ファンタジーの世界観設定を研究するスレ

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952名無し物書き@推敲中?:2009/01/13(火) 15:54:56
では、”ラノベではない”国産ファンタジーでおすすめのものでも上げていこうか。

ティーン向けの児童文学やジュブナイルとラノベの境界は定義がメンドいから、
とりあえず、ラノベレーベル以外から出ていて、物語が基本的に「異世界」で展開していくものという条件で。

※なお、「ラノベレーベル」の定義は、Wikipediaの下記ページに従うものとする
ライトノベル系レーベル一覧 - Wikipedia
ttp://swiki.jp/w/eckvdsa8ba5gsabh4n9183ao26fcp8a


自分は有名どころで、宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」
それこそありきたりな「行きて帰りし物語」だけど、
それだけに少年の成長物語として純粋に楽しめた。
古くて新しい感動ってのはこういうのをいうんだなって思ったね。
953名無し物書き@推敲中?:2009/01/14(水) 18:37:56
派手な戦闘シーンをもってくるとどうしてもラノベになってしまう。
空の境界はラノベの範疇に入らないのかな?
954名無し物書き@推敲中?:2009/01/14(水) 18:51:55
他の板で通じるかは知らんが、あ(ry だ。
個人的に新伝綺はライトノベルに含まれると思うが。


あと、>>952の条件で言うと二番目の
・物語が基本的に「異世界」で展開していく
にひっかかるな。
955名無し物書き@推敲中?:2009/01/14(水) 20:06:15
>>953
元がエロゲのライターで、アレのテイストも基本的に同じだからラノベに入れないのはちと無理があるきがするな。

ちゅか、水をさすよーでなんだが、>>952世界観の話になってないゾ
956名無し物書き@推敲中?:2009/01/14(水) 21:32:56
学生時代に読んだファンタジーは確かに面白かった。
翻訳国産、ヘビー・ライトを問わず、わくわくしたもんだよ。

957952:2009/01/15(木) 06:31:09
>>955
ああ、すまん。

どうにも、「ゲーム小説」や「ライトノベル」を毛嫌いしてる向きがいたようなんで、
ならば”ゲーム的でない、国産の、異世界ファンタジー”なんてあったっけ? と思って
>>952の質問を出してみたんだが、たしかにここじゃスレ違いだったか……。


では、条件を変えて”ゲーム的ではない「世界設定」とはどんなものか”
について語ってもらえないだろうか。

正直、こっちの条件だと「ブレイブ・ストーリー」もひっかかるんで
自分は一作も上げられないんだけどね……
958名無し物書き@推敲中?:2009/01/15(木) 08:32:10
難しいな。どんなものでもゲーム化自体は可能だ。
ゲームっぽい設定ってのがどういうものかを考えた方が楽なんじゃないか?
自分としては、なにかにつけ線引きがはっきりしすぎているものはゲームっぽい気がするのだが。
魔法とか職業とか国とかね。曖昧さを自然に内包しているほどゲームっぽさはなくなると思うんだけど。
959名無し物書き@推敲中?:2009/01/15(木) 15:36:47
職業はギルドとかカーストとかでけっこうがちがちに決まってるもんだがな
冒険者ギルドはなくても冒険商人組合はリアルであったし
960名無し物書き@推敲中?:2009/01/16(金) 01:35:21
なんというかニュアンスの問題で伝えるのが難しいんだが、
そういった枠組みの方を強調して記されているのはゲームっぽく感じられるんだ。
例えば現代が舞台の小説の場合、ことさらにサラリーマンや学生であることを強調して書くことはないだろう。
それはそういった枠組みが自然なものとして取りこまれ、読み手にも認識されているからだ。
俺が云いたいのは、それらの枠組みの方が不自然なほど丁寧に説明しているわりに、
物語本文の方がおざなりなものなんだな。
もちろんファンタジーである以上、背景の説明は絶対に必要になるところではある。
ただ、俺がいかにもゲームっぽい小説だと感じるものは、そのへんが分かりやすすぎるものなんだ。
設定うんぬんではなく文章の問題なんだけどな、結局。
自分で言っておきながら主旨を潰してしまったが、それでもまぁ設定だけでゲームっぽさを感じるものはあると思うんだ。
961名無し物書き@推敲中?:2009/01/16(金) 07:18:22
同意。

