952 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/10(土) 04:17:34
>>950 そうなんだ。
これは角川の編集の座談会なんだけど
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200310-02/zadankai03.html 視点の統一と、描写について触れられてる。
猿 最後に描写、文章表現です。小説を初めて書く人っていうのは視点のぶれがよく
出てきますね。例えば一人称であればその視点で物語の世界を見ているんで、彼が
見てるはずのないものは書いちゃいけない。 だから、三人称は便利なんですが、
それでも基本的に視点はひとつにしたほうがわかりやすい。三人称多視点にする場合、
それをだれが見て、だれが思うのかっていうのを間違えないようにしないといけない。
特に文章の途中で間違えないようにしてください。
犬 映画でいうと、カメラ位置をちゃんと決めましょうっていうことかな。
猿 説明してる小説は面白くない。
犬 描写、説明ではなくて描写をしたほうが読んでいて面白いことが多い。説明と描写の差異を言うと――
猿 例えばここにコーヒーがあります。青い缶のコーヒーで、重さ何gでっていうことを書くんでは
なくて……すごい細かいことを言ってるな(笑)。このコーヒーに対してどう感じたのか、どうしたいのか
という話を書いていかなきゃいけない、小説では。あるいは本体を描かずに、周囲を描く。
953 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/10(土) 04:18:17
あとな
小説の書き方を解説した本読むくらいなら文法書なりいわゆる名作文学読んだ方がよっぽど有益
>>952 >だから、三人称は便利なんですが、
>それでも基本的に視点はひとつにしたほうがわかりやすい。三人称多視点にする場合、
>それをだれが見て、だれが思うのかっていうのを間違えないようにしないといけない。
>特に文章の途中で間違えないようにしてください。
これ「絶対に視点を統一しなきゃ行けない」とは書いてなくね?
むしろ三人称多視点にするときのコツを教えてる
視点はな、読者が分かれば何でもいいんだよ。逆に統一してあろうがなかろうが
読み手が不自然に感じたらアウト。狂った視点を排除するために統一が語られることは
あるが、それは要するに文学的足切りなんだよ。糞みたいな小説講釈本はアホに売らんと
意味がないから、とりあえず体裁だけは繕える最低ラインを目指す。その先には何もないがな。
しかし自分で何某のものを書く、あるいは読むだけでもいいわ、そういう経験があっても
同じことが言えるとしたらどんだけ不勉強なんだとしか言えん。
読み手の頭ってのはそれなりに柔らかくて、機械的な描写論に従わない作品でも
結構読めるものなんだよ。だから戯曲的な小説とか映画的な小説とかが存在しうる。
「ゴドー」読んでわかるだろ? だがあれにくどい描写があるか? 「イリアス」読んで
わかるだろ? しかしあれに客観描写がどんだけある。視点だって一様でない。
試しに落語の本でも買ってきて読んでみろ。普通に小説として読める作品が大半の
はずだ。でもってお前は多分言うだろうね。これは全部「三人称神視点」だとか何とか。
だが一度モノホンを見ればそうは思えなくなるはずだ。あれは発語のたびに視点が変わる。
しかしそれを知っても依然として「読んでも、わかる」はずだ。そういう書き方が
なされているからだ。
まあそこまでせんでも「クレーヴの奥方」とかそのくらいは読んでおけや。
それでも「とにかく周辺の様子がわかるように描写しろ」とか言うようなら、ある意味尊敬するわ。
956 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/10(土) 04:31:25
>>954 視点の統一というのは、一人の視点で書くと言うことじゃないから
三人称の多数視点でもいいんだけど、その中で視点がぶれたらまずいよね、
という説明になってる。
以下引用
猿 ちょっと細かい文法の話になるんだけど、日本語っていうのは主語を省略するわけですよ。
だから、逆に術語で主語を推測する文章なのね。そこが書いてるうちに混乱しがちなんですよ。
実は有名な小説でもそういう例はいっぱいある。
犬 ちょっと具体的に例を挙げてもらえますか。
編 例えば、小説が猿の視点で書かれているとしてみようか。今猿が煙草を吸っている。
俺はその前に座っている。そこで、彼(猿)は煙草に火をつけた、から始まってずっと文章を
書いていくと、つい猿の視点のはずなのに、俺が煙いと思っていることを「煙い」って書いて
しまいがちなのね。それは例えば「編集長は顔をしかめた、煙いらしい」と書かなければ
いけない。すごく初歩的なんだけど、結構やってしまいがちなことだよね。
957 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/10(土) 04:34:46
>>956 そこまで視点の統一にこだわる理由が分からん
世の中には意図的に誰の視点だか分からなくした小説ってのもあるんだけどそういうのも否定するのか?
