76 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/08(日) 14:34:14
期待age
保守
78 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/05(日) 12:37:33
保守
79 :
魔界皇帝:2006/02/05(日) 15:00:28
3行で終わる小説は思い切りがよくて、よし!
>>82 OK。
個人的にこういう日常から非日常へという物語は結構好きなので期待できる。
自分もそういうのを書いてたりしてるが、その導入部分が中々うまく
いかないもんでな。
細かい感想は物語がもう少し進んでからにする。
85 :
111:2006/02/05(日) 18:44:33
自作小説の一部
タイトル「CoIn」
第6章「殺人者を殺害」
灰皿には、無造作にタバコがたまり、部屋はよごれ、
書類や棚などはあたりに倒れていたり散らばっていたりした。
そして、この無駄に広い部屋で二つの生命体は動いていた。
「オマエは裏にかかわりすぎた。」
名前も知らない相手は意地悪そうに口を尖らせて言った。
そして、おもむろにポケットから取り出した「何か」をこっちに向けてきた。
「俺を殺したらアンタは終わりだぞ。」
翔は額から流れる汗を無視して、拳銃の銃口から必死に逃れようと
顔を動かした。
「それは3分前にも聞いた。悪かったな。俺は消されるかも知れねーが、
そのときは心中ってことだな。」
相手は覚悟を決めたような声を出した。
マジかよ。死んじまう。
「・・・・・グッバイ♪」
変に明るい声を出して、それと同時に拳銃の引き金は引かれた。
バァァン・・・!!!
妙に遅く感じられたその弾の動きは急に加速し、自分の額を打ち抜いた。
後頭部に違和感を感じ、次の瞬間、トザッと床に崩れ落ちた。
目の中はすでに血まみれだった。悪魔のような銃声が
デジャウのように繰り返し聞こえ、さらにもう一発
バァンという悪魔の音を聞き、一瞬の激痛のあと、意識はぶっ飛んだ。
翔のポケットから血といっしょにでてきたコインは裏を向いていた−
<続く>
86 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/05(日) 18:45:10
自作小説の一部
タイトル「CoIn」
第6章「殺人者を殺害」
灰皿には、無造作にタバコがたまり、部屋はよごれ、
書類や棚などはあたりに倒れていたり散らばっていたりした。
そして、この無駄に広い部屋で二つの生命体は動いていた。
「オマエは裏にかかわりすぎた。」
名前も知らない相手は意地悪そうに口を尖らせて言った。
そして、おもむろにポケットから取り出した「何か」をこっちに向けてきた。
「俺を殺したらアンタは終わりだぞ。」
翔は額から流れる汗を無視して、拳銃の銃口から必死に逃れようと
顔を動かした。
「それは3分前にも聞いた。悪かったな。俺は消されるかも知れねーが、
そのときは心中ってことだな。」
相手は覚悟を決めたような声を出した。
マジかよ。死んじまう。
「・・・・・グッバイ♪」
変に明るい声を出して、それと同時に拳銃の引き金は引かれた。
バァァン・・・!!!
妙に遅く感じられたその弾の動きは急に加速し、自分の額を打ち抜いた。
後頭部に違和感を感じ、次の瞬間、トザッと床に崩れ落ちた。
目の中はすでに血まみれだった。悪魔のような銃声が
デジャウのように繰り返し聞こえ、さらにもう一発
バァンという悪魔の音を聞き、一瞬の激痛のあと、意識はぶっ飛んだ。
翔のポケットから血といっしょにでてきたコインは裏を向いていた−
<続く>
87 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/05(日) 18:47:24
連続すみません
裏社会の容赦なき戦いと、頂点を目指し戦うものと
表社会を侵してまでも全てを奪おうとする悪の中の悪との
戦いを描いたものです。
そのせいか人がバンバン死にます。一章目でも死んでるし・・・・
世に出るやつはサッと出てくる。
サッと出てこられない奴は所詮その程度の駄目作家。
選考で何度か残っても最終選考を通過できない奴は永遠に通過できずに消えて
いく。
通過できる奴は必ず一回で通過して世に出る。
一度でも落ちた奴は作家になることなど諦めて一生平凡に生きていきな。
90 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/21(火) 04:14:41
>>88 オレは25回目でようやく佳作に潜り込んだが
その後で芥川賞と直木賞を2回ずつゲットした。
みんなもあきらめるなよ!
