1 :
神楽:
小説の書き出し、みなさんは悩みますか?
私の場合、書き出しによって読む気合が変わってしまうので
どうしても書き出しで悩んでしまいます。
インパクトのある書き出しをぜひ紹介してください。
2 :
名無しさん:2000/04/22(土) 16:28
僕は死んだ (ほたるの墓)
3 :
名無しさん:2000/05/25(木) 05:41
書きだしだけ集めた本が出ています。まずはそれを参考にしましょう。
4 :
名無しちゃん:2000/05/29(月) 04:10
場所から開始例えば、「新宿駅、彼女は・・・・」
みたいな淡々と始まるのは、読む気なくす。
おれはいつも会話文とか、いきなり内容を開始するかな
掴みはやっぱり大事(たまにゃ本気でレスしてみる)
5 :
名無しさん:2000/05/29(月) 20:26
「よーし、ここらで一発、池田大作暗殺計画でもおっぱじめるか」
6 :
やおい:2000/05/29(月) 20:28
「ほら、ケツだせよ。一哉」
「や、やめてよ。猫がみている・・・」
7 :
>1へ:2000/06/09(金) 19:18
32ページへ
8 :
ニセasd:2000/06/09(金) 20:48
>新井素子「くますけといっしょ」
「異邦人」パクルな!!!
9 :
えんどうまめ:2000/06/10(土) 07:01
「はにゃーん」
10 :
名無しさん:2000/06/12(月) 03:31
インパクトォォォォォォォォッ!!!
11 :
名無しさん:2000/06/19(月) 03:45
1行目台詞からはいるのはもはややめた方がよい。
どんな奇抜な台詞でも。
出だしとしてベタすぎ。書きやすいけどね。
12 :
名無しさん:2000/06/19(月) 21:43
跡切れることなく、小雨が降っている。底のない穴のような暗闇を、駆け抜ける原色の光の色と量が増してきた。彩色された流れ星を見ているようだ。
葉子は、「ひかり51号」の窓に、額を近づける。カーブにさしかかったのだろう。額がガラスにぶつかりゴツゴツと微かな音をたてる。
それでも葉子は、かまわず外を見つめている。
間もなく十時になろうとしている。
光一は、東京駅のホームに立っていてくれるだろうか…
評価:サーヴィスが悪い by 高橋源一郎
13 :
名無しさん:2000/06/19(月) 21:44
まずキルプという名前が、気にいったのでした。Quilpとアルファベットで印刷した様子は、ネズミに似ていると思います。これが自分の名前だったらことだぜ、そう考えたと、最初の個人授業の後で忠叔父さんにいいました。−そうかい? ディッケンズは、悪役には悪役らしい名前をつけるものやから、という返事だったのですが、現役の暴力犯係長の叔父さんが妙に寂しそうだったので、僕は説明しました。
−いままで読んだところだけでも、僕はキルプが気にいっているんです。挿し絵だけ覗いてみた分では、後の方のキルプが気の毒なくらいに思っています。
−気にいった? キルプがね…それはどういうことなんやろ。しかし良かったよ、これからしばらくキルプとつきあうわけやから。わしはオーちゃんならばキットが気にいると思ったがな。
(大江健三郎/キルプの軍団「冒頭」)
評価:連続したサーヴィス攻撃がすばらしい by 高橋源一郎
14 :
名無しさん:2000/06/19(月) 21:45
悲鳴は、鮫島が脱いだジーンズとポロシャツをたたんでいるときに聞こえた。鮫島は一瞬手をとめたが、ロッカーの扉を閉め、鍵をかけた。鍵はマジックテープのついたリストバンドで、手首に固定する仕組みだ。
バスタオルを腰に巻き、ロッカー室を出たところで、再び悲鳴が聞こえた。
ロッカー室が面した廊下のつきあたりには、サウナ風呂がある。その手前に、休憩室と仮眠室があった。
悲鳴は仮眠室からだった。
(大沢在昌/新宿鮫「冒頭」)
評価:実にわかりやすいサーヴィスだ by おれ
15 :
名無しさん:2000/06/19(月) 23:10
女が妊娠した。
(新潟次郎/監禁の家「冒頭」)
16 :
名無しさん:2000/06/21(水) 03:26
初夏の、何やら心弾む、不可思議な作用が、
どうやら私にも段々と浸透して、心身を駆け巡り
始めた。
評価:夏っぽいね。
17 :
名無しさん:2000/07/12(水) 17:08
8月の東京は暑い。
という書き出しの小説を読んだ。日本が舞台なのに。主人公も登場人物
も読者も日本人なのに。そんなのみんな知ってるっちゅーの。
我輩は猫である.名前はまだない
だっけ?
僕は猫ニャ、名前まだにゃいにゃ
だっけ
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/20(金) 22:53
age
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/22(日) 08:31
腹上死であった、と記載されている。
(酒見賢一 『後宮小説』 冒頭)
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/10/29(日) 22:19
私は一人の反逆者の死刑を見届けたことがある。
ベタかな
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/10/30(月) 14:26
後宮小説の出だしは秀逸だよね。
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/10/31(火) 03:07
「こんな本を読んでいるお前はうんこ。」
24 :
トンビ:2000/10/31(火) 20:43
翌日、私たちは今鏡家へと向かった。
(麻耶雄嵩 「翼ある闇」冒頭)
どもども、ひろゆきです。
(ひろゆき「削除屋ML」冒頭)
ひろゆきかっこいい。
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/03(日) 23:02
ノックの音がした
(星新一シリーズで多数使用)
書き出しは読者に「?」と思われる方が良いらしいです。
そこで好奇心を刺激して読んでもらうことになりますから。
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/11(月) 17:56
赤川次郎の上手さをなぜに「小説の書き方」本がとりあげないのかが
不思議。
まあだ、下に見てんだろうなあ。
技術と権威は別なんだって。
うまいのになあ
確かにいつまでも書棚におさめておく本ではないけど、
読む気にはなるもんな、新幹線の中で。
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/14(木) 02:54
俺はその時二十歳だった。
しかし、それが人生で最も輝かしい時期などとは誰にも言わせない。
(ポール・ニザン)
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/16(土) 20:25
とうちゃんが昨晩遅くに死んだ。かあちゃんは放心してしまって、
とうちゃんの遺体のそばから離れようとしない。小学校から帰って
きた妹の明子は、取り付く島もないかあちゃんの代わりに俺にべっ
たりとくっついて回る。夕方になりかあちゃんと明子にインスタン
トラーメンを作ってあげた。
31 :
名無し草:2000/12/16(土) 22:15
街の中でパンダにであったらどうしよう?
あなたはそんなことを本気で考えてみたことがあるだろうか。
32 :
ぽっけ:2000/12/17(日) 03:47
あと7行ほどでも良い。我慢して字を辿って欲しい。
できれば音読が良いのだが、黙読でも十分だ。
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/17(日) 12:54
これは本当に私が体験した実話です。
私が小学校三年生の時の話です。
K子ちゃんという、クラスでも一番可愛いフランス人形のような子がいました。
低学年向け怪談シリーズ
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/06(土) 20:42
「んなこたぁーない」
タモリの声で俺は起きた。
そして男は死んだ。
(なんだか忘れたけど、いきなりこれはないだろと思った(w
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/17(日) 20:49
サルベージ。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/21(木) 11:59
下書きをどバーと書いてから、直すんだよね。書き出しは。
こりにこらないと読んでもらえないからなー。
一円玉が落ちていた。
その牛丼は復刻版であった。
五円玉も落ちていた。
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/01(水) 00:19
どこまでも白い世界を、男は漂っていた。
いつからここにいたのだろう。
男は虚ろな意識でそう感じていた。
いつ?
いつとは何だ?
時間の流れのことか?
42 :
名無しさん:2001/08/01(水) 00:58
昔昔の大昔、あるところにおじいさんとばあさんがいました。
これ一つで軽く100個は書けるよ。
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/01(水) 01:25
その言葉自体は平凡でも、意味を持たせることもできる。
題名とからめて、少ない言葉で伏線をひくようなのがいいと思います。
その書き出しが、ラストと同じようなかんじなのに、全然ちがう意味になっているっていうのもいいんじゃないでしょうか?
44 :
白の世界(41続き):2001/08/01(水) 23:08
時間。時間ってなんだっけ。
男は考えていた。
時間とは。
自分を表示せしめる座標。
しかし、時間そのものを男は感じられなかった。
男は、自分が意識のみの存在であることに気がついた。
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/02(木) 01:51
コインランドリーに二百円を挿入しようとすると、ゴキブリが交尾をしていた……
今になってはよく思い出せないが、少しづつ記憶をたどっていけば4年前に行き着く。
あの夏からだったはずだ
ちんこが痒くなったのは…
47 :
白の世界(41続き):2001/08/02(木) 20:42
そうだ。
思い出してきた。
俺は死んだんだ。
男は思った。
確か、自分に向かってたくさんの鉄の粒が飛んできた。
それで死んだんだ。
するとここは死の世界か?
一面まっしろ、時間も空間も無い。
なるほど。死とはこうなのか。
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/03(金) 14:43
風呂の蓋を開けると、中は赤蟻でびっしりと埋め尽くされていた
49 :
幽多漏:2001/08/03(金) 14:47
その時、彼は思った。
これで、いいのかと。
放蕩な生活の果てにあるのは……。
50 :
白の世界:2001/08/03(金) 22:15
ん?
何かを俺は感じた。
それは直接意識にエネルギーを流し込まれるような
そんな感覚だ。
まどろんでいた意識が次第にはっきりしてきた。
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/04(土) 05:02
地虫が鳴き始めた。
羽虫の音だった。
この、書き出しはどうでしょうか。
姉さん、僕は貴族です。
>>51 >地虫が鳴き始めた。
中上の『岬』の書き出しに似とるのう。
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/04(土) 07:26
っていうか、51の書き出しは、ふたつとも、芥川賞受賞作の書き出しなんだけど。
しかも、ほとんど同じ時期の、ミナサンがよく書き込んでらっしゃる作家さんの・・・・・・
ちなみに、地虫が鳴き始めたの方は、主人公、ドーテです。
姉さん、僕はさきに行きます。
仲の良かった二人という訳ね。
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/05(日) 02:00
その日、ぼくの妹が殺された。
とある復讐モノの最初の一行。その後主人公は成長して一人称が「オレ」になる。
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/05(日) 04:00
主人公の人称が変わる小説読んだことないから、できれば答え希望!
58 :
名無しさん@オパイパイ:2001/08/05(日) 04:09
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/05(日) 04:10
>57
何の答え?
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/05(日) 04:12
61 :
名無しさん@オパイパイ:2001/08/05(日) 04:30
>>57 有名ドコではノベールの大江さん……
「[…]独特の小説構成がある。そのもっとも興味深い例が『父よ、あなたはどこへ行くのか?』である。a裏とb表の二部で構成されるこの作品のa裏は、一人称を主体に三人称をまぜ、b表は三人称だけで書かれている」
とか、ありますよね。健三郎さん。
町田さんもひとつの小説内で「私」が「俺」とか「僕」とかに逝ったり来たりしちゃってたことがありましたね。
「潮美は〜っ」とか自分のことを名前で自己言及的に表明する女の子が増えましたが、それを利用して、「潮美は…」という外見は三人称でありながら実は独白型の一人称小説、なんてのもおもしろいかも(ウザイネ
→ちなみに、『ROCKIN ON』では、そういう女の子の独特の人称使いの原因を、「オーソドックスな゛私"以外に、自然に自分を重ね合わせることができる言葉が女性には慢性的に不足している」から、というふうに逝ってて、納得したなぁ。
(女の子たちは)「わたしはここにいる」と「わたしはここにいない」とを同時に言葉にしてしまう、とも書いてあったなあ。
アへ? もう嵐ぽっすぎるので、自主的にババイね。タイサンッ!
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/06(月) 06:07
明石誠は、倉敷智也の菊座から、一物を抜いた。
智也の菊座から小便が吹き出し、白いタイルの上を流れた。
この部屋の床も壁も天井も白いタイルが敷き詰められている。
誠は、四つん這いの智也の股間を後ろから蹴り上げた。
「ぎゃあ!」
智也は、急所を押さえのたうちまわった。
一人称の文体で「俺」「僕」「私」が逝ったり来たりすんのは悪くないんじゃないの?
>菊座から小便
え?大便じゃなくて???
ちょっとインパクトを感じたぞ。
64 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/08(水) 15:45
中で小便したってことか?
誰かやったことある?(前でもいいけどさ)
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/08(水) 16:05
粒子の粗い煙を噛むような、曇天。朽ちかけたベンチの下にバージンコークの空き缶が転がっている。
最近、おっ、て思った書き出し。
>>28 技術と権威は別かも知らんが、
赤川二郎にはどちらもないだろう?
67 :
名無しさん@お腹いっぱい:2001/08/08(水) 19:18
友人からの助言。
「長崎は今日も雨だった。」にしてって言われて
お、けっこういいじゃんと感心した。
だけどよく考えたら、あれれこれって・・・。
♪♪♪
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/08(水) 23:19
風簫の柔らかな旋律が、午後の穏やかな陽射しの中で踊っていた。
(夢かな……これ)
風簫にはオルゴオル。旋律にはメロデイ。とルビがふってある。
土門弘幸さん。続きはいつ出る?
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/09(木) 01:16
土門かよ……。ライトノベル板では二流作家として名高いが……。
70 :
ピルピル:2001/08/09(木) 17:08
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/12(日) 10:14
昔々、ある所に
>>68やたらルビふるのはあまり感心できないなあ。オルゴオルにメロディ、前者はともかく後者は??だな。陳腐な感じ。
73 :
ずら:2001/08/12(日) 12:23
SFに多いですね。やたらルビ振るのは
類似スレ晒しage
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/18(土) 02:54
昨日の夜遅くに殺した母親は、朝になってもリビングの床の上に、
血まみれで倒れたままだった。
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/18(土) 02:56
「リアルってなに?」
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/18(土) 03:05
メロスは激怒した。
この一行で おお、なんでだって風に引きこまれる。
最後はひどく赤面するんだけれども。
78 :
:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/19(日) 03:55
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/19(日) 04:17
>>79 卵が先か。鶏が先か。答えろ。こっちはsage進行で。
タマゴだい!!
