深夜に来てしまった人が書き込むスレ【十四夜目】

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792名無し物書き@推敲中?
 そんな時、俺は小説を書くという行為を発見した。
発見? 大げさな。意味不明。理解不能。
と人は言うだろうか? 書くというのは発見するものでは無いでしょと。
それまでにも俺は小説を良く読んでいたし、同世代の奴と比べれば
小説を読む楽しさ、喜び、小説を読み、
自分の中に生まれる、世界を胸の内に秘める
強さのことなどを語ることが出来たはずだ。
それでも小説を書くという行為は、自分にとって、自分の生活にとって
遠いことで、書くというのはどこかで才能のある人間が血を流し骨を削って
文章を紡ぎだす。そんなことだと思っていた。
しかしそれは、ある日突然やって来たのだ。
それは我がドアをノックし、了解を得ずに入り込み
居座った。そうまさしく俺はそれを「発見」したのだった。

 俺は今、小説を書こうと思う。
それは胸の奥から溢れ出す負と正のエネルギーに我の世界に存在する
すべての人間に共通する言葉で永遠の定理、公式を与えることだ。

 俺に小説が書けるか? 分からない。
あの日一人ぼっちの森の奥のキャンプ場で目覚めた時
輝いていた星だけが知っているかもしれない。