次のお題(
>>519より)
「酸素」「特別」「サイドバイサイド」
笑えるよなww
酸素が足りない。息苦しい。酸素が足りないんだ。
自分が特別な存在になれるって考えを、俺は12歳の頃にはちゃんと捨てていたはずだ。
俺よりサッカーのへたくそな奴らが臆面もなく文集に将来の夢はサッカー選手と書く中、
少年団のチームで一番だった俺はきっぱり無理だとわかっていた。そっちには行けないって。
酸素が足りない。
それからの俺はサッカーが巧いやつとして中学高校とそれなりの学生生活を送った。
高校卒業後は大学入試が面倒だったしまだ就職する気もなかったので専門学校に進んだ。
専門学校では何を勉強していたのかさえ覚えていない。何も勉強しなかったのは覚えている。
就職は決まらずフリーターになった。
安い時給でアホな社員に見下されるだけの仕事がばからしくなりバイトはやめた。
30間近になって学歴も職歴もない。定年後も働く親が俺を食わせている。
酸素が足りない。
平日の真昼間からドライブすると、俺の車にサイドバイサイドで乗りつけてきたやつがいた。
同年代だが俺とは全く違う人種だ。車の中にはいかにもオタクって感じのフィギュアが
つまっていて、アニメ声の最低な歌を流してる。中高はいじめられて不登校だろう。
俺には友達も彼女もいた。球技大会のヒーローだった。俺はこいつとは違う。
前を走っている車は狂ったような運転をして通りがかった子供や女を轢き殺している。
俺はこんな車のアクセルなんか踏んでないはずだ。座っているだけだ。
なんでそっちに進んでいくんだ。
酸素が足りない。
最近中学や高校の頃の夢をよく見る。少年団でサッカーをしている夢もだ。
今の俺のまま学校に通って友達としゃべり、少年団では大活躍のエースストライカーだ。
酸素が足りない。酸素が足りない。酸素が足りない。
次のお題は「晩夏」「ラジオ」「じゃがいも」で。
うはっww くそおもんね
じゃがいもが好きだった。
それだけが、自分の誇りとするところであり、その他には見るべき特徴も
無い自分はじゃがいもと共に歩むべきであり、それ以外の選択肢を選ぶなど、
考えられないことだった。
そうして進んできた私は、気づくと世界でも有数のじゃがいもブリーダー
としての地位に立っていた。
「それでは次に、じゃがいもブリーダーの道を志したきっかけを、
お聞きしてみたいと思います」
そういう理由で、私はこの面白くもない地方のラジオ番組にゲストとして
招かれているである。
「いえ、きっかけがあったわけじゃありません。子どもの頃から好きだっただけですよ」
勝手に口があたりさわりない答えを吐き出す。晩夏の職人特集だかなんだか知らないが、
まったく放送業界人の考えることは、よくわからない。
ああ、こんな事をしている暇は無いのに。早く畑に戻って、じゃがいもの
世話をしなければならないのに。あのバイトは、ちゃんと隅まで水を撒いて
いるだろうか。面倒くさがらずに雑草の手入れをしているだろうか。
そうして、ますます番組から意識が離れていく中で、突然それは起きたのだ。
第一の殺人。後に「マーダー・ザ・サツマイモ」として名を知られることになる
連続殺人事件の始まりである。
次、「フロッピーディスク」「鋼」「文庫本」
これ、どこが良いのか説明してくれないとわからないよ。適当なこと書くな!