91 :
テツハヤナリ:2006/03/21(火) 17:32:31
街灯の下に蛾の死骸が堆く、ひらひら降り注ぐ雪に被せられて、積もっている。
夜空を見上げれば、全天星図が曇ったガラス瓶に閉じ込められたかのように、あらゆる煌きは影の中にある。
俺はグレーのコートを羽織り、凛と鳴る冷たさの傍らをゆっくりと歩いていた。一歩踏み出すごとにブーツは僅かな雪解けの水に浸り、かすかな音を立てる。かじかんだ指先を凍てつく風が触り、
「逃げ切れない。お前は逃げ切れない」
と、告げている。耳元を飛ぶ虫の羽音に思わずかぶりを振る。
俺はこうべを垂れ、物憂げに明日を思った。死んでも逃げ切れないのなら、一体どこへいけば許されるのか。
景色は俺に似て無口で、歌わない。だが、それを誰がどうして咎められようか。
やがてくる春の予感は未だない。それがほんの少し、俺の気分を晴らした。俺は春が嫌いだ。時の歯車が回り出すのが、何かが始まるのが、やり切れぬほど嫌いだ。
歩き続ける。つらなる建物の影に沿って、囚われたように延々と、歩き続ける。あらかじめ定められた家路、だがしかし、当てもない旅のように虚しい。俺は、確かにその時、放浪者だった。
心の内に広がる果てのない闇の中を、迷い疲れ、ただうつろに流離う、放浪者だ。
墨絵のような街並み、静かに移りゆき、しかし永遠に、明るい色は塗られない。白と黒だけの悲しみ……。
溜め息を殺しながら、誰もいない道を歩いていく。
精神病院で処方された抗鬱剤が、そういえば切れていたな、とふと思った。
翌朝。目覚まし時計から流れてくる小鳥の囀り声に導かれて、俺は瞳を開けた。
霞む視界が徐々にはっきり定まっていく。網膜が天井の縞模様を朧げに捉える。スノーホワイトとオリーブグリーンの縞模様だ。
ベッドから這い出して、机の上の写真立てを手に取った。半年前に亡くなった祖父の遺影だ。いつも、毎朝起きるたびに、こうして追憶混じりに眺めている。
祖父はよく、俺を森に連れていってくれた。静寂に包まれた森だった。それはどんな時も、木漏れ日の差し込む午後なのだ。
思い出に耽るのも束の間で、そろそろ仕事に出かけなければならない。俺は洗面所にいって鏡を覗く。映し出されたその顔には、幾重にも
どうでしょうか?冒頭部です
92 :
それでも罪人は死体と踊る:2006/03/22(水) 16:50:27
舞台はここと少し時空がずれた世界…
3人に1人が何らかの特殊能力を持つ世界
(それ以外は大してこの世界と変わりはないが)
「はぁ〜・・・何やってるんだろうなぁ…俺」
男はそう呟くとポケットから携帯電話を取り出し
横で倒れている男達を横目で見ながら119番を押した
それから間もなくして救急車が来た。
救急車から降りてきた隊員は3人
おそらくもう一人運転席にいるのだろう。
降りてきた隊員の一人が俺の身分と事の経緯を聞いてきた
正直・・・俺は今焦っている
事の経緯はこうだ
昨日、会社でリストラに合い、飲み屋で飲んだ
3件くらい回り、そこの店で寝てしまった
そして、今日の早朝に会計を済まし、店から出て少し歩いた後、
チンピラ4人組に出くわした。しかも全員能力者。
能力者は皆、手の甲に紋があるから一目両全だ。
しかも『金をよこせ』と脅してきた。チンピラの王道パターンだ。
ツイていないにも程があるな。と呟きながら、俺は動きやすいように
着ていたコートを脱いだ。
ちょ・・・死んできます
93 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/22(水) 19:28:06
>>91 上手いと思います、読んでないけど
>>92 タイトルがね、なんか似たようなのいっぱいあるしガキっぽい
96 :
BLADE:2006/04/02(日) 20:12:58
下手な奴多いなw
俺の足元にも及ばない
諦めろ!へたれども!
