この三語で書け! 即興文ものスレ 第二十ニヶ条

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556名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 20:15:24
アラビアの夜はどの種族にとっても納涼こそ最上の贅沢である

次のお題は、校門、汗、腕時計
557名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 20:39:41
春なのに朝の風はまだ冷たい、今年中学の新1年になった加奈子はしょっぱ
なから遅刻しそうになって必死で走った校門をくぐって腕時計をみた8時19
分、ギリギリセーフだった。気温は低いのに汗だくだった。必死で走ったのだ
から当然だ。
「加奈子じゃないか?なにやってんだ?」
「先生、セーフでしょ?」
「つかお前何しに来たの?」
「あ。。。。」
加奈子は間違って卒業した小学校に来たことに気が付いた。

次のお題 「角」 「気持ちいい」 「18才」

558名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 20:44:22
角を曲がると気持ちいい風が感じられた。18才になって最初の朝だった。

次のお題は、麒麟、エベレスト、虹
559名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 20:56:52
角を曲がるとさーっと気持ちいい風が吹いた。
ふと足を止めて小学校を見上げる。

―ふふ。そう言えばそんなこともあったっけ。

昔の失敗を懐かしく思い出し微笑む。
彼女は横髪を大人びた仕草で整えると歩き出した。
靴下の柄が左右で違っていることには気づいていない。
加奈子18才の春であった。

次は「茶碗」「排水溝」「グレーチング」



560名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 20:58:06
>>558
エベレストに登ると
虹の向こうに
麒麟が
見える
そうだよ。
561名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 22:46:03
>>559
558は無効?
>>560
お題無いなら俺の書いたの乗せるぞ
562名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 22:50:58
なぜわざわざ>>559に訊くのでしょう?
テンプレ>>1をよく読みましょう。
理解できないのなら参加を見送りましょう。
563名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 22:51:50
中国の金持ち、周は街の路地裏で占い師に声をかけられた。
「夢にとおりになさい、さすれば必ず良いことがある」
その夜不思議な夢をみた、麒麟にまたがって虹の橋をの上を駆ける夢だった。
中国では麒麟は演技の良い動物だ、これは吉兆と思い思い切った株投資をしてみた。
周の買った株はエベレストを登っていくかのごとく上がりつづけた。
周は気を良くしてその株を全財産を使って買い増した。
周は娘を大学に行かせる資金として貯めていたお金までつぎ込んだ
このお金は周がまだ貧乏だったころに必死で働いて貯めたものだった。
さすがに注文ボタンを押すときには迷った、しかし周の財産の全額と比べたら少ないお金
だったので結局使ってしまった。
一月後、その株の株価は3倍にもなっていた。周はそろそろ売り時だと思っていた。
周は別の投資先を見つけ翌日にはそちらに乗り換える予定だった。
翌日、株式市場が開く前に大変なニュースが飛び込んできた。
周の買った株の会社に粉飾決算が発覚したのだった。株価は連日ストップ安。
結局会社はそのまま上場廃止で周に戻ってきたお金はほとんど無かった。
周は占い師の事を思い出した。
「あの占い師め謝罪と賠償をさせてやるあるね」
周は占い師を探しに街に出かけた。
     つづく
564名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 22:56:47
次は「茶碗」「排水溝」「グレーチング」
565561:2008/06/02(月) 22:57:35
>>562

見落としました 投稿中止、出直します。
566名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 23:26:42
確かこの路地を抜けて次の路地を曲がって・・・
路地で迷った周は思わぬ光景出くわした、周の娘が街のチンピラに絡まれ今にも連れ去ら
れそうになっている、週は昔とったキネヅカの太極拳の必殺奥義をを繰り出してチンピラ
をぶっ飛ばした、チンピラは排水溝に落っこちた。
チンピラが溝のグレーチングを外して襲い掛かって来た。周は娘をかばってグレーチング
を背中で受け止めた。周は体勢を立て直すとまわし蹴りをチンピラの腹に決めチンピラを
撃退し、娘を連れて無事に帰った。
周の娘は3日前に家出をしていたのだが、株のことで頭がいっぱいで娘が居なくなっていた
ことすら気づかなかったのだ、そして周は気が付いた3日前どころかここ数年娘にほとんど
かまってやって無かったことを。周は目からうろこが落ちた。
「俺は何をやっていたのかあるよ。。。」
周は元々娘の幸せのために良い学校に行かせて、エリートと結婚させてやるのが夢だった。
そのために必死ではたらいて金を貯めてそれを元手に事業を起こし投資をし金を増やしま
くっていったのだった。しかし金を稼ぐことばかりに没頭し、娘を構ってやらなかった事を
後悔した。
                                 つづく
567名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 23:28:15
つづくとかアホか!
テンプレ読めアホ!
568名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 23:32:58
1年後、周は最後に手元に残った小さな餃子店を営んでいた、娘も店をずっと手伝っていた。
金持ちだったときより遥かに幸せに思えた。ただ一つ気がかりなのは娘を北京の一流大学に
行かせる資金はたまりそうに無かった。
「俺が不甲斐ないばっかりに苦労をかけてすまないあるよ」
「お父さんそれは言わない約束よ」
娘は茶碗を洗いながら笑顔でそういった。
そのとき電話が鳴った。
「へい、餃子の来々件あるよ」
「○X証券の珍ですが周さんが1年以上放置している株券の件について」
「株券って証券コード8033の株券の事あるか、あの会社はもう上場廃止あるよ・・」
「いえ、8031のことです株価が800倍になっております」
「え?」
「いやあ周さん先見の明がありましたね、当時上場直後で会社の規模も小さく不人気な銘柄
だったのですがアラブで井戸を掘っていて油田を掘り当てたらしく暴騰しましてね」
自分が買ったわけでもないのに証券会社の人は興奮して喋り捲っていたが周には心当たりが
無かった。
だが株は確かに買っていた1年前に娘のために貯めておいたお金で注文した時8033と入力す
るところを誤って8031と入力して注文したのだった。
誤発注でも注文は成立しているので周はまた大金持ちになった。めでたしめでたし。

