1 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :
オリジナルの文章を随時募集中!
点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!
ここまでの最高得点79点!(`・ω・´)
前スレで日本語を勉強中の朝鮮人が現れてわけのわからない日本語を書いていたのにはワロタw
前スレチェックしたら新着レスがたくさんあって、「ひょっとしてワイ杯開催?」と思ったら違ったw
これワイが自分で立てるのか
そえばテンプレなかったなあ
底辺の朝 プロローグ
摩央「まま〜お兄ちゃんが苦しそうだよ!
おちんちんの病気だよぉ
すごくこすってるよぉ」
香織「アンタ朝っぱらから何やってんのよ!」
健人「うああ」
あわててズボンを上げそのまま家を出る
摩央「ねえ お父ちゃんの病気ってわたしにもうつるかな。。。」
心配そうに見上げる
香織「うつらないように祈りなさい」
健人はオナニーを19日間我慢し続けていた
>>6 お兄ちゃんの病気がお父ちゃんに変わっていた!
土曜日の朝から元気なのは理解した!(`・ω・´)
正解は、作者が病気でした!
おっ、いるじゃん。ちょっと上がっていい?
昨夜さ、すんげえ怖い思いしてさ。おまえにも聞かしてやろうと思ってよ。
タケダ先輩いるじゃん? 事故ばっかで身体中にボルト入ってる人。知ってっしょ。
おれ、前からあの人にクルマ借りる約束しててさ。タント、黒の。
で、借りたのよ、昨夜。
そんとき先輩がさ、おめえ、ぜってえ事故んなよ、このクルマ保険入ってねえからって。
あの人もう三台潰してんじゃん。だから金ないんだよ。
おれもさ、べつに事故るつもりはないからさ。ハイハイって。
でさ、交差点あるじゃん。先輩んちの前の県道から国道に入るとこ。
あそこにさ、変な地蔵立ってんの知ってる? いつも花とか置いてあって。
先輩んちで飲んでるときとか、買い出し行ってこいとか言われて、夜中にあそこの交差点で信号待ちしてっと、
あの地蔵がさ、なんかガキが立ってこっち睨んでるみたいでさ、気持ち悪いんだよ。あたりも暗いし。
で、昨夜、先輩のとこから、国道出ようと思って信号待ちしてたら、やっぱ地蔵が目に入っちゃってさ。
それで、信号が青になって右折するあいだも、ずっと地蔵がこっち睨んでるみたいで、おれも目が離せなくなっちゃって。
したらさ、いきなり対向車がパカパカってパッシングすんのよ。
そんときひょっと前見たら、横断歩道に、ガキと手つないだ髪の長い女がさ、ぱっと浮かんでさ。
もう、ひぇーーって。冷や汗がドバドバって。
えっ、幽霊? ちげえよ、危うく歩行者轢いちゃうとこだったって話だよ。
無保険のクルマで横断歩道の母子轢いたら、おまえ、いくら借金背負うと思ってんだよ。
ぞっとすんだろ、それ考えたら。
いるわけないじゃん、幽霊とか。おまえ、そんなもん信じてんの? バカじゃね?
は? 事故? 対向車? タントぐしゃぐしゃ? 即死? おれが? ・・・・あっ
>>10ですが、リンク先でのアドバイスを頂いて、冒頭のみ、人物描写に力を入れて書きなおしてみました。
これも併せて、ワイ先生、見てやってください。
いつも通勤で使う駅へとつながる橋。
その下には、都会特有の、濁りきった粘液を想像させる腐臭の漂う大きな川が流れている。その川までの高さはずいぶんと高い。橋から飛び降りれば、死ぬだろう。いや、死ぬのだ。
その川に向かって、先日、飛び降りた会社員がいる。私と話したこともない、しかし同僚であった。
水を浴びたかのように、短い髪を頭に張りつけた、薄毛が特徴的な鬱々とした男だった。痩せて浮き出た頬に小さな目と鼻、口がお粗末についている顔をいつも下にばかり向けており、くたびれたスーツに身を包んだ彼の立ち姿はまるで枯れ木のようだった。
そんな同僚を、私は関係がない人間とも思った。だが、親近感を覚えたのは確かだ。
何故なら、もし死ぬのならば場所はここにしよう、と私は橋の中央で歩を止め、流れの見えぬ巨大な川を眺め、たびたびそう思っていたからだ。
>>9 >タント、黒の。
(具体名は出さない方がよい!)
>は? 事故? 対向車? タントぐしゃぐしゃ? 即死? おれが? ・・・・あっ
(事故死した幽霊が友人と思われる家を訪れて語っていた!
相手を幽霊と知りながら長い話を黙って聞いていたのか! 友人の様子を少しは語らせた方がよい!)
内容に対して書き急ぎ過ぎた感はあるがショートショートとしての出来は悪くなかった67点!(`・ω・´)
>>10 >その川までの高さはずいぶんと高い。
(見栄えの問題で『ずいぶんとある』としてもよい!)
過去に川に飛び込んだ二人の手紙の内容を主人公はどのような手段で知ったのか!
>いつも通勤で使う駅へとつながる橋。
(主人公の最寄りの駅の途中に橋があるように思える!
そこから同僚二人が飛び降りた! 飛び降りを予感させる宮内を含めれば三人!
偶然にしても多いように感じる! 会社へ向かう途上に橋があれば、それほど気にはならなかったと思う!)
橋から飛び降りると望んだものが手に入る!
手紙の内容を信じると最初に飛び降りた近藤の顛末に引っ掛かる!
近藤は飛び降りで亡くなった! 悩みがなければ自ら命を絶つことはない!
従って手紙の設定が崩れているように見えた!
文章は悪くないが所々に設定の甘さが見て取れた68点!(`・ω・´)
>>11 話をしたこともない人物の詳しい描写には違和感がある!
話をしたことはないが前々から気になっていた等の理由を挙げた方がよい!(`・ω・´)
>>13 手紙の内容は個々で変わるという設定を読み落としていた!
ただし内容を知った過程は不明! 納得のいく説明は文中に書かれていなかった!
それらを踏まえて69点とする!(`・ω・´)
>>12 ありがとうございます。
>具体名は出さない方がよい!
例えば高級スポーツカーとするよりフェラーリ、携帯音楽プレイヤーとするよりiPod、
タバコとするよりマルボロ、ライターとするよりジッポなどとしたほうが、
主人公の背景や性格も見えて来やすいと思うのですがどうでしょう
>>16 高級スポーツカーで物足りないのであれば、フェラーリの特徴を捉えた描写で補えばよい!
タバコも同様にマルボロとわかる表現で書けばよい! ライターをジッポにしたい場合も同様に!
主人公の背景や性格を小道具で表現することは悪くない! 具体名を出さないと表現できないと云うのは甘え、と考えた方がよい!
具体名を避ける理由は『名誉棄損』の部分が大きい!
今回の内容では、タントは事故車として扱われていた! 車のメーカーからすれば嬉しい表現の仕方ではない!
要するに面倒を自ら抱え込むようなことはしない! これに尽きる!(`・ω・´)
>>17 >要するに面倒を自ら抱え込むようなことはしない
なるほど。
もし、文章で食えるようになったら気をつけたいと思います。
>>18 大藪はちょっと古すぎないか?
でも武器や兵器はディティールが命だから現代アクションなら商品名は必須だよな
ベレッタとコルトの違いを文章でって言われてもなあw
ゴルゴやルパンは商品である武器を全面に出している!
武器は扱う者の腕もある! 的を外したからと云って即、名誉棄損にはならないと思う!
また史実通りであれば、それが性能の優劣に関わることであっても許されるのではないだろうか!
それらを無視して独断で、○○○は○○社製の△△に劣っていて、いずれは武器の性能の差を世間が知るところになるだろう、
等のような内容は書かない方がよい! 名誉棄損で訴えられる可能性を完全には否定できない!
作品の内容にもよる!(`・ω・´)
どうせ店員にでも揃えてもらったんでしょ。
片手を軽く上げて近づいてくるその男を一目見ると、BEAMSで揃えたいかにもという着こなしの拙さに、洋子は小さく舌打ちした。
↑例えばこんな文章はどうでしょう。
男は金はあるが、センスがないという設定です。
映画や音楽やファッションといった風俗を描こうとしたら、ショップ名はわりと重要になってくると思いますが。
>>22 習作で危険を冒すのは割に合わない
実際はその程度、危険ということもないだろうけれども、ちょっとした不安の種にはなりかねないからな。損
固有名詞をそのまま使う癖が付いてしまうのもよくないし
それよりも、その固有名詞を使って出したい感じを、それを使わずに出す練習をしたほうが、得
どうしてもその固有名詞を書きたいと思ったときが、向上のチャンスというわけ
つまるところ、応募作で固有名詞がある場合、
問題が発生するのを恐れて下読みの段階で落とされるって理解でいいのかな
ま、飛び抜けて才能を感じさせる場合は別だろうけどw
しかし昨日の子ども襲撃事件のマツダは気の毒だったな
事件以来ひやといさんの書き込みがなくなったな
で、7月3日ワイ杯のお題発表でオケ?
オバケ
ねむひー
なんクリっていう偉大な先輩がいるからなあ
固有名詞は上手く使わないと二番煎じに
とはいえ「全身ユニクロ」と書けばある程度イメージが浮かぶところは捨てがたいなあ
リアリティに格段の差が出るんだよな
固有名詞を出すと
今だけしか見てないからだろ。才能のある奴は100年先を直観的に感じとっているからな。
固有名詞や流行語は、未来の人間のお笑いぐさになる危険性がある。
星新一は意識して固有名詞を使わない。どの時代どの国でも読める普遍性を追求してるから。
一方で、同時代性、現実味、迫真さといった要素は確実に失ってる。
べつに100年読んでもらいたいとか思ってないよ
文章で飯が食いたいだけだw
>>23 >出来たばかりの新日本橋ののキラキラ輝く蘭干が〜
(打ちミス!)
>「三越だー!!???!!いやっほうー!!!」
(文字化けを疑った一文!)
>「楓はんん親友とあっては、これくらいんプレゼントはな」
(打ちミスなのか!)
>「ええんや。おお連れん頼みどすから」
(打ちミスなのか!)
>オレンジのように甘く、サイダーのように爽やかな、夏の奇跡だった。
(忠晴の引率であれば、いくらでも起こせる奇跡と云える!
奇跡を別の言葉に置き換えた方がいいかもしれない!)
口語体の砕けた表現が凡ミスのように見える回であった68点!(`・ω・´)
>>22 貶める内容で具体名は出さない方がよい!
>>32 安価の服がウリのユニロクはニーズに合わせて高級な品も扱い始めた。
このように実在の名前に似せた表現ならば問題ない!
38 :
23:2013/07/01(月) 07:30:30.56
>>36 ご評価ありがとうございます。
凡ミスが多いですね。
お恥ずかしい。
でも、「ん」が連続しているのは、京都弁のせいです。
別にこれは打ちミスではないのです。
でも、割合高評価でよかったです。
ありがとうございました。
似せた名前なら問題ないとはいうけど、「面白い恋人」が「白い恋人」とまぎらわしいって
訴訟起こされてんだぜー
>>39 字面だけではなく、パッケージまで似ていた!
正露丸でも似たようなことがあった!
習作の現段階では会社の利益を侵害する事態になっていない!
固有名詞の多用は危険を伴う!
描写の向上にも繋がらない!
人によっては手抜きに見える!
自身の力で描写に励んだ方がよい!(`・ω・´)ノシ
41 :
23:2013/07/01(月) 08:11:42.08
>>ワイ様
なんとなく文体で見抜いてしまっていると思うのですが、
私は春先から、学童疎開の少年たちとオルガン弾きの話。
骨董屋にくる三人の客の話。
これを書いた人間です。
当時(春先)からご覧になって、
一応進歩はしてますでしょうか?
>>41 最初の頃から地の文は読める! 読み辛いと思うことは少ない!
書き急ぐと誤脱が多くなる! 推敲不足なのかもしれない!
感想の領域になるが、物語の展開がパターン化しているように思った!
不遇の主人公が突然の出来事で幸せを掴む!
作者の好みが内容に反映されているのかもしれない!
無理のない展開で物語を終わること!
あまりに内容が凡庸だと読み進めるのが辛くなる!
奇を衒うと辻褄が合わない話に成りかねない!
今の目標としては適当だと思う!
文章よりも話の内容に心を砕いた方がよい!(`・ω・´)作品の出来が安定していない状態で進歩の判断は難しい!
43 :
23:2013/07/01(月) 08:57:49.51
>>42 レス感謝です。
地の文は読めますか。良かったです。
推敲は大切ですね。
そのパターンは確かに定着していますね。
自家撞着かもしれません。
新人なので、常に新しい作品&プロットで行きたいと思います。
とても参考になりました。
ありがとうございました!!
44 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/02(火) 23:16:20.27
やるか!(`・ω・´)
きたか。
ヘイ、待ってたぜ
燃えてきた
既に参戦の構えにござる
はやくこい!
50 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/03(水) 00:19:56.23
第二十二回ワイスレ杯のルール!
名無しの書き込みを必須とする!(名乗った場合は通常の評価に移行する!)
設定を活かした内容で一レスに収める!(目安は千文字程度、三十二行前後!) 一人による複数投稿も可!
通常の評価と区別する為に名前欄、もしくは本文に『第二十二回ワイスレ杯参加作品』と明記する!
ワイが参加作品と書き込む前に作者が作品を修正する行為は認める!
今回の設定!
付き合い始めた二人が初めてのデートに出掛ける! 彼女は行き先を知らされていない!
彼氏が全ての計画を立てていた! 当日、待ち合わせ場所で二人は落ち合う!
彼氏はどこに彼女を連れていくのか! 二人はどのような結末を迎えるのか!
応募期間!
今から土曜日の日付が変わるまで! 上位の発表は投稿数に合わせて考える!
締め切った当日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!
夏らしい話に集中するのか!(`・ω・´)
今までで一番緩い設定なんじゃないの?
52 :
名無し物書き@推敲中?:2013/07/03(水) 01:14:28.69
色弱のひと?
54 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/03(水) 01:40:18.59
>>52 ブログのコメント欄なのか!
誹謗中傷の類いを書かれたことについての所感が述べられていた!
ニックネームだけで人物の説明がなかった! 頭で想像することも出来ない!
特定の人物に向けた内容なので物語性は皆無と云える!
評価できる点が見つからなかった!(`・ω・´)
52さんはブログの本人さんじゃないみたいね
さて一番乗りは何系かな。自由度高いから予想がつかない
今回はアイディアVS王道というところか
57 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/03(水) 12:22:24.54
あなたをはじめてみた日、燦々と光のシャワーが降りそそいでいました
いかつくってたくましいコンニャク芋のあなたの男らしさに、ただでさえ赤い人参の私は、
身体中が恋の炎で燃え立ちました
私なんかが、あなたを想うこと事態が不遜きわまりないでしょう
はじめて約束したデートに、私はせいいっぱいのお化粧と
せめて白い貝の欠片を身に纏い、天にものぼる一生一度の大瀬になぜでも心はときめき
白玉のしずくが眼からほとばしりました
待ち合わせた畦のほとりで私はあなたに眼をつぶらされました
あれは夢幻でしたか、素敵なダイニングテーブルにお刺身コンニャクが
盛られて、その上にカルパッチョ風に私がドレスアップされて掛けられていました
あれは私たちの夢の結婚式ですよね。きっとそうですよね。
人参と生まれたからにはせめて美味しくありたく、それを今生の命尽くして願い参らせ
それでもあなたのお役に立てたらと思う無礼を御許しくださいませ
58 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/03(水) 13:06:22.94
第二十二回ワイスレ杯参加作品
>>57 早々に一作!(`・ω・´)
59 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/03(水) 16:31:49.38
白いサンダルの爪先に、太陽の光が落ちている。彼女は空色の日傘を傾けて足先に陰をつくった。
店名だけ描かれた大きな硝子窓の向こうに、濃い緑の葉と、ランプシェードの茶色がかったオレンジ色が見える。平日の午後でも、店内は混み合っているようだった。
甘い香りに包まれた彼女は、楽しげに笑いながら近付いてきた女性三人連れに道を譲った。その白い額を、吹き出した汗が一筋流れた。
交差点で信号待ちをする車の列に、シルバーの車を発見した彼女は小走りに歩き出す。
三台駐車できる店の駐車場には、赤い車が一台、止まっていた。その前に車を止め、彼が顔だけ覗かせた。
「早く乗って」
日傘を畳み、急いで乗り込んだ彼女は、シートベルトを締めながら、隣を見て絶句する。夏だと言うのに、初デートだというのに、彼は黒いスーツに黒いネクタイ姿だった。
葬儀の参列者みたいな格好に相応しい沈鬱な彼の横顔を見上げ、彼女は負けず劣らず沈鬱な顔で
「どこに行くの?」と訊いた。彼は彼女を見ようともせず、無言のまま車をスタートさせる。
街を出て海岸通を走っていく。その間も彼は無言で、彼女も黙ったままだった。
やがて、案内表示板を見つけた彼女は、小さく悲鳴をあげた。
「やっと分かった?」
相変わらず前を向いたままで、彼が呟いた。
「君がアイツを殺した場所だよ」
彼女は俯き、桜色のマニキュアの爪を弄った。
「殺してない」
「殺した。死ぬ理由なんて無かった」
「私、振られたの」
「だから殺したんだろ?」
再び、沈黙が車内を支配した。
車が止まったのは、海辺公園の駐車場だった。彼女は、大きな瞳に涙を浮かべた。
「調べたんだ。死んだのはアイツだけじゃない。君と付き合ったヤツは、良くて事故って病院送りだ」
「私、男運、悪いの」
「で、殺したんだ?」
彼女は涙を拭った。海辺公園の駐車場に、赤い車が一台、静かに入ってきて止まった。
「帰る」
彼女は車を降りた。彼も車を降り、叫んだ。
「認めろよ! 殺したって」
彼女は空色の日傘を開き、早足で歩く。後を追いながら、彼は何度も叫んだが、彼女の耳は(或いは心は)彼の存在を拒否していた。
だから赤い車が走り出し、彼を跳ね飛ばしても振り返らなかった。
赤い車は彼女を追い越すと止まった。彼女は呟いた。
「男運が悪いの」
60 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/03(水) 16:39:43.26
61 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/03(水) 21:53:20.79
「メア、出かけるぞ!いいかげん、こんな所で寝てたらいかん!」
暗いお部屋でいつまでもウトウトしているあたしを見かねたのか、パパが急にそんな事を言いだした。
「出かけるって、どこに?」
目を擦りながら不機嫌にそう訊くあたしに、
「遊園地さ!お前が小さい頃、よく一緒に行ったじゃないか」
上機嫌でパパが答える。パパと遊園地?いやよ今さら。そう言いたかったが、何かが心に引っかかる。あたしは渋々パパと出かける。
遊園地は家を出てすぐの場所にあった。こんな所に何時の間に?でも……
メリーゴーラウンド、スプラッシュコースター、お化けの飛び出す3Dライド……乗ってみると、何だかテンションが上がってくる。
遊園地でこんな気分、小さい頃に浦安ネズミーランドに連れて行かれた時以来だ。
「やー楽しいな。お前とこんな所に来るなんて何年ぶりかな?」
青空の下のカフェテラスで、パパがサンドイッチを頬張りながら笑う。私もクレープを食べながら頷く。
パパに何か言いたい事があった気がするけど、今はどうでもよくなってきた。やがて、二人で園内を駆け回ってる内に日が暮れて、
遊園地の大通りを行進する虹色のパレード、赤や青の光彩に煌く、お城や馬車たち。
「さてとメア、お前はそろそろ帰らないと」
ふと、名残惜しげにパパが呟く。お前は?聞き返すあたし。その時だ。
「帰る場所なんてないぞ!」
地鳴りのような恐ろしい声が遊園地に轟く。突然、お城や馬車たちが真っ赤な炎を噴き上げた。瞬く間に炎が辺りを舐める。真っ黒に燃え尽きていくお客さん達。
「いや!」
顔を背けるあたしを、
「メア!見ちゃいかん!」
パパが自分の胸に抱き寄せる。ごおお。あたしを抱いたパパの体が、風になった。
うそ?あたしは混乱する。風に巻き上げられたあたしの体が、宙に浮いて、そのまま満天の星空に吸い込まれていく。
「メア、久しぶりにお前に会えて嬉しかったよ。だがまだ、その時じゃない。さあ、自分の世界にお帰り!」
風になったパパがあたしの耳元で寂しげ。
「パパ!」
パパを呼ぶあたしの目から、涙が一粒。
#
「心肺機能回復!意識を取り戻したぞ!奇跡だ!あれだけ長い間煙にまかれていたのに……」
お医者さんらしい人があたしを見下ろしてそう叫ぶ。あたしは知ってる。奇跡じゃないのだ。
62 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/03(水) 22:14:22.20
ワイ杯きたか!
64 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/03(水) 22:54:04.12
第二十二回ワイスレ杯のルール!
名無しの書き込みを必須とする!(名乗った場合は通常の評価に移行する!)
設定を活かした内容で一レスに収める!(目安は千文字程度、三十二行前後!) 一人による複数投稿も可!
通常の評価と区別する為に名前欄、もしくは本文に『第二十二回ワイスレ杯参加作品』と明記する!
ワイが参加作品と書き込む前に作者が作品を修正する行為は認める!
今回の設定!
付き合い始めた二人が初めてのデートに出掛ける! 彼女は行き先を知らされていない!
彼氏が全ての計画を立てていた! 当日、待ち合わせ場所で二人は落ち合う!
彼氏はどこに彼女を連れていくのか! 二人はどのような結末を迎えるのか!
応募期間!
今から土曜日の日付が変わるまで! 上位の発表は投稿数に合わせて考える!
締め切った当日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!
今回の設定!(`・ω・´)
65 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/04(木) 12:25:31.50
「一晩だけ出現して翌朝には消える、お菓子の城があるらしい
んだ。内装全部が、食べられるんだって。僕もまだ行ったこと
ないんだけど、初めてはぜひ君と一緒に、って」
憧れの健太に誘われて、景子は有頂天だった。噂が本当か、
そんなこと、景子にはどうでもよかった。健太とならどこだって、
地の果てだっていい、そうおもっていた。
噂は本当だった! 人気のない原っぱには不似合いな、パス
テルカラーの素敵なお城がそこにはあった。開け放たれた扉から
中に入ると、すでに二、三十人の先客がいた。ある者はテーブルの
上に這い、ある者は柱にしがみつき、我を忘れ、垂れる涎にも構う
ことなく、それらにむしゃぶりついている。この光景に一瞬驚いたものの、
たちまち充満する甘く強烈な薫りに陶然となった二人もまた、
そこに加わった。すべてがおそろしく美味しい! 気が遠く
なりそうだ! やがて、ぐらりとお城が傾ぐ。しかし、
食べることに夢中で、気がつく者はない。……
「パパ、とれてる?」茶色く光沢のある巨大な甲虫が二匹、
触角を寄せ合っている。「ふむ、まあまあかな。見るかい?」
「いやああ! ちょろちょろ毛が生えてて気持ち悪いもの。
はやく捨てちゃって!」ママが魅力的に羽根を開け閉めする。
「そうだな、害生物だしな」パパは逞しくぎざぎざしたご自慢の
腕を振りかぶると、摘んでいた〈人間ホイホイ〉を傍らの沼へと
放り投げた。それはずぶずぶと沈んで、たちまちあとかたもなくなった。
「パパ、ちゃんと手を洗ってね」優しいママの声に、パパは満足げに触角を揺らした。
66 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/04(木) 12:27:49.38
「一晩だけ出現して翌朝には消える、お菓子の城があるらしい
んだ。内装全部が、食べられるんだって。僕もまだ行ったこと
ないんだけど、初めてはぜひ君と一緒に、って」
憧れの健太に誘われて、景子は有頂天だった。噂が本当か、
そんなこと、景子にはどうでもよかった。田舎道をピクニック
するだけだっていいじゃない。ううん健太とならどこだって、
地の果てだっていいわ、そうおもっていた。
噂は本当だった! 人気のない原っぱには不似合いな、パス
テルカラーの素敵なお城がそこにはあった。開け放たれた扉から
中に入ると、すでに二、三十人の先客がいた。ある者はテーブルの
上に這い、ある者は柱にしがみつき、我を忘れ、垂れる涎にも構う
ことなく、それらにむしゃぶりついている。この光景に一瞬驚いたものの、
たちまち充満する甘く強烈な薫りに陶然となった二人もまた、
そこに加わった。すべてがおそろしく美味しい! 気が遠く
なりそうだ! やがて、ぐらりとお城が傾ぐ。しかし、
食べることに夢中で、気がつく者はない。……
「パパ、とれてる?」茶色く光沢のある巨大な甲虫が二匹、
触角を寄せ合っている。「ふむ、まあまあかな。見るかい?」
「いやああ! ちょろちょろ毛が生えてて気持ち悪いもの。
はやく捨てちゃって!」ママが魅力的に羽根を開け閉めする。
「そうだな、害生物だしな」パパは逞しくぎざぎざしたご自慢の
腕を振りかぶると、摘んでいた〈人間ホイホイ〉を傍らの沼へと
放り投げた。それはずぶずぶと沈んで、たちまちあとかたもなくなった。
「パパ、ちゃんと手を洗ってね」優しいママの声に、パパは満足げに触角を揺らした。
67 :
65,:2013/07/04(木) 12:28:35.63
68 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/04(木) 13:20:17.51
69 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/04(木) 23:12:01.26
「こ……ここで、お昼ご飯ですって……!」
暗い路地裏のラーメン屋の店先に立ち尽くして、エナは唖然とした顔でコータに言った。
高校二年の夏休みも残り一週間を切った土曜日のこと。
クラスメートのコータから突然「会いたい」という電話を受けて、ドギマギしながら近所の公園にやって来たエナ。
だが、待っていたコータの開口一番は「エナ様!宿題見せてください!」だった。
「……!」
エナは心に咲いた小さな花が、しおしおと萎れていく音を聞いた。
それでもまあ幼馴染みのよしみ。いけない事とはわかっていても、他ならぬこいつの為ならばと、家に帰って宿題一式を貸してやると……
「すまない!助かった!メシでもおごらせてくれ!」
頭を下げてそう言うコータにノコノコついて行った果が、このざまだ。
「この店は麺大盛り、野菜特盛りまで無料で、脂の量、味の濃さも自由に選べる……だがな、ひとたび大盛りを頼んだら絶対に残すことは許されない厳しい店なんだぞ!」
コータが得意げにウンチクをたれる。
ギリリ!エナの歯ぎしり。お礼と言うからついて来てみれば、こんなデリカシーの欠片も無い殺伐としたラーメン屋。
それに……エナは心中で呟く。あたしを一体誰だと思っているのだ?
「ま、初心者のお前は麺半分野菜少なめがお勧めだけどな!」
コータがナメきった様子でエナの肩を叩いた。
だがコータとて、ラーメンマニアの間では知らぬ者のない爆食系ラーメンブロガー『マンモスちゃん』の正体がエナだと知っていたならば、そんな暴言は慎んでいただろう。
しかし全ては手遅れだった。ぎらん。彼女の眼が怒りで光った。
「マスター!大豚ダブルメンマシマシマシアブラマシマシカラメニンニクマッターホルンでダブル!」
エナが、嗜虐に口の端を歪めながら厨房の店主にそう唱えた。
「ちょまっ!」
コータの顔が恐怖に竦んだ。
「へいおまち!」
程なくしてカウンターに到着した二杯のラーメン。洗面器の様な丼にモッコリ盛られた高さ数十センチに及ぶ麺塊を前にして、コータの顔から見る見る血の気が引いていった。
#
翌日、エナのブログに晒されていたのは、数kgのラーメンを瞬く間に完食して笑顔のエナと、マッターホルンの三合目で力尽きてカウンターに突っ伏したコータの惨めな姿だった。
ねえ、大ちゃん、あたし、デートに誘われちゃった。どうしたらいいと思う?
水溜まりですっ転んだ! 何やってんのあたし。せっかくの初デートなのに。たぶんパンツまで見られた。
「おまえ、相変わらずだなあ」
「なにそれ。いいから、ちょっと手、貸して」
大ちゃんが伸ばしてくれた手につかまって、立ち上がる。いつの間にか、ずいぶん大きな手になってた。
「おまえ、おれたちが走り出すと必ず転んでたもんな」
「みんな、あたしを置いてズンズン行っちゃうからでしょ。待ってって言ってるのに」
「だって、遅いんだもん。しょうがないよ」
ミソっかすには理由があるんだってことを晴れ晴れと言ってくれるじゃない、大輔くん。
「ねえ、普通、デートって映画とかお茶とかじゃないの?」
「見せたいものがあるんだよ。ほら、懐かしいだろ、このあたり」
「原っぱだったのにね。いっぱい家が建っちゃったね。でも、やっぱ見晴らしいいわ、ここ」
「ここから、学校が見えるんだよ」
「ああ、うちの高校ね。あたしも教室からぼけっとこっちの方見てることあるよ」
「知ってる」
えっ。
「おれさ、学校行けなくなってから、いつもここに来て、おまえのこと見てたんだ」
やばっ、顔赤くなる。
「おまえがさ、授業受けたり、笑ったり、弁当食ったり、居眠りしたり、そういうの見てたんだ」
「なんで、そんなこと急に」
「言っときたくてさ」
「大ちゃん、どうして学校に来ないの? いじめ?」
「そういうんじゃないんだ。おれ、みんなのようには大人に成れなかったみたいなんだ」
翌日、大ちゃんは首を吊った。遺書もなくて、どうしてなのか、誰もわからなかった。
あたしはそれから、転ぶことも、泣くことも、笑うこともできなくなった。それでも、大人には成った。
ねえ、大ちゃん、あたし、デートに誘われちゃった。人生二度目のデートだよ。
勤め先の同僚なんだけど、手が大きくてさ。いいやつなんだ。
あれからずいぶんいろいろ考えたんだよ。どうしてだったんだろうって。
でもね、大ちゃんだって理由なんかわかんなかったんだと思う。だって、わかってたら言ってくれてたよね。
あたし、あいつとデートに行こうと思う。そして、たぶん、お母さんになるんだ。
71 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/05(金) 00:33:28.00
72 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/05(金) 01:17:51.57
計画はバッチリだ。
俺はプランを反芻する。
まず、噴水広場で待ち合わせ。美紀ちゃんの電車は10時40分に着くから、俺は25分着のバスに乗る。
美紀ちゃんイチオシのお店で新作ライチ&マンゴー飲んでから、本番の映画。きっと『高柳くん、何観る?』ってなるから、美紀ちゃんイチオシのシリーズ第三作目の前売り券、人気キャラの「特典グッズ」付を厳かに捧げる。
見よ、計画は完璧だ!
それなのに、梅雨なんて嫌いだ! バスは遅れ、駅前到着は38分!
俺は走った。メロスのように。
水溜まりを踏んで、靴下までぐっしょり濡れたけど、広場の時計は40分。
「高柳くーん」
オレンジの傘の下で、ぱっつん前髪にツインテールが跳ねている。ピンクのワンピの美少女が美紀ちゃんだ。世界中の皆さーん、このめっちゃ可愛い女の子が、俺の彼女です!
だけど。幸せな気分はあっという間に消し飛んでいた。
アーケード街を並んで歩く俺と美紀ちゃん。彼女の動きに合わせて、肩掛け鞄に下げられた「特典グッズ」が揺れている。勿論、俺からのものじゃない。
閉じた傘からポタポタと落ちる水滴は、俺の心が流す涙だ。
そうだよ。大好きな映画だし。前売り、買うに決まってるし。もしかしたら、既に観てるかも。ああ、なんてマヌケで哀れな俺。しかも「ライチ&マンゴー? ヘンなの」だって。
「高柳くん、次は次は?」
「映画かな?」
「何を観るの?」
意気地なしな俺は「決めて良いよ」と答えた。美紀ちゃん、ちょっと不満げに、そして、つまらなさそうに、ふぅんって鼻を鳴らす。俺は完全に息絶えた。さらば友よ、墓標には「美紀ちゃんをこよなく愛した男」と刻んでくれ。
美紀ちゃんが選んだのは、彼女イチオシのシリーズ第三作目。
俺は勇気を振り絞り、少しふやけた前売り券を取り出す。
神よ、奇跡か? 美紀ちゃんスマイルが輝いた。
晴レルヤ!
気を良くした俺は特典グッズを渡す。肩掛け鞄のグッズと並べ、美紀ちゃんは
「二つになっちゃった」
「二つだね」
「前売りも余っちゃった」
「また観ればいいよ」
美紀ちゃんは真っ赤になった。
俺も、真っ赤になった。
雨のち晴れ。
73 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/05(金) 06:46:33.88
74 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/05(金) 06:55:05.91
俺は、ミニッツ大佐。
ここ東の果ての国ジパングで、正しい文法を守っている国語Gメン、チームサムライのリーダーだ。
俺達は、女子高生のら抜き言葉も、「すべから」の誤用も許さない。
今日もこうして、パトロールをかかさない。
工藤:隊長!2ちゃんねるに新たな文学賞が!
隊長:何、ワイスレ杯だと?
ここの日本語は乱れとるなあ!よし、我らが美しい日本語の手本を見せてやろう。
工藤:まず、デートの約束だそうです!
何?そんなもの、としまえんに決まっている!
工藤:隊長!新手のウイルスです!「か」がつ○えません
くっ、本当だな。
○まわん、次の条件は?
工藤:行き先を考えないと、
そんなもの、決まっている。結末は、
ガー、ピー、何?今度は機械の故障か!
ザーー、
やはりあなたは投稿しすぎです。
バイバイ猿さん!
完
75 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/05(金) 07:23:55.34
>>74 かなり微妙!
設定のくだりはあるが、物語として成立していない!
かなり微妙!(`・ω・´)
76 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/05(金) 10:14:08.65
お洒落しようにも、ドレスのひとつもなく、あっても非国民で街中をそんな恰好で歩けるはずがない。
舞鶴港の夕日は空の色を海に落として、私の心の水平線の果てまで真っ赤に染め上げていく。
あなたの軍服姿は黄金の鎧をまとったように光輝いて、どうでも魅せられて、私はあれも言おう、
これも言おう、用意していった言の葉が頭から抜け落ちてしまって、何も言えずにただ呆けのように
見惚れているばかりだったの。
「ねえ、俺に今日の行く先を任せてくれる」
ただ黙って私はあなたについていくだけ。言えばよかったのよ、後々どんなにか後悔した。
私を抱いて下さい、私のすべてを奪って下さい、そうなのだけど、まだ記憶の扉の此処でもそれが
どうしても言えないの。だってあなたはあまりにも光輝いていた。
蛍だった、馴れしたしんだ田んぼの小川から今しも蛍が飛び交っている。差し出してくれる手に
ようやっと私は差し出せた。あなたの神様みたいに神々しいあなたの笑顔は私一人にむけられているの、
あなたの手のぬくもりが身体中に、心の底の底まで伝わってくるの。忘れないわ。すっかり皺だらけに
なってしまった私の手の平に今も感じるの。
帰って来て下さい、きっとまた私を此処に連れて来てくださいの、ひと言だって言えなかった。
何かほんとうに言えばよかった。ただ夫婦蛍がもつれ合うように、夕闇迫るとばりで宝石のように
かがやいているのを見入られたようにふたりで見つめ合った。それだけだった。
「安原さん、聞いているのですか。安原さん」
今、養老院に入っている。おかしいのよ。私ったら、みすぼらしく、髪も抜け落ちて、
どこからどこまでヒキガエルさながらに醜いの。昨日のあなたとのデートでは幾ら何でも
もっと可愛く、美しかったはずだわ。そうよ、あれは昨日の事だわ、絶対そうなの。
今日も待ち合わせの場所にいくの。あなたはきっとまた蛍を見につれていってくれるの。
今度こそ言うわ。私を抱いて、それで私を連れて行ってくださいって頼むの。
あなたが行こうとする先に私もお供しますと、心いっぱいで叫ぶの。
「待っているから、約束だよ」
行くわ、きっと私は乙女に戻っているわ。今は悪い夢を見ているだけなの、
長いおかしな夢から明日こそ目覚めるの……
77 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/05(金) 10:19:52.94
お洒落しようにも、ドレスのひとつもなく、あっても非国民で街中をそんな恰好で歩けるはずがない。
舞鶴港の夕日は空の色を海に落として、私の心の水平線の果てまで真っ赤に染め上げていく。
あなたの軍服姿は黄金の鎧をまとったように光輝いて、どうでも魅せられて、私はあれも言おう、
これも言おう、用意していった言の葉が頭から抜け落ちてしまって、何も言えずにただ呆けのように
見惚れているばかりだったの。
「ねえ、俺に今日の行く先を任せてくれる」
ただ黙って私はあなたについていくだけ。言えばよかったのよ、後々どんなにか後悔した。
私を抱いて下さい、私のすべてを奪って下さい、そうなのだけど、まだ記憶の扉の此処でもそれが
どうしても言えないの。だってあなたはあまりにも光輝いていた。
蛍だった、馴れしたしんだ田んぼの小川から今しも蛍が飛び交っている。差し出してくれる手に
ようやっと私は差し出せた。あなたの神様みたいに神々しいあなたの笑顔は私一人にむけられているの、
あなたの手のぬくもりが身体中に、心の底の底まで伝わってくるの。忘れないわ。すっかり皺だらけに
なってしまった私の手の平に今も感じるの。
帰って来て下さい、きっとまた私を此処に連れて来てくださいの、ひと言だって言えなかった。
何かほんとうに言えばよかった。ただ夫婦蛍がもつれ合うように、夕闇迫るとばりで宝石のように
かがやいているのを見入られたようにふたりで見つめ合った。それだけだった。
「安原さん、聞いているのですか。安原さん」
今、養老院に入っている。おかしいのよ。私ったら、みすぼらしく、髪も抜け落ちて、
どこからどこまでヒキガエルさながらに醜いの。昨日のあなたとのデートでは幾ら何でも
もっと可愛く、美しかったはずだわ。そうよ、あれは昨日の事だわ、絶対そうなの。
今日も待ち合わせの場所にいくの。あなたはきっとまた蛍を見につれていってくれるの。
今度こそ言うわ。私を抱いて、それで私を連れて行ってくださいって頼むの。
あなたが行こうとする先に私もお供しますと、心いっぱいで叫ぶの。
「待っているから、約束だよ」
行くわ、きっと私は乙女に戻っているわ。今は悪い夢を見ているだけなの、
長いおかしな夢から今こそ目覚めるの……
78 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/05(金) 10:28:30.78
お洒落しようにも、ドレスのひとつもなく、あっても非国民で街中をそんな恰好で歩けるはずがない。
舞鶴港の夕日は空の色を海に落として、私の心の水平線の果てまで真っ赤に染め上げていく。
あなたの軍服姿は黄金の鎧をまとったように光輝いて、どうでも魅せられて、私はあれも言おう、
これも言おう、用意していった言の葉が頭から抜け落ちてしまって、何も言えずにただ呆けのように
見惚れているばかりだったの。
「ねえ、俺に今日の行く先を任せてくれる」
ただ黙って私はあなたについていくだけ。言えばよかったのよ、後々どんなにか後悔した。
私を抱いて下さい、私のすべてを奪って下さい、そうなのだけど、まだ記憶の扉の此処でもそれが
どうしても言えないの。だってあなたはあまりにも光輝いていた。
蛍だった、馴れしたしんだ田んぼの小川から今しも蛍が飛び交っている。差し出してくれる手に
ようやっと私は差し出せた。あなたの神様みたいに神々しいあなたの笑顔は私一人にむけられているの、
あなたの手のぬくもりが身体中に、心の底の底まで伝わってくるの。忘れないわ。すっかり皺だらけに
なってしまった私の手の平に今も感じるの。
帰って来て下さい、きっとまた私を此処に連れて来てくださいの、ひと言だって言えなかった。
何かほんとうに言えばよかった。ただ夫婦蛍がもつれ合うように、夕闇迫るとばりで宝石のように
かがやいているのを見入られたようにふたりで見つめ合った。それだけだった。
「安原さん、聞いているのですか。安原さん」
今、養老院に入っている。おかしいのよ。私ったら、みすぼらしく、髪も抜け落ちて、
どこからどこまでヒキガエルさながらに醜いの。昨日のあなたとのデートでは幾ら何でも
もっと可愛く、美しかったはずだわ。そうよ、あれは昨日の事だわ、絶対そうなの。
今日も待ち合わせの場所にいくの。あなたはきっとまた蛍を見につれていってくれるの。
今度こそ言うわ。私を抱いて、それで私を連れて行ってくださいって頼むの。
あなたが行こうとする先に私もお供しますと、心いっぱいで叫ぶの。
「待っているから、約束だよ」
行くわ、きっと私は乙女に戻っているわ。ちょっと悪い夢を見ているだけなの、
長いおかしな夢から今こそ目覚めるの……
79 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/05(金) 10:29:57.41
何度もすいませんでした。78でお願いします
80 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/05(金) 10:31:00.37
81 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/05(金) 10:40:28.74
>>74は設定を活かせていないので通常評価に移る!
>工藤:隊長!2ちゃんねるに新たな文学賞が!
>隊長:何、ワイスレ杯だと?
(文学賞の言葉だけでワイスレ杯とわかるのか!
説明の過程を省略しているとしても引っ掛かった!)
>そんなもの、決まっている。結末は、
>ガー、ピー、何?今度は機械の故障か!
>ザーー、
(今までの会話は通信機器を介していたのか!
最初にそのようなくだりがないので唐突に思えた!)
>やはりあなたは投稿しすぎです。
>バイバイ猿さん!
(この文章からはワイスレ杯に何作も投稿していて、作品を弾かれた様子が窺える!
最初の遣り取りの全てが創作によるフィクション! 最後の落ちがノンフィクション!
そのように読めないこともないが、あまりにも描写が少ない!)
