172 :
ふみあ:
「でもクーちゃん。うちの学校の体操服、ジャージじゃないわよ。」
「へ?」
「ブルマよ。」
「まさかぁwwww」
「嘘言っても仕方がないでしょう。」
「マジで? 今時ブルマはないでしょう。」
「ここにあるわ。」
「いやいや。」
「でも、男の子ってブルマ好きなんでしょ。」
「どっから仕入れたかは知らんけど訂正しておくよ、葵姉ちゃん。男はブルマが好きなんやない。ブルマを穿いている女の子を見るのが好きなんや。まして自分が穿くなんて…」
「あら、どっちにしてもブルマを穿いている女の子を一杯見れてよかったじゃない。」
「よくないよ。冬どうすんのさ、寒いやん。それにグラウンドで座ったら足が砂で汚れちゃうじゃんか。」
「お風呂でよく洗えばいいでしょう、それくらい。」
「そりゃそうだけど、ブルマやと僕が男やってばれへんかなあ。」
「うーん。」と唸ったと思ったら、葵姉ちゃんはいきなり僕のスカートをめくって、中を確認し始めた。
173 :
ふみあ:2009/06/15(月) 03:13:32
「きゃっ! 何すんだよう。」と思わず叫ぶと、
「きゃって、女の子じゃないんだから。」
「今は女の子なんだい。」
「はいはい、そうだったわね。」
「で、何してたのさ。」
「クーちゃんのあそこ、小さいからそんなに目立たないと思うわよ。」
「さらっと失礼なこといわへんでよ。」
「気にしてるの?」
「そういうわけじゃ。」
「それにそのくらい目立たなきゃたぶん水泳の授業も大丈夫ね。」
「水泳?」
「どうかしたの。」
「水泳の授業ってプール使うの?」
「当たり前でしょ。」
「プール、あるんだ。」
「いや、普通あるでしょ。」
「うちの学校なかったから。」
「高市ってプールないの?!」
まんま信じられないって顔で葵姉ちゃんは驚いた。
174 :
ふみあ:2009/06/15(月) 03:15:01
「だってそもそも土地がないんやで。」
「増やすわけにはいかないの?」
「無理、そもそも正門が大阪外環に面してるし、近くにはR171と外環R170の交差点もある街中にあるもん。近くに歓楽街もあるし。医大と土地を折半してるから。」
「それは、ご愁傷様。」
「ま、その代り娯楽と交通事故には事欠かないけどね。」
「こ…交通事故?」
「しかし困ったなあ。水泳があるとなると着替える時に必然的にマッパになる瞬間があるもんなあ。まあどうにかするか…」
「ちょっとクーちゃん。」
「何?」
「交通事故って?」
「ああ、うちの学校、僕もそうやったけど電車通学が多いんだよ。だけど学校から最寄駅に行くには、阪QでもJRでも外環とR171を越えへんといけへんからさ。交通量が多いから、急いでいて信号無視した時にたまに撥ねられて怪我したり死んだりするやつがいるんや。」
「….(汗)」
「まあ僕も5回くらい10tダンプや路線バスに轢かれそうになったことがあるけどね。」
「….( ゚д゚)」
「あれ、葵姉ちゃんどうしたの?」
さっきから黙りこくっている葵姉ちゃんに話しかける。
「え、ああどうしたの?」
「いや、葛城さんと春日さんを待たせてるんじゃないの?」
「あ、そうだった!」
といって、葵姉ちゃんは急いで部屋を出ていく。
「クーちゃんもそろそろ準備しなさい。朝食の時間だから。寮の食堂の場所はわかるわよね?」
「うん、一応昨日案内はしてもらったから。」
「じゃあ、一人でも大丈夫ね。朝食は7時からだから急ぎなさい。」
「うん、わかった。」
「じゃあ、また後でね!」
そう言って葵姉ちゃんは部屋を出て行った。
さて、腹も減ったし言われたとうり朝食にするか。時計と携帯と部屋の鍵とハンカチ、そして財布をポケットに突っ込み、カバンを持って部屋を出た。
2-2終わり、2-3に続きます。