1 :
名無し物書き@推敲中?:
2 :
1:2005/07/29(金) 21:04:29
前スレコピペ
4 :1 :01/10/20 04:45
第1回 1989年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、高橋源一郎、矢川澄子
大賞 『後宮小説』 酒見賢一 新潮社 89.12
優秀賞『宇宙のみなもとの滝』 山口泉 新潮社 89.12
候補作『月のしずく100%ジュース』 岡崎弘明 新潮文庫 90.7
『星虫 −COSMIC BEETLE−』 岩本隆雄 新潮文庫 90.7
『三日月銀次郎が行く −イーハトーボの冒険編−』 武良竜彦 新潮文庫 90.7
--------------------------------------------------------------------------------
第2回 1990年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、高橋源一郎、矢川澄子
大賞 該当作なし
優秀賞『楽園』 鈴木光司 新潮社 90.12
『英雄ラファシ伝』 岡崎弘明 新潮社 90.12
候補作『ラスト・マジック』 村上哲哉 新潮文庫 90.12
『日輪王伝説』 原あやめ
『念術小僧』 加藤正和 新潮文庫 90.12
3 :
1:2005/07/29(金) 21:06:09
--------------------------------------------------------------------------------
第3回 1991年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、高橋源一郎、矢川澄子
大賞 『バルタザールの遍歴』 佐藤亜紀 新潮社 91.12
優秀賞『なんか島開拓誌』 原岳人 新潮社 91.12
候補作『リフレイン』 沢村凛 新潮社 92.2
『天明童子』 河合泰子
『六番目の小夜子』 恩田陸 新潮文庫 92.7
--------------------------------------------------------------------------------
第4回 1992年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、高橋源一郎、矢川澄子
大賞 該当作なし
優秀賞『昔、火星のあった場所』 北野勇作 新潮社 92.12
候補作『ファンタジア』 藤原京
『蒼いエリルの花』 宇津木智
『夜叉が池伝説異聞』 こもりてん
『ガーダの星』 立樹知子
4 :
1:2005/07/29(金) 21:07:25
--------------------------------------------------------------------------------
第5回 1993年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、高橋源一郎、矢川澄子
大賞 『イラハイ』 佐藤哲也 新潮社 93.12
優秀賞『酒仙』 南條竹則 新潮社 93.12
候補作『東亰異聞』 小野不由美 新潮社 94.4
『球形の季節』 恩田陸 新潮社 94.4
--------------------------------------------------------------------------------
第6回 1994年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、高橋源一郎、矢川澄子
大賞 『バガージマヌパナス』 池上永一 新潮社 94.12
『鉄塔 武蔵野線』 銀林みのる 新潮社 94.12
候補作『ムジカ・マキーナ』 高野史緒 新潮社 95.7
『世界の果てに生まれて』 沢村凛
『飛び地のジム』 石立ミン
--------------------------------------------------------------------------------
5 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/29(金) 21:08:40
サーバーどうなってるんだ。
見たいところ開けないよ。
6 :
1:2005/07/29(金) 21:09:51
第7回 1995年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、高橋源一郎、矢川澄子
大賞 該当作なし
優秀賞『糞袋』 藤田雅矢 新潮社 95.12
『バスストップの消息』 嶋本達嗣 新潮社 95.12
候補作『ようそろう・一九六三』 上野哲也
『餓鬼道双六蕎麦糸引』 桐原昇
--------------------------------------------------------------------------------
第8回 1996年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、椎名誠、矢川澄子
大賞 該当作なし
優秀賞『アイランド』 葉月堅 新潮社 96.12
『青猫屋』 城戸光子 新潮社 96.12
候補作『ダブ(エ)ストン街道』 浅暮三文 講談社 98.08
『回遊オペラ船からの脱出』 橋本舜一
『宇宙防衛軍』 八木正幸
--------------------------------------------------------------------------------
7 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/29(金) 21:19:19
