オリキャラ・オリ設定が作れん

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961:2009/08/23(日) 05:49:22
砂漠の砂粒をけたたましく掻きあげて、天地どよもす騎馬の群れ。
対する帝国軍兵士(レギオーノ)は、第一線の軽装歩兵が弓を放ち迎え撃つが、
抗戦虚しく瞬く間に蹴散らされてしまう。
その後ろに控えていた装甲歩兵の戦列後方から雷撃(モルタ・エレクトーラ)が
放たれるが、騎兵の先頭に立つティラーノイの術士が霧の魔法で電撃を拡散させると、
全く迎撃は出鼻をくじかれた。
迫る悍馬、怖気づく歩兵。かつては世界征服国家(ミリータ・イムペ―ラ・ナチオ)と呼ばれた
この国の軍団も、今やすっかり貧弱になり下がってしまっていた。
忽ちレギオーノは崩され、敵の重騎兵に蹂躙される。
「援軍」に来て日和見を決め込んでいたフランコ諸族は戦況を見極めると、さっさと退却を始めた。
それが契機となって帝国軍は潰走する、そこへティラーノイの軽騎兵が猛追する。
帝国歴1204年、史上名高いシャロンの戦いであった。

『我は第一の投槍を投ずるであろう。我に続くことを拒むものはただ死あるのみ。』

これを気に、「帝都(ラティーノ)は世界の半分」と呼ばれた帝国は急速に瓦解へと向かうのである。
971:2009/08/23(日) 05:50:12
久々にちょっと書いてみた。
ろくに遂行なしで駄文でお目汚しだが。
98名無し物書き@推敲中?:2009/08/23(日) 09:15:42
>>97

とりあえず設定を・・・
ローマ帝国末期をイメージしているようだけど。
991:2009/08/24(月) 08:32:57
>>98
設定は上の方で皆さんと考えたやつです。
100名無し物書き@推敲中?:2009/08/24(月) 23:36:01
モルタ・エレクトーラ

意味がわからん
冒頭からこれでは誰も読まない気が
101名無し物書き@推敲中?:2009/08/25(火) 15:34:16
辺境軍団の将軍で、部下とともに蛮族相手に孤軍奮闘。
援軍を送ってくれ、それがダメならせめて軍資金を・・・
という手紙を帝都の皇帝に送ると、その返事は
「帝国\(^o^)/(という内容を、格調高い文章で書いてある)」
そのあまりにもムダな格調の高さに、
帝国の滅亡とはこのようなものかと慨嘆する・・・というエピソードもほしす。
1021:2009/08/26(水) 11:06:08
morta elektora
エスペラント語で「死の電撃の」という意味です。
日本語で書いてカタカナでルビうつつもりです。

しかし、エス語ってこういうふうに使うにはあんまりかっこよくないんだよなあorz
103名無し物書き@推敲中?:2009/08/31(月) 00:08:26
そうではなく説明がまだ入らないのなら
情景描写に徹した方がよくない? ってこと

電撃が放たれた。
ならああ電気だな、魔法使いがいるのかな発電機かな、で済むけど
電撃(モルタ・エレクトーラ)が放たれた。
いきなりこれだとああ? 電撃? ああ…モルタ? ああ?
と読者を混乱させてしまわないかな

「あ、あれは…電撃(モルタ・エレクトーラ)…!!」
「モル…なんだって?」

こんな感じの文章で説明を行った後なら
あーこりゃ魔法の名前かーってわかると思うのだけど
104名無し物書き@推敲中?:2009/09/18(金) 22:26:57
あげとくか
105名無し物書き@推敲中?:2009/09/18(金) 23:13:45
なにオリキャラって
自分が主人公で書けないの?

そりゃ書けるわけないわな。自己相対化の能力がないんだから。
キャラクター小説じゃないとね。

馬鹿にはちょうどいい。
106名無し物書き@推敲中?:2009/09/19(土) 00:03:06
魔法がやたらと強力な世界では、魔法兵同士の戦闘で戦いの帰趨が決まってしまい、
魔法の使えない普通の兵隊は、占領地の治安維持とか、基地の設営とか、陣地の構築とか、
そんな仕事しか回ってこない。

たとえば、現代の戦闘では、戦闘機や爆撃機、ミサイルで決着がついてしまい、
普通の兵隊の出番がまったくないように。
107名無し物書き@推敲中?:2009/09/19(土) 00:28:16
剣と魔法と戦車に軍用ヘリ。

