1 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:09:07
いまから考えた小説を書いていこうと思います。
感想お願いします
2 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:11:43
うだるように暑い月曜日の午後。
いよいよ夏休みを目前に控えた前期末試験が始まっていた。
初日の今日は、午前で終わりだ。
今年から高校生になった佐藤は、友人の本谷と一緒に帰路についていた。
「やべー、俺、地理絶対赤点だわ」
そういって下をうつむきため息混じりに肩を落としたのは
本谷だ。
「まあ、本谷は地理は中学のころから苦手だったからな。
大丈夫だよ まだ前期だし単位は落とさないって」
そういって本谷を慰めているのは佐藤だ。
中学のころから落ち込んだときの本谷を慰めるのはもっぱら佐藤の役割となっている。
「はぁ・・・。あ、もう家かよ。じゃあな佐藤。いつもなぐさめてもらって悪いな。」
そういうと、手を振りながら家の中へ入っていった。
3 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:12:48
(題名は時をタイムスリッパーです。)
4 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:15:03
本谷の家から佐藤の家はソウ遠くない。
話し相手がいなくなってしまった佐藤は、早足で自宅に歩を進めた。
家に帰る途中に、小さなお寺のある公園がある。
そこを斜めに抜けていくことにした。
(本谷は中間試験も赤点だったもんな・・・。また一緒に勉強でもしてやったほうがいいかも)
そんなことを想いながら歩を
進めていくと、公園内にあるお寺の脇に何かが落ちているようなのを発見した。
小走りで近づいてみると、それは落し物などではなく、穴だった。
それも真っ黒な。成人男性が一人入れるくらいの大きさの。
たったままみる限りでは穴の底が見えないので、しゃがんでみてみたがやはり底は見えない。
佐藤は、よいしょと自分の手を入れてみた。
なんだか水に手をつけたような感覚がしたが、手は別段ぬれていない。
(手を伸ばしても底に着かないから、相当深い穴なんだな・・・。
けどなんだか不思議な感覚がした・・・。
・・・・・なんだか興味出てきて面白そうだけど、まずは家に帰って昼ご飯食べなくちゃ。
とりあえず近くの木材で隠しておこう・・・。)
佐藤は近くにある板状の木材を一枚その場に置き、さらにうえから枯葉をまきカムフラージュした。
5 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:22:23
あうー
6 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:24:37 BE:1850419878-2BP(1002)
高校って最近そんな単位とるの厳しいの?
7 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:26:26
きびしいよ
8 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:27:52
家に帰りかきこむようにご飯をたべ、学生服をぬぎすて急いで私服に着替え例の場所へと向かった。
徒歩1分程度なのだが、一刻もはやくつくために自転車を飛ばしていった。
神社につくと、自転車を乗り捨て例の場所へと歩み寄った。上に乗せておいたものをどける。
(よかった。まだあった。)
佐藤はいろいろとこの穴について調べてみたかった。
とりあえずは穴に石を落としてみる。
しかし、10秒たっても何の音もしない。
(おかしいな・・・そんなに深いことはないと想うけど・・・・ちょっと入ってみるかな・・・実は何か地下室に通じていてクッションかなんかに当たって音がしなかっただけとか・・・。
いや、地下室にクッションがあるわけないか・・・それじゃあなんだろう・・・・・・・・あ、もしかして防空壕ではないだろうか?
確かにここは昔戦争があって防空壕があったとか言う話があったような・・・。
それが本当ならば何らかの衝撃で最近になってここに穴があいてしまったんじゃ・・・。)
9 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:29:20
そんなことを考えつつ、何度も石を落としてみる。しかし音はしない。
佐藤は、フと思った。
(・・・・入ってみよう。
石が音がしなかったのは、穴が深すぎたからじゃなくて、偶然、生えていたコケの上に
落ちたからとかそんなんだろ・・・。それだったら何回石を落としても音がしなかったのが説明できるし・・・。)
佐藤は思い切って穴の中に入ることにした。目をギュっと瞑り、穴の中に飛び込んだ。
10 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:37:11
べちゃり
「つめてっ!」
佐藤はあわてて回りを見渡した。
元の公園だった。
ただ、土砂降りに雨が降っていた。
佐藤の体は、濡れた地面に横たわっていた。
(服がびちゃびちゃだ・・・。なんでだろう?
