1 :
名無し:2008/05/30(金) 22:19:33
体験談をリアルにショートストーリーに改変しよう。
小学生になった頃、少し上の姉が「ケーキを買いに行こう」といい始めた。
俺はケーキが大好き。母親のお使いなんだ、ケーキが食べられるんだと思ってついて行く事にした。
途中で姉はなぜか花屋で赤い花を一つだけ買った。
そして次にケーキ屋さんに行った。
俺はチョコレートケーキ!と指でさしたが、姉は黙って首を振ると、「イチゴのショートケーキ
を一つ下さい」と店員さんに頼んだ。
俺は「なんでチョコにしないんだ!」とふてくされた。
しかもたった1個だけなんて、みんなで食べるのに足りないじゃないか?
と文句を言っていたが、姉は何も言わず俺に構わなかった。
店員さんは1個のケーキを小さな箱に入れて袋に入れて姉に渡した。
その時、姉が持っている赤い花に気付いたのだろう。
「ちょっと待って」と袋を取り戻すと、店員さんは今度は箱を綺麗な包装紙で
包み赤いリボンで縛ってくれた。
姉はその夜、食事の後にそのリボンで結んだ箱と赤い花を母親に渡した。
その時の赤い花がカーネーションであることを俺が知ったのは数年経ってからだ。
姉が小遣いを貯めて買った小さなショートケーキは、母と姉と俺とで三等分して食べた。
母は父とはずっと前に離婚して、俺自身父親の顔を知らないのだが、いつも疲れ果てた
顔つきの母親の笑顔は久しぶりだった。
一口で、一瞬で無くなった味だが、俺にとっては一生の思い出に残る味だった。
たった1個のケーキとカーネーションでも、小学生の姉には大金だったに違いない。
姉は中学生になる前に肺炎で病死してしまったが、今でもショートケーキを食べると、
あの頃の姉の思い出の味がする。
中間試験が終わって、部活してくたくたになって帰ってきたら、まだババアが帰ってない。
ジャーの中のご飯も作ってない。
いつまで経ってもババアが帰ってこないし、いい加減腹が減ったので
カップ麺作ろうとお湯を沸かしていたらババアが帰って来た。
「何やってんだ!ご飯も炊いてないぞ!?」
「ごめんなさい、今日休んだ人がいて仕事が忙しくて・・・」
「ざけんな!関係ねえよこっちは!」
父さんが死んでいないからといって、ババアがすぐにパートの仕事のせいにするのが気に入らなかった。
「すぐにご飯作るからね。これ買って来たから先に食べて・・・」
ババアがテーブルに置いた蓋の開いた白い箱を見るなり俺は
「飯の前にケーキか?ああ?」というなり
箱を壁に投げつけた。
半開きの箱から飛び出したショートケーキが一面に飛び散った。
ババアは蝋人形のように硬直して立ちすくんだ。
次の瞬間ババアの目から涙がこぼれてきたのを見てまた苛立ちが
つのった俺は今度は作りかけのカップ麺をババアに投げつけた。
「泣いてんじゃねえよ!!てめえ」
お湯と麺を服に引っ掛けたババアはしゃがんで顔を覆った。
むしゃくしゃした俺はマックにでも行こうと外に出ようとした。
その時、台所の出口に紙切れが落ちているのが見えた。
「・・・生日・・・めでとう・・」
ババアの手書きだった。
外に出てから俺はその日に18歳になったことに気付いた。
家を飛び出したものの、何だか一気に食欲が失せた。
意識したくは無かったが、俺は気付いていた。
母親が俺の誕生日のお祝いに買って来たケーキをぶん投げた
自分自身に対する嫌悪感に。
無性に自分に腹がたった。
自分で自分をぶん殴りたかった。
うずくまって顔を覆って泣いている母を思い出すと、
涙が溢れそうになってくる。
コンビニでパンを買って無理やり食った。
味がしなかった。
さっきのこともあり、家に足が向かない。公園をうろついてみると、
隣のマンションにはいくつも一家団欒の灯がついていた。
時々、どこかの家で子供が騒ぐ声が聞こえたりした。
それぞれの家は家族が揃っているのかと思うと羨ましかった。
街中を当てども無くぶらぶらして家に戻ったのは12時近かった。
そっと戸を開けると、かすかに味噌汁の匂いが漂っている。
台所に入ると、テーブルに俺の食器が用意されていて、いつでも食べられる
ようにおかずも並べられていた。
そしてテーブルの上に紙が一枚。
「今日は遅くなってごめんね。お腹空かせてたんでしょ。
明日は早いので先に寝るね」
くそっ!。何がごめんなさいだよ!何でお前が謝ってんだよ!