もっとも陳腐な設定ですよ。
108名無し物書き@推敲中?:2009/09/19(土) 21:26:48
電撃はいきなりすぎる。読んでてわかんなくなった。あげ
109名無し物書き@推敲中?:2009/09/19(土) 23:16:32
麻薬に依存している少女。
クスリを手に入れる為主人公を騙そうとする。
110名無し物書き@推敲中?:2009/09/20(日) 21:20:41
>>109
主人公はサーファーで、彼女を助けるために同棲しながら医師を目指すんだな。
タイトルは「一つ屋根の下」とかいいかも。
111名無し物書き@推敲中?:2009/09/21(月) 19:34:47
>>たとえば、現代の戦闘では、戦闘機や爆撃機、ミサイルで決着がついてしまい、
>>普通の兵隊の出番がまったくないように。

これは一体どこの戦闘と戦争を参考にしての話なんだろお、とふと思った
112名無し物書き@推敲中?:2009/09/28(月) 00:55:59
名字は田中にしよう。
113名無し物書き@推敲中?:2009/09/29(火) 19:55:03
破壊するだけならともかく、歩兵がなければ敵勢力の排除や占領ができないよな。
そして歩兵を前進させるためには戦車が必要。
114名無し物書き@推敲中?:2009/10/07(水) 01:21:58
はぁぁぁ!モルタ・エレクトーラ!!!
115名無し物書き@推敲中?:2009/10/18(日) 16:31:29
無難に英語にしとけ
1161:2009/11/03(火) 22:12:43
久しぶりに書きこ。
今までのネタとまったく違って悪いが、ちょっとものがたり考えてみた。
あらすじは以下の通り。


女装した美少年と男装した美少女。
はじめは敵対していたが、やがて恋する。

部隊はSF。
移住惑星に都市国家が乱立。
少年は刺客。暗殺のため女装する。
少女は公女。公位継承のため政治的に闘争している。
1171:2009/11/03(火) 22:14:49
少年。フレデリック・ローゼンハン(厨房臭い名だ)
16歳。長い銀髪で細面。やや目が大きい。オトメチックに女装すると完全に美少女だが、
性格は冷徹で暴力的。レイピアを使って鎧の隙間から刺突して暗殺するのが得意。
別名「鎧透し」(アーマー・ピアッサー)
母親を凌辱された上に殺され、暗殺組織に手駒として使い捨てにされてきたので、非常に男というものを憎んでいる。
でもちゃんとチ○ポは立つw
少女。ジェシカ・バルカ。
16歳。黒髪に黒い瞳。やや三白眼。やや大きい胸にさらしを巻き髪を短めにして男装している。
そもそもバルカ家は勢族だが、公位を伯父が狙っており、女性とばれるわけにはいかない。
父も母も暗殺で失い、今は「じいや」がいるだけなので、非常に暗殺者というものを憎んでいる。
性格は勝気なようでけっこうもろい。実は結構軍事オタクで兵法に精通している。

従者として入って来たフレデリック(偽名はリリー)はジェシカを暗殺しようとするが、
彼女に接する裡にその温かさに癒され、殺害をためらう様になる。
組織(伯父が雇っている)に妹(名前パティ、金髪の美少女)を幽閉されているため、
命令に逆らえず、葛藤する。その内ジェシカは彼が暗殺者だと知り、フレデリックもジェシカが女だと知る。
裏切られ激昂したジェシカはフレデリックを投獄し、拷問官(変態で奇形)に虐待させる。
彼を送り込んだ事で証拠(大義名分)を得た彼女は上手く諸侯を糾合して叔父を襲撃し、
激戦の末敗滅させる事に成功。公位を継ぐ。
その時、組織を一網打尽にしてパティを救出し、彼女からフレデリックが命令に逆らえなかった経緯を知る。
後悔したジェシカは自分が実はフレデリックを愛していた事を悟り、彼を獄から出すが、
フレデリックは拷問で両手の腱を切られ、左足を切断されていた。
泣きじゃくって謝罪するジェシカ。フレデリックも彼女を受け入れた。
公となったジェシカは表向き男のため「妾」としてフレデリックを囲い、安らかな日々を送るのだった。

