ひとついいことを教えてやろう。
経験からいうが、長編を書いていると、途中で必ず
「こんな小説つまらない! 俺って才能ない! もうやだ」
と思って書き進められなくなることがあるのだ。
これは死ぬほどつらい。
ところが、ここがマラソンでいう「デッドポイント」なのだな。
このしんどさを乗り越えるかどうか(つまんないと感じてもむりやり書き進める)
が、実力がつくわかれみちなのだ。
ここを死ぬ気でがまんして、最後まで書き続ければ、けっこう力はつくし、達成感があって精神的にもいいんだな。
しかも、書き終えてみると、「つまんない」と思った箇所が意外にそうでもないことに気づいたりするわけだ。
ところが、書き終えずに途中でやめてしまうと、「デッドポイントを乗り越える経験」をせずに終わってしまうので、結局力はつかないのだ。
たぶん、別の小説を書いても、やっぱり途中で同じように「つまんない」と思いはじめてやめてしまうだろう。
「つまんない」と思うのは、一種の病気みたいなものであって、長編書きなら、書いている途中で必ず経験することなのだ。
>>47のように最初から書き直したりしてしまうのもだめだ。
47のパターンで最後まで書き上げた奴はいない。
結局、同じことの繰り返しなので、おそらく前よりもずっと早く投げ出してしまうだろう。
とにかく、ダメだと思っても、とにかく「書き上げろ」。
そして「賞に送れ」。
絶対いいことが待っている。落ちても、たぶん「ちゃんと書き上げて賞に送った」っていう実感が残るぞ。
かなりそれは、気持ちいいことなのだ。
>>48 そうは言うがな先輩、書きなおしてるのは前より進みが早いんだ。
単純に切り口を間違えてて、切れ込みが変な方向に入っちゃったっていうか
マラソンで道を間違えちゃった、にどちらかと言うと近い感じ。
前のは人物の配置とか、書き出しの描写の所為で展開が進めづらかったけど
キッチリ考え直して書いてみたら、今回はかなりイイ感じ。
何が言いたいかって、単純にそういう諦めも必要かなって。
つーか折角やる気が盛り上がってきたのに不安になるようなことを言わないでおくれ('A`)
それでも書くけどさ。
>>49 書き直すと、途中までの展開が頭に入っているから、早く書けるのは当たり前なのだ。
まだ書いていない部分へくると、とたんにペースが落ちるから、まあやってみな。
結局、どこかでふんばらないとだめなのだ。
初心者の書き手で一番多いのは、
「最初は調子がいいし元気いっぱいだけど、中盤から一気に元気がなくなって最後のほうは尻すぼみ」
ってパターン。
ラストまでもたないんだよね。
ラストをぐっと盛り上げるには、たとえば「ラストから書き始めてきっちり仕上げ、それから最初のほうを書く」というテクニックがあるのだが、初心者にはむりだろうな。
初心者は、「冒頭だけの書きかけ作品をいっぱいもっている。ラストまで終わった作品がない」のが特徴だ。
中級になるためには、まず書き上げないと。
そうやって、何度か試行錯誤してると「プロット」を組んだほうが書きいい、ってのが分かってくるんだよな。
ま、がんばろうな、お互い。
俺も何度も書きかけて途中で投げ出した経験があるから。
だから「書き上げられないパターン」は熟知してるんだけども。