1 :
スレ立て依頼があったので:
私は江國香織、あの甘ったるい文体は誰にも真似できない
どの作家の文体に影響を受けているか今一度考えてみようか
志賀直哉は神
冲方丁……の文体を倣いたいが、癖が強くて厳しいな
うぶかた?
ただの専門用語満載の下手くそ文体だよ
沖方丁読んだことないな
.l''',! .r-、 .,、? .l''',! ./ー、,,,_ .r-,
.广''''″.¨゙゙! .,,,丿 {,,、、, .v-l゙ .!-r/i、 广''''″.¨゙゙! .!、, l゙ | .} ,,
.゙l---, ぃ" .| .| .| _,,{゙l .ヽ ヽ--i、 .ぃ" .,,,,,,,,二i" .,..-" .ヽl、゙l
r---┘.―'i、 "',! ./ニニニ、  ̄| .L,,,,,゙l,,i´ .r---┘.―'i、 .| :,! | .l .|、
|__ ._,,,,} ノ .| | l゙ ./ ゙'i、 .|__ ._,,,,} "''''ツ ./ "''ト .|゙i、 ||、゙l
.,―-" | .ノ .l゙ `"゙゙゙'" ,i´,?l゙゙^'i、 | .,―-" | ../ `i、 l゙ ,l゙ | |.゙l.,ノ
.l゙ .,,,,,, .\ .l゙ .l゙ ,, .l゙ .|.} | | .| / .,,,,,, .\ ../ .,.i、 | l゙ .l゙ .| .,! .゛
| し,,l゙ .、 ゙,! ,l゙ ,l゙.i".゙゙'''''"! ゙l .″.|.,!'''゛ l゙ | .l゙,,,,l゙ .、 ゙,! ,/`/ .| ."'゙゙l ./ .l゙r┘,l゙
.゙l, .,/`∪ ゙〃 .`ー--丿 .゙'--ヽ{,,,./ .゙l,, _/`∪ .゙l.,i´ .!,_,,,/ .l゙../ | .,i´
7 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/01(金) 14:24:51.77
綿谷りさのインストールは秀逸だと思う
8 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/01(金) 20:02:07.32
ぼくは野坂昭如ちゃん!
藤沢周平一択。
宮城谷昌光も藤沢周平の「ただ一撃」を書写したことがある、と
どこかで告白していた。いや、私も同じことをしたもので。
宮城谷さんは一時これはと思ったけれど、
最近劣化がひどいな
谷崎潤一郎だ。誰も真似できない。
12 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/02(土) 18:01:10.63
あーいぇー
13 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/03(日) 12:39:32.60
中島敦
Ernest Hemingway.
15 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/03(日) 13:18:34.02
西尾維新
叩かれてるけど、なんだかんだで俺も日本語いじくりまわすの好きなんだよね
シンプルな日本語で事実を正確に伝える文体のほうがいいかもしれんが
16 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/03(日) 13:24:26.01
17 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/03(日) 17:32:26.69
一番好きなのが志賀なんだけど軽く読みたいときには奥田英朗がいい
18 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/04(月) 01:51:25.17
これといった特徴は無いが、上橋菜穂子
なんとなく
19 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/04(月) 01:51:46.52
これと言った特徴は無いが、上橋菜穂子
なんとなく
大事()
そうだ大事だ
繰り返すコトに意味があるんだよ
音楽だってそうだろう?