終り
1181:2009/11/03(火) 23:31:23

 開闢(はじまり)は一隻の輸送船(スターシップ)からだった。
アンドロメダ星系を通り、中央銀河を横断しようとしていた植民輸送船「ラ・モルド」は
空間嵐に巻き込まれ、時空間のただ中を漂う事となった。
この船には成人男女六千、テラ・フォーマー機械一セット、三年分の食料が積載されており、
別に巡航艦(大破してしまった)がついていた為、特にこれと言った武装はなかった。
時空間を彷徨う事六か月。「ラ・モルド」は銀河の果てに在るある惑星に辿り着く。
この星は彼らの母星たる地球を去る事数兆光年、まさに天外の間にあった。
 一時は絶望した移民達だったが、この星を開発し、「希望」(エスぺリ)と名づけ、自給して行こうと決意する。
しかし、様々な苦難が彼らを襲った。
この惑星は体積が地球の数倍あり、テラ・フォーミングの結果できた居住可能地域は地球より
遥かに宏かったが、その分重力は地球よりずっと重かった。
彼らはまず選挙でリーダーを選び、男女を小隊中隊大隊に分け、一種の軍政のようなものを敷いて
この危機を乗り越えようとした。平和の裡に農耕で自給できるめどが付いた時、新たなる脅威が彼らを襲った。
宇宙生物である。
 この奇怪な生物は地球の生命体とはまったく違った原理で組み上げられており、中でも恐るべきは人を喰う事であった。
人々は会議を開き、原始的にでも武装してこれらに当たろうとする。
こうして、「シティ」が誕生した。
「都」(ザ・シティ)と呼ばれたこの都市は、星間輸送船「ラ・モルド」の不時着した残骸を元にしており、
人々の居住地や食料貯蔵庫として飢寒を凌ぐに十分であった。
シティを中心に農耕地域が定められ、近くの鉱山を開発した結果、鉄・銅・錫などが発掘できたため、
それで刀槍を精錬した。成人男子は全て武装し、平時は農耕、有事は戦闘に当たる。
人口を増やすため多産が奨励され、女性の地位は固定化された。
1191:2009/11/03(火) 23:32:06
硫黄やウランなどが算出しなかった為、火薬や核による爆破兵器は開発できなかったが、
シティにある核融合炉からエネルギーは十分供給された。
 そうして十世代が経過した。
 人口数万人となった彼らはシティだけに収まりきらず、各地に植民市を建設することとなる。
分節されたこれらの集団は、「軍団」(リージョン、初代リーダーがローマ趣味のアメリカ人だった為、
このようになった)と呼ばれ、シティに資源を供給する手足となる。
リーダーの位は次第に特定の家系に世襲されるようになっていった。
 ――三百年後。
人口六百万に増えた希望者(エスペラント)たちは、この惑星のかなり広い範囲に散在するようになった。
軍団の数は一万を超え、もはや核融合炉が停止したシティに統制できるものではなかった。
しかし、シティは鉱物資源や希少物質、「ラ・モルド」のコンピュータに残されていた
膨大な知識(データ)の力で諸植民市を押さえつけていた。そこでシティが直接統制できる人口は百二十万、
二十個軍団十万の軍隊を動員する事が出来た。
その為中にはシティによるエネルギー搾取に反抗して叛乱する都市もあったが、
すべて圧倒的なシティの軍事力に叩き潰されていった。
そんな状況が変わったのはある都市の反乱からである。ちなみに、この時代のエスぺリでは、
密林が多く、起伏のある地形で、丘陵でも自在に戦えるよう、短槍と短弓で武装した歩兵が主力の軍団が構成されており、
道路事情が悪く攻城戦が発生する余地もあまりなかったため、その用兵は限定的であった。
 移民歴八百五十二年、植民市ティルスのリーダー、エドモンド・トクガワは三個の軍団と植民市を率いてシティに対し宣戦を布告した。
ティルス軍は、要衝サグゥントゥムを陥落させ、シティへの鉱物輸送路ゲルニア街道を押さえる。
シティは六人のサブ・リーダーの一人に六万の大軍を与え、これを鎮定に向かう。
1201:2009/11/03(火) 23:34:32
彼女はシティの電子図書館からダウンロードした、マキャヴェッリの「戦術論」や孫子(スン・ズー)の「戦争技術」などの
著作に精通しており、巧みな機動を見せ、奇獣兵一個を含む三個軍団でシティ軍十個軍団を包囲殲滅する。
移民史上に名高いパケット・ヒルの戦いである。これに勢いを得た各地の植民市・軍団は続々と蹶起し、
移民歴八百五十二年、ついにシティは陥落する。これ以後、諸侯割拠の時代が始まるのだ。

