僕がこのスレを立てたのは大学のころ偶然に知り合ったある作家の遺言だったからだ。
やれやれ、また糞スレか。
>>2 そんな糞コテのつぶやきがいつまで経っても僕の耳元から離れない。
完璧なスレなどといったものは存在しない。
糞スレに同情するな。糞スレに同情するのは下劣な人間のやることだ。
7 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/06(火) 23:00:50
「良スレに、糞スレの闇の深さがわかるものか。」
ミラが死んだのはどうして12月なのだろうかと思う。
煽るんだ。煽り続けるんだ。なぜ煽るかなんて考えちゃいけない。
意味なんてもともとないんだ。そんなこと考え出したらレスが止まる。
だから煽るんだよ。みんなが感心するくらいに。
10 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/06(火) 23:10:50
>>2から
>>9までは僕の独白だったのかもしれない、と。そんなことをふと思った。
そんなことをボクはスパゲッティが茹であがる合間に考えていた。
僕は・糞スレが・好きだ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|
>>1 につけるクスリ有りますか?
\____ .____________
\ /\
∨ \ そんなクスリは有りません!
___  ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ /| ∧_∧
| ̄ ̄|./| (・∀・ )
| ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄|\_(__ ) __ __
| ̄ ̄| | 薬 局 | ∧_∧  ̄ ̄ ̄/./|
| ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄|( ) | ̄|/|
| ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ( ○ ) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| | | | | |
|______(_(__)_____|/
14 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/07(水) 22:34:15
ここはどこだ。僕はいまどこにいるのだ。
もういいよ。
16 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/07(水) 22:35:27
悲しくないか?
さあね。
18 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/07(水) 22:37:27
全然春樹っぽくないぞ、お前ら。
知らないんだよ。本当は。
あるいはそうかもしれない。
なあに、かえって免疫がつく
だが、心配のしすぎではないか。
そういうものだ。
スパゲッティーを茹でながら僕はレスを読んだ。
駅前のフィットネスクラブで運動をし、ミネラルウォーターを飲む。
2ちゃんの糞スレで遊ぶのはそれからだ。
26 :
北京:2005/12/09(金) 09:39:46
まったくここらへんの奴らときたら常軌を逸してるとしか思えない。そのくせ自分らごくごくまともで優れている人間だと思っているのだからたちが悪い。まったく2ちゃんという場所は毒だよ。
27 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/09(金) 13:45:12
やれやれ
28 :
南京:2005/12/09(金) 17:05:35
心底僕は疲れ切っていた。
29 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/09(金) 18:25:39
やれやれ
おれおれ
31 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/13(火) 19:47:02
もちろんだよ
32 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/13(火) 21:27:10
かっこう。
”インテリジェント・ゴリラスーツ”を常に身に着けることが、この未来社会での第一のルールだった。
それを着用しない外出は、まさしく死を意味した。ゴリラスーツに装備された高価な機械が発見次第
すぐ反応し、パワーアームで、即撲殺。辺り一面が肉片や汚物で汚れても、パワーアームできれいに
掃除するから手は汚れずに済む。未来社会では水は人の命よりも高価だから、それは環境にも
やさしい。指先すべてに仕込まれた、肉食の昆虫が全ての肉片や汚物を食べてしまうのだ。その後、
今度は虫が排泄した糞がゴリラスーツの動力となるのである。何と合理的であろうか。
このゴリラスーツを開発した、J・チャリティ博士はその為に大いに苦労した。
やれやれ。
35 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/20(月) 00:54:03
オーケーィ、認めよう、このスレが過疎だってことを。
36 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/20(月) 11:27:18
「どうやら、そういうことみたいだな」と僕は言った。
「そうだね」と彼は言った「そういうことになるかな」
38 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/20(月) 12:21:47
「 「どうやら、そういうことみたいだな」と僕は言った」……と口に出して言う人もいるだろうか。
「どうやら、そういうことみたいだな、と僕は言った」と言ってみた。いったい、何が面白いんだ?
やれやれ。
「それそれ」と僕は言った。「みんな考えてることは同じだね」
「そうでもない」と鼠は言った。「微妙に違うんだ」
「そうだね」と羊男は言った。
うんこ。
誰かが僕のためにうんこをしているのだ。
44 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/22(水) 01:10:16
そのうんこに僕はメッセージを残そうと思う。
昔から人々がやってきたようにね。
そうだ、僕は、君を、愛している。
よく考えてほしい。
誰かのためにうんこをするなんて、素敵なことじゃないか。
45 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/24(金) 21:13:43
メタファーとしてのうんこ。
それは奇妙なうねりを伴って僕に襲いかかった。
46 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/24(金) 21:56:31
そこでルームナンバー702号室のベッドの上に、
僕は啓示とも言うべきうんこをひねり出したのだ。
☆
そのとき気づいたことは、うんこは自分の体から離脱して約3,5秒後に己の鼻で知覚できる悪臭となって襲い掛かってくるのだ。
それは僕にとって奇跡的な発見だった。
47 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/26(日) 18:00:12
やれやれ
48 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/28(火) 19:57:46
そして僕はマスターベーションをした
49 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/28(火) 23:45:18
彼女は、十五歳の彼女は僕の精液をカップに入れて美味そうに飲む。
いつも僕がいれているコーヒーを飲む時のように。
しかし決定的に違うことが一つある。それは
精液が僕の唾液と血液との混合物であることだ。
51 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/28(火) 23:55:14
僕は彼女に尋ねた。(ちなみに僕は彼女のことを親しみを込めてザーメンと呼び、彼女は僕のことをエレクチオンと呼ぶ)
「もし君が、
52 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/28(火) 23:57:26
バイアグラブローカー
ならば、曲線の腐敗具合を耽美するだろうね?」
54 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/01(水) 00:19:15
彼女はシーツの裾を、計算ずくのポーズであげながら答えた。
「だからチンカスはお断わりだって最初から言っているのよ。曲線? 笑っちゃうわ」
55 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/01(水) 03:20:02
僕はどう答えていいかわからず、とりあえずこう答えた。
「完ぺきな文章など存在しない
56 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/01(水) 12:46:24
。何故なら、この世界は僕たち一人一人の独立した曖昧な認識の集合体だからだ。君は理知的な女性だから、誕生以来もう何度も考察したに違いない。そうだろう?
57 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/01(水) 14:19:51
完璧なレスなど存在しないようにね」
僕がそう言い放つと、彼女は取り繕ったポーズを捨てて、裸のままドレッサーに置いてあるパソコンを起動させ、こう言った。あくまでヘアむき出しの裸のままでだ。
「さぁ、象使いさん、」
そこで彼女はいったん言葉を切り、僕の腰のあたり、つまり直截的に延べるところの股間に視線を落とすと含み笑いで言い直した。
「さぁ小象使いさん、
58 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/01(水) 15:14:21
鍵穴にそれを差し込んでロックしておいて。緑の獣が来ると行けないから」
59 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/01(水) 18:47:14
「いいよ、もちろん」と僕は言った。
いったい彼女が何のことを言っているのかまったく理解できないまま。
60 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/01(水) 18:49:21
だがそんなことは関係ない。
彼女がそうしてと言うのだから僕は従うしかない。
61 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/01(水) 22:16:10
僕は鍵穴なんてないはずの自室の扉のノブに目をやった。
すると、どういうわけかそこに鍵穴があるではないか。
しかもその鍵穴のサイズときたら見事に僕のモノのサイズ、、、つまり小象がぴったりおさまる具合いにできている!
やれやれ
63 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/02(木) 01:19:25
一安心だ、といって僕は鍵穴に近づいた。
64 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/02(木) 01:39:26
そして僕は僕のメタファーたる小象を取り出した。
65 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/02(木) 01:44:52
小象はパオォーンと泣いた。
彼女が後ろで低い声で笑った。
「消失した象をようやく見つけたわ
66 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/03(金) 14:17:41
思っていた通り。あなたが象だったのよ。」
「僕が象だって?」彼女が何を言っているのか理解できなかったが、考えてみれば最初から理解できないことだらけだ。
それに僕はやはり彼女の言うことを受け入れるしかないのだ。
67 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/03(金) 14:25:18
僕は象を鍵穴に挿し込んでみた。しかし何も反応はない。
「あなた、まさか鍵を使ったことが無いわけじゃないでしょう?
68 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/03(金) 14:47:18
そんなふにゃふにゃしたままでは鍵は回らないわ」
僕は困って言った。
「僕はどうすればいいんだろう」
彼女は微笑みながら歩み寄り、僕の頬をつねった。
「ねえ、これはあなた自身のことなのよ。考えなさい。」
そう言って、僕の目をじっと覗き込んでから、
彼女はつねっている指を静かに離した。
「ナカタは女の人の手をさわったこともありません」
「じゃあ、やったこともないのか」と星野青年が聞いた。
「やりかたがわかりません」とナカタさんは言った。
71 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/04(土) 14:50:10
>>69 僕の小象がむくむくと大きくなった。
鍵穴をおしひらかんばかりに膨れ上がり、ノブが持ち上がって自然とドアが開いた。
72 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/04(土) 14:56:43
彼女が言った。
「ばかね。ロックしてといったの。開けてどうするのよ」
僕は慌てて扉を締めようとした。
すると締めようとした扉に何かが挟まった。
73 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/04(土) 18:42:23
彼女の目が大きく見開いた。
彼女が食い入るように見つめる先には、激痛と共に体中が電流のごとくかけめぐる僕のペニスがあった。扉の角の部分が、僕を締め付ける。それは、羞恥と共にうすら笑いを浮かべる僕がいた。
「ちょ・・何してるのよ。」
彼女は、顔をこわばらせた。僕はそんな彼女を見、ブラックホールに真っさかさまに落ちるような快感を感じている自分がいることに気づいた。締め付けるような痛みと共に、僕は彼女の・・
74 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/04(土) 21:55:20
顔面に拳を叩き込んだ。会心の手応えだった。
羊男は悲しげに目を伏せた。
75 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/05(日) 00:37:17
彼女がうずくまった。僕は扉から小象を引き抜いて彼女のそばに膝をついた。
彼女の肩がカタカタと震えだした。泣いているのか、怒っているのか、笑っているのか…。
僕は彼女の耳もとでささやいた。
76 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/05(日) 00:39:20
「君はデレクハートフィールドを知っているかい」
77 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/05(日) 01:50:38
「知ってるいるわ」と彼女は答えた。
78 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/05(日) 10:06:20
「でもあなたはデレク.ハートフィールド以前にまず私を殴った理由を説明しなければならない」
79 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/05(日) 14:54:18
「殴った理由に答えられる程、世の中は単純じゃない。そう、八月のヒマワリみたいにね」と僕。
80 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/05(日) 16:02:12
間違いなく僕らは停滞し、そして堂堂巡りのよくない傾向と共に、現状を打破できないでいた。
そのとき僕が瞬間的に辿り着いた真理はこうだ。
すなわちぼくらは別れて、新しい物語をはじめるべきだと。
81 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/05(日) 17:45:25
「その新しき物語はその扉の向こうにある」
82 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/05(日) 17:48:58
と、突然、僕の小象が口を開いた。
「え?」
僕は驚いて僕の小象を見下ろした。
気がつけば泣いていたはずの彼女まで僕の小象を見つめている。
83 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/05(日) 18:14:21
「森の中なのよ」と彼女。
「森の中?」オウム返しに僕。
「そう。そこに忘れ物があるの。世話好きの小人達が決定的に忘れてきた物が」
84 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/05(日) 22:19:26
「そんなものは探さなくていいけど」
と、僕の小象はいかにも辛辣な表情を浮かべて言った。
85 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/06(月) 05:17:33
「とりあえずお前さんはその扉をあければいいんだ。そこに答がある」
僕がこのスレに書き込むことは分かりきったことだ
問題は僕が村上春樹を知らないということだろう
やれやれ。
88 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/06(月) 23:41:56
僕は溜息をついて扉をふりかえった。
89 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 00:04:40
な に も な い 。
90 :
名無し物書き:2006/03/07(火) 02:20:53
そこで僕は349本目のタバコに火を付けた。
91 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 03:02:15
彼女が突然後ろから僕を突き飛ばした。
「おい!」
92 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 03:03:38
僕は扉の向こうへ弾き出された。
そして真っ逆さまにおっこちはじめた。
93 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 06:52:19
空飛び猫がやって来た。
94 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 09:12:51
いよいよあのくそいまいましい現実に帰るときがきたみたいだ。
ちまちまとネクタイを選ぶ現実に。誰かがこの朝のネクタイ選びをしてくれるんなら、だ、僕は結婚したっていいとさえ思っている。
僕は空飛ぶ猫にウィンクしながら、落下している。
現実が恐ろしい速さで近づいてくる。
「僕らの限界さ」
という鼠の声が聞こえてきそうだった。
「どうやったって物語がうまく進まないじゃないか」物語というのがよくなかったよ、しかし今や僕は現実に向かって落下している。ブラボー!
95 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 09:52:07
まさにブラボ-!
96 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 13:41:51
のんびりとした口調で老人は言った。
97 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 20:35:22
老人の顔面にも拳を叩き込む。これ以上ない会心の手応え。
羊男が目を見開く。
98 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 20:53:24
僕はそのまま見知らぬ家の中庭のプールに飛び込んだ。
プールの至るところから噴水が吹き出した。
文化的噴水だ。
100 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/07(火) 21:48:58
そして結局100は僕というわけだ。
ブラジャー。
>>100 そしてぼくは101をとったわけだ。
「会話をするんじゃなかったの」
彼女は唐突に話を変えた。
そうだ、『〜調の会話』をするつもりだったんだ。
でもどこかでくるってしまったんだ。
どこでくるったのだろう。
「かっこう」彼女は空を見上げて言った。
102 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/08(水) 19:30:11
>>101 あるいは僕が102なのかもしれない。
いまでは女の顔を思い出そうとしても、
彼女がどんな顔だったのか思い出せない。
電話のベルがどこかでなっているような気がした。
僕はスパゲティーをゆでながら、イトミミズ的自慰行為をしていたのだ。
のどは砂漠のようにからからだったが、勃起は収まっていた。
103 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/08(水) 20:18:00
そして僕は
>>103を迎えた。
とうとう
>>103だ。
あの部屋を飛び出して、真っ逆さまに落ちて
>>103。
僕はいなくなった小象を切ない気持ちで懐かしんだ。
小僧のいた場所にはいつのまにかワカメが貼られている。
104 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/08(水) 20:34:58
「ワカメ酒も悪くないな」
105 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 01:24:48
と、突然現れた村上龍が言った。
「そんな世界をここで想像してはいけないのだろうか?」
106 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 14:47:49
「いけないとも」
と僕は言った。
そして股間のワカメをはずした。
「先ず服を着ないとね」
といって服を探す。
するとプールのわきに脱ぎ捨てられたビキニを見つけた。
107 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 14:49:08
花柄だった。
108 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 15:43:44
そのビキニを身につけてみるべきか否か。龍ならきっとこう言うだろう。
「着たいなら着てみろこの変態野郎」
僕はビキニを着ることにした。
109 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 17:02:49
「ちくび、れろれろ、ちくびちゃん」と高橋源一郎は言った。
確かな確証はないけれど、ポストモダンとはつまりそういうことなのだ。
110 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 18:19:48
確かな確証は確かにない畜生。
ちくびれろれろ、ちくびれろれろ。
これが現代の苦悩か。
まるっきり不細工な男がビキニを着て鏡の前にたち、亡霊とちくびれろれろ、ちくびれろれろときている。
111 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 19:21:07
やれやれ。
112 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 21:05:47
柵の中には、及川奈央が四匹いた。
113 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 21:11:51
あはん!あはん!
114 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 21:37:33
懐古したまえ。
僕の時代は桜木るいだったのだ。
115 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 23:27:23
僕はビキニを身につけたままプールを後にした。
途中、庭師とメイドと馬飼いが僕のそばをとおり過ぎたが何も言わなかった。
僕は後ろを振り返った。なにげに龍が後ろについて来ている気がしたのだ。
「その時俺は春樹との前のセックスで濡れたことを思い出し泣きそうになって花瓶を投げつけた」
と龍が言ったような気がした。
やれやれ、と僕は思った。
117 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 09:41:43
安原顕
118 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 10:44:35
がいればさぞキレたことだろう
119 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 11:04:54
結局のところ、レスもスレも同じことなのだ。
それは巡り巡って、最後には僕のところへやってくる。
それは止められるとか止められないとかの問題ではないのだ。
120 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 12:16:20
帰納的、あるいは確信犯的に置き忘れてきたタオルの様にね。
121 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 12:33:13
しかし、流出してしまった直筆原稿は二度と戻っては来ないのだ。
122 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 14:39:32
僕はビキニを着たまま見知らぬ家を後にし、そのまま近くを通り過ぎようとしたバスを止めて、それに乗り込んだ。
123 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 14:41:26
バスは幼稚園のバスだったようで園児達で混雑していた。よく見ると中沢健もまじっていた。
中沢健が言うには、春樹厨と春厨は似ているということだ。
やれやれまた始まったかと僕は思った。
125 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 15:45:48
春一番と同類だなんて
126 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 16:44:04
失われた原稿、あるいは、失われてしまった原稿はおそらくもう戻ってこない。
何にせよ、原稿は100万円で売られたのだ。
でも僕は思う。
一度でも僕の手から離れてしまった以上、それがどうなろうともう取り戻せはしないのだ。
売られようと焼かれようと、失われてしまった現実に変わりはないのだ。
「ドラゴンクエストのレベルアップ時のメロディで「村上春樹」と言ってください」
128 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 20:00:39
そういうものだ
129 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 20:01:32
それがどうした
130 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 20:08:38
僕は絶句した
131 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 23:26:54
古本屋「ずいぶんいっぱい出したのね」
ヤスケン「多すぎたかな?」
古本屋「いいのよ、馬鹿ね。好きなだけ出しなさいよ」
132 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 01:14:58
といった想像をしながら僕はバスに乗り、懐かしいあのジェイズバーのある通りの前で降ろしてもらった。
133 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 01:15:55
通りは今は様変わりし、いつのまにか風俗店であふれかえっていた。
134 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 01:16:58
135 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 09:17:35
やれやれ
136 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 09:41:08
昨日報道ステーションで春樹の顔写真がドアップで放映されていたよ。
春樹ももう晩年だね。
安原はハルキの対極としてではなく その一部として存在している。
139 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 10:07:18
あの角川の本屋のオヤジはろくなもんじゃねぇ。
てめぇの事を神だとか言ってやがる。
ひとの上に立つ奴てぇのは、何で揃いもそろって頭がおかしいのかね。
と、双子の女の娘達は口を揃えて言った。
140 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 10:10:15
そんな考えを巡らせながら僕はジェイズバーの入口を潜った。
鼠のいなくなったジェイズバー。
入って僕は驚いた。
そこにいるのはなんと…
141 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 10:12:07
クリントンだった。
142 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 10:13:31
クリントン…何で君がこんなところに
143 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 13:01:58
昔――と言っても10年ほど前の話だが――クリントンは小田急線沿いのアパートに住んでいた。
学生時代よく彼の家に行ったものだ。
僕は積極的に友達を作るタイプではなかったが、彼は僕の友達だった。
僕はその時、彼と寝てしまうべきだったのだろうか。
寝てしまうべきだったのだと僕は思う。
144 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 14:18:19
僕は戸惑った。
如何せん彼が、この刹那僕と同じ空間にいるのか理解できなかったからだ。
話すことなど何もなかった。いや、むしろ何も話さない方が良かったのかもしれない。
ただ彼がそこにいてくれるだけで満足だった。
マリファナを吸った時のような感覚。
そんな中、ある焦りにも似た興奮とも呼べる感情が、僕の理性を壊していくのを感じた。
「好きだ。」
言葉が出るのに、あまり時間はかからなかった。
145 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 16:03:24
「好きだ」
繰り返すとクリントンは花柄のビキニに包まれた僕の乳首をツンツンと人差し指でつついた。
「oh,my god!」
彼はしゃくれた顎で言った。
146 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 16:17:50
「モニカ・ルイン スキー」とクリントンは声に出さずに言った。
あるいは違うことを言ったのかもしれないが、僕にはわかった。
彼はこの何年かで変わってしまったのだ。
僕も彼と同じだけ変わってしまったのかもしれない。
「小人のダンスは音楽そのものだった」と彼は続けた。「もう死んでしまったんだ」
147 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 16:27:51
今にして思えばクリントンはそこにいなかったと僕は思う。
いるはずがなかったし、いてはいけなかったのだ。
彼は鼠が書き残していった未完成の小説をやみくろに捧げ、
そのかわりに彼自身もやみくろになってしまったはずだ。
気がつくと僕は奇妙に引き延ばされたホテルの廊下に立っていた。
やはり戻ってきてしまったみたいだ。やれやれ。
ムキィーッ!
