1 :
名無し物書き@推敲中?:
小説は様々な情景を描写しなければならない。
しかし、中々描写する力が上達しないという人も
いるはずだ。いくら頑張っても「描写」ではなく「説明」
あるいは「詳しい説明」で終わってる人。
情景を「説明」ではなく、見事に「描写」してこそ、素晴らしい
小説が書け、文学作品に仕上がるわけです。
そこで、このスレでは、あらゆるお題を与えて、それをみんなで
描写していく訓練をして行こうと思います。
2 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 20:00:11
まずは、田畑のあぜ道を一頭の馬が、歩いている
様子を描写してみよう。
純文風、歴史小説風等、様々な描写があるはずです。
田畑や、周囲の風景等、あるいは馬を引いている人間を
書いても構いません。
おk
季節はこっちで決めていいか?
揺らぐ視界の片隅に、白いもやが写った。
雲だ。彼方に見える青き山々、そこに覆い被さるように雲がかかっていた。
あれは水で出来てるそうだ。あの中に飛び込めればさぞ涼しいことだろう。
私は手綱を引かれ、闊歩を再開した。
静かな午後の小道。どこまで歩いても風景は変わらない。
道の両側に広がる田んぼ。これほどの日差しを浴びたなら、今年のきゅうりもさぞ美味だろう。
家主は、人と馬が通るには少し狭い小道を、私の手綱を引っ張り歩いていく。
小道から落ちて田んぼにはまらないように、慎重に歩いていく。
私は、彼の先導に身を任せ、首を擡げて山を見つめた。
雲の峰、とでもいうのか。堆く重ね上げられた雲は、儚くも荘厳に佇んでいた。
5 :
1:2005/09/21(水) 22:41:06
>>3 勿論、おkですよ。
他にも様々な設定を自由にしていただいても結構です。
6 :
1:2005/09/21(水) 22:43:53
>>4 おお、中々いいですね。
馬の視点からみた情景描写ですね。
自分が想像していた情景とほぼ一致してました。
7 :
3=4:2005/09/21(水) 23:18:12
我慢できずにレスつく前に晒しちゃった。
上手い物書きさんって必ず風景描写もぬかりがないんですよね。
自分も作家を目指す以上、美しかったり汚かったりする風景の書き分けがしたいので
勉強させてもらいにきました。短いし、駄文だけど酷評まってます。
当分ロムるかと。
8 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 23:22:40
良スレの予感
9 :
えいいち ◆GRGSIBERIA :2005/09/22(木) 00:14:53
広大なライ麦畑が、すべてを飲み込まんかと思われるほど広大に広がっていた。
黄金に輝く穂は高級ビロード、そよ風が吹くと風に揺られたなびくカーテン。
しかし、今はブタの糞が当たり一面に撒き散らされ、地表はまるで木皮。
そこでは馬が行き場を失い、あちらこちらへと草を突き回っている有様。
風景描写ってなんだろうな。
10 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/22(木) 15:48:44
情景描写ですが、動物や風景だけじゃなくて
人間のやり取りなどもお題を出していただいて結構ですよ。
と言う事で、次は高校生の男女のカップルが学校の屋上で二人で
何やら会話をしている様子を様々な観点から描写していきましょう。
「平家の隠れ里」などという看板に興味を惹かれたのが運の尽きだった。
対向車が現れる度に車寄せまでバックしなければならないような細い山道を
やっとのことで抜けると、ありきたりの農村風景が広がっていた。
山の中腹まで切り開かれ石垣で仕切られた棚田。
河の流れで東西に分けられたわずかな平地にも水田が広がり
あぜ道では一頭の馬が雑草を食んでいる。
馬!・・・
ちらりと見えた栗毛の姿は数秒で杉木立に遮られ視界から消える
道は大きくカーブして鎮守の森を迂回し
再び青々とした稲穂の揺れる景観が広がる。
それは確かにそこにいた、つやつやとした栗毛に日の光を宿し
ときおり大きく尻尾を左右に振っている。
映像メディアで見かけるサラブレッドとは違い
丸太のように太い足がぼってりとした胴体を支えている農耕馬だ。
さらに近付くと、こちらに尻を向けていたそいつは首をもたげ
他所者を見付けたと言わんばかりにブルルと鼻を鳴らした。
次の瞬間、わたしの身体は大きくバウンドして前方に投げ出され
爆発のような衝撃と共に目の前が真っ白になった。
シートベルトが脇腹と肩に食い込む痛みの中で交通標語が脳裏に浮かんだ。
「脇見運転、事故の元・・・」
12 :
11:2005/09/22(木) 18:25:39
スマン。
〆切りを守るのも物書きの勤めなのだろうが
遅れてやって来たので勘弁してくれ。
勘弁してやろう。
・・・は……で済ませなさい。
爆発のような衝撃」はなんか衝突のイメージとは違う気がするな。
情景とは関係ないからいいんだけどさ。
〉えいいち
お前ホントライ麦好きだなwww
14 :
11:2005/09/23(金) 00:42:37
>>13 エアバックが膨らんだのだ
実体験は無いのでちょっと自信なし。
僕は、もうすでに彼女に敗北していたのかもしれない。