--------------------------------------------------------------------------------
第9回 1997年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、椎名誠、矢川澄子
大賞 『ベイスボイル・ブック』 井村恭一 新潮社 97.12
優秀賞『競漕海域』 佐藤茂 新潮社 97.12
候補作『五人家族』 沢村凛
『巡回の旋律』 横山陵司
『年代記「アネクメーネ・マーキュリー」』 萩原史子
--------------------------------------------------------------------------------
第10回 1998年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、椎名誠、矢川澄子
大賞 『オルガニスト』 山之口洋 新潮社 98.12
優秀賞『ヤンのいた島』 沢村凛 新潮社 98.12
『青猫の街』 涼元悠一 新潮社 98.12
候補作『偽造手記』 桑原敏郎
--------------------------------------------------------------------------------
8 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/29(金) 21:21:21
第11回 1999年
〔選考委員〕 荒俣宏、井上ひさし、椎名誠、鈴木光司、矢川澄子
大賞 『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』 宇月原晴明 新潮社 99.12
優秀賞『BH85』 森青花 新潮社 99.12
候補作『クリスタル・メモリー』 西荻知道
『ヤコブの梯子を降り来るもの』 人見葵
--------------------------------------------------------------------------------
第12回 2000年
〔選考委員〕 荒俣宏、井上ひさし、椎名誠、鈴木光司、矢川澄子
大賞 該当作なし
優秀賞『仮想の騎士』 斉藤直子 新潮社 2000.12
候補作『涙姫』 奥野道々
『こいわらい』 松野宮ゆい
『場違いな工芸品』 大濱真対
オオアリクイの呪い
10 :
1:2005/07/29(金) 21:27:36
11 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/29(金) 21:37:35
第13回 2001年
〔選考委員〕 荒俣宏、井上ひさし、椎名誠、鈴木光司、矢川澄子
大賞 『クロニカ−太陽と死者の記録』改題 粕谷知世 新潮社 2001.12
優秀賞『しゃばけ』 畠中恵 新潮社 2001.12
候補作『アンデッド・リタナーズ』 佐藤仁
『アパートと鬼と着せ替え人形』 越谷オサム
--------------------------------------------------------------------------------
第14回 2002年
〔選考委員〕 荒俣宏、井上ひさし、小谷真理、椎名誠、鈴木光司
大賞 『世界の果ての庭』改題 西崎憲 新潮社 2002.12
優秀賞『戒』 小山歩 新潮社 2002.12
候補作『喜劇のなかの喜劇−南の国のシェイクスピア』泉慶一
『天受売の憂鬱』 中島文華
12 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/29(金) 21:47:57
第15回 2003年
〔選考委員〕 荒俣宏、井上ひさし、小谷真理、椎名誠、鈴木光司
大賞『太陽の塔/ピレネーの城』改題 森見登美彦 新潮社2003.12
優秀賞『象の棲む街』 渡辺球 新潮社2003.12
--------------------------------------------------------------------------------
第16回 2004年
〔選考委員〕 荒俣宏、井上ひさし、小谷真理、椎名誠、鈴木光司
大賞『ラス・マンチャス通信』 平山瑞穂 新潮社2004.12
優秀賞『ボーナス・トラック』 越谷オサム 新潮社2004.12
候補作『池尻ウォーターコート』 堀井美千子
『この晴れた日に、ひとりで』 原田勝弘
13 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/29(金) 21:50:57
>>8まで書き込んでくれた人、乙です。
こんなところでしょうか?
第15回の候補作がわかる人、誰か教えて…
14 :
1:2005/07/30(土) 01:44:33
>13
ありがとうございました。
-----------------------------------------
第15回 2003年
候補作 『ラビット審判』 彼岡淳
『影舞』 小田紀章
15 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/30(土) 03:04:48
16 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/30(土) 11:44:14
17 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/30(土) 15:35:35
18 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/30(土) 22:03:32
誰かいますか?
専ブラ使っている人どのくらいいるの?