 初め民主制が布かれていたエスぺリだが、幾世代も減るうちにリーダーの位は世襲されるようになったとは、
先に述べた。リーダーに次ぐサブ・リーダーの位も同様に世襲が慣行となり、
リーダーたち士大夫は諸侯(センヤーズ)と呼ばれるようになる。
シティを陥落させた諸侯連合軍は、シティの址からめいめい資源やデータを簒奪すると、
本拠に引き返し、地方政権を立てる事になる。この戦いで大功を挙げたバルカ家は、
ボルドー地方に広大な荘園と独立した軍団が与えられ、諸侯の一員に列席する。
バルカ家は初代リーダー・ポッパエアの息子ムーサーが継ぎ、その子マーゴと幾世を経て、
一四世目でフランコ・バルカの代になった。

 フランコの代にはバルカ家の当主はもはや大した実権もなく、事実上六人のサブ・リーダーが政権を掌握していた。
この内系譜上フランコの兄にあたるカンタールは野心家で、バルカ家の所領一六万平方キロメートルの内、
約三割の四万九千九百平方メートルを占め、人口五百万、百個軍団六十万の兵力を有する大勢力であった。
移民歴千四百六十七年、フランコは急死する。彼の妻サビア同様カンタールによる暗殺であろうというのが
もっぱらの噂であった。当然、カンタールは公位継承を主張するが、フランコには一粒種があった。
――ジェシー、後の英歴帝である。



前置きが長くなったが、ここからジェシー(ジェシカ)とフレデリックの物語が始まり。
続き書いたらうpする。
1211:2009/11/04(水) 02:36:08
>>119の後にこの一文がぬけてた。スマソ

一方ティルス軍を率いているのはポッパエア・バルカ副統領(サブ・リーダー)である。
122名無し物書き@推敲中?:2009/11/11(水) 00:00:39
あgえ
123名無し物書き@推敲中?:2009/11/11(水) 23:42:45
よくわからん
124名無し物書き@推敲中?:2009/11/19(木) 08:07:56
>>116-121
携帯小説?
1251:2009/11/20(金) 03:11:17
>>124
いや、発表するのここが初めて。
書き溜めたらラノベレーベルで投稿しようと思う。アドバイス欲しい。
そーいや、硝石がでなくても土硝法で火薬作れるか。
翼龍のような奇獣に手投げ爆弾持った兵隊乗せて、
航空重竜騎兵(ヘヴィ・エア・キャヴァルリー)とか登場させようか。
126名無し物書き@推敲中?:2009/11/26(木) 20:12:59
あげ
127名無し物書き@推敲中?:2009/11/27(金) 05:30:50
緊急につき、おじゃまします

※拡散のお願い※

  外国人参政権が法案を通ると、シナ人2億、3億の人間が日本へ移住する


シナの教え
       我方の能力を隠して好機を待て
       控え目な姿勢を取る事に長けよ
  俺たちは弱い子猫ちゃんなんだ、と能力も牙を隠してるシナ 
  軍備拡大 公表より3倍増しをするシナ
  美辞麗句を重ねられる=和解しよう・話し合おう、
  平和的に解決、有効、友愛、発言はシナ得意の戦法
自分たちの不利、日本を手名づけておく必要があれば、無視するシナ
自分たちの有利になれば、非難する中国
    

シナ 中国 留学生 研修生はトロイの木馬


中国の世界征服戦略 野口裕之 2/3 チャンネル桜 防人の道
http://www.youtube.com/watch?v=TWo_IX8nNaw
激論ムック、特集1内・有門大輔
128名無し物書き@推敲中?:2009/11/27(金) 05:34:57
>4 :名無しさん@十周年:2009/11/26(木) 23:59:20 ID:s8LwVIl+0
>■新しい戦争。その名も「乗っ取り戦争」
>●精神侵略→人口侵略→軍事侵略→民族浄化の流れについて
民主主義では人口は武器となる。「日本を骨抜きにする工作プログラム」