22 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/04(月) 04:30:30.31
本多孝好さんが好きなんだが
時間おいて自分の文読み返すと影響されすぎwwてなる
23 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/04(月) 04:33:14.54
才能ない奴は他人を気にして生きろよw
今 ま で 通 り な
24 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/07(木) 20:03:18.33
小川国夫
昔よく真似したものだった
江國の文体はブローティガンのパクリダヨ >>1
26 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/08(金) 03:12:46.72
翻訳者のぱくりだろ。
27 :
忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/04/08(金) 03:38:16.00
翻訳物の文体は嫌い
28 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/08(金) 16:09:21.69
多島としゆき
29 :
クロエ:2011/04/08(金) 18:50:08.63
古川日出男。
30 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/08(金) 20:07:06.35
31 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/08(金) 20:21:58.32
横光利一だろjk
山田
33 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/09(土) 00:12:21.69
日影丈吉
武田八洲満(やすみ)って知ってる人いるかな。
いちおう四回直木賞候補になった人なんだけど…。
倉橋由美子
伊坂幸太郎と舞城王太郎
37 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/16(土) 18:00:30.77
京極夏彦先生
川端康成先生
38 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/16(土) 21:38:17.99
堀江敏幸
辻邦生
39 :
おっさん:2011/04/16(土) 22:56:22.11
山田詠美
無銭優雅の文体は面白い。
40 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/17(日) 21:17:29.04
ブローティガン。村上春樹がぱくったが、、、、、
41 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/17(日) 22:11:54.24
ブローティガンは俺をぱくりやがった。
おまいはおれをパクりやがった
43 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/17(日) 22:29:31.25
そうだ。おまえの卑劣な嘘つきをパクったのさ。かかかw
三浦哲郎
45 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/25(月) 07:16:34.68
書く対象への打ち込み方の度合いで、その人の
文体は変わってくると思うよ。
佐藤亜紀の「鏡の影」と平野の「日蝕」みたいな世界系?の文体も
面白いよなwこれらはどう見ても、色物だろうw
だが、2人の文体は基本的に同じなんだなw
だから、平野はああいった物々しい言葉を採用したんだろうが、
文体が同じなことはゴマカシようがないw
日本語でかK
47 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/25(月) 17:59:23.91
秋山瑞人は強烈だな
物凄い引力している
あれで速筆だったら最高なのに
48 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/25(月) 18:28:58.24
宮本照
シンプルだけど惹かれる
49 :
名無し物書き@推敲中?:2011/04/30(土) 13:10:18.62
ゆうし
あいつはびょうきになってしんでよかった
ざまみろ
はやじにはてんばつじゃ
桜庭一樹
文体というよりも言葉選びのセンスがいい
正直ヤツには一生勝てる気がしない
浅羽莢子訳のタニス・リー
大島真寿美
桐野夏生
表現が簡潔かつ的確で読みやすいと感じた。
54 :
名無し物書き@推敲中?:2011/05/05(木) 19:41:51.31
Mark Twain
55 :
名無し物書き@推敲中?:2011/05/05(木) 20:27:53.07
ポストモダンな高橋源一郎
56 :
名無し物書き@推敲中?:2011/05/05(木) 21:23:54.65
作家じゃないが毎日新聞の記者。…日経の方がいいのかな?
必要な情報が簡潔正確に伝わる文章の見本は新聞記事だと思う。
藤原伊織
58 :
名無し物書き@推敲中?:2011/05/05(木) 23:20:27.85
桜庭一樹はへたくそだった。まるでラノベだった。
>>58 禿同
好みもあると思うが
読んでて作為的でこっちが照れ臭くなる
60 :
名無し物書き@推敲中?:2011/05/06(金) 15:47:14.85
高校生の頃は椎名誠の文体にあこがれた。
61 :
名無し物書き@推敲中?:2011/05/06(金) 16:38:17.31
そして椎名桜子の裸体にこがれた。
>>56 ヘミングウェイは新聞で文章修行し、ストーリー・テリングの極意を学んだ。
63 :
名無し物書き@推敲中?:2011/05/06(金) 17:41:03.06
ヘミングウェイは会話ばっかでラノベみたい
64 :
名無し物書き@推敲中?:2011/05/06(金) 18:15:25.45
んなぁこたぁない
へミングウエイは描写に修飾的な装飾が少ないというだけで別に会話ばかりなわけではない
読んでないで「少ない」を勘違いして、きっと会話ばっかでラノベみたいなんだろうなと思ったんだろうな
っていうか、ラノベはラノベで変な地の文が多い方だと思うんだが
>>59 それがいいんだよ
あれは真似しようと思ってもなかなか出来ない
>>58 まるでラノベだった、じゃねえよバカ
ラノベ作家だろうが
藤沢周の、決めつけた言い切り方で自分に呟き返す
表現がが好き。
真似しているうちに、俺の小説の文体も
語尾が「〜だろ?」的な表現が多くなってきたし。
夏目漱石とバロウズ
武田泰淳
山田宗樹
矢部嵩の文体はまったく新しいと思う
常人にはマネできない
73 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/05(火) 03:06:20.78
三島由紀夫
小池真理子
ベタだけど太宰と芥川の文体が好きだな
内容がつまんない作品でも何度も読み返しちゃう
声のいい人に枕元で朗読してもらいたいわ
75 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/05(火) 21:58:23.12
サガンは?