79じゃないけども。
83 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/19(日) 04:34
84 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/19(日) 04:36
おないのがバレたらしいな
85 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/19(日) 04:36
おない=いない
鬱だ逝ってこよう
因みに、鶏の方が先だと言う事は、常識。
「じょ、じょうしきー?」
やべ、松本人志が来た。
なんてデタラメな事書いてる訳にはいかんな、逝ってこんと
「で、でたらめー」
以下略
おかしよーage されちゃったよう。号泣。
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/19(日) 04:38
2000/04/21に立っていながらまだ80ちょっとしかレスの
ついてないスレッドが再び日の目を見たのは向こうのスレ
のおかげ。
>>86 ニセモノか?
>向こうは2000/04/21(金) 11:53に立ったスレだぞ。
>なぜこっちに誘導するんだよー。おかしよー。
>>88 本物です。
でも向こうの15が殴ってくれたからちょっとすっとした。
おないとおかしよーsage
91 :
名無し物書き@推敲中?:2001/08/22(水) 07:37
まぁ、どうでも良いことだけど、とりあえず携帯の着信を確認してみる。
92 :
名無し物書き@推敲中?:2001/08/22(水) 07:40
「着信なあーし!!」
age
あの毒薬の錠剤の話がどういう具合に始まったのか、誰も知っているものはいない。
その話は大部分の人たちが耳にしており、おまけに、ほとんどの人たちが
本当だと思っていた。もちろん報道関係者や一般の国民は本当の話だと
思っていたし、航空宇宙局(NASA)の職員でさえ本当だと言う者がいた。
ある男が航空宇宙局に入って職場に出頭した最初の日、初めて会った
仲間の搭乗員の一人と挨拶を交わしてデスクに戻った途端に、隣の席の同僚に
向かって尋ねる───例の毒薬の錠剤の話、知ってますか?
そんな調子である。
(ジム・ラベル&ジェフリー・クルーガー/河合裕訳『アポロ13』より)
95 :
名無し物書き@推敲中?:01/09/28 08:47
洗い物をしていてふと気が付くと、スポンジ置きにしゃもじがちょこんと乗っていた。
あたしは、ひやり、とした。誰が置いたのだろう。いくら考えても思い浮かばない。
ここはあたしの部屋で、あたししか暮らしていない。そして、スポンジを手に取った数分前
までは、たしかにそこにしゃもじなどなかったのだ。犯人はあたししかいない。なのに、思
い出せないのだ。どうしてしゃもじがそこに鎮座しているのか、を。
やばいな、とあたしは思った。背中を冷や汗が伝う。最近、牛肉食べたっけ。あ!あたし
は咄嗟に声をあげた。一昨日の夕飯の記憶を反芻しながら、まさか、と力なく呟く。
止め忘れ、流れ続けている水の音が、やけに遠く耳に響いて聴こえた。
まさか、まさか。いくら否定しても、自嘲気味に笑ってみても、疑念は払拭できない。
打ち消そうとすればするほど、より一層濃くなる疑念。小刻みに手が震えているのに気付く。
吉野家、だ・・・。給料日前、いつものように仕事帰りに立ち寄った吉野家。お決まりの
牛丼並と、味噌汁。おしんことごぼうサラダは我慢した。
狂牛病・・・。連日のようにテレビが放つその病名に行き着いたあたしは、他人事だと
思い、高を括っていた自分を悔やんだ。ああ・・・。膝から床に崩れ落ちる。そのままあたしは
気を失った。
96 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/17 17:33
>>1 「むかしむかしあるところに…」
でどうよ?
私ずっと前に書いたときいきなり擬声語で書いたし・・・。
ドカーンとか、ガシャーンとか
いうように
100 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/18 10:59
セミの声で目が覚めた。
ボクは、寝ぼけながら、シーツにプリントしてある等身大スケールの藤岡めぐみちゃんにキスをした。
めぐみちゃんは、コンピューター恋愛シュミレーションゲーム「ときめいてパラダイス学園2」でボクが一番萌えているキャラクターだ。
今日は、なんだかいい気分だ。
ボクは、九十七キロの巨体をベットの上でのたうたせ、起きあがろうとした。
ところが、体が軽い。ぴょんと跳ね起きてしまった。
ボクは、部屋を見渡す。
藤岡めぐみちゃん(水着)の大型ポスターが張られている。
そのとなりで、チャイナドレスの格闘家、リン=リンリンが微笑んでいる。
本棚には、8分の1の美少女フィギュアが十八体、ならんでいる。
天井からは、美少女戦隊ブルマ5のパラレルステッキの販促デスプレイが揺れている。
パソコンには、美少女陵辱ゲーム「虐!ざ・学園」のステッカーが貼りついている。
ボクは、立ち上がった。パンツとズボンがずり落ちた。
自分の脚が視界に入った。
見慣れた、毛むくじゃらで丸太のような脚じゃない。スラリとした白い脚だ。
腕も、ホッソリしてしなやかなものだった。股間には、あるものがなかった。胸には、やわらな乳房が2つ!
ボクは、葛塚 芳雄。十九才。オス。専門学校生。身長、一六六センチ、体重、九七キロ。趣味、アニメ、ゲーム、パソコン。
のはずだ。
こんなに細い手足をしているはずがない。
鏡を見た。
なんて、可愛い・・・・顔が写っていた。
藤岡めぐみちゃんが、実在したら、きっとこんな顔だろうと思った。
って、ことは、ボクは、
藤岡めぐみ、十六才。私立かがやき高校2年生、身長一五七センチ、体重四三キロ、スリーサイズ八五、五七、八六、趣味、モダンバレー、スキー、音楽鑑賞(クラッシック)
に変身してしまったのか!
ボクの愛のためなのか?ただの夢なのか?
ポッペタを抓ってみる。
「いや〜ん。いたーい」
自分でも驚くほど、可愛い声だ。
姿は、藤岡めぐみになっているが、部屋は、葛塚芳雄のものだ。
どうやら、本当に変身してしまったらしい。
101 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/18 11:39
102 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/28 02:49
age
103 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/28 16:12
「今日、ママンが死んだ。」
104 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/28 16:14
↑一応。カミュ「異邦人」
105 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/28 22:12
我が輩はタコである
神は死んだ。
この小説は100万部売れる
芥川ショーとった荻野アンナのなんかの作品の書き出しが
いきなり
夜が凍っていた。
とかではじまってて
「なにおまえ気取ってんだ?!」と思った。
109 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/29 17:08
全て終わった。
夕焼けに向かって運子はどこまでも走りつづけた……
110 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/29 18:29
「ああ、イクイクいっちゃう〜〜!!」
奇声と共に運子は逝った。
取り残された折れはベットを降り,マウスを手に取った。
111 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/29 18:56
112 :
名無し物書き@推敲中?:01/12/10 19:20
>>110 ベットじゃなくてベッドだよ。
細かいことだけど、今後のために知っておいたほうがいいよ。
113 :
名無し物書き@推敲中?:01/12/10 19:30
書き出しだけ集めた本って読んでみたい。
なんていう本か教えてもらえませんか?
114 :
名無し物書き@推敲中?:01/12/16 23:33
115 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/07 22:48
age
書き出しといえば「雪国」か
それしか浮かばん
ということは殆どの書物の書き出しには
大してインパクトないってことなのか
>>100 ____
/∵∴∵∴\
/∵∴∵∴∵∴\
/∵∴∴,(・)(・)∴|
|∵∵/ ○ \|
|∵ / 三 | 三 | / ̄ ̄ ̄ ̄
|∵ | __|__ | < つづき読みてぇぞ。
\| \_/ / \____
\____/
118 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/08 13:40
>>3 >書きだしだけ集めた本が出ています
なんという題名の本ですか? こちらど田舎のため、大きな書店が無く、
欲しい本は取り寄せないとだめなのです。
その本の出版社、著者名とともに教えて下さい。出来ればISBNも。
よろしくお願いします。
書き出しは悩むよね。
その書いている小説の作風やテーマによっても変わってくるし。
インパクトのある書き出しの方が間違いなく良いとは思うけど、
すんなり始まるのもアリだとは思うな。
120 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/08 23:45
一月に入り、ますます吐く息が白く凍って路上に落ちそうな、真冬の早朝だった。
地上ですら吹く北風の威力に立っているのが辛いというのに、
五階建てビルの屋上フェンスにしがみついている酔狂な男がいるとの通報で、
港中央署の刑事課強行犯係は現場に駆り出される羽目になったのである。
出典は…わかる人はわかるね?
121 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/09 01:10
長い年月が過ぎて銃殺隊の前に立つはめになったとき、おそらくアウレリャーノ・
ブエンディーア大佐は、父親に連れられて初めて氷を見に行った、遠い昔のあの午後
を思い出したにちがいない。
あぁ、大佐!
122 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/09 01:54
なに見てんだよ?読むなよ!恥ずかしいじゃないか!
まだ読んでるのか?何もないから読むなって。…だから読むなって!
既出かな?↑こんな書き出しどうよ?
123 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/09 14:49
>121
ガルシア=マルケス?
124 :
妄想100%バカ:02/01/09 15:08
不意に誰かの気配を感じ、少女は目を覚ました。
その視界に抜けるような澄み切ったアンダルシアの青い空と、
黄色い世界が目に入った。
身を起こしても、まだ自分より背の高いヒマワリに寄りかかり
ながら、少女は枕にしていた麦わら帽子を拾い上げ、気配の方
を振り返った。
「カスミ」
と、振り返ったのとは反対方向から、どこか調子の外れた発音
の日本語で、女の声が少女の名を呼んだ。
少女は声のした方を振り返った。少女からわずかに離れた農道に
とめられたセダンの前で、くすんだ金髪をした中年の西洋人女性が
立っていた。クスクスと笑っている。
「ロベリア!」
少女は嬉しそうにいうと、女性のもとにかけだした。
「カスミ」
ロベリアという名の西洋人女性は少女を受け止めると、セダンの
ドアを開け、助手席から大き目の封筒を取り出した。
「何?」
ロベリアは何もいわずに、封筒を少女に差し出した。少女は訝しげに
受け取ると、丁寧に封を破って中身を取り出した。途端、少女の目が輝いた。
出てきたのは、Bー4程の一冊の本だった。
少女は嬉しそうに本の表紙を見つめた。
「仲根かすみ写真集、ミ・パシオン」
……発売中……
125 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/09 15:09
>123
はい、そうです。
126 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/10 21:06
>>118 書き出し美術館
出版:教育社
定価:1500円
です
127 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/11 11:16
ここで自分の小説の書き出し
書いてみるとか…
HPばれるかな
128 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/11 13:27
>HPばれるかな
それよりも、煽られたり叩かれたりした時に
自分がどれだけウトゥになるか、あるいは平気かを
最初に懸念すべし
129 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/11 22:25
姉が家を出た。闇夜に紛れて家を出た。姉がいなくな
ると朝が来た。それから皆で大騒ぎをした。けれど姉は
見つからなかった。
(中脇初枝「魚のように」)
130 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/20 19:45
131 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/26 23:47
132 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/27 11:58
133 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/27 12:03
あんた‥‥
今しあわせか?
って小説じゃねーや
とても幸せだった…
それが日常であることをぼくは、ときどき忘れてしまうほどだった。
そして、ふと感謝する。
ありがとう、と。
こんな幸せな日常に。
水たまりを駆けぬけ、その跳ねた泥がズボンのすそに付くことだって、それは幸せの小さなかけらだった。
永遠に続くと思ってた。
ずっとぼくは水たまりで跳ね回っていられると思ってた。
幸せのかけらを集めていられるのだと思ってた。
でも壊れるのは一瞬だった。
永遠なんて、なかったんだ。
知らなかった。
そんな、悲しいことをぼくは知らなかった。
知らなかったんだ…。
「我々は、小人になったのか!」
池ちゃんが、突然、金づちを持って立ち上がり、それを振り回しながら、演説を始めた。
「――いや、我々は常に我々である、ガリバーこそ異邦からの来訪者なのだ。――小人? ナンセンス! ガリバーこそが巨人なのだ。我々を小人国の住人と呼ぶのは、異邦の連中の、勝手な発言に過ぎなーい」
足元の砂利がキシキシ音を立てる、近くでしゃがんでいる私には、当然のことながら、あまり嬉しくない。
「あぶないなあ」
「何が、あぶない! 演劇部に入れ!」
池ちゃんは、ゴン、と金づちでガリバーの腰を叩いた。それでも大男は叫び声をあげない。何しろ相手は、角材で組んだガリバーさんの骨組みなのだから。
136 :
名無し物書き@推敲中?:02/01/27 15:51
>>122 「読まれたいんですわ。 私、本ですから」?
そういう無機物の呟き集めた本があって、最初斬新に思えたんだけど、
すぐ食傷した。なんつーか、意味がねえ。
137 :
名無し物書き@推敲中?:02/02/10 17:01
ここの板は古いの多いな〜
道がつづら折りにになって、
140 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/10 22:21
ちょっと聞いてくれよ。ストーリーとあんま関係ないけどさ。(吉野家物語)
141 :
たらちね・たらちね:02/03/11 13:06
雑炊作ったんですけど食べます?
昨日から体が変調を訴えていた。特にどこか痛いというわけではない。
両肩が5kgほど重くなったような感触。その表現が一番適当といえるのか
も知れない。その事をちょうど居合わせた猖田に打ち明けた。
「肩こり?」
絶対違うと思った。別に筋肉が張っている訳でもないのだ。そう考えてい
る間に猖田は先ほどからベンチに腰掛けていた岸月に話を振っていた。
「芳くん肩こりなんだって」
違うっつーに。
「ほほう、俺がその肩ほぐしてやろうか?」
何やら、怪しげな笑みを浮かべながら岸月。そういえばこいつ、柔道4段だ
った気が。思い出した俺は即座に首を振った。
「なんだ、いいのか?」
当たり前だ。そんなのやられたら死ななくても老後の肩揉みという楽しみの
一つが消えてしまう。勘弁してくれ。そんなことを口に出した。
「芳、そんなこと言っていたら栄光の社会人にはなれんぞ。おとなしく御縄にかかれ」
なんですかそりゃ。というか犯罪者じゃないでしょう、俺。
「え〜。芳くんそれホント?怪しいなぁ」
おい、何故そうなる?猖田は俺を信じてないのか?