謝るんじゃねえよ!朝早くから働いてるんじゃねえよ!
くそババア!
俺は音を立てないようにそっとジャーからご飯をよそい、目を拭いながら
味噌汁をかけて飯を食った。
つまんね
コピペスレ行けよ
自己満足のスレなので静かに下がるのを待ちますか。
邪魔が来ないように。
日記レベルだな
作文練習コーナーだから
9 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/31(土) 11:13:13
通りすがりの知らないおじちゃんに
10 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/31(土) 11:13:37
「日記レベルだな」と言われた
11 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/31(土) 11:14:03
言われた僕ちんは困ってしまい
12 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/31(土) 11:14:38
「作文練習コーナーだから」とさっと答えてみた
昔のことになるが、ダッチワイフてのを持っていたことがある。
結構高くて20万くらいした代物だった。
だけど彼女いない歴生まれて以来のの俺にとっては命の次に大切な
彼女。
通販で下着から部屋着まで揃えて着せ替え人形みたいにして大切にしていた。
彼女が俺の部屋で同居して以来、毎晩一緒に寝ていたんだ。
目がぱっちりして優しい眼差し。
俺は一生側に置こうと思ったくらいだった。
で数ヶ月くらいしたときかな、彼女と一緒に寝ていて夜中にふと目が覚めた。
寝返りをうって隣の彼女の方にたまたま目が行った。
外の薄明かりの中に彼女も目を閉じて寝ているのが判った。
俺は何気なしにまた反対側に寝返りをうって、そのまま寝続けようとしたその時。
背筋に冷たいものが走った。
彼女の目は閉じる仕組みになっていない。
つまり常時ぱっちりした目が開いている構造なのだ。
今見た光景は確かに目が閉じていた・・・。
心臓がドキドキしてきた。
もう一度振り返る勇気がでない。
今にも後ろから動くはずの無い彼女の手が伸びてきそうな恐ろしさを感じた。。
一度恐怖を感じるともうパニックになりそうだった。
俺は意を決して、何も気付いていない振りをすることにした。
「おしっこおしっこ・・・」
寝ぼけている振りをしながら彼女から視線を逸らしてに起き上がると、
ゆっくりとトイレに入った。
おしっこなんか出ない。体が震えている。
もう恐くて和室の布団に戻るなんてできない。
トイレから出ると、そのまま布団のある部屋には行かずに
狭い洋間の部屋に逃げこんで中から鍵をかけた。
「これで安心。朝までここにいよう」
寝袋を出してドアの方をに頭を置いて寝ることにした。
「明日の朝一番でダッチワイフはゴミにして捨てよう」
何といっても人形が恐かった。
しばらくうとうとしていると、ミシと廊下の方でかすかな音がしたのに気付いた。
何気なくドアの方を見ると、ドアの下の隙間に白っぽいものが見えた。
外の光からかすかに判る。
横向きに立っている彼女の足だ・・・。
俺が穿かせているソックスだから間違いない。
いや、おかしい。
起きている間はソックスは穿かせているが、寝る前は俺が脱がしてるはず・・・
動くはずが無い人形がドアの外に立っている?
