373 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/18(火) 20:23:12
こういうのを読むべき
メルビル「白鯨」
ディケンズ「デビッド・カッパーフィールド」
フローベール「ボバリー夫人」
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
トルストイ「戦争と平和」
スタンダール「パルムの僧院」
バルザック「谷間のゆり」
373の挙げた作品7つのうち半分の4つは読んだけどね。
教養として読むのは一向に構わないが、「白鯨」や「戦争と平和」が
執筆において役に立つとは全く思えん。
375 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/18(火) 23:34:16
全然読んでないんだなチミたち
376 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/19(水) 00:17:54
と、自分を棚にあげて煽ってみるテスト
377 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/19(水) 00:50:50
>>374 煽るわけじゃないがそこに挙げられてるのは物書くんなら常識だろ
ピッチャーだからバッティングのことは勉強しませんって言ってるレベル
378 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/19(水) 00:55:30
ナジャとか超男性は、ありきたりじゃない文学やりたいなら必須の読み物
>>373 俺はメルヴィルの「白鯨」以外は読んだ。
「白鯨」は大学時代に読みかけたけど、あまりに読むのが辛かったんで挫折した。
そういう俺があえて言うが、ドストエフスキーは今、持ち上げられすぎだと思う。
「カラマーゾフの兄弟」は現代の基準から考えてみると
小説としての構成がぼろぼろだし、
「罪と罰」の主人公の思い込みの激しさにはあきれてしまう。
どちらもそれほどいい小説だとは思えない。
しょせんは明治時代(カラマーゾフは明治5年くらい)に書かれた小説だと思う。
村上春樹がいくら持ち上げようが、彼の意見は彼の意見。俺とは違う。
ドストエフスキーは小説の役にはたたないが、トーマス・マンはちょっと面白い。
マンを読んだ方が、現代の書き手にはよほど役にたつと思う。
ゾラとバルザックはストーリーが巧みで面白い。読む価値は十分にある。
「戦争と平和」もまあまあだな。トルストイは「クロイツェル・ソナタ」が傑作だ。
ディケンズは面白いが、通俗的すぎるのがタマに傷だな。
どれを読むにしろ、まず「150年前に書かれた作品だ」ということを頭において読んだほうがいい。
現代文学の読者は、それらとはまるっきり違う作品を要求する場合が多いので、
あくまでも参考程度にとどめておいたほうがいい。
日本や海外の戦後以降の作品にだって、すごい書き手は星の数ほどいるんだからな。
>>371 ある程度、量を読まないと、高い質のものには出会えない。
質の高い作品は山ほどある。作家は、他人が知らない、自分だけの名作をたくさん知っているものだ。
たくさん読む間には、当然、大量の駄作に出会う。
名作をたくさん読んでいる人は、駄作もいっぱい知っている。
駄作を読んでもむだだ、といっている奴の大半は、名作も読み逃している。
大作家の何人もが言っているように、
「量は質を産む」のだ。
やぁ、久しぶり。
このスレまだあったのかw
驚きだ。
最初の俺のレスをみると、まるで別人のように映る。
今は両方大事だと思っているが、その前に小説から離れてしまった。
一応読書は続けてるんだが、バイトしだしてから書くほうが遠ざかっている。
作家志望やなんやら、偉そうな事書いてたけど、現実的ではないと痛感した。
今は底辺でもいいから、安定した仕事をみつけて、その合間に趣味で書いていけたらと考えてるよ。
381 :
362:2009/08/19(水) 16:12:51
>>366 >なんつーか、俺の読みたいものに近いのはあるんだけど、
>完全に「これだ、これが読みたかったんだ!」と思えるほどのものがない。
俺はそういう本に出会うと、ちくしょう、いいなあ、と歯噛みして、それから、
さらにその先に行きたくなるんだよな。「スローターハウス5」に出てくる、
「人生で知っておくべきことは全てカラマーゾフの兄弟に書いてある。
でももう、それだけじゃ足りないんだ」まさに、この心境。
全て書いてあるって思うのに(俺なら「カラ兄」ではなく、カフカ辺りを挙げたいが)、
なのに足りないんだよねえ。この欠落をどうにかして埋めたいんだ。
