ラノベにおける戦闘描写を研究するスレ

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195名無し物書き@推敲中?:2010/05/22(土) 01:44:51
>>192この際全部戦闘パートってのも
斬新でいいかもよ。
196名無し物書き@推敲中?:2010/05/22(土) 16:31:05
メシ食いながら戦い
屁をこきながら戦う

斬新といえば斬新だな
197名無し物書き@推敲中?:2010/05/22(土) 18:20:24
生きること、是即戦いなり
198名無し物書き@推敲中?:2010/05/22(土) 20:15:31
シリーズ最終巻だとたまにあるよね、全部戦闘パート。
最初から全部とってことは、最初からクライマックス状態だから……。
某台詞が言いたくなったがあえて我慢しよう。
199名無し物書き@推敲中?:2010/05/22(土) 20:48:55
最後までクライマックスだぜ!
200名無し物書き@推敲中?:2010/05/23(日) 21:27:50
>>1がまた例題とか晒してくれん?
過疎ってんじゃん
201192:2010/05/23(日) 23:49:01
皆さんレスありがとうございますm(_ _)m
やっぱり作品によるのですか
確かにラノベではクライマックスに戦闘が入るのが多いですね
むしろそうでない作品を見つけるのが難しい気がしてきたぞ…
とりあえず自分のジャンルでの戦闘の必要性と見合わせながら量を調整してみることにしてみます

全部戦闘って言うと最近のシャナとかそれっぽいですよね
正直多すぎると読む方も書く方もよっぽどの戦闘マニアじゃないとダレてくる気がします
最初から全部…ラノベじゃないですけど北斗の拳とかそれっぽいですよね

そういえば昨今のラノベには必ずといってもいいほど戦闘シーンがありますね
下手でもやはり書いておいた方が無難なんでしょうか?
202名無し物書き@推敲中?:2010/05/24(月) 16:57:58
別に必要性のない物語なら書かなくても問題ないよ。
半月とかとらドラ!に戦闘シーンあっても意味がない。
203名無し物書き@推敲中?:2010/05/26(水) 18:11:35
ガギグゲゴを使って10分ぐらいで適当に格闘シーンを書いてみよう!

青年の顎に、巨漢が振り上げた拳が迫り――
ガッ!
青年の身体は鈍い音と共に後ろへ飛び、背中からレンガの壁へと叩きつけられた。
「俺に勝てない程度の力では、首領に勝つことは出来ん。出直せ」
壁に力なくもたれかかる青年を一瞥し、背を向ける巨漢。
「……待てよ」
巨漢がゆっくりと振り返り、足を震わせながら立ち上がる青年を見やる。
「もういい。今日は休め」
「うるせぇ……。ここからが勝負だ……」
手の甲で血の滴る口元を拭う青年。
「一日も早く、あんたに勝てないと駄目なんだよ! アイツが待っているんだ!」
叫び、駆け出す。瞬きの間に巨漢の懐へと入り、ギッ! と歯を食いしばる。
そして、グッ! と握り締めたその拳を巨漢の脇腹へと――
「遅い」
巨漢はこともなげに青年を蹴り飛ばす。青年はそのまま地面へと崩れた。
「……ぐ、ゲッ! ゲホッ!」
「勇んだところで、勝てなければ犬死だ。今日は休め」
腹を押さえ呻く青年の首もとめがけて、巨漢は腕を振り下ろした。
……ゴッ!
204名無し物書き@推敲中?:2010/05/27(木) 00:57:35
戦闘シーンのバランスとしては、水戸黄門ぐらいがちょうどいいかと。

序盤の小競り合いで主人公の強さをアピール。
中盤のちょっとした立ち回りで、敵の強さ、または卑劣さをアピール。
ラストで気合い入った活劇。

戦闘シーンのないラノベってのは、チャンバラシーンのない時代劇と同じ。
やれないことはないけど、作り手の力量がより問われる。
205名無し物書き@推敲中?:2010/05/27(木) 01:35:00
人はそれを俺TUEEEEと呼ぶ
主人公が苦戦しないバトルを文章で読んで楽しいわけがない
206名無し物書き@推敲中?:2010/05/27(木) 02:48:01
それは水戸黄門の戦闘描写についてじゃないか?
戦闘シーンをどこにどれだけいれるか、
というバランスに関していえば水戸黄門は確かにちょうどいい気がする。
他には、戦隊ものや仮面ライダーのような特撮もちょうどいいよな。
207名無し物書き@推敲中?:2010/05/27(木) 03:00:56
必ずしも苦戦する必要はなかろうに。