15行を遥かにオーバーしたので 次の御代も「茶碗」「排水溝」「グレーチング」
569名無し物書き@推敲中?:2008/06/02(月) 23:37:56
>>567
感想雑談は感想スレへ
570茶碗 排水溝 グレーチング:2008/06/03(火) 07:37:41
疲労という名のバーベルをダース単位で抱えこんでいるような感覚は消えない。
しかし、フルマラソンを走り終えた時の達成感に似た感覚もはっきりと覚えていた。
ついにここまでたどり着いたのだ。世界中を駆けずり回った挙げ句、目的のものはご町内にあった。
しかも中学時代の通学路にである。灯台もと暗しもいいところだが、
過去よりは未来を、悔恨よりは希望を見据えるべきだろう。
いままさに、ぼくの目前には伝説の泉があった。それはごくありふれた排水溝の、
ごくありふれた集水漕のかたちをしており、グレーチングと呼ばれる蓋も、
格子の粗いごくありふれたものだった。じつにみごとなカモフラージュだった。
ぼくは気合いのうめきとともにグレーチングをはずした。
ふるえる手に伝説の茶碗をつかんで、屈みこむとヘドロの臭いがした。
飼い主と連れだった愛玩犬の爪がアスファルトの路面をうつリズミカルな音が、
あまりの臭気にたじろいだぼくの脇を通り過ぎていった。
なにげなく音の向かった先をふりかえってみると、
麦茶色の排泄物が、電柱の根元へときれいな放物線を描きはじめたところだった。
571名無し物書き@推敲中?:2008/06/03(火) 14:36:04
2レス以上になるなら全部書いてから間を置かずに投稿して欲しい。
次のお題が出るのか前のお題で継続していいのか判断しづらくて困る。

感想スレか裏に書こうか迷ったけど、あっちを見てない可能性もあるのでこっちに書きます。
武田勝頼の騎馬隊をフルボッコにした、織田信長の策を覚えておられるだろうか。長篠の、アレね。アレ。
鉄砲三段詰めって言うの? いや、それはどうでも良いんだけど。
俺が想像しているのは、この側溝に填まってるグレーチングが、あの作戦で使用されていた、馬防柵に似ているってコトで。
どうにか利用できないもんかな。オトヤ君。

正面対決? 用意できる火器に、向いてないよ。
ラップトップガンなんか、恐ろしく銃口跳ねまくるから。
すぐに死ねるね。暴発して死んじゃうかもしんないし。
それに、射程距離が全然不足してるよ。マカロフ一丁で、装甲車と対等に渡り合えるほど頑健なら、話は別だけど。

グラスホッパーズ。グラスホッパー。飛蝗。命名俺のチーム名。
構成員は十代の前半ばっかりで、そうだな、成長過程の肉体は、飛蝗の脚部の付け根ほどに脆いと思われる。

だろうね。グレーチング。グレーチング。側溝。側溝。
うーん、みんな嫌がるだろうけど、排水溝を使う手もあるよ。
汚水塗れになっても、戦意が萎えない前提の話。三丁目の犬飼さん家から、上級生が根城にしてる工場まで一直線。

犬飼。犬飼ね。茶碗爺の犬飼ね!
業突く張りの金の亡者。にして、幼児性愛者。虐待癖もオマケにつけてやる。でもね、オトヤ君。
そんなクソのクソにまみれて、クソどもをブッ殺しにいくなんて詩的じゃない? 因果、ここに極まれり。韻が、ここに踏まれまくり。

