1 :
若松:
「く、くそぅ」
頬が痛い、血の味がする。どうやら口の中を切ったらしい。
俺の目の前に立つのは同い年とは思えないほどの筋肉バランスのうまくとれた不良少年だった。
「何で、俺に刃向かう」
口に付いた血を手の甲で拭いつつ、ヨロヨロと立ち上がる俺に再び不良少年の猛烈な蹴りが入れられる。
「ウグッ」
もはやボロボロの俺は、何の抵抗もなく蹴りの力に従って後方に吹っ飛ばされた。
不良少年の体には何一つ、攻撃を受けた跡は無い。
「長谷川!答えろ。何で俺の邪魔ばかりする?」
仰向けに倒れたままの俺は苦笑しつつ立ち上がる。
「へへ、俺はお前のやっていることが気に入らなかった。俺はそれを止めたかった。唯それだけのことさ」
不良少年は不服そうに俺の右腕にある財布を見ていた。
「返せ。それは俺がパクッたもんだ。今日の所はそれを返せばここで許してやる」
俺は正義感だけで、目の前の不良少年が友達から盗んだ財布を取り返した情景を思い出した。
後悔の念はない。俺は自分の信じたことをやったまでだ。
「岩田のパクッた財布は俺の友達のだ。絶対にお前なんかには渡さねえ」
2 :
若松:2001/03/13(火) 13:40
批判でも続きでも何でも良いです。この話に沿った内容で何か書いてください。
この文章自体には何も深い意味も構想もありません。
純粋に私のショートストーリーに反応してください。
ん?
文章を見てもらいたい、っていうタイトルに反応したんだけど……。
続きを期待しているのか。だったら仕方ないか……。
5 :
TO信者:2001/03/13(火) 16:25
岩田に勝つのはもう無理だ。筋力に差がありすぎるのを悟ったし、なにより俺は喧嘩慣れしていない。
それに比べ、彼は明らかに場慣れしている。数々の修羅場をくぐり抜けてきたことだろう。
なんとかなるかと考えていたが甘かったようだ。
しかし岩田に喧嘩を売った原因である友達の財布は、もう取り戻したのだ…。勝つのが無理なら後はこれを持って
逃げるだけだ。だがここは路地裏で、左右には薄汚れた壁を晒している家が建っており、
後ろには駐車場でもあるのだろうか、高さ2メートルほどのコンクリートの壁で遮られている。
逃げるためには、前にいる岩田の横を突っ切るしかない…。
だが俺は散々岩田に痛めつけられており、彼を振り払って逃げるだけの体力は到底残っていなかった。
ここまで頑張ったのに…あきらめるしかないのか…。その時俺の頭の中に妙案が浮かんだ。
6 :
TO信者:2001/03/13(火) 18:52
俺は地面に右脚の膝頭と左の掌をつけ、左脚の膝を立てるようにして座り、顔を項垂れるようにして、地面を見つめた。
「すまなかった岩田、これは返すから許してくれ…」
岩田の同情をひく為、極めて低く弱い声で呟く。
そして顔を上げ、右の手に握ってあった財布を彼が取りやすいよう、掌を上に向けて差し出した。
「ふん…無駄なことしやがって、このヴぉけが」
それまでは厳しい表情で睨み続けてきた彼だったが、途端に嘲笑するように口元をにやつかせる。
そして左手を学ランのポケットの中に突っ込み、ゆっくり小股で歩いてきて、
掌の上に置いてあった財布を右手で乱暴にかっさらった。
彼は財布の中を開けて望みのものが入っているのを確認して、笑い声をあげた。
「もう二度とこんな馬鹿なことするんじゃね―ぞ、次やったらぶっ殺すからな!!」
そう怒鳴り、こちらを一瞥して路地裏の通路を来た方向に歩いて行く。
自分に相当な自信があるのか、それとも俺のことを臆病者として見下しているのかは分からないが、
後ろを振り返る気は無いようだ。相当機嫌がよいのだろう、右手で財布を軽く投げ上げながら進んでいく。
俺がこの時を待っていたとも知らず、悠長なことだ。
岩田が二十メートルも離れた頃、俺は覚悟を決めて走り出した。
身体の節々に痛みがはしるが、それを無視して渾身の力で地面を駆け、
標的である岩田に向かってどんどん加速していく。
岩田を射精させてしまえばいい。
いくら喧嘩慣れしている岩田とは言えど、
射精の後の虚脱感の中で敏捷な動きを確保出来るとは思えない。
そう考えた俺は、岩田の両脚を目掛けて渾身のタックルを放った。
岩田は、俺の動きに面食らったのか、まともにタックルを受けて濡れたアスファルトに倒れた。
「この野郎、何しやがる」
怒気を含んだ声を岩田が吐く。
それには構わずに、俺は岩田のベルトに手を伸ばすと、
手際良くバックルから抜いた。
「てめえ、何しようとしてんだ」
少し怯えを帯びた声を、岩田が漏らした。
チャンスだと思った。岩田は怯んでいる。
この機を逃してはならない。
俺は、岩田のジーンズのジッパーを引き下ろすと、
派手な色のトランクスをずり下げて、
矮小に縮み上がった岩田のペニスを摘んだ。
「おい、てめえ、やめろ、やめ……、うッ」
躍起になってがなり散らしていた岩田も、
俺がペニスを唇で包むと、静かになった。
8 :
非通知さん:2001/03/13(火) 19:54
静寂の中で、岩田の荒々しい吐息だけが薄暗いトンネルに響いた。
橙色のネオンが岩田の影を揺らしている、岩田のペニスが
熱くなり始めた。そろそろ、射精が近いようだ。
9 :
TO信者:2001/03/13(火) 22:05
「岩田ぁぁァァァァァァッッッッッ!!」
岩田がこちらを振り向く。彼の目は驚きによって、大きく見開かれていた。予想だにしていなかった展開だろう。
彼はとっさに自分の身を防御しようとして、顔面で両腕を交差させる。
「スゥゥーパァァー グレーェェェト ワンダフルッ ハセガワスペシャルキィィックゥ!!!」
俺が加速して得たGを最大限に込めて放った蹴りは、彼の腹部に鈍い音を響かせミートした。
「グハッ!」
奇襲成功だ!、岩田は衝撃によりぶっとび地面に叩きつけられる。
友達の財布は彼の手から投げ出され、宙を舞い地面に落ちる。