「でも芳くん不良っぽいし」
そんなやり取りが10分ほど続いた。なんということは無い、
いつもと変わらぬ生活。それがいつまでも続くと思っていた。
だがそれも、もうすぐ終わりを告げる。肩に現れた重みと共に。
そして始まるのは。
べたですか?やっぱり。
143 :
林芙美子「放浪記」:02/03/16 01:53
私は宿命的に放浪者である。私は古里を持たない。
・・・この出だしが目に飛び込んできただけで
「これは大切な一冊になるな。」と思った
144 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/16 12:56
地響きがする、と思っていただきたい。
145 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/16 16:50
>>21 パクって悪いけど
「私は一人の死刑囚の、決死の反逆を目の当たりにした事がある」
は、どう?
うっ。
漏れは呻いた。
漏れてしまったからです。
すいませんでした。
147 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/16 18:36
最低限、最後まで構想がまとまってないと空虚だな。
見切り発車で書いてると底が透けて見えるんだよ。
148 :
名無し物書き@推敲中?:02/03/17 03:21
思わせぶりな書き出しを書こうとすると、書けない。
パチンコで勝とうとすると、勝てない。
149 :
No.135:02/03/17 04:18
こんな出だしとかどうでしょうか?陳腐で申し訳ないです、、、。
外は晴れ、動く入道雲。
部屋は雨、紅い雨、床には紅い水たまり。
転がる骸も紅く、、、、。
日射しの反射で目を刺す様な紅い色。
そこに佇む笑う私。
、、、この紅に狂喜を見い出した。
、、、その日その時その瞬間、私は狂気の扉を開いた。
>>149 体言止め、用言止め、改行による間の表現、テンテン(実際は三点リーダだろう)の多用。
全体的にポエムで自己陶酔型ブンガク少女に多い文章だな。
売れ線的にはコバルト向けなら悪くないかも。
*****(人の名前)だったと思う。詳しくは覚えていない。
20代半ばだろうか?その男がついこないだ俺の目の前で死んだ。
なんということはない、ただの轢き逃げ・・・交通事故だ。
べこり、と凹んだ男の腹部と飛び散った中身の様が今でも目に焼き付いている。
警察に轢いた車のナンバープレートを見なかったか、と事情聴取を受けたが
見ていないの一点張りで通した。実際に見ていないのだが。
葬式にも参列した。参列した理由は自分でもよく判らない。
葬儀は盛大に行われた。参列する人もかなり多く男の顔の広さが伺い知れた。
彼らがその男の死を心から悲しんでいるのかは謎ではあるが。
あそこで嗚咽を漏らしている中年の女性は死んだ男の母親だったりするのだろうか・・・。
それら悲しみにふける喪服姿の人々の中、俺は妙なものを見た。
いや、ものというか人、少年だ。
未だ10代後半位の少年。その少年がただ一人、白いTシャツにジーパンという
出で立ちで男の遺影の前に立ち尽くしている。完全にその場から浮いた少年を
咎める大人は一人もいない。兄弟か、従弟なのだろうか?しかし遺影の男と少年の
顔立ちはあまりにも違いすぎる。知り合いだとしても、その格好は、いやその場自体が妙としか言い様がなかった。
まるで誰も少年に気付いていないような場の雰囲気を一瞬俺は感じた。
あどけなさの抜けない少年の顔立ちは引き締められ、その表情からはとある一種の
覚悟というものを感じられた。まるでこれから死ににでも行くかのような・・・。
そのとたん背筋がぞくりとした。
こっちを見ている。
こちらを向いた少年が口を開いた。
(◕ฺ∀◕ฺ)タッポイ
153 :
地下室の手記:02/04/08 00:18
ぼくは病んだ人間だ……ぼくは意地の悪い人間だ。およそ人好きのしない男だ。
ぼくの考えでは、これは肝臓が悪いのだと思う。
ドストエフスキー
これ自意識過剰からひきこもっちゃった男の話なんですね
まだ読み始めたばかりだけど面白そうです
この出だし凄いどきっとさせられてしまった
書き出しですか? 例えば・・・
”死ねや、コラア!”
みたいなインパクト重視とか。
・・・ちょっと、ヤバイっすかねー。
155 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/10 13:56
>>129見て、正直ビックラこいた。
やっぱ書ける人は違うわ。
156 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/10 14:28
157 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/10 14:30
「オマエモナー」
数週間前、変な声の出る目覚し時計を買わされた。
158 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/10 14:43
書き出しよりもむしろ最後の一文に迷うんだが…
159 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/10 14:44
「死ねや、コアラ!」
ダン。銃声が響いて、コアラは死んだ。
と、
>>154 を読んで想像してしまった……。
祝!2周年
161 :
名無し物書き@推敲中?:02/04/23 20:37
今書いてる小説の書き出しを教えてオクレ
>>161 教えてはあげられないけど、書き出しがきまったら、
その後はすらすらと書けます。
だから、書き出しにはわりと比重をおいてます。
ミステリーを書くときなどはとくに。
163 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/05 23:48
age
164 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/06 00:17
状況説明とセリフ、どっちにするかいつも迷う。
165 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/06 01:23
笠井潔。
寝具の汚れを嫌って、傍らの小卓の隅で昨夜からの多量の吸殻に埋もれた灰皿
の底に、風化する軽金属の膚に増殖し脆く盛りあがった灰白色の錆めいて見え
る、煙草の先端でどのように微かな振動にも呆気なく崩壊し去るほど成長した
棒状の灰を誤りなく落とすための、注意深く抑制された腕そして肩の繊細な動
きにさえ、硬い発条の軋む耳障りな金属質の呻き声で克明に反応する、時代が
かった大型の寝台の上に怠惰な姿勢で横たわりながら、一様に煤、脂、埃で汚
らしく黒ずんだ天井と壁の交差する部屋の隅の窪みを漠として眺めあげ、頭蓋
の仄暗い内奥にいつしか確かな存在感をもって凝固し終えた想念をあらためて、
その意味の重さを噛みしめるように低い声で呟いてみる。
ふう〜。これで一文。読まれるのを拒否しているとしか思えない。
166 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/06 01:31
「ニューロマンサー」
>港の空の色は空きチャンネルに合わせたTV の色だった。
こういう、一発で作品の空気がわかる出だしは上手いなあ、と思う。
>166
最悪のダサダサの書き出しにしか見えんが
168 :
?1/4?3?μ?¨???《?????E`??名無し物書き@推敲中??H:02/05/06 01:39
>167
気をつけてください!
そういうのがいいのだと思わせる作戦なのです!
あ、引っかからなかったんですね、安心安心。
ニューロマンサーくらい読んどけや
170 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/06 03:02
むかーし読んだけど、それで?
俺バラードの方がすんなり入ることできる。
171 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/06 03:07
さて来週のサザエさんは?
172 :
工藤伸一 ◆j1HkWi6c :02/05/06 03:17
>>166 今や懐かしのサイバーパンクって奴ですね。
地の文から台詞に至るまで徹底して世界観のイメージとのトータルバランスが
考慮されていてすごいと思った記憶があります。
SF小説から始まったムーブメントが映画やテレビゲーム、音楽シーン等にも
波及していった点が素晴らしいと思いました。
サイバーパンクは糞
糞の中でもニューロマンサーは最大の糞
174 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/06 14:43
場所:神社
日時:5月6日
今日、私はこの神社を破壊する。
とかどうでしょう
>175
場所:神社
日時:5月6日
のように書き始めればどうかと思ったんですけど
177 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/06 15:14
きのう僕は、
ってのはどうだろうか?
178 :
名無し物書き@推敲中? :02/05/06 20:47
訳わかんない回想から始まるのは、もはやバカの一つ覚え以外の何物でもないと思うがいかに。
うまくやればそれもいいんだけど。
180 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/07 22:02
そんな事より聞いてくれよ読者
181 :
名無し物書き@推敲中? :02/05/07 22:14
もはや書き出しそのものが不可能になった時代の小説の書き出しとして、ぼくはちょっとしたエピソードをお話ししようと思う。
とかって感じはどう? 意外とアリ? それともアナクロメタフィクションっぽいからだめかな?
>>181 かっこいい・・
と思った。
”小説”だと露骨にメタっぽいから”物語”とかどう?
183 :
工藤伸一 ◆j1HkWi6c :02/05/09 03:20
>>181 高橋源一郎が紹介していた海外の作家の作品でそういうのがあったような気がする。
バーンとかいう作家の作品だったような。違ったかな?
1の母でございます。
185 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/09 23:50
僕が、いかにして、乞食に生まれ後にそのリーダーとなってテロ組織を結成し色々あってその間に
淡いラブロマンスもありその恋人は死んでその復讐心でテロを成功させて政権を乗っ取ったはいい
けど結局権力は腐敗するもので最後はまたテロリストに殺された……という数奇な運命を辿ったかを
説明しよう。
186 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/10 01:07
それはまた、別の物語…
187 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/10 01:10
188 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/10 01:14
私はとめどなくうんこを垂れ流しながら妻のこめかみを撃ちぬいた。
190 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/10 14:56
この文章は一見すると小説の書き出しのように見えるが
実は34ページ目の3行目に位置する文章を突然この冒頭に
持ってきたものであるので実は書き出しの文章では無い。
191 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/10 17:37
睡蓮の花が開く音がする夜だった。
「少年アリス」
192 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/11 00:46
冗談ぬきで、ストーブがすっとんだ。
193 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/11 01:22
今日、僕の肛門が爆撃された。
194 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/11 01:33
書き出しから終わりまで100ページ以上。も、もなくて一続きの文章って小説は
もうだれかやってるの?
196 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/11 01:40
198 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/12 13:23
最初にあったのはひとつ宝箱だった。
最後に残ったのはばつが悪そうに佇むオークだ。
キィーーーーーーーーーーーーーン。ドッカーーーーーーーーーーン。
ズババババーーーーーーーーーーン。っとゼロ戦の羽は飛び散った。
紺碧の大海に沈む夕陽の残滓に、一際赤く燃え落ちる日本兵が
ここにひとつの仮定が成り立つ。
Neoたん法学部卒説。
201 :
ナイスガイ工藤伸一 ◆j1HkWi6c :02/05/13 00:15
今のところまだ何でもない彼は何もしていない。何もしていないことをしているという言いま
わしをのぞいて除いて何もしていない。窓の外は晴れている。いや。曇っているかもしれない
がその保証はない。なにしろ雨が降っているかもしれないくらいだから。
――泉鏡花賞受賞作・筒井康隆『虚人たち』(中央公論社刊)より
202 :
トムコリンズ:02/05/13 00:43
ナミダ目に花粉症。
鼻炎に風邪薬。
203 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/22 14:00
飛行機の音ではなかった
この書き出しによって、その後のシーンのバックにずっと「キーン」っていう音が流れているような気がして、いいと思いました
204 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/23 03:09
>>203 ドラの「ブルー」やね
アレは俺も嫌いやない
おっはー
やまちゃんだよー
書き出しで悩むことはあんまりないな。どっちかと言うと最初の1〜2ページ分位を大事にしてる。
2、3行読んでやめる人ってなかなかいないんじゃない?俺なら2ページくらい読んで決めるし。
でもとりあえず今書いてるのの書き出し
ゆっくりと後ろへ倒れながら私が最後に目にしたものは、どこまでも澄み切った青い青い空だった。
207 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/24 02:04
>206
本屋で本をなんとなーく選ぶときは、一行目で決めるよ。
最初から好きそうな本だったらそんなことしないけど。
買う本を決めてないけど読書したいときはまずタイトル。
次に一行目。
もし>206の本を本屋さんで見つけたら、
「どうして倒れたんだろう。倒れてからどうしたんだろう」
って、気になるから続きを読むかもしれない。
でも「青い青い空」というころで、同じ言葉が繰り返されてるために鬱になり、
そっと棚に戻すかもしれない。
微妙だ……
>207
買ってくれないのか…勉強しなおします。
繰り返しはダメ?子供っぽく感じるのかな?
「澄み切った果てしなく青い空だった」とか
>208
回想からはじまる冗長な一人称自体が鬱……
「私は仰向けに倒れた。最後に見た物は青空だった」
↑自分だったらこれくらいにしておくよ。
青空って、大抵すんだイメージだから、これで充分だと思う。
でも好みの問題だよね〜。
これだとあっさりし過ぎて物足りないって人もいるだろうね。
>>209 漏れは至極あっさり派だけど、
原文のスローモーション効果がなくなってしまうのはマズイと思う。
>210
そっかあ。なるほど。それもそうだね。
>206
2行目教えて!!
213 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 06:30
> ゆっくりと後ろへ倒れながら私が最後に目にしたものは、どこまでも澄み切った青い青い空だった。
クドスギ!
ゆっくり→こんなの書かなくてもゆっくり感を読者に与えるべし。
後ろへ→これも、必要がない。前に倒れた場合、倒れながら空を見れないだろ。
最後に→なんか、意味ある?最期ならともかく。
どこまでも澄み切った→大げさすぎ。なんか重要なことなの?
青い青い空→どんな空だ?スカイブルーより、青が強かったら海みたいな色?
結論
倒れながら見たものは、青い空だった。
この程度で十分。
簡潔過ぎじゃないの。それにスローモーな動作の描写ははずしちゃいけないんじゃ
ない。
後ろの方へゆっくりと倒れながら、最後に見たものは澄み切った青い空だった。
このくらいでいんでないの。
でも別に原文でいいとも思うし。エンタメか純文かで判断が違ってくるよね。
私はゆっくりと後ろに倒れた。青空だけが目に映った。
とかだめかな・・・。
216 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 07:13
>>214 倒れ*ながら*で十分スローモー
澄み切った青い空なんて、くどすぎるぞ。
青い空か、澄み切った空でいいだろ。
>>215 2つに分けるのは、いい方法だけど、今回は反則?