グラスホッパー。ホッパーズ。飛翔する者。
銃弾のホップが、距離を稼げないのなら、この足で稼ぐ。
遥かな距離を一瞬にして稼ぎ出す、グラスホッパーなこの足で。
緻密な筋肉の、柔軟性に富んだ躍動が。誇りを糧にして汚泥にまみれる精神の燃焼が、それを逆説的に証明するだろう。
だからオトヤ君、思うんだ。
誰の手によって犠牲の対価が支払われるべきか? それは、名付け親の、俺以外にないんじゃなかって。




次のお題は「アルタ前」「ギフト」「紅茶パーティー」でヨロシク
573名無し物書き@推敲中?:2008/06/07(土) 08:36:20
裏は見ていない人間も多いと思うのでこちらで。
>>556とか>>558とか>>560とか、荒らしと変わらんカキコは無視って以前住人で取り決めた気が。
あと最近変なお題を出す人間も増えたね。
自己満足なだけの奇を衒ったお題はしらけるだけなので自粛して欲しい。
「紅茶パーティーいかがですか?」
中国人らしき男が話しかけてきた。まただ。最近、流行っている。
真偽の程は分からないが、ネット上のアングラな掲示板では麻薬パーティーだとか、乱交パーディーだとか、はたまた新興宗教だとか噂されている。
「では案内しますよ。」
僕はいつの間にか中国人と一緒にアルタ前へと移動していて、しかも車に乗り込むところだった。
車内ではすぐアイマスクをかけられた。位置を隠すためか、やたらと何度も曲がり角を曲がる。
僕は何とか特定してやろうと思ったが、カーブが二十回を超えたところで諦めた。
ただ覚えているのは案外と優しい運転だったということだけで、次に視界が明るくなったのは、どこかマンションの玄関だった。
奥から女の人が出てきた。ようこそ、と微笑みかけてくる。いつの間にか中国人はいなくなっていた。
「私はアリスです。今日のテーブルをさせてもらいます。」
そうですか、ここは何処なんですか。森ビルですよ。森ビル、本当ですか。いいえ、でも森ビルで良いでしょう、場所なんて関係ないから。
そうして僕は奥へと通された。どこからか甘い香りがする。家族が紅茶好きの僕には、慣れた香りだ。
アリスさんがどこからかポットを持ち出し、丸いテーブルに置く。
「どうぞ腰掛けて。今日は紅茶を飲みに来たんでしょう。」
「はい。」でも、僕は紅茶を飲みに来たのだろうか。
「いいわよ、じゃあ私たちはお友達ね。」
いいわよ、というその発音にわざとらしさを感じて、こいつは元・男なんじゃないかと思った。
アリスさんはカップに紅茶をなみなみとついだ。ポットからは際限なく紅茶が出てくる。バケツほどの大きさのカップだった。
「ではどうぞ。おいしいわよ。」
ええわかります。じゃあ全部飲みましょうね。いやです。いえ、全部飲んで下さいね。はい。
僕は何とかバケツカップを全て飲み干し、また際限なく注がれてゆく紅茶の水面にオシャレなランプが映り込んでいるのを眺めていた。
はい、次をどうぞ。はい、気品のある味と香りで、とてもおいしいです。
アリスさんは僕の友達だ。僕はまたなんとか飲み干した。
アリスさんの椅子の後ろに、洗濯機が置かれているのに気がついた。紅茶の香りがする。

