小説を書く練習をするスレ

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1書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/22(火) 18:28:02
我輩は人である。(完)
2名無し物書き@推敲中?:2005/11/22(火) 18:29:28
死んでいいよ
3書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/22(火) 18:29:37
二作目「今日という日を生きて」

俺は生まれも育ちも横浜。今日も仕事だがんばろう。(完)
4書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/22(火) 18:31:20
三作目「リモートな二人」

綾とは同級生。高校進学を機に離れ離れ。でも今日も同じ月を見て床につく。(完)
5書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/22(火) 18:37:12
四作目「うわっはふひー」

うわっはふひー。
謎の奇声に辺りの通行人がどよめき、視線の先には黄色いもわっとした丸い身長50センチくらいの謎の生物がいる。
皆が見つめる中、そいつは空たかく舞い上がりはるか上空の光る点へと化した。
あいつはいったいなんだったんだろう。(完)
6書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/22(火) 18:44:46
五作目「トマトヂウス」

わしはトマトヂウスが大好きだ。
あのドロットした口ごたえがたまらなく好きだ。
レモンの絞り汁を入れたり、塩を入れたりする連中もいるらしいが、ストレートで飲むのが一番である。
だが子供の頃は嫌いでもあった。
ガキというものはやたらと甘いものを欲するものである。
(完)
7書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/23(水) 11:51:30
六作目「山小屋の夜」

豪雨の中、私は一軒の山小屋で一夜を明かすことにした。
埃まみれのベッドに体をあずけ、タバコを吸おうとポケットを探ったが生憎びしょぬれで火が全くつかない。
唯一の楽しみを奪われた瞬間どっと力が抜けベッドに顔を埋めた。
小屋の奥で何かゴソっという物音がした。
二つの光る点である。
私はそいつを胸に抱え深い眠りへと旅立つ。
「おやすみミャさい」
8書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/23(水) 12:01:24
七作目「骨男」

俺はよく骨を折る。
またかと思う。
周りは心配そうな目をしている。
いつものことだが悪くはない。
普段目立たない存在だから余計に心地よい。
次の日、ギプス姿を晒すと一躍ヒーローである。
なんともいえない快感。
至高の境地。
骨身にしみるぜ。
9書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/23(水) 12:22:26
八作目「柿太郎」

柿から生まれた柿太郎。
今日から鬼退治ださあ出発。

「おや、前方から犬が。例によって例のごとくか。よし。」

「柿太郎さん。柿太郎さん。お腰にかけた銭袋。命惜しくばよこさんかい。」

「げっ、銭って。しかもなんで名前しってるのーっ。待ち伏せ?
あっ、こらっ、もってかないでよー。ったくなんて野犬だよ。
あんな性質の悪い犬だったら飼い主だって捨てるよねー。
今度会ったらひどい目にあわせてあげるから覚悟しなさい!
おっ、今度は猿か。うまくいってよねーっ。もう。」

「柿太郎さん。柿太郎さん。身包みすべてよこさいんかい。」

「ちょっ、ちょっと、恥ずかしいじゃないか。
こんな山道で真っ裸にするきっておい。
うわっ。やめーーい。返して。返してよー。
ちょっとー。最近の猿って凶暴じゃない?」

「柿太郎さん。柿太郎さん。お腰にかけたきびだんご。一つ私にくださいな。」

「おーっ。やっとまともなのがきたねー。でもごめんね。ごらんのとおり身包みすべてはがされて今はもってないんだ。」

「一つ私にくださいな。」

「うん。だからね。わかるとおもう・・っって・・・・おい・・・うわーーー、やめろーーーやめてーー突付かないでよーーーうがーーはさんじゃダメーーーー
キャーーそれはきびだんごじゃなって。イヤーン。」

(完)
10書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/23(水) 12:48:54
九作目「ブラッドキャット」

俺の名はブラッドキャット。
血に飢えた猫。
時に日光に当たり戦いのための力を蓄え、
時に人間に媚びへつらい奴らの習性を会得する。
一声泣きさえすれば奴らはこちらの思う壺。
奴らは手の中で転がしている気分でいるが
実際転がされているのは自分だとはゆめゆめ思うまい。
何千年と培われてきた我ら種族のDNA。
何千年とだまされつづけている彼らDNA。
どちらが優れたDNAであろうか。
いっそこの世は猫が支配すればよい。
さすればわざわざ鰹節を汁の出汁にするような愚行を阻止することができるし
わざわざ罠を仕掛けて確保した鼠を食さずに破棄するような無駄も省ける。
奴らは実に非合理な生き物である。
机といわれる物体と睨めっこをし、ペンというものを紙におしつけている。
なぜ奴らはそのような無駄な行為を毎日繰り返しているのかまったく理解ができない。
その報酬として支給されるのが小さな紙切れであるらしい。
ヤギにとっては貴重な食材であろう紙を食さない人間がもらって喜ぶのであろう。
バカやキチガイといった言葉は彼らのために創られた言葉といっていい。
そんなことをしている暇があるのなら鼠の一匹でも捕まえて蓄えたほうがよっぽど意味があろう。
そして休日は遠い場所までわざわざ足を運ばせて、最後は疲れきって帰宅する。
なぜ日向で体力を温存するといった戦略的行為ができないのであろうか。
これでは外敵が現れた時に対処できぬではないか。
しかも交尾をする際はきまって室内。
おぬれらは青天井で交尾する気持ちよさってものが全然わか(完)
11マソソソマソソソ ◆utqnf46htc :2005/11/23(水) 12:51:57
鈴木の右耳から汁が垂れている、加藤の股間が湿っている、もう終わりだ、そう思った
12名無し物書き@推敲中?:2005/11/23(水) 13:37:42
勢いだけだとこんなもんか
13書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/26(土) 23:44:05
十作目「突入せよ」

