1 :
名無し物書き@推敲中?:
世にも奇妙な物語のオリジナル小説をみんなで書きましょう
怖い物、感動物
何でもあり。とにかく奇妙な世界をかいてください。
良スレの予感。スレに直線書くのかな?
3 :
2:2005/09/29(木) 00:45:24
直線ってw 直接の間違いでした。
――――――――――――――――――
こんな感じ?
5 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/29(木) 09:38:25
神は来るのか?
6 :
名無し@お代わり:2005/09/29(木) 17:30:16 BE:642211698-
7 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/29(木) 23:43:48
ここに直接書くのが良いでしょう
8 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 22:45:01
age
9 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/02(日) 14:50:35
誰か書け
10 :
ナナーシー:2005/10/03(月) 16:26:35
タッ タッ タッ タッ
小学生くらいの少年は走っている。
今は深夜の1時。
その少年は、赤いランドセルを背負ったまま、
何かを探しているかのように、走っている。
ここは田舎の町。しかし、人は時折歩いている。
赤いランドセルを背負ったまま走っていれば、目立つはずなのに。
なぜ、だれも声を掛けようとしないんだ・・・。
翌日、深夜1時。俺はまた、少年を見つけた。
やはり、赤いランドセルを背負っている。
しかし、昨日の少年とは違った。
昨日の少年より、傷がたくさんあり、
髪も少しぼさっとしていて、服が汚い。
タッ タッ タッ タッ
やはり走っている。何かを探しているようだ。
俺はバレないように、1時間ほど見守っていた。
しかし、走っている所は同じ場所で、ぐるぐると回っている。
不思議な事に、息を切らしていない。一度も立ち止まらないというのに。
ヴヴヴヴヴ
何の前触れもなく、俺のポケットが震える。
慌てて取り出し、震えを止める。携帯め、こんな時に・・・。
少年を確認すると、まだ走っている。
どうやら、俺の事には気付いていないようだ。
そっと、先ほど来たメールを確認してみる。
それは、妻からだった。内容は
「どこで何してんの!早く帰って来い!」
俺は、こっそりその場を去った。
11 :
ナナーシー:2005/10/03(月) 16:27:28
翌日。今日は土曜日。仕事は無い。
夜の11時。
ふと頭を過ぎった。少年の事が気になる。
今日も走っているのか?どっちの少年が走っているのか?
妻は、今日はめずらしくもう寝ている。
俺はこっそり家を抜け出し、割と新しい車に鍵を入れ、走り出した。
1分ほど走ると、遠くで誰かが手を振っているのが見えた。
あれは・・・自分とそっくりの顔だ。
弟だ。
俺と弟は、双子であり、実の母でも、良く間違えていた。
「おーいっ」
俺は車を止め、窓を開けた。
「どうした?久し振りだな」
弟は、隣町に住んでいる為、最近はあまり会っていなかった。
本当に久し振りだ。
「兄貴、新しい車買ったんだ?いいな」
弟は、実に羨ましそうな顔をする。
「おいおい、お前、この間車買っただろ?」
「あ、俺、用事あるから。じゃな」
弟は、何か隠し事があるかのような振る舞いで、
慌しく去っていった。
12 :
ナナーシー:2005/10/03(月) 16:28:47
俺はどうしたのかと思ったが、時計を見るともう12時50分。
急いで車を再び走らせようとすると、
また弟の声が聞こえた。
「そーだ兄貴っっ!!この先まっすぐ行くと、おもしろいもの見れるぜっ!!」
弟は早口でそういうと、すぐに走って、消えた。
意味がわからなかった。しかし、俺が向かう方向も、このまま真っ直ぐだ。
丁度いい、おもしろいものという物を、確認してみよう・・・。
深夜1時
俺は、車を降りた。やはり、少年は走っている・・・。
俺はドキドキしながら車をおりる。
タッ タッ タッ タッ
今日走っているのは、誰だ。誰だ。誰だ。
俺はそっと、気付かれないように近づく。
木に隠れ、その隙間から確認する。
今日走っているのは・・・
何なんだ・・・あれは・・・
13 :
ナナーシー:2005/10/03(月) 16:29:53
俺は、背筋がぞっとした。
赤いランドセルを背負っている、小学生くらいの少年。
昨日見た少年でも、一昨日見た少年でもない、少年。
いや・・・ あれは、少年と言えるのだろうか。
ボロボロになった服。
ドロドロの靴。濡れたズボン。垂れる雫・・・。
ぼさぼさの髪の毛。擦り傷だらけの体。
開いている口の隙間から見えるもの。
歯茎から血が垂れている。前歯がない。
これはヤバイ。
俺は急いで車に乗ろうとする。
くいっ。
俺の足を、誰かが引っ張った。
14 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/03(月) 16:30:03
うんこだ!!
15 :
ナナーシー:2005/10/03(月) 16:30:43
バッ
後ろを振り返る。
・・・!!?
どういう事だ!!?
俺の足を、一昨日見た少年が、掴んでいる。
俺の目を、じっと見ている。
そして、足をジタバタと動かしている。
ズボンの前をギュッと握っている。
口が、開いていく。
「お兄さん・・・おしっこ・・・」
少年の目から、涙があふれる。
びしゃびしゃびしゃ・・・。
ズボンの前が、ぐしゃっと濡れていく。
地面に打ち付けられていく。
それが跳ね、俺の足にかかる。
冷たい・・・。
16 :
ナナーシー:2005/10/03(月) 16:32:11
みるみるうちに、少年は変わっていった。
漏らしている間に、一昨日見た少年が、
昨日見た少年に変わっていく。
昨日見た少年が、
さっき見た、あの少年に、代わっていく・・・。
俺は急いで車に乗ろうとして、前を見た。
アレ・・・?
俺は、何かを、掴んでいるではないか。
これは・・・ 骨?
横にある、車に、何かが映っている。
17 :
ナナーシー:2005/10/03(月) 16:33:22
顔が青白く、血まみれで、ズボンが濡れている。
髪の毛は所所ハゲ、片腕が無い。
かろうじて繋がっているであろう片腕は、
俺が掴んでいた、骨を掴んでいる。
俺が掴んでいる骨が動いた。
同時に車に映っている骨も動いた。
「アニキ、とってもおもしろいだろう。
オレ、アニキのマエに、このおもしろいヤツを、ミテイタンダゾ・・・」
そういえば、ここへ向かう途中に弟と会い、別れた時、
すぐに弟が消えたように思えた。でも、ただ、小さな白い骨となって、
消えたように見えた・・・という事なのだろうか・・・。
俺はただ、冷静に考えていた。
18 :
ナナーシー:2005/10/03(月) 16:34:00
以上。長たらしく失礼しました。
ネタが微妙ですが。
全然分からん。
20 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/03(月) 17:16:52
まあ一様神と言う事で
次の方どうぞ
お願いします
こんな小学校低学年レベルでいいのか?
仮にもここは作家志望が集まる板だろ
22 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/03(月) 17:23:22
いや、「志望」には誰でもなれますから。
要は素人の集まりw
23 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/03(月) 17:28:38
じゃあ21が神になってくれ
何でそんなに自演が下手なの?
坊やだからさ
みすず幹事!
27 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/04(火) 21:40:16
フジで秋の特別編やってるよage!
参考に汁!
ゆっくりとドアを開けた。ドアの向うは自分の部屋ににたひどく質素な部屋だった。
その部屋の真ん中に男が立っていた。
「またこちらの部屋に来たんですね」
男はあきれたような声を出した。その声はあの電話の声と同じものだった。私は、
わけが分からず呆然と男を見つめた。
「聞こえることすべてが真実じゃないっていったじゃないですかしょうがないまた初めからだ」
男は軽くため息をつき、注射器のようなものを取り出し私の方へ近づいてきた。私は
その場から逃げようとしたが、恐怖のせいか足がすくんで動かなかった。男がすぐそば
まできて私の腕を掴む。私は抵抗しようとしたが思った以上に相手の力は強く何もする
ことができない。男はそのまま注射器の針を私の腕に突き刺し、中の液体を体の中へ
注入した。注入し終えると男は乱暴に針を抜いた。私の意識が朦朧としてきた。意識を
保とうとしたがそれはとてつもなく困難な作業だった。
「最後にD.C.の意味を教えてあげますよ。・・・・・D.C.は最初に戻るって意味なんですよ。」
男が言い終えた瞬間私の意識がなくなった。
29 :
28:2005/10/05(水) 22:40:39
耳障りな目覚ましの音で目をさました。私はひどくうなされていたらしい。
もう秋だというのにシーツは汗でびっしょりになっている。何か恐ろしい夢
を見たということは覚えてるが、それがどんな内容だったかは思いだせない。
たかが夢のことだと私は気分転換にシャワーを浴びに行った。
シャワーを浴びた後朝食を食べ始めた。
「昨夜十二時ごろ東京都の○○くで殺人事件が起きました」
時計代わりにつけているニュースのアナウンサーが機械的な声でいった。
「犯人はすぐに取り押さえられ、取調べを受けたところ一ヶ月前まで刑務所に
殺人の罪で服役していたということが分かりました」
その後もアナウンサーは黙々と事件の詳細を一本調子でしゃべり続けた。朝食を
口にしながらただなんとなくアナウンサーの話を聞いていた。
「最近は出所した人が再び犯罪を繰り返すということが増えてきましたね」
アナウンサーの隣に座っている小太りのおやじが同意を求めるように言った。
なんの変哲もない言葉だったが、なぜか繰り返すという言葉だけがとても印象に残った。
30 :
28:2005/10/05(水) 22:45:44
もう疲れたのでまた明日書きます。
誤字脱字等がありましたら教えてください。
31 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 00:36:20
D.C.ってダ・カーポのことか。
音楽系なら記号もそれで統一した方がいいかも。
fin.で曲終了とかな。
32 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 18:21:07
33 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 19:40:13
つまんねー
35 :
28:2005/10/06(木) 23:48:11
電話の着信音が鳴り響いた。それは、テレビの電源を消した後だった。
電話の画面には非通知着信と出ている。何故か薄気味悪く感じたが私は
電話に出ることにした。
「もしもし、小坂直樹さんですか」
小坂直樹とは私の名前だ。電話の声は誠実そうな若い男のように感じた。
声の主が誰なのか分からなかったが私はとりあえず
そうですと答えた。
「小坂さん。信じられないかもしれませんがあなたは今、命を狙われています。」
命を狙われている・・・・・・私はその言葉の意味が分からなかった。
「それはどういう意味ですか」
携帯電話を持つ手が汗でびっしょりになっていた。
「すいません。いきなりいっても信じられませんよね。部屋の窓からあなたが住んでいる
マンションの入り口が見えますよね。ちょっとみてください。」
何故電話の男が私の部屋の窓のことを知っているのか気になったが私は男の指示に
したがった。
36 :
28:2005/10/06(木) 23:51:32
>31
ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
37 :
28:2005/10/07(金) 00:15:54
マンションの前には警察官と思われる格好をした人が立っていた。
その警察官は私の住んでいるマンションへと入ろうとしていた。
「警察官がいます。今、マンションの中へ入ってきているところです」
私は、訳が分からなかったので自分が見たままのことを電話の男に
言った。
「気をつけてきださい。その男は、本物の警察ではありません。その偽警察こそが
あなたを殺そうとする犯人です」
男はさっきのニュースのアナウンサーの様に淡々とした声で言った。
「あの・・・ちょっと訳が分からないんですけど。どうして警察官が私を殺そうとする
んですか。」
私の声は自分でも分かるぐらい声が震えていた。
「だから警察じゃないって言ってるじゃないですか。見えるもの、聞こえることが
全部真実とはかぎりませんよ。もし、小坂さんが私の話が信じられないなら、ずっと
その部屋にいてください。もし信じるなら私が助かる方法を教えます。信じるか信じな
いかあと二十秒以内で決めてください。時間がありません」
私は迷った。いままで生きてきた中で一番難しい選択だった。男の話は信じがたいものだったが
男の言葉には妙に説得力があった。私は迷った結果を電話の男に伝えた。
「あなたの話を信じます」
奇妙な話 その1 「ボタンインコ」
小学生の頃、雄のボタンインコが突然タマゴを産みました。
いや、単にペットショップの親父が雄と雌と間違えて売っただけなのですが。
生涯、彼女の名は「太郎」でした。
おわり
39 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/07(金) 17:11:52
奇妙な話 その2 「ムサシ」
小5の授業中の事です。
物凄く芳しい匂いが教室に充満しました。
「だれだよー!屁ーしたの!」とクラス中大騒ぎです。
後ろの席にいたムサシ(本名・宮本)に僕はふざけて、
「おまえクソ漏らしただろ!」と笑いながら言いました。
でもムサシは全然笑わず、突然泣きだすと教室から出て行ってしまいました。
ビンゴだったようです。
その後、僕は先生に叱られ、ムサシを家まで迎えに行きました。
クソを漏らしたくらいで僕らの友情は揺らぐようなものではありませんでしたが、
その後ムサシは卒業するまで「クサシ」と呼ばれるようになりました。
おわり
42 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/09(日) 00:55:56
「ありがとうございます」
おとこはそれまでの機械的な声とは違う、嬉しそうな声で話
を続けた。
「それでは説明します。偽警官が小坂さんの部屋に来たら小坂さん
を呼びます。でも絶対に居ないふりをしてください。そうしたら偽警官
は無理やりドアを開けようとします。無理やり開けようとしたら小坂さんは
窓から飛び降りてください。そしてそのまま近くのガストまで走ってください。
その後はそこにいる白髪の若い男の指示にしたがってもらったらいいです。
まぁがんばってください」
男は話が終わると一方的に電話を切った。私は男の指示にしたがい警察官を
待つことにした。
警察官を待つという作業は意外と大変なものだった。数秒が、何分にも何時間
にも感じられた。緊張のせいか噴出す汗をぬぐいながら私はひたすらに警察官が
来るのを待った。
44 :
ヘロ:2005/10/10(月) 01:42:08
窓からマンションの入り口を見てみると、さっきの人とは
違う二人の警察官が立っているのが見えた。その二人の
警察官はマンションの入り口にたって何か話をしていた。
私は、その二人の警察官を見たときとてつもない不安に
襲われた。男が言ったとおりに窓から飛び降りればあの警察官
に確実に見つかるだろう。男がいっていたガストはここから200M
位ある。鈍足である私がそこまで逃げ切れるだろうか。もしガストまで
いけたとしても警察官が入ってきたらどうするんだろう。私の心臓が自分
でもはっきりと分かるくらいの音を出して動いていた。
男の電話から何分たったのかきになったので、ポケットから携帯電話を取り出した。
携帯電話を見てみるとおとこの電話から5分しかたっていないことが分かった。ポケットに
ゆっくりと携帯電話を入れた。その直後ドアのほうからだれかがドアをノックする音が聞こえた。
45 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/11(火) 23:18:06
46 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/13(木) 22:22:57
だれもかかない・・・・・・・・・・・
>>44 この野郎ー、書いている内に気に入ったもんだから、
短編にしてどこぞに投稿しやがる気でいるなー。
続きを読ませろー!
48 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/15(土) 00:45:17
ヘロさん続き待ってます。
49 :
ヘロ:2005/10/16(日) 00:50:21
すいません
今日中には書きます
50 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/16(日) 12:34:35
体内で心臓が跳ね上がったような気がした。
「小坂さん? いらっしゃいませんか」
予想に反して穏やかな声で私の名が呼ばれた。
そしてしばしの間。
沈黙の中にみなぎる緊張が耳に痛い。生暖かい汗が一筋、左のこめかみを伝わって首筋に流れた。
しかしそれをぬぐうこともできない。
「小坂さん? いらっしゃらないんですか? 小坂さん?」
呼びかける声に苛立ちが混じった。電話の男がいうように、本当に無理矢理踏み込んでくるかもしれない。
どうしよう、どうしよう。私は必死に考えをめぐらせた。電話の男の言うことは本当に信じられるのだろうか?
携帯で本物の警察を呼ぶか? いや今から呼んでもとても間に合わないだろう。それになんという? 命を狙われてるって?
そうだ、そもそも、なぜ私の命が狙われるのだ?
分からない。しかし考えている時間は今はなさそうだ。とにかくここは逃げた方がいいのか?
緊張のあまり冷たくなった硬い手足をそろそろと動かし、見つからないように這いずって窓に近づいた。
外には先ほど見た警察官の格好をした男が二人、こちらを見上げていた。慌てて頭を引っ込める。
絶望的だ。どうしたらいい? 飛び降りてガストまで逃げきれるだろうか。
「小坂さん! 警察の者です。お伺いしたことがあります。出てきてください!」
男はドンドンと荒っぽくドアを叩き、ガチャガチャとドアノブを回した。
嘘だ、警察の人間はドアの外で身分を明かしたりしないはずだ。昔読んだ推理小説に書いてあった知識が私を正気づけ、その拍子にあることを思いつかせた。
いちかばちかだ。
私は心を決めた。
51 :
ヘロ:2005/10/16(日) 19:35:06
「すいません、小坂さんいらっしゃいますか」
扉の向こうにいるであろう警察官の声が聞こえた。私は、気持ちを落ち着かせるために
ゆっくりと3回深呼吸をした。
「小坂さん、いらっしゃらないんですか」
部屋の中には警察官がドアを叩く音が響く。
私は不思議と緊張していなかった。あんなに流れていた汗もとまっている。やるべきことは
分かっている。後は、警察官が入ってくるのを待つだけだ。
しかし、警察官はどれだけたっても入って来ようとしなかった。ただひたすら、ドアを叩き私の
名前を呼ぶだけだった。私はじっとドアの方を見つめていた。
52 :
ヘロ:2005/10/16(日) 19:38:13
やばい・・・・・・・
>>50の人の方が面白い希ガスort
>>50さんは自分が好きなように書いてください
私も時々書きます
53 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/16(日) 22:30:45
室井滋はマンションの部屋に警察官が訪ねてきて、「○日、殺人事件があったんですが怪しい人は見なかったですか?」と聞かれた。確かMの入り口で帽子を被った男とすれちがったが、面倒な事に巻き込まれたくなかったので、見てませんと言い、警察官はそうですかと帰った。
54 :
コダマニア:2005/10/17(月) 12:48:27
ちょっと俺の小説を見てくれ!
【プロローグ】
学校を終え、何時もの様にパソコンの電源をつけた。
数ヶ月前から此が児玉の日課になっている....。
ブックマークリストからURLを選ぶ....
『2ちゃんねる』、最近ハマっている掲示板だ。
中でも[童貞板]が一番興味深い。
今日も読みながら楽しむ.....
クラっ... 少し目舞いがした... 疲れているのだろうか、、目をこする....
クラっ...... おかしい....体調不良の其とは何処か違う感覚が児玉を襲った...
そのまま児玉は意識を失った.....
55 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/17(月) 12:54:25
50です。
ヘロさん、勝手に途中まで書いてしまってすいません。
先が気になって、差し障りのないとこまで書いたら続きを書いてくださらない
かな〜と思ってしまって…
この先はどうなるのですか?
ぜひ早めに続きを書いて下さい。
56 :
コダマニア ◆0rEMj0IZAM :2005/10/17(月) 12:54:49
【不思議】
鼻をつく木の臭い.......
冷たい床の感触......
頬に触れる木とパイプの椅子の温度.........懐かしい......。
夢......か?
松原はハッと目を覚ました...
少し頭が痛い....
辺りを見回す.....
他にも倒れている人が沢山いる....
冷静に此処までの経緯を思い出してみる....。
確か何時もの様にPCから2ちゃんねるを閲覧していたんだ....それから急に目舞いがして.....
それからどうしたんだっけ?
思い出せない.....分かっている事は、今俺(松原)は学校の教室にうつ伏せになっている事.....それだけだった.....。
何故俺は教室に居るのか.....。
矢吹はまだ今の状況が把握出来ていなかった。
只この空気...意識LV...どう考えても夢とは思えなかった.....。
そうこうする内に、倒れていた者が起き出していた......
道丸.....安孫子....久保に小野寺......有田や佐藤も居る.....。
ハッと矢吹は気付いた......
何故俺は見たことの無い人の名前が分かるんだ!?
分からん!!分からん......が....現に見ていたら名前が浮かんでくる.....
まるで面識がある知人のように.....
夢?.....じゃ無いよな、どう考えても.....。
軽く頬をつねってから、少し児玉は笑った....。
馬鹿か俺は、ガキじゃあるまいし(笑)。
しかし、周りの奴ら、皆2ちゃんねるを利用してた奴らだな、何か知らんが顔見たら名前が分かる、
どっかで俺は会ったのかなぁ?
携帯.....は持っていなかった.....
記憶を失うまでは2ちゃんねるを利用していたはずなのだが.......
とりあえず誰かに話掛けてみるか.....
57 :
コダマニア ◆0rEMj0IZAM :2005/10/17(月) 12:58:24
【ここ何処?】
丸田の目はすっかり覚めていた.....
先程から此処までの経緯を思い出そうと試みるが、どうも思い出せない。
首を捻っている人達を見る所...彼等も同じ事をしている様だ.....。
?【あのさ、ちょっと良いかな?
後ろを振り向くと、児玉が声を掛けて来た....
児【どうなってんの?
丸【いや、俺にも分かんない、、只、この状況見る限りはまともじゃないねぇ....
児【だよな、っつーかネット上の顔も知らない奴らも、見たら何か名前が分かんだよなぁ....
丸【あ、俺もだ...とにかく皆にも話聞いて見ようかねぇ。
58 :
コダマニア ◆0rEMj0IZAM :2005/10/17(月) 13:00:29
【不安】
川村は有田と話していた.....
と言っても周りも皆状況が飲み込めておらず、?、?、を浮かべるだけに終わっていた.......
その時、突如教室のドアが開くと、自衛隊の格好をした銃を持った男達が大勢でなだれ込んで来た......
【下がれっ!!各自近くの席に座れぇっ!!
【早く下がらんかぁっ!!
突然の出来事に教室はパニック寸前になりながらも、なんとか皆近くの席に就く事が出来た....
こちらに銃を向ける男達の、真剣な表情を見る限り、とても冗談とは思えない.....
静まり帰った教室のスピーカーから音楽が流れて来た...
59 :
コダマニア ◆0rEMj0IZAM :2005/10/17(月) 13:02:56
【始まり】
?【おはようございま〜す!、皆さんお目目はお目覚めですかぁ?】
変声機を使っているのか、声はザッピングされている.....
?【皆さん今の状況が全く解らないと言う様な方ばかりの様なので、私が説明してあげますねぇ。
静まり帰った教室に響く突抜た明るい声がやけに鼻につく.....
?【気付いている人も居るかもしれませんがぁ、今日集まった25人の方々は、そう、皆さん2ちゃんねるの住人の方々で〜す。
教室がざわめく
60 :
コダマニア ◆0rEMj0IZAM :2005/10/17(月) 13:07:46
【バトルロワイヤル】
?【は〜い静かに〜、説明をよ〜く聞いとかないと、後々後悔しますよ〜。
教室のどよめきはそっちのけで説明は続く...
?【皆さんが今居るこの場所はぁ、現実世界ではありませ〜ん。】
言っている意味が解らない.....大半の者が怪訝な表情を見せる。
?【ですから、皆さん周りの知らない人の名前が分かるのも、
皆さんがネット上で接した群衆印象が、其のまま姿形になって訳で〜す。分かりましたか〜?
皆辺りを見回し、一人一人を確認していく。
?【それでは本題ですね。
今日は皆さんに殺し合いをしてもらいます。
一瞬言葉を疑った...殺し合い?...って言ったのか?....
そんなのありえなくね?
マジ意味不なんだけど。
吉田は混乱した。話の内容からすれば無理も無いが。
中【ちょっと良いか?
ピースの隣に座って居た中村が立ち上がった。
中【ドッキリだか何だか知らんが、いい加減帰りたいんだけど
?【あら〜中村君はまだ信じて無いみたいね〜、クスクス、マジもマジ、本気で殺し合いをしてもらいますよ〜、中村君、君の机の上のバッグ....開けてごらん。
猪股は中村を凝視していた....
明らかに不愉快な顔を見せながら中村はバッグのジッパーを開ける.......と、中村の顔色が変わった。
61 :
コダマニア ◆0rEMj0IZAM :2005/10/17(月) 13:10:27
中【......嘘だろ。
引き出したのは、拳銃だった。
確かアレはベレッタとか呼ばれているヤツだ、ゲームで見たことがある。
中【...はっ、良くできたレプリカだなおい、ハハッ
?【そう思うなら試して見ます〜?
中【はぁ?、馬鹿かよお前?こんな簡単に拳銃なんざ手に入るかよ(笑)
中村は軽く笑いながらこめかみに拳銃を当てがった。
猪股は嫌な予感がした
久【中村さん止めて!
久保が叫んだ瞬間だった......
パンッ!!
教室に激しい爆音が鳴響いた........と、同時にドサッ..と中村が前めりに倒れた.......
キャアアアッ!! うわああっ!!
マジかよおぉっ!!
一斉に悲鳴と叫び声が響きわたる.........床一面に鮮血を広げながら、中村はまだ痙攣していた.....
静かにしろおっ!!!
パパパンッ!!パパパンッ!!
自衛隊の威嚇射撃でまた静けさが戻った......
【死亡】中村
残り24人
残り1人でゲーム終了
62 :
コダマニア ◆0rEMj0IZAM :2005/10/17(月) 13:15:00
【説明】
?【皆さ〜ん、ようやく此がお遊びではない、リアルだと分かりましたか〜、では説明を続けますよ〜
?【あなた達25人は、あ、中村君は死んでしまいましたね〜、24人は今から三日間のあいだ、殺し合いをしてもらいま〜す。
逃げようとしても無駄ですよ〜、首に着いた首輪、ありますよねぇ、逃げようとしたり、無理矢理外そうとすると〜、
ボンッ、。コレが爆発しちゃいま〜す
最早怪訝な顔を見せる者は居ない、皆食い入る様に説明を聞いている.....
?【そうそう、その調子ですよ〜(笑)
?【さて、その殺し合いですがぁ、、最後の一人になるまでやってもらいます。
もし三日間経っても複数人生きていた場合も首輪は爆発しちゃいますから気を付けて下さいね〜。
つまり、この中から生き残れるのはたった一人と言う訳ですね〜。
?【次に武器で〜す。皆さん各自の机の上にあるバッグ....この中に地図と三日分の水と武器が入っていま〜す。
但し武器は各自違うモノが入っていますので、良い悪いは運次第になってま〜す。
中村君はもったいない事をしてしまいましたね〜
?【次に禁止エリアで〜す。同じ場所に隠れ続ける人が居るかもしれないので、6時間事に禁止エリアを指定しま〜す。
禁止エリアになってもその場所に居た場合は、
首輪がボンッ、ですから気を付けて下さいね〜。
禁止エリアは各自持っている地図に書き込んでチェックして下さいね〜。
最後に、首輪に付いている小型液晶に、LVが表情されま〜す。
これは、君達の精神的強さや肉体的強さ等々によりLVアップしま〜す。
LVが高い人は要注意ですよ〜
敵に遭遇したら、相手のLVもチェックした方が、利口ですね〜。
今んとこはワクワクさせてくれる
64 :
コダマニア ◆0rEMj0IZAM :2005/10/17(月) 13:59:51
【絆】
スピーカーから粗方説明が終るのを聞き終えると、矢吹は机の上のノートを千切ると、急いで走書きをした。
そしてそれを見付からない様に、隣の安孫子に回した。
安孫子もそれを密かに受取り中身を読むと、隣の木原に回した...木原はその走書きを読んだ。
『出口から右に300歩先で落ち合うぞ』
読み終えると、同様に児玉にその紙を手渡したのだった。
児玉が次に久保に紙を手渡そうとした瞬間。
何をしているっ!!