強い強い主人公が、弱い雑魚達相手に無双するのも
それはそれで爽快感があって良いシーン。
そのためのタメは必要になるけどね。
208名無し物書き@推敲中?:2010/05/28(金) 21:07:03
ていうか最初は無双でだんだん敵が強化されてくってのが
基本の一つじゃないのか
209名無し物書き@推敲中?:2010/05/31(月) 00:47:16
>>203
誰も相手にしてないからかまってやるよ。なんかもうとっても

く だ ら ね え

面白いと思ってるのはお前だけだよ?
210名無し物書き@推敲中?:2010/05/31(月) 15:20:47
自演乙
211名無し物書き@推敲中?:2010/05/31(月) 18:37:47
210の返しに不覚にも笑った。
いや待て、210まで含めて自演という可能性は……さすがに深読みしすぎか。
212名無し物書き@推敲中?:2010/05/31(月) 18:42:10
お前も含めて俺の自演なんだ、すまんな
213名無し物書き@推敲中?:2010/06/01(火) 14:05:37
203は別に面白くはないが、くだらないと力いっぱい否定するほどでもないような
と、ラ研帰りでやばいぐらい吐き気がしてる奴が言ってみる
うえええ
214名無し物書き@推敲中?:2010/06/02(水) 22:28:58
それじゃ便乗質問
戦闘シーン「だけ」の長さって代々どれくらいが丁度いいのかね?