149 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 16:36:10
羊男が大声を上げて僕を出迎えてくれた。
「少し疲れているみたいだね。休んでからゆっくりと話そう。
話さなくちゃいけないことがいっぱいあるんだ」
羊男の声が歪んで聞こえる。それから暴力的な眠りが僕を襲った。
こんな夜は直子に会える気がしてならない。
150 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 16:48:43
てかうまいなぁ。これまとめサイト作って出版とかしちゃう?
一応、編集者の端くれとして一肌脱いじゃおうか?
151 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 16:50:13
印税はどうするのだ? と僕は思った。
152 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 16:56:24
「いんぜいはくるやなっく」と猫は言った。
こんな時、ナカタさんがいてくれたらいいのにと僕は思った。
>>151 踊るんだ、みんなが感心するくらい素敵なステップで踊るんだ、
なぜなのかなんて考えちゃいけない、とにかく踊るんだよ。
154 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 22:27:09
>>150 おい、あんた、カーネルサンダースだよな?
155 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 23:15:03
そんなかんなで僕はジェイズバーで頼んだ一杯目のドライマティーニをひといきに飲みほした。
喉の奥に不思議な苦みが残った。
156 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 23:16:32
気がつけばクリントンも羊男も消えている。
僕の目の前には今、
157 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 23:18:02
またしても龍がいるだけだ。
158 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 23:18:33
こけっこっこう、とメイが言った。
159 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 23:56:02
龍とメイは僕の知らないところで随分といい仲になっているようだった。
「あなたは『松』よ」
160 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 01:00:28
「そして君は
161 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 01:03:44
途方にくれる。
162 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 10:36:43
ふふふ」
僕は二杯目のドライマティーニを飲み干した。
やはり喉に苦みがあり、頭がくらくらとした。
163 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 10:39:18
「まさかこのカクテルに毒は入ってないだろうね」
と、僕はバーテンの龍に言った。
「まさかね」
といって龍は笑った。
164 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 12:12:00
流れる曲が突然JAZZから物悲しげなヴァイオリンの旋律に変わった。
龍が僕の目を覗き込み、そして言った。
165 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 12:13:01
「そろそろビキニを着替えたらどうかね」
166 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 16:21:07
そう言いながら龍も自らおもむろにストッキングを脱ぎだした
167 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 17:08:09
僕はとりあえずビキニの上だけをはずした。
僕にはそれは不要だ。
だが、それを外したとたん、龍がゲタゲタと笑い出した。
168 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 17:09:33
「you!」と、龍は言った。
169 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 17:10:32
「ビキニの柄がそのまま皮膚に残っている!」
170 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 19:32:38
そこにヤスケンが現れた。
171 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 20:28:48
「チームアグリの様子はどうでしか?」
と、ヤスケンは言った。
172 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 20:37:48
盗品売買ではないか
173 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 20:38:30
つまり盗品売買とはこういうことだ。
174 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 23:30:25
「バーレーン」まで行って確かめてこい、と龍も笑った。
175 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 23:31:48
ジェイズバーでの夜が更ける。
176 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/12(日) 23:32:35
22時を過ぎたころ、突然
羊男はバリカンで自分の毛を刈り込んだ。
すると彼は「顔のない男」になった。
178 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/13(月) 02:54:41
「シューマッハは負けたよ」と羊男は言った。
「完璧なドライビングなど存在しないんだ」
179 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/13(月) 02:57:18
「完璧な文章が存在しないようにね」
龍がそう言って羊男ののっぺらな顔に、サインペンでレイザラモンの顔を描きはじめた。
180 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/13(月) 07:19:12
「ハルキ、フォー」
と羊男は言った。
181 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/13(月) 11:54:27
「アィ〜ン」と、自らの首に手刀を当てふざけた顔で春樹は言い返した。
182 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/13(月) 16:01:52
そんなことは言ってもいないし、
言いたいとも思わない。
183 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/13(月) 16:24:49
それよりも大事なのは僕はこれからアルバイトを探さなければならないところだったのである。
184 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/13(月) 17:18:40
もちろん夜のアルバイトをだ。
185 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/13(月) 19:21:57
便器?
186 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/13(月) 19:41:47
近頃の僕の口癖だ。
187 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/13(月) 22:30:47
夜のアルバイト、そう僕は以前やっていた殺し屋稼業へ再び戻らねばと考えているのだ。
殺して欲しいコテがいるんだが…
189 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/14(火) 00:10:33
以前勤めていた店のオーナーからそう言われた。
その相手とは
190 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/14(火) 00:28:22
越智静香だった。
191 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/14(火) 00:29:36
いや、間違い。
192 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/14(火) 11:58:26
「みんなヤケクソになってる。春樹からどんどん遠ざかってきてる。四月のベランダに揺れる洗い立てのTシャツみたいにね」と、水丸先生が鼻をほじりながら言った。
193 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/14(火) 14:05:56
水丸先生?
いつのまにいらっしゃったんだろう、と僕は思った。
194 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/14(火) 14:45:22
やみくろの気配を感じる。
195 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/14(火) 22:51:13
はたまたふくろう
196 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/14(火) 22:52:18
僕は走ってジェイズバーを出た。
なぜだかわからないけど涙が溢れた。
ふくろう博士? でも彼は死んだはずだ。
198 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/15(水) 03:44:02
そう思いながら走る。
いつのまにか僕は見知らぬビルの階段をあがっていた。
そしてそのビルは僕をのみこむと、瞬く間に僕を屋上のテラスのフェンス際へと誘った。
僕は誘われるままに50階建てのビルの非常階段を駆け上がった。
199 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/15(水) 03:56:03
そこへ行けばもう一度、谷川俊太郎に会える気がしたのだ。
200 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/15(水) 17:26:05
そして僕は200をとった。
201 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/15(水) 17:39:22
このスレが200を越えてしまった事に僕は困惑を隠そうとしない。
そして困惑しながらこんにゃくを食った。美味かった。
203 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/15(水) 17:55:49
あまりにうまかったので、僕は50階のフェンスの向こうで、「美味しんぼ」の海原雄山が交通事故に遭う「父と子」篇あたりを読むことにした。
204 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/15(水) 17:59:11
間違って「乳と子」を読んでしまった。
205 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/15(水) 18:55:49
そして僕はごく当然の流れで「おっぱいがいっぱい」を歌った。それは風が頬を撫で、水が落下していくという自然現象と何ら変わらないことだと思う。
206 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/15(水) 21:09:45
おっぱいが いっぱいあることは とても素敵なことだ
207 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/15(水) 21:26:09
おっぱいがいっぱーい、とあの男は僕に言ったのだろうか?
その男の顔も名前も何もかも思い出すことが出来ない。
こめかみのあたりが鉛筆の背でグイグイと内側から押し出されるように疼いた。
美味しんぼのクリタさんはいつの間にかヤマオカの嫁になっていたせいだ。
僕はそういう恋愛の展開は余り好きではない。
僕ならばヒロインは適当なところで失踪あるいは自殺に追い込むのに、と僕は思った。
「あなたはわたしのことを取り返しもつかないほど傷つけたのよ」とクリタさんは言った。
208 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/16(木) 00:52:58
強い風が吹き付ける。
僕はフェンス際に立って都市の夜景を見つめた。
いつのまにかヘリが上空を飛んでいた。
地上ではバリケードが築かれ警官隊がビルを包囲している。
209 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/16(木) 00:56:49
あれ、ちょっと様子が変だなと僕は思った。
よく見ると、その包囲網は僕に向けられて築かれているような気がしたのだ。
もう一度風が吹く。僕が地上を見下ろすと、僕の足元から小石がスッと地上へ落ちた。
210 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/16(木) 06:59:11
一方その頃、それは僕が想像もしてなかった事があの田園で行っていた。
211 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/16(木) 08:27:33
そんな書き出しで小説を書いたなぁと僕は思った。
その文章はよく読み返すと全く日本語として意味の通じにくいものだったわけだが。
212 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/16(木) 08:31:26
頭上のヘリの音が徐々に大きくなる。
僕はふいに悲しくなり、そのまま屋上から静かに地上へダイブした。
213 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/16(木) 08:39:41
べちゃっ
214 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/16(木) 09:05:55
なにもない
215 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/16(木) 10:05:07
僕はまた不意に悲しくなった。
悲しくなった僕を誰も見ていない事自体が悲しいのだろうか。それとも何もない事が悲しいのだろうか。
先程足元を滑り落ちていった石が僕の頭の中で笑っているような気がした.
216 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/16(木) 14:54:58
実は石が笑っていたのでなく、医師が笑っていたのだ。
僕は夢から覚め、病院のベッドで静かに目をあけた。
「動かないで。いや、君よく生きていたね」
と医師は笑いながら僕の顔を覗き込んだ。
217 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/16(木) 23:26:11
「顔が目茶苦茶になっていたから君には整形手術を施して新しい顔をつけた」
218 :
やれやれ:2006/03/16(木) 23:43:14
やれやれ、と僕は思った。いったい何の権利があって人の顔に
別の顔をつけかえるなどということができるのだろう?
219 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/17(金) 09:07:48
僕は鏡の中にある「羊の顔」を見つめながらため息をついた。
220 :
。:2006/03/17(金) 09:14:20
そして今夜もコーヒーを飲みながらエウスタキオ管の響きに酔いしれるつもりだ。
221 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/17(金) 12:04:18
見知らぬ通行人のペニスをしゃぶる細木数子みたいにね。
222 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/17(金) 16:04:08
いや、はたまた借金まみれだったドストエフスキーのように。
いや、集団強盗をしていたあびる優のようにね。
224 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/17(金) 21:46:31
いずれにしても僕は羊の顔を取り付けられた男であることに変わりはない。
何かしなくてはならないような気がしたが、しなければならない何かを
思いつくことができなかったので、僕は自慰する。
やれやれ。ペニスまであの医者のおもちゃにされている。
225 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/17(金) 23:23:59
「その羊の顔は取り外しがきくんだ」
と、退院間近になって、医者が言った。
「それは仮面なんだ。君の本当の顔はその仮面の下にある」
226 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/18(土) 00:31:19
ペニスだけは無事だったわけだ。やれやれ。
227 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/18(土) 02:41:58
僕のペニスはその仮面の下にあった。
228 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/18(土) 04:41:54
つまり僕はペニスに生まれ変わったというわけだ。
これでこの作品のタイトル、「ペニス」の意味がおわかり頂けただろう。
229 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/18(土) 04:55:23
「ペニス」それは美しい水の都、イタリアの至宝。
「それを言うならベニスだろう」
とカラスと呼ばれる少年は言った
231 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/19(日) 02:17:20
そんなこんなで僕は羊の仮面をかぶって生きていかねばならなくなった。
あの医者のせいだ。
232 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/19(日) 02:19:51
そうして一年と34秒が過ぎた。
233 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/19(日) 02:21:35
今は2006年3月19日2時21分だ。
僕は長々と書き綴ったメモを読み直してから、日記に要点だけ書き移した。
顔が羊だ。ペニスに羊顔のカバー。水の都だよ。
235 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/19(日) 11:07:19
まさにイタリアーノ。今の僕は。
236 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/19(日) 11:09:48
そして君はインディカ米。あの部屋でまだ僕を待っているのだろうか。
僕がペニスになったとも知らずに。
やれやれ。
我ながら下品で低俗で知性のかけらも感じられない日記だ。
僕はもう一度ため息をついて日記帳を閉じた。
238 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/19(日) 17:03:16
さよなら。
日記を閉じるとテレビで日本が韓国に野球で勝ったと放送していた。
僕はもう一度日記帳を広げ、前から是非使ってみたかった一文を書き加えた。
「テラワロスWWW」
プギャー と何処かで鳥が鳴いた
241 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/19(日) 18:14:44
その時、僕の亀頭から激しく精液が吹き出した。
そして物語は終わった。
242 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/19(日) 18:15:57
ペ ニ ス ・ 完
243 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/19(日) 18:17:59
あとがき
↓
やれやれ。
僕は日記にあとがきを書く趣味はなかったので、もう一度今度は、ゆっくりと日記帳を閉じた。
プギャー鳥はまだ、笑ったように鳴き
245 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 02:25:16
龍も実はまだ僕の目の前にいて、鞭で打たれている。
次が僕の番だ。
246 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 02:26:26
そこでFIN
247 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 02:27:57
>>ブギャー鳥はまだ笑ったように鳴き、僕の子象は小さくしぼみ続けていた。
妻はいったいどこに行ってしまったのだろうか?
仕事は6時には終わるはずだし、もしも長引くのであれば、必ず電話をくれるはずだ。
もうすでに9時半を過ぎている。
時間の感覚が狂ってしまったのだろうか、と僕は思う。
本当はまだ6時前で、僕のまわりの空間だけが9時半過ぎなのかもしれない。
目に見えない透明な板を爪の先でこつこつと時計が叩く音に何かの宿命的なしみが広がっていくような気がする。やがてその染みは沈黙の中にも確実に広がってきた。
僕はサンダルに足を通し、コンビニに向かった。時計の電池を
249 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 05:54:17
のみこんで笑った。
ハハハハハハ
250 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 05:55:51
そして今度こそFIN。
今度こそフィンランドに行かなくては。新しい時計の電池を買う為に。サンダルの足どりも軽く
252 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 09:41:10
それはまるで、出来もしないバック宙に挑戦して頭からアスファルトの地面に落ちる細木数子みたいだった。
253 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 11:18:45
そして細木数子はこう言うんだ。相手を地獄に突き落としてやろうという態度で。
「あんた死ぬわよ」
254 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 13:08:02
そうだ、僕はもう死んでしまっていたのだ。冬の寒さに身を寄せ合う兎みたいに。
255 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 13:25:13
あるいは地獄の釜で抱き合うテジニャーナの兄弟みたいに
256 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 14:19:29
あのころのロシア人はたまにいいことを言う、そうたとえばテジニャーナの兄弟みたいに
257 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 14:30:10
ボクはシベリアへ行こうと思った。凍てつく空気が嘘みたいな、あの暖かい板へ。
僕はボクに手を振って見送った。「きっと何か良い事があるよ ハゲズラ板で君にも」とつふやきながら.
手を振ったついでに、軽く手先を曲げ、心の中で
259 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 16:38:34
「テジニャーナ」と言うのも忘れなかった。
260 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 16:40:38
まだ続いてるのか、とこのスレを立てた僕でさえ困惑した。
261 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 16:59:36
困惑している様は、カフェのメイドにさえわかった。
262 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 22:32:02
「ご主人様、お願いだからあせらないで」
僕は答える代わりに、メイドの顔面に一発くらわした。快心の一撃
カフェのすみで、羊男が僕にウィンクしていた。
その後の事はあまり記憶が無い。気が付いたら僕はプエルトリコ水族館の海ガメ飼育体験コーナーにいた。
手首が痛いところをみると「テジニャーナ」も何
か関係していたのかもしれない。
266 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/21(火) 10:04:02
乾いた夏の光に目を細める少年みたいね。
と、僕の横で海ガメを見ながら羊男が言った。
羊男はいつの間にかメイド服を着ており、僕の記憶の空白部分がかなり滑稽な物語だった事を示していた。
268 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/21(火) 11:19:28
ノーパンで共演者達を脳殺する細木数子みたいにね。
269 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/21(火) 11:27:21
あるいは「うんこ」がテーブルの上に乗ってる「食わず嫌い王」みたいに。
僕は突然 プギャー鳥の気配を感じ、身を堅くした。
そういえば野球の始まってる時間だ。廊下を走り、窓からあたりをうかがう。
271 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/21(火) 12:03:23
ノーパンで走り回る細木数子が目に付いただけだった。
うんざりした気分でこどもびーるを啜った。
よく考えれば プギャー鳥は渡り鳥なので、もうそろそろテラワロス半島に帰っていく時期だった。僕は傍らにあったギターを手にして、名曲「渡る世間にプギャー鳥」を歌い始めた。
寂しさに負けたよ。
いいえニートに負けたよ。
「この街も追われたよ。
がんばれ僕らのプギャー鳥
プギャー鳥クロニクル 第一部〈完〉
276 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/21(火) 13:09:14
僕が第2部を書き始めたのは山田ネイティブとか云うウィルスで知り合った 1 の遺言だったからだ。
「これを読んでいると本物は確実に違う」
と、僕は言った。
サンドイッチとドーナッツを持ちながら
279 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/22(水) 00:06:15
バッターボックスに立つ松井の姿に
280 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/22(水) 00:07:09
ペ ニ ス ・ 完
と落書きする子供と、 アグネス チャン と見当はずれの呼びかけをする大人程の差があった。
282 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/22(水) 18:11:49
わかっているのは僕が羊の仮面をかぶったペニスになってしまったということ。
283 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/22(水) 18:13:39
そして彼女のいたあの部屋の扉から真っ逆さまに落ちて、今はここにいるということ。
284 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/22(水) 18:15:33
この小説がオセロゲームのように書く者の都合によって、簡単に塗り替えられてしまうということ。
285 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/22(水) 18:17:12
つまり君もまたペニスであるということ。
286 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/22(水) 20:07:11
「君とは僕の事かい?」と僕は天に向かって声に出して問いかけた。
この現実を何か危うい物にしようとする存在がそこにいるような気がしたのだ。
天から巨大なアイボリー色をしたシャープペンシルの芯みたいな物が何本も降って来た。
パスタだった。
僕は自分の頭の中を整理するために「パスタだった。」と呟いた。
288 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 09:12:56
ところであなたはパスタを尿道へ突っ込んだ事があるだろうか?
