契約というのは、人間の考えでは、合理的な意思決定のできる者同士の、
意思の合致に基づく拘束力ある約束である。
かような認識の人間と契約するには、
人間が自らが合理的に考えた上で契約したのだと思わせねばならない。
また、神の試練という余地を残しつつ、悪魔に利益が出るよう、
すなわち人間が納得して自ら魂を差し出させるのが肝要である。
でなければ神の介入で魂を得られないことになりかねない。
神も認めざるを得ない契約を結べ。契約は搾取するために結ぶにあらず。
この言葉を忘れてはいけない。多分テストに出る。
・「神の試練の余地を残すこと」について
悪魔に契約を持ち込まれる時点で、人は神により試練を与えられている。
殊更には必要ないが神の介入の危険回避の為、試練の答えを示しておくのが望ましい。
・「人間が納得する契約であること」について
納得は人間が神を振りきり、魂を差し出す原動となるもの。
うまく提示すること。
ここに切り込むのが一番愉しい瞬間であるのでよく味わう。
人間には、悪魔との契約で、お前はお前の信念に殉ずるのだ、と諭せ。
そして信念に殉ずる姿を清いと思うと悪魔の愛をささやけ。
清さを保証することで、人間は悪魔と契約することを考える。
神の意思と人間の思考の差異をうまく突いて堕とす。
以上2つが悪魔の契約において、美しい魂を得る為に重要である。