彼女を横にして僕はもう長い時間、屋上のひび割れたコンクリートの床を
うつむいて眺めていた。ズボンのポッケに突っ込んだ両手が唯一の不良っぽい
自分なりの不真面目さの抵抗だ。
彼女は色あせた薄緑のフェンスに気だるくガッと両手でしがみつくと校庭の
向こうの住宅街を見ているようだった。
「日本の家ってなんで同じような物ばかりなんだろうね。」
僕たちのこれからの会話にはあるはずもないような不適切な言葉のように聞こえ、
戸惑って彼女に眼を見やった。縮れた雲の間から差し始めた西日の光線が彼女の両眼を
異人のようにさせている。
<あぁ、この前読んだ中国の歴史小説に出てくる西域の民族の眼はこんな感じじゃないか>
この期に及んで僕のほうこそ不埒な考えを起こしている。
ごめん、だめだw
<>は()でいいかと。
なんか情景描写ではなく文体ばっか指摘してるなー……
17 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/26(月) 18:09:13
g
18 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/26(月) 19:55:33
一陣の風が吹き抜け、ライ麦が擦れ合った音が広がった。
それはさながら、数珠のような身をつけた麦たちが刈り取り時期を知らせているようだった。
風が止んでもさらさらと流れ続けるそれらは言うなれば陸の海だ。
そして黄金の波はこの季節だけにみれる神様の恵み。
咥えていたパイプの煙が揺れたと思うと、
先刻の思考の答えとも思える大波が、来た。
ごめwww駄目だ。書けない、描写難しい。
gj
長続きしないのが情景だしな。大御所もところどころにしか埋めこんでない。
それくらいの描写がちょうどいいかと。やりすぎても重たくなるだけだ。
台風はまだ遥か南海上にあったが、風が強くなりはじめていた。
どんよりと曇った空がのしかかるように頭上を占拠し、尋常でない早さで流れ
校舎の屋上から空を見上げていると船に乗っているような錯覚を覚える。
「やっぱね」
背後からの声にヒロシはギクリとして振り返り
リョウコの姿を確認すると安心して、いつものように毒づいた。
「ホネキンの授業はかったりぃんだよ!てめえもサボってんじゃん」
長い髪が首筋に絡み付くのを気にしながら、つんと顎を持ち上げたリョウコは
母親が聞き分けのない息子を見るような視線を返してくる。
「わたしはいいのよ、もう生徒じゃないんだから…」
「何だよそれ、退学処分にでもなったのか?」
「似たようなものね、四年も通ったら充分でしょ」
思わぬ答えに戸惑い、何か言い返そうとするが言葉にならなかった。
リョウコは去年の今頃から病気で入院、休学していた所為でヒロシと同学年になった。
確かに戸惑いはあったろうが、居辛くしていた様子はなかったように思う。
「卒業したかったけど、お腹が大きくなっちゃったらまずいからね…」
そんな思いを知ってか知らずか、爆弾発言は容赦なく続く。
「赤ちゃんがいるのよ…わたしにとっては最初で最後のチャンスかもしれないの…」
唖然としているヒロシの手を取ったリョウコは封筒を手のひらに乗せ背中を向ける。
吹き払われた髪の毛が顔を撫で、かすかな残り香が鼻孔をくすぐって風の中に消えた。
「クラスのみんなに渡したから…中身はコピーだけど気にしないで」
振り返ろうともせず、昇降口の手前で軽く手を振った彼女の姿は
金属扉の向こうへ消えた。
「何なんだよ!畜生!」
メルヘンチックなリーフ柄で縁取られた封筒を握りしめたヒロシは
困惑と焦燥感の中で渾身の力を込めて投げ捨てようとしたが
それはフェンスの手前で失速すると、ひらひらと屋上に舞い降り
慌てて拾い上げようとすると、まるで意志を持っているかのように逃げ回った。
「ダセえ…」
やっと封筒を捕まえたヒロシはフェンスの金網に顔を押し付けてつぶやいた。
手紙は丁寧にボールペンで手書きされていた。
ヒロシが色々唐突だな。
すまん。
文才も無いくせに、お題の要素に全て答えようとして悪足掻きした結果がこれだ。
次回は、もう少しハードルを下げてくれ。
24 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/05(水) 18:55:19
「空はでっけぇなー……」
あお向けに寝転がって、いわし雲が広がる秋空を眺めていた。
宇宙まで突き抜けるようなパステルブルーが視界を支配する。
神様がお創りなさったと言われる由縁は、きっと何者にも侵食されない青から来るんだろう。
そんな個人的な解釈を入れつつ、
ヨウイチは先刻からずっと黒色メラニンを活性化する憎い光線を遮るべく左手を太陽にかざす。
申し訳程度にしか効果が無い事は百も承知だが、気が紛れるのも確かだ。
青色と白色と肌色。ミスマッチ。
「……さっきから何してんの?」
25 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/09(日) 11:05:34
漆黒の空、それを数多の星が彩る。秋の夜空は少し淋しさを感じさせる。
屋上から見える空は果てしなく広く暗い。
反対に目下は明るい、巨大な火を囲ってゆっくりとフォークダンスを踊っている生徒たち。遠目から観ても楽しんでいることがわかる。
しばらく彼らの中心に灯る炎を眺めていた。しかし、すぐに飽き、寝転がって再び空を見る。