>>367 でも、好みが偏るのは仕方がないよな。
クレストブックスやら白水Uブックスやらにお世話になってきた俺は、
図書館に行くたび、海外物の書架の幅の狭さに、
ガキの頃からずっと変わらず、いつでも哀しくなってしまう。
>>379 人間いちどはドストエフスキー熱に罹っておけ、みたいな風潮がどこかあるよね。
日本だけではなくて、世界的にもそうなんだろうか。
かくいう俺も中坊のときにばっちり罹ったが(「悪霊」はたまらん、陰鬱すぎて)。
でも、ほんとうにあの熱病みたいな感覚、人物の大仰な身振りやら長尺のセリフやら、
神学哲学社会学論議に煙を巻かれて、くらくら目眩するあの感覚は、
やっぱりドストエフスキー翁からしか得られないとも思うので、
そういう意味では貴重な気がする。称讃されすぎというのには深く同意を示したいが。
>>380 書きたいものを書くには、どうしても金銭面での安定が必要になるもんな。
埴谷雄高が「死靈」を書けたのは、出版社の顔色なんか窺わなくて良かったからだ、
といいたい(自分で雑誌を創ったのだったかも知れない)。
俺、タブッキっていうイタリアの作家が好きなんだけど、その人、自分のことを
「作家」ではなくて、「学校の先生」と呼ばれる方が嬉しいといっている。
本を書くことを仕事にしたくないという意味なんだと思う。
これは、ひどく難しい問題だけれども。
382 :
362:2009/08/19(水) 16:15:47
今ふと思ったのだが、
たとえば画家の場合は「どれだけ絵を見て来たか」が、ほとんど話題にならないよな。
ミュージシャンもそう。その人がどれだけ音楽を聴いて来たかどうかを、
問題にされることは、それほど多くないのではないか。
何故、本のときは「読むのと書くのとどちらが大事か」と問うのだろう。
俺もずっとこの問いは心のなかにあったし、もちろん今でもある(だから
このスレに来るわけだ)。古今東西いわれてきたように、
「読むことと書くことは実は同じこと」だからなのかね。うーん、分からん。
↑この説は、どうもあまりしっくりこないんだよな。
383 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/19(水) 16:17:14
絵の理論も音楽の理論も一般化して教科書に書けるからだ
384 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/19(水) 16:53:02
日本人にはトーマス・マンが一番あっているだろう。
「ブッデンブローグ家の人々」「魔の山」
「ワイマールのロッテ」「ファウスト博士」
過疎ってたこのスレがまた盛り上がる日が来ようとは……。
数日前にレスしたときは想像もできなかったぜ。
それはそれとして、
>>382について思ったこと。
絵や音楽はそもそも種類によって描く道具が違う。
描くための考え方は流用できたとしても、
油彩画と水彩画を同じ道具で描けるはずがないし、
クラシックとJ-Popを同じように作るなんて普通はできない。
だけど、小説においてはどんな種類でも、書くための道具は同じ。
紙とペン、パソコンと違っても、別にどっちかじゃなきゃできないわけじゃない。
それさえあれば純文学だってエンタメだって携帯小説だって何でも書けてしまう。
本について問われるのは、その違いが関係してるんじゃないだろうか。
なんて書いてみたが、はっきりと核心できるものは全くないんだけどね。
>>377 デビューした人間がそれを言うなら納得なんだけどね。
そこに挙げられてるのがバッティング(基礎)とは正直思わない。
もちろん、質量兼ね備えた読書が大事という論旨自体は同意。
ちなみに、情けない言い訳すると、そこに挙げられてる作品は半分だけど、
作家は全員一作以上は読んでる。
バルザックは「ゴリオ爺さん」ディケンズは3作ばかり
トルストイは「アンナカレーニナ」を読んだ。
ただ、これらの作品が自分の執筆において役に立ったと感じたことは一度もない。
実用目的(ヒントを得る)としては得るものが少ないか、あるいは活用難易度が高いよ。
まぁ、年輩の方と話す時に話題づくりになったから、そちらの意味では重宝したが。
それよりは日本の文学の方がまだ活用しやすい(「浮雲」とか「猫」は参考になった)。
後は「ガリバー旅行記」は諷刺小説の参考になったな。
何が参考になるかなんて個人差があるわけで、俺がリストを作るなら373のは入れないな。
全部名作ではあるんだろうけれども。
387 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/19(水) 20:24:25
ピッチャーはピッチングが第一だけど、バッティングについて知らないと打たれたりするってことじゃない?