児【いえ(笑)何も。
自衛隊の監視がキツイ為、回し手紙は其処で途切れた.....
65 :
コダマニア ◆0rEMj0IZAM :2005/10/17(月) 14:04:25
【各々】
ちょっと待てよオイ
麻生は一人悩んでいた......
殺し合いてマジかよあのスピーカーのは
でも中村を見る限りマジみたいだなぁ、もうホントに勘弁してくれ......
ちょ、何?、コレ?
説明聞けば聞く程、異常じゃんココ。
周りを軽く見渡し、佐藤は溜め息をついた......
殺る気......あるやつ居んのかな......
三橋.......梅藤.....向井....永沢辺りは信用出来ないわね.....。
女は全て敵と見なした方が良い......
グッとバッグの中のアイスピックを握り締める......
私は、私は絶対死にたくない......中村みたいになりたくない!!
生き残るしか道が無いのなら.....生き残ってやる......
たとえみんなと戦おうとも.......
小野寺は決意した.....。
66 :
コダマニア ◆0rEMj0IZAM :2005/10/17(月) 14:10:04
【ゲーム開始】
?【は〜い、それでは順順に名前を呼びますから、名前を呼ばれた人から教室を出ましょうね〜
まずは、三橋君〜
ガタッと席を立つや否や、三橋は息絶えた中村の側にしゃがむと、おもむろにベレッタを取りあげた......
永【てめぇっ!!
掴み掛ろうとする永沢を、木原と川村が慌てて抑えた......
川【蛮ちゃん今は駄目だって....
木【下手に動いたら駄目だ、永沢...
?【賢い判断ですね〜(笑)、相手の武器を奪うのも、作戦のうちですよ〜。
?【次〜、矢吹く〜ん。
スクッと立ち上がると、安孫子と木原と児玉に軽く目配せをして矢吹は歩き出した......
?【はい次〜、道丸く〜ん。
道【ハイ〜♪、ル〜ル〜♪
鼻唄混じりに、いかにもリラックスした表情で、道丸は教室をでて行った.....
?【川村君〜。
川【有田、例の場所でな。
有【オケ。
?【松原く〜ん
松【ガタンッ!!
バッグを抱え、逃げるように席を立つと....松原は走り出した......
【緊張】
安孫子の名前が呼ばれたのは、教室から人数が半分ほど減った所だった。
努めて冷静に、教室を出る.....もうゲームは始まっている.....気を抜いたらいけない......
玄関口に着き、辺りを見回す......
何とか行けそうだな....
右に進路を取り、安孫子は走り出した......
有田は川村と落ち合う場所を決めていた...地図によると、この学校の真裏150mに小屋があるらしい.....
玄関口を慎重に出ると南に進路を取った.......と
ヒュンッ!
有【....つっ!!
矢の様な物が有田をかすめた
有【畜生!!
有田は全力で走り出した....
68 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/17(月) 15:06:10
>>54 スレ違いだと思うと言う指摘はあえて言わないが
疑問点がある
・何故誰も原作のバトルロワイヤルの事を言わないのでしょうか?
・登場人物が2ちゃんねる住人たちと言うのはどうだろう
BRのいい所はクラスメートが殺しあうと言う所ではないでしょうか?
いままで親しくしていたのにいきなり裏切られ殺しあう
はっきり言って自分がこの場面にいたら自分が助かるために
ためらいも無くやるぞ。だってあった事無い奴なんかどうでもいいし
クラスメートだからうまれる迷い。これがあってこそのBRだと思う。
69 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/17(月) 15:32:05
登場人物が2ちゃんねるの引きこもり共なら誰も殺さないだろうなw
ちなみに誰も原作のことを言わないのは・・・
面 倒 く さ い か ら
所詮そんなもんだ
やっと俺がこれを言える流れになった……
おまいら本当にオリジナルか!?
ありがとう…さようなら。満足したので氏にます
ごめんなさい
>>70なにしにきたんだwww
>>71今回は最後までやっていいから次回からは気をつけてくれ
74 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/17(月) 18:54:27
室井滋の話はほんとの話 その後殺人事件の犯人は捕まり、犯人はあの室井滋の部屋を訪ねてきて警察官だった。
犯人は室井に顔を見られたと思い、警察官に変装して確かめに行った
ヘロさん、続き気になるので、たまにでいいからうpお願いします。
【LVアップ】
当たったか? 当たったのか?
室谷は鬱蒼としげる林の中を走ッていた
.......室谷の武器は連発式ボーガン....。
ククク...悪い武器じゃ無いよな。
有田を射った事と、走っている事とで心臓が激しく高鳴る.....
殺られるか....俺は生き残る.....まだまだやりたい事はいっぱいあるんだ!
室谷の首輪の液晶LV表示が2に上がった...
【団結】
298...299...300....
この辺りか......
矢【オイッ...オイッ...。木原
木の上を見上げると、児玉、矢吹、安孫子が登っていた......用心しながら、木原も木によじ登る.....。
矢【此でメモが行き渡った奴らは集まったな.....
矢吹が何処か寂しげに呟いた.....
矢【とりあえずお前ら、武器は何だった?....俺は.....どうやら散弾銃らしい....
児【めちゃめちゃ重いんだけど、この斧...
木【俺は...サバイバルナイフ...だな....
矢【安孫子は?
安孫子【......カ、カッター(笑)
【恐怖】
あんまり音を立てたら駄目よね......
少し歩くスピードを抑えて静かに久保は歩き出した.....
ホントに皆殺し合いなんかするのかな.....
半信半擬ながらも手に握り締めた中華包丁を捨て去る事は出来なかった.....
護身用....そうこれはもしもの時の為の護身用に持っておかないと.....
そう自分に言い聞かせ、ひっそりと茂みの中を歩き出した......
【勘】
佐藤は森とは反対方面の海岸沿いに進路を取っていた....
暫く走ると、大きな岩陰に身を潜めて小休止した.......
大きなバッグのジッパーを開けると、中には青龍刀が入っていた......
何それ?、少林寺憲法だけに青龍刀?
佐藤は少林寺憲法を習っていたがそれも役立つかはわからない......
誰か中心的人物が居れば、集まって作戦でも練る筈だ.......
矢吹....だな、なんとなく.....
【最強の男】
孤独には慣れてる......怖くはない......。
俺は今まで誰にもわかってもらえず不良として喧嘩してばかりだからな......
角田はゆっくりとした足取りで歩いていた...手には大きなマシンガンを持っている。
マシンガンか、当たりだな
しかし此で人でも撃とうもんなら、ひとたまりもないだろうな
フン、出会った奴らにかたっぱしからぶっ放す
俺は絶対に生き残ってやる.....
【落胆】
川村が有田と待ち合わせた場所に着いて暫く経ってから、有田が息を切らしながら到着した.....。
川【有田〜、大丈夫か、お前、その怪我...
有【あぁ、大した事無いよ、只のかすり傷(笑)
有田は軽く笑って見せた.....
川【って事は、もうやる気の奴が居るって事だな〜。
有【.......だな。
川【.....あ、有田、お前の支給された武器って何だった?......俺の...説明書によると、双眼鏡みたい。
有【似てるな....俺は暗視スコープ...
川【二人ともロクな武器じゃないね.....
有【.......ああ。
【初接触】
冗談じゃない!!..冗談じゃない!!..こりゃ何かの夢だ!!...こんな馬鹿な事があるか!!
誰にともなく青木はブツブツキレていた.....。
そもそも俺の武器とやらが、...水鉄砲!!!.....こんなもんで戦える訳が無いじゃないかぁ!!!
三【やって見なきゃ分からないぜ、ニヤニヤ。
ハッと振り返ると、青木の後ろ、10m程先に、三橋がニヤニヤと笑っていた....
青【ボ、ボルテス!。
三【青木さん初めまして〜ゲラ。
青【何だよぉ!お前、ホントに殺し合いする気なのかよぉ!
青木はパニックに陥っていた.....。
三【う〜ん、するよ、ケッケッケ。
青【か、簡単にゃあヤられんぞ貴様ぁ!!!
青【俺も只じゃ死なん!、死ぬなんて真っ平ごめんだぁ!!!
こんな所で、こんな所で死んでたまるか....
タタタタタンッ!!!!
空気を切り裂く連続音が辺りに響いた.......アサルトライフルが三橋の手に握られていた.....。
三【ギャーギャー、うるせぇよ、超雑魚。
【死亡】青木
残り23人
残り1人でゲーム終了
【4人】
矢【とりあえず、だな、俺ら4人で行動しながら、仲間を集めて、全員が生き残る方法を探す...ってので良いな?。
木【だな。
児【それが妥当だろうな。
安【なかなかやるじゃん。オッサン
矢【うーるさい、誰がオッサンだクソボケパラリン。
軽く笑い合い、少し空気が和む.......と。
....タタタタタンッ!!
かなり離れた場所で銃声がした......。
四人【!!!】
一同に緊張が走る.......。
矢【....やる気がある奴らの事も考えておくぞ.....。
【ビビり】
暫く歩いていると、向井は小さな小屋を見付けた........おもむろにドアを開ける.....
加藤【ひっ!!
すっとんきょうな声を出したのは加藤だ...。
向井【待てッ、落ち着けよ、俺は殺し合いとかする気無いから!、落ち着けって。
そう言うと、向井は両手を挙げて攻撃意思の無い事をアピールした....。
加藤【マジか?
向井【あぁ、其より、この世界から脱出する方法を考えたい...加藤も一緒に行動しないか?
加藤【...分かった。一緒に行こう
【探り合い】
島の外れのあばら小屋で、吉田と及川は対峙していた......。
互いにピンと張り詰めた空気が漂う.....。
と、先に及川が動いた....。
及川【止め止めぇっ。..奈央、殺し合いなんて絶対ムリー。
木の椅子にスッと座る...。
吉田【..だ、だね。僕も止〜めたっと。
お腹減ったな〜、コーンスープでも飲もっと。
あ、君も飲む?
及川【うん!、頂〜戴☆。
二人ともテーブルに座り、コーンスープを片手に雑談をし始めた.....
それはとても仲の良いカップルの様に見えた.......
テーブルの下で及川がスタンガンを握っていなければ......。
バチバチィッ !!
吉田【グハッ..
突如、吉田の全身を、激しい痛みが襲った..たまらず床に倒れこむ..。
及川【キャハハッ、スタンガンてスッゴ〜イ、こんなになっちゃうんだ〜☆。
体が痺れて動けない吉田を足蹴にする及川。
及川【さあ、武器は?武器出しなさいっ!!このグズっ......
及川【グ、ゲ、ゲハアッ、。
突然、及川が激しい嘔吐と痙攣を起こし始めた..ピクンピクン.と二三度痙攣した後、及川は絶命した...。
吉田【ぼ、僕の武器はね〜....ヒ素 だよ、及川奈央ちゃん。フフ。
【死亡】及川
残り23人
残り1人でゲーム終了
【親近感】
松原は落ち着きを取り戻していた........支給された武器が親近感のわくモノだったのも、松原の気分を良くさせた..。
たろう【小型液晶GPSか、、どんな物より使えるかもな。
画面をタッチすると現在地と、自分から半径30mの人をレーダーで映し出す仕組みだ.....今の所、松原の近くに人は居ない様だ....。
松原【...生き延びてやる。
【謎の行動】
何をやっているんだ僕は?、気は確かか?
出発点から500m程の所にある井戸の横に、猪股は穴を掘っていた..。
猪股【僕は悪くない...僕は悪くないんだ....早く、早く済ませないと...。
何かに取り憑かれたかの様に...猪股は穴を堀続けて居た..。
88 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/17(月) 21:02:24
>>74 室井か?
ダウンタウンの松本がその話を言っていた
室井ではないが・・・
【放送】
矢吹達四人は、比較的安全と思われる海岸沿いに進路を取っていた。
矢【見晴らしが良いから、他の奴らを見付けやすい筈だ....まぁその分ヤル気の奴らにも見付かりやすい事にもなる...用心しような....。
木【はいよ。
児【流石に緊張するな......
安【俺カッターナイフ...
その時、辺りに聞き覚えのある声がスピーカーから流れてきた...。
?【は〜い皆さ〜ん、元気ですか〜?
此処までの途中結果を発表しま〜す。
男子、中村君、青木君...女子、及川さん、以上3名は脱落で〜す。まだまだ先は長いですよ〜。
?【続いて禁止エリアを発表しま〜す。
慌てて矢吹達は地図を広げ、ボールペンでチェックをつける。
?【今から2時間後、B―2、D―5、F―1、C―6、以上が禁止エリアとなりま〜す。
では皆さん、引き続き殺し合って下さいね〜。
音声は途切れた...
児玉は禁止エリアへチェックをつけた後....死んだ人のリストにもチェックをつけた...。
木【...児玉。
児【もうヤル気の奴らが居る以上...綺麗事は言っていられないだろ......
一同に重い沈黙が流れた...。
>>88てか10年くらい前からある『都市伝』だぞ・・・
【やる気】
定時放送の禁止エリアと脱落者をメモにとった後、丸田は軽く背伸びをした..。
丸【ホントにヤル気の人も居るんだねぇ。
こりゃ本腰入れなきゃな。
呟いた後、丸田は小さなアタッシュケースを開けて中を取り出す..。
丸田【好きだけども、武器としては少し役不足だな(笑)。
中には小さなダーツが10本揃えて収納してあった....。
【休憩】
麻【大分歩いて来たな、もう足が疲れた。
ゲームがスタートしてから、麻生は移動し続けていた..。
流石にこれ以上は歩かない方が良いだろう...。
麻【木陰で少し休もうかな...。
近くの木陰に歩みよる...。
?【いらっしゃ〜い。
麻【だ、誰!?
木陰から一人、、姿を表した...。
麻【道丸かぁ!、何や、やるんかい!。
麻生は木刀を構えた...。
道【そんなに興奮しなくてもいいだろ?
....ほら、俺の武器はコレだよ。
身構える麻生をよそに、道丸はバッグから三角定規を取り出した...。
道【コレで切り殺すのかな?
アハハハハ。
麻【......フゥ。
余りにも陽気な態度の道丸を見ていると、こっちの戦意まで削がれてしまう..。
麻【なんだよ、君はこのゲームに乗る気無いみたいだね。何か拍子抜けしたよ(笑)
道【まぁ地道に行きましょうかの〜。
麻【....そうだね。
麻生は道丸の首輪LVが2になっている事には気付かなかった..。
【死体】
ヒュンッ!!...ボーガンが森の中を飛び交う...。
室【くそお!!、まだ追って来てる!!
ヒュンッヒュンッ!!...室谷は辺り構わずボーガンを射続ける...。
暫くすると、追跡者の気配はしなくなった..。
室【...やった...のか?。
ズダダダダンッ!!
背後に強烈な痛みを感じながら、室谷は倒れ込んだ...。
角【......。
室【...クソッ。
辛うじて室谷は生きている..。
...ズダン!!
角【一発で死ねばいいものを.....
【死亡】室谷
残り21人
残り1人でゲーム終了
【目撃】
小野寺は息を殺していた...。
つい今しがた、必死に走り去る室谷と、それを追い掛ける角田の姿を見掛けたからだ...。
ズダダダダンッ!!
暫くして銃声が聞こえて辺りは静まり返った...。
小【やっぱり皆ヤル気なんだ!アタシは死にたくない、絶対死にたくない!!
小野寺の首輪のLVも2を指していた...。
【双眼鏡】
川【...でね、2時間後には此処は禁止エリアだからさ...
だから東から行った方が安全だと.......
なぁ、有田、聞いてる?。
川村の話はそっちのけで有田はそっぽを向いている...。
川【おい、真面目にやれよ!!、遊びじゃ無いんだぞ...
有【シーッ......アレ、その双眼鏡で見てみて...。
川村は双眼鏡で見た
川【何だ?.........!!!
此方に向かって歩いて来る人が一人....。
川【.....梅藤だ。
【アホ】
梅【有田!!川村!!悪徳掲示板に癒着するヲタ共よ....
無駄な抵抗は止めて出てきなさい!!
50m程の距離から梅藤は声を掛けて来た...。
有【馬鹿じゃないのあいつ?
あんな大声あげたら良い的だろが!
川【自分だってヲタなくせに...
有【とりあえず逃げるか、俺達武器らしい武器は無いぞ。
川【それが得策だろうね。
痺を切らしたのか、梅藤は声を張り上げた...。
梅【もう良い!!私の呼び掛けにもお前達は答え無いのだな!!
それなら最終的な手段に出るまでだ...。
梅藤は何やらバッグをまさぐっている...。
有【お前の遊びに付き合ってられっかバーカ!!。
川【ほっとこ、行こう有田。
有【分かったよ川村、ったくアイツはホントにアホとしか言い様がな....。
川【!!!、伏せて有田!!
ヒュルルルルルルル....
ドッゴッオーン!!
川村が有田を倒して伏せた直後、10m先で爆発が起きた...。
有【何だ?!何が起きた!?。
川【あのアホしかいないでしょ!。
梅藤に目を向けると、大きな銃を構えて狙いを定めている....。
有【野郎!!
おい梅藤!!そんな兵器使いやがって卑怯だぞ馬鹿野郎!!。
梅【違う!これは教育用制裁機、、またの名をグレネードランチャーと言....
有【立派な兵器じゃねぇか馬鹿野郎!!。
川【ねぇ、相手しない方がいいよ有田
いくらなんでも分が悪い!、逃げよう!
川村達は退却した..
【葛藤】
久【...!!!。
凄まじい爆音が何処かから聞こえた...そう遠くは無い。
久【誰かがまた殺しを...。】
久【私には出来るだろうか...人を...人をこの包丁で...】
想像しただけで吐気がしてくる。しかしやらねば自分が死んでしまう....。
久【どうしよう...】
ガサッ。
茂みから人影が飛び出し、久保を目がけて襲って来た...。
【女】
間一髪、久保は襲いくる人をかわした。
久【あ、貴方は...】
言葉に詰まる。
久【...小野寺。】
髪は乱れており、目はギラギラと獣の様な輝きを見せていたが、、確かにソレは小野寺だった...。
小【避けんじゃないわよぉ!】
彫刻刀を振りかざし、猛然と突っ込んで行く。
ドンっ、と久保に体当たりをして其のまま馬乗りになる..。
久【は な して..】
抵抗するが、小野寺は太めでその体重により動く事が出来ない..。
小野寺は馬乗りのまま彫刻刀を振りかざして久保、目がけて振り下ろした..。
グサッ
久【痛っ!!】
久保の肩辺りがみるみる血に染まってゆく。
堪らず久保は力を振り絞り、腰に掛けていた中華包丁を切りつけた...。
小【ぎゃっ!!】
中華包丁は小野寺の腹の辺りを切り裂き、鮮血をほとばしらせた...。
それでも小野寺は怯まず久保に向かって彫刻刀を突き立てた..。
久【...うっ】
久保の顔からみるみる血の気が退いて行く。
小【ハアー、ハァー、ハァー。】
小【私の勝ちよぉ!】
【死亡】久保
残り20人
残り1人でゲーム終了
【合流】
爆発音が離れた場所で轟いた...。
矢【....オイオイ、支給された武器ってのは、他に何があんだよ、クソ。】
安【まあ、とりあえず俺はカッターナイフだ...】
矢【おいみんな!...誰か来るぞ...】
一同に緊張が走る.... ..歩いて来たのは....
児【...佐藤。】
佐【あ、みんな...生きてたんだ。】
矢【でけーな、その青龍刀。】
佐【あぁ。】
安【俺はカッターナイフ...】
【井戸】
加【なぁ向井。】
向【ん、何?】
加【喉、渇かない?】
向【だな。】
少し先に井戸が見えていたので、喉が渇いてきたのだ...。
加【!!!。待って向井、人が居る!】
井戸の反対側に、猪股が立っていた.....武器は....持っていない様だ....。
向【猪股!、俺達は戦う気は無い、安心してくれ。】
猪股はオロオロとした目で加藤と向井を見ている。
猪【...ホントに何もしない?】
加【あぁ、何もしないさ、仲間になろう!】
猪【...仲間。】
猪股の表情が微かに明るくなる。しかし直ぐに顔色を変えた...
猪【やっぱり来ないでよ!来ちゃ駄目だ!】
加【大丈夫だ!ホントに俺らは何もしないから、そっち、行くぞ。】
猪【来るなよぉっ!】
加・向【大丈夫、安心してく...】
...カチッ、ドガァッーン!!
爆音と共に、辺りは爆炎に包まれた。
猪【だから来るなって言ったのに...其処には地雷があるのに...。】
【死亡】加藤・向井
残り18人
残り1人でゲーム終了
【GPS】
ピコン....ピコン...ピコン...。
ハッ!!.....
少し仮眠を取っていた松原はGPSのレーダー反応音に飛び起きた。
松【...何処だ?......南西....30m付近....だな。】
幸いこちらには気付いていない様だ、松原とは反対方向へと進路を変えている...。
ピコン...ピコン..ピコン...。
音は静かになった。
松【....一度、参加者リストに目を通した方が良いな....。】
松原はリストを広げた。
【参加者リスト】
・梅藤
・三橋
・角田
・矢吹
・丸田
・吉田
・猪股
・佐藤
・松原
・木原
・安孫子
・児玉
・有田
・川村
・永沢
・麻生
・道丸
・小野寺
【孤独】
一人ぼっちってのは....中々寂しいものがあるな。
永沢はゲームスタートから、まだ一度も参加者と接触していない...。
例え殺し合いだろうと、見知らぬ地での孤独は、永沢には耐えがたかった...。
永【誰かに会いたい....。例え死ぬことになっても.....】
永沢はバッグから支給された武器のロケット花火を取りだし...火を付けた。
ヒュイ〜ン.....パンッ。
誰かが気付いてくれる事を願って....。
それが、どんなに危険な行為だと言うことかも、今の永沢には判断出来ない程、人に飢えていた...。
【楽天家】
麻【道丸、今の爆発...そんな遠く無かったなぁ...。】
道【まぁ大丈夫だろ】
麻【本当に楽天家だなぁ。君みたいなのは、悩みとか無いんだろな。】
道【ま、焦らず、急がず、ジックリね。アハハ】
麻【急がず..ジックリ....かぁ。】
道【そうさ...ジックリト♪....
(ノ∀`)フフフ】
【嘘】
丸田は少し先に、あばら屋を見付けていた...。
誰かが先に居るかもしれない..慎重に距離を詰めて行く...。
窓を覗くと、吉田が確認出来た....武器は持っていない様だ。
キィー.....。
吉【誰だっ!】
丸【こんにつわ、、元気かぃ?】
吉【ま、丸田か...。】
吉田が動揺しているのは明らかだった...。
丸【まあそう身構えなさんな、ゲームに従う気は更々無いさ...(笑)】
ポケットにダーツを忍ばせたまま、丸田はテーブルに座った...。
【吉田】
丸田が来た!!。
吉田の心臓は、一気に高鳴り出した...。
どうする!?..武器は持って無いみたいだ...いや、隠しているだけかも...隠せる程度の武器なら大した事無いんじゃ?..。
頭の中でいくつもの選択肢が飛び交う...
とりあえず向こうは、今すぐヤル気は無さそうだ。
吉田は決めた...
吉【....まぁ、楽にしなよ...。】
【駆け引き】
吉【疲れたでしょ、スープでも飲む?】
丸【......あぁ、、貰おうかな...。】
小屋にあるポットのお湯で吉田はコーンスープを作り始める.....二回目のコーンスープを....。
吉【あちち、はい、どぞ〜。】
丸【すまない。】
吉【お、丸田、口元に塵付いてるぞ(笑)】
吉田は塵を取ってやった...。
丸【何だか恥ずかしいな(笑)】
丸【で...だ、。】
丸田の表情が変わる...。
丸【このスープ、お前、飲んでみろ...】
コーンスープを吉田の前に突き出す...。
吉【な、なんで?】
丸【いやぁ、急に腹が一杯になったんでな、ほれ、飲んでみ。】
吉田はカタカタカタと震えている...。
丸【やっぱり一服持ってたな!クソがっ!!】
ガタン!
丸田は吉田を突き飛ばすと、ポケットのダーツを取り出す...。
丸【奇遇だな、このダーツも、針に毒が塗ってあるみたいだ。】
丸田は軽く舌舐めずりをした....。
丸【死ねよ!】
丸【ぐ....ガハァッ...】
突然、丸田は苦しみだした...。
丸【ゲゲ...なンで?、俺は飲んでな..い...ゲハァ...】
吉【クスクス、念のためにさぁ...塵取るふりしてお前の口元にもヒ素塗っといたんだ〜。】
丸【...な...ゲ、グギギ...。】
丸田の全身は、激しい痙攣を起こしている...。
吉【バイバ〜イ】
【死亡】丸田
残り17人
残り1人でゲーム終了
【リタイア】
永沢の前に人影が現れるまで、さほど時間は掛らなかった..。
永【....あぁ、..角田....。】
人恋しさに飢えていた永沢には、角田のマシンガンも、冷たい視線も、意に介す必要は無かった.....。
ただ一人で寂しかった....。
永【俺....もう疲れたよ...。】
疲弊しきった永沢に向けて、角田は冷淡な笑顔を見せた...。
バンッ!
.......永沢はゆっくりと崩れ落ちた....。
角【孤独に耐えられない馬鹿が.....】
角田の液晶LVは、既に4を表示していた....。
【死亡】永沢
残り16人
残り1人でゲーム終了
【思考】
松原は考えていた.....この異常なゲームをコントロールしている黒幕の事を....。
幸いGPSがある為、落ち着いて頭を働かす事が出来る...。
@メンバー全てが2ちゃんねるの住人。
A皆がネット利用中にこの世界に引き込まれた。
情報は少ないが、2ちゃんねるの利用者、閲覧者である事が第一条件だろう...。
そしてPC技術に精通しており、参加者以外の人物.............想像したく無かったが、つい呟いてしまう...。
松【.....管理人ひろゆき?】
【仮想現実】
川【ひろゆきが!?】
有【シーッ、声がデカイよ馬鹿!】
川【あぁ、ゴメン、しかし、ひろゆきがこんな糞ゲーム考えると思う?】
川村は信じたく無いと言う素振りだ。
有【俺もこんな事言いたかないさ..だけど今はそれしか思い付かん。】
川【...でも、仮想現実なんだろ?、死んだって言っても、、意識が戻るだけじゃ...】
有【此処はな、限りなく現実に近い仮想現実だ、空気、温度、そして痛み...全てが現実LVと考えて良い..。仮に此処で死んだ場合..現実世界の自分にも多大な影響があるはずだ】
【放送2】
川【なら一体どうすりゃ...】
有【分からない...ただ、今は俺達が生き残り、仲間になれそうな奴を集めて、話し合うしかない...】
川【梅藤の馬鹿は問題外として、児玉や安孫子、久保達なら仲間になれそ...】
軽やかなメロディと一緒に、二回目の放送が流れて来た....。
?【みなさ〜ん、まだ生きてますか〜(笑)、それでは脱落者を発表しま〜す。】
?【室谷君、久保さん、加藤君、向井君、丸田君、最後に永沢君で〜す。
皆頑張ってますね〜。続いて禁止エリアで〜す。】
?【今から2時間後、N―4、J―5、P―2、T―9、以上で〜す。】
?【さあ皆さん、夜は敵が分かりづらいですよ〜、頑張って下さいね〜。】
放送は途切れた....