どこぞの設定集やらなんちゃら辞典から切り貼りしてきたような世界とか
「魔法」だの「種族」だのといった準拠枠を埋めるように作っていったようなものを
ファンタジーと言われてもキツい。

そういう一問一答式の世界設定に妄想扁平キャラクターを並べて、型どおりの
展開を繰り返したってどうにもならんよ。そういうものは生産されすぎてるんだから。

なんか非現実的なだけで、まったく幻想的でないファンタジーが多すぎ。
ってかまあ、そういうのを目指すスレなのかも知れないけどさ。
962名無し物書き@推敲中?:2009/01/16(金) 08:20:31
意見が象徴的すぎないかい?
963952:2009/01/16(金) 09:05:51
>>960-961
言いたいことはわからんでもないが、それって
「枠組みはしっかりしてるのに、中身がスカスカなのが気に入らない」ってことでは?

だとすれば、悪いのは「背景世界がゲーム的なこと」じゃなく、「ストーリーを作りこめてないこと」なんじゃないのか?

多分、あんたらのいう「ゲームっぽさ」ってのは、
舞台がファンタジー世界だろうが現実世界だろうが関係なく、ライトノベルにありがちな
「ストーリーに(作者に)都合のいいところしか書き込んでいない」という部分に対して
感じる類のものなんじゃないかね?

といっても、このへんは書き手としても陥りやすいところだな……。
わざわざ「異世界」なんてものを作る以上、それを創りこまないと気が済まない。
作った以上、それを(キャラでなく世界の方を)中心に据えたくなる、ってのは、
ありがちなミスだし。
964952:2009/01/16(金) 09:07:54
ただ、このへんの「設定に対してストーリーがスカスカ」というのは、
書き手として気をつけなきゃならんことの基本事項だったりするんで、
「世界観設定を研究しよう」という、このスレであえていうのは正直どうかとも思う。

できてないヤツが多いのは認めるにせよ、それはそいつの問題であって、
世界観をどうこうというスレで、わざわざ「そんなことよりストーリーだろ?」というのは
見当違いなんじゃないかと。


それと、「ゲーム的な小説」を批判するなら、やっぱり”そうでない作品”の具体例を
一つでもあげてもらえないだろうか?(できれば国産で)
単に「ゲーム的な設定だから」「設定がありきたりだから」などという理由なら、
基準が個人の嗜好に依りすぎているし、具体例がないことにはここで話題として
膨らませていくのも難しいしさ。

なにより、イメージだけの「本当に幻想的なファンタジー」なんていうものを根拠に
他の作品を「ゲーム的だ」なんていうのはフェアじゃないだろ?
965960:2009/01/16(金) 19:44:45
>>963
確かに世界観の話から外れてしまったなと反省はしている。
しかしモノ書きの端くれとして、どうしても伝達の内容と手段による差は考えてしまう。
主観的な意見であることは否定しない。元よりこの手の話で完全に客観的な意見なんて出しようがないだろうし。
あくまで一個人の意見として参考にしてくれればいい。もちろん批判や反論は歓迎する。

先に書きこんだ内容は俺の理想というか目標の一つだ。
具体例はちょっと思い当たらない。あれば自分で書きたいとは思わないだろうし。
満足できるものはまだまだ遠そうだが。
それでも感心したものはあるな。オウガバトルシリーズだ。
特にタクティクスオウガは個人的にNo.1ゲーム。
これはゲームそのものなわけだが、素晴らしいのはゲーム部分もストーリー部分もしっかりできていて、
それぞれが秀逸な出来なのだ。
ゲーム部分は完全に楽しめるようにと作られているし、
ストーリー部分はそれとは別に(ある程度の関連はあるにせよ)、歴史と人間関係が多角的に構築されている。
小説では表現できない、ゲームならではの展開法があるんだなと感心したね。
世界観だけでいってもオウガバトルシリーズはよいものだと思う。
ゲーム的でないものの紹介がゲームというのもアレだが、よいものはよいんだ。
966952:2009/01/16(金) 20:20:17
>>965
うん。やっぱりあんたは「ストーリーに深さがない」のが気に入らないだけなんだよ。

で、今までの書き込みを読む限り、「作りこんだ世界」と「練られたストーリー」の二つが
そろってるような作品が好みなんだろう。(だからタクティクスオウガはOKなんだろうし)
逆に、「世界の枠組みだけ」整えて、ストーリーがおざなりな作品が許せない、と。