>18
2CHに常駐するなら専用ブラウザ使うのは常識だよ
20 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/30(土) 22:27:36
前スレの保守の仕方がわからん。
一応Wordでは保存できたんだが、メモ帳だとメモリ不足と出る…
いざというときアップロードしようかと思うんだけど、長く持つロダ教えてちょ。
IEなら「ファイル」から「名前を付けて保存」でいいじゃないの
専用ブラウザなら「保存モード」にすればかってに保存される
22 :
20:2005/07/30(土) 22:59:37
>>21 あんがと。
前スレ良かったから、希望者がいたらあげるよ。
テキストデータの方がいいんだよね?
IE入れないからさ。
23 :
前スレ973:2005/08/01(月) 22:21:50
大賞発表までもうすぐだね。
前スレが消えてしまった。
そろそろ本題に入らないか?
「ファンタジーとは何か」について
一応定義を出してみたんだけど、喧喧諤諤の議論をキボンする人が
どれくらいいるかにもよるので。
あなたがファンタジーだと思うものがファンタジーです。
と言うと身も蓋もないが「非現実的な事、状況」とかかな
漠然とし過ぎててごめんなさい。でもこれ「本題」だったの??
25 :
前スレ973:2005/08/01(月) 22:44:06
>>24 そりゃそうでしょう。
なんてったって「日本ファンタジーノベル大賞」ですぜ。
不思議だとは思わないか?
締め切りから最終選考決定までたった二ヶ月しかかからないなんて。
何か選考の明確な基準があるんだと、俺は思えてならないんだが。
一次選考通過者の中に、毎年何人か同じ名前が入っているところから見ても。
26 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/02(火) 12:56:15
大賞発表!
第17回日本ファンタジーノベル大賞の選考結果が1日発表され、大賞に東京都の西條奈
加さん(40)の「金春屋ゴメス」が、優秀賞に北海道の琴音(ことね)さん(29)の「愛をめぐ
る奇妙な告白のためのフーガ」が選ばれました。
受賞作は11月に新潮社から刊行の予定。(ソース・YOMIURI ONLINE)
27 :
前スレ973:2005/08/02(火) 14:02:22
とりあえず何か出さないと始まらないみたいだ。
俺なりに考えたファンタジーの定義を発表するよ。
異論・反論どんどん来てくれ。
俺の考えた定義、それは……
「ファンタジーとは、情報の圧縮である」
人が人に自分の想いを伝えようとするとき、ただ事実をありのまま喋るのでは、とりとめが
なくなり話が長くなるので、それを誰にでも通じる形に圧縮したもの、というのが俺の考え
るファンタジー。
たとえば、子供の川遊びを注意したいと大人が考えた時、川の危険性をデータを元にくど
くど説明しても、子供は理解しにくいだろうし、大人が抱く心配を正確に伝えるのが難しい。
そういうとき、「この川は流れが速いから危ないよ」と言う代わりに、「この川で遊ぶと河童
に尻小玉を抜かれるぞ」と言ってみたらどうなるだろう。子供はきっと震え上がって川に近
づこうともしなくなるのではないだろうか(意外と現代のませた子供にも使える方法だと思う)。
なぜ現実のデータよりも、河童という非現実的な存在の方が説得力を持つのか。
それは、そこに情報の圧縮が起こっているからではないか。川の危険性に留まらず、
その川が地域に住む人間の生活と深くかかわっていると言う事情、自然への感謝と
畏れ、暗くて見えない水底への恐怖と好奇心、ぬるぬるとした水の感触、そこに暮らす
様々な生き物たち、そしてもちろん、危ないことはしてほしくないという親の愛情……
そういったものが、「河童」という一つのイメージの中に圧縮され、それが親の言葉によって
子供の心の中に入り込んだとき、情報は一挙に解凍されて巨大なイメージの奔流を生み
出す。それがファンタジーの持つ力なのだ、と俺は思う。
神話や民話や童話はそのようにして、人から人へと知恵を伝えるために圧縮された情報
の塊であり、そういうものだから、そこに登場する神々やモンスターを使ってファンタジー
と称する物語をこしらえたとしても、その背後にある圧縮された情報のすべてを把握してい
ない限り、劣化コピーの域を越えない。
日本ファンタジーノベル大賞が求める作品とはどういったものかについても一応考えてあ
るんだけど、読みたい人いるかい?
