ヤクザと小学生と屋台で泣ける小説を考えるスレ

このエントリーをはてなブックマークに追加
1ほそびき
小説とか書いたことないけど…
ってか小説にあまり興味のない一般人だが、
みんなの満ち溢れる才能とアイデアで

ヤクザ(性別年齢自由)
小学生(性別年齢自由)
屋台(なんの屋台でも可)

で泣ける小説ができるかどうか見てみたい!
2ほそびき:2008/01/25(金) 15:05:20
じゃあとりあえず出だしだけ考えてみてくれヽ( ´ー`)ノ
3名無し物書き@推敲中?:2008/01/25(金) 15:21:46
>>1
ネタさんきゅ、プロット立ち上がったわ
4ほそびき:2008/01/25(金) 15:51:59
>>3
そりゃどうも。触りだけでも教えてほしいわ。
5名無し物書き@推敲中?:2008/01/25(金) 18:18:40
小学生の部分だけ違う(高校生)が、「BLACK LAGOON」というTVアニメ・漫画作品の日本編は、シチュが被ってて、大いに参考になるかもしれねえな。
6ほそびき:2008/01/25(金) 18:43:17
>>5
お、アニヲタだからブララグは見てたぜい。
そういわれてみれば被ってる部分もあるなぁ。

ああ、でもあれだ屋台ってーのはラーメン屋とかおでん屋とかの屋台のつもりだった。
祭りの出店とはちょっとイメージ違うかな。

7名無し物書き@推敲中?:2008/01/25(金) 19:00:09
↑ お前さんの妙なこだわりに吹いちまったよww。だが、あれはなんとも言えねえ哀しい話だったな。

いずれにせよ、俺も>>3の作品に期待してるよ(他力本願でスマン)。
8弾正少弼 ◆Lupin/aIvk :2008/01/25(金) 19:17:26
ヤクザ/二十八歳。暴走族のシンナー売買を監督してあがりを稼いでる。
数日前に、シンナー中毒で高校の後輩が施設に入れられた。が、組の命令で
シンナーをやめさせるわけにはいかない。屋台でよく飯を食う。

小学生/十歳。母子家庭でママンがヤリマン。いじめられっこ。ママンが
飯をつくってくれないから、よく屋台に食いにくる。ある日、猛烈な虐めを
受けているところを、屋台でよく隣り合わせるヤクザのお兄さんに助けられる。
喧嘩のやりかたと、度胸のつけかたを教わり、やがていじめっ子を撃退。

屋台のオヤジ/癒し系。視点保持者、語り部でもいい。

小学生は、近所の兄ちゃんがシンナーのやりすぎで死んだことを知る。
売らせているのがヤクザのお兄さんだったと知り、ショック。ヤクザの
お兄さんは小学生に問い詰められ、足を洗う決断をする。指つめを覚悟
するが、世話になった兄貴は、何も言わずに組を抜けるのを了承して
くれた。が、その兄貴が対立している組のチンピラに、刺し殺される。
抗争勃発。
ヤクザのお兄さんはやがて鉄砲玉をやらされる。というより志願した。
本懐を遂げるが、腹を撃たれる。茂みに隠れて追っ手をやりすごすが気を
失う。そこに小学生が来る。救急車で病院へ。二人は和解するが、
対立する組のチンピラに病院にいるところを襲われてお兄さん死亡。
(二段オチっぽい感じで)
小学生は丸暴の刑事を目指すこと決意。

丸暴のこわもて刑事(かつての小学生)が屋台で飯を食ってる
ところからはじめるのも悪くない。一〇〇枚くらい懸かるか。
9弾正少弼 ◆Lupin/aIvk :2008/01/25(金) 19:21:18
でも書かないけどね!
10弾正少弼 ◆Lupin/aIvk :2008/01/25(金) 19:40:37
これを、屋台における主人と客との会話だけで構成してみる。

1.こわもて刑事が久しぶりにやってくる。懐かしいなんて話。
2.十数年前。落ち込んだ様子の若いやくざが一人で来て、シンナー売買を愚痴る。
  少しして、母子家庭の小学生が。小学生愚痴る。
3.かおじゅう怪我だらけの小学生を、やくざが連れてくる。小学生は
  やくさに、いじめっ子から助けてもらったらしい。喧嘩のやりかたを
  びくびくしながら聞く小学生。
4.やくざが来て、物騒な組事情を話す。そこへ小学生。いじめっ子を
  ぼこぼこにしたと誇らしげに語る。やくざは小学生にチャーシュー麺を
  奢る。
5.小学生が来る。様子がおかしい。近所のお兄さんがシンナーでおかしくなった。
  シンナーを売り買いさせているのが、やくざだと聞いた。そこへやくざの
  お兄さん。問い詰められて、逆切れ。小学生が帰ったあと、店のオヤジに、
  足を洗う決意をそっとうちあける。
6.お兄さんが来て、組を抜けることができなくなったと言う。組周辺が
  きなくさくなっていた。小学生に伝言を頼まれる。入れ違いに小学生が来る。

7.それからぷっつりと、二人が来なくなった。やくざのお兄さんのいた組は、
  大きな組に狙われて、潰された。現代に戻る。丸暴の刑事(かつての小学生)
  が、あれからあったことを話す。死んだと思わせて、実はやくざのお兄さん
  生き延びていた。店にふらりとやってきて、再会。終わり。

なんだ。プロットに起こすと案外つまらないな。
というわけでスルーしてくれノシ
11名無し物書き@推敲中?:2008/01/25(金) 20:48:20
>>1
漫画だけど世紀末リーダー伝たけしでそんなのなかった?
ラーメン屋の親父がヤクザにぼこられるような
12名無し物書き@推敲中?:2008/01/25(金) 21:03:06
やくざな小学生が屋台をはじめる。完
13名無し物書き@推敲中?:2008/01/25(金) 21:24:26
ちょっとスリーパーズって映画を思い出すかも
14ほそびき:2008/01/25(金) 21:49:04
>>7
いやぁw まあこだわってるわけじゃないから出店でもいいかなぁw
出店でもいいっすw

>>10
話しの流れはが王道な感じでいいっすね。
屋台からの視点のみって発想はなかったわ。さすが。

>>12
斬新すぐるw >>12が本腰入れることに期待。
15ほそびき:2008/01/25(金) 21:56:46
>>11
ジャンプは買ってたけど、たけし全然読んだなかったからなぁ。
よかったら話しのあらすじでも教えて。
16ほそびき:2008/01/25(金) 22:06:19
ヤクザ 小学生 屋台(出店も可)
ってのはあくまでもキーワードってことで。
ヤクザな小学生でもいいしw
ヤクザが小学生でもいいしw
人数も好きにいい。
例えば「ヤクザ100人VS小学生100人」でも。
ただ、自分じゃコメディ的な要素しか思いつかないからさw

"泣ける"って要素で規定してどういう展開があるのか…
みんなの才能に期待。


17名無し物書き@推敲中?:2008/01/26(土) 00:35:24
すげーありがちでワラタ
18名無し物書き@推敲中?:2008/01/26(土) 14:43:31

 田舎のアホウは知らぬ事ばかり



グーグル検索→  北朝鮮送金ルート




グーグル検索→  亀田右翼の正体在日


19名無し物書き@推敲中?:2008/01/26(土) 17:15:49
屋台をかけてヤクザと小学生が泣かしあう
20名無し物書き@推敲中?:2008/01/27(日) 01:52:21
これから鉄砲玉として、敵対する組の親分を殺しに行く事になったヤクザが、
仕事の前に立ち寄ったおでんの屋台をやっているのが小学生だった。
「いらっしゃい。何しします?」
「何にしますって、お前小学生だろ?小学生がこんな時間に何してんだよ?」
「実は、普段はお父ちゃんがやっているんですけどね、そのお父ちゃんが今日、入院したもので、代わりにボクがやることに」
「だからって、小学生にゃ無理だろう?」
「いえいえ、普段も仕込みはボクがやっています。お父ちゃんは、こう言うの苦手な人でして」
「他の事やればいいじゃねぇか!子供に仕込みをさせてまでやることないだろう?」
21名無し物書き@推敲中?:2008/01/27(日) 02:00:05
>>20の続き