そして耳に聞こえる音に合わせるようにゆっくりと目で光る星を数え始める…一つ、二つ、三つ。
七つ目を数えようとした時、星が全て消えた。
正確には彼女の姿に隠されただけだった。
「何サボってるの、先生のくせに」
僕と夜空の間に割って入るユイ。炎に照らされた僕を見下げる彼女の表情は少し不機嫌そうだ。
「僕がいなくてもみんな大丈夫だよ」
ユイを見つめながら、独り言のように小さくつぶやく。
「そんなわけっ…」
彼女の口が開いたとき、大きく風が吹いた。彼女を照らす炎も大きく揺らめく。
その時の表情はよく分からない。揺らめいた炎に心を誤魔化されたようで、不思議に映った。
「…私は、大丈夫じゃない」
「……」
「何か言ってよ」鋭い声で促す。
彼女の瞳は潤んでいた。今の炎は正直にそれを照らしている。
僕は黙るしかなかった。
何を言っても傷つけることしかできないと分かっていたから。
屋上にはダンスの音楽だけが流れる。間抜けなほどにゆっくりと。
26 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/09(日) 11:47:16
漆黒
漆黒
漆黒
漆黒
漆黒
漆黒
「ヒロシです…」
空からこぼれそうな程の星々の下、
ヒロシの低く、暗い声が響いた。
特設ステージの観客席は満員で、
冬の寒さを、観客の体温が防いでいるような状況だった。
肌を刺すような寒さ、時に吹く寒風は体の芯まで響いた。
特設ステージの上に、一人佇むヒロシが哀愁を感じさせた。
「泣きながら、おっぱいを揉ませてもらった事があります…」
観客の反応は無かった。
笑い声を上げた者も居るだろうが、
その声すら、寒空に吸い込まれていく、そんな冬の日だった。
目の前に広がるのは、広大な田園だった。
視界の上半分は吸い込まれるような空の青が、下半分は田園の鮮やかな緑が埋め尽くしている。
その二つの境界にはただ山だけがあり、まるでそこだけ時間の流れから外れたような、そんなのどかな景色だった。
風が吹いた。心地よい春風が私を包み込んでいく。私は暫くその風に身を任せ、景色にとけ込んだカカシのようにただ立っていた。
ちゅうかさ、描写ってなんのためにするのかなー?
正直読みにくいんだよね。描写が長い小説って。
>>29 それは確かに俺もわかる。
ただ、情景描写はある程度無いと、小説がかなり稚拙になる。
できるだけ読みやすく、かつ的確に情景描写をするのがいいんだろーけどな。
31 :
29:2005/10/13(木) 23:18:12
大人っぽくするため
わかりやすくするため
ってこと?
32 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/14(金) 00:01:38
描写が長くとも、その人独自の言葉の連続でも、テンポよく
読みやすい小説はたくさんある。それが才能、センス。
最近、会話文とト書きのような地の文で構成されてる
脚本とか台本みたいな小説って多いもんなぁ……。
34 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/14(金) 14:54:37
情景つーようなもんはアシスタントに書かせる、先生は顔だけ書くのよ。
35 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/14(金) 14:59:20
かえって難しそうだなw
36 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/14(金) 15:10:01
漫画の事いってるの???
アシスタントのいる作家なんて、そうそういないだろ
作品はアシスタントに書かせて、先生は顔を出すだけ――ってのはどう?
情景描写っていうのは漫画でいう背景みたいなもんだろう。
卓越した背景画は、それだけで上質な雰囲気がでるしな。
ハンターハンターみたいに背景が汚かったり、時には無かったりしても話にはあまり支障はないけど、
まぁ、あった方がいいだろうって感じじゃないかなぁ。
描写が無くてもストーリーは進められるけど、やっぱあった方がいいっしょ。知らんけど。
例えば
>>4の文章(・・・しか見てないんですが)
>あの中に飛び込めればさぞ涼しいことだろう。
>これほどの日差しを浴びたなら、今年のきゅうりもさぞ美味だろう。
これらも情況描写にあたるのですか? 文学に精通しないド素人の疑問です。
馬の視点って次のレスでかかれていて「ぎょっ」としたのですが、馬って
きゅうり食べるんですか? あぁ、この時には視点が変わってんのか・・・難しいですね。
>>39 多分おまえさんは説明と描写を少しごっちゃにしてるんじゃないかと。
説明と情況描写は違うのですか?
43 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/14(金) 22:23:22
4の情況描写がそんなにいいとは思えない。
田んぼにきゅうりって・・・・・・ 畑でとれる作物でしょう?
45 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/17(木) 00:02:01
誰か試しにやってみてくれないか?
