1 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 21:08:44
GW最終日にして宿題が終っていない。
今から英語の課題をかたづけて来るから、今日中にみんなで芥川竜之介の「羅生門」の読書感想文を考えて欲しい。
よろしく頼む。
2 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 21:14:23
この作者、文章なかなかうまいと思うよ
情景描写も素人とは思えない
3 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 21:20:03
『羅生門』について語らせたら俺は相当なものだ自負してる。
だが今日はもう寝るw 明日からの仕事に向けて体調を調えたいからな。
あん? 今日中? すまんな。上記の理由で協力できない。
一つだけヒントを提供しよう。下人や老婆ではなくメタファーとしての
「門」について考察したほうがいい。何しろ題名になってるんだからな(笑)
4 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 21:24:54
感想文を書くに当たっての重要ポイントを教えてくれると嬉しい。
アマゾンとかのレビューを参考にしろ
6 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 21:33:00
楽しい小説?, 2003/06/15
レビュアー: "teardrops" - レビューをすべて見る
芥川龍之介は羅生門を書いた時、とても気持ちが落ち込んでいたらしいです。
それで楽しい小説を書こうと羅生門を書いたそうです。
物語は、暗く湿っていて、人間臭いものです。
生きることに執着し、必死になる。
楽しい小説かどうかは、僕には疑問ですが、気持ちが落ち込んだ時には、どんな人でも生きることの難しさを痛感させてくれた本でした。
7 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 21:54:50
簡単に読める芥川の世界, 2005/05/16
レビュアー: qqpy7w39 - レビューをすべて見る
有名な羅生門は当時の生き抜く為の様々な悪行が当たり前とされていた時代。
環境によって人間はここまで順応できるのかと今の不自由のない私たちからは
ぞっとするようなショッキングな表現がさらっと書かれています。
ですが、人間の本質は認めたくないけれどこんなものかなあと共感出来てしまったりもします。鼻、芋粥はいつの時代でもありそうなかんじなので、
私は王朝ものが面白いと思います。
8 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 22:00:21
読んでみたら・・・, 2006/04/03
羅生門。教科書にもあった。
論理的にかなり危険だと感じる。
正反対の価値観を容認して実行してしまう余地を与える。
実行できない人がいるから世の中助かっている。
とても論理的なのに。
バカだと文句を言われた。
言う事自体が相手の性質的にこの時点で悪だと感じたとする。
どうしてそんなことをしたのか考えてみる。
それは相手にとって仕方のない状態のためだった。
つまり、それは正義(絶対にこの考え方が行き着くこととする。
そういう解釈で相手の気持ちを考える)。
じゃぁ、なるほど、相手の気持ちはわかった(客観的に)、それとは反対に、私は気分が悪くなった(主観的に)。
私が全く同じことを相手にしても文句は言えまい(私の状態において正義)とこうなる。
だから、相手にバカという。
※バカをいろいろ置き換えてみる
Z新聞が私に勧誘してきた。
なるほど仕方のないこと、でもいきなり家にこられてとても不愉快。
じゃ、私が何か押し付けたり文句をいっても文句は言えまい(あとは度合いによる)。
本を読んで論理的に危険といってきた。
なるほど仕方のないこと、でもそういう風に受け止められてとても不愉快。
じゃ、あなたが出したあなたの価値観に沿った論理的に危険な本を読んであげよう、本を書いてないのなら、実行しても文句あるまい(あとは度合いによる)。
助けてくれてありがとう優しいんですね。
なるほど仕方のないこと、優しいといわれて悪い感じはしない。
じゃ、あなたに助けてもらって優しいといってあげよう(あとは度合いによる)。
目には目を歯には歯を・・・は直情実行派の人が実践して踊るが・・これは、論理性がないので実行力をプッシュしない。
例えれば、現実的でないように考えられるが、論理性はプッシュしてしまう。
危険だ。
とりあえず、多様な価値観を是認できるようになることは良いこと。
9 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 22:02:34
世は荒れ果て生きる希望をも忘れてしまうようなそんな時代に、一人若者が放り込まれたらどうなるだろうか。
