【NFN】日本ファンタジーノベル大賞V【ファンノベ】
>>928 ニヒルな人間ドラマであり、現実の生映し、今の時代の寓話であるべき って同感。
ちょっとニュアンス違うかもしれないけど、安野モヨコの「シュガシュガルーン」て漫画がある。
小学校低学年向けのばりばりの少女マンガで花と星と魔法がいっぱいのファンタジーなんだけど、
そのなかで悪い魔族が辺境に追いやられて生きるためにやむなく悪事に染まって正統の魔族に戦争を仕掛けて王国を取り戻そうとして、
って過程がパレスチナ問題にそっくりなの。
そのほかにも女の子同士の嫉妬とか生々しい問題が、かわいい魔法にくるみなおされて、
すとんと胸に落ちる形で描かれてる。
これがファンタジーの意義か、とちょっと思った。
キャラ萌えとか斬新な設定とかはテーマを届けるための手段に過ぎず、そこが競うべき目的ではない、と私も思う。
>>930 > 特異な世界や状況でどんな選択をし、どう行動をするのか。
> その時どんな絶望や歓喜を味わうのか、が見たい。
賛同します。
私はSFをよく読むせいか、「違う世界をまるごと創造する」ということに
こだわりたいと考えています。
また、小説とは人間を描くものである、と思うので
登場人物の行動や感情に主眼を置こうと心がけています。
>>933 安野モヨコ、あなどれませんね。
>>934 「違う世界をまるごと創造する」って書いてる最中苦しくなりません?
作業は快感なんだけど、私は自分の世界を作る能力にいまいち自信をもてないせいか、
誰も知らない世界って誰も求めてない世界だよな、とか、
結局自己満足な作業なのかな、とかすごく気持ちが折れそうになる。
来年分も、だから架空歴史もので世界ごと作るか、「日本の戦国時代のとある小国の話」にするか迷ってます。
>>「違う世界をまるごと創造する」って書いてる最中苦しくなりません?
うん、苦しいです。
でも、私の場合は世界観の設定で勝負しているようなところがあるので
がんばって作りこみます。
そうすると、だんだん楽しくなってきます。
>>誰も知らない世界って誰も求めてない世界だよな、とか
きっと、そんなことない!
アシモフだってルグィンだって、びっくりするような世界をつくって
ちゃんと売れているんだから大丈夫!
異世界のことを想像して小説に書いてるおまいらがいるこの世界はきらいじゃない
あったかいレスだ……。
がんばって書こうかな、と思えたよ…。
いいスレだよな、ここ。
バーチャルや異世界を受け付けるかどうかは、世代によって違ってくると思う。
私の見立てでは、推理小説なんかをよく読む年配世代は、わりと現実的な、
自分の手の届く範囲の、日常から遊離しない話を好むみたいだ。
で、やや政治色もあり、体制に批判的な内容が多い。
和久俊三や内田康夫の推理小説がいい例だろうか。
だが今の若い世代は、狂信的なネトウヨを除いて、自分の政治イデオロギーなんて
持ってない人が多いし、子供の頃に慣れ親しんできたRPGにエヴァ、パソコン、
2ちゃんねるなんかで、結構バーチャルシンキングに慣らされている。
ファンノベ的な幻想文学はひょっとしたらこれから、伸びるのかもしれない。
ただそれはアニメとかの世界だけなのかもしれないが……
>>ただそれはアニメとかの世界だけなのかもしれないが……
うん、これはちょっと心配。
だけど、地下鉄に乗ると本(しかもちゃんと文庫本カバーをつけた)を
読んでいる若い子が意外とたくさんいますよ。
ああいう子たちが未来の読者になってくれることを願ってます。
>>941 なんていうか、「この世には自然なものと不自然なものがある」っていう古い小説の考え方を引きずってる人が多くて…
前俺の書いてる小説をじっちゃんにみせたところ「こんな空事を書いて何の役に立つんだ」って言われました。
じゃあ空事じゃねえ小説ってあんのかよ! 「ありえない出来事」ってあんたが知らねえだけだろ!