「焼き肉」「言葉」「魔法」
すみません、「ギフト」が抜けていました。
「紅茶パーティーいかがですか?」
中国人らしき男が話しかけてきた。まただ。最近、流行っている。
真偽の程は分からないが、ネット上のアングラな掲示板では麻薬パーティーだとか、乱交パーディーだとか、はたまた新興宗教だとか噂されている。
「では案内しますよ。」
僕はいつの間にか中国人と一緒にアルタ前へと移動していて、しかも車に乗り込むところだった。
車内ではすぐアイマスクをかけられた。位置を隠すためか、やたらと何度も曲がり角を曲がる。
僕は何とか特定してやろうと思ったが、カーブが二十回を超えたところで諦めた。
ただ覚えているのは案外と優しい運転だったということだけで、次に視界が明るくなったのは、どこかマンションの玄関だった。
奥から女の人が出てきた。ようこそ、と微笑みかけてくる。いつの間にか中国人はいなくなっていた。
「私はアリスです。今日のテーブルをさせてもらいます。」
そうですか、ここは何処なんですか。森ビルですよ。森ビル、本当ですか。いいえ、でも森ビルで良いでしょう、場所なんて関係ないから。
そうして僕は奥へと通された。どこからか甘い香りがする。家族が紅茶好きの僕には、慣れた香りだ。
アリスさんがどこからかポットを持ち出し、丸いテーブルに置く。
「どうぞ腰掛けて。今日は紅茶を飲みに来たんでしょう。」
「はい。」でも、僕は紅茶を飲みに来たのだろうか。
「いいわよ、じゃあ私たちはお友達ね。」
いいわよ、というその発音にわざとらしさを感じて、こいつは元・男なんじゃないかと思った。
アリスさんはカップに紅茶をなみなみとついだ。ポットからは際限なく紅茶が出てくる。バケツほどの大きさのカップだった。
「ではどうぞ。おいしいわよ。」
ええわかります。じゃあ全部飲みましょうね。いやです。いえ、全部飲んで下さいね。はい。
僕は何とかバケツカップを全て飲み干し、また際限なく注がれてゆく紅茶の水面にオシャレなランプが映り込んでいるのを眺めていた。
はい、次をどうぞ。はい、気品のある味と香りで、とてもおいしいです。
アリスさんは僕の友達だ。僕はまたなんとか、彼女のギフトを飲み干した。
アリスさんの椅子の後ろに、洗濯機が置かれているのに気がついた。紅茶の香りがする。
576名無し物書き@推敲中?:2008/06/07(土) 20:53:04
オフィス時計は午後10時を回っていた、目の前に書類が山と詰まれているディスクを見やりながら >>1 はつぶやいた
「魔法でも使ええればぱぱっと片付くのに」
>>1 は疲れていた、仕事にも、人生にも、ちまたでは硫化水素で自殺なんぞ物騒なものが流行っているが >>1 は死ぬ度胸もない。
とりあえず今日仕上げて置かないといけない書類だけは仕上げ終た。>>1 は急ぎではない自分の担当する見積もり書の類を明日に回すことにした。
「おう、西村ずいぶん遅くまでがんばったな、久しぶりに焼肉でも食いに行かないか?おごってやるらさ」
そう声を掛けてきたのは面倒見の良い課長だった。 >>1 は胃腸のほうも疲れていたのだが、久々の禿下田課長の誘いを断りきれなかった。
入社した頃から禿下田課長は >>1 の直属の上司だった。>>1 が入社したころは酒を飲めない >>1 によく焼き肉をおごってくれた。
>>1 は久しぶりに課長と焼き肉をつつきながら下らない世間話をしていた。そこへ別の客が課長のほうに近寄って来て言った。
「お?禿下田じゃないか?久しぶり、そちらの方は?」
>>1 とその客はお互いに自己紹介をした、どうやら禿下田課長の大学時代の同級生らしい、そのまま三人で同じテーブルを囲むことになった。
課長の同級生は気前良く課長と >>1 にビールを大ジョッキでおごってくれた。ほとんど飲めない >>1 も今日は3杯も飲まされた。
「イオナズン!!!」 なぜか課長の同級生が魔法を唱え出した、やけ具合の悪かった骨付きカルビが程よく焼ける。
「パルプンテ!」課長まで魔法を使い始めた。しばらく魔法の応酬が続いた跡にボインの萌え萌えメイドが目の前に現れ会計を求めてきた。
                                      つづく
577名無し物書き@推敲中?:2008/06/07(土) 21:20:17
良く見ると萌え萌えのメイドではなく焼き肉屋のおばちゃんだった。そう>>1はむちゃくちゃ危ない酔いかたをしていたのだ。
課長ら2人も完全に酔いつぶれて寝ていた、>>1 は三人分の支払いをしてタクシーを手配し、自分もタクシーで家路についた。
財布はスッカラカンになった、もうサラリーマンなんていやだ。。。
>>1 は自分のマンションにたどりついた、もう午後2時を過ぎているというのに「おかえりあなた」と嫁が迎えてくれた。>>1 疲れも酔いもこの嫁
の魔法の言葉で消し飛んだ。>>1 は嫁を抱きかかえてベットに向かった、そう、その紐を引っ張ると喋る1/1涼宮ハルピンのフィギアを。。。
578576-577:2008/06/07(土) 21:34:42
次のお題は前のを継承

「焼き肉」「言葉」「魔法」
579名無し物書き@推敲中?:2008/06/07(土) 22:13:23
>>576-577
だから「つづく」とかじゃなく、全部書いてから一気に投稿してくれー
580576-577:2008/06/07(土) 23:09:07
>>579
すみません、18行だから入ると思って書いたのですが、入りきらず切り取った部分がなぜか消えてしまい書き直しました。
581名無し物書き@推敲中?:2008/06/07(土) 23:53:17
行数ではなくデータ量で切られたんじゃないかな。
582名無し物書き@推敲中?:2008/06/08(日) 00:34:50
「焼き肉」「言葉」「魔法」

便利っていいよね。苦労しないしね。
『狭いマンションで呟いている』
魔法みたい。移動は早いし、店は多いし。
でも都会って人多いよね。しかも増えてるよね。
『壁を挟んで左右にも上下にも人がいる』
人がどんどん狭い場所に集まって、気分的に暑いよね。
『常に何かしらの音がしている』
暑い、焼き肉にされそうだよ。
『呟く言葉を聞く者はいない』

次:カレーライス スコール 瑞々しい
583名無し物書き@推敲中?:2008/06/08(日) 14:51:04
「カレーライス」「スコール」「瑞々しい」

今、僕は出張でタイに来ている。
タイは四月でもうすごく暑い。
日本とは大違いだ。
だって日本で四月といったらスキーも出来る時期だろう?