>>957 そういうことじゃなくて、視点の統一が必要というのは初歩的な常識という
ことになってるんです。
それができていない小説もあるんだけれども、新人賞を狙うなら、それくらいは
きちんとやって下さいね、というのが角川の編集の意見で、いわば選ぶ側の意見。
視点についての考え方が違うのは仕方ありませんが、
初歩的な常識について、間違ってるとか、古臭い視点論とか、否定しても始まらない。
960 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/10(土) 05:08:32
>>959 うん、だからそこが分からない
小説っていわば戯曲だの詩だのっていう形式を否定したなんでもアリの表現ジャンルな訳だろ?
その小説で作法とか常識にまた囚われてどうするの
一応補足しとくか
選ばれる人間になりたいんならどうして選ぶ側の人間に見せに行かないの?
アマチュアとして書き続けていくんなら
作品の良し悪しさえ自分で分かるような努力を続けてれば好きなようにして良いんじゃないの?
ああ、でもそうするとここに晒す意義もなくなるのか
まあ俺は晒さないから良いけど
>作品の良し悪しさえ自分で分かるような努力を続けてれば
ここはなしだな
アマチュアとして書き続けていくんなら好きなようにして良いんじゃないの?
正確にはこうだ
すまん
>>880 >陽の光が海の彼方にとけ朝が始まった。
朝日が海に混じり重なっていく様子を表現したかったのですが、もう少し考えて書いてみます。
>ロイは学校に出かけた。(学校、)妖精を学ぶ為にとても珍しい学校で名前はファイル校。
ああ、お茶を濁らすように駄文を隠してたのに見つかりましたね。駄文すぎて考える事を放棄し、他のところを目立たせておりました。
>珍しい
だけにするって良いですね。「為に」を「為の」に変えます。
参考にします。
>ロイは通い始めて早二年、学校に慣れて親しみ出している頃合にある。
これまた後で話が出てくるんです。文自体は変だと思いますけど、わざとそう書いています。
>魔法使いの母を持っていて、ドワーフの父を持つこの世界では多く見かける家庭である。
「母を持ち」「父を持って」いるのならば、「家庭」ではなく「子供である」と受けなければだめ。
「母を(父を)持つ」のは家庭ではないでしょ。
そう書き直します。
>学校にも多くの人がこのロイと同じ家を待ち同じ学校へ慎ましやかに通っている。
「待ち」は「持ち」の間違いだとして、この文の幹を取り出してみると、
「学校にも多くの人がこのロイと同じ学校へ通っている」――おかしいよね?
