172 :
名無し物書き@推敲中?:
またふたたび街は午後6時です
街灯がいつせいにオレンジエエドを温めた
若い従妹たちよ
いかに辛い思ひをあなた達はするか
あなたの靴の白さが白鳥なら街は硝子のスクリインだつた
あ
しかし骰子を僕は振らう
自転車が走る
自転車がパンクする
不安な最初の接吻が僕らの未来を占ふなら
ポストがパイプをくわへるだらう
けれども街のボオトマンたち
そんなに透明な街のなかのそんなに静かな森の秘密を誰がしるか
ポイント型の爪が僕らの愛に傷をつけるかもしれないので
僕は今でもありふれた平凡な夢を愛してゐる