文章を削り過ぎて内容の把握が難しい60点!(`・ω・´)
とばりってなに?
帳は遮るもの!(`・ω・´)
今回のワイ杯、作品の集まり具合が悪くない?
なかなかアイデアが出ないんや
デートさえも許してもらえなかった。こうするしかなかった。僕たちは手を取り合って街を出た。
「いいんです。こんなデートも、楽しい!」彼女は少し天然でいい子だ。守ってあげたい。
レンガ敷の古道を歩く。夕日が僕らの世界を照らしている。
「もう少し先に湖が有るらしいよ。ボートにでも乗ろうか」「え、ボートなんかに乗れるんですか?」「うん、用意してある」「すごいですー」
レンガ畳の隙間には雑草が目立ち始めた。遠くで聞いた事の無い鳥の鳴き声がした。日が沈もうとしている。
脇の草むらから物音がした。「止まって」小動物の体重が出せる音ではない。
「な、何かいます」「僕から離れないで」僕は彼女を後ろに控えさせ、剣を抜いた。
――ふふふ。これは計画していた事なのだ。この辺にいるのは雑魚のマッドドッグ。さあかかってこい。女の子はゲームだろうとシチュエーションを整えればノってくれるもんだ。
彼女がこのオンゲを知っていたのは意外だった。初期の頃だけ少しやっていたらしい。僕のほうが後輩という事になるが結構ハマっているのでそこそこ強い。そして案の定、彼女の方は初心者みたいなもんだった。
現実だとあの父親が何かと邪魔をする。彼氏ができたと言ったら異様に敏感になってしまったらしい。最近はとにかく彼女が家にいないと不機嫌だという。そこでこのデート。ゲームとはいえ映像が凄くて中々の雰囲気。お、出てきたぞ。
夕日をバックに姿を現したそのモンスターは僕が予想していたものとは大きく違っていた。大雑把にサイとも巨大な牛とも言えるが、その口を見れば決して草食ではない事が確かだ。こいつには……勝てない。
奴は鈎爪でレンガ畳を引き剥がしながら突進してきた。全滅してしまったら雰囲気は最悪になるだろう。初デートは失敗か、そう思った瞬間。
奴の片目に矢が突き刺さった。咆哮と共に向き直る凶獣。だがその動きはあまりにも鈍重だった。「彼」にとっては。
「彼」はボウガンを投げ捨てざまに走り込みクリスで奴の腹を破った。そのまま呪文を呟くとクリスに光が集まってゆき、奴は爆散消滅した。こ、この凄腕プレイヤーはいったい……。
後ろから声がした。
「娘と付き合いたいと言うのなら、これくらい強くないと困る。たとえゲームでもな」
「父です」
申し訳なさそうにクリスを鞘にしまいながら「彼女」が言った。
87 :
86:2013/07/05(金) 21:11:27.82
あ!ちょっと訂正します
デートさえも許してもらえなかった。こうするしかなかった。僕たちは手を取り合って街を出た。
「いいんです。こんなデートも、楽しい!」彼女は少し天然でいい子だ。守ってあげたい。
レンガ敷の古道を歩く。夕日が僕らの世界を照らしている。
「もう少し先に湖が有るらしいよ。ボートにでも乗ろうか」「え、ボートなんかに乗れるんですか?」「うん、用意してある」「すごいですー」
レンガ畳の隙間には雑草が目立ち始めた。遠くで聞いた事の無い鳥の鳴き声がした。日が沈もうとしている。
脇の草むらから物音がした。「止まって」小動物の体重が出せる音ではない。
「な、何かいます」「僕から離れないで」僕は彼女を後ろに控えさせ、剣を抜いた。
――ふふふ。これは計画していた事なのだ。この辺にいるのは雑魚のマッドドッグ。さあかかってこい。女の子はゲームだろうとシチュエーションを整えればノってくれるもんだ。
彼女がこのオンゲを知っていたのは意外だった。初期の頃だけ少しやっていたらしい。僕のほうが後輩という事になるが結構ハマっているのでそこそこ強い。そして案の定、彼女の方は初心者みたいなもんだった。
現実だとあの父親が何かと邪魔をする。彼氏ができたと言ったら異様に敏感になってしまったらしい。最近はとにかく彼女が家にいないと不機嫌だという。そこでこのデート。ゲームとはいえ映像が凄くて中々の雰囲気。お、出てきたぞ。
夕日をバックに姿を現したそのモンスターは僕が予想していたものとは大きく違っていた。大雑把にサイとも巨大な牛とも言えるが、その口を見れば決して草食ではない事が確かだ。こいつには……勝てない。
奴は鈎爪でレンガ畳を引き剥がしながら突進してきた。全滅してしまったら雰囲気は最悪になるだろう。初デートは失敗か、そう思った瞬間。
奴の片目に矢が突き刺さった。咆哮と共に向き直る凶獣。だがその動きはあまりにも鈍重だった。「彼」にとっては。
「彼」はボウガンを投げ捨てざまに走り込みクリスで奴の腹を破った。そのまま呪文を呟くとクリスに光が集まってゆき、奴は爆散消滅した。こ、この凄腕プレイヤーはいったい……。
後ろからの発言。
「うむ見事。付き合いたいと言うのなら、娘より強くないと困る。たとえゲームでもな」
「父です」
申し訳なさそうにクリスを鞘にしまいながら「彼女」が言った。
89 :
86:2013/07/05(金) 21:20:57.76
90 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/05(金) 21:40:53.29
地下室に私たちはいる。ゴキブリが私たちの体を這いずり回る。
私はアマ。ひどい臭いを放っているらしい。そして、仲間たち、腐った皮膚のミデ、黒く変色しているヒテ、吐瀉するドイ、宝物を奪われたカン。
私には不満がある。仲間たちが次々と散歩に連れて行ってもらえる事。
ミデは愛おしそうに抱かれて地下室を出て行き帰ってこない。ヒテはポケットに入れられて出て行ったきり。
ドイは火をつけられた。焼けた皮膚の臭いが私にまとわりついた。もちろん、グラハムにも。グラハムは嬉しそうに笑んでいた。真っ黒焦げになったドイはやっぱり地下室を出て行った。そして、それっきり。
私は残ったカンと一緒に地下室を出ていく時にグラハムが言う言葉、「散歩に行こう」の意味を語り合った。カンはきっと地獄に連れて行かれるのよ、と憎々しげに話した。カンは大切な性器を包丁で切り取られたことを恨んでいるらしい。
グラハムがいなくなったら、私たちは虫たちに蝕まれ、腐っていくしかない。カンはそこを分かっていない。
連れてこられたときは、私はまだ一人だった。グラハムの手によって、ミデとヒテ、ドイ、カン、そして私アマが誕生した。
グラハムこそ、神だった。その前のたった一つの人格だった私はひどくいやな女だった。そんな「私」を、「私」の心の底からミデ達と眺めていた。この女、死んじゃえって願ってた。
カンに「散歩に行こう」と告げたグラハムはひどく焦った顔をしていた。その顔を私に近づけると「散歩に行こう」と言った。嬉しかった。カンの次は私だ。
グラハムはカンを引っ張って行く。地下室の出口の階段には、カンの腐った皮膚と体液が付着していた。
もうすぐ、グラハムと散歩に行ける。
――その時、地下室の扉の外で慌ただしい足音が聞こえた。パトカーのサイレンも聞こえた。
ひどく嫌な予感がした。扉が乱暴に開けられた。グラハムじゃない。
「ガイシャの死体の一部、――アたマを発見した! ミぎうデ、ヒだりテ、ドうたイはキッチンにて調理された跡がある! カはんしンは廊下に放置されている! すぐに応援、頼む!」
グラハムの泣き叫ぶ声が聞こえる。ああ、私の愛しい人。私を生み出してくれた人。彼と外を歩く、ただそれだけで良かったのに……。
私の腐った目玉から、ぬるりと黄色い液体が流れ出た。それは、切ない涙のようだった。
「連れて行きたい場所が有るんだ」
前を歩く私の「彼」が言う。
「はい、どこでも付いていきますよぉ」
少しぶっきらぼうで心配性な彼が不安にならない様に私は精一杯の笑みを作って、そう言った。
真っ青な空には真一文字に描かれた飛行機雲が見える。真っ直ぐに先を行く彼を、後ろから追いかける。
駅の改札を抜けて、ホームに降り立ち、白線の上に居る彼の斜め後ろに並んで、二人で電車を待った。
後ろから覗き見る彼の首筋、大きな背中。そして何かを求めて中空でもがく体格の割には小さな手。
私が手を伸ばすと、その手は少し乱暴に私の手をさらっていった。
電車の到着を知らせるアナウンスと音楽が鳴り響く。電車のドアが開き、私たちを乗せてドアを閉じ、そして再び走り出す。
季節は夏。私たちが知り合ってから、丸一年。
少し奥手な私と彼は、去年の夏に私が転職した先の職場で知り合った。
秋にはまだ同僚で、冬になる頃に友人になり、春先にはもう、愛していて、思いを伝えあったのはついこの間だ。
まるで、初恋の様な私と彼。だけどそれでいいのだと思う。
電車が止まって彼が立ち上がる。今度は彼から伸ばしてきたその手を掴んで私は立ち上がる。
電車を降り、改札を抜けたその先は昔ながらの下町だった。
どこに行くのだろう? 口には出さずに彼の手につかまって、狭い下町の路地を進む。
雲一つない空から太陽が燦々と私達を照らしつける。蝉が声高らかに夏を謳う。
彼に手を引かれて行き着いたその場所は、小さなお寺の片隅にある共同墓地の卒塔婆の前だった。
「最初の、っていうか、マエカノ。……話してなかったけどさ。名前、同じなんだ」
細長い棒に記された戒名の下には、私と同じ名前と享年18という文字が有る。
「だからさ、変に名前同じだからとかそんな風に誤解して欲しくなくてさ、それだけじゃないけど……」
しどろもどろしながら話していた彼が口を真一文字に結ぶ。彼の手に力が籠るのを私の手が感じる。
「好きな人が出来ました。だから、もう……、来ませんね」
少し震えた彼の肩に後ろから腕を回して、開いた方の腕で彼の腕にしがみついた。
「……いいよ、また来よう。来年辺りにさ」
少し奥手な私達だから、きっとロスタイムも長めでいい。きっとあなたも奥手でしょ?
風が吹いて、卒塔婆を揺らした。
「連れて行きたい場所が有るんだ」
前を歩く私の「彼」が言う。
「はい、どこでも付いていきますよぉ」
少しぶっきらぼうで心配性な彼が不安にならない様に私は精一杯の笑みを作って、そう言った。
真っ青な空には真一文字に描かれた飛行機雲が見える。真っ直ぐに先を行く彼を、後ろから追いかける。
駅の改札を抜けて、ホームに降り立ち、白線の上に居る彼の斜め後ろに並んで、二人で電車を待った。
後ろから覗き見る彼の首筋、大きな背中。そして何かを求めて中空でもがく体格の割には小さな手。
私が手を伸ばすと、その手は少し乱暴に私の手をさらっていった。
電車の到着を知らせるアナウンスと音楽が鳴り響く。電車のドアが開き、私たちを乗せてドアを閉じ、そして再び走り出す。
季節は夏。私たちが知り合ってから、丸一年。
少し奥手な私と彼は、去年の夏に私が転職した先の職場で知り合った。
秋にはまだ同僚で、冬になる頃に友人になり、春先にはもう、愛していて、思いを伝えあったのはついこの間だ。
まるで、初恋の様な私と彼。だけどそれでいいのだと思う。
電車が止まって彼が立ち上がる。今度は彼から伸ばしてきたその手を掴んで私は立ち上がる。
電車を降り、改札を抜けたその先は昔ながらの下町だった。
どこに行くのだろう? 口には出さずに彼の手につかまって、狭い下町の路地を進む。
雲一つない空から太陽が燦々と私達を照らしつける。蝉が声高らかに夏を謳う。
彼に手を引かれて行き着いたその場所は、小さなお寺の片隅にある共同墓地の卒塔婆の前だった。
「最初の、っていうか、マエカノ。……話してなかったけどさ。名前、同じなんだ」
細長い棒に記された戒名の下には、私と同じ名前と享年18という文字が有る。
「だからさ、変に名前同じだからとかそんな風に誤解して欲しくなくてさ、それだけじゃないけど……」
しどろもどろしながら話していた彼が口を真一文字に結ぶ。彼の手に力が籠るのを私の手が感じる。
「好きな人が出来ました。だから、もう……、来ませんね」
少し震えた彼の肩に後ろから腕を回して、空いた方の腕で彼の腕にしがみついた。
「……いいよ、また来よう。来年辺りにさ」
少し奥手な私達だから、きっとロスタイムも長めでいい。きっとあなたも奥手でしょ?
風が吹いて、卒塔婆を揺らした。
94 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/06(土) 06:52:12.41
95 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/06(土) 06:54:04.31
第二十二回ワイスレ杯のルール!
名無しの書き込みを必須とする!(名乗った場合は通常の評価に移行する!)
設定を活かした内容で一レスに収める!(目安は千文字程度、三十二行前後!) 一人による複数投稿も可!
通常の評価と区別する為に名前欄、もしくは本文に『第二十二回ワイスレ杯参加作品』と明記する!
ワイが参加作品と書き込む前に作者が作品を修正する行為は認める!
今回の設定!
付き合い始めた二人が初めてのデートに出掛ける! 彼女は行き先を知らされていない!
彼氏が全ての計画を立てていた! 当日、待ち合わせ場所で二人は落ち合う!
彼氏はどこに彼女を連れていくのか! 二人はどのような結末を迎えるのか!
応募期間!
今から土曜日の日付が変わるまで! 上位の発表は投稿数に合わせて考える!
締め切った当日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!
最後の告知!(`・ω・´)
96 :
第二十二回ワイスレ杯参加作品:2013/07/06(土) 09:29:20.42
あのさあ、私ら、付き合いはじめたばかりだよね? でもって、二人っきりのデート、最初のデートだよね? うんって、分かって頷いてる?
え? べーつーにー。怒ってなんかないよ。あーそう? うん、スゴいね、あ、あたしはしないから。良いって。興味ないし。いやいやいやいや、これから先も有り得ない。え? だーかーらー。怒ってないってば。
さっきから聞こえてくるのは、カノジョさんの声ばかりだった。当たり前だよね。私はカノジョさんに同情する。普通の女の子は、こういう特撮展とか興味ないから。
カノジョさんの向こう側で、しょんぼりしているカレにダメ出しする。自分が行きたい所じゃなくて、カノジョの希望を選ばなきゃ!
こういう趣味の所は、一人か同好同士で来るものだからね。ほら、カレはまだ観たいのに、カノジョさん、スタスタ行っちゃう、あーあ、かわいそ。ガンバって追っかけなさい。アナタは、そういう道を選んだんだから。
だから私は、カレカノジョ不要論を採択するわけ。正直、邪魔。時間の無駄。忍耐力の浪費。どうせ人間同士は長続きしないもの。知ってる? 離婚率。いや、私も知らないけどさ、どうせ別れるなら、何故に付き合うか。何故、結婚に至るかってこと。
私はゆっくりと特撮展を堪能する。悪いけど、空気を悪くするカレカノジョも居なくなって、とっても快適だった。
まさに至福の時。障害物無き、視界明瞭な人生の一部分であり、生きる為の活力。
さて、と。ココロのエネルギー充填が終わったら、今度はカラダ。お腹がグゥグゥ音を立てている。
近くのパスタ屋さん、土日もランチセットがあって、パスタ中盛りはサービスだし、デザートスイーツ付きだし、絶対、外せない。
満員のパスタ屋さんの前、名前を記入。燦然と輝くお一人様。そう、自由なワタシ。
あれ?
パスタ屋の向かいのアイスクリーム屋で、見覚えのあるカレカノジョを発見。店の外にある濃い青と白のパラソルの下で向かい合って座っていて、丸テーブルの上で、そっと手を触れ合わせ、それは楽しそうに談笑中。
アイスクリームを顎に付けて、おまえたちはバカデスカ?
カノジョの顔にカレが手を伸ばし、顎を拭ってペロリと舐めた。ヤダキモイ。
しかもそれだけでは終わらず、テーブルの上で指を絡めたまま近付くと、軽く唇を合わせた。初デートでキスかい!
97 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/06(土) 11:43:57.95
俺は今日投稿するよ。
なんか書けそうで全然書けないな、これ
嵐の前の静けさなのか、それともこのまま終わるのか。
童貞には酷なお題ですねw
殺人とか宇宙とか幽霊は未経験者が圧倒的だから好きに書けるんだけどね
もう一本書いたんだけど、総量がこれだとさすがに躊躇するな。
少ない方が入賞確率上がるじゃん
上位狙うなら今回が狙い目じゃないか がんばれ
すでにの「もう」じゃなくて、複数の方の「もう」か
スマソ
おれも今回は様子を見ながら1本にした
えー、気にせず複数投稿したよー
少ないとさみしいじゃん。
109 :
名無し物書き@推敲中?:2013/07/06(土) 23:10:55.53
地獄的
ここは山の中だ。草もあり水もあり、花のかおりもある。大地は躍動感をおびて海原から流れたる風に竹は心を揺さぶられる。
竹はついに大地を打擲し大地は静かに応える。
わたしはその中にいる蛆のようなものであった。
ああ、なんということだ、
俺はなんて幸福なんだろう!
中二病患者です
勢いで書きました治療お願いします
110 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/06(土) 23:22:21.76
>>109 竹が主人公と思いきや、「わたし」が出てきた!
お大事に!(`・ω・´)
111 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/06(土) 23:25:06.48
締め切りまで三十五分!
王道の厳しさに触れた回であった!(`・ω・´)
112 :
名無し物書き@推敲中?:2013/07/06(土) 23:29:04.76
日曜日。東京ミッドビルズの警備員たちが雑談している。
「あのカップル……」
「ん? あれか。け、気取ってやがる。わざとらしい程のビルズ族だな」
「まあな。俺たちは仕事以外じゃこんなとこには来れない。てかそんなことより、あのカップル、今日別れるな」
「ああー、だな。ありゃ別れ話だ」
マサオが超多忙のスケジュールの合間をぬってアキコを呼び出したからには単なるデートではない。それはアキコにも当然察しがついていた。妙に落ち着き払っているマサオを、それ以上に淡々と見つめながらアキコは思った。(どっちかだろう)
マサオが切り出した。
「俺たちそろそろ結婚考えてもいい頃だと――」
アキコは覚悟した。
「思って『た』んだが」
アキコは凪の海のように平静に受け止めている自分を発見した。
「お前、俺に隠してる事――」
アキコは遮って言った。
「言わなかっただけ……なんて言い訳はしないわ。私には娘がいます。四才になります。すみませんでした。さようなら」
あまりにむき出しの開き直りにマサオは一瞬ギョっとしたようだった。が、
「そうだな。子持ちを隠す女とはやっていけない」
そう言って、既に席を立とうとしているアキコの腕を掴んだ。
「なに、もういいじゃない、離してよ。恨み言はごめんだわ。あなただって――」
今度はマサオがアキコの口を塞いだ。
「俺、新しい女と付き合うことにしたんだ」
アキコは、このマサオの言葉と行動に先ほどまでの平静さをいっぺんに失い、逆上しかけた。が、
「四才の子持ちのいい女でさ、来週初デートするつもりなんだ。OKしてくれるかな?」
アキコはハッとした。自分はマサオという男を小さく見積もりすぎていた。
「ところで、俺の隠し事ってなんだい? 俺は子持ちどころか浮気だって一度も」
泣き崩れながらアキコは片手を伸ばし、マサオの髪を掴もうとした。
「ちょ、ちょっとま、」
次の日曜日。警備員たちの雑談。
「おや、あのカップル、別れたんじゃ」「カップル? あれは『家族』だろ」
「ああ、そうだな人違いだった。あの家族の行き先は、隣の水族館だろうな」
母と娘と若禿の男、仲良く手をつないで歩く三人が今日初デートだとは、誰も思わない。
待ち合せ場所には先に着いた。
今日は初デートの日。私はすっかり緊張してしまい地に足がつかない。胸のドキドキを確認しようと手を当ててみたけれど、頭がグルグルしてよくわからない。
気持ちを落ち着けようと深呼吸をしてみたけれど、うまく肺に空気が入っている気がしない。
やがて通りを行き交う人々の間に彼の姿が現れた。彼はすぐにこちらに向かってくることはせず、驚きを浮かべた表情で私を見つめている。私の視線に気づくとこちらへ向かって歩き始めた。私が早く来ていることに驚いたのだろうか?
「ごめん。待たせたかな?」
彼の表情にはいくらか疲労が見てとれる。
「ううん。落ち着かなくて早めに来たの。少し疲れてるみたいだけど平気?」
「緊張であまり眠れなかったんだ。大丈夫だよ」
少し心配にはなったけれど、彼も今日のことを特別に思ってくれているようで嬉しい。
それから私たちはウインドウショッピングをして、映画を見て、食事をした。
映画は手を繋いで見ていたらそちらばかり気になってしまい、殆ど二人で見つめ合っていた。彼の手が暖かかったことばかり印象的で映画の内容は記憶にない。
食事は胸がいっぱいで全く食べることが出来なかった。とても申し訳ない気持ちになったけれど、そうなることが分かっていたみたいに気にしないでいてくれた。
彼に送ってもらう帰り道。
「今日のことは一生の思い出になりそう」
大げさだとは思ったけれど、それくらい私の心は満たされていた。
「勇気を出して来てみてよかった」
彼は複雑な表情を浮かべ、不思議なことを言う。
だんだんと我が家が近づきデートの終わりも見えてきた頃、視界の端に映ったものに違和感を感じた。
道路の端に花が置いてある。献花のようだ。どうしてここに?
私の足はそこで止まってしまい、動けない。
「君は一週間前に交通事故で死んだ。僕たちの初デートの日、いつまでたっても君は現れなかった。そして昨日君からメールが来たんだ。明日のデート楽しみだねって。きっとあの日のことが未練で成仏できなかったんだと思う。だから、これで……」
彼の言葉で私は全てを思い出した。それと同時に私の体が消え始めた。これがきっと成仏というやつなのだろう。
彼に伝えたいことは山ほどあったけれど諦め、ありがとう、と一言だけ残して私は消えた。
115 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/06(土) 23:50:48.67
健吾は想定外の窮地に陥っていた。
駅の出口で待ち合わせて多国籍料理店に美和子さんをエスコートしたところまではよかった。
ところがテーブル席に通されてそこに腰かけた途端、健吾はふいに肛門にむず痒さをおぼえた。
それが次第に増長し、今や彼女の美貌にも、豊かな胸の膨らみにも、悪くはないこの店の料理にもまったく集中できず、
会話も上の空になっている。早急にこの痒みをなんとかしなければならない。
健吾は半分以上残っている中ジョッキのビールを一気に飲み干すと、店員を呼び止めて梅酒ロックを注文した。
そしてそれがテーブルに運ばれてくるやいなや、美和子さんがタイミングよく自分の鞄の中をごそごそしはじめたので、
健吾はその隙にグラスの中から氷をひとつ取り出し、「ちょっと失礼」と一声かけてトイレの個室に向かった。
肛門を盛大に?き毟った後、手の中の氷を押しあてる。ひんやりとした感触がなんとも心地よい。
すっきりとした気分で席に戻った健吾は、しかしそれから5分と経たたないうちに再び激烈な痒みに襲われた。
だが彼は耐えた。努めて痒みを忘れてスパニッシュオムレツを口に運び、タンドリーチキンにかぶりつき、
その合間には少し会話もした。だが、次の炒飯を食べ始めたところでついに限界が訪れた。
肛門が痒くて痒くて今にも発狂しそうである。と、そのとき、健吾は卓上の調味料類の中に一味唐辛子があるを見いだした。
これは使えるかもしれない。
健吾はその小瓶を手に取ると、自分の小皿の炒飯にかけるふりをしてわざと手元を狂わせた。テーブルの上に赤い粉が散らばる。
美和子さんはすかさず備え付けの紙ナプキンを一枚とってくれた。
健吾は梅酒ロックのグラスの結露でそれを少し濡らしてテーブルの上の唐辛子を拭うと再びトイレに向かった。
真っ赤に染まった紙ナプキンで肛門をごしごしと擦る。
先ほど引っ掻きまわして傷ついた皮膚の表面に唐辛子の成分が沁みこんで頗る痛い。
だが痒みより痛みが勝った結果、狙い通りあのどうしようもないイライラ感から解放され、
健吾は落ち着きを取り戻した。と同時に悲壮感がどっと込み上げてくる。
念願の美和子さんとの初デートだというのに自分はいったい何をしているのだろうか。健吾は泣いた。さめざめと泣いた。
117 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/06(土) 23:59:07.09
118 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 00:00:05.07
ここまで!(`・ω・´)
119 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 00:01:25.96
上位五作品を発表する!
では、今日の午後八時に!(`・ω・´)ノ
童貞の多さを物語る回だったなw
ワイスレ杯やってたのか!
無念…
>>91ってアリにも投稿してたけど、設定関係なくね?
>>96 だんだん本音が出てくるあたりがじわじわ来ていいね
>>114 いくら初デートとはいえ、彼女を失った彼の悲しみが全然伝わってこないのが残念かな
>>59 前半の赤いクルマと彼をはねた赤いクルマは関係あるのか
また、その赤いクルマと彼女は関係あるのか
彼がはねられたのは事故なのか彼女の男運という超自然的な力が働いているのか
彼の黒いスーツとネクタイには何か意味があったのか
なんかいろいろ投げっぱなしでよくわからない作品だった
俺もワイスレ杯の存在を知らなかった。
ま、規制で書き込めなかったけどね
128 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 14:38:25.48
全作品の寸評
>>57 野菜を擬人化した話だった! 誰かに美味しく食べられるのが本望なのか!
少し日本語に引っ掛かった! 滴がほとばしるのか! 大瀬は逢瀬ではないのか!
>>59 彼女と付き合う男性は悉く事故に見舞われる! 命まで落とす者がいた!
彼女が相手から振られると起こるのか! きれいに別れられるので関係がこじれない! 男運が悪いと云えるのかどうか!
>>61 親子を彼氏と彼女に置き換えた話であった! 設定としてはギリギリ! 際どいところを潜り抜けた!
実際の火災に遭った少女が亡くなった父親の力によって生還する物語! ベタな展開ではあるが最後の一行に新味があった!
>>66 寓話の類いではなかった! 巨大なゴキブリが「人間ホイホイ」で捕まえた害生物を駆除する話であった!
遠い未来の話なのか! 地球と似た環境の別の銀河の話なのか! 立場が逆転した理由を文中で明かしていないので不満の残る読後となった!
>>69 話としては悪くない! 文章を削り過ぎたせいなのか! 店頭から店内の移動が書かれていなかった!
幼なじみのコータは彼女の異常な食欲を知らなかったのだろうか! 二人の関係を同級生にした方が良かったかもしれない!
>>70 大輔の死が明かされていないことが非常に惜しい! 現実には突発的な死はある! 刹那的な悲しさで自害する者がいる!
しかし、創作で同じことをすると拙い! 読後がすっきりとしない! 物語を面白く読ませる工夫に欠けた点が悔やまれる!
>>72 こましゃくれた彼女と純情な彼氏! その二人の遣り取りがほのぼのとしていて悪くなかった!
鼻を鳴らすの意味は「甘えた声を出す」になる! 余った前売り券は落ちに相当するので、「また一緒に観れるね」と明確にした方がよい!
>>78 アルツハイマー型認知症を患った老婆の話なのか! または本当に長い夢を見ていて、目が覚めた時に本当の自分を取り戻すのか!
執拗に語尾に「の」が付く! 主人公の異常性が垣間見えた! 不安定な書き方に適した内容であったと思う!
129 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 14:39:04.49
>>88 彼女の父親からの目を逃れる為にゲーム内でデートをしていた! しかし、彼氏が連れていた人物が父親で、窮地を救った凄腕が彼女であった!
異様に敏感になった父親ならば、このようなことも可能なのかもしれない! ただ物語としては唐突で、それとわかる会話が欲しかった!
>>91 ワイは最初、多重人格者の心中を描写した話なのかと思った! そうではなく、現実に起きた猟奇殺人の現場であった!
肉体を分断された個々に感情が宿っているのか! 淡々とした口調は死を意識して書いたからなのか! 愛しい「物」に会いに来ると云う点をデートと解釈した!
>>93 内容には好感が持てる! 丁寧に書かれた文章が多少もたついて見えた! >彼の手に力が籠るのを私の手が感じる。
一人称の場合、彼の手に力が籠る、で事足りる! 卒塔婆となった彼女も奥手、と云う表現は中々によい!
>>96 傍観者に徹している私の性別がわからなかった! 彼氏、彼女の関係や結婚に否定的な考えの持ち主!
その前振りの結果、初デートの初キスが落ちとして成立していた! 最後まで主人公の性別が不明であったが!
>>113 作り込まれた内容であった! 別れ話を切り出すのかと思えば、そうではなかった! 長年に渡って付き合ってきたからなのか、彼女は彼のカツラを見抜いていた!
気になったのは最後の一行! 娘を含めた三人が一緒に揃うのが初めてで、初デートなのか! 少し言葉を足した方がよい!
>>114 作中における幽霊の定義はわからないが、彼には亡くなった彼女の姿が見える! 会話も出来れば、手を繋ぐことまで可能であった!
文章の最初から最後まで、彼女は幽霊として扱われていた! 彼の態度や選び抜かれた言葉に配慮が見て取れる!
>>116 肛門の痒さを見せつけられた! 細々とした工夫が馬鹿馬鹿しくも読ませる作りになっていた! 一箇所の脱字と文字化けが惜しい!
痒みの原因は何だったのか! 掻き毟った部分は結果的にどのようになったのか! 一切が書かれていないので主人公と同じく、泣く泣くワイは諦めた!
130 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 16:36:10.98
|ω・´)六位まで発表してもいい?
おなしゃす
今回良作ぞろいだな
全作に順位つけるのか
134 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 16:49:34.92
では、今日の午後八時に上位六作品をビール片手に発表する!
ちょっと買い出し!(`・ω・´)ノシ
あ、そういうことか
どうぞー
個人の感想がないのは後半の作品がコメントしづらいからか?
前回、全作品を要素ごとに5段階評価した人がいたけど、
今回はやらないのかな。
加藤君こんなの書けるんだ
さて、ウルトラマン終わったし
141 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 20:01:50.37
そろそろか!(`・ω・´)
はよ!はよ!
さあ来い
144 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 20:06:47.20
突飛な発想が目立った!
物語として破綻しているとも云えない!
ワイの目に成長が見て取れた!
次点扱いの六位は
>>91 よく頑張った! おめでとう!(`・ω・´)
それ入るんか
146 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 20:10:51.25
味わい深い内容を評価した!
丁寧な文章は見方を変えれば拙いと断じることもできた!
ただ二人のぎこちない様子には合っていた!
作品の内容に文章が助けられた形である!
五位は
>>93 おめでとう!(`・ω・´)
おめでとう。正攻法で好きでした。
初デートがマエカノの墓参りとかちょっと勘弁だけどw
149 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 20:13:01.27
ちょっと人が少ないようなので、
だらしない自前のホースからジョロジョロしてくる!(`・ω・´)
最初もう化けて出ないでくださいってことかと思った
今回の参加者って7,8人位じゃね?
卒塔婆が揺れる。うーん
ま、揺れないわな
154 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 20:19:10.48
文章はかなり上手い部類に入る!
仕掛けは細かい! 食べ物のネタに合わせた下品な描写が秀逸であった!
それだけに少しの疵が目立った! 落ちの適当さに読後は少し悪くなった!
それらの負の要素を抱えていながらも上位に食い込んだ!
四位は
>>116 巧みな描写が光った! おめでとう!(`・ω・´)
155 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 20:24:50.83
三位はワイの中では問題作!
文章が下手なだけで意図した作りではないのかもしれない!
もしくは全てが計算された作りになっているのか!
判断の付かない内容ではあった! 決め手は作中で統一した書き方にある!
三位は
>>78 計算された作りであると信じたいの! おめでとうなの!(`・ω・´)
肛門は下品だけど押し切る力があるなあ
これも上手くまとまっててよかったです
160 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 20:31:29.12
落ちを知り、全体を読み返すことで納得がいった!
惜しむらくは彼氏に苦悩があまり見えない点にある!
ただ驚くだけにとどまらず、なにかしらの葛藤を文中で描写して欲しかった!
二位は
>>114 物語の起伏を意識するように! おめでとう!(`・ω・´)
養老院は一番乗りの人と同じかな。下手とは思わない普通に読ませたが特殊な作りとは何だろう
162 :
名無し物書き@推敲中?:2013/07/07(日) 20:32:22.65
>>159さん、すいません。でも大感激で嬉しいです。三位に入れました
116さんですけれど、上手いですよね。今読み直して
そう思いました
163 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 20:39:44.93
一位の発表に移る!
ワイの第一印象は「そつなくまとめた」となる!
文章は上手いと云える! 内容には工夫が見られる!
全体を通して読者を意識した作りになっていた!
少し言葉の足りない部分はあるが、一レスを考えれば大きな疵にはならない!
一位は
>>113 上位常連者のような気がする! おめでとう!(`・ω・´)
>>93は
・なぜか共同墓地、なぜか戒名
・上のはあり得なくはないけど、享年と本名書いてあるのはおかしいよね?男の仕込みとか?
・一カ所だけなぜか、細長い棒って表現している(もし仕込みだとしたら、女の方がそう表現してるわけだから、察してるってこと?)
・二人しか付き合ってないらしいのに、「最初の、」って口走るのもちょっと妙
とか、ただのミスとかあんま意味のない演出かもしれんが色々意味深なんだけど、ワイは引っかからなかった?
もやもやするから作者さんに解説して欲しい
おめでとー!
166 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 20:48:41.99
選挙前の影響なのか!
今回は人が少ないと思う回であった!
お題は平凡で間口が広いように思われた!
しかし、そこには王道の難しさも秘められていた!
内容で凡庸にならない為に苦慮するほどに整合性が崩れていく!
そのバランスの取り方が難しく、結果的に作品数を絞ることになった!
そのような王道の難しさを知ることで、創作の一助となることをワイは希望する!
これにて第二十二回ワイスレ杯を終了する!(`・ω・´)ノシ
6位は王道じゃなかったな
>>69|∀・)次はカレー勝負で優勝を頂くと予告しよう
169 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/07(日) 20:57:17.18
>>164 その部分は読者の想像で補うしかない!
細かい部分がわからないながらも、
二人の人物の造形は悪くなかった!
内容が拙い文章を助けるのか!
魅力のある人物が内容を上回るのか!
二つの要素があれば、それに越したことはないが、
一レスの縛りでは困難を極める!
それらの要素を踏まえて
>>93の結果は妥当だとワイは思っている!
ワイの考え!(`・ω・´)
結果でたのね
ワイさん、お疲れさんでしたー
171 :
陽性 ◆4wUrSVDVFOee :2013/07/07(日) 21:34:25.09
うわあ、先生、お疲れ様でした、ゆっくり休んでください
私が一番いいって思ったのも言ってもいいですかあ
>>72です。何か感動しました
以上です
ゆっくりお休みくださいませ
>>91です。
大会、お疲れです!
ワイさんの温情で六位として発表してもらえて有難いッス!
発想が狂気的ノリみたいなことをアリで言われたんですが、恋愛をメインに思い浮かべて書いてみました。
ワイさんにも発想が突飛だと言われたので、ワイさんの想像したものとかなり違った感じですか。
んでも、成長してるって言われて嬉しいです!
ありがとうございました!
>>139 こんなのも書くんですが、俺は加藤シリーズのあの文体がすごく好きなんで、これからもそれで行きます!
オバゾノです。
>>88と
>>113を書きました。
やった!
しかし締めの言葉は難しいですね。特にこの分量だと、わかりやすく全内容を受けているのが好ましい場合が多いと思うので。
>>88の方でも締めに手間取った挙句いまいちでした。
あと、この分量だとぜひ組み込みたいと感じるのが「設定紹介とストーリーの同時進行」で、
>>113の方はこれをやや突込み気味で挑戦してみました。
などと……
浮かれてえらそげに語ってしまいましたが今回よかったと思うのが
>>57は愉快な擬人化と言葉遊びが凄くわくわくさせてくれたのですが、後半に進むにつれ頭がこんがらがってきました。
>>66は予想しない二回捻りがあって驚きましたが、その捻りの産物である謎のパラレルワールド
(人間社会が普通に有って、上位存在としてゴキがいる)この微妙さが妙に心に残りました。
>>78「出征前の儚いデート」はチラっと自分も浮かんだんですが、分量的に無理だと見送りました。
しかしこういう風に鋭角な話に仕上げてくる人もいるのか、と気圧された感じです。
>>91いきなり沢山出てきた名前が、部位名になっているという解、これ自体は別になんてことない、
というより「なぜそこを推す」というナンセンスを感じましたが、そう受け取らせる事自体も、
この異様な作品世界を呑み込ませる罠になっていて、やられたなーと思いました。
というか今回ほぼ全てちゃんと読ませてもらえる感じで、読者として得した反面、
「突出できないかわりに意外ときちんと纏まっている事で評価を貰うのは自分のやり口なのにぐぬぬ」
でした。
あと題のイメージに反して死のテンションが半分くらいあったのが興味深かったです。ワイさん皆さんお疲れ様でした。
すみません、読み直してみると相変わらず何書いてるかわかりませんが
>「突出できないかわりに意外ときちんと纏まっている事で評価を貰うのは自分のやり口なのにぐぬぬ」
この辺すごい失礼感漂ってるかもしれませんが、そうだったら誤解です。誤解というか書き間違いです。
飲んでるのでもう的確に説明できませんが、失礼テイスト部分は自分に向かっての形容であります。
本文中のミスについてはすでに指摘されたけど、実は自分はタイトル(名前欄)からして間違えていた。
誤× 第二十回ワイスレ杯参加作品
正○ 第二十二回ワイスレ杯参加作品
誰かに見つかって無効にされるかもと思っていたけど、そうならなくてよかった。
176 :
93:2013/07/08(月) 00:58:36.71
すんません、仕事から帰宅して今一息ついたところです
>>164 ワイさんのおっしゃる通り、創作慣れしていないというのがひたすら大きいですかね。
それらについて細かい意図とかは全然ありません。
卒塔婆については知識不足からなのかな。
全てにおいてイメージ先行です。
○○○院○○大姉
本名
享年18
とか書いてあるイメージが有りまして。
本当は、呼んでいただいて疑問が湧いたならその疑問もそのまま
読者さんの感想という事で、内容についてあれこれ語るのは無粋なのかな
と思いますが、全てをひっくるめて初登校の作品でして、
大袈裟ですが初めての「ファンレター」と思って返事させていただけました。
超短編ではありますが、初めて人の評価を頂けました。
精進という柄でも無いのですがより良い物を書きたいという
欲はありますので、次もぜひ参加したいと思ってます。
ワイさん、皆様お疲れさま&ありがとう。
>>114を書かせていただました。
数日前にこのスレを見つけて、面白そうだったので参加させていただきました。
ワイスレ杯は文章力重視ではないようなので、それに助けられたなあという気がとてもします。
次回も楽しみにしています。もう少ししっかりした文章が書けるように精進します。
ありがとうございました。
何度か読み返して
>>91の意味がわかった
>>113は最後に初デートが出てくるっていう構成に唸った
みんなレベル高いね
179 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/13(土) 13:29:02.70
連休なのでちょっと海に行ってくる!
適当に連泊する予定!(`・ω・´)ノシ
ワイって売れない作家なの?
182 :
陽性 ◆4wUrSVDVFOee :2013/07/13(土) 20:09:14.31
先生、海辺にビニール袋のゴミが落ちていても触っちゃいけませんよ
一見そう見えますが、クラゲです。毒を持っていますから避けてください
183 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/16(火) 21:54:03.76
夜気が肌に心地よい!
天候不順で散々な連休であった!(`・ω・´)
184 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/17(水) 21:06:04.58
やるか!(`・ω・´)
え? いいの? ちょっと激しいよ。俺の
186 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/17(水) 21:29:17.36
|ω・´)……やめるか
え? 天国にいけるのにいいの?
中止かな?ざんねん!
189 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/17(水) 21:52:34.15
ワイスレ杯は、ある程度の人数がいなければ成立しない!
選挙絡みで巻き添え規制が発生しているのかもしれない!
ちょっと酔った!(#`・ω・´#)
|ω・`)……やめないで
191 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/17(水) 22:25:30.05
やるか!(●`・ω・´●)
やろう
193 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/17(水) 22:38:36.03
ちょっと設定を考えてくる!(`・ω・´)ノ
このスレはすっかり人がいなくなったのかと思ってたけど
みんな次のワイ杯を待ってたのか。
195 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/17(水) 23:08:32.41
第二十三回ワイスレ杯のルール!
名無しの書き込みを必須とする!(名乗った場合は通常の評価に移行する!)
設定を活かした内容で一レスに収める!(目安は千文字程度、三十二行前後!) 一人による複数投稿も可!
通常の評価と区別する為に名前欄、もしくは本文に『第二十三回ワイスレ杯参加作品』と明記する!
ワイが参加作品と書き込む前に作者が作品を修正する行為は認める!
今回の設定!
酔いが回ったせいで主人公は終電に乗り遅れた! 仕方なく駅の周辺を歩いていると、一人の女性に出くわした!
見た目の齢は二十代の後半! ロングの黒髪で生気のない顔をしていた! 主人公が目の前を通っても関心を示さない!
気になった主人公は声を掛ける! すると、女性は口を開いて、「お願いがあるの」と持ち掛けた! その後の展開は如何に!
応募期間!
今から土曜日の日付が変わるまで! 上位の発表は投稿数に合わせて考える!
締め切った当日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!
今回の設定はワイの体験に基づいている!(`・ω・´)
今回応募期間がいつもより約1日短くない?