当地ではいつも屋台で朝飯を食べている。
ホテルで食べることも可能なのだけど、
出来れば現地の人がしている生活を体験してみたくてね。
今日はタイカレー(これはタイのカレーライスだ。とても辛い)を食べたんだけどその途中でスコールが来た。
スコールは雨期のこの時期、毎日のように来る。
ざっと降り、一時間ほどで止む。
そのあとすっと涼しくなる。

現地の人たちは傘を持ち歩かないから濡れても平気で歩いている。
僕も、と思うけどさすがにこれは真似できない。
仕事があるからね。濡れたまんまで行ったら困るだろう?

スコールの降ったあとには、花売りの売る瑞々しく咲いているジャスミンの花に雨粒が光っている。
とてもきれいだ。
君にも見せたいよ。

次→「冷蔵庫」「お肉」「野菜」
584名無し物書き@推敲中?:2008/06/08(日) 16:14:25
「最近、どの野菜も高くてこまるよ」と彼女が言った。
「まるでお肉は安いみたいな言い方だね」とぼくは言った。
「いま、グラムいくら?」と彼女が訊いた。
「お野菜よりは高いよ」とぼくは答えた。
「冷蔵庫にこんなに入りきらないね」と彼女が言った。
585lieb ◆SShzdr.d1I :2008/06/08(日) 18:04:26
「冷蔵庫」「お肉」「野菜」


僕は冷蔵庫を開けた。冷えてしなびた野菜と赤みの失せたお肉がある。

この部屋は完全に包囲されているようだ。
屋外からメガホンの叫び声が投げかけられる。投降しろ、と。
――僕は人を傷つけた。このピストルで。
渋谷でこれを売買しようとしていた人をたまたま見かけて奪った。
消火器で殴ったら、2人ともぐったりとしてしまった。
そのピストルで銀行に押し入って適当に撃った。

窓の外には青い空がただ、ある。
メガホンを持った男(警部かなにかだろう)は、なにやら部下に指示している。

僕は冷蔵庫から野菜と肉を出して頬張った。銃口をくわえる。肉は鮮やかさを取り戻し、野菜は瑞々しくなるだろう。そうなるだろう。
メガホンの機械的な怒号が響く。お前のしたいふうにはさせないぞ、と。
そりゃ残念だ。僕は引き金を引いた。burn。


次題は「双生児」「マヨネーズ」「肌理」
586名無し物書き@推敲中?:2008/06/12(木) 21:33:01
 あるところに双子の兄弟がいた。ともに好物はソーセージであった。
 兄はウィンナーを愛した。ウィンナーにマヨネーズをたっぷり載せて、
毎食六本ずつ食べていた。 弟はフランクフルターを愛した。フランクフルターに
ケチャップをたっぷり載せて、やはり毎食六本ずつ食べた。
 世間は彼らをソーセージ双生児と呼んだ。
 彼らは自分たちの嗜好が度を過ぎていることをよく自覚していた。二人とも
二十五歳で結婚し、それぞれ子を儲けたが、家族に配慮して自分の献立を
妻子に強要しようとはしなかった。ただ自分だけは……自分だけは、毎食
必ずソーセージを食べられるように求めただけである。この配慮を肌理(きめ)が
細かいといわずして何といおうか。二人ともまさに紳士というべき男達であった。
 しかし二人とも四十歳で急死した。理由は言わずもがなである。

次「銀紙」「日光写真」「かざぐるま」
日光写真。分かるかな。日光写真。
黒いカーボン紙に、影を送ってやるとその部分だけが白く抜けるんだ。
シーツ。分かるかな。シーツ。
俺の目の前には、一枚の真っ白いシーツがあって、大きく赤い染みが、日光写真のように『抜かれていた』。

寝室。アウト。廊下。ラン。階段。ラン。玄関ホール。アウト。
行き止まりに世界。俺の世界。
俺の街。俺の生まれ故郷。俺のホームタウン。
俺にとって限りなくフェアな、愛され愛すべき世界。
今日の日差しは、比較的それらすべてを憎悪している。
分かるんだ。分からないことは何一つない。刃物が、筋肉や脂肪にインサートされる感触だって、明確に理解した。指先で。

柔らかい味のする風が、鼻腔をくすぐる。こびりついた鉄錆の匂いを、洗い流していく。この風は、マイルドだ。太陽のように、ありとあらゆる存在を排他しようとしていない。
見ろ。
山麓に理路整然と、形而上学に則って配列されたプロペラ式の風力原動機は、まるで夜店に乱立するかざぐるまみたいじゃないか。
あれがこの風を、山頂から吹き降ろす鮮烈な風を、撹拌して人々の下に送り届けているんだ。素敵。