腹が減った。
冷蔵庫を見てもなにもない。
いっそアパートの隣の部屋に忍び込んで食ってやろうか。
昨日も女とお熱いこったし罰はあたるめえ。

ベランダ越しに進入。

カギもかけねえたあ無用心だな。さて物色でもすっか。
おや、エロDVDですか。思春期ですね〜。没収しましょうか。
んなことより食いもん食いもん。おっ、ケーキがあるではないか。
んま〜。プリンもある。んま〜。さてコーラで〆るか。ゴクゴクプハー。たまらん。もう一杯
食ったね〜。おなかいっぱいだよ。さて戻ろうかな。でもただ戻るのもアレだね。
このままではおさまらん。女と天罰とおもって許せ。
ゲームなんてしてる場合じゃないでしょ学生なんだし。没収。
学生の分際でずいぶんといい服きてんじゃないの。没収。
まてよ。これ着てたら侵入したのバレバレですね。ま、ここは許してあげましょう。
あらまずいぶんとゴツイシルバーもってるじゃないの。没収。
こんなところで戻りますか。奴が帰ってきたときの反応楽しみね〜うふふ。
さて、それまで今没収したゲームで暇でもつぶそう。
ガタッ。
おっ、帰ってきた帰ってきた。クククク。壁越しに様子でもうかがおうっと。
・・・・。反応が無いな。・・・・。なんかいえよ。・・・・・。・・・・。つまらん。
ピンポーン、あれ誰だ。ガチャ。
「あのー、留守中だれか僕の部屋に入ったりとかしてませんでしたか?」
「えっ、何かあったんですか?空き巣?それはお気の毒に。生憎特におかしな物音とかはしませんでしたが。」
「そうですかー。わかりましたどうも。」ガチャ
うわーびっくりしたー。まさか訪ねてくるなんておもってもみなかった。たまにはこういうスリルもいいかなって。
一時が万事とはよくいうが、このドキドキ感がやみつきとなり、まさかこれが終の生業となろうとはこのときの私には想像すらできなかった。(完)
14書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/29(火) 20:10:59
第十一作目「意味不明な文」

時に人は普段の己とは違うキャラを演じるときがある
なぜか気持ちの中にふざけた、言葉を変えれば不真面目で集中度の低いモノがでてくる
理由はわからない
つきとめようとも思わなかった
しかしふとしたときにそのわけをつきとめた
子供の頃に見ていた程度の低いお笑い番組にでてくるソレをイメージしていたのだ
演じるという部分で共通項を見出したのであろうか
それとも深い部分で大きな部分を占めているからであろうかはわからない
こういった幼き頃に見聞きしていたものは無意識のうちにでてきてしまう
実に性質の悪いものである
・・・
念のため最後に断りを得ておこう
最初の一行
人を私と
15書生 ◆BqaM3S2mCM :2005/11/29(火) 20:13:31
十二作目「夢」

こんな夢をみた
ニースという名の女性がぺ・ヨンジュンと結婚するという悲劇を
こんな夢をみたんだ
16にゃん太 ◆OY866io8Fw :2005/11/29(火) 20:33:10
17書生 ◆BqaM3S2mCM
第十三作目「太陽が残してくれた星くず」

ある日、私は夕暮れ時に都内の公園で仲間達と陽気に踊っている女子高生風の少女らを目撃した
しばらくボーっとみていたのだが、なんだかこっちまで楽しい気分になってきたのでそこにあるベンチに腰をかけ煙草に人をつけようとした。
「またかよ。」
たまにしか使わないそのジッポーは空しい音だけを放つ。
「はい。」
前を向くと、そのうちの一人が火をつけてくれた。
「ありがとう」という言葉が伝わったのか伝わらなかったのかわからないくらいに
その娘はもとの場所にすぐさま戻ってまた仲間達とはしゃいでいた。
しばらくすると夕焼けに照らされた一台の車から男がでてきて彼女の輪に加わりなにやら話していた。
そしてさっき火をつけてくれた娘と車でどっかへ行ってしまった。
ほのかな心細さと見当違いな嫉妬心を抱きつつ、私はゆっくり立ち上がり、沈みきった太陽が残してくれた星空を眺めながら公園を後にした。