76 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/10(日) 22:28:25.34
町田康にはかなわないと思う。
>>76 本を読んだことないんだけど、
読売の夕刊エッセイ読んで、毎回大笑い
あのセンス好きだ
78 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/11(月) 17:44:34.62
ブローティガン。ワン&オンリーだから。
芥川だな
濾過しきったように透明な文体は現代に生きていてもやはり文豪だったろうと思わせる
>>79 作品で全然違うように思う。
蜘蛛の糸、とし春、走れメロス、トロッコ以外でいいのある?
81 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/14(木) 19:10:36.41
連城みきひこ先生の
文体というか文章が好きだ。
と、としはる、のことか?
>>80 蜜柑を忘れるなYO!
魔術もいいYO!
それと川端曰く芥川の最高傑作である歯車も思い出せYO!
85 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/15(金) 12:30:00.71
村上春樹が最高。
人生観にも、影響をあたえられた。
文体に?
88 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/15(金) 14:07:59.47
文体もそうだし、自分がいかに何も、考えずに過ごしてきたか、
反省もしたし、考え抜くことが創作につながる事を知った。
極論だけど、村上春樹の書いてることって、作品ごとに、シチュエーションを、
変えてはいるけど、その状況下で、登場人物達が、考え抜いている事の連続の、
描写の様な気がする。
いや下手したら小学3年生とかかも
さすがにないw
まぁ、大学に入って作家を目指し始めたワナビ19才。まもなく20才ですってところだろ
おまえがそうなんだろ?
ククク
あらま正解してしまったようだ
悔しいな
ククク
95 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/15(金) 15:26:21.96
>>88 だけど、俺の意見て、そんなに幼稚。
40代だよ。
97 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/15(金) 15:56:56.30
東野圭吾とか、湊かなえとか、何冊も読んだけど、
全部もの足りなくて、村上春樹を読んで、
ああっ、こっちの方向だっ、て感じた。
でも正確には、村上春樹の方向、そのものでもないんだ。
だから、俺の方向は、俺が書くしかないんだよね。
>>96 とりあえず東野とか湊とか論外
娯楽小説以外のものもっと読んでみ
ってこれ釣りなのかな…
そこで湊かなえなんて名前出したらダメだろ、こいつはどうみても一発屋だろw
100 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/15(金) 16:34:55.68
そう言うけど、東野圭吾とか湊かなえの娯楽性は捨てがたい部分も、
あるんだよね。ドストエフスキーのカラマーゾフとかも挑戦したいけど、
娯楽の要素も、読みやすさや、分かりやすさとして、作品の構成に混ぜたい。
とりあえず東野とか湊とか論外なんていう人は、一体何を読んでいるの?
