40歳以上の作家志望者スレ02【人生折り返し】

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179名無し物書き@推敲中?
35 名前:名無し物書き@推敲中?[sage] 投稿日:2012/03/28(水) 11:43:48.85
知り合いの編集さんに聞いた話なんだけど、出版社ってのは書き手に毎月
給料を払うわけじゃないから、小説家を何人抱えていても腹は痛まない。
だから「いけるかも」と思える書き手をデビューさせて、無事に売れれば
「次回作をお願いします」となるが、売れなかった場合は本人が書く意志が
続く限り何年でも何作でもどんどん書かせて、「これならば」という作品が
書けるまで出版もしてもらえないまま宙ぶらりん状態。
そういう書き手は各出版社が山ほど抱えてるって。

2〜3万部売れれば次作を出させてもいいかなという判断になるらしいけど、
3万部売れたところで印税は250万円から300万円ほど。取材費なんかも考え
れば年に一作出版してるだけじゃ生活はカツカツ。毎回3万部売れるってわけ
でもないなら、年に出版レベルの原稿を最低二本は書かなきゃまともな生活は
できない。もちろんボツになる原稿もあるから、年間に生産する原稿は平均的
には三〜四本。三〜四ヶ月に1本は書き上げないといけない計算になる。
それをこなせて初めて、最低生活レベルの専業作家ってのになれるってさ。

でかい賞か何かを取って最初に何十万部も売ってドカンと稼げる作家じゃ
なけりゃ、デビューできても専業にまで辿り着くのは大変だし、辿り着けても
裕福な生活まで辿り着くのは更に大変。
その話を聞いたときの編集さんの締めの言葉。
「いやぁ、ほんと好きじゃないとできない仕事だよねぇ」