とりあえずオリジナルならいいです
下ネタエロネタはできるだけ控えてください
俺の名前は春野海斗、高校1年だ
んで俺に縋り付いてるのは春野冥、俺の彼女だ
なぜ名字が同じかはあとで明らかになるだろう
そんなある日、平凡な俺の人生を変える出来事が起きた
冥「今日は何処行く?」
海斗「お前の好きな所でいい」
???「春野海斗さんと春野冥さん・・・・・ですねぇ?」
誰の声か分からないが何処からか声がする
???「ここです、気づいてくださ〜い!」
声が下から聞こえてくる、俺は下を見た
???「あっ、良かった気づいてくれましたねぇ」
誰かは分からないが小さな子供がそこに居た
???「あっ言い忘れてた〜僕は神様の代理〜」
なんだこの糞餓鬼は神の代理?ふざけるな
海斗「どうした、神なんか信じてんのかお前は?あのなぁ神様ごっこに付き合ってる暇は無いんだ」
神の代理「いいから僕の話を聞いて欲しいのですぅ」
いちいち伸ばすなうっとうしい
冥「話だけでも聞いてあげましょうよ」
海斗「まぁいいさっさとしろよ」
神代理「あのねぇ〜地球がね〜う〜んとねぇ〜」
海斗「さっさとしやがれ!!この餓鬼!」
神代理「う・・・・・・うえぇぇぇぇん!」
冥「もう!小さい子供を泣かしちゃ駄目でしょ!」
くそ何で俺が怒られなくてはならんのだ
俺が怒っただけですぐ泣くな糞餓鬼、怒られた俺が微妙に恥ずかしいじゃねぇか
何がしたいんだ
ここは自作小説を書くスレただそれだけ
誰か来いよ
誰も来ない
そして長い長い話が終わった
神代理の言い分を一言でまとめると地球を救えらしい、バカバカしい
海斗「で、なんで俺らがそんな事を?」
代理「息ぴったりだから、お願いしたんです」
ここは断りたい、だが冥は断然やる気のようだ
大丈夫かおい・・・・・・・・
続きまだか
このスレオワタ
14 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/15(日) 16:20:10
そして再び始まった
静かな草原の中で少女と一人、立っている。
真上には何処までも広がる青空。
その中に雲がたゆたゆと流れていく。
柔らかな陽光が世界を照らす。
僕の隣には白いワンピースを着て、麦わら帽子を被っている少女。
その少女の黒く、長い髪が風に揺れてる。
少女は草原の向こう、地平線の奥をただ見つめていた。
時代遅れのその格好を、僕はただただ美しいと感じた。
『ねぇ。』
少女が語りかける。
天使の様な微笑を口元に浮かべて。
『いつか・・・、きっと・・・・・・・・・・。』
「起きろーーーーー!」
ボゴッ。
誰かに殴られて、一瞬で夢の世界から現実の世界に戻ってきた。
「寝てないで、起きろーーーーー!」
肩を掴んでゆさゆさ、ゆさゆさ。
がっくんがっくん俺の頭揺れまくり。
「・・・・・。」
「まだ起きない?じゃ、遠慮なくもう一発。」
起きないんじゃない。痛さと脳震盪で反応できないだけだ。
手を振って『起きてる』というサインをする。
「痛ってぇ。起こしてくれるの有り難いけど、殴らないでくれと毎朝言ってるだろ?」
目の前で俺に馬乗りになって頭をブン殴ってきやがる奴に言ってみる。
「だって、声だけじゃ起きないじゃん?だから刺激を加えようと・・・。」
「もういいよ。とりあえず俺から降りろ。優香。」
「へーい。」
そう言ってのそのそと俺から降りる優香。
坂下 優香
今時高校生になっても毎朝俺を起こしにきてくれる典型的な幼なじみ体質の変な奴。
料理は出来る、洗濯も出来る、おまけに美少女ときている。
一見完璧に見えるが、奴にはある『欠点』が2つある。
それは・・・・。
「ららららー。」
音痴な事。
「止めてくれ優香。お前の歌声は寝起きにはキツイものがある。」
「うがっ、ひっどー。
ここで聞いてるのは東也君だけなんだから良いじゃん、別に。」
「良くないぞ、ご近所さんに迷惑だ。」
「うががっ。
そんな大声で歌ってませんー。
音痴でも生きていけますー。
ホラ、そんな事より起きた起きた。」
「はいはい。」
俺はベッドから抜け出すと、二階にある自室から一回洗面所へと着替えに行った。
階段を下ってる途中にまたアイツの音痴な歌声が聞こえてた。
洗面所で顔をフキフキ。
『ここで聞いてるのは東也君だけ』それは確かにその通り。
俺の親は半年前から海外赴任中。
2人とも理工学者でその手の道では結構有名らしい。
なにやらノーベル賞に手が届くとか届かないとか。
でも、そんな事俺には関係ない。
よく近所の叔母さんには『東也君も将来学者志望?』
とか言われるけど、学者なんてとんでもない。
そんなモンになる気はまったくねぇのである。
確かに俺は学校でも頭の良い方に入る。
でもそれは毎日2時間きっちり勉強してきたからであってそれ以外のことは何もしない。
親の後を継いで・・・とかも微塵も思ってない。
当面の目標は『平凡に生きる』である。
まぁ、それが一番難しいんだけどね。
「顔洗ったーーー?」
リビングから優香の声が聞こえてきた。
「おーー。今そっち行く。」
俺は蛇口を捻って冷水を止めた。
18 :
15:2007/04/15(日) 17:19:41
書き溜めてた奴をちょっと放出。
嫌ならここで止めるが・・・。
19 :
15:2007/04/15(日) 17:23:09
「今日は『日本の朝食卓』をイメージしてみました。」
テーブルには目玉焼き、魚焼き、海苔、みそ汁、それにあつあつのご飯が並べられていた。
例によってそれぞれ2人分。
「すまないな、いつも。」
「いえいえ。これも幼なじみである私めの仕事。
ご用の時はなんなりとお申し付け下さい。」
ははぁ、と深々と頭を下げる優香。
何かの召使いのつもりだろうか?
