模写するの際にお勧めな作家・作品

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1名無し物書き@推敲中?
絵は模写から始まりますが(正確に言うと石膏や静物デッサン)、
文章は模写から始まる、というのはあまり一般的でないような気がします。
せいぜい国語の時間にノートに書き写すぐらい。

しかし優れた作家の文章の模写をする、
というのは小説を創作する上で有効なトレーニングになるのではないでしょうか?
もちろんオリジナル性とかは別にして、技術的な面においてです。

そこでお勧めの作家、作品を挙げていただきたいと思います。
自分はとりあえず三島あたりから入ろうかな。
2名無し物書き@推敲中?:2009/01/20(火) 12:44:52
今から模写しようと思っているものですが、

「中陰の花」
玄侑宗久 著

芥川賞満票受賞はハンパじゃないと思うし、
なんといっても書き出しの部分が好き
3名無し物書き@推敲中?:2009/01/20(火) 15:25:16
デッサンは模写と言うより翻訳に近い。
デッサン:三次元→二次元
翻訳:外国語→母国語

模写:二次元→二次元
文章の模写:母国語→母国語
4名無し物書き@推敲中?:2009/01/21(水) 05:27:02
>>1
京極夏彦がお薦めである。
疲れたら枕に、苛つくあいつへの凶器に、お好きにどうぞ。
5名無し物書き@推敲中?:2009/01/21(水) 18:18:51
>>1
「前面の白い円柱も、柱頭飾から突然金色燦然とした聖蛇の番踞する
装飾に包まれ、幾重にも累々と懸る朱い支那瓦の反屋根は、
鎌首をもたげた金色の蛇の列に縁取られ、越屋根のおのおのの先端には、
あたかも天へ蹴上げる女靴の鋭い踵のように、金いろの神経質な蛇の姿尾が、
競って青空へ跳ね上がっていた。」

↑別スレで誰か知らんけど、三島から引用してた文のコピー。

こんなもん模写しても意味あんのかな?
青臭い文学青年が肩をぱんぱんに張ってひねり出した代物
としか思えないよ。漢字が持つ視覚的な美しさは確かにあるような
気がしないでもないけどさ、ちょっとカビが生えてきそうな文体
とちゃう? 三島の作品を模写しようと思ってる人って、
あのしゃっちょこ張った文体をまねたいわけ?
それとも何か別の目的でもあるかな、例えばその作品を仕上げたときの
筆者の息遣いや心境に触れてみたいとかいったような……
いずれにせよ、三島を模写しようとは思わんな、俺は。
三島の作品で好きなものはあるけどね。
6名無し物書き@推敲中?:2009/01/28(水) 07:20:21
俺はこないだまで、島田雅彦を書き写してたよ。
7名無し物書き@推敲中?:2009/01/28(水) 23:37:25
古井
8名無し物書き@推敲中?:2009/01/29(木) 12:22:50
>>5
一部の神経質な描写を取り上げてそれはないでしょう。平易な文体の部分(当然洗練された)は今見ても全く違和感ないですし、三島を写すのは大変参考になると思いますよ。
その文も今使うとナンセンスに見える語句があるだけで、三島特有の言語感覚や美意識が如実に表れている良い文だと感じます。学ぶべきところは多い。
9名無し物書き@推敲中?:2009/01/29(木) 12:31:56
俺も三島模写してみようかな。

過去の人も含め、文章がいちばん平易でうまい人って誰なんだろう?
10名無し物書き@推敲中?:2009/01/29(木) 12:37:30
俺は誰に何言われても賢二を書写する!
それも全部な!欲かいて色んな作家を写しても内部分裂して終わってしまう。
11名無し物書き@推敲中?:2009/01/29(木) 12:41:32
宮沢賢治?
12名無し物書き@推敲中?:2009/01/29(木) 12:44:18
お、変換ミスってた…。
ごめんごめん。
13名無し物書き@推敲中?:2009/01/29(木) 12:56:15
おー、羽賀賢二かと思ってしまったじゃないか。
14名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 06:46:39
>>9
井上ひさしとかどう?
一番とまでは言わんが、文章うまいと思う。
15名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 07:08:50
>>9
志賀直哉はどう?
推敲すればするほど原稿が短くなったというし、
簡潔な文体でいて実に情景・心理描写がうまいと思う。
16名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 07:12:44
とりあえず、今まで名前が挙がった文章がうまい作家のまとめ

三島由紀夫
玄侑宗久
京極夏彦
島田雅彦
古井(由吉?)
宮沢賢治
羽賀賢二
井上ひさし
志賀直哉
17名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 08:51:03
志賀直哉は地雷。
あの殺ぎ落としの文章のセンスは模写で身につけられるものじゃない。
漱石や芥川をして、「彼のような文章は書きたくても書けない」と言わしめただけのことはある。
18名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 09:13:39
模写ってどういう風にするの?
気に入った文章だけをノートとかに書き抜くの?
それとも一つの作品を最初から最後まで?
19名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 09:19:20
>>18
丸ごとじゃないと意味が無い。
全ての癖を身につけるつもりで。
20名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 09:19:31
好きにしろ
21名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 09:19:59
>>17
じゃあ、志賀直哉はやら無いほうがいいってこと?
22名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 09:21:02
>>18
つ原稿用紙
に、最初から最後まで
23名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 09:23:39
原稿用紙である必要って何?
俺大学ノートなんだけど…。
24名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 09:28:13
大学ノートじゃ駄目だろ。
マス目をどう使うかといった細かいところを真似するところに、意味があるんだから。

