1 :
名無し物書き@推敲中?:2008/03/19(水) 22:49:18
俺が作品を創作しそれを発表することを通じて、皆に創作の素晴らしさを伝えるスレ
小学生の頃の担任から葉書が届いた。
「卒業おめでとう。中学校三年間はどうだったでしょうか。これからも手を抜かず、勉強に励んで下さい。」
そう印刷された文字の下には、手書きのメッセージが追伸のように付け足してある。
「物知り研ちゃんへ。夢は必ず叶うよ!」文章はそこで終わっている。
葉書に書かれていることが真理なら、僕はもう少し良い高校に進めていたはずだ。
物知り研ちゃんは夢へと続く道を、間違った方向に歩き始めている。
その進路の修正はもはや叶わない。選んだ道を、これからひたすら歩くのだ。
愚かだ。それを知りながら何も出来ずにいる物知り研ちゃんは、もっと愚かだった。
夢について話す。僕が目指すのは政治家だ。国を動かす仕事に就くのは、一生涯の夢だった。
独自の政治的構想もしっかり確立させてある(弱冠十四歳で!)ので、きっと立派にやれるはずだ。
そして僕には、政治家になるための具体策として浮かんだ一つの方法があった。
それは東大を出ることだ。この国には政治家を学歴で選ぶ風潮がある。
それを利用して選挙を勝ち抜き、国会議員となるのは、非常に容易いことに思えた。
ところが中学時代、僕の成績はふるわなかった。どれだけ勉強しようが、テストの点数は上がらない。
そのままズルズルと時が流れて、中学三年の終わりには有名進学校への進学という望みは完全に絶えた。
並の学力さえあれば誰でも入学可能な高校への進学を余儀なくされた僕には、
自慢の政治的構想だけが儚く手元に残された。政治家になる=東大へ入ることは、もうほとんど絶望的だ。
そもそも中学時代の勉強すらやっとだった僕には、土台無理な話であることに気付いた。
物知り研ちゃんはついに自身の器量を知り尽くすまでに至り、そして、向かうべき道を知る。
数年後。僕は故郷を捨てた。その目的は一つだった。そして、今の僕はそれを果たしている。それの一員となっている。
先日は大いにヒヤっとした。ある大臣がテレビで「友人の友人は……」と大胆発言を炸裂させたのだ。
それは、まさに僕のことである。物知り研ちゃんたる僕が、政治的構想を実現する日は近い。
これからショートショート形式で、のらくらと書いていきます。
誹謗中傷の雨あられ、僕の備えは傘一つですがご遠慮無くぶつけて下さい。
6 :
名無し物書き@推敲中?:2008/03/19(水) 23:52:46
やぁみんな、そんな事よりボクの書いた曲で踊ってみないかい?
アナボッキン
アナボッキン
チミノッチン
ポゥ☆
アナボッキン
アナボッキン
ボクノッチン
ポゥ☆
アナボッキン
アナボッキン
チチノッチン
ポゥ☆
アナボッキン
アナボッキン
アニノッチン
ポゥ☆
アナボッキン☆
保守
お尻臭い虫
保守
ほし
上げ
これが日の目を受けることは、おそらく無い。こうしてしっかりと埋めたのだから。
すべては彼女のせいだ。だから僕が罪悪感を感じることは、おそらく無い。
たとえ地中で、それがぼろぼろに崩れてしまっても。
場所は家の裏庭の軟らかい土だ。
そこに掘った適当な深さの穴へと、バラバラにしたそれを入れた。
燃やすことも考えたが、屋外ではどうしても目立つので実行はできなかった。
辺りには人の気配が無かったので、誰にも僕の行為は見られていないはずだ。
最後の別れを惜しみつつ、僕は土を被せ終えた。そして、周囲の気配に注意をはらいながら、作業に使った道具を物置へしまう。
家の中に戻り一息つくと、疲労感が押し寄せた。
あなたは愛し合っていた相手から突然「他に恋人ができた」と告げられたことが有るだろうか。
もしそういった経験が無いのなら、僕の気持ちは理解しがたいだろう。
僕は彼女に、そう告げられたのだ。屈辱だった。
押さえきれない感情の濁流が、決壊したダムからほとばしり、僕は僕を見失った。
そしてふと気が付くと、両手に力を込めて、取り返しのつかないことをしていたのだ。
謝罪や弁解はしない。そもそもする意味が無い。
もう彼女は彼女ではなくなった。そう思うことにした。そして、埋めた。
ずっと以前から、彼女と僕の関係は脆くなっていた。距離が開いたのは今年の春頃だ。
その頃から、こうなることはもう運命として定まっていたのかもしれない。
怒りにまかせて破いてしまった手紙は、埋めてしまった。
そうすることで、彼女に対する当て付けになると思った。
不器用な僕なのだから、遠距離恋愛なんて続く筈もないのだ。僕を残して去った彼女は今、何をしているのだろうか。
保守
ほ
ほ
18 :
名無し物書き@推敲中?:
守保