この話については母や父が一緒にくらすわけではなく、子供は皆孤独に生活することがごく当たり前でして、
この世界(私達の世界)では、不幸な子供や家庭でもその話の中の世界では皆それが普通なんです。
という上の設定ので
>学校に行く人の多くの人がこのロイと同じ家を持っていて慎ましやかに通っている。
音の関係で「同じ家を持って」に「いて」をつけて変更しました。
>妖精の証を取るため、妖精の種類や、妖精の生態の研究、妖精の使う魔法の来訪した先生
>からの講義など、様々な事を授業により習っている。
これまたなんとも。
「妖精の証を取るため、妖精の種類や生態の研究など、いろいろなことを授業で学んでいる。外
部からの先生の魔法に関する講義を受けることもあった」くらいかな。
>妖精の証を得る為、試験の前の試験、生徒に試験を受ける資格があるのかを見ていた。
「試験の前の試験」――もうすこし考えて書こうや。
文全然だめですね。考えて新しい文に書き直しておきます。
あと駄文に評価ありがとうございました。
>>881 多分書き方変えます。書き方はシナリオ風に加えて短めの文にします。
966 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/10(土) 14:12:10
遅レスになりました。
>>845 ありがとうございます。初め違うものを書こうとしてたはずなのですが、
いつのまにか変な風にまとまってしまいました。面白いと思っていただ
けたら幸いです。
>>844 ありがとうございます。
スローモーションのシーンは難しいですね。特別に意味は無いので、本当
なら何かもっと洒落たものに差し替えられたらいいのですが……怠けてま
すね。後付けですが、彼女の心情という解釈も出来るかな?修正せずに。
現実シーンは、そうですね。
>>867 ありがとうございます。
夢のシーンは描き易いですね。少し修正してみます。「彼女の隣に『僕』が
いた」の『僕』は、彼女が見ている夢の中の僕です。多分少ししっかりと読
めば解ると思うのですが、変ですかね?取り敢えずは修正入れずに。
現実のシーンは、お2人様の言うとおりだと思いました。大学と喫茶店の設
定パクります。
因みにバッドエンドって解りましたかね?ちょっとどちらか判別しづらいか
ったかもしれないです。もう少し解りやすく書きます。
↓リライト。よかったら読んで下さい。
967 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/10(土) 14:13:08
>>832-833リライトしました。よろしくお願いします。
「彼女の夢」
<1/2>
ある夜に、僕は彼女の夢の中に居た。明るい薄靄が辺り一面を優しく包み、ふわふわと
心地良く、今にも眠ってしまいそうな所だった。見えるものは明るい靄と、マシュマロみ
たいな乳白色の地面だけで、近くには何も無いようだった。柔らかな感触を足下に、僕は
靄の向こうへと歩いてみることにした。一点を目指して行くと、やがて1つの湖が見えた。
湖はよく磨きあげられた鏡のように、どこまでも平らかに水を湛えていた。向こう岸は靄に
隠れて見えなかった。彼女は、その湖のほとりに佇んでいた。そして、彼女の隣りには僕が
居た。湖に向かって、彼女の右側にぼうっと立っていた。僕は、僕と彼女を少し離れた場所
で見た。彼女が僕に何か話し掛けた。
「あたしね、あなたのことが嫌いよ。大っ嫌い」
そう言うと、彼女は僕の左肩を強く押し、真っ平らな水面へと落とした。瞬間がスローモ
ーションになって僕に見えた。僕は抵抗せずに、棒立ちのまま湖へと落ちて行く。頭と右
肩が傾き、左足が地面から離れ、直ぐに右足も離れ、そして全身で落ちて行く。初めにぶ
らんとした手が水面について鏡を揺らめかせた。そして腕、頭、胴とが引きずり込まれて
行く。想像した音はたたずに、水飛沫だけが辺りへ飛び散った。飛沫は彼女にも及んだ。
水柱が一番高くなった程に、僕の全身は湖に飲み込まれてしまった。後にはただ、揺れる
水面と、湖を見つめる彼女だけがあった。彼女は無表情に立っていた。僕は、何だか恐く
てその場を去った。
968 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/10(土) 14:13:51
<2/2>
その次の日のことだ。彼女が僕に告白をした。所謂恋の告白だった。大学の帰りに、彼
女は僕を映画に誘った。僕は昨夜の夢を思い出したけど、余り気にせずに行くことにした。
映画は派手目な学生同士の、ありふれた恋愛物だった。彼女が見入っているので、僕も欠
伸をせずに最後まで観た。映画の後、僕たちは喫茶店でお茶を飲むことにした。僕はさっ
きの映画のストーリーや、大学の面白い講義などについての話をした。昨夜見た夢のこと
は話さなかった。彼女は始終そわそわとして落ち着かないように見えた。そしてその帰り
道、彼女が僕に告白をした。苦しそうに、想いを口にした。僕はひどく迷った。僕を見る