岩田が倒れているのを尻目に、俺は体勢を整え財布を拾い、
この通路の入り口に向かって、痛みをこらえながら全速力で走りだした。
ここで捕まってしまったら元も子もない、
途中気になり走りながら後ろを振り向いてみたが、打ち所が悪かったのだろうか、岩田はまだ地面に横たわっているままだった。
俺は少し安堵感を覚え、走る速度を緩めていった。もう追いかけてくる事はないだろう。
春の日差しは暖かく、正義を達成したという自己満足からか、身体の痛みは和らいでいくように感じた。
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/13(火) 23:41
どくっどくどくっ。
岩田の熱いほとばしりが、俺の口の中に発射される。俺はそれをごくりと喉をならして飲み込んだ。
「……飲んでくれたのか?」
岩田が、少し驚いたように言う。俺は少し溢れた汁により汚れた口元を吹いて、笑ってこたえた。
「岩田のだからな。いやじゃなかった」
岩田はそれを聞いて、複雑な表情をする。言いながら、俺が後ろ手でポケットの中のナイフを取り出していた事には気づかずに。
ばさっ。
俺はためらわずに、その取り出したナイフで岩田の一物を切り取った。血が噴水のように噴き出す。突然の出来事にただ悶絶する岩田に向け、俺は更にナイフをふりあげる。
「馬鹿がっ!誰がてめぇの精子なんか好き好んで飲むかよっ!作戦だ作戦!てめぇのこの隙を待ってたんだよっ!」
ぐさっ。ぐさぐさっ。
「何日ちん○洗ってないんだ!?臭くて臭くて吐きそうだったぜ!」
ぐさっ。ぐさっ。
「氏ねチンカス野郎!ひゃははははっ!」
そして、岩田は半年入院した。だが、俺の名前は表に出る事はなかった。やる時は、徹底的にやっておけばいい。そうすれば、やられた怒りより恐怖が先立ち、報復はない――死んだじっちゃんの言っていたその言葉に、間違いはなかった。
そして、「勝つ為には手段を選ばない男」。俺が裏でこう呼ばれるようになったのは、思えばこの頃からだった……。
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/13(火) 23:42
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/14(水) 01:43
1の岩田のキャラと、二人が引き継いだキャラは明らかに違ってる・・・
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/14(水) 01:46
でも通して読むとちょっと頭がくらくらして面白い。このまま幾つもの
可能世界に分離していくと混沌としてますますいいかも。
15 :
むりやり続き:2001/03/14(水) 03:43
「岩田がおまえのことを血眼になって探しているぞ!」
仲間の一人が廃屋に隠れている俺を訪ねてきた。俺はベッドに横たわり
ながら日本経済新聞を読んでいた。日本の平均株価は16年ぶりに12000円台の
最安値を更新したそうである。頭の中はもやもやしたままだった。
「ニシのゲームセンターに行ったら、あいつの中学の頃の同級生とかいう奴に
会ってさ。聞いたんだよ。岩田が同じ中学だった喧嘩の強そうな奴を集めて
おまえを狙ってるって。ここも危ないよ。早く動いた方がいい」
日本経済はどこまで迷走し続けるのだろう。ナスダックも下がって、これじゃ
まるでおれが数ヶ月前に描いたシナリオそのままじゃないか。ネットバブルは
いずれ崩壊する。孫正義は何を根拠にyahooの株はこれからも上がり続けるなんて
豪語したのだろう。
「やばいよ本当に。岩田には中学のときのダチだけじゃなく横須賀連合黒乳首なんか
にもつながりがあるみたいなんだ。あいつの兄貴が配管工やってて、その関係で
黒乳首の幹部を何人か知ってるんだって。おまえが岩田を刺した話を聞いて、かなり
むかついてるらしいんだよ」
俺は新聞を閉じてテツの顔を眺めた。
「岩田を刺した?」
「そうだよ。病院送りにしてやっただろ。それは別にいいんだよ。みんな
あいつにむかついてたもんな。お前のやったことはほんとスゲエことだよ。でも
やっぱマズかったんだよ。ほんとここもすぐバレるって」
16 :
むりやり続き:2001/03/14(水) 03:44
俺はテツが何を言ってるのか分からなかった。俺のやったことはスゲエこと
だった?けどやっぱマズかった?総裁選の前倒しとどちらがスゲエんだ?内閣
支持率低迷とどっちがマズいんだ?くだらない!俺は手にしていた新聞を引き
裂いた。何もかもがくだらない!テツは驚いて俺の顔を見入っている。ぶち殺
してやりたい。俺はテツの胸倉をつかんだ。
「おまえも俺が岩田の精子を飲み込んだって思ってんだろ。おまえも俺のことを
とんでもないあばずれだって思ってんだろ!!いいか、俺はあいつの精子なんか
飲んじゃいねえよ。俺はあいつのイチモツを口に含んでもいない。ただハセガ
ワスペシャルキィィックゥを食らわせただけだ!!あいつが後ろを向いている
あいだに食らわせてやったんだよ!!なんで認めてくれないんだ。なんでだよ。
もっと武闘派の俺を強調いてくれよ!どうしていつもそうやって俺を下の方へ
下の方へと持っていこうとするんだよ!!!」
テツの顔がぼやけてきた。やばい!俺はテツに見られないように顔を伏せた。
しかしすでに遅かった。テツは熱い手を俺の肩に乗せると、憐れむような小さな
声で僕の耳元に息を吹きかけた。
「泣いてるのか?」・・・・・
17 :
むりやり続き:2001/03/14(水) 03:46
あとは任せた
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/14(水) 09:48
わかっていた。
わかっていたんだ。
ハセガワスペシャルキィィックゥ?