作品が集まるかちょっと心配。
場合によっては締め切りを少し先延ばしにしたほうがいいかも。
なんか間隔短くないか
気のせい?
やります、やります、考えてますよー。
――くそっ馬鹿な女め。身の程も知らずに嫉妬だけは一人前。……死ねばいいのに。
ぶつけようのない暗い感情が次々と溢れだし、熱い血液と共に身体中を循環し続ける。
腕に嵌めた安物の時計は十二の数字を指し、終電に乗り損ねたことを示していた。私は仕方なく歩き始める。
酔いが回って来たのか、足取りは覚束ず、視界が歪み、情けない怒りが沸々と、沸々と私の喉を刺激する。
一人の女がベンチに座っていた。私が鼻先を通っても、何も見えていないかのよう。
そのひどく思いつめたような表情に、シンパシーのようなものを感じて、私は思わず声を掛ける。
すると、彼女はその黒く長い髪を僅かに揺らし、私の眼をジッと見据えた。
「あの、……お願いがあるの」
「お願い?」
「実は……殺して欲しい人がいるの」
私は言葉の綾だろうと思った。しかし、彼女のその切迫した声は、裏がないことを物語っていた。
「あなたが殺してほしい人を私が殺します。だから、お願いします。私の殺してほしい人を殺してください」
私は戸惑った。酔いが醒めていないせいか、頭がくらくらと痛みだす。
「あなたにも一人くらい、いるんでしょ?」
当然、私には心当たりがあった。酔いの勢いも手伝ってか、私は腹を括って、引き受けた。
私達はお互いに殺してほしい人間の住所と名前を教え合い、段取りを決めた。
そして、お互いに素性を知ることもないまま、ついに殺す順番を決める段となった。
「私が先に殺します」
先にそう言ったのは彼女の方だった。私は困惑した。しかし、彼女は引き下がらなかった。
「いえ、私から殺します」
「いや、私からじゃないと……」
「どうして!私からじゃないとあなたが困るんですよ!」
私はわけがわからなくなって、仕方なく事情を説明した。すると、何のことはない、向こうも全く同じ事情だったのだ。
私は堪え切れなくなり、大声を上げて笑った。夜空に酔っ払いの笑い声が響く。
「どうして自分で死ぬんじゃなくて、わざわざ私に殺させようとしたの?」
私がそう聞くと、彼女は少し拗ねたように言った。
「どうせわかってるんでしょ」
「自殺ができないなんて、とんだ親孝行者なんだね」
「皮肉はやめてよ」
私はもう一度笑った。彼女の顔はみるみる不機嫌になっていく。
鬱など、どこかに吹き飛んでいた。
200 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/18(木) 13:07:17.51
第二十三回ワイスレ杯参加作品
>>199 ありがとう!(`・ω・´)
深夜も過ぎた頃。田内はバイトで失敗をして、その後始末に追われ、今は帰路についていた。
「何をやっても駄目だ……」
いつもは終電には間に合うのだが……。疲れを紛らわそうと田内は自販機で買ったビールをあおっている。
ふと、ビルの陰に視線を向けると、青白い顔が浮かんでいた。驚いて凝視すると、目が闇に慣れてきて、黒服の細身の女性が立っていると分かった。
何故、こんな時間、こんな場所に……。
訳ありだろう……。
田内は気づかぬふりをして、素通りした。女性が息を呑んだことに気づいた。
何歩か進んでから思った。自分はそれほど驚かせるようなことをしただろうか? 気になり、振り向くと、女性がこちらを見ていた。
しかたない。何か声をかけるか。
「……どうしました?」
女性は田内の言葉に肩を震わせた。
「いえ、その、あなたのシャツに描かれた花、綺麗だわ」
田内は自分のシャツに目を向けた。そこには、無数の赤い実を垂らした花が描かれていた。田内は首をひねる。
「この花がどうかした?」
「あの、おかしいと思うかもしれないけれど、私は花言葉が好きなの」
そこで息をついた。田内を射抜くようにまっすぐに見つめる。
「小さい頃から花を見ると、その花言葉通りに動かないと、気が狂ってしまいそうなの」
田内は眉根を寄せた。おかしな女だ。やはり関わり合いにならない方がいい。
「私のためにもあなたのためにも、もうその服を着ないで」
女性に背を向け、田内は歩き出した。
「この花、綺麗ですね」
花屋の店先で、田内が商品の花を見つめる。恋人に渡そうかと思っている。
「胡蝶蘭ですね。花言葉は、『あなたを愛してます』ですよ」
店員が花を愛おしそうに見つめた。
その言葉で、深夜に出会ったあの女を思いだした。花言葉通りに動くと言っていたが……。田内は自分のシャツを見た。あの花が描かれている。
「詳しそうですね。この花言葉は分かる?」
微笑を浮かべた店員の顔から、すっと表情が消えた。
「ガマズミ……ですね。花言葉は、――『無視したら私は死にます』です……」
その言葉に驚いた田内は、視線を感じた。街を行き交う人ごみに目を転じる。そこには、青白い顔をしたあの女性が田内をただただ見つめているのだった。
宮田奇聞はオシャレが大好きな男である。
今日はメイド・イン・チャイナで決めている。直線のつばがかっこよろしいキャップを目深にかぶり、白く薄めのTシャツはセクシーにも乳首が透けて見えており、汚れきったジーンズがワイルドだ。
そんな奇聞はある夜、仕事の失敗をし、普段は優しい年下の店長が堪忍袋の緒が切れたと言わんばかりにめっぽう怒られ、結果、終電を逃したのだった。
まあそんな夜もあるさ、俺は不運にも店長の怒りの矛先になっただけさ、と奇聞は全然気にせず、九駅向こうの自宅(家族と同居)を目指し、とぼとぼと深夜の街を歩きだしたのだが、ビル陰で黒髪ロングの女性を見かけたのである。
これはおかしいと思った。なにせ、彼女は黒のマキシスカートに黒のチュニックをまとっている。暗い影にいる彼女は一見すると漆黒に白い顔だけ浮かんでいる。その顔も生気のないもので、ひどく病的であった。
関わってはならないと思ったものの、奇聞はオシャレが大好きである。この女性をオシャレさんに変えてしまいたい。その欲求が酒のせいもあり、抑えられなかった。
「やあ、キミ、服をコーディネートしてあげようか? ウヘヘ」
宮田奇聞の第一声は不審者と見紛うものであった。
女性は宮田に目を合わせると、ふるふると首を振るのであった。そんなことはお構いなしの奇聞はたらたらと喋る。
「キミの着る服のバランスはおかしいね。色のセンスだね。それが悪い。できることなら、赤のチュニックと白マキシスカートにすべきだよ。映えるよ、ウヘヘ」
女性は胃の辺りを押さえると、うぐっと喉を鳴らし、口元を手で押さえた。
「あの、気分が悪いんで、ちょっと……。それに、服のセンスをダサイ人にどうこう言われたくないので……」
宮田は憂いの帯びた瞳の女性に首を傾げる。
「え、ダサい人って俺のこと? ないない、それはないよ。今日の僕のコーデ、見てくれてる?」
女性がへなへなとうずくまると、叫んだ。
「だって、あなた、勘違いした系のオタクファッションじゃないですか! うぐっ――!」
そして、女性は吐き始めるのであった。
そんな女に何を教えてやるものか、と腹にすえる奇聞はその場を後にしたのだったが、三歩歩くと、あれ、俺は何に腹を立てているんだ? とあっさりも忘れてしまう宮田奇聞の話はこれからも続くのであった。
なんだか二つとも、微妙に設定からずれてない?
204 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/18(木) 16:41:11.57
205 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/18(木) 16:52:46.19
ちなみに設定を守っていた方が僅差の争いでは有利に働く!
ワイの考え!(`・ω・´)
1
最終電車の扉が閉まる。扉を思わず蹴った。一瞬扉が開くような間があったが、期待した俺を置いて出ていった。
とりあえず繁華街の方へ出る。人通りはない。
繁華街に出るまでの高架沿いのベンチに、長髪の若い女が横座りしていた。
むしろ倒れこんでいるような…
いきなり声をかけるのも躊躇われたがとりあえず近づく。
女に意識があれば身じろぐぐらいはするだろうと思ったのに女は動かない。
膝から脚にかけて防寒のためかストールがかかっていた。
夕立のせいか今は肌寒い。
「あの、大丈夫ですか?タクシー呼びます?ここで寝るのは危ないですよ」
女はゆらりと顔をあげた。調った顔立ち。
「…何かお手伝いすることあります?って聞いてんだけど」
苛立ちはじめた頃にやっと口を開いた。
「…靴…貸してください。」
は?今履いてる俺の?ほかほかのむれむれを?どんなプレイだよ、と酔った頭で考える。
「なんで靴なんかいるんです?」
「ホーム降りるとき隙間に足が挟まっちゃって、ミュールが飛んじゃった。歩けない」
と幼い口調で答える女。妙にゾクッとした。細くて白い二の腕だ。
2
この時間だ。ここは女の最寄駅だろう。
彼氏がいれば迎えが来るはず。つまり彼氏なし。恩を売れば泊めてくれるかもしれん。
「そこのコンビニでビーサンくらいあるかもしれない。
タオルか靴下を厚めにしても歩けるし、欲しい?」
女は頭を下に揺らしたので、コンビニにいそいそと向かった。
…が、帰ってきたら女は消えていた。くそが。ビーサンをベンチにたたきつけ、タクシーで帰った。
次の朝、ビーサンが揃えて置かれているのに気がついた。
花もある。自殺現場か、おい。誰の悪乗りだよ。
片付けるべきか悩む俺の前の女子高生達が「きゃー」と声をあげた。
「ミュールさんにビーサン供えたの誰だよ」女子高生1。「恐ッ」女子高生2。
ミュール?ベンチじゃん、と女子高生3の疑問に俺も聞き耳を立てると1いわく、
このベンチには靴貸せ女が現れるらしい、と。
「幽霊?頭が可哀相な人?」と3が声をあげるが、それは分からない。
だけど電車に挟まって足首ごとミュールを飛ばした女は実在する、と。
ミュールが脱げかけたせいで足をなくしたから脱げない靴を貸したら安心成仏するってやつー?、
ビーサンは靴じゃねえしって祟られるかもよギャハハ、とさっき悲鳴をあげたくせに笑いながら去っていく。
俺は見てしまった。
ベンチの下の汚れたストール。ストールの下にはネイルが光るミュールのつま先。何故ネイルが見えるんだ?
これは……設定以前に規約違反だろ……
通常評価行きか
210 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/19(金) 00:21:16.40
どんなふうにまとめてくるか楽しみではあるなw
今日も仕事に失敗した。しかも仕事先で犬に噛まれる失態まで犯すとは。鬱々とした気分を切り替えるべく、男は駅前の屋台に入った。
仕事で地方に来たのだが、電車が少なく次の電車まで時間を潰す必要もある。
しばらくして屋台を出た男は単純な性格だからだろうか、酒のおかげですっかり上機嫌となっていた。フェンスで区切られた向こうで今出発した電車が終電だと理解するまで。
飲み直そうかと思ったが、背後の屋台は店じまいを始めている。別の店を探そうと、男は仕事道具の入った鞄を手に街へと足を向けた。
人気が無いのは田舎のせいだろうか。このままでは最悪野宿になるかもしれない。そんなことを思い始めた男の耳がコツコツと鳴る高い靴音を捉えた。
差し掛かった交差点でスーツ姿の女が男の右手の方から歩いてくる。
念入りに手入れがされているであろう長い髪が街灯の光を湛えている様が美しい。美人と評してもいいのだろう。貯めに貯めた疲れが表出したような、薄明りに尚青く見える幽鬼を連想させる顔色をしていなければ、だが。
女は男の存在に気付かないのか注意を払えない状況なのか、おぼろげな足取りで男の目の前を通り過ぎようとする。
「おい、あんた」
思わず男は声をかけていた。何かに躓いて転べば二度と起き上がらないような気がする程危うげに見えたから。男に何かができるわけでもないが、それでも気にかけずにいられない。
大丈夫か、と続く言葉を発そうとするのを遮るように、女が口を開く。
「お願いですから――」
表情に険しさを含めて、
「話しかけないでください。早く帰って寝たいんです」
それだけ言うと男の前から歩き去った。
険を含んだ女の言葉と態度に男は言葉を無くす。女の足音が遠ざかるにつれ、親切心を踏みにじられたことが次第に理解できた。
そして自分らしくない行動をしたことも。
男にとって他人に親切にする理由も資格も無かったのだから。
それでも腹立たしさを感じずにはいられない。提げた鞄の重さを再確認する。中に入っているのは仕事道具。少し大振りな刃物とガムテープ、そして金槌と鍵開けの道具。
男は、女の後を静かに追う。彼は泥棒と強盗を生業をしていた。
さあ仕事をしよう。今回は上手きそうな気がした。
213 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/19(金) 02:08:39.83
電車に乗り遅れた俺は仕方なく元来た道を辿って小さな駅舎に戻って来た。前後不覚に
なる程にしこたま飲み過ぎたのが災いした。明日は朝一で仕事の予約が入っているという
のに。何日も前から念押しされたずらす事の出来ない大切な予約だ。
途方に暮れて駅舎を見回す。終電が去った無人駅の構内には人影一つ残っていない。
淡く優しげな月明かりに照らされた一角にベンチを見つけてその端に腰を下ろす。
視界の端に影が一つ。今まで気がつかなかったが、髪の長い女がベンチの逆の端に浅
く腰掛けていた。
「お一人ですか?」、と声を掛ける。好奇心と酒の勢い、それだけだ。だが返事は返って
こない。特にそれを不快に思う事も無く、俺はそのまま黙り込んだ。女の方から懐かしい
香水の匂いがした。
しばらくして、女は思い立ったように立ち上がり俺の正面に立った。余りに深く長い髪に
覆われて表情を伺うことは出来ない。
「お願いが有るの」、とそう言って女はバッグから鋤挿みを取り出して俺の眼前に突き付
けた。「……髪を、切ってくれませんか?」
俺のシゴトは美容師だ。こんな偶然有るのだろうか? 不思議な気持ちが胸に湧く。そ
れを抑えながら鋏みを受け取って女に訊ねる。「……構いませんよ、どうします?」
「サイドは耳出して、短めに。前髪は分け目を入れて、パーマは……、ここじゃ無理だよ
ね、襟足にだけかけたかったんだけど」
女は淀みなく答え、俺は言われるままに鋏を入れる。「お待たせしました、いかがです?」、
具合を見ようと正面に回り込む。切り落とされた黒髪の奥に隠されていたその顔には、確
かにその面影が有った。「月乃……」、愛しい人の名前を呼ぶ。
「やっと気が付いた。……遅いよね、いっつもさ」、月乃は眉を顰めて微笑んだ。
「なのに、あんな時ばっかり私を置いて急いで逝っちゃって、酔っぱらって駅のホームで
さ……」、そうだ、俺は……。
格子窓の外から、青い蒼い弓なりの月が俺と月乃を優しく照らす。
「……沢山待ったよ、沢山探した。……私、すっかりオバサンになっちゃったね」
「ゴメン……」、と言って俺は月乃の身体を大事に引き寄せた。
消え入りそうな儚い笑顔。真夏の月夜を思わせる甘く酸っぱい香水の香り。
『ゴースト サマームーン』。真夏の夜に、三つの月。
電車に乗り遅れた俺は仕方なく元来た道を辿って小さな駅舎に戻って来た。前後不覚に
なる程にしこたま飲み過ぎたのが災いした。明日は朝一で仕事の予約が入っているという
のに。何日も前から念押しされた、ずらす事の出来ない大切な予約だ。
途方に暮れて駅舎を見回す。終電が去った無人駅の構内には人影一つ残っていない。
淡く優しげな月明かりに照らされた一角にベンチを見つけてその端に腰を下ろす。
視界の端に影が一つ。今まで気がつかなかったが、髪の長い女がベンチの逆の端に浅
く腰掛けていた。
「お一人ですか?」、と声を掛ける。好奇心と酒の勢い、それだけだ。だが返事は返って
こない。特にそれを不快に思う事も無く、俺はそのまま黙り込んだ。女の方から懐かしい
香水の匂いがした。
しばらくして、女は思い立ったように立ち上がり俺の正面に立った。余りに深く長い髪に
覆われて表情を伺うことは出来ない。
「お願いが有るの」、とそう言って女はバッグから鋤挿みを取り出して俺の眼前に突き付
けた。「……髪を、切ってくれませんか?」
俺のシゴトは美容師だ。こんな偶然有るのだろうか? 不思議な気持ちが胸に湧く。そ
れを抑えながら鋏を受け取って女に訊ねる。「……構いませんよ、どうします?」
「サイドは耳出して、短めに。前髪は分け目を入れて、パーマは……、ここじゃ無理だよ
ね、襟足にだけかけたかったんだけど」
女は淀みなく答え、俺は言われるままに鋏を入れる。「お待たせしました、いかがです?」、
具合を見ようと正面に回り込む。切り落とされた黒髪の奥に隠されていたその顔には、確
かにその面影が有った。「月乃……」、愛しい人の名前を呼ぶ。
「やっと気が付いた。……遅いよね、いっつもさ」、月乃は眉を顰めて微笑んだ。
「なのに、あんな時ばっかり私を置いて急いで逝っちゃって、酔っぱらって駅のホームで
さ……」、そうだ、俺は……。
格子窓の外から、青い蒼い弓なりの月が俺と月乃を優しく照らす。
「……沢山待ったよ、沢山探した。……私、すっかりオバサンになっちゃったね」
「ゴメン……」、と言って俺は月乃の身体を大事に引き寄せた。
消え入りそうな儚い笑顔。真夏の月夜を思わせる甘く酸っぱい香水の香り。
『ゴースト サマームーン』。真夏の夜に、三つの月。
電車に乗り遅れた俺は仕方なく元来た道を辿って小さな駅舎に戻って来た。前後不覚に
なる程にしこたま飲み過ぎたのが災いした。明日は朝一で仕事の予約が入っているという
のに。何日も前から念押しされた、ずらす事の出来ない大切な予約だ。
途方に暮れて駅舎を見回す。終電が去った無人駅の構内には人影一つ残っていない。
淡く優しげな月明かりに照らされた一角にベンチを見つけてその端に腰を下ろす。
視界の端に影が一つ。今まで気がつかなかったが、髪の長い女がベンチの逆の端に浅
く腰掛けていた。
「お一人ですか?」、と声を掛ける。好奇心と酒の勢い、それだけだ。だが返事は返って
こない。特にそれを不快に思う事も無く、俺はそのまま黙り込んだ。女の方から懐かしい
香水の匂いがした。
しばらくして、女は思い立ったように立ち上がり俺の正面に立った。余りに深く長い髪に
覆われて表情を伺うことは出来ない。
「お願いが有るの」、とそう言って女はバッグから鋤鋏を取り出して俺の眼前に突き付
けた。「……髪を、切ってくれませんか?」
俺のシゴトは美容師だ。こんな偶然有るのだろうか? 不思議な気持ちが胸に湧く。そ
れを抑えながら鋏を受け取って女に訊ねる。「……構いませんよ、どうします?」
「サイドは耳を出して、短めに。前髪は分け目を入れて、パーマは……、ここじゃ無理だよ
ね、襟足にだけかけたかったんだけど」
女は淀みなく答え、俺は言われるままに鋏を入れる。「お待たせしました、いかがです?」、
具合を見ようと正面に回り込む。切り落とされた黒髪の奥に隠されていたその顔には、確
かにその面影が有った。「月乃……」、愛しい人の名前を呼ぶ。
「やっと気が付いた。……遅いよね、いっつもさ」、月乃は眉を顰めて微笑んだ。
「なのに、あんな時ばっかり私を置いて急いで逝っちゃって、酔っぱらって駅のホームで
さ……」、そうだ、俺は……。
格子窓の外から、青い蒼い弓なりの月が俺と月乃を優しく照らす。
「……沢山待ったよ、沢山探した。……私、すっかりオバサンになっちゃったね」
「ゴメン……」、と言って俺は月乃の身体を大事に引き寄せた。
消え入りそうな儚い笑顔。真夏の月夜を思わせる甘く酸っぱい香水の香り。
『ゴースト サマームーン』。真夏の夜に、三つの月。
217 :
216:2013/07/19(金) 04:43:02.23
何度もすみません……
218 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/19(金) 07:35:49.48
219 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/19(金) 08:29:25.97
第二十三回ワイスレ杯のルール!
名無しの書き込みを必須とする!(名乗った場合は通常の評価に移行する!)
設定を活かした内容で一レスに収める!(目安は千文字程度、三十二行前後!) 一人による複数投稿も可!
通常の評価と区別する為に名前欄、もしくは本文に『第二十三回ワイスレ杯参加作品』と明記する!
ワイが参加作品と書き込む前に作者が作品を修正する行為は認める!
今回の設定!
酔いが回ったせいで主人公は終電に乗り遅れた! 仕方なく駅の周辺を歩いていると、一人の女性に出くわした!
見た目の齢は二十代の後半! ロングの黒髪で生気のない顔をしていた! 主人公が目の前を通っても関心を示さない!
気になった主人公は声を掛ける! すると、女性は口を開いて、「お願いがあるの」と持ち掛けた! その後の展開は如何に!
応募期間!
今から土曜日の日付が変わるまで! 上位の発表は投稿数に合わせて考える!
締め切った当日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!
締め切り迫る!(`・ω・´)
>>216はこの前初めて参加して入賞した人ぽいな
新鮮で瑞々しい詩のようなリズムの表現が似かよっている
>>214-216 何度も訂正するより多少のことには目をつぶった方がスレ的には心証がいいように思う
もちろん投稿する前に推敲をしっかりしての話だが
223 :
名無し物書き@推敲中?:2013/07/19(金) 12:01:27.58
>>206-
>>207 合わせて千文字程度なんだけどエラーでPCから書き込めず
携帯から2レスに分けたんですが1レスにしなきゃダメですか?
224 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/19(金) 12:14:49.35
>>223 千文字程度であったとしても、細々とした理由で弾かれることがある!
>設定を活かした内容で一レスに収める!
ルールとして明言しているので例外は認めない!(`・ω・´)
>>223 二つ合わせると2290バイト35行くらいあるので文字数的にもアウト
改行でやたらとバイト数くうよ。
32行まで、と決まってるだけ
1レスに収めることで文章力が養われるわけだ
いろいろやってるとお猿さんとか言われてムカつくしねw
230 :
第二十三回ワイスレ杯参加作品:2013/07/19(金) 21:44:20.91
夜が更けて、高架を渡る列車の騒音も静まってからしばらく経つ。
「ふー、いかんいかん!今日も飲みすぎたわい」
僧服を着た大柄な壮年の男が一人、静まりかえった商店街を千鳥足で歩いて行く。
かなりお酒を飲んでいるみたいだ。
「ん……」
男が、あたしの方を向いた。暗い道端に独り佇む、あたしの姿に気付いたらしい。
「こんな夜中まで……たった独りでここに……」
男は痛ましげな顔であたしに声をかけて来る。
仄暗い狭間の世界で身動きのできないあたしには、昼も夜も大した区別はないけれど。
「お願い、早く、むこうに行って……」
あたしは貌を上げ男を見つめ、どうにか口を開いて男に頼んだ。
「何を言う!ここで会ったのも何かの縁。憚り乍ら、愚僧が成仏を御手伝い致そう」
そう言って男は、数珠を握ってあたし向かって、
「喝!」
男の強烈な『念』が、あたしを打った。でも……そんな力ではあたしを覆う闇は晴れない。
「ばかな!愚僧の力が及ばぬとは!」
男が驚愕の声を上げる。
ざわざわざわ……突然、あたしの中で何かが蠢いた。
餌ダ……餌ダ……!
路地に伸びたあたしの影から、黒髪の間から、ブレザーの内から、闇色の線虫が無数に湧きだして、男の身体を絡め取る。
「物の怪!お主!そのような者に囚われて!」
男があたしを見つめて悲痛な声を上げる。でももう遅かった。
何万もの蟲達が、男の身体に食い込むと、瞬く間にその血を、肉を、じゅるじゅると吸い干していく。
ああ……あたしは誰にも聞こえない嗚咽を漏らす。
あたしの魂を囚えた魔は、口が奢っている。『力』を持ったヒトの血と魂しか好まないらしい。
あたしは男の干からびた残滓から顔を背ける。もうないあたしの瞳から、闇間に溶ける濁った涙。
この男も、あたしを見ることは出来ても、あたしを縛った魔を祓う程の力は無かった。
でも今はただ、待つしか無い。
いつか、本当に『力ある者』が現われて、あたしの魂を解放してくれるその時まで……
あたしは今日もこの闇に佇んで、あたしを『見つける』誰かを待っているのだ。
付き合えよという友達を振り切ったのに、終電に間に合わなかった。
戻って酔っ払いの中に混じって下らないゲームに参加しようか…と改札を出る。
ロータリーは若いやつらの姿が目立つ。そのなかで長髪の若い女は無表情でベンチに座っていた。はしゃぐ集団の中では生気のなさで浮いている。
派手な蛍光に光る髑髏マークがついたTシャツを着ているのも奇妙だった。
俺は彼女の前を通ってみたが予想通り無反応だったので俺は覚悟を決めてシャツを脱ぎ彼女と目を合せた。
彼女はやっとこちらを見て「お願い…」と話し始めた。
彼女のお願いは恋人の敵をとって欲しいとのことだった。
恋人の敵達はあるバーにいるらしく俺はそのバーの前にすでに来ている。
あとは敵をひそかに殺すだけだが。単身で挑んだ無謀さに舌打ちする。
そこに一人、煙草を吸いにバーから出てきたやつがいた。チャンスだ!
息を殺し、手を握りしめ、敵の背後をとった。背中に武器を押し付けBANG!と叫ぶ。
敵は派手に倒れてくれた。血だまりの中の非常口の案内図のような倒れ姿が清々しい。
嬉しくなり、友人に連絡する。「おい、敵討ちで一人やったぞ!そっちはどうだ?!」
興奮のあまり声が大きくなったらしい。
「敵襲!」という声がして複数人が店から飛び出してきて、BANG!俺は死んだ。
同じく倒れた友達と合流したのは天国設定の酒場だ。あっさり死にすぎ、とお互いに笑う。
この催しはとあるイベント屋が「大人のごっこ遊び」として始めたものだ。
今回はリアル敵討ちゲーム。指鉄砲で身体に触れてバン!といえば殺せる。
参加者は髑髏マークを目立つように服につけて参加する、というわけだ。
なかなか手がこんでいて、血糊にまみれてくれる劇団員野郎も参加していたりするのが楽しい。
イベント案内人のさっきの彼女も楽しそうに笑っている。
次回はもっと準備して参加しよう、と決意した。
最終電車の扉が閉まる。扉を思わず蹴った。
一瞬扉が開くような間があったが、期待した俺を馬鹿にするように出ていった。
仕方ない。繁華街へ向かうと、ベンチに長髪の若い女が横座りしていた。
いや、むしろ倒れこんでいるのか…
いきなり声をかけるのも躊躇われたがとりあえず近づく。
意識があれば身じろぐぐらいはするだろうと思ったのに女は動かない。
膝から脚にかけて防寒のためかストールがかかっていた。
「あの、大丈夫ですか?タクシー呼びます?ここで寝るのは危ないですよ」
女はゆらりと顔をあげた。調った顔立ち。
「…何かお手伝いすることあります?って聞いてんだけど」
無反応にイラつき始めたとき、「…靴…貸して…」とささやかれた。
はあ?俺が今履いてるほかほかの?どんなプレイだよ、と酔った頭で考える。
「ホーム降りるとき、ミュール飛んじゃったんだよ」
幼い口調で答える女に妙にゾクッとした。
この時間だ。ここは女の最寄駅だろう。 恩を売れば泊めてくれるかもしれん。
「そこのコンビニでビーサンくらいあるかもしれない。 見てこようか?」
女は頭を下に揺らしたので、コンビニにいそいそと向かった。
…が、帰ってきたら女は消えていた。くそが。
ビーサンをベンチにたたきつけ、タクシーで帰った。
翌朝、通勤途中に通りかかると、ビーサンが揃えて置かれているのに気がついた。
花もある。自殺現場か、おい。誰の悪乗りだよ。
片付けるべきか悩む俺の前の女子高生ズが「きゃー」と声をあげた。
「ミュールさんにビーサン供えたの誰だよ恐ッ」女子高生Sサイズ。
ミュール?ベンチじゃん?と女子高生Lサイズの疑問に俺も聞き耳を立てると
S曰く このベンチにはミュールを失くした足のない女が靴を貸せと現れるらしい、と。 「幽霊?頭が可哀相な人?」とLが問うが、詳細は定かでない、と。
靴を貸したら安心成仏するってやつー?いや、ビーサンは靴じゃねえしって祟られるかもよギャハハ、とさっき悲鳴をあげたくせに笑いながら去っていく。
俺は気づいた。
ビーサンから少し先。ベンチ下の汚れたストール。ストールの下にはネイルが光るミュールがあった。え、ネイル…?
233 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/19(金) 22:52:06.07
234 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/19(金) 22:53:35.76
三番乗り場から、電車が発車致します。閉まる扉にご注意下さい。
ん、あっちは来たのか。うーん、こっちもそろそろ来るころかな。
目蓋を上げて、目の前にある電車の扉が閉まる音を口笛で真似しながら、一人昇進の喜びに浸っていた。……目の前。待て、綺麗なお姉さん、じゃないアナウンスは何てった。三番乗り場――
俺は椅子から立ち上がっていた。心臓の鼓動がいつもより明らかに速い。一気に酔いが醒める。
明日も仕事だ。だが飲み終えた時間から察するに……いや待て、時刻表があるはずだ。暗い。それでもなんとか見つけ、携帯の時刻とそれを見合わせる。うなだれて後ろを振り向いてみる。何も無い。
辺りをぶらぶら歩きながらどうしようかと悩んでいた。バスはないし、タクシーは金がない。くそう、せめて家にタクシー代くらい置いてくれば。銀行も開いてないし。まてよ、コンビニATM。
田園地帯を歩いていると、向かい側に黒服の女性が立ち尽くしていた。
「どうかしましたか」
心配だったので話しかけてみると、彼女は一歩、二歩と後ずさりつつも顔をこちらに向けた。目だけは焦点が定まっておらず何処か別の場所を見つめている。
「実は白杖を落としてしまいまして……」
控えめな優しい声だ。良く見れば服も、黒ではなく紺色で落ち着いた雰囲気を引き出している。
そういうことか。何処か生気のない表情も立ち尽くしている理由も合点が行った。
「それは大変ですね。どこ……どのくらい前に落とされたのですか。あるいはどこにいるときまでは持っていたかなど教えていただければお探しいたしますよ」
しかし、白杖を落とすなんてそそっかしい人だ。
「ありがとうございます。ですがその、あれから時間もたっていますので。非常に厚かましいお願いで申し訳ないのですが、家まで送っていただけないでしょうか」
嬉しい提案だった。断る理由は何もない。禍転じて福となすとでもいうべきか。終電に乗り遅れたことから始まる恋もあるかもしれない。本当に最近は付いている。
「ええ、構いませんよ。白杖を落として、歩くこともままならない方を放って置くなんてことはできません」
「ありがとうございます。私の家はこの道を真っ直ぐ下に行って、真っ直ぐ行ったところなんです」
違和感を覚えた。彼女の顔を見ると両目は俺をしっかり捕らえ、不気味に微笑んで、いた――
236 :
235:2013/07/19(金) 23:36:38.88
『第二十三回ワイスレ杯参加作品』
連投申し訳ないです
237 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/19(金) 23:55:18.48
我山に向かひて目を開ぐ。わが助けはいずこより来たるか。
ちょっと格好をつけてみたが、山じゃねえ。
「本日の運行は終了しました」の表示に向かってました。
山は反対、あちらにございます。いやあ見事な山ですねー。
放心している間に駅員の姿はない、というかそもそも無人駅なわけで。
ふざけている場合じゃない。冗談じゃない。
活路を見出そうとしても、一人。改札を出ても一人…いや、一人じゃなかった。
同じく電車に放置プレイされたのか、生気なく佇んでいる長髪女性。
いやあ奇遇ですね、ぼくもですよ、と気さくに声をかけても超無視された。
再度挑戦してみよっかな。だって暗闇超怖い。ぼく男の子だもん。
そう思っていると、女が口を開いた。
「時は来た!」
あ、この人の方が超怖い。ぼくは空気ですよという気配をまとったが遅かった。
「ときに、そこの男に頼みがある」と僕を向いておっしゃる。
「なんでしょう?」と聞くと、「山へゆけ」とのこと。端的なご指示、さすがです。
なんでも、山が危ないらしい。
でも山の神は女だから、女を嫌うから女は山の神域には入れないらしい。
だから男の俺がいけ、と。
時が来た、とか待つ間に準備しておけよと思う。危機管理がなってない。
危ないってナニガデスカ?と一応尋ねたら、まだ言えん、と。
どこまでも悠長なやつ。
「お断りします。ちょっと忙しいんで。」とNOの言える日本人として断った。
だがしかし、「地図と懐中電灯はここだ」と強引に手につかまされる。
「お前を信じてる」と力強く改札前の山への登り口、参道前で押し出された。
会って数分の信頼関係。ここは逃げよう。
そう思ったのに足が止まらない。え、ちょ待てよ。自動制御みたいに進む。なんだこれ。
気が付いたら自宅だった。
目の前には作りかけのジオラマ。
居眠りしてた間に、山がちょっと崩れかけてた、という話。
我山に向かひて目を開ぐ。わが助けはいずこより来たるか。
ちょっと格好をつけてみたが、山じゃねえ。
「本日の運行は終了しました」の表示に向かってました。
山は反対、あちらにございます。いやあ見事な山ですねー。
放心している間に駅員の姿はない、というかそもそも無人駅なわけで。
ふざけている場合じゃない。冗談じゃない。
活路を見出そうとしても、一人。改札を出ても一人…いや、一人じゃなかった。
同じく電車に放置プレイされたのか、生気なく佇んでいる長髪女性。
いやあ奇遇ですね、ぼくもですよ、と気さくに声をかけても超無視された。
再度挑戦してみよっかな。だって暗闇超怖い。ぼく男の子だもん。
そう思っていると、女が口を開いた。
「時は来た!」
あ、この人の方が超怖い。ぼくは空気ですよという気配をまとったが遅かった。
「ときに、そこの男に頼みがある」と僕を向いておっしゃる。
「なんでしょう?」と聞くと、「山へゆけ」とのこと。端的なご指示、さすがです。
なんでも、山が危ないらしい。
でも山の神は女だから、女を嫌うから女は山の神域には入れないらしい。
だから男の俺がいけ、と。
時が来た、とか待つ間に準備しておけよと思う。危機管理がなってない。
危ないってナニガデスカ?と一応尋ねたら、まだ言えん、と。
どこまでも悠長なやつ。
「お断りします。ちょっと忙しいんで。」とNOの言える日本人として断った。
だがしかし、「地図と懐中電灯はここだ」と強引に手につかまされる。
「お前を信じてる」と力強く改札前の山への登り口、参道前で押し出された。
会って数分の信頼関係。ここは逃げよう。
そう思ったのに足が止まらない。え、ちょ待てよ。自動制御みたいに進む。なんだこれ。
気が付いたら自宅だった。
目の前には作りかけのジオラマ。酒瓶も散乱してた。
居眠りしてた間に、山がちょっと崩れかけてた、という話。
闇間ってどういう意味?
調べても出てこない
241 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 03:47:40.14
>>242 ミュールを履いた足先ごと電車事故で吹っ飛んだ
ベンチ下にあるのはその足先(だったもの)が詰まったミュール
おかしいと思ったんだ。
日付も変わって無いのに、駅舎は薄暗く静まり返っていた。急な転勤から1ヶ月、連日の飲み会にタクシー代を節約しようとした俺の目論見は脆くも崩れ去った。終電が十時半なんて、何て田舎だ畜生め。
ドアを開けて待つタクシーを尻目に、俺は歩いて帰る事を選んだ。四十三歳、独身貴族木崎は、まだまだ若いのだ! 人気のない駅舎の裏を、鼻歌交じりに歩き始めた。
俺は出世とは無縁だった。目立った才能も向上心も、上手く立ち回る術も無い。良くも悪くも目立たない日常を送っていたのだが、ある日ひらりと一枚辞令を受けた。
新しい勤務先は田舎の小さな研究所、役職は所長だった。
部下は三人、人懐っこい大崎は飲み会幹事役。古株の丸岡は研究費流用の遣り繰りに長けた会計係。紅一点の石原は不美人だが明るくて気さくな酒豪。
悪くない新天地だった。出世もポストも望んでいなかったが、手に入れてみると存外、悪くない。
時計屋の角を曲がった所で、消火栓の側に寄り添うように立つ人影があった。夜目にも艶やかな長い黒髪、ダークスーツに包まれたほっそりした身体、些か顔色の悪い白い細面の若い女が、何かを探すように辺りを見回している。田舎にしては綺麗な子だった。
酔いも手伝って、無遠慮に舐めるように観察したが、彼女は少しも気づかない。
そのまま通り過ぎ、思い直して踵を返す。
「大丈夫ですか? 何かお困りですか」
女はびっくりしたように振り返った。大きな瞳には輝きは無かったが、俺は彼女に例えようもない魅力を感じていた。
女はもじもじしながら俯いた。さらりと流れる髪から、花の香りが漂っていた。外見も仕草も声も、申し分ない可憐さだ。
「お願いがあるんです」
その願いが何であれ、望みを叶えてあげる準備は出来ていた。
モニターを覗いていた大崎が、パチンと手の平を合わせた。
「成功!」
「静かにして」
石原が顔をしかめ、大崎の椅子を蹴る。
モニターに映し出されているのは、マネキンに話し掛けている中年男木崎の姿だった。赤らんだ顔は楽しそうで、幸せそうですらある。
モニターの中で、被験者ナンバー003はマネキンの手を握った。ぐらりと倒れるマネキンを、騎士のように抱きかかえた。
石原と大崎は、白衣の丸岡を振り仰いだ。丸岡は表情を緩めない。実験はまだ始まったばかりなのだ。
思ったより集まりがよくてよかった!
246 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 13:00:56.32
247 :
第二十三回ワイスレ杯参加作品:2013/07/20(土) 13:51:03.76
久々に息子や孫達の顔を見る事ができて嬉しかった。
おまけに、未だにしぶとく生きている級友たちとの酒席も楽しくて、気がつけば終電を逃してしまった。
仕方ない、タクシーを拾うとしよう。
そう思って夜の駅前の『乗り場』を目指して歩いていると……
女性が一人、道端にポツリ。
まだ若い。長い黒髪を夜風になびかせて、呆然とした表情で空を仰いでいる。
「お嬢さん、どうかしましたか?」
私が声をかけると、、
「あの……お願いが……」
そう言いかけて、モジモジとこちらを窺っている。
ははん。彼女も乗り遅れたクチらしい。
「いいですよ。相乗りで帰りましょう。『家』は一緒ですからな」
私は快く応じる。いつもより多めに路金を持ってきておいてよかった。
タクシーはすぐに見つかった。
私と彼女を背中に乗せて、ふわりと空を舞う白鵲。
とろりとした闇の立ち込めた彼岸の夜の事だ。
248 :
第二十三回ワイスレ杯参加作品【訂正】:2013/07/20(土) 13:52:21.82
久々に息子や孫達の顔を見る事ができて嬉しかった。
おまけに、未だにしぶとく生きている級友たちとの酒席も楽しくて、気がつけば終電を逃してしまった。
仕方ない、タクシーを拾うとしよう。
そう思って夜の駅前の『乗り場』を目指して歩いていると……
女性が一人、道端にポツリ。
まだ若い。長い黒髪を夜風になびかせて、呆然とした表情で空を仰いでいる。
「お嬢さん、どうかしましたか?」
私が声をかけると、
「あの……お願いが……」
そう言いかけて、モジモジとこちらを窺っている。
ははん。彼女も乗り遅れたクチらしい。
「いいですよ。相乗りで帰りましょう。『家』は一緒ですからな」
私は快く応じる。いつもより多めに路金を持ってきておいてよかった。
タクシーはすぐに見つかった。
私と彼女を背中に乗せて、ふわりと空を舞う白鵲。
とろりとした闇の立ち込めた彼岸の夜の事だ。
249 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 14:14:09.12
最期の電車が出ていく音が聞こえた。
夜の街で酒を飲んでいた。
お気に入りのキャバ嬢を口説くことに夢中になっていたのだ。あいつはしまりが良さそうだから、と下卑た理由で金を与えたがホテルに行く気はなさそうだった。だったら、媚びた態度をとるな、売春婦が、と声を荒げた。
店を追い出され、駅へ向かったが、一足遅かった。
「……女風情が、俺から金をむしり取りやがって」
ついていない。すべて、あの女のせいだ。俺は鬱々と毒づき、街へ戻った。夜のとばりが落ちて久しいというのに、街は人があふれ、薄着の女たちが意味ありげな視線を送っている。
女か……。俺が口説いていた女だけでなく、全ての女が卑しく見える。男の金を盗もうときわどいところまで見せつけてくる。けれど最後まではいかない。くだらない生き物だ。
人ごみが嫌になり、ビルの間の細い路地に入る。うす暗い場所だ。
どんっと何かにぶつかった。まずい。頭の軽い若者とトラブルはごめんだ。
「すみませ――」
謝罪の言葉が口をついて出てきそうになったが、――やめた。痩せて頬骨が出ている陰気そうな女だった。俺はそのまま進もうとしたが、女が声をかけてきた。
「ねえ、お願いがあるんだ……」
俺は顔をしかめて、嫌そうに女を見つめた。女は妙に見開いた眼で俺を見つめている。口元には笑みを浮かべ、口の端から粘った唾液がこぼれていた。気味が悪い女だ。
「急いでいるんだ。千円でもお前とはごめんだな」
売春婦だろう。相手にする必要はない。しかし、女は俺の両手を力強くつかみ、ケタケタと笑い声をあげた。
「……違うよ、私さ、あんたに生んでほしいんだ……」
その言葉を聞き、俺は嫌悪と不快から女の顔につばを吐き捨てた。
「誰がお前の股に突っ込むかよ!」
女は狂人のように高く笑い、俺の手を離さない。
「手を離せ! 淫売が!」
「生んでくれよ、私の子供――」
女の力が緩んだ瞬間、手を振り上げ、女を殴りつけた。女は枯れ枝のように吹っ飛び、無様にビル壁にぶち当たった。俺は走りだし、しばらくして後ろを振り返ったが、女は闇に溶け込んだかのように見当たらなかった。
あれから数日。俺は体調を崩していた。
ひどい胸やけがし、急に出てきた腹はときおり意志を持っているかのように動く。馬鹿らしいが、これでは、まるで――。
終電の発車を知らせる音楽が鳴り響く中、全速力でホームに駆け込む。無駄に明るい車内が見えて……だが無情にもドアは鼻先で閉まり、俺は叫びながら動き出す電車の窓を叩いた。スマホを弄っていた大学生風が、チラッとこちらを見て、直ぐに視線を落とす。
不幸にも取り残された草臥れサラリーマンを気に掛けるものは誰もいないようだった。
くそう。駅員の奴も完無視ときた。少しは気の毒だと思えよ、馬鹿。てゆうか終電だぞ。一分どころか数秒だ、駆け上がる俺に気づいているなら、発車を遅らせるベルを鳴らすとか、そういう心遣いがあって然るべきじゃないのかと。
泣きたくなるような怒りを胸に、薄っぺらな革靴を引き摺りながら俺は歩き始めた。
馬鹿笑いをする若者たちの集団とすれ違う。くそう。俺は仕事で終電逃しだぞ。死ねよガキ。わざと肩をぶつけると、若者はちょっとよろめいた。車のブレーキ音が聞こえたが気にしない。
くそう。ムカつく。
行く手に見える眩い光はコンビニの灯りだ。だが俺は立ち止まる。危険信号が鳴っていた。近付くのはマズイ。
店の前に立っているのは若い女だった。二十代後半だろうか? 真っ直ぐな黒髪を腰まで伸ばし、飾り気のない白いワンピースを着ている。すっぴん美人と言えなくもない顔立ちだが、まるで幽霊のように生気がない。
不吉なモノを感じつつ、そおっと女に近づく。女の視線は俺を完スルーしていた。
ムカムカの虫が胸中を這い回る。
ああ、そうですか、また無視ですか。良いんですよ、どうせ俺なんて虫螻同然、居ても居なくても誰も困りはしない。
バチバチと音を立てて街灯が点滅した。
「出た」
相変わらず俺を無視して、女が呟いた。俺は強引に女の前に立つ。それでも女は俺を見ようとしなかった。
くそう。死ね。
腹が立って、俺は女の腕を掴む。相変わらず、不吉な感じに苛まれていたが、とことん俺を無視する女が許せなかったのだ。遂に女は俺を見た。
「お願い、繰り返さないで」
その頬に赤みがさす。瞬く間に宿った生気が、怒りに狂う俺を圧倒する。危険を報せる警告音が、狂ったみたいに鳴り響いていた。
「成仏なさい」
いやまて!
