視点の問題なのだけれど、
たとえば、一人称で、
「もう自信がなくなったよ」とぼくは言った。
「元気出せよ」とタカオは言った。「考えすぎだよ」
タカオはぼくの肩をぽんぽんと叩いた。
↑これは厳密に言うと視点の混乱になるんじゃないか、と悩んでいる。
つまり、
「もう自信がなくなったよ」とぼくは言った。
「元気出せよ」とタカオに言われた。「考えすぎだよ」
ぼくの肩がタカオにぽんぽんと叩かれた。
↑と、書くべきではないのか?
一人称(主人公視点)であるならば、主人公以外の行動も、すべて主人公を
主体として、受け身で書かれるべきではないのか、と。
しかし、そうすると、とてもじゃないが、まともに読めるものにはならない。
つまるところ、視点の混乱とは、避けられない事柄なのではあるまいか。