で、今の時代だったら全部パソコン上でやるべきだと思う。
本番原稿をワープロで書く人はワープロで、エディターでやる人はエディターで。
25名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 10:20:06
マス目をどう使うかって、具体的にはどういう事?
改行は忠実にして写してるんだが。
26名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 10:54:24
何を獲得したいかによって写し方は変わるでしょうが
愚かしいねえ
27名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 11:02:25
大学ノートじゃ駄目ってこと無いかもしれないけど、「」、<>、・・・・・・、−−みたいな記号類とか、句読点の関係とか、
せっかく模写するんだから、マス目を意識して書いた方がいいよ。
多分やって見ると分かる。

ある程度やると著者の癖が身につくので、長編全部をやるひつようはないだろうけど。
28名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 11:04:15
>>26
愚かしいと思うなら、自分のやりたいようにやればいいんじゃない?
29名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 11:14:37
>>26
いや、それはわかるけどさ、マス目を気にする事にどんな意味があるのかなと思って。
傲慢な口調で気分を悪くさせたならごめんよ。

>>27
なるほど、サンクス。
3029:2009/01/30(金) 11:17:10
あ、ごめん勘違いしてたっぽい。スルーしてちょ。
31名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 11:27:58
>>21
志賀は簡潔すぎて完成度が高すぎるから初心者が下手に真似すると、
ただの味気ない文章になるかもしれんから気をつけろってことだと思う。

でも、そういう危険性はどの作家の場合にもつきまとうと思うけどね。

例えば、三島なんかは志賀とは真逆に近いベクトルの美文を書くけど、
初心者が>>5の文みたいなのを模写して、
厨くさい装飾だらけで読みにくい文体になることだってあるだろう。
32名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 11:30:20
なんにしろ、最初はめんどくさいという気持ちが先にたちやすいので、逆にバカ正直に一字一句
書き写すなり、入力するなりした方がいいと思う。

慣れてきたら、効率的な方法を考えた方がいいかもしれんが。
33名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 12:36:47
>>21
彼のように書きたいと思って模写をしても、結局書けるようにはならない。
自分も昔、志賀の模写をしていたんだけど、いざ自分で志賀のように書こうとしてみても、
>>31の言うとおり、ただ物事を羅列しただけの、箇条書きの小説にしかならなかった。
漱石と芥川の言葉があったので、自分の努力が足りないとは思わずに、
あれは志賀にしか書けない文章なのだと諦めたのです。
34名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 12:40:24
>>33
逆に、模写してそれなりに文体をまねることができた人はいる?
35名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 12:41:25
小学生のとき模写をしたけど、
自習の成果として認めてはもらえなかったよ。
36ルシファー ◆wT1lR7Pglw :2009/01/30(金) 13:34:55
村上春樹の文章はかなり一般的だ。
三島由紀夫は正直一般向きではない。俺は好きだが。
金閣寺を読んだ感想としては、まず難しい、表現が多面的……
ちなみに志賀直哉が小説の神なんていわれるのが理解できない。
近代になって、もっと洗練された文章を書く人が増えてきた。
37名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 14:09:50
あの谷崎もべた褒めしてるんだがな。>志賀
文章読本読んでなんとなく凄さが分かった気がする。
38名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 22:26:41
川端康成…かな?
39名無し物書き@推敲中?:2009/01/31(土) 03:07:32
>>34
他の作家を模写したことがない。
志賀の小説が好きだったので研究してみて挫折した、それだけのことです。
40名無し物書き@推敲中?:2009/01/31(土) 03:11:51
それだと分からないなぁ。

作風を真似るためには、模写と平行して作品を読み込むことが必要だと思うけど、そういうのはやった?
41名無し物書き@推敲中?:2009/01/31(土) 07:35:20
いまあがってる文豪は写したことないけど
「文章のいみがわからない」と言われた俺が
ノルウェイの森と小川洋子の作品を写したら
「装飾的だし読みやすい」って言われるまでになった
421:2009/01/31(土) 09:20:38
みんないろいろ意見出してくれてますね

とりあえず、谷崎や三島の文章読本をテキストに、そこからの名文を模写してます
原稿用紙に万年筆と手書きで
一昔前はこうやってせっせと書いていたのだなあ、と感慨深いのと、
やはりただ読むより、文章のお手本にはなります