29 :
前スレ973:2005/08/02(火) 19:31:44
>>28 お、人いたね。一人だけ?
俺が考える日本ファンタジーノベル大賞の趣旨をこれから書いてみるけど、
もしかしたら、これを読んでショックを受ける人がいるかもしれない。
受けない人もいるかもしれない。「当たり前じゃん」と思うかも。
前置きはさておき、こういうことです……↓
まず、ファンタジーの力の公式というものから話を始めよう(あくまで持論です)。
アインシュタインのE=mc2(物質のエネルギーは、質量と光の速さの二乗を掛けたもの
に等しい)からヒントを得て、突然こういう式が思い浮かんだのがそもそもの始まりだった。
それは……
「ファンタジーの力は、現実世界と想像力の二乗を掛けたものに等しい」
ファンタジー = 現実世界 × 想像力(1) × 想像力(2)
最初に掛ける第一の想像力は、現実世界を解体・観察・分析するためのもの。
「物事はこうなっている」ということを理解する想像力のこと。普通の小説を書くには、
これだけで大体足りる。
次に掛ける第二の想像力は、そうやって理解した現実の法則性や知識を用いて、
世界を再構築するためのもの。情報の圧縮がこのとき起こる。
「世界を再構築する」ことが、ファンタジーの絶対条件となる。
30 :
前スレ973:2005/08/02(火) 19:33:35
その再構築の際、中心となるテーマとなるのが、自分が人に伝えたいと想う物事であった
りする。いくつか例を挙げると、
『後宮小説』は、「性」を中心テーマとして世界を再構築した。あの世界は中国のようで中国
ではない。
『イラハイ』は、「コンピュータのような無機質な思考しかできない人間たち」を中心テーマとして
世界を再構築した。
『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュノス』は、「魔術的カリスマ」を中心テーマとして
世界を再構築した。
『太陽の塔』は、「もてない男の妄想」を中心テーマとして世界を再構築した。一見ただの
純文学のようだが、結末では妄想が現実を超え、「ええじゃないか」現象を起こす。
今回大賞を取った『金春屋ゴメス』は、「江戸情緒」を中心テーマとして世界を再構築した。
自分が表現したいことのために、わざわざ世界を作り変えてしまうというのが、
日本ファンタジーノベル大賞で選ばれた作品の特徴であり、選考に残る明確な基準なの
ではないだろうか。とりあえずはここまで。
ファンタジーとSFの違いって何?
煽りじゃなくて最近よくわからなくなってきた。
32 :
前スレ973:2005/08/02(火) 19:53:44
>>31 「SFとは可能性の文学であり、ファンタジーとは不可能性の文学である」
と昔言った人がいたらしい。
SFは科学技術など、現在および未来において実現可能な事を題材に物語を作る。
ファンタジーは魔法や怪物や奇跡など、現実ではあり得ない題材を用いて物語を作る。
でもそれは、「想像力の二乗を掛ける」という俺のファンタジー観からすれば同じことの
ようにも思える。再構築のやり方が厳密であるか、ちょっと緩いかの違いではないかな。
非現実的な題材を二次利用しただけの似非ファンタジーとの差別化をはかるためだった
とも考えられる。究極のところでは違いはないと思うんだけど。
33 :
前スレ973:2005/08/02(火) 20:26:04
いや、SFであっても、情報を圧縮して世界を再構築しているのではなく、
空想的な世界を描いただけのものも多くある。
そういうものは、こんな科学技術があったら人間はどういうリアクションをするだろう、という
観察に留まるものであって、想像力を一回掛ければ事足りる。普通の小説と大差ない。
想像力を二回掛けるファンタジーは、それとは違う。
神話の神々や河童や天狗や妖怪たちは、それ自体が自律性を持っている。
ただの情報の集まりでしかないものが、まるで生命のような振る舞いを見せるのが
ファンタジーなんだと思う。
「日本ファンタジーノベル大賞」がこれほど地味でありながら長く続いているのは、
ファンタジーノベルというジャンルに新しい可能性があるからじゃないかな。
普通の小説とは明らかに違うんだよ。
34 :
前スレ973:2005/08/02(火) 22:06:52
再構築とか言うからわけわからなくなって話が終わりそうだ……
とりあえずこれを見てくれよ。
コマンドーのガイドライン
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1096193334/l50 実況板名物の「コマンドー」スレを知っているかい?