優香は俺の親が海外赴任したその日から毎朝、朝食を作ってくれる。
優香が『一人で食べるよりは2人で食べた方が良いよねー?』とか言いながら一緒に食べ始めたのも必然的にその頃。
こっちとしてはとても有り難いんだが、優香に迷惑だろうから一度
『明日から来なくて良いよ。』っと言ったことがある。
その時、何故かは解らないけど優香は本気で起こった。
本当に今まで見たことが無いってくらい。
・・・・・しかも泣いてたし、優香。
んで、その本人は今自分で作った魚焼きを頬に手をあててうっとりしながら頬張っていた。
もうお星様キラキラ状態。
「ん?東也君。食べないの?」
「いや、食べる。」
俺はそう言って箸を進めた。
悪い、もうちょい放出するわ。
20 :
15:2007/04/15(日) 17:23:58
「ちなみに今回の自信作は魚焼きね。」
ああ、お前が魚焼きを食べる様子からして察しがつくよ。
「・・・・・。確かに。」
「だよねーーー。いやぁ、これ以上料理センスが上がると私としても参っちゃったり。
でもー、東也君がー、もっと私の料理を食べたいっていうならー、私もー、頑張ろうかなー?とかー。」
無視して箸を進める俺。
「無視するなーーー!」
優香の怒号を聞きながら俺は朝食を終えた。
「準備出来たかー?」
「はーい。」
「んじゃ、鍵閉めるぞー。」
「おー。」
そうこうあって学校に出発。
学生たるもの勉学には励まなくてはなるまい。
まぁ、俺の目の前に勉学に励まないバカが一人いるが・・・。
「うががっ!今日英語のテストじゃなかったっけ?」
欠点その2
勉強が出来ない。
「YES」
その瞬間、優香の表情が変わる。
「・・・・・・・・。」
みるみる間に青白くなっていく優香。
優香は英語が特に苦手なのだ。
「・・・・・・・東也君。」
「・・・・・・・何か?」
「カンニングさせて。」
「・・・・・・・ああ。」
※優香は自分が生き残る為には何でもします。
21 :
15:2007/04/15(日) 17:24:28
「THX!
東也君THX!!」
「まぁ、毎朝毎朝朝起こしてもらって、その上メシまで作ってもらってるしな。
それくらいなら手を貸すさ。」
「うんうん。持つべき者はデキる幼なじみだね。」
「まぁ本当はお前が自分で何とかするのが一番なんだがな。」
「うぅ〜、英語は嫌い〜。」
「はいはい。」
登校中はいつもこんな感じだ。
今朝は英語のテストだったが、普段は優香の日常に起こる事が主な話題で、俺に関する事は殆ど出てこない。まぁ、別に良いんだけど。
学校に近づくにつれて道行く生徒の数は増えていった。
「到着っと。」
校門をくぐり校舎の中へ。
ゲタ箱で中靴に履き替えて教室へ。
ちなみに俺と優香は同じクラスの2B。
っていうか、生きててコイツと違うクラスになったことは一度たりとも無い。
小中と9年間同じクラス。
腐れ縁もここまでくれば絶対運命だなぁっと最近思う。
「おはよー。」「ちわー。」
っと2人同時に2Bの教室へ。
ちなみに席は優香の隣。
これもまた小中以下略。
馴染みの男友達と軽く朝の挨拶。
自分の席に着く前に
22 :
15:2007/04/15(日) 17:27:18
「っよ、朝霧。おはよ。」
俺の前の席の少女に一言挨拶。
朝霧は「・・・。」と何も言わず俺を見た。
朝霧 唯
こいつはかなりの曲者で無言キャラだ。
必要なとき以外は一切話さない。
応対も首を縦に振るか横に振るかだ。
それに感情も表に出さないから何考えてんだかわかんねぇ。
身長は俺の胸ほどしかない。
そのくせ出るとこは多少出てる。
その容姿と性格から一部の男子から猛烈に人気がある。
「朝霧。朝はしっかり食べたか?」
「・・・・(こくり)。」
「夜更かししてないだろな?」
「・・・・(こくり)。」
「俺の事、好きか?」
「・・・・・・・。」
あっ、そっぽ向きやがった。
23 :
15:2007/04/15(日) 17:28:37
ここらで一時中断するわ。
神代理「では海斗さんには悪魔の力冥さんには天使の力を与えますぅ」
いちいち小文字がうるさい餓鬼だな
冥「で、どうやるの?」
神代理「注射だよ♪」
冥「ええっ!?注射いやぁぁぁ!」
いい年してそんなもんも出来んのかお前は
注射ごときで騒ぐのは小学生の1、2年だろが
海斗「ほら、お前もさっさと注射してもらえ!」
冥「絶対にイヤ」
神代理「じゃあ魔法で麻酔かけます」
魔法みたいな嘘くさいものがこの世に存在したとはな
冥「あっ痛くない」
良スレ
26 :
15:2007/04/15(日) 17:44:39
>>2氏には迷惑をかけるがこの際だから全て一気に載せる。
そうすれば混同しなくて済む。
何故か朝霧を前にすると保護者ぶりたくなる。
一種の『愛』だな。
「弟。今朝も朝ちゃんに嫌われてやがんのー。」
後ろから『ははーん』っと一番聞きたくない声が聞こえてきた。
「うるせぇーよ、名雲。」
「ふふん、朝ちゃんはハードル高いよ。」
名雲 さや。
女子生徒達のリーダー的存在でダブり生。
成績は悪くない。
リーダーっと言っても特に素行が悪いわけではない。
それなのにダブった変な人。
本来、一年先輩なのだが事実としては同級生だからタメ口をきけるわけ。
優香は律儀にも先輩と呼ぶが。
27 :
15:2007/04/15(日) 17:46:27
「困った事があったらお姉さんに話してみなさい、弟よ。
んっ?んっ?朝ちゃんに振り向いて欲しい?
