「孤独な星」 〜あらすじ〜
西暦2098年、様々な環境問題により、地球全体のエネルギー循環が50年以内に破綻する事が発覚した。これを受けて各国政府は全国民を宇宙ステーションへ避難させ、
エネルギー循環を小規模に抑える事で問題の解決を図る。住民を乗せたシャトルが飛び交うようになって二年、
2100年12月をもって地球は無人の星となったはずだった。しかし、実際には宇宙への脱出を拒んだわずかな住民が地表に残っていた。
17歳の山崎はるかもその一人である。政府も学校も家族もいなくなった日本ではるかは孤独な生活を送る。
ある日はるかが人のいないコンビニでカンズメを漁っていると、佐藤と名乗る男が現れる。
東京のはずれに居残り組が集まった新たな町があるらしく、佐藤はそこへ向かうのだと言う。
一緒に行こうという佐藤の誘いをはるかは「無駄だから」と言って拒否した。はるかは政府の人間だった父から真実を聞いていた。
宇宙ステーションが破綻を先延ばしにするだけのごまかしであること、日本は10年後には草一本育たない土地になること。
それを聞くと佐藤は、何故か空き地を耕し作物を育てはじめる。
佐藤の不可解な行動をはじめ無視していたはるかだが、猫を飼い、テントに暮らし、無人の店に金を払う佐藤にとうとう何がしたいのかと疑問をぶつける。
佐藤は「生きたい」と答えた。次の日からはるかは佐藤の農作業を手伝うようになる。
何日か経ったある時上空から一機の着陸艇が降り立ち、はるかの父がはるかを迎えに現れた。
少しでも長く生きるため宇宙へ来なさいと言う父に反抗するはるか。父は佐藤を同じ機に乗せることも許可するが、はるかはそれでも聞かない。
しかし佐藤に父に従うよう説得され、渋々とシャトルに乗り込む。飛び立つシャトル。
次の日佐藤がいつものように畑の作物の様子を見に来ると、そこに雑草引きをするはるかの姿が。
「飛び降りてきた。生きるのってしんどいね」
「全くだ」
終わり。
……という妄想を
>>63でも何でもない俺がしてみましたよ。