テレビで映画が放送される時、それがどんな映画であっても、必ずこのスレが立つ。
「コマンドー」という中心テーマのもとに、あらゆる映画を「コマンドー」として再構築して
しまう。その貪欲さは計り知れない。まさに妖怪。
上のガイドラインはそのときに書かれたあらすじをまとめたものだ(後半部分)。
なぜこんなことができるかと言うと、映画には必ずと言っていいほど共通の部分があるか
らだ。主役がいて、敵役がいて、監督がいて、結末がある。
情報は共通項で串刺しにすることによって簡単に圧縮・結合される。
「コマンドー」スレの住人にとってはどんな主役もアーノルド・シュワルツェネッガーだし、
どんな敵役もヴァーノン・ウェルズだし、どんな監督もマーク・L・レスターだし、最後は
いつでも「蒸気抜き」。
こういう遊びはとても創造的だし、それがファンタジーにも繋がると思う。
何より、読んでいてめちゃめちゃ楽しいからね(俺だけ?)
35 :
前スレ973:2005/08/02(火) 22:08:17
比喩や例え話もファンタジーの力を持つ。
たとえば『野菊の墓』で、主人公の政夫が、
「あなたは野菊のような人だ」
と言った瞬間、それを言われた恋人の民子は、「可憐さ」という共通項によって野菊の
イメージと結合し、圧縮される。
そうすると、結合した二つは共に新しい力を得る。
民子は、野菊のようないじましく可愛らしい女性という印象を読者に与え、
かたや野菊は、それを見る者に民子という女性の存在を訴えかける。
情報が圧縮される時、そこに不思議なエネルギーが生まれて、それがファンタジーの驚
きや感動をもたらす。
そういうものだから、「現実の物理法則を超えた非現実的な現象を描く」という一般的な
ファンタジーのイメージと、俺の言う「情報の圧縮」によるファンタジーとは別ものだとわか
るでしょ?
前者は情報を削ぎ落とすことによって軽くなるけど、
後者はむしろ情報量が増えて重くなるんだ。
その重さゆえに、それが心の中で一気に解放されるから、読者は「びっくりする」んだと思う。
説明がくどくなってすいません。でもこれで伝わったと思う。
まさかこんなところで「コマンドー」スレを紹介するとは思わなかった(笑)。
大賞作品じゃないんでアレなんですが、「六番目の小夜子」を読んだ時には
「受験勉強」という現実的な問題を、「小夜子伝説」というファンタジー的な問題に巧く昇華させてるなーとか思いましたね。
ガチガチに取り組んだヤツが大失敗して、飄々と構えてた連中が飄々とハードルを越えていく。
大学受験当時、自分の周囲の人間がちょうどそんな感じだったもんで身につまされ(笑)
SFって物事をパースペクティブに捉え、ファンタジーは物事をオルタネイティブに捉えるものだと思う、なんとなく。
37 :
前スレ973:2005/08/02(火) 23:20:03
>>36 読んだことないのでわからないけど、受験勉強しているなかで人が抱く感情とかいろいろ
を、「小夜子伝説」と重ねることでリアリティを生み出せているということなのかな?
もしその通りなら、つまりファンタジーとはそういうことなのだと思うんだよ。
こっちも小説でなくて恐縮なんだけど、『魔女の宅急便』では、思春期の少女の悩みや
劣等感を、そのまま描くだけではなく、「飛べなくなる」という出来事に昇華(圧縮)すること
によって、より胸に迫るものにしているんだよね。
SFは物理的なものに重きを置き、それに縛られることが一種の快感になっているのに対し、
ファンタジーは無意識とか科学では解明されていない現象とかいう曖昧なものすべてに
なんらかの秩序をもたらそうして、その秩序から快感を得るという、そういう感じかな。
「オルタネイティブ」の意味が分からなくて検索したけど、ますますわからなくなった。
「昇華する」とか、そういうこと?