俺は叫びながら両手を見た。いや、左腕! 無い! ボロボロのスーツと飛び出した膝の骨。
ああ……そうか、俺は……
女が印を結ぶのが見えた。
「悪霊退散!」
・男が幽霊
・女が幽霊
・両方幽霊
・両方生きてる
あと何か……何か打つ手は!ヽ(`Д´)ノ
253 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 14:48:08.87
ワイは酒に酔った主人公が好きなのか?
255 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 15:06:15.89
ワイの人物像の一端!(`・ω・´)
256 :
第二十三回ワイスレ杯参加作品:2013/07/20(土) 15:28:39.03
「ぐお〜待ってくれ〜〜!」
人魂のライトを灯した地獄列車のドアが、俺の鼻先で無情に閉じた。
軋んだ音を上げて劫火を纏いながら発車する列車を呆然と見送る俺。
獄宿三丁目の安酒場で骨酒を呷りすぎて、気がつけばこんな時間だった。
「まずい!こんな時間に、ここにいたら……」
俺はビクビクしながら人気の無い暗い路地を見渡す。
14年前に地上で起こった『あれ』以来、地獄はすっかり様変わりしてしまった。
60億の人間達が一挙にここに押し寄せて(天国に行ける奴など誰もいなかったのだ)地獄を占拠して、自分達のいいように作り変えてしまったのだ。
そんなわけで俺ら鬼どもは今ではすっかりマイノリティ。
職にもあぶれて、凶暴な亡者どもの顔色を窺う毎日。酒でも飲まねばやってられない。
……ふと、俺は道端に佇む影に気付いた。
女だった。長い髪、黒い外套、白い肌、真っ赤な唇。
女が、ゆらりと俺に寄って来て、ニタリと笑って……
「ステーキィ!ハンバーグゥ!牛丼肉増しぃいいいい!」
懐からナイフを取り出しながら、俺に噛みついてきた!
まずい!餓鬼だ!俺は悲鳴をあげる。
こないだも仲間が食われたばかりなのだ。
泣く子も黙る牛頭大王の俺が何でこんな目に……!
「もう地獄はいやだー!」
両手にナイフとフォークを手にして襲ってくる女から、俺は泣きながら逃げ出した。
これはけっこう集まりそうだ
黒とうのとうが出ないな
黒服という意味でいいよね?
コートのこと
260 :
第二十三回ワイスレ杯参加作品【訂正】:2013/07/20(土) 15:42:36.51
「ぐお〜待ってくれ〜〜!」
人魂のライトを灯した地獄列車のドアが、俺の鼻先で無情に閉じた。
軋んだ音を上げて劫火を纏いながら発車する列車を呆然と見送る俺。
獄宿三丁目の安酒場で骨酒を呷りすぎて、気がつけばこんな時間だった。
「まずい!こんな時間に、ここにいたら……」
俺はビクビクしながら人気の無い暗い路地を見渡す。
14年前に地上で起こった『あれ』以来、地獄はすっかり様変わりしてしまった。
60億の人間達が一挙にここに押し寄せて(天国に行ける奴など誰もいなかったのだ)地獄を占拠して、自分達のいいように作り変えてしまったのだ。
そんなわけで俺ら鬼どもは今ではすっかりマイノリティ。
職にもあぶれて、凶暴な亡者どもの顔色を窺う毎日。酒でも飲まねばやってられない。
……ふと、俺は道端に佇む影に気付いた。
女だった。長い髪、黒い外套、白い肌、真っ赤な唇。
女が、ゆらりと俺に寄って来て、ニタリと笑って……
「お願い……食べさせて!」
そう言うなり、
「ステーキィ!ハンバーグゥ!牛丼肉増しぃいいいい!」
懐からナイフを取り出しながら、俺に噛みついてきた!
まずい!餓鬼だ!俺は悲鳴をあげる。
こないだも仲間が食われたばかりなのだ。
泣く子も黙る牛頭大王の俺が何でこんな目に……!
「もう地獄はいやだー!」
両手にナイフとフォークを手にして襲ってくる女から、俺は泣きながら逃げ出した。
261 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 15:46:09.03
駅前の明かりが川面に揺れる。
終電まで酒を過ごし、私は橋の向こうのタクシー乗り場に向かっていた。
微かに音をたててゆく川は艶やかにうねる黒い髪のようだ。
ふと目をあげると橋に若い女がいた。
川面の明かりが反射してわかる顔立ちは端正で人形じみている。
生気のなさもまた人形らしく見せるのだろう。
突如静寂を破る音がした。私の携帯だ。
思わず「すみません」と謝ったが彼女は変わらず川を眺め続けている。
おそらく今は真夜中になった頃だろう。
明日の予定を自分宛てに出したメールが届いたのだから。
明日のことを考えなければと思うがしかし、今は美しい彼女から離れがたかった。
彼女の長い髪が川からの風で揺れる。街明かりが髪に映る。
何がきっかけか、彼女がこちらを向いた。
「お願いがあるんです」と彼女が笑う。印象が変わる。
「この川は海に繋がってるかな」ときかれた。
「もちろん繋がってるよ」と答えると
「えいっ」と可愛らしい気合いとともに彼女は川に何か投げた。
何を投げたかきいてよいものかためらっていると
「魚を投げました」と彼女はあっさり教えてくれた。
帰宅したら飼っていた海水魚が死んでいたらしい。
水の生き物を土に埋めるのってなんか嫌でしょ?とのことだ。
じっと川を見ていたのは流れの速さを見ていたらしい。
どうせなら海までいく水に魚の一部でも混じることを期待して。
私に尋ねたのは勢いづけるための確認だったそうだ。
身投げでもするのかと思ってたよ、と言うと彼女は声をあげて笑った。
263 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 15:59:42.73
僕はビールを片手に人気のなくなったホームのベンチに座り、最終電車が闇に消えていくのを眺めていた。
その僕の前を生気ない女がすうっと通り過ぎた。迷うことなく、僕は誘うようになびく長い黒髪のあとを追った。
女は駅から離れ、明かりのない路地をいくつか曲がると、頃合いを見計らったように振り返って「お願いがあるの」と言った。
それは、男が自分のあとをついてくるのは至極当たり前という態度だった。
美人を表す最上級の言葉は何だろう。女と向き合った僕はそんなことを考えた。女は壮絶な美人だった。
「二万円ほど貸して頂けませんか」という女の言葉に、ああそういうことかと安ホテルの看板を見上げながら僕は合点した。
僕の趣味は殺しだ。ときどきこうやって見知らぬ駅でビールを飲みながら終電を待ち、乗り損ねた女をおもちゃにしている。
「君なら女優かモデルで楽に稼げたろうに」風呂の中で裸の女の首を絞めながら僕がそう言うと、女は幸せそうに微笑んだ。
それがあまりに美しくて、僕の手から力が抜けた。
「いつかこんなふうに男に殺されるのがあたしの本当の願い。ようやく出会えたわ」と女が言った。
「あたしにはこれまで友だちが一人も出来なかった。みんなあたしを避けるの。男も女もみんな。
女の子からのイジメは酷かったし、男の子はとても私に近寄り難いそうよ。でも、こっそりついてくる人は大勢いるのに」
「僕のようにね」
「どこへ行くのも何をするのもお一人様。他人はあたしを無遠慮に見るのが当然の権利と思っているのね。
レストランに行くと目立つ席に座らされ、ひとりの食事が終わるまでどんな男が現れるのかと好奇心に晒され、
会計のときは財布の中身まで覗かれるのよ。美人はいくら持ってるのか気になるのね」
「君から目を離すほうが難しい」
「それであたしは思ったの。こんな人生になったのもあたしをこんなふうに産んだ両親のせいだって。
ふたりとも平凡で善良な人たちよ。たぶん自慢にも感じてるでしょうね。
だから場末のラブホテルで裸のまま殺されているところをテレビで見せたかったの。
あなたたちの娘はこんな女だったのよって」
「結婚してくれないか」と僕が言うと、女は少し目を伏せて「いいわ」と言った。
「あなたのようなクズと結婚するのも両親への仕返しとしては面白そうね」女はとてつもなく美しく笑った。
いくつか拾い読みしただけでまだ全部は読んでないけど主人公は男ばっかりだな。
設定からすると酒豪の婆さんとかでもいいはずなのに。
酒に酔う。電車はない。
だから俺は駅前をうろついている。
建物の陰に揺れている女がいた。
生気のない女。髪は長い。
おい、と声をかけた。
反応はない。
おい、と声をかけた。
やはり沈黙が返る。
ならば去るまでだ、と踵を返した瞬間、女が声を発した。
お願い、と。
女は男に逃げられた。
一緒に暮らした家に入れずにいる。
金もない。
これは現実ではない、来月には花嫁だったはずだ。
女は現実を拒絶した。
しかし夜は更け、人はいなくなる。
現実に帰る時間がきたのだ。
端的に言えば俺に金を出せ、という話だ。
よしわかった、いくら出せばいい?ときけば一万円と。
諭吉を一人、女に差し出す。
女は諭吉で満足した。
揺れて女は笑った。
泣いて女は走った。
生きている女だった。
俺は酔っている。
酔っていないときなどない。
電車などなくていい。
帰りたい場所などない。
帰らなければならない場所はある。
酒が醒めれば俺も帰る現実が待っている。
作品がワンパターンだな
>>265 おばあちゃんが終電を使う不自然さをなんとかできる設定って難しいわー
269 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 17:15:52.63
彩佳は、仕事においてもプライベートにおいても、わたしの大切なパートナーだった。
わたしが、小物類の輸入会社を興したのは四年前で、小さな事務所一室ですべては始まった。
やがてインターネット販売が軌道に乗ると、ビルのワンフロアーを貸し切る規模にまで事業も拡大した。
彩佳が秘書として入社してきたのは、そんな頃だ。几帳面で礼儀正しく、仕草に愛嬌のある可愛い女性だった。
そんな彼女と一緒に暮らすようになったのは自然な成りゆきであった。
「一緒にいた人は誰?」
あれほど怒りをあらわにした彩佳を見たのはそれが初めてだった。
「ふたりでホテルへ入っていくのをこの目で見たのよ」
身に覚えのないことだったが、わたしは寝室を追い出され、その夜はソファーで寝ることになった。
「社長。昨日の夜、地下鉄の駅で見かけてましたよ」社員のひとりにそう言われて驚いた。
わたしはここ数年、地下鉄に乗ったことがない。彩佳の車か、そうでない場合はタクシーを利用していたからだ。
彩佳が会社を辞め、部屋を出ていった。
再び、わたしが他の相手とホテルへいったと言うのである。
しかも、その時にはわたし自身が彩佳に振り向いて微笑んでみせたのだと言う。
わたしには訳がわからなかった。ただ、絶望的な喪失感に涙するしかなかった。
ひとりでやけ酒などわたしらしくもないが、酔わずにいられなかった。
バーを出ての帰路、駅前の公園で吐き気を催し、公衆トイレの横にある水飲み場で思いっきり嘔吐した。
ハンカチを取りだす際に、うっかり財布を流しの縁に置いたのがいけなかった。
見知らぬ男の手がわたしの財布を鷲掴みにするのが目の端に見えた。
わたしと同じ色のスーツを着、わたしと同じくらいの背丈で、同じくらいの肩幅の痩身な男だった。
「そのおろこを……」酔いで呂律がまわらず、足許もおぼつかず、男を見失ってしまった。
終電も出てしまった。お金もなく途方に暮れていた。
駅前のバスターミナルのベンチのひとつに髪の長い女が座っている。一旦通り過ぎたが、見覚えのある風貌に心がざわめいた。
引き返して女の肩に手をかけた。女が顔を上げた。その顔は、わたしだった。
ドッペンゲンガーを見た者は……
「お願い、死にたくない」耳元で聞こえるその声は、わたし自身のものだった。
271 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 17:30:09.98
273 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 17:35:53.88
俺のは優勝できる?(´・ω・`)
バレたかw
ダサw
今回の設定の元ネタになったワイの体験というのは明日教えてもらえるの?
せっかくならワイスレ杯参加作品と同じ形式で書かれた文章で読みたい。
せやな
一人で夜遅く外で酒を飲むなんて普段はしない。
終電がなくなったと気づいても危機感は麻痺している。
閉店だと追い出されて駅前を歩いていた。
あ、同じくらいの女のコがいる。通りすぎてから気づいた。
仲間がいる、と酔っ払いの認識はおかしいけど嬉しくて引き返して声をかけた。
「何してんのー?」
彼女は生気なくぼうっとしていたが「ねえ、ねえ」と再び言えば
びくっと身体を揺らして私を見てくれた。
「彼氏いる?」ここは確認すべーし。今は彼氏持ちとは会話したくない。
彼女は「いない」と言って「あなたは?」と会話を続けてくれた。
「さっき、フラれてさあ、ヤケ酒ってたの」と言うと「私も!」と。おお同士よ!!
さらに彼女は続ける。「お願いなんだけど、」はいはい、ききましょー?
「私と今から料理して欲しい!」って。
彼女は彼氏を派遣女に取られたらしい。
「肉じゃがなんてカレーが作れたらできるんだよバーカ!」と彼女。
大いに同意する。「甘味と醤油で煮れば煮物はできるんだよバーカ!」
彼女の家で今料理を作っている。
派遣女がいる彼氏宅に朝ご飯デリバリーしてリベンジすんだって。
翌朝。大量の茶色すぎる弁当がテーブルにあった。
肉じゃが。煮魚。おでん。しょうが焼き。あさりの佃煮。煮豆。煮びたし。かやくご飯。
おお、砂糖とみりん、醤油のバリエーションすごい。
「行ってくる」と彼女は出かけていった。
たぶん決定的に振られるだろうな、と笑顔で送り出した。
自動販売機に小銭を入れると、レモンとハチミツ入りのドリンクを選んでボタンを押した。
最近は便利だよね。こんな深夜にも飲み物が買えるんだから。
終電を過ぎてシャッターが降りた駅前にあるベンチに腰掛けて、糖分水分ビタミンCを補給する。
あー。もう年だよね。こんな量で悪酔いするなんて私らしくもない。
タクシー乗り場には終電を逃した人を狙った白タクシーが集まっている。しかし、酔いが覚めてもアレで帰るかは迷う所だ。
飲み終わりのペットボトルを捨てようかと腰をあげると、自動販売機の私とは反対側に女性が腰かけているのが見えた。
あらあら。大丈夫かね。まだ年若い娘さんがこんな時間に。私みたいなお婆ちゃんと違うんだから危なくはないかね。
捨てにいったついでに女性に声を掛けてみる。
「今晩は娘さん」
娘さんは身動ぎもせず、どこか虚ろな表情でうつ向いたままだ。
「どうかしたの?」
少し覗きこむようにして肩に手を置くと、娘さんはビクリと跳ね上がった。
そして、覗きこんでいる私がお婆さんだと認識すると、その疲労の見てとれる両の目からハラハラと涙を流した。
謝りながらしゃくりあげる娘さんの隣に座り、背を撫でてやる。見れば頬は痩け、所々にアザがあった。見捨てられないなと思い、声をかけ続けた。
「良いのよ。オバアチャンは暇ですからね」
しばらく泣いてようやく少し落ち着いた娘さんは、私を見上げて言う、
「お願いが、あるの……私の話、聞いてくれませんか?」
私は優しく笑って頷いてみせる。
それから私は遠い親戚の娘と一緒に暮らし始めた。
嘘をついてるとは思わないわ。私にも覚えがあるもの。
286 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 19:55:21.92
もう一年になるのね。
飲み過ぎて、右足のヒールも折れ、終電に間に合わなかった私は、無垢なアナタと出会った。
ホームのベンチに座るアナタは、とても美しかった。思わず見惚れた私に気付かず、アナタは虚空を睨んでいたよね。艶やかな黒髪のアナタは、その虚ろな眼差しと端麗な容姿も相まって、まるで人形のようだった。
私は、アナタに恋をした。
ーーお願い、助けて欲しいの。
アナタの声は震えていた。綺麗で可愛いアナタは、禄でもない男に苦しめられていた。
カラオケボックスで一曲も歌わないまま、私はアナタと語り明かした。女同士だもの。喜びも悲しみも自分の事のように理解し合えた。
だから私は古びたアパートに行った。キッチンからナイフを持ち出した。敷きっぱなしの布団の上で仰向けになっている化け物を、何度も何度も突き刺した。
何度も、何度も。
無垢なアナタは第一容疑者。でも、アリバイは完璧よ。私? 私とアナタには何の繋がりも無いもの。全然、平気だったわ。
毎週末、私たちは終電後のホームで、ベンチの端と端に座って会った。離れていても、心は繋がっている。体を求めない同性同士の関係って、汚らわしい男どもには決して分からないわ。心を求め合い、深いところで繋がる幸せなんて、分かるわけが無い。
私たちは待った。警察がアナタの周りから永遠に去る時を。
「刑事さん、信じてないわね」
小柄で地味な女は、糸切り歯を見せた。
依頼されてもいない、報酬も受けていない殺人者。きっとあの魅力的な女に、夫の保険金で悠々自適に暮らすあの悪女に利用されているだけなのだ。
刑事は殺人者に同情的だった。犯した罪からは救えないが、悪女からは救ってやりたいと懸命だった。
「彼女に今、オトコ……恋人なんていないでしょ?」
確かにそうだ。それどころか、友人も親類もなく、一年間マークして辿り着いたのはこの女だけだった。
だがまさか、そんな事あるわけがない。いずれ彼女は裏切られる。必ず、裏切られる。あの悪女には、どこかに必ず男が居るはずだ。
女の犯罪の影には、必ず男がいる。
「オトコには分からないわ」
刑期を終えた殺人者が、夫を失い一人で暮らす女の元に転がり込んだ。
刑事は信じられなかった。
地味で小柄な女は、あの時と同じように糸切り歯をみせた。
288 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 23:47:03.73
酒を煽っていたせいで終電に乗り遅れ、夜道を歩きながらどうしたものかと思案していると、トコトコと歩いている猫を見つけた。
気になって跡をつけると、道端で佇んでいる女性の足元をするりと通り抜けどこかへ行ってしまった。
猫はいなくなり、その場には俺と女性だけが残される。なんだか気まずいので彼女に話しかける。彼女はベルベットのように艶やかな黒髪が印象的だった。
「あれはあんたの猫じゃないよな、いかにもノラって感じだった」
それに対して返ってきた言葉は予想外のものだった。
「お願いがあります。猫を探してるんです。手伝ってください」
「猫ってあんたの家の猫がいなくなったのか?」
コクリと頷く彼女。
「猫はふらりといなくなるものなんだよ。探すなんて無粋だぜ」
「違うんです、まだ生まれたばかりの子なんです。あの子は一人でなんて生きていけない。烏に食べられてしまうかもしれない」
彼女は今にも死んでしまいそうな真っ青な顔をして、ぷるぷると体を震わせながら搾り出すような声で言った。
「あんたそんな子猫をほったらかしにして何してたんだよ。ペットだって生きてるんだぞ。人間のおもちゃじゃないんだ。自分の子供と同じくらい大切にできないなら飼ったりするなよ」
俺は昔のことを思い出し、感情的になってしまう。
子供のころ、猫を飼っていた。名前はニャン次郎だ。だけれど、ニャン次郎は俺の不注意で死んでしまった。それ以来猫は飼っていない。命に対して責任を持つことなんて誰にも出来ない。ペットを飼っているヤツなんていうのは総じてクソだ。
彼女に手を貸すのは癪だったが子猫に罪はない。子猫の特徴を聞き出して夜の街へ駆け出した。
夜明けも近くなった頃、川辺で毛玉のように丸くなっている子猫を見つけた。そこで彼女の連絡先も聞いてないことに気づく。仕方がないので最初に彼女に会った場所へ向かった。
彼女が立っていた場所、そこに何か黒い色をしたモップの先のようなものが転がっている。薄暗くてそれが何なのかはよく分からない。
その時、街の影から太陽が顔を覗かせ、光が差し込み、辺りがが明るくなり始めた。
それは美しい猫だった。黒く艶のあるふさふさとした毛並みで体を覆われている。
しかしよく見るとその毛並みはところどころ赤く染まっていた。猫はもう動かない。
腕の中では子猫がみゃあみゃあと鳴いている。
290 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 23:51:03.48
「が」が多かった、ぎゃふん
292 :
第二十三回ワイスレ杯参加作品:2013/07/20(土) 23:55:56.94
「な……なんであいつがここに居るのよ!」
夜半も回り終電もなくなった聖ヶ丘駅前アーケードの一角で、ラーメン屋の行列に並んだエナは愕然とした。
赤提灯の暖簾をくぐってこっちに向かって歩いてくるのは、学園の生活指導主事、轟龍寺電磁郎だったのだ。
まずい……!必死で教師の目線から顔を伏せるエナ。
名門聖痕十文字学園の生徒が深夜に買い食いというのもまずいし、何より清楚なクラス委員としてのポジションを堅持した彼女が、爆食系ブロガーだとみんなにバレたら……
名店『とん三郎』の深夜限定ラーメン『サドンデス』をレポートするためとはいえ、やはり地元店に並んだのはデンジャーすぎたか?
いや大丈夫だ。黄色いジャージにマスクにグラサン。変装は完璧なはずだ。トレードマークのツインテールも下ろして、今はサラサラロングなのだ。
バレるはずない。このまま教師が通り過ぎるのをやりすごせばいい。ところが……。
「ラーメンか……どうせ電車もなくなったし。〆に一杯きめてくか!」
あろうことか。電磁郎はとん三郎の前で立ち止まるとエナの背後、行列の後尾についたのだ。
絶体絶命!エナの頸筋を冷たい汗が伝う。いかに変装しても、ラーメンを前にしてはマスクを取らざるをえない。それを奴に見られたら……!
ならば、取るべき策はただ一つ。
「あのーお願いがあるんですが……」
エナはくぐもった声で背後の電磁郎に話しかけた。
「人を待っているので……よろしかったら前の方に……」
教師に列を譲るマスクの少女。
「お、かたじけない。では遠慮なく」
酩酊した電磁郎は何の疑いも無くエナと列を替わる。
勝った!エナは勝利を確信した。ラーメン弱者の電磁郎は、この店がどんなラーメンを供するのか、わかっていないのだ。
二十分後
「ぐぎゃ〜〜〜」
およそ十万スコビルに達する激辛殺人ラーメンを一口食した電磁郎は泣きながら店を飛び出し、後列に居たエナはなにくわぬ顔で着席し、涼しい顔で『サドンデス』をたいらげた。
その女はまさに「心ここにあらず」といった様子でしゃがみ込んでいた。
駅前の歩道。花壇に入り込んでしまっている。
俺は直感に従ってすみやかに通り過ぎようとしたが、その瞬間女は虚ろな視線を宙に彷徨わせたまま立ち上がった。
思わず目をやってしまう。そして俺は見た。その女は、腰から下が……何も……。
はいていなかった。
直感通りのアレな人のようだが、数瞬じっと眺めてしまった手前、声をかけないわけにはいくまい。
「あの、大丈夫ですか?」
問いかけると女はピクリと反応して此方を向いたが、微妙に視線があっていない。
「きゃあ! そこに誰かいるんですか?」
「え、あの、スカートがその……いや大丈夫ですか? 人呼びましょうか?」
「人呼ぶのはこっちです。女性用ですよ。あ、いや私が間違えたのかしら」
「えーっと、失礼しました。しかし女性用も男性用も無いですよ、早くお家に帰られた方が良いようです。(ああ、やはりアレな人のようだ。交番近くにあったかな)」
「やっぱりそうなのね。何かおかしいと思った。なんだか変なんです」
「そのようですね。では私はこれで」
「あ、ちょっと待ってください、すみませんがペーパーを1ロール投げて頂けないでしょうか。ここのは何だか上手く使えなくて……」
俺に何とかできる事態じゃなかった。女を捨て置いて俺は歩き出したが、その後も奇妙な人間ばかりに出くわした。
空中を目で追うサラリーマン。夜空に文字でも流れているかのような目つきだ。
先端の尖った置き看板に腰掛けて携帯をいじっている学生。お尻が痛くないのだろうか。
そして、くたびれた中年の男が俺の前に飛び出してきた、表情はやはり心ここにあらずだ。
「かあちゃんごめん!」
悲壮な叫びを上げて飛び込んだ。30センチ程の側溝に。なんだっていうんだ。
と、駅に電車が入ってきた。アナウンスが聞こえてくる。
『えー、ただ今ー、脱線事故による地軸等森羅万象の乱れによりー、浮き足立った魂の位置情報がー、体からずれてしまったお客様にはー大変ご迷惑をおかけ致しましたー』
ん? なんか変な事言わなかったか? それに駅からというより空から聞こえてきたような……。俺も酔いすぎたか。もう少し散歩を続けることにしよう。どうせ終電は逃してしまったんだ。しかし不思議だな。確かに駆け込みセーフだったはずなんだが。
294 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/20(土) 23:59:43.69
295 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 00:02:00.97
296 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 00:06:10.58
第二十三回ワイスレ杯は全二十五作品で争うことになった!
今日の夕方までに全作品の寸評を挙げる!
同日の午後八時から上位八作品を順次発表する!
決戦の時を待て!(`・ω・´)おやすみ!
前回のワイ杯から今回のワイ杯まで通常評価の投稿作はひとつもなかったんだな。
もうここはワイ杯だけでいいよ。じゃんじゃんやろう。
俺は今回投稿しなかったけど。
設定は変えようが無いとして、女のお願いがどんな内容か?ってのがキモだったと感じた。
主人公や話の雰囲気を考えるというより、どんなお願いで、どんな結末になるか?
って考えて、それが浮かんだら自然に話が出来たっていう感じだったなぁ、自分。
皆様はいかがなモンだったでしょうか?
俺には通常重要。孤独なんでね。今長いの書いてるから最近みてもらってないけど。
しかしワイって夜中に、しかも酔っ払って、自分に無関心な女に声をかけられるような人なんだ
俺にゃ到底真似できなさそうだな
生気がないってのがどういう趣向なのか、いまひとつピンとこなかったな
どうしても幽霊が浮かんじゃうもんな
ホラー仕立てを書いてみたけど設定だけ説明しても怖さが出ず、
枝葉末節で怖さを出そうとすると収まらず。
生気のない女を求められるとホラー仕立てにしたくなる状況だけど
逆にホラーは難しかった
あきらめて違うのを考えたらサクッとできた。
5つくらい書いた。
まあ出来の評価はわからないけどさ
>>298 自分も大体そんな感じ
ただ、話を思いついたのは起→承→転→結の順で、それを考えると主人公や話の雰囲気は考慮していた気がする
>>304 初参加で張り切りました
今月あたりから書きはじめた初心者でして…
ワイの評価がどうなるかわからないけど
>>239はキレ具合が悪くないな
「あー、ねみぃー……」
今日はワイスレ杯の締切日なのに、上京してきたぼくの4番目くらいの友人の島くんに
誘われて飲みにいってしまった……。
あー、もう締め切りはもちろん、電車まで終わっちまってるがな。
家で執筆するつもりだったのに……なぜ、こうなった?
あーくそおお!朝っぱらから着信音で起こされたと思ったら、一日が台無しになっちまったよおい。
『執筆したいから、今日無理!ごめん!』とメールを送り返したかったが、
やはり彼に会える貴重な機会でもあり……苦渋の決断だった。
ワイスレ杯は次もあるからいいさと考えるんだ、友だちナンバー4の島くんを優先して当然さ、
当然さ……当然……あああくそおおお、割り切れるかボケェ!
こうしてぼくはやり場の無い怒りに苛まれながら、酒の回った身体を動かし、
家までの長い道のりをぶらぶらと歩いた。
あー、しかし久しぶりに酒沢山のんだぞ。普段の職場での飲み会の3倍は飲んだ。
頭がくらっくらだ。こうなったら、やけくそでTSUTAYAで大量にレンタルでもしてやるか、
そんな気分じゃあー、今なら空だって飛べるさ、いくぞー、えい!ジャーンプ!
「うわー!」着地の際に足に力が入らなくて、そのまま前のめりに派手にすっころんだ。
「いてえ!」でかい声を出した瞬間、我に返った。
目の前に、長い髪のお姉さんがいて、ぼくを見下ろしている。
思いっきりみられたぞ……ああぁぁ……恥ずかしい……なんたる醜態。
「あ、すみません」ぼくは、立ち上がるとつい彼女にあやまった。
別に何も悪いことはしていないけど、そんな気持ちだった。
「お願いがあるの」は? お姉さんが何か言った。
こういう時は、「いえ、大丈夫ですか?」とか言ってくるものだが……。
「お願いがあるの」お姉さんはまた同じことを言った。
「はい? なんですか?」ぼくは軽いパニックに陥り、そう答えてしまった。
なぜ初対面のぼくにお願いごとをするのか? つーか、今の醜態を見てなかったのか?
お姉さんは言った。
「私もワイスレ杯に間に合わなかったんです!いっしょに参加をお願いしましょう!」
「おお、そうでしたか!仲間がいるとは思いませんでしたよ、心強いです」ぼくは嬉しくなった。
ぼくらはワイさんへ届けと神に叫んだ。
「「ワイスレ杯に参加させてください!!」」
308 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 06:13:14.09
>>307 朝一で祈りを目にした!
ふと口元を緩めたワイは言った!
通常評価に移行する!(`・ω・´)ワイ杯のあとで!
スリラー寄りが多いのかな
ホラーは以外と書きづらかったからスリラーにしてみた、成功したかは分からんが
俺は鼻でもほじって見物してるから、皆さんせいぜい頑張ってね、おっと今は固唾を飲んで待ち続けてる段階か
お題をうまく生かせなくて、前半が今日のお題の消化コーナーみたいになっちゃう
>>293はスラップスティック的な何かなのかも知れんが状況がよくわからんな
冒頭で嘘だとわかるな。
心有らずのていでしゃがみ込んでいた、アホかw 理屈で書けても、見たことねーわ。
>>313 >理屈で書けても、見たことねーわ
そりゃおまえの人生が短いか浅いからだろさ
文才のないアホにもういっこ助言しておくと、
俺視点で、且つ、通りすがりで、瞬時に、しゃがみこんでいる奴を見て、心有らずっつう思い込み。大嘘も大嘘。
こんな大嘘垂れるのはネカマくらいなもんだ。頭がイかれているからバレバレでも当人は大まじめの糞まみれw
幽霊ネタにはうんざりする。
フィクション世界では、死んだらこういう風になるって定番らしいがね、ドラゴンボールじゃあるまいしw
>>311 私は、後半が尺の足らない種明かしコーナーになる
焦って噛み噛みのアナウンサー
>>318 むしろ、おまえのそれが、おかしいんだから、自分に問え。
ま、しかし、教えてといたる。
街へ出ろ。目に映るものを見、そのとき、自分が何を意識しているのか、それを逐一言語化しろ。
ぶつぶつつぶやかんでいいぞ。キチガイだと思われるからな。
それがしぜんの反応だ。部屋にこもって妄想ばかりしているから区別がつかんくなっとんのじゃ詩ね。
放心状態なら立ってることも出来ずにへたりこむ、ということもありうるし
しゃがんでても違和感ないけどな
うーん、でも確かに道端でしゃがんでいるのに「心あらず」は、
常識に照らし合わせると(あくまで常識の範囲内で)あり得ないような気はするな
どんな事情であれ
まあ、現実味のある想像が創作、現実味のない想像が嘘とするなら、確かに「一般的には」嘘ではある
ただ、例外はあるかもしれない
この場合は……何とも言い難いな
(魂ここあらず、だったらパラドキシカルで面白かったかもしれない)
三人称描写だったらオッケー、一人称だったら微妙ってところじゃないか?
あ、
「どんな事情であれ」
っておかしいな
>>323 それが作られた理屈だっちゅうねん。
しゃがんでいる人間をちらっと見かけて、いきなし放心状態だと思う奴がおるんか? はあん?
そのまえに何かあるだろ? そこが書けん奴は詩ね。
>>326 放心状態かは表情で見るが、一瞬でわかる
放心状態って呆けた表情をしている状況だから
>>327 そうだ。エスパーのおまえにはわかる。なんでもわかる。
わからないのはてめえの才能のなさw ケケケw
あ、もう説明できなくなったんだ
>>326 おれはよく公園で座って放心状態になってるぞ
そんなおれは誰が見ても放心状態に見えるだろうな
おれはそのときファンタジーの世界にいるわけだからw
>>329 てか、おまえの書き込みはどう読んでもガキ丸出しなんだよw
>>330 しかし、他人は思ったほどおまえのことを気にかけていない。
変質者だったらこええな、くらいなもんでそそくさと行っちまうだろ?
自意識過剰を治せ。
まずはそこからだ。
必殺論点ずらし
見ただけで放心状態がわかるのか?
わかる
わからない
→ 自意識過剰を治せ
驚くようなオチが見当たらず、どれもあるあるって感じ。
だから
>>266あたりでいいんじゃね
あ、自演と違うから
引き続き論点ずらし
中身ではなく筆者への攻撃を模索中
幽霊が登場、最近は吸血鬼も
殺人とか自殺
時代劇w
これらには気をつけたほうがええな
あとは不必要に変なネーミング
ってか
>>199の性別誤認に引っかかったのって俺だけか?
>>336 お、ありがとう
なんか似たような感じばかりだから
ここは突き抜けた感じにしよう、文体で印象変えるぞって書いたんだ
>>340 >くそっ馬鹿な女め。身の程も知らずに嫉妬だけは一人前
で、私ってのは女だと思ったけど
>>340 というか主人公は女でも男でもどっちにも読み取れるんじゃないか
って思ってる
殺人を頼むというていで自殺の手伝いをお互い頼んでる話だよね
>>343 あーそっか
単なる導入かと
不倫相手に制裁されたか何かかと思って読み流してた
オチがよくわからないのはマネキン研究の話と白杖の話だなー
>>342 私が先に殺しちゃうと私の標的を殺してくれる人(お願いしてきた女)がいなくなるから、ってことだよね
性別は女のほうがなんとなく怖みが増す気がする
>>302 5作?
とりあえずすげーな。
201、202、260、284、292あたり?
>>292の連作は広義の二次創作に当たると思うんだけどワイ杯ではどうなの?
前例アリ?
元ネタがわかんね
>>199の内容がやっとわかった
読み返してみたらそんな難しい話でもなかった
私の理解力が足りなかったごめんなさい
351 :
名無し物書き@推敲中?:2013/07/21(日) 12:23:34.37
>>349 爆食系ラーメンブロガー『マンモスちゃん』
>>349 292(第23回)と69(第22回)は同じ作者なのか。今気づいた。
>>354 ありがとう
一つくらいは入選して欲しいな
一番設定に忠実でハマったと思った敵討ちゲームが
スルーされててしょんぼり
金曜日中、土曜日になるまでだと勘違いして
慌ててほとんど一発書きの山の神の話がわりと好評だとか
なかなかよくわからないもんだね
初めて参加したけど楽しかった
>>250 諸星大二郎「男たちの風景」を思い出しました。
>>355 俺は
>>262が一番気に入ったけど、
>>231も好きだよー。
>>262は主に雰囲気が気に入った。なんかいいな、って思う。
>>231は、
>>355の考えるセールスポイントとは違うだろうが、
嫌なことななんて何にもなかったって点ですげーほっとする。
どうしても設定的に暗い感じになりやすいからなぁ。
あと、
>>355の5作はどれも体裁が読みやすい。
>>311見て思ったんだけど、『設定を盛り込まなければならない物』と
捉えるか、『前提』と捉えるかで偉い違うよなぁ。普通に考えれば前者で、
お題発表タイムになるのも仕方ないと思うけれども。
それも含めて、1レスって制限が難しくもあり、おもしろくもあり。
前回入賞者の誰だかが言ってた、『お題とストーリーの同時進行』も
試したいって話みたいに、どうお題を消化するか?も見どころだしなぁ。
1レスだと捻ったストーリーは説明しきるのが難しい
方法としては
よくある、予想のつきやすい話にするか
力技で強引にまとめるか
予想のつきやすい系で読み易さをキープしつつ
ちょいちょい文章で遊ぶのが安全策かと思った
多分似たような話が多かったのは
同じような事情なんじゃないかなと思う
んなこたあない。
ズームイン、ズームアウトの、技術的なテクニックで解決できる。
まずはそのテクニックを学べ。
失敬。
「技術的な問題」と書いたが、「問題」を「テクニック」に書き換えたゆえにできた名文だ。許せ。
ストーリー展開に対するこだわりはこの際捨ててひたすら文章の技巧に走るという手もあるけど、
ワイはオチやサプライズを重視するからそれだと上位入賞はむずかしいよね。
ベストエイトかあ。甲子園だな
どれが最下位か予想しようぜ
爆食ブロガーの話、かなり好きだ
読んでて漫画みたいな絵が浮かんできた
367 :
名無し物書き@推敲中?:2013/07/21(日) 17:04:29.29
sage忘れてた
ブービー賞を発表するようにしてくれれば、
俺でも入賞常連者になれるかもしれない。
全懐紙ってどういう読みかたするの?
ぜんかいし
36p×50pの書紙
いや、軸装された全懐紙がどんなものか想像かできなくて
374 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 17:25:53.46
全作品の寸評
>>199 主人公の性別がはっきりとしない! 男性でも「私」を使うことはある! どちらも同性であるのならば、冒頭で女性とわかる文章を入れた方がよい!
内容は交換殺人! お互いの素性は知らなくても容姿は判明している! 実行の段階で失敗することを見越した冗談なのだろうか!
>>201 花言葉の通りに実行する女性がいた! ガマズミは「無視したら私は死にます」なので、男性に声を掛けられなければ死ななくてはいけない!
その状況で女性から話を切り出さない点に矛盾を感じた! 女性の設定がぼんやりしているので、落ちに当たる部分も明瞭ではなかった!
>>202 一目で些か文章が粗いと感じた! 文中にある「腹にすえる」は、「腹を据える」と「腹に据えかねる」が混ざったような印象を受ける!
ありそうな内容ではあるが、物語としては何も始まっていないように思った! 読者を意識した作りに苦心した方がよい!
>>212 泥棒を生業とした男性がいた! 失敗を重ねていることは作中で窺える! 警察に捕まらない程度の失敗なのだろうか!
そこに現れた疲れ切った女性に親切心を踏み躙られる! 仕事の意欲が増す! 虚実が入り混じった作りがショートショートを彷彿とさせた!
>>216 男性はこの世の者ではなかった! 美容室の予約を入れていたのは愛する女性だったのか! その約束は時を経て守られた!
