>>799 横槍だけど、場違いなのはおまえじゃん。「出版がさえない」と思っているのはおまえ一人だけじゃん。
去年なんか売れに売れた春樹ブームがあり、清張、太宰の生誕百年祭があったり、
そのまえはポッターブームがあり、外人や若い子が文学賞とったり、
携帯小説ブームでずぶの素人の考えたストーリーが映画化されたりとジャパンドリームがあった。
また今年は国民読書元年だし、なんてたってiPadで電子書籍の波がもうすぐ到来する。
それにそなえて淳一がフリーで小説を公開したり、京極はモロiPad用の小説を出しちゃうしね。
すげえよ、出版業界。オラわくわくするよ。
今の流行についていけない老人が、
新しい文化を軽いだとかつまらないだとか否定するのは世の常か。
ま、だけど高齢化した2ちゃんねらってほんと醜いね。
純文学は死んだ、それだけの話だよ。
電子書籍とラノベって、相性良いだろうな。
今後、ラノベがもっと売れるよね。
その煽りで田舎の書店がつぶれていくと、ネットを使わない地方の高齢者純文ファンは本を買えなくなる。
ますます、純文は売れなくなりそう。
純文学(文学界)は死んだ、それだけの話だよ。
>ネットを使わない地方の高齢者純文ファン
そんな奴は100%いない。
807 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/24(月) 13:20:07
>>801 そんなんでワクワク出来るお前の脳は相当軽いと思う。
ブームや流行に踊らされてるだけで、少しも本質を見ようとしてないだろ?
そんなお前は、誰かが並んでたらつい後ろに並びたくなるんじゃないか、なんの行列かも確かめずに。
新しい古いなんて関係ない。
けれど
>>801見たいに、ろくすっぽ物事の中身を見ずに持て囃すだけなのが最近の兆候だからこそ、
新しいものはつまらない(ケースが多い)と言われても仕方がない。
電子化の波? 相当前にガチガチの規制書けてコンテンツ流さず、click!などで流通させようとした出版界が、
直ぐさま電子化するわきゃねーだろ。どうでお偉いさんで集まって、ぐだぐだ既得権益について話す合うだけだ。
もう少しお前は現実を知れ。そして過去もよく勉強しろ。
マスコミや雑誌に煽られて、ウハウハとはしゃいでいたから文学もおかしくなったし、テレビ音楽その他の娯楽も崩壊寸前なんだよ。
なぜなら、本質を見て自分で判断し、自分の好みで決めようとしない
>>801みたいなのばかりになったからな。
このスレの純文頭は
インテルの小説募集どう思う?
>>807 >そんなんでワクワク出来るお前の脳は相当軽いと思う。
笑いの通じない高齢者だな、おまえ。
そんなセンスじゃそりゃ無理だわ。
810 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/24(月) 17:44:36
>>808 描写が重すぎる(PC能力的な意味で)
>>809 そこしか反論できないんだな、ボウズは。その軽い脳みそじゃあ、作家は無理だ。
少しは事細かく反論したまえ。
>作家は無理
お前昨日かその前からずっとこればっか言ってるよなw
他に煽り言葉はないんかい?
同意。
誰かにいわれて相当ショックだったんじゃね?
813 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/24(月) 19:56:22
>>811-
>>812 自作自演はかっこ悪いよ、ぼくちゃん?
同意。
確かにコイツに作家は無理なんじゃね?
いま書いてるのまだ終らないのに300枚近く。
300枚オーバーで純文系ないとなると、1章分だけを文学界に送ろうか迷ってる。
んー。
816 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/25(火) 01:50:12
恐らく、訴訟に発展すると思いますが、
ここで、『コネ疑惑』について書いてから、
集団ストーカーの被害にあったのは事実です。
その前に、私は殺されるかもしれませんが、
集団ストーカー行為が事実であることをどうか知ってください。
訴訟になれば、たとえ、私が裁判に勝てなかったとしても、
誰が訴えたかが記録として残るはずです。
私が殺されたとしても、いつか権力者の勢力図が変わったとき、
後の人達が、ガスライティング(集団ストーカー行為)
を立証し、どれだけ非道な行為をしてきたかを歴史として残して欲しいと思います。
ttp://antigangstalking.join-us.jp/AGSAS_GaslightingTheBook.htm ttp://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1273824850/l50 500 :名無しのオプ:2010/05/25(火) 01:17:46 ID:an7T/nPY
|@dagasikasi_krw: 夜中なので、ぼそっと呟くニダ。
|イルボン眠呪団とレッドパイン、陶器牧場なマウンテンライスフィールドに、
|メタボ&えうから訴訟ぢごくへの招待状が発行されそう、
|との胡散臭い噂話を聞いたニダ。
|大体、この騒動で被害を受けている企業の面々を見てみれば、
|いかに命知らずな話か判りそうニダが。
わからん、訴訟を起こしてなんになる???
817 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/25(火) 02:12:51
恐らく、高額訴訟を起こされるでしょう。
彼らは、私が『自殺』することを望んでいるからです。
また、嫌がらせをして、さらに私を追い詰めることでしょう。
でも、私にもメリットがあります。
裁判になれば、記録に残るからです。また、裁判になれば公開になるので、
実名で公にすることができます。
おそらく、相手側は相当な権力を使うはずなので、
当然裁判に勝てるとは思っていません。
ただし、裁判になれば、記録として残ります。
後に権力者の勢力図が変わったとき、(100年先になるかもしれませんが)
いつか、歴史を振り返った人達に、どれだけ非道な人達がいたかを
立証してもらえることを期待しています。
なんの話かさっぱり判らん
上様の話はいつも意味不明だよ。
ぶっちゃけお前らここに送る?俺は萎えた
>>820 検討中。ミステリに転向しようか迷ってるとこなんで。
転向するのをやめたら出してみようかなと。
それはそうと、もう少し一次選考の通過者を増やして欲しいな。
自分のPNが雑誌に乗る快感を一度くらい味わってみたい。
目標が小さいなw
いやどうせなら受賞目指そうよってことだろ……
一次通過したってちょっとした自己満足にしかならん
まあ趣味でやってるだけならそれでもいいんだろうけれど
それでもやっぱりどうせなら受賞したいじゃん
825 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/27(木) 09:41:54
みなさん、お元気ですか〜
執筆の方は進んでますか〜
後、1ヶ月ですよ。
私は、推敲中ですが、今になって「駄作」さが見えてきました。
書き直すか、ボツにするか、辛いところです。
>>825 この道をゆけば、どうなるものか
危ぶむなかれ、危ぶめば 道はなし
踏み出せば、その一足が道となり
その一足が 道となる
迷わず出せよ
出せばわかるさ
827 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/27(木) 11:52:03
人の言葉を遣わんと伝えられん奴って、作家志望者として恥ずかしくないのか?