不意打ちとはいえ、あいつにそんなものを食らわせて逃げ切るだけの力があれば、俺は最初にあんなにぼこぼこにされることはなかった。
ただ、認めたくなくて、そう思い込んでいただけだったんだ。
あいつの精子が、今、俺のお腹の中にあることを――認めたくなかっただけだったんだ。
俺はただ泣いて。泣いて。
そして最後に、笑って、テツの肩を叩いた。
「なあ、精子ってどんな味がするか知ってるか?」
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/14(水) 09:54
不公平に思えたのだ。
俺だけがその味を知っているのは。
20 :
若松:2001/03/14(水) 13:47
「おっと、そうだった。これ返さねえと」
取り返した財布を見て、友達の姿を思い出した。
友達の名は『中島 幸治』、今年初めて知り合った仲だ。
彼の育ちはあまり裕福な方でなく、むしろいつも金に困っている方だった。そんな彼が珍しく多くのお金を持っていたのは
妹の誕生日プレゼントを買うためだった。彼は生活を賭けたバイト生活はそれは過酷なもので、話を聞いているだけの立場で
ある俺ですら疲労感を覚えるほどだった。
母は病弱、父は潰れかけた小会社で明日の現状維持に向けて必死に働いている。そんな彼を友達、いや、人間として放って
おける訳がなかった。
そんなことを考えている内に、彼の家まで辿り着いた。
呼び鈴を押すと、インターホンから暗く幸治の妹『美樹』の声が聞こえてきた。
「はい?」
「あ、長谷川です」
「あ、長谷川さん。ちょっと待っててくださいね」
しばらくすると玄関から美樹が出てきて門扉の鍵を開けた。
「どうぞ」
迎え入れられた俺は幸治の部屋に導かれた。
美樹が部屋のドアをノックした。
「お兄ちゃん、長谷川さん」
部屋から重く暗い雰囲気に覆われた声がした。
「ああ、入ってもらって」
「どうぞ」
美樹はドアを開けた。
俺は会釈して幸治の部屋に入っていった。
「飲み物用意してきますけど、コーヒーと紅茶どちらが良いですか?」
「え〜と、じゃあ紅茶で」
「分かりました」
美樹は俺が部屋に入りきった事を確認すると丁寧にドアを閉めた。
「やあ、いらっしゃい。どうしたの?」
暗そうな面持ちで机に突っ伏していた幸治が起きあがって話しかけてきた。
「お前今日、岩田に財布取られただろう?」
「え、どうしてそれを?」
驚いて話しかけてきた幸治に財布を放ってやった。
「こ、これは僕の?」
受け取った財布をキョトンとした様子で見ている幸治に、俺は笑いかけて言った。
「今日は美樹ちゃんの誕生日なんだろ?今から何か買いに行こうぜ」
21 :
若松:2001/03/14(水) 13:51
22 :
TO信者様(偽):2001/03/14(水) 14:27
美樹ちゃんの誕生会は、三人だけのささやかなものながら、素晴らしいものになった。
特に、前から美樹ちゃんの欲しがっていたバイオリンを、幸治がプレゼントした時には、美樹ちゃんは本当に泣いていた。
その涙を見て、俺は自分のした事が絶対に間違っていない事を確認した。
例え、これで岩田に目をつけられ――死んだ方がマシなくらいの目に毎日合わせられることになろうとも、
美樹ちゃんのあの涙と、それを見て心の底から喜ぶ幸治のあの顔を見てしまえば――たいした事ではないように思えた。
だが、その決心を胸に、次の日に学校に向かった俺に待っていたのは、
「おい、聞いたか? 岩田の奴が死んだらしいぜ。何でも、怪我してた肋骨を誰かに殴られて、折れた肋骨が心臓に突き刺さったんだってよ」
という、だちのテツの、何とも信じがたい言葉だった――。
俺にとってその日は本当に沈痛なものとなった。
岩田は俺とは別の高校に進学していたために、直接的に彼の死を喚起させられる事はなかったが、
それでも俺の精神はまともな思考をすることが出来なかった。どうするべきかも分らず、ただ気分は暗く落ちこんでいく。
ただ自分の行動が恐ろしい結果を引き起こし、這い上がることの出来ない泥沼に足を突っ込んでしまったことだけは解った。
結局俺は高校から午前中に早退した。取りあえず家に帰り、今後の対応をゆっくり考えてみたかった。
学校から家に帰る道は、永遠にあるかと思われるほどの苦痛に満ちた時だったが、
ようやく近くの公園を通り抜け、自分の家の玄関が見える脇道に入った、
そこで事態は俺が考えているよりもはるかに急転しているのを悟った。
俺の家の玄関から警察官が出てきたのだ!紺色で統一された制服を、見間違う筈もない。
俺はとっさに来た道を引き返す。だが幸いな事に彼は、俺がいる道とは逆の方向に歩き去っていった。
俺はさきほどの警察官が引き返してこないか、心配ではあったが、
素早く小道を駆け、自分の家の玄関前に辿り着き、急いでドアを開けて家の中に入る。
母がいるのだろう、家の鍵はかかっていなかった。
俺はドアの鍵をしめ、岩田のことを両親に何と言って話したらいいか考えあぐねながら、必死に声を張り上げた。
「ただいまぁ!」
「あら、駿。今日は学校が終わるの随分早かったのね。」
台所の方から声が聞こえてきて、母が玄関に向かって歩いてきた。
「そういえば、さっき警察の人が訪ねてきたわよ、長谷川 駿くんいらっしゃいますかって、
生徒手帳を拾ったんだけど、話がしたいので蒲田警察署まで来ていただけますかって」
しまった!、俺は学ランの上着の右ポケットを探ってみたが、案の定そこに俺の生徒手帳は入っていなかった。
おそらく岩田に蹴りをいれた時にでも落としたのだろう。
その場所で警察に拾われたとしたら、俺の事を犯人と断定したわけではないだろうが、
俺が加害者であるという可能性が高いとして、懐疑心を抱いているはずだ。
どうする…、自首するか…。結局答えは出そうになかった。母にも悩みを打ち明けずに、
俺はそのまま蒲田警察署に向かってみることにした。
25 :
非通知さん:2001/03/15(木) 13:55
もう家には帰れない、まずそう思った。
学校を早退しておいて良かった、警察は学校にも手をまわしているはずだ
俺はとりあえず、ヤバイ事があったらいつも隠れている廃屋に行くことにした。
廃屋に着くと俺は愕然とした。
――誰かがここにいた!
俺が前に来たときとは確実に変わっていたのだ。
ベットの上の日本経済新聞、シーツの上には血痕があった。
誰がここに…?
26 :
若松:2001/03/15(木) 14:01
警察が帰った後、俺は門扉の外から家の中を覗いてみた。
見たところ特に変わった様子はなかった。
テレビにはいつものように母の好きなバラエティー番組が映っていて、ソファーに座ってとても愉快そうに笑いながら、紅茶と茶菓子を食っていた。
【心配のしすぎだろうか?】
とりあえず、学校が終わる時間にはまだ早い。何処かで時間を潰そうと家を離れ、コンビニに寄ってみた。
普段から新聞を読む癖のない俺は、例の事件が世間にどういうふうに出回っているのかが不安だった。財布に中にはたいした金額は入っていなかった。昨日おこなった美樹の誕生日会でのケーキ代にほとんどを費やしてしまったからだ。まぁ、もともとお金はあまりなかったのだが……。
喉の渇きを思い出し、俺は今日の新聞とスポーツドリンクを買った。
新聞にはあまり大きくあの事件は取り上げられておらず、隅の方に小さな記事としてしか扱われていなかった。
−事件は喧嘩か?−
「昨日三月十四日午後七時程、近所に住む会社員三十七歳は仕事帰りに学生が倒れている所を見つけ、すぐに110番通報をしたが、学生は既に息を引き取っていた。死因は胸部に強い打撃を加えられ肋骨が心臓に刺さった模様。県警はこの事件を喧嘩によるものだろうと発表した」
27 :
若松:2001/03/15(木) 14:04
すいません、>>26は間違いで>>23の続きです。
28 :
感想くん:2001/03/15(木) 16:09
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/15(木) 17:53
いや、ここまで来ると訳がわからんのとあやふやなのが混ざり合って、
一つの世界を形成しているよな(笑)。内容の方も、以外に面白いし。
それで整理の為に、これからは名前欄に「○○の続きです」って入れる事を提案してみるが、どうだ?
>>29さん。
分りました、Eメール欄でよければ書いておきますね。
31 :
とりあえず、無難なので@>>25の続きです:2001/03/16(金) 01:01
何だ?何があったんだ?
俺はベッドの血痕を、おそるおそる覗き込んだ。
誰のものなのかは知らないが、これだけ染みが広がっているのを見ると、かなりの出血だ。
体の一部分を切り取られでもしでもしない限りは、これ程出血する事はないのではないだろうか?