もうこんな時間なのにまだ明るいよ夏だよ
という描写を。
46 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/17(木) 19:45:44
太陽より先に、闇に身を隠さなければ。死ぬ。
不安が早め、狭めていく思考のサイクルにそんな妄信が絡み付いていた。
無意識の自縄である。逃走に甘えないための。
胸揺れる懐中時計の針が、長短2本、寸隙を空けて既に地獄を指している。
息せく駆けながら文字盤を見つめては、汗水漬くの顔を上げ
並木の梢を滑る斜陽の角度を数えた。
太陽より先に。闇に。
幸い、晩夏の一日であった。
夕陽になり切っていない淡オレンジが面を照らし、
彼にふと暢気に、こう考えさせた。
「晩餐にビール瓶一本、空けてからでなけりゃあ
あの太陽も黒い寝床に落ち切れないのだろう」
ほうっと懐かしい思いに包まれた。
置き捨ててきた幸恵の温顔が、愛を注ぐ甲斐甲斐しい指が、
彼の早鐘の胸に沸々と浮かんだ。
それで希望の糸に触れた。
道の砂も明るい。まだ走れる。真新しい力が足に加わった。
逃走の彼はやがて三叉路に差し掛かり、森深くなる左へと折れた。
日没後。そこへ追い付いた追跡者たちは
電灯の疎く居並ぶ、右折しか見えなかった。
お題:日本の真夏日
朝から晩まで暑かった。
日本の夏――キンチョーの夏。
おわり
49 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/28(月) 18:58:16
ジリジリと肌を焦がす日差しについに耐えられなくなって、ユキは山へ続く道の途中で立ち止まった。
顔をしかめながら、着ていたジャージを脱ぐ。
本当は、持ち前の白い肌を真夏の炎天下に晒したくなかったのだが、しかし耐えられないほどここの日差しは強い。
脱いだジャージを腕に引っ掛けると、彼女は道を再び歩き始めた。
どこかから聞える五月蝿い蝉の声が、ユキの神経を一層逆撫でする。
描写難しいorz
50 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/04(日) 22:46:37
ここ、すごい良スレw
こんなスレがあったなんてすごいw
51 :
初です:2005/12/05(月) 01:04:56
これでもかって太陽はギラギラ私を照らす。
汗でべっとりとする体。
髪がおでこにくっつく。
「あっつ〜」
思わずセミの声の聞こえる方向を睨んでしまう。
遠くで風鈴の音が聞こえるが気休めにもならなかった
外へ出た瞬間、息苦しくなった。
口から、鼻から流れ込んできた空気は、まるで繭が作られていくかのように
胸の中でもやもやと熱を孕みながらその存在を大きくし、
清涼感を求め呼吸を繰り返したところで、すでにどうにかできるものではなくなっている。
やがてつつっと汗が頬を伝い、私は無意識のうちにズボンのポケットに手を突っ込んだ。
だが何という不運か。こんな時に限って、この不快感を拭い去ってくれるものはいない。
そういえば、と今朝の慌しさが頭を過ぎった。昨夜ベランダに干したハンカチもそのまま、家を飛び出したのではなかったか。
くそう。ならば何のこれしきと呟いて、手の甲でぐいっと汗を拭い歩き出す。
この熱い空気と日差しの中、今も物干し竿にしがみついている『相棒』のことを思い出しながら。
難しいなー。
がんばれw
扉を開けると、むんとした熱気が僕の身体を包みこんだ。
むき出しの肩が強い日差しにさらされ、暑いというよりも熱い。
一歩を踏み出すごとに汗が噴き出し、額や首筋を伝った。
真っ青な空、真っ白な入道雲、庭木の緑、何もかもが鮮やかで眩しくてくらくらする。
門扉を開くと、家の前の小さな川を、透明な水がきらきら光を放ちながら流れていくのが見えた。
ああ、僕もこのまま逃げちゃいたい。学校なんて、行きたくない。いっそ消えてしまいたい。
そんなことを考えながら、道端の小石を蹴る。背中に背負ったランドセルが重たい。
太陽は、そんな僕の影をくっきりと地面に映し出した。
「せっちゃーん」
お地蔵さんの角を曲がりかけたところで、母の呼ぶ声が聞こえた。
振り返ると、エプロン姿の母が門扉のところで、僕のヤンキースの野球帽を振っていた。
「これかぶっていきなさい」
カラカラとつっかけを鳴らして駆け寄ってきた母は僕に帽子をかぶせると、「いってらっしゃい」と笑った。
母の笑顔を見た僕はなぜだか突然泣きたいような気持ちになって、
けれどもそれを母には知られたくなくて、膨れ面のまま踵を返した。
角を曲がりながらちらりと振り返ると、母はまだそこにいて、嬉しそうに僕に手を振った。
それが、僕が母を見た最後となった。
お題:冬の早朝 風景は港
もう寒くなってきたな
お題:冬の街中。天候は自由で
57 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/22(日) 11:27:35
クライスト
58 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/22(日) 21:44:08
北川伸一郎曰く、情景描写などできずとも芥川賞候補になれる。
文学評論の主流が、今や情景描写よりダイアログを重要視するようになったからだ。
これは文壇のみならず、読み手のスタンスにも現れている。
昨今の読み手は、手っ取り早い読解を求めているのだ。
それが証拠に、昨今のセールスのいい作家は揃って情景描写が上手くない。
洋司は、今までテンポ良く前後に動かしていた足をピタリと止める。
それから首に巻いていたタオルで体中から吹き出す汗を拭き取った。
薄暗い寒空の下、肩を上下に揺らす度、洋司の口からは白い息が吐き出されては消えていく。
しばらくして、腹の底から震わせるような船の汽笛が響き渡った。
毎朝この島井港まで走り、出港していく親父を眺めるのが洋司の冬の日課であった。
青い空。青い海。白い雲。白い水面。
自分は何回この描写を繰り返しただろうか。