ちょっと思う所があって、あえて心情描写を行間から少し察せる程度に留めてみたら、 200字以下になってしまった。
序盤の掴み的なシーンでこれは異常な気がする…………
215名無し物書き@推敲中?:2010/06/07(月) 16:23:36
冒頭で戦闘描写は良く見るけど、長く続けちゃうのはちょっとまずい。
冒頭の戦闘なんてどうなるか大体予想できるし、戦闘の間はストーリーが止まっちゃってるしね。
200字以下なら充分じゃまいか。
216名無し物書き@推敲中?:2010/06/07(月) 16:44:20
戦闘自体は別として戦闘描写ってそんなに必要なんかね
217名無し物書き@推敲中?:2010/06/07(月) 21:07:01
戦闘描写が必要な作品なんてバトル物だけだろ、上手下手が作品に関わるのは当然じゃないのか
218名無し物書き@推敲中?:2010/06/08(火) 02:16:35
倉田くんの一巻とか、終盤だけ戦闘があったな。
ラブコメでも異能がかかわってくると、最後には戦闘が入るってケースがあるかなー
きゅーきゅーキュートとか。
219名無し物書き@推敲中?:2010/06/18(金) 05:26:01
ラブコメの戦闘は、戦略とか戦術とかの要素は薄いのが多いな。
あっても戦隊ものレベルの単純明快なものだし、
バトルものの戦闘描写に比べるとちょっと楽だよね。
220名無し物書き@推敲中?:2010/06/29(火) 19:45:10
どうやら完全に過疎ったか。
これ書いた後にまた少し盛り上がる……なんてことはないだろうな。
221名無し物書き@推敲中?:2010/06/29(火) 19:51:13
まあ書いてみなよ
222名無し物書き@推敲中?:2010/07/06(火) 02:51:58
俺ラノベ読んだことも書く気もないけど楽しみにしてるよ
223名無し物書き@推敲中?:2010/07/31(土) 00:54:43
山道を散策していた矢先に果し合いを申し込まれる―――
この唐突な申し出に、しかし斎虎と呼ばれた男は「くくく」と笑うと
手を袖口に引っ込めたままで巨躯の男を振り返った。
殺気立つ男を面白そうに眺め、斎虎は踵を返す。
「甘いな」
「何?」
斎虎の言葉に、巨躯の男が怪訝そうに眉をひそめる。
「ぬしが、よ」襟元から出した指を男に向けて斎虎が笑った。
「俺を斬るつもりで来たならば、俺を呼び止める前に斬りかかればよいものを。
わざわざ俺に警戒させて、なんとする?」
「抜かぬ者を相手にするは武士の恥ゆえだ」
笑う斎虎に対し、言われた巨漢は臆面も無く言い放つ。
「時代がかった男よ」斎虎は益々、愉快そうに声をあげて笑った。
巨躯の男は腰の刀に手を伸ばし、鯉口を切って構えると
「抜け」
静かに言い放った。
「俺はこのままでよい」
どこまでも馬鹿に仕切った斎虎の態度。
だが次の刹那、そのしたり顔が強張った。
七尺に届こうかという男の巨体が、とてつもない勢いで眼前に迫ったのだ。
その踏み込みたるや、とても鈍そうな男の外見からは想像も出来ぬ迅速さ。
妖物のまやかしか仙術かと思わんばかりの、狂犬もかくやという身のこなし。
そして隆々とした筋骨に包まれた腕が、轟と腰の物を抜刀し斎虎の横凪ぎに叩きつける。
しかし、次に驚愕したのは巨躯の男の番であった。
鉄柱すら斬る筈の必殺の抜刀が、よもや止められるとは。
それも、まともに受けた斎虎の枯木の様な細腕で。
「むぅ」
「ぬっ」
男達は双方身を引き、間合いを広げた。
「これは参った」と口を開いたのは斎虎である。袖から出した血の滴る上腕を
べろりと舐めて地面に履き捨てる。「俺の体が傷つけられたのは実に十と六年振りよ」
巨躯の男はそれに答えず、体を開いて刀の切っ先を下げて斎虎を睨めていた。
224名無し物書き@推敲中?:2010/07/31(土) 04:27:39
悪くないけどこの場限りのSSで設定らしきものをチラチラさせられるとなんだかなあともおもったり
225名無し物書き@推敲中?:2010/07/31(土) 07:24:27
>>223
何点かあるけど、中でも一番は、
