創作日本昔ばなし

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@お腹いっぱい。
むか〜し、むかし、あるところに…

(まんが日本昔ばなし風に)
2名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/12(土) 14:38
おじいさんとおばあさんが
3名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/12(土) 14:46
ひっそりとまぐわっていると、
4名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/12(土) 16:30
マグワイヤが木製バット片手にドカドカと家に乗り込んできました
5名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/12(土) 17:02
「サインボールいるけ?」
6名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/12(土) 17:36
「いらん」
とおじいさんが言うと、マグワイヤはおじいさんのズボンを引き摺り下し、
バットでケッパンを百回しました。
みるみるうちにおじいさんの御尻は赤く腫れあがりました。
7名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/12(土) 17:37
それはおもちのようでした。
8名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/12(土) 18:19
おばあさんは思わずよだれをたらしました。
9名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/12(土) 19:25
おばあさんはおいしそうなおじいさんのおしりの鬱血を抜くために、
包丁を入れました。すると、おじいさんのおしりは十戒の海のように二つに割れ、
そこから玉のような赤ん坊が出てきました。その子はえなりかずきと名付けられました。
10名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/12(土) 22:41
一見すると破綻寸前なのになんかうまい事続いてるな(藁
11名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 02:05
えなりかずきは産声もあげず、終始なにごとかをぶつぶつと呟いていました。
12名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 02:15
そんな赤ん坊が可愛いわけがないので、山に捨ててきました。
13名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 02:20
おじいさんがおしりから血をぽとぽと滴らせながら、えなりを抱き上げ耳を口元に近づけると、
「こんにちは」
とえなりは言ったのです。おじいさんは叫びました。
「この子は神童だー」
14名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 02:22
>>12
スイマセン。
15名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 02:32
>>12の続き

山に捨てられたえなりかずきは狼に育てられ、立派な狼少年になりました。
そしてある日、おじいさんとおばあさんの下に帰ってきたのです。
16名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 08:59
でも狼少年は嘘つきなので「俺は山に捨てられたあんたたちの子供じゃない」と言いました。
17名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 11:32
「な、何故それを…!」
秘密を知っている以上、この少年を生かしておくわけにはいきません。
18名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 14:07
おじいさんは素早く行動しました。
19名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 18:37
おじいさんは若い頃に修行した柳生新陰流の剣を振るうべく、
物置に封印していた村正ブレードをウン十年ぶりに持ち出しました。
20名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 18:51
しかし、その村正ブレードは長年ほったらかされていたので
錆びていたのです。
21名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 18:54
しかし、かずきの動きは思ったより速く、かずきが山中で狼から体得した元斗皇拳奥義 衝の輪 でおじいさんの首は・・・
22名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 19:18
ぶっ飛びました。が、おじいさんは再生機能付きなので、再び首は生えてきました。
23名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 19:20
おじいさんもファルコという人に習った元斗皇拳で反撃することにしました。
24名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 21:16
おじいさんが反撃に出ようとしたそのとき、えなりかずきは突然動きを止めました。
25名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 21:25
おじいさんも、ふとお腹が減ったので動きを止めて台所に行きました。
26名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 21:32
おじいさんが台所にいくと、おばあさんがコクオー号に乗った安岡力也に
まさに連れ去られようとしているところでした。
27名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 22:53
安岡力也は筋金入りの老女マニアでした。
28名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 22:55
おじいさんは恐怖のあまり腰が抜けてしまい、立つことができなくなってしまいました。
そこへ、おじいさんの後をつけてきたえなりかずきが現れました。
29名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 23:13
えなりかずきは下を向いたまま恥ずかしそうに、
「俺が手伝ってやるよ」
と言いました。
やはり、血の縁。えなりかずきはおじいさんのおしりから自分が生まれたことに
何となく気付いていたのです。
30名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/14(月) 00:29
えなりかずきは安岡力也の前に駆け寄りました。
そして、声を張り上げて…
31名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/14(月) 00:32
しかしどこへ行けば安岡力也に会えるのか・・・おじいさんは腰がぬけてて役にたちそうもありません。(俺一人で行くしかないな・・・)そう思ったかずきは一人おばあさんを助ける旅にでることにしました。そして道を歩いていると誰かが後ろからつけてきます。かずきが振り返るとそこには・・・
32名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/14(月) 00:49
山でえなりかずきを育ててくれていた雌狼の泉ピン子、通称IPでした。
IPは人にも化けることができるのです。えなりかずきはIPに訊きました。
「卓造父さんはどうしたの?」
33名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/14(月) 02:21
えなりかずきは訊ねましたが、IPは何も答えません。
IPは地面に寝転がったまま身動きひとつしないのです。
34名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/14(月) 09:00
IPの腹部からはどす黒い血が噴出していました。すでにIPもコクオー号
に乗った安岡力也にやられていたのです。コクオー号の蹄で蹴られて、
内臓が破裂してしまったようでした。えなりかずきは涙を流し、歯茎からは血が
でるほど歯を食いしばっていました。えなりかずきは怒りで胸が一杯でした。
35名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/14(月) 11:37
「…畜生……、なんでこんな簡単に…
芸能人ネタに走っちゃうんだよぉぉーーーー!!」
えなりかずきの叫びは大空に響き渡り――
そしてそれを察知した山の狼達が雄叫びをあげました。
山はたちまち嘆きの咆哮に包まれていきました。
それはさながら死者への手向けのようでした。
36名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/14(月) 12:02
「芸能人、出した方が想像しやすいわよ、かずき」
これがIPの今はの際の言葉でした。
37名無しさん@お腹いっぱい。
あまりの突然の出来事にかずきは呆然とたちつくしていた。(こうしてはいられない・・)そう思ったかずきはまた、旅へと出るのであった・・・