まあ、世界とストーリーの密接さ、とか、世界設定はあくまで背景として、
そのうえで展開される物語の緻密さ、てのは、ファンタジー書きじゃなくとも、
モノ書きとして意識しなきゃならん点ではあるよな。

この辺のバランスを間違うと、それこそありがちな、「テンプレをなぞっただけ」のモノになっちまうし。

ただ、だからといって、背景を「ゲーム的に」作っていくのが即間違いだというのも、ちと違うと思うんだ。
重要なのは、その「ありきたりな設定」の上で「リアリティのある/練られた物語」が書けるか否かではないのか?
967名無し物書き@推敲中?:2009/01/17(土) 11:28:59
「世界観設定を深く考える事は必要」だが、「別にそれを全部書く必要はない」という事のみが教訓でもういいと思うんだが
968名無し物書き@推敲中?:2009/01/17(土) 11:47:30
そうなんだよね。設定厨って辞書一冊分の設定立てて、そこでもう鼻息荒いんだけど
肝心なのは「それで何を創るか」なことを忘れてる
これだけ世界観を深く考えてる自分スゴス!
とか思ってんだろうけど、ごらんのように同じことやってる人間は大勢いるわけだ
969名無し物書き@推敲中?:2009/01/17(土) 12:50:19
そりゃあ「世界設定」なんてのは、本来ストーリーのバックボーンというか、物語+αの「α」部分だからな。
あれば物語に深みが出るけど、それだけがこってりあっても、本体の物語に面白さがなけりゃあ意味がない。

設定だけ作って、そこで燃え尽きちゃうような人は、いっそのこと「世界設定」と「物語」というか「人物関係」を
別個に作るくらい考えの方がいいんじゃないかね?


というか、こんなもんは小説の入門書とか物語論の本をちょっと読めば出てることなんじゃないのか?
970名無し物書き@推敲中?:2009/01/17(土) 21:01:44
Fateが売れて、ああいう魔法の仕組みがつらつらつらつら書かれて以来、
そこらへんに拍車がかかった?
971名無し物書き@推敲中?:2009/01/17(土) 21:46:03
どうだろうねぇ。

そのへんの「設定」を(作品とは別に)そのまま読者に見せちゃうってのは、
Fateというかキノコがやっちゃったのが大きいんだろうけど、
超能力や魔法・魔術の仕組みをシステマティックに作りこんだり、
敵・味方の組織や勢力とかについて設定するってのは、
そのころ出てきた「能力バトルもの」全体の特徴な気もするし…

あと、設定厨と呼ばれる類のワナビは、それ以前の頃でも、
やっぱり「設定だけ」作ってたような気がする

972名無し物書き@推敲中?:2009/01/17(土) 22:05:24
あと、キノコは(未消化部分がまだまだ多いにせよ)公開した設定に基づいて、
ちゃんと複数の作品を作ってるからな。

一人シェアードワールドというか、ある意味設定厨としては、
とても正しい「背景世界の使い方」を実践してる作家の一人だとは思うんだ。
(「設定」に対する「例外」「特例」が多すぎるとは思うが、それもまあ「設定」をちゃんと作った上での「ルール破り」だし)
973名無し物書き@推敲中?:2009/01/17(土) 22:15:30
>>966
質問と回答がごっちゃに認識されているような気がするのだが、
俺は別にゲーム的な設定や話がイカンとか間違ってるとかは思ってないよ?
嗜好は別として、分かりやすい世界観で面白いと思うものだってあるし。
ストーリーに重きを置く一度きりの世界であれば、その設定をガチガチにして流れを阻害するのは愚かだろうし。
>>958はあくまでゲーム的な世界だと感じる条件を示しただけのつもりなんだが。
>>961は俺じゃないんで。内容的には共感できる部分もあるけど。
974961:2009/01/18(日) 00:32:14
緻密な設定を元にすれば何でもそれっぽくなるんじゃねってのは、80〜90年代の悪しき
遺産だと思うけどね。それ以前のファンタジーは本当に『幻想』小説だったんだよ。剣と魔法に
限っても、コナン、二剣士、指輪、エターナルチャンピオンetc、なんでもそう。