俺ってこってり派なんでしょうか?
>209 回想と言うよりはモノローグかな
>212 「その時の空を今でも鮮明に憶えている。」です
>213 「ゆっくり」なしでゆっくり感?具体的には?
「後ろへ」は付けるか迷いました。でも横とか崩れ落ちるような感じで取られるがイヤだったんで
「最後に」は意識を失うから
「どこまでも澄み切った青い青い空」はとにかく綺麗なイメージを心がけて
218 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 20:56
倒れゆく私の双眸に映ったのは、天空の深い蒼色だった。
……でどうだ。
219 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 21:16
もうひとつ
倒れゆく私の視界には、冬空の澄み切った青だけが映っていた。
220 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 21:27
「参謀本部編纂の地図をまた繰開いて見るまでもなかろう、と思ったけれども、
余りの道じゃから、手を触るさえ暑くるしい、旅の法衣の袖をかかげて、
表紙を附けた折本になっているのを引っ張り出した。
221 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 21:33
「ひっ あ ウぎゃあああぁあぁああっっっ!!!!!」
ドグチョァオ!!!
満天の蒼空に向かう勢いで、男の脳片が飛び散った。
by今俺が考えた
222 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 21:35
223 :
Zeus Duelie Christ:02/05/25 22:20
> ゆっくりと後ろへ倒れながら私が最後に目にしたものは、どこまでも澄み切った青い青い空だった。
>時間(とき)が流れゆく速度が限りなく緩いだ、甘く静寂に満ちた空間の中で、
私はゆっくりと後ろの方に倒れながら、何処までも、何処までも澄んだ、
きっとそれは「怖いくらいに」と言う言葉が似合う程の、蒼い空を見ていた。
224 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 23:03
昔々ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました……
225 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 23:17
↑最強
226 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/25 23:49
昔々あるところに2ちゃんねらーという生き物が住んでいました。
227 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/26 00:02
↑最弱
228 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/26 00:04
>>223 どこまでも澄んでいたら、星空に見えると思われ
229 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/26 11:46
「あれから2年・・・あなたは何をして暮らしているのでしょうか?」
手紙形式っていいかもしれないわ。
231 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/27 20:59
走れメロスの書き出しは面白いと思った。
232 :
名無し物書き@推敲中?:02/05/29 00:22
けつ臭い。
警察官にいわれた。
233 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/01 07:05
とりあえず、
「ノックの音がした」で書き出せ。
話はそれからだ。
星先生・・・。
234 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 19:42
235 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/18 20:35
それはさておき、私は東京駅で迷っていた。
236 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/30 18:31
そしてこの物語は終わる 完
ご愛読ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!
238 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/30 18:50
書き出しで提示した謎を、結末で明かすのを今書いてる。
といっても中身を詰め込みすぎててどれほど効果あるか判らないけど。
239 :
名無し物書き@推敲中?:02/06/30 21:33
「ベチャ」
紅い塊が床に飛び散った・・・・
240 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/09 09:45
age
かつてはヘビー級のボクサーだったその男も、
今ではヘビー級の死体にすぎなかった。
>218
蒼という字には灰色という意味が含まれてるのは知ってるか?
243 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/09 19:19
青空は、蒼空でも、べつにおかしくない。
蒼穹って、書くだろ。
244 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/09 19:25
蒼色って言葉は、辞書に載ってない。
蒼空もしかり。
書くなら、蒼天、もしくは、蒼穹・・・・
安易に、変わった漢字をつかって通ぶると、バカさかげんを宣伝することになるので気をつけよう。
平易に、ありふれた言葉で、読ませる努力を。
蒼っていうと、pale blueってな印象があるな。
246 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/10 11:09
247 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/22 05:23
248 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/22 08:36
既出かもしれないが
題:我輩は猫である
書き出し:我輩は猫である 名前はまだない
にびびった人はたくさんいるはず
250 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/22 13:28
>>248 俺は爆笑した。
いい年こいた和服姿のおっさんが!! したり顔できりりと背筋を伸ばし
ぴくりとも笑わず書くのである!!
我が輩は猫である。
もう、キモイよと。
だって、たとえば君の親父が、我が輩は猫であるにゃん!! 名前はまだ無い!
といいだしてしまったらどうだろう? 撲殺したくなりはしないか?
>248
ビビリはしなかったが、魅かれた。だがそれだけだった。
今その題名を聞いて思い浮かぶのは、出だしと蕎麦と溺れる猫だけだ。
読んだのが厨房のころだったせいもあるが。
>250
標的を誤ってはいけない。その場合殺さねばならないのは猫ではなく親父だ。
252 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/23 03:33
I am a cat.
ストーリーテリング風に
「〜〜の話をしよう」
ってのはどうかしら?
「島津寿の話をしよう」
「俺が政府に飼われていた頃の話をしよう」
展開が限られる。一人称はキライだ。
だから俺は私小説が大嫌いだ。
255 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/23 20:22
これは僕の恋愛のストーリーだ。
256 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/23 20:46
「この物語はロックだ。そして、これを読む君達もロックだ」
257 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/23 21:11
そして、僕は目を閉じた。
258 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/24 16:49
冬の朝が晴れていれば起きて木の枝の枯れ葉が
朝日という水のように流れるものに洗われているのを
見ているうちに時間がたって行く。
これは吉田健一の「時間」の冒頭なんだけど、すんなり頭に入らない。
内容も完全に哲学書っぽいんだけど、これって本当に小説なの?
高橋さん。
259 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/24 16:53
こんな始め方はどうだろう。
っていう書き出しがあった
>258
何が聞きたいのか整理して来い。
>>260 お前には聞いていない
ってか、何も質問はないよ。
高橋源一郎がこのスレ読んでいるなら別だが(w
262 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/24 18:29
263 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/02 18:51
>206
視界一面に青が広がっていた。
天の青なのか、海の青なのか、それとも別の青なのかはよくわからない。
ただ、天の青ならばいいと、傾く意識の端で思った。
澄みきった青空がゆっくりと倒れた
265 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/03 04:14
書き出しはざっと見て主観的、叙情的な表現多いと思うけど、
そうではないパターンってないかな。
266 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/03 04:30
ノッKUの音がした。
267 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/03 04:31
目がさめたらとにかく馬になっていた
268 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/03 07:37
>265
たとえば?
269 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/03 07:45
んあ?(マキバオー
誰の目にも、その事件は終わったと、映っていた…。
だが、
その事件にはまだエピローグが用意されていた。
そして、
それが既に始まっていたことに皆が気付くには、
さらに3日を要した。
ってのは烏賊が?
2年前のハドソン川―
俺達はメタルギアが極秘に輸送されるという情報を掴んだ。
今思えば―疑うべきだった。
小説じゃないですけどね。
272 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/28 06:55
俺が書き溜めてる小説の書き出しを適当にチョイスしてみた。
本当に一文ずつしか載せないから意味わからんかもしれんけど。
・ふいに肩をたたかれ「寝てんなよ」と言われた。
・プラスチックを食う夢を見た。
・肝臓が痛い。
・「私は馬鹿なのでもう少しわかりやすく話してください」などという人がいる。
・ローソンに行ったら店長とおぼしき太った男がバイトの女の子を怒鳴りつけている最中だった。
・どうやら結局俺はあの素敵な美容師さんを抱けずに死んでいくようだ。
・ぼくの部屋には屋根がありません。
273 :
けっこう心に残った出だし:02/08/28 17:24
次に生まれてくる時はプラナリアに。
直木賞受賞作「プラナリア」より
・攫われるような気がして振り返ったら、風に攫われていた。
まいった。この展開は予想していなかった。
・祖母の墓に供えられていた花の名前を忘れた。
・「まったく、乙女が金を持つとロクな事がない」
275 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/28 20:26
276 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/28 20:57
・大切な人がいなくなったとき、俺はまったく別の場所にいて、別のことを考えていた。
竹にも花が咲くことをご存知だろうか?
・・・という書き出しで一本書いとります。
うお、しまった!HNの所に変なものが・・・(滝汗)
>>277=名無しとして見てやってください。
279 :
今書いてるのは:02/08/28 21:31
なんだって朝の味噌汁ってやつは、こんなにも憎たらしいんだろう。
……っていう書き出し
そういや夏目漱石のナマ原稿見たときは驚いたよ。なんか
女学生みたいな丸文字でエンピツ書き。しかも赤ペンの校正が
びっしり……。天才? それとも紙一重のほうか?
一人の子が帰ろうと、ドアをあけると夕焼けが驚くくらい
赤くて、部屋の中の皆がいっせいに感嘆の声をあげた。私も
ビックリしたけど、ほお杖をついてぼんやりながめてだまっ
てた。今日はなんだか冷淡な気分だ。朝からずっと。皆が元
気に騒げば騒ぐほど、私はどんどん醒めた気分になる。
282 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/29 18:02
こんな夢を見た
夢を……見ていました
284 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/29 19:05
「ブタが一匹足りないだぁ? 知らねぇよ!」
285 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/29 21:08
風邪をこじらせたのだろうか、気が付いたら植物になっていた。
安部公房の読みすぎだろ!と自分でツッコミをいれながら、
でも今日は会社に行かなければいけないし、と思う。
(我ながらつまらん)
286 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/29 21:27
ドンッ!!
横手から強烈な衝撃が体を襲う。
山名鋭一の体は為す術も無くはね飛ばされ、5メートルほど地面を転がった。
出会い頭の交通事故。
死亡者、山名鋭一。享年18歳−
急速に暗転する視界の中、鋭一の脳裏にそんな文字が浮かんだ。
・・・つっても、某霊界探偵の話のパクリじゃないからしてあしからず
287 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/29 21:44
突然の便意に嫌な予感が走った。
きりきりとした痛みが臍のあたりから徐々に下腹部へと移動する。
もう直ぐ家に着くのだが、限界ぎりぎりと思われ、最悪の事態を思い
途方に暮れる。
じっとりとした冷や汗がこめかみから流れ落ちる。
(我ながらつまらん)
288 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/29 21:59
夏休みの初日は
289 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/02 21:07
僕は既に死んだ人間だ。
福永武彦 夜の三部作「冥府」
290 :
名無し物書き@推敲中? :02/09/05 00:55
「スプーンは私を可愛がるのがうまい。」by.山田詠美
この人特有の書き出しだと思った。書き出しは簡潔で「え?なんで?」と
思わせてくれるよーなのが個人的に好き
291 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/05 00:57
走馬灯は、一度しか観れない映画であって、云々
地球の裏側で行われてる戦争に、僕たちが心を痛めるというのだろうか。
悲鳴が聞こえるか。
銃声が轟くか。
血が生暖かいか。
絶望が見えるか。
そんなもの、平々凡々な日本人の僕に分かろうか。
だけど今。キミの妹だよ、と連れらてきた少女がイスラエル人だと聞いた時、彼女の笑みから微かな戦争の匂いが香ったような気がした。
293 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/06 05:37
>292
>地球の裏側で行われてる戦争に、僕たちが心を痛めるというのだろうか。
この文は「そんなもの、平々凡々な日本人の僕に分かろうか。」
この後にもってきたほうがいい気がする。
出だし「悲鳴が聞こえるか。」のほうがインパクトない?
294 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/06 12:25
出だしのインパク知が高い作家は?
漏れ山田詠美にもう一票
>>293 どうだろう。出だしを「悲鳴が聞こえるか」にしてしまうと、ただのサスペンスになってしまうような気がする。
最初に「戦争(テロなんだけど)である」ってことを持ってきて、「悲鳴」「銃声」「血」「絶望」を絡めたほうがイメージが湧きやすいかなと思ったんだけど。
あとは一行目の「僕たち」=六行目「平々凡々な日本人」なわけだから、繋げるとおかしいかも。
あ。じゃあ六行目の「僕」は余計だったな……。
出だしは、さりげなく深いものが好きだ。
297 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/18 16:30
神様、ぼくのちんこを返してください。
299 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/11 01:01
ageさせてもらおう
一
ざわざわ・・・
「夜は若く、彼も若かった。が、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」
ウイリアム・アイリッシュ 幻の女
・世の中に、人間が多すぎる。
・私は凡人である。
・友よ、死ね。
・天井を見つめていたら、ふっとデカルトの座標軸を理解できたような気がした。
・「ほら、この葉っぱを吹いてごらん」
・どこでもドアが欲しい。
どうですか?
304 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/18 10:10
>303
悪くはないと思うが、オリジナリティに欠けるような。
305 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/19 22:25
良い書き出しってのは、それからの物語の雰囲気を決めるものだと思う。
上記の書き出しで、何か雰囲気を感じるものがあるかどうかってことだな。
奇抜でさえあればそれでいいってもんじゃない。
難しいね。
306 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 00:28
少年の両手に握られた鉄の塊が大きく上へ跳ね上がった。
少年の腕もそれにつられ肩近くまで跳ね上がり、そのまま体を仰け反らせながら倒れた。
耳に残る、キーンと金属的なノイズが、鼓膜が破れた事を物語っていた。手に握られた鉄の塊は、何故だかやたらと冷たい感触がした。
307 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 00:49
婦人警官が子供を殴っている
308 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 02:21
バスが県庁所在地の高松に入り、
「小説の書き出し、みなさんは悩みますか?」
さんざん悩んだあげく、これにした。
いつものあの掲示板で。
思うに、小説の書き出しにしろ、文章を書くことに悩んでしまうのは、
自分なりの文章判断基準のようなものを持っていないからだと思う。
ただ「感覚」に頼って、なぜこの文章でなければならないのかの説明が
できない。
例えば、5・7調になっているからとか、映像が浮かぶようだからとか
(なぜ映像が浮かぶのか、その説明がまた必要だが)、簡単なことでいい
から、一文一文に一つでも基準が入っていれば、納得できる文章が書ける
と思う。
同様に、プロの書いた書き出しや文章を紹介する人は、なぜそれがいい
と思ったのか、説明できるだろうか。
……ぼくはできません。でも、紹介する方がなぜいいと思ったのか知りた
い。説明希望。
311 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 22:39
マンコから手が抜けない。しっかりと万力〜
312 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 23:43
小説等の芸術は理屈でおもしろい、おもしろくないは語れないと思う。
誰かが説明して、それに当てはまったら名文? それは違う。
なにかしらグッ、とくる。
それでいいんじゃない? 感覚でいこうよ。評論家じゃないんだから。
きっと、ここは他と比べて加速しているんだ、と思った。
大げさだって言うかもしれないけど、衝撃的だんたんだよ。僕にとってこの発見はね。
だって信じられるかい? 二年半も生き続けてるスレがあるなんて!