彼女の顔には真剣な表情があった。僕は迷った。
その日の夜も、僕は彼女の夢の中に居た。彼女はやっぱり湖に居た。今度は一人で湖を
見ていた。前の日とは違って鏡は初めから揺れていた。そして水面の揺らめきを見つめる
彼女は泣いていた。僕は近付いて聞いてみた。
「君はどうして泣いているの」
彼女は俯いたまま涙を手で拭きながら答えた。
「わたしの大事な人が湖の中に」
「どうしてそんなことになったの」
「それは、それは、わたしが押して落としちゃったんです」
「何でそんなことをしたの」
「それは、それは、」
彼女は1度大きくしゃくりあげて、それから言った。
「それは、あなたのことが好きでしょうがなかったからよ!」
突然顔を上げた彼女が、僕の身体を湖の方にどんと押した。咄嗟のことに、僕は身を躱す
ことが出来なかった。そして、昨夜の夢のように落ちて行く。湖に吸い込まれるようで、
身体に力が入らない。視界には狂気の悲しみに、眼を真っ赤に腫らした彼女が見える。あ
あ、どうして僕が彼女の夢に来たのかがわかった気がする。スローモーションの瞬間に様
々な思考が頭を巡る。そして、後頭部くから、静かに揺れる湖に……
そこでアラームが僕の目を覚ました。左の胸は早く打ち、全身に気持ちの悪い汗を掻い
ている。後頭部は、特にぐっしょりと濡れている。僕は天井を視界に確認しながら、冴え
た頭で、きっと彼女の告白を受けなければと思った。
視点の統一の話が出たがいいことを教えてやろう
出来るのにしないのと
出来ないのにしないのは大きく違う
有名作家はできるのにしてないんだと思う
970 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/10(土) 14:31:01
>>963 面白い!こういうの大好きです。新宿のやつとか、反って浮世離れなよう
なんだけど、実際よりリアルなようにも思えてしまう。解り辛い感想ですが。
上手ですね。もっともっといろんな題材で書いて欲しいと思いました。
> 出来ないのにしない
……
973 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/10(土) 15:19:45
>>963 970だけど、ごめん、褒めすぎた。ただ新宿のやつの最後や、霧のやつの泣き出すシーン
など、部分的に良いと思うのがたくさんあった。
それと、出来ればセリフのある物も書いてほしい。
>>974 あまり言ってやるな
馬鹿だから間違える人と
馬鹿なのに間違える人がいるんだ
969は前者だから仕方ないし、すじも通ってる
前提ですが、この欄でネタバレ云々は問題にしないで下さいね。
>>963 ああーあ。やっちゃった。
死別した両親との再会ですか。そりゃ嬉しいでしょうね、誰でも「納得」できる展開ですわ。
別に立ちふさがっていたものが霧だろうが壁だろうが山だろうが海だろうが、
両親に会えたんだから良かった良かった、のオチですね。
でも前半と後半って、内容的に関係ないでしょ?
もっと言えば、両親との再会が書きたくて書いた作品じゃないですよね、これ?
> いなくなってしまった二人を恨んだ夜もあった。
> 仕方がないと自らに言い聞かせながらも、心細くて叫びだしたいこともたくさんあったのだ。
このへんのエピソードを中心に書く方法もあったはずですもん。
単なるオチとして両親との再会みたいなのを使うことを、私自身は厳に慎んでおります。
だって、感動をあざとく狙われたみたいでかえって腹が立つもん。
>>973を先に読んで、この「霧」自身が泣きだす話だったら良かっただろうなぁ、と思っちゃった。
また投稿してみてください。
>>963 客観描写のない内向的な一人称で読むのが辛い。
例えば冒頭だけど
>真っ白な壁があるのだと思った。そして、何故だか分からないけれど、
>私は知らないうちにその壁すれすれに立たされてしまったのだと。
どういう状態の物体?が見えたのか客観描写を入れてから、心理描写に入ると
うまくまとまるはず。
全体的に行動や心理の動きがちぐはぐで、ご都合主義。
戸惑っているのか冷静なのかも曖昧で、
例えば、「立たされた」とすれば、「誰に立たされた」のかについて語らなければならないし
「知らないうちに」という表現とは矛盾する。
全体的に上手くはないので、現実世界の風景や行動を描写して、ご都合主義ではなく
ある程度論理的にキャラを動かすことができるように勉強したほうがいい。
>>967-968 まず「彼女の夢の中にいた」というカットバック風の冒頭に難がある。
なぜ彼女の夢の中と判断できたのか読者にわかるように書いたほうがいい。
文章も書きなれていない感じで、
>見えるものは明るい靄と、マシュマロみたいな乳白色の地面だけで、
>近くには何も無いようだった。
見えるものを客観描写しているのだら、地面だけしか見えないなら「近くには何もない」
と断言していい。
>一点を目指して行くと、やがて1つの湖が見えた。
かすみかかった平地で目標物がないなら一点を目指すという表現にはなじまないし
