現在の賞システムは、「二重投稿禁止」の前提があって初めて成立するものだよ。
自分とこで活躍してもらえるかどうかもわからないような新人に、
高額の賞金を払う馬鹿な会社がどこにあるっていうんだ。
自社で活躍をしてもらいたい、うちからいい作家を生まれて欲しい、
新しい才能に平等なチャンスを与えたい、そういう気持ちがあるからこその、賞だろう。
多重投稿OKならどこの出版社もこんな手間と金がかかるだけのイベントはやめるよ。
コネと足を伝って自分で探してきたほうがよっぽど効率がいいもん。
そうなったら、コネも金もない自分のような一般人には永久に門戸が閉ざされる。
現存の賞システムに不満があって、多重投稿禁止が納得できない、という奴は、
自分で営業を掛けて作家になればいい。無理なことはないと思うよ。
平野啓一郎だって編集長に直接手紙を書いて読んでもらってデビューしたんだし。
ただこれは多分、もともとなんらかのツテがあったんだろうけどな。
でも、才能と運があればなんとかなるかもよ?
頑張ってそういう道を探せばいいじゃん。
誰も賞に送ることを強制しているわけじゃないんだから。