正義は彼の中では揺るがいないものなはずだった。人のものにまで手を出して生きるくらいなら死んだ方がましだ・・・・。
死んだ方が・・・。何も死ぬ事はない。死んでたまるか。人のものに手を出してでも生き抜く。
彼の中の正義が悪に変わる瞬間はゾクゾクするものを感じる。
人が人を手にかけるのと似たような感じなのかも知れない。名作は深く『読む』ことができるほど奥が深い。
芥川竜之介の作品を読むたびに私は彼の書く人間の姿に圧倒される。
鮮烈で効果的な情景描写の中に少しずつ浮き彫りになっていく下人の本性。老婆と出会い、極限状態から堕落していく姿を見ていると背筋が寒くなる思いがした。
根は真面目でどこにでもいるようなこの下人は自分や自分の周りの人に重ねることができるように思える。私達はいつでもこの下人のように堕ちていくことができるのだ。
自分のいいように都合を合わせ、自分を正当化し、良くはないと分かっていながらも止めることのできなかった下人に私達はいつでもなれるのだ。雨、からす、黒洞々たる夜。
たくさんのこういった表現を用いることで、不気味な雰囲気を醸し出しながら、作者はこのような人間の裏側に隠れている誰もが持つ弱くて醜い部分をこの小説で書こうとしたのだ。
それでもやっぱり下人は最後は基の機が小さく弱虫菜優しい人間に戻ってほしいと願いたい。
以上メモ
12 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 22:04:35
芥川の作品集がペンギンブックから出るそうだ。条件はハルキ・ムラカミが
序文を書くということだったらしい。春樹氏は快諾。刊行は実現の運びとなった。
春樹氏曰く、芥川はどんな時代を題材としても「現代人」の意識を持って書いた、
というような内容だったかな。
そんな記事が新聞に出てたな。俺も春樹氏同様、芥川は常に、
近代の宿命を背負っていたと思うよ。
>>4 だから
>>3がポイントだよ。じゃ、ほんとに寝る。おやすみ。健闘を祈る。
それにしても『羅生門』の感想文て……高校一年生じゃないだろうな?
近代の授業を取ってる日本文学科の学生か?
一つ言いたいのは、冷たいようだが創作板に顔を出す人間なら自分で考えろってことだ。
Thanks.
今から書いてみる。
>>13 `)っ旦~
さて、僕がこの「羅生門」を始めて読んだ
のは中二の頃だ。その頃は、単に「下人が悪
者になった」としか思わなかったが、高一に
なって改めて読み直すと、これがとても深く
様々なことを述べていることに気づいた。
まず下人だが、僕はこの人物が作者がこの
話の中で定義した我々読者の分身であると思
う。根は真面目でどこにでもいるような彼
は、自分や自分の周りの人に重ねることがで
きるように思えるからだ。そんな彼は世は荒
れ果て生きる希望をも忘れてしまうような時
代に一人放り込まれてしまう。
羅生門の下でいつ終えるとも知れない雨を
待つ下人。ここでの羅生門の描写はどれも絶
望的な物ばかりで、この雨はいつ終えるとも
知れない世界の恐慌を暗示している。そんな
環境化に置かれて、下人は自分がこれからど
う生きるかを考えているのだが当然暗暗たる
思いしか浮かばず、実行する勇気も持ち合わ
せていない。まさに平凡な人間である。生き
るためにどこまでしていいのか、いままで真
剣に考えた事もなく、社会の正義と生きるた
めの悪との境界線がはっきりしてないのだ。
そんな中、羅生門の中で老婆を見る。彼に
とっての悪が具現化した老婆に下人にとって
の生きる為の悪に対する正義の価値観を老婆
に押し付けたのだ。そして老婆を止める事に
成功する。しかし、彼にとって悪である老婆
を止めることによって彼の心は悪に対する意
識を失う。幾分冷静になった彼は老婆の生き
る為の悪の正統性を聞く。それはうすうす感
じていた答えだった。生への欲望を前に彼の
正義観は崩れ去ってしまった。老婆と出会っ
て極限状態から堕落していく姿を見ていると
思わずにやりとなる。私達はいつでもこの下
人のように自分のいいように都合を合わせ、
自分を正当化し、良くはないと分かっていな
がらも止めることのできないとなるのだ。作
者はこのような人間の裏側に隠れている誰も
が持つ弱くて醜い部分をこの小説で書こうと
それでも僕は、下人に元の人間に戻ってほし
いと願う。そうででなくては自分も堕落して
しまう気がするからだ。
ありがとうございました。
原稿用紙二枚にまとめるのは大変だった。
削りまくった駄文ですがとりあえず載せておきます。
では、おやすみなさい。
追記
誤字脱字だらけでした。
さらにコピった時にかなり抜けています。
う〜ん、内容の要約の部分が長いな。それに俺が書いた「門」の象徴性が
考察されていない。(自分で考えろと書いたからしかたないが…)。
境界線上に立つ不気味な門なんだよ、羅生門はな。
その門を通過することで人間は変質してしまうのだ。
俺も君もいつ羅生門の下に佇むことになるか分からないのさ。いや今も……。
19 :
18:
おや、同時に書き込んでたのか。調子に乗って偉そうなことを書いてすまなかった。
16はよくまとまった感想だと思う。では。