「フロッピーディスク」「鋼」「文庫本」
老人は、遠くで鋼鉄製の重い扉が閉まり、電気錠が音を立てるのを聞いた。
甲高く響き近づく靴音に、それまで読んでいた文庫本を慌てて隠す。
「お疲れ様ですー」
必死に笑顔を作りながら、守衛室の窓口から相手を確認する。
常連のスーツ姿の男だ。手馴れた感じで入室許可証を提示する。
「いつもお疲れさまです。そこに名前と入室時間を書いてください。
それと、記憶媒体の持ち込みはありますか?」
スーツ姿の男は、懐から一枚のフロッピーディスクを取り出した。
「それだけですか?」
「うん。これだけ」
老人は、入室管理表の記憶媒体欄にディスク×1と記入した。
「帰りも確認しますから、無くさないでくださいね」
「わかってるよ」
そう言って立ち去る男の背中を確認し、隠した文庫本を取り出した。
厳重な管理区画に入り込んだこのフロッピーが、後日大問題となるのだが、
今、その重要性に気づいているのはスーツ姿の男だけだった。
空気読まずに書いた。反省はしていない。
次のお題は「陸」「海」「仲違い」でお願いします。
氏ね
543 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/06(水) 01:07:06
「この世界地図は――?」
生徒の一人がビックリしたように先生に尋ねた。
何やら、怪しげな一枚の世界地図が配布されたのだった。
それは、上下が逆さまになり、太平洋が地図の端に来ている
普段の我々が眼にしている世界地図とは少し違う世界地図だった。
「いえ、これを不思議に感じるのは眼の錯覚なのですよ」
と、先生は驚く生徒を嗜めるように言う。
陸と海の配置が不自然だと感じてしまうのは、我々の固定観念に過ぎない。
何しろ、地球には上下も左右も決まっていないのだから。
「何か、仲違いって感じですね」
生徒も納得した様子で語った・・・
才能ないってすぐわかるからくだらん文章晒すぐらいだったら、脳内で書いたつもりになってろよな
陸に生きるは人間の男
海に生きるは人魚の娘
2人は哀しき恋をした
人魚の長は、彼女に言う
ヒトと我らは仲違い
だから決して愛しあえない
あの男の事は忘れてしまえと
娘は忘れられなかった
男と愛しあいたかった
けれど陸へは上れない
魚の身体が邪魔をして
娘は足を得る為に
魚の身体を切り離した
男と一緒にいる為に
男の足を切り離し
自分の身体に植えつけた
「これで ずぅっと 一緒だよ」
次のお題
「孤独」「涙」「夜明け」
546 :
「孤独」「涙」「夜明け」:2006/09/09(土) 00:43:50
玄関には、いつも通り鍵が掛かっていなかった。俺は、勝手知ったる親友の家を、玄関
からリビングまで進んだ。男女が裸で絡み合っていた。反射的に玄関へ引き返した。
(うげー、見たくなかった。やるなら鍵かけろよ)
外へ出ようとして、何かが引っかかった。はて、何だろう。(下になっていた女の髪型
が、)リビングへ引き返した。女は俺の彼女だった。混乱してもう一度玄関に戻った。
「恭介、うろうろすんなよ」
俺は、後ろから悠々と声を掛けてきた健一の胸倉を掴んだ。「ふざけんなテメー、誰と
寝てんだよ!」健一の左頬が、がっ、と嫌な音を立てた。「やめてよ!」裕子が健一に縋っ
た。「お前もふざけんなよ、なに健一と寝てんだよ!」「恭介も十ヶ月前に浮気したじゃ
ない!」「へ? 何で知って……、え?」「最低! 私、健一と付き合うから」「何なん
だよそれ」俺は泣きそうになりながら言った。「健一、お前も何なんだよ!」
健一は、色が変わった左頬を押さえて虚ろに床を見ていた。裕子は涙を浮かべ、健一を
同情の目で見詰めていた。俺は、親友と彼女を一度に失ったと感じた。孤独だった。
「何なんだよ、健一、お前、友達じゃなかったのかよ」
窓の外がオレンジ色に染まる。夜明けだ。健一は虚ろな目を俺に向けた。怖い目だ。
「明日、俺に弟が生まれるんだ。お前の子供だ」
次「メタリック」「閃光」「浮遊」
全ての名作は孤独をテーマにしている。
これは確か、サマセット・モームの言葉だったと思う。
一応名の通った大学を卒業し、教職について早三年、
僕は今夜も繁華街をうろつき、生徒達を探し続ける。
有名な夜回り先生の真似をしてみようと思ったのは、
単なる好奇心だった。
一ヶ月二ヶ月と、誰に頼まれたわけじゃない夜回りが続いている理由は、
単純に僕が暇な人間なのだからだろう。
大抵の生徒は、教室で見る大人の影が近づいて来ると、
慌てて逃げ出してしまう。
逃げずに、じっと僕が近づいていくのを待っている生徒もいる。
怒鳴りつけるキャラじゃないし、そんな時は一言二言会話を交わして、
「適当に帰れよ」と先生らしい言葉を残して、その場からそそくさと立ち去る。
夜回りを始めて数ヶ月、生徒が涙を見せてくれるような濃い付き合いは、
まだ体験していない。
夏休みは、夜明けまで歩いてみようか。
君達の孤独。僕の孤独。
次、「残暑」「マンション」「香り」
549 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/09(土) 15:08:39
>>548 よく見なさい。上にお題がある
>次の人
お題は↓で。548は、拾えるなら拾ってあげて
「メタリック」「閃光」「浮遊」
550 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/09(土) 15:17:19
はあ?
