■短編小説投稿用スレッドです。
■勿論自作の作品だけ投稿してください。
■コテハンの馴れ合いは余所でお願い致します。
■sage進行厳守でお願い致します。
sageで細々といたしますのでどうかよろしくお願い致します。。
『狂人のオペと狂女』
深夜の大学病院で或る一組の男女がぼそぼそと言いあっている、
兎に角聞いてくれませんやろか。
あなた外科のお医者様でいらっしゃるんやろ?
しかもお偉い教授様でいらっしゃる!
嗚呼後生の願いですわたくしの脳に巣くった記憶のアルユルを摘出してください。
後生、後生たった一度のわたくしからのお願いであります。
摘出してください!!
幼いわたしくの卵巣片方きりとり捨ててしまったときのように。
あなた様しかおらぬのです!
どうかどうかどうかどうかどうか・・・・・・・・・!!!!!
秀則は女の伯父であった。
現在はQ大学医学部で鞭をふるっておる。
然しこの男、先のおんなより病んでいた過去があった。
狂気は遺伝する。
という言葉が秀則の脳裏を過ぎった。
タバコを灰皿ににねじ込み秀則はいった
「無理だよ、そんな大手術を勝手にやってはいけないのだよ。」
それを聞いてすかさず噛みついた
「廃人になっても、むしろ骸となっても構わないのです。」
秀則はこの時よからぬ想像をした「廃人になっても骸となっても・・・・!」
では骸になったら如何んせよう。
メスで開かれた裸体、血まみれの、美しき姪。
秀則は狂気を思い出していた。
医学実験、フォルマリンの美しき脊髄、電子顕微鏡で見るカレイドスコープ
これを棄てるてはないな、と不覚にも思ってしまった秀則は冷たい手術器具に手を伸ばした。
金属特有の愛は良い。
と、あらためて実感した。
4 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/11(木) 02:18:11
さてこの狂い女を如何に調理しようか。
果たして一部だけの気憶をきりとるなど自分に出来るだろうか。助手もなく。
けれどのこの時秀則は思った。
失敗してもこの美しい姪を彼女の好きだった石榴のしたに埋めてやればいいのだと。
愛があったのだ。
血縁による因縁を穿つほどの愛ほどの愛があったのだ。
冷たい手術台の上に横になる患者婦服を羽織った姪は随分と艶めかしかった。
秀則は驚くと同時に目を伏せた。
「かみをすべてそることになるがいいかね?」
女は即答した「構いません。」
秀則は作業の手を進めながら思った。
何が彼女をこうさせたのだろう。
その記憶とやらは彼女にとって命よりも大切であるというのか。
それは、、、恋人との記憶、そのほかになにがあろうか。
何が
何が
何が
誰が!!!
リスク、権威、家族。
あらゆるものを棄ててわたしはなにをしているのだと幾度も自問自答したが答えは一つしかなかった。
この美しい姪を自らの手で逝かせてあげたかったのだ。
其れが自分に出来る最愛の行為であると考えたのだ。
血まみれの姪の顔を綺麗に拭ってやり
冷たくなった唇に静かに触れるように接吻をした。
『金魚』
読書、読書、たまに寝返り、そして読書。
入所してからずっとこの有様である。
いい加減外へ出たいとも思うが療養所の周りをぐるりと活けこまれている垣根が高過ぎてどうにもならぬ。
しかもご丁寧に柘植なぞを植えておる。
到底出ることは出来ぬのだ。
出たら血だらけ傷だらけ。すぐに村人に連れ戻される。
忌々しい病が発覚して以来家族もろくに便りをよこさぬ。
身体は未だ健全だ。それというのに癩病と言うのか、このわたしが!