・・・とりあえず家に帰って着替えるか。それにしてもさっきの穴はなんだったんだろう?)
穴は以前目の前で渦巻いている。とりあえず佐藤は例によって隠した。
佐藤は家に帰るべく自分の自転車を乗り捨てた場所へと小走りで向かった。
しかし、自分の乗り捨てた場所に自転車はなかった。
(しまった・・・。自転車に鍵かけんの忘れてた・・。
しょうがない。ダッシュで帰るか。)
佐藤は服で頭を覆うようにして全速力で家まで帰った。
11 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:38:05
家に着き、ビチョビチョの服のまま台所へ向かった。今日は平日のため、両親は仕事で、妹は小学校でいなかった。とりあえず家にあったタオルをあたまにかぶっている。
何か面白いテレビでもあってないかとなんとなくテレビをつけてみる。
現在の時刻は午後3時だ。しかも平日。
無論佐藤がすきそうなテレビ番組はあっておらず、あっているのは刑事ドラマの再放送や、地域のニュース番組などだった。
特に見る番組がないので、なんとなく地域のニュース番組にチャンネルを合わせる。
そのままテレビをつけっぱなしで自分の部屋のある2階へ向かった。
部屋にある渇いた服に着替えるためだ。
しかし、2階の自分の部屋の目の前で体が止まった。
自分の部屋の扉が開いているのだ。
いつも自分は部屋を出るときはドアは閉めていいるはず・・・。
(誰か勝手にはいったな・・・。それとも中にまだ誰か入ってるか?入ってるとしたら弟・・・。今日は学校は早くおわったとか?)
12 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:38:52
多少不快な気分になりつつも自分の部屋の隙間から中をのぞいてみる。
結論から言うと中に人はいた。
ただ、それはここにいるのはありえない人だった。
一瞬足がすくんで動けなくなってしまった。
(お、俺がいる・・・!!)
13 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 13:50:56
そいつはベットに横たわって漫画を読んでいた。
佐藤は大いに困惑した。
(なんで?意味がわからない!
なんで俺がいるんだよ)
同じことを何回も思っているうちに、とりあえずこの場を離れようと思った。
(アイツに俺が見つかってしまったらなんだか面倒なことになる気がする・・・。
とりあえずここは家を出るべきだ。)
家を出るために、足音を殺して自分の部屋の前から遠ざかり、一階へと降りた。
ゲームのシナリオっぽいな
15 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 14:07:50
もし佐藤が考えてることがあってるならば、あいつは必ず俺にあうことはないし、俺に気づくはずもないからだ。
ソウ思うと、急に心が軽くなった。
(ほっ)
しかし、それはほんのつかの間の間のみだった。
佐藤のトイレのドアがトントンとたたかれたのだ。
アイツだ。
「おーい、早く出てよ。」
そうあいつは佐藤にせがんでくる。
そのとき、佐藤にまた何かが心につっかえる。
(何かおかしい・・・・あっ!)
それに気づいた瞬間、佐藤の体からは大量の汗が噴出した。
息が、心拍数が急激に速くなる。
「はやく出てくれよー。おれ二階で本読んで待ってるから・・・。」
16 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 14:22:10
そういってあいつは2階に上がっていった。
階段を上る音がしたから間違いない。
とたん、佐藤はドアを勢いよく開け、靴をはくのも忘れ素足のまま外へかけだした。
家の外にある自転車を止めるところを見てみる。
すると、窃盗されたはずの自分の自転車がそこにあった。
これで、佐藤の考えた仮説は完全に立証された。
佐藤は自転車に乗ることなく、公園までダッシュで向かった。
外は相変わらず土砂降りだった。
(やばい!やばい!そういうことだったのか!)
