モーニング娘。を題材にした官能小説書いて下さい。

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803ななしよっすぃー
「お疲れさまでした〜っ!」
 レギュラー番組の収録を終えて、その後に仕事の予定のないメンバーは次々に荷物をまとめて楽屋を出て行く。梨華が軽く頭を下げて廊下に出ると、ずいぶん先に帰り支度を終えたはずの吉澤が壁にもたれて立っていた。
「あれー、ひとみちゃん?」「あ。お疲れ」 吉澤が軽く右手をあげた。
 梨華はきょとんとして吉澤を見ていたが、急にぱっと笑顔になると半ば抱きつくように吉澤の腕に自分の腕を絡めた。
「ひとみちゃん、今日はもう終わりだよね?」「え、うん、そうだけど?」「じゃあ、じゃあ一緒に晩ゴハン食べに行かない? あのねぇ、すっごい美味しいパスタのお店知ってるんだ、いいでしょ? この前カン娘。の取材で連れてってもらったんだけどねえ‥‥」
 梨華が吉澤の腕にぶら下がったまま早口に話しかけていると、
「よっすぃー。」
 声がして、見ると、真希が楽屋から出てきたところだった。
「ごめんね、待った? 後藤、遅かったもんね」 真希は梨華をちら、と見てから、“待った?”のところを強調させて言って吉澤に駆け寄った。
「ううん、平気」 吉澤は梨華が呆気にとられている隙に腕をほどくと、寄り添うように真希の隣に立った。 「じゃ、いこっか」
吉澤は梨華に、口の動きだけで“ゴメンネ”と伝えると、真希と一緒に歩き出した。

「ありゃりゃー、またあの二人、一緒に帰ったんだあ〜」
 いつの間にか梨華の後ろに立っていた矢口がつぶやくと、梨華がしょぼくれる。
「そんなに落ち込むことないべさ、りかっち」 と、なつみ。
「そうだよぉ。佳織思うんだけどー、吉澤はクールだからぁー、りかっちみたいな子よりもごっちんみたいにベタベタしない子のほうが好きなんだよー」
 飯田がそう言ってポンと肩に手をおくと、梨華は泣き出しそうな顔で振り返った。
「私、ベタベタしてますかぁ‥‥?」「あ‥‥」「ばか、佳織っ!」