『[創作文芸] 小説の書き出し』を発見した心境。
「木炭バス?戦時中じゃないんだぞ!」僕は心の中でそう毒づいた。
文章の批評もお願いします。
“魔法使いの定番で欠かせないのが魔法の杖。魔法の力はこの杖から出て、相手に届くと考えられている。杖そのものに魔法の力があり、魔法使いの力と相まって、それを増幅する。
杖は強すぎても使いこなせない、弱すぎても自分の力を発揮できない。自分の能力に合ったものを選ぶことが大切とされる。
また、魔法の杖はちゃんと自分専用にして、ほかの人には使わせないようにする。ほかの力が混じると、杖の力が弱まってしまうことがあるからである。杖は最も大事な魔法の道具なので、大切に保管しなければならない。“
2年3組 山下玲奈
彼は不思議な人だった。雨の日はもちろんのこと、風の日も晴れの日も決して黒い傘を手放さないのだ。天気予報で明日の天気は100%と出ても次の日にはきちんと傘を持ってきている。
女子の間では「世界が滅んでも傘を手放さない男」として噂になってた。とはいってもそれ以外のところはてんで普通でむしろ好青年という感じなのだ。それさえなければいい男なのに…。
彼の名前は「鈴海 優」。三年生だ。受験生だというのに放課後の講習をサボってふらふらしているような人だ。とはいっても、特別に頭がいい。というわけでもなく、頭が悪いからあきらめたというような感じでもない。
ただなんとなくふらふらしている。という感じなのだ。
うはあ、なんかのぱくりっぽい。はずい、氏のう。
ところで、別の本から文章を拝借したときにはそれを明記しないといけませんか?
316 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/23 22:00
なんか読みにくい。読点が少ないせい?
あと「2年3組 山下玲奈」で区切ったあとの文章と関係してるの?
関連性が見受けられない。
小説の書き出し、という点でもイマイチではないかと。
あ、俺の個人的意見です、ハイ。
317 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/23 22:52
鮮人団の陰謀か?しかし、人々は沈黙したままだ。
なにかを怖れている?しかし、誰かが声を挙げねばならぬ。
318 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/23 23:06
大正愛国、幸福の駅。
「死にたい」なんて考えたりする、というと弱い人間だと思われるだろうか。
いや、みんなあるよな。
しかも実行しないのは痛いからとか苦しいからとか、そういう理由だけのはず。
もしも、もしもだよ。
死ぬという行為が快楽の中で行えたら。
うん、そう……そうだな。例えばセックスのような。
そうだったらキミはどうする? いや、キミだけじゃない。みんなはどうするんだろうな。
ここでまた、もしもの話をするよ。
もしも、もしもだよ。
そんな方法を考えついたとしたら。この地球上に人間ってものはなくなってしまうかもしれないね。
難しいことじゃないよ。ちょっとだけ、昔話を聞いてくれればいい……。
ありがとさん。
でもここで続き書くとスレ違いになるし、第一考えてない(笑
その日は、夏の太陽がまぶしくきらめき、雲一つない空の青さは
死んでいった女の子が大好きなジェリービーンズより青かった。
こんなにいい天気だというのに、多くの人達が喪服を着て悲しそうに
お葬式をやっている。
もちろん雨の日だとなおさらゆううつな気分になるだろう。
ひつぎの窓から覗く女の子の顔に苦しみや悲しみといったものは見うけられない。
この陽気に気持ちよく、すやすやと昼寝でもしているようだ。
「サニーちゃん、さようなら…」
クラスメート達が次々、最後の別れを言ってはひつぎに土をかけていく。
隅っこで、ひそひそと同級生の女の子達がサニーの噂をしていた。
323 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/31 16:42
>>319 なんか引っかかるな。
死ぬという行為を快楽の中で行うのって、いわゆる腹上死じゃん(w
正確には、「もしも、死という現象が苦痛ではなく、
セックスと同じような快楽だとしたら」でしょ。
いや、「例えばセックス」だから 死=セックス にしたくない。
快楽がすべて性行為かっていうと違うような気もするし。
決め付けちゃうとこれからの話の膨らみがなくなりますような。
もちろんご助言はありがたく頂いておきます。
325 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/31 19:49
ぶしつけな質問で申し訳ないのですが、
『八月』さんは新人賞何次レベルなのでしょうか?
ほとんど趣味なので真面目に出した事はないです。
ひょっとして偉そうでしたかね?
気に障ったのなら消え去ります。失礼しました。
臨時ニュースが飛び交う。
なんとニューヨークにある自由の女神が持つ聖火に、『異形の物体』が串刺しになっているという。
調査の結果、それは人間ではなく、地球外生命体であることが判明した。
この事実は瞬く間に世界中に広がった。
しかし、この事態を重く見たアメリカ国防総省ペンタゴンは、この事実をもみ消しにかかる。
そう。
何を隠そう、この『異形の物体』とは、ペンタゴンとナサが共同で制作していた『青い血を持つ人間』だったのだ!
実は制作していた『青い血を持つ人間』の1人が、予期せぬ爆発的な成長を遂げ、逃げ出してしまった。
それが、串刺しになってしまったのである。
だがしかし、ここでとある1つも問題が浮上してきた。
なぜ、『青い血を持つ人間』は、自由の女神の聖火に串刺しになっていたのか?
この原因をペンタゴンとナサは、世間の目からどうにか逃れ、解明しにかかる・・・。
328 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/31 22:28
水分はたっぷりとった筈だが喉が渇いてしょうがなかった。
「いつまでゴソゴソしてるのよ…」
背を向けたまま不機嫌な声で彼女が言った。
私は答えずベッドから降り、椅子の背にかけてあったシャツを羽織った。
ベッドが軋み彼女が顔だけを私に向けた。
「トイレ?」
相変わらず機嫌が悪いようだ。
「うん…」
あまりに小さな声で聞こえたかどうかはわからない。
彼女は興味を失ったように毛布を頭まで被り規則的に呼吸をし始めた。
私は寝室を出た。
そして向かい側の自室へと足を運んだ…
オシマイ。
>>八月さん
逆です。
私にはない何かを感じる作品でした。
私が下品な質問をしたために八月さんの気分を害したかもしれません。
真に申し訳ありません。
以上、スレ違いのためsage
迷惑じゃなかったようなので、とりあえず自己満足を垂れ流しときます。
二〇〇二年一二月二十四日二十一時。
降雪、少々。ライト、点灯。ムード、上昇。そんなどこにでもあるクリスマス・イヴな街のライブハウス。
小さなガラステーブルを挟んで、男と女。
「どうすんのよ、コレ」
レザーのミニスカートから伸びた美しい脚を組みかえた女が、テーブルの上に置かれた小さな包みを指差す。真っ赤な長い爪。
「どうすると言われてもなァ。せっかくのプレゼントだし、受け取っとけば?」
この日に全く相応しくないくたびれたスーツを着た男が、着ている服と同じようにヨレた笑みを返す。
眉間に皺を寄せ、豹を思わせる眼差しで女が睨む。哀れな兎は肩を竦めて、笑みを引っ込め包みに視線を戻した。
かちかちかち。
真っ白なクリスマスケーキの箱に入った時限爆弾のデジタル表示が、憎たらしいほど正確に聖夜の時を刻んでいる……。
331 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/04 18:28
↑3点
ホントに自分で満足してるの?
332 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/04 20:14
>>331のようなレスが大嫌いだったり。
まあ、書き出しだしね。
書き出しの時点でどれほど内容を説明するか、ですが、
例えば
>>330の場合は男と女についてもっと説明するべきか否か。
いや、あんまり無機質な感じがしたもんでね。自分ならここでもう少し、
どんな人間か、を書くと思うんだが、このあと爆弾の話になればこれもありだと思うんだが、
やはりね、はじめ説明しておく事と伏せておく事の見極めがつかなくて
後から慌てて直したり、よくしするのだが、どうでしょう。
話の本筋と関係ないことでも説明する場合があるけど、それもはじめに終わらせとくとか
あえて後から説明入れるとか、どうしたもんでしょうね。
しこしこしこ、カキ出しは、いつも紫色の背景を伴う。
334 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/04 23:26
『セックスって、そんなにいいものなの?』
…逝ってよしですか?
335 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/04 23:47
『名産 落花生煎餅』
【当製品は千葉名産、極上落花生をふんだんに使ったまことに贅沢な
お煎餅でございます。ご贈答品、お土産、お子さまのおやつやお茶受けに
最適な一品。是非ご賞味の下さい。ご購入の際は当旅館一階お土産品
コーナーにて承っております。】
お茶を煎れ、畳の上に足を延ばしたところで、香奈は声を出して卓袱台の上の
お菓子の説明書きを声を出して読み上げた。ナレーター・コンパニオンをしていた
香奈の声で、部屋の中が一瞬にして商品見本市のようになった。
「なんか、うまそうに聞こえる」
私がそういうと香奈は、ニコリともせずに菓子の袋を乱暴に破り、落花生煎餅の
かけらを口に放り込んだ。
>>331 書いてる時点では。書き終わった後はそうでもない。
連続書き込みゴメンナサイ。
>>332 アドバイスありがとう。確かに説明が足りなすぎるってのは思いました。
あえて説明しないで徐々に明かしていくってのもアリだと思うけど
この場合は失敗かと。もうちょっと練ればよかった……。
それなら
>>331さんにも、ああ言われずにを言われずに済んだかも(笑
338 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/08 18:58
きにするな
339 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 01:46
私は生きていた。
そして確かに、呼吸をしていた。
340 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 02:20
サディスティックな眼差しで時計の針を見詰めながら笑うお前は気紛れ天使。
341 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 02:21
燃え上がるハリウッド、砕け散るミラーボール、どっかしらヤられてる、天国はスパンコール。
342 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 02:21
過去形っつうことは今は幽霊さんかい?
343 :
⇔ ◆OMVmiUM1gU :02/12/14 04:23
銀髪に、ちょうど今夜のような闇が似合う黒尽くめの少年が言った。
銀髪の少年「テメェはこの世には不必要な存在だ…消えな…♪」
344 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 02:01
三角定規が二種類しか売られてないことが不満だった。
二等辺直角三角形は、いい。こいつは何となく偉そうだ。
こいつがいないと三角形は始まらない。
だがもう一つの方。やつは一体何者なのだ。
しかるべき名前も持たない、正三角形にも劣るようなやつなのだ。
345 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 02:10
皆さん、文章の奇抜さだけを狙ってませんか?
あくまでも「小説の書き出し」ですから、これからどんな物語が展開されるんだろう?
と期待させるような文章でないといけないと思うのですが。
書き出しは大事ですが、それだけで文章が完結してしまっては元も子もないかな、と。
読者に先を想像させるよう仕向けるといいと思います。
346 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 18:29
ごぽごぽと嫌な音を立てて水が汚物を流していく。
所謂人生という奴もこんな物だろうかと、周二は
酔いの抜けきっていない頭でぼんやりと考えた。
今日も深夜のテレビが無意味に流されているリビング。
濡れた手をタオルで拭いながら煙草のヤニで色の変わった
ソファに軽く腰掛ける。
気付けば、三十路過ぎて、田舎に三年も帰っていない。
単調な毎日がいつからか苦痛を伴うものになっている事に
周二は気付いていた。
「いっそ、全て捨てて旅にでも出てしまうか」
347 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 18:30
ここは文学寄りの話が歓迎されるようなので、取り敢えずこんなのはどうかしら?
・煙突から伸びる煙に妻の肉体が混じっていたと言う実感が湧いたのは、
冗談がましいまでにこぢんまりとした骨壺を渡されてからだった。
348 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 18:56
>>347 発想が凄く上手いと思います。
でも、ここから展開しそうなお話ってのが、余程工夫しないと、
ちょっと想像がついてしまうかもしれない・・・。
でも、全く脈絡の無い展開ってのもこの設定が勿体無い気がするし。
349 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 18:59
>>346 冒頭はちょっと殺人っぽい!!
死体処理中のおじさんの話かと思った。
処理中なのに冷静ィみたいなね。
情景描写が淡々としててイイけど、なにか安易な物語の始まりのヨカーンてかんじ。
殺人事件に発展させましょうや、いっそ。
サスペンスで。
350 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 23:21
今まで出た書き出し案の中で、一番秀逸だったのはどれかな。
まあ、個人的な好みにもよるだろうけどね。
351 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 02:05
>>348 評価感謝。実は先の事なんか考えてないんですけど。そーだなあ、
一流会社社員が今まで尽くして来た会社でリストラの瀬戸際にいて、
自分の存在意義に揺らぎが生じたところに妻の死去置いて、
その辺でいろいろな価値観の重さを感じる自分の感性自体に疑問を感じる。
そのまま自主退社してチベットで仏教の修行に入るって始まりはどうでしょう。
書く気は無いけど。
>>351 ヒュー(口笛←?)。
面白そうだけど、チベットで仏教修行というんじゃ、調べるの大変だよ。
新興の宗教団体に入っちゃうという話の方が、現代的だし、
ストーリーを展開しやすいと思う。
354 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 13:59
骨のDNA鑑定してみたら実は妻が別人で、どっかの国のスパイに20年間ほど騙されてたというのはどうよ。
355 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 14:14
文学系VSスリラー?
356 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/18 00:25
……自分で人様にアイデア出しといて何だが、「彼女が実はスパイ」ものってのも結構ありかな?