そっとその染みに触れてみて、俺はすぐさまその手をひっこめてしまった――まだ乾ききっていない―!
がさっ。
引いた手が、ベッドの上の何かを引っ掛けて、音をたてた。俺はふと、血痕から目を離し視線をそこに向ける。
「経済新聞・・・?」
思わず口に出した。そういえば、これもあったのだ。手にとって見てみる。そう、やはり今口に出したものそのものだ。
俺がよく愛読している、経済新聞である。周りの奴からは変だと言われているが、俺は株価の動きなんてのに結構興味があり、欠かさずにという程でもないが、この新聞をよく買って読んでいる。だから、これが何であるかについては間違えようがない。もっとも、仮にこれを読んでなくても、これが経済新聞だって事に変わりがある訳ではないだろうが―
日付を見てみると、かなり新しい。今日発売のやつだ。
いや、待て。そんな事はどうでもいいんだ。問題はここで何があったかだ。
俺がかなり混乱した思考をぐるぐると回らせていたところで、ふいにぎぃっと音を立てて入り口のドアが開いた。
「――!?」
驚きで死にそうな気分で振り向いたその先に居たのは―
32 :
若松:2001/03/16(金) 13:43
【一応、名前と場所は伏せられているな】
今のところ近所に俺の名前が晒されてることはなさそうだ。
飲み終わった空き缶を捨てて、新聞を鞄にしまい、昨日の現場に戻る。
路地裏の薄暗く、何とも嫌な空気のもとへ再び来てしまった。
昨日は焦っていた。
岩田に捕まってはまずい。とにかく早く逃げ出さなければいけない状況下、冷静な判断も取れずにこんな所に来てしまった。入り口しかない壺のような場所。
今日は違う。自分の足が付くことがあるのかを調べに来たのだ。
【何もない筈だよな……】
警察の取り調べの入った後が見られる。
拭られた血痕に遺体を囲っていた白線。鑑識は全てされたらしい。
「そこで何をしている!」
人の声。首をすくめて振り向くと、忘れもしないあの紺色で統一された征服。
警察官だ。
驚いて何も言えない俺に警官は更にきつい口調で訊いてくる。
「そこで何をしているのかと、訊いているんだ」
そう言いつつ、警官は徐々に俺に近づいてくる。
「い、いや。ここで殺人があったって聞いたもので、来てみただけです……」
「そうか」
警官は納得した様に見せかけつつも、薄ら笑いを浮かべながら近づくことをやめない。 俺には分かった。警官は俺を犯人だと知っているんだと。
33 :
若松:2001/03/16(金) 14:42
幸治を連れて部屋を出た。
廊下でちょうど飲み物と茶菓子を用意してきた美樹に会った。
「あれ、長谷川さん達どこかに行かれるんですか?」
不思議そうに訪ねてくる美樹に本当のことは言わないで、俺はすぐに喋ってしまいそうになる幸治の口を押さえて取り繕った。
「ああ、幸治が大事な大事な宿題の出てる教科書を忘れたって言うから今から学校まで取りに行くんだ」
慌てて口を押さえだした俺を不思議そうに見たが、やがて笑顔で送ってくれた。
「そうですか。じゃあ、このお茶菓子は帰ってきてからにしますんで、紅茶だけでも飲んでってください」
せっかく煎れてくれた紅茶を飲まずに行くのは悪いので、煎れられた紅茶をストレートで飲み干した。
「フーッ。美味しいね、この紅茶」
お世辞でなく、正直な気持ちを伝えた。
「フフ、唯の安物ですよ」
その後、俺達は美樹へのプレゼントを買うためにショッピング通り『双龍街』に向かった。そこは色々な店があるため、ほとんど何でも揃うところだ。
双龍街に着くまでに、俺は何度も幸治にお礼を言われた。
「本当にありがとう。長谷川君がいなかったら今ごろ僕は、美樹の顔を正面から見られなかったよ。あんなにお兄ちゃん思いの美樹にプレゼント一つあげられない兄貴なんて……」 そこまで言われると何だか照れ臭くなってくる。
「いや、そんな大したことはしてないって」
信憑性のかけらもない汚れた征服で、俺は何度も幸治のお礼をかわした。実際、今も岩田に殴られたところが痛む。
訊くところによると、美樹は前々からバイオリンを欲しがっていたそうだ。それを頼りに俺達は良い店は無いかと探し歩いた。
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/16(金) 15:17
若松の分は修飾部分が長くて読みにくい。
こんな文を朗読されたら、きっと聞き手は疲れてしまうだろう。
若松君、君、文章下手だよ。
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/16(金) 18:29
いや、というより直前の俺のをこうまで見事にシカトしてくれる理由は何だ(笑)
俺としては、結構真面目に書いたつもりだったんスが。あぅ。駄目か。すまん。
36 :
若松:2001/03/17(土) 12:15
>>35 いや、すいません。無視するつもりは無かったんですよ。
とりあえず訊きますけど、19番さんですよね?
こういう分野は得意……というか、あまり好きな方でないんですよ。
この手の小説は全く読んだこともありませんし。
無知の上に食わず嫌いなんですよ。
少なくても、今の私にはこの手の分野は書く気がありません。
いや、私には書けません。本当にすいません。
>>34 いや、そうなんですか。
私の場合、飽きることなく出来るだけ自分の頭の情景を伝えたい一心で書いてますから
こういった感想を頂けると、勉強になります。(始めの2行)
疲れる文章をわざわざご購読頂きありがとうございます。
今後、「修飾部分が長くて読みにくい」を改善するために、もう少し慎重に数を重ねさ
せて頂きますので、これからもご購読をよろしくお願いします。
すぐには成果として出ないかもしれませんが、永い目で見ていてください。
いつの日か必ず、衝撃的な最後の一文を裏返して見せます。
37 :
若松:2001/03/20(火) 11:19
何度か読み返して思い出したんで言っておきます。
26の私の書き込みは最新レスの確認を怠ったせいでできたものです。
TO信者さん、気分を損ねたのならすいません。
気を取り直して書いてもらえませんか?
いえいえ、別にそう云う訳ではないんです。
ただネタがちょっと尽き気味になってきて…。
すみません。
39 :
感想くん:2001/03/21(水) 13:17
何か、最近レスが少ないですね。
ここの人達の様々な分岐のあるストーリー結構気に入ってたのに……。
ネタが尽きちゃったのか、しょうがないな………………………………。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/21(水) 14:31
ageageageageageageageageagaageageageageage
何か書いてよ。僕のお友達達よー
41 :
若松:2001/03/21(水) 14:45
>>38 そうなんですか。
じゃあ、私がTO信者さんの文章の続きを及ばずながら書かせてもらいますんで
TO信者さんは私の文章の続きでも書いて貰えますか?