大海原のど真ん中、ぽつんと浮かぶ一艘の小船の上で考える。
じりじりと肌を焼く太陽や、ちっとも吹きやしない波風。
こいつらのおかげで頭の中まで腐ってしまったかのようだ。
水が欲しい。食べ物が欲しい。涼風が欲しい。日陰が欲しい。
たまらなくなって、自分は船上に寝転がり大空を睨みつける。
ああ。
どうか、どうか神様いるのなら。
「死んじまえ」
61 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/25(水) 16:02:30
LV1 比喩
LV2 行間のニュアンス
LV3 個々の描写から登場人物の心象を浮き彫りにする
>>59 1行目。
「今までテンポ良く前後に動かしていた足」足に対して修飾が長過ぎるような気が。
取るなら「前後に」かな。足は前後に動くものだから。
「ピタリ」ひらがなで書いた方が全体の調子に合うように思う。
2行目。
「それから」文のリズムを考えたら、この接続詞は不要じゃないかな。
あとこれを仮に取った場合は、最後の動詞の時制を1行目2行目それぞれ、
「止める→止めた」「拭き取った→拭き取る」にすると収まりが良さそう。
「体中から」この語があると読者がどうしても全身を想像してしまいがちで、
まるで風呂上がりのように全身をタオルで拭くような動作を思い浮かべそう。
「額から・首筋の・胸元の」と部分を限定するか、取った方が良いかも。
「吹き出す汗を拭き取った」 妙な韻を踏んでしまって語呂が悪く感じる。
「吹き出す→流れる」とか「拭き取った→拭った」とかの方が良くないかな。
4行目。
「腹の底から震わせるような」汽笛の低音の重さは伝わってくるけど、通して違和感がある表現。
「腹の底から」はどちらかというと能動的・自発的なイメージがあって、
ここで使われている「震わせる」は汽笛に対する受動の意味も含むからだと思う。
スレタイに沿って言えば、この汽笛の表現が文章全体の一番の思案のしどころかも。
全体的に落ち着いた文体で、書き慣れてる感じがした。
ひと月前のお題に投稿してくれて、ありがと。
吐く息が白い。
アスファルトは冷たく、葉を落とした街路樹も風に吹かれ寒そうにしている。
街の中は薄暗く、道を行く人々はみな小鳥のように体を膨らませ、急ぎ足で歩いている。
笑い声が聞こえた。
振り返ると、親子連れが居た。
これから家族で外食へ行くのだろうか。
小さな男の子が父親らしき男性の回りを跳ね回り、母親らしき女性は、それを笑ってみている。
男性は苦笑いを浮かべると、男の子を抱き上げた。
64 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/21(火) 12:55:53
何か意味のある文字
65 :
クラコス:2006/02/22(水) 04:53:39
屋根の瓦の一枚一枚が輝いている。
線路沿いのフェンスに張りつくようにして駐車してある車の下から黒々
とした影が伸びている。
赤い首輪をした黒猫は日陰を求めて彷徨っている。
二階建ての一軒家の二階の窓から顔を突き出している男の子を見上げて
何やら大声で喚いているランドセルを背負った女の子は、手をかざしても
なお眩しそうに目を細めている。
陽光はあらゆる所に降り注いでいるようだ。
66 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/23(木) 19:57:04
始めまして。参加させてください。
お題:冬の街
誰も居ない早朝は気分がいい。
口元から漏れる息は、一瞬で白く凝結してもやもやと漂い、すぐさま私の後ろに流れて消える。
人はおろか、烏すら居ない、動くものの無い街は音すら凍っている様だった。
時折、車道を走る車が自らの生み出す熱で空気を溶かし、音を撒き散らして通り過ぎてゆく。
しかし、溶けた空気は直ぐに凍り付くのか、車の音を私に届けた後で抱えていた音と一緒に動きを止めた。
静寂に満ちた世界。
歩道を照らすのは等間隔に埋められた水銀灯の列だ。
温かみの無い光は透明度の高い空気を通過して、尚更私の体感温度を下げた。
空を見上げる。星に埋め尽くされた空間が視界を埋めた。
瞬きすらしない星々は、遠近感を狂わせ、私の上に降り注ぐ様に見えた。
凍った空気の中で手を伸ばせば、その中に星を掴めるかのような錯覚を覚える。
南東の空からぼんやりと朝日が侵略してくるのが見えた。
静寂と静謐に満ちた世界に命を吹き込む光。
あと30分もすれば、世界は命を取り戻すだろう。
私の仕事の時間ももう終わる。
私の仕事……それは泥棒。
お題:路地裏 夕方
夕日は電柱を影に移す。それは広がって自分の影とつながっている。
影は自分が動くと動く。少しだけ遅れながら。
夜になると消え、真昼は僅かしか現れない。影の活躍する時は朝と夕の
日の境。それは昼のまく引きと夜の始まり、そして終わりをつげる声。
もう夜だよ。もう昼だよと。永遠に主人公にはなれないが、ついて回り
、たどった軌跡を残してゆく。
夕方の路地裏はその影が主役にもっとも近づける、狭く儚い夢の場所。
69 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/25(土) 05:24:11
表通りを外れ、遠のく残響と緩やかな時間の狭間に眩惑されながら、でたらめな方向を行く。
やがて、深く息を吸い込み空を見上げると、桃色の空が広がり、
その中を飛行機がゆっくり横切る。
ここは夕げ間近の香りが漂っている。
70 :
69:2006/02/25(土) 05:27:59
…みなさん、大袈裟すぎて妙です…
72 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/25(土) 07:11:59
俺も、参加したいんだがなあ。何せ、小説なんて書いた事ないから、[描写]と[説明]の違いが分からんのよ。
誰か、こんな無知な俺に[描写]と[説明]の違いを教えてくれ!