あ。でも先駆者がいるんだろーなァ、きっと。書き出しだけでも書いてみるかな?
354です。ごめん、書いてたら長くなってしまった……。
真っ白な部屋で、真っ白な頭を抱えていた俺にかかってきた一本の電話。
「あなた、○○という女性を知っていますか?」
不躾な奴だ。名も名乗らずに。
講義から帰ってきてアパートのドアを開けたら、彼女がいなくて、彼女が使っていた家財道具も消えていて、明かりも点かず、水も出ず、あまりの唐突さに涙も出ない。
……いや、今になって少し鼻の奥が熱くなってきたが。
兎にも角にも、俺の頭の容量を超える質問の応えは火山口から溢れ出る溶岩のように、携帯に向かって叩き付けられた。
「知るか、そんなことっ、いや、○○のことは知ってるな!
だけどな、俺だって散々教授のウンチクに付き合った後、やっとこさ家にたどり着いて、やけに風通しの良くなった部屋を見て茫然自失としてるところだっ!
それを突然電話をかけてきて○○を知ってるか、だと。ちょっとはモノを考えてから口に出せ!」
久し振りにこれだけ怒声をあげた……と思ったが、そう言えば昨日もあげていた。○○と喧嘩をしたのだ。と言っても俺の一方的な嫉妬が原因の。
「それは失礼。私、警視庁公安部の三原と申します。実は○○さんには……」
喧嘩の原因はいつものことだった。彼女が肌身離さず、首から下げていた銀色のロケット。中に写真が入るようなやつだ。決して彼女は中身を見せてくれようとはしなかった。そこで俺の単細胞ぶりが遺憾なく発揮されたという訳だ。
「……の容疑があり、内偵を続けていましたところ貴方様と同居、この場合は同棲というのかな……」
いつもなら「見せろよ」と言ったら彼女は寂しげに微笑んで首を横に振るだけだったが、その日の俺は就職が決まらないこと、アルコールが入っていたこともあり、馬鹿みたいにヒートアップしてしまった。
無理やりロケットを取り上げた、その時の彼女の瞳。
「……聞いてますか?」
俺は忘れられそうにない。
「……聞いてますかっ!?」
「うるせえなっ、聞いてるわきゃねえだろう! いったい何処の誰で何の用だっ!」
「さっきからいっとるやろが! 俺は警視庁公安部の三原で、てめえのスケが△△のスパイだっていっとるんじゃ、ボケっ!」
は?
冬の訪れを告げる木枯らしが、窓を揺さぶる十一月。
どうやら俺は、名前と少し低めの体温と、肌のきめ細やかさ以外知らない女の正体を、追わねばならない運命にあるようだった。
うわ、陳腐だー。スレ汚し、正直すまん。
360 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/18 20:25
〜第一章〜 真夜中の訪問客
それは、月の奇麗な晩のことでした。
361 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/18 20:30
まだこの国が生まれて間もないころ。
別にプロレスでも家庭用ゲーム機でもいいんですけど。
黒柳徹子の「トットチャンネル」とかで、
「そのころはケーブルを踏むと映像が歪むと、わたしたちは本気で考えていました」
なんてやられると、つい、「ふむふむ、それで」と作者を促してしまいます。
364 :
jiyuuhakusarinonakani?:02/12/27 03:09
それは、月の綺麗な晩のことでした。
外は、風もなく、雲もなく、
星々が、月と共に、夜の闇に彩りを添えておりました。
それは、月の綺麗な晩のことでした。
空には満点の星空、湖には、月が金色の弧を描いておりました。
>>360
良いと思う。
ほぼ、何にでも、使えそう。
>>364 ああ、そういう意味の良い、ね。
昔「月ばかりで星のひとつもない夜でした」っていうのをみたことがある。
すごい不思議だった。
満月の夜は空が明るくなって、星が見えにくくなります。
ある程度曇っていたんだと思います。
367 :
自由は鎖の中に?:02/12/28 01:34
>>366
それにしたって、
「月ばかり」ってのは、不思議だろ?
月ばかり=月だけ と解釈したのだけれど、
ばかり=複数 を指している言葉だと思うんだよ。
EX:ゴミばかり クズばかり バカばかり
で、「バカばかり」と「天才ばかり」では、「天才ばかり」の方が不自然でしょ?
つまり、複数=貴重ではないもの なのよ。
星は沢山あるけど、月は一つしかないのに、複数を思わせる、「ばかり」を使った事で、不思議さがでたと思われ、
くも とか はし も意味がいくつかあるでしょ? そんなものだと思えば、良いんじゃない。
あとは、現代と古典の言葉の使い方 や 意味の 違いなど で違和感がでて不思議に思うのではないでしょうか?
と思ってみた。
368 :
自由は鎖の中に?:02/12/28 01:35
あ、ゴメ
>>365
の間違いでっせー。
369 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 01:39
「月ばかり目に入る」ならまだ分かるけど、
「月ばかりで星がひとつも〜」と書くと、普通は個数の話だよ。
ほんとに、言っている 事の 意味が わかんない。
何が普通は数個 なのか?
もっと詳しく書いて、
371 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 02:44
>>367 ばかりって、数じゃなくて頻度じゃないの?
そうじゃなければ、Onlyかな。
> EX:ゴミばかり クズばかり バカばかり
三つ目は、Onlyだよ。
前二つもそう取るんじゃないか?
多数なら、ゴミだらけ、クズだらけになると思う。
なんか、言語学板向きの話題のような気がする。
372 :
それも、そうだ。:02/12/28 04:36
ゴミばっかり クズばっかり 馬鹿ばっかり
ゴミばかり クズばかり 馬鹿ばかり
ゴミばかりある クズばかりある 馬鹿ばかりいる。
だらけ=そこらじゅうにある。
ばかり=同じ物がたくさんある。
頻度=同じことが何度もおきる事
(電子辞書より)
「また大阪か」と、「また関西か」の二つのバリエーションがありまつ。
374 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 06:20
単純に詩的な語感を楽しむだけでいいと思うんですけどねえ。
っていうか例題にゴミとかクズとか馬鹿とか並べられると悲しくなる罠。
そうだね。
反省しまつ。
376 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/29 06:11
少なくとも凍らせたペットボトルではない。
巻かれた布に浮き出ている形状が、そう主張している。
ではこの冷たい物体はなんだろうか。自問してみるが、他に思い付く物がない。
好奇心に駆られて田代正司(たしろしょうじ)は、持っているそれの布を剥がした。
そして絶句する。
脚だ。それも馬のものだ。実物を見た事はないが、自分の知識では、馬の蹄はこういう形をしていた。
恐怖と同時に疑問が湧いて止まない。混乱する頭を落ち着かせようと、深呼吸を一つして、今に到る経緯を思い返す。
ある朝、グレゴール・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な毒虫に変わっているのを発見した。
これに勝る書き出しは無いね。
378 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/30 23:21
川端康成「雪国」のがいい。
377
誰の主点?誰が誰を見ているの?
自分で自分を発見?
>>379 Yes。本人に決まっとろうが。
自分が一匹の巨大な毒虫に変わっていたと書いてある。
~~~~~
文盲かよ
(^^)
とりあえず、目覚し時計さえならなければいいです。
(^^)
385 :
名無し物書き@推敲中?:03/02/02 22:40
ageとくな
けたたましい蝉の鳴声に雪子はぼんやりと目を覚ました。
カーテンの隙間から漏れる強い陽光から逃れるようにもんどりをうって、はだけた布団を引き寄せる。
大きな欠伸をひとつ。
再びまどろみに沈みこもうとして、はっと雪子はベッドの上で跳ね起きた。
蝉?
おかしい。
今年最低の気温が訪れているこの真冬の時期に。
ひょいと首をすくめると弾が勝手によけてくれたので、適当に撃ち返して厨房にかけ込んだ。
裏口を塞いでいる食器棚に飛びついて力任せに引き倒す。
ああ、もうイライラする。
(主人公の名前)はドアを蹴り破って路地に飛び出し、そこで立ちすくんでいた観光客風の東洋人の少女にぶつかって、転んで、恋に落ちた。
>386
最初からアウトだじょw
うるさい蝉の鳴き声は「けたたましい」とは表現しない。
無難に「やかましい」「そうぞうしい」とするか、
「〜のように」と直喩を使うのが望ましい。
なお、「けたたましい」は、サイレンや家禽の鳴き声など、
ある特定の一物が周囲に向かって耳にさわる高音を発している時に使用される。
蝉は複数で鳴くものだから、いくら耳障りな響きであっても、この表現では駄目っす。
>>386 はだけた布団
今年最低の気温が訪れている
も変。
390 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/05 14:02
age?
391 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/05 14:57
大きなおちんちんをむしゃむしゃと頬張っていると、
喉に生暖かいものが当たった。
392 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/05 15:09
ごみが一杯詰まった指定の袋を両手に持ち、物音を立てないように玄関から外に出た。
「バタン!!」というドアの音が辺りに響いたが、気付かれていないようだ。
ごみステーションの前に来ると、頭上に赤く光る月が見えた。
「月が赤い時は、どこかで悪いことをしている人がいるんだよ」と、大好きだった、おばあちゃん
から聞いたことがある。
本当かどうかは分からないが、とにかく、明日だ。
明日の夜には、今見ている光景が逆になる。
青く美しい地球を目の当たりにすることが出来るのだ。
「ブルブル!」と武者震いをした。
それが、夜風によるものか、恐怖を感じたからかは分からない。
全ては明日になれば分かることである。
393 :
素人屋 ◇cuecfNd3n:03/03/25 22:25
小説の書きだしとして、朝の自分の部屋から始まるのはよくあると思いますが、
うまく書けません。三人称でフランス映画のように詩的な感じにしたいのですが。
技術のある方にぜひ実践してもらいたいのですが…いつでもいいので気分転換にでも
お願いします。
394 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/25 22:30
>>393 朝の部屋というのは、何故こうも鬱陶しく思えるのだろうか。
彼女は温かい布団のなかでそんなことを考えていた。
しばらく考えて、考えて、ついに答えが浮かんだ。それは……
「眠いからか――」
彼女はあくびをひとつ吐いて、物憂げに起き上がった。
どうよ? どこが詩的なのかはわからんけど
あ、空白いれるの忘れた……
六行目と七行目の間に空白を脳内補完しといてくださいな。
396 :
素人屋 ◇cuecfNd3n :03/03/25 22:34
>>394 ありがとうございます。リライトスレでていねいに教えてくださった方ですかね。
参考にします。
398 :
356はリラスレの356:03/03/25 22:37
399 :
素人屋 ◇cuecfNd3n :03/03/25 22:41
そうですか。別人でしたか。それは失礼しました。どうも2ちゃんというと
身構えてしまいます。でも、最近はこの板も初心者に優しくなったという
印象があってうれしいです。
400 :
リラスレは356のリラスレ:03/03/25 22:54
俺も書いてみるかな〜。イメージだけで書くからあんま参考にならんかも、すまん。
>>393 カーテンに遮られた朝の光が緩やかな音楽のように部屋に差し込む。
ジャンはうっすらと目を開けた。薄汚れた壁の時計が静かに時を刻んでいる。
ごみごみした下町にある小さなアパートの一室。
コンクリート剥き出しの柱が冷たい雰囲気を作っている。
ジャンは時計を見た。まだ6時だ。起きるには早い時間だ。
ジャンは、自分が目を覚ましたことをいまいましく思った。
しかし、目が醒めた理由は分かっている。緊張で目が醒めたのだ。
今日はずっと憧れていたあの人に会う日だ。
会うのは11時。ここを出るのは10時。まだ4時間もある。
ジャンはもう一度目を閉じた。数回寝返りを打つ。しかし眠れるはずもなかった。
口振りからしてぜんぜん初心者じゃないらしいね。
わざと言ってるのかな。まあいいや。書いて面白かったよ。
403 :
素人屋 ◇cuecfNd3n :03/03/25 23:01
>>400 ありがとうございます。とくに最初の情景描写と、インソムニア風の眼ざめは
僕も同じようなことを考えていたので本当に参考になります。
僕はあまり即興的に書けないのでみなさんの才能が羨ましいです。
ただ才能がなくても、それを言訳にしないでがんばらなければなりませんね。
誰かに小説家になるよう強制されたのではなく、自分で決めたのですから。
404 :
356は356の356:03/03/25 23:05
>>403 どもw 少しは参考になったようで良かったっす。
インソムニアってのは映画のことっすか?