828 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/27(木) 11:59:28
ネタにマジレスする奴って、ネラーとして恥ずかしくないのか?
>>827 レスアンカーがないと誰に対するレスかわからない。
830 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/27(木) 19:19:44
825です。
826さん、ありがとう。
応募してみます!
初投稿ってどんな気持ちなん?
人それぞれかな?
みんな一度は出したことあるんかいな?
その後の変化ってどう?
それもまた人それぞれか……。
>>831 初投稿は個人的には別になんとも思わなかったけれど……
書いて送った時点でもう自分にはどうすることもできない訳で。
どんな評価が下るのか、シュレッダーでばらばら死体になるのか否か、多少わくわくしたことは否めないけど。
その後はその作品のことはさっぱり忘れて、また書こうと思ったことを淡々と書くのみ。
一方、知り合いに「投稿した後はしばらく授賞式のスピーチを考えるのが楽しい」という人もいたけどねww
まあ、新人賞は選考委員の間でも評価は分かれることが多いようだから、
受賞作より落選作のほうがいい場合は多々あるんではないかと思うがどうかな?
昨日、選考委員の小川洋子が書いた妊娠カレンダーを読み終わったが
彼女の表現はちっともいいと思わなかったな。
まあこれは川端康成のようなノーベル賞作家の表現にもオレは感心しないから
オレの感性が優れた作家の感性と合わないということなんだろうが・・・。
小川洋子は博士の愛した数式で本屋大賞も受賞しているから
優れた表現能力を持っているのかもしれないが、あるいは
一般大衆は本の題名に騙されてつまらん小説を買うのかも知れない。
どっちなんだろうなあ。
>>833 んー落選作にも「すばらしい作品」は当然あると思う。
一人の選考委員は猛烈に褒めてるけど賛同が得られず止むを得ず落選とか
すばらしい才能は感じるけれど「小説」として重大な瑕疵があるから落選とか
ライトノベルなんかはそういう落選作を「拾い上げ」と称してデビューさせることも多いみたいだけれど。
なにをもって「いい」とするかはわからんけど個人的好みが別れる分野だからまあありえるんじゃない?
ちなみに俺は小川洋子好きだけど……博士の愛した〜は普段本読まない知人も褒めてたし世間的評価は高いね
妊娠カレンダーも「妊娠したって聞いた時に抱く祝福以外の奇妙な負の感情」を上手く、淡々と描いてて
すごいと思ったけどなあ。「薬指の標本」なんかも個人的には好きだ。
身体が消えていく感覚、心が捕らえられていく感覚、生と死が曖昧になっていく感覚
そういうねっとりした感覚が淡々とした文体で描かれてて綺麗というか美しいというか。
文学的評価がどうなのか、世間的評価がどうなのかは知らないけれど。
まあ好みの問題だから
>>833氏が小川洋子がいまいちだったっていうのも不思議じゃないわな。
ヒット作を読んで「えっ?これなにが良いの?」って思うことは実際俺にもあるし誰にでもある訳だし
>>833 君は作家の素質十分だね。
「奇妙な負の感情」「心が捕らえられていく感覚」「生と死が曖昧になっていく感覚」「ねっとりした感覚」
こういう文学的表現がオレにはわからん。
作家や作家になれる人はこういう表現が理解できるんだろうなあ。
芥川賞の選考委員たちの講評も、何言ってるのかオレには意味不明のが多い。
選考委員たちは理解して議論しながら選考するんだろうなあ。
オレに言わせると、彼らは作家語を操って物を書き、喋ってるとしか思えん。
>>835 そもそも感覚や感情を文字にして表現するってのは難しい訳で(本当は不可能なのかもしれない)
それに挑戦するのが文学な訳で
数学者が難解な数式を用いて世界の原理原則を解き明かそうとするように
文学者が世界を、感情を解き明かすのに使う理論(文章)もまあ他人からすれば難解になるのも不思議じゃない
ただ数学と違って文学は「それっぽい理論」でも体裁は整ってるように見えるから
作家や選考委員の議論の中にもまやかしや誤魔化しが混じってる、あるいは理解してないのに議論してる可能性は否めないね。
同様にアマチュア作家、評論家、一般読者の文学論も同じだ。
でもその中に真実が混じってるのかもしれない。
結局は自分が正しいと思う理論(文章)を用いて感情や世界や感覚を解き明かしていく作業=執筆ではなかろうか
だから別に選考委員の文章が理解不能でも、選評が理解不能でも構わないと思うんだよ。
俺こそ正解だ!他は全部まやかしだ!みたいな天動説に対抗する中世の地動説論者的スタンスもありだろうし。
そういう分野なんじゃないかな、文学。
>>835は、本当にこのスレにいる意味あるのか?
別にバカにしてるわけじゃないが、
>>833の該当表現なんてごくごく当たり前だろ。
選評だって、たとえ衒学的な言葉を使っていても、よく読めば意味も通っているし、
簡易に書く為に晦渋な言葉を使ってるだけだと解るし。
舞城みたいに流行言葉や、会話ばかりを駆使して作品を作るなら必要ないかも知れないけど、
文學界に出すなら、
>>833のような表現は自然と使ってるもんだと思ってたんだけどなぁ
ところで俺は小川洋子の「博士の愛した数式」については、期待はずれだったな。
手軽に子供を出してほのぼのとした雰囲気を出し、ついでに記憶障害という小道具を使って感動的に仕立てたみたいだけど、
老人と子供、障害と健常、生と死の対比が甘すぎて、軽く作られた物語にしか思えなかった。
やっぱり現代作家だなぁ(物足りないなぁ)というのが正直な感想。
色々な食材を使ったんだけど、結局、野菜炒めになっちまったというような。
>>837 博士は純文学として読むんじゃなく大衆小説として読むとちょうどいい塩梅なんじゃなかろうか?
普通のハートフル(ほんのちょっとラブ)ストーリとしてなら良い本だったと思う。
純文学作品として読むなら狙いやメッセージが弱いし軽い。というのは同感。
流れ無視するけど、書き上げました。明日送ります。
みなさんはどうですか?
>>839 お疲れ様、早いね。もうちょっと寝かせて、もう一度推敲してからでも良いのでは?