たぶん、じっちゃんは「てめーの作品にはリアリティがない」って言いたかったんだよ
孫の作品を読んでくれるなんて、いいじっちゃんじゃねーか
以前なにかで読んだんだけど;
「世の中には、邦画は見るけど洋画を絶対に見ない人がいる。
同様に、日本の小説は読むけれど翻訳小説は全く読まない人がいる」
らしいです。
この「日本作品/外国作品」対立の図式って、
ここで議論されている「現実世界/異世界」対立の構造に
よく似ていると思います。
個人的な考えですが、
翻訳小説の世界を素直に受け入れられるひとは
異世界への敷居が低いのではないでしょうか?
少なくとも、私はちいさいころから外国文学を
「よく構築された異世界で繰り広げられるファンタジー小説」
として読んできたように思います
(ほら、シャーロック・ホームズだって
十九世紀イギリスという現代日本から見たら突飛な異世界を
舞台にしたお話でしょう?)。
だから、翻訳小説出版がんばれ。
もっと日本人の異世界許容度を上げてください。
>>943 うん、いいじっちゃんだ。ずっと仲良く、ね。
なるほど
リアルであっても外国、外人っていうのは
多くの鎖国的日本人にとってまだまだファンタジーってことなのかな。
じゃあこれからどんどんグローバル化が進んで、世界が精神的ボーダレスになっていけば、
ファンタジー的な異世界物語と、純文学の垣根も消えていくんだろうか。
などと妄想してみた。
純文でSF、ファンタジーがいけないってことはない
三島由紀夫、安部公房、大江順三郎、最近でも庄野頼子、平野敬一郎とか
どうみても異世界系はたくさんある
うーん、そんなに異世界ものって認知度低いかな?
私最近読んだ本が2冊とも超すごい異世界ものだったよ。
山本賞・本屋大賞作家伊坂幸太郎のデビュー作『オーデュボンの祈り』黒船以降島外との接触を絶ってきた宮城の片隅の島で、
未来を予知できる喋れるカカシが殺人事件の被害者に。
直木賞作家篠田節子の『弥勒』独自の仏教美術を誇るヒマラヤの小国パスキムで社会主義革命が起こり、
日本人学芸員がこのクーデター政府の興亡に巻き込まれる。
ここまでやられるとジャンルわけなんて意味ないよな、とも思ったけど、
「世界とことわりを作る」って作業が認知されて他ジャンルでここまでの作品が書かれた以上、
逆に生粋のファンタジーにしかできないことってあるのかな、と考えてしまったよ。
あと、おじいさんも貴方たちもいいひとだ、と思った。
943のじっちゃんっていくつ?普段何読んでる?
見せたのがファンタジーなら、昭和時代を生き抜いたリアリズム世代に、確かに異世界物はキツイかもね。
私も自作親に見せて、「いくつになっても夢見る夢子さん」って馬鹿にされて、
結局最後まで読んでもらえなかった苦い記憶がある。
ちなみに剣と魔法とか、幻獣とかやおいオタク腐女子ラノベ要素は一切なしの、
リアル物語だったのに。
あなたが平成or昭和後期生まれなら、
これからの世代、時代に感性を問うたほうがいいのかも。
ま、昭和の文学もいいんだけど、
平成生まれ、ロスジェネ世代の新感性も悪くないと、私は信じてるよ。
>>948 生粋のファンタジーって、なんだろうなあ?
調べれば調べるほどわからなくなるんだよ、ファンタジー。
童話?
「指輪物語」?
SF?
ホラー?
異世界ファンタジーが“生粋”なのか
それともファンタジーの一端なのか、どっちだろう……。
951 :
948:2008/09/01(月) 16:52:57
>>950 ごめんなさい、わたしもわからない「ファンタジー」。
藤沢周平の海坂藩は時代物?架空歴史?
ヤプーはSF小説?SM小説?異世界ファンタジー?