97 :
ェマ:2006/04/03(月) 17:30:54
小説書いたんですが・・・ちょっとエグいです(;´・ω・`A ``アセアセ
ちょっと載せますね
98 :
ェマ:2006/04/03(月) 17:36:06
(・・・・ピピピピピピピ)
布団から手を伸ばし時計のスイッチを押す_______
今日も朝がきた。
眠たい目をこすりながらパソコンのスイッチをONにする
これが僕の唯一の時間。マウスを手際よく動かす
そう僕は正真正銘の世間から呼ばれる「ヲタク」だ___
お気に入りのページには「2ちゃんねる」
一般人に例えると「行き付けのお店」みたいな感じだろうか・・・
僕にとったら大切な空間
完璧に僕は2ちゃんねる用語だって覚えた
英語を覚えるより簡単だし、とにかく2ちゃんねるを愛してる
そんな僕はもう1人の自分・・・
急いで朝食を食べて学校へ向かう
「あとちょっとで遅刻だ・・・ヤバィ。」
平日は嫌いだ。パソコンは一日中できないし人と喋らなくちゃいけないし
ガラガラッ
99 :
ェマ:2006/04/03(月) 17:37:39
「・・・・」
冷たい目が僕を指す____
自分の席に座るとすぐに目に入る「死ね」と書かれたラクガキ
机の中には腐ったパン
今日は食べた後のガムもオマケだ。
「うゎー!!!! ヒ・サ・ンだね。藤松君(笑)」
こいつは僕をとことん苛める村井。通称デビルマン
このオマケのガムは彼の噛んだ物だろう
「・・・何・・・?」
「はぁ?何?今日も机の中には皆からのプレゼントがいっぱいじゃないかw」
「・・・・全部・・・君のだろ・・・?」
「てめぇ、そんなナメた口の聞き方して良いと思ってんのかよ?!」
「いけぇ!!デビルマン!!」
デビルマンの手下の歓声が響く____
目の前で僕の携帯をいじる村井・・・
「か・・・返せ!!」
「おい、お前等!しっかり抑えとけよw」
僕の腕をしっかり押さえる手下達
「み・・・みるなぁぁぁぁ!!」
「何?これ??うわーキツ・・・アニメ物の待ちうけバッカリじゃん」
「返せよ!!」
ゴッッッ
100 :
ェマ:2006/04/03(月) 17:38:21
そのとたん、僕のお腹に激痛が走った
「静かにしろよ・・・ヲタク君」
「っつ・・・」
「何これ?可愛いねぇー二次元の世界の女の子達(笑)」
「俺が全部、この子達の処女を奪ってあげるよ・・・」
「・・・何・・・何する気だよ!!」
「もちろん、全部削除だよ(笑)」
「や・・・やめてくれ!!!!」
「1件削除〜♪2件削除〜♪3件削除〜♪」
大切な画像を消されていく____
見てる事しかできない自分にすごく腹が立った
「はい、全部削除しました〜♪」
「・・・・」
「ほぅら、返してあげるよ?君の大切な携帯・・・」
村井は口に携帯を無理やり押し込んだ
「ぅぐっ・・・」
「あーあ・・・女の子達みーんな消えちゃったねぇー」
携帯を吐き出し涙をこらえながら僕は席についた___
つづく
101 :
ェマ:2006/04/03(月) 17:39:58
103 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/03(月) 21:38:34
104 :
絢:2006/04/04(火) 00:36:56
聲が聞こえた。
それはひどく懐かしく、優しい音。
まるで春の日差しのように自分を包み込み、そしてスゥーと身体へと染込んで来る。
うっすらと瞼を開けば、そこに佇み自分を優しく覗き込むその女(ひと)
嗚呼、そんな筈等ありはしないのに・・・。
その女(ひと)はもうこの世(ここ)には存在しないのに。
自分は一体何を期待しているのだろうか・・。
そう、喩えこれが桜の見せる夢、幻だとしても、今だけは消えないで欲しいと藁にをもしがみ付く思いで、
そっと指先をその女(ひと)へと伸ばす。
ザーーー
正に後少しで触れると、言うその刻、風に散らされた紅い桜が自分の視界を遮った。
と、同時に消えて行くあの女(ひと)
後には無残にも自分の足元にその灯火を奪われた桜の屍骸が散らばっていただけだった。
それはきっと狂い咲いた花の饗宴。
早春が招いたまやかし。
そして、饗宴は何時しか終焉を迎える。
題名:泡沫の饗宴(ゆめ)
中途半端ですいません;こんな感じの小説を書いたの久々でして・・・。
かなり変かもですが感想下さると、嬉しいです。(批評もお待ちしてます)
105 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/27(木) 20:55:16
106 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/27(木) 20:57:23
空は暗く、あたりは霞んだように見づらくて、僕は目を凝らしていた。
足元には、花弁のように広がった、真っ赤な水たまり。
その中には、壊れ、奇妙な角度で曲がった人間が一人、落ちている。
「ああ、そうか」
僕は、一人で納得する。
確かにこいつは憎まれていて、僕はそれを知っていた。
そして僕は、こいつを憎んでいたあの子を、知っている。
だから、そう、まんまとはめられたのだ。あの子に。
人通りの少ないこんな裏通りで、バットを持って死体を眺めている僕は、傍から見れば殺人犯以外の何者でもない。
返り血がないのが、唯一の救いと言えるだろうか?