スレチ
102 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/15(金) 18:36:47.86
ふつうに、川上弘美
おれも川上弘美
おれは川上弘美
俺は馳 星周
ドストエフスキーなんか、新聞連載当時は流行作家、
借金返すために、話だけおもろいの書き飛ばしてんじゃねえよ
って批判があったんだぞ
107 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/16(土) 23:03:39.98
町田康かなぁ。誰にもまねできない文体。シリアスの中のユーモアに、何度読んでも大笑いしてしまう。
布袋に殴られた奴か。
そのエピソードが1番わらえる
>>100 とりあえずもう少しいろいろ読んだ方がいいんじゃないですかねぇ
111 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/17(日) 05:53:48.54
>>100 だけど、いろいろ読むことにするわ。
サンクス。
112 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/17(日) 22:35:31.12
誰も知らないだろうが、五代ゆう
五代ゆうは鉄板
個人的な好みだから異論は認める
サザンの桑田の歌詞
伊集院静と花村萬月かな。全くタイプは違うけど
藤原伊織
ヘミングウェイ
東野圭吾
簡潔で切れのある文体が好きだ
中野重治、木下順二
星新一
乙一
真空の中に居るみたい。切れ味抜群
>>84 遅レスだが、蜜柑はよかったな。歯車はあまり感じなかった。
歯車は、川端も後年は少しさめて評価してたみたいだね。「小説の研究」によると、「直後は評価したが」
みたいな言葉が出てくる。次は魔術を読もう。
119 :
名無し物書き@推敲中?:2011/07/31(日) 23:22:19.20
山本文緒が好きだったんだけど、新作が出版されないなぁ。
>>115 ハードボイルドだね。私もヘミングウェイ、藤原伊織好きだわ。
121 :
名無し物書き@推敲中?:2011/08/01(月) 02:16:58.62
平家物語
122 :
名無し物書き@推敲中?:2011/08/02(火) 15:19:08.81
>>80 亀レスだけど、」「走れメロス」は太宰治でしょ。
123 :
名無し物書き@推敲中?:2011/08/02(火) 17:29:52.14
菅原文体
124 :
名無し物書き@推敲中?:2011/08/02(火) 17:30:14.76
わしゃーのー、みたいな
125 :
名無し物書き@推敲中?:2011/08/02(火) 17:40:51.21
語り部
開高健
127 :
名無し物書き@推敲中?:2011/08/06(土) 13:13:12.54
村上春樹先生。今年こそノーベル文学賞を
受賞してください。
受精した。
秋山瑞人だな
ライトノベルとしてこれだけ完成された文体は他にない
130 :
名無し物書き@推敲中?:2011/08/09(火) 11:35:30.54
笙野頼子が好きですポッ
保坂和志。
小説論と平行して読むとなお面白い。
ただ読者を選ぶだろう。
132 :
名無し物書き@推敲中?:2011/08/13(土) 03:14:50.10
辺見 庸
村上春樹は癖も影響力も強すぎる
見習いたい文章なら田中ロミオ一択だ
村上龍。
はじめてはまった作家だからか、不思議と愛着がある。
135 :
名無し物書き@推敲中?:2011/08/21(日) 16:22:50.85
永田和宏氏のエッセイの文体。
夏目漱石の文章が好きだ。
作品によって全く違う作者のように感じる。
137 :
名無し物書き@推敲中?:2011/08/26(金) 15:58:26.78
乙一は?
浅倉久志。翻訳だけど
>>138 わかる。
現代翻訳家のような杓子定規ではない「生きた翻訳」をする人。
教本にはならないが。
故人なのが惜しまれる。
140 :
名無し物書き@推敲中?:2011/08/28(日) 14:34:33.25
好きな体位は背面座位です
文体より女体に興味があります
夏目漱石と乙一
シンプルでわかりやすい
ぜんぜん違うけど、ばなな
食べ物が美味しそう
秋山瑞人最強
古橋は過大評価
鴎外と石川淳
西洋語の散文のわかりやすさと推論の方法を学んで、
漢文の語彙と文章法を基礎にした文学的散文を書いたのは鴎外と石川淳だ。
此の文体で小説が書ける現存作家はいない。
西洋語と漢文に通じている作家がいないということだ。
森鴎外は好き嫌いは別にして、ちょっと難しいなあ。どうしてもなじめないのよ。
鴎外 禿同大好きだ
なじめないという感じは夏目の一部の作品の方が思いあたる
日本語の文学的散文を操って比類を絶するのは、石川淳である。
その漢文くずしの短文は、語彙の豊かさにおいて、語法の気品において、また内容の緊密さにおいて、
荷風を抜き、ほとんど鴎外の塁に迫る。