と、大混乱です。
とりあえず948では推理等、プラスアルファの別の仕掛けを持たないファンタジー(それが何かわからないけど)
というつもりで書きました。
ファンタジー=睡眠中の夢みたいな幻覚??
953 :
943:2008/09/01(月) 19:05:31
いや、もうかなりの妙齢なのにも関わらず、読んでいただけるとはありがたいとは思うんだけれども……
本人曰く、自分はSF映画なんか絶対みない、と。何の役にもたたないからだとね。
まあ世の中にはいろいろな考え方もあるし、ある意味では仕方ないとは思いつつ、前見せてそれ言われたときの脱力感が、ちょっと蘇ってきてぐちっちゃいました。
確かみせたのはどファンタジーものではなくて、どちらかといえばマジックリアリズム的なものだったんですけれどね。
あ、あと「描写とかはいい」みたいなことは言われました。
>>あと「描写とかはいい」みたいなことは言われました
く、詳しい……
ひょっとして、おじいさんワナビだったの?
私のなかでの「ファンタジー」の定義;
「書いてる本人がファンタジーだと言ったら、それがファンタジー」
でも、クーンツが言ってた
「ジャンル作家としてのレッテルを貼られることだけは絶対に避けよ」
(うろおぼえ。正しくないかも)
というのも、すごく大事たと思う。
クーンツって軍事サスペンスのひとでしょ
>>953 ああ、老若男女問わずSF嫌いはいるね……あの壁は越えられない
しかし描写が褒められたなら、あとはストーリーだけじゃないか
頑張れ
あと「妙齢」は若い女性に使う言葉だから気をつけろ
>>954 >「書いてる本人がファンタジーだと言ったら、それがファンタジー」
なんか至言な気がした……
ファンタジーの定義って、この賞でわかんなくなったんだよね。
歴史物の小説(というか物語などの作り物のこと)は、
ある意味、全部が歴史ファンタジーだろ?
堀川アサコの「闇鏡」も歴史ファンタジーってことでいいんじゃないかと思う。
異世界の歴史とか妖怪が出てくるとかは、ファンタジーって“感じ”がするけど。
yomyomの……ごめん、どれだっけ? 小野不由美の「十二国記」が載ったやつ。
あれに森見が書いてたのが、なんでファンタジーなのかがわからなかった。
妄想ってことかな?
「太陽の塔」と、小説新潮の9月号のは、どうも読み進められなくてね。
読まないととは思うんだけど、文体が苦手で。
ファンタジーってなんだろな?
この賞って、枠から出たほうがいいような気がしないかい?
だから余計に考えちゃうんだよね。
そしてわからなくなる……。
9月号の歴代受賞者の「私が選ぶベストファンタジー小説」アンケートで、西崎憲さんが
「ちなみにわたしにとってはすべての小説はファンタジーである」って言いきってるよ!
ちなみに原岳人さんは法華経がベストファンタジーって言ってるし、渡辺球さんは小説って聞かれてるのに
少女マンガを熱く語ってたよ…もうなにがなんだか。
959 :
943:2008/09/02(火) 01:09:28
>>956 頑張ります……
わう、危なく小説で「妙齢」使うところだったw
うろ覚えは時に危険ですね。
「ちなみにわたしにとってはすべての小説はファンタジーである」
これも至言だ。メモっとこ。
「すべての小説はミステリである」
(なにかしらの謎を提示しつつ進行するから)
っていう言い方もあったりするけど。
次作のプロットを三本とも、つれあいに駄目出しされて落ち込み中。
さて、どうしたものか。
プロットなんてどうでもよかろう
指輪物語なんて山に指輪捨てにいくだけの話だぞ
>>960 物語が好きな人?
それだと厳しくなるのはしかたないよ。
しかも身近な人だからな。言いたいこと言うさ。
そういう俺も同じだ。
元気出せ!
俺もがんばる!
>>960 練り直すか新しく書くか悩みどころですね。
でもみんな読んでくれる人がいるんですね。いいなー。
パートナーの為にも頑張ってください!