だから自分以外の、自分に直接関係無いことでもどこかで生きてくるよってことでしょ
論旨自体には同意
それが
>>373のリストになるかどうかはわからないけど
「特性のない男」とか「失われた時を求めて」まで求められるとちと辛いや
389 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/19(水) 22:36:34
>>388 これはサマセット・モームから選んだ。
20世紀も含めるのならば、プルースト
ジョイス、ムジール、ブロッホも入れる。
390 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/19(水) 23:41:51
書くのも読むのも、脳の別な場所で実行するのである程度のレベルになれば読まないでもかけると思う。
基本的な言語の獲得は小さい時に終わってしまうし。
すなわち、古典を読まなくともある程度まではかける。と俺は思っている。
それに、読むだけでは決して基本的には上達しない。
でも、絶対音感のように聞いたものそのままかけるという天才は認めたくないがいると思う。
映像の感覚が文字化しているようなやつ。若いうちから文才あって、読めば読むほどうまくなるやつ。
ネタかぶりしないためには読むしかないと思うが、ザットでいいと思っている。
何となくなんだけど、浅くひろくより偏って深く読んだ方が作家性って高まるんじゃないかな。
ハードボイルドに出会って純文学よむのをやめるみたいなね。
ノンフィクションしか読まない作家も確かいたきがする。
作家で執筆期間中は読めなくなるのは脳内の言語野の疲労のせいじゃないかなとも思うよ。
あと、個人的に書きたい欲求と読みたい欲求はまったく別物だと思うよ。
シューベルトみたいに蜂の飛ぶ音聞いて一曲書くとか、駅でげろはいているゴスロリのねーちゃんみて
一作つくるとか、そんな感覚のほうが大事だと思うけどな。
ぱくりぱくりってうるさい書評かもいるし。
なんとなく、ここの人たちの話を聞いてると、
「書くために読む」のじゃなくて
読むのが自己目的化してる気がするんだよな。
もちろん
>>389みたいに読書から何かを学んだなら、
書く・書かないはともかくとしても、とても有意義だと思う。
ただねぇ。
レベルの低いことを書くが、俺自身、某学園ラノベからは
「学園モノを書くなら、学園ルール(世界観)を明確にして、キャラをそのレールに乗せる」
やり方を学んだ。学園モノでも、ファンタジーと同じやり方が通用するんだなと。
しかし、「アンナカレーニナ」からは、100年前のロシアにも境界例の方がいたんですね。
人間はなかなか変わりませんな、ってことくらいしか学んでない。
「魔の山」からは、一人ひとりの台詞が極めて長いと、読んでて退屈するね、
同じ内容でも、掛け合い調にすれば幾分違うのにってことくらいしか学んでない。
カミュの「異邦人」は好きだし、別に欧州古典を否定するつもりは全くないんだけどさ。
欧州古典で思うのは、日本人の感覚では関係のなさそうなところで、
キリスト教関係の話を持ってきたがるなってこと。
旧約聖書読んでおけば、ニヤニヤできるのかもしれないと思い、
無神論者のくせして、聖書読もうかと思い始めたよ。
>>391 自己満のつまらない長文を書き込むなよ、アホ
393 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/20(木) 05:11:36
>>387 いや、むしろ読書は筋トレとかランニングに近いな。
毎日続けていると、文章の足腰やストーリーの骨格がしっかりしてくるという。
パクるとかじゃなくて、毎日何かしら読んでないと書けない。
そういう人は多いと思う。
ムージルは知らなかったな。
>>373が挙げたのはモームの「世界の十大小説」からだと思うけど、あれはモームの時代(戦前)の世界文学だからな。
ちなみに、ウィリアム・サマーセット・モームという人は短編の名手で、「アシェンデン」にしても「雨」にしてもどれも面白い。
ただし、現代の小説に比べると序盤がスロースターターすぎる、という面がある。
もちろん「人間の絆」も「お菓子と麦酒」などの長編も面白い。
モームは現代的で、ミステリにも通じる残酷なところが面白いので、読んでみて損はない。
395 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/20(木) 11:44:54
大した作家なのに読書しないやつって思いつかないしな
さすがに読書しない奴はいないだろう
読書レベルがどの程度かは人それぞれだろうが
397 :
名無し物書き@推敲中?:2009/08/22(土) 11:32:30
でも読むことこそ基本としてかないとね
読書や日記は、基礎トレーニングや筋トレ、ランニングと同じ。
そればっかりやっててもだめだけど、
ちゃんと毎日きっちりやっとかないと、
技術が伸びなかったり、スタミナが続かなかったりする。
古典は、表現なんかは古くなってるけど、
構成や基礎的な文章力などで参考になるところもある。
まあでも、作家志望者にはまず戦後の現代文学やエンタメを幅広く読め、とすすめたいね。
村上春樹だってハードボイルドやSFは幅広く読んでて好きなわけだし。
ん?
