「のの…えっちやな……」
「やぁだぁ……いわないで、よぉ……ん…」
「すごいで、ホンマに……」
至近距離でそこをじろじろと凝視する。
視線で犯されてる。辻の身体が羞恥に染まり、体温が高まっていく。
頭の中もぐるぐる回って、もう何が何なのか判らない。
ただ、判るのは、求めてるって事だけ。
「…ぁ、いぼん……」
「ん?」
「……っとぉ……」
「え?」
「……もっとぉ……気持ちよく、してぇ……」
いやらしく腰をくねらせながら、自分を誘う辻に、加護は自分の恥部は熱くなるのを感じた。
「のの……っ!」
加護は頭をぷるぷると横に振って、意識をしっかり保った。
頭が熱くてどうにかなってしまいそうだった。
その時、小さなテーブルの上に置いてある、あるものを見付けた。
「あいぼん…?」
急に静かになった加護の様子を不安げにうかがう辻。
くるりと加護が辻の方に目を向けた。
その顔はまるで、新しい玩具を手に入れた、子供のように無邪気な顔。
「なぁ…これ、入れよっか?」
「ふぇ…?」
加護の手には、今朝見付けた駄菓子屋で購入した、チューブ型のチョコレートだった。
「えっ……」
辻は、焦っていた。
それは明日の朝食の後のデザートとして食べようと思っていた。
それがなくなってしまう──わけではないけれど──のは嫌だったし、それに…
辻は、加護がそれをどう使うのかというのが大体予想出来ていた。
「…ねぇ、ホントに……言ってるの?」
「うん、だいじょぶやって、これ細いし」
「そ、そういうもんだいじゃなくってぇ…」
「気持ちくなりたいんやろ?」
そう言われてしまうと、辻も言葉を詰まらせた。
加護はそれのフタを開けると、少し中身を押し出した。
茶色いチョコレートがにゅにゅっと押し出されてくる。
おいしそう……こんな時にも、辻は食欲をそそられていた。
「…ののを、おいしくしたげるな…」
「え?」
「ふああぁっ!!」
ぬるりとした冷たい感触が、辻の秘部を襲う。
たっぷりとそこにチョコレートをかけると、加護は舌なめずりをした。
「おいしそぉ…」
ごくりと生唾を飲み込む音が、辻にも聞こえた。
加護の顔が、だんだんとチョコでコーティングされたそこへと近付いていく。
可愛らしい唇から、ちろりと小さな舌が覗いた。
ふるふると震えながら、ゆっくりとそこに近付いて────
ピチュッ
舌に感じるとろけるような甘さに、加護は我を忘れた。
「あああああぁぁんっっ!!ああっ、あっ、ああああっ!!!」
ミルクを飲む子犬のように、そこをぺろぺろと舐める。
チョコの甘さとあの液体特有の味が混ざるが、そんな事は気にしない。
ぬちゅっぬちゅっといやらしい音が鳴り響き、加護の顔にピッピッとチョコの雫が飛ぶ。
加護は必死にそこを舐め続けた。
「やあぁっ!だめぇ、だめだめだめだよおぉぉ!!!」
加護は、舌の動きを止めない。
「ひゃああ!!へ、ヘンになっちゃう、よおぉっ!!!ああぁんっ!!」
やがてそこのチョコがなくなると、もっとないかとチョコを求め、加護は小さな核の包皮を剥いだ。
「ひんっ!!!」
そこにはチョコがかかってないようだったけれど、それでも加護はそこに舌を這わせた。
「ああっ、あああああぁっっ!!!やああぁっん!!!!!」
辻の腰ががくがくとうねるのも気にとめないまま、加護は甘い味を求めて舐め続けた。