リレー小説「石原慎太郎」

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1名無し物書き@推敲中?:2008/11/02(日) 11:44:04
「知事、ペニスで障子に穴を空けられますか?」
唐突な質問に慎太郎は言葉を飲み込んだが、質問者を見返すより早く場内から押し殺した笑いが起り、
それはまるで、今までの自分の足跡を汚すような響きを持っていた。
2名無し物書き@推敲中?:2008/11/02(日) 12:10:56
障子紙も破れねえような一物で、処女マクが破れるのか?と、まぜっかえしてやろうかと思い、若い質問者を睨みつけたが、ふいに、その手には乗るまいと、自らの裡に老いらくの声を聞いた。
そして、ありきたりな、現実とフィクションの違いについての講義を手短かに済ませようと、深いため息をついたが、そのとき、質問者が、東国原宮崎県知事であることに気付いた。
3名無し物書き@推敲中?:2008/11/02(日) 12:20:13
そのまんま東は、下半身生まれたまんまの姿で仁王立ちになり、勃起したペニスを障子に突き当てていた。
障子は破れなかった・・・・
慎太郎は定例記者会見の席上で起ったこの椿事を、どう収めようか老獪な思惑を巡らせ、どよめく場内を睥睨していた。
4名無し物書き@推敲中?
「恥を知れっ!」紅潮した額に汗を光らすそのまんま東を一喝すると、
記者達の視線が再び自分に集まるのを感じる。
続けざま、サルのようにはしゃぐそのまんま東に近づき、警備員たちを押し退けた。
切迫した状況が自分を駆り立ててはいたものの、決して流されてはいなかった。
慎太郎は、自らを演出しながら、次の行為を、いや成されるべき効果を狙っていた。