者を信頼して文章が作れる様になれば描写にメリハリが付いて良くなっていくと思う。
>>964 と>>967 
 全くですな。すまん。あと、どうも。

 っつうか、これだけじゃ片方が得物持ってて片方が素手だって分かんないよね。
 ダメ駄目じゃん、俺様。

 他の抜けてるところは、後で書こうと思って放っておいたからだけどな。
 元々エロSSのオチに入れようと思って、肝腎の部分を書く気が失せちゃった奴だし。
男はおもむろに股間に手をやった。
ジッパーを下ろし、性器を取り出したと思ったら、そのままブチブチと音をたて、
引き抜いた。性器の根本からは血が滴る。
おしんは身構えた。こいつは黒黒乳首団だ。
「シーッコッコ、俺の名はボッキンキン、おしん、お前の命もここまでづら」
おしんはもんぺをたくし上げ畑を斜めに駆け上がる。大根の葉はおしんの後ろ姿に伏すように、
踏み荒らされた。
ごめんね、また肥料あげるから、おしんは心の中で謝りながら、地蔵様の前へたどり着いた。
シーコッココ、ボッキンキンが迫る。おしんは地蔵様の箕の傘を被り、宙を舞う。
「おっかぁーー」
おしんの変身。ボッキンキンは性器を突きだした。性器の先から粘液が飛び出す。
おしんは腰に差した大根剣を抜いて横へ飛ぶ。
ジュ。
粘液は強力な酸でおしんのもんぺをかすめた。焦げた匂いが鼻をつく。少しイカ臭い。
「おめぇ、よくもオラのもんぺさ、きず付けたな、もう許さねだ」
「シーッコッコ、この性剣ばおめぇにぶちこんでやるづら」
二人は同時に地を蹴った。
ボッキンキンの性剣がおしんの胸元を横に薙いだ。おしんの胸元がはだける。
畑に片膝をつくおしん。
「シーッコッコ、おしん、裏切り者は許さねぇづら」
ボッキンキンか剣を振り上げた。と、その時。茶色い影が這うように畑を横切り、
ボッキンキンの太股に激突した。ボッキンキンがよろける。
「タロさ」
柴犬のタローが牙を剥いてうなる。今だ。おしんは立ち上がり、渾身の力で大根剣を振り上げ疾走した。
「夏ホトトギスハツガツオスマッーーシュ」
大根剣は青白い光を放ち、ボッキンキンの体を貫いた。
「おしん、忘れるな、、黒黒乳首団はどこまでもおめぇを追いかけるづら、
 その胸がある限りな、シーッコ、、コ」
ボッキンキンの体は緑の炎に包まれて爆発した。
おしんははだけた胸元に手を当てた。指の間から黒い乳首が覗く。
タローがしっぽを振って駆け寄ってくる。
丘の上から夕日が見える。おっかぁ、オラを守ってけれ。おしんは夕日に祈った。
畑は黒く焼けて、踏み荒らされた。今年の年越しはつらいものになりそうだ。
だが、おしんは強く誓った。例え畑が荒らされても、黒黒乳首団を壊滅するまでは、決して諦めないと。
タローはおしんをみあげ、夕日に向かって吠え、おしんの勝利を喜ぶように、ボッキンキンの破片にかじりついた。
971969-967:03/07/13 18:06
感想くれよ。
972969-970:03/07/13 18:07
間違えた。っつーかスレ違いか?(wr
新スレは立てるのか?
974名無し物書き@推敲中?:03/07/13 21:15
>969-970
まぁスレ違いだわな。

>973
980踏んだやつが次スレ立てるらしい
975名無し物書き@推敲中?:03/07/13 21:44
976969-970:03/07/14 00:29
>>974
そうか、こいうのはどこスレへ行けばいいんだ?
977名無し物書き@推敲中?:03/07/14 22:24
>>976
ここでは駄目か?