メモを取る手を止める...。
川【...6人も....。】
有【.....久保は.....消えたな......。】
【液晶LV】
禁止エリアを避けるため、矢吹一行は、夜の中を歩いていた....。
児【あれ?...オイ、矢吹のおっさん。】
品【なんだ餓鬼..。】
児【おっさんの液晶LV、2になってんぞ。】
安【マジだ】
佐【.....矢吹。】
矢【待て待て、俺は誰も殺しちゃおらんぞ。】
木【........そういや、、ゲーム説明の時、首輪のLVは精神力や肉体的力『等々』って言ってたな。】
児【...あ、、だから、何かしら力がある一定の基準値を越えた時に、LVがあがるんじゃない?】
木【精神力、腕力、視力、..他にもあるだろ。
多分、品の場合は統率力が認められてLVが上がったんじゃないかな?】
安【成程...然しそうだとすると、
LVが高い=危険、とは判断出来ないなぁ。】
児【だな、でもLVが高い奴に遭遇したら、用心するに越したことは無いよ。】
安【まぁ、流石はおっさんだな、伊達に歳くってないじゃんか。】
木【言いすぎだ、矢吹は歳はそんなに高くねーだろ。老けて見えるが】
佐【あぁ.....】
品【貴様ら....。】
113 :
ヘロ:2005/10/17(月) 23:27:12
>>50さんも是非続きを書いてください。お願いします。
今日はホークスが負けて鬱になっているので明日書きます。
今にも泣きそうな気分です。
【本性】辺りは暗闇が包み込み、虫の声がリーンと鳴っている...。
麻【...オイ...道丸、おいってば...あそこに誰かいるよ】
麻生は森の切目の月明かりに照らされた場所を指差す...。
其処にはボロボロの服を着た猪股が立っていた...。
麻【なんだろアイツ...ボーッとつっ立って...。】
道【武器は持ってるのかな?】
麻【分かんない、この角度じゃ見えづらくて見えないよ。】
道【ア、アレは...麻生、麻生、その木刀....貸して♪】
麻【うん?、良いけど、あんまり刺激せんほうがいいんじゃない?】
ドンっ!!
麻【おわっ..とと。】
麻生は後ろから突き飛ばされ、よろけて茂みから飛び出した...。
猪【!!!何だお前ッ!!】
驚いた猪股は向井の死体からとった拳銃を構えた.....
暗がりでもその銃が汚れて黒ずんでいるのが分かる...。
麻【ちょ、ちょっと待ってよ猪股君、僕らは君に手出ししようとか全然思ってないよ、ね?
....道丸!、ふざけすぎ!】
猪【うるさい!黙れえ!】
パアンッ!.....
弾丸が麻生の腹部を貫いた.....。
麻【あ゙あ゙ぁッ!】
みるみる内に麻生の腹部は血に染まってゆく...。
猪【..ハア..ハア..ハア..いきなり、来るから.....】
ガツンッ!.....猪股は頭に強烈な痛みを感じて倒れる....。
ガッ.ガッ.ガッ.ガッ.ガッ.....何度も何度も激痛が猪股を襲う.......
やがて猪股は動かなくなった...。
麻【なんで、なんで裏切ったんだ....道丸ぅ...。】
木刀を血に染めた道丸が佇んでいた...。
道【失礼だな、俺は今まで一度も君を仲間だと思った事はないぞ。バーカ♪】
【死亡】猪股・麻生
残り14人 残り1人でゲーム終了
【目撃者】
川村と有田は森の中の木の下で野宿していた..。
川【流石に夜は冷えるな..】
有【....あッ!!】
川【どうした!】
有【スゲ、フクロウが居るぜ川村!】
川【フクロ......有田ちゃん...俺達バードウォッチングしてるんですかね?(笑)(笑)】
有【あ、悪い悪い....しかしホント暗闇とか関係なく良く見えるぜ、この暗視スコープ...。】
川【だからそれ使って交代で見張りしようって決めたんだろ〜....真面目にやろうよ。】
有【分かってるってば......あ!!】
川【今度は何?モモンガ?】
有【違う!道丸だ、麻生も一緒に居る...】
川村と有田は惨劇の一部始終を見ていた......撃たれた麻生....後ろから木刀で猪股を叩き付ける道丸.....。
川【...何て酷い事するんだ...】
有【..見たか?...道丸の首輪はLV、4を表示してる..相当やり手の筈だ..。】
川【どうする?、道丸は反対方向にいくよ?...】
有【駄目だ、今の俺達は戦える状態じゃない...やり凄そう...。】
川【.....。】
深々と夜は更けてゆく......。
【夜】
木【電気は?..つけるか?】
矢【やめとけ、狙われ易い..ライターで充分だ。】
5人は夜を野宿では無く、近くの小屋で過ごす事にした..。
安【見張りは2人組と3人組で2時間交代で行こう...3回やれば夜も明けるし。】
木【3人組が2回見張りをやるか...。】
児【俺はいっぱい寝る方向で...】
矢【うーるせっての、公平に決めるぞクソボケニートヲタガキ。】
佐【あはは...(笑)厳しい、オッサン】
矢【......オッサン..うっかり手が滑って散弾銃をぶっ放しそうだな。】
銃口が佐藤に向く...
安【...統率力...?】
安孫子は木原に目を向けた...。
木【いや、まぁ〜、...コレが矢吹スタイルだと...ゴニョゴニョ....。】
昼の世界は見る陰もなく、....闇と音だけがこの世界を支配している...。
木【...なぁ、矢吹?】
矢【何だ?】
木【もし...もしだぜ...俺ら皆で脱出出来ないとしたら.....】
木原の言わんとすることは、矢吹にも佐藤にも理解できた...。
佐【...俺は..】
矢【やるよ。】
木【........。】
矢【殺られるぐらいなら、こっちから出向いて殺すさ...。】
佐【.....。】
矢【この糞ゲームを考えた主催者をな。】
雲の陰から少しだけ、月明かりが漏れて来た...。
【小野寺】
あ、...月....。
小野寺は木陰で休んでいた...。
こうして見ると...中々情緒があるじゃない....。
腹の傷は深手では無いようだ...出血は止まっている...。
人.....殺しちゃった......。
彫刻刀を突き立てた感触...久保の命が終わる音.....全てが体に記憶されている....。
もう....後には退けないよね....。
小野寺の首輪LVが4を表示する.....。
【スタート地点】
灯台元暗し....ってヤツかな..。
松原はスタート地点の学校付近に居た...。
まさかスタート地点に戻ってるとは誰も思わないだろ、GPSもある、、夜は此処で越すか...。
.......ガサッ!....................ガサッ!
松【!!!!】
突然10m程先で草木を踏み歩く音がした....
黒い服を身に纏い...手にはアサフルトライフル......
三橋!!!......。
【機能しないGPS】
何故だ!!!...GPSは無反応じゃないか!!!
突然の事態にパニックを起こしかける...。
落ち着け...落ち着くんだ......見付かったら命は無い....。
幸い三橋は此方に気付いていない様だ.........草木と一体化したかの様に松原は固まる.....。
行け〜...早くどっかに行け〜...
祈りが通じたのだろうか、...三橋はザッザッ.と歩き去って行った......。
松原【.....フゥ。】
120 :
コダマニア ◆0rEMj0IZAM :2005/10/18(火) 00:15:36
【黒幕】
安【わりぃ皆、ちょっと起きてくれるか?】
見張りを任されていた安孫子と木原は、矢吹達を起こす...。
安【わりぃ、起こして、これをみてほしい...木原が見付けてくれたんだけど.....。】
安孫子は小さなノートを机に置いた...。
児【何これ?】
矢【...手記か?...】
佐【.....!!!これ!!!】
佐藤はある部分を指差した.....
コクン.....と頷く木原.....。
矢【...筆者...........ひろゆき...。】
【ひろゆきの手記1】
〇月×日
俺がこの世界に来て数日が経つ....
命を失う日も近いようだ。
今日から手記を残す事にする....
俺と同じ結末を2ちゃんねるの住人に迎えさせたくない。
〇月×日
事の発端は...サイト整備の最中に、何者かによるハッキングが発生した事から始まった。
これによりサイトの管理は不可能になる。
同時に俺は意識を失い、目が覚めた時には首輪をつけられ、この世界に飛ばされていた....。
〇月×日
小屋に閉じ込められて一週間が経っただろうか....。
毎日外にあるらしいスピーカーからザッピングされた音声が流れてくる...。
どうやらコイツが俺のサイトをハッキングし、仮想現実世界とやらに飛ばしたらしい...。
〇月×日
小屋にあったナイフで腕を切りつけてみる。
激しい出血と痛みが感じられた.....
仮想現実世界とは言え、致死LVの怪我をした場合、現実世界の自分の体にも影響を及ぼす可能性がある。
精神崩壊か植物人間か....程度は解らない。
【ひろゆきの手記2】
〇月×日
小屋からの脱出に成功....この世界が小島だと言う事が判明。
スピーカーから音声を流している人物が学校を拠点としているのも確認。
学校に潜入して学校周囲50mに妨害電波を張り巡らせる事に成功。
ここまでは良かったが、学校を出た辺りで後ろから殴られて気を失う....。
気付いたらまたこの小屋に居た...。
〇月×日
近い内に2ちゃんねるの住人を多数引き込むとスピーカーから放送があった。
そして...今日で俺を消すと言う事も放送された...。
覚悟は出来ているが...正直怖い...。
この手記を、小屋の屋根裏に隠す事にする。
引き込まれた住人がこの手記を読んで、少しでも生存の確率が上がる事を祈る。
byひろゆき@どうやら殺されるらしい。
【謎が呼ぶ謎】
手記はそれを最後に書かれていない....。
重い沈黙が5人を包む....。
児【..じゃぁ...】
児玉が口を開く...。
児【じゃあ一体誰の仕業なんだ.....。】
【作動するGPS】
松原は移動していた......三橋とニアミスした場所に居るのは不安過ぎる。
林を抜けると、うっすらと小屋が見えてきた....。
ピコン..ピコン..ピコン..
松【ビクッ!!】
突然GPSが反応を示した......
松【..直ったのか】
どうやら小屋の中に二人程参加者が居る様だ...。
松【....仲間に入れてくれるかも知れない...。】
松原は小屋に向かって歩き出した...。
【修理】
有【川村、ちょっと来てくれ。】
川【どうした?】
有田の足元に、古びた旧式の無線機があった...。
有【使えるかな?】
川【俺は無線機とかはてんで駄目なんだ...。】
有【げ、俺もだ。】
肩を落とす二人...
?【俺、使い方分かるよ。】
ハッと声のする方に身構える...。
有田【...松原。】
【無線機】
ピーピーガガーガ....
【!!!!】
5人の重い空気を破ったのは、ノイズ音だった...。
ピー..ますか?ガガ...聞こえ..ガ。
矢吹が隅にあった無線機を取り、応答する。
矢【矢吹だ。...誰だ?】
ピピー..矢吹、矢吹か!...有田だ!...ガガ...川村と松原も一緒だ。
5人の顔が少し和らいだ...。
【パズルの欠片】
有田達は、自分達が体験してきた事を、全て話した...。
梅藤...道丸...武器が無いことを...。
だが矢吹達が教えてくれた情報は、驚かずにはいられなかった.....。
川【...ひろゆきが....死んだなんて.....】
有【...じゃぁ一体誰が....】
途方に暮れる二人をよそに....松原は考えに耽っていた......と
松【そうかっ!】
言うや否や無線機に飛び付く...
松【矢吹達聞こえるか?...それから川村達も聞いてくれ....助かる方法があるかもしれない!!】
【希望の光】
幾分興奮しながら松原は話だした....
松【先ず俺達が脱出するに当たって、一番のネックになるのがコレ、爆発する首輪だ....。
で、だ。
この島の最南端に鉄塔がある....首輪から発せられる電気信号を、鉄塔が感知して...ボカンッ、てな仕組みだ。 】
川【だけどその鉄塔が電気信号を拾い上げる範囲はこの島全域だよ....】
有【どうするんだ..】
松【まあ聞いてくれ...大事なのは此処からなんだ....】
松【矢吹、ひろゆきの手記の中に、
『学校周囲50mに妨害電波を張り巡らせる事に成功』
って記述があったんだって?】
矢【あぁ。】
松【それだよ!、妨害電波...つまり学校の周囲50mでは、首輪が発する電気信号を鉄塔が感知出来なくなるんだ!
つまり、爆発しない。】
有【待ってよ松原、ひろゆきの手記によれば、妨害工作のあとに捕まってる...まだ妨害電波が生きてるか解らないよ...】
松原はGPSを取り出した....
松【俺の支給された武器はGPSな訳だが....ボルテスとニアミスした時...このGPSは全く反応しなかったんだ.....しかし、川村達には反応した....】
有【...!!!!..学校周囲の妨害電波がまだ生きていた!!!】
松【それしか考えられない】
川【学校に潜入して黒幕を捕まえ、元の世界に帰る方法を吐かせる...】
松【そゆこと。】
【放送3】
チュン...チュン.チュン.....空を鳥が舞い、乾いた風が吹き抜ける.......。
夜は明けた....。
?【おはようございま〜す...二日目ですよ〜...此処まで生き残って来た人は、一体どれくらい人を殺したのかな〜...
それでは発表で〜す。
猪股君、麻生君、以上で〜す。
う〜ん、夜はやはり動きにくいようですね〜...
続いて禁止エリアで〜す。】
【ホーム】
吉田はすっかり小屋に居ついてしまった...。
吉【外にいるのも...此処にいるのも...危険度的にはあんまり変わんないだろ....。】
丸田と及川の死体は裏の倉庫に隠した.......血も全て拭き取った.....。
吉【此処が俺のホームだ...。】
吉田の液晶LVも4に達する...。
【出発】
朝の放送をメモに取ると...5人は小屋を出た....。皆昨日よりも明るい表情を見せている...。
助かるかもしれない.......希望の光が見えてきた....。
木【打ち合わせでは...正午にJ―2にある小屋で川村達と合流することになってる。】
佐【まだ脱出を考えてる奴らが居たんだなぁ......】
矢【殺しを考えてる奴らが居るのも忘れるな...】
【再び】
ピコン..ピコン..ピコン..
松【!!】
松原のGPSが反応したのは...小屋を出発しようとした時だった...。
松【あっちだ!、オルカ、見える?】
川村は双眼鏡で探し出すと....アッ..と言った...。
川【しつけぇ〜な!!....梅藤だ!!】
【梅藤】
....バタンッ!.....
梅【....ん!?】
小屋から勢い良く松原が飛び出して来た....。
梅【動くな!松原!】
松【川村!有田!..早く逃げるぞ!】
梅【ほう...俗悪なヲタコンビがその中に居るのか....】
...スチャ......梅藤はグレネードランチャーを構えた.......
松【止めろおぉっ!!】
ボシュッ!!....シュパー...ン..........
ドゴーンッ!!!
激しい炎をあげて小屋は爆発した....。
パラパラと破片が落ちて来る....。
梅【.......。】
梅【戦争終結!】
?【勝手に終らせんな】
梅【!!!ッ...】
ガシャン!!....突如後ろから飛び出して来た川村の体当たりで梅藤は武器を落とした......すかさず川村は後ろからガッチリと梅藤をロックする...
梅【....何故?】
有【裏口から出てお前の後ろに回り込んだ.....】
梅【有田も!!】
川【やれ!有田!】
ボグゥッ!!.......有田のストレートが梅藤の顔面を捉えた....。
梅【複数で俺を騙し暴力を行使.........最低だな。】
木に縛りつけられた梅藤が毒々しく呟く...。
有【コイツの頭の中じゃ...パンチは悪でグレネードランチャーは正義と言う図式が成り立つらしいな。】
川【何にせよ上手く行って良かった...】
松【おいオマエラ...参加者一のんびりな俺が囮になった事についてはスルーですか?(笑)】
川【この馬鹿どうするの?】
有【放っとこう、先を急ぐぞ...】
【選ばれし者】
川村達が去り...梅藤は一人呟いていた..
梅【私こそ選ばれた人間なのだ...。】
小【フーン....それは凄いわね...。】
いつの間にか...梅藤の隣に小野寺がしゃがんでいた...。
小【選ばれた人間かぁ〜.....じゃあさ!...コレも何とか出来るかな!?】
...ヒュッ..ドスッ!!........小野寺が振り下ろした中華包丁は梅藤の心臓辺りに突き刺さった....。
梅藤は動かなくなった...。
小【な〜んだ...駄目じゃん......】
【死亡】梅藤
残り13人
残り1人でゲーム終了
【獲物発見】
遠くで派手な爆発があった様だ....何事かと吉田はドアを開け様子を伺う...。
かなり遠くで煙が上がっている....
吉【マジかよ...】
小屋に戻ろうとした..........だが体が動かない.......吉田の目線は森の中に釘付けになっていた.....。
吉【み...み....三橋....】
三【よォ!】
三橋は吉田目掛けて恐ろしい程のスピードで向かって来た....。
パラララララッ!!.....吉田が小屋に逃げ込むのと同時にアサフルトライフルが火を吹く....。
一気に距離を詰めると、三橋は小屋のドアを引いた....。
....キイー....。
三【ど〜こ〜だ〜?】
小屋の中は...散らかっていた....テーブルにあるコーンスープ..雑誌が散乱し、水を蓄えているペットボトルが10本程積み上げられていた.....。
三橋は静かに足を踏み入れた....。
....ピンッ。
三【??
足元に糸が引っ掛かかった.....。
ヒュッ......カッ!!
三【!!】
間一髪避けた三橋のすぐ横に...ダーツがビーンと突き刺さった...。
三橋【んん゙ん゙ー!】
パララララララッ!!!......逆上した三橋はアサフルトライフルを辺り構わず乱射した....。
パリーン...ガシャン...ドバッ....小屋の中は無茶苦茶になっていた......。
バチバチッ!!
三【グワァッ!!】
強い痺が三橋を襲い....その場に倒れ込んだ....。
吉【それ....痛いよね〜...俺も喰らった事ある(笑)】
物陰からスタンガンを持った吉田が出てくる....。
吉【あんまり銃乱射しちゃ駄目だよ〜....溢れた水を伝って感電しちゃうかもしれないでしょ?】
ニヤニヤ笑いながらペットボトルを指差す...。
三【ググ....グ。】
三橋は手を伸ばしてアサフルトライフルを取ろうとした..... ガッ.....しかしアサフルトライフルは吉田に蹴られ..隅の方に行ってしまった....。
そして吉田はダーツを構えた...。
吉【なんとなくウザイんだよお前】
【夢】
2ちゃんねるを閲覧するために持っていたはずの携帯は...マシンガンに変わっていた...。
角【夢か...】
少しばかり眠っていた様だ......
仮想現実世界で見る...現実世界の掲示板の夢.....。
角【頭がこんがらがって来るな】
好戦的な此処での角田が夢なのか.....2ちゃんねるで荒らしとして存在する角田が夢なのか....
角【今はどうでも良い事だ...】
そう....今はそんな事は大した問題じゃない......このゲーム勝ち残る事が最優先だ...。
角【脱落していない参加者でやり手の奴は....】
脳裏にアサフルトライフルを持った男が浮かび上がる.....
角【...三橋か..】
【三橋】
パアンッ!!!!.....小屋に銃声が響きわたる....
三橋の手には拳銃が握られていた........そう......最初に死んだ中村から奪ったベレッタだ...。
吉【.....あ゙あ゙ぁ!!!】
吉田の肩からジワジワと血がにじむ...。
吉【糞野郎がぁッ!】
パンッ!....弾丸が吉田の額を撃ち抜き...生命を終らせた....。
少しヨロけながらも..三橋は立ち上がった....。三【ア...ハハハ】
三【超ウケる(笑)】
【死亡】吉田
残り12人
残り1人でゲーム終了
【5人】
遠くから聞こえて来た爆発音に5人は歩みを止める....。
木【あれは....川村達の居るエリア....】
しばし沈黙が包む...
矢【....考えたって仕方無い...行くぞ...。】
再び5人は歩き出す....。
児【なあ佐藤、このゲームを陰で操ってる黒幕って.....誰なんだろな?】
佐【分からない....見当もつかないし....】
矢【その事なんだがな....】
矢吹は立ち止まった.....
児【何だ矢吹?.....心辺りでもあるのか?】
矢【....まあ根拠は無いんだが.....思い当たるふしはある。】
安【へぇ...聞きたいな。】
佐【誰なんだ?】
木【もったいぶんなよ。】
矢【恐らく操ってるのは..】
ターーンッ!!
少し離れた所で..乾いた銃声が響いた....。
>>113 ホントだよね。NBAみたいにいくつもチームがあるなら別として、
たった6チームしかないのにプレーオフっておかしいよね。
【ゴルゴ13】
角【命中....俺には狙撃の才能があるのか】
マシンガンからは硝煙が立ち上る....。
【死】
児玉はまるでスローモーションを見ている様だった...。
乾いた銃声........矢吹の動きが止まる.........ゆっくり......ゆっくり膝から崩れ落ちる......
佐藤が矢吹に駆け寄る姿さえもスローに見える........。
安【..ぃ....ぉぃ.......おい!】
安孫子に揺さぶられ..児玉は気を確かに持った...。
児【ど畜生!!】
【襲撃】
安【角田だ!!皆近くの木の後ろに隠れろぉ!】
木【俺と佐藤は矢吹を運ぶぞ!】
各々近くの木の陰に隠れる.......。
佐【矢....矢吹!!...大丈夫か!?】
木【矢吹!...しっかりしろ!】
矢吹は腹の辺りを撃ち抜かれていた....。
隣の木陰に隠れていた児玉が叫ぶ...
児【おい佐藤!!矢吹は大丈夫なのか!?】
佐【わ..分かないよッ!!....とにかく血だらけなんだぁ!】
【矢吹】
佐【お..起きて!...起きろよオッサン!】
矢吹を軽く揺さぶる.....
矢【...ガフッ....揺らすな...パラリン..。】
佐【オッサン!】
矢【良いか....よく聞け....この先は....厳しい戦いになる....ガフッ。だが....諦めさえしなければ......必ず.....必ず皆で脱出出来る....だから..】
佐【分かったから喋んな..】
矢【あぁ....痛みが無くなってくわ....ハハ。】
矢吹は静かに目を閉じた.....
【死亡】矢吹
残り11人
残り1人でゲーム終了
【混乱】
佐【...矢吹.....嘘だろ?....起きてくれよ...なぁ...。】
木【...矢吹.....もう死んでる....。】
児【うわあ゙あ゙ぁぁ!!】
児玉は怒りに身を任せて矢吹の散弾銃を拾いあげる....
カシャン..ドンッ!!..カシャン..ドンッ!!カシャン..ドンッ!!
安【児玉止めろ!!】
安孫子が無理矢理、児玉を押さえ込む...。
児【離せよ!】
安【この距離じゃ散弾銃は当たらない!...今は逃げる事が先決だ!】
【退却】
木【良いか!...皆バラバラに逃げるぞ!.....正午にH―1だ!...必ず4人一緒に集まるぞ!】
児【畜生..分かったよ!!】
各々が森の中へと走り去る.....。
【進化】
先程まで5人が居た場所に角田は到着した.....
無理に逃げた奴らを追う必要は無い....。矢吹を...あの矢吹を仕留めたのだ....死体を確かめなくては...。
角【...ん?】
確かに其処には息絶えた矢吹が横たわっていた..........その隣に誰かが座っている.....
角【....佐藤か。】
佐【.....ほら...見て....人間ってこんなに血が出るんだね....】
矢吹から出血した血が..佐藤の衣服を染めあげていた.....
佐【なんか....もう疲れちたよ....。】
佐【もう嫌だよ....こんなゲーム....】
角【楽にしてやろう】
角田はマシンガンを構える....。
液晶LV1程度の参加者の精神力じゃ...それが限界か...フン。
角田のマシンガンが狙いを定める..。
佐【こんなゲーム止めたい.....でもね..】
ヒュッ!...パチン。
青龍刀の鋭い音が空気を切り裂いた....
バキ..バキバキバキバキ.....ズズーン..!!!
佐藤の横にある大木が...音を立てて倒れた....。
角田【な!!...】
佐藤の液晶LVは何時の間にか6を表示している...。
佐【この...この怒りだけは収まらないんだ!!!】
【戦い1】
ダッ!ダッ!ダッ!ダッ!.......マシンガンが火を吹く..........が...森林を素早く動き回る佐藤を中々捉える事が出来ない...。
ヒュッ!
角【むっ!!】
頭から振り下ろされた青龍刀を横ッ飛びで間一髪かわす...。
しかし直ぐ様、佐藤が間合いを詰めて青龍刀を振り下ろす....
ガキインッ!
かろうじてマシンガンで青龍刀を受け止める
佐【終らせてやる!】
一瞬の隙をついて佐藤を蹴り飛ばす...。
角【近距離でマシンガンは使いづらい...】
そう呟くと連射式ボーガンを構える。
ドゥッ!ドウッ!ドウッ!...速射された矢が佐藤に襲い掛る...
佐【..フゥー...】
@....ジャシュッ!ジャシュッ!.....驚く程の刀捌きでボーガンの矢をなぎ払う...。
角【...一筋縄じゃいかんな】
【戦い2】
く...近距離用のボーガンの方がやっかいだな...。
佐藤は絶えず動きながら角田との距離を詰めて行く...。
ドゥッ!ドゥッ!ドゥッ!......足元や木に矢が次々と突き刺さる...。
ヒュッ!.....ズズーン!!
切り倒した木を目くらましに距離を詰める。
佐【いくぞ!】
当たらない....巧みな動きで矢をかわしながら此方に近付いて来る....
角【...マズイな】
ズズーン...!!....倒れた木が邪魔で狙いが定まらない....
佐【くらえ!】
角田は青龍刀の間合いにまで接近されていた....。
ドドゥッ!ドゥッ!
佐【ぐ...!】
矢が遂に佐藤の肩に突き刺さった....。
ドゥ!ドゥ!ドゥ!ドゥ!ドゥ!
続け様に雨の様に矢が撃ち込まれる...。
角【終わりだ....。】
佐【ぐ...カハ..。】
佐藤の体には無数の矢が突き刺さッている。
ズリ...ズリ...ズリ...
それでも尚、足を引きずりながら角田に近付く....
角【!!..くそ!】
ドゥ!ドゥ!ドゥ!...矢がいくつも放たれる..
ズリ...ズリ...ズリ...
角【.は..早く死ねよ..】
...ドサッ......佐藤は角田に掴み掛ると同時に倒れこむ....
