>>158 >>1氏かな?
もしスレッドの中で研究するのだとしたら、お題にあわせて比喩で表現してみる、とかはどうでしょう。
例(というにはお粗末なものだけど) 少女と大男が剣で鍔迫り合いしているシーン(←がお題だとする)
圧倒的な重み。身体が悲鳴をあげていた。幾筋もの汗が、少女の額から流れ落ちる。吐く息は短く、乱れていた。
男は余裕の笑みを口もとに浮かべている。筋骨逞しく、対している少女よりふたまわりは大きい。獣に似て黒目が小さかった。獲物を目の前にして悦びに打ち震えているように見える。
じりじりと増していく圧力。少女の体躯ほどもある大きな剣は、レイピアごと華奢な肉体を後退させていく。鋼と鋼が擦れるいやな音が、少女には死の旋律に聞こえた。
巨体の首から肩にかけて、分厚い肉が盛りあがる。力押しに追いつめて愉しむつもりらしい。獰猛そうな目が、にぶい光を放っていた。
男の上体が前へと傾く。圧倒的な力が幅広の刃に加わる。少女は剣を構えたままのけぞった。
幹を切られた巨木が倒れこんできたようだった。想像をはるかに超える重圧。細枝で支えられるものではなかった。大剣を受けとめるレイピアが、柄を握りしめた手が、腕が、小刻みに揺れている。
押し返すことも、捌くこともできない。腰も膝も、がくがくと震えだしている。身体を支えているのが不思議なくらいだった。
細身の剣を押して迫る刃は、死を意味する。あるいは、なぶりものにするつもりかもしれない。少女の瞳から色が失われていく。力の差と敗北を悟っていた。