1 :
語り手:
一人の男が死んだ。
東大安田講堂の前庭で倒れているのを大学職員が発見した時には、すでに意は無かった。
所持していた駅のコインロッカーのかぎを使い、中を調べてみると、日記帳
とかかれた、一冊の大学ノートが発見された。
男はどこからきたのか、どう生きたのか、そして、なぜ死んだのか。
この日記が教えてくれそうだ。
2 :
語り手:2001/02/25(日) 23:12
リレー小説です。
よかったら続きをどうぞ。
10月4日、晴れ。
古い友人から手紙が来た。懐かしい相手だ、もう10年も会っていない。
私と彼は、あの激動の時代を共に生き、戦い、そして、理想の崩壊と共に別の道を歩んでいた。
あの日、安田が帝国主義者たちの手に落ちたあの日から、もう40年となる。
彼とはあの日以後一度、バブルが全盛であったときに会ったきりだ。
10年前、彼は昔と何も変わってはいなかった。今もそうなのだろうか。革命闘士のまま、何も変わっていないのだろうか。
だが、私は変わってしまった。もはや、あのときの私はいないのだ。
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/02/26(月) 00:56
10月5日 曇り
久々に遅めの帰宅。娘が風呂に入っていたので
親父様のお帰りだぞ、と浴室の戸を開けてわめいてみる。
酒が入っていたというのは言い訳にならなかったらしく
顔面にシャンプーを投げつけられる。目の上に当たり血が出た。
絵梨子・・父さんお前のこといつも心配しとるんやぞ。
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/02/26(月) 00:59
10月16日 晴れ
目の調子がおかしい。
絵梨子に投げつけられたシャンプーの当たり所が悪かったらしい。
今日は午前中会社を休んで病院に行った。
目の上で内出血を起こしているらしい。
失明の心配は全くないとのことだ。
絵梨子もちょっと焦ってたしまぁいいだろう。
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/02/26(月) 01:04
10月17日 晴れ
朝起きると腫れていたほうの目が全く見えなくなっていた。
医者は失明の可能性0といっていた。
一過性のものなのだろうか?
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/02/26(月) 01:05
10月18日 曇り
おかしい。視力が全く戻らない。
医者は失明の可能性はない言っていた。嘘だったのだろうか。
娘の風呂のぞいて片目を潰された父親・・涙が出た。
明日もう一度病院に行こう。
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/02/26(月) 01:09
10月19日 雨
医者が言うには視覚を司る神経野が傷ついていて手術が必要、
とのことだった。
妻に話したら絵梨子を怒鳴り散らしていた。
もう眠る。
久しぶりに書いてる人が出てきたと思ったら、またリレーかよ・・・。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい:2001/02/26(月) 07:29
息子はまた学校へ行かなかったようだ。
食事といえば、スナック菓子と、近所のコンビ二で買ってくる弁当だけのようだ。
出席日数の関係もあり、担任が個別に面談を組んでくれるのだという。
わたしも出たほうがよいだろうか。
11 :
名無信者さん:
10月19日 快晴
くそっ!!