>>437 >てか、デビュー作面白い作家っている?
作家を目指す人のための読書法なんで、面白いかどうかは二の次。
高橋克彦によると、
・好きな作家を見つけたらそれを徹底的に、それも順序だてて読むのが一番。
自分の中に核になるものを作るには一番これがいい。
・第1作から読むのは、同じテーマを繰り返し書いている場合があるから。
(代表作は集大成なんで、テーマを見るには一番いいが、物を書くことを勉強するためには、
最初に芽生えた小さなものがどういう風に拡大していっているのかを見極めることが大事。)
・若いときは焦って目移りしがちで、どんどん浅く広がっていくが、そういう人の書く小説は読者に何も訴えない。
とのこと。
詳細は、講談社文庫から出ている『小説家』を読んでください。
440 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/30(火) 08:52:50
作家志望に作品を薦めても、文句か酷評しかしやがらねぇからなぁ。
>>439 ほうほう、なるほど。
そういう意見は初耳です。俺とは全く逆の読書方法だわ……
読書にはまったのも、執筆始めたのも今年からだから、とにかくいろんな人の
作品を読んで、自分の波長に合った作家を探そうと思っていたのです。
でも、その読書方法も胸にとどめておきます。ありがとう。
『小説家』読んでみます。
442 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/30(火) 16:07:11
まあ、まだピンと来る人にたどり着いていないんなら、とりあえず読み漁ってみるのもいいとは思うけど。
高橋克彦は、物書きになりたいと言ってきた人には、いつも全集をすべて読んだ作家が3人いるか、
聞いてみるそうです。
それが最低ラインだとか。
自分もまだそこまで覚悟を決めた人間じゃないんで、全集で全作品を読み尽くすことにこだわる事は
ないんじゃないかと思うんだけど、古い著作から順に読んでみるというのはなんとなくやってました。
うまくなってしまって完成度が高いと、隙が無さ過ぎて、参考にしづらいけど、駆け出しの頃の
荒削りの作品を読むと、いろんなことが見えてきたり。
高橋克彦も書いているけど、年取ってデビューして、最初からスタイルが完成している人の作品よりも、
段々成長していった人のものの方が参考になると思います。
好みに合うかどうか分からないけど、島田雅彦のデビュー作は、才気が見えながらも、学生らしさも
残していているんで手ごろかも。
あと彼が初期に書いたエッセイ集『偽作家のリアルライフ』は、どうやってスタイルを確立していったのか、
努力の過程をいろいろばらしてくれているので、お薦めです。