■□小説で見つけたスゴイ一文を書け□■

小説読んでて「スゴイ」「ｶｺｲｲ」「感動した」

みたいな一文を紹介してください。

僕らはひと夏で25ｍプール一杯分くらいのビールを飲んだ。

（「風の歌を聴け」村上春樹）

「ほんとは金じゃないよ。金のために戦ったことなんか、一度だってないぜ」

（「戦争の犬たち」フォーサイス）

重苦しくてならぬ現実を、少しでも涼しくしようとして、うそをつくのだけれども、
うそは酒と同じように、だんだんと適量がふえてくる。
しだいに濃いうそをついていって、切磋琢磨され、ようやく真実の光を放つ。
これは、わたし一人の場合に限ったことではないようだ。
人間万事嘘は誠。

（太宰治「ロマネスク」）

母の理想どおりの人生をずっと演じてみせるのは、ありだろうかと考えた。
母のために、ある種の永遠の子ども時代をもういちど生き、母の前で道化のように跳ねまわる。
紙が白くなって歯が抜けおちたぼくは、もしかして半ズボンの年齢をちょっと過ぎているのかもしれない、
と母が考えはじめるまで。
(『ハローサマー、グッドバイ』マイクル・コーニイ)

>>3
コルシカ人乙

純文もアクションもありってことはジャンルの縛りはないのかな

歴史の頭にむかって発射された弾丸だ……
わたしは愛をおさえて権力を握ろうとした。何もかも鉄でしばりつけてしまいたかった。
だからしばりつけようとした。
だが、まっ先に壊れたのは鉄の方だった。

（SF『スキズマトリックス』ブルース・スターリング/小川隆訳）