289 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 09:15:17
まだお湯に着ける前のパスタを。
290 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 09:22:15
まあ、それについては前作「アンダーグラうどん」に詳しく書いてあるので機会があったら一度読んで見てほしい。
とにかくパスタが降って来た。
291 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 09:58:02
細木数子の愛液みたいにね。
あるいはモンキッキの人気みたいにね。
牛飼いは胸から後ろ腋腹をパスタに貫かれ、声も出せずに死んだ。
メイドは顔面にパスタの直撃を受け、6メートル程吹っ飛んだ後、痙攣している。
龍は複数のパスタに命中し地ベタに磔になり絶命した。
羊男は横で「テジニャーナ」のポーズをしていた。
294 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 11:48:07
夢さえ見ない七月の少年達みたいにね。
295 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 11:53:18
僕は誰かがこの状況を説明するべきだと思った。
たとえそれが、テラワロス半島へ飛んで行ったプギャー鳥が放った ウドンミサイルの改良型とかいう突拍子もない話でも、今なら皆納得するだろう。
だが何の説明も無かった。先にネタ出しされてしまったからだ。
296 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 11:58:31
とにかく僕は呆然としている羊男の手をひき、走り出した。
297 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:24:34
近くの公衆便所へ
298 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:25:31
そして羊男とオシッコをし、
299 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:26:08
羊男のペニスはとても綺麗だった。
それはまるで宅間守の少年時代を思いださせた。
またしてもプエルトリコ水族館の海ガメ飼育体験コーナーに来てしまった。
まるでここに何か大事な物があるかのような展開だ。
301 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:27:34
羊男を殴り殺した。
(尚、このシーンではドラえもんの主題歌「あんなこといいな」が流れている)
302 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:29:26
床に流れおちた羊男の血を僕は舐めた。
303 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:30:42
それから羊男の毛を刈り、お腹を引き裂いて内蔵を取り出した。
304 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:32:35
その現場をふらりと現れた営業マン風の男に見つかったので、僕は逃げ出した彼を追い掛けた。
305 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:34:36
彼はどんどん走って林の中までわけいって、湖の中に飛び込んだ。
306 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:46:43
ぺニス2 完
307 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:50:18
新しい物語の舞台は未来だ。
僕は還暦を迎えたが、奇跡的にまだ思春期の頃と同じ感性を保っている。
308 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:51:16
僕がこの物語の第3部を書き始めたのは、プエルトリコ水族館近くの湖に身を投げた営業マンの遺言だったからだ。
309 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:52:20
物語は鼠と宇宙ステーションのバーで最初のバーボンを飲み干すところから始まる。
310 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:54:38
「営業マンなんて・みんな・糞くらえさ。」
鼠はカウンターに両手をついて憂鬱そうにどなった。
311 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:56:45
「ダニさ」
312 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:58:22
と彼は言い、両手で自分の乳を揉んだ。
313 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 13:04:51
何故自分の乳を揉んだかというと、他人の乳を揉んだら殴られそうだったからだ。
314 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 13:09:16
真っ赤なポルシェに乗ってハイウェイを時速200キロで飛ばすモヒカン刈りの細木数子の旦那のペニスの手術をした医者の飼い猫を睨み付ける喫煙者の加護ちゃんのファンの僕の友達みたいな人のようにね。
315 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 13:15:29
友達は選ぼう。と鼠が言った。
そのとうりだ。選んだ方が良い。
316 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 14:12:49
僕はそう言ってニコラシカをくいっとやった。そして咳込んだ。
カウンターから鏡越しにやはり還暦を迎えたくらたまがいた。
やはり還暦を迎えた鼠が彼女をちらちらと見ていた。
317 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 14:15:20
「昔よくますだまつりを見に来てたな。意外と美人で意外と乳がデカいんだ」
鼠はそう言ってまた両手で自分の乳を揉んだ。
318 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 14:17:41
「くらたま…倉田真理子ね。だめんずうぉーかーだっけ?懐かしいね」
僕はそう言ってワインを注文した。
319 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 14:18:45
「(指を鳴らして)カロンセギュール!グラスで」
320 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 14:22:39
ワインがグラスに注がれた。
それをまた一息に飲み干す。
見ると羊の毛が一本、グラスの脚に付着していた。
「僕は何たってやつを引き裂いてしまったんだろう」
321 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 14:37:58
働きたくなんてなかったからさ。
今もそうだ。
そしてこれからも。
322 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 14:43:00
暗い過去を振り切るように僕も自分の乳を揉んだ。
323 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 14:43:51
すると予想外にミルクが吹き出した。
324 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 14:45:52
「カルーアを加えたら女の子が喜ぶよ」
と、今はアフロな鼠が言った。
325 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 15:43:00
「ブテナロック!」
ツーフィンガーでと指を2本立てる。
326 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 16:33:12
とたんにバーのグラスがカタカタと音を立てて揺れ始めた。
「地震だ!」と誰かが叫んだ。
327 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 16:36:12
「地震?だってここは宇宙ステーションなんだぜ」
僕は立ちあがった。
見ると目の前のグラスラックがフッと持ち上がりこちらに倒れてくる。
328 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 16:43:50
グラスを持ち上げたその男は僕にむかってこう言った。
「行くぜ、イスカンダルへ!」
なんだって?
僕はさらに自分の乳を揉んだ。しかしもうミルクは出てこない。
329 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 16:49:25
グラスラックは鏡張りの床の上に音を立てて崩れ去った。
途端に警報機が鳴り、バーの中は騒然となった。
330 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 16:52:04
「おい、このステーションはどうやらやばい状態にあるようだぜ」
鼠が言った。
とたんに遠くで銃を乱射する音が聞こえた。
331 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 16:54:43
「テロだああぁぁぁあ!」
と、伊藤博樹が叫んだ。
332 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 16:55:30
水族館の方角だ。
333 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 16:55:43
まさにブラボー!
334 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 16:57:23
僕らは走り出した。
アナルちゃんと一緒に。
335 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 16:59:57
見ればみんないっせいにドアの方へ走り出したので、入口が塞がっている。
336 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 17:01:47
「カッデーム!」
とテリーマンが唾を吐いた。
337 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 17:03:30
突然バー内に緊急放送が流れた。
「……
338 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 17:05:26
お客様の中に羊男さまはいらっしゃいませんか?
339 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 17:09:55
ひつじおとこさぁぁん…」
340 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 17:11:32
沈黙のあと、入口が破壊された。
それが合図だった。
341 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 17:14:53
僕は混乱し、人が入り乱れる中、宇宙服のズボンのチャックをおろした。
そして僕のメタファーたる小象を取り出し発狂した。
342 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 17:15:34
まさにブラボー!
343 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 22:59:13
見知らぬ男たちがバーになだれ込んでくる。
鼠が遠くから言った。
344 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 23:00:34
「 小 象 を し ま え !」
345 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 23:29:14
346 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/24(金) 01:58:41
「いや、消滅したのは象さ」
と鼠が言った。
「君も消滅しないうちにその小象をしまうんだ」
347 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/24(金) 01:59:48
弾丸が飛んできた。
再び店内にアナウスが流れた。
348 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/24(金) 02:00:54
「
ステーション内総員に告ぐ。 Aー6 Dー2 及び Fー8 地区にて爆破テロ発生。犯人は羊の顔をした老人の模様。発見したら通報してください。
350 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/24(金) 09:08:21
」
351 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/24(金) 10:29:55
僕は
352 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/24(金) 10:32:09
混乱した。
羊男は何年も前に僕が殺した筈だった。
何故今頃。そういえば,さっきグラスに付いていた羊の毛は偶然なのか。
僕は混乱した。
353 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/24(金) 12:45:17
あーむ
いままでの経験から、水族館方面に進むと物語が唐突に終わる事を僕は知っている。
だが、そこに何か謎を説く鍵があると云う期待が、僕の足をまるでカササギのようにつっついていた。
355 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/24(金) 19:26:46
ステーション内 Fー8 地区に水族館はある筈だった。
僕はそこに行かなければならない。何故ならそこで羊男に再会できるかもしれないからだ。
昔、僕が殺
356 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/24(金) 19:28:18
した羊男に。
隣で鼠が「やれやれ。」と言った。
357 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/25(土) 00:24:43
そうこうしているうちにもテロリストたちはバーになだれこんで銃を乱射し続けていたのだが。
358 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/25(土) 00:26:58
僕と鼠は血まみれで、殺戮が今も尚、繰り広げられているバーのフロアをあとにした。
僕らさえ無事であればあとのことはどうでもよかったのだ。
359 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/25(土) 01:55:54
どこだって同じさ。
360 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/25(土) 07:13:22
そういうことだ。
361 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/25(土) 07:14:22
れろれろ。
362 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/25(土) 10:10:37
狭いステーションの通路を鼠と走ると不思議と気持ちが楽になった。
こんなとき鼠が横にいると助かる。
彼がいるだけで僕は救われる。
ホッとした気持ちになれる。
363 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/25(土) 10:13:33
それは時にホモセクシャルな感情の高ぶりをすら僕に感じさせた。
僕は鼠が好きなのだ。
鼠を愛しているのだ。
364 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/25(土) 10:15:20
ペ ニ ス ・ 小 休 憩
365 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/25(土) 15:39:08
そんなわけで僕たちはF-8地区にある水族館にやってきた。
そして水槽の中を覗いて驚いた。
そこにいるのはなんと!
鼠が「なんとまあ。」と呆れながら呟いた。緊迫感のない
アフロ頭がゆっくり左右に揺れた。
「大丈夫よ。あなたはポプラ賞を取るわ。私にはわかるのよ」
と、彼女は言った。
369 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/25(土) 23:21:55
彼女っていつ登場した?
彼女は水槽の中にいた。
2ちゃんを媒体にして接触している者の未来を予言する超能力者だった。
やれやれ。
372 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/26(日) 07:07:14
「ほれほれ」といって、羊男はゆで卵みたいな真っ白いオシリを僕に差し出した。
僕は絶望的な気持ちになった。なぜなら僕のペニスは羊男のオシリで激しく勃起していたからだ。
やれやれ、なんてことだ。
「掘れ掘れ」羊男のオシリが生まれたての日溜まりみたいに揺れている。
373 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/26(日) 08:36:52
死んだ羊男がまたでてくるの?
そう、あの情事のあと僕は羊男の腹をかっさばいた。
何年も前の話だ。
唐突に思い出した情景に僕は身を堅くした。
明らかに水槽の中の超能力者が見せたビジョンだった。
隣で鼠が体を震わせていた。
鼠も同じビジョンを見たようだった。
376 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/26(日) 09:46:32
そしてつい先ほど鼠は僕の体の下で甘美な思いを味わっていた
377 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/26(日) 09:57:41
死んでいった羊男と同じように。
まさ
379 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/26(日) 10:59:20
にやれやれだと僕は思った。
水槽の中から予言者が言葉をかけてきた。四角い顔をした太った中年女性だったがおもいの他その声はよく通った。
「
「わからないの?ポプラ賞を受賞するのは、あなただってことを」
と、直子は言った。
「わからないの?あなたがポプラ賞を受賞するのよ」
と直子は言った。
382 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/26(日) 15:09:31
「YAHOO文学賞を落ちたばかりなのに…」と、僕はつぶやいた。
しかもその次に投稿したのはたしか文芸社の賞。
ポプラには作品市場に作品は掲載したが、賞には応募した覚えがない。
もしかして…。
383 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/26(日) 16:56:50
「このスレは?」
「メルドーだ」
「わかるかな?ほんとうに真っ暗なんだよ文芸社は」と僕は言った。
文芸社って近々、強制捜査が入るって本当ですか?
386 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 00:41:43
と、ふいに鼠が言った。
この板を見ている人間の意識が予言者の脳内ビジョンに昇華し、ここのフィールドの影響で、僕、鼠、そして予言者の直子もが無意味な言葉を吐き続けた。それ
は意識のハウリングであり情緒のメルトダウンだった。と僕の口が僕の意志とは関係なしに言った。
389 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 08:31:34
「インテリジェントゴリラスーツなんて無いんだ。完璧な文章が存在しないようにね。」と鼠が言った。
彼女は、キモチいい女だった。
391 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 08:54:53
身持ちは悪かったけどね。と直子が言った。
「コテが居ないだけで創作文芸板のスレはこれだけ読みごたえあるものになるの」
「ちょ、、 それって、、、完全否定!!」
「エヴァンスと比
べられてもメルドーの本質は何も変
わらなかったわ。変わったのは枝葉の部分。」
「枝葉はメルドーじゃないとでも?」
予言者の意識を通して、この板を見ている人間の意識が僕らの頭の中に広がった。
無駄な会話 無意味なヴィジョン 結びつきのない展開。
その夢のようなフィールドから僕らを助け出してくれたのは、遅れやってきたウェイターのアナルだった。
あ、なーるほど!
398 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 11:47:15
と、村上春樹本人もこのスレの出来栄えに、中国人が操る壊れかけのクルミ割り人形のようにかたかたと音を立てながら震えているかもしれない。
あるいは、
399 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 11:53:47
さすがに村上春樹とまではいかないが、このスレにはプロの作家が一名まじっていることに誰も気付いていない、
400 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 11:55:27
なんてことを2chのさくらが教えてくれたことに感謝する。
401 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 11:57:47
そんなこんなで水族館も破壊され、直子も白目を向いて宇宙の藻屑となった。
402 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 12:00:53
意外に思うかもしれないがこれは実は1862年、ウィーンのとある市民劇場の二階で僕がひとり、頬杖をついて想像したことの一部だ。
403 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 12:09:28
その年、ジョン・レノンが生をなし、キング牧師が暗殺され、夏目漱石がキングフラダンスに跨がった。
シェイクスピアはまだ5歳で、サティは三つ。クリントンは8つで、チャイコフスキーは成人でしかも童貞だった。
404 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 12:18:55
村上春木の童貞を奪ったのは細木数子で、細木数子の処女を奪ったのはたぶん
>>24で、
>>24の悔しい涙を拭いてあげたのがこれもたぶん
>>112で、スレを立てたのだけは間違いなく
>>1だった。
やれやれ。
どうやら本格的にメルトダウン寸前のようだ。と アナルの声が遠くから聞こえた。
これがノーベル文学賞受賞の予兆であるとは神ならぬ身の知る由もなかった。
407 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 13:03:31
直子が地の底から聞こえる魔物の唸りのような声で最後に一言言った。
「長い間私はこのスレに住み着いていたが、もう限界だ。ポプラの締め切り前なのに
408 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 13:05:52
まだ40枚しか書けてない。」
僕は少し悲しかったが、それでも「さよなら」と小さな声で言った。
409 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 14:07:29
「さよなら」
こんな地中のあらゆるところで眠りの泥の中にいるミミズのような
陳腐なタイトルの小説を書こうと思ったのは、そんな直子の一言が
きっかけではないかと僕は思う。まだ40枚しか書けていない。
410 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 14:19:47
焦燥と絶望の意識のあいだに、電話のベルの音がするりと潜り込んできた。
僕にはどこの誰がかけてきたかわからない電話の相手をしている暇はない。
しかし出ないわけにはいかなかった。
上戸彩かもしれない。
411 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 14:30:00
というか1800年代のウィーンに電話等なかった。
それは実は劇の終わりを知らせる劇場のベルだった。
そろそろ帰ろうかと隣でエインゼイシュタイン卿が言った。
412 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 14:32:21
そして彼はついてくれば上戸彩に会わせてやるというのだ、しこしこ!
413 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 16:39:30
僕は彼についていくことにしたんだ。そうする以外にどうしようもないだろう。
そして、そこに居たのは綾戸智絵だった。
414 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/27(月) 17:15:20
金属バットを握り締めた
包丁を構えた。
金槌をふりあげた。
バールのようなものを小脇に抱えた。
吹き矢の狙いを定めた。
ナイフを持って立ってた。
416 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/28(火) 11:35:35
行くあてのない旅人みたいにね。
柄の長さが90cmはある大きな斧を振りかざし、
>>1を部屋の隅に追い詰める。
まるで平原の竜巻のように
419 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/29(水) 08:26:11
あやどちえがレットイットビーを歌った。
その歌声は1800年代のウィーンを包み込むように広がった。
少しジャジーなレットイットビーだった。
421 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/29(水) 18:26:26
「息子さんと再び出会うために」と江原さんは彼女に言った。「あなたは生まれてきたんです」
422 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/29(水) 18:56:28
そうしてまた腰を優しく突き上げる
423 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/29(水) 23:38:25
ペニス
ペニィィィス
424 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/29(水) 23:48:51
ま た ペ ニ ス か !
悲しくなった僕は、ベニスでペニスを晒した。
人々に指差されながらも、ペニスが頭を上げるまで晒し続けた――
と、
426 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/30(木) 11:32:48
ジョンレノンが殺された日のニューヨークの街並みたいにね。
427 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/30(木) 16:10:13
言葉も同じ場所にはとどまってはいない。だから、この場合も日付は重要だ。
このレスを見た人はいますぐに、「インテリジェント・ゴリラスーツ」で、ググってみてくれ。
今日は2006/03/30(木)
Well,Well,Well.