そして、俺のお留守な足元には、陽の光に体躯を黒光りさせた蟻が、這っている。行列をなしてクリープ。クロール。行き先は、銀紙にへばりついたウンコみたいなゲル状チョコレート。
それらすべてを、覆う影。俺の影。憎悪されている太陽の光を一身に浴び、更にソレをプライベートな憎悪で重ね塗りした、真っ黒すぎる影。
白く光る世界を、逆に『抜く』、日光写真のよう。

眺めて数十秒。
視線を逸らして天を仰ぐと、青い空が黒く『抜ける』カゲオクリ現象。
いえ、オーロラです。あれはオーロラです。俺にフェアな俺の街が、俺にプレゼントしてくれた、イニシエーションの象徴です。
思索のタイムラグが、プロセスを経る間に、オーロラはみるみるうちに同化していきます。なぜならば、獲物が足りません。足りないのです、獲物。貢物、供物が。足りない。絶対的に。

だから俺の脚は、やがて駆動する。ラン。衝動がラン。理性的にラン。
玩具のような憎悪の太陽、マイルドな風、それらに構築された白い世界を、一筋の影が、粒子を振りまきながら駆け抜ける。
抜けていくようです。つまりは、日光写真のように。
588名無し物書き@推敲中?:2008/06/14(土) 02:51:54
次のお題は「京都」「喫茶店」「銀」でヨロシク
589名無し物書き@推敲中?:2008/06/14(土) 18:56:03
長げえよハゲ
590名無し物書き@推敲中?:2008/06/18(水) 00:54:38
わるい、いったんあげ。
「京都」「喫茶店」「銀」は考え中。
(「京都」「喫茶店」→「築地」→銀鮭→ああ強引→やり直し→戻る)
591iceage:2008/06/18(水) 00:55:23
age
592名無し物書き@推敲中?:2008/06/18(水) 12:42:32
お題 「京都」「喫茶店」「銀」

 京都にあるとある喫茶店。
そこの窓際の席で頬杖をつきながら、一人の男がさっきから手持ち無沙汰に、
銀のスプーンでコーヒーをクルクルとかき混ぜていた。
しばらくして男は、カップを口に近づけ二、三度息を吹きかけた後、コーヒーを飲んだ。
が、男はどうやら極度の猫舌らしく、コーヒーの熱さに顔をしかめた後、またスプーンでかき混ぜ始めた。
そんなに熱いのが苦手なら何故ホットコーヒーなど頼むのかと思うのだが、
それは、ある女に原因があった。
『ここの喫茶店ってね、ホットコーヒーがすんごくおいしいんだよ〜。一回飲んでみなって』
この男の彼女である女がそう言ってから一年後。
とりあえず飲んでみる事にした男だが、やっぱり合わないみたいだ。
男はそっとスプーンをソーサーの上に置くと、外を見上げた。
季節は冬、そして明後日はクリスマス・イブ。
アイツは今、何処で何をしているのだろうか……?
そんな事をふと考える男であった。

次のお題 → 「禁煙」「美少女」「扇風機」
593「禁煙」「美少女」「扇風機」 :2008/06/18(水) 18:43:53
 ある朝のことだ。通勤ラッシュの電車の中で扇風機になぶられていた一枚の広告が、
強く私の注意を惹いた。それにはこうあった。
「禁煙の強い味方! 新発売、禁煙パイプ美少女味!」
 美少女味。一体どんな味だろう。甘いのだろうか。禁煙マニアのひとりとして、これを試さずにはいられない。
その日の帰りに会社から三駅隣で途中下車した私は、駅前のマツキヨで件の品を買い求めた。
裏通りで箱を開け、早速一本試してみる。
――こ、これは!
 予想以上の本格派だった。パイプの後端がグミ様の材質でできた半球になっており、わざとだろう、
その表面は僅かにでこぼこしている。舌で転がすのに丁度いい大きさである。パイプの中からは
ほんのりと塩味のついた液が浸みだしてくる。僅かに脂っ気と苦みのある、かきたての汗の味だ。
私は思わず箱を裏返してみた。「禁煙パイプ美少女味 夕暮れの部室でB編」とある。
 素晴らしい時代だ。これをずっと咥えていれば、きっと禁煙できるに違いない。だが妻に見つかるとまずい。
私はセブンスターの箱にこの禁煙パイプを詰め替えた。家路の足取りは軽かった。
「おかえりなさい。あら、くわえ煙草? よくないわよ」玄関で妻は怪訝な顔をした。
「いや、禁煙パイプさ。今度こそ煙草をやめようと思ってね。君にも迷惑かけてしまうし」
 こういうときのポーカーフェイスには自信がある。すると妻は笑って答えた。
「あら、あなたでもそんな気遣いがあるのね。じゃあ一緒だ。実はあたしも禁煙パイプ始めたのよ」
「え? 君は煙草吸わないだろう?」
「うん。吸わないけど、禁煙パイプだけ吸おうと思って」
 そういって妻がエプロンのポケットから取り出したのは、極太葉巻サイズの禁煙パイプだった。
魚雷のような形をしていて、先端部だけが少し太くなっている。妻はそれをぱくりと咥えた。
「くちさみしひとき、こうやるっとね、だぃどころしごととか、はかどるほよ」
 微笑む妻を見て私は思い出した。薬局の「禁煙パイプ 美少女味」のとなりに、「禁煙葉巻 美少年味」が
売られていたことを。