「釣りはいらねえ」
ヤクザがラメの背広ポケットから無造作に金を取り出す。
台には有り金やら飴玉やら、手につかめる全てが。
小学生は「有難うございました」とヤクザを見送る。
金を仕舞おうとして、カプセルを発見。
「お客さん、お体だけは大事にして下さい」
「お、おお。悪いな。ガキに気ぃ遣わしちまって」
ヤクザ、ザヤクを受け取る。

ムシャクシャして書いた。後悔はしていない。
22名無し物書き@推敲中?:2008/01/27(日) 03:30:33
んー、

自分の父親を殺したヤクザと知らず、偶然屋台で出会った優しいお兄さんに
心を開く小学生

って考えた所で眠くなった。
23名無し物書き@推敲中?:2008/01/27(日) 17:47:31
タイトル『ヤクザと小学生と屋台』

「何だボウズ。俺に用か?」
「……」
「ランドセルしょってウロウロする時間じゃねぇぞ。帰れ帰れ」
「……」
「つっ立ってねぇで何とか言えって――あ、ハラ減ってんのか?」
「……」
「ははは、いい鳴き声だ。ハラの虫は正直ってことだな。ちょっと待ってろ。おいオヤジ、しょうゆラーメン1杯とビール1杯!」
「……」
「おい、座れよ。ほらここ」
「……」
「よぉし、いい子だ。じゃあまずは軽くビールいくか?」
「……」
「そんな目で見るなって、冗談に決まってんだろ。まぁいいや、ラーメン食ったら帰れよ。おい、ジュースも1杯!」
「……」
「何だよ。浮かねぇ顔だなぁ、帰りたくねぇのか?」
「……うん」
24名無し物書き@推敲中?:2008/01/27(日) 17:48:11
「ふうん、そうか」
「……」
「お互い大変だな。じつは俺も帰りたくねぇんだ」
「……」
「ま、似た者同士なかよくやろうぜ、ははは。オヤジ、ビール! ……おいオヤジ! おーい、おい、おいってば! 聞こえねぇのか? ビールって言ってんだよ、ビ・イ・ル! ったく、ここのオヤジも耳が遠くなったもんだな。ジジイはこれだから――」
「……て……」
「あ?」
「……うして……の」
「おまえなぁ、声が小せぇんだよ。相手の目ぇちゃんと見て、もっとデカい声でしゃべれ」
「……」
「あぁ、またダンマリか。オヤジ、酒!」
「……おじさんはどうして帰りたくないの?」
「何だよ。ちゃんとしゃべれるじゃねぇか、まったくよぉ。だいたい俺はおじさんって歳じゃねぇっつうの、まぁいいけどよ」
「……ごめんなさい」
「何で謝るんだよ。冗談に決まってんだろ、冗談。で、何だっけ?」
「……おじさんはどうして帰りたくないの?って言ったの」
「あぁそうだった。どうして俺が帰りたくないかってそりゃあ――ちょっとわけありってやつだよ」
「……」
25名無し物書き@推敲中?:2008/01/27(日) 17:48:45
「まぁ、お互いわけありか、ははは。オヤジ、酒だ酒!」
「……」
「要するにな、家に帰って嫁とガキの顔見ると、つらくなるってことだ」
「どうして?」
「んー、明日ちょっとした仕事があってな。俺は遠くへ行くんだ。だから家に帰ってふたりの顔見ちまうと、何ていうか、仕事の決心が鈍っちまいそうでな」
「仕事って?」
「んんー、仕事か。まぁ簡単に言うとだな、俺の会社にイジワルする会社があるんだ。だから俺がそこへ行って、やめてくれってお願いする仕事だ」
「そのイジワル会社が遠くにあるの?」
「んんー、そういうわけじゃないんだけどな」
「じゃあ、何でおじさんは遠くに行くの?」
「ははは、ボウズ賢いな。そのとおりだ。ほんとだよ、何で俺は遠くに行くんだろうなぁ。おかしな話だ。ははは」
「わけわかんないよ」
「俺もだ、ははは。で、ボウズはどうして帰りたくねぇんだ?」
「……」
26名無し物書き@推敲中?:2008/01/27(日) 17:49:14
「言いたくなきゃ、それでいいけどな」
「パパと……、パパとケンカして、それで……」
「パパとケンカして、家に帰りたくても帰れないってか?」
「うん」
「バカか。ガキの頃から余計な気ぃばっかり使いやがって」
「僕、パパにひどいこと言っちゃって……」
「あぁ、そういうことか。だいたいケンカの原因はどっちなんだ?」
「……パパ。約束破った」
「どういうふうに?」
「昨日約束したんだ。今日の授業参観は絶対に来るって」
「で?」
「ずっと待ってたんだけど、パパは来なかったんだ。だから……」
「ふうん、それでケンカか」
「うん」
「パパが来なかった理由だけど、ボウズは知ってんのか?」
「仕事。パパは忙しいから」
「そうか、理由はちゃんとわかってるんだな」
「うん」
「パパは謝ったか?」
「うん。ごめんって言ってた。ずーっと言ってた」
「パパは謝る時、ちゃんとボウズの目ぇ見てたか?」
「うん」
「そうか。……ボウズ、よく聞け」
「うん」
27名無し物書き@推敲中?:2008/01/27(日) 17:49:35
「今すぐ家に帰って、パパにごめんなさいって言え。それで終わりだ。きっと心配して待ってるぞ。なぁに、パパは怒ってねぇよ」
「何でわかるの?」
「わかるからわかるんだよ」
「でも――」
「ボウズ、男なら言いわけするな。男はこうと決めたらぶつかっていくもんだ。……大丈夫、俺が保証するから安心して帰れ。な?」
「……」
「ボウズ、パパ好きなんだろ?」
「うん」
「帰りたいだろ?」
「うん」
「じゃあ帰って謝れ。いいな?」
「……うん」
「お、ラーメン来たな。じゃあこれ食って、さっさと帰れ」
「うん。……あ、おじさん」
「あ?」
「おじさんも家に帰ったほうがいいよ」
「ははは、まさかボウズに言われるなんてな。でも――」
「男なら言いわけするな、でしょ?」
「言うようになったな、ボウズ」
「おじさんのこと待ってると思うよ」
「……そうだな、ボウズの言うとおりだ。うん、俺も帰るか」
28名無し物書き@推敲中?:2008/01/27(日) 17:53:59
「おじさん」
「あ?」
「また会える?」
「んんー、遠くに行っちまうからな。確かなことは言えねぇけど――」
「けど?」
「そのうちな」
「そのうちっていつ?」
「そうだなぁ。ボウズがしっかり勉強して、働いて、嫁もらって、ガキつくって、いい家庭を持って、親孝行もして――」
「うん」
「しっかり長生きしたら、俺から会いに行ってやるよ」

 おわり
2923から28の人:2008/01/27(日) 17:58:36
おじゃましました(−公−;
30名無し物書き@推敲中?:2008/01/27(日) 19:01:46
>>23-28

良かったぜ。なんかしんみりさせてもらったよ。

仕事というのが、鉄砲玉だというのは想像つくが、遠くへ行くってことは、ムショに入るってことかな?それとも、生還を期せず、死ぬ覚悟ってことなのかな?後者だと辛いな。
いずれにせよ、GJ!
31ほそびき:2008/01/28(月) 00:17:42
>>23-28
よかったっす;;) これで15分くらいのショートドラマ撮影できそう。

最後の「しっかり長生きしたら…」って…自分に言い聞かせてるのかなぁ。
それとも自分の息子に結局なにも言えなかったから、代わりに小学生にいったのかなぁ。
32ほそびき:2008/01/28(月) 00:59:38
正統派のストーリー以外でも、あっと驚く設定もいいと思うんだ。(`・ω・´)/
もっとも、自分じゃ一切思いつかないが。
大まかなルールは>>1>>16参照。