○スイス政府著「民間防衛」ttp://nokan2000.nobody.jp/switz/
 第一段階「工作員を送り込み、政府上層部の掌握。洗脳」
 第二段階「宣伝。メディアの掌握。大衆の扇動。無意識の誘導」
 第三段階「教育の掌握。国家意識の破壊。」
 第四段階「抵抗意志の破壊。平和や人類愛をプロパガンダとして利用」
 第五段階「教育や宣伝メディアなどを利用し自分で考える力を奪う。」
 最終段階「国民が無抵抗で腑抜けになった時、大量植民。」

中国による対日ロビー活動Part1
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8678939
ttp://www.shukenkaifuku.com/ronbun/ronnbunn17_11_25.htm
ウイグル暴動ニュース09年7月7日
http://www.youtube.com/watch?v=CcawBpAxHLU
中国のチベット侵略虐殺
http://www.youtube.com/watch?v=ACwJcQit3m0
    【恐怖の】呆れるほど危険な民主党の正体【民主党】
http://www.youtube.com/watch?v=MUv12Ae7ojE
民主党の中身は旧社会党。友愛思想=日本を解体する革命思想。
社会主義を目指しているのに資本主義の経済対策を
示せと言われても困ると思う。『目的は政治ではなく売国、支配。』
マスコミは株を中韓に買われ支配されている。パ○ンコは買収、送金システム。
ネトウヨとは日本人のこと。右○団体(街宣○翼)は朝鮮半島出身者が殆ど。
目的は愛国心に対する嫌悪感を植え付けること。
CO2 排出権は日本の金をはき出させること、技術力の低下が目的。
仕分けは日本の技術力、防衛力の低下が目的。
       国民はマニフェスト、マスコミに騙されただけ。
1291:2009/12/13(日) 22:52:51
続き書いた。


「入れ」
その扉を叩く音に、短く返答が来た。老人に促され、部屋を入る。
「殿下、新しい婢(はしため)を連れて参りました」
部屋に入って来たのは一人の少女――ただの農奴の娘にしては、どこか鋭い眼をしていたが、である。
殿下と呼ばれた青年は目を細める。
「ほう……なかなか美形じゃないか」
「これ、リリー、ジェシー殿下に挨拶せよ」
「リリーと申します。なにとぞ、よろしう」
頭を伏せながら、対象を盗み見た。
艶のある黒い髪、やや三白眼気味の黒い瞳。顔立ちは整っていると言ってよいだろう。
清潔な身なりに、腰にサーベルを差している。
「年齢(とし
)は?」
「十六です」
この辞は偽りではない。年齢は実際十六だ。愛らしく微笑んでみせる。笑顔には自信がある。
長い銀髪、銀色の大きな目。ふっくらとした唇。見た目は誰からしても、可憐な少女であった。
男であるなら、誰でも情欲に駆られるだろう。
「ま、いいや。じいや、色々躾てやれ」
「は」
一礼して、リリーは下がった。まだ、二人きりになれる関係ではない。
第一の任務は、ジェシー――バルカ家第十五代当主と、親密になる事だった。
1301:2009/12/13(日) 22:53:44
「上手く入りこめたようだな」
男の声を、彼は制した。
「――あまり大声を立てるな。ここはジェシーの離宮だ」
「分かっている、お前こそばれるなよ」
男はジェシーの下男という表向きで入っていた。
しかし、実体はバルカ家に隠然たる勢力を持つ、六卿の一、カンタールのスパイだった。
「侍女を殺し、お前をその穴埋めに送り込む。侍女としてな。お前の美貌なら、ジェシーを誑しこむ事も容易だろう、ウィル」
リリー――ウィルは頷いた。
「ああ、殺すさ――対象をな」
今までの対象はウィルが近付くと、皆その見た目の美しさに虜となった。
美しい薔薇に棘がある事を知らぬように。
棘どころか、少女と思い込んでいた少年は、毒さえ持っていた。
二人きりになり、ウィルに迫ったところで、皆隠し持ったレイピアの餌食となった。
「さすがは鎧透し(アーマー・ピアッサー)、二つ名に偽りはないようだな」
「…………」