母国では残暑見舞いの手紙を書いている頃だろうか。
しかしこの血と肉の腐った香りの漂う戦地には関係のないことだ。
メタリックな光沢を消した、黒く無骨なアサルトライフルを握りしめる。
子供の頃、地獄に堕ちた悪人が蜘蛛の糸を登って天国へ行く小説を読んだ。
心中はその悪人と同じかもしれない。その小説の結末は忘れたが。
俺が立てこもる崩れかけたマンションの周囲には、既に反政府の兵がうろちょろしている。
百個の金属バケツを蹴っ飛ばすような音とともに、西の方角で閃光がきらめく。
爆弾か何かだろう。政府軍は市街地を破壊しない。敵も物騒なことをするものだ。
所属している小隊の奴らは、俺を残して、全員死んでしまった。
練度の低い俺では一対一でも自信がないというのに、これでは下手に動くことすらできない。
あのときにここを脱出しておけば良かった。
そう考えたとき、階下で爆発音がし、俺はビルの倒壊と浮遊感を察知した。
次は「バカヤロウ」「美容師」「コーヒー」
俺は書斎で、静かにため息をついた。そして一口コーヒーに口をつけ、またため息をついた。妻のことを考えていた。
"あのバカ女...俺の頭をこんなにしやがって...美容師気取るなら子供の頭で我慢しとけ!!"
そっと鏡を見る。またため息。今の言葉をそのまま吐けたらどんなにいいか。妄想してみる。
いきなりキレる俺。妻は吃驚した目でみている。
「バカにするな!」
と一言。
...これだけでも、言えたら。新婚の頃は、関白だ!なぞと勝手に思っていたが、今はどうだ。妻の尻にひかれてすごす毎日。小学校の子供にすらバカにされる。おまけに散髪に失敗して頭まで切られ、コイツ、俺を殺したいのだろうか?とまで疑ってしまった。
続く
「私が手にしているのはコーヒーよ、人は好みでアイスやホットにして飲むの」
肩まであった銀髪は美容師に頼んで短くし、肌は白く、菫色の瞳を持つロボットの青年に、
私は説明した。彼は無表情で頷きもしない。まあ無理もない。
正直、ロボットに性別が存在するかというのに私は疑問に思うが、人でも基本は生まれた時の性器
で男女の区別をつけて、それぞれに応じた教育を施していく。でも、眼前にいるロボットは体型は
男性だが、心が性別に合ったものに育っていない状態なのだ。
残念ながら現在の医療科学は、A.Iをロボットに備えるだけの技術がなかった。
だが、ロボットに人工脳をはめ込み、教育するシステム体制を導入した。そう、このロボットは
人の形はしているけれども、感情そのものが欠落しているのだ。感情が無いというのは、それは魂
も存在しないことないことだろうか。私は以前、学会でS博士の論文を思い出した。
『人の脳は蛋白質・無機質・水分などで成りたち、脳は生物が考えるという行為をするところで
ある。ならば、感情は物質を混合や化合するれば発生するものなのか』
他の学者達からは倫理に反する研究だと、会場が騒然とし、バカヤローなどと通常では考えられ
ない野次までが飛び交い大騒動になり、はてには世論を巻き込んだことをよく覚えている。
感情は、魂は、彼に宿ることは可能なのか。神の領域だろう禁忌に、私は踏み込んでいるのかもしれない……。
次は「料理」「プール」「駅」で。
555 :
554:2006/09/10(日) 22:28:43
三語のうちの一つを間違えているので無しにしてください。
お題目は継続でお願いします。
なんでもしていいよ。
あなたのしたいこと、なんでも。
自分が美容室で髪を切られている途中だと認識するまでに、
数秒かかった。
目の前の鏡に、寝起きで子供っぽい表情の自分が映っている。
うなぎのような顔をした長髪の美容師さんが、
そ知らぬ顔で鏡を合わせて、後ろのチェックをさせてくれた。
料金を支払って表に出ると、残暑のむっとした熱気が、
さっぱり短くなった頭を覆うようにまとわりつく。
自販機でコーラを買おうとして、少し考えてコーヒーを選んだ。
昨日のデートで、彼女に昼飯のオムライスを当てられた。
僕の息がかかる位置に、ちょうど彼女の鼻が来るという発見。
現実に彼女が出来ると、いろいろな事に気づかされる。
バカヤロウ。童貞だったからって、なめんなよ!