Gosh.
My goodness.
「やれやれ」ってこう英訳されている?
誰か確かめてくれ。
やれやれ。
やれやれ。こんな所にいたから自分の文体を忘れてしまった。
431 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/02(日) 13:10:37
せつない初恋の思い出みたいにね。
鼠を捕ることといったらとても上手くって。あら!
』と云うのが湖に身を投げた営業マンの遺言だった。
彼は、あらっ と言いながら息を引き取った。長い長い遺言だ。
434 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/03(月) 07:20:32
子供の頃に見た儚い夢みたいにね。
435 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/03(月) 08:08:50
そういうのってわかる?
436 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/03(月) 08:31:12
話は変わって金曜のオレゴン
437 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/03(月) 13:12:48
「そう?」
直子が言った。
現実逃避する僕の脳裏に直接語りかけるように。
水族館の水槽の中に彼女は確かにいた。
440 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/03(月) 15:42:36
空気が12月の陽炎みたい
441 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/03(月) 15:44:49
に揺れていた。揺らしていた元凶はきっとこの四角い顔をした女の毒々しい情念なのだろう。
「違う。確かに違う。ここはウィーンでもベニスでもない。確かにステーション内の水族館だ。」と僕は言った。
「わからないの?あなたには」と彼女は言った。
鼠はまだ夢の中だ。
僕の横で茫漠としている。
445 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/04(火) 05:49:02
僕は現実と夢の間をフラフラとさまよう自分が嫌になった。
思い切ってそばにあった硬い鉄のパイプを手にし、水族館の水槽を叩いた。
446 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/04(火) 05:51:04
水槽はいともあっさりと砕け散り、水やさかなが吹き出した。
鼠と僕はあっというまに水に呑まれた。
447 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/04(火) 05:53:46
ステーションの狭い通路が川のようになり、僕らは流され続けた。
鼠はエイのように両手をひろげ、僕はくらげのようにもわもわと足を動かした。
448 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/04(火) 07:42:13
丹波哲郎も流れていた。
449 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/04(火) 12:13:17
「霊界なんてこんなものさ」と丹波哲郎は言った。「オーラルセックスと変わりはしないよ」
「本当に霊界なんてものはあるの?」
それはよく晴れた日で、どこか遠くからカササギの声が聞こえた。
「よく分からないな。あるといえばあるし」
「カ サ サ ギ」彼女がそうつぶやいた。
水槽から逃げ出したサメが空を泳いでいた。
僕と鼠は草原にエイのように寝そべり、そんなサメを見つめていた。
「俺たち死んだんだな」と鼠がつぶやく。
もちろんそんな訳はなかった。
453 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 10:31:50
実際には僕らはステーションにあふれた水に呑まれて宇宙への廃棄口ヘと今まさに下っていく最中だった。
454 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 18:14:00
そして彼女は僕に言ったんだ。
455 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 18:14:34
「いいかげん目覚めなさい」
456 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 18:14:44
宇宙に飛び出してからのことを語りはじめるととても長くなってしまう。
そこには指が8本もある火星人や共産主義の金星人との壮絶で絶叫に満ちた、
いつかのハリケーンのような駆け引きがあり、何頭かの牛たちが月の光を浴びながら空に巻き上げられていった。
そこに現実と虚構の分水嶺を見つけることが僕にはできない。
それは僕が語るべきことではなく、誰かが語るべきことなのだと僕は思う。
ただ金星人との会話はとても興味深いものだった。
459 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 23:54:47
やれやれ
と、金星人が言った。
461 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/06(木) 00:21:52
オレオレ
462 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/06(木) 01:04:57
詐欺は地球以外の惑星にいるのだろうか。僕は3杯のビールを飲み、十四個のピスタチオを食べてるあいだ、ずっと考えていた。
463 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/06(木) 06:21:00
そして時々自分が流されていることに気がつくのだ
僕はこのスレの過去ログを読んでいるかもしれないし、読んでいないかもしれない。
でもそんな事は本当にどうでもいい事だ。
「あら、あなた2chなんかやっているの」と妻が言った。
僕はマウスをいじったり、キーボードに息を吹きかけて埃を飛ばしたり、本体を触って熱を確かめたりしながら
妻は本当にうるさいと考えた。
それはまるで、冬の凍った湖の中にある茶色い木の葉のようだと僕は思った。
腐ったローストチキンのような気分だ。
けれど僕は、泳がないわけにはいかなかった。僕は流されていく茶色い木の葉を見て、自分の場所を確認した。
いつの間にか、木の葉は僕の目にへ見えないところまで押し流されてしまっていた。
467 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/06(木) 19:00:58
頭の中にはいつだってバカラックとランボーとジュリー・デルビー。
468 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/06(木) 19:03:50
そしてビートルズのレリビーと濁流、頭の悪いハエ男。
木葉よ何処へ。
僕は葉の方へ指先をのばした。
木の葉のように見えていたものはトム・ジョーンズのびりびりに破かれたレコードのジャケットの一片だった。
宇宙空間にも彼のジャケットをびりびりに引き裂いて捨ててしまうような宇宙人がいることに僕はいくらかほっとした。
アバのジャケットもきっとびりびりに引き裂かれて何処かに漂っているんだろうなと僕は思う。
宇宙空間もなかなか悪くない。
「宇宙空間もなかなか悪くない」と声に出してみた。
旅の終わりに、
470 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/07(金) 02:57:23
うんこぽちゃん。
471 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/07(金) 02:59:30
正確には僕らはステーション内にいる。
(宇宙空間で生きられるか、ヴォケ!)
そして水に流されながらうんこをぽちゃんとやった。
472 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/07(金) 03:00:40
それから、勢いよく
473 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/07(金) 12:13:49
>>471の想像力のなさに開いた口がふさがらない。
>>(宇宙空間で生きられるか、ヴォケ!)
くだらない流れになってきたなと僕は思った。今僕はどこにいるのだ?
そう考えて、コーヒーをすすった。全ては夢だったのだ。
水槽も、宇宙も、金星人も、トム・ジョーンズのジャケットも、全ては僕が作り出した幻だったのだ。
いつのまにかそれは、記憶の中から消えてゆくのだろう。
そう考えて、もう一度コーヒーをすすった。
475 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/08(土) 14:35:10
夢オチにしやがった。
モノカキやめろ、ヴォケ!
476 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 09:14:42
とにかく僕は
>>474を殺すことにした。
僕とその回りを取り囲む全てのものの為に。
477 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 09:51:57
夢で終わる話なら最初から語る必要はない。
今、僕の目の前で揺れている白い天井に映る薄い影。
実際には暗がりに反射し、浮かび上がったパソコンのスクリーンセーバーの画面の影だが、今し方見た夢の中のステーションの水槽の中の揺らめく影に似ていた。
478 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 09:55:36
本当に夢だったのだろうかと僕は目を擦り、ベッドから床に足をおろして考えた。
知らぬまに姉のブラジャーをつけて眠っていたようだ。
僕はトランクスにブラジャーという意味不明なかっこうのまま、しばらく記憶のなかのいくつもの部屋をさ迷った。
479 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 09:59:05
カーテンの隙間から光りがさし、扉の向こうで母がまな板の上で包丁を打つ音が聞こえてくる。
僕は足元に目をやった。ごそごそと何か小さな虫のようなものがうごめいたような気がした。
ブラジャーを外そうとしたら乳房があった。
どうやら俺は、いや私は女みたいだ。
さっきの夢と、僕が女になったことには何か関係があるのだろうか。
482 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 13:23:00
あるいはそんな因果関係を探ること自体に意味がないのかもしれない。
僕が私になっただけであり、私も僕も人として一番重要な中心部分が
空白であることは変わらないわけなのだから、と私は思う。
ドーナツ化した人間の心が元の人間の心に戻ったなんてことは私は聞いたことはない。
女としてまずやらなくてはいけないことが、3つあると私は思った。
まず、
483 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 15:41:35
快楽の提供と、アナルの開放、そして繁殖である。
484 :
編集委員:2006/04/09(日) 16:55:40
そして僕は――いや私は――一人で増殖し続ける。
干したいとミミズの群れをコップの中で水に戻して、
塊をほどくように、僕は永遠に増え続けなくてはならないのだ。
ナカタさん、あんたとの約束は果たせそうにないよ。
485 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 01:58:41
まあ、そんな約束はどうでもいいと思っていたのだが。
僕は立ち上がってブラジャーを外し、世界情勢について考えた。
トランクスも脱ぐと、ペニスの先っちょにうっすらとがまん汁が垂れていた。
486 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 02:00:24
それを拭って舐め、今の日本社会はどうなっているんだと、腹をたてた。
487 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 06:12:56
ぺニス3 完。
僕がこの物語りを再開しようと思ったのは、それがあまりにも苦く悲しい結末だったからだ。
489 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 06:56:22
街角からは三波春男のおまんた囃子が流れていた。
そんな時代だ。
東京では作りかけの東京タワーが、巨大な蜘蛛のよう
491 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 08:25:31
にその身を地面にくっつけようとしていた。
「ちょっとそこのお兄さん」
声をかけられたのでふりむくと
493 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 11:34:36
そこには「世界の終り」が立っていた。
その頃の東京ではそんなことがよくあった。「断末魔の叫び」とか「最後のチャンス」とかにも声をかけられた事がある。
いわゆる娼婦だ。
495 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 13:45:35
了
496 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 14:47:32
子
497 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 14:49:29
という名の女だった。
それは、性器が異常なほど美しい女だった。
499 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 19:21:48
了
500 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 19:25:24
500GET!!!
つまらない書き込みばかりだから、おしまいける!!!
501 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 19:28:29
おしまいける。
武勇伝武勇伝武勇デンデンデデンデン。
近所の姉ちゃんの御パンティ欲しくて、ズンズン。
502 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 19:29:11
ヘポーイ、アイガリ、アイガリ。
アーハン。
街の喧噪が耳に痛かった。
504 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 20:05:30
おしまいける。
了
僕はそんな喧噪の中、了子の腰骨と恥骨の間に流れる緩やかな溝に舌を這わせ、
506 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 23:16:17
ペニスという名のマシンガンをぶっぱなした。
507 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 23:17:52
その日、ひとつの決意を胸に、僕は教壇に立った。
508 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 23:28:47
了。
(・3・)
ペッ
510 :
愛羅 ◆RZCVVbdQrg :2006/04/11(火) 01:01:52
ネラミゲル語の授業だった。
511 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 01:45:16
日本語にすると僕の決意はこうだ
「
タモリ氏はまるであらゆるタームにおいて(本当にあらゆるタームにおいて)宿命的にメタフォリカルであることを義務づけられた古代ギリシャの彫像のように笑った。
アパートメントの向こうで猫が低く啼いた、あの時の猫なのかもしれない。
チャット・ベイカーの甘い歌声が僕と弥生の決定的で致命的な離別を一層意識させた。
そして電話が鳴った。
電話の女はいった。
「あなたはこのスレの主旨を完全に見落としている。いい?大事なことはいつも前をみることなの。後でも右でも左でもなくて、それは前ですら無いのかもしれない、つまり上よ。完全に、絶対的な、上。」
そう、僕は見落としていたのだ。完全に、絶対的に。
こういう事故すらも内包して、日本語でいうと、こういうことになる「
電話の女はいった。
「あなたはこのスレの主旨を完全に見落としている。いい?大事なことはいつも前をみることなの。後でも右でも左でもなくて、それは前ですら無いのかもしれない、つまり上よ。完全に、絶対的な、上。」
そう、僕は見落としていたのだ。完全に、絶対的に。
こういう事故すらも内包して、日本語でいうと、こういうことになる「
515 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 08:46:30
すべての美しき珍獣ども
516 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 08:48:03
」
517 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 09:05:33
「
518 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 12:47:33
」
519 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 12:49:31
それから一週間が過ぎた。
520 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 13:39:53
( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )
( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )
( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )
( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )
521 :
◆RZCVVbdQrg :2006/04/11(火) 21:00:34
教壇の前に学生達が集まっている。
教師「フハハ人がゴミのようだ」
「本当なのよ、ノーベル賞が来るのよ。わからないの?」と彼女は言った。
524 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 00:18:27
「ノーベル賞、ふん、興味ないねぇ」
と坂本龍一。
525 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 00:20:37
「でもあなたももらえるかもしれないのよ、ミスターローレンス」
526 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 00:22:56
ピーターはパンティを脱ぎ捨てて言った。
「さぁ、抱いて。いつものように。わたしのからだをしゃぶりつくして」
527 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 00:25:20
「みんなの前でかい?」
「そうよ」
「わかったよ。とりあえずでも、そのペニスはしまうんだ」
「あなたは何もわかっていないのね」
529 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 02:42:14
「ペニスをしまったらこの作品のタイトルはペニスじゃなくなってしまうのよ」
530 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 02:43:52
「セックスをするのにペニスは二本も三本も必要ない」
531 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 02:46:38
「必要なのはアナル……といいたいのね」
ピーターは溜息まじりにペニスをしまい、ペロリンとしたお尻を龍一に突き出した。
532 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 02:48:35
「遠慮なくいただくよ、ふふふ……」
といって龍一はピーターのアナルに湾曲に反ったきゅうりをつきたてた。
533 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 02:50:24
きゅうりは半分アナルに突き刺さった状態でポキンと折れた。
ピーターが突然アナルを閉じたからだ。
534 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 02:55:49
「バカだな……君ってやつは。焦っちゃダメだよ。まあ、とりあえず次は僕の股間のきゅうりをつきたてるとするか」
龍一はそう言って、折れてウンコのついたりゅうりをムシャムシャと食べた。
「ああん……」
ピーターは甘えた声を上げ、腰をくねらせた。
僕が教壇から目撃したのはそんな風景だった。
少し端的にいえば、ピーターと坂本龍一とロレンスの3人が僕の目の前で重なりあっていた。。
536 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 08:55:16
三時間が過ぎた。
537 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 08:56:51
龍一はまだいかずに腰をふりつづけ、ピーターの目には焦りや戸惑い、不信感のようなモノがはっきりとあらわれていた。
538 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 08:59:20
「もうアナルがビラビラよ」とピーターは言った。
ピーター、すなわちピーターセテラは。
539 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 10:29:33
「そろそろ生徒たちも帰ろうとしている」
ピーターは黒板に手をつき苦しげに呟いた。
540 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 10:32:18
「生徒?何言ってる。もう誰もいないよ。女生徒が何名かフロアの奥にいるけどね」
と龍一は笑った。
「彼女達は生徒というより性徒だよ、まったく」
541 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 14:40:29
欲望の宴はさらに二時間続き、ピーターはとうとう失神した。
「愚かな人間ども!」
と龍一は言った。
「性に溺れてのたうちまわるがいい!」
そして彼は失神したピーターの顔面に勢いよく射精した。
542 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 14:42:55
「明日宇宙に帰るよ」
と龍一は言った。
「僕は実は宇宙人だったんだ。ハッハッハ!」
543 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 14:44:58
彼のおでこから突然ビームが発せられた。
544 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 14:50:25
そのビームに照らされたピーターが突然立ち上がった。
545 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 14:51:43
突然ピーターは発狂した。そして
546 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 14:52:41
突然破産した。
「ノーベル賞をとったら、
次の作品であえて芥川賞をあげる」と彼女は言った。
548 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 22:33:24
「順序は逆だけど悪くない人生でしょ」
549 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 23:35:48
やれやれ、彼女はこの調子でいつも物事の順序に囚われないのだ。
なんせセックスの際も先にアナルの開発を要求したほどで、いささか僕は辟易していた。
550 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 00:43:45
彼女というのはピーターのことで実は彼は男なのだが。
551 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 06:22:20
いささか、いささか、いささか先生
552 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 07:16:29
やれやれ、と僕は思った。そしてすぐに教員室に戻った。
冷蔵庫からビールを二本だけ取り出した。
そして、
スパゲティーを茹でながらサンドウィッチをパクつく。
絶対に。
554 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 08:31:49
そして、
ペペロンチーノを茹でながらペットフードを貪り喰らう。
確実に。
そして、
すいとんを茹でながら、おでんで一杯やる。
俺様は。
556 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 14:18:37
ペニスは相変わらず勃起していた。
557 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 14:21:23
僕は世界中の男に抱かれたい衝動にかられていた。
太く硬いペニスで穴という穴を突き破られたい。
僕は勃起したペニスをズボンから出し、ペペロンチーノの麺の中にそれを突きたてた。
ヴァギナは相変わらず大好き。
559 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 14:22:32
熱っ!!
560 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 14:24:11
麺にペニスが包まれ、唐辛子のヒリヒリした感じが僕の隠れた快楽を瞬く間に目覚めさせた。
561 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 14:27:37
熱っ!!
でも、気持ちいい〜!!