視界に入る湖を一つ、二つとは数えない。
>向こう岸は靄に隠れて見えなかった。彼女は、その湖のほとりに佇んでいた。
>そして、彼女の隣りには僕が居た。湖に向かって、彼女の右側にぼうっと立っていた。
>僕は、僕と彼女を少し離れた場所で見た。彼女が僕に何か話し掛けた。
ガチャガチャでわけがわからない。
カメラを意識すると、向こう岸よりも先に「彼女」が見えるはず。
そしてその横に「男」がいるとすれば、二人が立っている情景が先に見えるんじゃないかな。
そこはきっちりと描写しないと読むほうはわからない。
さらにこのシーンから、彼女の夢の住人である「僕」と語り手の「僕」がごっちゃになって
視点が混乱する。分けて書いたほうがいい。
2/2はカットバックになり、数行後の説明と重複しているので
>その次の日のことだ。彼女が僕に告白をした。所謂恋の告白だった。
ここはカットして、大学のシーンから始めたほうがいい。
980 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/11(日) 02:51:19
過疎った?
まあそうなる。
>>973 嬉しいお言葉の数々、ありがとうございました。
これからもいろいろとチャレンジしてみます。
ところで、新宿のやつってなんでしょうか?
分からなかったんですが……
>>977 > もっと言えば、両親との再会が書きたくて書いた作品じゃないですよね、これ?
>> いなくなってしまった二人を恨んだ夜もあった。
>> 仕方がないと自らに言い聞かせながらも、心細くて叫びだしたいこともたくさんあったのだ。
> このへんのエピソードを中心に書く方法もあったはずですもん。
おっしゃるとおりです。この辺りをもっと書き込めばよかったですね。
言い訳になってしまいますが、構想段階では後半部を大切にしようと思っていました。
ただ、始めから、突然身の周りに現れた白い靄を霧と分かってしまうのはどうかなと思い、書き込む内に長くなってしまったんですね。
あと、両親には声を出さないようにしてもらったので、そういった話相手二人との交流を書き切ることも出来ませんでした。
まだまだ力不足なので、また投稿してみたいと思います。
そうですね、「霧」自身が泣きだす話って面白そうなので考えてみたいです。
>>978 冒頭はインパクトを重視しようと思い、周りの情景からではなく心境を書いてみました。
うまくいかなかったみたいですね。あと、もうちょっと自己の状態を含め詳細を書き込めるといいのかなあと反省しました。
すみません。お礼を書くのを忘れていました。
酷評してくださった皆さん、読んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。
また投稿してみようと思うので、よろしくお願いします。
983 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/11(日) 09:00:17
>>981 ごめん、不馴れで。あそこに貼られてるのは全部あなたの作品かと思いました。
霧のやつは色々と面白い展開が書けそうですね。霧が泣くなんて、
中中独創的な小説になりそう。
984 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/11(日) 17:28:41
>>979 丁寧な批評ありがとうございます。リライトしたら荒が目立ってしまったみたいですね。
冒頭は自分も気になりました。もっと短い物だったら、もしくは理由無しでも読めただ
ろうなと思います。他をごちゃごちゃ書いたせいで余計に不自然になってしまったみたいです。
>断言していい。
納得しました。
>一点を……
納得しました。少し修正の仕方を考えてみます。
>視界に入る湖を一つ、二つと数えない
これは「a lake」のように、その或る湖を限定する為に「1つの湖」と書いたのだろうと
思うのですが、状況や日本語としておかしいですかね?霞に隠れて全体が見えないから1
つとは数えないだろうということですか?宜しかったら解りやすい説明をお願いします。
>ガチャガチャでわけがわからない。……
本当にそうです。全く自分の文章が稚拙なせいです。2人を先に出すと、「僕」の出現に
インパクトが無くなってしまうのでどうしようかと思いました。そこは全体としての欠陥の表れだと思います↓
>さらにこのシーンから、……
そうですね。安易に僕と「僕」とかでも書き分けた方がいいかも知れないと思いました。
>2/2はカットバックになり、……
くどいだけですかね?この書き方は書きやすいので癖になってるみたいです。少し考えてみます。
大変参考になります。ありがとうございました。
985 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/11(日) 17:58:16
まだ480KBを超えないようなので、こちらでよろしいでしょうか?