でも……賢いあの子のことだ。このバットにはたっぷりと、この死体の血が塗りつけられているだろう。
そしてもちろん、今までこれを握っていた僕の指紋は、残された時間では拭き取れないほど着いているだろう。
「たまんないなぁ。僕が、捕まっちまう」
空を見上げて、僕はあの子に少しだけ愚痴った。
でも、それでも僕は、あの子を助けるって決めてたわけで。
あの子が、人殺しなんて、そんなバカな事を犯してしまうようになっても、僕はあの子が好きなわけで。
「どうせなら、」
もう少しまともなやり方をしてくれれば、処分も簡単だったのに。
撲殺なんて、色々飛び散って片付けられないじゃないか。
せめて死体を処分できれば、事件の発覚が防げた。時間稼ぎくらいには、なったんだけどな。
でもさ、ほら。あの子の助けくらいはしてやれる。
あの子が昔、いたずらした時みたいに、僕が犯人になってやるから。
サイレンが聞こえて、僕はバットを振り上げた。
どなり声が煩い。警察が物騒なものを構えてるのも、見てとれた。
しかし今の僕には、それこそ歓迎。
だって、もうこいつは死んでいるんだから。
僕の役目は、終わっている。
かまわず僕はバットを、ふ
109 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/05(金) 07:59:46
110 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/06(土) 01:11:45
「いずれやるさ」と彼はそこで声を切った。言いようのない雰囲気だけを残して彼は立ちあがった。
焚き火の炎は燃えつづけている。火の精霊たちはパチパチと星空に手を叩いた。彼は「いってくるよ」
と言葉を残し、闇の中に消えた。焚き火に一人残された私は、たった今一つの物語が終わりを告げ、ま
た一つの物語が始まったのだと悟った。
あげ
112 :
5/9:2006/05/10(水) 20:21:17
太陽が照り付けている
商店街の通りを行き来する人の行列
人々はみな一様にふくろを身に着けている。
体から垂れる汗を集めるためだ。
子をひく若い女性などは、首元に安っぽいビニールぶくろをくくりつけ
あごから垂れる汗をためている。
汗がこの街の通貨なのだ。
113 :
5/9:2006/05/10(水) 20:25:35
通りを更に進むと、顔だけが赤ん坊のような人や
手が極端に長い人など、奇形の人々が目立つ。
ふとなにか熱気を感じ、近づいてみると
人だかりの中に、火のついたドラム缶が立ててあった。
お坊さんのような人が 行列を無視して、一人火に当たっている。
巨大なビニールぶくろで全身をおおっていた。
114 :
5/9:2006/05/10(水) 20:33:23
行列に参加せずに、アーケードのついた店や家の中、
日陰に座り込んでいる人もいる。20歳前後の女性が
元気な顔で何か叫んでいるが、聞き取れなかった。
この商店街も何日か前までは通過は円だったし
こんなに混んでいなかった。奇形も大通りを歩いてなかった。
何か力のある人間に、この商店街の一角だけ、ほかの街と
切り離されてしまったのだ。
事実、この商店街は太陽が照りつける間、誰も街の外に出ることは出来ない。
そして通貨が汗なのも、この商店街だけなのだ。
115 :
5/9:2006/05/10(水) 20:42:36
さっき叫んでいた女性は、数日前からの新しいこの街の権力者に
抗議していたようだ。ふくろを身につけていない、
アーケードの中に座る人はみな若く、口々に何か言っていたが、
多分組織されたデモ隊か何かだろうと思う。
暑い。太陽は目の中で白熱し、顔を上げることさえ困難だ。
いつの間にか街の日は落ち、夜になった。
僕は薄暗い屋敷の中に立っている。
床が氷のように冷えていて心地いい。
その内、下腹部から圧迫とむずがゆいような刺激がやってきた。
僕は玄関先に立つとおしっこを始めた。
していると足先が冷えてきた。なかなか止まらない。
おしっこは玄関を流れ、いろいろな物にぶつかっては
せきとめられ、そのつど玄関を溢れそうになった。
止まる気配すら感じられず、ただひたすら放尿していた時
人がだんだん集まってきた。
116 :
5/9:2006/05/10(水) 20:50:39
他の街から来た車が、この家の前で停まっている、というのだ。
小便もいつの間にか止まり、僕は急いで玄関先に出た。
そこにはたしかに、車が停まっていた。その内の高級車と
思われる白い一台の片輪に、玄関からあふれ出た僕の小便が
ふれていたが、あたりはまったくの闇と、
遠くに見える都市のネオンのみで、水にしか見えなかったので
気にしなかった。
高級車から、白いタキシードを着た長身の男が出てきた。