あ、私の文章が気にくわなかったら飛ばしてくれても構いませんけど。
42 :
若松:2001/03/21(水) 15:16
重い足を引きずる思いで浦田警察署まで歩いてきた。
生徒手帳は拾われていて、もう退路は閉ざされている。
逃げる術はない。今目の前に建っている、どんなタワーよりも高く感じる警察署に入るしかない。
【それにしても妙だ】
俺は家に帰って母と思いっきり会ってしまっているのだ。警察署が俺を犯人だと断定しているんだったら何故母にそれを伝えなかったのか。
俺が警察署まで歩いて来るまでの間、尾行をされている様子はなかった。
今も誰かに追われている気配もしなければ、事実つけてきている奴もいない。
【単なる考えすぎだろうか……】
チラリと俺の頭を横切った仮説もすぐに否定された。
【いや、そんなことはない。事実、単なる落とし物だったらあの場で母に渡されている筈だ。やっぱり無理か……】
警察署の前で色々と立ちつくして考えている間に、何者かに声をかけられた。
「あー、長谷川君じゃないか!」
心臓がひっくり返って、腕立て伏せをした。軽い眩暈と動悸を覚える。それでも何とか相手を見定めようと俺は振り向いた。
「あ、和樹のお兄さん!」
驚きのあまり、俺は思わず大きな声を上げてしまった。
和樹とは【山田 和樹】小学生時代からの友達で、警察官のお兄さん【山田 均】にも色々と遊んでもらったこともある。
「長谷川君、来たんだね。いやー悪いね、わざわざ来てもらっちゃって」
「えっ」
声をかけた警察官である均さんは、何故か警察署まで来た俺に、ねぎらいの言葉をかけてくれた。
43 :
若松:2001/03/21(水) 15:21
あっ、すいません。
>>42は
>>24の続きです。
え〜と、あと
>>34さんですね。
どうでしょう?何らかの変化はありそうですか?
44 :
茶々:2001/03/21(水) 15:41
なんか面白いことやってますね。混ぜてください。
ところで、続きを書くときに、冒頭にリンク元の文章を
>>1 などのように入れてはいかがでしょう。
かちゅ〜しゃなどで読んでいると、ポインタを合わせるだけで前文が表示されるのでわかりやすくなると思うのですが。
45 :
茶々:2001/03/21(水) 16:43
>>32 一歩。また一歩。ゆっくりと警官は近づいてくる。明らかに、こちらが反撃する可能性を想定して警戒しているのだ。となれば、体力に自信の無い俺にはどうしようもない。
「逃げられない・・・!」
覚悟を決めかけたそのとき、不意に警官の動きが止まった。
「・・・・・・?」
目の前で、くるんと警官の目玉が裏返り、口元は痴呆のようにだらしなくゆるんだ。ゆっくりと体が傾き、埃にまみれたコンクリートの床に崩れ落ちる。
「危ないところだったね」
警官の頭がコンクリートに激突する寸前にその体を支えて、警官の背後から現れた男は言った。一体いつの間に警官の後ろに入り込んだのだろう。俺にはまったくわからなかった。
俺よりも頭一つほど長身のその男は、整った容貌にうす甘い笑みを浮かべて俺を見下ろした。
「な、なんだよ。あんた」
動揺が去り、警戒心が戻ってきた俺は、やや腰を低くして身構えた。もしこいつが岩田の仲間だったら?
男の背の中ほどまである髪が、入り口から吹き込んだ風に揺らされている。髪の色が栗色なのは、脱色しているような感じではなかったが、顔は東洋系なのでハーフかもしれない。年は二十代前半くらいだろうか。全体的にはいかにも女にもてそうな風貌で、それは俺に生理的な反感を抱かせるのに十分だった。
「とりあえず、君の味方だよ」
ぬるい笑みを浮かべたまま、男は答えた。
「信用できるか!」
即座に否定する俺に、男は肩をすくめてみせた。日本人がやると様にならないその仕草を、この男はごく自然に身に付けているようだった。
「長谷川、駿くんだよね?」
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/22(木) 13:24
>>45 「ど、どうして俺の名前を?」
おそるおそる訊いてみると、男は笑顔で俺に語りかけてきた。
「それについてはまだ秘密だよ。こっちにも色々と事情があって教えられない事なんだよ。でも、大丈夫。だってそうだろ?君の仲間じゃなかったら、何で君を助けるんだい?」
何だかますます怪しい男だが、彼の言っている事も一理ある。俺は彼を仲間だと認めた。
「まぁ、助けてくれてありがとう。名前は?」
47 :
若松:2001/03/22(木) 13:26
48 :
若松:2001/03/22(木) 13:56
>>33 良さ気な店を見つけた。
店外から見た感じも、よく整備されているようで小綺麗である。店内からはクラシックの曲が流れていて通りがかる人々の心を和ませる。
「こんな店でどうだ?」
俺が訊く。幸治は店の良さに何を言って良いものかと困っている。
「い、いや。いくら何でもこんな立派な店で買う程のお金はちょっとないかな〜なんて。ハハハ」
戸惑っている幸治を尻目に、俺はさっさと店内に入った。
「いらっしゃいませ」
正装で身を包んだ気品の高そうな男が、俺達を見て深々と頭を下げた。
俺の後ろに隠れるようにいる幸治を、俺は引っ張って前に出した。
「ほら、どんなのが良いんだ?」
店全体を一望出来る所で、幸治はキョロキョロと周りを見渡しながら落ち着きのない様子だった。
そんな幸治に話しかけてきたのは、先程店内に俺達を迎入れてくれた店員だった。
「どんなものをお探しで?」
とても丁寧に話しかけてくる店員に、幸治はおどおどした感じで言った。
「あ、あのぅ。僕、妹の誕生日にバイオリンをプレゼントしたいと思っているんですけども………あの、僕、お金があんまり無くて……」
店員は納得した感じで質問を変えてみた。
「では、どんな物が欲しいのですか?」
「い、いや。この中をザッと見て、気に入った物は全て予算よりゼロが一個多くて……」
俺は幸治の予算とやらが気になって、耳元に口を当ててそっと訊いてみた。
「いくら位持ってきたんだ?……え、それだけか?」
俺は悲しくなってきた。幸治の予算とは、この店内に並んでいる物でも、もっとも安いものがようやく買える程度のものだった。
49 :
茶々:2001/03/22(木) 18:12
あ、しまった。
>>45ってば場面間違ってる〜。
コンクリートの床⇒路地裏。
警官の頭がコンクリートに⇒警官の頭が地面に
入り口から吹き込んだ風⇒路地の入り口から吹き込んだ風
と訂正でーす。
失礼しました〜。
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/22(木) 18:35
51 :
若松:2001/03/23(金) 12:05
>>42 その後、流れるように時が進み、均さんに面談室まで連れて行かれた。
面談室には一人の中年警官がテーブルを囲んだソファーに座っていた。
「お〜、君が長谷川君だね。いや〜悪いねぇわざわざ来てもらっちゃって」
中年警官は俺を見るなり、突然頭を下げてきた。まるで接客でもする感じでだ。
「いや、本当にありがとう。まぁ、座ってくれ」
その中年警官の向かいにあるソファーを、均さんが座りやすい様に手前まで引いてくれたので会釈をした後、遠慮なく座った。
中年警官は均さんに手で合図すると、退室していった。
「今日は学校を早退したのかい?確かに分かるよ。君の喧嘩相手が何てったって死んでしまったんだからな。それも、直前まで会っていた奴が」
「!!」
やはりそうだ。先程までの接客はやはり演技だったのだ。
確かに、これが普通だ。俺は昨日人を殺したんだから捕まって当然だ。もうおそらく、この部屋は完全に包囲されているのだろう。俺は観念して中年警官の前に両手をそろえて突き出した。
「す、すいませんでした。殺すつもりは無かったんです。つ、つい力が入り過ぎてしまったみたいなんで……。俺にそんな力があるなんて知らなかったんです……」
中年警官は驚いたようで、その突き出された両手をしばらく見ていたが、やがて高らかに笑い出した。
「ハッハッハッハッハ!長谷川君は何を勘違いしているんだ?」
その言葉に緊張の糸が切れてしまった。
「へ?」
その反応すら可笑しかったのか、更に激しく笑った後にようやく話し始めた。
「き、君がたった一発の蹴りで岩田君を殺した?まったく、すごい勘違いだな。君程度の体格であんな優れた体躯を持っている岩田君をそう簡単に殺せる訳無いだろう」
俺は顔が赤くなるのを感じた。確かに言われてみればその通りである。
岩田程の奴がそう簡単に死んだりするはずがない。でも、だとしたら誰が……。
「そう、犯人は別にいる。しかし、その様子じゃ君も犯人を目撃してないんだろうな」 中年警官がその言葉を言い終わる頃、閉ざされたドアが開き、お茶と茶菓子を持った均さんがやってきた。
52 :
若松:2001/03/23(金) 12:08
か、改行されていない!?