気になるのは男性の状態! 物を持つことができるのか! 特定の人物だけに姿が見えるのか! 全ては三つの月が知っている!
>>230 魔に憑りつかれていても自我は失わない霊の主人公が、力のある者を待ち続けていた! その設定であれば、出会い頭に追い払う理由がわからない!
主人公は力のある者を見分ける能力を備えているのか! 少ない文字数に要素を詰め込み過ぎて説明不足となっているように思った!
>>231 物語の舞台が現実離れしていた! 髑髏のマークがゲームの参加者の証! 女性に件のマークが付いていた! 主人公が奇妙に思う点に引っ掛かった!
冒頭の辺りでゲームの参加を宣言して、シャツを脱ぎ捨てたことで参加者の証を見せたと思われる! ゲームの仕組みは読者の想像に委ねられていた!
そういやそうだの。マクガフィンを隠す程度の紙として登場させたので、そこまで思い至らなかった。
376 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 17:27:06.46
>>232 文中にある「ホーム降りるとき」は飛び降りを仄めかしているのか! 電車に轢かれて足は切断! 履いていたミュールも失った!
女性の霊は足がない状態で履物を求めるのは何故なのか! ベンチの下にあるのが失われた物ではないのか! よくわからない話の内容であった!
>>235 目が悪いと思われる女性は白杖を無くして困っていた! 最初は目の焦点が合っていなかった! 最後は声を掛けた男性をしっかりと見ていた!
女性の目的はどこにあるのか! 物語の導入部で終わっているような作りであった! ここまでの雰囲気を楽しめるか否かで読者の評価は大きく変わる!
>>239 細かい部分に引っ掛かるものの、軽快な文章は読ませる内容であった! 夢の中だけではなく、現実でも呑んでいて設定に忠実と云える!
女性はジオラマの一部なのか! 現実で山が崩れているの為、地図と懐中電灯ではなく、紙粘土や塗料を持たせてもよかったかもしれない!
>>244 所長に選ばれたところから実験は始まっていたのか! マネキンがどのような効果で生身の人間に見えるのか!
どのような実験なのか! 被験者はどのような最後を迎えるのか! 丁寧な書き方が裏目に出て途中で物語が終わっているように見えた!
>>248 彼岸に霊が戻ってきて家族や友人と楽しんだ、という内容であった! 同じ霊の女性は路銀がなくて困っていた! どのようにして現世まできたのか!
二人は共に白鵲に乗って帰っていく! 静かな内容に見合う夜なのだろう! すっきりとした文章と相俟って物足りなさを覚えた!
>>250 一人称なので「女」が見た目通りの性別とは限らない! 「生んでくれよ」の言葉は打ちミスと思った! 読み進めていくと、そうではなかった!
どのような状態にあるのか! 後日、男性の腹部が膨らみ始めた! 原理は不明だが不気味な想像をさせる! ある種の怖さを内包した物語であった!
377 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 17:27:50.57
>>251 男性は幽霊で亡くなった当日のことなのか! 日々を繰り返していた! 若者にわざと肩を当ててよろめかせ、車に轢かせる所業は悪霊と云える!
女性の霊媒師は男性が見えていると思われる! 無視の態度は何を意味しているのか! 少し落ちを引っ張り過ぎた感がある!
>>260 六十億の人間が亡くなった「あれ」が気になる! あれのせいによって地獄が亡者で溢れて勝手に創り返られてしまった!
地獄列車は以前の物なのか! 地獄の風景の大半は読者の想像に委ねられた! 一レスで語り尽くせる世界ではなかった!
>>262 主人公は終電に乗れなかったのか! それとも乗らなかったのか! 終電が絡んでいて、「真夜中になった頃だろう」の一文に違和感を覚えた!
自分宛てにメールを送る意味は! 彼女を目にした時、主人公はどの辺りにいたのか! 細々としたことが気になり、落ち着いた内容に水を差した!
>>264 とんとん拍子に話が進む! 男が望む通りに女は動く! それらの言動は両親への復讐にあった!
女の行動を奇妙と思う余地はない! 淡々と語ったことが全てである! ただし怖さや辛さ等を感じることはなかった!
>>266 最初は一人称! 次も一人称ではあるが、女との会話を伝聞調に話していた! 最後は、やはり一人称!
詩のような語り口が新しい! 男女はどこに帰るのか! さっぱりとした部分が特徴的な話であった!
>>270 主人公は大柄な女性で同性愛者なのか! 財布を持ち去った痩身の男は話に関係がないのか!
ドッペルゲンガーと思われる人物は女性であった! ややこしい書き方のせいで話にすんなりと入っていけなかった!
378 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 17:28:46.02
>>284 二十代後半の女性を女の子と呼ぶには無理があるように思った! それとも設定を忘れて二十代前半を想定して書かれているのか!
料理でリベンジ! 意気込む女性の会話が快活であった! 出来上がった偏りのある料理に落ちまで付いていた!
>>285 ベンチに座った女性は俯いていた! 老婆は立っていた! 見える部分は制限されているので、あまり詳しく書かない方がよい!
女性は遠い親戚だったのか! 覚えがあるの一言は女性の顔に見覚えがあると云う意味なのか! それとも自身も誰かに引き取られた経験があるのか!
>>287 時系列がよくわからない話だった! 冒頭の一年は彼女と知り合った時間を指しているのか! いつの時に過去を思い返しているのか!
刑事が悪女と決め付ける理由は、どこにあるのか! ただの思い込みなのか! 裏がありそうで見えて来ない、すっきりとしない話であった!
>>289 女性は猫が化けた姿だったのか! 我が子を探しにいけない理由は身体にある傷のせいなのか!
主人公が飼っていた猫と女性は関係があるのか! もしくは死んだと思われた愛猫が生きていたのか! どのようにも取れる内容と云える!
>>292 ラーメンの話に既視感がある! 同じ作者の作品かもしれない! それはいいとしてマスクにグラサンの容姿がおかしい!
用心の為とは云え、反対に目立つのではないのか! 女性の年齢が設定と違い過ぎている点にも引っ掛かる!
>>294 何かの事故によって身体から魂がずれてしまったと云うことなのか! この場合、生霊として考えればいいのかもしれない!
更には肉体がしていることを魂も実践しているのか! それとも抜け出した魂は、肉体がやろうとしていたことを実践しているのか!
おれのやつに関して言えばワイはなかなかツボを心得ているとと思う
読ませたいように読んでくれた
忘れてたけど
>>284も自分だった……
全部で6作ですた
寸評見ると予想外に好印象な予感
一つくらい入選になればいいな
俺の奴はワイはうまく読めてないな
そこじゃないんだ、そう読んでしまうとはワイもプロ失格だな
ちょっと穿った見方をし過ぎてる、それではワイは成長できないよ
>>381 おまえが成長しろ。
ワイというフィルターを通しての評価だ。
おまえが望んでいる神の絶対評価っつうもんは、俺くらいのレベルじゃねえとできねえ。
俺は無料ではやらん。つまり、そういうこった。
言い訳していいのかな
じゃあ一つだけ言わせてもらっとこ
アラサー女性は多分、同世代は女のコというだろう、というリアルさですよ
大人女子だから多分
>>381 高評価を狙いたいならワイという読者の心をくすぐらなきゃ
ワイ杯は卒論じゃなくて大学入試だからな
過去問は発表されてるだろw
まあ、しかしワイも偏った見方をするからな
今回の設定もすでに偏ってるしなw
今回は手厳しいな
多くを投稿した人間がいるからか?
ひとりで6作は過去最高かな
しかし発表前に自分のがどれか全部言っちゃってるからな
言わなきゃいいのに
あ、まずかったか
すみません
初めてだからこれまでの入賞者かどうかの先入観はつかないだろうから
匿名を要求している意義は侵さないだろうと思って
ついはしゃいでしまった
確かにw
発表前に全部ばらすのは前代未聞だなw
自分へのコメントが全く意味わからなかった……
今回は駄作揃い
おまえ、毎回それいってんのな
せやなw
いや、前回は違う人
横レスだけど交換殺人のお互いの容姿が似ている必要なんかないよな
と疑問
接点のない人間が、殺す対象を交換することで
捜査しにくくさせる利点が交換殺人だけど
容姿は関係ないんじゃないかと
今回、終電を逃す下りを圧縮するのにすごく苦労した。
399 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 19:47:10.41
暑さに負けて飲み過ぎた!(●`・ω・´●)
選挙行ってこいバカ
まだ始まってない?
ワイの寸評を読むと確かに前回より手厳しい感じだし、実際今回は話がちょっと分かりづらい作品が多かったけど、
かといって特にレベルが低いとは思わなかったな。
ただ、前回のほうが読んでいて楽しかった。
これはきっとお題の自由度が高かったからだよね。
前回は自由すぎてびっくりしたけど(その前が超込み入った設定だったから余計にそう感じた)
たまにはまた緩やかなやつも頼むよ。
前回は自由すぎて参加者が少なかったな
設定が決まっている方がみんな参加するんだな
404 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:03:27.36
時間なので発表に移る!
八位は激戦であった!
ほぼ同じ評価で迷いに迷った!
不条理の多い中で突き抜けていた点を評価した!
八位は
>>294 ギャグが光る一作であった、おめでとう!(`・ω・´)
非国民が
この設定で持ち味を出そうと張り切ると不自然なネタになりがち
294て作品じゃないんだが
408 :
名無し物書き@推敲中?:2013/07/21(日) 20:06:26.00
294ってなんじゃーい
自賛か! この酔っ払いがっ
も、おわたー
番号間違えとるぞ
294は優勝だろ?
413 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:10:04.38
文章は悪くなかった!
その女性の思い込みに理由が欲しかった!
最後の方で女性の存在に疑問が生まれた!
一定の情報を提供して読者の想像を膨らませる手法は悪くない!
ただ今作は少し言葉が足りないように思った!
七位は
>>201 大きく飛躍する可能性はある、おめでとう!(`・ω・´)
だから八位は何よ?
415 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:11:58.75
おー優勝予想が八位か
七位はホラー?
417 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:18:07.69
性別のはっきりしない作品であった!
交換殺人にしても容姿は相手に伝わっているので、実行されることはないと思われる!
どこからが作者の意図した内容なのか! 判断を迷う一作ではあった!
六位は
>>199 内容を捻り過ぎた感はあるが会話を評価した、おめでとう!(`・ω・´)
ワイのコメントがいつもより多い!?
419 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:23:51.58
砕けた口語体が主体の文章!
よく考えられていて内容は悪くなかった!
悪霊を引き付けることで除霊する! その過程で無視をしたのかもしれない!
五位は
>>251 一レスで完結したことに意味がある、おめでとう!(`・ω・´)
420 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:25:48.45
ちょっとトイレ休憩!(`・ω・´)ノ
観客が俺しかいない気がする
連投規制だあ
くそくそくそ
くそくそくそ
423 :
199:2013/07/21(日) 20:27:46.21
ちょうど自分の番だった
蛇足です
相手の標的が自分だとわかるのは自分が殺した後だから本来は必ず実行されます
なぜなら、相手に殺人を依頼したという情報を、相手がもっているからです
だから、かならず殺さなくちゃなりません
ではなぜそのことを言わなかったと言うと、同じ立場を装って、交渉を成立させ易くするためです
いきなり、私を殺してと言ったところで相手は躊躇だけですから
ちなみに、叙述トリックを意識して書きました
長い蛇足ですみません
>>421 エロ漫画読みながらwktkしてる俺もいる
はやくはやくー
選挙にぶつけるワイもワイだなw
ワイは前回も順位の発表の途中で便所に行ったよな。
428 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:33:37.60
どこかで見たような一文があるにしても、内容はよい!
ただの夢落ちではなく、そこに至るまでの過程が文章で見て取れた!
細部が気になったのは完成度の高さからと云えるかもしれない!
四位は
>>239 書き慣れた文章が内容を支えた、おめでとう!(`・ω・´)
おいおい拙者さん、転載早過ぎでは?
430 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:37:58.21
いろいろと疑問に思う点はある!
ただ、美しい! 素直な気持ちで書かれているように見えた!
時間の経過を表す描写があってもよかった!
時は傷を癒すこともあれば、残酷な現実を見せつけることもある!
三位は
>>216 儚くも美しい物語におめでとう!(`・ω・´)
俺のがまだ出てない( ´△`)
432 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:39:52.63
自民が圧勝の勢いだけど、少し間を置く?(`・ω・´)
どうして床屋なんだ?
クライムエッジでも見てたとか
それ関係ないよ、ワイ
436 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:43:27.94
今回は物語が途中で終わっているような作品が多く見られた!
理不尽な内容も多く、その中で際立った作品が二位を獲得した!
暴力的な内容には一定の迫力があり、怖さも内包していた!
二位は
>>250 読者に想像させる内容が功を奏した、おめでとう!(`・ω・´)
いつも上位にくる連中は卒業したのか?
なんかそんな気がしないでもない
438 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:50:30.07
文章は悪くない!
主人公の感情の流れは悪人に見えない!
読者が共感を覚える展開は見事であった!
そのおかげで読後は悪くない! 計算された作りなのかもしれない!
文章、感情、落ち、三拍子が平均点を上回った佳作であった!
単独一位は
>>212 他と比べて圧勝ではないが平均点の高さが地力を証明した、おめでとう!(`・ω・´)
うーん
まあおめでとう
おめでとう!
>>438 これは地の文で正体を明かしているのが納得でけん。
442 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 20:54:22.47
>>433 顔をそれとなく隠した状態で、
相手に気づいて欲しかったのでは、とワイは読んだ!
ビールが美味い!(●`・ω・´●)
先生、お疲れ様でした、ゆっくりお休みください
入賞したどー!
ワイさんに皆さんお疲れ様でした。ありがとうありがとう。212です。
ところでマジですか。毎度選外だったのにいきなり一位だなんて、まるで死亡フラグなんだけど。
>>441 押し入る直前まで書いたら2000文字超えてたんで、圧縮したらそんな具合になっちゃいました。
俺も飲みたくなった。つまみに寸評見ながらもう一度全部読み直そう。
448 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 21:05:40.78
前知識のないワイが作品だけを読んで選んだ結果である!
誰が多作しようが、名のあるコテであろうが、ワイの判断が揺らぐことはない!
毎回のことながら、選ばれる条件はない! その時に集まった作品の質による!
落ちを重視した回であれば、より洗練された作品が上位に食い込む!
文章に力を入れた作品が集まれば、その中で優れたものが選ばれる!
バランスを重視した作品も同じ! その時に集まった中で一番のものが一位を捥ぎ取る!
ワイスレ杯の対策は集まる作品の質や傾向に左右される!
投稿された作品を一読して、それを上回るものを書けばよい!
ただし、ネタが被る可能性があるので、必ず後発が有利になるとは限らない!
これで第二十三回ワイスレ杯を終了する!(`・ω・´)今回の入賞は事実で過去は関係ない!
季節外れの新入生、新学期を感じたワイスレ杯
入賞できなかった悔しい、次回頑張る
1位は75点くらいですか?
452 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 21:34:17.35
通常評価の点数は抜粋を含めたものになる!
ワイスレ杯は完結した状態で評価するので、
同じ点数になったとしても意味合いは変わってくる!
設定を踏まえて一レスで完結させる!
この部分を失念した作品が上位に食い込むことはほとんどない!(`・ω・´)
で、ワイの体験は?
それは俺も気になってた。
たぶんタクシー代貸してくれってオチだと予想してるが。
455 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 21:53:37.89
>>453 大した話ではない!
寒い季節で女性は立っていた!
ワイはアルコールで身体は火照っていた!
その女性は寒そうにしていたので声を掛けた!
すると野太い声が返ってきた! 女性に見える男性であった!
そのような商売の人ではあったが、ワイは近くの自動販売機でコーヒーのホットを買って渡した!
次はお客さんで来てね、と言われてその場を後にした!
ワイの酸っぱいだけの思い出!(`・ω・´)
そういや自分もときどき見ず知らずの人間に「すみません。お願いがあります」と話しかけるな。大抵は真っ昼間だけど。
457 :
251:2013/07/21(日) 21:56:13.98
二回目の参加で初めて入選です。
むっちゃ嬉しいっす。
今回、三作品投稿したのですが、女側が人外ってのが目立ったので、男側を人外にしてみようかなって感じで作りました。
ショートショートとか苦手なので、お題があるワイ杯で勉強していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
>>455 >>455 寒そうにしているだけで普通話しかけるもん?
美人を見つけてそこから甘い関係に発展することを期待して声をかけたらギャフンな展開になったということか。
459 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/21(日) 22:13:22.07
眠気がきたので明日の執筆の為に寝ることにする!
では、また!(`・ω・´)ノシ
オバゾノです。八位の
>>293を書きました。
今回よかったと思ったのが、
>>248と
>>230です。
>>248は内容が王道で丁寧で無駄も無くて、とてもいいと思いました。
ワイさんのお題には「駅」が頻出するのですが、それが意味する多くの意味合いの一つを、
物々しくなりもせずに、きれいに拾っていると思いました。
>>230は躍動感があって、内容は捻ってあるのに一文一文を意識しなくても頭に入ってきました。
吸い込まれるように楽しませてもらいました。
あと「お願い」のセリフとしては
>>216が「うお」って感じでした。
自作について。
これは超存在の操る惑星軌道回路の故障によって量子力学的に分散した意識が……嘘ですすみません。書こうと思ってたネタが見事に全部先を越されてしまっていて、
しょげながらコンビニで立ち読みしてた漫画のキャラクターがGPSをずらした話を思い出して、こねくりだしました。生霊ですね確かに。あ、でも主人公だけは幽霊かも。
一行目に言及してもらってますが、これを書いたときの思惑としては、論立てとかは特にないのですが、「一行目だからガバっとキャッチーに」です。
ワイさんみなさん今夜はいろいろとお疲れ様でした。
461 :
248:2013/07/21(日) 23:20:55.74
>>201 を読んで酒の自販機をよく利用していた時期を思い出した。
田舎に戻ってからさっぱりみかけなくなったけど。
値段は噴飯モノだけど家路を歩きながらやる酒ってのがたまらなかった。
ワイさん、皆様、お疲れ様でございます。
216を書かせていただきました、第二十二回の93を書いたものです。
毎度毎度、選考発表はリアルタイムでは聞けないのが残念。
前回、初参加で望外の順位を頂きまして、今回はさらに力を入れて臨みました。
嬉しく思うと同時に、より良い作品を書きたいという思いも強くわきました。
皆様、得意な設定や創作に掛けられる時間、ショートショートの得手不得手、
後発によるネタ被りなどそれぞれに条件が違う事と思います。
皆様の作品を拝見しながら、前回の自分の作品よりも読んでいただいた方に
満足してもらえる事を目標にこれからもガンガン参加していきたいです。
素晴らしい作品を読ませて下さった皆様と、このような場を毎回用意して下さる
ワイさんに感謝っす。
そいではおやすみなさい!
464 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/22(月) 07:35:50.28
>>307 主人公は胸中で毒づきながら、ぶらぶらと歩いていた! そのような時に長い髪のお姉さんに出くわした!
>「私もワイスレ杯に間に合わなかったんです!いっしょに参加をお願いしましょう!」
(女性はいきなりワイスレ杯の話題を持ち出した! 主人公の心の声を読んだのか!)
主人公は心で思ったことを無意識で口に出してしまう!
特に不満については歯止めが効かない状態になる!
以上のような設定が本文にそれとなく書かれていれば話として問題ない!
大きな疵があるものの、生活感の漂う作風で丁寧に書かれていた67点!(`・ω・´)締め切りに間に合っていれば上位も……。
465 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/22(月) 07:48:52.54
>>461 読み易くなった!
彼女の年齢を考慮した言葉もよい!(`・ω・´)
今日は誰にも邪魔されたくない、二人きりで過ごしたいんだ。
彼は、そう前置きして、私にケータイを渡してくれと要求してきた。
付き合って初めてのデートだったし、こんなことで仲違いしたくない。けれど、ケータイを付き合って間もない彼に渡すのは少しばかり抵抗がある。
葛藤はあったけど、自分の気持ちを押し込んで、彼にケータイを手渡す。電源を切ろうとしているのか、彼の指先が軽く動く。
「さあ、行こうか」
ケータイを私のハンドバッグに入れて、私の手を引いて歩く。
デートが最後まで上手くいきますように、と願わずにはいられなかった。
彼女からのメールは「あいたい」の一言だけだった。
しかし、僕たちに余計な会話なんて要らなくても通じ合っている。
会うのは決まって彼女の家だった。合鍵で部屋に入ると電気は付いてなくて、彼女は居なかった。彼女と幾度となく、からだを合わせたベッドに腰を掛ける。今日は用事があると言っていたから、遅くなるみたいだな。後は、彼女を待つばかりだ。
この顔が良いだけのクズ女は俺以外に男がいる。
性格はゴミ以下だが、顔が良いから彼女にしてやってる。クズ女は性欲が強いらしいのか、男が複数いるのは知っていた。だから、付き合って初めてのデートでクズ女に、自分の立場ってものを解らせる。
夕食はクズ女の手料理が食べたいと言って、彼女の家に行く。
いいよ、なんて綺麗な顔で微笑んでも頭に詰まっているのは腐りかけのカニ味噌だ。
部屋に入り電気をつけると、玄関に男の靴があった。
取り乱すクズ女を放っておいて、部屋の奥へ足を進める。
寝室の襖を開ける。知らない男。取り乱し、泣き崩れるクズ女。
俺は感情のままに知らない男を殴り殴り殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る。いつの間にか知らない男は反応をしなくなった。
クズ女は俺を見て怯えている。
「お前は俺のモノだ」
愛してやまない彼女は、殴られている僕を見てほくそ笑む。
ワイさん、お疲れさまッス
第二位の
>>250と>>第七位の
>>201と選外の
>>202を書きました。
>>202で「腹にすえる」という表現が無いのに驚きです。全然知らんかったッス。勉強になりました。
>>250の「夜のとばりが落ちて久しい」は深夜を表すのに適しているかなぁ? と疑問だったんですが、ワイさんは指摘してなかったし、おkな感じでしょうか?
しかし、
>>202は物語がダメだろうと思うんですが、相変わらず、この文体はワイさんにハマらないですね。
まあでも、今回は普通っぽい文体になっちゃったかなーと思います。もっとやるなら、とことんやらないとだめですね。
ということを思いました。
二つ選ばれて、嬉しいッス。次は恋愛青春系で選ばれてみたいです。
ありがとうございました。
んではー。
>>466 彼氏は彼女からケータイを借りて二股の男に「あいたい」とメールを送った!
相手の男のアドレスを事前に知っていたのか! 場所を指定していない状態で会えるものなのか!
>愛してやまない彼女は、殴られている僕を見てほくそ笑む。
(初デートの成功を心で祈っていた彼女に見えない!
愛してやまないのはどちらなのか! 僕が愛して、僕を愛して、で意味が変わってくる!)
登場人物の心の動きが不自然に思えた59点!(`・ω・´)
んではー!(`・ω・´)ノシ
ワイさん、ワイ杯お疲れさまでした。
早速で申し訳ないのですが、なにかお題を頂戴できませんか。
次回ワイ杯に向けてモチベーションに維持に務めたいと思います。
よろしくです。
昔の方がレベルが高く感じられるのはなんで?
老い。
474 :
235:2013/07/22(月) 16:55:20.62
ワイさんお疲れ様でした。
ワイスレ杯初参加なのですが1000字以内というのは難しいものですね。
やっと半分かな、というところで文字カウントしてみたら1200字。
結果、書き直す気力もなくああいうものになってしまいました。
次回も参加を予定していますのでその時はよろしくお願いします。
なんていうか、でも死にネタは好きじゃないな
ほんと個人的な好みだけども。
人が死ぬだけでもう有無を言わさずドラマチックだから、というのもあるし
自分にはあまりに大きな出来事すぎて
人が死ぬことを虚構で描くことはまだ出来そうにない
人が殺されたり傷つけられたりの生の記録を読んできたから
虚構くらい人が生きていて欲しくて書いてるな
夕方のメランコリックな呟きでございます
また、つぶやきが一つ、死んだ・・・
>>476 個人的な好みってことは、トマトが嫌いで食べたくないみたいなもの?
駄目だよなんでも食べなきゃ
>>472 歴戦の常連が卒業して新入生が入ったんだろ
>>478 死の栄養は別にとってるから虚構経由でとらなくてもいいや
何よ生の記録とか死の栄養とか。独り言ですかい
じゃ予想してあげる
保険関係 ←本命
不動産屋 ←対抗
警察 ←対抗その2
バンパイアハンター ←大穴
1位や2位ぐらいのとこ獲ったことがあるのに次も参加する人って
ワイスレで成功すること自体が目標になっちゃってるとても珍しいタイプだと思うの
>>480 その『栄養を取る』っていうやり方では、
創作に昇華できるようになるのはいつになるんだい?
駄目だよ安易なところに引き篭もってちゃ
意外に理不尽な暴力はすぐ隣にあるんだけどなあ
暴力という形でなくても事故や病気で死ぬしさあ
ま、何が生の記録か、どういう取得方法かは言わないよ
不謹慎だと思うから
けどまた別件で
自分があっさりと怪我してもう一生元には戻りませんよ
って言われて人の身体って脆いなと思ったし
慎重になってしまう部分があるんだよね
ワイスレ杯まとめブログが更新されることはもうないの?
まとめイラネ
参加者にとっては邪魔なだけだろ
>>482 そう?
ワイ杯はお祭りだから楽しいもんだよ
>>488 たちの悪いギャラリーがワイや応募作品にケチつけるネタに使うだけじゃないのか?
お祭りはスレでやるだけで十分だろ
>>467 どうも
>>307書きました人間です。選評ありがとうございます。初投稿。
ワイスレ杯参加したかったのに、開催に気づいたのが締め切り後の2時過ぎでした。
悔しさとヤケで、1時間くらいで適当に書きましたが、ラストの落ちに困ったので
これまたヤケで思い切り破綻してやりました。
次、気合いれて参加したいと思います。
こんばんは4位
>>239ほか5作書きました者でございます。
皆様が挨拶してらっしゃいますので、遅ればせながらながら
一言ご挨拶まで、と書き込んでおります。
物語、というものを書きはじめたのはほんのつい最近で、
「書き慣れた」と評されたことにいささか驚きますとともに
にちゃんねるの成果か…と遠い目にもなりました。
もちろん嬉しく思っております。
設定のきつさが逆にパズルをとく感覚で楽しく、駄作を量産してしまい
ワイさんにはご負担をおかけしました。
寸評や、また他の皆様からの感想をいただきまして
創作する楽しみを感じました。ありがとうございました。
山の話、書き終わってから女をジオラマ山の神として書いて
信じてるというのはジオラマ創造主、というのを後付けで考え
もうちょっと考えて書けばよかったと思いました。
我山に向かいて…の一文は聖書の言葉ですし。
>>493 数多く書くのには何も問題は無いんよ。
ネタバラシは順位発表が終わってからの方がいいってだけで。
その方がインパクトがありそうな気がしておもしろいから。
陸とか海とかで濁点が変わるのかw
このスレってどういう人が集まってるんだろ。
作家志望が多いだろうとは思うけど、方向性として。
ちなみに俺はラノベ志望。
いかにもラノベ志望の連中が書きそうなくだらないレスだ、
なんて思われたらラノベ志望の人たちに迷惑がかかるでしょ
くだらないレスは控えようね
>>497 ワイさんに自身の評価をお願いしている人がどういう人たちか。
それを知りたかっただけなんだけど、考えてみればこの手を話題を出すと揉め事の種になるだろうし、
このスレで出すべき話題じゃなかった。
ごめんなさい。
>>496の話は忘れて欲しい。
ワイ自身は純文学的素養がある方ではないだろう
ワイ杯は落ちのある分かりやすい物語が上位に行く傾向があるしね
俺はラノベ文体の読みやすい純文学を書いてみたいと思う
具体的にはすいすい読めるピンチョンみたいなやつかな
ピンチョンってなんだ
差別用語か?
プロ志望に変わりなくても個々で目指す先は違う!
文章の基本は、そう大きく変わることはないだろう!
誤脱や物語の整合性を正す! このスレの存在意義と考えている!
同じ指摘を受けることで自身の悪癖に気づくこともあるかもしれない!
作者の推敲の目を養う! 結果的に作品の完成度は上がる!
ワイと云う新たな視点が作者の役に立てばよい!(`・ω・´)
>>500 作者の名前!
ピンチョン文学でグーグルさんに訊いてみよう!
これから朝ごはん!(`・ω・´)
へー面白そう>ピンチョン
自分が書きたいというか読みたいのは例えばオー・ヘンリ的な
皮肉が混じりつつも基本は人間を温かい目で見るストーリーで
かつ
読みやすく詩情があるのに乾いた文体
ふ、と読後に口を緩めるような話が好きだ
何か心当たりのある作家がいれば教えてください
>>503 S・モーム、フィッツジェラルドあたりはどうかな
>>503 なだいなだ氏の「心の底をのぞいたら 」はどうだろうか!(`・ω・´)
懐かしい名前が出てるなw
ヘミングウェイ、バロウズ、ケルアック、サリンジャー、アーヴィング、、ディックあたりは必読だったな
サリンジャーは好きなんだけど
翻訳された本をあまり読むと自分の日本語がすこし危うくなるから
しばらく読んでなかったな
日本語としては不自然なはずの直訳に近い文章が
自分の文のリズムになってしまうからまずいと思った
どうにも訳者の姿がチラついて表現レベルで味わうことをためらってしまう
微視的に読めない楽しめない
文のリズムってだいじだよね
リズムもそうだし無生物を主語にした文章に違和感を感じなくなってしまい
日本語としては不自然な文章なのに、当たり前に使っていて
注意されるまで気づかなかった
ちょっと賢そうにものを言いたくて関係代名詞を使う人の多いこと
か、か、か、関係代名詞ーーーーーーーっ!!!!!
きええええええええええええ
513 :
名無し物書き@推敲中?:2013/07/24(水) 21:32:40.61
ワロタw
過去のお題で書いてみた
コレね
場所は昼下がりのオフィス街!
スクランブル交差点の中央で激しく言い合う若い一組の男女!
一方は小ぎれいなスーツを着込み、他方はカジュアルな格好!
通行人がそれとなく視線を送る中、男女はある行動に出た!
その場に居合わせた者の目を釘付けにした!
スクランブルでスクランブル。くだらない駄洒落が頭に浮かぶ。
ドラマなら絶対続きを見る事態なんだが。
太陽が真上をややすぎたころ、交差点で事はおきた。
腹を満たして俺は人の流れに乗って職場に戻ろうとしていた。
信号前で流れはリタルダント。
横のマダム達は今日のシェフのお勧めランチ、2000円の話を始めた。
俺を含めた周りのスーツからの殺意は、紫外線並にブロックされる。
そこに「結婚しようって言ったくせに!」と女の声が響いた。
目をやると男女。背広に身を包む小綺麗な男は髪型も決まっている。
女はちょっと家から出てきた、というような格好をしていた。
なるほど、挨拶か。
人生の一大イベントに臨む野郎がみたいと野次馬サラリーマン。
信号は青に変わったが、視線は小綺麗野郎の青い顔に集まっている。
他方マダム達は赤コーナー、
憤怒に燃える未来の鬼女のセコンドの位置にいる。
シマシママットのジャングルに吹き荒れる嵐の予感。
「やっぱり正直にいきたい!」と男が叫ぶ。
どういうことでしょうね、解説の鈴木さん?脳内アナウンサーも訝しげだ。
結婚したくないということでしょうか?
うーんそうですねここは様子を見たいところ…アアッ男が動いたァーッ
解説鈴木(仮名)こと俺も絶叫だ。
なんと小綺麗野郎がチャンピオンベルトよりも高く掲げたのはカツラである。
カツラを投げ棄て、男が交差点を渡りきった。
ゆくは向こうのマンションだろう。
元小綺麗男の「偽りの姿で挨拶に行けない!」とは潔さでも光るロミオ。
残るカツラは脱ぎ捨てた闇。
「やめてよもうハゲはうちの家系にいれちゃいけないってお父さんが!」
と悲痛に叫ぶジュリエット。
女が男を追いかけアッチェレランド。
とおもいきや、「どうした?!」とザ・頑固親父が娘の叫びに緊急発進。
俺は事態を見届けるべきなのか否か。それが問題だ。
スクランブルでスクランブル。くだらない駄洒落が脳裏をよぎる。
ドラマなら絶対続きを見る事態なんだが。
太陽が真上をややすぎた頃、交差点で事はおきた。
腹を満たして俺は人の流れに乗って職場に戻ろうとしていた。
信号前で流れはリタルダント。
横のマダム達は今日のシェフのお勧めランチ、2000円の話を始めた。
俺を含めた周りのスーツからの殺意は、紫外線並にブロックされる。
そこに「結婚しようって言ったくせに!」と声が響いた。
目をやると男女。背広姿の小綺麗な男は髪型も決まっている。
女はちょっと家から出てきた、というような格好をしていた。
なるほど、挨拶か。人生の一大イベントに臨む野郎だな。
信号は青に変わったが、スーツ連中の視線は小綺麗野郎の青い顔にある。
他方マダムは赤コーナー、
憤怒に燃える未来の鬼女のセコンドにスタンバイ。
シマシママットのジャングルに今日は嵐が吹き荒れるのか。
「やっぱり正直にいきたい!」と男が叫ぶ。
どういうことでしょうね、解説の鈴木さん?脳内アナウンサーも訝しげだ。
結婚したくないということでしょうか?
うーんそうですねここは様子を見たいところ…アアッ男が動いたァーッ。解説鈴木(仮名)こと俺も絶叫だ。周りもどよめく。
なんと小綺麗男がチャンピオンベルトよりも高く掲げたのはカツラである。
カツラを投げ棄て、男が交差点を渡りきった。
ゆくは向こうのマンションだろう。
「偽りの姿で挨拶に行けない!」とは潔さでも光るロミオ。
残るカツラは脱ぎ捨てた闇。
「やめてよもうハゲはうちの家系にいれちゃいけないってお父さんが!」
と悲痛に叫ぶジュリエット。
女が男を追いかけアッチェレランド。
とはならず、「どうした?!」とザ・波平親父が娘の叫びに緊急発進。
俺は事態を見届けるべきなのか否か。それが問題だ。
>>516 >腹を満たして俺は人の流れに乗って職場に戻ろうとしていた。
(この一行で時間帯がわかる! 冒頭の三行は必要ないように思った!)
体言止めがやたらと多い!
音楽の用語や漫画のネタ等、詰め込み過ぎていて若干の読み難さを覚えた!
周囲が過剰に騒ぎ立てるので肝心な部分が霞んで見える!
抑揚のある文章で落ちを際立たせる書き方が望ましい62点!(`・ω・´)
ワイよ
そうやって中途半端に中得点を与えることに何の意義がある
>>518 読み込んだ結果として62点を付けた!
それ以外の意図はない!(`・ω・´)
ありがとうございました
ピンチョンって読んだことないけどこんなん?と想像で盛り
字数がたらず削って体言止め多用となりました
圧縮するのに安易に体言止めに逃げる傾向があると
気づけました
ありがとうございました
>抑揚のある文章で落ちを際立たせる書き方が望ましい62点!
>>519はピンチョン翻訳風の派手で落ち着きのない文体を敢えて採用してるわけでしょ
少なくとも文体はもそれなりにピンチョン風になってるし
それを、例えば忠臣蔵を現代のサラリーマンにおきかえたドラマに対して、
忠臣蔵は時代劇が望ましいとか批評するのと同じくらい無意味なこと言ってませんか、ワイさん
>>521 ピンチョン風は模倣に過ぎない!
一レスと市販の小説を同等に扱うのか!
比較対象にならないものを持ち出して比べても意味はない!(`・ω・´)
わちゃわちゃして読みにくいものに対して
きちんとした抑揚に正せっていうのは真っ当な意見でしょ
そのピンチョンさんの小説は派手で落ち着きがないこと自体が
作品の価値になっているのかい?
そんな単純なものじゃないだろう
>>522 たいていの芸事ってのは模倣から始まるもんだよな
しかも
>>520はオリジナルすら知らないで模倣しようとしてるw
つまり実験をしてるわけだ
これは自分の文体を追求するうえであってしかるべき態度だと思う
その実験自体を否定するような批評はどうかと思う
>>523 まちがいなく価値の一つだろうな
>>524 実験で失敗は付き物!
ワイの目には成功しているように見えなかった!
全ての実験を否定している訳ではない!
締め切りに追われているので!(`・ω・´)ノシ
審判はワイさんということで。
つまりは実験が成功していなかったということに尽きると思います。
ヅラを白昼堂々投げ捨てる話にしてしまい
しっとり文体で書こうとして、中身とのギャップの激しさに挫折したのですが
筋の突拍子のなさとインパクトはワイさんの言うとおり
抑制した文体の方が生きたかもしれません。
先生、やっと少しだけホンチャンにもどりました
やっぱり生きているかなあ、そんな感触があります
先生のお酒のおつまみってなんですか、一度お届けさせてくださいね
俺は人の流れに乗って職場に戻ろうとしていた。
信号前でゆるゆると流れは止まり、横のマダム達は豪華な昼食の話を始めた。
俺を含めた周りのつるしのスーツからは殺意が漏れ出ている。
そこに、「結婚したいって言ったくせに!」と女の声が投げ込まれた。
見れば女はちょっと家から出てきた、というような格好をしている。
相手の男は小綺麗な背広を着てさっぱりと髪も整えられていた。
なるほど、結婚の挨拶に行こうとしているのか。
しかし女の言葉は不穏な気配をはらむ。
皆、何が起きているのかと様子を伺っているのがわかる。
俺も人生の岐路に立つ男はどんな表情なのか見たくなり、一歩前に出た。
自分の足元を見つめている男は視線に気づかない。
隣の恋人の視線を拒んでいるのだろう、ただ地面を見ている。
口は堅く閉じられていた。
信号は青にかわった。
興味をひかれつつも歩きだした一群に押し出されるように
男も歩きだす刹那「やっぱり正直にいく」と恋人を見た。
女が目を見張り口を開こうとする間に、男は自身の髪…
いや鬘を高く投げ棄てて、交差点を渡りきった。
行き先は向こうのマンションだろう。
「偽りの姿で挨拶に行けない」と潔い言葉と共に、ぱさり、と鬘が歩道に残された。
「やめてよ、ハゲはもううちの家系にいれちゃいけないってお父さんが!」
と悲痛に叫ぶ女が男に追いすがる。
娘の叫びに現れた父親により、ロミオとジュリエットの悲劇は佳境を迎える。
ここで信号は静かに赤にかわった。最後まで見ずに観客は散っていく。
俺はまだ観客のまま、これは喜劇ではないかと考えていた。
黒々と残された鬘を見、俺もまたオフィス街の通行人に戻った。
願わくば喜劇であれ。
俺は人の流れに乗って職場に戻ろうとしていた。
信号前でゆるゆると流れは止まり、横のマダム達は豪華な昼食の話を始めた。
俺を含めた周りのつるしのスーツからは殺意が漏れ出ている。
そこに、「結婚したいって言ったくせに!」と女の声が投げ込まれた。
見れば女はちょっと家から出てきた、というような格好をしている。
相手の男は小綺麗な背広を着て、髪もさっぱりと整えていた。
なるほど、結婚の挨拶に行こうとしているのか。
しかし女の言葉は不穏な気配をはらむ。
皆、何が起きているのかと様子を伺っているのがわかる。
俺も人生の岐路に立つ男はどんな表情なのか見たくなり、一歩前に出た。
自分の足元を見つめている男は視線に気づかない。
隣の恋人の視線を拒んでいるのだろう、ただ地面を見ている。
口は堅く閉じられていた。
信号は青にかわった。
興味をひかれつつも歩きだした一群に押し出されるように
男も歩きだす刹那「やっぱり正直にいく」と恋人を見た。
女が目を見張り口を開こうとする間に、男は自身の髪…
いや鬘を高く投げ棄てて、交差点を渡りきった。
行き先は向こうのマンションだろう。
「偽りの姿で挨拶に行けない」と潔い言葉と共に、ぱさり、と鬘が歩道に残された。
「やめてよ、ハゲはもううちの家系にいれちゃいけないってお父さんが!」
と悲痛に叫ぶ女が男を追いすがる。
娘の叫びに現れた父親により、ロミオとジュリエットの悲劇は佳境を迎える。
ここで信号は静かに赤にかわった。最後まで見ずに観客は散っていく。
俺はまだ観客のまま、これは喜劇ではないかと考えていた。
黒々と残された鬘を見、俺もまたオフィス街の通行人に戻った。
願わくば喜劇であれ。
自分も面白そうなので便乗して、
>>514の題に挑戦してみた。
ちなみにワイスレ杯未参加の新参です
ここはオフィス街……だそうだ。
週5日通っている俺からすれば普通の都内、4車線道路にビルが沢山建ってて、飲食店やコンビニがぽつぽつある
どこにでもあるようなありふれた風景にしか見えない。だが、人はその光景をオフィス街と呼ぶらしい。
いったい誰が呼び始めたのやら。なぜオフィス街という言葉が気になっているのかというと、
一昨日テレビで情報番組を観ていたら、俺の勤務地が映り、いきつけの定食屋が紹介されていた、
オフィス街の片隅にある名物女将がいる繁盛店、とだ。
愛する街や定食屋を、わけのわからんやつらが勝手に定義付けるのは気持ちのいいことではない。
このスクランブル交差点をわたる人ごみの中にも、そんな『やつら』が紛れているのだろうか?