405 :
素人屋 ◇cuecfNd3n :03/03/25 23:06
すいません、かっこつけたいいかたでした。インソムニアっていうのは
不眠症のことです。
そんな一言で他者を不機嫌にさせるおまえ。
407 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/25 23:56
さーて俺よ、死ね。
イ ン ソ ム ニ ア
410 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/27 03:29
不快な電子音で目が覚めた。
ひどく蒸し暑い。
須賀はベッドにうつぶせたまま、眠気を残した声で室内管理ソフトにアラームをとめるよう命じた。
突然、静寂が戻る。
うす曇の窓の外を、高度を下げた旅客機が低く飛びすぎていく。その低いうなりだけが、やけにはっきりと響いた。
折れの書いてる小説から。手前味噌であれだが。。。
↑ 410ねプリ〜ズ。
今日、僕は、コンタクトが角膜に貼りついて失明した。
414 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/27 10:03
目覚めの書き出し自体、もうどうかと思う。陳腐。
この物語を捧げます。
わたしの不確かな言葉が届く、ほんのわずかな人たちに(感謝を。)向けてではなく、
わたしの言葉がいまだ届かない人たちの中にある、ほんのかすかな、静かな情景に。
そしていまよりその力を借りて、物語は始まります。
なんとなく「朝」がテーマという流れになっているので、ひとつ駄作を。
どうやら朝が嫌いらしい。
彼女によると、朝は人を不快にする要素が満載であるらしい。
しかし、最大の理由は、
ドラキュラだから。
なんだと言う。
どこにも牙は見えないが、昨夜も上カルビの隣でニンニクを転がしていた彼女がそうだと言うのならそうなのだろう。
確かに焼肉屋の後、俺の部屋で彼女は首筋に軽く噛み付いた。
もちろん冗談かと思っていたのだが、次の日鏡を見ると俺にあるはずのものが無かった。
真っ白な髪、赤い瞳、蒼い唇。
身体の調子は悪くなかったが、俺の「黒」が欠けていた。
そう言えば、痛みは感じなかったのに、首筋には二つの傷跡がしっかりと残っている。
「黒」を喰われた。
こんな姿では明るい内は外を出歩けないではないか。
ひとつ溜息。
俺も朝が嫌いになった。
あ、読み返したら蒼い唇っておかしい……。
やはし眠いとミスるね。
アイヒマンテスト。それが何か、俺は即答できる。
なぜなら俺は今アイヒマンテストを受けているからだ。
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
>>388-389遅レス。
あ〜、ほんとだ。初めて読み返して、全然駄目じゃんとオモタ。
即興とはいえ、恥ずかしい・・・。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
423 :
名無し物書き@推敲中?:03/05/22 23:26
いちおageとく
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
その電話は、私が遅めの夕食を摂っている時にかかってきた。メニューは、
ナスのカレーに作り起きしておいたひじきと豆の煮物、というアンバランスな
ものであったが、そんなことはこの際どうでもいい。とにかく、私がケータイの
通話ボタンを押すと、相手はこう言ったのだ。
426 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/21 06:18
| V ◎ 〇 0 。 |:::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::/ /::::::ヽ /
| | o o O ゚。 | :::::::;::::::::::: / o o / /
| | o ◎ o 。 | ::::::::;::::::::::: /。 ◎ 。 0 / /
| _,;-ーー┤ o o o | ::::::::;:::::::::::. /。゚ o 。 o |_ /|
| _/。 o゚。。o゚/ o o 0 o | :::::::::;::::::::::: /o ゚ 。 〇。 | `ー、._ |
|/ ',o ゚ o 。 /。◎ o〇 0 。 .| ::::::::::;:::::::::::/◎◎ o 〇o Q | ゚。 oヽ、 |
ハ 。 ゚o゚/。゚o o O o .| :::::::::::;:::::::::/ ゚ 〇 ◎ O ゚ o / o / \|
/ ', o ゚/。o o o ゚ ◎ o.|.::::::::::;::::::::/o ゚。゚。 0 ゚ ◎ ゚。 |◎ /ー-ー"
/ ', 。|゚ 。 o ゚ O ◎ ゚ 。|:::::::::ハ:::::/ ゚ 。 ◎ 0 ◎ o ゚ |。/
l. ',゚。.| ゚o゚ ◎ ◎ ◎ 。|:::::::/ ';::|。゚o o ◎ ◎ ◎ 〇 /゚/
ヽ ノ, o o 0 〇○ ゚ Q。o | |゚。〇 Q Q O 0 ゚ ./ハ、
)/ ヽ、゚。゚。o o 〇 ◎゚。. / |。O◎ o 0 o o 。゚。/ 冫
/:::::::::::/\゚ ◎ ○ 〇 ◎ ∧ /|゚o o〇 ○ Q。/ー、 /
/:::::::::::/ \。。o o ゚ 。 ∧:::゙、 / ヽ゚。O ◎゚。゚ 0/ ヽ、
. /|:::::::::/ \o o ゚oノ ゙、:::ヽ. | `ヽ---ー''''" . ヽ
::::::::|:::::/  ̄ ̄ .|::::::::V ◎ ◎ . ヽ
:::::::|/ ◎ 〇 ◎ . ヽ::::::::'; 〇 ◎ o o |、
:::::::| | o ◎ ゚ ◎。 . |:::::|::'; ヽ ◎ o ○ 。 o . ヽヽ
::::::| .| 。 o Q ゚o . |::::|::::'; . o o 〇 ゚ Q ヽ|、
:::::| | ◎ o o 0 。 . ノ::::|::::::| . Q ゚ 〇 ゚ ◎ |::::ヽ
427 :
無料動画直リン:03/06/21 06:31
428 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/21 08:37
不二子もハニーも真っ青、
って、これ小説じゃないな。
430 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/29 12:02
1999年7の月、ノストラダムスの予言は遂に的中しなかった・・・。本当に?
本当は的中しているのかもしれない。そして、それはこの世界のどこかで、
今も魔の手を広げているのかもしれない。そう、あなたの近くでも・・・。
ってなSFの書き出し、どうよ?
431 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/29 12:05
オカルト特集のリード文だろ、それじゃ。
それをSFの冒頭だと思って書いたなら、よほど駄目だな。
姉さん大変です。
「布が掛けられている」
という書き出しの1行のフレーズからどう描写を続けるかって、友達と
試してみた。クイズみたいな感覚で。
友達は、それが「事故にあった友人が、病院から戻ってきた姿」と続け、
自分は「食事を作り置いて、家族が出かけた食卓の上」の状況だと続けた。
発想がそれぞれ違うのが面白かったよ。
434 :
名無し物書き@推敲中?:03/07/06 23:08
投稿作品の話なんだけど、主人公が起きる所からはじまる話は
そこを見ただけで読むのをやめられると聞いた。マジ?
目が覚めたらそこは、雪国だった。とか?
(川端とは関係ありません)
436 :
名無し物書き@推敲中?:03/07/06 23:29
>435
けたたましい目覚ましの音で飛び起きて
「ヤベー遅刻遅刻!」
と、パンをくわえつつ登校するみたいなの。
いや、ここまでベタじゃなくても、まず主人公が起きるのはマズイと聞いたんだよ。
さっき、数年前に買った少女漫画新人賞をまとめたコミックを発見して
チラ見したところ、見事な程その出だしばかりだったんだけどw
当時は良かったのかな。
パンをくわえつつ!
あれ、一回やってみたかったよ。現実でさ。
んで、曲がり角で美少女とぶつかっちゃうんだよね。
パンチラとか・・・。
起きるというのが日常的な行為で、意外性が無いからなのかな。
読んでいる方は、早くく本題に入って欲しいって気持ちがあるから、
起きたところから、トロトロありきたりな展開を読まされるよりは、
「自分の部屋ではなかった」とか、「横にあり得ないものが居た」
くらい、いきなりでも話が動く書き方の方が興味をそそられる。
パンチラはひねりがない
ここは一発、マンチラだろう
気が付いたら猫になっていた・・・・・・・・・・・
どこかで聞いた響きだなオイ
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
やっぱり少女だろう
(^^)
konbanwa
ohayo
447 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/14 10:41
長編書こうと思ってんだけど、
書き出しって物語に関連した所から始めた方が良いのか
それともあまり関係ないような所から徐々に関連付けていくのかどっちだ?
448 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/14 11:01
長い間、俺はじっと、部屋の片隅にうずくまっていた。
部屋に籠もりきりになってから、もうそろそろ二週間が経とうとしている。
鏡に映し出された俺の顔には、野生そのもののように髭が這い出してきて、
まったく無遠慮に頬から顎にかけてを覆っている。
俺は何時も、小ギレイなカッコを心がけていたから、髪の毛だけではなくて、
眉毛の生え具合にまで気を配っていたが、目許は既に廃屋を囲む雑草の茂みの
ように荒れ、そこに、何日も洗ってないために不潔な光を帯びた髪の毛が、
掻き上げる度にだらしなく崩れかかってくる。
何もかもが億劫だった。体を動かそうとすると、恐ろしく不愉快な気分になる。
俺はただ、時折、巨大な虫のようにゴソゴソと這い出して、運ばれてきた食事に
口をつけ、家族の目を盗んで排泄しに行った。俺の背中は丸く、鎧のように
堅くなって、その都度、鈍い痛みを発した。俺が自分の変化を知り、その急激な
進行を感じたのは、恐らくはその痛みのせいだった。
そう、俺はぼんやりと、カフカの『変身』という小説のことを考えていた。
俺はこの、手記のようなもの(考えてみると、俺はこれまで、書くことは愚か、
一度も「手記」なるものを読んだことがない。あるのは、作家が架空の人物に
書かせた、架空の「手記」だけだ。あの、ワザとらしいウソの序文だとか、
注釈だとかがつけてある、よくある類のヤツのことだが。あまり深く考えた
ことはなかったが、どうして連中は、あんな面倒な書き方をするのだろう?)
を書き始める前に、大学生の頃に一度だけ読み、ヘンな話だという程度の
印象しか抱かなかったあの小説をもう一度読み返して、それから、同じ頃に
買ったまま、それですっかり読む気を失って書棚に放置していた二冊の
短篇集にも目を通し、今度はヒドく興味をそそられた。
俺はまるで、ニキビヅラの中学生が、『人間失格』でも読んだ時のように、
その中に俺自身の似姿を発見したのだ(ただし、感動も共感もなかった)。
俺は自分が、どんなにおかしな具合になっているかを、改めて思い知らされた。
俺は要するに、変身したのだろうか?
449 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/14 13:02
いや、だから書き出しって物語に関連した所から始めた方が良いのか
それともあまり関係ないような所から徐々に関連付けていくのかどっちだ?
450 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/14 13:06
はじまりに力入れすぎる奴は素人
>1
既出だったらすまんが、
大槻ケンヂの「グミチョコレートパイン」は、
「○○○(具体的な数字は忘れた)回」
という数字から始まってるよ。
で、何だこりゃと思って二行目を読むと、
「これは○○(主人公)がしたオナニーの回数である」
そんなこと知るか!!
と思いつつ、つい読み進んでしまったよ。
452 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/14 13:26
おいこら、だから書き出しって物語に関連した所から始めた方が良いのか
それともあまり関係ないような所から徐々に関連付けていくのかどっちだ?
はじまりに力を入れない奴はど素人
454 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/14 13:41
いい加減にしろよ、書き出しって物語に関連した所から始めた方が良いのか
それともあまり関係ないような所から徐々に関連付けていくのかどっちだ?
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
457 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/17 01:32
マジレスすると、関連したところから書き始めるのがベター。
書き出しはインパクト命。あまりに脈略のない話から入ると
(゚Д゚)ハァ?
って感じでスルーされて終わり。
じゃ、頑張って。
自分は書き出しの一文とラストの一文、あと(関係ないけど)登場人物
の命名にめっちゃ力入れる。関連ないというか、必要のないシーンは書かない、
ってか書きたくないんで、必要なシーンからの書き出しになるんやけど、
その最初の一文に、どことなく全体のテーマというか、ストーリーの雰囲気
が内在されているような(かといってだらだらとした説明的な長文ではなく)
書き出しにするよ。
459 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/17 02:43
書き出しの一文を深く考えたことなんてなかったな。
ただ、駄目な作品は書き出した辞典で駄目だってわかるな。
筆がのってこないってかそんな感じ。
460 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/18 20:48
前に書いた短編連作小説の書き出し。
・その年の秋風が初めて吹いた日。
・この日が、ついに来てしまった。
・雨、降りそう。
・―僕は今、ここにいる―
番外編
・暇だなー…。
・ずっと気になっていることがある。
・なぜか全然眠れない、ある秋の真夜中。
・時は12月24日(火)、もうそろそろ午後6時になるかという頃。
ちなみに人間・天使・悪魔・死神のファンタジー小説。
私の場合、なぜかラストシーンから書き始めて徐々に前に進んでいきます。
つまり、書き出しを書いて書き終える。
謎すぎるけどいっつもこのパターン…。
462 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/26 22:24
うん。悪いけど読む気しない。
463 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/27 01:07
私はその人を常に先生と呼んでいた。
夏目漱石「こころ」
『私はその人を常に先生と呼んでいた。だから此所でもただ先生と
書くだけで本名は打ち明けない。これは世間を憚かる遠慮というより
も、その方が私に取って自然だからである。私はその人の記憶を呼び
起すごとに、すぐ「先生」といいたくなる。筆を執っても心持は同じ
事である』
って、ここまで書いた方がグッと来ると思われ。
465 :
冗談でも七氏:03/08/27 01:50
気が付いたら私は夏目漱石になっていて、
「我輩は猫である」の書き出しを書いていた。
自分の記憶を頼りにして覚えている通りに、
原稿を書き続けるかどうか迷う・・・。
何故ならば私の感覚はどう考えても元の私のままで
夏目漱石のような文豪になった気はしないからである。
昔に読んだ本の記憶も曖昧だ。
466 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/28 13:12
夜。草木も眠る丑三つ時とでも言えば良いか。
太陽の明かりを失った深い闇の中、月光に照らされる街がある。
石造りの道並みに、木とレンガでできた町並み。
その建築や街の構造は、私達の言うところの中世欧州を思わせる。
こういう状況説明的なのは嫌われるんかねえ
睡眠薬がちゃんと効いたらしく、ソファーの上ですーすー寝息を立てながら眠っている。
いつもより少し寝付きが早いが、まぁこういう日もあるのだろう。
>>467 個人的には「すーすー」はいらないと思う
>>468 批評ありがとうございます。精進します。
>>467ー469
いつからここは「あなたの文章真面目に酷評します」スレになったのでつか?
すげえワラタ!
471 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/30 04:39
お前らカミュの「ペスト」にでてくるあれみたいだな、ほら
えーっと、なんだったけ?
