【雨が降ったら、雨が降ったと書け】に逆らって

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1名無し物書き@推敲中?:2010/07/18(日) 08:23:17
「雨が降ったら雨が降ったと書け」
とは、
自意識過剰な新人作家の技巧的文章に浴びせられる先輩作家の叱責ですが、
ここで敢えて逆らい、冗漫かつ長大、装飾的かつ洒脱な文章の妙技を競い会う
スレを企画したいと思います。

つまり「雨が降った」というシンプルな表現を、
出来るだけレトリカルに、また華美に、
どれだけ技巧的に書けるかを競い合うスレです。

例えば

「鉛色の空から憂鬱な滴が落ちてきた」
と書くと、
何とも大時代的な表現で、プッと吹き出したくなりますが、こうした技巧
の巧緻を批評し合うスレです。

背景、人称、文体は自由。(ただし日本語のみ)
時制は、現在進行か過去。(未来、仮定は、なるべく遠慮しておいてちょ。)
その一文によって成された表現に、作者の意図がキチンと現れているかどうかが
評価基準になります。

前後関係から切断された文章になるので、小説から一行を取り出したような文になると
思います。

つまり、「これどこから盗んできたんだ」と疑われるような文章ならベリグーです。

2名無し物書き@推敲中?:2010/07/18(日) 08:24:29

「干からびた大地に、農民の願いを聞き及んだ神の使者が訪れたのは間もなくのことである」

「農民の願いが叶ったのか、忘れ去られていた天と地の契約がようやく再開された」

「ミツ子の顔をつたう水滴は、流れる度悲しみを露わにしてゆく。
それはまるで世界がミツ子の悲しみを暴きながら一緒に泣いているようだった」

「ミツ子は泣く、溢れかえった涙は道を濡らし、やがて川となって町を下る、
海にそそぎ、うねり、沸き立ち、雲になり再びミツ子に落ちかかる」

要点は「雨が降った」を雨が降ったと書かずに雨が降っていることを表現し、さらに
そのことによってプラスアルファの情景ないし感情を喚起させることです。

換喩、暗喩、序列法、体言止め、各時代の流行表現。ありとあらゆる文体を駆使して
「雨が降った」と書かずに雨が降ったと表現してください。
3名無し物書き@推敲中?:2010/07/18(日) 08:24:50
おちんちん
4名無し物書き@推敲中?:2010/07/18(日) 09:45:31
例文
「傘を叩く細かな振動を握り締めた右手で確かめ、淡い空を映した水溜まりの点綴模様を
足早に蹴散らし、アメ玉のとろける甘みに舌鼓を打った。」

小雨の中、登場人物が水溜まりの中を歩いてる様子です。「雨」を傘を叩く音と水溜まりで表現し、
さらに「雨」をアメ玉と甘みのダジャレに引っかけてみました。


5名無し物書き@推敲中?:2010/07/18(日) 11:59:32
>>2
>換喩、暗喩、序列法、体言止め、各時代の流行表現。ありとあらゆる文体を駆使して
>「雨が降った」と書かずに雨が降ったと表現してください。

換喩
傘マークがついた。

暗喩
空が泣いた。

序列法
(ググってもわからんかった)

体言止め
先ほどから降雨。
6名無し物書き@推敲中?:2010/07/18(日) 12:16:49
>>5
列叙法の間違いでした。
7名無し物書き@推敲中?:2010/07/18(日) 13:02:00
例文
「八代亜紀を聴くと、何故か水族館のアメフラシを思い浮かべてしまう。
モモヨは、下腹部に仄かな疼きを感じながら、どんよりとした空を眺め遣った。
街に覆い被さる赤黒い、アメフラシのような雲。掠れ、間延びした八代亜紀の歌声。
そして、最初の一滴が、ひと筋の線となりアスファルトに突き刺さった正にそのとき、
モモヨは心の中で、あっと小さく叫んでいた。
月に一度の憂鬱の始まりは八代亜紀とアメフラシと共にやってきたのだ」

八代亜紀とアメフラシによってパロディ化し予告した「雨」を生理の予兆とし、
さらに、モモヨという登場人物の下腹部に突き刺してみました。ナカザワKの
おちょくりですね。

遠慮無く、どんどんコキオロシて下さいね。
編集者になったつもりでガンガン添削してください。
8名無し物書き@推敲中?
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