★盗作疑惑?★テレ朝シナリオ大賞2★N山★

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203あらすじ1

 新見律子は川崎市で町工場を経営している。ある日工場に保護観察所の中野が訪ねて
きた。最近刑務所を出所した少年を雇用してくれないかとの頼みである。律子の亡父は積
極的に前科者を雇用し、社会復帰の手助けをしてきたが、律子は乗り気ではなく、書類だ
けを受け取る。しかし自宅に戻り、少年の履歴書と経歴書を見て驚いた。少年は、4年前、
律子の息子・勇太をバイクでひき殺した長谷川純だったのである。
 そこへ、律子の元夫・和弘が訪ねてくる。今日は死んだ勇太の誕生日なのだ。和弘は再
婚したらしい。律子は和弘にもう来ないでくれと言う。

 翌日、律子は工員の加持にもう1人雇うべきか尋ねる。加持は手一杯なので、もう1人
いれば助かる、と答える。律子は純を面接することにした。
 採用が決まり、出勤してくる純。「あたしの顔に見覚えない?」と律子。しかし純は思い出
せない。工員たちから仕事を教わる純。律子はそんな純が気になって仕方がない。勇太
を失った日のことが思いだされ、心乱れる。そして居酒屋を経営する現在の恋人・正哉の
店で酒を呷る。

204あらすじ2:2005/09/10(土) 12:40:15

 律子は朝一番に出勤してきた純と工場で二人きりになる。新しくアパートを借りた、と
住所のメモを差し出す純。律子はなぜ埼玉の実家に帰らないのか尋ねる。純は「母親は
男と住んでいて、自分は嫌われている」と答える。
 律子は、仕事の合間に、純の部屋の鍵を盗み、外出のついでに彼の部屋を覗き見る。
布団しかないみすぼらしい部屋にあった1冊のスケッチブックには静物画が描かれていた。
律子はそれを引き裂く。 
 純は早く仕事に慣れようと、終業後も、機械の操作を練習する。しかし律子はそんな純
に冷淡である。そこに和弘があらわれる。工場にいたのが、勇太を殺した犯人だと知って
和弘は仰天する。「何考えているんだ!」と詰問する和弘を、律子は「あたしのことは放
っておいて」と追い返す。
 数日後、貧血で倒れる律子。病院で検査すると妊娠2ヶ月であることがわかる。工場に
戻ると、加持が純と共に、交換機のキャビネットを完成させていた。律子は、体を心配す
る加持の制止を振りきり、純を助手席に乗せると、トラックを発進させる。
205あらすじ3:2005/09/10(土) 12:41:09
 キャビネットの納品先に向かう二人。途中に立ち寄ったドライブインで、蕎麦を食べる
純に、律子は「なぜ強盗なんかしたの?」と冷たく見据える。
 走る車内で、律子に後見人になってほしいと純は頼み込む。「強盗以外に人殺しもして
るよね」と更に追求する律子に対して、強盗をしてバイクで逃げたら、子供が飛び出して
きて轢き殺してしまったと純は答える。
 トラックは納品先ではなく、墓地に到着する。勇太の墓前に純を連れていった律子はつ
いに「あんたが殺したのはあたしの息子」と告げる。「何で俺を雇ったんですか! 殺す
つもりですか!」と叫び、純は逃げようとする。しかし律子は純を押し倒し、馬乗りにな
ってその首に手をかける。そのとき、律子の腹に激痛が! お腹の子供が動いたのだ! 
思わず手を放してしまう律子。
 納品先に到着し、1人でトラックの荷台から重いキャビネットを降ろそうとする律子。
するとキャビネットがふと軽くなる。純が現れて、一緒に降ろそうとしているのだった。
彼らにとっての新しい人生がここから始まる。