一気に飲んだ空き缶を不法駐輪の自転車の前かごに投げ捨て、
待ち合わせの本屋に向かって弾むように歩き出した僕を、
相思相愛の僕の彼女が待っている。
次のお題「料理」「プール」「駅」。
JRが世界最大企業となったのは、もう遠い昔。現在世界はJRによって運営されている。
「先生」
「なんですか。私の授業に質問はなしです。時間通りに薦めないと、日勤ですから」
「先生、窓の外を見て。宇宙怪獣です」
700君が窓の外を眺めると、校舎のすぐそばの世界最大のターミナル駅が宇宙怪獣に攻撃されていた。
「大丈夫です。ここで宇宙怪獣迎撃用リモコンロボットが操縦できますから」
先生は校舎の窓から巨大駅を眺めつつ、黒板の横にあるパネルをポチポチ操作する。
700君が窓から眺めると、駅が立ち上がり、巨大メカに変形した。
「ターミナル駅がロボットだったなんて、それに先生すげえ」
先生は得意げにボタンをポチポチしてメカをあやつる。
「しかし視界が悪いです、教室では」
先生は屋上へ回り、屋上のコントロール装置で駅をあやつる。700君も脇で応援だ。
怪獣ともつれ合う駅メカ。ズドン。バタン。
転げまわるターミナルメカ。1時間後、なんとか宇宙怪獣を追い払った。
しかし世界最大のターミナル駅に当然、料理教室やレストラン。プールが入っていることを先生は忘れていた。
お題が思いつきませんすいません。
継続でお願いします。スマソ。
「プール料理あります」
プール料理は前から喰ってみたいと思っていたので、オレは一も二もなくその店の引き戸を開けた。
「いらっしゃい。」店主の声と同時にオレと入れ替わるように出ていく金持ちそうな若い男とすれ違った。
「プールサイドで喰える料理屋じゃねえんだ。ちっ!」
オレは苦笑いしながら入り口近くの席に座った。プール料理の看板に惹かれて入店したのではない、
というそぶりで、しばらく店内の壁に張られたメニューを眺めるフリをする。
「旦那プールですかい?」悟られてしまったようだ。
「ああ、くれるかい。」
やがて出てきたプール料理は、まずまずだった。マズかったのではない。満足したのだ。
金を支払い、店を出た。入店する前に歩いていた時よりも、旅先の初めて歩くこの街が
オレを歓迎しているように思えた。煙草に火をつける。
人間の感情なんて、空腹や満腹感に左右されるような、そんなたわいもない事なのかもしれない。
「地酒プール将軍あります」「プール子供会・PC教室」
などの商店街の看板を眺めながら歩いていると、「プール駅」の看板が見えてきた。
次はどこに行こうかと考えながら煙草を携帯灰皿にもみ消す。
「まあ、次の列車に乗るか。。」目的地はなかった。
降りたいところで降りてみる。なるべく観光地などの有名地ではないところ。
そんな場所を、気ままに歩きながら、地元の料理を食べてみたりする。
ホームに列車が到着した。「ホーム駅」行きの便のようだ。
次にオレが行く場所がオレの故郷なのだろうか。列車に乗り込んだ。
ユックリと発車した車両の窓から、今さっき食べたばかりの郷土料理の味を反芻しながら手を振り、
オレはプール市を後にした。
「缶」「メルティングスポット」「月刊」
でお願いします。
糞だな。お話になっていないよ。0点。
なんで具体的に指摘してあげないといけないの?
いやだよ糞の相手は。
また感想スレで酷評されたのが八つ当たりしてんのか
なんだよあの感想は。きもちわるい
さびしいもの同士傷の舐めあいだな。
へどが出るぜ
作家ごっこ、批評家ごっこしているのが気持ち悪いんですよね。
おままごとと一緒。永遠にごっこを続けるつもりなのでしょう。上昇志向のない糞ども
566 :
白木の子:2006/09/17(日) 09:00:10
「缶」「メルティングスポット」「月刊」
今日もまたいつもと変わらず2chに入り浸っている。
特に何をするわけじゃないが、サバ缶と梅のジュースを摘みながらだらだらと時間を潰す。それが習慣になっていた。
缶、メルティングスポット、月刊。
それが現在俺に課せられた課題。
メルティングスポット……は? ……何?