70年代の終わりにD&Dが出て、それがWizに受け継がれ、なんだかファンタジーっぽい
ゲーム世界を量産するニーズが出てきた。そこで80年代、古今東西の怪しげなモノを
とにかくミックスしまくった。この時代の前後、ゲーム関系のファンタジーでも、毛色が
ずいぶん変わったんだよ。80年代前半はランクマーの影響が濃厚に出てたけど、後半の
ファンタジー世界はもう『なんでもあり』のWizクローンばっかりさ。

でゲーム小説って奴が出てきた。最初はドラゴンランスだ。ただあれはかなり小説としての
体裁を守っていた。名作だったよ。それを真似て、SNEが国産のゲーム小説を作ろうとした。ロードスだ。
筆力は悲惨、設定は幼稚、プロットは子供騙しのゴミ作品で、とても小説と言えるようなもんじゃ
なかった。だが残念なことに、メディアミックスって奴に乗っけて、とにかく売るだけは売ったんだ。
主に漫画絵の力でね。

ロードスの古典化は日本の宿痾だ。オタ層を取り込めば数が出せることを証明したから、あれを手本に、
遠目に赤青と肌色の混じり合った表紙の『ふぁんたじー』とやらが量産される時代になった。

メディアミックスをやるとな、設定資料という親分があって、それに小説も、漫画も、OVAも、グッズも、
すべてぶら下がる形になる。資料集自体も商材だ。やがて設定の先行が読者レベルでも常識になって、
代表的な変数、『主人公の口癖』とか『ヒロインの好物』等に何を代入するかが問題になり、作者と読者が
一種のプロトコルで会話するようになった。例えば某ヒロインSの好物はメロンパン、某Lの好物はなんたら
パイとかね。そういう肉付けの仕方は、E.M.フォースターが100年前に指摘した、扁平人物を作るだけなのに。

設定から入るってのはやり方の一つに過ぎん。作者の幻想が紡ぎ出す物語また物語が、結果として壮大な
世界を織りなす、そんなファンタジーを読みたいね。ちなみに>>922>>905も俺な。
975961:2009/01/18(日) 00:36:20
まあ要約すると、ロードスはとにかく糞だってこったw
今の枠組みから後ろ向きに眺めると、筆力以外は平均的に感じるかもしれないけど。
976名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 05:21:36
その手の演説をしたいなら他所に行ってくれないだろうか。
ここはファンタジーの世界観の設定を研究するスレッドだ。
「設定ばかり決めてもしょうがない」と言いたいだけなら、
ここには変な奴らがいるなと諦めて、一人でスレッドを閉じていただければ結構。
977sage:2009/01/18(日) 08:18:57
世界観を研究するのは結構だけど、
このスレってどーでもいい事柄ばかり議論してる気がする。
最近だと820-822の質問。モノの名前がどーだとか、国がどーだとか。

架空世界を作る上で考えなきゃいけないことは、そんなことじゃなくて、
その世界のルールみたいなものなんじゃないか?

例えば、
・肉弾戦の得意な戦士は魔法を使えない
・魔法使いは肉弾戦は苦手
・魔族は魔法でしか倒せない
というようなルールがある世界なら、
・戦士が、魔族相手に苦戦する話
・戦士が、非魔族をやっつける話
・魔法使いが、魔族をやっつける話
・魔法使いが、非魔族を相手に苦戦する話
を考えることができる。

さらにルールを上手に活用して
・主人公を危機に陥らせる
・ルールを逆手にとって読者が予想しないような方法で敵をやっつける
・主人公の動機にする(例えば、魔族に苦戦した戦士が魔法の修行をする話)
こういうふうにどんどん物語が広がっていくわけだ。

だから魅力的な物語を作るには魅力的な世界観が必要で、
その世界観の本質はこういうルールみたいなもので、
このスレで研究すべきなのは、そのルールそのものなんじゃないかと思う。

以下余談
ルールと関係ない設定や用語が増えれば増えるほど、
その小説はゲーム的に(厨臭く)なる気がする。
978名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 09:20:02
>>977
それは能力バトルでは…
979961:2009/01/18(日) 09:23:34
>>976
んー? 俺は設定から作ることを全否定はしてないわけだが。指輪みたいな傑作もあるしな。
手法そのものの研究も研究のウチだと思うがねぇ。