はいはい、任せなさい。朝ちゃーん!
東也クンが放課後に朝ちゃんへ愛の告白があるんだって。
放課後東也クンのこと待っててあげてよー。」
「おい待て!俺はそんな事口にしてねぇ。
朝霧!黙ってねぇで何か反論しろ。
それに優香!何おろおろしてんだよ。」
見ると優香は俺の方に指を指して口をパクパクしてる。
振り回されるの嫌いじゃない。
でも今日のはやたらヘビーだ。
予鈴が鳴って朝のHRが始まった。
いつもの朝の風景。
悪く言えば機械的。
良く言えば日常。
惰性で続くような毎日を、俺は何の方向性も無く
ふわふわと漂いながら過ごしてる。
毎日がつまらないわけじゃない。
むしろ楽しいし、それなりに充実してると思ってる。
でも、本当に自分はこのままで良いのだろうかと時々不安になる。
28 :
15:2007/04/15(日) 17:48:20
何も変わらず、何も変えることが出来ない弱い自分。
窓の奥の空を見上げると、海原に白い小さな塊が一片だけ流れていく。
行くあても無く、道しるべも無く、行くべき目標も無い。
「人生ってそんなモンだよな。」
小声で呟いてみる。
欲しいものがあるなれば自分の手でつかみ取れ。
どこぞのケチな神様が、そんな感じの言葉を言ってたな。
空の日光が俺を照らした。
午前の授業が全て終わった。
今日は午前で学校が終わりだから帰る事にした。
午後はずっと読書にいそしむ。
夕方になり、カップ麺でも買いに行こうとした時。
29 :
15:2007/04/15(日) 17:50:42
「やっほーー!家にいるーー?東也――――!!!」
何やら騒がしい客人が来やがったらしい。
しかも三人。
優香と朝霧と名雲だ。
三人とも手になにやらスーパーの袋を抱えてる。
「いやー、今夜は東也の家でパーティーでもやろうと思ってね。」
「俺のアポ無しでか?」
「はっ?アポ?姉が弟の家に行くのにアポなんていらんでしょ。」
「いや、お前、姉じゃねぇし。」
言うが早い、名雲はリビングへと侵入していった。
「東也君、硬いこと言わない言わない。」
優香は優香で満面の笑みでリビングへと入っていった。
「はぁ・・・。」
頭が痛くなってきた。
「っん?」
朝霧は自分の履いてきた靴をちょこんと揃えると俺を見つめてきた。
「・・・・・・・・ああ、そうか。
名雲はたびたび優香」と一緒に来るけど、朝霧は俺ん家始めてだよな?」
「・・・・・(こくん)。」
「まぁ、汚い家だけどあがってくれ。」
言うと朝霧は無言でペコリと頭を下げると
トテトテと名雲と優香が消えていったリビングへと入っていった。
30 :
15:2007/04/15(日) 17:51:58
そういえば・・・・。
一人玄関に残って呟く。
「パーティーって、何の?」
31 :
15:2007/04/15(日) 17:53:50
小一時間で、リビングのテーブルには豪華な料理がならんだ。
そういえば名雲って全国の料理大会で準優勝だったけ?
話を聞くと、今日は朝霧の誕生日らしい。
「いや、知らなかった。ごめんな、朝霧。」
朝霧はふるふると頭を横に振る。
気にしなくて良いという合図らしい。
「さてさて、主役の朝ちゃん。」
そう言うと優香は朝霧のグラスになみなみとビールをついだ。
朝霧、酒、飲めるのか?