二作ほど書けている、がどちらも自分の書けるものを出しきったとは思えず……
書きなおすか、どちらかを推敲して送るか、諦めるか、悩んでいます。
>>840 レスありがとう!
いや、じつはもう寝かせて寝かせて、推敲も一通り終わったんです。
(というか、直すの疲れてしまった。。)
「自分の書けるものを出しきったとは思えず」っての、よく分かるなあ。。
書き終わるだけでも一苦労なのに、「自分の書きたいものを書く」まで高めるのは、ほんとに大変だよね。
わたしも、書き終わったけど「なんかな……」って思って放置してるの、いっぱいある。
どうせ出すなら背伸びせず、かと言って手も抜かず、自分に書けるもの、自分にしか書けない(と思う)ものを書ききりたい
でもそうなんだよなあ、苦労して完成させるとなんだか納得行かないんだよ
単に実力が足りない、才能がないと言われればそれまでだが……なんだかなあ。
まあ好きでやってることだから苦痛ではないけれどね、まあ頑張ろう、うん。
自分で「才能ない」なんて言っちゃだめだよ
「好きでやってることだから苦痛ではない」ってのが、才能なんだから
いつかきっと「これは自分にしか書けない!」ってものを書ける日がくるよ
そのときは、きっと書いてて分かるとおもう。
「あ、これだ!!」って。
だからがんばろう。
なんかマジっぽくてすまそ
でも、がんばってるひとを見ると、自分もがんばりたくなる!
まあ才能なんてものの有無を判断するのは結局他人な訳だ
俺マジ天才wwなどと抜かす輩で本当に天才的な人間に出会ったことがないしな
東大に行った友人などは試験が終わった帰りの電車でも浪人するかもしれんから不安だと言い勉強をしていたという
だから賞賛されて初めて自覚するくらいで丁度良いと個人的には思っている
受賞しようがミリオン売ろうが自信は持てそうにはないけれどまあその不安を糧に書けばよかろう
腹が減れば働いてメシを食おうとするように
自信がなければ自信を得ようと努力するだろう
と、横から失礼
うん、だから「才能ない」でも「オレ天才」でもなくて
ただ書いてればいいんじゃないのかなってこと
>まあ才能なんてものの有無を判断するのは結局他人な訳だ
これはまったくその通り
だからこそ、自分で自分の「才能」のことを考えたって仕方ないってこと
自分にできることは書くことしかないんだし
長文ついでに言うと、
この創作文芸板みてて思うのは、「書く」以外の話題ばかりだなあってこと
選考委員がどうとかいまの出版界がどうとか学歴がどうとか……
そんなこと、自分の「書く」って行為にはまったく関係ない
新人賞って門がある以上、「他人の目を気にしないで書く」ってことは難しいけど
でも、「じゃあ賞がもらえなければ書かないの?」と思ってしまう
そんなことはないはず
いちばん大事なのは「自分の作品を作る」ことだし、「作品の完成度を高めること」だとおもう
うん、だから、何が言いたいかというと、
ほんとに「好き」で書いてるひとを、ただ応援したくなったんです
なんか2ちゃんらしからぬ書き込みですみません
(でも、たまにはこういう書き込みがあってもいいでしょ?)
846 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/29(土) 02:23:52
>>845文章がキモイ
が、言いたい事は分かるし共感する
今回の受賞作でも読んで、どこが良いかを討論でもするか?
悪い所を見つけるのは簡単だが
良い所を見つけられる人が、俺は良い作家だと思うし
ましてや受賞作の良い所が分からん状態じゃ、その賞を受賞できない
>>839 お疲れさまー!
「人事を尽くして天命を待つ」
……天命じゃなさそうだけど……
いい結果になるといいね
848 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/29(土) 12:15:23
>いちばん大事なのは「自分の作品を作る」ことだし、「作品の完成度を高めること」だとおもう
それだったら新人賞に送らず、ネット上の素人投稿でもOKって事になる。
俺はそんなお遊びで書く気はないな。
賞を取る為に書いてるし、売る為に書いてる。
なぜなら、それによって自分が言いたいこと、書きたいことを世に送り出せるから。
更にはプロになる事で、より高い質を求められ、物書きとして成長することにも繋がるし。
あと「自分に書けるもの」と「自分が書きたいもの」は別でしょ?
それに連載抱えるプロでもないのに(=書く時間があるのに)、
自分の力を出し切れていない作品を送ってどうすんのさ。それで別の作品も書いて、どちらも中途半端じゃ意味がないよ。
ついでに
>>846の反論は筋違い。
>>846 110回の受賞作は好みの問題は置いておくとしてもどちらも良い意味で気持ちが悪い作品だったと思う
文學界らしい作品だったと個人的には思う。
選考委員にも指摘されてたがどちらも過剰なまでに「自分が書きたいもの」をひたすらに正直に書き綴った印象
乾燥腕も自由高さHも話法や構成が「それアリなのか?」なんて思わせる部分もあるし
100%素晴らしい文章とは思えないけれど
書きたいものを過剰なまでに書ききったってところに尊敬の念を感じたしそれをやり切ることができる所が羨ましいと感じた
これが芥川賞受賞作だったら「?」だが文學界新人賞受賞作としてならどちらも良かったんじゃなかろうか
以上個人的感想
850 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/29(土) 14:03:41
ちょっと俺今から読んで分析してみるわ
>>848 >それだったら新人賞に送らず、ネット上の素人投稿でもOK
「ネット上の素人投稿」のほうが「質が高い」のならね。
でもそうじゃない。売られてるもののほうが往々にしてレベルが高いよね。
だから、ある意味では、わたしも売るために書いてるよ。
というよりも、「いいものは売れる」だろうと思ってる。だから「いいものを書く」ってほうを優先している。
そのほうが自分にとって健全なやり方だから。言い方の違いだね。
だから848の言ってることはすごくよく分かるよ。
でも「売れる」とか「賞を獲る」とかいう観点からでしか話さないと、
この板みたいになっちゃうのかなっておもうんだ。「書く」って行為から離れてっちゃうのかなと。
>>846 845だけど、レスくれててありがとう。
でもごめん、まだ読んでないんだ!<今回の受賞作
(自分のを書き上げるまでは、あんまり新しいものは読まないようにしてるんだよね)
もう書き上げちゃったから、明日にでも買ってくるね。
109回目の「ディヴィジョン」は読んだんだけど、
おおむね
>>849みたいな印象を持った。
選考委員には不評だったけどね。
迫力があったし、そう、「過剰なまでに書き切ってる」と感じた。饒舌だろうとなんだろうと。
「すごいの書くなあ、挑戦作だなあ」とおもった。なんというか、「作ってない」感じがした。
たしかに文体とかはぎくしゃくしてるんだけど
それでも作者の本音みたいなコアなものが匂いみたいににじみ出てる感じがした。
賞の「傾向と対策」を考えることは、個人的にはあんまり好きじゃないんだけど、
あえて考えるとすれば、
「小手先」ってよりは、いかに自分の書きたいことを投入できるかってことなんだろうなと思った。
わたし、最近の受賞作では「介護入門」がとても好きなんだけど
あれも饒舌で、めちゃくちゃで、いろいろ問題もあるけど
でも言いたいことはぜんぶ詰め込んでる気がするし
なんかこう、下手さとかあくどさとかを、作者の「書きたいこと」が凌駕しちゃってる。
気取ってなくて、必死で書いてるから、こっちも安心して読めるというか。
なんかそういうのが文学界って好きなのかなあって思ったな。
853 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/29(土) 16:17:18
実際に読んで、細かく分析しないとわからない。
全体の雰囲気で、暗い、とか幼稚、とか、深い浅いとか
言ってちゃ、そこいらのエンタメ、ラノベスレと変わらん
例えば、
この場面でなんで主人公は唐突に海を見て泣いたのか
↓
主人公には母がいない。
↓
海という母なる象徴に、無意識的欲望の果たせない悔しさがあったのではないか
↓
だから、その後の描写で海に不法投棄を繰り返した後(反抗)、最期に我が身を投じたのではないか(母に焦がれるが故)
みたいな分析。そこまでしてやっと、どの選考委員がどこをどう評価するかっていう
傾向がわかるんじゃない?