ブッブッブッ
562 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 14:28:19
気持ち良すぎてウンコまで吹き出した。
563 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/13(木) 15:57:34
職員室にウンコが飛び散りまくった。
好調先生ごめんなしゃい。
と、僕は言った。
565 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 00:34:03
地球に必要なのは酸素と水とアホである。
566 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 01:35:41
と誰かが言っていたのを思い出したがそれが誰だったのかさっぱり思い出せない
僕は置時計を眺めながら椅子に座って、とても深いため息をついた。
オナニーしてからまだ3分しか経っていない。
568 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 08:59:40
なのにまた勃起している。
アーメン。
569 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 09:40:43
やれやれ、と僕は思った。たとえ今僕が死んでも、
世界は何ひとつ変わることなく廻り続けるだろう。
ぺニス外伝 「うんこ」第1部 完
571 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 14:46:10
さて、新しい物語をはじめよう。
君と朴の物語だ。
572 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 14:49:51
僕が朴について知っている事は2つある。
573 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 14:50:10
朴は君が好きだ。
574 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 15:01:16
君も僕が好きだ。
575 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 15:02:47
そしてお前は僕が嫌いだ。
576 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 15:06:00
僕すなわち朴が。
577 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 15:07:29
朴は意外なことにフィンランド人だ。
見た目は白人でペニスだけが土人だ。
578 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 15:31:51
そして朴は流暢にヒスワリ語を話す。
579 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 15:37:00
痩せたからだに不自然なほど筋肉質なペ◯ス。
黒焦げの乳首、銀髪の眉、黄緑色の瞳、サーモンピンクなアナル、そして群青色の唇、四つある耳の穴、爪に生えた産毛……。
顔はトニー滝谷、というよりトニービンに似ている。
馬面でどこか得たいが知れないのだ。
580 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 15:39:57
彼は記憶を失っている。最近、トラックにひかれたせいだ。
だが、覚えていることはたったひとつ。
君が好きだということだ(お前には悪いが)
581 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 16:49:37
スパゲティーが茹であがるまでの間、僕はずっとそんなことを考えていた。
ごく単純に。
582 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 19:23:23
村上春闘、要求貫徹!←そんなこと
583 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 23:03:11
オーケー
了
584 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 23:05:33
次作は
>>584-
>>600までの短編。
タイトル
「ネズミっ娘クラブ」
585 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 23:34:03
ネズミにはペニスらしいペニスが見当たらない。
586 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 23:34:54
だが、同性愛は日常茶飯事だ、朴は言った。
587 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 23:41:23
朴は世界中の男達を愛している。
すねげムチムチのふとももとかたまらんよ、と彼は言う。
ペニスをずっとキャンディのようにしゃぶり続けていたい。
588 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 23:42:44
ペニスLOVE
589 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/15(土) 09:37:54
イエス、ペニスはいついかなるときでもエレクチオンだ。
しかしいいか? 1982年に勃起しないペニスに価値を見出だす女の子に朴は出会った。彼女の名前は、
590 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/15(土) 10:39:19
金田金子
591 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/15(土) 11:34:39
またの名を
朝島半鮮。
592 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/15(土) 12:27:46
いや違う。朴が出会ったのは、
593 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/15(土) 15:01:23
池田大作大先生だ。
594 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/15(土) 15:19:34
彼はペニスよりヴァギナを愛してはいたが。
595 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/15(土) 15:20:30
春樹によれば池田大作は
596 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 08:10:40
名前がダサい。せめて池田池麺くらいじゃないと、
597 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 13:40:24
いや、馬鹿げてる。そんな名前では無垢な子犬でさえ振り向いてくれない。
池田大先生は池田大作先生であって、無垢な子犬なんかではない。
僕はそんなことは信じるタイプの人間ではないけれど、彼は神様であると、僕は思う。
宮本輝も僕のとなりでうなずいている。うんうん、その通りだ。
大先生と僕の出会いは引き延ばされた学校の廊下のような、とても奇妙なきっかけがあった。
あの日、僕は蹴飛ばすのに手頃な子犬を探して街を歩いていた。
598 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 15:20:56
すると公園の脇で、先生がすでに子犬を蹴っていた。
599 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 16:26:56
「ねぇ、どうしてそれが子犬だってわかるの?体が小さい犬かもしれないじゃない。アナタはいつもそうよ。自分で勝手に決めつけて世界をどんどん狭めていて……とっても恣意的な人間なのよ。池田大作みたく」
600 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 16:44:44
メタフィカルな意味での子犬
601 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 22:35:09
オーケー。
蹴られていたのは子犬では
なかったかもしれないし、子犬だったのかもしれない。
ここでは便宜的に子犬という名前を付けることを許していただきたい。
僕は彼に話しかけるべきだと思ったが、話しかけるべき言葉が見つからず、
結局黙ってその光景を見るともなく見つめていた。
602 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 23:19:52
ひょっとしたらそれは池田大作ではなく
603 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 02:33:25
武豊だったのかもしれない。
604 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 02:36:52
そして子犬は子馬だったかもしれない。
それなら頷ける間違いだ。
605 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 10:12:21
だがどちらにしろ現実は変わらない。僕が今だに無職であるということに
変わりはないのだ。
606 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 15:19:14
まあ、幼卒だから職に関して贅沢はいわないが。
607 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 15:21:47
それだも僕は文学にとリ組んでいいる。
幼卒なりに。
608 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 22:33:00
50年が過ぎた。
609 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/18(火) 16:46:54
そしてぼくは268歳になった。
610 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/18(火) 20:06:45
やれやれ
611 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/18(火) 20:07:53
アバドンは
612 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/18(火) 21:04:06
…僕はそこまで書いて、慌てて筆を置く。ここでアバドンを出せば、物語が永劫回帰をはじめるのだ。
だが、アバドンはもう窓の下まで来ていた。僕が筆を置くぐらいで帰る筈が無かったのだ。
614 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/18(火) 23:58:24
僕はペニスという名の筆をチャックの奥にしまい、あらためてアバドンを見下ろした。
615 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/18(火) 23:59:24
アバドンは髪形がチンコ分けだった。
616 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/19(水) 22:14:27
アバドン……
617 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/19(水) 22:29:40
アバドンは僕の幼なじみだ。
近所のいじめっこに僕がいじめられていた時アバドンはいつも助けてくれた。
アバドンはいじめっこが大好物なのだ。
アバドンはその長く尖った背鰭を嬉しそうに振りながら僕に問いかけた
「やったべ?やったべ?うんとこやったべ?」
「うんとこやった」と僕は答えた。8月の風が僕の頬をそっと撫でた。
622 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/20(木) 11:52:35
僕が二歳の時にアベドンは死んだ。
623 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/20(木) 11:53:50
そしてチンコ分けのきもいアバドンがやってきた。
624 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/20(木) 11:54:41
二歳半の時だ。
アベドンとアバドンの関係について僕はよく知らない。親子なのかもしれないし、別の種族なのかもしれない。あるいはアベドンが飼っていたペットがアベドン
626 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/21(金) 00:46:32
のオナペットでそれがアバドンなのかもしれない。
627 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/21(金) 00:56:25
ちなみにアベドンはアンディウォホール調のデザイン画を描く人で、THE BEATLESの「1」の裏ジャケットにもなった四人のポートレートを作成した人だ。
正式にはリチャード・アベドンという。
この時のマッカートニーの手のひらにのっていた小鳥は彼自信が飼っていた十姉妹をモデルにしたもので彼はそれに「メアリー」というマッカートニーの母の名前をつけて可愛がっていた。
ちなみにアベドンは1981年1月、ジョンの射殺された月の翌月に、旅行先のダブリンでやはり暴漢に刺殺されこの世を去っている。
28才だった。
628 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/21(金) 00:59:45
というのは三分の二ほど嘘がまじっている。
629 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/21(金) 10:54:42
逆に言えば三分の一は本当だった。
アバドンはアベドンとは全く違っていた。姿形、性格、嗜好、歯の数から生物としての種目まで。何よりアバドンはチンコ分けだった。
631 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/21(金) 15:32:47
僕とアバドンは肩を並べて歩き出した。そう、まるで300年来の友人のように。
632 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/21(金) 16:08:59
僕が6枚目のチューイングガムを口に入れ、6枚目の包み紙をジャケットのポケットに投げ込んだときに、
アバドンは口を開いた。
633 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/21(金) 16:55:45
「どんべら?どんべら?それどんべら?」
634 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/21(金) 23:03:28
のどかな昼下がりの公園で、僕はガンキャノンみたいな女の子とすれ違った。彼女はキャスターをうまそうに吸いながら、はしらのような両足を僕とは逆の方向に進めていた。
635 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/21(金) 23:24:59
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良
636 :
A:2006/04/22(土) 00:15:22
われわれは一緒に歩き出した。
637 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/22(土) 02:37:08
つまりアバドンとわたしと阿部敦良はだ。
638 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/22(土) 02:38:25
空は快晴だったが、なぜか太陽の見当たらない不思議な午後だった。
「あなたが太陽を探しているように、私も居場所を探しているのよ」
そう言って理佳はいつものように寂しく微笑むのだ。「誰にも気を使わないで、ただソファに座ってビートルズを聴けるような、そんな当たり前の場所を私はずっと探しているの」
そんな時僕はどういう表情をしていいのかわからない。
ただ曖昧に頷くか笑うだけでやりすごしてしまうのだ。
640 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/22(土) 09:30:24
話がややこしくなるので説明するが理佳はアバドンのしたの名前だ。
チンコ分けのアバドンはアバドン・理佳という。
>>640 しかし理佳は女の子だった。
僕は彼女と出会ってから何故か犯罪者の気持ちがわかるようになった。
642 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/23(日) 00:34:59
理佳はチンポ分けの女の子だ。
そう。彼女は二つの性器を所有していた。
644 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/23(日) 06:28:45
いわゆる「両性具有」というやつだ。
645 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/23(日) 08:10:49
股間にマ◯コがあり、お尻からチ◯コがはえていた。
646 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/23(日) 08:18:08
「まるで尻尾だな」と僕は思った。
647 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/23(日) 08:55:29
おしっこも双方から同時に出るのだそうだ
しかし、そんな事は僕らの中では些細な、問題にすらならない感じだった。
649 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/23(日) 16:16:47
なぜなら僕にも性器が二つあったからだ。
僕らは同類だった。そして同士であり同人仲間だった。
僕らの会話は同人誌のことが中心だった。
651 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/23(日) 20:09:53
僕らは同人版薔薇族を運営していた。
僕のペンネームは薔薇哲夫。
彼女は薔薇おさむだった。
652 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/23(日) 20:11:41
ちなみにメンバーは他に薔薇徹、薔薇雄太、薔薇桃夫。
653 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/23(日) 20:13:03
五人あわせてホモレンジャーだ。
僕は男性向けを書きたかったのだけれど、彼女は腹を空かした豹のような目で僕を睨みつけた上で「女性向け」と言うから、兎体質の僕には従うより他の選択肢はなかったのだ。
655 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 00:14:56
ちなみに僕はその時、小学生数名にいたずらされて引きちぎられて弄ばれて殺される兎のような目で彼女を見つめ返していたのだが。
656 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 00:18:05
同人版薔薇族は二号で廃刊になり、一部の人達の間で伝説になった。
※一部の人
メンバーを含む約2〜5名
657 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 00:19:56
その中には長州小力もいた。
彼もまた、彼女と同じく女性向け同人誌のファンだった。
659 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 04:10:00
ホモ雑誌は近所のおばあちゃんによく受けたのだ。
660 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 04:12:26
「完璧な同人誌なんて存在しない。
完璧な入れ歯が存在しないようにね」
と、あるお婆ちゃんは言った。
八月なのに雪が降った世界の終わりのあの午後だ。
661 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 04:16:40
その午後、おばあちゃんがそう言った直後、世界が崩壊し、以後僕は北斗と南斗が争う荒廃した世界を生きている。
そこで長州小力はジードの一員になりハートと呼ばれて暮らしていた。
僕の名前はちなみにバットだ。
662 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 08:50:56
話がややこしくなったが要するに僕は同人誌の即売会で
初めて売り子をやることになったのだ。単純な話だ。
そして僕は、彼女に出会った。
664 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 16:04:15
彼女は南斗水鳥拳の使い手だ。
普段からおっぱいがこぼれおちそうな、悩ましい恰好をして歩いている。
665 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 16:04:58
春樹は言った。
666 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 16:06:49
あたたたたっ!あたっ!フゥー!あ〜あたっ!
そんな夢をみた。
668 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 22:08:19
そしてその夢の直後、北朝鮮から飛んできた水爆が隣の家の庭に落ちた。
669 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 22:12:39
ボウン!
670 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 22:13:44
世界の中心でペニスをしゃぶる ・ 完
みんな、スレタイをもう一度確認しよう
672 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/27(木) 12:16:33
結局、完璧なスレなど存在しないのだ。
君の感性が歪んでいるのと同じ、フィーリングまかせの文章には限界がある。
諸君、筆を置こう。
このスレをたたもう。
673 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/27(木) 12:19:47
674 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/29(土) 10:07:11
そしてはじめよう
柔らかい風としめったような香りに、気付いた時には朝の八時だった。
寝惚けた頭は薄い靄に包まれたようにぼんやりとしていて、浴室の方でシャワーの水音がするくらいしかわからなかった。
676 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/01(月) 10:49:31
僕はキッチンのテーブルの上で目を覚ました。
ランボーの詩集を胸に抱いていた。
起き上がると腰が痛い。流しを振り返ると水が滴っている。
自分は何時間ここで眠っていたのか。
そして昨夜一体誰と過ごしていたのか。
677 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/01(月) 13:18:19
シャワールームの物音にも覚えがない。
だってここは僕の自宅で、僕だけの空間なのだ。
同居人はいないし、滅多なことじゃ、客を招いたりもしない。人をあげることじたいが珍しいことなのだ。
678 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/01(月) 13:31:14
僕はいつも通りとぼけた。覚えが無い振りをしたかっただけだった。
シャワールームには誰も居ない。居るはずが無い。
この今置かれている異様な違和感を説明するためには、僕の癖を知る必要がある。
3年程前からだろうか。浴びるほどにビールと焼酎を煽った後には
無意識下の内にシャワーを浴びて寝るという凶行をしでかすことがあった。
自分ではこのキチガイじみた夢遊病に似た疾患を認めたくはなかった。
しかし事実は僕の聴覚が無残にも捉えている。だからなんだというのだ。
胸のむかつきを抑える為には若干の時間が必要だ。
シャワーは止まらなかった。ウンコもとまらなかった。
完
679 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/01(月) 23:08:47
僕は起き上がってシャワールームの方へ歩いた。
夢ではない。
確かに水の音が響いている。
シャワールームの扉を開けると鼻歌が聞こえた。
そしてガラス戸の向こうに女性のシルエットが見えた。
680 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/02(火) 08:00:46
彼女は歌っている。
そしてそれは僕のとてもよく知っている歌だった。
681 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/02(火) 14:52:11
コルトレーンのジャイアントステップだった。
適当な詩をつけて歌う彼女はトンデモうさぎだった。
683 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/02(火) 23:06:38
僕はガラス越しに彼女の背中を見つめた。
そしてなんだか不思議な罪悪感にかられて、浴室を飛び出した。
自宅なのにいったい何をやっているんだ。
684 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 09:20:36
特別な場所にだけ光を注ぐ五月の朝の太陽みたいにね。
685 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 15:16:39
するとシャワーの音がぴたりと止み、シャワールームの扉ががちゃりと音をたててあいた。
僕は背後を振り返ることができなかった。
湯気が足元から僕の体を包み、柔かな石鹸の香りがたちこめる。
686 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/04(木) 23:36:51
君はなんたってその扉を開けてしまったのか?
ヤレヤレ。
688 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 02:54:43
近藤雅臣
689 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 09:24:12
僕はそう呟いてから彼女を振り返った。
690 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 09:25:25
僕はそう呟いてから彼女を振り返った。
691 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 09:44:27
僕はそう呟いてから彼女を振り返った。
692 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 11:32:32
やれやれ、今日は帰れそうにないな。
693 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 11:37:58
去年の夏は、プール50杯分のビールを飲んだよ。
今年はどうなるかって?
そんなことはメクラヤナギに聞いてくれ。
694 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 19:59:47
「うんこはとても臭い」と僕は言った。
「うんこはとても臭い」と彼女も同意した。
695 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 20:14:45
我々は朝の6時に目覚め、窓のカーテンを開け、猫に食事を与え、洗濯をし、日よけ帽をかぶって、
ウンコした。
696 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/17(水) 19:56:07
そして煌めくような陽射しを浴びに、林を抜け、エドワードウッドランドにある叔父の邸宅まで車を走らせた。
697 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/17(水) 20:00:02
枝垂れるような木々に囲まれた叔父の家は広さ800u。
ゴシック様式の白い建物に、英国式庭園。
広場にはまるでアーチのように聳える鉄塔があり、中庭の池には、まるで今にも動き出しそうな、生き物のようにリアルなマーメードの彫刻があった。
698 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/17(水) 20:04:21
「さっき、夢を見ましたよ、マーチ叔父さん」
僕が言うと、叔父はしょくたくでトーストをかじりながら僕を振り返った。
699 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/17(水) 20:06:10
「どんな夢だね」
「それが…不思議な夢でした。僕の家で見知らぬ女性がシャワーを浴びている夢です」
700 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/17(水) 20:09:51
「若いときはそんな夢のひとつやふたつ見るもんさ」
と叔父は言った。
そして僕に焼きたてのトーストと、柔らかい山羊のチーズ、オリーブのペーストを差し出した。
「食事につきあっておくれ」
701 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/17(水) 20:14:36
叔父の白い口髭がほころぶ。
少年のような瞳がこちらを見る。
ブルーベリーの実を摘んでいた僕は、手元のハーブティーを一口啜り、それから叔父のトーストを受け取った。
「そういえばシチリアから、上質のワイン酢を取り寄せたとおっしゃっていましたね」
702 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/17(水) 20:19:36
「ああ。ナターシャ(僕の従姉妹。因みに僕の名はフレッド)がそれを好きでね」
「ナターシャ…」
「あとでここへ呼ぶよ。あいつときたら、部屋に篭って何をしているんだか。会ったら君も驚くよ。彼女は今じゃすっかりレディーなんだ」
703 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/17(水) 23:18:16
めためたメタファー
704 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/18(木) 00:02:16
「レディー…あのおてんば娘のナターシャが…」
最後に会ったのはいつだったか。
湖畔で泳ぐ彼女を見つめてもまだ何の罪にも感じない、昔の彼女の面影、白い肌の記憶が蘇る。
プラムの傍にたち、僕は日が落ちるまで彼女のまぶしい背中を見つめていた記憶がある。
705 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/18(木) 00:15:19
「ナターシャ…」
呟いてトーストに目を落とすと、叔父が低い声で僕にささやいた。
「ナターシャが16になった時、ウイーンから著名な画家を呼んでね。彼女のヌードを描かせたよ。
もちろん、シーツにくるまった彼女の背中を描かせたに過ぎないが。
あとで見に来るかね。書斎に飾ってある。
君の夢の中に出てきた女の背中の正体がわかるかもしれんぞ」
勿論分かるわけはない。只の詭弁にすぎなかった。この人は有名な画家に描かせた絵を見せ優越感に浸りたいだけなのだ、と僕は思った。
707 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/19(金) 09:51:42
僕は結局その絵を見ることにした。やれやれ、勃起してしまったようだ、
708 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/19(金) 09:52:41
僕のポッキーたるものをくわえたあの子象が、あのおてんばナターシャのきれいな陰毛によってだ。そう、陰毛だけに。そして、僕の子象を激しく勃起させたナターシャの綺麗な陰毛がなんであるか、僕はすぐに、理解した。
709 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/19(金) 09:54:11
「メタファーしているからだあのおてんばナターシャの綺麗な陰毛が」声に出してそう僕は呟く、ネタを披露する場を失い、一人で自宅のトイレに座りブツブツ嫌みを呟く、つぶやきシローのように
710 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/19(金) 10:03:21
なぜか横にいた鼠が、僕の勃起した子象をしゃぶり上げながら「おいしいよ。ママの母乳の味がする」と言った
僕は微笑みながら鼠の充血した肉棒に舌を這わせた、おてんばナターシャの絵の前で!!