ジャックスポットか何かか、と思いつつyahoo辞書で検索してみる。
……。
……。
……無いやんか。
メルティングポイント、メルティングポット。2件hit。
何かどこかで裏切られたような気分になり、俺はブラウザを消した。
時計を見ると、短い針は10を回っている。要するに、本屋が開く。
今日は月刊Gファンタジーの発売日だ、買いに行かなくては。
俺は財布を捜した。
次は「トランペット」「ショックアブソーバ」「エキセントリックシャフト」
「トランペット」「ショックアブソーバ」「エキセントリックシャフト」
「新型モデルに採用予定のエキセントリックシャフトは生産元こそ無名な会社ですが、既にその性能は耐久テストによって明らかになっており、手元の資料にあるように座席の揺れが……」
なぜだ。なぜだろう。なぜ私は大手自動車会社の重役になぞなっているのだろう。どうして期待の若手の素晴らしいプレゼンテーションを聞いているのだろう。
収入の良さからここに入社して三十五年、本当にこれで良かったのだろうか。
「またエキセントリックシャフト周辺の構造をこのように変えることでエンジンの小型化がいっそう……」
もっと違う人生があったのではないか。たとえば昔目指していたトランペット吹きになる、なんて人生が。
開発主任や技術者畑出身の社長はプレゼンテーションを聞きしきりに頷いている。
それをみて高校生の時ブラスバンド部の顧問に「首ばっかうごかしてんじゃねえ。指を動かせ指を。九小節目のシの音が遅れてるぞ、お前」といわれたことを思い出す。
そうだ、指だ……。
「ちょっと、何してるんですか」
横に座っていた奴に肘で小突かれる。
私の指はいつの間にか、机の上でチャイコフスキーの「悲愴」を演奏しているのだった。
次、「吸気ファン」「怪獣映画」「駄菓子」
>>567 一行目のエキセントリックシャフトはショックアブソーバのつもり、と読み替えていいかな。
>>568 ごめん、そうだ。
正直なところ自分の全く知らない単語だったんであせってたんだ。
「吸気ファン」「怪獣映画」「駄菓子」
映画ファンである私は、念願かなってホームシアターの購入した。
工事も無事終了し、一息ついてから映画鑑賞に興じることに。
電源を入れ、プロジェクターからは吸気ファンの音が微かに聞こえた時に、
ようやく自分だけの物だという実感を得た。
お気に入りのDVDをプレイヤーに差し込み、準備が完了。
スクリーンに『東宝』のロゴが映し出され、軽い感動すら覚える。
私は嬉々とテーブルに駄菓子を用意し、麩菓子を口の中に放り込む。
私が少年時代に戻れる、唯一の趣味――それが怪獣映画鑑賞だ。
映画もクライマックスに差し掛かった頃、妻が買い物から戻ってきた。
「なぁに、また恐竜映画? 本当に飽きないわねぇ。それより、電球を取り替えて欲しいところが
あるんだけど」
「ああ、今いいところだから……後でな」
心の中では、『恐竜』じゃなくて『怪獣』だ! と、つっこみを入れたが、口には出さない。
この浪漫がわかるのは、少年時代を経験できる男だけの特権だからだ。
「ねぇ、この前言っていた保険。どうしましょうか?」
「お前に任せるよ」
うるせーな、と言い掛けたが、グッと我慢する。
「そういえば、隣の中川さんからメロン頂いたんだけど……」
韓流映画を観ているときに話しかけると機嫌が悪くなるくせに、妻は平気で私に話しかけてくる。
いい歳して、キャーキャー言いやがって。
私は不機嫌に黙ったまま、芋飴をガリガリと噛んだ。
次は、「ところてん」「雨」「姫」
私は杓文字を持つ手を止めて、額の汗を拭った。こんなじっとりとした雨の日は
求肥が固まるのも遅い気がする。いや私の焦りのせいでそう感じるのだろうか。
事実もう時間がない。榊宗匠のお点前の日まであと十日。米粉をこねる間にも
「雪姫」と抹茶の見事な取り合わせが眼に、鼻に、舌に何度も蘇る。
松葉屋お得意の純白の求肥が、まさしく美姫の肌のごとき風情に仕上げられた逸品。
舌の上でとろけゆくあの快感を、あの柔らかさを凌駕する求肥を作るには・・・。
「貴方、一休みなさったら?」
夏江がくれた生姜のきいたところてんをすすり込みながら彼女の優しい笑顔を見上げてふと気がついた。
私は雪姫を意識するあまり、求肥で勝負しなければ、と思いこんでいた。勝負などではないのだ。
宗匠の、そこにご一緒できることを楽しませてくれるあの穏やかな空気と、お人柄を感じさせる