そして、分析ってのは、一人より、複数の意見があった方が良い。
てか例の即興文結構いいかも。これで書こうかなw
>>853 文学というのは奥が深いのを通り越して難しい。
鑑賞方法を誰かから伝授して貰わないと永久に判らない。
エンタメはそこまでの深読みを求めてこないから。
>>853 文学部の講義内容だね。ただ、文章センスはあるけど教養がない人には
象徴とか無意識レベルの考察やら、基本的な哲学知識がないから討論としては絶対まとまらない。
別にそれが悪いと言ってる訳じゃないけど。
自分でどんなに凄い事を書いてるか無自覚のまま凄いのを書く奴もいるからね。綿谷とか
文学部に行けばよかったと後悔している俺がいる。
>>853 そういうのって評論家の仕事で、小説家(志望)がやることじゃないと思うけどね。
選考委員だって、一文一文分析して賞を下してるわけじゃない。
たとえばその例文の「海」が母性の象徴」だとか、そんな分析ははっきり言ってどうでもいい。分析でもなんでもない。
文学部の講義内容というか、文章を読むにあたっての基礎知識レベルじゃない?
そういうのに拘泥するのって、「エヴァンゲリオン解体新書」みたいな、すごくマニアックでオタク的な発想だとおもう。
選考委員が読んでることや感じてることって、
単に「おもしろいか・おもしろくないか」「迫ってくるか・そうでないか」
そのラインをクリアしてるかどうかじゃない?
どの選考読んでも、わたしはそう思うのだけどね。
855が言ってるように「自分でどんなにすごいことを書いてるか無自覚のまま」
ってのがまともな小説家だとおもう。(綿矢がそうであるかどうかは別として)
分析ってのはそれこそ他人が勝手にやることだよ。作品とはあんま関係ない。
小説を分析的に読むことが、小説を書くことの上達になるとは、あんまり思えない。
858 :
吾輩は名無しである:2010/05/29(土) 19:08:28
しかし、普通の人にとって、いちばん読みづらいのは、
文学部出身者の文章だったりする。
文章のセンスとか言ってるけど、独りよがりのセンスは、頂けない。
もっと、大衆向けの文章を発掘しないと、文学は廃れるな。
大衆を無視して、自分勝手な方向に向かっても、読まれないだけ。
それで、後世に影響を与える文学なんてできるか?
あと、若いのばかり注目すると、稚拙な文章ばかり増える。
25以下の人間は、大した文章を書けないね。そう断言してもいい。
人生経験は、文章の中に入ってくる。
>>858 858は何を読んでそう言ってるの?
読みづらいのはべつに「文学部出身者」だけじゃなく、いっぱいいると思うけどね。
「大衆向けの文章」っていったい何よ?
村上春樹がやったみたいなこと?
それとも「大衆向けの文章」が過剰になった結果としての「携帯小説」?
そして「25以下の人間」ってのはどういう根拠からなの?
何もかもイメージとか、誰かの聞きかじりから、そういうことを書いてない?
べつに攻撃したいからではなくて、何をもってそういう主張をしているのかが、知りたいんだけど。
860 :
>>853:2010/05/29(土) 20:10:52
だから、俺は文学部卒だが、
もし嫌じゃなければ、4年間分のノートが手元にあるから
ここで共有したいと思うがどう?
ただで文学部が何をしてるかわかるから良い話だと思うんだが。
折角今、ネットでこんだけの応募者が集まってんのに、無益な話ばっかしてるのは勿体ない気がする。
教養って、言語能力で、感性で書く創作とは関係ない事だけど
その感性を、複数で討論するには必要になってくると思うんだよ
エンタメなら要らんかもしれんが。
例えば、
>>853の例で、
「主人公が海を見て突然泣く」ってシーンがあったとして、
「なんだか分からないけど、感動した」
って、教養がなくとも感じれる事だと思うんだよ。
それが感じられれば、読者としては合格だと思う。またはそれを書ければ作家として合格。
その「なんでか分からない」所を言葉にして説明するのが教養、言語能力。
だから、書けるなら要らない。誰かも言ってたけど綿矢みたいにね。
ただ、俺は天才じゃない。凡人だから
861 :
>>853:2010/05/29(土) 20:41:53
やっぱ無しで。今読み返したら、超めんどくさくなった。
それに大学で学ぶことなんて書く上では関係ないしね
これは盲点だったというのがあったら貼ってくれ
863 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/29(土) 21:15:18
なんだか知らんが、珍しく建設的な流れになってきたw!