巨躯の男の一振りの説明とそれを止めたときの説明のバランスが良くないと思った
中心は斎虎ってほうだと思うから、受け止めたときにそれがいかにすごいかってことを表現したほうが盛り上がると思う
俺はそこで気分が空回りした
226名無し物書き@推敲中?:2010/08/01(日) 13:17:09
ナイフの軌道上に血まみれの左腕を差し出した。
一瞬、遅ければ首筋を切り裂いていたであろう牙はその腕に飲み込まれた。
激痛が走る、奥歯を噛み砕いて苦痛に耐える。
止まったら、終わりだ。動かなかったら、幕は落ちる。
渾身の力をこめて、右足を男の腹部に叩き込む。
箍の外れた規格外の攻撃は、肋骨の数本と内蔵を破壊した後、男を弾き飛ばした。
右足がずきりと痛んだ、今の攻撃は我が身にも相当な負担をかけるらしい。
――それがどうした、この戦いで五体を気にかけるなんて命を捨てたと同義だろう。
二歩、後ろに飛んで間合いをとる。
左腕にはナイフが突き刺さったままだ、柄を右手で掴んで引き抜く。
また、奥歯が数本砕けた。
血と共に歯の欠片を吐き出して、左脇に破り取ったジャケットの袖を巻いて、止血。
逆手にナイフを持ち替えて、立ち上がった男と対峙する、その手には黒い刃のダガーが握られていた。
――時間は無い。早くしなければ、失血でこちらが終わる。
「殺してあげる」
――何気なく、口から言葉が漏れた。
右足に力をこめて跳んだ、筋肉が弾ける、耐え切れなくなったらしい。
――しかし左足はまだ動く、それならば勝機は残っている。
敵の間合いの限界に左足で着地して、そこを軸として右手を突き出し半身を回す。
右手に構えたナイフは、恐ろしい程の速度を保って男を捉えた。
男もダガーを突き出すが、この速度の前ではまるで無為。
ナイフは、男の右目に根元まで突き刺ささっていた。
――終わった、心と身体の緊張が急激に緩和されていく。
倒れ込む様に地面へと寝転んだ。
体中の関節が痛み出した、左腕と右足の感覚は無い。
227名無し物書き@推敲中?:2010/08/01(日) 15:40:46
「ドリルパンチ!」
228名無し物書き@推敲中?:2010/08/01(日) 19:24:04
波打ち際に、小船が乗り上げた。悠然と、武蔵は、砂浜に脚を下ろした。
右手には、船の上で、削り上げた櫂が、握り締められている。
小次郎は床几から立ち上がり、大音声を上げた。
「武蔵、なにしとったんじゃ、こら!あ?」
武蔵は、其の大音声に、びくともせず、じっと小次郎の両眼をにらみつけ
硬く唇を結んでいる。日は、天中にあり、この時代を圧する二人の剣豪を
容赦なく焼き付けている。小次郎の額から汗が流れる。武蔵は汗ひとつかいていない。
小次郎は、其の武蔵の沈黙を不気味に感じて、さらに、声をかけた。
「なんとかいえや、お?」波の音が、引いていく。其のしじまを縫うかのように
武蔵が始めて口を開いた。
「ぬるぽ」
「ガッ」
小次郎も豪の者だった。即座に返し、持っていた鞘から長刀を引き抜いた。
それを背後に放り投げた。武蔵は再び、
「ぬるぽ」小次郎「ガッ」
初めて武蔵が動いた、波打ち際を蟹走りに、波を蹴立て、砂をけり、
櫂を構え、小次郎に向かってさらに「ぬるぽ」「がっ」小次郎も負けてはいない。
ともに波打ち際を、横走りに、いつ果てるとも知れない横走りが続いた。
さすがに、これ以上はいかな、武蔵、小次郎といえど、肝心の、太刀合わせが出来ない。ようやく、二人の動きが止まった。
一呼吸あって、小次郎が動いた。
横一閃、長刀のひらめきに、武蔵は、一躍。振りかざした櫂をしたたかに小次郎の、
頭頂部にうちおろした。鈍い音が波の音を縫って立会人の耳にもとどく。
くず折れる小次郎。おびただしい流血が、砂にしみこむ。
武蔵は小次郎を見下ろす。其の眼は、もはや敵を見る眼ではなかった。
慈愛にも似たまなざしが小次郎を包む。
そして一言低く、
「ぬるぽ」
小次郎の薄れ行く意識の中で、すかさず「ガッ」と応じようとして、もはや、
其の口から其の音は出ることをようしなかった。
229名無し物書き@推敲中?:2010/08/01(日) 23:52:05
俺なんかが赤入れしていいのかと思ったが、してみる。