意外な設定で泣かせられるかが、みんなの腕の見せ所。
途中までコメディっぽくても最終的にジーンとできればよろし。
33少女屋台 1:2008/01/28(月) 01:57:19
親分から渡された封筒には30万ほど入っていた。
この金でいい女を抱き、良い飯を食った後に、俺はウチのシマを荒らす向日葵組に殴り込む。
前のヤマで二十歳の時から懲役を13年くらい、やっと刑務所を出られたと思ったら、一年も経たない内に逆戻りだ。
いや、ヤクザものの犯罪に厳しくなった今では、懲役だけではすまないかも知れない。
服役以前に、返り討ちに会えばそこで終わりだ。
そう思うと、娘の顔が脳裏に浮かんだ。
顔と言っても、生まれたてのしわくちゃで、猿みたいな顔だったが、その顔しか知らない俺にとっては、それが娘の全てだ。
その娘も、服役してすぐに女房から離婚届が送られてきたきり、その行方も解らない。
後悔したところで仕方がないが、心残りがあるとすれば、娘にお父さんと呼ばれてみたかったと言う事だ。
ただ、こんな過去を振り返る様な時は、だいたい生きては帰れないと言う事を俺は知っている。
俺はそんな気弱な気持ちを吹き飛ばす為に、とりあえず酒と飯に逃げる事にした。
俺が歩く薄暗い道には、何の屋台かは知らないが、いくつもの屋台が列んでいて、そこから光りが漏れている。
ただ、不思議に思うのは、どの屋台壁があり、外と完全に遮断されていると言う変わった作りの屋台だった。



34少女屋台 2:2008/01/28(月) 02:11:06
とりあえず、適当に入ってみる事にした。
ドアノブを握ると、壁が揺れるくらいの簡単な作りだった。
開ける前に中から「いらっしゃい」と言う若い女の声が聞こえた。
入ってみると、中には小さな玄関があり、後は全てベッドであり、そのベッドの上に若い女が座っているだけだった。
「入るなら、寒いからドアを早く締めてちょうだい」
女にそう言われて、ドアを閉める。
「料金は1時間で1本、朝までなら4本よ」
狭い屋台の中で女は俺の上着を脱がせながらそう言った。
屋台の中の裸電球の光りが、女の黒髪を照らす。
ピンクの透けた肌着が悩ましく光りを反射しているが、よく見ると女という寄りまだ少女だった。
「おまえ、歳いくつだ?」
俺の質問に特に表情を変える事もなく彼女は十一と答えた。
「この辺りの屋台はみんなそんな年齢よ?知らない出来たの?」
と、その年齢に合った笑顔で付け加えた。
35少女屋台 3:2008/01/28(月) 02:27:01
「一つ向こうの通りはみんな60歳以上のお姉さん、反対側の通りは私と同じくらいの男の子達の屋台があるわよ」
その趣味があるなら、紹介料しだいでいい子を紹介してやると言う。
「それとも、私じゃ少し年齢が高いかしら?二つ向こうの屋台のサクラちゃんはまだデビューしたての七歳なんだけど、そっちの方がいい?」
「警察とか、この手の商売にはうるさいだろ。ましてやおまえらくらいの年齢なら本気で検挙をするだろうし」
「その辺は知らないけど、私達はヤクザさんに所場代を払ってそれで終わり」
この辺りは、俺が殴り込みをする予定の向日葵組のシマだった。
「学校とかどうしてるんだ?親は?」
「なに?おじさんもしかして警察の人?」
「そんな訳じゃないけどさ、おまえくらいの娘がいると気になるだろ?」
「そう?学校はちゃんと行ってるわよ。このお仕事は夕方からだもの。親はいないから生きていくのに稼がないと。隣の白人のエナちゃんは両親に仕送りしてるって言ってたけどね。それで、おじさんの子供ってどんな子なの?」
「産まれてすぐに別れたからなぁ……」
「そう……」

36少女屋台 4:2008/01/28(月) 02:39:58
「で、やるのやらないの?冷やかしは御免よ?」
それまでのしんみりとした会話がなかったかのように、少女は言った。
「やります……」

夜明けと共に俺は屋台を出た。
少女は疲れたのか深い眠りについていて、俺はその枕元に封筒に入った30万と、財布をおいて屋台を出た。
すでにそれらは俺にとっては必要のないもので、殴り込みを掛ける向日葵組の事務所までは歩いてもすぐに着く。
外は寒く、吐く息は白かったが、なんだか心は温かかった。


少女が目を覚ましたのは、男が出て行ってから1時間ほど経った頃で、この後、屋台を片付けて、学校へと向かう。
いつもと違ったのは枕元には札束の入った封筒が置いてあり、その横には財布もあった。
あのお客さんだな、また来たらサービスしてあげなきゃと思いながら財布を開けると、カードやら領収書の他に一枚の古い写真が入っていた。
それはおそらくあのお客の奥さんと、産まれたばかりの子供が写っていて、撮影したのはあのお客さんだと思った
37少女屋台 5:2008/01/28(月) 02:46:49
「あ……あれ?」
お客の奥さんはどこかで見た事がある顔だった。
それは、激しい虐待を少女に加え、勝手に死んでしまった母親にそっくりだった。
急いで少女は服を着ると、写真を持って屋台の外に飛び出した。
すでに通勤、通学で人通りが増え始めた道をとりあえず走り出す。
「おと…」
お父さんと叫ぼうとしたとき、少し離れたビルが爆音と共に炎を上げた。
ガラス片が街の中に降り注ぎ、いくつかの銃声の後、また静かになった。

38名無し物書き@推敲中?:2008/01/28(月) 06:16:14
>>33-37
文の最初でラストがわかっちゃったよ・・・orz
39ほそびき:2008/01/28(月) 06:48:14
>>33-37
(!? ̄Д ̄)゚Д゚)・д・) エェーッ!!
売春屋台+児童回春+近親相姦(かもしれない)という衝撃的な組み合わせに涙…ww

でも懲役13年だったのに少女は11歳ってことは…やはり娘じゃないのか。
あるいは11歳くらいのほうが売れるから2〜3歳さばよんでるのか…

いや、ビックリすた!涙はともかくw とにかくビックリすた!

40名無し物書き@推敲中?:2008/01/28(月) 11:10:48
じゃりん子ちえ嫁
4123から28の人:2008/01/28(月) 18:10:52

>30-31
そう言ってもらえると励みになります。
これからも変な小説を書いていこうと思いました。
ありがとうございます。
内容については解説する気がないので、適当に納得してくだせぇ。

ちなみに自分はしがないネット作家です。
最近ちょっとマンネリ状態だったので、今回のお題はいい息抜きになりました。
またお題があれば、暇な時に参加しようと思います。

お!
たった今、長編小説のアイディアがうかんだぞ!