高い垣根の影で蹲っていたわたしに醜い手を差し出す者がいる。
「あっちへいけ!」と叫んでみたが少女はたじろぎもせずただ爪を噛んでいる。
何処かで蝉が啼いている。
せせら笑うように聞えるのはおそらくわたしの被害妄想なんだろう。
風通りの良い屋内では酷い症状の患者や、一見して何処に病気を持っておるのかわからぬものもある。
先程の少女が手招きをしていので訝しげながらにも近寄ると縁側には円い金魚鉢、それから2匹の金魚がおった。
夏らしいと感慨に耽ってみたが敢えて口には出さなかった。
少女は寝そべって何時までも金魚を眺めていた。
わたしは団扇を仰ぎながららい癩病について考えた。
療養所に強制的に隔離するという政策がとられていたものの療養所とは名ばかりのものであり、その実態は絶滅収容所であった。
ただ醜く死ぬためにわたしはここにいる。
発狂してしまえればまだ楽だったのかも知れない。そんなことも考えた。
ある夜、例の少女に声を掛けられ縁側に腰掛けて並んだ座った。
しばらくの沈黙のあとに少女はいった。
「金魚の世話、たのまれてくれへんやろうあ。」関西なまりの発音だった。
わたしはしばらく考えて「どこかにいくのかね」と問うた。
少女は小さく頷いたあと黙り込んで金魚鉢の中の金魚を指差していった。
「この子ぉら、夫婦なんよ。」少女は恥じらいながらいった。
わたしは意味がわからず「そいつはめでたいね。」と言った。
少女は何か思い立ったように立ち上がり「ほなおやすみ。」と言いそそくさと去っていた
わたしはしばらく縁側におり、2匹の金魚の仲睦まじきことを不思議な心持ちで見つめ続けていた。
そのまま眠っていたらしく自動車の走る音にめがさめたのであった。
それに乗り込む少女、その他数人の女性はみな俯いておった。
何の保証も無いがわたしはとっさに大声を張り上げて叫んでいた。
7 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/11(木) 02:32:41
「あの金魚みたいになろうじゃないか!」
振り向いた少女は一瞬驚いたものの満面の笑みで乗車した。
その後少女の見に何が起こったものか、少女は一切口にはださなかったがわたしは解っていた。
少女には違法な強制避妊が行われたのである。
わたしも近いうちに強制断種手術を受ける運命にあるのだろう。
私たち二人は縁側で金魚鉢を泳ぐ二匹の金魚をいつまでも眺めていた。
8 :
石榴:2005/08/11(木) 02:42:13
すみません、あげてしまいました、もうしわけないです。
以後気をつけますので何卒よろしくお願い致します。
元詩板住人ですがこちらのいたではコテ様はすくないのでしょうか?
一応コテをつけておきます。
9 :
石榴:2005/08/11(木) 02:56:32
『302号室の詩人』
詩人は聾唖であった。
他人と会話するときはにも持ち歩いている手帖に「筆談願います」とねがいでるのであった。
詩人は其れが情けなく恥ずかしくて極力人との会話を拒むようになってしまった。
詩人の病室は孤独であった。恋人は勿論、、家族、友人、親類などが訪れると言うことはなかった。
マァ、肺炎を拗らせただけであったのですぐに退院が出来るのだろうという思いもあったのだろう。
詩人は部屋一面をみわたして深く溜息をついた。
(俺みたいな人間は詩の道を選んではいけなかったのかも知れない…)
感傷に浸ってしばらくすると部屋の様子の可笑しいことに気がついた。
空気の温度が違う。湿度が違う。埃の舞い上がり方さえも・・・。
何かが、何かがこの部屋にいるのだ。
然し詩人は聾唖だったためじっとその様子を感じているばかりであった。
ひっそりとした沈黙がつづく。
ひっどりといっても完全なる静寂ではない。
一、創作文芸板は文章による創作と創作にまつわる議論を行う板です。
一、作品発表のスレはあまり好まれません。無闇にスレを立てずに専用スレッドの活用を。
☆文章創作依頼、共同執筆希望 ☆行き場の無い作品の発表
☆個人の文芸サイト紹介 ☆雑談スレ ☆質問スレ
一、文章による遊戯目的のスレ(リレー等)は、立てる前に「質問スレ」で是非を問うてください。
一、新しいスレッドを立てる前に、既に似た内容のスレッドがないか確認しましょう。
分からなかったら「質問スレ」で訊いてみてください。 スレッド一覧(Ctrl+Fでタイトル検索できます)
一、文芸板初心者は創作文芸板の歩き方をご覧ください。
一、これらは嗜むべきモラルであり、あらゆる創作活動を妨げるものではありません。
同工のスレ複数あり。
新スレを立てる時はよく調べてから。
削除依頼は自分で出すように。
12 :
石榴:2005/08/11(木) 02:59:10
>>道もご親切に有り難う御座います。
質問いたと言うところへ言って色々伺ってこようみようとおもいます。
>>8 コテつけるのは矛盾してるよ。
↓
>>1■コテハンの馴れ合いは余所でお願い致します。
一、作品発表のスレはあまり好まれません。無闇にスレを立てずに専用スレッドの活用を。
16 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/11(木) 03:10:03
,,すみませんでした。。しつれいいたしました、、、。
もうしわけございません。削除申請出しました。
本当にご迷惑をおかけして申し訳ないです。。