ちょっとこの小説を読んでくれないか

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1名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 14:35:26
友達がとてもいい文章を書いてきたのでちょっと読んでくれないか
自分は正直なところ何と言って言いかわからない、だから率直な感想を聞かせてくれ。


矜持と恐怖

※この話は某小説のパロディーものな上、鬼畜要素の強い
 微同人系です。鬼畜や同人の意味が分からない方や、
 苦手な方は他の素敵小説達をお楽しみください。
 それでもOK!な猛者は次の頁からどうぞ。


月が天高く昇り、辺り一面静まり返っている都の夜。
寒さが厳しくなり始めた時期ということもあり、牛車を引いて徘徊してる貴族も一人も居ない。
しかし、安倍邸では希代の陰陽師と言われる安倍晴明の孫である昌浩が外出しようと庭に出ていた。
「うー・・寒くなってきたなぁ・・・よっと。」
「おい。」
「やっぱりこういう時にもっくんがいてくれると便利だよなぁ。」
「こらっ、俺を襟巻きにするんじゃないっ!!寒いなら手ぬぐいとか領巾でも巻きつけとけと何度言えば分かるんだ、晴明の孫!!」
「孫言うな!!いいじゃないか、普通の布とかよりよっぽど暖かいし。この毛並みはただの飾りか、物の怪もっくん!!」
「もっくん言うな!!」
ぎゃおぎゃお。このような昌浩ともっくんと呼ばれる白い犬か猫のような体躯で、
勾玉に酷似した紅い突起が首周りを一巡して夕焼けの瞳を持つ生き物の口喧嘩は最早、日常茶飯事となっている。
だが、寒いのならこんな所で言い合っていなくても早く行けばいいのにと、1人と1匹の傍らに隠形している六合は思ったが、
彼の性格故にその思いが言葉になることはなかった。
 暫くすると、昌浩ともっくんは言うことがなくなってきたのか、それとも無駄に時間を割いてしまったからか口喧嘩は収まり、
不満そうな顔をしているもっくんを無理矢理首に巻きつけ昌浩は邸の築地塀をよじ登って外に降り立ち、夜警に行った。
後ろに隠形したままの六合がついて行く。
その様子を青く長い髪を後ろで一つに括り、鋭い眼光が印象的な十二神将青龍が隠形して邸の簀子で見ていた。

矜持と恐怖
2名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 14:41:41
《そんなに眉間に皺を寄せていると皺が張り付いてしまいますよ》
突如青龍の背後から丁寧で柔らかな声音が響いた。だが、青龍は驚いた風もなく、振り向きもせずに自分の背後に隠形している同志に問いかけた。
「太裳、何の用だ。」
青龍が問いかけると太裳はその場に顕現した。
「いえ、特に用があるというわけではありませんよ。・・・・・最近、よく昌浩様と騰蛇を見ているようですね。やっと昌浩様を認める気にでもなりましたか?それとも、騰蛇を許す気になったのですか?」
「馬鹿なことを言うな。あいつを晴明の後継として認める気などない。俺はあんな脆弱で愚か者には付かない。ましてや、騰蛇を許す気などさらさらありはしない!理を犯した、己の主を手にかけようとした騰蛇を俺は絶対に許すことなどないっ!!」
「では・・・・・六合のことですか?」
「!」
3名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 14:48:33
太裳の言葉に青龍は瞠目する。
「六合がこの頃昌浩様と騰蛇についていくのが気に入らないのでしょう?密かに六合に想いを寄せている貴方は。」
「!!貴様、何故それをっ!!」
青龍は驚きと怒りの混じった感情を抑えきれず、ガッと太裳の胸倉に掴みかかるが、太裳は涼しい顔で言葉を続ける。
「貴方の顔を見ていればそんなこと簡単に分かりますよ。気付いていないようですが、貴方はよく顔に出ていますよ。」
「なっ・・」
一瞬、青龍の力が緩んだ。その隙に太裳は青龍の手から逃れた。
4名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 14:53:50
「まぁ、しかし。そんな貴方だからこそからかい甲斐があるんですけどね。」
「貴様・・・」
羞恥と怒りに満ちた目でギロリと青龍は太裳を睨みつけるが、太裳は臆した様子もなく薄く笑みを浮かべていた。
「いい加減素直になったらどうです?でないと・・  




                 

                 晴明様に言いつけますよ・・・・宵藍。」
5名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 14:55:24

「狽ネっ・・・・・!!」
黒い笑みを浮かべながら太裳は楽しそうな声音で青龍に衝撃的発言を言い放った。
太裳はこの他にも青龍の様々な弱みを握っている。今まで事あるごとに太裳はその弱みにつけ込んで青龍を翻弄していき、青龍は一度も太裳に勝てた試しがない。
だから、青龍は本能的に悟っていた。
   