エロそうでエロくない文章を書くスレ
http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1040210199/l50
978969-970:03/07/14 23:23
>>977
なんか違うような気がする。
うーん、まいいや、どっか捜す。
あんがと。
97915番:03/07/15 03:24
俺はさっそく近くの教室のドアを蹴破った。

ガシャン

「うわっ赤井がきたぞ」
「てめえ赤井!このあいだはよくも!!」
半数が逃げ出し、半数が向かってきた。
「うおおおおおおお」
バールを持った男が振り下ろしてくる。
俺は無言で首狩り鋸を振った。
「あばばっちおぼぼぼぼ」
輪切りになった男の胴体が血と臓物を撒き散らしながら宙を飛ぶ。
「うおりゃああああああああああ」
日本刀を持った男が刀を袈裟懸けに振り下ろしてくる。
俺は無言で首狩り鋸を振った。
男の首が血の尾を引きながら宙を舞う。
「そいやああああああああああああ」
大鎌を持った女が横凪に振ってくる。
俺は大鎌ごと女の胴体を叩き切った。
鉄パイプを持った男が後ろから掛かってくる。
俺は振り向きざまにそいつの胴体を斜め真っ二つにした。
「でぇいりゃああああああああああああああ」
大斧を持った男が横から振り下ろしてくる。
俺は首狩り鋸を振った。
98015番:03/07/15 03:25
そいつの上半身がミンチになりながら血と骨を吹き上げつつ倒れていく。
長い槍を持った男が突きを入れてくる。
「うひょおあああああああああああああああああああああ」
俺は身を捩ってよけながら男に突きを入れた。
「あぼぶべばばばああああああああああああ」
男の胸が血肉を撒き散らしながらミンチに変わる。
「うしゃあああああああああああああ」
斧と鉈とナイフを持った男達が三人同時にかかってくる。
俺は首狩り鋸を横凪に振った。
三人同時に胴体が真っ二つになる。
「うおおおおおおおおお」
後ろからサバイバルナイフを持った男がかかってくる。
俺は振り向きざまに首狩り鋸を振り下ろした。
「あぼっ」
男の体が縦に真っ二つになって崩れ落ちる。
「うわわわわわわ」
逃げた奴等も無事では済まなかった。

98115番:03/07/15 03:25
ガシャアアンン

「ヒャハー!」
「あははははは!!」
窓を突き破って黒瀬と小島が入ってきたのだ。
「ヒャハー!」
黒瀬は逃げる男に追いつくと後ろから手斧で頭をカチ割った。
「あはははは」
小島は懐からマシンガンを取り出すと乱射した。
「わーい」
黒瀬は廊下まで出て走り回る女の首を刃渡り30cm包丁で撥ねた。
「やめて」
「ヒャハー!」
黒瀬は腰を抜かした男の前に立つと手斧で頭をカチ割った。
98215番:03/07/15 03:26
くそっ」
ハンドガンを持った男が銃を乱射する。
「あははははは!それだけなノ!?」
小島はマシンガンをしまうとコルトSAAを取り出し
アクロバティックな動きで転げ回りながら銃を撃った。

パァン

「あ」
男の額に穴が開く。
「うわあああああああ」
釘バットを構えた男がバットを振り回しながらかかってくる。
「ヒャハー!」
黒瀬は手斧で釘バットを捌くと刃渡り30cm包丁で胸を刺した。
「ぼべっ」
血が壊れたポンプのような勢いで迸り溢れる。
「ヒャハー!」
「あははははは!!」
「………」
それから俺たちは学校中を回り向かってくる男を解体し、
走り回る女の首を飛ばし、右も左もわからぬ中学生を輪切りにした。
俺達の訪れた後には死体だけが残った。

「いやあ楽しかったですねぇ。皆さんは堪能されましたかな」
「もちろんだヨ!クロちゃんも満足した?」
俺はなにも言わなかった。
黒瀬は眠たげな目と微笑を湛えた口を歪めると言った。
「ええ、それはもう」

983山崎 渉:03/07/15 11:38

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
>>979
駕籠真太郎の漫画を思い浮かべた。