53 :
茶々:2001/03/24(土) 00:02
>>50 「山田…太郎…?」
思わず半眼になりながら、確認せずにいられない俺に目を細めて、男はあっさり頷いた。
「うん。山田太郎。いい名前でしょ?」
いい名前も何も、明らかに偽名だが、とりあえず「まあ、そうですね…」などとあいまいな返事をする以外に俺にできることは無かった。
「とりあえず、場所を移そうか。誰かが来ると面倒だよ」
山田太郎と自称する男に促されて、俺はやっと今自分の置かれた立場を思い出すことができた。山田のあとに続いて路地を出ると、そこには白い軽自動車が止められていた。
「さあ、乗って」
山田は俺の返事を待たずに運転席に乗り込み、挿し放しにしてあったキーを回転させた。改造してあるのだろうか、このタイプの車としてはやけに重々しいエンジン音が響きだす。
「あの警官。殺したのか?」
車の前面を回りこんで助手席に乗り込み、俺はふと心配になって尋ねたが、答えはあっさりしたものだった。
「まさか、気絶させただけだよ」
二三度ウィンカーを点滅させながら、車を発進させる男の手並みは、あまり手馴れている様子ではなかった。右ハンドルに慣れていないのかもしれない。
「だけど、警官を気絶させたりしたら、まずいんじゃないのか?」
「いや、別に。だって、僕は顔を見られていないからね」
しれっと言ってのける。
「それって、俺はまずいってことなんじゃ…」
「あはは〜。気にしない。気にしない」
「気にするわっ!」
思わず声が大きくなるが、山田はいっこうに気にしないようだった。運転しながら、胸元に引っ掛けていたサングラスを鼻に乗せる。
「ところで、どこに向かっているんだ?」
54 :
12:2001/03/24(土) 00:12
55 :
茶々:2001/03/24(土) 00:20
>>51 お茶は3人分で、どうやらこのまま均さんも同席するらしかった。
「安田警部。笑い声が聞こえましたが、どうかしましたか?」
中年警官と俺の前に茶碗を置き、仁さんはやはりそのままテーブル脇の椅子に腰掛けた。
「長谷川君は、自分が逮捕されると思ったらしい」
安田警部と呼ばれた中年警官が事情を語ると、仁さんは合点が行った様子で、頷いた。
「そうか、それでなんだか様子がおかしかったわけだ。まぁ、考えて見ればそれはそうですよ、警部。私だって、自分が勤めてるのでもなければ、警察からいきなり呼び出しが来たら不安になります。ましてや、少しでも自分に疚しいことがあればなおさらです」
「ま、それはともかくだ」
と、安田警部は仕切りなおした。
「君に、わざわざ来てもらったのは他でもない。状況から考えて、犯人以外で殺された岩田君に最後に接触したのは君だと思われるのでね。何か、どんなささいなことでもいいから、岩田君の様子で変わった事がなかったか、思い出してもらえないかね?」
56 :
茶々:2001/03/24(土) 01:15
>>55 名前出てきてなかったから勝手に名前つけちゃったけど…まずかった?>中年警官
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/24(土) 23:23
58 :
若松:2001/03/25(日) 11:34
≫56
いえいえ、全然構いませんよ。
この小説の名前なんて、そうとう変な名前さえつけなきゃやったもん勝ちだと思いますよ(笑)
それより、仁さんの方が気になる。
均さん?それとも、新しい登場人物?
でも、まぁ。投稿ありがとね
59 :
茶々:2001/03/25(日) 12:17
>>58 あうあう。
仁さん⇒均さん
です〜。ごめんなさい。
フロート型の掲示板で 1 に長文を書いてあるスレをあげないでください。
ネット初心者なのはわかりますが、スクロールの手間がかかるだけです。
このスレに限らず、この板にはネットに慣れていない人が多いのはわかります。
でも、人間は学習できる生き物じゃないですか。
それそろ知恵がついてきても良いのではありませんか。
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/26(月) 11:10
>>60 ネット初心者はてめーだヴァカ。
くだらなぇ書き込みするな!
>>61 ありゃ、マジものの初心者が釣れてる。恥ずかぴ〜
あと半年ぐらいは読むだけにしておいてね。
お兄さんたちも手取り足取り教えてあげられるほど暇じゃないんだよ。
63 :
茶々:2001/03/27(火) 16:53
64 :
若松:2001/03/27(火) 23:45
茶々さんに同意。
>>60さんの意見は覚えておくから荒らさないでくれ。
私はこのスレッドを真面目に立てたつもりなんだ。
他にも何か言いたい事があれば「雑談はみんなでここに集まろうよ」のスレッドに書き込んでくれ。
あそこなら私も定期的に見ているから……。
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/28(水) 16:30
≫55
「変わったこと?例えばどんな……」
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/28(水) 21:19
>>48 店員さんにもそれがきこえたようで、店員さんは困った顔をしていた。
「うぅ〜む。そのご予算ですと、少々厳しくなってきますね……」
幸治はそれを聞いて、肩を落とし、涙を流した。
「うぅ、すいません。ぼ、僕……これだけのお金を貯めるだけで精一杯だったんです……なのに、こんなはしたお金でバイオリンを買うなんて言ってしまって……すいません」
泣き出した幸治に、店員さんはそれを励ますように言った。「でしたら、これなどいかがでしょう?これなら、そのご予算でお譲りできますが……」
店員の出したバイオリンは、とてもその予算では買えそうにない立派なものだった。
67 :
若松:2001/03/29(木) 01:10
>>53 「パパの所さ……」
疑問に思いつつも、納得したように頷いた。
「そうか」
とりあえず、『パパの所』とやらに連れていかれることにした。
いざとなれば逃げればいい。
しかし、山田の運転といったらヒヤヒヤすることばかりだった。
「おっと、ギアの位置逆だった」
何度、事故りそうになったことか……。
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/29(木) 12:08
フロート型って何だ?
