あなたの小説、小5が批評します

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 街外れの森に死体があった。
うつ伏せに転がっているが頭髪や体格からして三十歳前後の男だろう。
くすんだ赤と茶のチェックの上着に
ジーンズのパンツを履いている。
見たところ流血もなければ打撲の跡などもない。
服も比較的綺麗だ。
側に細い沢が流れ僅かな木漏れ日を反射して光っている。
俺は側に寄って死体を揺さ振った。
まだ死んで間もないのか冷え切ってはいない。
その死体が重要そうに何かを抱えているのが目に付いた。
ターコイズブルーのクリアファイルの中にプリントされた
B5の紙の束と白い封筒が入っている。
俺は誰も見ていないのを確認してからそのファイルを抜き取った。
中身は殆ど見なかったが何か非科学的な生命と
その力に関するテキストらしい。
815お願いします もう一つ:2007/08/21(火) 20:22:41
俺は誰も知らない宇宙の神秘に触れたような興奮を感じながら
電車に乗って家に帰った。
 家に着くや否や自室に閉じ篭もりパソコンの電源を入れた。
すぐさまプリントを広げテキストファイルとして全文を打ち込み
完成したものをネットにアップロードする。
俺は何かに取り憑かれたようにキーボードを叩く病的な指の感触と
次々打ち込まれて行く文字にいつの間にか恍惚とした高揚を覚えていた。
作業をし終え椅子に凭れながら自分の身体の中身を全て預け切ったように
放心していた俺の耳に夕飯だと言う母の声が棒状になって刺さった。
 俺は部屋を出て階段を降りる途中でリビングにいる
幼い頃の姿の自分が両親に可愛がられているのを目にする。
小学生低学年頃の姿だろうか。両親が腰を屈めて
接しなければいけない程身長は低い。
それは自分ではないと訴えようとしたが一瞬金縛りに遭ったように
足も口も動かず直感的に何かに気付いた俺は転げ落ちる感覚で
身体を動かして階段を上り急いで部屋に戻った。
自分の存在が抹消されようとしている。
 部屋のドアを背中で閉め動機を抑えようとしたが
机の上に置いてあった紙袋が動いていることに気付いた。
俺は後退る動作をするが部屋の内側に鍵がある筈のドアは開かず
足を床に滑らせながら腰を落として行くだけだ。
やがて中から灰色の豆腐のような塊が出て来て浮遊しながら
俺の顔の方へ近付いてくる。
俺は瞬時にしてそれが何を意味するかを理解しこう口走る。
わかったすぐにこのテキストたちを手放そう
いや燃やせば良いのかだったら今すぐにでも花火でもやると言って
家の裏で燃やそう完全に灰になるまでなああネットかわかった
それも今すぐ消そう元のテキストファイルごと消そう。
816お願いします もう一つ:2007/08/21(火) 20:23:13
俺はネットに上げたファイルを消そうとしてページを開いたく。
だがパースワード認証の画面が出て来てそれをどうしても思い出せないでいる。
そもそもパスワードなど付けた覚えがないのだがアステリスクが
二つハイフンを挟んでまた四つという形で六桁の数字を要求されているのは
事実なのだから
それをどうにか認証してデータを消去しなくてはならない。
しかしどれだけ悩んでも思い出せず俺はそのことを
灰色の物体に伝える。そこで意識が途切れた。
 気が付くと机の上に広げていたプリントらは
全て無くなっていて灰色の物体も姿を消していた。
だがパソコンの画面にはパスワードを要求する白い画面が表示されたままで
恐怖を感じた俺は慌ててページを閉じベッドに入って布団を被った。