同じ世代、または以後の世代の文学者で石川に区敵する者がないのは、いうまでもない。
しかも他方では、俗語の活用にすぐれ、短篇小説においても、「エッセー」においても、あるいは諧謔の、あるいは反語の、
あるいは日常性への急な接近の自由自在な効果を生む。
極端な場合には、対象についてほとんど何らの情報も提供しない紀行文でさえ、ただその文章の藝によって読ませるのである。
「日本文学史序説 下 加藤周一 著」
ベタ誉めやん
石川淳の文体が好きで、よく読んでいるが、頭のいい人に分析してもらうとなるほどなと思ってしまう。
読めば読むほど味がでてくるスルメのような石川の文体はなんだろうと思っていた。
なるほど、漢文くずしの短文が特徴だったのか。
漢文しらんから思いもよらんかった。
「対句」が光る石川淳の文章
例 「面貌について」
黄山谷のいふことに、士大夫三日書を読まなければ理義胸中にまじはらず、面貌にくむべく、
ことばに味が無いとある。いつの世からのならはしか知らないが、中華の君子はよく面貌の
ことを気にする。(これが文章の出ですね、その次が対句になっている)明の袁中郎に至っ
ては、(これは明の詩人で、三人兄弟の真ん中ですから中郎。明の三大詩人は、三兄弟、三
袁と言われます)酒席の作法を立てて、つらつきのわるいやつ、ことばづかひのいけぞんざ
いなやつは寄せつけないと記してゐる。ほとんど軍令である。またこのひとは山水花竹の鑑
賞法を定めて、花の顔をもつて人間の顔を規定するやうに、自然の享受には式目あり監戒あ
るべきことをいつてゐる。ほとんど刑書である。
「ほとんど軍令である」というのは軍の命令、「ほとんど刑書である」というのは法律書です。
これは完全に中国的な対句です。「ほとんど軍令」と「ほとんど刑書」が非常にきれいに対句になっている。
その前にうまく対比が使ってあります。「自然の享受には式目あり監戒あるべき」と言っているのは、
どちらかといえば漢文調の雅語ですね。日常語ではない。ところがその前は「酒席の作法」「つらつきのわるいやつ」
「ことばづかいひのいけぞんざいな」、これは俗語でしょう。俗語のなかでも強い俗語、
日本語として許される日常語から最も遠い漢文系の雅語と、両方でコントラストになるわけです。
一方では雅語による歯切れのいい格調がでるけれども、それだけでは読者から遠くなってしまうわけで、他方で俗語を使って
急に肉体的というか、身体に、日常生活にひきつける。離れたようにみえて、不意打ちで急にひきつけるから、変化に富んでいて面白いわけです。
突然「いけぞんざい」と言うのはよく効いています。たとえば坂口安吾の小説ははじめからおわりまでそれで通しますからあまり効かない。
それから森鴎外の『渋江抽斎』ははじめからおわりまで漢文調で格調が高い。
だから「いけぞんざい」なんて言葉は見えない。坂口安吾と鴎外と両方をくっつけると、そこに特殊な効果が出る。
いつも成功するとはかぎらないけれども、石川さんの場合には成功した。これが対句の方法です。
「文体を考える」加藤周一
ヘミングウェイ出てるな。よしよし。
翻訳も好きだけど、原文もすばらしい。
andやらthatやら、同じ単語が延々と出て来る(笑) 構文も単純なものの繰り返し。
一歩間違ったら悪文らしいが、これがいい味出してる。
ゴツゴツした感触が病み付きに。これを日本語で再現できたら面白いだろうな。
話はズレるが、クノーの『文体練習』も好き。
打海文三
(ハルビン・カフェの一作しか読んだことないけど、あの硬質な文体は素晴らしかった)
藤原伊織
(特にテロリストのパラソル)
北方謙三
(ただただあの男臭さがたまりませんw)
152 :
名無し物書き@推敲中?:2011/11/16(水) 20:04:06.62
山田悠介
153 :
名無し物書き@推敲中?:2011/11/19(土) 20:34:19.04
多和田葉子
コ―マック・マッカーシー
カズオ・イシグロ
155 :
名無し物書き@推敲中?:2011/11/20(日) 13:54:58.75
梨木香歩ちゃん好き。
好きな文体は思いつかないが、嫌いなのは川上未映子の文体。
大嫌いだね。
ここまで篠田節子がないとは
綾辻行人
麻耶雄嵩
159 :
名無し物書き@推敲中?:2012/01/07(土) 15:03:05.30
ジェームス・エルロイ『アメリカン デス トリップ』の権威嘲笑的文体は読んでいて奇異な感じがして刺激的。
堀辰雄
マラ辰徳
162 :
名無し物書き@推敲中?:2012/02/04(土) 23:02:26.96
安部公房
チャック・パラニュークかな
ああいう文章はなかなか書けない
>>156 俺も。こいつの小説は本屋でわたくし率、乳と卵、ヘヴンを立ち読みで全部読んだけど
ちっともいいと思わなかった。
すべて恋人たちのなんとかなんか読みたいとも思わない。
買う奴の気が知れん。
おさわりまんこっちです
166 :
名無し物書き@推敲中?:2012/02/06(月) 19:46:57.06
>>164 立ち読みで全部読んだと。しかも二冊も。すごいな。ファンだよな?な?