そう思うと俺は全身鳥肌が立った。
とにかく恐かった。寝袋を頭から被った。
しばらくして動悸が治まった俺は冷静に考えてみた。
「人形が歩くわけが無い。さっきの寝顔だって気のせいかもしれない。ちょっと
しか見てないじゃないか」
おそるおそる寝袋からそっと顔を出してドアの隙間を見た。
何も見えない。
立ち上がってドアの側に行く。
音もしない。電灯を点けた。灯りが点ると少し気が落ち着いた。
そっとドアを開けて廊下に顔を出してみた。何もない。
廊下の電灯をつけて漸く気が持ち直したので、和室を廊下側から
そっと覗いて見ると、ダッチワイフの彼女は当たり前だが仰向けになって
寝ていた。
「ほれごらん、やっぱり気のせいだったんだ」
彼女はしっかり目を開けていつもの表情で横たわっていた。
俺は次の朝まで家中の電気を点けて自分の部屋の寝袋で寝た。
朝になって日が差すと夕べの恐怖はどこともなく消え去った。
和室のダッチワイフは目をぱっちり開けて優しげな表情のままだ。
俺はいつものように抱き起こして台所の椅子に腰掛けさせた。
いつもはこの状態で俺が仕事で帰るまで置いておくのだ。
「どうしよう」
夜の恐さを考えると捨てた方がいいか、しかし高価だったしなあ。
といって簡単に売れる代物でもない。
ただの人形ならともかく、数え切れないほどセックスの代用に味わいつくされた
中古のダッチワイフなど買う奴がいるわけがない。
しかし、こいつを家に置いておくともう恐くてゆっくり寝れない。
夕べのドアの下に見えた足が目にしっかり焼きついているのだ。
その時、いいことをに思いついた。
夜になったら、玄関の外にある小さな倉庫にダッチワイフを入れておくのだ。
しかし、それは無理なことだと悟った。
近所に気付かれないようにしないといけないし、毎回袋に入れて繰り返すのか?
そして毎朝また引っ張り出すことを考えると面倒な案だった。
夜遅くマンションの自宅に帰った。
玄関を開けると台所の電灯が点いていて一瞬ヒヤッとしたが、
今日は朝点けっ放しだったことを思い出し安心した。
彼女は台所の椅子に朝と同じ状態で座っている。
もう九時過ぎている。
飯は食ってきたが風呂に入りたかった。
テレビをつけて服を着替えていると、「ピンポーン」チャイムが鳴った。
誰?こんな時間。宅配便か?
玄関に出ると中年のババアがいた。
「ハイ?」
「あ、マンションの自治会ですけど会費の集金です」
俺は財布を持ってきて玄関を開けた。
「年払い3600円です」
「はあ」
俺が財布からお金を取り出していると、ババアは言った。
「お宅さんはいつもいらっしゃらにですね」
「ええ、1人暮らしですから」
「でも今日は・・・」
「ああ、電気が点いていたからですか?今日は朝消し忘れただけですよ」
ババアの顔が曇った。
「いえ、そうじゃなくて・・・」
俺はババアの顔を見た。
「昼間外を通りがかった時、ベランダ側の窓のところに女性の顔が見えたので
いらっしゃるのかと伺ったんですが誰も出なくて・・・」
俺の体が震えた。
「あ、もしかしたら妹がちょっと来てたのかも。じゃあこれで」
ババアを追い出した後も体の震えが止まらなかった。
台所に座っている彼女を見たくなかった。
台所に座っている彼女は、間違っても外の道からベランダ越しに見えたりはしない。
俺の部屋は3階なのだ。
外の道からベランダ越しに顔が見えるとしたら、彼女がリビングか和室の窓際に
いない限り見えっこない・・・。
と、取りあえずお風呂に入るか。
ビールを呑みながらテレビを観て風呂に湯を入れた。
その間、彼女の方には目を向けなかった。
何だか今にも動きそうで恐い。
朝は何ともなかったが、夜中にこうやって一緒にいると言い様の無い
恐さを感じる。
風呂に入って湯船に浸かりながら今夜のことを考えた。
取りあえず今夜だけでも外の倉庫にしまっておくか・・・。
自治会のババアの勘違いならいいのだが、昨日の今日でこんな話を聞かされたんじゃ
リアル過ぎてとても一緒の部屋に置いておけない。
しかし、倉庫に入れるには彼女を二つ折りにしないと入らない。
本物の人間じゃ到底ありえない折りかたにしないといけない。
今まで本物らしく大事にしてきたのに何だかそれははばかられた。