今あるものと同じものを書きたいってんならいいさ。しかしそれじゃあ芸がないだろ。
これから書き手になろうってんなら、2010年代にふさわしいものを模索しないとならんのよ?
○○を読んで、ボクもこういうのを書きたいと思いましたじゃダメなんだ。

そのとき『2009年度版 標準ファンタジー変数表』みたいなのを作って、自慢のファンタジー辞典
コレクションからよっしゃエルフだ、よっしゃパラケルススだ、よっしゃギルドだって穴埋めを
していったような『設定』が、果たして武器になるのかってこと。

全員が全員そうではないだろうが、設定ってもんをイージーに捉えすぎてないかと不安になるような
レスがポコポコ出てくるからなあ。

>>977
それはプロットを組むために設定を使う場合の例だね。ただ世界(観)の本質がそういうルールとまで
いうのは言い過ぎじゃなかろうか。例えば宮沢賢治なんかで、特殊なものが出てくる度にプロット上の
価値を議論しても始まらない。そのへんは作者のセンスに還元されることで、真似できない要素だと思う。

ストーリーのとの関係であまりにルールを重視し過ぎると、構造が価値に転化されることになって、
無駄に珍妙な世界を組みがちになる恐れがあるぞ。『ダーク・ソード』とかそっち系だったが。

プロットを支配するような設定はホドホドに用意しといて、書きながらアドリブで都度隙間を埋めて
いくのがいいんじゃないかと思うぜ。
980名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 09:50:10
>>980
別に俺は世界観ありきで小説を作るのが本道だとは思わないが、例えば「その異世界の政治的背景」
というのは非常に大きなファクターであるはずだ。

もちろん別に書かなくていい。だが、「今設定する必要はないから書かないでおく」のと、
「あーそういえばそんな事も設定しなきゃいけないか。気付かなかった」というのでは全然意味が違う。
知っててあえて放置するのと、知らずにそのまま済ませてしまうのでは意味が違う。

だから世界観を構築する全ての要素を洗い出し、ある程度テンプレ化できそうな展開、発想法を議論し
「頭の片隅においておく事をあげつらう」のがこのスレの存在価値なのではないかと思うけどな。

ある程度設定にフレキシブルな部分をもたせて・・・とか、理想の世界観のあり方を議論したところで、
最終的には書き手の個人的センス以外でどうしようもないから、議論したところであまり意味がない。

あえていうが、「手法そのものの研究」は「無意味」だ。
タイプムーン作品のファンみたく、「膨大な設定資料を読むのが面白い」と感じる読者層は確実に存在するわけだし、
「どの程度設定を綿密に描くべきか」なんてのは個人の好み以外のなにものでもなく、
そこを誰かの主観でもって「書くべきではない!」とかいっても何ら実りがないからな
981名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 09:59:50
いや、それは手法そのものの研究だろw
982名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 10:11:48
>>979
>穴埋めをしていったような『設定』が、果たして武器になるのか

そりゃ、適当に「それっぽい単語」で埋めただけの『設定』なんぞ、だけも魅力的とは思うまいよ。
というか『設定』だけで魅力的なんてのはそれこそ稀少なもんだろ。
ただ、そんなことは書き手も解ってるはずだ。(解ってないなら、それこそ問題外だ)

「エルフ」だ「パラケルスス」だ「ギルド」だってのは、
ただ穴埋めの回答として使うだけなら「ふぁんたじーっぽさ」を出すための記号に過ぎんさ。
でもな、それを自作のなかで活用して、史実や伝承からの引用でもオリジナル設定でもくっつけて
物語内の「要素」としてきちんと描けるなら、それはそれでアリなんじゃないのか?


それと、単純にこの辺の単語が出てきたからって即「芸がない」とかいうのも、
それはそれで批判のし方として間違ってると思うぞ?
983名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 10:20:59
>>978
まあ、舞台を異世界から現代に置き換えて、
「ルール」を「能力」で統一したものが能力バトルものというか、
現代伝奇ものだからな。

「記号」や「要素」の入れ替えとマイナーチェンジだけというなら、
「ゲーム小説化」に特化したジャンルと言えるかもね
984名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 10:24:15
そもそもがしてメジャーになったのが気に入らない!
んだろう。
で、次スレたのむ。
985名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 10:39:43
> 「膨大な設定資料を読むのが面白い」と感じる読者層は確実に存在する

これは確かにいる。そして「膨大な設定資料を作るのが面白い」と感じる未完のワナビも一杯いる。
未完のワナビはまともに作品を仕上げたことのある作者の数十倍はいるだろう。このスレにいる
設定大好きっ子らも、殆どその手のワナビ君じゃないかと思うがどうだ?