ウィルは、孤児だった。
父親は六卿の一人の兵卒だったらしいが、小競り合いで戦死した。
母親は彼と妹がまだ物心付く前に世を去った。
それからは「組織」が二人を引き取った。いや、攫って来たと云う方が正しい。
エスぺリでもカルタージュ地方に百年以上暗躍しているのが「組織」だった。
みなしごを集めては、訓練してアサシンに育て上げる。
それを諸侯や貴族に提供し、暗殺請け負いを生業(なりわい)とするのが彼らだった。
ウィルもそんな孤児たちの一人だった。
攫って来た二人だが、妹の方は使い物にならなかったが、ウィルの方は剣の天分に恵まれていた。
今まで二十人以上を殺した。
皆、その見掛けの可憐さに気を取られ、警戒も出来ない裡に、レイピアで急所を一突き。
一度も失敗した事がなかった。
今回の標的もそんな獲物の一匹であるはずだった。
1311:2009/12/13(日) 22:54:26
翌々日。ジェシーの離宮。
ウィルは侍女の簡素な着物に身を包み、ジェシーの前にいた。
身の周りには侍女が数名。
素手で彼女らを殺すことも可能だが、「対象」には逃げられてしまうだろう。
対象はサーベルを持っている。
まずは彼が警戒心を解き、油断を晒すまで待つ必要があった。
「……というわけ。リリー、ちゃんと聞いてる?」
「あ、は、はい」
ふと暗殺者としての思案から引き戻され、リリー――ウィルは慌てて答えた。
「いいか、女は顔が可愛いだけじゃだめだぞ。個性を持たなきゃ。将来、お前らはことぶき退職するんだから……」
個性が強いのは自分だろう、ウィルは思った。
ジェシーは下賤のものを、差別するという事をしなかった。
下女である自分たちに親しげに話しかけ、読み書きまで手づから教えている。
ウィルが知っている貴族は、みな身分の低い者など、虫けら同然に扱っていたのだが。
「リリーは顔が綺麗だからな……上手くすれば、貴族の妾にでもなれるかもしれない」
「恐縮です、殿下」
顔に朱を差させて見せる。無論、演技である。
自分を女として見るようにすれば、暗殺の好機は容易に見つかる。
「で、続きだけど」
「…………」
こいつ、女に興味がないのだろうか?
ジェシーは自分に侍女として以外の興味を見せない。
自分でも思うが、自分程の美貌があれば、男――それも若い男なら簡単に落とせるはずだった。
現に、今までの対象はみんなそうして死んでいった。
下衆な男ども。
みな、か弱い銀髪の美少女と思い、情欲を滾らせて自分に迫って来た。
こいつも、そんな男の一人なのだ。すぐに籠絡してみせる。
少年――今は少女は、黒い艶のある髪に黒い瞳を輝かせる少年を心の中で睨んだ。
「このエスぺリでは、不時着した当初、種種の人種からなる集団に、いかなる共通語を与えるかが議題になった」
ジェシーがテキストを示して続ける。
「当初は宇宙時代以前、地球暦19世紀にヨーロッパ系の語彙や文法を元に作られた、
ある人口語を共通語にしようという意見もあったが、結局は一部の固有名詞に使われただけで、一番多い母語である英語が選ばれた」
1321:2009/12/13(日) 22:55:21
English as a common language

と、ジェシーはノートにペンで書いて見せる。
これは、地球時代の英語の正書法だ。しかし、英語は発音と綴りとの乖離が激しいという欠点があった。
そこで、移民歴初期に、口頭で発せられる英語を記述した表音英語を採用する事にしたんだ。例文をあげよう」

If auwr truups ar no moor in nunbwr dhaen dhi enemi,dhaet iz aempli sufisien,
it ounli miinz dhaet nou dairekt aetwk kn bii meid.Wat wii kn du iz simpli tu konsentreit ool
auwr wveilabl strength,kiip a klouz watsh wn dhi enemi,wn obtein reiinfoorsments.
Hii hu ikswrsaiz nou foorthout but meiks lait wv hiz opoonents iz shuwr tu bii kjaeptshwrd bai dhem.