佐【ハハ....捕まえた....】
ガクン.....佐藤はそのまま息絶えた。
【死亡】佐藤
残り10人
残り1人でゲーム終了
【不安】
何処からか...銃声や大きな音が聞こえる...。
川【アレは....矢吹達の居るエリア.....】
松【不味いな...】
有【..........。】
【対峙】
小【....何人殺したの?....】
道【..2人だ♪】
小野寺と道丸が、10m程の距離を挟んで対峙していた...。
小【ふ〜ん...私と同じか...。】
道【ボロボロだな....必死に頑張ったんだ!】
小【それなりにね....】
小【行くわよ....】
【蛙】
勝負は一瞬で終わった....
パンッ!
小野寺が動くより先に..道丸の撃った弾丸が小野寺を貫いた....。
小【..あ...アァ..。】
カクン....と膝をついて......小野寺は木にもたれた.....
小【...いったぁ..。】
小【....この距離で銃持ってる時点で....無理だとは思ってたんだけどね.....】
道【御愁傷様だ!】
小【あ〜ぁ...折角残りメンバー唯一の花だったのに...散っちゃうのね...】
道【..誰が花ナノ(笑)】
小【うるさいわね...ちょっと話に付き合ってよ....。】
小【...生き残る事を決意してからは......私が一番だって...そう信じて此処まできたんだけどね....】
道【井の中の蛙....大海を知らず!!】
小【....蛙かぁ....でもね、道丸....そのことわざ....続きがあるって知ってた?】
道【.....いや。】
【願い】
小【...井の中の蛙..大海を知らず..........
されど誰よりも空の蒼さを知る.........井戸の世界しか知らない蛙だからこそ...井戸の出口から見える空の蒼さが尊いと感じる........蛙だけに見える世界があるの.....】
道【......。】
道【空が何時も蒼いとは限らないけどね♪】
小【やっぱりつれない奴だね.....まぁ私は蛙で良いの】
小【...道丸....都合の良いお願い...良いかしら...】
道【ヤダ!】
小【...矢吹や皆を....手伝ってあげてよ.......彼等なら...皆で助かる方法を知ってるかも知れない...】
小【今更になって言うのは都合が良いけど...お願い....。】
道【...俺は俺のやりたいようにやる!!】
小【....何か眠くなってきちゃった.....少し寝るね....。】
道【...おい..】
小【......。】
道【.......おやすみ。】
【OUT】小野寺
残り9人
残り1人でゲーム終了
【安孫子】
鬱蒼としげる林を突っ切る.....
安【...矢吹ッ...】
撃たれた矢吹が崩れ落ちるシーンがフラッシュバックする...。
バッグの中でカッターナイフがカタカタと音を立てる...。
安【..ク...こんな物!!.】
誰も救えない....誰とも戦えない貧相な武器を投げ捨てたくなる....。だが思い止まりまた走り出す。
安【皆と合流するんだ】
【児玉】
児【畜生..!畜生!!】
何故あの時もっと周りに注意を払わなかった.....なんで矢吹を先頭に歩かせた......何故....何故.....
たらればを言い出したらキリがない.....頭では分かっていてもやりきれない...。
児【早く合流するんだ!】
156 :
NEGAMI:2005/10/18(火) 13:06:48
彼は琥珀色の液体の中の透明な氷をじっと見つめていた。地下にあるバーは仄暗く、静かなボサノヴァが流れている。やわらかな間接照明につつまれた横顔は無表情で、20年来の親友が知らない男のように見えた。
「どうした?」
私が問いかけると、彼は勢いよくグラスを口に運び、一息で中身を飲み干して軽くむせた。カウンターの中の初老のバーテンダーがちらりと気遣わしげな目線をこちらに向ける。
「おい、大丈夫か?」
背中を叩いてやると、彼は大丈夫、とうなずき、再び手の中のグラスに目をやった。
「冷たいな」
「そりゃあそうだろう。オンザロックなんだから」
「確かめたかっただけなんだ」
それは彼の口癖で、他の人間には理解できないだろうが、私には十分な説明だった。
「何に見えたんだ?」
「そんな変なもんじゃないさ。ただ……氷なのかガラスなのか分からなくなって、考えはじめたらイライラしてきたもんだから、飲んで確かめたんだ」
「そうか」
彼は氷だけになったグラスを両掌に包み込むように持ち、大きくため息をついた。何度も、何度も。それは彼が何か言いことを口にしようとする時の合図だった。切り出しやすいように穏やかな沈黙の空気を作って待ってやると、ややあって、彼の唇から静かな言葉が漏れた。
「あのさ……俺、ずっと考えてたんだ」
「うん…何を?」
「瑞穂の最後のメモについてだよ」
ある程度の予想はついていたくせに、私の心臓は大きく脈打った。
「そうか…それで?」
ほとんど反射のようにそう促した。落ち着いた声だったと思う。この時ほど、自分が受けた専門家としてのトレーニングに感謝したことはない。怪しんだ様子もなく、彼は話を続けた。
「それでさ……やっと、分かったんだ」
「……分かった?」
「そう、彼女を殺した本当の犯人が誰か」
【襲撃】
休憩を挟んだ後...川村達はまた歩き出した....
川【とにかく....矢吹達が心配だね....】
有【かなり銃声が激しかったからな。】
ピコン..ピコン..ピコン..
松【静かに!】
GPSが反応を示す....3人に緊張が走る...。
パラララララッ!
松【ぐあっ!!】
突如物陰から出てきた三橋のアサフルトライフルが3人を襲った...
それは一瞬の出来事だった........先ず松原の体を弾丸が貫いて行く.........
続け様に逃げ出す有田の背後にもアサフルトライフルが放たれる......
パラララララッ!
有【..カハァッ.....】
力無く有田も地面に倒れ込む.....
ザッ..ザッ..ザッ..
呆然とする川村の20m程先に....三橋が立ちはだかった.....
三【クックック...】
【死亡】松原・有田
残り6人
残り1人でゲーム終了
【意外な助け】
道【何がクックックだ(笑)】
三【!!】
パァンッ!
道丸の放った弾丸が三橋の膝を撃ち抜く....
三【ぬ..ぐ...】
パララララッ!
すかさず三橋も道丸に向けてアサフルトライフルを連射する...
川【....道丸!?...何で....】
道【何だよ...お前目障りだからアッチ行けよバーカ!】
道【何やってんだ俺は....(苦笑)】
川村が逃げるのを見届けた後...道丸は自潮気味に笑う...。
矢吹や皆を....手伝ってあげてよ......
小野寺の言葉が頭に浮かぶ...
道【俺は俺のやりたいようにやってるだけだよ〜だ....】
【激戦】
パラララララッ!!パラララララッ!
続け様に襲いくる無数の弾丸を道丸は木に身を隠しながらやり過ごす.....
道【馬鹿の一つ覚えの様に全く....マヌケ♪】
パァンッパァンッ!
三【くっ....】
撃たれた足を少し引きずりながら三橋も身を隠す....
辺りを緊張と静けさが包み込む....
......シーン......木々が擦れ合う音だけが辺りに響き渡る.....
..............
.........パキン..。
パラララララッ!
三【......石!?】
道【バーカ☆】
パァンッ!
道丸の放った弾丸が.....三橋の腹の辺りを撃ち抜いた.
三【ぐ..グアアァ!!!】
パララッ!!パラララッ!!
倒れ込みながらもアサフルトライフルを乱れ撃つ....
道【あ..ア...ア..。】
ヨロヨロッとフラつきながらも....道丸は中華包丁を取り出す....
道【み...道丸様に歯向かうのは♪....100年早い♪...】
ドスッ!
三【ギャッ!!...】
三橋は動かなくなった...
【死亡】三橋
残り5人
残り1人でゲーム終了
【道丸の呟き】
フッ..と道丸は三橋の横に仰向けに倒れた.......息は荒く全身に血が染みている.....
道【フッ..フッ....道丸は強い男♪.最強の男♪......泣いたりなんか....しないんだ♪】
道【....後で..川村に寿司でも奢らせる...かな♪...】
道【...その後はキャバクラで豪遊♪.....】
道【....道丸は強い男♪......最強の男♪...泣いた....りなんか.....しない....ん....♪】
道丸は静かに目を閉じた.....
【死亡】道丸
残り4人
残り1人でゲーム終了
【最後の合流】
先に待ち合わせ場所に着いたのは安孫子だった.....
安【誰も居ない....まさか!?】
先程から聞こえていた銃声が...安孫子を不安にさせる.....
児【安孫子ッ!】
児玉が向こうから走って来る...。
安【無事だったか!...........ん?川村も!!】
ちょうど川村も到着した.....
【悲しみ】
安【...川村?....有田と松原は.....】
川【.....三橋に殺られた....】
児【.....。】
安【.....そうか..。】
その時...スピーカーから4回目の放送が流れて来た.....
?【こんにちわ〜..お昼の放送ですよ〜...脱落者を発表しま〜す】
?【吉田君、梅藤君、矢吹君、佐藤君、小野寺さん、木原君、有田君、松原君、道丸君、三橋君、以上で〜す....皆頑張りましたね〜..いよいよクライマックス....頑張って下さいね〜。】
..3人を重い空気が包み込む......
児【佐藤....逃げなかったのかよ!】
安【...木原。】
川【......。】
ちょっと前までは仲間だった人達が.....今はもう居ない.....永遠に.....。
3人共しばらく其処で深い悲しみに暮れていた....。
【想いを背負い】
安【...行こう。】
安孫子が口を開いた...
安【ここで俺達が悲しんでても仕方ない.....俺達が今すべき事はそんな事じゃない.....黒幕を倒して皆で脱出することだろ!】
児【....あぁ】
川【逝ってしまった奴らの無念を....晴らそう.....】
ピコン..ピコン..ピコン..
その時、聞き慣れた音が...小さく...小さく聞こえて来た....
【最終決戦】
川【松原...松原か!?】
音のする方へ川村は駆け出そうとする...
安【待て!放送では松原は死んでる!】
児【なんか嫌な予感がする!...】
安【隠れろ川村ぁッ!】
ダダダダダダンッ!
マシンガンの銃声が....辺りに響き渡った.....
安【川村ぁ!大丈夫かっ!】
児【そんな...川..】
川【大丈夫だ!...】
すこし離れた岩陰に川村は身を隠している.....
角【避けたか...役に立たん機械だ...】
角田はGPSを放り投げた.....
児【オマエが...オマエが矢吹を...佐藤を...木原を.......うわああぁっ!】
児玉は手に持つ散弾銃の引金を引く
カシャン..ドンッ..カシャン..ドンッ..カシャン..ドンッ..
最終決戦が始まった... 児玉から放たれる怒涛の攻撃に思わず角田も怯む...
児【死ね!死ねよ角田ぁ!】
安【児玉!無理に近付くな!....川村!..その武器まだ使えるか!】
川【あぁ!..でも残りが後一発しか無いんだ!】
ダダダダンッ!
児【畜生!】
反撃のマシンガンが....児玉の足を捉える...
角【フン、調子に乗るなよ.....】
児【糞がッ!あ.....あれ?】
角【残念ながら弾切れだな.....】
角田は慎重に狙いを定める....
川【そのまま動くな糞野郎!】
角【な!!】
ボシュッ!!....シュパーァン..... ドゴーオオンッ!!
【終戦】
モクモクと粉塵が辺りに舞っている......パラパラと破片が落ちる.....
安【児玉ッ!..大丈夫かッ!】
川【こ....児玉!】
児【ケホッ..ケホッ...】
煙の中から、ホコリまみれの児玉が出てきた....
川【児玉ぁ!】
児【俺まで殺す気か.....バカ(笑)】
【死亡】角田
残り3人
残り1人でゲーム終了
【脱出へ】
無事を喜び合う3人....顔には少しだけ笑顔がにじむ....
安【まだ終わりじゃない.....黒幕をぶっ潰す仕事が残ってる...】
児【あぁ。】
川【ぶっ倒してここからおさらばだ。】
3人は学校に向けて歩き出した...
暫く歩くと、学校が見えて来た....。
ゲーム最初のスタート地点......此処から全てが始まった........26人居た参加者も.....今では残す所3人だけだ......。沢山の人が死に.....そして沢山の哀しみが生まれた.....
児【.....行こう。】
各々が思いを噛み締めながら...3人は学校の中へと入って行く.....
【潜入】
3人は慎重に学校の中を進んで行く....
ゲーム当初に現れた自衛隊らしき人達の姿は無かった........校庭にあったヘリコプターが無い所を見ると.....此処には居ない様だ.....。
川【最初の教室へ?】
安【いや、教室の時も音声はスピーカーからだった.....きっと他の部屋だ...】
児【...皆、ちょっと来てくれ...】
児玉が声を潜めて2人を呼ぶ...
【黒幕】
児玉が指差す先に......校長室があった.......そこだけ電気が灯いている.....。
...ゴクリ......緊張に一同唾を飲み込む........この先に.....この先にこのゲームを仕掛けた黒幕がいる......。
?【入って良いですよ。】
突然部屋の中から3人を呼び入れる声がした.....
見つかった3人は慎重に部屋の中へと入る.....
そこには校長室の椅子に腰掛けた男がいた..........
窓側を向いていて顔が確認出来ない.....
?【いけませんねぇ...こんな所に来ては〜....】
まるで緊張感の無い口調で喋る...。
安【ふざけんな!...逃げ場はねぇぞ!...俺達を解放しやがれ!】
?【逃げ場?...クスクス...何か勘違いして無いですか?】
男はおもむろにリモコンの様な機械を見せる....
?【これを押せば...貴方がた皆オシマイですよ(笑)】
一瞬自分達の首輪を見つめて不安になる3人......
?【残念ですが貴方達は皆さん死んで頂きましょうかね...なんせ私に逆らったんですから(笑)。】
男が椅子を回して此方を向いた......
安【...!!お前は..】
児【...馬鹿な!?】
川【...貴方だったんですね....】
一同唖然とする....
児【..松永氏.....】
【松永氏】
その人物は...紛れも無く前にあったドラマの人気者の彼だった....
松永【あらあら、皆さん何故?って顔してますね(笑)....それでは冥土の土産にお話をしてあげましょうか。】
【真相】
松永氏は語りだした.....
松永【古株の貴方達なら覚えてるでしょ?.....
私が語ってやった腐れ話の書き込みへの態度が横着だったのを....】
松永【まぁそれはいい。そしたらあなた達は後に電車男なんていうくだらない奴に夢中になってるじゃないですか、私のことは忘れて。いや〜ムカつきましたよ(笑)】
松永【そう.....殺したい程にね.......そこで考えたのがこのゲーム何ですよ(笑)】
児【じゃあひろゆきをこの世界に引き込み....殺したのも...】
松永【勿論...奴がそもそもの発端ですからね....たっぷり苦しんで貰いましたよ(笑)】
川【脱出は...出来るのか?】
松永【ははは...今から死ぬ人には関係無いでしょう(笑).....まあ良いですよ..教えてあげましょう...】
松永【この世界は最初に言った通り仮想現実世界です....私の脳とリンクしたね......ですから貴方達が此処から脱出するには私を倒す必要があります...出来たらの話ですがね(笑)】
【妨害電波】
松永【さあ、満足しましたか?.....それでは皆さんもお仲間の所へ行って下さい(笑)】
松永氏は首輪爆発スイッチに手をやった.....
カチ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
松永【.....!?】
安【知ってたか?...お前がひろゆきに逃げられた時....この学校の周囲に妨害電波を張ってたんだよ】
松永【...何ですって!?】
川【...松原...ひろゆき.....サンキュ..】
児【さあ....覚悟は良いかバカ野郎】
【決着】
松永【くそ!...糞!...くそくそ!】
松永氏は怒りに顔を赤らめている..。
松永【おまいらー!!】
真っ先に安孫子に掴み掛って行く.....
ガシッ....逆に安孫子が松永氏を掴む.....
安【地獄に堕ちて来い..】
ブンッ!.....パリーンッ!.........投げ飛ばされた松永氏はガラスを突き破って外に放り出された....
松永【あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ァ゙ァァァァァァァ..........】
ドシャンッ!
【世界崩壊】
ゴゴゴゴゴゴゴ゙.........
突然辺り全体が揺れだした...
児【何だ!?】
川【失敗か!?】
校長室は何時の間にか消え..周りの建物や景色が歪んで行く....
安【この世界が崩壊してるんだ!.....出口が何処かにあるはずだ!】
既に学校は消滅し...3人は宙に浮いた形になった.....
児【おい!...あれ!】
頭上の遥か上に....眩い光を放つ穴が見える....
川【アレだ!...アレが脱出の出口だ!】
【執念】
3人は泳ぐ様に宙を浮きながら上昇していった......徐々に光の穴が近くなる。
最初に児玉が穴に手を掛けた.....続いて川村も.....
少し遅れて安孫子も手を掛けた....
児【よし...這上がるぞ..】
川【安孫子!..後ろだぁ!】
ガシッ!.....安孫子の足に組つく陰.....
児【松永氏!】
松永【逃がすかぁ!貴方も道ずれですよ!】
児【安孫子!今行く!】
川【駄目だ!穴がどんどん小さくなってる!...このままじゃ皆脱出出来ない!.....児玉、先に行け!】
安【児玉!俺もすぐに行く!...先に行け!】
児【!!.......分かった!...現実世界で待ってる!】
児玉は穴の中を這上がって行った...
安【川村!お前も先に行ってろ!】
松永【させるかあッ!】
ガシッ!.....松永氏は安孫子を伝い川村にも掴み掛る.....
【犠牲】
光の穴はどんどん縮まって行く.....
と、安孫子が叫んだ...
安【川村ぁッ!】
川【!?】
安【俺の武器...何だったっけ?】
川【カ...カッターナイフ...】
安孫子はポケットからカッターナイフを取り出し......ニヤッと川村に笑い掛ける....
安【松永氏...俺のリーサルウェポンだ...喰らいな!】
ドスッ!
松永【ぎゃああああ!!】
【クライマックス】
遂に松永氏は川村を掴む手を離した.....力無く下へ落ちて行く......安孫子と一緒に.....
川【安孫子ーーッ!】
小さくなって行く安孫子が.....微かに親指を立てたのが見えた...
川【くそったれ!】
川村は意を決して穴の中へと這上がる.....
そのまま眩い光に包まれ....川村は意識を失った.....
・
・
・
・
・
【目覚め】
・
・
・
・
目を覚ますと其処はベッドの上だった....
児【......】
児【.....夢.....?】
朦朧とする頭をハッキリさせながら携帯の電源をいれ.....2ちゃんねるにアクセスする....
『このページは表示出来ません』
児【......夢じゃない.....】
ハッと目を覚ますと...PCのキーボードが目の前にある....
川【......帰って....来れた......。】
涙が頬を伝ったのは生還したからだけではない.....
川【ウ..ウ.....安孫子....】
【死亡】安孫子
残り2人
主催者死亡によりゲーム終了
178 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/19(水) 21:46:31
……まあ、何はともあれ、終了おめでとう。
ヘロさん、続きお願いします。
NEGAMIさん、ありきたりな冒頭ですが、誰が彼女を殺したんですか?
私?
僕のアナルも閉鎖されそうです
180 :
ヘロ:2005/10/20(木) 00:09:43
突然携帯電話が鳴り響いた。私は、まずいと思い急いで携帯電話
を取り出した。見てみると画面には非通知着信とでている。
「小坂さん。大事なことを言い忘れてました」
男からの電話をとったのとほぼ同時にドアからの音がなくなった。
男は、前の電話と同じようにゆっくりとした声で続けた。
「ドアの前に来ている偽警官の顔を見てください」
私は男どうして見なければならないのか疑問に思ったので質問してみると、
「逃げる時、追いかけてくる偽警官の顔を覚えとかないとたいへんでしょ。街中には
本物の警官がたくさん居るんですから」
男のいうことはもっともだった。
「チェーンロックをしてドアを開けるだけです。そうしたらばっちり見えます。よく顔を覚えてください」
チェーンロックで入って来れないとしても本当に危険はないだろうか。私が、考えていると
男は私の不安を呼んだのか、
「大丈夫です。チェーンロックをしてれば絶対に安全です」
力強い声が携帯から聞こえた。
「しかし、チェーンロックを切られたりしたら、ど・・・・・・・・・・」
「大丈夫です。信じてください」
私が言い切る前に男はさらに大きな声で言った。
私は、とりあえず男の言うこと聞くことにした。それは、警察官をこの目で見て本物か偽者か判断しようと
考えたからでもある。
すみません出直してきます
>181
きにしないで続きかいてください
ヘロさん待ってましたー
184 :
NEGAMI:2005/10/20(木) 21:17:16
あれ?誰かが代わりに答えてくださってる。
代返ありがとうございます。
185 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/21(金) 01:12:11
age
186 :
ヘロ:2005/10/21(金) 23:54:05
「もし何かあったらすぐにドアを閉めて窓から飛び降りてください」
男そういって電話を切った。私は、ゆっくりとドアのほうへ向かった。さっき
まで音が鳴り響いていたドアも今では何も言わなくなっている。
もういなくなってるんじゃないか。私はそんなことを考えながらチェーンをかけ
ゆっくりとドアを開けた。
私の期待を裏切り警察官はドアの前に立っていた。さつぱりとした短髪に整った
顔立ちで警察官の顔は私が予想していたよりずっと若く見えた。警察官は私の顔
を見るなり丁寧にお辞儀をした。とても私を殺すような人間には見えなかった。
「小坂さんいらっしゃたんですか」
警察官は丁寧な口調で喋り始める。右手に携帯を持っているのが見えた。
「全然出て来られなかったから留守かと思いましたよ。寝てらっしゃったんですか」
警察官の質問に私は黙って頷いた。
「○○警察署の者ですけど、ちょっと話があるので小坂さんの部屋に上がらせてもらってもいいでしょうか」
警察官は用件もいわずに上がってこようとするものだろうか。私は、警察官のことは全然分からないが
疑問に思った。さっきまで誠実そうに見えた男が胡散臭く見えるようになった。
「警察官ってものは用件もいわずにいきなり上がらせてくださいというものでしょうか。それと
いったいなんの用事で私の部屋に来たんでしょうか」
私が質問すると警察官は私の目をじっと見つめゆっくりと口を開いた。
ヘロさんは何時もそうやって女もジラすんですか?
188 :
ヘロ:2005/10/22(土) 17:34:16
>187
初めて書く小説で書き方が分からないんですよね・・・・・
自分でももうちょっとテンポよく話を進めたいなとは思うんですけど
なかなか上手くいきません
189 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/22(土) 22:26:55
NEGAMIさんはもう書かないのー?
190 :
もるもっと:2005/10/23(日) 13:17:14
ある日玉子焼きを作ろうとドアを開けたら冷蔵庫の中に
おやじが入っていた
191 :
勝手にリレー:2005/10/23(日) 13:38:01
僕と目が合うと、おやじは言った。
「少し寒いな、だが嫌いではない」
独り言のように話すのも、そのたびにフンと鼻を鳴らすのもおやじのくせだ。
卵をふたつ取り出して、扉を閉める。
「おふくろが昨日から帰ってこない」
そのつぶやきはおやじには届いていないはずだ。
すぐに中からおやじのいびきが聞こえてきて、僕はほっとため息をついた。
192 :
もるもっと:2005/10/23(日) 17:27:31
おやじは僕が7歳の時から冷蔵庫の中にすんでいる。
理由は分からないが。
遅刻しそうになったので僕は学校に行くことにした。
出かける間際におやじがはいっている冷蔵庫に昼ごはんを入れた。
おやじは冷蔵庫のなかでぐっすりねむっていた。
むしょうにむかついたので背中をおもいっきり蹴った。
おやじは奇声をあげた。
この小説はリレー小説にします。
続きだれかお願いします
193 :
NEGAMI:2005/10/24(月) 17:58:44
>182さん、189さん、ありがとうございます。
>178さん、犯人は私じゃないけど、プロット、かなり切り直してみました。
今度こそ最後まで書きます。文章は良く書いてますが、ちゃんと小説書くのはじめてで、小説の書き方の
本とかを買い込んではみたものの…???です。変なところやもっとこうしたほうが
いいよ〜というところがあったら、教えていただけると嬉しいです。
では、奇妙は(?)世界をお楽しみいただければ幸いです。
プロローグ@
彼はグラスの中の琥珀色の液体をじっと見つめていた。
地上52階にあるスカイバーは仄暗く、静かなボサノヴァが流れている。
私たちの前に並んだ二つのグラスはどちらも、半分ほど空いた状態のまま温み始めていた。
テーブルの左横には大きなガラス窓があり、地上の煌めきを背景に彼の姿が映っている。
23年間ずっと見慣れているはずのその顔に浮かぶ表情は硬く、どこか見知らぬ男のように見えた。
『どうした?』
問いかけると、彼は唐突に右手でグラスをつかみ、一息で中身を飲み干して軽くむせた。
少し離れたカウンターの中の初老のバーテンダーが、ちらりと気遣わしげな目線をこちらに向ける。
『おい、大丈夫か?』
私は左手を伸ばして彼の喉もとを軽く押さえてやった。
『ああ』
彼はうなずき、再び右手の中のグラスを見つめた。
『ぬるいな…』
彼は空になったグラスを両掌に包み込むように持ち、大きくため息をついた。何度も、何度も。
それは彼が何か言いにくいことを口にしようとする時の合図だった。
切り出しやすいように穏やかな沈黙の空気を作って待っていると、夜間飛行の甘やかな
残り香が、ふわりと微かに鼻腔の奥をかすめた。
脳裏に、別れ際の彼女のあざやかな微笑みが甦る。
ややあって、彼の唇から静かな言葉が漏れた。
194 :
NEGAMI:2005/10/24(月) 17:59:40
プロローグA
『あのさ……俺、考えてたんだ』
『うん』
『さっきの……彼女の言葉から思いついて』
『…そうか……何を?』
しばらく間があり、彼が逡巡しているのが感じられた。
『今更なんだけど……やっぱり、彼は自殺ではなかったのかもしれないって』
『それは、つまり?』
ほとんど反射のようにそう促した。落ち着いた声だったと思う。
この時ほど、自分が受けた専門家としてのトレーニングに感謝したことはない。
『…つまり、彼を殺したのはあの女(ひと)なんじゃないか、って』
彼は意外なほど冷静な口調でそう言い、さらに続けて尋ねた。
『本当はさ……お前、気づいていたんだろう?』
195 :
NEGAMI:2005/10/24(月) 18:02:09
ACT・1 @
私が瑞穂(みずほ)に初めて(と言ってもいいだろう、私にとっては)会ったのは、
6月半ばの水曜日のことだった。
私は週に4日は自宅で大人を対象に開業しているが、水曜日と土曜日は知り合いに誘われて
数駅離れた個人クリニックで、主に子どもを対象に診察とカウンセリングを行っている。
その日、午前中の診察を済ませた私はクリニックの側のファミリーレストランで新聞を片手にランチをとっていた。
児童虐待や児童相談所への相談件数が増えている、という記事を読みながら思わず眉をしかめた時、
頭上からきれいな声が降ってきた。
「すいません。相席をお願いできますか?」
顔を上げて周囲を見ると、店内はほぼ満席だった。
「いいですよ、どうぞ」
言いながら、少し目線を上げて相手を見た。
仕事柄、私は初対面の相手を観察するのが半ば条件反射になっている。
彼女は20代半ばから後半くらいの、長い髪の綺麗な女性だった。
きちんと化粧をした顔は細面の優しげな面立ちだったが、大きな瞳には強い知性と意志が感じられる。
黒いパンツスーツは上品だが高価であることが一目で分かるし、ネックレスと腕時計は日本女性には珍しく
ゴールドの細身のチェーン。
全身にエネルギーが感じられ、動作も堂々としていることから、仕事でも成功している
キャリアウーマンなのだろうと推測した。
ただ、いくら都心部とはいえ、彼女はランチにファミリーレストランよりも
カフェやレストランを好みそうなのに意外だな、と思う。
196 :
NEGAMI:2005/10/24(月) 18:03:29
ACT・1 A
私の観察をよそに、彼女は短く礼を述べ、水を持ってきたウエイトレスに珈琲を注文して追い払った。
そしてなめらかな動作で私の前の席に座ると、真正面から私の目を覗きこんで、にっこりと微笑んだ。
「こんにちは、榊(さかき)先生」
いきなり名前を呼ばれて驚いたが、表情には出さなかった。
彼女の微笑みと口調には、単なる挨拶以上の思惑が感じられたからだ。
それも、あまり好意的ではないタイプの。
見覚えはないが、相手は私を知っているようだった。クライエントの関係者だろうか?