ということで、おじゃましました(−公−;
42 ◆P78lK40o2I :2008/01/28(月) 21:21:09
書いてみた。しかし、

・12歳の少年が出てくるけど、学校へ行ってないので小学生とはいえない
・泣けるか微妙
・ヤクザちゅうか、ギャングもの
・ちょっと長いので投下をためらう(原稿用紙29枚w)

こんなんでもいいのかな。
43名無し物書き@推敲中?:2008/01/28(月) 21:50:30
問題ないと思いますよ。
44名無し物書き@推敲中?:2008/01/28(月) 22:32:47
>>42
ごはんにうp
45 ◆P78lK40o2I :2008/01/28(月) 23:53:35
.>>43,44
ありがd
ごはんの鍛錬場は使ったことないのであります。なろうに垢持ってるんだけど、
何だかここで三題を貰った話を、さも自分のアイデアのように書くことには
抵抗があるんだ。あとでここにうpしてみるよ。
46ほそびき:2008/01/29(火) 00:05:45
>>42>>45
長くても結構!
スレは立てればいくらでもあるのですヽ(´▽`)/
4723から28の人:2008/01/29(火) 00:11:12

五回?連続で投稿するとエラーが起こるので中止してください。
自分はそれで苦労しました。
文章の分割は計画的に(−公−;
4823から28の人:2008/01/29(火) 00:12:29
× 中止してください
○ 注意してください
49 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:17:41
>>46,47
すまんこってす。同じIPから連続で5回までとかあるのかな。
とりあえず投下してみます。
501 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:26:05
 二十世紀も終わりに近づいたある秋の日の午後、サンフランシスコの郊外で革と銀細工
の店を営むジョン・マッカレーは、店の扉がコトコトと小さな音を立てているのを耳にし
た。彼が様子を見に行くと、ガラスの覗き窓の向こうに一人の老婆が立っていて、両手で
頻りに扉を押している。わざと重くしてある樫の扉は、その力ではびくともしないのだ。扉の
上部に取り付けた鳴子が中途半端に揺れて、それがその小さな音を立てていた。ジョンは
ノブを掴んで、ぐいと内側に扉を開いた。彼が怪訝そうな目を向けると、老婆はその場に佇ん
だままで、皺だらけの顔ににっこりと笑みを浮かべた。年の頃は八十過ぎか、背の低い痩
せた体につやのない白髪、どれくらい流行から遅れているかもわからない色褪せたフェル
トのコートを着込んでいる。
「婆さん、何か用かい。ここはマッチョの店なんだ。なんというか――、その、ちょっと
お年寄りには刺激の強いものを扱っていてね。冒涜的というかね。もし貧民救世軍とかそ
ういうのだったら、お断りしてるぜ」
「わかってるわよ」老婆は澄んだ声で答えると、ジョンの脇を通って店内に入り込んだ。
 辺りにはリベットを打った革製のジャケットやベルトが所狭しと吊られており、その奥に
埋もれるように置かれたカウンターの側には、サバトの雄山羊の頭やら太いペニスやら、
そういうあまり上品でないものをかたどった銀のアクセサリーがいくつも飾られている。
 老婆は面白がるように周囲を見回していた。ジョンはカウンターに戻った。
「で、なにか気に入ったものはありましたか?」彼はいかにも面倒そうに言った。
「ああ、ごめんなさい。そうじゃないの」
 老婆はそういうと、胸元から十字架のペンダントを取り出した。銀製のようだが、鈍い
輝きに一見して純度の低さがわかる。彼女はそれを手に乗せて、ジョンのほうへ差し出し
た。
「これをね、鋳直して欲しいの。あたしはもうすぐお迎えが来るから、それまでにどうに
かしてしまいたくて。もう何軒か断られちゃったのよ。できるかしら」
 断られた? ジョンは訝しげな顔つきをした。
512 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:28:01
「ええ。少々お時間をいただければ。で、どういったものに直したいんです?」
「楔の形にしてほしいのよ。ほら、ゴルゴタの丘でイエスの手足を十字架に打ち付けた、
あの楔の形に」老婆はにっこり笑って付け加えた。「ここで、できて?」
「聖釘ですか?」
「ちょっと違うわ。そういうものではないの。なんていったらいいかしら、そう、刺す前
の楔」
「刺す前の?」
「そう。これから刺すっていうような……わかるでしょ、聖とかそういうものじゃないの
よ」彼女は微笑んだ。
 ジョンは背筋にひやりとしたものを感じた。イエスに、刺す前の、楔? そんなものに
似せて作るって、一体どういう趣味なんだ? 刺したあとならそれは聖具だ。だが刺す前
はただの凶器にすぎない。そう、神を傷つけるための凶器。
「まあ……」彼が口ごもると、老婆は破顔してあとを続けた。
「よかった。いいお店が見つからなかったらどうしようかと思ってたのよ。細かいデザイ
ンはお任せするわ。あとは、どうしたらいいかしら」
「ええ、でしたら……、それをお預かりします。料金は重さで決まりますので、量らせて
ください。納期はものによってまちまちです。完成したら連絡しますんで、この用紙に住
所と電話番号、あとサインを」
 老婆は用紙を受け取ると、さらさらと項目を埋め始めた。その間、ジョンは天秤量りで
ペンダントの重さを量った。上部に女の裸体をかたどった小さな分銅が、なにか馬鹿馬鹿
しい冗談に思えた。
「これでいいかしら」
523 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:29:34
 紙を受け取ると、彼は内容をチェックした。ニーナ・ヴラジロフ。サント・メール教会
方に寄宿、電話は呼び出し……。預かりにサインをして老婆に渡す。お任せください、な
どと銀行員のようなことをいった。老婆は満足して帰っていった。それを見送って、ジョ
ンはひとり呟いた。
「まあ、やるしかないか。しかしあの婆さん、一体何でこんなものを?」

 十四歳まで、ニーナには家族があった。ニューヨークの貧民街、小さなアパートの一室
で、三歳下の弟アレクサンドルと、父親パベルとの三人で暮らしていた。ロシア革命とと
もにアメリカへ移民した父親は英語が下手で、定職に就くこともできずに日々飲んだくれ
ていた。時代は禁酒法の下にあったが、司法から最も遠いこのような地域では、むしろ酒
は手に入りやすかった。ニーナと弟とは母親が違ったが、彼女の母も、弟の母も、ともに
父親の元を去って久しかった。一家は姉弟がするスリや物乞いと、教会の炊き出しだけで
なんとか喰っている状態だった。そこに大きな嵐がやってきた。1928年10月、大恐
慌である。
 炊き出しは減った。道を歩く人は少なくなった。多くの貧民が路上で衰弱し、凍死して
いった。肩を寄せ合って暮らしていたアパートの人々も、あるものは病に倒れ、あるもの
は地方に職を求め、次々に姿を消していった。あとには柄の悪い男達が入ってきた。父親
はその間も日々飲んだくれていた。
 ある晩パベルが通りで喧嘩をした。彼はろくでなしだったが、腕っ節だけは強かった。
それが災いした。相手は地元のギャングで、その地域の「治安」を守るクズどもだった。
相手が血の池に倒れると、父親は自分のしたことに蒼くなった。だが子供らを連れて逃げ
る金はない。彼は家に帰るとただ飲んだ。潰れるまで飲んだ。
534 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:31:12
 翌朝誰かが玄関のドアをノックした。一家の全員が死を覚悟した。だが廊下に立ってい
たのは確かにギャングだったが、家族を殺しに来たのではなかった。彼らのボスに娘を差
し出せば、今回の件は許してやる――そう持ちかけにきたのである。こうしてニーナは地
元のギャングのボス、ロベルト・カダリーノの一番若い情婦となった。カダリーノは彼女
を事実上「買った」――、パベルにささやかな仕事を与えて生活をさせるかわりに、ニー
ナは常に手元に置いて、彼女が家で暮らすことを許さなかったのである。しかし彼女は満
足だった。父親には元々何も期待していない。とりあえず弟だけでも食べられれば、それ
に越したことはないのだ。
 パベルに与えられた仕事はつまらないものだった。ダウンタウンの一角に古びた屋台を
引いてきて、クズ屋が引き取らなかったゴミや盗品などを売るのである。時代が時代であ
ったから、それでも多少の利益は出た。しかし人はそう簡単には変われない。しばらくす
るとパベルは屋台を息子に任せ、また昼間から飲んだくれるようになった。ニーナは弟を
哀れんで、ボスのくれる小遣いの中から、いくらかを生活費として分け与えた。また少し
遠くへ行く機会があると、手に入りやすいハッカ飴などを買ってきて、弟に与えた。