俺、馬鹿だから分かんな〜い。
とゆ〜ことで私は教えて君で〜す。
教えてよ〜。
ケケケ
スクロールが面倒?
ケッ、貴様の勝手なエゴだろ?
俺が楽しきゃ全て良し。
さぁ、みんなどんどんあげよう!
あげ〜
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/03/29(木) 16:36
70 :
茶々:2001/04/02(月) 20:21
>>66 「・・・ずいぶん立派なバイオリンみたいだけど」
つぶやいた俺の声に、店員はどこかつくりものめいた笑みをうかべた。
「ええ。これは古いもので、第二次大戦中にオーストリアの職人が作ったそうです。終戦後、幾人かの手を経て私の祖父の友人が手に渡ったそうです」
店員の話が本当なら、このバイオリンは五十年以上の歳月を過ごしているはずだが、見たところ傷一つ無く、塗りこまれたニスは新品同様の深いつやを保っていた。
「そんな由来のある品物が、なんでそんなに安いんだ?」
当然の疑問を俺が口にすると、店員はわずかに表情を曇らせたが、すぐに気を取り直したように笑みを浮かべた。
「いえいえ、古いから価値があるということではないんですよ。楽器ですからね。要は音色が良くないと価値は出ないんです。これは、こうして一見すると、いかにも高価そうに見えますからね。祖父の友人もそれにだまされたようで。これを実際に弾いてみると、ひどいものなんです。やはり、実用に適さないということで、値段はたいしたものにはならないんですよ」
「ふ〜ん。それで安いのか。おい、幸治、どうするんだ?」
いくら安いといっても、楽器を買って音がどうしようもないのでは仕方ない。だが、インテリアとしてはそこそこ見栄えがするし、俺にはこのバイオリンでも良いのではないかと思えた。
「う・・・ん」
幸治は決めかねているようだった。
「これでいいんじゃないか?せっかく奨めてくれてるんだし。美樹ちゃんだって、きっと喜ぶぜ」
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/08(日) 14:15
あげ〜
72 :
若松:2001/04/09(月) 13:59
>>70 「すいません。僕はやっぱり……美樹には音の出るバイオリンを買ってあげたいんです……」
やや考えてから、幸治は店員の申し出を断った。
俺は真剣に考えている幸治の顔を見て、軽はずみな自分の発言を恥じた。
【そうだよな……。幸治はバイオリンを買ってやりたいんだ。決して置物なんかじゃなかったんだ】
店員はそんな幸治の様子を見て、
「分かりました。そこのところは私にお任せください。私も専門では無いので上手くはできないかもしれませんが、今よりかは良くできる自信はあります」
幸治を励ました。
俯き加減の幸治はそっと顔を上げ、
「あの、聞き忘れてましたが、今の音色ってどれくらい悪いんですか?」
店員はそっとそのバイオリンを持ち上げ、奏でてみた。
それは流れるような音色とは程遠く、雑音の混じり、おもわず耳をふさぎたくなるようなものだった。
73 :
若松:2001/04/10(火) 13:59
>>70 「すいません。僕はやっぱり……美樹には音の出るバイオリンを買ってあげたいんです……」
やや考えてから、幸治は店員の申し出を断った。
俺は真剣に考えている幸治の顔を見て、幸治の深い思い入れを感じ取った。
【そうだよな……。幸治はバイオリンを買ってやりたいんだ。決して置物なんかじゃなかったんだ】
店員も同じく幸治の思い入れに気づいたのか、一つの提案をした。
「だったら、私に調律させてくれませんか?あ、もちろん無料で……」
店員の提案に俯いた幸治の顔を起き上がらせた。
「そ、そんなことやっていただけるんですか?」
「はい。お客様のお気持ちは察せましたので、ここは是非私におまかせください。それでも、私も専門ではないので、あまり上手くは出来ないかも知れませんが、今よりかは必ず良くしてみせます」
今度は、店員の申し出を快く受け取ることにした。
「あ、ありがとうございます。お願いします!」
「分かりました。あとの所はお任せください。で、いつまでがよろしいですか?」
幸治はとても嬉しそうに前に進み出て、答えた。
「今日が妹の誕生日なんです。今日の夜にはプレゼントしたいと思っているんですが……」
それには店員も少し困った顔をしたが、引き受けてくれた。
「でしたら、すぐにでも取り掛かりたいと思いますので……おそらく、2時間くらいで終わらせられると思いますのでそしたら来て下さい」
「あの、聞き忘れてましたが、今の音色ってどれくらい悪いんですか?」
店員はそっとそのバイオリンを持ち上げ、奏でてみた。
それは流れるような音色とは程遠く、雑音の混じり、おもわず耳をふさぎたくなるようなものだった。
「確かに、酷い音ですね。とても実際には使うのは難しいくらい」
店員は、自分が弾いたことが少し恥ずかしかったのだろう。照れ笑いを浮かべつつ言った。
「多少、私の腕のほうにも問題がありそうですが……」
幸治はそれを即座に否定した。
「いえいえ、そんなことないですよ。音楽に全然詳しくない僕が聞いても、店員さんの弾くバイオリンは良いものなんだなぁって思いますよ」
店員は幸治の言葉にますます照れながらも、話を進めた。
「それより早速取り掛かりますので、どこかで時間を潰してからご来店ください」
《前回のは無かったことにしてください。時間が無かったために意味が分かりづらい形になっております。また、一部失礼に当たると思われる文章があったことを深くお詫びしたいとおもいます。これからも是非,続けていってください。》
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/15(日) 09:37
::::::::::::::::::::::::::/:::://::::: \::::::::::::\\l 冗談じゃないっ・・・・!
:::::::::::::::::::/\:::// ::: \「\__ゝ 荒らされてたまるかっ・・・・・・!