俺もほとんどROMっている。参加したいが、下手くそだし。
基礎から練習するにはどうしたらいいんだろう。
とりあえず、好きな作家のマネから始めたらいいのかな?
ちなみに、
>>72にレスを試みると、
説明:写真で言えば記念写真(5W1Hが極力分かるように撮る)
描写:写真で言えば人物写真(内面が表現されるように撮る)
どっちも人間を撮っているので、最低限のセンスがないと区別はできない。
まあ、普通の人は持ってると思うけど。
間違っているかも知れないので、他の人のレスにも期待。
>>73 俺は図書館で小説を書くための基礎がのってる本借りて、それで学んだよ。その手の本結構でてるから参考にするのもありかと?
76 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/26(日) 05:30:02
>>76 ある本に書いてあったけど。
その花は綺麗だ:説明
その花は紫色だ:描写
らしい。主観の有る無しかどうかはちょっと解らない。とりあえずフローベルっていう作家の作品読んでみたら?
78 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/26(日) 07:15:00
わたしも感覚的に
>>76だと思ってた。
ただそれでは、あやふや過ぎて、いまいち方向がわからないので辞書的に考えてみる。
説明→情報を伝える(状況の前置き)
描写→情報をただ伝えるだけじゃく、掘り下げていく(より正確性を求める)
ということらしい。
乱暴に言えば、説明は文章の構成さえあっていればよし。
目の前で起きていることを淡々と伝えるだけでOK。まあ小学校3年生の文章でもいける。
描写は正確に感情や状況を伝えること。読み手にしっかり共感させる必要があるので
リアリティーが必須になってくる。
よって私としては、説明にリアリティーは不要、描写にはリアリティーが必須。
という結論になりました。(これは勉強になるなあ)
79 :
あ:2006/02/26(日) 12:23:37
すずやかな朝の冷気の中、僕はコートの襟を立てた。
誰もいないバス停。表示板が、のぼりはじめた朝日にうっすらと照らされている。
ずっと向こう、明るくなりはじめたあぜ道を、馬が1頭、手綱を引かれながら
ゆっくり、ポクポクと歩いている。
これから、畑でも耕しに行くんだろうか。
→書いてみました。これ、描写としてどうでしょうか?酷評お願い致します。
(1)コートの襟を立てる動作と「すずやか」という言葉は矛盾している。
(2)馬と自分との距離感が分かるような描写が必要だと思う。
(3)馬を引いてる農夫を描写することにより、言葉で言う前に「畑を耕しに行く」ということが、少しは分かるようにした方がいい。(「畑を耕しに行く」を省略せよという意味ではないので念のため。)
81 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/26(日) 15:03:33
銀色の針に似た細い雨が、アスファルトに落ち砕け街を灰色に煙らせ
る。寒さのせいでみな出不精になっているのだろうか、いつもはちらほ
らと人の通りが見受けられるこの通りも、閑散としていた。道の両脇に
ある小さな店店から洩れる蜜色のあかりが、雨に滲んでぼんやりと美し
い。
僕は、少し赤くなった手で、さしている傘をくるくる回した。小さい
ときからのクセだ。紺色の傘から硝子球のような水滴がいくつも飛び散
り、雨と一緒にアスファルトへ落ちていく。
見慣れた通りを抜け、つぶれた蕎麦屋のある角を曲がると、僕のアパ
ートにつく。蕎麦屋まではあともう少しだろう。吐き出した息を追って
ひと視線を上げると、灰色だった空が少し青味を帯びていて、ああもう
すぐ夜が来るな、と思った。
82 :
81:2006/02/26(日) 15:05:09
ひと視線を上げると
↓
ふと視線を上げると
ですorz
>>81 概ね良。
しかし、視線の動き方を追うと、最後に空の暗さに気づくのは少し矛盾か。
暮れていく様は、時間的な変化を描くので難しいとは思う。
また、内容も設定によっては充分ではないかも。
設定は「主人公が出かけた先から戻る」であると思われる。
どこから戻るのであろうか?
学校?バイト先?遊び?
その時の感情はどうなのであろうか?
疲れている?沈んでいる?切ない?
この街の情景にどんな気持ちを抱いているのか?
愛着?寂しさ?不満?