167 :
名無し物書き@推敲中?:2012/02/06(月) 23:26:28.20
三冊な
秋山瑞人かな
宮沢賢治も捨てがたいが
169 :
名無し物書き@推敲中?:2012/02/11(土) 15:47:10.58
たぶんメジャーだけど、石田衣良
あの人みたいな文章を書いてみたい。
石田衣良は勘違いしてるし進歩がないし、第二の村上春樹
それおまえ 誉めてるのか? 貶してるのか?
石田衣良の文体だけなら、書けるんじゃね? すぐに真似だとわかるけど。
衣良のいいところはモノの見方だからね。最初のIWGPはすごいね。
藤原伊織
生島治朗
北方健三
馳星周
打海文三
東直己
藤田宜永
大沢在昌
風間一輝
矢作俊彦
結城昌治
関川夏央
ヘミングウェイ
泉鏡花とかいったらしばかれますかね?
175 :
名無し物書き@推敲中?:2012/02/14(火) 00:11:47.61
菅原道真とリービ英雄さんかな。
大薮一択。
堀江敏幸
178 :
sage:2012/02/15(水) 02:27:46.53
藤枝静男
後藤明正
生野陽子
小川国夫
木山捷平
オースター
ボルヘス
内向の世代をよく読むかな。
なんという内向の名前
>>178 生野陽子じゃなくて笙野頼子だった
最近読んだ奴じゃ小島信夫の残光なんか声出して笑ったなww
石田衣良じたい、谷崎とか泉鏡花とか三島を真似てきてるじゃん
(きっとほかにもやってるだろうけど、俺が気づけるのはそのくらい)
まねって言うかオマージュなんだろうけど
古典が好きなスイーツさんたちがニヤリとするようにできてる
べたな冒険物語なのに純文学の香りがする
ああいうのやらないと本当に軽薄な文章になっちゃって
(男で何で売れるかわからんって言う人多いけど)
知的なスイーツさんからも無視されて今ほど売れないんだろうなと思う
182 :
名無し物書き@推敲中?:2012/02/15(水) 09:02:16.06
>>181 あほか。石田衣良の文章にそんなもんは吸収されてないよ。
「娼年」は設定自体が川端康成の「眠れる美女」だよな
文章もところどころ入ってる
馬鹿には馬鹿なり、好きな人にはそれなりに読めるちゅうこった
184 :
名無し物書き@推敲中?:2012/02/15(水) 09:14:20.32
>>147 内輪にしか通用しないくそ文体だわ。石川なんて。石田衣良とたいして変わらん。
>>166 ファンなら,金出して買うわ。
買う価値あるかチエックしたいから、立ち読みで済ました。
買う価値まるでなかった。
純文学を貶めるものでしかなかった。
186 :
名無し物書き@推敲中?:2012/02/17(金) 02:05:18.49
森鴎外が一番好き。あとは幸田文さんとか藤沢周平。梶井基次郎も気になる
存命している方なら片岡義男、秋山瑞人かな。
片岡義男ってさ俺が学生の頃は遊んでるやつが読むが読む
バイク、サーフィン、ナンパ小説だった気がするけど
いつの間に純文学の人になった?
森博嗣
何故かスカイ・クロラシリーズ以外のは好きになれなかったけど
谷崎
文章讀本を読んだら納得
これまで夏目漱石と武田百合子なし?