つうか俺たちまだ未成年。
名雲は・・・、もう飲んでるし。
「ああ〜、先輩駄目ですよ。
今日の主役は朝ちゃんなんですから。」
「気にしない、気にしない。
さて、乾杯しよ。」
名雲、今日の主役はお前じゃねぇ。
32 :
15:2007/04/15(日) 17:54:47
テーブルの頭上に掲げられたグラス4つ。
それぞれがぶつかりカチンッと小気味良い音を放つ。
一杯飲んで、「俺、酒あんま好きじゃないんだよな。」と漏らしてみる。
「甘いね。そんなんじゃ朝ちゃんは落とせないね。」
「いや、落とす気ない。それより朝霧、お前、酒強いの?」
俺の問いにコクコクと頷く朝霧。
朝霧はグラスを両手で抱えるようにして持っている。
・・・いや、もうすでに顔真っ赤なんですが。
「ほらほら、飲んでないで食べて食べて。
私と先輩が作った共同料理なんだから。」
33 :
15:2007/04/15(日) 18:00:01
・・・・・・・。
・・・・!・・・・・!。
・・・・・・・・・!!・・・。
そんなこんなで朝霧の誕生日会は夜遅くまで続いた。
名雲はああ見えて実は酒にそんなに強くない。
優香は酒豪。
何気に朝霧は顔は紅かったけど酔ってる風ではなかった。
いや、本当は酔ってるのかもしれない。
感情表に出さない奴だからな・・・。
誕生日会は終始笑い話で一杯だった。
学校の事、友達の事、ETC
いつも無表情の朝霧も、その時は微かに笑っていた。
いや、そう見えただけかもしれないけど。
俺はあえて酒は飲まず、料理の方を口にした。
そんな俺はいま一人で二階のベランダで黄昏れてるところ。
34 :
15:2007/04/15(日) 18:00:33
夜風が心地よい。
周りの民家の電気や、街灯のせいで、晴れてるのに星は見えない。
俺はただ、地平線の向こうを見つめていた。
「そんな所で何してるだー?」
ギョッとして振り向く。
優香だ。
上気した頬でニコニコと笑いながらこっちに向かってくる。
「いいのか?名雲と朝霧ほうっておいて。」
「いいのいいの。先輩と朝ちゃん、眠ちゃったから。」
確かにあれほど騒がしかった一階が今では物音一つしてない。
「隣、良い?」
「ああ。」
優香は俺の隣に立つ。
元々小さい一人用のベランダだ。
2人入ると密接状態になるわけで・・・。
35 :
15:2007/04/15(日) 18:01:07
「懐かしいな。ガキの頃、夕方によくこうして眺めてたよな?」
「そうだね。」
毎日が新鮮だったあの頃。
今となっては取り戻せない過去。
「ねぇ、覚えてる?ず〜っと昔、私と東也君がした約束。」
「約束?」
はて?そんな事したかしらん?
「・・・・・。」
無言。
「はぁ〜、やっぱ覚えてないか〜。」
「悪い。全然思い当たる節がない。
何の約束だっけ?」
「ううん。いいよ。
子どもの頃の、お遊びみたいなものだったから。」
優香の顔が少しだけ、曇った。
でもすぐに、いつものように笑って、
「ねっ、下に戻ろうよ。」
っと、俺の腕を引っ張った。
酔いつぶれてる名雲と朝霧を起こすために、一階に戻る。
時計を見ると深夜の二時。
明日は学校が休みだが、俺ん家に2人を泊めるのはマズい。
36 :
15:2007/04/15(日) 18:01:49
名雲はテーブルに突っぷしていて、朝霧はグラスを両手で抱えたままコックリコックリと船をこいでいた。
「先輩、起きて下さい。もう帰りますよ。」
「ん〜、ん〜。」
「ん〜ん〜じゃないですよ先輩。
ほら、東也君も朝ちゃんを起こして。」
「ああ。」
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・。
いや、待て。
俺は触れただけで壊れそうな女の子の起こし方なんて知らない。
「なぁ、優香・・・。」
優香に起こす奴の交代を申し出る。
だが「それじゃ私、先輩を抱えて先に帰ってるから。
東也君、悪いけど後かたづけお願いしていいかな?
私もちょ〜っと限界が近いみたい。」
確かに優香も眠たそうだ。
つうか、そのまま帰ったら親にバレるんじゃないの?
「それじゃ、バイバイ。
ほら、先輩。私の肩につかまって・・・。」
行ってしまった。
37 :
15:2007/04/15(日) 18:02:51
残されたのは俺と朝霧。
・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・。
とりあえず起こそう。
「おーい、朝霧。起きろー。」
「・・・・・(こっくりこっくり)」
駄目だ、起きない。
「朝霧起きろ!見ろ、頭上にUFOが!!」
「・・・・・(こっくりこっくり)」
自分でも意味不明な謎ワード。
それでも朝霧は起きない。
まっ、まずはグラスを手から離させよう。
まだ中には酒が半分くらい残ってるっぽいからな。
俺は朝霧の手からグラスを引きはがすことにした。
だけど、
「取れない。」
38 :
15:2007/04/15(日) 18:06:19
すまん。
夜十一時くらいにまた載せる。
・・・まぁ人少ないから見る人いないと思うけど。
39 :
1:2007/04/15(日) 21:58:12
ルールとしては
エロ、下ネタは禁止
小説を書く人は始めた場所の番号か小説のタイトルを名前欄に入れる
追加とかあればお願いします
今来た良作が多いな
多いといっても2作しか無いが・・・・・
このスレ広めようぜwww
42 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/15(日) 22:42:11
考えてる奴SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
43 :
15:2007/04/15(日) 22:49:03
到着っと。
44 :
15:2007/04/15(日) 23:00:48
レスがあることにビックリ。
ところで続き載せても大丈夫か?