「……何て意味なんですか、ジェシーさま?」
「リリーは文盲なんだっけ」
恥ずかしげに、ウィルは頷いた。暗殺者にリテラシーは必要なく、彼は文字を教わった事がなかった。
「まあ、簡単に言うと、戦争では兵隊の数が多ければ良いというものでもない。大勢でも油断すると敵にやられる――てとこかな」
「はあ……」
よく飲み込めないウィルに、原文を朗読して見せる。
「スン・ズーの『戦争技術』の一節さ。俺は暗記するまでこれを読んでいる」
「凄いですね。ジェシーさまは、軍事にお詳しいのですか?」
ウィルに聞かれて、ジェシーは少しはにかんだ。こういう表情をすると、随分この少年も稚く見える。
「まあ、バルカ家は代々将軍の家系だからね。ご先祖様も、武功でバルカ家を建てた」
「それに」と続ける。
「俺には、兵法が必要だからな――公の位を継ぐ為に」
1331:2009/12/13(日) 22:56:03
父公フランコの死後、公位は当然ジェシーが継ぐはずだった。
しかし、六卿の一、その中でも最大勢力を誇る勢力者(ステイタスマン)、カンタールは公位を狙い、
ジェシーの当主としての正当性に公然と批判をしている。
とりあえず、ジェシーが成人(エスぺリでの成人は十六歳で、ジェシーは已にその年齢だが、
慣習上、その年齢では、諸侯以上の位には監督者が必要とされた)するまで、
カンタールら六卿との共同統治にする、それが彼らの主張だった。

「さてと、俺は演習を兼ねて狩りに行って来る。マキャヴェッリも、君主は狩猟して体を鍛え領内の地形を覚えよと云っているからな」
「あの……」
ウィルは慌ててジェシーを留めた。
「今日は、ご入浴時の奉仕をさせて頂きたくございます」
銀髪をなびかせて俯く。顔をわずかに上気させ、小首を傾げる。
今迄、これで落ちなかった男はいない。
「狩りが終わるころにはお疲れでしょう。私がお疲れを癒して――」
「いらん」
黒髪の少年は截然と言った。
「お前は侍女として召しかかえたんだ。娼婦のマネをさせるためじゃない。処女だったら、大人しく裁縫でも覚えてるんだな」
「…………」
「じゃ、みんなリリーを教育してやってくれ。いくぞ」

(続く)
134名無し物書き@推敲中?:2009/12/13(日) 22:56:50
(続かんでいい)
1351:2009/12/14(月) 00:42:08
マジレス希望なんだが。
1361:2009/12/14(月) 12:59:32
結局、風呂には一人で入った。
勿論、他の侍女の前で裸になる訳にはいかない。侍女の浴場は庭園の隅に掘立小屋を立てて、その中にある。
周囲に耳を澄ませながら、ウィルは髪を濯いでいた。
この長い銀髪はカツラではない。天然のものだ。
一応、手入れはしているが、それほど気をつけているという訳ではない。
にも拘らず、一本一本鉱石から精錬したように、美しく輝いている。
その銀髪が肌理の細かい白い肌の胸板にかかって、甘い香りを漂わせている。
今まで、これで落ちなかった男はいなかった。
皆誘えば自分と一夜を共にしようとして、毒牙にかかった。
ジェシーだけは違う、はずはない。
あいつも男だ。すぐに本性を現すに決まっている。
「薄汚い男のくせに……」
ウィルは無意識に憎悪めいた声で呟いていた。