優しい味のお茶とが堪らなく好きで、ただただそこに私の菓子をお出ししたいのだ。
こうして天草と米粉の性質を併せ持ちよい水をぷるぷるとたっぷりと含んだ生地が完成し、
それで我が家伝来のきんとんを包んだ菓子が、茶会二日前の試食会に並んだ。
この菓子はことのほか宗匠のお気に召し、涼しげな佇まいをもって「なごり夏」という名を頂いた。
奇しくも妻の名が一字入ったその菓子は、私たち夫婦の、そしてこの店の代表作となった。
次は、「招待状」「落ち葉」「音」
572 :
白木の子:2006/09/18(月) 09:20:38
「招待状」「落ち葉」「音」
とくん。
窓には落ち葉が引っかかっている。最近は冷え込みも厳しくなってきた。
白い部屋、白いベッド。そして真っ白になってしまった私。
もう半年、この部屋から出たことは無い。出ることが出来ないと言った方が正しいか。
心臓はまだ動いている。まだ、生かされている。
病名なんかは忘れた。そんなもの覚えてもこの心臓は戻らない。
ただ、抜け殻のように。
死ぬ時を待っているのだ。
医者が言うには1年生きられれば良い方らしい。しかし――
もう終わってしまった私に、1年も生きろ。と言うのは残酷だ。
それももう半年が経つ。
長かった。が、何も思い出が無い。
とくん。
心臓の音が変わった気がした。
私に招待状が来たのはそれから10日ほど後。
急な発作で、専属医が来たときにはもう旅立っていた。
私は最後の時に、自分の人生をすべて見た気がする。
その時思った。
生きたい。
次は「首都」「単発式」「スマイル」 で
「コレは正直、洒落になってないと思うんだが、どうだろう。」
早朝の冷めた空気を目一杯に感じながら、独り言を呟いてみる。
首都の荘厳な―――半ば乱雑とも言える―――風景を見下ろしながら。
現在の日時刻は右腕に装着した腕時計が誤作動を起こしていないとするならば、9月18日午前5時47分。
何故、そんな時間に。普段なら間違いなく惰眠を貪っているであろう時間に。この俺が。
――――――東京タワーの中層に、半裸で、横たわっていたのか。
「…………いやいやいやいやいや、ヤバいよコレ。ヤバいヤバい。」
コレはヤバい。どう考えてもヤバい。
朝起きたら東京タワーで寝てましたとか正直、いや例え虚偽だったとしてもあり得なさ過ぎる。
夢遊病か。はたまた俺の知られざる裏の人格が勝手に起動しやがったのか。
俺の頭の中に俺を嘲笑ってる悪魔が居やがるのか。居たら今直ぐそのニヤニヤスマイルに右ストレートをブチ込んでやろう。
………―――現実問題。昨夜の事を良く思い出そう。
記憶がハッキリしているのは、仕事が終わる直前辺りからだ。
仕事が終わり。退社する。呼び止められ。誘い。飲み会。付き合う。飲む。飲む。食う。食う。飲む。
酔う。飲む。酔う。酔う。お開き。酔いが醒めず。暴れる。叫ぶ。逃げる。走る。走る。登る――――――――
「うわああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
誰も居ないタワーの真ん中で叫ぶ俺。洒落に、ならない。映画化決定も目じゃないな。
――――――つまりは。
酒を飲みすぎた挙句、酔った勢いで暴れ、止めに入った同僚達を薙ぎ払い、
逃走した末に、何故か、この東京タワーに逃げ込み、ぐっすり寝て、酔いが醒めた。
さながら、急行且つ一方通行の新幹線。もしくは、単発式且つ火薬満タンの拳銃。
「…………」
二十五歳の初秋。俺の人生設計に、大きな亀裂が刻まれた。
忘れてました。
次は「理想」「扇風機」「晩年」で。
扇風機のスイッチを入れ、床に散らばった雑誌を踏みつけながら、部室のソファにどさりと寝転がる。
扇風機に向かって、あ〜〜、なんて言ってみる元気もない。
自分たちの演劇部はこのまま解散するのだろうか。そう考えると鬱な気分になった。
年をとって晩年になったころ、きっと良い思い出だったなあ、と考えることだろう。
それはそれで良いことだけど、自分は今を大切にしたい。
今しかできないことができる、という宣伝文句に引かれてこの部活に入ったのだ。何か部員が仲間割れしないですむような、もっと違う方法があるはずだ。
けれど現実に、自分たちの演技は、理想に比べてあまりにレベルが低い。
みんながついて行かないような過酷な練習でないと、秋の大会がさんざんな結果になるのは目に見えている。