38 :
前スレ973:2005/08/02(火) 23:36:00
客観と主観という意味か!?
ファンタジーは作者の無意識が思いっきり投影されるもんね。無意識の現象を表現した
ものと言ってもいい。そこでは物理現象の厳密さはあまり重要ではない。
物理的リアリティよりも、精神的リアリティを重視する分野なんだと思う。
大体、物理現象なんてまだ完全に解明されていないわけだから(解明し尽くされることは
永遠にない)、それを待って手をこまねいているなんて悠長なことは言ってられない、
という人がファンタジーに辿り着くんだろうね。というのは俺の持論。
39 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/02(火) 23:42:52
>>37 「altaernative」ってたしか「別の」とか「違った」という意味だと思って常々使ってたんだけど、改めて辞書引いたてみたら「代替」でした。
ちょいと誤解してたみたいで申し訳なく(汗)
SFで提示されるモノは良くも悪くも近くも遠くも現実の延長線上にあるもの。
(例えば、道の先に見える交差点)
ファンタジーが提示するのは良くも悪くも近くも遠くも現実とは別の、違った、なにか。
(例えば、平行して伸びる違う道)
とかかな。結局はどちらも立脚してる現実を再認識させるんじゃないかとは思うんですが。
架空戦記って普段全然読まないジャンルなんだけど、よくできた「架空」戦記って読後感には現実世界の「史実」に思いを馳せるよな・・・
そうか、ディックの「高い城の男」はファンタジーなんだな。
40 :
39:2005/08/02(火) 23:56:04
× → altaernative
○ → alternative
スペルミスすまそ。もう寝ますね。
41 :
前スレ973:2005/08/03(水) 00:01:09
>>39 なるほど。俺も調べていて「二者択一」とか出てきて「?」とか思ったんだが。
「違う」というのは何かわかる気がする。
ちょっと考えたこと……
今目に見えている現象というのは、たくさんある可能性の一つに過ぎず、実はそのまわり
には数え切れないほどの未知の何かがあって、わからない人は全然気付かないで通り
過ぎてしまうけど、わかる人はそれを拾って、誰も想像しなかったようなことをやってのける。
そうやって取りこぼされてしまう可能性というのは、そうなってしまっても仕方がないくらい
脆弱で、それ一つでは何もできない。
「一つの小さな手…」っていう歌じゃないけど、それでもそういう小さな可能性が集まれば、
何かができるかもしれない。そんなものをかき集めて何とかして具現化しようというのが、
俺の言う「圧縮」の意味の一つでもあるんだけどね。
ディックの「高い城の男」もファンタジーか……
ファンタジーとはこういうものだ、という一つの見方を持つと、いろんなところにファンタジー
を発見して面白いよ。探すのが癖になってしまって、病気みたいになって、もうやだーって、
なりかけてるから、俺……
俺も寝るか。そろそろ消えます。
42 :
前スレ973:2005/08/03(水) 00:49:57
最後にちょっと付け加えると……
情報の圧縮というと、どんどん小さなところに入り込んでいく印象があって、つまり凝縮す
るわけだから無理もないが、今現実に起こっていることとは異なる別のものが、実はその
周囲にたくさん散らばっているんだと考えると、圧縮すべき情報というのは無限にあって、
決して終わることがないということがイメージできると思う。
現実の現象はそういったカオスのほんの一部でしかなく、
今、小説で描かれているものは現実の一部でしかない。
ファンタジーノベルは、まだ現実になっていないカオスの中から情報を汲み取り、
それをコンパクトにまとめて読者の心の中に送り込むという新しい可能性を与えてくれる。
そこでどんな爆発が起ころうと知ったことではない(それは無責任か?)。
>>39さん。新しい見方ができました。
やっぱり人と話すのは有意義ですね。どうもありがとう。
なんか一人語りみたいになってしまって、「お前は何を言っているんだ」とか、
「ここはお前の日記帳じゃねえんだ」とか思われてしまったかもしれない……