「なんのためにこんなオフィス街までわざわざ出てきたと思ってんのよッ!!」
そんなやつらが『いた』。赤いチェックのシャツにジーンズをはいた学生らしき女だ。
その女は人目を気にせず、目を剥いてスーツの男に激高している。
こんな恥知らずも珍しい。
その男女の周辺だけ淀みができていた。通行人はそいつらに目をやり、見物したいのをこらえるように
通りすぎていく。本心では留まりたいが、あくまで無関心を装うのが都会者の流儀なのだろう。
俺は青森出身の田舎者だ、見物といく。
男のほうは、泣きそうな顔をし俯いて、ボソボソと話した。
「だって……やっぱ嫌だよ……」
「嫌じゃねえだろが! なめてんじゃねえぞ糞チンポ野郎!!」
口の悪い下品な女だ。メンヘラか?
「アホ! 馬鹿! ゴミ! ウジ虫! 舌かんで死ね!」
「う……うわああああ!」男は突然、奇声とともに女に思い切り平手打ちをした。
「「きゃ!」」通行人たちが悲鳴をあげる。
あーやっちゃったよ、と俺は思う。まさかこんな人が大勢いる中で暴力沙汰とは。
「大丈夫ですか」と俺は女に声をかける。さすがに介入したほうがよさそうだと思った。
だが、俺の声は届かなかったようだ。
「……この野郎ーッ!!」「……ギャアアアアアアア!!」 な、なにぃ?!
女は手をジャンケンのチョキにして、男の両目に突き刺した。
「あああああ!!」男の抑えた手の隙間から、血が勢いよく噴出す。
こんなオフィス街でなんてことを……あ、俺もオフィス街って言っちゃったよ。
>>530 落ち着いた文体にはなった!
内容がギャグよりなので勢いはなくなった!
娘の声がマンションにいる父親に聞こえたのか!
すぐ近くで待機していたような登場の早さであった!
ワイの感想!(`・ω・´)
>>532 風景の一場面を切り取って光景と云っているのか!
作者が理解して使い分けているのであれば問題ない!
若い男女の喧嘩の原因がよくわからなかった!
オフィス街と決め付けられることに不満を持った主人公だが、
結局は自分も口にしてしまうと云う落ちであった!
出だしにもたついた感を受けるが内容に適した文体であった66点!(`・ω・´)
やっと規制おわた
俺を見ろ、俺を忘れるな。
いつもの道で何かが違うと気になった。目をやると朽ちかける店舗兼住宅がある。
しばらく眺め腑に落ちた。
ガラス戸――正確にはプラスチック――が大きく破れて、内の暗さがもれていたのだ。
空き家は不気味だ。
満たされない家として人目にさらされ続ける怨嗟を感じるのかもしれない。
ちょっと中を覗きたくなった。何が切り捨てられたんだろう。
破れ戸から覗き込む。
予想以上に物が溢れ生活感が生々しく残っている。
食器の類いがあり、商品棚だったのか棚があり、小さなゴム草履(キャラクターがついている)があり。
床に散乱するプラスチックの破片が乾ききったように黄ばんでいる。
笑顔の女性が虚空を見つめて商品を示すポスターでいつ頃廃屋になったかがわかった。
入ってみたいが大人が入るには穴は小さく、腕しか入りそうにない。
手が届く物といえば床にある計器だ。引き寄せてみればそれは湿度計だった。
見る人がいない間も計測し続け、やがて力つきたか、70を示しあとはぐずぐずに分解している。
壁から落ちたのかもしれないが。
好奇心は満たされた。
湿度計のなれのはてを奥へ投げ込めばカツンと音がして消えた。
とたんにギャーっと声が聞こえて黒い固まりが飛び出しぶつかってきて、私は尻餅をついた。
家が、湿度計が、いや捨て置かれたものすべてが
怒りをあらわにして中から黒い気が吹き出したような。
道路に投げ出した足元には投げた湿度計があった。
壊れた湿度計がまた70と数値を差し出している。見ろ、と。
>>537 >〜内の暗さがもれていたのだ。
(ガラス戸が破れていて暗さに目がいった! ただし今の時間帯がわからない!
周囲が明るいことを仄めかす描写もなかったので、ワイには腑に落ちなかった!)
ガラス戸が破れていた! 腕しか入らない穴にしては内部がよく見えている!
文章の冒頭と末尾は湿度計の思いを代弁した言葉なのか! 数値の70に意味はあるのか!
雰囲気はあるが粗い作りに思えた63点!(`・ω・´)
廃屋の窓にゴミを投げたら猫ミサイル発射。俺は被弾した。
風が吹くと桶屋が儲かる。ゴミを飛ばすと俺が転がる。
猫を避けようと足をもつれさせたあげく、尻餅をつき
結局ズボンは結構毛だらけ。
だっせーえ、というお言葉を通りすがりのランドセルを背負った子供から頂く。
うるっせーえ。穴を見れば何かを入れずにはいられないサガなんて子供にはわかんねぇよ。
それにしても久しぶりに尻餅なんかついてしまった。
ぱん、と尻を叩いて裾の猫の毛も払って立ち上がる。
行きがけの悪戯のつもりが思わぬ反撃を受けた。
すっかり人を拒絶するような様子になった店舗兼住宅を見て
昔、ここに駄菓子なんかを買いにきたことが嘘のようだと思う。
タラタラしてんじゃねーよ、とか。
――それにしてもすっかりやさぐれたなあ、お前。まあ俺もだけどさ。
ペラペラのプラスチックの引き戸は割れて穴が空き、
ステンドグラスとテーブルクロスを思い出させる安っぽい花柄、
残念なマリメッコを更に昭和の味付けにした絵がひび割れてそこにあった。
不可逆な劣化。
久しぶりに実家に帰って見る母親の小さくなっている背中をみたときの
焦燥感に似た、ざらりとした何か。
だからこそ、妙にいらついてゴミを投げたりしたんだけど。
実は結構達者なババアになってたか!反撃されるとは思わなかったぜ!
いっそ取り壊されろという思いと、またあの花柄が柔らかく人を迎えられたらいいのに
という思いは多分、母親に対するものに似ているだろう。
幼い駄々を抱え猫にすら倒される俺はまだまだだ、
とにかく成長するには飯だ飯、と飯を食べに残念マリメッコババアを後にした。
>>540 >>537の改良版に見えた!
背景が語られて読み易くはなった!
>実は結構達者なババアになってたか!反撃されるとは思わなかったぜ!
(雌猫が老猫になったことを指してババアと云っているのか!)
駄菓子屋の再開を願う一文がある! 肝心の人物は登場しない! 猫のみにとどまった!
ババアの呼び名が猫を指しているとしても、店が関わってくると店主に考えが及び、紛らわしい表現に思えた!
猫の話に店主を添えることで、より読者の理解は深まる65点!(`・ω・´)
>>541 そもそも暗さが目立つ状態で中を覗いて見えるのかが怪しい!(`・ω・´)
>>543 見えます
実際、見たから。
ありがとうございました。
改良版というかちょっと巻き戻した続きのようなのを書きました
やっぱり改良版の文体の方が書きやすい…
補足しておくと前面が半透明な引き戸だから光は結構外から入っているので。
奥は影ですが。
マリメッコババアな勢いで、廃屋の名称として書いたんですが
擬人化をうまく表現できなかったようです
>>544 内容に合った文章は無理がない!
書き易いので筆が乗る!
それが良い意味の勢いになることで読ませる!
説明や描写が不足して読み難くなる可能性は否めない!
制御する意味に推敲がある!
ワイの考え!(`・ω・´)ノシ では、また!
>>544 >>540はノスタルジーを書いた話と読んだけど違う?
無情に過ぎて行く時間と成長しない自分、老いていく母への焦燥感
そんなテーマだと思ったけど
>>544 実際、見えたからどうではなく
疑問に思う読者だって出るから、文章中に補足する必要があると思う。
読んだ印象が、なんか一人よがりな感じなんだよなあ。
一人称の俺の感情が先走りしすぎている。
描写が足りてない気がする。
猫ミサイルとかインパクトを考えたのかもしれんが、普通に猫でいいじゃん。
なんで猫が飛んでくるのかもよくわからんし、飛んできた猫がどうなったかも描写ないし。
>>549 だったら自分のことを我が輩なんていう猫の話は読めないな
てか、そんな本があることも知らないかなw
ここは基本エンタメ主流だからな
猫は新聞連載小説だよー
>>547 幼い駄々を自覚してる未熟な大人
母親の老いや物事が変化していく怖さを、今は苛立ちとして捉える幼さ
帰れない時代がある怖さを消化できればノスタルジーに変えられるが
その境界にいる奴を書いたつもり
>>549 廃屋の中に猫が住み着いててゴミを投げ込んだら猫が驚いてしゅばばと飛び出してきた
という状況なんですが、猫にそんなに注目が集まるとは思わなかったな
猫は足に毛をなすりつけるような形でぶつかって走り去った
というつもりでミサイルに被弾と書いたよ
>>553 いやいや煽ってるわけじゃなくてバカにしてるんだけどw
>>556 いやいや広義の意味では十分煽りだよバカかw
みんなーお久しぶりー♪
白夜様に傾きかけた私を許してね☆
ちょっと寂しかっただけなの。
ほんとだよ?
久しぶりに楽しい。
鼻血出そうかも。
でも私本物の血っていうかグロいのは苦手なんだよねー↓↓
サンマの首落とすと血がぶわっと出るんだけどね、
それだけで気が遠くなりそうになるもん(魚の切り身って偉大)。
サンドイッチ食べてるときにこのままじゃダメって気づいたの!!
だからもう安心だよ♪
すごく気分よくなって月光で生きていけそうとか思っちゃった。
勢いでサンドイッチ窓から投げ捨てたもん。
なぜご飯のほうが好きかと言うとご飯って蛆虫の集合体みたいじゃない?
だから好きなの。
あの白いぷつぷつがいっぱい集まってるのがたまらなくいいなって思うの。
でも生の蛆虫は見たことないんだけどね。
夏の暑い時期に生肉や生魚放置しとけば涌きそうな気するけど臭いのヤだなぁと思うの。
蛆虫ちゃんをバカにしちゃダメだよ?
医療で使われるぐらいにおりこうさんなんだから。
簡単に説明すると、
蛆虫ちゃんは腐敗した細胞だけ食べる習性があるから人間の壊死した部分だけを食べてもらうんだって。
瀬戸内海の海は綺麗だよ!
夕方の海が1番好きだなぁ。
今日はありがとねみんなー☆
またオシャベリしようね♪
かまいたちの夜 総合167
とかいうスレを編集したのか? 謎い。
ともあれ懐かしいなかまいたちの夜
執筆に戻るか!(`・ω・´)
人間に戻れ。
>>554 なるほど、そもそも今の自分に焦燥感を抱えたままノスタルジーに浸れるわけはないな
>>547はアホだな、おれだけどw
締め切り間近に呑むビールが美味くて困る!
睡魔に襲われている!(●`・ω・´●)
素直に寝た方が効率はいい
ビール飲み過ぎ過ぎるとペリカがなくなっちゃうよ
今日は寝る!(●`・ω・´●)
ワイはいに自己申告制のポイント制度導入はどうだろう
選外はゼロ
入賞低い順から1ポイントだ
次にワイ杯やるときには舞台設定や筋じゃなくて
表現するテーマ、例えばノスタルジーだとか焦燥感だとか
そういうのをやって欲しいな
>>570 苦手分野がお題になれば練習になって良さそうだけど、
似た傾向のものばかりになると読んでいて飽きそう
テーマが同じというだけならば
むしろ様々な作品が集まるのでないか?
>>570 ワイはお話しの人で気持ちの人じゃないから、そういうのは難しいんじゃないかなあ
>>569 それを申告したところで作品のデキが変わるわけでもあるまい
実力があれば自然と上位が定位置になるさ
でも割合しみじみほのぼの系が上位だよね傾向として
お話作りはつまりはネタ勝負ってことになるけど
練習しやすいのは形式面、伝え方(構成、言葉の選び方)だろう
実質面のネタの質は数を打てば上達するものじゃない
イマイチのネタをどううまく料理するか
調理方法の上達を図りながら良いネタを釣り上げるのを待つ
というのがみんながやってることなんじゃないか
ネタの質は自分のアンテナをどう張るか
自分の実生活や得た情報をどう消化するか
大袈裟にいえば生き方の問題なわけで
それにこれぞ、という良ネタだったらじっくり料理したいだろうし
遊びで(っていっちゃって申し訳ないが)1レスで読み流さて消費せずに
勝負をかけた作品に仕上げてこのスレには出さないんじゃないか
つまり何が言いたいのか、どうしたいのか
そこがサッパリ伝わってこない
ワイの経験を少し語ろう!
上質なネタでよく書けた!
このように思っても半年くらい経てば
そのほとんどが色褪せて見える!
ネタを量産できる能力があってこそ、
次の舞台に立って戦うことができる!
現在の能力でいいネタを巧く書けばよい!
惜しいと思う気持ちは一過性のものに過ぎない!
おはよう、諸君!(`・ω・´)
例えば、泣いた赤鬼の筋書は、友達を殴って地域の人に受け入れてもらって暮らしやすくなるというもの
テーマは(突き詰めれば書いた人しかわからないが)
優れた友達より地域の人間をとる浅ましさ、自分の不甲斐なさだろう
お題を、衆人環視の中で仲の良い友達を突然殴った!それは何故なのか?
ってするより
「友情で感じる不甲斐なさ!」にした方が前半がお題消化コーナーにならず
すべてを自由に使えるから構成や書き方の訓練になるのでは、と。
ゲームとして続きを引き継いでオチを考える回も楽しいけど
この筋にしたら舞台と行動のつじつまが合うなって訓練じゃなくて
この舞台とこの行動で伝わる人間性・感情はこれだっていう書き方をしたい
ネタ量産能力は数を作れば上がるわけじゃないと思う
産出の過程の精度をあげないと単に出来上がったものが積みあがるだけ
ネタ産出は情報収集能力とネタをネタと感じる感受性の向上というような
ほとんど書く人間の暮らし方に終着するんじゃないかな
>>578 そりゃネタばっかり書いてりゃ飽きも来るだろうさ
もっと普遍的なことがらに目を向けたほうがいいんじゃないの?
たまには波が必要さ
ネタ出しなんて簡単だよ はやりのキーワードを適当に3つ選んでそれを題材に書けばいい
ただし、おもしろい話に出来るかどうかは別の問題
それだとネタの良さと話の面白さは無関係ってことになりますがよろしいですか
そりゃそうだよ 忠臣蔵をテーマにすればみんな傑作になる?
本屋にレモンを置いてきましたの話が名作になるかどうか
よほどの独創性がないと似たような見たような陳腐なストーリーしか思い付かない
何か特殊な経験をしてたり取材したら別だけど
そんな陳腐なネタをどう料理するのか
そこに凡庸な人間が読ませる話を書く活路があるんじゃないかと思う
>>584 忠臣蔵は「良質なネタ」で、だからいろんな人に便利に使われてるじゃないか
半人前のもの書きだって忠臣蔵をモチーフに書けば
読んだ人から「お前はなかなか見所があるな」と言ってもらえるはずだ
もちろん、読んだ人がその作品をオリジナルだと思い込んでいるのならの話だがね
・良質なネタだから、いろんな人に便利に使われている
・オリジナルでなければ高い評価は受けられない
4行しか無いのに前半と後半で言ってることが矛盾してる
>>587 なんで素人の場合の例をごっちゃにしちゃったんだ?
素人が書いてもただの劣化コピーにしかならないんだから評価されるわけないだろう
しかし逆を言えばコピーしたぶんだけの面白さは素人にも実現できるから
もしそれがオリジナルだと思われているのなら、そのコピーしたぶんだけの面白さは評価される
それつまりネタ自体に価値があるってことだ
いまさら忠臣蔵がオリジナルだなんて思う人はいないよ
四十七人の刺客は忠臣蔵を題材にしながらも新たな視点から描いて傑作の評価を得た。
ネタとその面白さは別だという話をしてるのに、どうしてプロと素人の話になるのかもわからんな
>>589 もしっていう仮定の上での話だぞ
素人の忠臣蔵が現実で評価されるなんて話はしていない
こちらのレスはちゃんと読みたくないようなので
これ以上やりとりしても意味がなさそうだな
やりあうなら小説で勝負しろ
場合がいろいろあるわけですよ
ネタ(筋書)が斬新、かつ構成その他文章がいいを○○とすると、
○○
○×
×○
××
で◎◎なんてのは後世に残る超傑作、文学の転換を迎えるようなもんで埒外に置いておくにしろ
斬新で受けるネタ、前者2グループなんてそうそうない
使い古されたような、どこかできいたようなネタをつかっての
×○の場合に×◎をめざすのが凡庸なやり方なんじゃないかと
凡庸というのかまあ次善の策というか
敵を討つのに腑抜けに身をやつすネタととれば
スーパーマンから快傑ゾロから、ある種神話の時代からヒーローの定番
ここにヒーローの格好良さを足すか悲哀を足すかの味付けの違い、
ヒーローの人間の描き方で話は変わるわけで
まあどこまでネタに含めるのかでしょうが
核のアイデア、受ける部分は「実はすごいんです彼」だと思う
展開させてスーパーマン仮面ライダーの超人にするか
人間のままに描くか
やはり核をお題にした方が展開の自由がきいて勉強になる
と思うんだけども
仮面ライダー、タイガーマスクあたりのモチーフは抜け忍だな どうでもいいけど
実はすごいんです彼(彼女)をお題にしたらですよ、
新聞社の冴えない奴が実は!な話も
眼鏡のモヤシの顔に傷こさえたクラス下層民が実は!な話も
酔っ払って風俗通いのオッサンが実は!
灰かぶりのきったねえ娘が実は!
だのいろいろ出来るわけですよ
スーパーマン、ハリポタ、忠臣蔵、シンデレラの話だけどさ
アリの穴がやってないんですが、どうなってんの?
お亡くなりになりました。
ワイ杯ってシーンのお題だからスキマ時間に気軽に書けるのがいいんだけどな。
もし、「友情で感じる不甲斐なさ!」なんてのがお題になっちゃうと、
オリジナルの掌編書くくらいの気合がいるじゃない。そんなんだと参加が難しくなっちゃう。
ほんとに書きたい人はちゃんと自分で書く物探してくださいな。ワイさんに甘えちゃダメですよ。
まあ、最近は参加してないんで、外野の意見でした。
そ、外野?
げ、外野
>>594 あなたが別スレ立てて自分で責任持ってやればいいんじゃないの?
それは、ひとつの些細なアンカーの付け間違いから起こった
第24回ワイスレ杯最優秀賞作品、「アンカーミス殺人事件」
近日公開
おお、罵り合いにならずに中々の論議が。
>>597 参加するもしないも自由なのに、
そんで今のシーンのお題でも最近は参加していないのに
なんで参加したときの心配してんの?
まあワイ杯だからワイさんの気分次第
>>600 ヤダ、面倒くさいというのも本音だけど
人が集まっていろいろな作品が出るから面白いんであって
ぽっとスレを立てても人が集まらないから恐らく面白くない
賞金出せば人集まるんじゃないの?
ぶっちゃけ金を払ってまで素人の話を集めるよりは
その分、まがりなりにもプロになってる人間の書いた本で楽しむ方がいいわ
悪いけど
金を出すだけの価値があるなら
まず最初から募集に応募して金を貰うような場所では書いてない
と思うんだが
だからこそ、作家になれてないわけで
アフィリエイトのサイトを作って、
それで儲けたぶんを賞金にすりゃいいんだよ。
ちょっとは頭を使えよカスども。
賞金は、Amazonギフト券かiTunesカードのメールで送れるコードな。
そしたらメアドだけで受け渡しができる。
アイデアは出してやった。実際にやるのはおまえらだ。
以上
誰かしらんが頑張ってー
自分の手間はタダと思う人ならやると思うが
俺はヤダ面倒臭い
さっそく一人w
誰一人としてやりたいなんて言っていないのに
勝手にアドバイスを送る人と
そのアドバイスにツッコミを入れる人たち
そして全員説教くさい
自分が話す機会を伺うだけの会話をする女みたいだから
ネナベの鬼女系の人達が実は多いのかも
615 :
ぷぅぎゃああああああ ◆Puug571Ifs :2013/07/31(水) 07:11:21.18
只今、巻き添え規制中!(。・ω・。)
刮目せよ!
これがネットで見られるモビング行動である!
そんなことより
過去のお題を消化しようとしたらバスローブの男という縛りが痛い
これは801にするしかない/////
という状況なんだけど
バスローブもいい加減ブルマー級のファンタジー衣装になりつつあるな
日本で着てたのはバブルの人たちなんだろうか
規制が多いな
アリの消滅といい
2ちゃんに変革があるのかしらん
アリは復活しとる
このスレでは日記レベルの晒ししかないな
そろそろまともな文芸が読みたい
お前が出せ
ここ読みにくるところじゃねーから
わざわざ読みに来たくなるようなもんを書け。
一理あるね
読ませることを想定してないならそもそも書き込むなって話で
気軽にゲーム感覚で来る人間と切磋琢磨したい人間と
混在しているから仕方ない部分もあるけど
ここって煽り合いにならないよな
怒りは期待通りにならなかったことに対する防御反応だからな
期待していたことがいかに正当か、説明するだけの
文章力があればお互い話し合うことができる
自分が期待していたことを分析もできず
表現もできないときに説明を放棄して
吠えることしかできなくなるのさ
(ドヤァ)
句読点をまともに打てこのハゲ!
小学校からやり直してこい!
あー今は夏休みか。どおりで。
× どおりで
○ どうりで
どおりであってるだろ
何言ってんだよ
>>631 × 通りで
○ 道理で
これで分かるか?
なかなかの荒れ具合となって参りました
私のガラケー辞書をひもときましたところ
「通り」でも
理解すること、となっております
ちなみに明鏡モバイル国語です
なお敬称および句点は省略させていただきます
633ですが
通りが理解することってなんかおかしく感じるよね
予想通りだっていうのと〇というのも道理で
が混ざってんのかな
どうり‐で【道理で】ダウリ─〘副〙
原因や理由がわかって納得するさま。なるほど。「プロですか。─強いと思った」
>>633 それは「おまえの解釈」が間違っているだけ。
辞書は正しい。おまえのリテラシーの問題。
日記レベルのうpしかないスレに相応しい議論
しかしおまえには高度すぎる
言ったなー!
きぃーーーーーーーーーっ!!!!!!
夏だな
当たり前のこと言うな
池沼か?
>>622 どんなに素晴らしいものを出しても悔しくて叩くくせに
素晴らしいもの、という妄想を、叩かれているんじゃね?
いま全然素晴らしくないものを書いてるからちょっと待ってね
>>644 なに?
このスレは群像の最終よりも上なのか?
もしかして芥川賞の審査員がまぎれこんでいるのか!!
どのような意見があってもよい!
他者を受け入れられないことが問題!
創作の作業が孤独であったとしても、ひとつのものを作り上げる工程は一丸となって当たらなければいけない!
携帯電話での書き込みは骨が折れる!
ちょっと音楽を聴いてくる!(。・ω・。)ノシ
起きると乗った物がガサガサガサと音を立てた…花束?
カーテンからもれる光で確認すればベッドに大量の花だ。なにこの棺桶状態。
カーテンを開けて見た感想は、わあ、お花畑だ…
原色の花が多いな。
昨日は風呂後にベッドに転がりこんだ記憶があるが、花が転がり込む覚えはなかった。
「オッサン」と隣のソファーのイケメンを蹴ると、んがッと鳴いて起きた。
餞別でもらったらしいが
「花を手向けないでくれる?呼吸困難で永眠しそうなんで」といえば
「それが死装束みたいで、つい出来心で」
この白いバスローブは記念パーティーで当てた。
「○○株式会社創立三十周年記念記念品」と刺繍されていて売れず、
バスローブwと着たら意外によかった。ちなみに背が低いので女用着用。
現在気づけば奴とペアルック。微妙だ。そっと部屋着を着る。
花(派手な好きですのメッセージ付きとか、餞別か?)を
風呂の水に放り込むべく玄関方面に向かうと謀ったようにチャイムがなり
「ちょっと!」などと言っている。
早朝になんだ?と出てみると私生活まで管理したがる熱狂的管理人がいた。
「廊下を片付けて!」…花が落ちてる。花束持ってて言い訳できない。
ああマークされたと思っていたら、バスローブ男をみて「どういう関係なの」…何が疑われてるんだ。
「一応養子縁組をしてるんですが」とアホがいう。俺の親とな!
「兄弟だって言えよ!」といえばニヤニヤしている。
おばさんは「風紀の乱れ…」と呟いて行った。
はいアウト。ホモ疑惑で監視生活の幕開けおめでとう俺。
海外栄転する悪質な悪ふ兄貴もおめでとう。しねよ。
寝苦しそうな顔で男は目覚めた!
上半身を起こして周囲に目をやる! 原色で彩られた部屋に驚きを隠せない! 隣には背を向けた人物が寝ていた!
バスローブ姿の男はベッドからそっと抜け出し、床に脱ぎ捨てられた服を手早く着込んだ!
その時、微かな声が聞こえて男の運命は動き始める!
↑これ書いてみた
もちろん賞とか一切応募もしてない初心者です
バスローブを来た男が驚かなきゃいけないからこんなことに…
お題のせいで駄作になったと?
レベル1だな
ちなみにワイやポッポはレベル2
801の日だけに…
殺伐としたスレに笑いをもたらすつもりが滑り笑いしかもらえんかったー
「獄門島」のキーワードを思い出すな
また負けちゃった;
ここはどこだ? 寝苦しさを覚え目覚めた男は、身を起こし部屋を見回して寝苦しさの理由に得心すると共に別の事実に驚愕した。
スタンドライトの薄明りに浮かぶ部屋の様相は華美なようで少し下品に映る。調度は男が身をまかせているダブルベッドとサイドテーブル。そしてソファーにガラステーブルのみ。その全てが鮮やかすぎる単色に彩られている。
問題は隣で寝入っている女性だ。
女性だと気付いたのは、シーツに垂れる滑らかそうな髪の質感と、寝息に合わせて揺れる華奢な肩が掛け布団から少しだけ覗いていたから。こちらを向いていないため顔は分からない。
纏まらない思考を宥めつつ男は、自分の身に何が起こったのか。また、何をやってしまったのかを推測した。
バスローブを羽織った自分が自室以外の部屋で女性と肩を並べて就寝している。その意味が消化しきれずに胃を重くする。妻を裏切ってしまったのか。
ベッドを出てだらしなく脱ぎ捨てられている衣服から自分のものを手に取る。ベッドに背を向けぎこちなく身に着け始めて、女性が起き出した気配を察し心音が跳ねた。
「おはよう、早いのね」
しかし男はその声に安堵を覚えた。胸を撫で下ろして息をつき、苦笑を消すことができないまま振り向いた――自分の妻に向けて。
仕事のためお互いの生活時間が合わず寝室を別にして、随分長い時間が経ってしまっていた事に気付いて恥らったのだ。この旅行が少しでも埋め合わせになればよいのだが。
酔っぱらった!(`・ω・´)
気持ちいいので今夜は寝る!
男は自ら漏らした呻き声によって目を覚ました。起き上がって滲んだ視界のまま辺りを見回す。暗闇の中にぼんやりと緑の光があった。
バスローブに似た簡易の衣服がちくちく肌を刺し、肩を掻いても収まらない。男は朦朧としたまま冷たいベッドから足を下ろした。
瞼を擦るとようやく状況が掴めてくる。男の横にもうひとつベッドがあって、こちらに背を向けて白い布にくるまる人がいた。その肩が上下しているところを見ると、寝ているのだろう。
しかし、此処は何処なのか何故いるのか、男は見当もつかない。最後の記憶は妻と晩酌を交わした在り来たりな日常だ。
早く此処を出よう。非常口の緑光だけを頼りに、床の衣服を手に取る。
ふと遠くから声が聞こえた。
何故か嫌な予感がして男は隅に置かれた机の下に隠れる。二つの声が近づき、やがて扉が開いた。
「今日は二人じゃなかったか?」
「先に終わらせたんだろうよ」
やってきた二人はベッド頭の側にある壁へ向かった。ごおと重低音が響いて小さなドアが開く。机足の隙間から見えたそれは、丁度人が入るくらいの大きさだ。
がらがらとベッドを動かす音の後、ブザーが鳴る。
「まったく嫌な仕事だよ」
ドアの小窓から漏れる赤色が、温かく部屋を照らした。
おう起きたぞ
今日も酔っぱらった!(`・ω・´)
また今度!
気分よく呑んで来たんだな
くそうくそう羨ましい
ワイがアル中でスレ終了か
酒じゃなくて
>>649に悪酔いしたんじゃないか
投稿されたからにはいずれ批評しなくてはならない
批評という名のマジレスを
>>649の
>バスローブwと着たら意外によかった。
ここ読者をなめてるようで特にイラっときた。
過去に男達が生クリームまみれになって戯れる話が入賞してるんだから
何をいまさら
>>665 実話です
父親がビンゴで当てた漢字だらけの刺繍入りのバスローブ
バスローブて欧米か、と着たら湯上がりには楽だった
しかし寝るにはモコモコで摩擦力が高すぎる
あれは脱いで寝るもんだと思う
酔い潰れたか何かでないと着て寝ないな
なにそれw読みたいw
グッホイ ホイップ 三島 で検索すれば出てきた
ワイ杯ってお下劣路線でも入賞できるの?
とりあえず666の言っている作品を読んでみたい。
671 :
665:2013/08/03(土) 16:25:42.78
>バスローブwと着たら意外によかった。
この文章にイラっときたのは、「バスローブw」とネット用語で感情を表現してるところ。
wなんて使ってる小説は読んだことないし、自分が小説を投稿するとしたら絶対使わない表現。
ちゃんと言葉でバスローブを着たときの感情を書くべきだと思う
そこは表現の方法ってことでいいんじゃないの
内容自体はまったく評価しないが、そういう書き方をする自由は認めていいと思う
>>671 wで表現できるのが面白いから使ってみたんだが
言ってることは理解できるしそういう意見もあるだろう
だけどそれは、自分と書くものが違うという話では?
お題から漂うミステリかサスペンスかの雰囲気に流され
そういうときの事態を説明する文章にしたくなくて
あえてそうやってるんだけどな
ネタも過干渉な管理人にホモ疑惑がかかった兄弟(冤罪)という
アホな話にしているわけで
個人的な好みの話をするとミステリ調の説明文みたいな文章は好きじゃないんだ
“w”って、それが通じる人たちの間であれば、
簡潔かつ的確に自分の感情を表現するいい手段だよな
馬鹿にしたりとか見下したりとかそういう感情をずいぶんと簡単に表してる
起き上がると身体の上から何かが溢れた。
窓帷の隙間から零れる光で、身体の周りには大量の花が有るとわかった。
窓帷を開ければ鮮やかにみずみずしい原色の花が咲き乱れていた。
棺桶の中にでもいるようじゃないか。
不思議に思い隣の長椅子に寝る美しい男を起こした。
花は餞別らしいが「花を手向けないでくれるか。呼吸困難で永眠しそうだ」といえば
「死装束みたいだろ、それ」と苦笑された。
この白いバスローブは会社の賀宴で手に入れた。
「○○株式会社創立三十周年記念記念品」と刺繍されていて下取りにも出し辛く、
西洋被れが着るものだろうと思いつつ着たら意外に馴染んだ。
ちなみに背が低いので女用を着ているが。
気づけば奴とお揃いだ。複雑な思いで、そっと部屋着に着替える。
花束(お慕い申し上げますの添文がついているものもあるが…)を
風呂の水に放り込むべく玄関方面に向かうと謀ったように扉を叩く音と共に「ちょっと」など聞こえる。
早朝に何用かと出てみると私生活まで管理したがる熱狂的管理人だ。
「廊下を片付けて」と。ああ薔薇が撒かれている。花束持っていては申し開きできぬ。
隣にいるバスローブの色気ある男は目をひくようで
花の添文を見て「どういうご関係かしら」と聞かれた。…何が疑われてるんだ。
「同じ姓にしたくて養子縁組をしている関係ですが」と阿呆がいう。
俺の親の養子だろう!
「兄弟だって言えよ」といったのだが
おばさんは「由々しき事態ね」と呟いて行った。
念友疑惑で監視生活の幕開けおめでとう僕。
海外栄転する悪質な悪ふ兄貴もおめでとう。勘弁してくれ。
この一策に凄い食らい付いてる流れだな。作者は幸せやで
書ける人だろう。801漫画のワンシーンを文章化、というコンセプトだろうか。
しかし
この少ない分量に対して、伝えようとする内容が煩雑。
その上、直接的ではない表現が多いから、作者世界に入り込むようにして読まないと概要がつかめない。
雰囲気で共感的に楽しませる力がもう少し強ければ化けるかもしれないが、
基本的に「ホモ」は異質なテイストだと感じる人は多いので、共感的に読ませるには並み以上の工夫が必要だ。
「直接的ではない表現」と「ユーモア」部分については、もっと集中力を使ったほうがいいと思います
>>677 ありがとう
確かに分量の割に伝えたい雰囲気と文章での遊びが多くて
それで「w」という工夫やネットスラングや漫画の共通認識に頼ることで
なんとかならないかやってる
自分が書きたいのは、情景とその情景が与える感情が主で
ストーリーがないというのも筋を追う読み方にはつまらないだろう
まあ今回はベッドで花に囲まれた人間(棺桶の中風)が驚く場面が書きたかった
できれば驚くのは女がよかったけど男指定だったんで
8月01日も近いし、やっちまえーってのがコンセプトといえばコンセプト
なんかキモイのが居着いたな
なにしろ自演がイタイタしいw
自演してまで言うだろう内容なんてあった?
>>680 その日本語の意味がワカランぞ
「自演してまで」ときたら「言わねばならない」に繋がるのが日本語
「自演してまで言うだろう」とか、いかにもライトノベルで育ったヤオイ好きらしい低レベルな日本語だw
自演してまでも彼(あるいは彼女)なら言うであろうと予測できるような内容なんてあった?
ということを書きたかったんだが
なんかその「ねばならない」って表現だと
仮定と予想に基づく曖昧なことなのに違和感ある
>>682 >自演してまでも彼(あるいは彼女)なら言うであろうと予測できるような内容なんてあった?
さらにワカラン日本だなw
「自演すらして言おうとしたこと」という意味か
>仮定と予想に基づく
「自演してまでも」は、すでに自演されているのだから、過去のことを言っている
そこに「言うであろう」という未来の言葉が来るから矛盾して変な日本語になっているワケ
自演してまでも 彼が言いたかったこと
自演してまでも 彼が言わねばならなかったこと
↑は時制があってるだろ
それにしてもいきなり何を自演だと怒ってるんだかわからない
wが嫌な人か?
自分の求める小説と違うものを好きだと言う人がいても
それを自分が否定された、ととっているのだとしたら被害妄想だ
「かく在らねばならない」と自分を縛るのは自由だけど
他人にまで縛ろうとするのは分別がない
801好きと短絡的に捉らえられてもなー
ホラーは嫌いだけど面白いネタになりそうだと思えば書くし
うまく書きたい場面が繋がればオチはどこに繋がろうと構わない
最初にオフィーリアみたく花に埋もれた女が書きたかったのに
801好きだなんて名誉毀損だ、と断固主張させていただく
俺も
>>680の日本語には違和感がある。
「言うだろう内容なんて」では言葉のつながりが不自然
↑「語」が抜けたw
687 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/03(土) 23:54:49.83
>>683 だろう は推測に使ってる
自演と決めつけてるのがおかしい
ってことを言いたいんだよ
>>675のほうが読みやすいな。
>>649と同じストーリーだけど、意味がわかりやすく入ってくるのが笑えるw
「自演してまで言うであろう内容」
を話している風にそのまま書いたからまずかったのかな
>>688 書いててもそう思った。
ギャグのつもりだったし、耽美調にしたら洒落だとわからないかも
と思ったけど、カタカナを漢字にすると書ける分量が増えた感じ
カーテンとかパーティーとか圧縮の新しいやり方だった
イケメンは漢字に出来なかった
美男子…?
教えて国語力ある人
作品のアップとその批評が当たり前のように交わされてるから自演とか言われるんだよ
ここワイスレだからな、忘れてるようだけどw
未読が貯まってたから評価待ちの掌編がたくさんよめるぞーと思ったらなんか揉めてた
まぁワイさんへの供物だとでも思っておくことにした
>>690 「美丈夫」じゃね。最近さっぱり見かけない単語だけど
つか、俺がこんな単語を知っていることに驚いた
よく使いそうな語彙には弱いのにどこで覚えたんだか
つまりワイを差し置いてな批評がマズイわけだな
批評したい人はワイさんが批評するまで待てよ、とそういうことだ
>>692 オリジナルの文章を随時募集中!
とあるんだからアップは別にいいはず
697 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/04(日) 10:12:14.73
>>695 ワイ以外の批評は求められていないってことでしょ
感想程度ならまだしも
>>692 批評が欲しくてアップしてるのに
自演で批評するなんてありえない
ワイさんの評価をお目当てに作品さらすけど、誰に読まれてどう批評されようがかまわんよ。
ネットに上げるんだからそんくらい覚悟して当たり前だろ。学べるところは学ぶだけ。
>>700 アップする側としては同じくそういう気持ちだけど
スレタイからしてワイさんのスレだからなー
ワイさんを立てるのが筋だろうな
とはいえ、批評と感想の違いも書き方の匙加減一つじゃないかと思うが
ぶっちゃけ、自分好みでない物を否定した人が窘められた人が
自演だって騒いだことで荒れたと思ってる
>>702 まず最初にあまりないようなことを想定してから物事を把握するなんて
随分と捻くれた効率の悪い思考方法だね
もう許してやれよ
大体わかったから
呼び水という考え方もある
最初にいい評価を書けばいい批評がつづくかもしれないと期待するのはそう不自然ではない
そうでないとステマ自体成り立たないし
>>701 文章おかしくなったけど、大体でわかって
酷評スレは結局死滅した
無責任な批評するだけのスレは成立しないってこった
ギャラリーはギャラリーらしく頭の中でだけ調子に乗ってろ
ひとりへんなひとがいたからだよ 批評なんかおかまいなしで自分の世界を築いてた
>>708 その批評したやつがワイスレにもかかわらず厚かましいのでこじれてんだろ
で、どうもそれが自演クサイということでw
710 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/04(日) 14:31:18.43
読み巧者が多いだろうから余計な心配しなくてもいいんじゃない。
読解力があればへたな精神分析家よりは読みが深いかもしれないし。
スレッドの占有は出来ない、と言うことを前提で話すとしよう!
このスレッドに評価対象の文章を書き込めば、ワイが読み込んで点数を付ける!
最低ひとりには読まれる! 保険のようなものと考えればよい!
今は規制の直中にいるのでまとまった文章を上げるのは難しい!
作者に一定の敬意を払うことで評価の文章の角が取れるのではないだろうか!
規制中のワイの考え!(。・ω・。)
>>708 自分の批評で追い出せる、黙らせると思ってんなら激しく勘違い
自分のスレを立ててやればいい
向こうを見ればわかるけど、批評対象なのかひとりごとなのかすらわからんレスが
延々続いてたんだよ 黙らせるなんてできるわけないし見るのすら気持ち悪くなった
ワイ規制中ならしばらくワイ杯は無理なんかな
マンモス大学の平日に俺は圧倒された。こんなに沢山の人間がいて、右も左も若々しい。
秋晴れの日差しの中に単純な事実がくっきりと浮かび上がっている。外見がよい事は、善だ。
景観もまた清々しい。ケヤキやポプラ、クスノキ等の緑がバランスよく育っている中に、たっぷりと空間的な余裕を持って学問の城館が建ち並んでいる。
目の前の講堂はゴシック様式を現代風にアレンジした造りで、眺めているだけで少し賢くなれそうだ。開放固定された巨大な扉。その前のデッキは広々と明るく、長く伸びた扉の影すらも計算されているように思えてくる。
なだらかに降りてくる大階段を、学生達が乾いた靴音をさせて行き来している。その様子もまた計算されたように美しい。
呆然と立ち尽くす俺のまばたきを仮にカメラのシャッターへと置き換えたならば、どの一枚をとっても学校紹介のパンフレットに使えるだろう。ここは若さと智恵と落ち着きと、その他諸々プラスのエネルギーに満ち溢れている。
今週末に三十五歳の誕生日を迎える俺は、肩をすくめて俯いた。
「吉田のやつめ、こんな所に呼び出しやがって……」
居たたまれなくなって、そう呟いてみたものの真実は少々違う。誘いには俺も乗り気で同意したのだ。
ワイってなんで規制に巻き込まれるようなプロバイダに入ってんの?
>>716 巻き込まれないプロバイダとかあんのかよ教えて
モー娘の「愛の軍団」という曲は、よく聴くと「ワイの軍団」と歌っている。
俺がそう歌えと指示した。つんくも了承済み。
渡り鳥が来ないような少し料金高い所あるいは小さなCATV
今ぱっと浮かんだ所、俺も規制中
721 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/04(日) 17:27:21.59
お前らって新人賞でもいいとこまで残るの?
俺は全然なんだけど……
ショートショートぐらいなら入賞、掲載される
書きはじめたばかりで応募なんてまだ考えてないな。
今は新しく始めた趣味に留まる。
小学生や中学生のときの作文は、先生が勝手に応募したコンクールか何かで
冊子や新聞に掲載された。
高校のときは勉強してた。
河合塾の模試の国語で、偏差値80をとったことがある
というのが辛うじての成果か
何の成果だよw
書き始めたのがよく分かるレスだな
726 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/04(日) 19:49:52.31
ワイさんまだかなー
俺もまだワイ杯以外は未応募
多少書き方が理解できた気がしてきたから、
やっとアイディア練り始めているよ
そういや昔は『あなたの文章真面目にリライトします』なんてスレもあったな。
改稿してみた。
小説は書きはじめたばかりなんで、公募に出すなんて考えてないな。
そうだな、今はまだ趣味の域にとどまっているって感じ?
けど、地力がないってわけじゃない。と思う。
小中学校んときの作文や何やらが、冊子や新聞に掲載されたことがあるし、
高校んときは国語で偏差値80超えたことがある。
ま、なんにしても、他人に認められたことがあるってことは、けっこうな強みだろ?