191 :
名無し:2012/03/05(月) 01:33:49.62
太宰と中島敦
作風は全然違うけれど、両社とも人間のコンプレックスや
弱さ、尊さを的確に表現できる凄い人だと思う
>>190 漱石とか太宰とか、ちょい昔の文学系の作家どもは鉄板だしなあ
今さら口に出すまでもなく美しい文体やし
現代の作家なんぞ比べ物にならんから、あえて挙げる人は少ないのかもしらん
じゃあ武田百合子一点推しで。
天衣無縫とか、無邪気とか、自由とか、そう言われる文体です
194 :
名無し物書き@推敲中?:2012/04/06(金) 02:26:54.58
泉鏡花
中島敦
石川惇
武田泰淳
大江健三郎
言葉の喚起力があるのが好き。
195 :
名無し物書き@推敲中?:2012/04/06(金) 02:29:02.60
外国人だったら、翻訳の限りだけど
ジャン・ジュネ
ヘミングウェイ
ガルシア・マルケス
ボリス・ヴィアン
ここって外国文学もOK?
私はフィリップ・K・ディック
タイトルからして凄いセンス
真似は出来ないけど原語で読みたくて真面目に勉強する位には影響受けた
これまで名前の挙げられていない作家の中から
色川武大。『狂人日記』や作品集の『百』から漂う凄みは唯一無二ですね。
好きな作家の文体
一位 村上春樹
二位 空位
三位 ヘミングウェイ
四位 川端康成
海外作家からフォークナー。
長編・短篇ともどもぐいっと引き込まれる文章と世界観を持っています。
俺は今だ大原まり子の影響受けまくりだわ
ハイブリッドチャイルドは永遠のバイブル
ミヒャエル・エンデの鏡のなかの鏡 かな(他のは子供向けに文体セーブしてるのが多い)
ありゃすげえ、狂ってるわ
適当に書きなぐったとは思えんイメージの乱舞
こいつは小説家として生まれて、小説家として死んだのだなと思った
202 :
名無し物書き@推敲中?:2012/04/17(火) 06:07:15.39
村上春樹、龍、ティムオブライエンが好き
川上未映子とか山田詠美とかはちょっと受け付けない
203 :
名無し物書き@推敲中?:2012/04/17(火) 09:33:23.46
春樹の翻訳文体なんて、藤本和子のパクリなんだがな
春樹のほうが早くないか、活動が旺盛になった時期
>>203 藤本和子から影響を受けた人の名前の中に、小川洋子や高橋源一郎の名前があった。
純文学系新人賞の選考委員でよく見る名前だよ。
初めはこの翻訳文体っていうの? すごく違和感があったんだ。小学校で習ったやつと違うって。
昔の時代物から……
林不忘
今、丹下左膳とか読むと、文体にスピード感があって驚く。
ラノベに通じるものがあるような気もする。
山手樹一郎
何というか、自由自在という感じ。
短編はキッチリとした文体、中編・長編(ユーモアがらみが多い)は親しみやすい文体。
基本的に、文章にリズムがあって読みやすい。
クセ強いけど森見登美彦かな
森見は俺も好きだ!!