>>226
誤字脱字は置いといて、
戦闘の流れと結果はよくわかる。テンポも俺は好き。
ただ、どういう風に戦ってたのか全然頭に入らない
特に最後の止めの部分は、頭に映像が浮かばない
俺の想像力不足だと言われれば仕方ないが

>>228
誤字脱字は置いといて、
不必要な句読点のせいで読みにくい
それ以外は全体的にすっきりしてて読みやすい
俺はもうちょっと描写があったほうが好きだけど。
230名無し物書き@推敲中?:2010/08/05(木) 01:25:36
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
ある夜、激しい雨が降る森の中の一本道を一台の黒塗りのベンツが猛
スピードで走っていた。 後部座席にいた男が運転手に「もっとスピードを出せ
、急がないとワシは殺されてしまう。」と言う、車がカーブに差し掛かるとあたりまえのことだが
少しスピードが落ちた、その時、ソレを待っていたとばかりに「何か」が屋根
の上に「ボンッ」と飛び乗ったのだ、その音に気づいた後部座席の男が
顔色を変えてこう言った、「撃てっ、車から落とせっ。」そう言われると
前の助手席に座っていた胸元から銃を取り出し天井に向かって
「プシュップシュップシュッ」と3発撃った、銃にはサプレッサーが付いていた。
屋根の上にいた「何か」は屋根にしっかりとしがみ付き、ジワジワとボンネット
へ移動していた、運転手は突然視界をふさがれてあわてた、助手席の男は
ボンネット上にいる「何者か」を撃とうとした、だがそれより一瞬早く
「何者か」の右腕がボンネットに吸い込まれるように入った。
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
エンジンを一撃で叩き割られたベンツは闇夜をつん裂く爆発音と共に
爆裂した。 前に乗っていた二人は即死した、だが後部座席の男は間一髪
車から飛び降りていた。 「はぁわわ、痛っつぅぅぅぅ。」うめき声を
あげた後、この少し太った白髪の老人の顔は凍りついた。
目の前にボンネットの上にいた「男」が立っていたからだ。
老人は言う、「やっやめろぉ、ワシを殺さないでくれ〜。」
男は言う、「すまない、俺はお前がどうして殺されるか知らないがこれも仕事なんでな。」
男はスタスタと老人に近づく、老人は恐怖で震える目でこの世の最後の
映像を見た、男の目が緑色に光り手刀を振り上げる、老人は断末魔の叫び
をあげたがすぐに聞こえなくなる、老人の声をあげる首はすでに飛んでいた。
男はその場から立ち去る。 静けさを取り戻す森の中でベンツの残骸から
たちのぼった炎がまるでキャンプファイヤーのように赤々と木々を染めていた。
231名無し物書き@推敲中?:2010/08/05(木) 09:36:51
>>230
>前の助手席に座っていた胸元から銃を取り出し
助手席は前にあるもの。男が抜けてる? 銃を胸元からって少し変じゃないか

老人の描写は最初にしておいたほうがいいと思う
「」と、と。の使い方が気になった
なんか色々ごちゃごちゃしてる感じがした
232名無し物書き@推敲中?:2010/08/05(木) 11:30:53
>>230
文法を直せばすごく読みやすくなると思う
あとはなかなか面白そう
それと、もうちょっとこの状況を頭に浮かべて練るべきだとは思った
例えば、俺が助手席の男なら、屋根上の男がじわじわと移動してる最中に撃つだろうね
わざわざボンネットに来るまで待たない。というか反射的に撃ってしまうと思う。
そして俺がその屋根上の男ならエンジンをどうこうする前に
屋根上から目標の男を殺すだろうね
エンジンを一撃で叩き割ることができるなら、それくらい容易だろうし。
ただ、そこら辺が不自然に感じないように書かれてたから、
文法と誤字脱字と言葉の用法だけ直せばいいと思う
233名無し物書き@推敲中?:2010/08/06(金) 23:27:04
「ぬるぽ」
俺がそう口にした途端、奴は狂ったようにハンマーを振りかざし、猛然とこちらへ突っ込んできた。
いつもなら既に逃げ出しているところだが、今日に限ってはそれをしない。
逃げても無駄――それが今日までの日々で俺が学んだことだった。
逃れられぬというならば、立ち向かうしかない。
今、奴との距離は十メートル程ある。しかしこんな距離は奴にしてみれば無いに等しい。
小細工をする時間は無い。だが、俺の右手には一振りの日本刀が握られている。
ならば選択肢は一つだけ。このまま真っ向から切り伏せる――!
「フォオオオオオオオオオ!!」
奴が奇声をあげ、跳んだ。
いつのまにか俺との間合いは縮まっている。
このままハンマーを振り下ろし、俺を仕留める気だろう。
だが、奴がハンマーを振り下ろすよりも一瞬速く、俺の間合いが奴を捕らえる!
「うおおおおおおおおおおお!!」
裂帛の気合を込めて、奴の左首筋めがけて日本刀を振るう。
その速さは凄まじく、恐らく奴は目視すら出来なかったに違いない。
俺が刀を振り切ると同時に、奴の頭は宙を舞っていた。
――そして。


ガッ!