光はしっかり当たっていたが、少年なのか少女なのか分からなかった。
少女であればいいなと思って男は声を掛けた。
用の無くなった傘からは、まだしずくが落ちていた。
思考が鈍る。
コーヒーのせいだ。
と男は思った。
「もっと早く喋ってくれない?」
言われて男は赤面した。
コーヒーのせいにしちゃいけない。
と思った。
右手から洗うのが癖になっている。別に左手からでも一向にかまいやしないのだが、
小学校5年生のころ、右から洗うと決めた。理由は忘れた。馬鹿な子供だったから、
多分馬鹿な理由だったんだろう。僕はいつも通り右から左へとアワアワを転がし、
熱めのお湯に使って風呂を出る。勘違いしないで欲しいのは、僕が左手から洗ったとしても
それはやっぱり僕の日常として別におかしいものではないということだ。
小説家に成りたい友人がいた。
彼は鼻くそをほじるべきか、涙を流すべきかで私に相談してきたことがあった。
彼が言うには、啄木は咳をして孤独を悟り、俊太郎はくしゃみをして孤独を吹き飛ばしたのだという。
自分も孤独を感じるが、どうすればいいだろうか。というような話だっただろうか。
けっして文壇に向かぬ生真面目すぎる男。というのが当時、私の彼への評価だった。
彼は人に話せば笑われるような相談をしに、よく私の家を訪れた。
生憎、私は人の話を聞く性質ではなかったので相づちもせず笑いもせず、話半分に聞いていたものだ。
そして、私が聞き飽きたところで、
「君、鼻くそは目くそに笑われるから、涙にするべきだよ。」と適当なことを言っては
強引に話を終わらせていた。
白状すれば、彼の一種の純粋さとでもいうものを私は妬んでいたのかもしれない。
彼が家に来た日は、決まって一緒に夕食を食った。
476 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/30 11:28
477 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/30 20:38
いや、耳くそだろ。
小説の書き出しより書き終わりの方が難しい・・・どうやって終らせようか・・・
479 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/30 22:49
480 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/30 23:30
>>478 「・・・疲れたので書くのやめ。」
でいいんじゃない?
>>478 普通に書いていって予定してたシーンまで書けたらそこで終えたら
いいんじゃないの?それともピシッと決めた一文で締めたいとか?
自分は普通に終わるけど…てか、あんま説明して終えたら余韻
無くなる気がするからちょっと雰囲気残したまま終わらせるけど。
たー坊さんの意見に全く同意。
余韻は読み手それぞれの胸の裡で構築されるため、時に書き手の創り上げた
エンディングを遙かに凌駕したりする。またその選択を読み手に残しておいて
あげるべきかと。物語は書き手と読み手の両者で創り上げるものだから。
483 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/18 00:50
あげ
484 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/18 09:09
それは大義を望んで背負う愚か者だけが引き抜ける剣。
お伽話と笑われようと、だが確かに今も語り継がれる名も無き伝説がある。
涙がこぼれそうになる度に、いつも決まって現われる、誰もが望む幻想の剣。
ことごとくの邪悪を薙ぎ払い、幸せを取り戻す虚構の剣。
闇が深まるほどに輝きを増し、悲しみが溢れるほどに切れ味を増す、それは人の心の奥底に秘められた力。
最も強く確かな剣。
真に誇り高き英雄の剣。
485 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/18 19:13
漏れ的には麻生幾の書き出しがたまらなく好きだが
書き出しはさりげなくいこう。
書き上がったら、最初の数行を手で覆って、その先から読んでみよう。
それで小説のなかへちゃんと入っていけるなら、その数行は思い切って削ろう。
自分で凝ったつもりの書き出しは、たいてい滑っているものだ。
>>484 なんだかなあ。とりあえずかっこいい言葉を並べてみました! みたいな感じ。
中身がないというか、抽象的過ぎるというか。
ゲームとかジュニア小説に影響されすぎてる?
ガンパレード・マーチとかやってそうね、キミ。
影響を受けること自体は悪くないけども、そこからどう自分のオリジナルに持っていくかが大事。
誰でも最初はパクリから入るし、頑張って昇華してね。
488 :
もちとけた:03/09/19 00:09
いきなりセリフから初めてみる。しかも、「」無しの。
まあそんな感じで、初めの流れを少々急にすると良いと思う。
それと、1ぺージ目から文字でびっしり埋まっているのはいただけない。
引き込むのに欠けるな。
「……うぅん」
部屋を飛び出したあと、テーブルに顔を伏せて眠ってしまっていたらしい。
いつの間にか肩に毛布が羽織られていた――レイがかけてくれたのだろう。
胸に毛布を寄せて再び瞳を閉じる。
(優しかった……いつでも守ってくれた)
窓を開けてレイミは夜空を眺める。月は薄雲で隠れていた。
――風が冷たく肌に突き刺さる。
(あなたは確かに死んだ、私が殺したのだから……)
ヒンヤリとした秋風の中に月は空高く浮かんでいるだけ。
ヒロインの主観から書き出してみる練習。
夜。草木も眠る丑三つ時とでも言えば良いか。
太陽の明かりを失った深い闇の中、月光に照らされる街がある。
石造りの道並みに、木とレンガでできた町並み。
その建築や街の構造は、私達の言うところの中世欧州を思わせる。
そんな街中を駆け抜ける影が、一つ。
影の正体は少女。年の程は17,8と言ったところだろうか。
整った顔立ち。それはまるで、彫刻家が彫り上げた美神の彫像を思わせる。
長く見ていると、まるでその中に堕ちて行くのではないかとすら感じさせる深く黒い瞳。
肩口で綺麗に切りそろえられた、濡れた鴉の羽を思わせる黒髪が、揺れた。
蒼い月明かりに照らされたその白い肌には滲み一つなく、彼女の黒髪と瞳を余計に映えさせる。
ただ、彼女のような年頃の少女が町を出歩くにはいささか時間が遅すぎる。
それに、彼女の身に着けているものは美しいナイトドレスでもなければ、眠りを彩る清楚な寝巻きでもない。
ふくよかな胸元を隠す胸部鎧(ブレスト・アーマー)。
白く細い腕と白魚のような指を守る篭手(ヴァンブレイス)。
スリットの入ったスカートの下に見え隠れする、かもしかのような足。
腰にさげられた刃渡り4〜50cmほどの短剣(ショートソード)。
その全てが、深い漆黒に染め上げられている。
美しい白と黒のコントラスト。整った美しい顔立ちに均整の取れた体つき。
さながら彼女は【黒の女神】――――。
月明かりの下、彼女は駆ける。
その視線の向かう先には、大きな屋敷が見えていた。
この街に住むものならば、その屋敷がこの街の有力者二人のうちの片割れのものだと知っているだろう。そして、その二人がお互いを疎ましく思っていると言うことも。
彼女は駆ける。ただ、己の仕事をなし遂げるために。
彼女は宵闇を纏って死を運ぶ翼。夜より出でて夜に消える影。けして表に出ることなどない暗部。
人は彼女達をこう呼ぶ。【暗殺者(アサッシン)】、と。
みんな中世ファンタジー好きなんだねえ。
やっぱりジュニア小説好きが多いのかな?
もちろん面白いってのは分かるけど、それを書きたい(のかどうかは分からないが)アマチュアの作品は
自分の妄想が入り込みすぎで、エンターテイメントの精神が抜けてるんじゃないか?
短剣にいちいち(ショート・ソード)って書く必要ないし。
「暗殺者」って別に特別な呼称じゃないし。
それに暗殺者がスリット入ったスカートとか動くたびにガシャガシャうるさい金属鎧つけててもいいの?
これを書いてる人間が10代ならまあ普通。
でも20代超えてこのレベルなら作家は諦めるべき。趣味なら構わんけど。
スマンね、偉そうなこと言ってさ。でも見てらんないのよ。
492 :
タラちゃん:03/09/19 03:27
導入部というのはとても大事なものだと思います。インパクトのある出だしというのはそのあとのスピードと釣り合ったものなら、そのテキストの生命線といってもおかしくないでしょう。
ジュニア小説なんてそんなもんだろ。
>>490 〜思わせる。
〜だろうか。
語り手だーれ??
496 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/19 17:58
空にはまだいくつかの星達が、まるで墓石に捧げられた線香のように
その弱々しい光を灯しながら明け方の夜を憂い浮んでいた
497 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/19 22:04
「おめでとうございます。妊娠ですよ。ん、どうされましたか?」
「ねえ、先生。誰の子どもか分かりますか。」
「誰の子って言われても、、、」
「今妊娠している子の父親が誰だか分かりますか?」
「それは、私には分かりませんが、心当たりはあるでしょう?」
「それが誰か分かればいいんです。ねえ先生、日付を遡ったら分かるでしょう。」
「あなた、、、、」(以下略)
戦況概略から書き出す。
戦記モノでは、これをしないと読者がついてこれない。
まあ、常識か?
突発的な戦闘シーンから始めるのも面白いが。
作者の好みだろう。
俺がまさにオルガスムの達する瞬間にサトミの携帯電話が鳴り、
安っぽい音の浜崎あゆみの曲のサビで射精した。
こんなんどうだ尾舞ら
我が愛すべき毒島精神病院のロビーは人っ子一人居ない。これは何時もの事だから別に気にすることは無い
だろう、どうせ中庭や食堂などはきっちりとドグラマグラの世界観を忠実に再現しなくても良いのに再現していて、
少女の、まるで音程なんてこの世に存在しないかの様なある意味とても暴力的なオペラが聞こえて来るんだ。
少し位静かな場所が有っても罰は当たらないだろう?
>>500 たいしてモノを知りもしないのに、ドグラマグラとかいう言葉を使っちゃうあたり気恥ずかしい。
使ってみたかっただけデース、みたいな。
>>497タソ
コピペか判断がつかないけれど、テンポが良くてイイ!!
地の文を追加したら、とてもイイ!
いきなり説明から入ってしまうとお腹イッパーイになっちゃうYO
503 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/20 10:32
>>502 >>497ですが、どうもありがとうございます。
自作です。
ところで、地の文というのは、例えば、
窓からやわらかい光が差し込んでいた。
医者は少し目を反らして言った。
のような文章でしょうか?
504 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/20 11:44
俺のオナニー
505 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/20 13:17
中華飯店の裏口でタマネギの皮を剥いていた小太りの男が、
意地悪そうに私に言った。
「また来たのか。お前にやる食い物はねえぞ。
まずはお前の左腕を差し出すんだな。きひひ。」
突然、ちゃりんと音がして目が覚めた。
目の前の空き缶にお金が入ったらしかった。
見上げると、大きな手があった。ああ、
今日は助かったかもしれない。
どんな人?さらに見上げるとちょうど太陽と顔が
重なってよく見えない。重い腰を上げかけた時、
聞き慣れた声がした。
「んもー、なにやってるのよ!!変な趣味はやめてちょうだい。」
妻だった。
506 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/20 20:28
うんこや死体からはじめると審査員は驚くよ。
>>506のうんこや死体からはじめると審査員は驚くよ。
>>503タソへ
>>505タソの文章がいい見本デス。
若い頃は作法など気にせずに勢いで文章を書き続けたほうがいいですよ。
ガンガッテ!!
うむ。作法など気にせんのがいいと思います。
ルールとかはあるけどね、「小説の書き方の知識」なんかなくたってイイ小説は書ける。
型にはまるなよ。
511 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/21 07:29
恐らくバニラコーラは鬼畜米英が日本を侵略するために輸入している人を殺すドリンクだ、後ドクターペッパー
も。
コンビニでこんな殺人ドリンクを販売すること自体が罪だと僕は思うが、矢張り味覚がイカレている連中には
何を言っても結構美味しいじゃんなどと狂ってるとしか思えないリアクションしか期待できそうにも無いのでこの
殺人ドリンクはドクターペッパーに次ぎ、罰ゲームで飲まされるジュースとして人々に忌み嫌われながらもしぶと
く生き残るだろう。
「飲みます?これ」
僕はネスカフェの缶コーヒーをズズズゥゥとまるで夫に先立たれた年に一度帰ってくる息子夫婦に会うのが生
きがいになりつつある老女が日本茶を飲んでいる時のような音を立てまるでCMのように大げさなほど実に美
味しそうに飲んでいた千鶴さんに殺人ドリンクを差し出す。
「いいの?」
彼女はこの前ドクターペッパーを美味そうに飲んでいた味覚障害者だ、しっかりと僕から戸惑いながらもバニ
ラコーラを受け取り、恐る恐るボトルに口をつけた。どうでもいいけど間接キスとかで騒ぐ小学生はここには居
ないよな、と不安を覚える。
「うん、意外と美味しい。」
これが一口ゴクッと殺人ドリンクを飲んだ人間のリアクションだなんて思いたくも無い。
「ところでこんな気持ちの悪いお日様の日に公園でベンチに二人座って世界はわたしたち二人の物だとか勘
違いしてそうなカップルを見ながら居るのもなんだし早くここから出ませんか?」
正直な話、ここを出ても悲惨なものがあるが、リストラサラリーマンが愛妻弁当を泣きそうな顔で向かいのベ
ンチで食べているのを見るのはとても悲しいことだし、苛められているが親に無理やり学校に行くように言われ
たが校門前で吐きそうになり公園に逃げて来たというストーリーが思わず思い浮かぶ幸薄そうな小学生が、
ブランコに揺られている様などは日本中が泣いたとか言うキャッチフレーズの、安っぽい感動を僕らに与えて
くれる映画よりもずっと泣けるのだ。いや、本当に。
>>512 もう少し一つの文を区切った方がいいと思う。
>彼女はこの前ドクターペッパーを美味そうに飲んでいた味覚障害者だ、しっかりと僕から戸惑いながらもバニ
ラコーラを受け取り、恐る恐るボトルに口をつけた。
この文とかあからさまに二つに切れるし。
514 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/24 21:33
こ の 文 章 を 見 た 人 に は 、 身 の 回 り で 、
3 日 後 に 何 か と て も 悪 い 事 が お き ま す 。
悪 い 事 を 起 き な く さ せ る た め に は
こ れ と 同 じ 文 を 2 日 以 内 に 、
違 う 所 に 5 回 書 き 込 ん で く だ さ い 。
5 回 書 き 込 ま な か っ た 女 子 中 学 生 が 、
書 き 込 み を 見 た 後 、 3 日 後 に 死 に ま し た 。
そういや、いま構成考えてる小説の書き出し考えてなかったや
目を覚ますと、○○(主人公の彼女)が腕の中で眠っている
ぼんやりと窓を見ると、まだ雨が降っていた
今日は雨が降っているから昼寝でもしよう、ということになり
二人でベットに潜り、話をしていたのだがいつの間にか二人とも寝ていたようだ
>>500 このタコが、ドグラマグラを百回読み直せ
そして一生ドグラマグラという言葉を使うな
501じゃないが、使ってみたかったってだけのオナニー行為は辞めろ