       ―――従わざるをえない、と
6名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 14:57:21
「・・・・・っ、何をすればいい・・・・?」
青龍の返答に太裳は満足そうに笑って頷いた。
「そうですね・・・・床を舐める・・とか。」
「なっ!?ふざけるな!!」
「私はふざけてなどいませんよ。至って、真面目ですよ。」
無理難題を要求された上、太裳の態度が更に青龍の怒りに拍車をかける。
「何が真面目だ!!誰がそんなことをするかっ!!」
「では、いいのですか?晴明様に・・・・」
「ぐっ・・・・」
太裳の言葉でピタリと青龍は押し黙り、自身の中で酷く葛藤する。



矜持を守り、後に晴明におちょくられるか

  
矜持を捨て、一時だけ太裳の言いなりになって晴明に伝わることを防ぐか
7名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 15:03:02
どちらに転んでも、青龍にとっては地獄でしかない。しかし、青龍としては弱みを種にして長期にわたって晴明におちょくられることはどうしても避けたい。 
しかし、これ以上矜持を捨てるのも耐えられない。 だが―――

「・・・・・・晴明には言うな!!」











「いやです。」
8名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 15:05:32
「なっ!貴様っ、初めと言ったことが違うだろうが!!!」
「そうですか?」
「っ!!」
「私は晴明様に言いつけると言っただけで、私の言うことを聞いたら晴明様には言わないとは一言も言ってませんよ?」
「この・・・っ」
怒りが頂点に達した青龍は大鎌を召喚しようと構える。
「フフフ。恐い恐い、暴力ですか。短気ですぐに暴力で物を言わせようとするのは貴方の悪い癖ですよ、宵藍。」
「その名を呼ぶなっ・・・・・・・・っ!?」
突然、青龍は身体の自由が利かなくなった。何かに拘束されたのだ。
そう、太裳の結界に。
9名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 15:06:04

「くっ・・・離せ太裳!!」
「状況が分かってないようですね・・・」
そう言いながら太裳は動けないと青龍に近付き、青龍の顎に手を添えて目の前に青龍の顔をグッと引き寄せ、普段よりも低めの声で囁いた。






「貴方に選択権なんてありませんよ、宵藍――」
10名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 15:12:38
次の瞬間、太裳は青龍の首に手刀を喰らわせた。
「がっ!!」
予想していなかった攻撃を受け、動けない青龍はそのまま床に倒れ伏した。
動けないながらも何とか起き上がろうとして重い体を上げようとした青龍だが、太裳が踏みつけてきたことにかなわなかった。
「うっ・・」
太裳は青龍を見下ろしながら、その苦痛と屈辱を浮かべた青龍の表情に笑みを浮かべていた。
「まだ起きていいなどとは言っていませんよ青龍。さぁ、その這いつくばった状態で床を舐めてください。でないと・・・・」
太裳の笑みがいっそう深くなる。
「っ」
青龍の顔が引き攣る。
やったところで晴明に伝えない気などないくせに。そんな簡単に矜持を捨てられるか。
そうは思っても、彼は目の前の恐怖に怖気づいていた。
11名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 15:15:28
小説を書いた本人が挿絵もあると言って画像を送られたので載せてみる。

http://www.uploda.org/uporg1732607.jpg_v3fvAEd53gTyFw9tMhSn/uporg1732607.jpg

ちなみにこの小説と挿絵は文化祭で売ったものらしい。
12名無し物書き@推敲中?:2008/10/18(土) 15:18:25

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かった・・・」

月光が暗闇を照らす静かな月夜に 
彼は  







                                  矜持を捨てた。



これで終わりだそうだ。
もし暇なら感想を教えてくれるとありがたい。
13名無し物書き@推敲中?:2008/10/20(月) 19:03:37
糞すれたてんなよ、厨房>>1
誰がそんもん読むか、しんどけ
14名無し物書き@推敲中?:2008/10/20(月) 23:22:29
その場にケンゲンした


wwwww
15名無し物書き@推敲中?:2008/10/20(月) 23:25:40
らのべはここでやらなくても そういう掲示板があるだろうに
16名無し物書き@推敲中?:2008/10/22(水) 15:33:46
自分のとは言いにくいから友達のものと騙ってるんですね、わかります。
まああれだ、ネットにゃいくらでも転がってるレベル。上中下で言ったら下。
17宮前平:2008/10/22(水) 16:24:41
ドキュん

18名無し物書き@推敲中?:2008/11/03(月) 21:28:19
似たようなスレがたったもんだな
19名無し物書き@推敲中?
すばらしい