うぬぼれや勘違いでオナニー小説を書いている諸君らとは違うんだよ。ケケケw
731 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/04(日) 20:23:13.37
うまい!
ワロタw
ふふん、凄かろう。
地力となる作文能力も読解力もない雑魚とは違うのだよ。
こういうキャラでいこうかな。
ちなみに漢字検定は3級しか持ってません。
今度は何の雑談だ
ショートショートが入賞ってあの雑誌かな
ワイハイではどんな作品をかいたんだろう
読みたい
いつの間にか座ったまま寝ていたらしい。鳥の鳴き声が聞こえる。
水分を失った身体は喉が渇いている。
窓帷を開けると、朝焼けの橙色が広がりはじめていた。
夜の紫紺が橙に溶けていく。出窓に飾った風信子鉱が光を受けて明るく輝く。
一緒に暮らす彼女は、鉱物が好きで集めていた。彼女は頑なにジルコンを風信子鉱と呼んだ。
「鉱物に花の名前をつけるって美しいよね」と言って。
「ヒヤシンスってどんな花だっけ?水性栽培できた花としか覚えてないなあ」
そんな会話でも楽しく、彼女はふざけてグラスに鉱物と水を入れて飾った。
「増えるといいなー。すくすく育てー」「増えたらパワーストーン過ぎるよ」なんて笑って話したのは一昨日だ。
彼女はまだ帰らない。日本翡翠を探す、と翡翠海岸に出掛けたきりだ。
波が高くなっていたらしい。俺の誕生日に帰ってくるつもりで無理をした。
もしかして彼女が帰ってはいないかと、この部屋に戻ってみたのにやはりいない。
窓辺で水に沈むジルコンは朱く光り、反射で白い壁に淡く色づいている場所がある。
…よく彼女が座って石の図鑑を見ていた場所だ。ああ泣きすぎて身体が怠い。
窓を開ける。風信というのなら。彼女の言葉を伝えてくれ。
……だが風が吹いてきても何も聞こえない。彼女のいる場所には風が吹かないからか。
置き土産の風信鉱。悲しみを癒すパワーストーン。悪い冗談のようだ。
誕生日プレゼントにこれをもらうのを許してくれるだろ?
グラスに唇をつけ、水と共に飲み込んだ。つるりと冷たくジルコンは喉を通っていった。
>>735 よろしくお願いします
他スレでヒヤシンス 水筒 窓 のお題で書いたものを書き直しました
>>697 感想
黒猫の台詞が臭かったけど児童向けの本みたいに楽しく読んだ。
ただ、大人が猫を駆除するのは、ニートを忌避するのと同じ嫌悪感からという話だけど
現実世界では公衆衛生管理のためだからこそ「保健所」が動いてるわけで
話にも保健所が出てくるのに、そこのフォローがないのは気になった。
子供なら気にならないかもしれないけど、大人だと気になるかも。
わ
>>737 サンクス
作中での"ほけんじょ"は「正しい大人」の象徴で、
現実での保健所のように役割を持って働くものとは違うイメージです
違和感ないように世界観をちゃんと作りこめて無いのは技量不足ですね、
精進します
>>739 正しい大人の象徴ってちゃんと読み取れたよ
ただ「ほけん」という言葉を使うと従来の公衆衛生の機能とイメージがあるから
社会健全課対処施設だとかなんとか、それらしい名称を作るとか
そういうことが言いたかった
別の世界を見るようでそっちの方が読んでて楽しいかも
>>715 ワイじゃないから感想
思い付くまま
>外見がよい事は、善だ。
ピンとこず。
戻って読み返しても何が善なのかわからず。
真善美という言葉が頭に浮かんだからか、美と善は別の物なのにイコールか?って混乱した。
後半のパンフレットに使えるという表現はイメージしやすかった
学生が上り下りしてるのに
階段自体は降りてきてるみたいに見えるのかなとちょっとだけひっかかった
どんな階段かはわかるけどさ
何の用できたんだよ、と読み進める気にはなった
742 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/05(月) 22:24:27.36
ワイさん、よろしく〜
宮田奇聞には高校時代に帰り道に寄る場所があった。奇聞は幼少の頃からオシャレには人一倍敏感であり、その対象は人のファッションだけではなかった。
石でできた力強い姿態に印象的な赤い前掛けをかけたオシャレさんの澄ました様子には、高校時代の奇聞は仰天したものだ。つまり、奇聞は『地蔵』のファッションに感銘を受けたのだ。
そんな衝撃的出会いが会ってからというもの、奇聞は学校帰りには立派な山門に仰々しい扁額を掲げたその寺の脇におらせられる地蔵様のもとへ寄るのであった。
「ナイスジゾウ。ユー的にはミーのファッションはどうなの〜?」
とたまさか奇聞が声をかけるのだが、地蔵はそんな時はより一層口を一文字に結び沈黙を加速させるかのようであった。
奇聞にはファッションの対象に見境が無かった、というと語弊があるか。奇聞にはファッションに関する隔たりが無かった。相手が地蔵でも校長の銅像でもカーネルサンダースでも何でもファッションとしての眼鏡をかけて見ていた。
そんな一風変わった性癖を持つ奇聞は、もちろん高校で浮いていた。友達なんてナッシングであった。
奇聞は学校指定の制服を着用せず、段ボールを溶かして作ったズボンにいなせな風貌の男性が描かれたシャツという出立を三年間通した。
陰ではなく、表立って「ホームレス」と呼ばれる日々を送った奇聞だがしかし、その言葉は蔑みや非難ではなく、称賛と喝采と受け取った。自分は人とは違うんだという実感を持てたのだ。
つづく
743 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/05(月) 22:25:02.51
ファッションとは人と違う事だと奇聞は父親に教えられてきた。奇聞の父親もまたクールビズをいち早く取り入れアロハシャツで「ロコモ〜」と出勤し、会社を首になった。
時代が追いつかなかったゆえに生まれた悲劇の元サラリーマンなのだった。
と話を戻し、地蔵である。奇聞は地蔵にたまに声をかけるうちにふと思ったのだ。
アウチ……! このごつごつとした石頭に何か被せれば、センセーショナル的な!?
奇聞にお馴染みのこの山門の隣にある地蔵は前掛けしかしておらず、頭には帽子をしていなかった。
また、奇聞は寺社仏閣の類には興味が無かった。のであるから、帽子をかぶった地蔵がいることなど知る由もなかった。
しかし、宮田奇聞。オシャレの天才である。この地蔵の頭を見て、直感的、本能的、潜在的に気づいたのだ。――帽子が足りないと。さすが、我らが主人公!
「じゃ、ユーにはこれ被せてあげるね。ホットホットね〜。これ、ミーが文化祭で作ったお手製のもので、気持ちこもっちゃってる感じ〜?」
ずぼっと、地蔵の頭に、赤茶けた色のドレッドヘアのウィッグ(かつら)を被せた。
夕日の染まる空にしんみりとした空気が混ざる。
どうみても、おかしい。人型の石に、アフリカンなかつらが、のせられたのだから。
「お〜、ナイス! どこからどう見ても、サイケね〜。オーシャレ〜」
これ、大切にしてね、と奇聞が地蔵に告げる。こんな罰当たりな真似をしておいて、奇聞は地蔵のステージ一つあげちゃったよ、と得意顔なのだった。
高校時代にこのようなエピソードのある宮田奇聞の話はこれからも続くのであった。
(了)
744 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/05(月) 22:36:19.74
アリノ穴が無くなって、俺はどこへ行けばいいの?
>>741 真善美は同じものの三つの側面
高校でやっただろ?
かわいいは正義っていうあれだなw
>>745 理想の構成要素だが
違う切り口だからこそ区別して真善美と言うんじゃないか
この導入では可愛いは正義って話に読めなかったよ
>>747 何が気に入らないか知らないが荒らすなよ、自己中
750 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/06(火) 11:23:13.09
ワイは最近見かけねーな
これじゃスレ乗っ取りだぞ
本当のワイはオレだけどなw
ワイは規制食らってるっつってんだろw
そういやにょろは今どうしているんだろ。
『僕が君の文章を評価する』を乗っ取ったかと思ったらいつの間にか
『あなたの文章真面目に酷評します』に移動していて、
そこでも最近見かけなくなった。
語尾の「にょろ」をやめただけで普通に書きこんでいるのかな。
あいつなら俺がこきおろしてやったら泣いて消えたよ
文学から逃げたのか
あいつは所詮ラノベヲタよ
我々のような文学者とはそも志からして違う
私は太宰を師と仰いでます
文学だとかなんとか言って、大成したところで
結局は消費者の好みに合わせて消費されるだけの物
大成もせず、ただ目指してるだけで自分が偉いと思うのは
虎の威を借る狐より酷い、
自らを虎と振る舞う狐。
随分と可哀相な生き物に成り下がると思わないか。
ライトノベル出身と言えるだろうけど
小野不由美とかすごいと思う。現代の死刑制度の矛盾、
人を殺すなと命令する法がある一方で、国が人を殺す矛盾を
何故矛盾するか法哲学に足を踏み込んで描いてる。
矛盾を追及してるとこがスゴイってんなら
べつに小説じゃなくていいじゃん
そんなのが文学のスゴイ人なのか
>>759 アフォリズムといったらちょっと違うけど
現代の問題をフィクションで提示するのはライトノベルの体裁でも可能で
かつ、最初に読まれやすい形態をとることで、社会問題を
ライトノベル層にも提示できるのは、役割的にすごく意義がある。
文学の意義は、実体験以外にも
擬似的に当事者意識を持つことが出来る点だとしたら
ライトノベルだとかの体裁は関係ない。
>>760 ごめん、途中で言いたいことがズレた
1、ライトノベルだとかの体裁だけでは文学の意義は失われない
2、ライトノベルで現代の諸問題を提示する意義は大きい
3、小野不由美は一つの例
おまえらはどんな文体の小説が好きなの?
難解古典文学はおすすめされる気がするんだ
ヤマグチノボル
筒井
ラノベなんて低俗なモノは読まない
タルホ
三島の美文を読むとラノベを読もうって気すらなくなる
明治あたりの文語体っていうの?
口語のべたっとした回りくどさがなくていい
あの切れと流れに憧れる
馬鹿にされるだろうが空知英秋の文章も好きだ
あの時代は口語体がなかったからな。
>>769 ああいう文体で書いたら、キワモノ扱いされそうで
ちょいちょい、文の中に紛れこませるくらいしかできない小心者
空知の文章の流れは、4文字かその倍数の8の区切り方で
落ち着く5や7のリズムを速めることで生まれるんじゃ
とかいろいろ考える。
全体で日本語は12文字のまとまりが座りがいいのかな、とか。
(4・8も5・7も)
答えを知るには言語学の専門書あたりを読めばいいのかな?
歌の世界でな、そういうのがあったわw
歌詞とかに5・7・5のリズムがあるとかなんちゃら。
ま、早い話、そういう分析をしてそれを参考にヒット曲を作ろうとしても無理だってこと。
どんどん書いて、あとで自分で読み返してみて、気持ちいいかどうかだな。
もし気持ちよくなかったら、また書き直す。そんだけの話。
>>771 言葉遣いが古臭い
分かる日本語で書けよ
ま、そこはいいが、通路を歩いているだけだろ。
どこの通路だよ?
気取った言葉遣いもいいが、そのせいでなかなか状況が見えてこんわw だから読むのをやめた。以上。
>>741 レス頂いてた。超ありがとうございます、評価いただいてから改めて。
しかし鋭い……甘えた箇所があっさりと
あ、あと本当に急ぎませんのでワイさん間違っても携帯打ちとかで労力かけないで下さいね。
>>773 日本の古典の怪異譚をパク・・・オマージュした内容にするつもりなので
なるたけ古い感じの言葉で書いてみたんですが・・・ダメですか
>>774 入れたつもりが推敲不足でした
平将門?
>>771 正直あんまりエグイ感じはしなかった。
逆にちょっとコミカルな?なんでかわからないけど。
古臭い…というよりハヤカワ文庫のファンタジーチック
分かる日本語だけど、とっつきにくい文章
多分、話の筋が面白くないと挫折しそう
>>771 とてもグロイ光景なんだろうけど、グロさよりはおどろおどろしさのほうがある。
人によってはくどさを感じるかもしれんが、自分はあまり気にならなかった。
読後感はむしろ軽い。ひらがなと漢字の配分のバランスがよい。
ちょっとのっぺりとした印象はあるが、うまいと思う
この場面の要点は「エグいぞ」じゃなくて「エグさをものともしないローブの男」だから、それに届く程度のものはあると思う。
全体としておどろおどろしいと言える。おどろ描写で一番よかったのは最初に転がる兵士の首が〜の部分だった。
畳み掛けるグロは替え玉オカワリ感出始めて、 これが正真正銘の物語冒頭であったならば、 きついと思う。
ある程度物語の背景が読者に見えてきている状態なら別。
何故コミカルな印象受けたか考えた。
じいちゃん楽しそうだしメイン視点がじいちゃんだから
周りの死体の損壊ぷりは単なる汚物があるような感じだし
死体になった人の人間らしい無念さと悲痛さが見えたら
何喜んでんだ気持ち悪いってなるんだろうけど
もう物になってからの描写だし…
なんか無邪気なじいちゃんが逆にほほえましい
(`・ω・´)規制が溶けない!
>>783 ワイの規制がとけるのを雑談しながら待つスレ
になりつつあるよ
俺の文章はぶっちゃけ川端を越えた
川端なら越えることができても不思議じゃない。
パンパンのにつまった鞄にガラス製の灰皿をいれると灰皿が鞄に入っているのがありありと分かる
荷物一杯の鞄に灰皿をいれると外から分かる状態になった、という文章なんですが
もっといい表現はないでしょうか?
とりあえず最初の「の」は余計だろw
パンパンにつまった鞄にガラスの灰皿を押し込むと、
くっきりとその形が浮かび上がった。
見る人が見ればわかってしまうだろう。
そのときは殺すしかない。僕は灰皿を取り出して、
いろいろな握り方を試し始めた。
あ、ほんとだ。ごめんなさい
しっかり見たつもりでしたが迂闊でした
どんな材質のカバンなのよ。他に詰まっている物は何? 全部灰皿?
その辺面倒でも書き出してみたら何か思い浮かぶよいい表現
美しい文章というのは全体から香り立つように現れるものだ
そういう短いフレーズにとらわれていると
かっこいいこと言ってみたいだけの中二病を発病するぞ
枝葉しか見えない人間が三島のレベルに到達するのは不可能だな
まぁ一部の作家に傾倒し過ぎるのも良くないな
何度も読んでると知らず知らずのうちに同じ表現を使ってることがある
度が過ぎれば盗用の謗りも免れ得ない
くわばらくわばら
うん。単文を引っ張り出してもしょうがないと思う。
「夜の底が白くなった。」と「さびしさは鳴る。」
これだけでどっちの文章力が優れているかなんて比較できるの?
短文・単文での美しさを比べるなら
俳句とかの、それだけで完成してると作者が考えてるものじゃないとな。
単なる自分の恣意的な抜粋で優劣を考えても、得る物はない。
自分の偏りを補強するだけだろう。
短文・単文で美しさを目指すなら、
行き着くのは俳句や短歌、詩歌の世界だと思う
797 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/08(木) 08:52:25.09
短い文章を何度も見直しその上で
冒頭で明らかに日本語としておかしい個所がある
????
いつからアンカーなしがデフォになったんだ?
それとも自演ってやつかw
次回のワイ杯激戦になりそうな予感
800 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/10(土) 06:35:50.24
ワイは俺たちの心の中で今でも生きています
ワイは死んだ、もういない!
だけど俺の心にこの胸にひとつとなって生きつづける!!
久々に来たらワイさんいないのか
文章見てほしかったぜ
規制か忙しいのか知らんけど、ワイさんは帰ってくる
でもアリの穴はどうも復活しそうになくて少しやり辛くなった
「夜の底が白くなった」すてきなフレーズですねえ、使わせてもらってもいいですか
夜の底がしろくなった、どこまでも地の果てまでしんしんとふりつもる
しずかだった、さびしさが鳴った、とうめいで、きよらかで、にくしみの欠片もなかった
このままうずもれる、世界のおわりがあるとすればきっとこういう光景をいうのだろう
こんなかんじですよね、うわあっといい言葉をひろっちゃいました
てか先生おいでにならないんですかあ、先生まで消えないでくださいねえ
うわあ、そんな一節でしたっけえ。忘れちゃっましたというか、
そんな詳しく読まなかったかな。ありがとうございましたあ
807 :
1/2:2013/08/10(土) 11:32:56.49
ご評価お願いします
努力する人が報われる国造り。そんな政治を志したい。
男はそう民衆に訴えて国会議員となり、それから長い年月の末に国家元首の座につくことになった。
それは、初当選時に訴えた言葉を忘れなかったからだろう。男は自身の信条に確信を深めた。
何しろ公言通りに自らの地位向上を目標に努力をし続けた結果、男は国家元首になれたのだから。
だから男は国家元首となってからの初仕事で一つの法案を通した。
努力認定法――国民一人一人や企業が自らを高めようと努力する姿勢を評価し、その高低によって税金の控除や行政サービスに差が生まれるようにしたのだ。
それからの一年は瞬く間に過ぎた。男が考案した法は順調に成果を上げているらしい。努力して結果を出せば更にご褒美があるのだから効果が出ないはずがない。
当たり前のことだと考えていたから、テレビや新聞にまで持ち上げられるようになるに至っては少々困惑したが悪い気はしない。いつしか、毎日の新聞やニュース番組を心待ちにするようになっていた――――更に二年ほど経って全てが覆るまでは。
808 :
2/2:2013/08/10(土) 11:34:11.90
努力が見られない者への罰則規定を設けた頃、最初の徴候がまずテレビや新聞に表れ始めた。
制作現場の苦労を綴った記事や番組が現れ始め、更にはその制作についてのものが現れては増殖していき、人々が離れていった。
次に、法案の施行直後は急激に伸びていた各種の数値が伸び悩み始め、次第に下降していく。
最終的にはあれだけ男を称えてマスメディアは掌を返すように、男への非難のみを報道するようになっていた。それ以外の紙面も放送も制作現場についての物で埋もれていた。
何かがおかしい。だけどこの急激な変化の理由が分からない。調べさせた者もただ「現在誠意調査中です」と毎日何度もしつこく報告してくるだけ。どこか大事な歯車が狂ってしまったかのような心地悪さを覚えるた。
ある日男が肩を落としながら帰宅すると、彼の三男もまた打ちひしがれた様子だった。彼の手にはくしゃくしゃになった大学の不合格通知が握りしめられている。
男は驚いた。三男は物静かで控えめなのが少々過ぎて心配なものの、生真面目で学業に真剣に取り組んでおり、成績も優秀だったはずだ。
何か受験時にトラブルがあったのかと考えたが、三男はそのようなものは無かったと言う。ただ、明らかに自分よりも成績が劣っていた者は合格していたそうだ。
多少過保護かとも思ったが男は原因を訊き出すべく大学に問い合わせた。明らかに選考がおかしいと感じたからだ。
そして、電話口から返ってきた不合格の理由は余りにも理不尽で、男は眩暈を覚え受話器を取り落していた。
――本校では努力アピールを極めて重視しているため、不合格とせざるを得ませんでした。
>>807-808 君のそれ、小説じゃなくてプロットとか粗筋じゃね?(一部分、シーンになってるけど)
実際に行動や会話を描写して、小説化して、数シーンだけでも再書き込みした方が良いのではなくて?
立候補にいたるのシーン、選挙のシーン、メディアとのやり取りのシーン
努力認定法によって世の中がどう変わったか等、書き込まれてこその小説でしょう?
きっと
>>807-808の文面への「文章を評価してもらいたい」のと違うでしょ
このままだと、
>>807-808の文章へのチェックや誤字訂正とか
作り話なのに「お前の考えはおかしい」みたいな思想に対する反感とか、
求めてるのとは違うものしか来ないよ
>>809 ご講評いただきましてありがとうございます
小説ではないとの指摘を受けてから読み直してみました
確かに、これでは出来事の羅列のみで構成されていて、光景が浮かんでこないです
指摘いただいた内容に沿って書き直してみようと思います
ペンギンの母が今クレバスを迂回する。
何と冷静な眼コの色。
母の子らも危のうつらなってゆく。
何と可愛いアンヨの色。
もっとも末の子は、真剣なお顔してこの極地の空、この子が初めて知る晴天を見上げるのだ。
やがてもっとも真剣なお顔してギラリギラリ、真深いクレバスを見つめるのだ。
母も兄も、どんどん離れてゆくのだ。
今もいだばかりの果物ひとつ、ふたりの恋人がふたつの唇の色、若い歯列びの色、舌の肉の色を動かして味おうている。
おびただしい汁だ。
ゆっくり口から溢れている。
こちらでは習いのさいちゅうエッチラオッチラ、豊かなギターの弦にのせて、チュウリップ帽の人が、後悔にまつわる詩をうたっている。
きっとずいぶん美しい人を、ずいぶん昔においてきたんだろう。
真夏の公園のベンチの上では、肥りんぼうの営業さんがひらき直ったよな顔して昼寝をやっている。
ちょっと笑っているから、きっと夢の中で、何かおもしろい事をウンウンヤアヤアやっているんだ。
その耳のうらの脂、ワイシャツの脇ンとこの染み、ナイロンソックスのにおい。
森の中では徒歩の行商女が、エンジンのような、燃える木のようなふくらはぎを、冷やっこい泉にひたして洗うてかがやいている。
汚れて乾いた両腕も、今洗うてかがやいている。
その足許に、夏の花々が咲く。
すなわちチョウセン薊、きせる薊、片喰、紫クンシ蘭、アゲタラムホウストニアウムの薫り。
阿佐佐、泡盛草、金盞花、アメリカ梯梧、浜かんざし、水ひなげしの薫り。
大花独活、鏡蓋、擬宝珠、枸杞、黒法師、サフランモドキの薫り。
月の無いあの向こうの深夜では、少女が楚々と歩行する。
あの子の足許には何の花も咲かん。
咲かんがしかし、その手の爪先が、天上を指している。
その指す先に、きっと月の大質量は在るのだ。
あの子は唱っている──髪に沢山の花飾り口笛吹いて笑み交わし合ってゆく嗚呼あすこの白薔薇の色あの美しい門を君とくぐる
「おーい、あぶないよお」
ふたたび極地の空の下では、可愛いアンヨの子の一ぴきが、クレバスに向かう末の子を見つけてくれたようだ。
「そんな大きいのは、ずっとそこに在るから、今はほおっておいでー」
「ウーン」
「今はいっしょに行こうよ」
「ウーン」
皆さんは氷点下の世界にも、友愛の薫風が吹くのを知っていますか。
「ウン、ぼくやっぱり行くことにしよう。君やおかあさんたちと、今は一緒に行くことにしよう!」
おしまい
言葉遊びにしてもまとまりがない
常体と敬体とが混在している
場面も何の意図があって跳ぶのかわからず
脳内のごちゃごちゃをそのまま吐き出した、夢みたいな話だね
>>811-822
うーうー!
816 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/11(日) 02:47:01.25
「遠い昔、遥か銀河の彼方で、十個の『キー』が創られた。」
彼女が話し始めた。
「エントロピーの法則を無視して異界から膨大なエネルギーを自由に引き出すことのできる『キー』は、宇宙を統べる偉大なる超知性体集団『十氏族』に与えられた。
彼らは『キー』の力でそれぞれの『領域』を治めた。でも全ては罠だった。『影の世界』で十個の『キー』を操る、一つの指輪が創られたの。
指輪の主はこの世界とは本来関わりのないはずだった『影の世界』を統べる者。私たちは『冥王』と呼んでいた。
気の遠くなるような時間をかけ、ただ重力のみを用いてこの宇宙に『キー』を錬成したヤツは、『影の世界』から『一つの指輪』を使ってこの世界に干渉を始めた。
冥王をこの宇宙の敵と認めた『十氏族』は彼の軍団と戦うため、あらゆる並行世界の中から、『キー』を操ることのできる『適正者』を探し出し、戦いに導いた。
その『適正者』が私たち、『冥府門業滅十魔王』だったの!闇吹雪く鳴亜、キャプテン・マーベラス、吸血姫裂花、昆虫神ベヒモコイタル、墨者革離、宇宙忍者☆焔、ふしぎの海の六花、大槻教授、そして仏恥義理卍丸。
それぞれに超絶の秘術で各界を統べていた『ロード』たちが一つ所に集い私と共に闘った。そう! この私、炎浄院慧那の旗の下!!!!!」
「あ、あーうー。」
せつなの目が宙を泳いだ。何を言ってるのかさっぱり解らなかったのだ。
「せつなくん、戦いは熾烈を極めた!!」
エナが畳みかける。
817 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/11(日) 02:47:43.39
「『一つの指輪』がこの宇宙に顕現させた『冥府門』から現われた八十垓体を超える蝕宙昆虫軍団『ドレッド・レギオン』が私たちに襲いかかったの。
私たちも第十二世代航宙一等軍艦『ドゥラエモフ』百億隻の大艦隊を率いて勇敢に闘った。
やがて、戦火は『十氏族』の治める『領域』を超え、全銀河に広がった。
邪宗門『グランドオーダー・オブ・オリエンタル・トワイライト』の魔屍導師達が錬成した『シュバルツァイス・ファウスト』が私たちの武器になった。
宇宙超弦連合の盟主『ベアード』の私設軍隊『ゲシュペンスト』や、超時遍在獣性『牙一族』、真死法調停者『ネオノミコス』、邪導戒律執行機械『ミートボールマシーン』もこの戦いに加わった。
銀河の中心にある暗黒監獄から解き放たれた破星黒龍『アンカラゴン』、宇宙土蜘蛛一族『シェロブの眷属』も私たちに味方したわ。
そして『ブラックホール・モーター』を駆動系に用いたアストロノミカル・ユニット・ロボ『バスター・アルティメス』の完成が、戦況を逆転させた。
蝕宙昆虫軍団を駆逐した私たち『業滅十魔王』は、ついに『冥府門』に辿り着き、『キー』の『パワー』を逆用して『冥府門』を封じようとしたの。
でも敵軍はまだ最強の戦力を温存していた。
『冥府門』から現われたのは、一騎が戦艦『ドゥラエモフ』十億隻に比するといわれる黒皇馬『スレイプニル』を駆る冥王親衛騎団『ザ・ナイン』。
前宇宙の巨大怨霊惑星『ヨミ』を蛹として羽化した魔眩蝶プレトリアスの人喰い麟粉。
高次元からアクセスした相手に片端から浸潤同化して爆発的に増殖する精神寄生系吸血凌辱魔『グリューン』の恒星系捕食網。
『影の国』1恒河沙の臣兵が互いに殺しあって、最後まで生き残った12の人外魔将『魔影剣十二獄将』。
そして『十二獄将』すら容易く捻りつぶす敵軍の最終兵器、食銀河猛獣『ジェノサイド・ライガー』!
そんな強敵どもが私たちに立ちはだかったの!」
「う、うわ〜!」
英単語とか覚えるのが嫌いなせつなは、頭を抱えた。彼のシナプスがパニックでパチパチした。
で それなんのパクリ?
819 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/11(日) 08:34:30.26
「うわあ、私の頭もパチパチします。漢字もすごくいっぱい使われていて。よく思い着きますというか、感心します」
「だろ、日夜俺はこの手の原稿をおしつけられて苦しんで、夜も魘される」
「エヘへ、それで最後に本心を付け加えたのですか、でもよくかけますよね。それがすごいです」
「そりゃあ、ちょっと真似こいてかかせりゃ、ざっとこんなもんよ」
炎天下の真夏の陽射しが、精神寄生系吸血凌辱魔『グリューン』の恒星系捕食網、十二獄将すら容易く捻りつぶす敵軍の最終兵器、
食銀河猛獣ジェノサイド・ライガーとなって押し寄せている。これで弱い頭がさらに弱くなると悪い予感に悩まされつつ、ワイ先生の
お戻りを心に祈るのであった。
気にすんな だいじなのはイラストだから
ワナビのなかでも、特に万年ワナビって、必ず「ラノベ=イラスト命」って思い込んでいるよなw
そう思い込みたい気持ちは理解してやれるが、やっぱなんか惨めすぎるw
>>821 お前ちょっとヤバいぞ
書く前に読む力を身に付けたほうがいい
イラスト命だよ
イラストがけで売れるとは思わないけど、車輪の両軸
片側がクソだと、ちゃんと走れない
小説を書けるけど、イラストに恵まれなかった人は
みんな一般小説に逃げる
>>822 いや、おまえだよ、おまえ。マジでヤバいのは。
上等な内容に上等なイラストがつくわけ。絵師も気合いが入るし、編集者もどんな絵をつけようかと真剣になる。
おまえは自分が選ばれないから、何を食わしても、気に入らないんだよ。そんだけの話。
大事なことだから二度いうぞ。
読む力がないのは、おまえ。はっきりいって、皆無だ。それが万年ワナビの原因。わかったか?
100遍読んで理解できたら感謝の言葉を入れとけよ。
>>823 イラストに小説をつけるんじゃないんだよ。
きほん、小説に、イラストがあとからつけられる。わかるな?
>>824 俺はそのレスを書いた人間じゃない
ただ一読しただけで皮肉だってのは解る
それを万年ワナビは惨めとかいきなり言いだすお前の読解力はヤバいw
>>826 だから読む力をつけろよ。レスに当てたわけじゃねえんだよ。
レスをきっかけに、普遍的な真理を説く。
つまり、「ラノベ=イラスト命」っつう思い込みを完全否定してやっただけ。
わかるか? そういう先入観をとってやることで、そいつは前に進めるんだよ。
そいつのなかにおまえも含まれるぞ。
言い訳をしているうちは、何をやっても、無駄。
いいか? 俺のレスは神レスだ。一言半句噛みしめ、しっかり肝に銘じとけ。
>普遍的な真理を説く
わろたw
ありがとう、休日に笑わせてもらったわ
ワロタって、おまえ、マジメ君か。
てか、けっこうな年だな。それでラノベか。ま、いいが、がんばれ。
>>825 あとから付けられようが、商品として並ぶ段階では一緒だろ?
内容にあわせて、良い絵師が選ばれることは
絵師の価値はどうでもよく、内容次第なのではなく
イラストも命(のひとつだから)内容相当のものを選んでるだけだろ?
つまり思い込みを否定できてないよ
「内容がよければな、イラストなんかどんなんでも良いんだよ」
こういう発言なら、なるほどイラストは命じゃないね、ってなるんだろ
>>830 ダメだな。おまえはプロの世界を知らなすぎる。
絵師も選ばれたプロ。編集者もむろんプロ。
たとえ世間の評価がいまいちでもプロはプロだ。プロの仕事をするのが大前提。
生活がかかとるからな、ワナビとは精神的次元が違う。
だからラノベ作家もプロの仕事をするのが当然。
が、そんとき「ラノベはイラストが命」とか甘えとったらプロの仕事はできん。命かけれんだろが。
わかるな?
ワナビが先に進めないというのはそういうことだ。
はなっから逃げ口上をつくって、言い訳しているから全力が出し切れん。
才能を開花させたいのなら、全責任を自分が取るつもりでやれ。
糞なイラストがつくのもてめえの責任。アホな担当を割り当てられるのもてめえの責任だ。
わかったな?
わかったらとっととやれ。いますぐ気合いを入れ全身全霊を込めて書き殴れ。
ワイさんまだかー。夏休みは規制が多いねやっぱ
>>831 一部だけ抜いて曲解して文句言うなよ
車輪の両輪ってことは、小説だって大事さ
そりゃそうだw
自分もワナビの癖にプロの世界を知ってる気取りで長文でお説教して、涙目www
ラノベの世界に限らず、絵師さんは待遇めっちゃ悪いらしいで。
岸田メルさんでラノベ一冊分のお仕事のギャラ30万円とか。
そうそう。
「車輪の両軸」なんて思っているのはワナビくらいなものだ。
ラノベはましなほうだろ、絵にファンも着くし
キオスクで売ってるような一般小説のエロいお姉さんのイラストとか描いてる人はもっと低いぞ
っていうか30万って言うのは、平均的なラノベ作家の1冊当たりの収入もそんなもんだよ
それをめちゃ低いと呼ぶなら、あんたは業界に夢見すぎ
デビューしたけど売れないラノベ作家はもっと低い、
ラノベはどれが良いかなんか編集にも分からん、数うちゃどれかが当たる方式だからさ、
「でもまあ、なんだかんだ言って最後は私たちが勝ったわ!」
エナが、終盤はあっさり流した。
「死闘の末、敵将は総て斃れ、敵軍は『影の世界』に押し戻され、『冥府門』は封印されこの宇宙から消え去った。
私と仲間たちは敵軍を封じた英雄『超時超界永劫夢幻覇者・冥府門業滅十魔王』として全宇宙に名を残し『キー』を自らの体に封印すると、それぞれの住む並行世界に帰って行った。
そして100万年の時が過ぎた。でも、『冥王』の企ては潰えていなかった。
『一つの指輪』は『冥府門』が封じられる寸前にこの宇宙に射出されると戦火にまぎれて銀河の彼方に消えた。
消えた指輪が飛来したのは『地球』、つまりこの星だったの!!!!!」
「な、なんだってーーー」
途中から聞くのを投げてたせつなが、棒読みで驚いた。
「せつなくん、『冥王』の化身たる『指輪』は、このド田舎惑星『地球』に流れ着いた!
それは、『大戦』の後に『十氏族』が組織した銀河警備機構『ギャラクシエ・クロイツ』の目を逃れるためだった。
彼らの目を欺くため、『指輪』はある奇策を弄した。原住民である人類と混交できるよう相転移を果たしたの。
そして、ある氏族の長と交わると、そのマトリクスを彼らの一族に継承させていった……! 復活の時を待つために。
その一族の字は『如月』。つまり、あなたの御先祖様なの!!!!!」
「え、え〜〜!?」
ほうじ茶をすすりながら、ぼんやり話を聞いていたせつなも、さすがに驚いた。
いきなり自分ちに話が振られたのだ! 新潟のご本家に、そんな秘密があったなんて!!!
「『ギャラクシエ・クロイツ』の混沌検知システム『マギカ』がその事実を探り当てたのが、この世界で、丁度三日前だった。
調査を続けた組織は、恐ろしい事実に気付いた。人類と交わってから数百年を経て、その力を回復した『冥王』のマトリクスは、一族の末裔の一体を借りて顕現しようとしているの。
再びこの世に災禍をもたらすために!せつなくん、その『末裔』が君。いまや全銀河の警察官、義賊、英雄、正義超人たちが、この『地球』に向かってきているわ。
あなたの体を微粒子レベルで分解するために!!!!!」
ぶーーー!
せつなはほうじ茶を吹きだした。
「でも安心してせつなくん、私が銀河律令例外規定『黄昏戒律』を発令したから。もう『地球』に手出しができるのは私と同じクラスである『冥府門業滅十魔王』のメンバーのみ!」
ガクブルのせつなに、エナが得意げに言った。
「でも、それぞれの並行世界を支配しているはずの『彼ら』が、なぜか『この世界』にシフトして『学園』に収束してきている。何か裏があるわ。」
エナの瞳が不安に曇っている。
「でも、鳴亜と裂花は……」
「せつなくん!」
親友の名を口にしたせつなを制して、エナが彼の手をキュッと握った。
「二人の事はいったん忘れて。仕方のない事だったの。君は私が必ず守る!だって私……」
エナが頬を赤らめてせつなを見つめた。
「君が前世で織田信長だった頃から……ずっと君のことが……。」
「あ、あえ?」
耳まで赤くなるせつな。
彼女の宇宙電波大戦の大口上と、ウルルン攻撃に煙に巻かれて、早くも二人の事を忘れかけてるアホな子せつな!
「大丈夫、『魔王衆』もここにはうかつに手が出せないわ。さっき『学園』の『コード』を上げたから!」
エナがパチリと指を鳴らした。
ごごごごごごごごごごごごごごご
聖痕十文字学園中等部の校舎が轟音をあげて変形していく。
その姿は、さながら銀色の外壁に覆われた巨大な姫路城!!!
「せつなくん、これからここが『基地』になる。あらゆる並行世界に遍在し公権力の圧力から銀河人民を守る『超時空学園要塞』!!私たちはただ『学園』と呼んでるけど。」
「………………」
せつなは再び腰を抜かした。
>>837 >っていうか30万って言うのは、平均的なラノベ作家の1冊当たりの収入もそんなもんだよ
アホかw
>>837 >それをめちゃ低いと呼ぶなら、あんたは業界に夢見すぎ
デマに低いとか言わんてw
>>840 そう、アホ見たいな世界だよ
年間100人以上がデビューして、初版1万部、売れなきゃ
2冊目以降は8千 5千と下がって行く
いまなら数千部から始める人も居る
印税も10%どころか8%とか6%とか(新人は6%ってネットラジオで言ってたらしい)
さて、1冊いくらかね? 税金引いて収入はいくらかね、
ほら30万くらいってアホみたいな数字が出てくる
843 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/11(日) 13:18:13.62
暑いからみんな殺気立ってるなぁ。
とりあえずうまいもんでも食って落ち着こうぜ。
俺はさっきつぼ鯛の開きを食ったぞ。
>>844 つーかさ、もともも
ラノベ 新刊 部数
ラノベ 相場 印税
でググッった結果を知ったかで書いた文章なのだよ
>>843 俺は、暑いからパンをこねた、今日みたいな日はよく膨らむ
バナナとブルーベリーを入れた
焼いて冷やしてアイス乗せて食う
ラノベに夢を持っている人の何かを壊すような文章書いたのは正直反省してる
どうせラノベ作家にもなれない人なんだし、夢は見せたままにしておくべきだったかも知れん
なんかとんでもないアスペがいるな
今年の夏は罪作りだな
ワイさんの存在感なくなったな
才能を見いだされてプロデビューした住人がいるわけじゃなし
元からないな
ワイはもう友達じゃない
どっかの自称ラノベ文学賞主催者にそっくりなのが住みついてやがる
もしも本人だったら巣から出てくんなよ
>>849 子どもって目の前にないものは存在しないって考えるんだよね
抽象的思考ができるのは中学入学くらいから
一生出来ない大人もいるけどw
ワイもいないのにアホみたいに雑談ばかりしているから
同類のアホがわらわらと寄ってくるんだ
お前らはネットですら住み慣れた場所でしか生活できないのか
引き篭もり根性が骨の髄まで染み付いてやがるな
へたくそw
小説で四文字熟語ってありなの?
沈思黙考や四面楚歌ぐらいメジャーな言葉以外は使わない方が無難?
エンタメならそうだろうな(中国物とか書くなら知らんが)
純文学とかはもっと使っても良いだろ
一番使って良いのはラノベだな、
知らん言葉でもガンガン遣えば良い。多少使い方がおかしくても
辞書引いて意味的にあってれば文句が来ても言い返せる
>>857 なんで使えないと思うのかその理由がわからん
あんまり使うと頭悪そうな小説になるからほどほどに
悪戦苦闘してとか意気投合してだとか一部始終とか一目瞭然だとか
普通に使うだろうに…
一生懸命だって四字熟語だよ?
もしかして;古事成語
だけど漢字四字じゃないけど、古事成語は蛇足だの矛盾だの杞憂だの
烏合の衆だとか逆鱗に触れるのも古事成語だしなあ
何を気にしてんのかよくわからないな
屋梁落月とか衣繍夜行レベルの難解な四文字熟語のことを言ってるんだろう
ここ何のスレだっけ
ワイさんも居らず残りせいぜい百レス。実質上ワイ杯は無理。
……ならば、電波文書を書き散らしてスレを埋めるのみよ。
「これが『超時空学園要塞』〜〜〜〜!?」
おやじセンスなデザインにあからさまにテンションが下がるトーマに、エナが答える。
「この『世界』ではこういう形態なの!大丈夫、日中はここにいれば安全よ。トーマくんは普通に学園に登校して。あまり目立たないようにね。じゃあまた!」
エナを乗せたスペースシャトル「アストロ・トレヰン」は校庭と平行に離陸すると空に消えて言った。
「『じゃあまた』って・・どういうつもりだよ。」
ブツブツ言いながら2年C組の教室に向かうトーマ。だが何かが妙だった。
すれ違うダチやパイセンのなかに、見たことのない顔が何人も混じっているのだ。
「『コードを上げた』って……どゆこと?」
怪訝そうに席につくトーマ。1時限目が始まろうとしていた。
「トーマ君、おはよー!」
隣の机に、風紀委員の九頭龍六花(くずりゅうりっか)が着席した。
トーマの幼馴染で家も隣同士。黒髪ロングの美少女だ。
「どうしたの?なんか疲れた顔してるけど?」
「いやちょっと……GOWのやりすぎで……」
心配そうに尋ねる六花に、トーマが適当に答える。
「まったくゲームばっかりやってて! それよりこれ、今日のお弁当! おかずは麻婆豆腐とブリ大根と豚カツよ!」
レンに出張中のトーマの両親にかわって、六花が彼の昼飯を用意しているのだ。
彼女は笑顔で、三段重ねのゴッツイ弁当箱をトーマに差し出した。
「あ……ありがとう六花……」
おずおずと弁当を受け取るトーマ。
ず っ し り 。
食べざかりのトーマだったが、六花の「お弁当」は、なんだかいろいろ重かった。
「起立、礼!」
担任の岩本虎眼先生が教室に入ってきた。
「皆の者。急な話なのだが、クラスに新しい門人が加わった。転校生の炎浄院だ。」
先生の横には、エナが立っていた。
「埼玉県から転校してきた、炎浄院エナです。よろしくね!」
そうきたか……。
トーマの目が点になった。
「席はそうよな……如月の後ろが空いておるから、とりあえずそこだ。」
トーマの方にエナがやってきた。エナはトーマの前に立つと彼の顎先にツと白魚の指をかけ、クイともちあげた。おお!思わず席を立つトーマ。
「これからは毎日私がついてるから。よろしくね…… ト ー マ く ん ! 」
そう呟くやいなや、エナはトーマを正面からギュっとはぐはぐした。
ぽ に ゅ ん 。
エナの、育ってるようで育ってない、少し育った胸が彼の体にくっついた。
「ふ ん ぐ る (´Д`;) い い !」
ぴーーーーー!!