そんな間抜けな音を立てて、奴の頭は落下したのだった。
234名無し物書き@推敲中?:2010/08/07(土) 14:57:25
どかーん
とか擬音語だけで一行使うの間抜けだぴょん
235名無し物書き@推敲中?:2010/08/14(土) 02:15:54
後ろにただならぬ殺気を感じ取り振り向くと
眼前には鈍く光を放つ刃先が右から迫っていた。
俺は全力でかがんだがそれは遅く、額をかすり血が吹き出た。
奴は間髪を入れずに両手を反し再び左の方から俺の方へ円の描きながら横に薙いできた。
俺は咄嗟に右の懐から十手を取り出し、刀を受け流す。刀の力を利用し身体を捻り、後方に飛ぶ。
―――俺は何時だってのらりくらり生きるのだ―――
受け流されたためか、振られていた刀は動きをやめず右まで…いや違う。奴は
そのままさらに刀を右方の後ろまで捻る。その捻じれの力を溜めながら俺の方へと飛ぶ。
俺の脚が描く弧と地面が触れた。

その瞬間目の前が暗くなった。太陽が奴に遮られた。
一瞬、俺の体がびくっとこわばる。

奴は仕留めたと思っただろう。ニターっと唇を歪めて笑った。
俺を哀れむような、いや、そいつの人生そのものを支配したかのような卑下た笑い。

せめてもと突き出した十手ごと俺の頭蓋骨は叩き割られた。
すべての、眼から入る情報画像が七つにぶれた後、ゆっくりと消えていった。

奴は俺の命のろうそくを縦に割ったのだ。
236名無し物書き@推敲中?:2010/08/16(月) 08:10:18
> すべての、眼から入る情報画像
これは余計な表現なんじゃないかな
237名無し物書き@推敲中?:2010/08/17(火) 13:21:27
実は外部から操作するタイプのアンドロイドでしたーなら納得しないでもない
238名無し物書き@推敲中?:2010/08/17(火) 16:59:14
実際のラノベから引っ張ったり書くなりであーだーこーだするスレはここですか
239名無し物書き@推敲中?:2010/08/21(土) 01:56:54
しゃら、と涼やかな金属音を奏でながら、恭一の腰の刀が抜き放たれる。
それを見ると、両手に銃を構えた隼人の眉が露骨に顰められた。
「刀…舐めてるのか?銃相手にそんな近距離用の武器を用いるとは…正気の沙汰とは」
「ガタガタうっせぇよ」
隼人の言葉を遮り、恭一が言い放つ。
「それに」
にやり、と、恭一は不敵に笑う。
「鉛玉は日本刀で斬れるらしいぜ?昔何かの番組で見たがよ」
「…面白い。斬ってみたらどうだ!」
銃口が咆哮を上げた。
同時に、恭一が走りだす。
次々に弾丸を吐き出すが、一発として恭一の身体に傷を付けるに至らない。
と、一方の銃が、薬莢を噛み、隼人の意識がほんの僅かその銃に向いた。
「せゃぁぁぁあア!」
隼人に高速で迫る恭一が、吠えながら刀を振りかぶる。
「ちぃっっっ!」
隼人は、後ろに跳びながら斬撃の軌道上に弾丸の排出されない銃を持って行く。
甲高い音が響き、隼人の銃がものの見事に斬り落とされた。
「残念…」
辛うじて斬撃を避けた隼人が、恭一に銃口を向け、トリガーを引く。
が、放たれた銃弾は、刃によって二つに斬り裂かれ、遥か後方へと消えた。
「残念なのはお前だったな…」
恭一が大きく踏み込み、上段から正中線を抜かんが為脳天目掛けて刀を振り下ろす。
咄嗟に腕を十字に交差させ、急所を守ろうとする。
が、刀はがきん、と音を立て、地面に切っ先をめり込ませた。
ぼた、と隼人の両腕が落ち、それを追って左右に分割された身体が、切り口を露出させ倒れる。
ひょう、と刀を振るい、血を軽く払うと、恭一は刀を鞘に収めた。
240名無し物書き@推敲中?:2010/08/21(土) 09:50:01
> が、放たれた銃弾は、刃によって二つに斬り裂かれ、遥か後方へと消えた。

これなんだけど
切っても破片で死ぬだろとかそういうのは差し引いても
銃弾切るとか尋常じゃない事起きてるんだから
もうちょっとびっくりさせたほうが良くない?
241名無し物書き@推敲中?:2010/08/21(土) 10:07:09
> 次々に弾丸を吐き出すが、一発として恭一の身体に傷を付けるに至らない。