小説の中で使うことを目的に練習しているので、設定を行って
書くことやっておいた方がいいだろうと思う。
>>82 ご指摘有り難う御座います。
即興で書いてしまったので、読み返すとやっぱり荒いですね…
今度は、設定なども決めてさらに丁寧な描写をしてみようと思います。
>>83、です。
もう間違ってばかりで申し訳ないorz
86 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/27(月) 18:38:34
a
87 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/28(火) 15:11:06
「けつの穴舐めてよ」
「えーとね、あたし、小5だからA舐めってNGなんですよー、中学生のお姉さん
ならOKなの、どうします、もう一人呼びます」
児童売春は解禁になったけれど、やっぱお子様のサービスじゃあ物足りないな。
「じゃあ、呼んで、剃ってる娘がいいな」
「それじゃあ、ルナちゃんがいいですよー」
淫売子供がサイドテーブルの携帯に手を伸ばそうとしたときにサイレンサー
を通したくぐもった銃声が響いた、子供の血と脳漿が飛び散る、死体になった
子供の体を楯に使って敵に肉薄する、手刀の一閃で首の骨を砕いた、ざっと
シャワーを使ってからシーアイランドコットンのシャツを着たところでフロント
を呼び出す、お堀端に建つ高層ホテルのスイートに満ちた血のにおいの中に
キャメルの紫煙は良く似合う。
>>87 「淫売子供」よりも後の部分が気に入った。
なぜかと聞かれても答えられない。ふと思っただけ。
ネオンの灯りは、昼の間もお構いなしに光っているが、街灯は、然るべき時間にようやくその灯りを燈す。
俺は、コロンボが羨みそうなトレンチコートのポケットから、この日の為に用意した、マイクハマーの横で吸っても恥ずかしくないような、
ラッキーストライクの箱を取り出し、口に咥える。火は点けない。大事なのは、俺がハードボイルドであることなのだ。
街灯が、また一つ燈る。
黒人の子供が、茶色の紙袋をその小さな両手に抱えて、俺の前を走りぬけていった。と、品質を疑う程に、まるで野球ボールのように丸いオレンジが、俺の足元に転がってきた。
さっきの黒人の子供が落としたことは、間違いなかった。俺は、それを掴んで片手に掲げたが、子供は既に、ネオンも街灯もない、光も届かない裏路地に入っていた
オレンジを掲げた俺は、あまりにも間抜けな恰好だったろうな。実にハードボイルドじゃない。
街灯が、また一つ燈る。
ハードボイルドじゃない。オレンジで思い出すのは、ママンが麦わら帽子を被って畑を歩く姿だ。ハードボイルドじゃない。
ああ、ダメだダメだ。仕事の前にママンのことを思い出すのは、本当にハードボイルドじゃない。
俺は、トレンチコートの、突っ張ったポケットに手を突っ込み、指がひんやりと冷たくなるのを感じた。
すると、俺は再びハードボイルドに戻る。
街灯が、また一つ燈る。
俺は、フィリップ・マーロウに預けても恥ずかしくないようなチーフスペシャルそのままポケットから取り出し、その銃身を指先で撫でると、
またポケットに戻した。
ハードボイルドじゃねえなあ。
街灯が、また一つ燈る。
90 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/10(金) 00:30:07
あげ
91 :
あ:2006/03/25(土) 17:27:02
日が照っていた
今から十億年前に
これ、お気に入りの詩なんですが、
こういう表現と、このスレの「描写」とはどう違うんでしょうか。
私の場合、描写が長すぎるとめんどくさくなって
ななめ読みしてしまう悪い癖がありますが、、、
「描写」ってどうあるべきなんでしょうね。
92 :
空気は読まない:2006/03/25(土) 18:33:26
うだる残暑が鬱陶しい夏の日の、夕暮れ前だった。
日はまだ暮れていないが、昼間のような日差しは無い。今日の仕事は終わり、俺は行くあても無く路地裏の道を歩いていた。
風も空気も左右から迫るビルも、いつもは騒がしい蝉さえもが、その薄闇とほのかな涼気にまどろんでいるかのような、心地よい静けさ。
ふかした煙草の紫煙を追いかけて、上を見てみる。
縦長の長方形に切り取られた空はまだ青く、しかし落ち着いた深みのある紺色に自らを染めていた。
低い雲は燃えるような緋色に、高い雲は神々しい金色に染まり、ただ風に吹かれてゆっくりと漂っている。
その姿はまるで、理想郷を求めてさすらう旅人の様でもあった。
92>申し訳ないが、自己陶酔で噴飯ものだな
映画の主人公にでもなったつもり?
読んでて背中がかゆくなる
94 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/25(土) 19:02:02
浜辺にいたる石畳には薄着の人たちが沢山訪れていた。
このままでもガヤガヤと楽しそうだが、みんな内心、今か今かと待ちわびている様子だ。
まだサラッサラの奇麗な砂浜は、太陽の日差しを浴びて白く照りかえっている。
その先では青い海と白い雲が呼んでいる。遠くには漁船が浮かんでいる。
スピーカーの合図がなった瞬間、僕たちは砂浜に向かって一斉に走り出した。
95 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/04(火) 15:26:06
それはいえる
96 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/06(木) 20:31:37
ここのみんなは秋篠宮妃紀子様が書いた
小学校の卒業文集読んだことある?