なんかの基礎トレやった事あって言ってる?
もしそうなら自明だろうけど、
足腰鍛えたあとこそが地獄なんだよね
生半可な事言ってるんじゃないよ
なんだ日記って。子供のブログか何か?
また脳みその弱いワナビが来ちゃった。
402 :
名無し物書き@推敲中?:2010/03/29(月) 07:33:47
>>382 ミュージシャンはどれだけ聴いてきたか問われるよ。
って言うか、大量の音楽を聴いていて当たり前みたいな。
403 :
名無し物書き@推敲中?:2010/03/30(火) 08:07:15
あ
山田悠介だけ読んでればいい。
文壇からスルーされてて賞なんてなくてもええ。
あれで、億万長者。
山田の文体リズムを盗め!
405 :
名無し物書き@推敲中?:2010/03/31(水) 04:42:23
山田悠介のオススメってなに?
シナリオライター志望は読むのと見るのどちらを優先させるべきなんだ
407 :
名無し物書き@推敲中?:2010/04/02(金) 06:05:00
山田悠介のオススメってなに?
408 :
名無し物書き@推敲中?:2010/04/28(水) 14:47:08
>>406 シナリオはシナリオそのままで読める場面って少ないしな。
エロゲとかADVとかのゲームくらいか? ほぼ直接読めるのは。
見るだけでも、展開や構成は参考にできるだろうけど、
それだと演出とか演技とか余計な要素も入ってくるだろうし。
読むか見るかなら読む方が重要なんじゃないかな?
409 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/19(水) 02:10:57
読むほう
まず書き上げろ
次にそれを読め
411 :
名無し物書き@推敲中?:2010/06/29(火) 06:05:17
読み書き算盤
412 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 22:14:38
か
413 :
名無し物書き@推敲中?:2010/07/17(土) 17:29:40
読むほうに決まってるだろjk
414 :
名無し物書き@推敲中?:2010/07/22(木) 22:20:28
書かなきゃ作品はできない。作家になれない。文学賞に応募もできない。
書く方に決まってるがね
読むx書く=能力だろ……
416 :
名無し物書き@推敲中?:2010/07/23(金) 16:51:07
書くために読むって視点が大半の書き込みだね。
それも重要だろうけど、それって一般読者の視点が、抜けちゃってるよね。
そんなんで一般読者まきこめるの?
いや、批判ではなく、どうなんかな? と。
417 :
名無し物書き@推敲中?:2010/08/27(金) 04:07:49
流れ豚切ってスマソ
俺的には、どちらも大切。
本気で作家になろうと思うなら、
年に50冊は最低読むべきだと思う。
あくまでも「最低」ね。
良くを言えば年に200冊くらい読んで欲しい。
これは俺の願望。
今年は今のところ、まだ90冊くらい。
もう少し読むべきかな。ただ、良い作品でないと
読む価値が半減する。いや、1割以下になる。
レビューなどを参考にして良い作品だけ読むのが良い。
418 :
名無し物書き@推敲中?:2010/08/27(金) 06:03:19
読むだけなら素人にもできる
読むだけならサルでもできる。
猿すげー!!
俺の友人の エリク・ラ・サル 君だよ。
意外に古典とか読んでない人居るんだな
俺なんてd読書が楽しすぎて読むの一辺倒になって困ってるくらいなのに