さっきは軽い気持ちで投稿しまくってたんだが、
今になって少し恥ずかしい気持ちが・・・。
45 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/15(日) 23:07:04
おk
朝霧の手に触れないようにと、微妙な角度からグラスを取ろうとするからかもしれないが、
全然取れない。
目の前にはグラスを抱きしめるように両手で抱えて眠ってる朝霧。
無防備の寝顔がそこにある。
「・・・・・。」(俺)
「・・・・・(こっくりこっくり)。」(朝霧)
ええい、ままよ。
俺は意を決して、朝霧からグラスをガバッと強引に奪った。
朝霧は何も無かったように相変わらず眠ってる。
奪ったグラスをテーブルの上にのせる。
朝霧はグラスを握ってないのに、さっきと同じポーズ。
何かその様子が可愛かった。
さて、問題はここからだ。
この分だと朝霧は朝まで起きそうにない。
だからといって朝まで家に泊めるのは男女の関係上よろしくない。
とすると残る手段は一つ。
「おぶっていくしかないのか・・・。」
幸い、朝霧の家は学校の近くだ。
優香から聞いた話だと、なんでも朝霧は祖母と2人で家に住んでいるらしい。
何でも朝霧がまだ幼稚園かそこらの頃、家で共働きしていた両親が強盗か何かに殺されたとか。
噂によれば、朝霧が言葉を話さなくなったのも、その頃かららしい。
47 :
幻灯:2007/04/15(日) 23:16:31
「そりゃ、失語症にもなるわな。」
おっと、他人に深入りしないのが俺のポリシー。
それにこんな鬱になる話なんて止め止め。
「よし。」
そうと決まれば残るは『実行』をするだけだ。
俺は「すまん!」っと眠ってる朝霧に一言先に謝ってから
朝霧を背中におぶった。
「!」
予想はしてたが、かなり・・・・・、軽い。
以前、登校中に足を挫いた優香を学校までおぶったことがあるけど、
どうして女の子ってこんなに軽いんだ?
「ちゃんとメシ食ってんのか?」
俺の肩にちょこんとのっかてる朝霧の顔に向けて問いかけた。
相変わらずスースーっと眠っている。
48 :
幻灯:2007/04/15(日) 23:17:28
家を出て、暗い夜道を歩く。
優香と名雲、ちゃんと帰れたかな?
まぁ、大丈夫だろ。
優香、ああ見えて実は柔道少女だからな。
無言で俺を朝霧の家へと歩を進める。
耳のすぐ横から「すぅ〜、すぅ〜。」っと
規則正しい朝霧の寝息が聞こえる。
深夜のこともあって、通りに人はいない。
それがせめてもの救いだ。
こんな所、知り合いにでも見られたら自殺ものだ。
「んっしょと。」
体勢を整える。
その時「んっ。」っと声が。
「あ、朝霧。起きたか?」
「・・・・・・。」
どうやらよく現状を察知出来ていないご様子。
「あれから誕生日会がお開きになってさ。
朝霧、寝ただろ?俺の家に泊めるわけにもいかないから、悪いけどこうしておぶって
お前ん家に向かってる所。」
「・・・・・・!」
現状を理解した朝霧。
てっきり起きたら恥ずかしさでバタバタと反抗するかなって思ってたんだけど
背中の朝霧は静かだ。
「おぶられるのが嫌なら俺の背中を軽く叩いてくれ。
そうすりゃ降ろすから。」
一応、案を提出。
だけど朝霧はいつまでたっても俺の背中を叩かない。
むしろ、より一層深くその体を俺に預けてくる。
49 :
幻灯:2007/04/15(日) 23:18:59
「・・・・・・・・・。」
俺は朝霧の顔をチラリと盗み見た。
朝霧は頬を紅くして、うっとりとしながら俺の背中にその体を預けている。
・・・そうか。
朝霧は本当に小さい頃に親を亡くしたんだ。
大抵の奴が親に甘える、いや、甘えないといけない時期に朝霧は甘えることが出来なかったんだ。
親におぶってもらうことだって、物覚えしてるうちにはそんなになかっただろう。
俺は・・・。
いや、
俺達なら・・・。
「なぁ朝霧。」
「・・・・?」
「辛いこととか、悲しいことがあったら俺達に遠慮せずに知らせろよ。
50 :
幻灯:2007/04/15(日) 23:19:30
力になれなくても、一人で抱え込むよりはかなりマシだぜ。」
「・・・・?」
朝霧は?な顔をしてる。
そりゃそうだ。
何の前触れもなく話したんだ。
意味がわからなくて当然だ。
「・・・・・・??」
「いや、ただ言ってみたかっただけだ。
気にしないでくれ。」
「・・・・・・・・。」
朝霧はギュッと俺の肩を握る手を強めた。
それが何の意思表示かはわからない。
だけど俺はなんとなくその時から朝霧の事が好きになり始めた。
朝霧を無事家に届けて、俺は帰宅した。
テーブルの上に散乱している食器を片付け終える頃には
もう深夜の三時だった。
このまま眠るのも微妙だから俺はずっとベランダから景色を眺めた。
あと二時間半くらいで、世界が目覚める。
その時、俺は何を考えてるんだろ。
今日のことか、今の事か、明日の事か。
51 :
幻灯:2007/04/15(日) 23:20:03
ぼんやりしてると時間は矢のように過ぎていく。
夜の空気が朝の空気にかわり始める。
俺は軽く深呼吸してベランダから出た。
いずれにせよ、俺たちの生きる世界は確かにそこにある。
52 :
幻灯:2007/04/15(日) 23:24:01
これで第一話終了。
要望があれば第二話も載せる。
53 :
スペルドルフィン:2007/04/16(月) 01:10:46
手から糞の匂いがする。
洗ったはずなのに・・・。
イシハラはそう思いながら、高崎線13時発東伊勢崎駅行き
各駅停車の第3車両に乗り込んだ。銀色のアクセサリーに
身を包んだ若者の隣に座り、ポケットに入れていたブック
カバーを掛けた新書版「国富論」を取り出し、読み始めた。