場面描写が秀逸だよ。
大人が書いたのかと思ったくらい。
98 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/06(木) 21:33:47
w紀子様だったら、一般人だよ。小学生のころは。
99 :
97:2006/04/06(木) 21:34:49
ちゃうわ、真子様じゃなくて紀子様な・・・orz
100 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/02(火) 22:36:10
人気ないな、このスレ。
前に「美少女を描写」ってスレがあったけど、
もっとテーマを絞ったほうが書きやすいんじゃないかな
誰か、工夫してください、実はあの「美少女」のスレ結構
ためになってお気に入りだったんだけど、、
お題:日本の五月 描写する地域は北は北海道南は沖縄まで何処でも可
「暑い…」
玄関のドアを開けた途端、生ぬるい外気か健一の肌をなでた。太陽は西に傾き町全体が赤々と染まり始めてる。
ペットの犬の散歩のために外に出たは良いが肝心の犬も犬小屋の中でぐったりとしていた。
「…お前は毛むくじゃらだもんな」
立っているだけで汗が出るよな直射日光の中を犬小屋へと進む。距離自体はたいしたことがないはずだが
今日ばかりは果てしなく長く思えた。
描写ってムずい… 長すぎても短すぎてもダメだし。
102 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 20:12:25
俺は、3日前から福岡に来ているんだが、こっちの5月って
東北とはやっぱり違うね。日差しが明るいし、なんというか、空気が特有の湿り気
を帯びてる感じがする。これが、6月ともなれば、もっと南国特有の
ねっとりした感じになってくるんだろうな。
もう少ししたら、カタツムリやらナメクジが地を這い、シダやらコケ類が地面をおおい、
木々は憂鬱になまあたたかい水蒸気を吹きつけ、言いようもなくけだるいジメジメした
空気の中で、だらだらと毎日毎日、あの女と情事に耽る日々がまたくるんだな。
せめて、今は、この少ししっとりした爽やかな空気の中で一息つきたい。
→描写のつもりが、感想になってしまった。
雰囲気伝わってる?
五月って毎年雰囲気が違う気がしてイメージが纏まらない
今週も最高気温27℃から17℃まで乱高下
こいつぁ無理だと先人の知恵、歳時記を引いて調べてみると
旧暦五月は笑っちゃうほど季語が少ない
どうやら五月は微妙な季節と昔から相場が決まっているらしい
104 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/04(木) 17:13:35
酷評お願いします
干した布団に両腕を乗せて体重を掛ける。そのまま布団に顔をうずめると、
ほわり、と柔らかな香りがたった。まぶたの裏が、子供が描く太陽のように
真っ赤に見える。頭上で衣擦れが聞こえて目を開けると、雲ひとつない空
をこいのぼりが泳いでいた。清爽な風に吹かれて悠々と、気持ちよさそうに。
「あら、こんにちは」
階下に大家のお婆さんが立っている。いつも朗らかで、真冬のさなかでも
暖かな日差しを思わせる穏やかな笑みを絶やさない。今日の日差しはとり
わけ彼女にふさわしく、彼女の表情もいつになく輝いている。
「こんにちは。立派なこいのぼりですね」
すると彼女は笑い皺をいっそう深く刻み、
「うちには、もう男の子なんていないんだけどねぇ。今度孫が遊びに来るのよ」
「お孫さんは……」
「女の子なの。でもねぇ、きっと見たら喜ぶと思って」
――本当に、呆れるくらいいい天気だ。
こんな日に出かけずにいるなんてもったいない。クリーニングに出すのを
ためらっていた、冬物のコートを紙袋に放り込む。これを預けて、それから
どこへ行こうか。
「衣擦れ」は読んで字の如く、衣服の擦れる様で着ている人の動く様を表す言葉だから
こいのぼりに使うのは適当じゃないお
あと場所がどこだか少しイメージしづらい気がする
アパート階段登ってすぐの玄関先だと思うんだけど
もう少し情報があれば情景のイメージが容易になる
あとはいい塩梅なんじゃないかしら
五月はやっぱり時節ネタがいいね
106 :
104:2006/05/05(金) 18:11:24
>>105 レスありがとうございます
場所は語り手=アパート二階のベランダ、お婆さん=一階屋外(庭)のつもりでした
情報不足を痛感。言葉の誤用も恥ずかしい限りです
精進します
評価お願いします。
お題は最初の頃に出た
「田畑のあぜ道を一頭の馬が、歩いている様子」です。
空は鉛色の雲で覆われていた。
今にも雨が降り出しそうな雰囲気である。
幾分強く、心成しか冷たい風は田畑の作物を揺らしている。もし、天候が好く風も暖かであったならば、風景は長閑に見えたであろう。
畑の横には小さな畦道が在った。
そこに、一頭の馬を引き連れた男が風に負けず、確りとした足取りで歩いていく。
男は少し寒く感じたのだが、馬は平気な様だ。
「もう少しで休憩しような」
そう男が告げると、馬は尻尾を揺らした。
まず、畦道を馬連れて、休憩が必要なほど長く歩く理由が無い。
畦道ってわかってる?
田んぼと田んぼの間の、土盛って土手にしたような道のことだよ。
田んぼに入る人間以外は通る必要が無い。
ついでに畑の畦道なんてものは存在しない。
もうひとつ、「天候が好く〜」のくだり
天気が悪いからそうはいかず、長閑でない。
わかるけど、これだと「長閑ではない」ということしか読み取れず鮮明な画は沸いてこない。
雨が降って寒々しい、見渡してもなんだか雨垂れてしょぼくれてるような様子を
直接書ききったほうがいいと思うよ。
>108
ご指摘有難う御座います。
自分のイメージだけで書かずに調べてから書くという
事を忘れていました。
雨が降る前の微妙な天気を描きたかったのですが
思い切って雨を降らせた方が解りやすいのでしょうか。
雨が降りそうで風が強いんでしょ
長閑のところの逆説が大して意味が無いのは同意だけど…うーん
もうちょっと書き込めばなんとかなるんでない