 翌年の夏、事件が起こった。その日アレクサンドルが店番をしていると、隣の地域のギ
ャングが一人、彼の屋台にやってきた。男は店を冷やかして、この少年をからかった。ア
レクサンドルは憤慨したが、それをじっと我慢した。こんなものを相手に争っても仕方が
ない。だがその考えとは裏腹に、少年の手は屋台の下であるものをいじっていた。
545 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:32:10
 屋台の基部は箱形で、片側にだけ開いた棚がいくつもある。そこに親子は一丁の古い拳
銃を隠していた。当時としてはあたりまえの用心だったが、その古さがいけなかった。質
の悪い金属は高い気温に狂いを生じ、磨り減って遊びのできた部品の精度とあいまって、
それはすでに銃としてまともな代物といえなくなっていた。アレクサンドルが板の下で撫
でていたそれが、突然暴発したのである。
 ぱあん、と、路上に乾いた音が響いた。近くにいた人々が一斉に身をこわばらせた。ア
レクサンドルは一瞬時が止まったかのように思った。次の瞬間、屋台の向こうでにやけて
いた男の顔が引きつった。板の下から硝煙があがってくる。男は何か言おうとしたが、喉
から空気が出なかった。彼は苦しそうに天板に手をつくと、急に目の焦点を泳がせて、そ
のまま石畳の上に崩れ落ちた。通りの人々がそそくさと建物の中に消え、入れ替わりにカ
ダリーノの部下たちがやってきた。彼らは死体を検分して、戸惑う少年に囁いた。
「えらいことしてくれたな、ぼうず。こいつは血を見るぜ」
 少年は軟禁された。

 その晩、ニーナはカダリーノのベッドに呼び出された。五十近いボスの体は赤く火照り、
いつになく興奮しているようだった。ボスは彼女をいたぶるように激しく抱いた。彼女は
弟の処遇が気になったが、その間うまく切り出せないでいた。死んだのは余所の一家の男
だから、問題はひとえに政治的なのだ。彼女が寛大な措置を願っても、一家全体に関わる
事柄の前には、大した影響力など期待できない。それでも彼女は何か言うつもりでいた。
いやな予感がしたのである。彼女はいつもよりもボスに媚びた。従順に応じた。そのとき、
ドアをノックする音がした。
「入れ」カダリーノが言った。ドアの開く音がして、厚い絨毯の毛を踏みしだく静かな気
配がそれに続いた。彼女はそれに背を向けていた。こういうとき、女は来客を意識しては
いけないことになっている。
「ボス、お呼びですか――」
556 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:33:14
 声を聞いて、ニーナはびくりとした。パベルだ! 彼女はぞっとした。ということは、
ボスはこの場を楽しむために、あえてあたしを、そして父親を呼んだのか。カダリーノは
彼女の白い背中を撫でた。浮き出た汗が払われて、そこが寒々と冷えるのを感じた。彼女
は生まれてこのかた、この瞬間ほど無防備を感じたことがなかった。ボスの鼓動が早くな
るのが肉のうえからも感じられる。この腐れサディスト!
「やあ、お前に言っておきたいことがあってな。アレクサンドルのことなんだが」
「はい」
 パベルの声は硬かった。目の前にいる女が自分の娘だと気づいているのか、ニーナにも
わからない。
「殺した相手はエストラダのところの若い衆だったよ。それでな、俺もエストラダもいま
争いになることを望んでいない――平和的に解決しようということになった。所詮は事故
だ」
「はい」
「アレクサンドルは、明日エストラダに引き渡す。それでいいな」
 沈黙。
「いいな?」カダリーノは繰り返した。
「はい」
「それを聞いて安心したよ。お前には悪いと思っている。あんなガキでも俺の部下の端く
れだからな、本当は抗争でもなんでもしてやりたいんだがよ」
「はい」
「お前を先頭に立ててな」
「はい」
「まあ、色々と難しいのさ。で、詫びといっちゃなんだが、少しまとまった金をくれてや
る」
「はい」
「ああん?」ボスは粘つくように聞き返した。
「いえ……ありがとうございます」
「それでいい。そこの机に書類があるだろう。サインしな。読めるか? わたくしパベル・
なんとかは、息子アレクサンドルの処遇に関して一切の異議を申し立てません、そのか
わり二十五ドルを受け取ります、と書いてある」
 パベルは返事をしない。
567 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:34:29
「はやくしろ。体が冷えちまうじゃねえか」
 ニーナの後ろで、また絨毯を踏む柔らかい音が続いた。カダリーノは満足したように、
今度は彼女の上になった。仰向けになったニーナはパベルのほうを見ないよう、顔をわず
かに逆側に逸らした。男の一部がゆっくりと彼女の中に入ってくる。
「サインはロシア式でかまわねえ。書いたらこっちへ持ってきな」
 少しして、足音がベッドに近づいてきた。彼女の中のペニスが興奮に膨れあがるのを感
じる。ニーナは契約書がひらめく乾いた音を聞いた。パベルが顔を背けていることが気配
で感じられた。不意に彼女は父親に対するこらえようのない憎しみが沸き上がるのを感じ
た。あたしを見るな! いや、あたしから目を背けるな! ……、そのとき、ボスが片手
を女の腰に当てて、一度強くニーナを突いた。彼女は声を押し殺した。
「下がりな。もういい」
 カダリーノがそう言うと、パベルの足音が逃げるように部屋を出ていった。
 ニーナは思った。ああ、いま私のヴァギナに歯が生えていたら――。

 深夜、ニーナは寝室を抜け出した。アレクサンドルが軟禁されているアパートへ赴くと、
ドアの前に見張りが一人ついていた。彼女が面会したいと要求すると、すんなりと中へ通
された。あるいはこれも、ボスの計算のうちだったのかもしれない。中はふた部屋だけの、
かなり狭い作りだった。弟は憔悴しきった様子でベッドの上に腰掛けていた。
「サーシャ、サーシャ」彼女は弟に抱きついた。サーシャはロシア式のアレクサンドルの
愛称である。
「姉ちゃん……」弟はぽつりといった。
「あんた、聞かされてるの。これからどうなるか」弟は頷いた。
「逃げるのよ。エストラダに引き渡されたら、あんた殺されるよ。いま外には一人しかい
ないんだ。きっと逃げ切れる。あたし手伝うから」
「無理なんだ、姉ちゃん」そう言って、アレクサンドルは目を落とした。ニーナははっと
した。弟の両足首が厚く包帯で巻かれている。
「足首の腱を切られちまった。もう歩けないんだ、姉ちゃん」唇が真っ青だ。
578 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:35:29
「痛いだろうに……痛いだろうに……」ニーナはそういって涙をこぼした。「あたしがお
ぶってあげる、あんたが歩けなくてもあたしがおぶってあげるから、逃げよう。逃げて。
お願い……」
「おれが逃げたら、姉ちゃんや親父が迷惑する。おれはもう駄目だよ。あきらめるしかな
い」
「あんな親父なんて!」姉は叫んだ。「あんなクソ親父のことなんてどうでもいいじゃな
い!」
 ドアを外から強く叩く音がした。警告だ。
 アレクサンドルは微笑んだ。どう考えても逃げるのは無理なのだ。カダリーノもそれが
わかって、こうして薄い監視で彼を置いているのだ。沈黙が降りた。
「あんた……、あんた、それでいいの」姉はむせんだ。弟は答えない。
「これじゃあんまりあんたが不憫だよ……ドブネズミみたいに暮らしてきて、虫けらみた
いに殺されて」
 わずかばかりの沈黙。そのあと、不意にニーナが声を絞り出した。
「あんたを……死ぬ前に、あたしが男にしてあげようか」ぽつりと呟く。
「えっ」アレクサンドルは驚きの声を上げた。その響きには、少年の心からでた純粋な意
外さが含まれている。ニーナはそれにはっとして、すぐに後悔した。この子はまだ、一緒
に暮らしていたころのサーシャと同じだ。まだ子供なのだ。あたしとは違って――。異母
弟はかぶりを振った。
 なんということだ。このかわいらしい弟だけが死んでいき、あたしとあの父親が生き残
る。汚れた女と腐った父親が、この獣の巣のような世界の中に。彼女はさめざめと泣き出
した。アレクサンドルが逆に、彼女を慰めようとおろおろした。
「そうだ、姉ちゃん、これをあげる」
589 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:36:14
 そういって、彼は胸元から十字架のペンダントを取り出した。細い鎖がさらさらと音を
たてる。見るからに安物だった。しかしニーナが手に取ると、その金属には少年の温もり
が残っていて、なんだかとても尊いもののように感じられた。
「どうしたの、これ」
「売り物にしてたガラクタの中から出てきたんだ。大したもんじゃないけど、おれにはも
う用なしだし」
 ニーナはペンダントを目の前にぶら下げてくるくる回したが、すぐにそれを弟の手に戻
そうとした。
「駄目よ。神様のご加護が必要なのは、あんたのほうなんだから――」
 弟は首を振った。
「わかってるだろう、おれはどっちみち明日か明後日には死ぬんだ。これがあったって同
じことだよ。これは姉ちゃんに持っておいてほしいんだ。おれの持ち物はこれだけだから。
もし神様にお祈りするなら、姉ちゃんがおれの代わりにこれで祈ってよ」
 姉はしばらく考えていたが、とうとう頷いて、それを受け取った。首にかけると、思っ
たよりも少し重い。
「似合う?」彼女は目を腫らしながら尋ねた。
「うん、とっても」
5910 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:37:32
 翌朝彼女は手持ちのドレスで一番地味なものを着て、昨夜のアパートの前でじっと弟を
待った。頭には目深にレースのついた帽子を被っている。朝から何人かの男達がアパート
に出入りしていた。昼前に、防弾らしい黒塗りのオースチンが一台路地にやってきて、見
知らぬ男達が四人ばかり降りたった。エストラダ一家の者だろう。彼らはアパートに入っ
ていくと、しばらくしてカダリーノ一家の男たちと共に階段を降りてきた。アレクサンド
ルの両脇に手を差し入れて、荷物のように抱えながら運んでいる。弟は彼女のほうを見な
かった。彼らは少年を車に押し込むと、何も言わずに走り去った。ニーナはその一部始終
を見ながら、胸のペンダントを服の上から押さえ、ずっと小声で呟いていた。神様、お助
けください、神様、お助けください、神様、お助けください、神様……。
 三日後に、アレクサンドルの死体がポトマック川から揚がった。銃弾で蜂の巣になって
いた。