「こんにちは」
とりあえず、軽く微笑んで挨拶を返し、相手の反応を待った。
彼女は急に無表情になると、じっと私の目を覗きこんできた。私は微笑んだまま彼女の目を覗き返した。
やれやれ、精神科医相手に心理戦ですか? 何を知りたいのかな? と内心で問いかける。
見つめ合っていた時間は、おそらく一分にも満たなかっただろう。彼女はふいに肩の力を抜いて、ため息をついた。
「本当に、わたしのことを覚えていないのね?」
その口調は、確認ではなく確信だった。
私はふいに不安を覚えた。私が一番知られたくないことを、彼女が知っているような気がしたからだ。だが、まさか。
「すいません。いつお会いしましたか?」
動揺を隠して微笑んだまま礼儀正しく尋ねると、彼女は一瞬困惑したように眉をひそめた。
それから急に立ち上がり、ポケットのマネークリップから千円札を一枚取り出してテーブルに置いた。
「昨日の夜はお話できて良かったって、景(けい)に伝えて」
彼女は一度も振り向かずに、長い髪を揺らして店を出て行った。
彼女は知っている。
197 :
NEGAMI:2005/10/24(月) 18:06:14
わあ、みずほとか、けいとか、名前にルビ振ると、勝ってに( )内に
変換されてます。
しかし、一回の文章長すぎですね、今度から気をつけます。
ヘロさんと、冷蔵庫の中のお父さんのお話、面白いです。
続きを希望〜
198 :
ヘロ:2005/10/24(月) 23:20:50
「すいませ。初めてこういうことするので緊張しちゃいました。
最初に用件を言うのが普通ですよね」
警察官は申し訳なさそうな声をだした。
「えっと、用件というのは実は隣の部屋に泥棒が入ったらしいんですよ。
そのことについて小坂さんに聞きたいことがあって来ました」
警察官は決められたセリフのように淡々と喋った。
「隣の部屋に泥棒が入ったと言われましたが、それは重野俊史さんの部屋
でしょうか」
私が質問すると、警察官は少し時間を空けそうですと答えた。隣の部屋に
すんでいる重野俊史と私は中学時代からの付き合いで、なにかあったら一番
に知らせあうと約束していた。私は、警察官は偽者だと確信した。
「それでは、話を聞かせてもらうので部屋の中に入れてください」
偽警察官はこれを開けろというふうにチェーンを軽く触った。
「それはできませんね」
私はできるだけ丁寧に答えた。
「それは何故ですか。すぐ終わるのでちょっと中に入れてもらえませんか。お願いします」
偽警察官は私の目をじっと見続けている。
「少ししかかからないなら部屋に入らなくてもこのまま話せばいいじゃないですか。それとも
なにか私の部屋に大切な用事でもあるのですか。偽者さん」
「なに言ってるんです・・・・・・・・・」
偽警察官は何か言おうとしたが私はすぐにドアを閉め鍵をかけた。偽警察官の大きな叫び声が
聞こえた。
「すぐに鍵を開ける道具を持ってこい」
窓を見るとさっきまで立っていた二人の男が急いでこちらに向かって来ていた。
これはチャンスだ。私は自分の持っている靴で一番動きやすいのを取って窓の方へ向かった。
二人の男が部屋の前に到着する音が聞こえるのとほぼ同時に私は窓から飛び降りた。
199 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/25(火) 21:14:51
>>NEGAMIさん、
殺されたのが彼女じゃなくて、彼になったんですね。
主人公が精神科医ということで、今後の展開に期待してます。
>>ヘロさん、
とうとうピンチ脱出ですね。さあ、ガストまでたどり着けるか!?
200 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/27(木) 20:55:37
偽警察官と精神科医とおやじ、続き、続き!
201 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/27(木) 20:59:25
お、200踏んでたぞ〜
202 :
NEGAMI:2005/10/27(木) 21:54:13
Act・2 @
午後7時。帰宅して部屋着に着替えた僕は、景の部屋の前に立ち、彼を起こそうと呼んだ。
しかし、よほど深く眠っているのだろう、彼は目覚める様子もなかった。
やれやれ。また熟睡して意識をシャットアウトしているらしい。
僕はあまり深く眠らないので自力で起きられるのだが、彼は子どもの頃から一度眠ると自分から起きてくることは滅多になく、
仕方ないので予め起こしてくれと言われた時間に起こすのが僕の役目の一つになっている。人間目覚ましである。
『景? 起きろ、時間だよ』
再度呼びかけるが、起きてくる気配はない。まったく。僕が起こさないままだったらどうするのだろうか? 思いついて、背筋が少し寒くなった。
昔、子どもの頃の彼にその問いを発したときのことを思い出したからだ。当時の彼は今よりもよほど遠い眼差しをして
『じゃあ、死ぬまでずっと眠ってるよ。そうしてもいい?』 と答えた。
今は違う。
起こさないと文句を言うし、空腹だの眠いだの、寒いだの熱いだのと言うようになった。
相変わらず素晴らしく社交的とは言い難いが、世間一般の人付き合いができるし、恋愛も友情も経験してきた。
少しずつだが物事を肯定的に認知して、社会と関わろうとしている。
生きているということに自覚的になった。
203 :
NEGAMI:2005/10/27(木) 22:01:41
>199さん、200さん、ありがとうござます。
精神科医って……そうか、タイトル書いてませんでした。
ええと、その主人公(の片割れ)ですが、一人称が「私」だと
ストーリーの展開と合わさって暗すぎるので、「僕」に変更しました。
最初から決めとけ!っていう感じです。
すいません!
あ、あとタイトル書き忘れてますが、[BLUE MOON」です。
204 :
もるもっと:2005/10/27(木) 22:16:19
>192
だれも書かないので自分で書きます
遅刻寸前のところで学校に着いた。みんな各々に集まりいつもの雑談をしている。
おはようといってくる友達にこれまたおはようと返し机に座った。
このクラス、いや日本中探しても冷蔵庫の中におやじが住んでいるのはうちくたいだろう。
そのことを他の誰かに話したことはないしこれから話すこともないだろう。第一そんな話だれも
信じないだろうし、もし信じてくれても差別されるだけだと分かっている。日本はマイノリティな
存在を嫌う国だから。
205 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/27(木) 22:22:03
すいません修正しますort
うちくたいだろう→うちぐらいだろう
本当にすいません
206 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/27(木) 22:34:23
いや、そんな気にしないで。
それより、面白いから続きかいて下さい。
なんか、連載小説スレッドになってきたね。
読むのは面白いけどさ。
207 :
NEGAMI:2005/10/28(金) 22:32:12
BLUE MOON E
ACT・2A
だからこそ、昼間会った女性の態度が僕を不安にさせた。
彼女の口調では、彼女と景は昨日の夜に会って話をしたらしい。昨日は火曜日。景が馴染みのバーで常連たちと飲むのを日課にしている日だ。
しかし、例えいくら飲んでいても、景が僕たちのことについて口を滑らせるとは考えられない。
だから、もしかすると、彼女のなんらかの勘違いかもしれない。だとすれば、誤魔化せないわけではない。
酒が入るとその間のことは覚えてないんだ、だとか、人の顔を覚えるのは苦手で、だの。
耳にたこができそうなセリフだし、わざとらしいが、意外と有効な誤魔化しなのである。
何はともあれ、彼から詳しい話を聞かなければ。
『景? 景、起きろ。話があるんだ』
彼は起きるつもりがないらしい。珍しいな、と思う。普段は何だかんだぼやきつつも締め切りや夕食のために起きてくるのに。
景が起きる様子がないので、ニュースでも見ようかとリビングに行くと、テーブルの上に彼の新刊が20冊ほど積まれていた。
色とりどりのサインペンがソファーの上に散らばっているところを見ると、昨夜は飲みに出かける前に編集者から頼まれたサインをしていたらしい。
一番上の本の表紙をめくると、傘井 景 というサインが三文字とも違う色で書かれていた。「傘(かさ)井(い) 景(けい)」は彼のペンネームだが、
彼は本名よりもこちらが気に入っている。僕にも景と呼ばせ、人前で正式に名乗るときもこの名を使うのだ。
今ではもう、彼の本名を呼ぶ者はいない。
208 :
NEGAMI:2005/10/28(金) 22:42:45
う〜ん、一応奇妙な世界を書いてたはずなのに
伏線張りすぎて自分で読んでも奇妙に見えない……
単なる推理小説になってきた気がします……最後の辺りで実はすごい
奇妙なことだったんだってわかる……といいんですが。
ヘロさん、続き期待してます。もるもっとさんも。
209 :
ヘロ:2005/10/29(土) 23:12:00
緊張のせか2階から飛び降りたというのにどこにも痛みがなかった。
私の部屋の方を見てみると偽警察官達はまだ部屋の中にはいなかった。
今日は平日ということもあって歩道には全然人がいない。
本当に間に合うだろうか、そんな不安が頭をよぎる。そんな不安を打ち消す
ために顔を横に振った。
部屋の方からいきおいよくドアを開ける音が聞こえた。私は、それを合図と
するよにガストに向かって走り出した。
210 :
ヘロ:2005/10/29(土) 23:29:24
まだ半分しかきていないのに胸が苦しく足も思うように動かなかった。
私は、そのばで立ち止まりあふれ出てくる汗を拭った。前方を見ると、
あとたった100m位しかないはずの道が遙か彼方にあるように見える。
ふと後ろを見てみると偽警察官がものすごい勢いでこちら
に向かってくるのが見えた。
早くいかないと追いつかれる。私は再び走り出した。
偽警察官と私とでは、足の速さに歴然とした違いがあった。どんどん
気配が近づいてくるのが分かった。
私は凄い形相で走っているのだろう。道を歩いている人々の視線を感じた。
しかし、私はそんなことを気にしている余裕はなかったただひたすらに走り
続けた。
211 :
ヘロ:2005/10/29(土) 23:51:16
なんとか追いつかれずにガストに着くことができた。
あの偽警察官の足なら私に追いつくこともできただろうと疑問に思った。
偽警察官は初めから私に追いつく気がなかったんじゃないだろうか。
そんな考えが思い浮かんだが、すぐに否定した。だいたいそんなこと
してどんな意味があるんだ。
私は、深く考えるのをやめ白髪の男に会いにガストの中へ入った。
212 :
NEGAMI:2005/10/30(日) 01:04:43
BLUE MOON F
ACT・2B
作家としては、売れてはいないが生活に困るほどでもない。ほどほどの収入があり、彼はそれに満足している。
僕と同居して、家賃や水光熱費も折半で住むので生活費がそれほどかからないし、家庭を構えるつもりもないから
自分一人食べて行ければいい、と思っているようだ。
ジャンルとしては、ホラーと心理サスペンスを混ぜたような感じなのだろうが、繊細というか幻想的な作風で、
おどろおどろしいのだがどこか切ないような話を書く。怖いが泣ける、ということで、女性の読者の方が多いと聞いた。
2冊目、3冊目と表紙を開いていくと、K.KASAI、かさい けい、とアルファベットとひらがなのサイン。
それから、傘の中央にKのマークの入ったイラストや傘の上に猫の乗ったデッサン風のイラスト(猫の額にKの文字入り)など、
いずれも数種類の色ペンを使ったカラフルで凝ったサインが入っていた。
景は自著にサインするのが好きで、色や字体やイラストなど、いろいろとこだわってサインをする。特に傘のイラスト付きのサインは人気が高く、
ファンの間ではプレミアがついたりする場合もあるらしい。ただし、さすがにそんな風な凝ったサインをするのは初版の2,30部程度で、それ以上は飽きてしまうらしく、
頼まれた場合も普通の黒いマジックペンでアルファベットのサインを入れるだけだ。
やれやれ、それにしても今回はまた手が込んでいる。そのうちアラビア文字や4コマ漫画でも描き出すんじゃないだろうか。
以前、『きっと行き着く先はパラパラ漫画だな』などとしょうもない冗談を言っていたのを思い出して少し笑ってしまう。
213 :
ヘロ:2005/11/01(火) 23:14:25
すれ違いですみませんけど誰かやくにたつ小説の書き方の本
を教えてください。おねがします。
214 :
ヘロ:2005/11/01(火) 23:22:31
上の文章ひらがなばっかりの上に誤字だらけですいません
215 :
NEGAMI:2005/11/02(水) 01:15:24
ヘロさん、
それ私も知りたい!
と思って、詳しい知り合いに聞いたら、いくつか教えてくれて、貸してくれたので、
慌てて読んだ数冊についてとりあえず役にたちそうなの書きます。
@小節を書きたい人の本 成美堂出版 …最近の本、初心者向け。実用的でわかりやすいです。オススメ
Aローレンス・ブロックの ベストセラー・作家入門 原書房…読み物として面白いですが、プロの作家に
なりたい人向けでちょっと難しいです。
B小説新人賞はこうお獲りあそばせ 飛鳥新社 ……完全に新人賞の取り方。
あと、ミステリー小説の書き方みたいな本を借りて、それも役にたちましたが、今車に置いてるので
詳細がわかりません。とりあえず、@がオススメでした。
216 :
NEGAMI:2005/11/02(水) 01:16:41
あ、間違えました。
@は小節ではなく「小説」です。「小説を書きたい人の本」。
218 :
へろ:2005/11/02(水) 22:55:10
>>217さんありがとうございます
参考にさせてもらいます。
219 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/03(木) 15:10:51
>世にも奇妙な物語 小説の特別編
このタイプの小説に一番合った文学賞ってどれだ?
220 :
217:2005/11/03(木) 15:28:03
221 :
219:2005/11/03(木) 15:38:11
>>217 サンキュー。
ミステリーになっているけど、SF的な作品もOKなの?
受賞作はどんなのが多い?
222 :
217:2005/11/03(木) 17:56:44
受賞作読んだことないのでわからん。傾向も同。
短編の賞は少ない。あとは自費出版社系の公募ならあるが……
223 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/03(木) 18:00:29
>短編の賞は少ない。
それはいえてる。
224 :
ヘロ:2005/11/03(木) 23:02:11
白髪の男はすぐに見つけることができた。午前中で人が少ないということ
もあるが、白髪の男は必要以上に目だっていた。白髪の男は店のメニューを
見ている風だった。
私はまっすぐに男の元へと向かった。その時、偽警察官が来ているかどう
か確かめた。店の外には偽警察官の姿がなかったのでほっと胸をおろした。
私が男の目の前に着いても男はじっとメニューを見続けていた。私が何も
言わずに立っていると気配で気付いたのか男はゆっくりと顔をあげた。
男の顔は整っていて非常に上品な顔だったが、髪の毛と同じように真っ白
だった。
「小坂さんですね。こちらに座って下さい」
男は自分目の前にある椅子を指差した。男の声は透き通っていてとても聞
こえやすい声だった。私は言われた通り男の目の前にある椅子に座った。
「小坂さん何か食べますか」
男はそういってメニューを私の方へ向けた。予想外の言葉に私が声を失っている
と、男は冗談ですよと言い小さい笑みを浮べた。
225 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/05(土) 23:06:48
おもしろい
自演かよw
227 :
ヘロ:2005/11/06(日) 21:20:52
「では、小坂さんがしなければならないこと話します」
説明口調で男は話し出した。私は、一言も聞き漏らすまいとじっと男の
顔を見つめた。
「小坂さんは、まず清水公園というところにいってもらいます。そこのベンチ
に老人が座っているので、その人に話しかけてください。以上です」
男は言い終えると手元にある水を一口、口の中へ入れた。
「それだけですか。それだけで私は助かるんですか」
私が、そう質問すると男は分からないという風に顔を横に振った。
「私はあなたにそう伝えるよう言われただけです。ま、がんばってください」
ぶっきらぼうに男は言った。
私はずっと疑問に思ってたことを男に質問してみた。
「なんで偽警察官は、私のことを殺そうとするんですか。あと、どうやって
そのことを知ったんですか」
急に喉が渇いたのでグラスに入っている水をいっきに飲み干した。男は質問に
答えずじっと入り口の方を見続けた。
どうしたんですか、私がそう尋ねる前に男は入り口も見続けたまま言った。
「偽警官がこの店に入ってきました」
228 :
ヘロ:2005/11/06(日) 21:22:43
私は>>225さnじゃありませんがどうして>>226さんは自演
だと思ったんですか
229 :
ヘロ:2005/11/07(月) 21:50:55
確認すると本当に偽警察官が入り口のところに立っているのが見えた。
「ど、どうしましょう・・・・このままだと」
私の額から汗が流れ出てくるのが分かった。
「小坂さん大丈夫です。落ち着いてください」
男は足元に置いていたバックを手に取った。私とは対照的に男は落ち着いて
いるように見える。
偽警察官をみると店員の案内をうけてこちらの方へ向かって
きている。どうやら私を探しに来たみたいじゃなさそうだ。しかし、危険なことに
は変わりなかった。
230 :
ヘロ:2005/11/07(月) 22:42:58
「あ、ありました。とりあえずこれでも着けてください」
男はバッグからカツラとサングラスを取り出してテーブルの上に置い
た。本当にこれで誤魔化せるだろうか。不安もあったが私は男の言うことを
聞くしかなかった。
「なかなか似合いますよ」
茶化すように男が言ったが私はそれを無視し偽警察官の方を藻続けた。
偽警察官が私たちの2つ前の席に座るのが見える。
「あんまり偽警官のほうばっかり見ない方がいいですよ。あやしまれ
ますから」
男の言うことはもっともだったので目線を男の顔へと戻した。
「幸いまだ小坂さんは気付かれていないので今のうちに店をでましょう」
私は男のいうことに同意した。男と私はゆっくりと椅子から立ち上がった。
ヘロさん連日カキコさんくす。
続きも待ってます〜
232 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/13(日) 23:13:30
出口に向かうには偽警察官の横を通らなければならなかった。
男の言うとおりカツラとサングラスを着けているがこれで偽警察に
ばれずに行けるのだろうか。私の頭の中に最悪の事態が浮かび上がる。
私が不安になっているのを察したのか男は微笑みながら、
「心配しなくても大丈夫。上手くいきますよ」
と声を掛けてくれた。その言葉で私の頭にある不安の大半が消え去った。
男の言葉には何か不思議な力が感じられた。
「それではいきましょうか」
男の合図でゆっくりと出口に向かって歩き出した。
233 :
ヘロ:2005/11/13(日) 23:36:55
私を殺そうとする人間がすぐ近くにいる。そう考えただけで
心臓が破裂しそうだった。顔を見られない様に下を向いて歩く
ことにした。幸いドアのところまで一直線だったので下を向いてても
たいして支障がなかった。男は私の後ろを同じ速度で着いてきた。
下を向いて歩こうとしたにもかかわらず偽警察官の横を通る時思わず
偽警察官の顔を凝視してしまった。偽警察官は私の視線に気付いたのか
メニューから目を離しこちらを見た。
偽警察官と目が合ったのがわかる。私の頭の中が真っ白になった。私は
思わずおじぎをした。偽警察官は不思議そうな顔をしていたが私に釣られたらしく
座ったままおじぎをした。どうやら私には気付いていないらしく偽警察官はおじぎ
をした後再びメニューに目を移した。
私はほっと胸を撫で下ろしそのまま歩き続けた。
「ちょっと待って下さい」
後ろのほうから声が聞こえた。私と男が声が聞こえた方を見てみると偽警察官が立って
こちらの方に向かってきているのが見えた。
234 :
ヘロ:2005/11/13(日) 23:38:38
>>232で名前かくの忘れてました。
それとNEGAMIさん続きお願いします。
235 :
ヘロ:2005/11/14(月) 23:43:57
背中にいやな寒気を感じた。
走って逃げるか。
そう考えたがもし私だとばれてなかったら墓穴を掘ることになる。
それだけはさけなければならない。とりあえず偽警察官の様子を見
てみることにした。私だとばれているようならすぐに逃げればいい。
「どうかしました」
私の後ろにいる男が偽警察官に尋ねた。偽警察官は私たちの前で
立ち止まる。
「ちょっとお尋ねしたいことがあるんですけど、ちょっとよろしいでしょうか」
偽警察官は柔らかい口調でそういいポケットの中に手を入れ、写真のようなもの
を取り出した。おそらく私が写っている写真だろう。そう予想した。
「この写真の人物を探しているんですけどお見掛けしなかったでしょうか」
偽警察官は男と私に写真を見せながら言った。私の予想通り写真には私の顔が
写っている。
どうやらまだ私のことはばれてはいないらしい。しかしこの店をでるまで安心はできない。
私は自分に言い聞かせた。
236 :
ヘロ:2005/11/14(月) 23:52:25
「ちょっと急いでるんで後ろの奴に会計をさせてていいですか」
男は私を指差しながら言った。偽警察官は私に写真を見せて、
「この写真の男を見かけなかったですか」
と尋ねた。私は、すいませんけど知りません。と答え写真を偽警察官に
渡した。
「それじゃ会計に行ってきていいですよ。ご協力有り難うございました」
偽警察官は深々と私に向かってお辞儀をした。私もカツラやサングラス
が落ちないように気をつけて同じ動作をした。
これで偽警察官から離れることができる。私ははやる気持ちを抑えて、男から
財布をもらいレジへと向かった。
237 :
ヘロ:2005/11/14(月) 23:54:33
今週中にはなんとか終わらせたいと思っています。
おちが読まれてるかもしれませんが宜しくお願いします。
ヘロさんお疲れサンクス
ラストまでがんばって下さい
239 :
ヘロ:2005/11/18(金) 22:55:16
「5876円になります」
レジに居る女の店員がそけっけなくいった。
あの男私を待っている間にそんなに食っていたのか。
私は少し吹き出しそうになったが必死でこらえ、店員に1万円札を渡した。
そして、店員からお釣りをもらい店を出た。男は何か偽警察官と話していたので
店の外に座って待つことにした。
部屋を出てあわててガストにきたので気付かなかったが今日は雲ひとつない
いい天気だった。太陽を見てみるといつもより眩しく見える。
こんないい天気の日になにやってるんだろうな。でもあと少しで終わりだな。
壁に腰かけながらふとそんなことを考えてはっとした。
どうして私はこれがあと少しで終わると分かったんだろう。いくら考えてもその
答えが出てこなかった。そして、今の状況も何度か体験してきたことに思えてきた。
これがデジャ・ブ というものか私はそう無理やり納得させたがなにか違和感があった。
240 :
ヘロ:2005/11/18(金) 23:22:20
突然ドアが開いて偽警察官が必死な形相で飛び出してきた。
そして私が行かなければならない公園の反対方向に向かって走り出す。
あっという間に偽警察官の姿が見えなくなった。
急なことに驚いていると男がゆうゆうと店から出てきた。
「待たせてすいませんでした」
男は嬉しそうな声で続ける。
「上手くいきましたよ小坂さん。あの馬鹿な偽警察官私の言葉に騙されて
駅の方へ行きましたよ。私の嘘つきの才能がこんなに役に立つとは思いま
せんでしたよ」
そういえば偽警察官の向かった方向には駅があったな。私は心のなかで納得した。
「さて小坂さんと私はここで別れなければなりません。そう決められています」
少し男の言葉に引っかかったが私は黙って頷いた。
「小坂さんちゃんと清水公園に行ってくださいね。忘れないでくださいよ」
忘れるわけないだろう。そう考えたが分かりましたと素直に返事をした。
借りていたカツラとサングラスを返そうと思ったが、偽警察官にあったときのために持って
いてくださいと男が言うので言うとおりにした。
「最後に小坂さんがした質問に答えます」
私は何のことか分からなかったがすぐに思い出すことができた。
「最後まで行けたらすべてがわかります。私が言えるのはそれだけです。それではお気を付けて」
男はそういい残し車できたのか駐車場へと向かって歩き出した。私は、歩いていく男の背中に向かって
大きく礼をして清水公園へと向かった。
241 :
ヘロ:2005/11/19(土) 23:30:54
ガストをでて5分ぐらいで清水公園に着いた。
周りを見渡すとちらほら人が見える。ベンチは公園に
ある小さな噴水の前にあるのですぐ見つけることが出来た。
老人の左手には歩行用の杖が握られていた。
そこには男がいったとおり男の老人が一人ベンチに座っていた。
老人の左手には歩行用の杖が握られている。
本当にこの人であってるだろうかと不安になったが私はすぐに老人に声を掛けた。
「ああ小坂さんですか。話は聞いています」
老人の声は聞きとりづらいかすれ声だった。
「あのう、これから私はどうすればいいんでしょうか」
私は早くこれを終わらせたかったのですぐに本題を切り出した。
「ええっとですね……」
老人は思い出すようにゆっくりとした声で話し出した。この老人ちゃんと覚えてるだろうか。
私は少し不安になった。
「この公園の前に……マンションが…あるでしょう。そこの最上階に行くと・・・
二つドアがあるので……それに入っ・・・てもらいます。以上です」
「二つのドアのどっちに入ればいいんでしょうか」
老人は俯き考え始めた。そして俯いたまま老人はかすれ声でいった。
「確か……野球のグローブを…はめるほうの手です」
野球をしたことがない私には少しややこしい例えだったがすぐに答えを導き出すことができた。
「ありがとうございました」
私は老人にむかって言いその場から走って離れた。
242 :
ヘロ:2005/11/19(土) 23:49:43
公園の前にあるマンションは4階建てで私がすんでいるものより
少し大きかった。私は急いでマンションの中に入った。
マンションにはいってすぐにエレベータが見える。運良くエレベーター
が一階で止まっていたので私は急いで乗り込んだ。
エレベーターには誰も乗っていなかった。私は一番大きいすうじの5の
ボタンを押しその場に座り込んだ。
どうしてこういうことになったんだろうな。昨日まではごく平凡な毎日を送って
いたのに。
偽警察官が私を殺そうとする。
よく考えてみたらすごく馬鹿らしいことだ。C級小説でもそんなのはありえないぞ。
そんなことを考えていると、私の顔に自然と笑みが出てきた。
しかし、現に偽警察官は部屋までやってきて押し入ろうとした。しかも、ここまで来るの
にもいろいろと気になることがたくさんあった。まぁ白髪の男が言うとおり最後場で行けば
分かるだろう。私は回数表示が変わっていくのを見つめながら考えた。
243 :
ヘロ:2005/11/19(土) 23:51:09
修正
回数表示→階数表示
あと少しだというのになにやってるんですかね俺
244 :
ヘロ:2005/11/20(日) 00:04:58
変な音を出してエレベーターは私に目的地に着いたことを
知らせた。私ははやる気持ちを抑えてゆっくりとエレベータから
出た。
老人のいうとおりエレベーターをでてすぐのところにドアが二つ
並んでいりのが見える。近づいて見てみると両方のドアにペンキ
のようなもので何か書かれているのが見た。
薄暗くてよく見えなかったが左のほうのドアにD.C.と、右のドアに
fin.と書いてあるのが分かった。
老人はグローブをはめる方の手だといっていたので私は左の方の
ドアノブに手をかけた。全身が極度の緊張のため小刻みに震えているのが
分かる。
これですべてが終わる。私はそう確信してゆっくりとドアノブを捻った。
245 :
ヘロ:2005/11/20(日) 00:08:38
ゆっくりとドアを開けた。ドアの向うは自分の部屋ににたひどく質素な部屋だった。
その部屋の真ん中に偽警察官が立っていた。
「またこちらの部屋に来たんですね」
偽警察官はあきれたような声を出した。その声はあの電話の声と同じものだった。私は、
わけが分からず呆然と男を見つめた。
「聞こえることすべてが真実じゃないっていったじゃないですか、しょうがないまた初めからだ」
偽警察官は軽くため息をつき、注射器のようなものを取り出し私の方へ近づいてきた。私は
その場から逃げようとしたが、恐怖のせいか足がすくんで動かなかった。偽警察官がすぐそば
まできて私の腕を掴む。私は抵抗しようとしたが思った以上に相手の力は強く何もする
ことができない。偽警察官はそのまま注射器の針を私の腕に突き刺し、中の液体を体の中へ
注入した。注入し終えると偽警察官は乱暴に針を抜いた。私の意識が朦朧としてきた。意識を
保とうとしたがそれはとてつもなく困難な作業だった。
「最後にD.C.の意味を教えてあげますよ。・・・・・D.C.は最初に戻るって意味なんですよ。」
偽警察官が言い終えた瞬間私の意識がなくなった。
246 :
ヘロ:2005/11/20(日) 00:10:12
耳障りな目覚ましの音で目をさました。私はひどくうなされていたらしい。
もう秋だというのにシーツは汗でびっしょりになっている。何か恐ろしい夢
を見たということは覚えてるが、それがどんな内容だったかは思いだせない。
たかが夢のことだと私は気分転換にシャワーを浴びに行った。
シャワーを浴びた後朝食を食べ始めた。
「昨夜十二時ごろ東京都の○○くで殺人事件が起きました」
時計代わりにつけているニュースのアナウンサーが機械的な声でいった。
「犯人はすぐに取り押さえられ、取調べを受けたところ一ヶ月前まで刑務所に
殺人の罪で服役していたということが分かりました」
その後もアナウンサーは黙々と事件の詳細を一本調子でしゃべり続けた。朝食を
口にしながらただなんとなくアナウンサーの話を聞いていた。
「最近は出所した人が再び犯罪を繰り返すということが増えてきましたね」
アナウンサーの隣に座っている小太りのおやじが同意を求めるように言った。
なんの変哲もない言葉だったが、なぜか繰り返すという言葉だけがとても印象に残った。
247 :
ヘロ:2005/11/20(日) 00:14:41
以上で終わりです。
10/05(水)から書き始めましたが予想以上に時間が
かかってしまいました。最後までよんでくださってくれて
ありがとうございました。参考のために批評などを書いていた
だければ幸いです。
いつもと変わらない朝…修二は目を覚ました。
「ふぁ〜あ…」
ノロノロとベッドから起き上がり洗面所まで歩く。
(…昨日はスーツのまま寝ちゃったんだっけ?)