酷評お願いいたします。
――今日もいらっしゃる。
女学生は黒髪のボブに包まれた頭部を、自らの背よりも高い鉄筋の欄干の間に押し込んだ。灰色のリフィ河の上に揺れる、
白い破片を散らしたような陽光が、少女の目を射た。カレッジからの帰りに、半ペニー橋の上で足を止めて河面を眺めるのが、
女学生の日課であった。
老人はいつもそこに小舟を浮かべていた。小さなカンバスと一緒に乗り込んで、午後いっぱい絵を描いているのだ。女学生
はその人をこっそり「先生」と呼んでいた。画家なのか、そうでないのか、少女は知らない。「先生」が自分に気付いている
のかどうかさえ、少女にはわからない。ただ、空が青鼠色になり、河添いに点々と首飾りのような灯りがともる時刻まで、そ
の人を見つめているが好きなのだった。
ある日のことだが、その午後はダブリンの空に重たい雲が立ちこめていた。霧のような雨が降り、濡れた石畳の上を行き交
う人は少なかった。リフィは「黒い水溜り」の名に似つかわしい、沈んだ色をしていた。
――雨だもの。
女学生はほおと息を吐いた。果たして小舟は浮かんでおらず、河の上に老人の姿はなかった。傘を持たない少女は、緑の
ベレーを深く被り直して、半ペニー橋を後にした。
テンプル・バーの辺りを散歩して帰ろうと思ったのは、別段深い思案があったわけでもない。だから、人気のない角を
曲がってその人を見つけた時、女学生は思わず叫んでしまったのである。
「先生」
老人はパブの軒先で、パイプに火をつけようとしているところだった。顔を上げた「先生」と視線を交しながら、この雨で
火がつくのかしら、とぼんやり少女は思う。それから、さっと頬を染めた。「先生」と間近でこうして会うのが初めてで
あったことに、女学生はようやく思い至ったのである。
短い黒い髪が濡れるのも構わず、女学生は緑のベレーを取った。胸のあたりでそれを弄りながら、少女が言葉を探している間、
老人は皺だらけで表情の判別しがたい顔を、少女に向けていた。
やがて少女は老人をじっと見つめて、「先生」と呼びかけた。
「私の絵を描いていただきたいのです」
と女学生は言った。
ペニーはペニサーを経て、ペニセスト!
女学生を下から勢い良く貫いた!
>>984 空中撮影とか高台から見下ろす状況なら、「二つの湖が見えてきた」というような
使い方もあるが、人間の目線を考えると、二つの湖とか、一つの湖という認識は難しいはず。
(湖は水溜りじゃないんで)
日本語的には、大きな湖が見えてきた〜とか、森に囲まれた小さな湖が〜という感じに
なるんじゃないかな。
もう一人の僕が登場するシーンは、湖を背景に、遠景で二人の人物が見える。
近づいて、どんな人物なのか髪型や服装を描写して、一人は同期生の「彼女」だ。
横にいる人物の描写をして、それは「僕だった」。
という感じにするとおもしろくなるんじゃないかな。
設定によるけど、もう一人の自分を発見すると、戸惑ったり考えたりすると思うので
その辺りの心理描写をつめていくと、小説らしくなってくると思う。
>>985 神視点なんだよね。
毎度同じ指摘になるが、初心者が神視点を使うと描写が少なくなり、「神」があれはこうで、
それはこうで、という説明をすることになる。そして数行で細切れの場面転換と
まず小説の形にならない。
神視点を使うのは人物視点で書けるようになってから。
人物視点で書けないシーンがあるから、「神視点」を使うという風に考えながらやらないと
いくらかいても上達しない。
それと人物も基本的には「名前」で書くべき。
名前で時代とか国とかある程度は想像がつく部分もあるので、男とか少女という書き方は
しないほうがいい。
神視点の場合は、俯瞰するような視点になるので状況描写の能力が必要とされるが、
投稿文は一人称的で、ほぼ情景描写がなくわかりにくい。
神視点の必要性がないと思うので、少女視点でリライトしてみるといいよ。
神視点をあれこれいうのは、毎度おなじ指摘をするわけだが、小説というものがわかっていない馬鹿のいうこと。聞く必要はない。
おい、
>>988 文章批評にくだらない持論は持ち込むな。おまえのそれ、間違ってるって。毎度毎度、懲りないやつだな。
991 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/11(日) 22:18:35
>>987 うおっ有り難い。
「1つの湖」については自分の中でどうも納得がいかないです。すいません。
でも別な書き方で書けるようにしなきゃならないと思いました。
後のアドバイスは本当に有り難いです。言われてみればああ納得なのですが、言われてみ
なければ気付かないままなんですよね……。
度々ありがとうございます。是非参考にさせて頂きます。
>>988 自分もあなたの言ってることがよく分からない。
試しに少女視点でリライトしてみてくれないかな?