次→「遠浅の海岸」「きゅうり」「古い自転車」
本日はお日柄も良く、掌編構成について考察したいと思われ。
まず今次のお題は、比較的発想、連想のしやすい三単語が提出されておらる。流れを汲めば、少年時代やら田舎やらの回想を、オーソドックスにまとめるのが最善であるか?
だからこそ、逆に好難易度、とも言える。意外性を付与し辛いのです。

と、いうわけで。焦点は、きゅうりに絞らる。遠浅〜と古い〜は、条件付けのある単語。これを積極的に起用すると、背景がある程度、定まってしまいまし。
もし、それらの単語を中心に配置するなら、修飾語の方をメインに据えるのがフェア? 縛りは十人十色ですが。

さて、きゅうり。連想。あー、河童。メイン河童、河童で行こう。
サブ。遠浅の海岸。これは、河童を名物にする福井の寒村に手伝って頂こう。
若狭湾ないし駿河湾沿いの。原発あるからね。なんか、河童(的生物)ぐらい育まれてそう。
装置と、舞台が決まったので、自転車に関しては一単語として踏む程度に留めとくかー。長くなると、あだ名がハゲになる恐怖!

はい。じゃ、まず主人公は海で自殺しようとします。母なる海、生命の海で入水自殺、しかも敢えて遠浅を選ぶエキセントリック。ロックな野郎だ。
やがて、彼は死線を彷徨うのです。泳ぎ疲れるまで生を掻き分け、死に挑む!
そんな彼だからこそ、目にするでしょう。河童を。川を流れすぎて、海に辿り着いた河童は、哲学的思想をミネラルのように育み、主人公を諭し、きゅうりを与えます。
きゅうり重要。これ、黄泉戸喫in黄泉路のアンチテーゼ・アイテムだから。

んで、シメで主人公を生へ帰還させる。後日、あの河童は、村興しのため遠泳に挑戦した漁師だったんだーとか、そんなオチつけても好い。多分、ここまで書こうと思うと1レス丸々必要なんだるう。というか、必要だった。





次のお題は「カラス」「新宿」「眼球」でヨロシク
595名無し物書き@推敲中?:2008/06/22(日) 01:49:21
長い。
596名無し物書き@推敲中?:2008/06/25(水) 12:27:33
ガラスのカラスの眼球が ビルの姿を歪ませる
コーヒーカップに踊る白 シャボンの玉吹く針金の輪のように
男どもは皆死んでしまった 女達は皆売られてしまった
風に混じる砂はパイプを伝って暗闇に沈み
薄弱な太陽は影の間を怯えたように渡るのみ
ああ新宿よ 血と汗と精液の街よ
お前は死んだ スーツの男がお前を殺した
欲望の穴蔵から曙光とともに白い手を伸ばして

次「山のあなた」「夜店」「白い肩」
597名無し物書き@推敲中?:2008/06/28(土) 11:44:26
5行以上15行以下厨独りぼっちwww
598名無し物書き@推敲中?:2008/06/30(月) 17:38:09
もう終わりだね
599名無し物書き@推敲中?:2008/06/30(月) 18:58:08
さよなら さよなら さよなら
600名無し物書き@推敲中?:2008/07/01(火) 00:11:22
規定の行数は守るように。守らない奴は荒らし。
601名無し物書き@推敲中?:2008/07/01(火) 22:28:56
隊長!規定の行数なるモノが見当たりません><
602山のあなた 夜店 白い肩:2008/07/01(火) 23:23:46