確かに>>240の言うことも一理あると思うんだが俺からも一言。
上の引用部分からもう恭一が化物みたいなヤツ、ってことがわかるんで
変に熱いというか無駄な装飾をつけなくてもいい気がする

あっさりしてればそれだけ「あ、格が違うんだ」って読み手側にも伝わりやすい、と思う。
242名無し物書き@推敲中?:2010/08/22(日) 02:01:53
西城の木刀によって、俺の日本刀はあっけなく折られた。まさか真剣が木刀に負けるなど夢にも思ってなかった俺は、何が起こったかよくわからず、残った半分の刀身を惚けたように見つめてしまった。
だから、彼の動きに反応できなかった。俺が動きを止めた一瞬を見逃さず、西城は俺の懐に飛び込んできた。
西城の木刀が、俺の肩を激しく突いた。
重い衝撃が体を抜け、数歩後ろによろけた。
「っ!」
苦痛に顔を歪める暇もなく、西城は俺の頭を砕く勢いで、木刀を上段に振りかぶる。
俺は、咄嗟に前へ詰めた。がむしゃらの動きだったと、今でも思う。
西城がわずかに表情を変えたのを覚えている。
左肩を木刀で砕れた。構わなかった。俺は折れた刀を、西城の喉めがけて一心に突きだしていた。
西城が体をねじって避ける。
だが、俺の突きは西城の首をかすった。西城がわずかに顔をしかめたのを目の端でとらえつつ、俺は勢いよく左足を踏み出した。
西城と体を密着させ、そのままの勢いで折れた日本刀を振っていた。
西城の死角になる、右への一撃をたたきこむ。
「!?」
俺の口をつり上げた表情を見て、西城が戸惑ったのがわかる。
俺は力の限り薙いだ。
刀が西城の首を半分だけちぎり、止まった。
見開かれた西城の目が俺を見ていた。
243名無し物書き@推敲中?:2010/08/22(日) 02:50:31
>>239
>辛うじて斬撃を避けた隼人が、恭一に銃口を向け、トリガーを引く。
自分がバカなだけだけど、ここで「もう一方の」とかあるとそんなバカでもすんなり読める気がした。
斬られたのになぜ? って思ってしまったので。
気になったのはそこくらい。

>>242
>がむしゃらの動きだったと、今でも思う。
パッと見これが浮いてる。
たぶん、臨場感のある中で急に場を離れてる言葉が出てきたからかな。
回想っぽい感じの印象は他の部分からも受けるけど、それ以上に臨場感が前に出てきてるから、どっちかに統一したほうがいいんでは?
244名無し物書き@推敲中?
死神の一撃が轟音を響かせて、カリウスの頭上に振り下ろされた。
カリウスは柄から手を離すと素早く身を捻り、地面を横に転がった。一瞬前までカリウ
スがいた場所を石刃が叩き、明るい火花を飛ばした。猿人は血走った眼を見開くと、獲物
を視線で追った。丸腰のカリウスは距離を取ると膝を突き、地面に転がっている石を拾い
上げた。猿人は長柄を頭上で大きく回転させながら、ゆっくり間合いを詰めてくる。カリ
ウスは石礫を握り締めると、投げつけようとして振りかぶった。その時突然、笛を吹くよ
うな風音が鳴り、眼前の類人猿の首筋に矢が突き立った。猿人は動きを凍り付かせると、
驚愕の表情で矢羽に目を落とした。カリウスは生唾を飲み込むと、辺りを見回す。数十メ
ートル向こうに大股を広げて立っている人影がある。カリウスと同じ軍装をした長身の兵
隊は、片手に持った石弓をこちら側に向けていた。
猿人は膝を曲げると、呼吸が出来ずに喉を掻きむしり、砂地に這いつくばった。一方、
長身の兵隊は石弓を肩に担ぐと、矢玉の乱れ飛ぶ最中、悠々とこちらへ歩み寄って来る。
そして腰に吊った直刀を引き抜くと、猿人の首根っこをサンダルで踏み付け、片目に剣先
を突き下ろした。卵の殻の割れるような音が鳴ると、脳髄を貫かれた猿人は口から泡を吹
き出して痙攣し、息絶えた。