自分の格好を不思議がりながらも、洗面所にたどり着き鏡を覗いた。
…その瞬間…
(…誰だ?これ…)
そこには修二の姿は写ってなかった…
見た事もない男が立っていたのだ。
(…え…??…まだ寝ぼけてんのか?…オレ…しっかりしろよ…)
修二は顔をバシャバシャ洗い、再び鏡を覗いた。
(……だから誰だよ…これ…)
…やはり、全く知らない男が鏡に映っていた…
その時、玄関を激しく叩く音が鳴り響いた。
ドンドンドンドン!
外から男の怒声が聞こえてくる。
「おい!!!ゴラァ!いるのは分かってんだ!逃げられると思うなよ!
開けろ!開けろゴラァ!!!」
修二は何が何だか分からなかった。
しばらく息を潜めていると男の怒声は止み、静寂が部屋を支配した。
修二はドアの覗き穴からそっと覗き込み、男がいないのを確認すると
その場に崩れる様に座り込んだ。
(…落ち着け…今…オレの身には何かとんでもない事が起きている…
落ち着いて考えるんだ…昨日までの事を…)
修二は記憶を辿り始めた…
…三日前
平凡なサラリーマンの片桐 修二は、
いつもの様に会社でデスクワークをしていた。
トントンと肩を叩かれたので後ろを振り向くと、
上司の田中係長が立っていた。
「片桐君、ちょっといいかね?」
係長が珍しく機嫌の良さそうな顔だったので、
修二は内心ホッとしていた。
「あっ、はい何でしょうか?」
「うん…会社じゃなんだから…今日、仕事が終わってから
話したいんだが…君、今日予定はあるかね?」
「はあ…いえ…ありませんが…」
「よしっ!じゃあ決まりだな!7時に駅前の『ブルース』で待ち合わせよう」
そう言い残して、返事も待たずに、係長は自分のデスクに戻っていった。
(…何だろう?…まさか…リストラの宣告じゃないだろうな…)
修二は今年で27歳。この会社に勤めて5年になる。
同期の仲間も、既に3人リストラされている。
(…あの係長があの笑顔…覚悟を決めといた方がいいかもな…)
修二は、禿かかった頭の係長の、気味悪い笑顔を思い返していた。
係長を見ると、相変わらずいつもの様に、同僚に対して叱責を飛ばしていた。
その時、係長と目が会ってしまったので修二は素早く目を逸らした…
心此処にあらずの状態で、何とか目の前の書類を
片付け終わった修二は、腕時計に目をやった。
針は6時35分を指している。
既に係長は定時に会社を出ていた。
会社を出て、待ち合わせ場所に向かう修二の足取りは重かった。
…リストラ…
まだ宣告された訳でもないのに、修二の心は沈んでいった。
喫茶店『ブルース』に着くと、修二は係長を探した。
既に係長は席に着いてコーヒーを飲んでいた。
煙草の吸い殻の本数を見ると、だいぶ待っていたらしい。
「おお!片桐君!来たか。まあ座りたまえ。」
係長は、相変わらずの気味悪い笑顔で修二に席を勧めてきた。
席に座った修二は、目の前の頭の禿かかった係長を見つめた。
田中 進 42歳 万年係長。
社内では『ハゲタカ』と陰口を叩かれている。
いわゆる、何処の会社にもいる嫌な上司だ。
(…こんな奴に宣告されるのか…最悪だな…)
修二は、内心泣きそうになりながらも係長の言葉を待った。
「君も何か頼みなさい。ここは私が出すから。」
修二は驚いた。
一緒に飲みに行っても、絶対にワリカンしかしない、
このケチな係長が奢ると言ってきたのだ。
(…やっぱり係長も人の子だな…首を宣告する部下にまでワリカンは求めないか…)
修二はウェイトレスにコーヒーを頼むと再び係長の言葉を待った。
係長は煙草に火をつけ、ゆっくり煙を吐き出すと、気味悪い笑顔で話し始めた。
「実はね…君に頼みたい事があるんだが…」
(…とうとう来たか…)
修二はゴクリと喉を鳴らして宣告を待った。
「君に預かって欲しいものがあるんだよ」
「は?」
修二は思わず聞き返した。
「いや…その…たいした物ではないんだが…君はまだ独身だろ?
ウチは女房もいるし…子供も大きくてな…色々と面倒なんだよ」
「はあ…」
修二は拍子抜けしていた。今の今までリストラの宣告を覚悟でいたのだ。
気味悪い笑顔を浮かべながら係長は続ける。
「二週間後に女房と子供が旅行に出掛けるそうなんだが、
それまででいいから預かってて欲しいんだ」
係長はそう言うと、鞄の中から何かを取出した。
「これなんだが…」
テーブルの上に置かれた物…
…それはゲームソフトだった。
パッケージには、アニメの少女が裸で笑っている絵が描かれている。
俗にいうアダルトゲームに見えた。
(…コイツ…最悪だな…)
今までリストラ覚悟でいた修二に、怒りが込み上げて来た。
(…オレがどんな思いでここまで来たと思ってんだ…ふざけるな…ハゲタカ!)
…しかし、ホッとしたのも事実だった。
リストラの宣告を受ける事に比べたらこっちの方がいいに決まってる。
係長は続けた。
「どうかね?頼まれてくれるかね?」
修二はすぐに答えた。
「はい!勿論です!係長。責任持ってお預かりします!」
その時、係長の目が怪しく光った様に見えた…
「いや〜助かるよ!ありがとう…じゃあしまってくれたまえ」
「はい!」
修二は自分の鞄にゲームソフトを入れた…
喫茶店を出て係長と別れた修二は、自分のアパートに帰っていた。
修二は、鞄からゲームソフトを取出し、あらためてパッケージを眺めた。
(…あのハゲタカ…なんでオレに預けたんだ?
オレが社内で言い触らすとか考えなかったのか?………
まあ…とりあえず最悪だよ…あのバカは…ここまでバカだとは思わなかった)
40歳を過ぎたスケベオヤジに、修二は心底呆れていた。
(きっと奥さんと子供が旅行してる間に、子供のゲーム機を使って
楽しむ気なんだろう…情けない奴だよ…いいオヤジが)
修二は呆れながら、ついパッケージを開けてしまった…
…そして、中身のゲームソフトが、パッケージと違う事に気付いた…
「…あれ?違うゲームソフトが入ってるよ…ハゲタカの奴、間違えて入れたな?」
『運命ゲーム』
黒いソフトに白い文字でそう書かれている。
パッケージの名前は『H学園』になってるので、明らかに違う。
「おいおい…間違えて入れたソフト預けてどーすんだよ?」
修二はまたもや呆れた。
「部下に恥さらしてまで頼んだのにこれかよ?はは」
修二はパッケージに黒い説明書が付いているのに気付いた。
「ん?説明書も間違えてんのか?」
修二は黒い説明書を開いた…
…2ページしかない黒い紙に白い文字で、次の様に書かれていた…
『運命ゲームへようこそ』
ゲームの説明をさせて頂きます
・クリアー出来たら、巨万の富や、名声、栄光など、人生の全ての幸福を手に入れます
・クリアー出来なかったら死にます
以上です
ソフトを本体にセットして下さい
260 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/20(日) 16:09:34
>259
支援。
>>260 この様な駄文にご支援ありがとうございます。
あと、誤字脱字多くて申し訳ありません。
今日はここまでにしたいと思います。
〉前作のヘロさん。とっても楽しく読ませて頂きました。
5日から今日まで長い間お疲れ様でした。
凄いパワーと意気込みですね。
私も見習って頑張りたいと思います。
262 :
ヘロ:2005/11/23(水) 22:08:50
わがままかもしれませんが、誰か批評お願いします。
自分の欠点を知りたいんです。
263 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/23(水) 22:32:11
批評age
>>248−
>>259 回想いらない希ガス。重要なのはあくまでゲームなんだから、知らない男になっていた云々はあとから書いたほうがよくね? 三日前〜から突然関係のない話になって、ここに戻ってくる頃にはすでに何がどうなっていたのか忘れてそうな気がするんだが。
>ヘロさん
長すぎて読んでないが、批評してもらいたかったらそういうサイトに行ったほうがいいと思うよ。
265 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/24(木) 00:17:46
批評age
266 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/24(木) 08:53:15
>>264 お前の批評なんか見たくねーよ。邪魔だから消えて?
続きヨロ!
267 :
ヘロ:2005/11/24(木) 20:59:33
>264
今までそういうサイトに送ったりしたことないんです。(小説書くのはこれが始めて)
どこかお勧めのところがあれば教えてください。
268 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/25(金) 01:10:26
age
269 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/25(金) 20:05:48
270 :
ヘロ:2005/11/25(金) 20:47:59
>269
ありがとうございます。
さっそく投稿しました。
271 :
ヘロ:2005/11/28(月) 18:52:09
投稿したはずなのになくなってるんですけど
こういう場合後一回投稿したほうがいいんですか?
投稿したのに消えてるんですけどあと一回投稿したほうがいい
でしょうか。
>271
このレスはなしでお願いしますort
連投すいません
274 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/01(木) 19:33:46
>>ヘロさん
投稿したって、リピートじゃなくて新作?
リピートなら消えてませんよ。
見落としていただけでした。
すいませんでした
>>275 あんたあのへろ?トリップ付けることにしたのか?
>276
あのへろとはどのへろのことでしょうか?
もしかしたら同じ名前の人がいるかもしれないので聞いときます。
すいません
>278
恐らく別人だと思います。
すいません、まぎらわしい名前で。
280 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/22(木) 21:53:13
>261
続きを…
281 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/07(土) 12:15:38
あげ
282 :
ヘロ ◆OhNcWDVyfU :2006/01/08(日) 22:21:32
様々な人々を乗せ電車は自分の道を走っている。一人、また一人と電車からどんどん人がいなくなっていく。
終点の日の出町へつく頃には、私しか乗っている乗客がいなかった。
私は、電車から降りて辺りを見渡した。駅のホームは電車の中に負けず劣らず人がいなかった。そのせいか
駅の売店が異様に寂しく見える。私は、その売店で朝飯代わりのパンとコーヒーを買い駅から出た。普段はきちんと
朝はご飯を食べるのだが、今日は上司から急に、「日の出町へ行って、例の失踪事件の聞き込み調査をしろ」と電話があったので、食べる暇がなかった。
日の出町とは人口5300人の小さな町であると同時に、私の故郷でもあった。自分の故郷に警察として出向くのは
初めてではなかったが非常になれないものである。今回は、聞き込み調査なので地元の奴がしやすいだろうという事で私が選ばれたと電話の上司がいっていた。
普通、ただの失踪事件で警察が動くことはほとんどない。しかし、今回調査することになった失踪事件はきわめて不可解なものだった。
それは去年の夏ぐらいから、日の出町にすむ人が次々に失踪するというものだった。失踪している人物に、同じ町に住んでいるという以外に共通点はなく、捜査は難航している。
久しぶりに投稿します。今回は、なるべく早く終わらせようと思うのでよろしくお願いします。
へろと紛らわしいのでそのコテ止めれ!
>284
一応愛着があるコテですけど迷惑なら変えたいと思います。
何にするか考えさせてください。
え?へろじゃないの?
駅のホームの外は3月というのに以上に寒かった。コートを実家に取りに帰ろうか。
そんなことを考えたが、そんな用事で実家に帰るのが恥ずかしかったのでやめた。
どうせすぐ暖かくなるだろうし。とりあえず、食べ終わったパンとコーヒーをゴミ箱に
捨て町の中心部へと向かった。
>284
に変えろといわれたので、ヘロ→斑に変更しました。
宜しくお願いします。
町の中心部へと着いた私は、予定通り聞き込みを始めた。ここの町の人のほとんどは私と顔見知りなので、私が警察官の格好をしていても怖がらずに話してくれる。
その点は非常に助かったが、「はやく結婚しなさい」「○○さんが結婚した」などの世間話になっていくのが大変だった。
「この失踪事件の犯人って北朝鮮じゃないのかしら」という人が、私が思っていた以上にいることに驚いた。警察のほうでもそういう意見が多数出たが、すぐに否定された。
今、北朝鮮は拉致問題で日本から弾圧をうけている。そんな状態の中、同じ町で一年間の間に10何人も拉致するはずがない。それが、警察の間の意見だ。
結局2時間ぐらい聞き込みをしたが、めぼしい情報は何もなかった。手ぶらで警察署へ帰還か。上のやつに何か言われるだろうな。
私は、警察署に戻るのが億劫になった。しかし、戻らないわけにもいかない。腹も減ったし何か食べてから戻ろうと決めた。
そこで、何か情報が手に入るかもしれないし。
聞き込みの途中に、新しく食堂のようなところができたと聞いたのでそこに行ってみることにした。私に教えてくれた人は高そうだったので入らなかったらしいが。
その店は、地元の人間しか知らないような裏路地にあった。その裏路地は、昼だというのにとても薄暗く、見るからに新しそうな外見をもつ食堂は明らかに場違いだった。
私は、財布の中にお金が入っていることを確かめ、店の中に入った。お金は足りるだろうか。そう思わせる店の雰囲気だった。
「いらっしゃいませ」店に入るとすぐに男の声が聞えた。店の中は外見からは想像できないほど質素なものだった。声を発した人は店の真ん中において
ある椅子に座っている。店の中に椅子はそれしかなく、机も同じく一つしかなかった。あまり掃除をしていないのか、床にはたくさんの髪の毛と赤っぽい色の汚れがついていた。
「まぁここに座ってください」男は椅子から立ち上がった。男の顔は思ったよりも若く見える。25、6といったところか。少し伸ばした真っ黒な髪を後ろで束ねている。
私は、男に勧められるまま椅子に座った。すると、男は入り口のほうへ行きドアの鍵を閉めた。
「何をしているのですか」私が、尋ねると、男はこちらの方を向き「うちは、一人しかお客を入れないことにしているんです」と答えた。それでやっていけるのかと尋ねると、
「ほとんど趣味みたいなものだからですね。本業は別にきちんとありますよ。食材もほとんどただ同然で手に入りますし」こういう店もあるんだな。メニューを見てみると、
趣味でしているだけあってそんなに高くはなかった。店の前でびくびく財布を見ていた自分が恥ずかしくなった。「じゃあ、このAセットで」「かしこまりました」男はそういい。厨房の方へと姿を消した。
「はいこちらAセットになります」男は、そういい料理を私の前に並べた。料理は値段の割にかなりの量だった。並べ終えると男はその場に立ち止まり、
「ここで、お客様が食べるのを見ていてもよろしいでしょうか」私は困ったが、これが彼の趣味なんだろうと思い黙って頷いた。
目の前の皿には何の肉かは分からないが、豚肉みたいなのが山盛り乗っている。それを、一つとり口の中へ運んだ。それは、初めて食べる味だった。
豚肉より脂っこくなく、噛めば噛むほど味が出てきた。脂っこいものが苦手な私でもこれならいくらでも食べられる気がする。私の顔に思わず笑みがこぼれた。男も、私と同じように顔から笑みがこぼれている。
あらかた食べたところで、失踪事件について男に尋ねてみた。にこにこしていた男の顔がぱっと真顔に変わった。「すいません、何も分かりません」男は申し訳なさそうな顔で言った。
いや、いいですよ。気にしないでください。私がそう言うと男は、「失踪した人の中に私の知り合いがいます」とぽつりと言った。まずいことを聞いてしまったな、私はそう思い、絶対に解決
してみせますので安心してくださいと励ますようにいった。男はそれを聞いてほっとしたような顔になった。
「それじゃ、もう出ますね」私は、そう言って立ち上がった。普段小食の私があんなにあった料理を全部食べきれた事に自分でも驚いた。
「この肉なんの肉かおしえてくれませんかね」自分でもこの肉を料理してみたいと思っておもいっきり聞いてみた。男は、ちょっとまってくださいと言い、厨房へ走っていった。
厨房に行った男は、肉の塊と包丁を持ってすぐに戻ってきた。「ええっと、確かこの肉はこの部分だったと思います」男はそういい肉の塊を私のわき腹の方へ当てた。
「どこの部分かじゃなくて何の肉かきいたんですけど」私が、再度質問すると男は肉の塊を机の上に投げ、ゆっくりと口を開いた。
296 :
斑 ◆Ugh/0aOKOU :2006/01/12(木) 00:33:03
「人の肉です。それは、人間の肉を使って料理しました」人間の肉を使って料理した。私は、その言葉の意味がよく分からなかった。「それってどういう意味ですか」
「そのままの意味ですよ。その皿の肉は先週うちに来た人を料理したものです。どうです、おいしかったでしょう」私は、何かの冗談かと思ったが男の目は本気だった。
男が持っている包丁が急に恐ろしいものに見えた。
私は、慌てて入り口の方へ走ったが、ドアは鍵がかかっていて開かなかった。
「安心してください。あなたの肉で作った料理はきちんと次の客へだしますから」満面の笑みがこぼれる男の顔を私は見ることができなかった。
終了です。
読んでくださった方々ありがとうございました。
298 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/12(木) 03:45:23
オチ途中でわかったけどおもしろかったよ。
299 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/12(木) 03:55:10
なかなかよろしくてよ
オチはもうちょい工夫して欲しい。
文章次第では、もっと面白く書けるんじゃないか。
>298〜>300
読んでくれてありがとうございます。
これからたくさん練習していきたいと思います。
(♪)←あのBGM
(暗闇からサングラスをかけた男が現れる
ドッペルゲンガー、ドイツ語で意味は『分身、分裂』
自分と同じ人間がいるというのは私は素敵な事だと思います、
ですが皆さんご存知かも知れませんがドッペルゲンガーには
もう一つ…
(男の肩に手がかけられる
(振り向くと男と全く同じ人間が笑いかけている
蒲田駅は何故こうも階段が長いんだ…
次の電車に乗り遅れたら遅刻だ!
「ハァ…ハァ…」 間に合う…か!いや合わない!?
何人かとぶつかりながら階段を上る
プシュー
「ふぅ…」
何とか間に合った…
空気が抜ける独得の音と共に目の前で扉が閉まる
目の前には乗り遅れた人間が何人も、中には悔しそうな眼で
こちらを見る人間も
フフフ…まぁ、お前たち敗者は勝者である俺たちを僻んで…
あれ?アイツは…何だか…
304 :
◆jVJbZlfckE :2006/01/21(土) 17:57:50
偶然 そう、偶然だ
俺は乗り遅れた人間の顔を何となく見ていた
その中の1人…
俺と同じ顔、同じ体格、同じ背丈…同じ髪型…
すべて俺と同じ…
まるで鏡の中の自分のような…
ソイツが目の前に居た…
見間違いか? 俺はそう思った。
動き出した電車はほんの数秒でソイツを視界から外に追いやる
そうだ、そうだ、見間違い
だが、ソイツは、再び俺の視界に
見間違い、では無い?
ソイツは…明らかに俺に顔を向け…俺に手を差し伸べて…
そして…
『ドッペルゲンガー』
今朝みたアレは何だったんだ?
放課後でも騒がしい教室から避難した俺は図書室で文庫本を読んでいる
「ドッペルゲンガー…ねぇ…?」
本にデカデカと書かれた単語
この本には書かれてはいないが、何となく自分と全く同じ奴と
会うと死ぬというのは何となく分かる
正直今朝の事は俺の幻覚という事にして忘れたのだが、
文庫本に書かれた言葉で思い出したのだ
「帰るか…」 馬鹿らしい…
帰り道の途中の商店街、俺はコンビニにいる
高校帰りには必ずガムでも買う事にしているのだ
だが今日は珍しく食欲が起きないので雑誌を立ち読みしている
『立ち読みはご遠慮ください』などと言う無粋な警告は俺には
無意味だ
少なくとも一回も店員に注意された事は無いし、周りも普通に
俺と同じ事をしている、だからいいのだ
つまらない雑誌を見ながら、ガラスの向こうに目を向けた
────アイツがいた
俺は慌てて持っている雑誌で顔を隠す、だが目を少しだけ
除かせ様子を伺う…
見間違いでも何でも無かった…!
馬鹿な… 冗談…だろ? ウソだろ、ヤクをやっているわけ
でもない…
様々な可能性を検討した結果…分からない…何も…
だが分かる事、目の前のアイツ、いや、オレは俺と完璧な
までに同じ顔…服装がやや違うだけ…それ以外は俺だった…
オレは首を振って周りを見ている…
何かを探しているのか? 何を? まさか…まさか…
動いては駄目だ!
すぐにでも逃げ出したい衝動を押さえつける
今ここで感情に任せて出たら見つかる
だが全力で走れば──いや駄目だ!そんな事をしたら100%万引き
に間違えられる!
俺は想像する。万引きに間違えられ騒ぎが起こる、騒ぎに気付いたオレが
こちらに寄ってくる、そして…そして… ───俺とヤツが鉢合わせ───
ハッと顔を上げる。不覚だった、オレから目を放していた!
オレはもういない…
俺はそっと雑誌を下ろし長い間溜め込んでいた息を目を瞑り体の髄から吐き出した
「あの…」
後から突然の声、肩にかかる手
「───ッ」 バサッ
俺は声にならない悲鳴を上げ雑誌を落とす
「雑誌の立ち読みはご遠慮してくれますか…?」
それからもオレは現れた、現れたと言っても俺は見ていない
だがしかし確かにオレはこの近くにいる
色々な所で俺を見かけたという話が入るのだ
「お前、この前商店街で聞き込みしてたみたいだけど」うんちゃら
「隆君昨日駅で見かけたけど何処か出かけてたの?」かんちゃら
勿論俺はその時家から出ていない。
大丈夫…大丈夫だ…。他人の空似なんてよくある話…
そもそも、ヤツが本当にドッペルゲンガーなのかも怪しいもんだ…
俺に似ているだけ、怖がる事なんて無い…
そもそも何故顔が同じってだけでビクビクしているんだ…
俺は無理にでもそう思う事にした、そう思いたかった
だが、その願いも新しい『オレ』の目撃証言で崩れ去った
ある日、顔見知りの八百屋に言われたのだ
「君ー、この前『私と同じ顔をした人は居ないか』って聞いてきたけど…
あれってどういう…」
そう
オレは間違いなく俺を探しているのだ
「そうして一ヶ月 ア、マンスレーター」
柄にも無く英語で言ってみる
あれから俺はオレとの遭遇を避けるため、休日はなるべく家
から出ず、平日も、電車に乗る駅と時間を変えた。
そして家へも真っ直ぐ、いつもの道を避けて帰る事にしている
ようやくクラスの半分が登校してきた教室の教壇に、
担任の男が立つ
とりあえず俺は一眠りする事にする…どうせロクな話では無いだろう…
「えー、今日はクラスに転校生が来ます…」
ロクな話だ! というかこの時期に何故?
俺は飛ぶように起きて担任の話に耳を傾ける
突然の事にクラスも沸き立っている。
だが俺だけは目を見開いて担任の話を聞き入った
「もうすぐ来ると思いますので皆さん静かに…」
勿論このクラスはそんな事は聞かない
俺も例外では無い、いても立ってもいられない
そんな偶然はあるはず無いと思った…だが
嫌な予感がしたのだ…まさか、まさか…
「おい、どうした座りなさい」
担任の声も他の生徒の視線も気にせず、俺は窓に駆け寄り
外を見下ろす
────────居た
正門に確かにオレはいる…
「う…」
オレはジッと俺を見つめている
「うぅ…」
やがてオレは目をおろすと歩き始めた
「ううぅ…」
そう、俺の教室のすぐ下にある昇降口へ…
「うああああああああああああああああああああああ
死以外考えず、恐怖意外感じずに、逃亡以外目的を持たずに、
ただ俺は走る
教室の扉を開け放ち、廊下を走り、階段を降りる
オレは正門の昇降口から入ってきた…だから中庭から裏口へと
逃げれば遭遇せずにすむ…後は…もう知らん!