鼻からスチームを吹きだしアホ毛をピョコピョコさせるトーマ。
……ざわ……ざわ……!騒然とする教室!
……ぎらん!!!!!!
六花の瞳が、緑色に輝いた。
が ば っ !
六花は、エナの腕からトーマをもぎ取ると、片腕でトーマの襟首を締めあげて宙に持ち上げた。
「トーマくぅぅぅぅぅぅぅん!!誰その女ぁぁ?お友達ぃぃぃぃ?!」
おだやかな微笑を貌に張り付かせた六花が、黒髪を逆立たせてながらトーマを吊るしあげる。
ぐりっ!
彼女の白い指がトーマの喉にめり込んだ。
「六花……ちょまっ!ちょまっ!違うんだ〜〜〜〜!グブッ」
口から血泡を吹きながら必死で弁解するトーマ。彼の意識が薄れかけてきた。
「ちょっともぉ〜、乱暴はやめてよ!」
べりっ!エナが、六花から彼を引き剥がした。
「うぶぐぅううううううう!」
朝飯のカニパンを撒き散らしながら床に倒れ込むトーマ。
「九頭竜、落ち着かんか、炎浄院は色々複雑な事情があって、血縁上は如月の『姪』になるのだ。こっちに越してきて、しばらくはこやつの家で炎浄院の面倒を見ることになっておるのだ!」
虎眼先生が、六花をなだめながら説明する。
「六花!!!あなたまだ『覚醒』してないのね?だったら教えとくわ。そういう『設定』なんだから。よろしくね!りっちょん!!!!」
エナが、勝手に変なあだなをつけて、六花をはぎゅはぎゅした。深幽領域ではこれが挨拶がわりなのだ。
ご お お お お お お お お !
教室に瘴気が立ち込め、血を孕む風が吹いた。
「頃す……!!!!! 頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す
頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す
頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す
頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す……!!!!!」
六花が穏やかな笑顔のまま、何かの念仏を唱えだした。
「もうやめてくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
トーマは、恐怖でちょい漏れしていた。
うまいじゃないか
このクオリティ維持できるなら最終選考レベルだ
あとでのワイさんの負担考えろよな…
四文字熟語乱発するのは森見にハマってる中高生だと思ってる
872 :
秋吉君@ならず者は眠らない:2013/08/12(月) 23:32:02.53
小粒な連中が粋がってんな。
くそみたいな文章さらすんじゃねえよ。
ワイさんに迷惑かけんなよ。
そろそろ祭やるかんな。
594 名前:呑んべぇさん :2013/08/12(月) 23:46:49.34
>>593 は偽物。
秋吉は咽喉癌で死んだらしいので。
死んだの?
あらご冥福を祈ります
まぁ、ぶっちゃけどうでもいいけどw
何故死んだ、と、俺ははらはらと涙をこぼした。
876 :
|∀・):2013/08/13(火) 01:21:59.05
夕陽が姫路城の校舎を照らしている。
社会科の授業が終わろうとしていた。本日最後の授業だ。
ストレスでやつれ果てたせつなは、死んだ目で授業を聞いていた。
後ろのエナは、膝から引っこ抜いて鉛筆に変身させたイクストルにノートを自動筆記させながら、鼻くそをホジっている。
朝の一件以来、六花は授業に構わず一心不乱に何かをノートに書きこんでいた。
かりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりっ!!
ちらっ!おそるおそる横から覗き見したせつなは、胃が千切れそうになった。
ノートには幾何学的に狂った角度で構成されたおぞましい紋様やアラビア語と思しき見ただけで奈落に引き込まれそうになる不穏な文章がびっちりと綴られているのだ。
きんこんかんこーん。
放課を告げるチャイムが鳴った。
「あ〜終わった〜!ミッション1コンプリート!」
エナが立ちあがって伸びをする。
「さあ、帰りましょう、せつなくん!」
「帰るってどこに?」
怪訝そうに尋ねるせつな。
「朝の話聞いてなかったの?『ミッション』が終わるまで、私がせつなくんの家にお泊まりして、君を守るのよ!いきましょ!」
せつなの手を引くエナ。
ぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎり!!
六花の歯ぎしりが教室中に響き渡った。ぴきっ!ぴきっ!窓ガラスにひびが入る。窓から差し込む夕陽が、六花を血の色に染めていた。
「 せ つ な く ん ! ! 私 も 行 く か ら !」
椅子から跳び上がった六花が、せつなに叫んだ。六花の緑色の瞳に狂気のプラズマが煌いていた。
「今日から、朝食と夕食とお風呂の支度も私がするから!あとお洗濯も!ベッドメークも!あと風紀委員として、炎浄院さんの事をちゃんと粛……『指導』しないと!!!!!!!!」
「あ・・・あうあうああああううううう〜〜〜〜!」
せつなの目が、悶絶するオタマジャクシの如く宙を泳いだ。
悪夢の一夜が始まろうとしていた。
877 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/13(火) 01:29:13.35
>>872 |∀・)てめっちの間抜けな文章を晒しな。
この手の白痴系男子の地雷女ハーレムってさ
ひたすら、いかに地雷女が地雷で、白痴男子が白痴かに終始するよな
クオリティはやや落ちたな
ダイナミズムから逸脱してライトノベル的な小手先のレトリックに甘えている
こういうものを見せられると静と動の静のほうでも魅せられる引き出しを
果たして持っているのかが疑わしくなるな
この先もずっとこの手の嫉妬と衝突でズルズルと話を引き伸ばしているのではないか
短く一話完結するWEB小説でならウケるかもしれないが
書籍という媒体を想定したときに50ページ100ページと同じようなことをして
飽きさせない自信はあるか
「ラノベを書こう」として書いているラノベは、どうもうけつけないな
>>880 ラノベなんて書こうと思わなきゃ書けないだろw
>>880 書き手としての見方だな
読者としてはライトノベルを手に取った瞬間に読む準備はできるわけだから
そういう状態の読者にとって面白いと思えるものを書くことが
ライトノベルを書くということだ
883 :
880:2013/08/13(火) 12:30:52.57
>>882 それはほんとそうだ。
ただ、十文字学園の人のを読んで思ったのが、既存のラノベを真似しているということで、
この姿勢自体はトレーニングとしても>
>>882のように読者の立場による考え方からしても
賛成なんだが、
真似するべき部分が、そろそろ違うんじゃないか? ということだ。この人のレベルになると。
イチ口ーの振り子打法を会得しようとしている人が、袖のまくり方に最大限の労力を注いでいるような印象がある。
それをやれば物まねとしては「イチ口ーですよ」というアピールが強いのは確かだが。
ごちゃごちゃ言ってるが
とどのつまり、期待以上のものを提供しないと客は満足しない
という当たり前のことを
ライトノベルでの作者と読者の関係であてはめている、
それだけのことだろう。
俺が感想を述べるなら「飽きた」という一言だ。
どの話も何を読んでも多分同じような展開なんだろう?
ラノベって擬音の多用と拙い言い回し、簡潔にではなく大げさに書き綴ればいいよな
ラノベ作家目指してるやつって一般じゃ通用するもの書けないからラノベに逃げてるだけだもんな
まともな知識ないから社会的なものは当然書けないし、だから学校内とか異世界だけで完結するラノベしか書けない
なるほどな
888 :
880:2013/08/13(火) 13:45:28.99
>>886 俺の場合そこから更に一歩進んで学校物も書けない。青春的なイベント皆無だったからな
別にラノベ作家目指してないけど。だから奇妙な散文に文学臭漂わせて誤魔化す作風。
890 :
880:2013/08/13(火) 13:52:41.45
「目指す」時点ではそういう事情が多そうだが、「成った」場合にはそれだけじゃない実力がついている。
社会的なものなんてすでに作品として世の中に沢山出てるんだからそれを参考にすれば書けるでしょ
一般の作家が社会経験豊富とは限らないだろうし大体取材して書いてるだけだろ
>>891 勘のいい奴はそうなんだろうがな
さてさよなら
コテハンに進化してんな
次郎は少女を呼んで、汲立ての水を鉢に入れて来いと命じた。水が来た。僧はそれを受け取って、胸に捧げて、じっと次郎を見詰めた。
清浄な水でも好ければ、不潔な水でも好い、湯でも茶でも好いのである。不潔な水でなかったのは、次郎がためには勿怪の幸であった。
暫く見詰ているうちに、次郎は覚えず精神を僧の捧げている水に集注した。
73点ぐらい
>>894 描写が薄い
視点が分かりにくい
それより水を汲めって言われて汚水を汲むやついるか?
清浄とか不潔とか知らんがな
897 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/13(火) 18:44:54.36
>>894 湯でも茶でもいいならなんで「汲立ての水」と指示してるの?
自分の半径1m以内で小説書こうというのはいい 高校生なら学園ものしか書けない
老教授はそうやって猫を拾ってくるたび、「ワルプルギスの夜」だの「ヴォイニッチ手稿」だの素ッ頓狂な名前を付けて興に入っておられたのだが、猫の方はモチロン知らんぷりであり、
ただ奥様が「ナイトちゃん」だとか「シュコーちゃん」と呼びつけた時だけは、吟うようにニャーニャーやって、奥様の皴の浮いた手を遊んだのだった。
901 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/13(火) 20:04:33.53
わ、わしが本気汁を撒き散らして書いた本格SFが……!
|∀・)ラノベよばわりされてる!!!!
>>894 ここ最近ではいちばん堂に入ってる
うまいよ
えー、内容が支離滅裂だと思うの俺だけ?
何がいいのか本当に分からん
>>900 かぎ括弧を、台詞とそうでないものと共通して使わないほうが良いよ
「ワルプルギスの夜」 ←これは発声してないでしょ
『ワルプルギスの夜』とにすべき
「シュコーちゃん」と呼びつけた
呼びつけたってことは発声してる台詞だよね、
これだけは「」であってる、つまり強調した時と台詞と両方で同じ記号を使ってる
呼びつけたではなく、名づけた、命名した、とかすれば
全部「」でも良いのかもしれないけど
その場合、ここに書かれていない部分で台詞がないならだけど
>>904 俺もなんかちぐはぐだなと思ってるよ
雰囲気がある文で、説話?問答?寡聞にして知らないが
とにかくそんな感じはするんだけど
雰囲気重視で中身でちょっと筆が滑ったのかなと
907 :
古風なんが来たし風が吹いてるとみた:2013/08/13(火) 21:52:38.14
村の人々が眠りについたあと、まず暗闇の中で眼を開けるのは、わたくしでございましたでしょう。
眼といっても、そこに眼球はございません。
ただ、視覚を司る器官を眼と呼ぶために、眼と言っているまでのことにございます。
その眼で何を見るのかと申しますと、村人でございました。
ご存知の通り今ではこの村ではわたくし含め5人しか住んでおりませぬ。
毎晩人が亡くなるからでございます。
大きな声では申せませんが他の者は皆、あの闇の生き物に喰われたのでありましょう。
喰われた者は食いちぎられたり、血を流したりしているわけではなく
ただ朝になっても眼を醒まさないのが恐ろしいことでございます。
近頃は毎晩一人になりましたが最初の頃は毎晩二人、人が死んでおりました。
最初は偶然、次は疫病かと恐れておりましたけれど、今は何かがいる気配を感じ、
何かに喰われたと皆、思っておりました。
もはや気配を殺さずにいるのは、わたくし共村人が、
ただ狩られる存在になったからでございましょうか。
ふと寝る前に、冷たい気配が通り過ぎることもございました。
908 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/13(火) 21:55:14.13
しかし、わたくし共は寝ずにはいられない存在。
残り10人となった時のことでごさいます。覚えておられますでしょうか。
二人の若者が、絶対に寝ないのだと申しまして、煌々と火を焚き一晩中起きて過ごしました。
しかし、朝に様子を見に行きましたら、一人は息絶えておりました。
もう一人は生きておりましたのに、何故だ起きていたのにと叫びながら家からまろびでて、
停めようとした父親を尋常ならざる力で突き飛ばし、どこかへ行ってしまいました。
裸足で食料も持たずでは、どこぞで行き倒れるであろうと誰かが言うのを聞きました。
そして飛び出した若者の母親は、その朝に亡くなっておりました。それからそれきり、一晩に二人亡くなることは絶えました。
この村はうち捨てられた村であります。疫病かと思っておりました時期に、周りから切り捨てられたのでございますから。
村を繋いでいた、谷を渡る橋が落とされたことで、
元より自給自足の箱庭のような村でしたけれど、いっそう箱となりました。
909 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/13(火) 21:59:22.53
話を戻しましょう。
眠らずとも殺されるのであれば、夜に寝て昼に働かねば食うに困る、
というわけで皆で夜には寝ようと決めましたのもご存知のことでしょう。
この態度はお分かりいただけないかもしれませんが、
わたくし共の村にとって、昔から人の力が及ばない領域は広いのでございます。
ただ受け入れるよりほかに術がないことがたくさんございました。
あの突き飛ばされた父親は、柱に頭を強く打ち付け、
お医者様にも診せられず、太陽が昇りきった頃に亡くなりました。
死は身近なもの、日常になりすぎて葬式はもう随分長い間やっておりませんい。
人もおりませんから、今はただひっそり村の外れに土を被せて、
獣避けに匂いの強い葉を供えるだけになっておりますのは心苦しいことにございます。
ご存じのことを長々と申しました。気持ちが整理される心地でつい長々と…申し訳ございません。
さて、二人の若者が煌々と明かりの中で夜を過ごした夜に、
一つの異変があったことをお伝えしなければなりません。
異変とは、わたくしの眼が開いたことでございます。
若者二人を気にしつつも眠ろうとしたわたくしは、夢から覚めたように、もうひとつの瞼が開いたのでした。
一人の若者が見えました。若者の心というのか性根、魂の形、そういうものが見えました。
そこで湧いたのはわたくしと同じ生き物だという安堵でございました。
次に何かに弾かれるように衝撃の後、気づけば朝になって、その若者は先程申しました通り息絶えておりました。
次の晩も、寝る前のひと時、また眼が開きました。飛び出していった若者が見えました。
やはり同じ生き物という安堵を覚え…それから怖くなりました。
910 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/13(火) 22:01:42.07
違う生き物だと感じることがあるのだろうか、と思ったのでございます。
もしや違うと感じたならば、それが人を喰う存在ではないか。
そう思い至った瞬間にやはり弾かれて朝でございました。
その晩は誰も亡くなりませんでした。
皆喜びましたが、わたくしは、飛び出していった若者が命を奪われたのだと思います。
弾かれる瞬間に冷たい気配があったのです。
しかし皆喜んでおりましたので何も申せませんでした。
また眼のことも我ながら信じがたかったのでございます。
次の夜は残る7人のうち、駐在さんを意識して見られないかと思いました。
駐在さんはこの村では地主さんより尊敬され頼りにされており、
この方がどんな人物か確認して安堵を得たいと…しかしこれは浅慮でございました。
その晩、眼が開いたわたくしは、初めて人ならざるものの性根、魂、
いや魂なんかではなくて鬼でございましょう、
とにかく理解を超えた恐ろしいものを感じて飛び起きたのでございます。
汗が滴り、身体は震えて冷たく凍えるようでございました。
そして、その夜、人が一人亡くなりました。
村人の中に鬼がいたのだと知ったわたくしはどうすれば良いのでしょう?
>>905 > 「ワルプルギスの夜」 ←これは発声してないでしょ
> 『ワルプルギスの夜』とにすべき
オッケー!
どうもありがとう!
912 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/13(火) 22:16:05.09
人はやはり死ぬ、と知った皆は、死人に土を被せ、葉を供えながら
どうしたら良いか…というより死を受け入れる覚悟を始めておりました。
それにひきかえ、眼のことを言っても、
わたくしこそ鬼とされる気がして言い出せないわたくしの怯懦。
その晩、わたくしは震えながら夜を過ごしました。
わたくしが死ぬ方がいい、無責任にこのまま死ぬる方がいいとまで思いもしました。
しかし、わたくしはやはり眼を開き魂を見ることになりました。
わたくしと同じ存在、温かい魂よ。わたくしは闘い守らなければならないのだと覚悟を決めたのでございます。
抗うべきを果たせなかったわたくしの怯懦で、また一人亡くなりました。
次の朝の墓地で、わたくしは駐在さんを弾劾しようと思いました。
毎晩一人、鬼は喰うのです。
おそらく死ぬのが一人になったのは、あの飛び出した若者の父親も鬼だったからございましょう。
しかし鬼も人と同じく死ぬのです。昼には力が弱まるのかもしれません。
それで、皆で駐在さんを死に追いやることができれば、この死の檻から抜け出せるのではと思ったのです。
913 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/13(火) 22:24:34.71
既に5人となっておりました。
駐在さんとわたくしと、貴方さまと貴方さまの両親である地主夫妻。
とにもかくにも、早く鬼がいるのだと伝えなければ、
駐在さんがいない間に伝えねばと思っておりましたのに
死人がないか朝に駐在さんが見回ることになっていては、
死人が出た朝でございますから、言い出す機会は後へ後へとなりました。
皆で葉を供え、駐在さんが帰り、貴方のお父様が最後に墓に手をあわせて帰るときに言い出すことになりました。
仔細は必死で忘れましたがわたくしのことを信じて欲しいと言いました。
家族で生きる道を考えてくれといいました。
しかしわたくしが鬼と主張するのは人の姿。鬼と見えない人にとっては、人を殺せというのと同じでございます。
しかも日のあるうちでないとどうなるかもわかりませんから、
あと数時間で駐在さんを殺さねば、と……ああ今考えれば、理解できるのです。
きっとわたくしが狂ったと思ったのでしょう。
その日の昼下がりに、地主さんから話を聞いたと、駐在さんがわたくしの家を訪ねてきました。
914 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/13(火) 22:29:28.55
村をなんとかして出られるよう明日、
谷を渡って人一人なりを渡れる橋を架けるから
安心しろというお話でございました。
それでわたくしは、今夜死ぬのだと覚悟いたしました。
鬼が許さないでしょうから。
もう夕方で日が暮れようとしております。
明日には遺書となるでしょうこの一筆を貴方さまにお渡ししたのはそういうことでございました。。
わたくしが発てば読んで欲しいと申すつもりでございます。
死出の旅ではございますが。どちらも旅立つのにはかわりありますまい。
命を賭しての訴えのつもりでございました。
わたくしが死ぬ理由は鬼のため、鬼の正体を暴いたわたくしは必ず朝に死ぬでありましょうと。
その夜は貴方さまの魂を見ました。温かく清く強く…嬉しゅうございました。
ご縁がございませんでしたが、幾久しくお健やかでいらして下さいまし。
そう思ったあとは冷たい手が伸びてきたのを感じ、沈み込むように意識を失ったのでございます。
*
…それで今は昼にございますか。
何故わたくしがもう一度目を覚ますことができたのか、
それは先程聞いてわかりました。
ワイ規制中で不在っつってんだろ!
ヨソでやれヨソで!
916 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/13(火) 22:42:44.71
貴方さまはすぐに手紙を読んでそしてわたくしを守らねばならぬと思ってくださった。
何の因果かわかりませぬか、あの明々と寝ずの若者二人が過ごした夜に
もう一つの異変があったということでごさいますね。
貴方さまが得たのは手。一晩に一度、鬼の冷たい手を振り払う力のある手でございます。
ただし、自分の命は守れない力だと何故か理解しておられた。
それで父母を交互に毎晩守っていたものを
昨晩はわたくしをその手で守ってくださったというわけでございますね。
ありがたく存じます。
それで鬼はどうなったのでございましょう。
…承知いたしました。夕刻までに、というわけでございますね。
まずは家で母を助けよと。承りましてごさいます。
どうぞご無事で。お待ちいたしております。
荷物をまとめながら母から聞かせていただきました。
鬼の手を振り払う力のある手を昨夜初めて使ったのでございますか。
父母が幸いにも鬼の標的にならなかった故でございましたが、
わたくしのためにはじめて鬼の手を振り払うことになったとは…ありがとうございます。
そして初めて手の主が誰かがわかったのが今朝であり、
わたくしの眼とご自分の手の話をし、武器となりそうな手斧を持って駐在のところへ向かわれたと。
怪奇が我が身に起きると、言い出せない気持ちはよくわかります。
917 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/13(火) 22:45:16.85
うん また次の機会にする
携帯で日曜日からポチポチ打ってたら思いのほか長くなってた
場面転換の添削して欲しかったがそこまで長くなりすぎたわ
>>894 このクオリティーを維持して一作書ければ受賞できそう
がちゃり。
命からがら自分の家にたどり着いたせつなが、玄関の鍵を開けた。
エナと六花の目を逃れるため、男子便所の窓から抜け出してきたのだ。
「まったく、酷い一日だったぜ……。」
食卓でほうじ茶をすすって、ようやく人心地のついたせつな。だがその時だ。
がちゃり。
オートロックのはずの玄関の鍵を、誰かが開けた。
「せつなくん、どうしたの? 途中でいなくなっちゃって?」
食卓にずかずか入ってきたのは両手にスーパーの袋を下げた六花だ。
「六花!! いったいどうやって? 鍵がかかってな……」
唖然とするせつな。
「ああ、これ? 作っておいたの。『お世話』するのにいろいろ便利でしょ?」
スーパーの袋をテーブルに置いた六花が、ポケットから合鍵を取り出してチャラつかせた。
せつなはゾッとした。こいつ、前からこんな事をしてたのか!!
「今日からお夕飯も作るって言ったでしょ? さ、準備準備!!」
六花は袋から野菜や肉を取り出しながら、まるで自分の家のように台所に向かう。その時だ。
がちゃーーーん!
二階から何かの割れる音が聞こえてきた。
「なんなんだー!」
嫌な予感しかしないせつな。
「せつなくん、お待たせ! 材料買ってきたから。さ、準備準備!!」
階段を降りて食卓に入ってきたのは、両手にスーパーの袋を下げたエナだ。
スペースシャトル『アストロ・トレヰン』から2階のベランダに落下傘降下してきたのだ。
「炎浄院さん……やっぱり来たのね!」
六花が凄絶に笑う。
「でも、今日のお夕飯はもう準備中だから! せつなくん、今日はあなたの大好きなカレーよ!!!」
六花がせつなに叫ぶ。
「カレーか!奇遇ねぇ……私もよ!!!」
エナがスーパーの袋からジャガイモを取り出した。
ぎりりっ!六花の歯ぎしり。!
「どこまでも気に障る女!いいでしょう。口で言ってわからないなら、料理の腕で叩き潰すのみ!!!」
「面白い、受けて立つ!!!」
カ レ ー 1 番 勝 負 !
せつなをはさんで、2人の料理人が沸々と闘志を滾らせた。
「あの〜、俺、家カレーはそんなに好きじゃ〜」
「君は黙ってて!」「あなたは黙ってなさい!」
恐る恐る割って入ったせつなを、2人が斬り捨てた。
「ひいいい!」
せつなは頭を抱えて、テーブルの下にもぐりこんだ。
921 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/14(水) 06:09:29.61
埋めてワイさんがスレを読めなくなることがあったとしたら
投稿した人間は困ることになるが
その点をどう考えてるのか?
埋める必要もなく、むしろ埋める害悪を考えれば
ただ埋めてしまえと投稿するのは、迷惑行為であるので
完全に「荒らし」といえる。
荒らすな
でもグダグダ雑談してるよりは文章を書いたほうがスレの主旨に合ってるけどね
評価する人はお休みみたいだが
これはアリがクローズしたことの
弊害か。できれば1スレで頼む。
つらつら読むほどヒマじゃない。
アタマ休めに覗く者のためにも!
どこらへんがスレの主旨に合ってるってんだ
せいぜい板の主旨ぐらいにしか合ってないだろ
煙草の吸殻捨ててるやつがいるんだから
ツバぐらい吐いてもいいでしょ、みたいな屁理屈だそれは
ワイ氏がオリジナルの文章を募集して、評価するスレだよ
本来なら誰かが適当に作品を書いて、それを見たワイ氏が点数をつけるだけのスレだよ
ワイへの投稿
ワイへの質問
投稿作・ワイの批評に関する議論
ワイ杯雑談
せいぜいこのくらいのトコ
ワイの規制はとっくに解けてる件について
ゴルア! ワイ逃がさんぞ!!
\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ドッカン
_m, ドッカン ☆
=======) )) ./ ゴガギーン
ミ∧_∧ | | / ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.( .). | | ,_r_''''''''''''''''''''''''''''''ー---ュ、. (^Д^ ) < おらっ!ワイでてこい!
「 ⌒  ̄_ ,| / 口 ゙゙゙̄'''''ーr' r''"if ̄ ゙ヾヽ / 「 \ \__________
| /  ̄ r;;x'" (;・ω・´) ;/ || |)`ー.| | /\\
| .| _,../_ // ⌒ ヾ) /,-‐、 ,.i|r: '' " . へ//| | |. |
| .i | ,. -''"  ゙゙̄'''''ー-- ...,,,,_ / r--'' . (\/,.へ \| | ::( .)
| ∧. | ∠.,_ ,. - .\//::; \ | ''~
| | | |,..{ : : : i `''''oー--..___ ,. - '" ,..、 _,. -'" /; リ|' .Y ./
| | | |. { `''ート二_:: /_;_;_;_/ : :} / | -''" _,.,-‐':;,ゞ._リ | .|
./ / / ./ ヾヾニ[ ̄`'! 、 _  ̄ _/ /⌒l;|_,... -‐'''" ヾ--'' | .|
. / ./ ./ ./ ヾ二> ー-- ....,,__,,,...ノ::{ :;! リ | .|
(_) .(_). ヾ:;;;;ゝシ (_.)
飽きたのかワイ
あらしはスルーが基本
まだ一週間くらいだろう
盆休みくらいやれよ
ワイさんのために未読をまとめるとか建設的なことをしる
>>661あたりから溜まってるはず
にしては進行速いな
935 :
秋吉君@ダミ声のきのこデブ:2013/08/14(水) 21:06:07.65
ワイさんなら俺の隣でアイス食ってるよ。
たしか先日の大雨の日に、「畑が心配!(`・ω・´)」
とか言ってなかったっけ?
なら死んだのか
/ / / / / / /
/ / / / / /
ビュー ,.、 ,.、 / /
/ / ∠二二、ヽ / /
/ / / (( `・ω・`) ちょっと畑の様子見てくる
/ ~~ :~~~〈 /
/ / ノ : _,,..ゝ /
/ / (,,..,)二i_,∠ / /
たしか、クソど田舎に住んでたよな、半農半ワナビみたいな暮らしでさ
さすがに仕切り直しか
これだけ進んでるしスレもうすぐ終わるし
ワイが出てきたら次スレだな
とりあえず単に創作について語りたいだけのやつはそれにふさわしいスレ行け
ワイさんじゃないのに仕切るなよ
ちょっと前でもワイさん以外は批判するの禁止!みたいに騒いで
ワイさんから否定されてただろうに
(少なくとも一人つまりワイさんによって、
評価がされることが担保されるという意味だと言われてた)
サルがよい。だっけ?
蓋し名言。
ワイは論破されると去るがよいって言うからな
945 :
ワイ:2013/08/15(木) 20:45:01.40
はあ?
俺様が論破されたことなどねーよ!
ワイはサルや
プロゴルファーサルや
駄洒落とかツマンネーやり取りばかり……!
おもろい文章晒せよ誰か!
|∀・)あーくそ荒らして〜〜〜!
気にするな。
おまえの顔よりは荒れない。
なんかのコピペで
Aさんには双子の弟がいます。
て、あるんだけど
これはAさんを含めないよな
Aさんと双子の弟がいる
三人兄弟で解釈合ってますかね
そのコピペはAさんを含んだ双子で弟がいるという解釈だったんで
どうですか?
文脈による。
>>13 そういや前々から気になってたんだけど、ワンピはよく「伏線」云々で褒められたり叩かれたりする事があるけど
以下の例の場合、どこからが伏線?
「山田くんには双子の弟がいる」という設定の場合
A「俺には双子の弟がいる」と山田くんが言う
B「俺には家族がいる」とややぼかして言う
C「俺にはあいつがいる」とかなりぼかして言う
D山田くんが明らかに不自然な行動を取る 例)主人公が「昨日学食のラーメン上手かったよな」と言ったら山田くん「何それ?」と返す 主人公は双子の弟とラーメン食べた
E山田くんが自然な行動を取り、ミスリードを誘う 例)主人公が1時にラーメン屋に入る山田くんと、2時にカレー屋に入る山田くんを目撃する
主人公は「山田くん食いしん坊だな」とスルーするが、カレー屋に行ったのは山田くん弟
個人的にはDからが「伏線」だと思うんだけど、頭の弱い信者たちはB、Cあたりを伏線扱いして大騒ぎしてるイメージがあるので
ワイ疾走でスレ終了か
これからはワイが評価する!(`・ω・´)
954 :
ワイ:2013/08/16(金) 16:29:56.95
ワイがする!
規制解けねええええって事でどっか遊び行っちゃったんだろ、きっと
おとなしく待て
>>949 Aさんを含めなかったら、双子の弟達がいます、になるんじゃないか
>>955 双子自体が複数形二人だから弟だけでいいのでは?
単数形にしたら、Aが双子の兄にしか思えない。
そんなことは誰だってわかる。
わからない奴はドイツだ? オランダ?
958 :
715:2013/08/16(金) 23:23:34.95
依頼をリストにまとめておこうかと思ったのですが、多すぎでした。
>>940 >仕切りなおし
ですね。
更に推敲したり書き進めた人もいるだろうし。
自分ももっと区切りのいい所まで書いて、次スレで改めて出そうと思います。
>>741 自分も書いていて「真善美」が思い浮かんで、後の「若さと知恵と〜」という下りは最初、「真善美」に
してみたんですが、そうすると何かもっと含みの有る展開が必要になるので、やめました。
ここは主人公が若さというものに対して絶対的な肯定感を持たざるを得なかった、という場面に
しようと思って、いじりまわした文章なんですが、どうも腑に落ちなくて評価依頼した次第です。
料理にたとえると、卵焼きが崩れてしまって何度やってもいまいちという状態です。
階段は、最初「なだらかに伸びてくる」としていましたが、前行にも「伸び」が有ることに気づいて
降りるに差し替えたんです。が、余計伝わり辛くなってしまったという事がわかりました。有難うございました。
>>715 ダメ、風景描写が論外
自然の描写は日本文学のもっとも評価されてるところなのに
これぽっちも想像力を喚起しないラノベのような文章
梶井基次郎を読んで出直してきたまえ
>>715 余計なこと書き過ぎ。
↓
>マンモス大学の平日に俺は圧倒された。こんなに沢山の人間がいて、右も左も若々しい。
> 「吉田のやつめ、こんな所に呼び出しやがって……」 居たたまれなくなって、そう呟いてみた
これで十分だ。
大胆な圧縮ぶりに笑った。
Aさんには双子の弟が居ます
これで全部で3人だなとか思うやつって(状況によると書いてる人も含めて)
頭がおかしくなってるよ、読書慣れしてないとかそういうことかもしれないけど
文章こねくり回しているあいだに、ゲシュタルト崩壊起こしてるだろ
ちょっと小説書くの休むとか、1文1文じっくり考えて当てはめるみたいなやりかたではなく
あるていど飛ばし書きするようにした方が良いと思う
その程度の症状の人に対して「頭おかしくなってますね」という診断を下すのも
頭おかしいと思うよ
>>950 これで終わってる。
100%は無い。言葉を足し引きすれば意味は流動する。
どんな文脈なら全部で3人になるのか例を示すべき
アさんは5人家族です。
お父様とお母様、それにアさんには双子の弟がおりました。
この双子は兄を一郎、弟を次郎と申しまして村でも評判の乱暴者でございました。
何をごちゃごちゃ言ってんだか。
彼には双子の弟がいる。
少なくとも確実に一人は弟がいるとわかるだけ。
それ以上は複数の意味が含まれるから確定できない。
確定するには、言葉を足すしかない。
ただ経験則から、つまり感覚でなんとなく推測するだけ。
双子で、かつ、さらに兄弟がいるなんて場合は、単に双子というより
さらに条件が加わるために起きにくい状況だから、というだけ。
一番ごちゃごちゃ言ってるのは誰でしょうクイズか。
双子の弟が二人もいる状況が想像できなかった馬鹿がいた、というお話でございました
971 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/17(土) 15:44:34.91
おかしくないぞ
…もしかして、本当に双子の弟が二人いる状況がわかってないのか?
おかしいのも自覚できないレベル
974 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/17(土) 15:49:40.79
うーん?おかしくないと思うよ
「」というお話でした
の「」が長いだけで
>>894 このスレで読めるのはこれぐらいでしょ?
あとはちょっと
それ森鴎外やがな
これが正解↓
殆どの場合「双子の弟がいる」ってのは全部で2人 自分と弟
特別に文章をつけくわえないと、全部で3人にはならない
「弟たちは双子」とかさ、
わかっていないやつは頭がおかしくなってる
(病気だとか症状ではなく、考えすぎで感覚が変になってる)
んなわけねーよ
3人が正解
Aさんは弟に双子がいます、が正解
わかりやすく書くのも能力だぞ
4人とか言い出す猛者はでてこないか、さすがに
Aさんの弟は双子です なら間違わない
なあ、Aの下に双子の弟たちがいるのを的確に表すのはどうしたら良いか?
って揉め事じゃなくて
「Aには双子の弟がいる」って言った場合に
1 普通はAと弟は双子のペアである
2 普通はAの下にBとB'の双子がいる
3 1,2どちらだと普通は断言はできない、
のどれかね? って話じゃなかったかな
俺の意見は3だけど、1,2が半々じゃなく8割がた1の意味になるだろうって感じ
(なんじゃそりゃw)
二人としても三人としても捉えられるだろw単に分かりにくい駄文なだけ。
>>983 3だね
そりゃまあ普通は1の意味にとるよ
1以外の意味にとるのは、ストレートフラッシュが完成してるのにフラッシュと宣言したり
リャンペーコーできてるのにチートイツって宣言するようなもの
>>985 文章上から読み取れる全てを受け入れろ。
文法上の話なのに985みたいに主観的な論点でしか離せない奴ってw
ゆとりなのかマジでアタマが悪いのか
>>987 文法の上では「どちらの意味にもとれる」ってことは
お前以外のやつは言うまでもなくわかってると思うぞ
誤解を招かぬように書けばそれで解決
このスレレベル低すぎ
三島由紀夫が見たら「文学は死んだ」って割腹自殺するとこだわ
ぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつ……
台所で2つの大鍋が煮立っている。
食卓ではテーブルに座ったせつなが、冷たい汗を流しながらブルブル震えていた。
「せつな君、お待たせ! さ あ 召 し 上 が れ」
猫撫で声の六花が緑色の眼でせつなの顔を凝視しながらカレーをご飯に盛った。
「せつな君、ジャッジは君が下すのよ! わ か っ て る わ ね 。」
灼眼を煌かせたエナが冷たい指でせつなの頬をなでながらカレーをご飯に盛った。
「ううううううううううううううううううう」
せつなの目が断末魔のミジンコの如く宙を泳ぐ。
行くも地獄、退くも地獄!えい、ならばママよ!せつなは決死の覚悟でスプーンをとった。
まずはエナの姫カレー『らゔ☆ずっきゅん』から。
ジャガイモのゴロゴロ入った、典型的なお母さんカレーの佇まいだ。
これは普通に食えるかも? 彼は淡い期待を胸にスプーンを口に運んだ。
ん?香りが違う。市販のルーではない。ターメリックをベースにクミン、コリアンダ、ナツメグ等の香りが調和し、えも言えぬ風味を作り出している。
これは、美味い……だが次の瞬間!
「ぶべえぇえぇぅえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇええぅえぇえええぇぇええぇえぇえええぇえぇえええええええ!」
せつなは悶絶した。辛い! 辛すぎる! ココ壱の10辛カレー如きは平気で征するせつなであったが、このカレーは次元が違う!
おそらくは文京区の名店『大沢食堂』の極辛カレーに比するであろう殺傷力だ。
「せつな君、残すことは許さない!!」
エナがサディスティックに言い放った。
「ぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐ」
スパイスの魔力であろうか?カプサイシンの猛威に口内を焼かれつつも、せつなはスプーンを置く事ができなかった。
「はぉ〜〜〜〜〜ゔま゙い゙〜〜ゔま゙い゙お゙〜〜〜〜〜」
彼は涙と涎をダラダラ垂らしながら、白目を向いて『らゔ☆ずっきゅん』を食べ続けた。
せつなの視界が光に満たされていく。
光の中から浮かんできたのは天使のようなエナの笑顔!
「あ゙〜〜〜〜〜エナ〜〜〜〜〜〜〜!!」
せつなが、口からカレーと涎を垂らしながら、恍惚の表情でエナの方を向いた。
「きゃははははははははは! いーわよせつなくん! さあ、私の物になりなさい!」
エナが灼眼をギラギラさせながら、ヒステリックに嗤う。
おそるべきはエナの姫カレーよ。極秘の配分で調合されたスパイスが、口にした者の脳髄を灼ききり、調理者に絶対服従する性奴隷に変えてしまうのだ!
もともとインドでは、古代より性愛指南書カーマ・スートラが存在していたことからも分かるとおり、性愛は人生における重要な目的の1つとされてきた。
そのような本能の追及と、広くインドに流布するスパイス・マジックが結びついたのは、まさに歴史の必然といえよう。
「どう! これでせつなくんは私の肉人形!」
白目を剥いたせつなのアホ毛をむんずと掴みながら、エナが勝ち誇った顔で六花に言い放った。
「いけない、せつなくん! はやくこれを!」
六花が自分のカレー皿を取ると、せつなの口にあてがい、無理矢理押し込んだ!
「げぶううううぅぅぅううぅうううううぅぅうぅぉううううううううぅ!」
苦痛に悶えるせつなの口内に、六花の量子風カレー『しゅれでぃんがあ』が流れ込んできた。
993 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/17(土) 23:28:05.61
>>982 いや、それも駄目だ
弟が二人いてそれが双子の場合も含む文章なのは変わらない
おいおいw
文章が書けるようになったら、次は、まともな文脈をつくれるようになれよ。
それが文才ってもんだ。
こう書けばいい、こうすればいい、とか、アホかw
どこがいいんだよw
声に出して読んでみろ。
わらっちゃうだろw
Aさんは乳首に双子がいます、
ワロタw
998 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/17(土) 23:37:01.96
>>985 普通は
ってそりゃお前の感覚の話だよ…
お前は正確な文章読解出来ないタイプだな。
選択肢の試験では苦労するぞ。
会話だと主観と推測とを駆使してやればいいけど
文章、しかも他に文脈がない場合は
余計な主観を入れて読むのは正確な読み方ではなくなる。
3つのうち、読み方としつ正しいものを選べ、といわれたら3を選ぶのが
正確の選択肢だよ。
999 :
名無し物書き@推敲中?:2013/08/17(土) 23:40:16.24
>>998 失礼 読み方として
間違いではないが、正しくもないという場合があるんだよ
一部正しいが全てを説明しきれていないというような場合が
「せつなくん!はやくこれを!」
六花がせつなの鼻をつまんで、彼の口に『しゅれでぃんがあ』を無理矢理流しこむ。
どろり。
煮えたぎったコールタールのような漆黒のカレーがせつなの口に這入ってきた。
「ぶぼおぁぅぉぇおぉおぉぇおぇあぁあああぁぁあぁあぁあぁあ〜〜〜〜!!!」
せつなの目が苦痛に見開かれた。『らゔ☆ずっきゅん』の更に数倍にもなろうかという殺人カプサイシンを擁する量子風カレーが彼の口腔の粘膜を溶かした。
せつなの視界がぐにゃりと歪み、闇黒が広がった。墨汁の様な視界に星空が広がっていく。
夜と昼、月と太陽が何万回転もせつなの脳内をめぐり彼は時間の感覚を失った。
やがてせつなの眼は己の座っていた食卓を俯瞰し多摩市を俯瞰し日本を俯瞰し地球を俯瞰し、これまで考えた事もない、人間に視覚することのできない何かを俯瞰していた。
気がつけばせつなの眼前には、この世界とは異なる可能性によって生じた無限の並行世界が広がっていた。
せつなの自我は何万もの並行世界に拡散し何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も今日のこの一日の朝起きてから夜寝るまでを繰り返し味わった。
おそるべきは六花の量子風カレー!禁断の知識を用いて配合されたスパイスが、せつなの脳内の波動関数を収束させる能力を減退させ、彼を可能性の海に流し去ったのだ。
せつなの主観で数万年が過ぎたころ、エナの『らゔ☆ずっきゅん』を食べたという事実は非実在の海に溶けて消え、せつなのエナへの忠誠心は色々大事な記憶と共に彼の基本人格から抹消された。
やがて『しゅれでぃんがあ』の効力が消えた彼の意識が、エナと六花の待つ食卓に返ってきた。
「あ゙ーーーー、意外と長い…………」
せつなはそう言い残すと、痙攣しながらテーブルに突っ伏した。
「私のカレーを破るなんて!やるじゃない、りっちょん!」
エナが驚きの目で六花を睨む。
「あなたの妖術もなかなかだったわエナ!でもせつなくんがこの状態じゃジャッジは無理!」
六花が不敵に笑う。エナも口の端をきゅうと歪めた。
「いいでしょう、勝負は明日の夕飯に預けた!」
がし!
互いを強敵(とも)と認めた二人の少女が、固い握手を交わした。
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