村上春樹や小川洋子などの「世界でも読まれている」現代作家は淡泊で読みやすい文章を書くよね
やっぱ英語集中化のせいだろうか
ジメジメとした小難しい説教じみた日本文学はなくなるのだろうなあ
43名無し物書き@推敲中?:2009/01/31(土) 09:34:34
色々な作家の模写をやるのは止めた方がいいと思います。

ある時期はこの人の作品だけ、他の人をやるときには、その人ばっかりという風にしないと、
なかなか文体を身に着けるまでにはいかないでしょう。
44名無し物書き@推敲中?:2009/02/01(日) 07:32:14
>>43
作家の文体やリズムを身に付けたいなら、あまり手を広げずに自分がこれだと
思う作家に的を絞って書き写した方がいいかもね。たくさん食い散らかして
結局一つも物になりませんでした、ってんじゃお粗末だし、仮にいろいろな
文体を自由に使いこなせたとしても、器用貧乏って言葉があるようになんか
安っぽい感じがするからね。

ただ名文を書き写す作業って、何も作家の文体をまねるだけじゃないんじゃね?
創作に行き詰まったときにやると、気分転換になったり、読むだけじゃ見過ご
していたその作家特有の切り口にハッと気づいたりして、自分の創作の手助け
になるケースもままあるからね。そういう目的で模写するなら、一人の作家に
限定しないでいろいろな作家の文章を写し取ってもいいかも。もちろん作品全
部を写す必要もないと思うよ。
45名無し物書き@推敲中?:2009/02/04(水) 00:48:53
>その作家特有の切り口にハッと気づいたりして
模写した後に自分の作品を書いて、自分の文中に出て来た使いまわしで理解できって事は何回かあった
46名無し物書き@推敲中?:2009/02/04(水) 17:56:38
>>45
あるある
47名無し物書き@推敲中?:2009/02/11(水) 07:26:38
向田邦子『父の詫び状』
どこにでもいそうな人のどこにでもありそうな話を題材に
自己主張を抑えた簡易で視覚的な文章を身に着けたいなら是非。

最近、これを丸写して新聞に投稿して佳作とった爺さんの話題が
ニュー速+に出てたな。
48名無し物書き@推敲中?:2009/02/11(水) 13:31:47
ここで模写を勧めているような奴みたいじゃね?

模写が癖になって、そのまま出したんだろ。

哀れだね、模写修行。
49名無し物書き@推敲中?:2009/02/11(水) 13:33:25
はっきりいって他人の文章を模写することに屈辱を感じない奴がry
50名無し物書き@推敲中?:2009/02/11(水) 15:33:08
おまえは何と戦っているんだ
51名無し物書き@推敲中?:2009/02/11(水) 22:25:12
己の惰性を正当化するための聖戦だ!
52名無し物書き@推敲中?:2009/02/13(金) 09:34:20
村上春樹
53名無し物書き@推敲中?:2009/02/13(金) 10:55:21
小川洋子
54名無し物書き@推敲中?:2009/03/16(月) 22:39:26
漫画を100ページ写したらその漫画家に良く似た画風になる
小説を100ページ写したらその作家に良く似た語尾、単語、文章になる
模写して三日以内に書いた文章は見た事も無い言葉遣いの文体になっていたよ
55名無し物書き@推敲中?:2009/04/03(金) 23:38:23
絵とかと同じで、あらゆる人の分を模写していればそれぞれの長所を取り込んだ文章になれる。
ってのを聞いたことがある
56名無し物書き@推敲中?:2009/05/10(日) 01:22:57
模写だと自分の作品を書く時間が奪われるからやらないな。
俺は代わりに真似たい作家の作品を読んだ直後に自分の作品を書く。
これでも結構文体とかが似るんだよな。
57サワヤマ ◆NNPDeovw.c :2009/05/21(木) 23:23:48
練習の練習をしてどうする。
58名無し物書き@推敲中?:2009/09/23(水) 10:31:02
最近じゃ福井晴敏なんか意外にいい文章を書いてると思うな。
文学的ではないが、ちゃんと小説してるし、一定の緊張感と臨場感を出している
59名無し物書き@推敲中?:2009/10/11(日) 10:06:26
今日は指輪物語を書き写してみた。最初からじゃなくて途中を適当に数ページ。
60名無し物書き@推敲中?:2009/10/16(金) 10:56:44
安部公房、筒井康隆、色川武大
61名無し物書き@推敲中?:2009/10/16(金) 12:28:25
庄野潤三
62名無し物書き@推敲中?:2009/10/16(金) 14:13:11
花村満月
63名無し物書き@推敲中?:2009/10/16(金) 18:44:55
ミミリーのうさぎ
64名無し物書き@推敲中?:2009/10/16(金) 18:58:17
何このクソスレ
65名無し物書き@推敲中?:2009/10/16(金) 19:27:35
さようなら、ギャングたち
66名無し物書き@推敲中?:2009/10/16(金) 22:38:45
二十世紀旗手
67名無し物書き@推敲中?
やっぱり模写するなら太宰治や芥川龍之介などの文豪にしたほうがいいんでしょうか?

自分の好きな現代作家ではいまいちですか?