高校なぞ退学になったっていい!オレと顔合わせをするくらいなら
フリーターとして…
俺は何故オレと会うのを恐れる…?
仮にドッペルゲンガーだったとしても俺はもうお互い顔を知っている…
今更逃げたって意味は無い
だからお互い話し合って死に対処する方法でも考えるか、
珍しい体験をしたとお互い前向きに考えるか、
そうすべきなんじゃあないか?
でも何故俺は走っている?恐怖している?突き当たりの裏口へ向かっている?
何故? 頭では理性が残っていても────
ガタンッ!
俺は扉をブチ開けた
そこには…
オレが居た…
中庭に座っていた人物…それは確かにオレだった
「おい、あんた…」
俺の声よりやや低い気がするオレの声
少し前ふざけて携帯に録音して聞いた自分の声はまさしくコレだった
「探していたんだが──
「ああああああああああああああああああああああああああああああ」
振り返り再び階段を上る、後を見るとオレが追いかけて…来るな!
「待って…」
捕まってたまるか!
「おね…い…待って…話を…ゼィ…」
俺は…死にたく無い…!
「止ま」
「いやだあ─────!!」
俺は目の前の階段を駆け下りようと────
口から鉄の味がする。何があったんだ?
思い出せない。目の前には俺の顔…いや、オレの顔…
思い出した、俺はオレから逃げようとして…階段を下りよう
と…そうしたら…転んだのか…踏み外したのか…
「おい、しっかりしろ!」
そうか…やっぱり…ドッペルゲンガーに会ったら…
「何で…」
目の前のオレの声が聞こえる
畜生…お前にさえ…会わなけりゃ…
「何でなんだよ…兄貴ィ…」
最後の声はもはや聞き取れなかった
教師らしい男に事情を話し、しばらく1人にさせてくれ
と頼んだら本当にその通りにさせてくれた
この高校の教師はお人よしなのか、何処の高校でもそうなのか、
感謝の気持ちの前にそんな事を考えてしまった
─ただ兄貴をボンヤリと見つめる
すぐに騒ぎを聞いた何人かが駆けつけ応急処置らしい事を
施している。救急車を呼べという声も聞こえた
無駄だ、もう助からない。何故だかそんな気がする。
周りから視線が注がれたのは、それは仕方がない
何せそこに倒れている兄貴とオレは一覧双生児、『双子』なのだから…
オレの親父はオレが小学校に入る頃にはすでに
離婚していた…
勿論オレは最近まで双子の兄貴が居た事も知らなかった
親父が一度もお袋に会いたがらなかったのはそれほど
夫婦仲が悪かったからだろうか?
親父が病気で死んだ後、オレは叔父の家で世話になっていた
何故お袋の家では無いのか、そこら辺は分からないし別に
不満もないので文句を言うつもりも無いが…
何にしても、生き別れの兄弟の再会がこんなのとは…
最高だよ… 涙も出ない
兄貴はそこまでオレに会いたくなかったのか?
「…」 そう思うと一種の孤独、寂しさが込み上げてきた
兄貴が通っていた高校の廊下をただ歩く
別に理由は無い、ただあえてつけるなら兄貴の歩いた場所を見たくなったのだ
生徒達は1人もいない
下の騒ぎの野次馬になっているにしてもいくら何でも少なすぎる気がするが
どうでもいい事だった…
教室に入り、出席簿で兄貴の座っていた席を確認する
いずれあの机には花瓶に入った花が置かれるのだろう…
本当なら遣る瀬無い気持ちになるのが普通なのかもしれない、ましてや
自分の身内だ
だがこの時のオレは何一つ感じる事は無かった
────その時
「あのー」
後から肩に手をかけられる
「職員室はどこにあるのか知りませんか? 今日転校してきたばかりで…」
オレは振り向いた
─
そして目を見開いた。相手も同じ表情で目を見開く。
いや、同じ表情以前に、そもそも顔が同じだった
顔も、体格も、背丈も、髪型も、全て全て全て…同一…
そして目を見開いた。相手も同じ表情で目を見開く。
いや、同じ表情以前に、そもそも顔が同じだった
顔も、体格も、背丈も、髪型も、全て全て全て…同一…
馬鹿な… 冗談…だろ? ウソだろ、ヤクをやっているわけ
でもない…
様々な可能性を検討した結果…分からない…何も…
だが分かる事、目の前の男、いや、自分はオレと完璧な
までに同じ顔…服装がやや違うだけ…それ以外はオレだった…
お互い数十センチ間、全く動かずにただ見つめあう
午前過ぎの時刻のはずなのに、窓の外は夕日のように赤くそまっていた…
世にも
奇妙な
物語
保守
小説こねーな保守
もう2つ投稿しているんですが迷惑じゃなければまたここで書かせていただいても
よろしいでしょうか?
324 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/07(火) 00:04:16
325 :
斑 ◆Ugh/0aOKOU :2006/02/08(水) 20:38:03
今、あなたの目には何が見えますか。今、わたしの目には天に昇っていく太陽の姿が見えますが、あなたの目には何が見えますか。
この忌まわしい日々の始まりは約半年前のことです。正直言うとその日のことは今でもはっきりと覚えています。もちろん日付も。
しかし、みなさんとのずれが気になりますのであえて約という表現を使わせて頂きました。
これから、私の身に起こった体験をみなさんにお話しようと思ったので書き込んでいます。今、起こったと書き込みましたが、それは
今でも続いていることなので私の身に起こっている、と書いたほうがよかったですね。失礼しました。
私の身に起こっていることはとても不可解なものです。もちろん信じない方がほとんどだと思います。それでも、最後まで読んでいただければ幸いです。
326 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/12(日) 01:44:09
ひょっとしてこのスレって俺含めて3人しかいねーんじゃねーの?
みなさんは一日がもっと長かったらいいとか思ったことはありませんか。私は、常日頃思っていました。
一日がもっと長かったらもっと眠れるしもっと遊んでいられる、単純にそう考えていました。
いつものように、ネットの掲示板を見ていると、とても興味深い文章が書き込まれていました。それは、
(時間を売ります。場所は、○○駅のすぐ近く。日曜日の午後6時から午後7時まで。値段は一時間5000円から。)
というものです。
私の住んでいるアパートは○○駅のすぐ近くにあります。そして、その日は偶然にも日曜日だったので私は興味本位
でその場所へ行ってみることにしました。
328 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/23(木) 23:56:02
ゴールデンレス】
∩ ・∀・)∩∩ ´∀`)∩ このレスを見た人はコピペでもいいので
〉 _ノ 〉 _ノ10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
ノ ノ ノ ノ ノ ノそうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
し´(_) し´(_) 出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です
329 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/17(金) 06:34:35
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良
330 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/25(火) 17:50:59
sage
「ママー、赤い手袋が落ちてるよ。」
「あら、中身も入ってるわ。」
332 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/11(木) 11:44:50
「ママー、赤いヘルメットが落ちてるよ。」
「あら、中身も入ってるわ。」
333 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/11(木) 12:47:11
バスケットケースの双子の兄?
334 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/11(木) 12:52:27
「ママー、赤いパパが落ちてるよ」
「いいのよ、新しいパパが来るから」
335 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/11(木) 18:58:02
「ママー。何で私を落とすの?」
336 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/11(木) 18:59:18
「赤いから」
337 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/14(日) 01:21:01
世にも奇妙な物語で今から6年〜8年位前にこんな話がありません
でしたか
<ある生徒が学校で見たことのない先生と出会う。文化祭みたいな
ものに出演する予定だった生徒はぜひ先生に見に来てほしいとい
う。しかし先生は現れず他の先生に聞いたらその先生は昔学校に
いて文化祭のチラシを熊の着ぐるみを着て屋上からばらまいてる
最中に足を踏み外して地面に落ちて死んでしまったという話>
誰か知っている人はどういうタイトルだったか教えてください
少し曖昧なとことはありますが着ぐるみを着て屋上からビラを配っ
ていて地面に落ちたのははっきりと憶えています
本当に知りたいんでぜひお願いします
338 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/15(月) 19:09:03
「ママー、赤い服なんか着たくないよ〜」
「だめよ、その色じゃないと、ママ困るの」
340 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/26(金) 10:31:07
341 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 23:42:17
342 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 23:43:46
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良
343 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/17(木) 14:34:15
344 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/20(日) 08:12:46
ずっと前にココ見たときも思ったんだが、コンセプトを提案したりとか、
ぼんやりとでいいからアイディアを出したりとか、「○○みたいなの」とか、
企画会議的な流れになったことは無いのか?
346 :
エッグ:2006/09/13(水) 19:59:20
レストランでエッグなるものを食べた
「とてもおいしいです。なんの卵なんですか?」
私がそう聞くとシェフが答えた
「それは言えません」
シェフの顔は笑ってるように見えた
突然、隣の別の客がお腹を押さえながら苦しみだした
スーツを着た男たちが奥の部屋へその客を連れて行った
男はその部屋で叫び続ける
すると急にその部屋から叫び声が聞こえなくなった
私は怖くなって急いで会計をすまし外へ出た
こっちを見つめるシェフの顔が笑って見えた
私のお腹の中を何かが動いた
小説と言う形式で見ると別に何でも思わないが、ドラマとしてみるとマジつまらない作品も多いな。
348 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/16(土) 01:20:54
世にも奇妙な物語 小説の特別編で出版されたら買うよ、僕は。
349 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/16(土) 06:40:11
888 :阿部敦良 :03/02/25 11:37
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良
350 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/23(土) 20:54:27
351 :
ハツ:2006/10/15(日) 11:10:08
「あ」と言うと「い」
「う」と言うと「え」
と返してくる人形があった
そこで俺は「お」と言ってみた
すると人形は
「あ」
352 :
名無し物書き@推敲中?:2006/10/15(日) 13:31:33
>>351 神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
354 :
名無し物書き@推敲中?:2006/10/24(火) 02:18:37
え?351はなにがおもろいの?
小説載せようと思うんですけど、人いますか?
356 :
名無し物書き@推敲中?:2006/10/30(月) 23:35:04
351はなにがおもろいの? 351はなにがおもろいの?
マンション屋上に女性を連れ込み乱暴したとして、警視庁は東京都あきる野市、富士通不動産株式会社指定協力会社 株式会社アイ・シー・エス(井草・コンサルティング・サービス)取引主任者 西田隆史容疑者を強姦(ごうかん)致傷容疑で逮捕した。
調べによると、西田隆史容疑者は11月2日午後11時半ごろ、あきる野市の路上で帰宅途中の20代の女性の後をつけ、女性の自宅マンションのエレベーターに一緒に乗り込み、ナイフを突きつけて脅したうえ、屋上に連れ込み乱暴した疑い。
西田隆史容疑者はこのほか、強制わいせつ事件数件について「自分がやった」と認めており、動機について「仕事でストレスがたまっていた。女性が無抵抗なので犯行を重ねるようになった。」などと供述している。警視庁では余罪があるものと見て調査を進めている。
西田隆史容疑者は富士通不動産株式会社指定協力会社である株式会社アイ・シー・エス(井草・コンサルティング・サービス)の取引主任者。
アイ・シー・エスは「事実関係を確認し、厳正に対処する。」とコメント。
株式会社アイ・シー・エス 〒197-0823 東京都あきる野市野辺504-9
http://www.akiruno-ics.co.jp/ 富士通
http://jp.fujitsu.com/
選択する男
主人公の藤原勇人(ふじわら-はやと)は、働き者のサラリーマン。
上司からは気に入られ、部下からは尊敬され、OL達からも人気者。
それでも調子にのらず、仕事には真剣であり、失敗したら深く反省し、部下には厳しく優しく。
そんな藤原はある日、大失敗をしてしまい、明日までに直さなければならなくなlった。
そのため家で真剣にやろうと帰宅する。
帰り道、「選択屋」なる店を見つけた。
藤原「選択屋?・・・洗濯じゃなくて?」
興味がわいてきた主人公はその店に立ち寄る。
そこには眼鏡をかけ、ビッチリした横分けで、スーツ姿の男が立っていた。
ここの店員のようだ。
店員「いらっしゃいませ。」とニヤリ。
藤原「あの〜・・・選択とはどういうことでしょうか?」
店員「ふふふ。お客様、人間という生き物は必ず2択で生きているということはわかりますよね?」
藤原「2択?」
店員「えぇ。食べる・食べない。行く・行かない。喋る・喋らない。やる・やらない。こんな風に。」
藤原「・・・はい。」
店員「そんな2択を3択にしてみたいとは思いませんか?」
藤原「1つ増やすんですか?それは面倒くさいのでは・・・?」
店員「その1つが幸福をひきよせるとしたら?」
藤原「そんな馬鹿な。」
店員「いえ、必ず幸せがおとづれるとおもいますよ。このマニュアルを見てください。」
メモ帳を渡される藤原。
藤原「これは?」
店員「これはあらゆる状況で頭によぎる2択の一覧表です。それと同時に余分に1つ追加されています。
その1つを選べばいいのです。」
翌日、遅刻して出勤した主人公。
するといきなり、社長が「まあ遅刻は許すが、藤原君、例の書類は直してくれたのかね?」という。
顔をゆがめる主人公・・・。そう、忘れて寝てしまったのだった。
だがハッと何かをおもいつく主人公。
あのメモ帳を見ればと思い出したのだ。
”書類訂正を忘れて怒られたとき”
・誤る
・誤らない
・逆立ちをする
あまりの馬鹿な項目にあきれる藤原だが、いちかばちか、そんな重くなった場で逆立ちを始めた!
驚く社長と社員。
逆立ちした状態で、「やっぱり駄目か・・・・」と嘆く藤原。
だがその瞬間、社長が「君は天才だー!」といきなり叫び始めた。
元の体制に戻り、何があったのかと驚く藤原。
社長「君はすごい!実は私は逆立ちできる人間が好きでしょうがないのだ!
できる人間を生で見たのは君が初めてだよー!」
そういって社員らから胴上げされる藤原であった。
昼休み、なんだかなーという顔で食事を取る主人公。
そして机の上での醤油を取ろうとしたとき、腕がコップにぶつかり、となりの席のOLの服にお茶がかかってしまった!
OL「キャー!熱い!!」
そのままハンカチでふいて「す、すみません!」と誤る主人公。だがビンタされてしまう。
そこでそうだ!と思い、メモを見る。
”OLにお茶をかけて怒らせてしまったとき”
・誤る
・誤らない
・もう1度かける
「そんな馬鹿なこと・・・」と嘆くも、決心してもう1度思い切りかける藤原!
するとやはり、怒られてしまい殴られ鼻血を出す藤原。
「藤原さん。最低ね!」といって泣いて去ってしまった。
落ち込む藤原。ふとメモ帳の裏を見ると、「一度選択をしてしまうと、選びなおすことは出来ない。」
と書かれていた。
それからというもの、藤原は3択目を選ぶよう心がける。
ヤクザにからまれたとき、(・誤る ・反抗する ・ペン回しをする)
お金を落としたとき、(・警察にきく ・探し回る ・郵便局でタバコを吸う
痴漢に間違われたとき(・否定する ・逃げる ・認める) など
そんな人生にイキイキとした藤原は、他の2択だけの人間を見下していく。
藤原「バカだな〜、2択だけの人生じゃうまくいかないっつーの」
そのとき、藤原は足を石にひっかけて転んでしまう。
それと同時に上から、工事現場の鉄骨が三本落ちてきてしまう!
「うわー!!助けてくれー!!」と泣き叫ぶ藤原。だがあのメモ帳を使えば・・・
そう思い、メモ帳を開き、”鉄骨につぶされそうになったとき”の欄を発見。
・助けを求める
・諦める
そして3つ目は・・・
・死を求める
であった!!
「馬鹿な!!いや、それを唱えればいいのか?」
そして死を求める藤原だが、「助けて」とすでに選択をしてしまったため、通用せず。
「でもこの3択は結局・・・ギャー!」
ガタン、ブチャッ
鉄骨に潰されて死んでしまった藤原。
その目の前にはあの店員が立っていた。
「いくらなんでも、死ぬ運命は変えられるわけないでしょ。どっちみち。ハハハハハハ!」
結局、藤原は死ぬのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
石でこけるといういきなりの展開は、「バカだな〜」と他人をバカにしたことが、
石にこけてしまうという選択の結果であり、訪れる死は絶対に変えられないということでおねがいします。
362 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/22(水) 21:06:25
おもしろい。思わず読んでしまった
363 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/22(水) 22:36:34
しかしオチが少し捻り不足?
誤る ではなく、
謝る ね。
365 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/23(木) 06:00:23
曖昧な世界みたいな話はあったな。
つまり、イエスノーをはっきり言っちゃ駄目みたいな話。
(世にも〜ではなく、別の奇妙な話シリーズで)
三本目の選択と言う切り口に変えていても
その話とダブってしまう。
366 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/24(金) 05:15:17
じゃあおまえ書いてみろよ。どうせ書けねえんだろ?文句言わず黙って褒めろ。
367 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/24(金) 08:10:39
>>366 横槍ですまん。
別に誰もけなしてないし。
366は書いたご本人?
ここは家族で褒めあう場所じゃない。
Pと打ち合わせになるともっと落ち込むようなこと
言われるよ。
作品自体は良く出来てるから、ここをこうしたほうが
いいってアドバイスしてくれてるんじゃないか?
そんな事で怒ってるようじゃ、シナリオスクールなんかに
行ったら毎回喧嘩じゃねぇの?
自身あっるん立ったら局に持ち込んでご覧?
このままでは駄目だって言われるよ。
>>367 いや書いた本人はぼくですので、
それとは違います。
感想ならばどんな形であれ、嬉しいです。
ありがとうございました!
369 :
H.F:2006/11/24(金) 17:08:24
>>358-341作者です。これからは、H.Fで投稿します。
もう1作できましたが・・・・ん〜、あの作品と少しがぶっちゃってるな・・・・
370 :
H.F:2006/11/24(金) 17:09:24
371 :
H.F:2006/11/24(金) 17:14:03
「ヒーローな男」
とある兄弟がいる。
兄は裕二の20歳。弟は浩太の9歳。
随分歳が離れた二人だが、喧嘩をしたことがない仲の良い兄弟である。
弟は特撮番組を見ている。
怪人をやっつけて、ヒーローが地球の平和を守っている。
「ねえ、おにいちゃん」
「なんだい?」
「ヒーローて本当にいるの?」
「・・・・・うん。もちろんいるとも!」
「じゃあ会いたい!」
「え?・・そうだな〜・・・いつか合わせてあげるよ!じゃあな」
「あれ、どこいくの?彼女のところ?」
「それをいうな。彼女は1週間前に死んだろ。仕事だよ。」
「あ・・・・ご、ごめん。」
「・・・行ってきます」
そういって兄は仕事へ向かい、弟は両親が留守なのをいいことに、
ヒーロー探しの一人旅へ出かけた。
そんなとき、ヒーローショーが公園で行われていた!
「あー!本当だー!」と感激し、鑑賞する浩太。
公園での公演も終わり、満足して帰る浩太。
「ヒーローは本当にいたんだ!」
372 :
H.F:2006/11/24(金) 17:14:49
しかし、途中通りかかった小屋を見ると、なんと大人がヒーロー衣装を脱いでいる所であった・・・。
ショックのあまり泣きながらどこかへ走り去る浩太。
そのまま迷子になってしまう。
仕事から帰って来た裕二は弟の行方を捜す。
必死に、必死に探した。
その頃浩太は不気味なおじさんに「良い物あげるからおいで。」と誘拐されそうになる。
【知らない人には着いていってはいけない】
と習った浩太はそこから逃げるも、ついに腕を掴まれてしまう。
そのとき!
強烈な飛び蹴りがおじさんを襲う!
そう、それはなんとか見つけ出した裕二であった。
「おにいちゃん!」
「浩太、見てろよ。俺の本当の姿を。」
すると、光とともに見る見るうちに武装した姿になる裕二。
おじさんも浩太も驚く。
「俺、ヒーローだったんだ!」
衝撃的な事実に喜ぶ浩太。
裕二は連続回し蹴りでおじさんを襲う!
ボロボロになったおじさんは、そのまま逃げていった。
373 :
H.F:2006/11/24(金) 17:16:05
「ふぅー。」
「お兄ちゃん!」
「浩太、一人で出かけちゃ駄目じゃないか。」
そういって抱き合う二人。その眼からは涙がこぼれた。
と、裕二は「でも、これで人間一人分の力を使っちゃった・・・」
「え?」どういうことかわからない浩太。
「俺は大切な命をこれで使っちゃんだ。。」
「そ、そんな?!」
「うん。しょうがないのさ・・・・」
「お兄ちゃん、死んじゃうの?」
「残念ながら、そうなるかもしれない。」
「嫌だよ!絶対に・・・」
「わりいな、浩太。」
そのとき弟は叫んだ
「お兄ちゃん行かないでー!僕の命でもいいからお兄ちゃんは生き続けて!!!」
「浩太・・・」
そして辺り一面が光につつまれ、場面は変わる。
374 :
H.F:2006/11/24(金) 17:17:56
その森の奥では
「ありがと、浩太。お前の命で俺の彼女を生き返らせることができたぜ。」
と、裕二と女の姿があった。
実はあれは騙しであり、裕二は死ぬわけでもなかったのだ。
光もただの照明で、武装はレンタル。
そして命を兄の持つ奇妙な力で彼女の体にささげたのだった。
勝ち誇った表情で二人は笑った。
そんな一部始終をテレビで見ていたストーリーテラー。
「ヒーローて本当にいるんでしょうか?」と一言。
すると、どこからか「いるさ!」と一声・・・。
世にも
奇妙
な物語
375 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/24(金) 17:42:12
367です。
>感想ならばどんな形であれ、嬉しいです。
そう言って戴いたので安心して批評させて頂きます。
「ヒーロー」の方はちょっとストーリーが甘いですね。
ラストで突然彼女が出てくるのも「誰?」みたいな疑問
が残ります。
自分の読解力が無いせいかもしれないので
一応テーマ教えて貰えますか?
兄弟愛?
以後、百円ライターと名乗りますw
376 :
H.F:2006/11/24(金) 17:52:09
自分でも、彼女の突然な出現には反省しております。
そうですね〜。。。テーマは「愛は本当に愛なのか?」
この兄弟愛は現実のものなのか?
を、ヒーローで例えてみました。
百円ライターでokですw
藤原勇人のイニシャルですけども
377 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/24(金) 17:59:16
百円ライターです、ドモ!w
HFさん、それではもう一回リライトしたのを
是非読ませてください。
378 :
H.F:2006/11/24(金) 18:07:22
あ、百円ライターとは
>>375さんの呼び名でしたか!
すみません、勘違いして文がおかしくなってました(汗
これからもよろしくお願いします。
リライトは、他人の作品を書き直すということでしたよね?
えぇ、書き直しはどうでしょう(汗
自信がないでありますw
379 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/24(金) 18:31:17
>>378 いえ、他人の作品の書き直しではなく、
ご自身の作品をです。
リライトは単純に「書き直し」ですから。
380 :
H.F:2006/11/24(金) 18:44:23
書き直した方がやはりよろしいでしょうか?
たしかに彼女の詳細、弟の行動をもう少し鮮明に描いたほうがいいですよね
考えておきますね!すみません(汗
381 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/24(金) 20:02:19
百円ライターです。
単純に考えれば、世にも奇妙なんですから
お兄ちゃんが本物のヒーロー(例えばウルトラマンとかになって
星に帰ってしまったらいい)になればいいのでは?
382 :
H.F:2006/11/24(金) 21:00:07
バッドエンド好きなあまり、こうしてしまいました。
すみません!
383 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/25(土) 10:44:57
百円ライターです。
奇妙な世界は確かにバッドエンド的ですが、
実は思わずフフって笑ってしまいそうな
ものの方が多い。
やっぱり見終わった後、すっきりしたいと言う
視聴者の傾向でしょうか。
384 :
a:2006/11/28(火) 17:22:55
385 :
H.F:2006/12/02(土) 12:10:13
「目覚めの時」
元々、テレビスターになりたかった主人公(小倉)なのだが、
その夢は叶わず、毎日安月給なサラリーマン生活を送っていた。
約1年前に今の会社についたのだが、ずっと失敗ばかり。
奥さんもあきれており、小倉は
「将来の夢なんて所詮妄想の1つに過ぎないんだ。ずっと夢の世界にいたい!だけど・・・無理なんだ。。」
と叫び、そのまま眠りにつく。
翌朝起きると、時刻は7時30分。大遅刻のため焦って電車に乗る小倉。
そこには激しく音漏れがするヘッドフォンをつけた若者が。。。
心の中で「うるさいな〜」と思う小倉。直後に若者がこちらをじっと見つめる。
すると若者は「あの・・・小倉さんですよね?」
「え?なぜ私の名前を?」
「わぁ!!大スターの小倉さんだー!握手してください!」
「ほんとだ!サインください!」
次々に声がかけられ、人気者の小倉。
(いったい、なんなんだ?)
会社内でも大人気であり、今日一日は最高に幸せな生活を送った小倉。
「いったい、なんだったんだろう?夢?・・・だよな、ハハ。
俺が大スターなわけないしな。どうせならエリートサラリーマンのほうが向いてるかもな」
といって目が覚める。
386 :
H.F:2006/12/02(土) 12:11:06
また7時30分の大遅刻。
電車に乗り、昨日と同じ若者らが乗っているが大スターなんぞ所詮夢であった。
会社につくやいなや、上司が叫ぶ。
「小倉ー!」
「す、すみません!」
「お前は・・・・」
(もしや・・クビーーー?!)
「社長に昇進だ!」
(え?!)
社長が急遽転勤となり、穴埋めとして社内ナンバー1の小倉が急遽社長になったのだ・・・
「んな馬鹿な?!」
そして昇進祝いで酔いつぶれた主人公は、奥さんに報告し、家庭内の仲も修復される。
そのまま眠りにつく。
まったまた7時30分で遅刻。
会社に慌てて向かう。
小倉は上司に「小倉ー!」と叫ばれる。
「は、はい・・・」
「社長が・・・・」
「ん?もしや正夢?」
社長になれるのか?と思う小倉。だが違った。
「お怒りだぞ!」
やはり・・・と思い、小倉は社長の元へ向かう。
387 :
H.F:2006/12/02(土) 12:12:08
「実はな小倉くん。うちも景気がよくなくてね・・・・君はクビだよ!」
衝撃的な報告に小倉は自己嫌悪におちいり、
「くそー!また大スターになりてーよー!」
と叫び、また眠りにつく。
次の日、7時30分。
「どうせクビになったし・・・」
と思いながらもスーツで外を出ると、前のときと同じような人気ぶりが・・・。
その翌日はテレビ番組の司会者。
次はミュージシャン。次はまたもエリートサラリーマン。
どんどん夢が叶う日々。だがついに小倉はこのおかしな現象に気づく。
「そうだ!『ずっと夢での世界にいたい!』って言ったからだ・・・・」
そう気づき、このような毎日違う忙しい日々に嫌気がさした小倉は
夢からさめようとするが、いっこうに覚めない。
そのまま疲れ果てた小倉はまた眠りにつく。
7時30分に目がさめる!