i-pod、というのだろうか、若者の携帯音声端末機とつなが
ったヘッドフォンから音楽が洩れてくるのが分かった。人間
が感じる不快な音の度数は80MHZと聞いたことがあるが、今は
その倍の音量が自分の耳に聞こえてくる。
電車はゆっくりと動き始めた。乗客のサラリーマンらしき人物
の体はぐらりと揺れた。
な・・・何だこの良スレは
良スレ記念age
あげ
姉が省線電車に轢かれて死んでしまっても涙は出なかった。
むしろ嬉しいと思ったかもしれぬ。
もともと姉は脳に病を患っており、明瞭に言語を発せられぬのであった。
だから家族の内には、わたしの外にも幸いと思った者があったろう。
失敗
まさに
神スレ
62 :
幻灯:2007/04/17(火) 21:36:07
ちょっと寄ってみたら思ってもない評価に心底びっくり。
64 :
スペルドルフィン:2007/04/18(水) 21:23:09
東伊勢崎駅に着き、ホームへ降りる。せむし男たちが
かさかさと自分の周りを蠢いてるのが気にいらないが、
構わず歩き続けた。階段の昇降を繰り返し、歩道へ出る。
何ヶ月も放置されている生芥から、耐え難い匂いが発せられていた。
だが、それには目をくれることなく、何も考えないまま、
ひたすら自宅へと急いだ。
65 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/18(水) 21:42:24
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
66 :
15:2007/04/18(水) 21:58:07
>>65 確かに。
俺も五つ短編書いてやっとこの程度。
改めて文章見るとやっぱ恥ずかしい。
もっと違う表現があるだろっと自分を叱り付けたい気分だ。
コピペにマジレスすんなよw
68 :
15:2007/04/18(水) 22:11:42
ついさっきコピペだと知った。
死にてぇ。
マジレスにコピペすんなよ
70 :
スペルドルフィン:2007/04/20(金) 22:41:25
自宅に入り、電気をつける。
お久マタ書くわ
ちょwwまだww期待するわww
73 :
15:2007/04/26(木) 22:58:56
そろそろ俺も次の話を載せる時期かな。
74 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/27(金) 02:05:25
あがー・・・
今まで頑張って書いてたやつと、某有名大作の設定がかぶってることに気づいた・・・
ゴミ箱に捨てるのももったいないので、全部書いたらここにうpします。よろすく
第一話〜天使と言うよりペテン師にしか〜続き
「とりあえず地球を守ってください、それでは」
勝手に帰るな、だいたい地球を狙うとかどんな奴だ
「僕の計画を邪魔する奴が出てきたみたいだねぇ・・・・・・」
「そのようです」
「めんどくさいから君たちが殺しちゃって」
「了解しました」
何この急展開ww
皆さんマダー?期待してるんすが・・・・・・・
78 :
15:2007/05/01(火) 23:43:45
いや、誰が先に始めるのかなぁっと。
79 :
74:2007/05/02(水) 00:08:44
>15さん
お先にどうぞどうぞ。
まだまだかかる上に大しておもしろくもないので・・・
80 :
スペルドルフィン:2007/05/03(木) 05:13:45
自宅に足を踏み入れる・・・たったこれだけのことが、数年前から出来なく
なったのだ・・・。最も、自分からそうなるように仕向けたわけではない。
むしろそれを拒むように生きてきた、という言い方が正しい。しかしこの
感情の、恐怖による昂りは抑えようとすればするほど、際限なく細胞から
溢れ出てくる。生きていることが倦厭化するような・・・言ってみれば、
目玉焼きを作ろうとして割った卵の中から黄身が2つでてきたものの、落下
地点を誤り、足元にぶちまけてしまった・・・そんな、幸と不幸が同居した、
言いようのない感情。過剰な教育を子どもに押し付ける親が、自分の3歳に
なる息子の絵を、キュービズムであると称するような・・・(或いはシュルレア
リスムであると称するような・・・)もちろん、そんなのは牽強付会に溢れる
論理だ。破綻しているのは火を見るより明らか・・・この月並みな表現群すら
も許すことができない。
81 :
スペルドルフィン:2007/05/03(木) 05:37:40
玄関のドアノブに手を掛ける。
掛ける。かける。カケル。か・け・る。
自嘲せずにはいられない。ノブを回す。あっさりと開く。まるで手応えを
感じさせないドアノブに、ぼくは翔子の尻を思い出した。尻には悩みがある、
と言っていた。しかしぼくはそんなことどうでもよかったし大事なのは尻では
なく翔子の太ももであったのだ。全体的に、柔らかく仕上がっている女の
体の中で、唯一攻撃力を、男の其れよりも感じさせるもの・・・ぼくがそれに
舌を這わせる欲望を告白したのはもういつだったのかは思い出せない。だが、
その欲望を翔子に吐き出したことは今でも覚えているし、昨日のことのように
反芻することができる。この狭い世の中で、ぼくが彼女に披瀝できたことは
彼女の太ももに対する盲愛だけである。その点・・・翔子はそれをよく咀嚼し、
猫のような、いやらしい眼でこちらの顔を覗き込んでくる。そうして彼女は
ぼくの中のもうひとりのぼくを先端だけ玩ぶのだ。彼女の文字通り玩具と
なったその先端は、ぼくという人間そのものを表すようなものでもあるし、
最もぼくから遠いところにあると言っていい。そう、ぼくがあれだけ酢を
飲んでいるのも、そうした欲望をとても汚く感じていて、その欲望を