――数日後、バルキノ。
荘厳な建物の尖塔が連なる。建物はみなエスぺリ産出の独特の真白い岩でつくられている。
ここにはバルカ家の首府が置かれていた。
そのバルキノに延々と旌旗の列が連なっている。
奇獣に乗った兵士が、続々とバルキノの城門から塞邑へと入っていく。
六卿の一、カンタールの軍勢だった。
「お久しぶりです、伯父上」
深々と、ジェシーは頭を下げた。シルクの礼装に身を包んでいる。
その格式ばった調子は、却ってその慇懃無礼を顕していた。
「おお、久しいなジェシー」
美髯をしごき男が答えた。
精悍な、眼光の鋭い中年男である。これがジェシーの両親を暗殺し、
今や自分の命をも狙っている――サブ・リーダー、カンタールであった。
1371:2009/12/14(月) 13:00:06
「フランコ公の葬儀以来だったな。恙無いか?」
「おかげさまで」
口調に痛烈な皮肉を乗せ、上目づかいにカンタールを睨む。
「父上はある晩、晩餐の後、急に体調を崩され――そのまま逝ってしまいました。故、俺も食事には気をつけておりますから」
「……それはどういう意味かな? ジェシー」
憮然とした声で答えるカンタールにジェシーは軽薄に嗤って見せる。
「いえ、伯父上も食中毒には気をつけなさった方がいいという意味です」
「それはありがたいな」
「それにしても大した行列ですね」
二人がいるのはバルキノ城窓に面した一室だが、テラスから下には膨大な軍勢が睥睨できた。
「精兵三個軍団のお供ですか。大名行列にしては、少々派手すぎやしませんか?」
「なに、何があるか分からないからな」
仕返しとばかりにカンタールが扉の外を見て云う。
部屋の外には、それぞれジェシーとカンタールの近衛兵が白兵を持して待機していた。
「まあ、用心するに越した事はないと思います。俺の錦衣衛(シルク・ガーメンツ)は、
一個軍団といえども、一騎当千の精兵で知られていますから」
「……それは恐ろしいな」
カンタールは髯を扱いて見せると、「ところで」と切り出した。
「そろそろ本題に入ろうか。お前の公位だがな、考えなおしてみる気はないか?」
「というと?」
「お前の若さでは、バルカ家の当主はつとまらんという事さ」
カンタールが陰険な目を輝かせる。
「悪い事は言わん。公の位など豺狼同士の争うものだぞ。お前のような子羊では荷が勝とう。
お前は従来通り貴族に列してやるから、公位はワシに譲ってくれんか」
頼む形をとりながら、有無を言わせぬ語調だった。
しかし、ジェシーは怯む事なく答える。
「有り難い御配慮ながら、御心配は無用です。このジェシー、若輩といえども、バルカの家を守るのに身命を捧げる覚悟です」
「そうは言うが、六卿皆がお前を認めるかだな」
「六人のサブリーダーは大方日和見ですよ。一人を除いてはね」
ジェシーが口元を歪める。
「結局は一番兵力を擁する者が公になるんじゃないでしょうかねぇ」
1381:2009/12/14(月) 13:00:35
「…………」
「まあ」とジェシーは、
「しばらく逗留されるようなのでゆっくりしていって下さい。バルキノの玉座を束の間味わうのもいいでしょう」
「ジェシー、あまり頭に乗らないことだな」
カンタールが苦々しげに吐き捨てた。
「ワシが系譜上フランコの兄筋であるのを忘れるな」
「…………」
「それと、せいぜい身に『気をつける』事だな」
「……それはどういう意味で?」
カンタールは意地悪げに笑った。
「いや、深い意味はないさ」

扉が開かれ、ジェシーが出て来る。今まで見せたことのない陰鬱な表情だった。
「お待たせ、リリー」
「はい、ジェシーさま」
ウィルがコートをジェシーの肩にかける。季節はもう13月、エスぺリは冬季を迎えていた。
「大分お疲れのようですが」
「……気にするな。狐狸の化かし合いさ」
帰りの馬車、ウィルはジェシーと侍女数名と共に奇獣車に揺られる。
チャンスかもしれないと胸を逸らせるが、車の周りにはジェシーの親衛隊である「錦衣衛」が太刀を提げて随行している。
「大義名分」
「は?」
「……必要なのは大義名分さ」
カンタールが自分の父母を殺した証拠さえ押さえれば、他の六卿もカンタールを非難せざるを得ない。
皆、しぶしぶながらもジェシーに兵を仮(か)し、カンタールを討滅できるだろう。
そうすれば、ぬけぬけと公位を迫るカンタールを堂々葬り去れる。
「若しくは、奴が暗殺者でも送り込んでいるという証拠だな」
「…………」
「俺は、暗殺者というものが嫌いだ。吐き気がする!!」
ウィルはなぜか胸を突かれたようなせつなさを感じて、ジェシーから目を逸らした。
139名無し物書き@推敲中?:2009/12/17(木) 03:08:50
≫1
話から作ったら出来ない?
1401:2009/12/19(土) 01:45:40
もうちょっと感想、突っ込みが欲しいんだが。
そんなにつまらんか?
141名無し物書き@推敲中?:2009/12/22(火) 08:05:53
つまらん以前に読む気にならん。
逆に聞くけどどこが面白いの? 見どころは?
142名無し物書き@推敲中?:2009/12/22(火) 09:24:21
なんだこれ。何人称視点で書いてるのかさっぱりわからんほどめちゃくちゃじゃねぇか。
これで読んでくれだなんて良く言えるな。
143名無し物書き@推敲中?:2010/01/01(金) 12:35:21
晒し上げだw
144名無し物書き@推敲中?:2010/01/01(金) 17:24:16
それなんてフリゲ
145名無し物書き@推敲中?
キャラの名前を決定するだけでも時間くうよね。