石段を登り終えた所で思いがけず夜店が一つ開いてあった。僕がこんばんはと挨拶をして門のよ
うに作られた狭い壁の間を入っていくと小さなせむしのような女がいた。女は小さな椅子に座っていた。
『どうぞ椅子におかけになってください』
僕も女と同じ小さな椅子に腰かけたが、夜店とはいっても何も売物はなかった。
『暑くありませんかそんな格好で』
先ほどまで僕が歩いてきた道は雪景色だったというのに、いわれてみればここはひどく暑かった。
僕が上着を脱ぐと女はわきにあった西洋風のスタンドにそれをかけ、『わたしも暑くなってきちゃっ
たわ』といって、一枚だけ身につけていたシャツをずらして白い肩を露出し足を組んだ。
『ところであなたがここにきた理由はわかっているわ。あなたは迷っているのでしょ。あら?驚いて
いるのね。そうゆうとこ可愛いわ。あなたが人生でこれまでして来た事も、これからして行こうと思
う事もすべて間違いということはごぞんじないのかしら。あら?今度は怒ってしまったのね。でも、
世の中に間違いはないと仰るのもわかるきはしますよ。そうそう、きっとあなたは考えすぎている
の。それが失敗。いいから私のいう事を黙ってきけばイイのよ!だからほら』
女は「山のあなた」という映画のチケットを僕に差し出しこういった。
『面白いかは知りませんけどね』
・・・僕は池袋の映画館をおとずれた。金曜日のオールナイトであるにもかかわらず人はまばら
だった。僕は一番後ろの席に座り映画を観ていたが、仕事の疲れもあってそのまま寝てしまった。
自分の感覚では眠っていたのは1時間くらいであろうと思われたので、起きた瞬間にはまだ映画
はやっているなと感じたのではあったが、既に人っ子ひとり館内にはいずに僕だけが座っていた。
しかも椅子は小さくて窮屈な感じがした。僕は何の気なしにのびをした。すると一番後ろの席に座
っていたにもかかわらず、誰かが後から僕の首に手をかけてきたのだった。
『動いちゃダメ、動いちゃダメ』 k

「熱風」「手帳」「バカンス」
 夜店で二匹のカラーヒヨコを購入しました。
緑とピンク。鮮やかに染まった彼らは、私の掌の内側で元気に囀っておりました。私は彼らに名づけます。緑がリーピチープ。ピンクがガブリエル・アネスト。
リーピチープは荒々しく粗暴で、ガブリエルは優しく正直でした。
 やがて一匹は精悍な成体へと成長します。
元の、鮮やかな色彩を放っていたニコ毛はすべて生え変わり、今では白い肩をいからせて歩く様が、可愛らしい鶏へと育ちきりました。
もう一匹の方は、残念ながら隣家に住む叔父さんに食べられてしまいました。ガブリエルは余りにも正直者であったため、逃げるということを知らなかったのです。
 残された、リーピチープは言います。
「彼を手厚く弔って頂きたい。その代わりに、わたしは恩返しをしましょう。つまり、わたしが奥の座敷に閉じこもっている間は、決して覗くな」
言われると覗きたくなるのが、人の性です。こっそり覗くと、予想通り、彼は自らの羽を材料にして、旗を織ってました。気づいたリーピは、深く嘆きました。
「あれほど‘見る’を禁止したのに、あなたは見てしまった。もう、ここには居られない!」
 彼は外に飛び出すと、翼を広げます。すわ、鶏のくせに飛ぶのか生意気な、となすがままに見守っていると、彼は大きく跳ね上がり、そこから、翼をグライダー代わりにして、山のあなたへと飛び去っていきました。
 そのとき私は、彼がなぜ緑であったのかを悟りました。彼は、飛蝗と鶏のハイブリッドだったのです。





お題は>>602を継続
604名無し物書き@推敲中?:2008/07/02(水) 17:25:13
長いのやめろ。とくに無理やり行数だけ合わせてるクズはもう書くな。
全角で450字以上は15行以下と認められない。
605名無し物書き@推敲中?
バカンスは人を放埓にします。
異郷の熱風に吹かれたある青年は、痛烈な性欲を覚えました。
一々売春婦を探したり、店舗やブローカーを探して居られない気分です。
どうにかやり過ごすために、彼は野外マスターベーション行為にふける決意をしました。
折角だから、一風変わったマスターベーションをしよう、と云う事で、路地裏に積み上げてあった木樽の入り口を穴に見立てて、イツモツを扱くことにしました。
左右を確認してから、慌しくジッパーを下ろし、穴にイチモツを差し込むと、なんとそこに待っていたのは、柔らかな肉の感触でした。
一瞬、不審に思いはしたものの、快楽がそれを上書きし、最早、青年は何も考えることができず、ひたすら腰を振り続け、果てました。

事を終えると、理性が帰ってきます。
彼は、木樽の積んであった石造りの建物の表に回ってみます。すると、そこは何の変哲も無いパブでした。彼は、店舗に入り、カウンターの向こう側に居る店員らしき人物に話しかけます。
「裏の樽のことなんだけど、ちょっと聞いていいかな」
店員は、彼にしたり顔で頷くと、一冊の手帳を手渡しました。中をパラパラめくると、人名らしきものが羅列してあります。
「これは?」
「あなたの名前を書いてください。順番が来たら、次はあなたに入ってもらいますから」





次は「縄張り」「遠吠え」「未成年」でヨロシク