>>961 すごいうけました。
964 :
960:2008/09/03(水) 17:40:17
みなさん、レスありがとう。
ここのひとは優しいな。
確かに、つれあいは膨大な量の作品(主にアニメですが)を見ているので
すごくすごく厳しいです。
他者の目で批評してくれるのはありがたいけど
正直、スタート地点であるプロットを却下されると
それ以上進める気が落ちる……。
961さんが言うように、プロットが作品の全てではない、とも
思うのですが。
やっぱり、第一稿が完成するまでは
人に見せない方がいいのかな?
みなさん、作品を誰かに読んでもらうタイミングはどうしてますか?
推敲しまくって完成させて投稿可能な状態にするまで誰にもみせない
どうでもいいけど不安多爺って当て字はどうなんだ
>小説新潮表紙絵
小説新潮持ってきた。
本当だ。「不安多爺」ってw
柴田ゆうさんが考えたのか、それともバーチャル長崎屋の誰かなんだろうか。
>>964 俺はおたくと全く一緒だよorz
たしかに推敲しまくって小説としてできあがるまで、
見せんほうがいいのかもしれん……
アニメっつーと、ふっと「ハガレン」と「精霊の守り人」が出てきたが、
どっちも特別目新しい話じゃない。
>>961には笑わせてもらったがw
>>964 硬めの事務員のうえいい年なので小説書いてること自体周囲に言えてない。
6年つきあった恋人に先日振られたが、恋人の親には
「小説なんてただの趣味でしょ。定年してから(30年強後)書きなさい」
「どーせ頭んなか夢と空想で一杯で現実なんか見えてないんでしょ」と笑われ続けてた(暗い話でごめん)。
途中で見せないと、たしかに人からのストップで筆を止められることはないけど、書いてる最中ずっと不安ですよ。
これほんとはつまんないのかなー、とか無駄なもん書いてるのかなー、とか。
不安で筆が止まることも。
プロット見てもらって、駄目だしをもらって、「いやそこはこう工夫して」とか反論する形で書き進めてく、
というのもありかなー、と思うのですが。
「守り人」シリーズって、作者が文化人類学者(!)で
設定がすごくよくできてるらしいですね。
恥ずかしながら未読。読まなくちゃ。
「鋼の」の微妙にローテクな科学設定は巧いと思います。
鉄道出現くらいまでだと扱いやすいですよね。
>>967 定年まで三十年以上あるなら、私なんかよりまだまだ若い!
へこまず頑張れ!
>>961もそうだし、「ハガレン」とか「精霊の守り人」もだけど、
プロットだけにするとありがちだとは思うんだよな。
それでも面白いのは、人間とか世界観とかじゃないかなあ。
「ハガレン」でアメストリスっていう国名が突然出てきて、
隣国から王子が来たときは、正直無理矢理だなあとは思ったが、
その隣国の王子を使いこなしたときは、ある意味感動したよ。
すげーと思った。
今じゃ、いなくてはならないキャラになったよね。
守り人シリーズは、新潮文庫で集めてるところで、
「虚空の旅人」までしか読んでないけど、
チャグムやバルサの存在感は本当に大きいな。
どちらかがいないだけで、なんとなく寂しい気がするんだよ。
「虚空の旅人」で、「ハガレン」のシンと同じような無理矢理感を感じたが、
読み終わったら、俺の中でしっかりと世界が広がってた。
守り人シリーズの人気の理由がわかった気がした。
もっとも、「精霊の守り人」でファンになってんだけどなw
> プロットだけにするとありがち
R. A. ハインラインによると、全ての物語は以下の三つに分類されてしまうそうです;
boy meets girl
小さな仕立て屋(問題解決)
成長物語
また、久美沙織氏も;
「すべての物語は焼き直しだ。
大筋はごくオーソドックスでいい。個性はキャラや風俗や文体で出せ」
なんて言ってます。