是非とも
>>860にはノートの共有なりをやって頂きたい。
ところで
>>853 のような文学の解釈って、一昔前の純文読者じゃ普通だったかもね。みんなで討論してたらしいし。
それに作家だって、かつてはあえて全てを描写せずに、こっそりと文中に意味合いを忍ばせていたけど、
今の作家、特にエンタメやミステリーじゃあ、そんなことしないでしょ。伊坂とか万城目とかなんか特に。
今はそこまで読みこなす人は殆どいないし、「わかりやすい」ってのが最重要視されてるから。
だけど書く方としては色々な意味を籠めて書きたいと、自分ならそう思う。
背景を知らず知識がなくてもなんだか心に引っかかり、良く読み直してみると実は意味が秘められていた、ってな小説を。
某有名作家が以前テレビで、「水だと思ったら血だった」という小説を書きたいって言ってたみたいにさ。
……あれ、コメント書いてたら、いつの間にか取りやめに><!
>>853よ、なんかキーポイントがあったら、だらだらと載せてくれ。
少なくとも
>>859の問いに対して、殆ど答えていないと思うし。
>>853 >例えば、
>この場面でなんで主人公は唐突に海を見て泣いたのか
>↓
>主人公には母がいない。
>↓
>海という母なる象徴に、無意識的欲望の果たせない悔しさがあったのではないか
>↓
>だから、その後の描写で海に不法投棄を繰り返した後(反抗)、最期に我が身を投じたのではないか(母に焦がれるが故)
これは書き手の視点から見た場合、
海を母に見立てて、それでストーリーを練る、という形を取る事になる。
腕の見せ所は母が海である事をいかにして読み手に伝えるかだな。
まあ気づかなければ良いやって思って書く事も可能だけど。
866 :
>>853:2010/05/29(土) 22:25:12
あら、俺は、「誰が文学部で学ぶことに興味持つかよ」って叩かれるかと思ったから
取りやめにしたんだが。。
ちなみに俺は英文学専攻だから、村上春樹は完全に理解できるようになっても
町田康は理解できるようになるとは限らないよ
じゃあ、ぱらぱらとノートの重要そうなポイント書いていくね。
ただ、最初に言うけど、文学を本当に理解するためには
「一作の文学作品を最初から最後まで一字一句読み解く以外に成し得ない」(高橋源一郎)事を
頭に置いててね。これから共有するのはその一字一句に意味を見出す方法みたいなもんだから
867 :
>>853:2010/05/29(土) 22:26:59
過去の最も偉大な発見って何だと思う?>ALL
>>865 だからさ、
>海を母に見立てて、それでストーリーを練る
ってのがナンセンスじゃないの? って思うんですよ。
そういう「頭で作った話」ってのは、読者はすぐに気付くし、そんなの誰も求めてないと思うわけ。
そういう頭でっかちな、いかにも「文学部的な」(実際に文学部かどうかはべつとして)
小説が落とされてるわけだし、誰も読みたがらないんじゃないのって思うの。
「海=母性」とか
「空間=意識」とか
そういうのって「読書を楽しむための一要素」に過ぎなくない?
絵画を観賞するときにさ、「骸骨=死」だとか、「洞窟=女性器」だとか
知ってればそりゃちょっとはいいだろうけど、いちばん重要ではないじゃない。
つーかそんなの本読んでれば分かることだしさ。
>>867 それって文学上でってことよね?
わたしは「神の視点」かなと思う。というか「人称」という概念。
文学部出身じゃないから、詳しいことぜんぜん分かんないけど。
>>863 >背景を知らず知識がなくてもなんだか心に引っかかり、良く読み直してみると実は意味が秘められていた、ってな小説を。
>某有名作家が以前テレビで、「水だと思ったら血だった」という小説を書きたいって言ってたみたいにさ。
わたしもこういう表現を小説でしたいと思う。
村上春樹がよく自分の物語を「巨大な暗喩」みたいに言うけれど、そういうことかな。
語弊があるかもしれないけど、それって神経症の患者が箱庭を作るみたいなことだと思うんだよね。
なんというか、自分の世界観をそのまま出したらある「物語」になる。
登場人物も舞台設定も装置も偶然も、すべて自分の精神のゲシュタルトというか。
そういうものが「純文学」だとわたしは思うんだよな。
だから頭で、「海が母性で……」とか考えて作るとつまらない。
それはライター的視点だと思う。デザイナー的視点。グラフィックデザインであって、絵画ではない。
できあがったものを読み返してみて、改めて分析し直せるものというか
そういうものに興味があるね。
自分が読むにしても、そういうものを読みたいと思う。
871 :
>>853:2010/05/29(土) 22:45:48
>>869 あ、ごめん。これは文学よりももっと前段階の話!
まずは文学って?って所からかな、と思って。
勿論理系とは違って答えはないし、それぞれがそう思うのが答えなんだけど
>>871 ふーむ。よく分からないな。
「文学って?」てのと「過去の最も偉大な発見」てのが繋がらない。
871は何が偉大だと思うの?
873 :
>>853:2010/05/29(土) 22:53:41
あと、
>>853で象徴技法について例えてしまったからだと思うんだけど
確かに書く上では全く関係ない事。まず書いて、5年後に読み返してみた時に、
ああ、こうゆう意味でも読めるな、と思えればいいよね。
文学には作家だけじゃなくて評論も居るでしょ?なんで?って思ってなかった?俺は思ってたんだけど
書く側→感性で創作。読む側→感性を読みとる。評論→その感性を説明してみる。
ここまであるから「文学」って「学」がつくんだな、と俺は理解してる。
>>873 ふ〜む。
文学にどうして「評論」が居るのかといえば、
わたしは単純に「そういう商売がある」としか思ってないな。
873の言うように「感性で創作」と「感性を読み取る」の二者だけで、本来は成り立たないといけないと思う。
ただ「感性を読み取る」側が、誰しもすばらしい読解力を持っているとはいえない。
なので、読解力のプロが「ここってこういう意味なんですよ〜」と(勝手に)説明し始める。というわけだ。
つーか、そういう仕組みがないと、そもそも芸術って成り立っていかないんだよ。
芸術ってものすごくマニアックなものだからさ。
「ここの描写がコレコレだから、素晴らしいのよ!」っていうすげー偏執的な人間でもいないと、
芸術って誰も買わない。「なにこれ?」ってなって、終わりじゃない。
つーか、ほとんどの新人賞受賞作ってそうじゃない。
「これのどこが面白いのよ?」ってなる。
そこに評論家がやってきて、勝手に価値を付与するわけよ。それが正しいにしろ正しくないにしろね。
そうやって「純文学」っていう、あんま大衆的じゃない文化が守られてきたと。そういう認識だね。
875 :
>>853:2010/05/29(土) 23:11:37
>>874 そだね。なんだかんだ言って「学問」だからね。
それが崩れて、売れたもん勝ちになってくるから
かろうじて新人賞制度で芸術性(笑)って観念で評価してるんだろうね
まあ、でも何千年もかけた学問体系だから、一回の人生くらいじゃ尽くせないくらいのモノはあるんだけどね
それにしても英文科専攻ってすてきだね。
わたしもいつか文学部に入りたいと思っているんだけど、楽しそうだ。羨ましい。
個人的に気になるんだけど、作家は誰が好きなんですか?