>>988の貧相な小説観に涙が止まりません
もう偏執狂だな
994 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/11(日) 22:45:21
>>988 批評が出来ないからって、下らない自論を振りかざして貶すのはよくない。
あんたの意見には根拠がない。そういうのを感情論っていうんだよ。
読者視点でリライトしてみるといいよ。
995 :
◆a994QfydFw :2008/05/11(日) 22:52:23
酷評お願いします。
あるところにダイヤモンドのトイレがあった。それは険しいトイレ山の頂上にあった。そのふもとの村に、ある一人の男が訪れていた。
名をホゼッポと言い、腕の立つ冒険家であると同時に、盗賊だった。髪は、赤毛で、目が茶色で、眼鏡をかけている。一見優男のようだが、目が邪悪だ。つりあがった目はいかにも意地悪そうで、笑うと皺とあいまって醜悪な顔つきになる。
手には酒を持っていた。酔剣の使い手で、酔っ払いながら剣で攻撃する戦法が得意だった。
ホゼッポは村長の家へ行って、妻を人質に取り、脅迫した。
「こらぁ、村長、宝のありかを教えな。この村にあることは分かっているんだ」
「ひ、ひぃ宝はや、山の上にあるんだ。どうか命ばかりはお助けをー」
「ふん、本当だろうなぁ!」
ホゼッポは妻の首にナイフを突きつけながら言った。
「ひ、ひぃ本当だ。どうか、どうか命ばかりは」
「よおし、信じてやろう」
ホゼッポは妻を乱暴に投げ出し、家を出た。村長はそれを見送ると、
「ふっ、馬鹿が……せいぜい山でのたれ死ぬがいい」
ドアを睨みつけながらそう言った。
ホゼッポは山へ行った。登り道を歩いていると、いつの間にか崖の上にいた。
「なんじゃこりゃ〜」
崖が崩れた。ホゼッポは崖に何とかつかまったが、そこへ村長が現れた。
「死ね!」
と言ってホゼッポの手を踏みつけた。
「うわあああ」
と叫びながら、ホゼッポは崖の下に墜落し、体中の骨が粉々になって死んだ。
「ふっ、これで宝は私のもの。誰にも渡しはせんわ」
次スレに投下した方がいいと思うよ
997 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/11(日) 23:01:11
>>992 神視点の弊害についてはかなり丁寧に説明してあると思うが、それで理解できないなら
あきらめたほうがいいんじゃないかな。
解説が理解できないなら、リライトしたものを読んでも理解できないだろうから。
そもそも批判の方向として、
「神視点だから上手く言ってない。人物視点でリライト」という意見に対する批判なら
「神視点がはまってる。上手くかけている」という方向になるはず。
そういう意見の違いならともかく、ただ単に言いがかりをつけたいだけならアラシと同じ。
集中攻撃をうけてちょっと988がかわいそうだな。
おい、
>>988 フローベールの『ボヴァリー夫人』を読め。これは作家志望なら読んでおかなければならない一冊だ。おれが決めたわけじゃないぞ。よく言われていることだ。
ちなみにこの小説、一人称で始まりいつのまにか三人称になっている。が、そんなことは気にすることはない。なんでも、描写が素晴らしい、らしい。
1000 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/11(日) 23:05:04
1001 :
1001:
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