あの独特な文章のリズムが頭に残る。
四畳半神話体系はしょっちゅう読み返している。主に落ち込んだときに。
209 :
名無し物書き@推敲中?:2012/05/11(金) 23:41:57.10
トーマス・マン
カフカ
ゴーゴリ
モームはいいね。
結城昌治
香納諒一
海老沢泰久
簡潔で明快、平易な文章なのに味わいがある。
酒見賢一
同上。口語体で軽薄さを感じさせないのはすごいと思う。
小林信彦さん
そこはかとなく漂う意地悪な雰囲気が好き
正反対で、阿刀田高さん
すぐそばで噛み砕いで説明してくれてるみたいなソフトさが好き
214 :
名無し物書き@推敲中?:2013/03/10(日) 05:52:49.70
>>211 結城昌治いいね。
とは、別口で
織田作
野坂昭如
開高健
215 :
名無し物書き@推敲中?:2013/03/10(日) 06:08:40.07
川上未映子
夏目さんは人類最強の文体使いだと思うけど
真似しようとは思わないな。てかできねえ
217 :
名無し物書き@推敲中?:2013/03/15(金) 21:27:29.35
森見登美彦
軽妙って言葉のためにあるみたいな文体が面白いし可愛いくて大好き
♪……∩∩∩ξ…
__(ミ´(`彡ミ)
___(`っノノ
___ι( ノ)
___υ`UU__前
>>205 『くちびるに付ける薬は、くちびるしかないんやで』
僕は僕が書いた小説の文体が好きだ。ハートがきゅんきゅんする。なんども泣いた。もっかい読みかえす。
それなりにいろいろ読んだつもりではいるけど、
結局一番好きだったのって小学生のときに大好きだった椎名誠だなぁという結論に至った。
カニムカデ
長野まゆみ
空気感がすごい
久生十蘭の魅力がわからないから理解できるようになるまで読み返しまくってる。
ここまでで皆川博子はないのか
よしもとばなな
距離感があって読みやすい
224 :
名無し物書き@推敲中?:2013/06/01(土) 10:47:09.27
三島由紀夫、倉橋由実子、など
阿部和重とか平山夢明みたいな上品な文章書ける人になりたい
上に出てるが、川上弘美が好きだわ
藤沢周平
吉村昭
井上靖
星新一
二宮敦人
シンプルで読みやすいのが好きだ
230 :
まーじ ◆ykDJvODuLA :2014/03/29(土) 22:43:34.04
ブローティガン
955 :弧高の鬼才 ◆zD.tvziESg :2013/11/23(土) 22:11:16.70 ID:9skluXk9数秘学的には、ブローティガンは22のマスターナンバー、つまり、大幸運星かつ、4の要素(安定・基礎)もあるというわけだから、
そらもっと、売れててもよかったわけだが、己の運命に逆らうスタンスだったか?
いや、
956 :弧高の鬼才 ◆zD.tvziESg :2013/11/23(土) 22:16:59.46 ID:9skluXk91984年に死んでいて、驚くなかれ、この年は、22マスターナンバーの年である。
しかし、9月14日に亡くなったのだとしたら、話は別だ。
統合的に鑑みると、9である。
これは、ドラマのような人生、理想の高さ、崇高な哲学に支配されていたといえよう。
957 :弧高の鬼才 ◆zD.tvziESg :2013/11/23(土) 22:21:24.80 ID:9skluXk9マスターナンバー22は、50代まででだいたいのことをやりとげてしまう、という。
たしかに、自死をもって、なにかを完成したともいえる。
それは、作品の不在を完成させたのかもしれないし、
過去の作品を伝説化させるためであったかもしれない。
958 :弧高の鬼才 ◆zD.tvziESg :2013/11/23(土) 22:25:55.47 ID:9skluXk9さて、ブローティガンは躁鬱の気があったのではないかと思う。
作品からの類推、伝記からの類推、映像をみたときのオーラ。
マスターナンバー22が、暗転すると、大変なことになる。
タロットカードにおける、正位置・逆位置のように。
彼の人生は、つまりはそういうことかもしれないのである。
中勘助と室生犀星が好きだな
文章が綺麗だ
みさくらなんこつ
233 :
名無し物書き@推敲中?:2014/06/24(火) 18:25:54.44
堀江敏幸
前
>>218に∩∩も___
_∩~っ~(-。- ⌒ヾ,/|
((^o^) ̄υ`υ ̄/ /書
υ⌒υ、____/ /い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄‖ /た。
_______‖/俺は俺の小説やシナリオの文体が好きだ。ワープロがきゅっきゅっ鳴って感熱紙読んでカッティング、ハートがきゅんきゅんする。もっかい読みかえす。
235 :
名無し物書き@推敲中?:2014/07/02(水) 02:40:57.23
秋山瑞人が好き
北村薫
237 :
名無し物書き@推敲中?:2014/07/15(火) 20:30:34.73
中島らも
黒丸尚
239 :
名無し物書き@推敲中?:2014/08/16(土) 02:46:31.00
舞城王太郎
秋山瑞人いて安心した