わたしはいまはオースターにはまってる。ベタだけど。
文学界なんて、コテコテの「日本文学!」って感じのとこに応募したわりには、海外文学にかぶれてるという 笑
877 :
>>853:2010/05/29(土) 23:17:15
【偉大な発見】
教授曰く
「あ、世界がある」って気付いた瞬間らしい。世界の発見。
「世界(宇宙)がある」って最初に思った奴すげー
てかそう感じ取った事が凄い。偉大。
でもって
「世界がある」という事象から
その世界を見る「自分」が在るって事に同時に気付くんだね。
「世界」と「自分(私)」(ちなみに東洋哲学では、その前の段階もある。インドの発明「0=無」これはまた後で。)
その概念が生まれた瞬間に「言葉」が生まれるらしい
ここで俺が寝てたか知らんが、ノートが空く。
赤ちゃんは生まれた瞬間、「世界がある」って事象に気付くでしょ。それしか分からない
そして、「お母さんよ、お母さんよ」と言われて
世界から「お母さん」が分離する。
「私」、「お母さん」、「世界」が在る。
だから、最も偉大な発見は世界の発見で、あとは言葉によって世界を分離していく作業をしていく事になる。
だから見ているものは同じ「世界」なんだけど、言葉をどれだけ使うか
どれだけ分離していくかによって見え方が変わって行く。
とりあえずここまでは大丈夫かな……短い文章での説明難しい……。
>>875 もちろんね。
だから「評論」にもピンからキリまであると思う。すべての評論とか解説とかが正しいわけではむろんない。
ただ、わたしは、自分が書くときは「芸術性」とかはべつに考えない。
周りのひとに読ませたらどう思われるかな、というふうにしか考えない。
そこらへん歩いてるおっさんとかお姉さんとかがふと手にとって読んだらどう思うかな、という観点。
そういう観点じゃないと書けないし、売れないよね。買ってくれるひとは一般の、ふつうのひとなんだからさ。
そう、あなたの言うとおり「売れたもん勝ち」なんだよ。
つまり「おもしろい」と思わせればそれでいい。(べつにエンタメ的な意味ではなくね)
誰かも言ってたけれど、誰も読まなければ意味がないわけだから。
>>877 面白い話だ。
それはわたしの思う「人称」の発見と似てる。
>その世界を見る「自分」が在るって事に同時に気付くんだね。
この瞬間に「一人称」が生まれたんだと思うのよね。文学的な系譜でいえば。というかわたしの観点からいえば。
赤ちゃんのくだりは、とても興味深い。
>あとは言葉によって世界を分離していく作業をしていく事になる。
ここらへんとかね。
わたしは「名前」ってものの発達にとても興味がある。
「名付ける」って行為は、世界を分断していくことに他ならないから。
ちなみに、赤ん坊というのは、正確には「世界」と「自分」を分離して考えてない。
もちろん「母親」と「自分」も。
なので、かいつまんでいうと赤ん坊は「全能感」を持ってる。世界=自分、であるからね。
その感覚が、大人になるまで少し残っちゃったひとを「共感覚者」という。
文字に色が見えたり、色に音を感じたりと、五感が完全に「分離」してない状態ね。
いろいろレスつけてるけど無視して敢行してください。
こんな場所でなかなか有意義な話ができてることが嬉しいんです。
880 :
>>853:2010/05/29(土) 23:36:31
>>879 うん、ごめん。これからもどんどん端折るけど気にすんな!
>>876 英文学とは言ったが、詳しくは英米文学で、米文学の方を中心に研究したんだ
ホイットマンとかね。オースターは好きだ。
881 :
>>853:2010/05/30(日) 00:00:10
【続き】
そんで、人間は頭良いから
世界を言葉でどんどん解釈していったのね。
一つは、物質。私という物体。石。空気も物体。どんどん名前を付けていく
水は蒸発して雲になって雨となり川となり海に流れる。
現代の中心思想の自然科学とかに発展する概念で、目で実際に見えるもの、聞こえるものとかを細分化していった。
今は行き過ぎて、感情なんかも全部、脳の電気信号とかで解釈しちゃったりしてるんだけど
でも、勿論それだけじゃ世界は説明できるはずもなく(科学教を信じ込んで、そう思わない危ない人もいるけど)
世界を表現するために、人は物語を作りだしたんだね。
神話。
神話の話は超長くなるから省くけど、
それだけに超大事なんだよね。なんでも良いから、ギリシャ神話、インド神話、旧約聖書、日本神話
読んでるといいよ。
人間と世界に関する事はそこに書きつくされてる。
今でも神話は文学の土台として引用されたりモチーフにもなるし
それは科学的に証明されるとは限らないけど、関係ないよね?
ちなみに俺は西洋文学専攻なんでひたすら聖書の勉強させられた記憶。
ともあれ、西洋文学では聖書を土台にして文学がはじまって行くのでした。
日本文学は日本神話(アニミズム思想)から、自然や四季の流れを生きる事を描いたってさ
途中で仏教(インド思想)入ってきたけど
>>881 「神話」のなにが大事なのか知りたい。
めっちゃ長くなるんだったらしょうがないけど、かいつまんで説明できたらしてほしい。
(まあ相当難しいだろうけど……)
なぜならわたしは神話はとても好きで、ギリシャ神話とかケルト神話とか北欧神話とか読んでるんだけど
それとは別で、「物語」の効用ってものがよく分からないんだよな。
つまり世界を解釈するために「物語」ってのがあるの?