佐藤は自分がトイレに閉じこもっていたときに、ある仮説をひらめいたのであった。
その仮説はこうだ。
(もしかしたらここは三日前の世界なんじゃないのだろうか?)
17 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 14:35:54
(だとしたらすべて説明がつく。第一テレビでは三日前の日付を言っていた。
しかも三日前は確かに土砂降りだった。
さらに、この時間帯は俺は確かに寝転がって本を読んでいた。
ということは俺が何をしても大丈夫なんじゃないだろうか?
だって三日前の俺は誰にもあってないし、何の引っ掛かりもなく普通に過ごした。
裏を返せば、俺は何をしてもあいつには会わないってことだ。
なぜなら未来の俺はそれを知っているからな・・・)
18 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 14:45:20
しかし、あいつがこのトイレをノックしたことで事態は急変した。
(やばい!俺は三日前、トイレに行ったときは誰もトイレに入ってなかったぞ!!
つまり・・・・
少なからず過去は変わってしまった。
自分は何をしてもいいわけじゃない。
もし俺があいつに会ってしまったら、過去が変わるどうこうの話じゃなくなってしまうかもしれない。
未来が急激に変わってしまう。
それはやばいだろ!)
19 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 14:46:02
その後、家を飛び出した佐藤は、自分の窃盗されたはずの自転車を見つけた。
しかし、それは実際には窃盗されたわけではなかったのだ。
ただ単に、三日前の時間には自転車は公園でなく家にあったというだけだったのだ。
かくして、佐藤の仮説は実証された。
20 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 15:01:51
・・・
・・
・
佐藤は、ずぶぬれになりながら例の穴の場所に再び立っていた。
隠していたものを急いでどける。
急いで穴にとびこもうとするが、体が急停止した。
(まてよ・・・。この穴に入ったらいったい次はどこに出るんだ?1年前?2年前?
それとも、この時空じゃないどこか?)
佐藤は思わず足が震えるのを我慢し切れなかった。
しかし、行かなければ行けない。
そう自分に言い聞かせると佐藤は意を決してその穴に飛び込んだ。
21 :
名無し物書き@推敲中?:2010/02/11(木) 15:05:00
佐藤はゆっくりと目を開けてみた。
天気は快晴になっていた
濡れていたはずの服は乾いていた。
自分が、この穴に来たときに自転車を乗り捨てた場所に向かってみると、自転車はあった。
元の時空に帰れたようだ。
佐藤はほっと胸をなでおろした。
びしょぬれになっていたはずの服はなぜかきれいに乾いていた。
(もしかしてこの穴は三日前と三日後を結ぶ穴だったのではないだろうか?
現在からこの穴に入ったら、三日前に行き、三日前からこの穴に入ったら現在にもどれるような・・・。
俺はずぶぬれになった格好でこの穴に飛び込んだ。
しかし、雨にとってはこの穴は三日前に行くものだった。
だから俺の服は乾いている・・・。
こんな考えであってるか?)
とりあえずはほっとする。
家に帰ったら何をしようか。
まずは日記を書こう。
この貴重な体験を忘れたくないからな。
もう二度とはいってたまるか・・・。
しかし、図らずも俺は、その穴を往来するはめとなる
第一章完
みなさんこれまでの感想、アドバイスを聞かせてください。
「創作発表」という板ができた意味がわかってない。
・寺がある公園ってもしかしたら「境内」?
・夏なのに学生服
・寺がいつの間に神社になっている
・「土砂降りに雨が降っていた」?
三人称がいつの間にか一人称になってないですか?
まあ、佐藤の心の中の声なんでしょうけど。