オートメーションしたいと感じていたからなのだ。だが、それすらも、
彼女の前では崩壊してしまう・・・自己が崩壊するのだ。遺憾無く、彼女の
魅力はそこに集約される。翔子こそが医療ミスから生まれた永遠の
乳幼児である。翔子の髪の毛をぼくはとても忌避する。
だが翔子がそこに存在している、というわずかなオプチミズムすら感じ
られる、この感情こそが、ぼくがこの世界に見出すただひとつの立論なのだ。
82 :
スペルドルフィン:2007/05/03(木) 05:51:39
テレビをつけることによって得られるものなど何も無い・・・嘘だらけ
の情報にタンゴを踊り、口幅った物言いで、まるで自分が存在して
いるのを否定されるかのような、糞味噌な人間たちが話しかける。
だが、箱は・・・箱は常にニュースを知らせる。それこそ、24時間だ。
この高度情報社会に、箱からしか情報を得る術を知らない私を翔子は
笑うだろう。だが笑うなら笑えばいいとすら思えてきたのだ。正直、
翔子にこれだけは知られたくなかった・・・自分の、箱に対する愛情。
箱を翔子が嫉妬するなど・・・それはない、それはない。だが、先の読め
ない感情の機微は、まさに箱の中身そのものだ。翔子と箱の、奇妙な
シンクロニシティ。リンクしたものを、翔子は感じることでぼくに
それを表現し、箱は、ぼくに与えることで証明とする。甘受している
ぼくは、明らかに、おかしくなっていく。だが、それすらも快感となる
瞬間が訪れるときがくる。限りなくその状態に近い・・・ぼくはそれを
認めようとする。裸で翔子とつながっている状態。腕や、頭や、腰が、
からみつく。集約するのではなく、かろうじて繋がっている、かさぶた
のようなもの。ぼくは彼女のかさぶたとなり、彼女は白血球を嫌悪する。
箱は情報を伝え続ける。・・・・・・
83 :
スペルドルフィン:2007/05/03(木) 06:06:08
恥辱に塗れる瞬間・・・それはぼくと私が同居し、遜色なくなること
だ・・・。それは許せない。ぼくは許せない。私は許せない。記号論
として認めることが出来ない。ブランドを認めない。
ああ・・・だが、この感覚は何なのだろう・・・ぼくが犯されていく。
私が犯していく。入る隙間がない・・・ふたりだけの空間。
重力が、斥力が、向心力が・・・体から消えていく。そうしてはじめて、
ぼく(私)と、翔子が、繋がることができるのだ・・・。
この奇妙な同居人を追い出すことが可能かは、目下不明である。
其れが見えるか?・・・・・・
84 :
スペルドルフィン:2007/05/03(木) 22:00:01
街中で過ぎ去る人の手に握られている鍵がぼくには鋭利なアイスピックに見える。
そうは言っても、ぼくが彼に殺意を抱く理由にはならない・・・ただそこにあるものを
眺めるだけだ。
風に舞っているのは芥や草木だけじゃない。この世界に生きている人間自体が、
風に舞うが如く存在している。オポチュニズムの典型だ。風に舞う人間たちは
やがてその存在の希薄さに気付く。だが気付いたところでもう遅い。頭を抱え
こもうが、もうそこから先に進むだけ・・・死の奥行きが深くなる。もがく。
体の老化。腐敗した頭脳。腐敗が進むたび、自ら感情を捨てる術を知る人間を
ぼくは賞賛する。言語的思考を捨てた先にあるものとは、何なのだろうか・・・。
生きていくことに苦悩したぼくは、自慰によって得られる飽満を捨てた。
勃起する対象は自己から他人へと向けられた・・・あおいは、そんなぼくを見出した
唯一の存在だった。だからぼくはあおいを愛せずにはいられなかったし、
彼女独特の、まるで生きていることを黙認するのではなく、全面的に肯定する
ような、近しい友情からの発展としての恋愛を、ぼくは今となっては過去と
なってしまったあおいという存在から得ることができたのだ。そこからの
跳躍は難しかった・・・それを補うことは、不可能に思えた。だが、その存在を
払拭しなければ・・・存在していたことを、払拭する。そのために、ぼくは
新しいカンバス、新しい朱肉、黒板、肢体、胸、顔、脳・・・代用品として
賄いえるすべての存在、それが翔子なのだ。
父が帰ってきた。
85 :
スペルドルフィン:2007/05/03(木) 22:16:11
省略することによって、得られることなどない。
だが、着々と人生の省略は進んでいる・・・それは絶対的な存在による
ものであって、極言するほどのことでもない。強いて言えば、それが
存在の省略であれば・・・認めてもよいのだろう。
いや・・・だが、ぼくはその省略された事象を非常に愛おしいとまで
感じることがある・・・絵画の中の裸婦像、スクリーンの中で蠢く
無数の光に彩られた女優、箱の中にいる無限とも見れる性の塊。
それこそが情愛のひとつを・・・見出す手段として、認知されているはずだ。
即ち、見ることによってぼくは、自己のなかの欲望を具現化する。
そしてその受け皿は・・・想像の中に閉じ込められる。
この現実との乖離が、ぼくを大人しくさせている。
自らの羞悪を破壊する。
ああ、翔子。
こんな時、ぼくはどうすればいい?
『感じるのよ』
どうやって?
『反目すればわかるわ』
でも、何を見出したら?
『ブリューゲルを思い出しなさい・・・イカロス墜落の風景・・・』
・・・・・・
階段を昇る父の足音。吐息。
ぼくの部屋に、近付いてくる。
86 :
スペルドルフィン:2007/05/03(木) 22:35:22
死の風景・・・。
一瞬考えて、それをあっさりと切り捨てる。そんなものは幻想でしかない。
そうやって今まで人生に陶酔していたのだ・・・効験した数は計り知れない。
精神の崩壊を、止めなければ・・・ゼリー状の・・・生きている証が・・・。
冗長的になっていく。これも全て自分の所為だと人は言うだろうか?