「69」、いつの間にか、横にいた村上龍が言った
711 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/19(金) 10:39:47
しかし、なぜあの絵はナターシャがシーツにくるまった絵じゃなかったのか、
712 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 02:10:07
ナターシャは静かな目をしていた。
背中越しに見る表情からそれを感じとれる。
昔と全く同じ目だ。僕が始めて出会ったときからそう、ナターシャはいつもそんな目をしていた。
713 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 02:13:08
この絵のナターシャは恥じらっている。
明らかに描く者の目を意識している。
恋をした乙女が、好いた男に初めて肌を見せる時の気恥ずかしさのようなものが目に現れている。
714 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 02:17:06
この絵を描いたウイーンの画家とはどんな男だったのか。
青年だったのだろうか。
美しさと才能を持ち合わせ、ナターシャの心をずっとつかんでいたのではないか。
ナターシャは恋をしている。それは明らかだ。
そしてその恋をしたナターシャを見て、僕は激しく胸を揺さ振られている。
715 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 02:22:09
「フレッド…」
ふいに叔父の声が聞こえた。
振り返るといたずらげな笑みを浮かべて僕を見ている。
「そんなにナターシャを見つめないでおくれ。なんだか、切なくなるよ。彼女の父として、嫉妬心や警戒心をくすぐられているようだ」
716 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 03:01:03
叔父の手には大人のおもちゃが握られていた。音を立てて身をくねらせているそれは、木漏れ日の中まるでこれから蝶になる芋虫のように動いていた。
僕は
717 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 03:02:26
ある疑問を口に出して問わずにはいられなかった。
「も、もしかしてウィーンウィーンの画家?」
718 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 03:04:28
あはんあはん!
719 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 06:23:55
と、常時めたふぁーする僕の芋虫とやつの手の中で暴れ回る芋虫の、関連性は否定できない。何故なら…
「何故なら、セックスレスな関係だからだ、僕の妻こと、ネズ美は!」
鼠がいう。
食堂の風変わりな時計が2時を告げた。
721 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 06:29:01
「僕は帰らないと。セックスレスフレンドのほしのあきを待たせたら悪いだろ?彼女はVIPクラスだからな」
ドラゴン先生は言う。彼のズボンの股はキチンとはられたテントのように盛り上がっている。
722 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 06:34:25
ディナーはパイオツ
723 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 07:38:08
叔父が僕の方を叩いた。
「まあ、なにはともあれ…少し気分転換が必要だ。屋敷の向こうに小さな湖がある。そこへ行かんかね」
724 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 07:40:45
「湖…」
「乗馬の趣味は?」
「少しなら」
「よし、じゃあ決まりだ。屋敷の向かいに馬を繋いである。それで行こう」
なぜ湖なのか? 分からなかったし、知る必要も無い。
僕は勃起していた。その事実だけで十分だ。
726 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 10:24:38
このスレはしんとしていた。
727 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 19:44:24
そして僕のちんぽもいつのまにか萎えていた
728 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 00:56:25
屋敷の前へ出ると叔父はサラブレッドをすでに二頭手配していて
729 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 01:08:01
叔父は一頭に向かって「ドリア」と言い、もう一頭に向かって「ピラフ」と言った。おそらく彼らの名前なのだろう。
何故か僕は無性にタバコを吸いたくなった。僕の前世はパブロフに飼われていたのかも知れない。
730 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 08:17:37
叔父がドリアに跨がったので僕はピラフに跨がった。
「タバコを吸っていいですか」
と、尋ねると叔父は
「そんな余裕があるかな」
と言って、いきなり走り出した。
僕は慌ててかれの後を追い
731 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 08:18:59
途中で落馬した。
732 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 09:32:09
安物のスカスカしたクラッカーを割ったような、鈍い音が僕の鎖骨から聞こえた。
733 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 13:54:31
死亡
734 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 14:57:23
と思ったら夢だった。
735 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 14:59:44
「馬の上で居眠りとは君も大物だな」
叔父がゆっくりと前を進み始めた。
僕も轡を握り叔父の後ろに続いた。
穏やかな風が吹く。
5月の柔かな風。
736 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 15:02:29
「ナスターシャは今夜帰ってきますか?」
と、叔父に言った。
叔父は振り返って「ああ」と呟いた。
737 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 17:07:26
僕は思いだしていた。ナターシャと初めて交わった時のことを、
僕はP歳で、ナターシャは五歳だった。
738 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 17:59:32
「あなたは変態なの?」
とナターシャは言って、僕の顔を見た。
「ある意味ではそうかもしれない」
739 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 22:03:30
「どうゆう事?」、
ナターシャの幼げな瞳が揺れる、幼いながらの好奇心とゆうワケか、
「なんてゆうかな、僕にはロリコン趣があるけど、僕はそれを自分で変態と思っていないんだ」
僕は言う。
そして、僕は続けて喋る。「社会の目と僕の考えは矛盾しているから、<ある意味>なのさ」
「アタシよく解らない」五才児のナターシャの肌が光を浴びて輝く。
僕はナターシャを見つめていると何が崩壊していくのが解る。何かではない心の中の常識とゆう壁が壊されているのだ、自身の欲望に
740 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 22:10:32
気付いた時には、ナターシャのワギナは鮮血を垂れ流し、大きな瞳からは涙がこぼれ、顔は苦痛に歪んでいた。
やれやれ、僕は完全にイカレてしまったようだ。
ギンギンに腫れ上がった僕のペニスが、幼い肉の山の上につき立っている。
741 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/22(月) 08:36:52
というのは夢でも妄想でもなく、ただの希望だった。
第一、そんな大それた事ができるほど根性のあるやつじゃない。
湖のほとりにツタに絡まれた「プエルトリコ水族館」の文字。馬上で僕は身を固くする。
馬が前足を上げ、テジニャーニャのポーズをとる。
頭の中で誰かが「帰ってきたぞ」と呟いた気がした。
ナターシャは中庭に佇んでいた。足首まで隠そうとする厚地のスカート。胸元に時代遅れの銀のブローチ。角のある顔の輪郭。僕が思ったより老け込んでいた。
ナターシャが細木数子の風貌をしていた事に、僕は心底失望した。
その落ち込みようは、他人が見たら絶望した泣きウサギを連想したかも知れないほどの落胆振りだった。
747 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/23(火) 11:16:51
そして落胆している僕にものすごく腹がたった。次に自分に腹をたてていない叔父に腹がたった。僕は力の限り叔父のレーゾン・デートゥルを蹴りあげた。股間の痛みに苦しむ叔父がいう「な、何をする!」僕は興奮していた。「僕にだって怒る権利はある。」
748 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/23(火) 11:27:02
ということを僕はしたかったが無理だった。
僕は馬上からぼんやりと叔父の家の広大な敷地を見回した。
749 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/23(火) 11:28:18
敷地の向こうは雨が降っていたのか、今は虹がかかっている。
750 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/23(火) 12:15:25
まるで細木數子の推奨するバナナ黒酢ダイエットを試してみたが
一向に痩せないと嘆いている叔母さんのように見えた。
751 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/23(火) 12:18:28
そもそも痩せてもいない人の推奨するダイエット法に
どれほどの効果があるのか疑問だと僕は思った。
752 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/23(火) 17:02:52
かと言って、やせ細ったアフリカの難民が推薦するダイエット方法は見たくはなかった。何かの錠剤をバリバリと噛み砕きながら口に入れる様子が目に浮かぶようだからだ。
753 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/23(火) 17:05:09
虹は虹。それ以上でもそれ以下でもなかった。
754 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/23(火) 17:11:27
そんな落胆とは裏腹に、僕のペニスがイカレ馬のイカレちんぽのように
暴れ始めていたことにいつもより遅く気がついた。「これでは馬から降
りられないではないか・・・」虹の方に目をやり頭の中で賛美歌を流し
込む。静寂は虹が消えていまう前にやってくるだろう。
馬上でポケットに手を入れ、体の中心線に合わせるようにペニスの位置を直す。熱く固くなったかたまりが僕の指先を弄ぶようにズボンの中で逃げ回った。
その行為は僕の人生とか運命とかその他雑多なものを象徴している、と僕は思った。
757 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 00:42:38
どんなに手を伸ばそうが、あがこうが一定の範囲から逃げることなんてできない。そしてそれは結局ズボンの中身程度にしかすぎない。そういうことだ。
たが、ズボンにはチャックが付いてるだけ僕の人生よりましだ。僕には逃げ出す場所もない。
目の前にナターシャが微笑んでいた。
ナターシャが言った。
「やれやれ」
僕はその言葉をナターシャからだけは聞きたくなかった。
心の中で、ナグルゾホソキージゴクデメシ
760 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 01:51:32
デモクッテロ と呪文を唱える。
ナターシャは微笑んでいた。
761 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 06:42:04
彼女の金髪の髪が揺れていた。
薄い唇。大きな眼差し。
スタイルのよさはやはり目を引く。
そしてスリムな顔のライン、白い歯…
762 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 06:43:03
君を抱きしめたい、と僕は思った。
763 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 07:00:14
ナターシャの横に佇む褐色の生物、懐かしのアバドン。
僕はそれを抱きしめたい。
764 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 07:17:30
アバドンは僕と目があうと、嬉しそうに背ビレをふった。
口から漏れ出す強烈な臭いで僕の記憶が戻って来る。
封印された記憶。
羊、直子、ナターシャ、鼠、子像、アバドン、教授、万喫の1、了子、ピーター……
766 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 11:17:54
みんなえげつない死に方をしていった。
767 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 12:34:53
「死ってなに?」
とてもストレートな質問だ。そんなにストレートな
質問をするのはマナー違反とさえ、言えるだろう。
よくできた小説の中では、けっして言ってはいけない。
それはタブーかもしれない。
768 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 14:26:55
言うだけならたいしたこたぁないのだ
769 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 15:11:01
死とは永遠に存在しないことであり、同時に永遠に存在するということだ。これは気休めじゃない。事実だ。
770 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 15:22:49
と、本人が必死に思い込んでいるに過ぎない。
771 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 15:24:37
死は生き物が生をやめること。
その背後には自然的な裏付けの他に何もない。
それまで動いていたものが、止まってしまう。それを人は死と呼ぶ。まるで電池の切れたおもちゃと同じさ、魂という電池が切れたら死ぬんだ。
773 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 16:44:00
鼠は言った
774 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 19:14:27
鼠をほうを見ると鼠は大きな鼠取りにかかっていた。彼の周りにはビールの缶が四本ならんでいる。ということは右手に持っているのは五本目になる。
775 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/25(木) 00:28:53
五本目のビールはどうやら発泡酒だった。プリン体90%カットと
ラベルに書かれている。
世の中には、発泡酒からせっせと90%のプリン体を抜き取っている人が
いるらしい。
「おいらはずいぶん変わっちまった。尿酸値がずいぶん高いんだ。
こわいんだよ。痛風が」
776 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/25(木) 03:04:02
と書き込んだ人は痛風なのだろう。
ナターシャの好みの男性からは外れる。
777 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/25(木) 05:32:17
そうか。ナターシャは痛風持ちのことを軽蔑していたんだ。
しかしナターシャ自身は中性脂肪になやまされていた。
「そうね。私もあなたもそんなに違いはないのね」
778 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/25(木) 08:52:42
まんたマンタ
779 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/25(木) 23:54:58
まんたマンタなんて死ねばいい
780 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/26(金) 00:13:40
中性脂肪やコレステロールなんて物はコントロールをするのは
とても簡単な事なんだと鼠は言った。
マヨネーズを食べなければいいんだ。
白いご飯のうえにかけたマヨネーズを食べなければ簡単なことなんだ。
781 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/26(金) 01:24:01
マンタマンタの呪い
呪いのまんたマンタ
782 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/26(金) 04:35:58
ふと気が付くと僕はやはり馬に乗っていた。叔父が前を走る。僕の意識はよく深い海に沈みこもうとする。やれやれ、何がまんたマンタだ。
783 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/26(金) 08:39:19
マンタまんたは、奇妙に体をくねらせ、
「まんたマンタ」と言っている
784 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/26(金) 17:31:16
「あらっ急にどうしたの?」僕の急な訪問にまんたマンタは少し
驚いたようだった。
「こんな夜遅くに悪いと思ったんだけど、お腹が空いてね」
「ふーんそうなの。上がりなよ。たいしたものはできないけどね」
そう言って、てばやく僕の夕食を作ったくれた。
まず若鶏のモモをカリッとカラアゲにし、それを丼にはいった御飯の
上に無造作にならべ、その上にマヨネーズをたっぷりふりかけた。
その後豚ロースを厚めに切って、トンカツにしてこれにもマヨネーズを
たっぷりふりかけた。「こんなかんじでどう」
「ありがとう」僕は食べだした。とてもおいしかった。
僕の尿酸値 中性脂肪 悪玉コレステロール そして血圧までもが
グングン上昇した。
「マヨライス」
「ジョグエッグ」
僕は呟いてみた。
カロリーとコレステロールと中性脂肪の塊のことだ。
残念なことに僕の大好きな食物のことだ。
786 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/26(金) 23:03:16
食事が終わって、僕とマンタはセックスをはじめた。
結局2人はそうせずにはいられなかったんだ。
マンタのまだ発達しきっていない胸のふくらみに、僕はそっと
唇をはわした。その行為を彼女は歓迎してくれたようだった。
僕は彼女の全身を点検するかのように、くまなくくちづけした。
まるで年老いたカーマニアが、古い愛車の調子を確認するように、
慎重に入念にデリケートなタッチで。
僕はマンタに挿入した。マンタはずっと眼をみひらいたまま、僕の眼を
見つめていた。マンタの眼にみつめられて、僕は急激に快楽につつまれ
射精した。それはとても長い射精だった。精液は出続けた。ドクドクドク
マンタは眼をひらいたまま。精液はまだ出続けている。
この長い射精はいつ終わるのだろう。
それはとても長い射精だ。まだ終わらない。ドクドクドク。
彼女は恥ずかしそうにささやいた。
「見ておきたいものがあるの」
彼女はテレビのリモコンを操作した。
『だれでもピカソ』が始まった。終わった。
僕の長い射精は終わらない。ドクドクドク。
まるで体中の血液や体液と云った物がザーメンに変わってしまったかのようにまだ射精が続いている。
ドクドクドクビュッビュッ
テレビでは水曜どうでしょうの大泉洋が北海道の旅をしていた。
やれやれどうして金曜の夜に水曜どうでしょうなんだ。
ローカルのなせる業といった。
精液はいまやベッドの高さまで達した。
テレビの中の大泉洋も半分まで精液に埋もれてしまった。
僕の射精は終わらない。カウアイ島にふる夕立ちのように
とめどもなく精液が湧き出つづける。
「逃げなくちゃ。このままじゃ2人ともおぼれてしまう」
「どこに?そんなに簡単に逃げれるとは思えないわ。
それよりあなたがその長ったらしい射精を止めるべきね」
「できるものならすでに止めているさ。できるものならね」
791 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:09:46
といったようなことが僕が入ったトイレの壁に落書きされていた。
792 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:12:49
僕は溜息をつき、隣の壁にナターシャ・ラブと落書きした。
そしてすぐにここがナターシャの家だと気付き、赤面した。
793 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:16:10
「それにしても馬鹿なやつがいるもんだ」
僕は低脳な落書きの数々を哀れみながら、トイレを出た。
そしてここがナターシャの家である以上、これらの落書きを家族の誰かがしたんだと思った。
794 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:17:28
ナターシャの家の長い廊下を歩き、いくつかの部屋を過ぎ、いくつかの角を曲がる。
795 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:18:35
それからさらに歩き、様子が変だと思い始めた。
796 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:20:06
この廊下は一体どこまで続いていくんだろう、そして僕は何たってこんなところをふらついているんだろう。
797 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:21:40
歩くうちにローリングストーンズのシーズザレインボウが頭の中で流れ始めた。
798 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:23:13
繰り返されるホプキンスのピアノ。
ミックが歌うつかの間の愛…
799 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:25:18
100メートル歩いたら一度立ち止まろう。
そして何も起こらなければもう100メートル歩こう。
音楽はとまるだろうか、僕はナターシャの部屋の扉へたどり着けるだろうか。
800 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:27:36
僕は立ち止まり、そしてまた歩き始めた。
シーズ・ア・レインボウ、
シーズ・ア・ウーマン…。
廊下は続いていくどこまでも。
801 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:29:47
この廊下はきっと世界の果てまで続いていく。
引き返そう。
振り返って僕は驚いた。
壁……
802 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:29:50
あらゆるものが商品となる現在、哲学や思想もちょっとした商品価値があるようだ。
初心者向けに哲学を解説した本もコンスタントに売れ、隠れたロングセラーもあるら
しい。そういえば10年程前にはニューアカ(ニューアカデミズムの略)というコトバ
が流行り、最先端のフランス哲学をベースにした『構造と力』(浅田彰著)と白水社
の白い表紙のフランス語辞典を抱えて歩くのがインテリジェンスのある女子大生のオ
シャレ、というもっともらしい噂まで生まれたこともあっ た。
哲学といえば高校の教科書で習ったヨーロッパ近代の哲学潮流として「ドイツ観念
論」「フランス合理主義」「イギリス経験論」などといったコトバくらいはその語感
の意味ありげな重々しさから覚えている人もいるかもしれない。
しかし、本来、哲学というのはそんな教科書のなかのコトバや退屈な授業とは違っ
て、毎日の生き方、生活そのものだったハズだ。事実、紀元前のギリシャ哲学はそう
いったものだったのであり、ソクラテスだけではなく多くの人々、特に若者が道端で
そういった会話を交えて1日を過ごしていたのだから。
現在、哲学にはワケのわからない堅物のイメージがつきまとい、胡散臭くも思われ
ている。残念ながら、少なくとも哲学書の類が哲学の本質から最も離れたものだ、
というのはイメージだけではなく事実だと思う。
803 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:30:48
そんな落書きがされている。
804 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:31:59
また、阿保なやつがいるわ
と僕は落書きの主を嘲笑った。
805 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:32:42
そしてまた歩き始めた。
806 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:33:11
それは南極でラクダを探すようなものだよ、と思ったのだ。
807 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:33:55
世界の終わりがもうそこまで近づいていた。
808 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:34:50
「私には何もないわ。」
「失くさずにすむ。」
809 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:35:37
考えてもみれば南極にラクダなんてふつうにいるじゃないか。
810 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:36:58
私は氷男と結婚した。そして、氷男の子を身ごもった。
811 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:37:51
嵐の向こうにラクダ。
そう思ったとたん、前から本当にラクダが歩いてきた。
812 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:38:00
「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか。」
813 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:38:53
ここはナターシャの家なのだ。
ナターシャの家に南極のラクダ。
814 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:39:14
「遠くから見れば、」と僕は海老を呑み込みながら言った。
「大抵のものは綺麗に見える。」
815 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:39:49
ソフィーマルソーの映画みたいになってきた。
816 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:40:17
文明とは伝達である、と彼は言った。
もし何かを表現できないなら、それは存在しないのも同じだ。いいかい、ゼロだ。
817 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:40:53
でも僕はナターシャを探している。
818 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:42:00
「殆んど誰とも友だちになんかなれない。」
それが僕の一九七〇年代におけるライフ・スタイルであった。ドストエフスキーが予言し、僕が固めた。
819 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:42:18
ラクダや氷男やソフィーマルソー以上に。
820 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:44:03
限りのないデジャ・ヴュ、繰り返すたびに悪くなっていく。
821 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:44:06
ライフスタイル…そんなもんは南極のラクダの前では無意味だ。
822 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:45:09
すべてがデジャヴ。
ナターシャ君も。
823 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:46:24
ドイツの哲学者カントは、人間は真理に到達することはできない、と考えた。毎日の生活は現象であって、真
理そのものではないと。プラトンの主張も似たようなものだ。イデーは現実ではない、とか。
824 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:47:22
そんな事をナターシャの家で考えてどうなるんだ
825 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:48:45
まもなくナターシャのお母さんが買物から帰ってくる。
826 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:49:01
闇夜のカラスの問題っていうのは、とても哲学的なモンだと思う。
闇夜のカラスが見えないとしても、それはカラスの存在論的テーマではなく、そこに可視光線があるか/ない
かの物理的な問題だ。見えるか/見えないかという認識の問題は、第一次的には物理的な条件に左右されて
いるにすぎない。
暗けりゃ見えないのは当たり前。
この物理的な条件を大前提とする哲学が“唯物論”というもの。「心眼で見る」とかいう“唯識論”は宗教的
な主張であって、物理的な条件なしでは成立しないタワごとだ。宗教は科学を超えるなどというフザケた主張は
オウムという悲喜劇でお仕舞いにしよう。
だまされちゃだめだよ、みんな。
827 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:49:57
ナターシャの家はだがちっとも暗くないのだ。
烏もいない。
828 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:52:40
言ってる間に行き止まりだ。
829 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:54:46
「大衆が間違っていても、大衆に従おう」
コレはある有名な革命家が同志に向かって訴えたコトバ。なかなかカンタンに言えるセリフじゃない。宗教じゃ
神の教えを判断の基準にし、科学では合理的客観的判断を基準にし、人気投票だったら得票数を基準にしたり、
する。なかなか、それぞれ、大変だ。
ところで、大衆を基準にしたらどうなるのだろうか?