うわーなんか違う話題書き込みづれー……
885 :
>>853:2010/05/30(日) 00:26:37
>>881 そうそう。物語は世界を表現するためにある。(べきである。)
今でも、純文学賞では、いかに世界を表現しているかで判断してるはず
神話を物語として読めば、
例えば、有名なアダムとイブの話。
神という「善なる者」がいて、アダムもイブもその善から生まれた。
けども、悪魔が誘惑してイブに知恵の実を食わせた。イブは自分だけ悪い事したくないから
アダムにも食わせて恥を覚えた。そして神は怒った(原罪)
人間を善と悪の挟み撃ちにして、結局悪に負ける人間。
悪に負けたら負けたで、アダムは「いや、イブが旨いから食えっていうから」って言い訳して
イブは「いやいや、私は悪魔が旨いって言うからさ」とあくまで自分が悪ではなく、本来的に善であるんだよー!っていう愚かさ。
他にもこの場面は男女間の問題とか欲求、恥の概念をどんな物語よりも
的確に捉えた物語、らしい。
もちろん科学的には、いやいやそもそも進化論で人間は猿から進化してるし、ってなるけど
そんな生物学的事実よりも、今の俺達の取り巻く世界をちゃんと表しているのは、創世記って事、らしい。
>>885 なるほど。おもしろい。
なんか生まれてはじめて2ちゃんを有用に思っている自分。
>>884 お気づかいありがとう。
といっても書こうとしていたことはほとんど独り言のようなものなんだけど。
レス番わすれたけど上のほうに
「好きでやってることだから苦痛じゃないのが才能」とかいう話があったような気がするのだけど
私の感覚とは正反対だから興味ぶかいなと思った。
みんな文章書くの楽しいの? 苦痛じゃないの?
私は死ぬほどつらいし孤独と憎悪と劣等意識でめちゃくちゃになる。
こんな恥ずかしくてみじめな作業をするくらいなら死んだほうがましと思うこともよくある。
だけど、そうしないと生きられない、書かないと死ぬという感覚もある。
きたない話で申し訳ないが、嘔吐に似ている。
>>887 わたしも辛いよ。
辛いけど「書きたい」ってのが勝るので、「好き」と定義している。
>そうしないと生きられない、書かないと死ぬ
これ、とてもよく分かる。
でもわたしの場合はあまり切羽詰まっていなくて、呼吸とおなじ。
しないと死ぬけど、ごくふつうにできる。
たまに辛いときもあるよ。恐いときもあるし。
でもどうして「みじめな作業」って思うの?
なにを「みじめ」に感じてしまうのか、知りたい。
つらい、ってのは分かるけど「みじめ」ってのは感じたことがないから。
流れが止まった…?
>>885 いろいろレスしてすまないのだけれど(なんかいまこのスレいるひと数人な気がするけど)
なんつーか
「科学」ってもので世界が説明されつつあって
しかもその「科学」を信奉してるひとがかなりいる現状があって
そういう時代にいったい何を物語ればいいのかなとか思うのだけれども
つまり「世界」ってものは、「私」の「世界」ってことになったのかな
それぞれ固有の「世界」を語り始めたのがいまこの現代である、ということ?
>>887 ある作家は言う「小説とは才能を滅ぼす場である」と。
ある作家は言う「小説を書く、それを読んだ者が賞賛の言葉を口にする。
その言葉だけが私の才能を承認し、私の才能を具現化する」と。
前者は自らの持てる全て、思想信条哲学経験体力人生生命才能、とにかく全てを小説にぶつけることで良い本が生まれる。
つまり小説を書くということは自らを切り売りすることであり、死に近づくということだと思う。
彼にとっては書くことは苦痛だし、恥ずかしいし、滅びへの道であり、嘔吐である。
後者は自らの存在意義を証明するために小説を書く。
小説を書き、それが賞賛されることで「生きることができる」し「自信を持てる」のだ。
つまり生存の為に、自己承認の為に、滅びたくないから書くのである。
つまり嘔吐というよりは呼吸である。
どちらが良い文章を書くか、どちらが正解か、そんなものは分かりはしない。
だから苦しかろうがなんだろうが、書けば良い。
書きたいように、書きたいものを、出来る限りの力で書けば良い。
書くのが楽しかろうが苦痛だろうが、そんなことは問題ではないのだ。
ただ自分が書くべきものを書けば良い。僕はそう思う。
>>890 科学で世界は証明されつつある。
でも感情はどうだ?
誰かを思う、好き、恋しい、愛してる、表現は色々開発されているけれど
「好き」って何だ?具体的にはどんな感情だ?その答えを数学は、科学は証明できるのかな?
みんな漠然と、経験則ではそんな感情がどんなものなのか、どんな感触なのか、どんな味なのか、わかっている
けれど言葉に、文章にしろと言われると難しい。数値化することなんてできない。
それをどうにかして文章に、普遍的な存在に置き換えて、「こういうことが好きという感情です」と証明すること
それらを通じて「世界」を定義し、説明し、構築することが文学にできて科学には出来ない「何か」だ。
科学と文学と、どちらが優れているとか劣っているとかいう問題でもなんでもない。
ただ文学には文学の仕事がある。
それは「当たり前の(と思っている)感情・感覚」を解明・証明・立証することではないだろうか。
>>891 でもわたしは
>それが賞賛されることで「生きることができる」し「自信を持てる」
というふうにはあんまり思っていないな
「自己承認のために」ってのは分かるけど。
どっかで読んだ話だけど
作者には二通りある、という話。
891と同じくね。でも中身が違った。
ひとつは、自分の狂気を抑えるために小説を書く人間。(太宰なんかがそうだと、そこには書かれてた)
もうひとつは、小説を書くことによって自分の狂気を発見する人間。(春樹とかオースターがそうじゃないかとそこにあった)
なんかそういうタイプの違いみたいなのはありそうだよね。
わたしは、自分の狂気に近付くために書いてるから、この話に準ずればわりと後者だな。
あくまで主観的にはね。はたから見てどうかは知らんけど。
>>892 そうだね。
だから昨今の物語は「感情」とか「内面世界」に焦点を当ててる、というわけか。
つまり「世界」といっても、個人に見えている、あくまで個人的な「世界」。
で、ちょっと文化人ぽい話になるけど
「ブログ」とか「ツイッター」の流行で、ほとんどの人間が自分の感情とかを文字で表現できるようになってきちゃったわけじゃない。
そういうときに、小説家にできる仕事っていったい何なのかな、って思うんだよね。
もちろん、「小説家」だから、その表現のクオリティは高いかもしれないよ。
でも、なんつーかこう、小説を(アマチュアなりに)書いている身としては、
小説家にできることって一体なんだろか、とか思ってしまう。
まあ自分の、固有の「世界」を描き出せればそれでいいんだけどさ。
現代は、物語にいったいなにを求めてるのかなって。
恋愛感情なり何なり、感情を「共有」するんだったら、ツイッターとかのほうが早いわけだしさ。
なんかそういうことをもにょもにょ考えたりもするんだよね。
しかし面白いのは2chの、しかもIDが出ないこの板においても文章だけである程度個人識別ができることだよ
>>893は
>>839と同じ人な気がするし
>>891や
>>892は
>>844な気がする
文章から滲み出るパーソナリティー
個人から離れたはずの電子掲示板のテクストから個人がうっすら浮かび上がる
物書きを目指して、文字や文章に拘る人間としてこんな事実がなんとなーく、おもしろい
896 :
>>853:2010/05/30(日) 01:20:55
いや、確かに「神なんていねーよ」って人は
自分を神だと思ってるんだけど。
(絶対とか真理とか神とか宇宙の果ては論理的には説明不可だから。想像でのみ可)
それは一般大衆であって、文学史上では、すでにそれを題材にしたものは
産業革命以来数百年間にごまんとあった。
なんか文学史すっ飛ばしてしまうが、今はポストモダンが終焉、って所かなあ。
てか、現代っていうのはいつの時代も当事者達には分からないもんで
まだ歴史化されてないから、俺らで作らないといかん。
ただ、何千年もかけた学問を放棄して、自分で思いついた事を書いても、絶対に誰かがすでにやってる。
でも、宗教、哲学、論理学、科学がいう「神、真理、絶対、宇宙」と言ってしまわない、
「何か」はずっとそこにあって(もしくは無くて)
とにかく真剣に世界を描写して「何か」に一瞬でも触れようとする
その執念。(良く選考委員が口にする「何かが足りない。でも何かが足りないとしか言えない」)
必要なんじゃないかな。
てか、もう文学史もすっ飛ばした事だし、あとは徹底的に少人数制で一つの作品を
哲学、宗教学、文章技法を駆使して精読(原文で)、
討論するのが文学部(西洋)って事でもういいですか?