一人で練習を飛び出してきたことを後悔した。やることは分かっているというのに。
>>575は「理想」「扇風機」「晩年」
次のは「焼きそば」「冬」「泥団子」
糞作文だらけだな。
おもんないからもうおまえら書くな。
テーブルの上にお皿がふたつ。知ってる、この人がとても大事にしているの。
真っ白で綺麗、だけど冷たいお皿。この人と一緒。
「ゆかちゃん、こっちの焼きそばと こっちの泥団子どちらにするの?」
人形みたいに固まった、優しい顔で微笑んでる。恐い。
泥のお団子って言わなきゃ。だけどお腹がぐるぐるまわってる、すごく気持ち悪い。
焼きそば食べたい。でもだめ、きっとまた洗剤が入ってるんだ。泥のお団子って言おう。
あの人の目が、スゥと細くなる。あぁ早く泥団子って言わなきゃ、でないと
痛いのはいや。
どうして? 今日も声が出ない。喉がくっつて開かないの。
あの人がギイと椅子を引く。私は目を強くつぶってここからいなくなる。
ご飯は抜きで私はお庭。でもここにいれば安心。ここなら叩かれない。
そしてなにより、ここはお母さんのお庭だから。
なんだか頭がクラクラする。体が震える。寒い。セミが鳴いてるのに冬みたい。
ご飯を食べていないから?
そうだ美味しいお団子を作りましょう。お母さんのぶんも作りましょう。
お皿は大好きだった、紫陽花のはっぱ。
きっと喜んでくれる。きっと来てくれる。きっと抱きしめてくれる。
ほら 聴こえてきた、優しい足音。
「洗剤」「庭」「足音」
【こんな日は】1/2
専業主婦の中村智子は、午前中のまだ涼しい時間を利用し、洗濯と掃除に忙しかった。
今日は午後に近所に住む義母が訪ねてくることになっている。ため息を一つ。
「あの人はホント!細かい事ばかり…あれは、これは、と…忠司さんの親とはとても思えないわ」といつもの独り言。
新婚の頃、洗濯機の中を義母にチェックを受け、洗剤が溶けきれずに服に残っていたのを見つけられ注意された時の事を鮮明に思い出していた。
かなりの量の洗濯物を干し終え青々と茂った芝生の庭から家の中へ。
さあ今度は、子供部屋の掃除。
2階へ向う途中、リビングに飾られた夫と息子の写真に眼が止まる。
写真を手に取る智子。「今頃、忠司さんは、会社でお仕事。裕哉は、学校で勉強。ああ、なんて幸せなんでしょう!」
きれいに整頓された家の中、一人智子は、立っていた。
やさしい夫、そして、活発で可愛く利口な息子と共に暮らす今の幸せをかみしめながら。
昼御飯はいつものように簡単に済ます。今日の朝刊をペラペラをめくる。
「国が学童保育施設を全国規模で実施する」という記事を読みながら。
「ほんとかなー」とつぶやきながら「そうなったら私も前みたいに働きたいなー」そう言いお茶を飲む。
時計を見ると針は2時を指そうとしていた。
平日の午後2時。日差しは強いが時より吹く風が暑さを和らげてくれていた。
中村清美は、住宅街の道を歩いていた。毎日のことだが気分が重い。特に今日のような天気の日には…
清美の日課。歩いて15分あまりの距離に住む息子、忠司の嫁が住む家を訪ねるのは…
インターホンを押し、しばらく待つ。
玄関から出てきた嫁の顔は、いつものように異様に明るかった。
「お母さん、いつもスミマセン。どうぞあがって下さい。」
【こんな日は】2/2
二人して座り、いつものように会話を始める。
「今日は、ホント天気が良くて助かりました。たまっていた洗濯物ぜーんぶ済ませちゃいました。」
「…」清美は嫁の笑顔を見つめていた。
「あっ!そうだ!いいもの見せましょうか。」そういうと智子は、立ち上がる。
「この間、裕哉が学校でおばあちゃんの絵を描いてきたの!」「今、持ってきますね!」そういうと二階へ駆け上がる智子。
トントントンという足音を聞きながらこれから繰り返される出来事に胸が詰まる思いの清美だった。
画面いっぱいに描かれているおばあちゃんの笑顔を見ながら清美はつぶやく。
「もう、1年になるんだねー」
そう、ちょうどこんな日だった。
天気がよくさわやかな風が吹き、智子さんは、二人を学校と職場に送り出し洗濯を始めていた時。
そう、今日みたいな日。息子、忠司と孫の裕哉が交通事故で死んだ日は…
清美が語りかけても愛する夫と子供を失った智子の耳には何も聞こえていなかった。
智子にとって、この家には、まだ幸せだった3人の暮らしが存在し、支配しているのだから…
キーワードは 「新車」 「中毒」 「リストラ」
長すぎたか!