日本にも大衆を基準にしてモノゴトを考えてきた人がいる。吉本ばななのお父さん、吉本隆明がそう。彼は
“大衆”を基準にして哲学しているに違いない、と思わせるスルドクてカンタンなコトバを放つ。弱くって、ず
るくって、ガマン強くて、したたかな大衆。
ボクもアナタも、大衆だもんな。
830 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:57:48
革命は浅間山荘で終わったのだ。
831 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:58:46
革命が行き詰まり、僕は今ナターシャの家の壁に閉じ込められている。
832 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:58:58
自分で書いててなんだが全然春樹っぽくなくなってきたなあ〜
833 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 01:59:38
まもなく朝だ。
834 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 02:03:07
パッヘルベルのカノンを聴きながら、僕はタコメーターを横目で見ながらギアを四速にシフトした。
景色は、その曲に同調するように流れてゆく・・・。
835 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 02:06:13
ギリシャに来て一週間が過ぎた。
ウオークマンは相変わらずサージェント・ペパーズを繰り返し、流し続けている。
それにいったい何の意味があるのかすら考えずに。
837 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 10:21:12
僕は毎日ギリシャの港町を散歩した。
ギリシャの太陽の日射しは、強く僕の皮膚は
どんどん黒くなった。
838 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 14:32:14
そして、僕は珍ポだけ白い黒人になった
839 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 14:56:16
ナターシャ…。
840 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 15:17:28
散歩中の僕の正面から1人の男が近づいてきた。
よく港のあたりにたむろしている浮浪者の1人だ。
顔だけは何回かみかけたことがある。
「ボク大きなったなぁ いくつになったん
ボク おっちゃんのこと覚えてるか」
ご存知のとおり、関西では男児童のことをボクとよぶ
女児童はウチ 大人になってもあなたのことは自分である
「自分なぁ 腹へってるんちゃうんけ」
よく考えたら、バカみたいだ
ナターシャ・・・
そういうば昔そんななまえの人がいた。
ゲイのヘアーメイクだった。
彼はいや彼女と呼ぶべきだろうか、彼女はとても優しかった。
まだ生きているのだろうか?
まるで彼女はミスターオクレと瓜二つだった。
残念なことに(本当は幸運なことに)彼女は僕と寝たがってはいたが一度も寝ないですんだんだ。
842 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 19:25:47
何を勘違いしてるかしらんが彼女は女で、白人で、そしてすごく綺麗だ。
睡蓮の花のような匂いがする。
843 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 21:29:56
それと、ナターシャはエイズだ
844 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 22:24:05
しかしそんなことは気にするつもりなど無かった。
コンドームがあるから。
>>842 僕が言ってるナターシャは君の知ってるナターシャではないんだ。
二十年前にリアルに存在したナターシャで村上春樹的ナターシャじゃないんだ。
だから勘違いしているのは僕のほうじゃないんだ。
846 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 00:08:46
ノルウェイの森でスプートニクの恋人に出会った。いや、むしろ、それは出会いなどですらないのかもしれない。
ダスビダーニヤ・・・ナターシャ・・・。
847 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 00:17:38
ラヂオの中でビーチボーイズが歌っている。カルフォルニアの
海と太陽と女の娘について脳天気に歌っている。
世界はまだまだ脳天気なのかもしれない。
曲が終わるとDJがダミ声で喋りはじめた。 笑福亭鶴光だ。
「わんばんこー。鶴光でおま。乳頭の色は?かぶせは?」
世界はまだまだ脳天気なんだろう。
848 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 00:39:01
テロリストは世界の中心で愛を叫び、僕はと言えば、公衆電話のボックスからみどりに柄にもなく告白していた。
空は抜けるように蒼く、世界はまだまだ、捨てたもんじゃない・・・そう思えた時代だった。
849 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 01:18:59
完璧な文章などは存在しない・・・完璧な絶望など存在しないのと同じ意味でね、
とある作家は僕に向かって言った。
日常の中にいったいどれほどの絶望があって、どれほどの人が哀しみに打ちひしがれていようと、
それを凌駕するほどのおざなりな愛の洪水にどっぷり浸かっている僕や君に本当の絶望などは、感じ取れる
はずはないのだ、と彼は言いたかったのだ。おそらく・・・
850 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 01:42:34
僕はてっきり、人によって完璧の定義がまちまちだからだと思ってたよ。絶望にしろ、文章にしろね。他人と自分の認識を共有できないっていう点では同じだね。
いくら理屈っぽく小気味良い言葉を並べても、ストーリーを語らなければモドキでしかない。
そんな事を考えながら僕はナターシャの部屋の扉を開けた。
852 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 08:39:40
部屋の中には、大音量のソウルミュージックが流れていた。
マーヴィンゲイの悲しい噂。とても古いソウルミュージックだ。
部屋の中には、女が一人いたが、大音量の音楽のせいで僕に気づかないようだ。
「こんにちわ」僕は大声をださねばならなかった。
女はびっくりしてふりかえった。
853 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 09:52:07
出前は頼んでないわ、とナターシャは言った。
854 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 14:07:46
曲がマーヴィンゲイからガーシュインのラプソディ・イン・ブルーに替わった時、
ナターシャは、始めて僕をまじまじと見詰めた。
気だるく物憂げな空気が部屋中を支配していた。
壁の向こう側には、既に夕暮れの気配が忍び寄っていた。
テーブルの上には缶ビールとドミノ・ピザ、食べかけのサンドインチ、
まるで、下手糞な静物画みたいだ・・・。
855 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 14:16:23
「フィフス・ディメンション・・・」
とナターシャは、言った。
60年代のソウル・ミュージック、アクエリアス・・・そんな言葉が僕の口から零れた。
「・・・五次元の空間から私は、貴方に逢いにきたのよ」
856 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 17:01:36
「あなたは何を、探しているの?」
「僕は何も探していない」
「何を言っているの。あなたは僕でしょ。僕はいつも
何かを探さなくっちゃいけないの。仕事を辞めて
ひっそりと暮らして、そして途方にくれるの。
それが僕の役割よ」
「僕は不思議な星の下に生まれたんだ。つまりね、探したものは必ず何でも捜し出してきた。
でも何かを捜し出す度に別の何かを失ってきた。わかるかい?」
「すこしね。」
「そしてこう思った。もう何も探すまいってね。」
「それで、一生そんな風にやってくつもり?」
「おそらくね。もう何も無くさないで済む。」
「本当にそう思うんなら、」と彼女は言った
「下駄箱の中で生きればいいわ。」
858 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 18:53:04
そうゆうわけで僕は下駄箱に引っ越した。
幸い敷金、礼金はいらなかった。
こうして下駄箱の隙間から世の中えを見ていると
まるでトムとジェリーになったようだ。
「なかよく喧嘩しな」おもわず僕はくちずさんだ。
「これでワインとチーズがあれば何も言うことはないわね。」と彼女は言った。
なぜ彼女が下駄箱に住んでいるのか理解できなかった。
860 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 22:00:05
つまり、世界は下駄箱を中心にして回っている。
そしてそのことを、とやかく言う人間は一人もいない。
彼女は本気なのだ。しっかりと。
「鼠だって生き物さ」僕はもう一度、静かにくちずさんだ。
861 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 22:31:51
そういう意味でいうならば、ジョージブッシュもヒラリークリントンも
同じ穴の狢だ。いや、同じ穴のネズミというべきか。
862 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/29(月) 01:03:47
僕の下駄箱に来客があった。とてもめずらしいことだ。
訪問者は鼠だ。
「ひさしぶりだね。なかなかいい住まいだ」
鼠はいつもどうりに陽気にふるまっているが、僕の視線は鼠の
両手に釘づけになったままだった。鼠の両手には、指が6本あった。
「ああ これかい。12進法用にヴァージョンアップしたんだ」
鼠は指を点検するようにライトにあてて裏表を確認すると
「六本目の指はね、ポチっていうんだ」と言った。
「ポチ?」
「親指がオヤジ、人指し指がお袋、中指が兄貴で薬指が姉貴、小指が赤ん坊。それならあとは犬だろ?」
「僕だったら猫にするけどな」
鼠は少し考えて
「それは考えなかったな。オーケー、左手の六本目はタマにしとくよ」と言って残ったビールを飲み干した。
864 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/29(月) 02:19:08
僕が鼠の姿を見たのは、それが最後だ。
正確に言えば、鼠の六本目の指が下駄箱の縁で軽やかにリズムをとり、
ビールが彼の喉を雨降りの夕方のようにうるおしていったのを見たのが
最後だ。
結局のところ六本目の指は、ポチでもタマでもかまわなかったということ
になる。そうだとしたら、僕は悲しい。
865 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/29(月) 06:42:23
だがナターシャの意見はまた違っていた。
彼女は鼠の消えた理由を、「最後にありあわせの名前を付けられた指の呪い」だと言い張った。
866 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/29(月) 08:27:13
僕の住まいにまた来客があった。来客はもちろん山羊男だ。
「やあ。あんたに渡したい物があるんだ」
山羊男は汚れたハンカチをさしだした。
なかには指が2本つつまれていた。あまり切れ味のよくない
刃物で切断したらしく、切り口は痛々しかった。
「これは?」
山羊男は非常に陽気だ。
「フッフッフッ。余分なものを削ぎ落としたんだ。フッフッフッ」
867 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/29(月) 16:01:55
「鼠はどうなった?」僕は鼠の身が心配になった。
指を2本切り落とされて、呑気にビールを飲んでるとは思えない。
山羊男は常に陽気だ。
「多少じたばたしたけれど、すぐに諦めたようだ。
あいつもこの2本の指は、もてあましていたんだろ」
僕は山羊男にはげしい憎悪をおぼえた。
868 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/29(月) 16:34:18
山羊男は僕の憎悪などまったく興味がなさそうだ。
「あんたにこれを手渡すのが、おいらの役目なんだ。
あんたもこんな穴蔵にこもってないで、そろそろ外へ
出かける頃合じゃないかな」
たしかに山羊男の言うとおり、そろそろ外へ出かける頃合だ。
869 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/29(月) 18:08:12
それに今日は特に蒸し暑かったせいで、
少し臭いも気になっていたいたところだった。
870 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/30(火) 16:53:19
チンカスの臭いがね
気象庁が関東の梅雨入りを告げた日の夜、山羊男は去っていった。
モウブレイのミンクオイルが1つ消えていた。
872 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/31(水) 19:16:38
鼠もナターシャも山羊男も、僕のもとから去ってしまった。
僕はまた一人になったようだ。
立ち上がって、背伸びをした。
それはひさしぶりの背伸びだった。
背伸びをしながらみあげた6月の太陽はとてもまぶしかった。
それはもう夏の太陽だ。
(了)
873 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/31(水) 23:25:47
これで僕の話は終わるのだが、もちろん後日談はある。
つづく・・・
あるいはこのスレも僕の10代と同じ様に静かに、それでいて確実に終わりを迎えようとしているのかも知れなかった。
876 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/02(金) 00:00:37
G線上のアリア Area On G-Strings
眼下に鬱蒼とした森が拡がっていた。
突き抜けるような真夏の青空が頭上高くそびえ、
蜩の泣き声が時折そよ風に揺らぐカーテンの向こうから響いた。
まどろむ昼下がり、ゆっくりと流れてゆく時間、
JBLからG線上のアリアが穏やかな空気に溶けるように室内を満たしていた。
100インチの無音のプロジェクターは、先ほどからアメリカが
イラクの核施設を爆撃し、多数の死傷者が出たことを、繰り返し伝えていた。
中東のアルジャジーラは、これが人類が体験するであろう最後の戦争の引き金になるのだと、
暗に自由主義を標榜する国家に向かって何度も繰り返し警告を発していた。
画面は先ほどから落ち着きなくまるで壊れた映写機のように
世界の各地を映し出していた。
イスラム原理主義国家は、同胞イラクが攻撃されたことによって
聖戦を声高に叫び、嘆きの壁にはいつにもまして、多くの信者が頭を垂れ、
祈りを捧げていた。
877 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/02(金) 00:01:59
フランス・パンを契り、カマンベール・チーズを挿み、安っぽいロゼでそれを流しこんだ。
・・・まさに人類は、G線上の綱渡りを放棄し、いよいよ滅亡への道を歩んでしまった。
もう取り返しがつかない・・・愚か者の最後は近い・・・苦笑するしかあるまい、この期に及んで・・・。
ブッシュは会見で、これが最善の策なのだと真っ赤に上気した顔で記者に向かってまくし立てていた。
まるで、人事のようにスクリーンはイラクの核施設を
飛び交う劣化ウラン弾のすさまじい破壊の様を全世界に向けて流し続けている。
ベランダのカーテンが揺らいだ。
「・・・いるの?」
「ああ、皐月ちゃんか・・・学校帰りなの?」
「うん、クラブさぼっちゃった・・・」
蜩は相変わらず元気よく泣き声を上げ続けていた。
真夏の熱気もこの空調の利いた部屋には届きそうもない。
「ステキな景色よね、私この時間ここから見る街の景色が一番好き・・・」
「僕もだよ、この夕暮れがほんの少し先にあって、
水平線がオレンジから紺碧になってゆく、その姿が唯一好きだよ・・・」
「片桐さんって、何の仕事してるの・・・いつも家にいるよね、会社に行かなくていいの?」
「ははは、言ってなかったっけか、長い付き合いっだていうのにね。
僕の仕事はこの部屋の5台のパソコンだけで事足りるんだよ、
極端にいえば家から一歩も出なくてもなに不自由なく生活できるんだよ」
「・・・ヒッキーなの片桐さん」
「うん、まあ、ある意味ね・・・分別のある引きこもりってとこかな」
「ふーん、不思議ね、それって、・・・暑かったなあ、今日・・・何か飲み物もらっていい?」
「ああ、冷蔵庫にね、あるから好きにしていいよ・・・」
皐月は、僕が、唯一親しくしている左隣の家の娘で確か私立の中学の3年生だった。
父親はかなり名の知れた画商で、母親は声楽家だった。
878 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/02(金) 00:06:26
僕は何度かその画廊を訪れ、気にいった絵を何枚か買い、
母親のコンサートにも通った。
出不精の僕を皐月の父は、根気よくホーム・パーティに誘ってくれた。
以来、なぜか、皐月とはよく話をする仲になった。
僕にとっても、恐らく皐月にとっても15歳も歳が違うのに妙に馬が合うってのは不思議な関係だ。
「お腹は空いてない?」
「ちょっとね・・・」
「食べる?」
バケットにチーズを挿み、皐月に手渡した。
パンを口に頬張りながら皐月が流し目をくれた。
その眼はテーブルの上のワイングラスに注がれていた。
時折見せる皐月の大人びた表情に僕はいつも驚く、そして今もそうだ。
「すごくフルーティな香りがするわ・・・頂いていい?」
「安物だけどね・・・パパに怒られないかな?」
「時々ね、パパに付き合ってあげたりしてるのよ、ママに内緒でね・・・
お酒は駄目だけどね、ワインは身体にいいんですって・・・
なんたってキリストが口に含んだものなんだからってね・・・ははは」
879 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/02(金) 00:09:09
穏やかに、はにかんだ笑が室内に響いた。
アリアはもう既に何度目かのリピートを繰り返していた。
「相変わらずすごい迫力ね、この影像・・・なんの映画?」
「映画じゃないよ、今、起こってることさ・・・人類の存亡を僕らはパンを齧りながら観てるってわけ・・・」
「ふふん、現実かあ・・・」
皐月は真っ赤に熟す寸前の苺を、ワインと一緒に頬張っていた。
時折、皐月のシャンプーの香りが、苺の甘酸っぱい香りと共に空調の流れの中に混じって鼻腔を擽った。
いつの間にか蜩の声も静まっていた。夕暮れの帳が訪れようとしていた。
煙草を吸おうと手を伸ばそうとした僕の腕に皐月の額があった。
画面を見つめる皐月の瞳は他人事のようにその生々しい光景を映し出していた。
いや、その15歳の瞳は他人事なんかじゃないんだと訴えているようにも見えた。
「もう止められないの・・・片桐さん・・・」
「・・・そうだね、人類はやっぱり愚か者だったってことかな・・・」
画面に照らされた彼女の顔が泣いているようにも見えた。
夕暮れの気配はこの穏やかに過ぎてゆく部屋にも忍び寄っていた。
画面はNHKに変わり、首相の会見が始まっていた。
我が日本国は今回のアメリカのイラクへの爆撃を全面的に支持する旨を伝え、
今こそ自由主義国家が団結してこの難局に当ることを声を荒げて訴えていた。
あの閃光の中で幾人の人々が犠牲になったのだろう。いま、繰り広げられているこれが現実なんだと、
いったい、幾人の人間が気付いているのだろう、最終戦争の火蓋が今正に切られたのだと言うことを、
開けてはならないパンドラの箱を人類が開けてしまったのだと言うことを・・・・。
薄暗い夕闇が忍び寄る部屋の中で、真っ白な半袖のセーラー服が、小刻みに震えていた。
<了>
880 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/02(金) 05:19:40
村上春樹、再び…(あとがきにかえて)
881 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/02(金) 12:52:58
あれは耳たぶのきれいな女の子に会ったときだった。
882 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/02(金) 15:43:00
彼女の耳たぶは、僕がいままでに見たどんな耳たぶよりも
きれいだった。それは完璧な耳たぶだった。
その完璧さは、彼女は耳がまったく聞こえない事実によって
さらにその完璧さを高められていた。
883 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/02(金) 22:18:35
そう、彼女の左耳はまったく聞こえない。
右耳の聴力もかなり弱いがかろうじて聞こえるらしい。
右耳にはつねに補聴器が装着されている。
彼女が言うには「完全に死んでしまった左耳と瀕死の右耳」
らしい。僕はどちらの耳も同じほど気に入ってる。
884 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/02(金) 23:22:02
そういうわけで、僕は彼女とデートするときはいつも
(といっても青山の紀伊国屋に調教されたレタスを
買いに行くことがほとんどだったのだけど)
彼女の右側を歩こうとした。
「瀕死の右耳」にこれ以上負担をかけたくなかったのだ。
「ばかみたい。」
無理に右側にまわろうとすると、彼女はいつもそう言った。
「だってあなた、ほとんど何もしゃべらないじゃない。」
885 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/03(土) 00:50:18
そうは言っても僕は、心から彼女の右耳が好きだったし、
彼女だって右耳から時おり聞こえてくる僕の、
森の中にぽつんとある小さな井戸から呼びかけるような声が
嫌いではなかった。
正確に言うと、そう信じたい。
886 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/03(土) 03:53:58
僕らは決まって金曜の午後を代官山のジャズを流すカフェで過ごした。
そこでは、会話を邪魔しない程度にチャーリー・ミンガスやビル・エバンスが
活き活きと演奏していたし、会話はないけれど、ビールを何杯か飲み、床に落ちたピスタチオの皮の量
だけ、素敵な昼下がりを過ごせたのだ。
「今日はピアスをしてるんだね。」
彼女の右耳の耳たぶにはシルバーのハート型の小さなピアスが飾られていた。
887 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/04(日) 10:07:12
「そう、今日は特別な日なの」
そう言うと彼女は壁にかかったコルトレーンの肖像画を見つめた。
かすかに笑っているように見えた。
「出ようか」僕は唐突にそう言った。
「どうして」彼女は不思議そうに僕を見つめた。
「我慢できないんだ」
「何に我慢できないの」
「コルトレーンの肖像画なんかを飾ってるこの店にだよ。
趣味が悪すぎる。会話を邪魔しない程度のヴォリュームで
ジャズがかけられているのもいやだ。ジャズはもっと
大音量で聴きたいんだ。
それに君のハートのピアスも最悪だ。イモくさいとさえ言える」
「あらあら。毒舌ね」
そうだ。僕はひさしぶりに毒を吐き出しはじめたのだ。
月曜朝から春樹?加齢臭がするスレッドだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おまえはほんとに恥知らずだなwww
彼女は悲しそうに言った。「あなたが毒をはくから、怒りをかったわ」
「そうだね。僕のたくさんある欠点のひとつは正直すぎることなんだ」
「おまけに加齢臭スレッドとさえ言われたわ」
「僕は加齢臭はするかい?」
「しないわ。残念だけど。私の最もすきな香りは加齢臭なのに」
僕もいつか加齢臭ただよう立派な人間になれるのだろうか?
