■小祝百々子問題―「コネ疑惑」■
【朝日新聞記事:「あのずば抜けた新人」再び 文学界新人賞の小祝百々子】
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201206280209.html:中高生の少女向け小説のコバルト短編小説新人賞で花村が選考をしていた時、「ずば抜けてすばらしい」新人を見つけた。
だが、「レベルが高すぎて中高生向けでは厳しいのではないか」とも感じたという。編集者に見せると反応は良くても本にしてくれない。
1作は出たが、そのまま、時がすぎた。
「今年の年賀状では短歌を始めたと書いてあったから、もう小説はやめてしまったのかと思っていた」。
選考後に受賞者のプロフィルを見ると本名に見覚えがあった。あのコバルトのずば抜けた新人だった。
花村は2回繰り返した。「正直、驚きました」
【文學界2011年6月号13〜14p 小祝百々子の前回応募作『孕みの木の実はされるがままだ』花村萬月評】
「強く押すつもりだったのですが、他選考委員から映画<アバター>との類似を指摘され、 それを見ていない私は反論できませんでした。
文章自体は自己に溺れておらず、淡々とした良さがあるので、挫けずにまた作品を送ってください。ただし、映像作品との類似は意図し
ようがしまいがじつに損なことです。そのあたりの 気配りはとても大切なことです。他新人賞でも映像などの影響を指摘されるものが
結構ある のです。私自身、タルコフスキーの<ストーカー>という映画を観て、漠然と表現の仕事をしてみたいと思った口ですが、
だからといって私の作品とタルコフスキーの作品の類似を指摘する人は、そういないと思います。影響はかまいません。
言い方を変えれば不可避です。ただし背後に潜めておく慎重さをもつように。」
朝日新聞記事の矛盾
「小祝氏は前回最終選考に残っており、花村萬月氏は「強く押すつもりだった」
花村氏は、小祝氏が小説を書いていることも、ペンネームを変えていることも知っていたはず。
花村氏の以下のコメントは、これらのことと矛盾している。
・「もう小説はやめてしまったのかと思っていた」
・「選考後に受賞者のプロフィルを見ると本名に見覚えがあった」「正直、驚きました」