3:文章は5行以上15行以下を目安に。
ごめん読んでなかった。
582 :
白木の子:2006/09/19(火) 22:16:33
「新車」 「中毒」 「リストラ」
ヘビースモーカー、アルコール中毒、水虫、疣痔。
私はその全てを備えている。しかし、さらに私はそれを超えて、
『車気違い』なのである。
会社ではその事を知らぬものは居らず、過去に雑誌の特集に出演したこともある。
ラリーカーと言う部類のあらゆる道路を走破する車が一番好きだ。
乗り継いできた車は数知れず、そしてその全てはエンジンが壊れて手放した。
買ってしまったのだ、ぴっかぴかの新車。
しめて332万4000円。ちなみにSTI仕様。
透き通るようでしかも深みのある青いボディー。
300馬力を超える出力とそれを確実に地面に伝える4WD機構。
……すばらしい。
が、今の私はそれほど喜んではいられなかった。
確かに車が新車になって嬉しいのだ。会社にも乗ってってやろうと思った。
リストラされたのだ。車を契約した翌日に……。
次は「閑古鳥」「魑魅魍魎」「般若」で
583 :
名無し物書き@推敲中?:
閑古鳥「茶色のくさいうんこ、うんこ、アナルから出るうんこ、うんこ、ぼくらが食べてるうんこ、うんこ、うんこ三兄弟、ぶりっ、ぶりっ、(全裸でうんこを出しつつそれを食べながら歌う)」
魑魅魍魎「一番でかいのは長男(閑古鳥)、長男、一番かたいのは次男(魑魅魍魎)、次男、一番くさいのは三男(般若)、三男、うんこ三兄弟、ぶりっ、ぶりっ、(全裸でうんこを出しつつそれを食べながら歌う)」
般若「一番形がいいのは長男(閑古鳥)、長男、一番色がいいのは次男(魑魅魍魎)、次男、一番味がいいのは三男(般若)、三男、うんこ三兄弟、ぶりっ、ぶりっ、(全裸でうんこを出しつつそれを食べながら歌う)」
閑古鳥「茶色のくさいうんこ、うんこ、アナルから出るうんこ、うんこ、ぼくらが食べてるうんこ、うんこ、うんこ三兄弟、ぶりっ、ぶりっ、(全裸でうんこを出しつつそれを食べながら歌う)」
魑魅魍魎「一番でかいのは長男(閑古鳥)、長男、一番かたいのは次男(魑魅魍魎)、次男、一番くさいのは三男(般若)、三男、うんこ三兄弟、ぶりっ、ぶりっ、(全裸でうんこを出しつつそれを食べながら歌う)」
般若「一番形がいいのは長男(閑古鳥)、長男、一番色がいいのは次男(魑魅魍魎)、次男、一番味がいいのは三男(般若)、三男、うんこ三兄弟、ぶりっ、ぶりっ、(全裸でうんこを出しつつそれを食べながら歌う)」
閑古鳥「茶色のくさいうんこ、うんこ、アナルから出るうんこ、うんこ、ぼくらが食べてるうんこ、うんこ、うんこ三兄弟、ぶりっ、ぶりっ、(全裸でうんこを出しつつそれを食べながら歌う)」
魑魅魍魎「一番でかいのは長男(閑古鳥)、長男、一番かたいのは次男(魑魅魍魎)、次男、一番くさいのは三男(般若)、三男、うんこ三兄弟、ぶりっ、ぶりっ、(全裸でうんこを出しつつそれを食べながら歌う)」
般若「一番形がいいのは長男(閑古鳥)、長男、一番色がいいのは次男(魑魅魍魎)、次男、一番味がいいのは三男(般若)、三男、うんこ三兄弟、ぶりっ、ぶりっ、(全裸でうんこを出しつつそれを食べながら歌う)」
全員「うんこ、うんこ、うんこ、うんこ、うんこ三兄弟、うんこ三兄弟、うんこ三兄弟、ぶりっぶりっ、(最後に全員大量の超臭いうんこを撒き散らす)」