 二年が経った。カダリーノとエストラダの争いは結局避けることができず、シマの境界
を巡って激しい殺し合いが起こった。役立たずのパベルもあっというまに銃弾に斃れた。
抗争はカダリーノの負けで、一家は大きく版図を縮めた。部下は減り、ボスは日々飲んだ
くれるようになった。ほとんどの情婦が彼の元を去ったが、それを防ぐ力ももはやこの男
にはなくなっていた。そんなある日、ニーナはボスのベッドに呼ばれた。
「ニーナ。悪いな。俺が憎いだろうによ」彼は近頃決まってこんなことを言う。権勢も下
り坂になって、ボスの言動には弱気が目立つようになった。そんな彼を、ニーナは毎夜の
ようにベッドの中で慰めていたのだ。
「いいのよ、ロベルト、あたしにはあんただけ。他の女がいなくなっても、あたしだけは
ずっと一緒にいてあげる……」
6011 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:38:14
 その夜幾度か果てたあと、カダリーノはブランディをあおって眠ってしまった。ニーナ
は裸のままそっとベッドを抜け出すと、廊下の様子を確認した。最近ではニーナが来る夜
は部屋の外に側近を置かなくなっている。ボスが彼女に溺れているのも理由だが、部下の
都合自体もうあまりつかないのだ。この日も階下で飲む男達の話し声が僅かに聞こえてく
るだけだった。
 彼女はベッドに戻ると、カダリーノの脇腹を幾度かつついた。男はいびきを乱すだけで、
目を覚ます気配はない。それを見ると、彼女は脱ぎ散らかした服を集めて、ベッドから遠
い部屋の隅にまとめて置いた。その中からペンダントだけを取り出して、裸身の上に身に
つけた。次に換えのシーツを引っ張り出すと、上半身をできる限りそれで覆う。準備は整
った。彼女は枕元に置いてあったブロンズの立像を手に取ると、ボスの腹に馬乗りになっ
た。まだ起きない。ニーナは大きく息を吸い込むと、重いブロンズ像を力任せに男の頭に
振り下ろした。
 鈍い手応えがあった。しかし男は死ななかった。ボスは急に目を覚まし、あっという驚
愕の声をあげた。彼女のほうも驚いて、続けざまに獲物を相手の頭に振り下ろした。まだ
死なない。男は頭を守ろうとして、がむしゃらに両腕を振り回した。それを肘で振り払い
ながら、女は男を殴り続けた。太った軟らかい腹の肉が、いつもと違うリズムをとって、
女の下でねじくれた。それを裸の腿でしっかりと挟んで、ニーナはなおも殴り続ける。そ
のうち相手の腕が上がらなくなった。男の体から力が失われていった。ベッドの上は流れ
た血でぐしゃぐしゃになった。彼女はついに手を止めた。
 ひくひくと動くカダリーノの口から、血の泡が溢れ出していた。その唇が最後の力で僅
かに震えた。声は出ない。出ないが、耳を寄せるまでもなく、なんと言ったか直感的に彼
女にはわかった。それは恐ろしい言葉だった――「神様」と言ったのだ。彼女は死んだ男
に唾を吐きかけた。
6112 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:39:02
 そっと廊下の様子を窺うが、階下が気づいた様子はない。上半身を覆ったシーツは、返
り血を浴びて濡れそぼっていた。彼女はランプを点し、手早く自分の姿を確認した。髪は
汚れていない。顔についた赤い飛沫を、ピッチャーの水で丁寧に洗った。腹から下は血み
どろだったが、男の腹の上で血を溜めた腰と腿はとくにひどい有様だった。別なシーツで
丁寧に拭いても、薄く乾きかけた血のあとは歴然と肌に残る。棚からジンの透明な瓶を取
り出して、それを使ってできるだけ体を拭った。そして目立った血糊を全て拭き取ると、
彼女は服を着て、そっと部屋から抜け出した。
 気づかぬところに血の跡が残ってはしまいか、彼女は気が気でならなかった。血の臭い
も問題だ。しかし階段を降りねば外に出ることはできない。覚悟を決めて階下に降り、一
階のバーを素通りして入り口に抜けようとした。客が二人だけ残っていた。
「ニーナ、よう、こんな時間に一人でお帰りかい」酔っぱらいが声を掛けた。彼女はびく
りとして足を止める。
「ええ、カダリーノのやつ、なんだか今夜は疲れてるみたいだったし」
「じゃあよ、俺と一発やらねえかい」男は脂下がった顔で腰を振ってみせる。
「ごめんだね。そんなにミルクを混ぜたいんなら、メイウェザーの娼館でもいって、ユル
い女を探しなよ」
 ニーナが答えると、男はちぇっと舌を鳴らした。彼女は自分の落ち着きに驚いた。むし
ろ興奮が続いているというほうが正しいのかもしれないけれど。
 建物を出ると、彼女は早足になった。自分のアパートに戻ると手早くシャワーを浴びて、
着ているものをすべて換えた。そして身軽な格好で家を出ると、そのまま駅へ向かい、始
発に乗って西部へ向かった。幸運なことに、追っ手は彼女に追いつかなかった。もしかす
ると追っ手そのものが掛からなかったのかもしれないが。
 そして死ぬまでの七十年間、彼女は二度とニューヨークに戻ることはなかった。
6213 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:39:47
 外に依頼していた鋳直し品がジョンの手元に戻ってきたのは、老婆の依頼を受けてから
ちょうど三週間後だった。型だけ彼が作った一点もので、出来はまあまあといったところ
か。彼は依頼書の番号に電話をかけた。
「はい、サント・メール教会です」年配の女性の声だ。
 彼は店名で「ショップ・ヘルブラッド」を名乗ろうか迷ったが、咄嗟の機転でそれをや
めた。
「ああ、えーと、ジョン・マッカレーの銀細工店と申します。そちらにニーナ・ヴラジロ
フさんという方は――」
「ニーナ! あなた、ニーナのお知り合い?」
 ジョンは面食らった。一体何だというんだ?
「いえ、実は、ヴラジロフさんに依頼されていた商品のお仕上がりの連絡なんですが」
「あら、そうなの――困ったわね」
「どうかされたんですか?」
「実はね、あのひと――先日亡くなったのよ」
「えっ」彼は驚いた。三週間前にはそんな気配はなかったからだ。しかし、死んだという
ならそうなのだろう。「それはご愁傷様です。身内の方とかはいらっしゃらないんですか
?」
「それがいないのよ。あのひと、もう何十年も教会に住み込んでたんですけど、そういう
話は全然なくって。お葬式も、うちで出すことになっているんですよ」
「そうですか。そりゃ困ったな。身の回り品とかそちらで処分されるなら、とりあえず受
け取りだけお願いしてもよろしいですかね」
「ええ、結構ですよ。こちらから伺ったほうがよろしいかしら」
「ああ、それには及びません。住所だけ確認させてください、お届けしますから」
 彼は教会の場所を確かめると、早速バイクで届けに行った。応対に出たのは電話の女性
で、年の頃は五十過ぎ、声から受ける印象通りの正直そうなシスターだった。彼女が死ん
だニーナの代わりに受け取りのサインをした。
6314 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:40:43
「これは何かしら」ペンダントを手にとって、彼女が尋ねた。
「そうですね、ペンダントですが……。なんの形なんでしょうね」ジョンはあえてそれが
十字架に打つ楔だとは言わなかった。「お迎えが来る前に作り直したいと仰ってましたか
ら、一緒に埋葬してもらうつもりだったんですかね」
「ああ、そう。じゃ、そうしましょうか」シスターは軽く言った。「少しだけ間に合わな
かったのね。急に具合が悪くなって、あんなにいい人だったのに……でも、もう歳だった
から」
「残念ですね」
「ええ。でも本人も満足してるんじゃないかしら。あの人ならきっと天国にいけるわ。ず
っとね、あたしは死んだら必ず天国へ行って、絶対に絶対に神様に直接会ってやるんだっ
てうるさかったのよ。それで本当にまじめに暮らしている人だったの」
「そうでしたか」ジョンはうわの空でそれに答えた。だったらなぜ、新品の楔なんかが必
要だったのか。そんなもの、どうするんだ――。
 彼は老婆の姿を思い浮かべた。枯れ枝のように軽そうな体。何事にも頓着しないかのよ
うな態度。まるでこの世の不幸から飛び上がって、その上をくるくる回る鳩のような老婆。
外見は確かにそうだった。
 だが次の瞬間、その鳩が血のついた楔をくわえて、人混みの丘の上を飛びすぎる光景が
彼の瞼に浮かんだ。やっぱりそれだよな。殺るんだな、婆さん。
 だが彼は、彼自身は、胸の前で十字を切った。彼は飛べなかった。
                                                  <了>
64 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 00:44:29
以上です。お粗末様でした。
これで400字詰め原稿用紙換算で29枚、文字数はおよそそ1万字ですね。
序章と終章がちょっとバタ臭くなってしまいまいました。