だから、プロットなんて普通でいいんだ! と思うのですが、
目の前で否定されるとやはりつらい。
クリエイターは自尊心などかなぐり捨てて、
常に謙虚であらねばならないのはわかっているつもり、なんだけどね。
それと、『ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門』に;
「未完成の原稿は決して他人に見せるな。
執筆のリズムが狂ってしまう」
と書いてありました。
身近な人に対する評価というのは厳しくなりがちというのはあると思う。
おそらく小説に限らず。
ただ、本をよく読む人というのはある意味では評価が甘く、というか優しくなる
のではなかろうか。小説って短所を探すのは簡単だけど、長所をみつけるのは難しい。
本をよく読む人というのはいいところがあれば細かいことでもそこを拾ってくれるけど、
あまり読まない人はストーリーが面白いかどうか、さらには自分の好みだけで
判断しがち。しかも本をあまり読んでいないわけだから、過去に読んだ数冊、
しかも誰しも読んでいるような超名作と自作を比べられている可能性もあるわ
けで、本をあまり読んだことのない人の評価というのはある意味とても厳しいと思う。
>>971 そういう側面もあるかもしれないなあ。
でも、おおむね、俺の周りの本を読む人は、めちゃめちゃ厳しいけどな。
しかし
>>971さんの指摘どおり、アニメや漫画が好きな人の評価は、
もっと厳しい。
プロットを見せることで、否定の中から作り上げるのもいいし、
それで自信をなくすなら、作り上げてしまったほうがいいとも言える。
なんていうと、人それぞれやり方があるってことで、
何の結論にもならないんだが。
昨日、つれあいに言われたんだが、こいつはバイヤーでね。
先輩にこう言われたんだと。
「悩んで動かないのは、何もしてないのと同じだ。
悩んでるならとりあえずやってみて、だめだったら次をする」
バイヤーってのは、商品を買うだけじゃなくて、
先を見越して売場も作らないといけないんだよ。
そういう意味では、作家も同じじゃないかと言われたよ。
プロットで悩んで止まってるのが悪いことじゃないけども、
とりあえず作り上げてしまうのもいいかもしれんと思った夜だった。
なんか、ふっきれた。ありがとう。
ようやく前に進む気になれました。
そして、思い出した;
「選び方はたくさんあるが、
多くの場合すばやく選ぶことがいちばん大切だ」
(ネイティヴ・アメリカンの言葉)
なにせ、ほんの駆け出し。
今回(第二十回)応募の作品が処女作で、
書けなくなったときにどうすればいいか、なんて
まるで考えていませんでした。
思えば、せっかく書いた結果が駄作であることを
極度に恐れていたのかもしれません。
鈴木光司氏の選評にあるように
「書いて捨てる」作業をする勇気が必要なのでしょう。
それでは、駄目出しされたプロットを
修正する作業に戻ります。
ジャンプ漫画とかよく読む人ってさ、最近の漫画はぜんぜん面白くない。
って言うけど、俺の目から見ると、どれも秀作に見えるんだ。画力もプロットも。
読者、彼らは一体何を求めてるんだろう。個性? 刺激?
でもストーリーに個性があって刺激的な漫画は、受け付けないらしい。不思議だ。
975 :
名無し物書き@推敲中?:2008/09/05(金) 13:47:20
なんでもそうだけど塩梅つーもんがあるんだと思うよ
ストーリーとキャラと表現力とテンポと着想力と…
その上手く言葉であらわせられないバランスが小説でも漫画でも大事だと思うんだ
そんで沢山漫画読んでたり小説読んでたりする人間は
作品に求めるバランスがとてもハイレベルになっている
だkら
>最近の漫画(小説)はおもしろくない
となるんじゃないのか
>>973 いい言葉だなw
俺もがんばるよ!