自分ひとりの胸にしまっておこうかと思ったけど、もしかしたら、みんなの役に立つかも
しれないと思って書いてしまいました。
参考になれば幸いです。「うるせー」と思ったのなら忘れてください。
それでは大賞を目指して執筆に戻ります。みなさんも頑張ってね。
43 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/03(水) 09:26:01
それを基に書くようなことはしませんけど、
大変有意義でしたよ
44 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/03(水) 23:04:05
トトロみたいなおばけを生み出せたらいいね。
>前スレ973
長文を読ませて貰いました。なかなか楽しかったです。
でも二つばかし軽く突っ込みどころがあったでちょっと書かせて貰います。
>「ファンタジーとは、情報の圧縮である」
いままで聞いたことがない定義でびっくりしましたが、それはともかく一つ疑問が。
ファンタジーは情報の圧縮、というのはとりあえず良いのですが、では情報の圧縮は
皆ファンタジーかというとそれは違うはず。そうでないものは幾らでもあります。
つまりこれだけでは定義として言葉が足りない。もっとどういう「情報の圧縮」がファンタジー
となるのか、つきつめてみてはどうかなと。
>「ファンタジーの力は、現実世界と想像力の二乗を掛けたものに等しい」
>ファンタジー = 現実世界 × 想像力(1) × 想像力(2)
数学的な話では、二乗と言うのは同じ数を二回掛けることをいいます。では、この想像力(1)と
想像力(2)はどうか。これは同じものなのでしょうか。説明を読む限り、どうしても違う想像力
のことを指していると思えるのですが。
ということで、なんとなくどちらも突き詰め方が足りないのではと思ってしまうのではあります。
46 :
前スレ973:2005/08/04(木) 00:09:32
>>45 お答えします。(つきっきりで常駐しているわけではありませんよ。タイミングがぴったりだ
ったので即レスに近くなりましたけど。でも書いているうちに時間が経っちゃった……)
>「ファンタジーとは情報の圧縮である」
これを思いついたときは僕も(『俺』改め)びっくりしました。
単純な理由なんです。
昔は文字がなくて、言葉も単純なものしかなかったとすると、その上で人に自分の意思
を伝えようとするときにはどうしてもまどろっこしくなってしまうだろうと。
手短に済ませるには言葉をはしょらなきゃならないんじゃないかと思ったんですね。
でも、はしょってしまうと誤解を招く。それを避けるには圧縮して表現するしかないんじゃな
いかと。比喩とか例え話なんかを使って、相手の身近なものに置き換えれば、誤解を招く
こともなく、スムーズにコミュニケーションがはかれるかもしれない。
コミュニケーションが基本にあるんです。相手に自分の意思を伝える。そのとき、想像力
が育まれたんじゃないかと。
神話とか仏教の説法なんかは、ほとんどが例え話でできている。
自然の有様や、人間はこうあるべきだという思想なんかを、誰にでもわかりやすい形で
表現するために、昔の人はいろんな情報をかき集めて神とか怪物とか仏様なんかに置き
換えた。それがファンタジーの始まりなんじゃないかと僕は考えたんです。
人から人へと語り継いでいくものだったから、その方が都合が良かったんじゃないかと。
物語になっている方が憶えやすいし、聞いていて楽しいですから。
とりあえずファンタジーの成り立ちにさかのぼって「情報の圧縮」という定義を出しただけ
なので、これが正解かどうかはまだわかりません。それはこれから話し合っていけばい
いと思いますし、僕も始めてしまった以上やめられないと思うので、これは追い追い……
47 :
前スレ973:2005/08/04(木) 00:10:36
>「ファンタジーの力は、現実世界と想像力の二乗を掛けたものに等しい」
これは数学的なルールはまったく無視です(爆)。すいません。
ただアインシュタインのE=mc2が先に思いついたので、それになぞらえてそうしたわけです。
二種類の想像力は、同じものだと考えていいと思います。とりあえず。