アゴがでていて、茶色に髪を染めていた。
人の軒先に勝手に車を停めた事のお詫びなどと、この屋敷に
住む大人の人と話をしていた。
都市部の街に車で連れて行ってくれる、ということだそうだった。
117 :
5/9:2006/05/10(水) 20:59:13
夜になればこの街からも出ることは出来るので、商店街の端
から伸びる橋を渡ってとなり街に出る所だった。
となり街は橋の終わりから少し塀が続いていて、そこに
英語で何か落書きされていた。落書きはその一つだけだった。
となりに座っていた僕の父親が笑いながら言った。
「休みの日なんかは、このとなり街に来るんだ。本屋がたくさんあって、楽しいんだ。」
実際この街は本屋がたくさんあるような気配だった。
歩道橋が細い路地に入り組んでいて、そんな気がしたのだ。
僕達は本屋に入った。白いタキシードの男が本を買ってくれる
というのだ。弟と一緒にマンガコーナーに行き、本を選んだ
うすた京介の書いたギャグマンガをさがした。
118 :
5/9:2006/05/10(水) 21:09:38
やっとのことでギャグマンガの棚を見つけたが、
うすた京介は題字ばかり担当していて
本当に書いたマンガは一つだけしかなかった。
それも、新人の短編集にその中の一遍として載っていただけで、
棚も遠かったし、買うのを止めた。弟と弟の選んだ漫画と一緒に
レジに行った。弟はレジのおばさんに、やっぱりいいです、などと
モゴモゴ言っていたが、僕が貰えるものはありがたく貰っておけ、と
いつもは言いそうにないことを言ったら、大人達が笑った。
僕はタキシードの男の顔色を伺って、なにか言ったが、
それが失敗したらしく、男はちらちらとこちらを見ながら、
SPと一緒にどっかに行ってしまった。
船の甲板のようなところで、手すりに手をかけてよりかかっている。
同い年ぐらいの男に声をかける。その男はいつの間にか
自分より高いところにいて、同じような体勢で手すりに
寄りかかっていたのだ。外国の海軍の服装をしている。
僕が昔その男から女をうばったらしいということだった。
そうすると、女が現れた。話をしていて気付いたのだが
男は僕の先輩のようだった。(今先輩なのか昔先輩だったのかは、はっきりしない)
その先輩の傍に、派手なのが一人、僕のところにも一人。
どうやら各自今遊んでいる女性がやってきたようだ。
先輩が、お前は昔からパクるのがうまい、とかそんなような意味
のことを言った。女達が笑った。昔先輩から女をうばったから
そのことを言ってるんだな、と思った。先輩も何かよくわからない
笑ったような表情をしていた。
先輩の女は赤いドレスを身にまとっていた。
僕の傍にいる女は、白のワンピースに金髪のショートが似合っていた。
次の瞬間には僕は不思議な服装をした女と戦っていた。
僕はパンチ主体で、女のほうはキックを主に使った。
そのうち、その女との戦いはストップがかかり、今度は太った男
と戦うことになった。
ぐらぐらと揺れる吊り橋の上で、必死にブヨブヨの腹を殴った。
殴った時、手ごたえはたしかにあるのだが、それは男の弾力で、
じっさいにはあまり効いてないように感じる。
猛ラッシュをかける。やはり効いているようには見えないが
こちらも疲れないので、殴り続ける。
太った男の背後には男の母親がいて、その母親は必死に応援していた。後ろから、声がした。
「でも太郎のパンチには全然憎しみとか怒りがこもってないよね」
太郎とは僕のことだが、言われるとそんな気がして、
爽快な気分で殴り続けることができた。
つり橋の上では、不思議な服装をしたその女と戦えるとばかり
思っていたので、少し落胆していたのだった。
宇宙人のような服を着た女はとても可愛くて、自分の好みだった。
実は戦っていたときから惚れていたのだった。だからもっと戦いたかったのに
今、Tシャツに半ズボンでマザコンの、太った眼鏡をしている
オタクと戦うハメになっているのを思い出して、悲しくなった。
ひたすら両手をオタクの汗をおびたシャツに叩きつけた。
急に体中がしめつけられる感覚におそわれた。
後ろから女に抱きしめられたのだ。「これからは死ぬまで一緒だよ。」
と耳元でささやかれた。自分は好きな女に抱きしめられ、しかも
愛されていると思ったので、これまでにないくらいに深く安心した。
123 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/10(水) 21:59:23
せっかく書いたのでageます。
124 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/11(木) 06:57:08
個人的な妄想とでもいうべきもので、人に読ませるようなものではないな。
スルーカワイソスage