>>974 ああ、わかる気がするな。
結局、今のジャンプって、何やっても
ジョジョとか北斗の拳とか聖闘士星矢とかドラゴンボールなんだよ。
ジャンプ読んでるその人の年代にもよるだろうけど、
俺なんかはがきの頃思いっきりその辺に夢中になってた世代だからな。
ジョジョはなぜか読んでないんだが、それでも知ってるしさ。
幽白の時代も、「今のジャンプは面白くない」って言われたたし、
そう言ってるのはうちら世代な気がするんだよ。
画力は今の漫画家の方が優れてると思うがな。
だらだらと続くのがいやなんじゃないだろうか。
ブリーチは俺も飽きてきた。
つーか、ときどき、今なんで戦ってるのか忘れてるんだよな……。
>>974 >でもストーリーに個性があって刺激的な漫画は
例えばどんな漫画か、教えて下さい
おれが今すごく楽しみにしてる漫画は「ドロへドロ」
ファンタジー漫画(ほのぼのスプラッタ)だよ
978 :
974:2008/09/05(金) 17:10:41
>>977 ごめん、俺はほとんど漫画読まないから、わかんないんだ。
言ってたのは相手ね。
自分の気に入らないストーリーはすぐ批評したがるヲタだから……
>>974 同意。だけど振り返ると、昔だって手塚風やら劇画風やらニューウェーブ風やら、似たような絵筋の似たような話がごまんと積み上げられているわけで。
その中でやはり価値があるものだけが残る。だから今にジャンプ系と括られるようなのも淘汰されていくでしょう。
個人的にはその淘汰の様子を眺めていても余り面白くないので、アフタヌーンとかビームとかもう少し広くスタンスとったところにいっちゃったわけだけど。
その淘汰の中で作家が出来ることといえば、従来の作品に対して批評的な態度をとって創作することだと思う。
あの作品のどのような部分がいい、とかよくない、とか、積み上げられた作品群に対して真摯に向かいあうことが傑作への近道じゃないかな。。。
というか初期ファンタジーノベル大賞系にはその批評的な手合いが多かった気がする。後宮小説しかりイラハイしかり。
980 :
名無し物書き@推敲中?:2008/09/05(金) 22:02:16
でも、アフタヌーンだと「蟲師」なんか初連載であの域だったらしいですよね。
なんとなくあのひとは好きな物を好きなように書いてあんな綺麗なの書いた気がする。
あと「大振り」もこれまで書かれた全部の野球漫画を読んでも「おれらのエースは暗くて卑屈」なんて切り口出てこないと思う。
……読者が求めてるのは批判とか前にある先駆者の作品群の文脈とかに囚われない
思いもしないずば抜けた才能なのでは、なんて言ったら怒ります?
>>980 「作品群の文脈に囚われないもの」っていうのはこの世にはないと思います。
蟲師も、大振りなんかも(いや、これは完全に逆転の発想の勝利だと思いますよ。よく考えたらすでに「タッチ」からこの傾向はあったわけで)。
思いもしないずば抜けた才能、って言われた作家で過去の作品に影響を受けていない人なんていないんじゃないでしょうか。
例えばガルシアマルケスとかはフォークナーとかカフカからの影響が甚大だと自ら語ってますし、
ナボコフなんか過去作にいちいち全部批評の糊つけて付箋を貼っているような小説ばかりです。
酒見賢一の『泣き虫弱虫諸葛孔明』なんかもう、もろ、でしょう。
天才的な作家というのはそれ相応の影響に対してどう反応したか、という点が天才的だったのじゃないかというのが自分の考えです。
982 :
980:
>>981 ですねえ。すいません、やさぐれてしまいました☆
大振りが逆転の発想ってほんとにそうですね。
仮に過去の作品に影響を受けていないように見える自由な感じの傑作があっても、そう見せるのも
(ごめんなさい、不勉強でまだ拝読したことはないのですけど)ナボコフみたいに過去作にいちいち全部批評の糊つけて付箋を貼っているような作品描いてマニアをにやっとさせるのも、
どっちも勉強して勉強して作家が見せる技量なんですよね、きっと。
なんだかこう、自分では努力しているつもりなんだけど思うように筆が進まなくて、
その一方で「なんでこんなん書けるんだー!」って傑作がいっぱい出てて、
ちょっと疲れてしまいました。ごめんなさい。
「どう反応するか」を磨くのもきっと、たくさん読んで考えて、ってやり方しかないんですよね、きっと。