豪壮な存在である父を持ち。そのために自分の中で弾けとんだものを掻き
集め、再生しようと、画策した果てに得たあおいを失い、今また失われた
翔子を想像の産物であると知りながら自他問自答を繰り返し、その存在を
まぶしつづける・・・許されなかった。父だけには、理解されなかった。
眼前に広がる父の顔。放蕩の果てに得た父の愉悦は、ぼくを抹消すること
によって、最高のフィナーレを迎える。ファンファーレ。地獄の逃避行。
掴まれた右腕。ブルータス。咆哮。・・・・・・
幻影をちらつかせながら、最終段階に入る。文字を書き込もうとする。
思索すること・・・それは即ち、赤く染まった眼球が映し出す人生について思う
こと。自分の死。翔子の死。あおいの死。
脳が裂ける。臓物が根こそぎ持っていかれる。心臓の停止音。
肉体を失ってもなお、この思考は止まらない。迷路に迷い込んだアリス。
ぼくは死んだ。・・・・・・
文学的な描写ですね。
あまり読んでる方ではないですが、明治〜昭和初期の文学を彷彿としました。
88 :
名無し物書き@推敲中?:2007/05/11(金) 19:51:12
無駄な体言止めがうざい
保守
90 :
15:2007/05/17(木) 19:19:21
悪い。
ちょっと身の回りでごたごたがあってパソ最近触ってない。
もうちょっとこの状態が続くかも。
ホッシュ
(・∀・)
15氏早く続きを。
94 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/15(水) 03:50:32
初投稿ですが感想頂ければ嬉しいです
『羽化』(1)
孝之は塗料が剥げかけたブランコにゆっくりと腰を降ろした。そして校庭を見渡した。人の気配はない。ただヒグラシの鳴き声が虚しく響くだけである。夕焼けを正面から浴びる木造校舎を見ると無意識に孝之は溜め息がでた。
羽化ほど私を苛立たせるものはない。それがどれほど軽微であれ、むしろ変化の前後の連関を際立たせるが故に、僅かな羽化はより悪質でさえある。
人々は私の過敏を嗤ってきた。それが無理からぬことであるうと理解する分別くらいは持ち合わせている。
だが、事実羽化は蛹の否定である。蛹として生きる他無い人間が、羽化へ呪怨の念を抱くのはけだし当然ではあるまいか。
羽化ほど私を苛立たせるものはない。それがどれほど軽微であれ、むしろ変化の前後の連関を際立たせるが故に、僅かな羽化はより悪質でさえある。
人々は私の過敏を嗤であろう。それが無理からぬことであると理解する分別くらいは持ち合わせている。
だが、事実羽化は蛹の否定に他ならぬ。蛹として生きる他無い魂が、羽化へ惨憺とした嫉妬の念を抱くのは蓋し当然ではあるまいか。
97 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/15(水) 15:48:45
『羽化』(2) 涙は出ない。ただ胸にじんわりと何かが広がり血管を伝い、やがて身体の隅々に行き渡るような感覚を覚えた。あまりの切なさに力が抜け虚無感に襲われるが不思議と居心地は良かった。
98 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/15(水) 16:09:09
足立の裏路地に駆け込んだ尾崎豊は、そのまま急いではってん場へと向かった。馴染みのはってん場で見城さんに似た
ステキなお兄様に出会い、肛門をイジメてもらうためだ。
「もうすぐだ。もうすぐ俺は、マッチョなお兄様たちのデカチンでアナルをほじくりかえしてもらえる」
涎も鼻水も拭わぬままに尾崎豊は走った。全裸で夜道を疾走する尾崎豊の姿に通行人の多くが悲鳴を上げる。しかし尾
崎豊の耳にその悲鳴は届かない。
(あと少しだ!あと少しで俺は、本当の自由に辿り着けるのだ!)
尾崎豊は笑った。走りながらクスクス笑った。そして何時しか大爆笑していた。
股間で勃起するペニスが走りながら振れて両腿に当たる。その感触に思わず感じてしまう尾崎豊。
このままだとたどり着く前に、射精してしまうな、と思わず苦笑した。
尾崎豊は立ち止まった。
(…はってん場に辿り着く前に、一発ヌいておいたほうがいいかな?)
尾崎豊は悩んだ。あまりに早く射精してしまったら、せっかく自分を苛めてくれるお兄さん達に失礼にあたるのではないか
と思ったのだ。そう思った尾崎豊は、右手でペニスを掴んだ。 そして、勃起しても皮が半分以上被った仮性包茎のペニス
をシゴき始めた。
(それと…快感を高めるために、予めあのクスリを仕込んでおいたほうがいいな!)
パラフィン紙に包まれた白いパウダーを取り出すと、それをそのまま思いっきり肛門に突っ込んだ。電気が走ったような、
そんな凄まじい快感が脊髄を駆け抜ける。同時に勢いよく射精してしまった尾崎豊。
「あうう、うばがああっ!」
言葉にならない喘ぎ声を上げて地面でのた打ち回る尾崎豊の肉体は、押し寄せる快感に耐えかねるように何度も何度も
痙攣を繰り返し、暴れながら自分の肉体を引っ掻きまわし、何度も打ち据えた。
そも痛みすら、今の尾崎にとってはたまらない快感であった。
(あと少しだ!あと少しで俺の天国へと辿りつける!)
再び立ち上がった尾崎豊は、脱糞したのも気づかずに走り始めた。そう、夜の帳の中を、ただひたすら駆け抜けてゆく…。
翌朝、足立区の民家の庭先で、自分の糞に塗れて倒れている尾崎が発見された。
99 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/15(水) 16:56:56
馬鹿スレ
まあ「自作小説を書いて見るスレ」だからな。
誰も読むとは言ってない。