/)/:::::::::::::\ \::: / 削除されてたまるかっ・・・・・・!
|レ::::::::_____.」lllll / 生き延びるっ・・・・! なんとしても生き延びるっ・・・・!
|:::::::::: \ ̄ ̄ ̄「 三/ 2chで生き延びるには・・・・・・
|::::::::::::: \__ ::::=\ あげないことだっ・・・・・・!
|:::::::::::::::::::: :::::::::=\ バカげた話だが・・・・ スレをっ・・・・・・!
|:::::::U v :::::::::::::::=\ なるべくハァハァ言わず・・・・ なるべくAAも貼らず・・・・
|:::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::\ 同じペースであげて・・・・ 同じペースでさげて・・・・
|::::::::::::::: :::::::::::::(::::_:::: ) 厨房は無視・・・・! 厨房の多い深夜にも・・・・・・
:::\:::::v:::::: ________ゝ さげ進行・・・・・・!
|::::\::::::::: ( そして・・・・・・・・・・・・・・
:|:::::::::\::::::: _/ あとは耐えるっ・・・! 煽りを断ち切るっ・・・・・・!
::|::::::::::::::\::::::: ( レスを繋げるんだっ・・・・! 改めて900・・・・!
:::|:::::::::::::::::::\::::::: | 900貯めれば新スレ・・・・・・!
::::|::::::::::::::::::::::::\:::::: | 新スレに手が届く・・・・・・・・
:::::|:::::::::::::::::::::::::::::\::::: | 新スレ・・・・・・・・・・新スレを立てられるっ・・・・・・・・・・!
::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::_ノ
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/24(火) 18:34
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/24(火) 18:41
こっちのバイオリンはまだしも読めるな・・・
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/25(水) 02:56
若松くんは、ここでがんばるのがよいと思うなり。
78 :
Do!:2001/04/25(水) 22:50
「恐怖!!ムササビ怪人山中重治」
あらすじ
そのとき、山中重治はストレスがたまっていた。
会社、家庭、あらゆる問題が彼を悩ませていた。
しかし、たまっていたのはストレスだけではなかったのだ。
ある日、そのたまっていたものが彼の体を支配した。
彼は黒く怪しいロングコートに身を包み、
しかしその下には何もつけず戦場へと向かったのだ。
そして、その戦場こと人気の少ない街角で機を窺っていた。
その時、若い女性のものであろう足音が聞こえてきた。
「敵だ!!」
山中重治は勇気を出して一足、また一足と敵に近づき...
「ムササビ!!」
「キャーーーー!!」
勝った、勝ったのだ。
山中重治は、いや、もうこの時すでに彼は山中重治ではなくなっていた。
そう、彼は誇り高き夜の帝王、怪人ムササビ男となっていたのだ。
彼は今夜もあの街角で死闘を繰り広げているにちがいない。
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/30(月) 02:25
若松どうした? がんばれ!
80 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/30(月) 12:33
若松くんていくつ?
81 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/30(月) 13:06
年齢で判断するのはヤメレ厨房!
82 :
若松:2001/05/01(火) 14:04
これって、まだ続けるべきなんですかねぇ?
もしかして、
>>78に続けるべきなのですか?
う〜ん。マササビはちょっと許して下さい。理由は過去レスの通りです。
ここはやはり、以前のリレーから続かない限り続けるつもりはあまりないですね。
う〜ん、私物化しようかな?(いや、やっぱそれはまずいな)
83 :
茶々:2001/05/01(火) 18:47
カイジのダメージが大きくて・・・。若松さんごめんね。
84 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/02(水) 07:09
若松応援age
85 :
若松:2001/05/07(月) 14:24
う〜ん、カイジだ。
やはりあれにパワーを吸い取られている気がする。
そのうち復活すると良いなぁ。
内容忘れちゃった。
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/13(日) 11:56
おいおい下がってるぞ。どうした?
88 :
名無しさん:2001/05/13(日) 12:28
78のは面白かった
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/17(木) 23:35
90 :
若松:2001/05/24(木) 13:21
ageさせて頂きます(ニヤ
92 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/05/25(金) 11:29
「く、くそぅ」
目が痛い、ドキュソの味がする。どうやらスレの流れを切ってしまったらしい。
俺の目の前に見えるのは同じスレの名無しさんとは思えないほどバランスのうまくとれた叩きレスだった。
「何で俺に刃向かう」
溢れ出す涙を手の甲で拭いつつ、ヨロヨロと煽りレスでageる俺に再び名無しさんの猛烈な叩きが入れられる。
「ウグッ」
もはやボロボロの俺は、何の抵抗もなく叩きの力に従って下方に吹っ飛ばされた。
名無しさんの理論には何一つ、攻撃を受ける根拠が無い。
「>>1!答えろ。何で俺の邪魔ばかりする?」
仰向けに倒れたままの俺は苦笑しつつまたageる。
「へへ、俺はお前のやっていることが気に入らなかった。俺はそれを止めたかった。ただそれだけのことさ」
名無しさんは不服そうに俺の右腕にあたる厨房コピペを見ていた。
「返せ。それは俺がパクッたもんだ。今日の所はそれを返せばここで許してやる」
俺は正義感だけで、目の前の名無しさんが貼ったコピペをコピペ返しした情景を思い出した。
後悔の念はない。俺は自分の信じたことをやったまでだ。
「2ちゃんねらからパクッたコピペは全て俺のものだ。絶対にお前なんかには渡さねえ」
93 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :
| ::∧ / :::∨ ∨ ∨ ∨ ∨:::ヘ、::: :::::|
.. | :/: ∨:::/ ::∨ヘ,:::: ::::::| 孤
. | :::/|/: <::::::< :::'vヘ、 ::::| 立
| :/|/:: \:::::\ ::ヾヘ:: :::| . せ
...| :::/ ─ \::::::::\ ─ :::|:::: ::| . . よ
. | ::/  ̄─_>:::::::::::::> _─ ̄ ::::|,:::: ::::| . ・
...| ::|: /::─_/ _─ ::::| :::| ・
| :::::|: <:::::::::::::::< ─ ─ :::| :::| ・
/⌒|: |: _______ _______ :::/ /⌒\ .!
/⌒:|::::|::  ̄ ̄ ̄ ̄O ̄ ̄/≡ ≡:: ̄ ̄O ̄ ̄ ̄ ̄ ::::|::::|/⌒l |
::::_|::::| /::::\____/::::::::| | ≡\____/ :::|::::| ::| |
.\:: | | <::::::::::::::::::::::::/ ::::: :::| |:: :::::: ::::::| |/⌒l| |
\:::| \:::::::::::::::< :::::::: :::::| |:::: ::::::::: / ̄ ̄\:::|
: \ /::::::::::::::::::::> ::::::| |:::::: /  ̄ ̄\
: \:::::::::::::::/ ::::::::| |::::::: /
::\::: \:::/ / :::::::::| |:::::::: / |
\:::: ,): .// :::::::::| |::::::::: / :|
):::::_,,,///:::/ (:_::::| |::::_:) / :|
_//::: :/⌒\: ∨ / ::|
:: /:: ://\ |────────────/ ::|
::: / / \_/ ./ / ::::/|
/丶_ノ:\___//:::: ___ // ::::/::|
ノ::::::::: /::: :::::: /::::(ミ:: ::::::::::|
::::::: /\::: ::: (ミ :::::\ :::::_/|
:::: / \::: \ ::::: ̄ ̄ ̄\|ミ