>>894 ブログやツイッターってただの「報告」なんじゃないかな?
「今日(いま)こんなことがあった!こう思った!」
それを見て仲間が「あーわかる!」とか「え?わかんないけどお疲れさん!」とか「関係ないけど飲み行こうよ」とか口々に言う訳
これは普通の会話の電子版な訳だ。
「俺〇〇さんのこと好きになっちゃった」って書いた人がいたとして
「その好きってどういう好き?」とか「そもそも好きってなに?」とか訊くヤツはいないし訊く必要もないんだ
なぜならブログもツイッターも日常の一部で、おおよその意味さえ分かれば話しは通じるし、良いんだ。
でも小説は違う。
「好きってなんだ?」「生きるってなんだ?」
そういう根本的な問題に対して、普段は素通りしている問題に対して
「こうこうこういうことが生きるってことです」「こういう気持ちが好きってことです」
っていう解を作者が提示するものなんじゃないかな?
もちろんどちらが「良い」かの答えはないよ?どっちも大切なものだとおもうし
言っちゃえば後者は無くても生きていける
でもそれじゃつまんないでしょ?微分積分知らなくてもメシは食えるけど知ってるほうが良いじゃん?
雑学番組の氾濫もそうだよ、しらなくても良い、でも知ってる方が楽しいし、やっぱり気になるじゃん?
自分が生きている世界を、知ってる方がいいじゃん?
だから小説は死なないよ。
同じ「好き」を表現するにしても中身が違う。
>>888 やっぱり、感覚に違いがあるんだろうね、人それぞれ。
書きたい欲求を自覚することは、ほとんどない。
胃からなにかどろどろがこみ上げてきて、がまんしてもがまんしてもしきれず吐いてしまう。
そういう感じ。なんかほんとにきたないたとえばかりで申し訳ないけども(悪意はないよ)。
自分が書いていることを思うと、みじめな気持ちになる。
書いたものを読み返してもよけいにみじめだ。だって吐瀉物だもの。
私には吐瀉物以上のものは生み出せない。だからみじめなんだと思う。
じゃあその吐瀉物をお前は人様のところへ送りつけるのかって話だけど、
まあ矛盾しているんだろうけど書いちゃった以上はだれかに読んでほしいという気持ちを持ってることを認めざるをえないよね、そこは。
>>891 >つまり小説を書くということは自らを切り売りすることであり、死に近づくということだと思う。
これは私もよく思っていることで、だから執筆作業にはほとんど肉体的な苦痛を感じるといってもいい。
腕から脚から腹から、ぶちぶちと肉をちぎってていねいに並べているような。
891の言う前者と後者が存在するとして、比較してよいわるいと言うつもりは私もない。
ただ苦痛に感じる人と感じない人がいるとしたら、
どちらかがより多数派なのか、半々くらいなのか、
まあデータをとるすべはないんだけどそういうような話題をここで出してみたかっただけだよ。
>>896 ありがとう。
なんか、まさかこんなディープな話ができるとは思っていなかった。
いますぐにレスはできないのだが、かなり面白い。明日以降また読み返します。
>>897にも
>>898にも意見を言いたいのだけれど、
いろいろ考えてまとめたいので、きょうはここらへんで退散します。というか執筆の続きをします。
(ちなみにわたしは
>>895の言うところの
>>893であり
>>839であり、その他です)
それでは落ちます、きょうはありがとう!
>>898 もちろんどっちか多いか、なんてことは俺は知らん。
ただ職業作家のブログやインタビューやら、或いはアマチュア作家の書き込みを眺めていて感じる感触は「みんな痛そう」
みんな〆切とか、書きたいけれど表現しきれないもどかしさにうんうん唸りながら苦労して書いているように見える。
けれどたとえば子どもを産む痛み、苦しみは「鼻からスイカを出すかのような痛みだ」と多くの経産婦は語る訳です。
けれども「あんな痛いのまっぴらご免!もう二度と嫌だ!」という女性もいれば
「痛いけれど子どもを育てるのってやっぱりいいもんだよ。そう思うと何度でも我慢できる」という女性もいる
前者は出産なんて苦痛だ!と言うだろうし、後者は出産は痛いけれど苦痛ではないかな、と言うだろう。
同じように小説を書くというのはどれだけ好きでもそれなりに時間も、手間も、労力も、体力も、気力もいる。
同じように辛いし、痛いし、産んだからってちゃんと育つかわかんない。
だからきっとみんな辛いし、痛いし、苦痛なんだと思う。
でも痛みを知覚する度合いとか、痛みを感じても和らげる他の要因とかって個人差が大きいから「苦痛じゃない」ってクチにする人がいても不思議じゃない
ただ文学って「痛み」とか「苦しみ」とかを表現するのも重要な仕事な訳だよね?
だからそれらを感じているってのはアドバンテージだと思って「保管」しとけばいいよ。
どんな痛みなのか、どんな苦しみなのか、それは何に似ているのか、どのくらい辛いのか
それを知っているだけで世界はほんの少し変わって見えるかも知れないよ。なんつってwwwwwww