道のりはまだまだ遠くけわしそうだ。絶望的なほどだ。
「加齢臭さえないあなたにもいいところはあるわ」彼女はこんな僕にも
長所があると言ってくれる。彼女の優しい一面だ。めったにみられない。
「あなたの長所は、wキイを連打しないことよ。
wwwwwwwww こうゆうふうに」
たしかに僕はそれだけはしない。その行為は自分の無知と低脳を
さらけだすようなものだ。
「でも悲しいことに、世の中には wwwwwがあふれている」
「無知な低脳があふれているのよ。悲しいことだけど」
僕はため息をつき、たちすくんだ。
893 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/05(月) 20:49:06
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
どや?
「君はwwwwwを無知で低能と言うがもっとすくいようもないほど
恥ずかしいこともあるよ」僕はおもわず声をあらげた。
「何のことをいってるの」
「>のことだよ。『ふなずし>>>>>救急車>>>セイウチ』
こんなふうに比べようもないことがらの優劣を強引に主張するのさ」
「信じられない。そんな恥ずかしいことが、人間にできるなんて」
「たしかに信じられない。でも人間はいざとなったら
動物以下にでもなれるらしい」
「恐ろしいことね」
vvv vvv vvvvv vvvVVVv。
味噌田楽くくくクラシックくくく食い込み
どこかでしりとり鳥の鳴き声が聞こえる。
しりとり鳥は今日もどこかでせっせと
世界のしりをとるのだ。
静かだ。しりとり鳥の泣き声だけが聞こえる。
しりとり鳥はどこにいるのだろう。
こうして1人寂れたスレッドにいると
世界の歩みから1人とりのこされ、ジャングルの洞窟に
閉じ込められたようだ。ルパング島の小野田さんのように。
「あなたが毒をはくからよ。自業自得ね」
そうだ。すべてのよくない出来事の原因は僕なんだ。
途方にくれる僕達の前に、一匹の猿があらわれた。
「僕はしゃべれる猿であります。『 ネ申 』といいます」
「神だって」僕はおどろいた。どう見たってこの猿が神とは思えない。
「『かみ』ではないであります。『ねさる』であります。
ミ申 キカ申 イワ申の親戚であります」
「そうだ。君の名前はよくスレタイなんかで見かけるよ。
『嘉門達夫はマジで==ネ申==』みたいに」
「おはずかしいであります」そう言うネ申は少し得意気だった。
899 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/09(金) 02:37:00
やれやれ。いったい君はだれなんだ?
僕はいささか酔った頭で考えてみた。
この押し付けがましさはアシカ君のようにも思えし、
コンガリにもラジオピープルにも思える。
語尾だけ見ればナカオさんとさえ言える。
「いずれにせよ問題は」
僕はうんざりして答えた。
「君がナターシャではないと言うことだ。」
やれやれ。
対応を困って誰も書き込まないじゃないか。
この過疎スレが、これ以上過疎化することだけは
避けなければならない。
900 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/09(金) 22:18:40
900だ。
900もの無駄な会話がかわされた。
900。気の遠くなりそうな数字だ。
901 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/09(金) 22:52:00
そして僕は胸に「901」とプリントされたトレーナーをもらった。
私は「902」よ。
と209が言った。
903 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/10(土) 03:13:29
完
904 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/10(土) 03:41:25
もちろんこの話にもあとがきはある。
もうすでにあとがきのあとがきのあとがきの・・・
数え切れない。
生まれてから3674回目のオナニーは覚えているのに。
905 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/11(日) 17:36:28
淋しいな。オナニー猿の話しで終わるのは。
906 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/12(月) 15:38:57
完
なめてんなお前。なめてんなお前。
すっげえキックするぞ。痛いぞ。
ざけんなよお前。俺は怖いぞ。
やれやれ。
中村の様なキック。
ロブシュートなら歓迎だと思った。
909 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/13(火) 06:37:03
完
910 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/13(火) 13:14:15
カンちゃん、わしゃもうたーまらんよぅ!
911 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/14(水) 11:22:36
鼠は僕に壷を一つくれた。
それは、不思議な壷だった。とても古くうすよごれていたが
ただの壷ではない雰囲気があった。
壷についていた埃のせいだろうか、僕はくしゃみをした。
912 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/14(水) 11:24:56
細木数子がノーパンで現れた。
913 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/14(水) 13:06:26
完
914 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/14(水) 13:19:06
更に完
915 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/14(水) 14:02:49
三上寛
916 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/14(水) 18:19:11
アラビンドビンハゲチャビン。おまけに魔女の宅急便。それがナターシャの口癖だった。
917 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/14(水) 21:38:06
ナターシャは今年で21歳。しかし知能の発育は9歳で
止まっている。
918 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/14(水) 22:35:10
鼠がくれた壷がナターシャにどのような影響を及ぼすのだろうか。
919 :
いしかわう:2006/06/15(木) 03:18:38
久しぶりにワインを飲む。
そういえば日記を書くのも久しぶり。
随分と精神的に不安定な状態が続き、まともに小説なんて書いてない。
そういえば、以前はワインを飲みながらバリバリ書いていたなあ、なんて思う。
僕は文学を目指していたんだけど、結構無理していたと思う。
文学は片手間じゃあ書けないんだよね。
集中力が必要だし、のめりこみすぎると生活に支障をきたす。
作家を本職とすればそれでいいんだけど、僕はなんたって一般人だからそうもいかない。
もう文学は書くのも読むのもやめようかな、なんて最近思っていた。
でも精神的に余裕ができてくると、また書きたくなる。
文学じゃないものを書くほうがぜんぜん楽。
でも、楽しくないし、面白くない。
僕は何よりも自分自身を楽しませるために書いてきたのだから、自分が楽しくなければ意味がないんだ。
書かないと決めても書きたくなる。
だけど書くことに没頭することなんて不可能だから、結局中途半端で未完成のものばかり溜まってゆく。
読者としての僕が、僕の新作を読みたがっている。
だけど、僕には書く時間も精神的な余裕もない。
ああ、何もかも捨てて創作に没頭したい。
だけどそんなことできない。
まあいいや。
920 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/15(木) 15:24:19
そんな糞コテのつぶやきがいつまで経っても僕の耳元から離れない
921 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/15(木) 22:38:06
完
「そうさ、スレッドを終らす必要なんて何処にもない。
とてもおとなしいスレッドだし、悪いことなんてなにもしやしないんだ。
それにスレッドを終らしたからって誰が得するわけでもない。
無意味だし、ひどすぎる。それにスレッドはもうすぐ1000スレ消化して終るんだ。
世の中にはそんな風な理由もない悪意が山とあるんだよ。
あたしにも理解できない、あんたにも理解できない、
でもそれは確かに存在しているんだ。
取り囲まれているって言ったっていいかもしれないね。」
ナターシャはグラスにめをやったまま、もういちど首を振った。
「私にはどうもわからないわ。」
「いいんだよ。わからないで済めば、それに越したことはないのさ。」
923 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/15(木) 23:47:49
「わからないままににすますのは、私には納得いかないわ」
ナターシャは不服そうだ。
「そうは言っても仕方ないだろう」
「アッチョンブリケッ」彼女は叫んだ。
924 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/15(木) 23:54:25
「アッチョンブリケッ」か。ひどく懐かしい言葉だ。
それはうららかな春の日に沈む夕日によく似ていた。
「ナターシャ、その言葉はどこで覚えたんだい?」
「忘れたわ。もしかしたら最初から覚えてなかったのかもしれない。
あなたが教えてくれたような気もするわ」
「治虫だ。」と鼠は言った。
「なによそれ、新しく発見された新種の昆虫かなにかなの?」とナターシャは言った。
「ちがうよ、それは神様の名前だ。」と鼠は言った。
「じゃ、ジーコみたいなもの?」
「そうかもしれない。」
926 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 03:58:04
完
927 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 05:26:35
===糸冬===
928 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 07:11:51
海辺のカフカ
929 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 07:12:44
ダンスダンスダンス
930 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 07:13:26
ノルウェイの森
931 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 08:20:43
「いとふゆ。いとふゆってなに?」
932 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 18:14:47
理由もない悪意だ
933 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 19:40:14
風の歌を聴け
934 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 21:09:08
才能は爆発だ
935 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 21:46:32
パン屋襲撃
1973のピンボール
937 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/17(土) 01:54:01
国境の南、太陽の西
938 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/17(土) 02:50:27
夜のくもざる
中国行きのスロウボート
羊をめぐる冒険
941 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/17(土) 17:49:13
意味もなく本のタイトルが羅列されている。
どうしたことだ。
942 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/17(土) 18:18:31
TVピープル
943 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/17(土) 18:21:42
遠い太鼓
944 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/17(土) 19:14:33
彼岸先生
945 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/17(土) 19:18:11
ねじまき鳥クロニクル
第三部鳥刺し男編
946 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/17(土) 22:20:53
緑の獣
947 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/17(土) 23:49:08
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
948 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/17(土) 23:50:42
面白かったなぁ
949 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/18(日) 07:26:14
レキシントンの幽霊。
950 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/18(日) 12:48:57
アフターザダーク
951 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/18(日) 20:06:58
空飛び猫
952 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/19(月) 15:46:08
夢で会いましょう
沈黙
954 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/21(水) 08:46:17
あと47作
955 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/21(水) 20:51:11
帰ってきた空飛び猫
956 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/21(水) 22:21:08
空飛び猫エース
957 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/22(木) 00:11:17
空飛び猫タロウ
「なあみんな。大団円って知ってるか?」
僕は少し緊張しながら声に出した。
959 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/22(木) 18:28:01
「よく分からないな。」
960 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/22(木) 18:30:09
そういいながら僕は「よく分からないな。」と繰り返した。
961 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/22(木) 18:49:11
「よく分からないな。」
そして僕は太り始めていた。
963 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/23(金) 05:59:21
プクプクと 音がするほどに
964 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/23(金) 12:21:22
かぎりなく透明に近い羊
965 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/23(金) 13:08:02
ドリーと名付けよう
966 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/23(金) 15:27:20
ノルウェイのドリー
967 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/23(金) 23:55:50
そしてその弟がテリー
黄金の全日本を支えた兄弟の事だ。
あの頃の栄光がまるで鏡に映った僕の髪の毛を見ている様に見えた。
969 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/24(土) 00:59:00
ファンクなジュニアだ。
970 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/24(土) 05:04:04
どこからかかすかにエレキギターの音が聴こえる。
「この曲は、『スピニング トウ ホールド』だ」
971 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/24(土) 06:23:39
「ファンク兄弟だ。ブロディ、ブッチャーもいる。
ロッキー羽田。ジャンボ。輪島。マスカラス。
リッキー スティムボート。リック フレアー。
そして馬場さん。みんないる。
僕には帰るところがあるんだ。
ごめんよ猪木。猪木とはまたいつでもあえるから」
972 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/24(土) 12:47:44
国境のブタ、太陽のブス
973 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/25(日) 00:52:25
肉が削げ落ちた肉が削げ落ちた、
974 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/25(日) 17:18:11
了
975 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/25(日) 17:52:39
了。君が飛鳥了なのか。
976 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/25(日) 21:19:24
「明。不動明だね」
977 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/25(日) 21:41:25
「デビルイヤーは地獄耳」って。
やれやれ、直訳だし何のひねりも無いじゃないか。
「よく分からないな。」
979 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/26(月) 01:25:27
( ゚д゚ )pugyaaahhh!
===了===
「了。君がふかわりょうなのか」
「おまえんちの階段、急だな
おまえんちの階段、急だな
おい。人んちで携帯の充電するなよ
おい。人んちで携帯の充電するなよ」
981 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/27(火) 12:52:56
良
982 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/27(火) 19:40:51
良?君が杉良太郎なのか?
983 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/27(火) 20:24:59
いえ 僕は荒川良々ですぅ
そんなことは思い付きもしなかったよ。
それで誰なんだろう、君は?
985 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/27(火) 22:53:48
僚
僕のこの書き込みが1000なら、太陽は西へ大きく傾くだろう
大洋が西に大きく傾いた今でも
君は986のままだった。
988 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/28(水) 23:10:47
司令官殿 大変であります
東のほうで深刻な水不足であります
989 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/29(木) 03:15:20
僕はこのスレッドを見て少し笑った。
そういうのも悪くないと思ったからだ。
心配しなくてもいい。
↓が新しいスレッドを立ててくれる。
僕はそれを疑う事もなく、ゆっくりと瞼を閉じた。
形而上学的なスレだね。
よくここまで埋まったものだ。
ファイナルカウントダウン
そんな大仰な歌が聴こえてきそうだ
「トンガリ焼、トンガリ焼、トンガリ焼。」
僕の前をそう叫び続けながらトンガリ鴉が
群れを為して飛び続けている。
まるで、このカウントダウンを祝っているかのようにだ。
しばらく来なかったら、こんなにスレ伸びてたんだね。 もうここには理由の無い悪意も存在しないみたいだし。
996 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/30(金) 14:59:39
さ
997 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/30(金) 15:00:19
よ
998 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/30(金) 15:00:39
1000もらいます
999 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/30(金) 15:01:07
な
s
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。