メモを取る必要がある事項ならメモを取ればいい。俺は設定を作り込むことで小説まで
作り込めるという幻想を否定しているだけさ。ワナビが欲しがるのは大体教科書と
「こうすれば書ける」という保証だから、量を用意すればプラスに働くと言われれば飛びつく。
その幻想を他人にアナウンスして、お互いに不安を解消しようとする。めでたい話さ。

センスの問題と言うが、当たり前だ。センスのない奴に小説は書けない。センスの不足を補う
方法はあるが、それが『チャートを埋める』とか『カードを並べる』みたいな単純作業だと言われて
信じるなら、結局凡百の駄作しか書けん。

まあ頑張んなよ。うまく作品を仕上げる力があるなら、千人に一人くらいのオーダーで
本を出せるんだからさ。ただ今の作家は一冊出したあと、ほとんどその後が続かない。
なぜか? 作家に価値がないからだ。あたりまえの話で、作者を交換可能な作品しか
書かないわけだからな。たまたま売れそうな一本を書いた人間が、その瞬間だけ浮上して、
あっという間に消えていく。筒井御大クラスとは言わないが、舞城、せめて森見くらいの
才能はないと、何を書いても何年も持たんよ。

それでも『設定から入る』のが『セオリー』であると考えるなら、拘ればいい。
繰り返すが、俺は設定を否定はしない。だが使い方には注意を要するというだけさ。
986名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 10:49:59
まあここは、自作の厨設定を披露するスレだから……
987名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 11:24:31
え? 
創作論とファンタジーの歴史について雑談するスレじゃないの?

というか、設定を晒してもほぼスルーで、
(まともに会話できてたのって、二本の剣の人くらい?)
テンプレ式の質問にも1〜2人が答えればいい方、
一番まともに盛り上がったのがイカ・タコに文明を持たせるには…とかって、
どこまでスレ違いな話題だけで成立してんだよw

読み返したら、>>146の孤軍奮闘っぷりが泣けてきたわw
988名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 12:48:47
ようやく色んな意見がでてきたじゃないか、スレも終わり間際になってw
そもそも「ファンタジー」も「世界観」も範囲の広すぎる言葉だから、
研究しようにも対象を定めることができない。
このスレの価値は、そんなあやふやな言葉に他の人はどのような意味をもっているのかが知れるところにあると俺は思う。
共感できるものもあるし否定したいものもあるが、それらの多様さは知っておいて損はないし面白い。
だから、結論だけをポンと投げて悦に入るんじゃなくて、きちんと意見や考えを書きこんで欲しいね。
どんなカオスな流れでもいいじゃないか。
他人の意見を読み、理解し、共感や反感を文章にして伝える作業ってのは、
小説を書く上でも役にたつ文章の練習になると思うぞ。
989名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 12:51:51
>>985
今更いわんでも皆わかりきってる事をさも自分が今発見したかのように上から目線で説教しても面白くない
ってはっきり言われないと解らないのか?
990名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 13:03:31
>>987
世界観設定晒されても、情報量が多すぎてどこにくいついていいか解らんしな。
今読み返してたら>>242がそうだったけど、もっと単純に「何々はどうなっている可能性があるか?」
みたいな一問一答式のネタを提供してもらったほうが皆議論しやすいんじゃないの
991名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 13:25:41
>>974
お前さんが何歳で、いったいいつから「ファンタジー」を読んでるかは知らんけど、
というか、それだけ解ってるならなおのこと、もう過去の「ファンタジー」の復活なんてありえない、
ということも十分解ってるだろうに…
(個人的には「復活」というほど過去の「ファンタジー」がそれ単体で流行ったことなんてあったっけ?
 というのも疑問なんだが)

お前さんが叙事詩や武勲詩のような、長大で壮大な「ファンタジー」を求めようが、
そんなのを執筆しようが好きにすればいいし、ぜひともやっていただきたいが、
だからって、他人の執筆方法や他作品を頭ごなしに批判して否定してもいい、なんて理屈は通らないぞ?
(特に「売れたモノ」にケチをつけて、それ以降の作品を批判しようなんてのは的外れもいいところだ)