「はっ、俺は・・・そうか。寝てしまったのか。」
今度こそ目覚めようと、夢の中で死のうと考えた。
自分の家のマンションの屋上へ昇る小倉。
奥さんは「あなた!!!ど、どうしたのよ!」とひきとめようとしたが、
小倉は「俺はこの覚めない夢の世界から抜け出すために死ぬ!」
388 :
H.F:2006/12/02(土) 12:15:30
そういって飛び降りた・・・・
だが奥さんは「なにをいってるの?!あなたはたった今1年ぶりに目が覚めたんじゃない!」
「え?!・・・・・・・・・・なんだって?」
そう、この今の世界こそがやっと目覚めた現実の世界だったのだ。
そのまま命を落とす小倉。
そして小倉の今現在の仕事は・・・・無職。
実は小倉は2年前にアルバイトをクビになった後に交通事故にあって、
意識不明の状態だったのだ。
そう、冒頭のサラリーマンであった現実さえも夢であったのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あなたには夢がありますか?
誰にでも1つはあると思います。しかし夢なんて本当に叶うんでしょうか?
もし叶ったとしても、それは現実なんでしょうか?
だって寝て見る方の「夢」と将来の「夢」。
どっちも、同じ言葉ですし、妄想にすぎませんからねー」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
えー、文章に単純だったり、まとめすぎた筒所があってすみません。
長すぎるのもあれなのでこうしました。
389 :
H.F:2006/12/02(土) 12:18:22
ていうか、似たような作品があったらすみません。
ただ知らないだけなのでご勘弁を。。。。
390 :
名無し物書き@推敲中?:2006/12/04(月) 17:56:44
>>390 百円ライターです、ドモ!
前に似たような作品がオンエアされてました。
人気者になって追っかけまわされるみたいな……。
あと、親子三人が事故で意識不明中、
この中の誰かを殺せば自分だけは助かるみたいな
夢を見る話もあって、
その二つが合体した感じかなぁ。
また、「目覚めの時」のストーリーの中で「?」となった箇所。
いきなり社長に抜擢されたはいいけど、
いきなりクビになると感単位片付けるのはねぇ。
不正を働いたからとか、ちゃんと丁寧に書かないと
駄目だよ。
自分、企画書は採用された経験何度かあるので
真摯に申し上げます。
391 :
H.F:2006/12/06(水) 23:38:29
>百円ライターさん
感想ありがとうございます。
やはり似たものがありましたね(^^;
少し省略しちゃったり、手抜いた場面があったのはすみません。
結構駄目でしたね・・・・
もっと頑張りますっ!
392 :
ハルカナ:2006/12/13(水) 19:28:09
「なンで入れルのかナ?」
いきなりの問い掛けに『僕』は絶句した。
――それはつい数分の出来事……――。
1
僕らは放課後の学校の敷地内に立っている。
理由はいわゆる肝試し。
なんでこんな事態になっているかと言えば、まあ流行っているからだろう。
そして、何故『こいつ』が隣りにいるのか。
「ん?」
……。
友人達の有り難迷惑な計らい。
二人一組と言うことでクジを引いたのが運の尽き。
「なぁに?」
…………。
とりあえず、隣りの奴について考えるのはやめだ。
学校についてでも考えよう。
うちの学校は古い。戦前は違う建物だったらしいが、その建物を改築に改築を重ね、現在の校舎となったわけだ。
改築を幾度となく繰り返されると言うのだから、いわゆる良いとこなのだろうが、生徒にその自覚はなく、学校自体も進学校とか別段特色があるわけではない。
ただ古いだけ。
前にヘロというコテで書いていた者です。
色々あってこのコテに落ち着きました。
もしよかったらまたここで小説を書かせて頂いてもよろしいでしょうか?
期待
395 :
ヘロロ ◆qxs4bTxme2 :2007/01/06(土) 00:12:14
僕は空気です。運動も勉強も駄目で、話すのが苦手。学校でも毎日机に座って本を読んでいるだけです。僕の周りにいる人たちはいつも楽しそうにお喋りをしています。
僕の机と、僕の机の外ではまるで別世界です。多分、周りの人は僕の姿なんて見えてないと思いますし、明日僕が消えても誰も気付かないでしょう。恐らく担任でさえも。
学校にある僕の居場所なんて、図書室か僕の机だけです。それでも、僕は休まずに学校に登校しています。それは、クラスに好きな人がいるからです。
彼女の名前は中原暦といいます。
根暗な僕と違い、とっても明るい性格です。僕以外のクラスの全員と仲がいいです。確実にこの恋は実らない自信があります。
なんなら、僕が大切にしている佐藤友哉さんの小説を賭けたってかまいません。僕は彼女と付き合えなくてもかまいません。
学校で彼女の姿を見るだけで僕は幸せな気持ちになれます。彼女が見られない日は少し憂鬱な気分です。そのため僕は、休日はあまり好きではありません。
396 :
ヘロロ ◆qxs4bTxme2 :2007/01/06(土) 00:13:42
学校で読むための本を買いに行くと、ある本に目を奪われました。その本の題名は、「 の物語」とあります。最初は印刷された文字が消えているのかと思いましたが、
どうやら最初から文字はないみたいです。なんだか不思議な感じがする本です。本自体が僕に買えと命令しているような感じがします。僕の直感も、この本は面白いと囁きます。
この直感はいままで外したことがありません。百発百中です。上手い鉄砲数打ちみな命中です。僕は直感を信じてこの本を購入することにしました。
レジに行って気付きましたが、何故かこの本には値段が書いてあるシールが貼ってありませんでした。こういうことは初めてなので、どうしようかとあたふたしていると、
店員の人がこの本を何処からお取りになられましたか、と尋ねてきました。僕は本があった場所まで案内すると、そこは百円均一の本棚でしたので、僕はその代金を払いそそくさと古本屋から出て行きました。
397 :
ヘロロ ◆qxs4bTxme2 :2007/01/06(土) 00:15:31
真直ぐ家に帰って、早速本を読み始めました。帰り道の途中で何度も何度も読みたいという欲求が僕を襲いましたが、なんとか我慢して帰ることができました。
読みながら歩くのは危ないですからね。
さっそく読んでみるとなんと一ページ以外白紙でした。見事なまでになにもありません。一ページ、一ページ目を凝らして見ても、やはり何もありません。
最初の一ページもただ、縦長の長方形があって注意書のようなものが書いてあるだけです。その注意書きとは、「四角の中に名前を入れてください」と書いてあるだけで他は何もありません。
訳が分からなかったので、僕は注意書きの言うとおりに、四角の中に自分の名前を書いてみることにしました。すると、何もなかったページから不思議なことに文字が浮かび上がってきます。
驚いて僕は思わずその本を投げてしまいました。本は壁に当りパタリと地面に落ちました。恐る恐る地面に落ちている本を見てみると、表紙が変わっていることに気がつきました。
「 の物語」だったのが、空白の部分に本の一ページ目に書いた僕の名前が書かれていました。
398 :
ヘロロ ◆qxs4bTxme2 :2007/01/06(土) 00:17:03
二年前から読書を趣味として生きてきましたが、こんな本に出逢ったのは初めてです。白紙だったのにも驚きましたが、名前を書いたら文字が浮かび上がってきたのはもっと驚きました。
常識ではありえません。もう怪奇現象の分類です。SFです。ホラーです。ファンタジーです。気持ち悪いです。
読もうか、読まずに捨てようか悩みましたが、百円がもったいないので読むことにしました。びくびくしながら本を拾い、ぶるぶる震える指でページをめくりました。
つづきはまた後日で
ハルカナさん続きが読みたいです。お願いします。
400 :
名無し物書き@推敲中?:2007/01/06(土) 10:41:32
>>398 本屋で先ず立ち読みする(中身を確かめて)のが
普通でしょ?
「 の物語」と言う意味不明なタイトルだったら尚更。
帰ってから気付くと点でちょっとついていけない話。
>400
この主人公が中身を確かめないで買うタイプということで勘弁してください
402 :
名無し物書き@推敲中?:2007/01/06(土) 18:07:49
>>401 それもどうかな?
だったら、立ち読みしようとしたら
店の人が睨みつけると言うほうが自然。
(または張り紙に立ち読み厳禁とか、罰金とか書いてるとか)
後は、ビニールで梱包されてるとか……
おまえはふだんどんなほにゃに行ってるんだ
404 :
名無し物書き@推敲中?:2007/01/11(木) 11:47:28
>>395 04年放送の「あなたの物語」の本版みたいな話だなぁ。
405 :
名無し物書き@推敲中?:2007/02/22(木) 03:22:46
406 :
名無し物書き@推敲中?:2007/02/22(木) 08:36:02
407 :
ゆどうふ:2007/03/31(土) 01:25:30
角川ホラー文庫からすでに出版されているぞ<小説の特別編
408 :
名無し物書き@推敲中?:2007/06/25(月) 17:27:53
誰もいないっぽいけど今書きかけの完成したら投下していい?
昨日もねバイトが入ってたんだ。
夜7時から朝7時までのコンビニのバイト。
俺の住む場所は住宅街だから通りを歩けば
100mごとにコンビニがあるような供給過多な
場所なんだ。それでやってけるのか、やってけないのか
新参バイトの俺には良くわかんないけど俺としては
バイト料だけもらえればいいからね。
そんなことは気にしないようにしてる。
でも気になっちゃうんだよ(笑)なぜって
客が来なくて暇だからさ。
休憩室で飯食ってるときなんかいろいろ考えちゃうわけ。
考えなくてもいい事をさ。
そう、昨日の話をするんだった。とはいっても昨日の朝方って言うのかな?
ほら俺、夜勤だからさ。曜日の説明が難しいけど今、2時50分だから
昨日の同じ頃の話。休憩室で商品の確認してたらさモニターに
女の人が映ったわけ。すぐ店に出てみたら誰もいないんだ。
もう一人のやつは外で掃除してたから俺が出たんだけど
誰もいないの。で、おかしいなと思いながらも、変な客多いし
すぐ出ちゃったのかなって思ったわけ。ここは新宿も近いし
酔った客も多いんだ。そんで休憩室でチェックの続きやろうと戻ると
モニターにやっぱりその女が映ってる。スナックかなんか選んでるんだよ。
どこか死角にでもいて気づかなかったのかなと、まあ
その時点で少しドキドキしてたんだけど、店に戻ったら
やっぱりいない。あとでもう一人のバイトに聞いたら
不思議そうな顔してた。
で本題はここから。さっき、今、2時52分だから
2時40分ごろかな?また、その女の客がモニターに映ったわけ。
ぞっとしちゃったよ。同じ服、同じような雰囲気。
まるで同じテープを見てるようなそんな感じ。
俺は気にしない振りして店に出たら、やっぱりいないんだ。
今度はほんとにぞぞぞとしたね。背筋が凍るっていうの?
まさにそんな感じ、おしっこ漏らしそうだった。
あそうそう、もう一人のバイトは外で掃除してるよ。
この時間は掃除の時間なんだ。不良がごみを駐車場に捨てたりしてるから。
で、また休憩所に戻りモニターみたらその女がいる。
俺は狂いそうだった。モニターがいかれてるのかな?と思ったけど
そんなはずはないよ。だってそれまで正常に動いてたから。
俺は店に出ないで少しの間、モニターを観察することにしたんだ。
その女が何者か、正体を暴こうと思ってね。
突然、見慣れた制服を着た男が映った。ここのコンビニの制服。
もう一人のバイトかと思ったら違う、なんと自分なんだ。
その女と俺はなんかしゃべってる。自分の声を録音したものを
初めて聞くときも変な気がするけどそれ以上に変な気分だった。
あたりまえだけどね。なにがなんだかよくわからない。
その続きを見てると何やら、女は怒ってるみたいだった。
音声は聞こえないから何を言ってるかは分からないけどね。
何かすごく怒ってる。俺はモニターの中で謝ってる。
しばらくして、その女が「このバイトじゃ話にならん」って
感じで自動ドアの外に出たと思ったら、モニターが異様な光景を写した。
最初は何か分からなかったけど車が店に飛び込んだ映像だったんだ。
今、首かしげながら店に出て
レジにいたら店にその女が来て雑誌を読み始めた。
これはモニターじゃなく自分の目で見たこと。
俺は怖くなって休憩室に戻り携帯にこの文章打ってるけど
店に出て行くのが怖いから逃げ出そうかどうか
迷ってる。興味しんしんで店に出て行こうとしている
自分もいる。それだけ。君はどう思う?
似たようなのあったらスマソ。いちおうパクッて無いけど
思いつきそうだな。
414 :
名無し物書き@推敲中?:2007/07/19(木) 01:23:18
あげ
415 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/02(木) 09:48:52
次誰かがあげたら翌日投下
416 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/07(火) 01:00:19
うん?
417 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/09(木) 18:49:54
>>413 ありがちな話だけど面白かった。
次回作に期待age
418 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/11(土) 09:47:47
タモリの語りだけ書いてみた。続きは夕方頃か明日になると思う↓
サングラスの男
(ブーメランを投げながら)
ブーメランは、武器の一種で、(ブーメランをつかむ)このように投げると戻ってきます。
もし、財産、仕事、恋人・・・それらを失っても、このブーメランのように戻ってきたら、素敵だと思いませんか?
今回の主人公は「戻ってこい!」そう願ったことで、奇妙な世界への扉を開いてしまったのです。
419 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/12(日) 16:08:07
私は「サガワ・タダシ」。小さな会社、「サガワコウギョウ」を経営している。
まぁ、そこそこ儲かっている工場だ。蓄えもある程度あるし。
妻と子供が二人。もう年だが、結構充実した人生を送っている。
いや、送っていた。だろうか…。
420 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/12(日) 16:09:28
【戻って来い!】
今日は散々な日だった。工場は火事で跡形も無く燃えてしまった。警察は放火だとみているという。
昨日の大喧嘩が原因で妻も子も実家へ帰ってしまった。どうやら離婚届を突きつけるつもりらしい。
家に空き巣が入った。貯金も、現金も金目のものはあらかた奪われてしまった。
この前の人間ドッグで肝臓に癌も見つかった。これは手術すれば間に合う早期のものらしいが。
私は今日一日ですべてを失った。家族、仕事、お金、健康・・・
手元に残ったのは570円だけだ。
今日は人生最悪の日だったのだろうか。そんなことを考えながら私はいく当ても無く夜の街をフラフラと歩いていた。
「もしもし、そこのお方」
ふと呼び止められたほうを見ると、そこにはなんとも胡散臭そうな老紳士が座っていた。
「何か悩みでもあるようですな?よければここで話していきませんか?」
どうせやることも無かった私は老紳士にすべてを打ち明けることにした。
「ほほぅ。それは大変でしたな。どうです?この『帰還のお守り』を買っていきませんかな?」
『帰還のお守り』?安産とか合格祈願なら聞いたこともあるが、そんなお守り聞いたことも無い。
「なんです?その『帰還のお守り』というのは?」
「あなたは今日たくさんのものを失ったのじゃろう?このお守りがあればその失ったものも戻ってくるのですじゃ。」
ほぅ。近頃はそんなお守りもあるのか?胡散臭そうなお守りだが、気休めにはなるかも知れないな。
「そのお守りっていくら?」
「500円ですじゃ」
どうせ手元にあるのは570円少しくらい変わらないだろう。
「じゃぁそれください。」
「はい、毎度」
「あなた、これで確かに、戻ってきますよ」
老紳士の最後の言葉になにか引っかかるものを感じたが、特に気にせず、お守りを受け取った。
手元には70円しかなくなったが、なんだかいい気分になって、私は帰宅した。
421 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/12(金) 23:00:39
>残飯さんは改心したみたいだねwww
客が居るからだろう
居なくなればまた俺のキンタマを探りに来る
待てば残飯の探りあり
dghtrd
urrurt
ryeeryer
ityity
utrtur
『乗合バスは走る』
夕暮れ時。俄に降り出した雨が乾いた路面をみるみる黒く染め上げる。帰宅途中だった
俺は雨宿りをしようと思い、バスの待合所に飛び込んだ。中には先客がいた。どうやら女
子高生のようだ。隅の方で赤い携帯電話を耳に当てている。雨音に混じり、囁き声が聞こ
えた。
「本当に別れる気」
勘弁してくれ。胸裡で呟きながら俺はネクタイを緩めた。先刻から酷く頭痛がして死ぬ
ほど気分が悪い。痴話喧嘩など聞きたくなかった。
「死ぬからね」
死にそうなのはこっちだ。苛立った視線を少女に流した。が、薄暗い事もあってよくは
見えない。と、少女の足下に何かが落ちている事に気づいた。目を凝らすと潰れた携帯の
電池だ。やはり赤い色をしている。嫌な予感がした。少女の携帯に視線を振ると電池のあ
るべき部位が黒く陰っている。
ぞくり、と背中が粟立った。
「なんで返事をしないの」
頭がおかしいのか、壊れた携帯で? 俺は気を紛らすために煙草をくわえた。雨さえや
めば、こんなおかしな娘とは即刻おさらばである。
ライターを着火すると膨張した光が少女の顔を照らし、
「今から死ぬよ」
石榴のように割れた、血まみれの頭部を映し出した。
もう死んでいるじゃないか! 喉の奥から突き上げてくる悲鳴を俺は呑み込む。すると
眩しい明かりが差し込んできた。バスのヘッドライトだ。
助かった、これで解放される! 自宅とは逆方向だったが俺はバスに飛び乗った。料金
を払うのも忘れて、空いていた座席に縮こまる。異形のものがバスの中まで追いかけて来
る道理がないと信じていた。が、少女は俺の予想を裏切り、平然とバスに乗車すると隣席
に座った。ちりちりと鳥肌が立つ。他にも乗客はいたが、なぜか誰も少女の無惨な姿を気
に留めなかった。
俺は次の停留所で降りようと思って立ち上がった。が、どこにも降車ボタンがない。そ
の時、窓越しに人集りが見えた。
何か事故でもあったのか? 訝しげに窓の外を覗き込むと、
――そこには激しい雨に打たれながら倒れている自分と少女の姿があった。
「さっき屋上から飛び降りた時にね、あなたをまきこんじゃったみたい。頭を打って忘れ
てたけど、やっと思い出した」
少女は脳天気に笑い、その時になって漸く俺も、乗客達の顔色が一様に青褪めている事
に気づいた。
「お客さん、料金をまだ頂いてません」
運転手の陰鬱な声が響くと、
「お詫びに奢るよ」
少女は指先でつまんだ六道銭をかざしながら微笑んだ。乗合バスは走る。彼岸に向かって。
了
425 :
名無し物書き@推敲中?:2008/03/25(火) 18:01:39
888 :阿部敦良 :03/02/25 11:37
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良
426 :
湯豆腐:2008/04/02(水) 13:24:35
今日は特別編放送日なのに過疎ってるage
427 :
名無し物書き@推敲中?:2008/04/14(月) 05:36:34
今日も元気におはぬるぽ!
428 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/03(土) 06:46:05
悲しいのは、オカ板の洒落コワスレの方が時折ここよりレベルが高かったりするという現実
作家志望がオカルトマニアに負けてどうする?
429 :
ど下手ですが。。。:2008/07/23(水) 21:05:52
今日起きたらネズミになってた(滝汗
何でわかったのか説明はできねー。だってネズミだもん。
今まで人間だったことはかすかに覚えてるんだけど。
そんなこんなでネズミな訳だが(汗かきまくり
今いるところは全然知らない奴の家。
ここにはどうやら何匹か知らないが猫がいる(滝汗
さっき2匹は確認した。2匹とも生意気そうな奴だヽ(`Д´)ノ
あ、見つかった(´Д⊂
こっち見てるよ。え?何々?
。。。ニヤリだって。猫ってコエーよ。
人間だったとき大好きだったのに。
あんなに癒される動物だったのに。
ネズミになった途端に苦手な生物ナンバーワンに。
ど、ど、ど、ど、どうしたら。。。え?これで終わり?
ほんとに終わり??あ。。。終わりなのね。ガブリ(´Д⊂
430 :
名無し物書き@推敲中?:2008/08/08(金) 13:10:26
タモリが赤塚の葬式で使ってた弔辞は、白紙だった。
これ最強のエピソード。
タモさんこそザ・奇妙。
431 :
名無し物書き@推敲中?:2008/08/10(日) 08:55:25
宴会で悪い酔いしてしまい、
人気のない路地裏に出て冷たい空気を吸っていた男が、
端っこに置かれているテレビを見つける。
古い型で汚れきってしまっているそのテレビに突然電源がつき、
恐る恐るもその画面を見てみることにする。
そこからはこことは違うものの、似たような路地裏が映されているだけだった。
そのときは怖がって逃げ帰ってしまったのものの、
近くを一通り散策した後にふとそのテレビのことを思い出し、また見てみることにする。
近づくと、ブンと鈍い音がしてまたひとりでに点いてしまった。
同じように映像が映されているだけだった。
・・・が、そこにいきなりこっちを覗き込む女性の顔がどアップで映る。
こちらが見えているのか反応し、しげしげと眺めているようだ。
432 :
名無し物書き@推敲中?:2008/08/10(日) 08:55:59
話しかけてみると、ぎょっとされたものの応答が返ってくる。
変な人ではないらしい。
安心すると同時に、カメラも電源さえもつながってないテレビから
こうして交流してることに気づき、奇妙ながら面白くなって談笑がはじまる。
予定をあわせ、男はしばしば路地裏に来るようになった。
家に持ち帰るといけないらしい。つながるのは決まってこの路地裏でだけだった。
お互いの仕事、趣味、思い出、語るネタは十分にあった。
男は、ついに女への募った想いを打ち明ける。
告白が終わってから、女は自宅に帰り、
テーブルにあるパンフレットをおもむろに開いて眺めた。
「新時代のテレビ!擬似世界に住むAIとの楽しい会話!!」
女はもう何年前の製品だか、と自嘲気味にもらした。はまっているのは事実だった。
次の日、告白の答えをどう返そうかと、
女は約束の三十分も前から電源がついたテレビの前で思案していた。
突如、その画面すっと映ったのは怪訝そうな顔で覗き込む自分の顔だった。
433 :
431:2008/08/10(日) 09:15:31
持ち帰り可にして、女側はテレビが部屋がある設定にして、
友達紹介ってかたちで対面させたほうが面白かったかもな。
434 :
湯豆腐さん:2008/09/24(水) 00:35:16
秋の特別編2008放送おわた
過疎すぎる
最後のタクシーの話はちょっと微妙かな。
ボケと突っ込みの話を考えた奴はすごいと思う。
ボケの話は漫画が原作だったような気がする。
行列は合格点。芸が細かいのが良かった。
タクシーは佐野の演技で見せてたな。
437 :
名無し物書き@推敲中?:2008/09/24(水) 00:58:49
あー、今日みれなかったわ。世にも奇妙な。
昨日雑談スレでおまえら観ろって自分で言っておきながら。
438 :
名無し物書き@推敲中?:2008/09/24(水) 01:00:02
パチンコ行ってたんだよ。昼から。
で、連チャンしてさ。勝ったよ、五万!マジで。
439 :
名無し物書き@推敲中?:2008/09/24(水) 01:01:21
で、ボケの話ってのが一番おもしろかったのか?
どんな話だったんだよ。
教えてちょんまげ。
440 :
湯豆腐:2008/09/24(水) 01:07:54
ボケとツッコミのガチホモの話だった
441 :
名無し物書き@推敲中?:2008/09/24(水) 01:11:40
ボケとツッコミは主人公の演技のせいで世にも微妙な物語でしたな
442 :
名無し物書き@推敲中?:2008/09/24(水) 01:12:04
つまらん。湯豆腐は本当に、つまらん。
443 :
湯豆腐:2008/09/24(水) 01:17:00
関ジャ○
ツッコミ
卒業ネタ
腐女子大勝利であります
444 :
湯豆腐:2008/09/24(水) 01:21:27
てか今回の世にもは低調ですた
ボケは原作のが良かった
仕込ん式はまとまってはいたけどイマイチパンチなかったな
行列がまあ良かったのではないかな
445 :
名無し物書き@推敲中?:2008/09/24(水) 01:33:23
801板にスレ立ったな
オレ、寝つきが悪くて睡眠薬を飲んでいるんだけどそれでも3時間は寝付けない。
こんな生活が半年以上続いているんだが、最近奇妙な事に気がついた。
冷蔵庫の中の飲み物や食べ物が無くなるんだ。
ゴミ箱を漁ってみると確かに食べかすがある。
寝てる時は室内等を全て消しているから調理はできない。
睡眠薬を飲んでから寝付く迄は2chとかしながら起きている。
今夜も昨日の残りのホルモンを食べようとしたら無くなっていた。
やはり、オレが食べているのか。
それとも小人さんが食べているのか。
447 :
名無し物書き@推敲中?:2008/11/24(月) 23:19:45
448 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/08(月) 22:55:01
イキガミの事?
>>446は4ヶ月前か。
最近の夢は自宅のアパート(一人暮らし)に別の誰かが同居するようになった。
アニメとかドラマとか過去の友人、現在の同僚とは違う見ず知らずの人間が吹く数人同居している。
睡眠薬飲んでから寝付くのに5〜6時間かかるのはきついね。
450 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/27(金) 12:48:59
451 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/02(月) 12:40:46
>>923 いや、残念ながら世にもじゃないけどね^^
ソースは自分の記憶…!とかそういうのは無しね^^
ちゃんと調べてからお願いしますね^^
452 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/02(月) 13:51:15
453 :
名無し物書き@推敲中?:2009/07/19(日) 14:02:41
ポマード頭ほどダサいものはない
454 :
名無し物書き@推敲中?:2009/10/05(月) 18:07:14
今日は世にも奇妙な物語やりますよー
455 :
名無し物書き@推敲中?:2009/10/05(月) 21:29:02
>>446
睡眠薬って種類によっては、記憶飛ぶよ。
ハルシオンとか、超短時間型は特に。
456 :
名無し物書き@推敲中?:2009/10/05(月) 21:33:21
恐れない。おれは三度の飯より睡眠薬の方が好物だ。
457 :
名無し物書き@推敲中?:2009/10/06(火) 04:22:38
>>454 さんきゅー
教えてもらって分かった・・・
見逃すところだった・・・
458 :
歌王♪:2009/10/06(火) 07:19:06
やっぱあの女優好きだ、俺
あと10分ほどで真夜中になるという時間帯に、私は特急電車に乗っていた。
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。その男は、電車のドアが閉まると、突然我に返ったように乗客たちの顔を見回し始めた。
「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」
男が私に話しかけてきた。
「そうですが、どうしてわかったんですか」
私が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。
「あなたの年齢は45歳ですか?」
「そうですけど……」
「あなたは62歳ですね?」
「どうしてわかったんだ?」
そんなやり取りを繰り返していく。どうやら、その男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。
次の停車駅までは、まだ15分以上ある。私を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。
「あなたは50歳ですね?」
「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。年齢を当てていた男の顔が、その途端に青白くなった。
「凄いですね。百発百中じゃないですか」
私は男に話しかけた。すると、男は青白い顔を私に向け、こう言った。
「……私が見えているのは、あなた方の寿命なのです」