三題ものは初めてだったので、もうちょっと各主題を強く盛り込むべきだったかも
しれません。ともあれ、ありがとうございました>各位。
65ほそびき:2008/01/29(火) 02:04:05
自分の人生を恨み、神を呪った少女の悲しい物語ですね(;ω;)
何十年連れ添ったシスターより、たった一度会話を交わしたジョンのほうがニーナの心の底にあるものを理解できたんですかね。
ジョン自身も社会に反発して神に疑念を抱いているからなのかなぁ…

楔を作った理由が明かされないのかとも思いましたけど、
最後3行で「あ、そういうことか。」って感じでした(自己解釈ですけど)。

ってかこのスレ立ててからたった4日でこんなに書けるなんてすごいおw
ああ、あとよかったらタイトル教えてw
66 ◆P78lK40o2I :2008/01/29(火) 18:20:54
>>65 thx
タイトルは無題のままだった……あくまで投下用の作品だったので。

シスコでのニーナの目標は、神様に復讐することでした。そのためには天国に
乗り込む必要があるので、外見上は模範的な信徒を装っていた、ということになります。

当然ですが、普通それでは天国になど行けません。
しかしニーナにとって神は全知全能でも善良でもなく、どちらかというと詐欺師に近い俗物です。
なので、彼女にとってはそういう手段で神に接近することは十分可能に思われたわけです。
ほかに手がなかったという尾もありますが。シスターは彼女に完全に騙されています。

ジョンもニーナの過去を知っているわけではないので、彼の判断も限定的です。
ただ彼は商売柄、冒涜的な発想に慣れているので、シスターから聞いたニーナ像と
彼女の奇妙な依頼から、ニーナはもしかして天国で神様を刺す武器が欲しかったのか、
という想像をすることはできた、という感じですね。
しかし彼のワルは所詮ファッションなので、根っこのところでは神を信じています。
やはりニーナは彼の理解を超えたモンスターなんです。
それを最後の一行で示そうとした感じです。

読み返すと所々こりゃまずいな、という表現があって恥ずかしい。いい頭の体操になったよ。
読んでくれてありがd
67名無し物書き@推敲中?:2008/01/29(火) 23:20:04
↑ 遅ればせながら、ブラボー!マジレスで本当に良かったぜ。
泣けるテイストというよりは、硬派な職人芸の様な作風で、読み応えがあったよ。

上でほそびきさんも言ってたけど、ラストの落とし方には、俺もグッと来てしまったよ。本当にたった数行でこの作品の根幹を伝えてくれてる気がする。
68名無し物書き@推敲中?:2008/01/30(水) 00:00:47
連投、ごめん。

でも半世紀以上に渡るニーナの憎悪、きっと凄まじいものなんだろうな。悪魔崇拝等の子供騙しとは違う正真正銘の神への憎しみ。その感情発生は理不尽な世の中にあって、普遍的な事かもしれないね。>>66の着眼点は非常にいいと思う。
俺もBLACK LAGOONとか好きなんで、そういうの少し理解できるけど、やっぱ最後はジョンみたく祈っちまうのかなww。
いずれにせよ、GJ。お疲れ様。
69名無し物書き@推敲中?:2008/01/30(水) 02:14:47

執筆中の人がいれば教えてほしいです。
待つ身にも気合が入るので。
70名無し物書き@推敲中?:2008/01/30(水) 03:21:29
アイディアだけ
しかもベタすぎる
ただ泣かすとか笑わすとかが目的の場合は予定調和もアリだとは思う
だがまだ一切書いてない
71 ◆P78lK40o2I :2008/01/30(水) 19:17:00
>>67-68
サンクス。読んでもらえるだけ幸せだーよ。
BLACK LAGOONは読んだことないけど、たまには漫画も読むかなぁ。

>>70
ベタでも書いてみようぜ。やっぱ数書いたほうが練習になるし。
72ほそびき:2008/02/01(金) 07:37:15
そんなに肩の力いれないで
所詮2ちゃんのスレ程度に思って
気軽に投稿してください(・ω・)b
73名無し物書き@推敲中?:2008/02/04(月) 20:06:44
>>50-66
一気に読めた。
少女の哀しみの深さとか、すごく伝わったよ。
74名無し物書き@推敲中?:2008/04/04(金) 05:35:03
これは目立つなw
http://www.shinchosha.co.jp/magazines/images/10/poster_l/20080403.jpg

【ヤバイ】 k氏殺人事件の実行犯「後○人殺す迄、出頭する気はない」
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/news/1206496876/

http://ime.nu/www.nexus7vn.com/nexusvii/DSC03992.JPG
これがNHK大河ドラマのヒロインです
元清純派アイドル、現大麻しゃぶ姫

http://ime.nu/image.blog.livedoor.jp/bombonera_bbnr/imgs/8/d/8d6206aa.JPG
しゃぶ姫の家来たち

http://ime.nu/www.tinyworld.jp/mag/02/stylemeeting.html
わるいひとたち
(おせん裏若女将に就任)