今現在の状況が気に入らないというなら、それを打破するための具体案を出してみろ。
それもせず、ただ「あの頃は良かった」「古き良きあの頃に戻れ」などとほざくなら、
お前さんは、悪しき懐古主義者でしかない。
そんなに「あの頃のファンタジー」が好きなら、今の「ふぁんたじー」なんぞ読まず、
指輪物語でもコナン・ザ・グレートでもいいから、それだけを黙って読んでろってんだ。

あと、フォースターの扁平人物を出すなら、「扁平人物であること」自体は、
物語上大した問題じゃないというのも解ってるよな?
(「指輪」のキャラなんて、ほとんどが扁平人物だぞ?)
992名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 15:40:51
>>987
>>146ですノシ
そもそもこのスレ>>1が個人的に始めたやつだったから
正直ここまで良スレ化して伸びるとは思ってなかったw
次スレどうしよう
誰かスレタイ含めてよろしくたのむ
993名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 15:46:18
白熱してるとこ申し訳ないけど、ファンタジーを「文学」から得た人と
「ゲーム」「ライトノベルズ」「アニメ」から得た人とでは、平行線だと思うよ
994名無し物書き@推敲中?:2009/01/18(日) 19:36:33
どちらにもそれぞれ良さと悪さがあると思うけどな
995名無し物書き@推敲中?:2009/01/19(月) 10:04:29
>>17は企画書に近いかな。
他者に向けてプレゼンテーションする感じ。
996名無し物書き@推敲中?:2009/01/19(月) 19:47:24
ゲーム小説という存在は、神秘や幻想を、属性や数値的な強弱で分類していった
特徴があるよね。
根っこはTRPGのそれも、やっぱりルーンクエストのグローランサのヒットが大きい
ように思う。
997名無し物書き@推敲中?:2009/01/19(月) 20:12:49
言葉によって分類したがるのは業みたいなもんやろか
998827:2009/01/19(月) 20:51:18
生まれて初めてスレ立てに成功した。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/bun/1232365535/

前スレ貼り忘れたOrz
テンプレ等ありましたらお願いします。



この早さなら言える。
ここに貼った世界観使った作品で某大賞に応募したー。
どうせ一次落ちだけど。Orz Orz Orz




999名無し物書き@推敲中?:2009/01/19(月) 21:20:31
>>974
ファンタジー史のような見解は参考になった。
ドラゴンランスはwikiでみるだけでも面白そうだ。今度読んでみる。
ロードスあたりから入った俺には、海外の翻訳モノは硬すぎる感じがしたから、
日本人作家の書いたものの方が読みやすかったけど。
同時期に読んだベルガリアードよりも内容的には覚えてるしなあ。
わかりやすさや特徴の強調という意味では、ロードスは入門的意味合いが強かった気がする。
広くファンタジーを認識させたという点では良作だと思うけどな。
内容にしてもそこまでひどいものだとは感じないし。

その後の広がりは、作品そのものよりも業界の売り方の方向性だよね。
物語の深さではなく、ファンタジーという目新しさにばかり力を注いだ感じ。
理解するのに時間のかかる文章ではなく、見た目でわかりやすい絵を強調し、
読者に理解を促すのではなく、読者が理解できるようにレベルを落として、
そのわかりやすさが内容の方にまで広がってしまったんだろう。
で、一般に認識されるころにはすっかり子供向けなものになってしまったと。

これが確かに現実だわな。
>>991が云うように、嘆いていてもしかたがない。
個人的には古きよきを内包しつつ、今の時代に受け入れられるものが書きたいものだ。
古典のファンタジー群は今読まれてもまったく問題ないと思うんだよな。
今あるままでは現代の若者には読まれにくいだろうけど。
翻訳の文章を柔らかくするだけでぜんぜん読みやすくなるんじゃないだろうか。
ただ、あの翻訳調の硬さが古典の雰囲気ってところもあるからな。
内容を伝える上ではわかりやすい方がよいとも思うのだが、
このへんは好みの分かれるところなんだろうな。
1000名無し物書き@推敲中?:2009/01/19(月) 21:21:33
>>998
乙。そしてがんばれ。
10011001
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