左から金村(ジャックス)、斉藤重人(華魂)、保科(ジャックス)
http://ime.nu/www.r-izm.jp/blog/DSC02618.JPG
わるいひとたち

http://ime.nu/www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/03/04/images/KFullNormal20080304024_l.jpg
国営放送の主演女優の結婚式での晴れ姿がなぜシャットアウトなのか?

http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news2/1207239487/
NHK.宮崎あおい夫と「広末をクスリ漬けでマワしたヤクザ」の関係★37

http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/news/1207167242/
【新潮】「金属バットで撲殺」された新宿の男は「宮崎あおい」の夫と「広末涼子」の元夫の兄貴分だった!★2
75名無し物書き@推敲中?:2008/04/06(日) 18:39:47
うまいね
76名無し物書き@推敲中?:2008/04/06(日) 18:47:37
僕は屋台のラーメン屋さん。
実は先日、小学生とヤクザに絡まれてフルボッコにされました。
売り上げ盗まれるわ、全治2週間の怪我を負わせられるわで、もう泣きたい気分です。
本当に七人だけだったんです。鑑定よろしくお願いします。
77(^ω^)NICOS:2008/04/07(月) 01:29:55
病弱な母親を持つ少年。屋台で毎晩出会うオジサンはヤクザ。そこから始まるストーリー!

二人は日々の会話で少しずつ仲良くなる!
なんと人情あるオジサンは少年の参観日にまで登場・・・

ところがある日ヤクザのオジサンは来た取り立て先がなんと少年のアパート!
びっくりはちあわせ、しかもよく見れば自分が昔別れた女房と少年はその子供ではないか!!

生活が苦しくなりヤクザの道に入ったものの病弱な女房や少年が気になり、その町を去る事を決めたオジサン‥‥

最後に公園の屋台に訪れお金を少年に渡すよう、屋台のオッサンに札束inした封筒を渡してさいならする瞬間少年登場!

少年「またどこかに行くの‥‥お父さん?」

すると屋台のオッサン封筒右手に登場。なんとヤクザの総長、オジサンびっくり。
封筒をほり投げ、そのくさい足を洗えとキザなセリフをはいて屋台を引いて消える‥‥

オッサン総長に土下座!

ハッピーエンド!こんな小説を書こうと思った!
78名無し物書き@推敲中?:2008/04/08(火) 03:49:17
これ屋台以外はまんま菊次郎の夏じゃん
79名無し物書き@推敲中?:2008/04/11(金) 01:56:59
屋台のオヤジさんは今日も仕込みを終え、一服しようとしたところタバコがキレていた。
しゃあねえ、自販機で…ってタスポかよ…持ってねえよ。
仕方ねえ。コンビニにいってくらあ。
しかし、思わぬ事態が。いつもなら屋台にはPにいれていたのだが、あろうことかDだったのだ。
しかもそこは下り坂。みるみる加速する屋台。
暴走しはじめた屋台。メンマが乱れ飛ぶ。
見通しの悪い交差点さしかかったとき

そこにちょうど小学生のおにゃのこが!

「あぶないッ!スタープラチナザ・ワールドッ!」

ズキューーーーーーン
おにゃ「WRYyyyyyyyyyyyy!!!!」

ヤ「そして時は再び動きだす。」

屋台「ピッツァー―――ッ!!!」

ボャーン

おにゃ「ズンドコベロンチョ」
ヤクザ「アッヒンブリケ」
80名無し物書き@推敲中?:2008/04/11(金) 03:57:46
チンプンカンプンだが、メンマが乱れ飛ぶ、とジョジョを持ち出すところに好感が持てた
81名無し物書き@推敲中?:2008/04/11(金) 12:42:37
屋台の湯気が夜風を暖める……

やーさん「大将、葱ラーメンとビール。」
大将「あいよ」
大将「お待ち!」
やーさん「ずるずるっずずーー」         やーさん「らめえ。」
ん?
「……小僧、そこで何してる…?」
小僧「ずるずるっはあはあ」
やーさん「カップラーメン?」
大将「みなしごでさあ。」
大将「毎晩、うちの隣きてそうしてんですよ。」
大将「うまそうに食べちゃって、こちとら商売あがったりでい。なんでうちに……」
大将「こら坊主!」
小僧「ずずーっ」
やーさん「まってくれ。オレにまかせてくれ。」
やーさん「……小僧、うちに来ないか?」
小僧「ずっ」
やーさん「お前ならやれる。お前にはその力がある。」
小僧「ぷはあーー」
やーさん「大将、ごちそうさん。この小僧、オレが引き取ってくよ。」
大将「へい。どうぞお持ち帰りになってください。まいど!」
やーさん「行くぞ小僧。」
小僧「げっぷ。」
やーさん「ふ」

一ヵ月後、大将の屋台は畳むことになる。

繁華街を男と少年が歩いていく。二つの背中は影の色だけ同じだった。
橋にさしかかると少年は、カップラーメンの空を川に投げ捨てた。
82名無し物書き@推敲中?:2008/04/11(金) 12:53:12
  















ヤクザのブスハラが小学生並みの作品で一次落ち、屋台で泣いていたwww
83名無し物書き@推敲中?:2008/04/16(水) 06:19:33
 おでんの屋台の親父は、目の前に座った男を見て表情を凍らせた。
 それを、刺すような視線で見つめる、強面の男。
 ドスの効いた声で注文されたものを、屋台の親父は出していく。
 強面の男は、全てを平らげた後に財布を取り出した。
 引きつった顔をして、親父は手を振ってみせる。

「いえ、お代はいらないですよ……」

 強面の男は、親父を睨みつけた。

「そう言わずに、取っておけよ」

 強面の男が出したのは、1万円札。
 釣りを貰わずに立ち上がった男を、親父が呼び止める。

「お客さん。
 お釣り……」

「いいよ。
 取っておけ」

 屋台の親父の顔から、恐怖がなくなっていた。

「顔は恐いけど、実はいい人なんですね……」

 悲しい瞳をした強面の男は、小さく笑う。

「この顔だけで、悪人決定らしいぞ。
 結局、ヤクザになんかなってまった。
 お前が思う程、俺はいい奴じゃない……」
84名無し物書き@推敲中?:2008/04/16(水) 06:26:51
 ひっそりとした住宅に歩いて行ったヤクザは、塀に背中を預け、煙草に火をつける。
 煙をフウッと吐き出した時、近くに車が止まった。
 それを睨みつける、悲しい顔をしたヤクザ。
 人が降りてきたのを確認し、懐に手を入れる。
 取り出したのは、一丁の拳銃だった。
 強面の男の雄叫びが、空気を凍りつかせる。

「親分のカタキじゃー!」

 車から降りた老人を突き抜ける、数発の鉛玉。
 血を吐く老人の周りにいた男達が、一斉に銃撃を始めた。
 強面の男は、全身から血を吹き出しながらも、その場から逃げのびる。

 小さな公園に倒れた男を、少年が見下ろしていた。

「おじさん大丈夫?」

 ヤクザを見つめる、無垢な瞳。
 男は優しい顔をして、少年を見返した。

「水が飲みたいな……」

「分かった。
 すぐに持ってくるから、ここにいてね」

 駆け出した少年を見つめ、ヤクザは小さく呟いた。

「この世界も、意外と悪くないかもな……」

 震える手で煙草を取り出すが、ポロリと地面に落ちた。
85名無し物書き@推敲中?:2008/04/16(水) 06:35:57
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す
震える手で煙草を取り出す

JTの回し者駄文書きかwww
86名無し物書き@推敲中?
↑うぜえよ、欲求不満。
こんな死にかけのスレに書き込んでくれただけでも有り難いじゃねえか。

オーソドックスではあるが、哀愁のあるイイ作品じゃねえか。
背景や裏設定を加えた長編があった上での、今回の話だったら、尚良かったろうぜ。