第一の想像力は、物事を解体して理解するためのもので、
第二の想像力は、物事を組み立てるためのものですから、
性質は同じで、働きかけ方が違うだけという、そういうエネルギーみたいなものだと考えて
います。心臓の鼓動みたいに、開いて閉じてという、そういうイメージです。
物事の道理は理解できても、それを使いこなすのはなかなか難しい。
ファンタジーを作るという行為は、その両方の想像力を駆使しないとなかなかできないことだと
思います。つまりコミュニケーションの技術です。
こんなところです。説明不足すいませんでした。
48 :
39:2005/08/04(木) 19:58:48
「圧縮」という言葉を一晩考えてなんとなく浮かんできたこと。
美術についてはまるで知識がないのでツッコミどころは多いかも知れませんが「抽象画」みたいなものかと。
具体的に挙げるとピカソの「ゲルニカ」で、これはスペイン内戦で起きた都市への無差別爆撃を非難、糾弾する目的で描かれてる。
でも、画面にはどこにもゲルニカ市の景色は描かれて無くて、代わりに牛とか馬とか割れた電球なんかが描いてある。
しかもそれぞれの対象はシュールレアリズム手法で描かれてるので、特に人物の表情とか結構デタラメだ。
ちっとも現実的ではない。
ところが、写実的ではない(むしろ幻想的ですらある)画面によってこの作品はただゲルニカ市だけでなく、広く世界に、時代を越えて、戦争の惨禍を伝えるメッセージ性を持つことが出来たと思う。
「ファンタジー小説とはなにか」という問いかけは「なぜ自分はファンタジー小説を書くのか」という内省でもあって、
それはやっぱりファンタジーという手法を選ぶことではじめて、人に――読み手に――伝えられる事があるからだ。
とか。
「例え話し」、「コミュニケーションの技術」、首肯すること大です。
49 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/04(木) 20:12:37
. [2ch][neta] 月刊アスキーの大森望コラムで電車男に関して微妙なニュアンス
1年前はあんなにはしゃいでいたのに。
mixiでも元新潮社というつながりで電車男の担当編集である郡司さんをマイミクとして誘ったのに。なんちゅーか「電車男はネタなのは知っているよ。でも立場上そういうことは書けないから」という微妙なニュアンスのコラムだった。
あー。率先して盛り上がっていた大森望までそういう引いた立場になっちゃうのか。
50 :
前スレ973:2005/08/04(木) 23:44:29
>>48 まったくその通りです。突っ込みどころゼロです。
僕が言いたかったことそのままなので、とても嬉しいです。
本物のファンタジーというものは、文学の一ジャンルに留まらず、コミュニケーションがあ
るところならばどこにでも見つけられるものなのではないでしょうか。
何も突飛な事をする必要はない。
伝えたい事をきちんと噛み砕いて語ればいいんだと思います。
……と、いつもはここで話が終わるんですけど、抽象的な結論で締めちゃうと、
「噛み砕く」ってどういうことなんじゃ〜い!?
と消化し足りない部分が残ると思うので、次は技術論を語りましょうか。
今いろいろ考えているんだけど、まだまとまらないので、しばらく時間を置きたいと思いま
す。(逃げたらごめんなさい……)
あと、昨日レスしてくれた人の、
>情報の圧縮は皆ファンタジーかというとそれは違うはず。
>そうでないものは幾らでもあります。
というのが気になるので、情報の圧縮でないファンタジーを教えてください。
「ファンタジーとは何か」についても、僕自身まだまだ勉強不足だと思うので。
仕切り厨でスマソ。人が少ないから、話がいつ終わってしまうかとヒヤヒヤなんですよ……
51 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/05(金) 09:20:12
情報の圧縮というのが、作者の自覚と関係ないというのなら、
情報の圧縮でないファンタジーを挙げるのは難しそうだね。
結局のところ比喩ということだろう?
ファンタジーに限らず、フィクションなら必ず少しは含んでいる要素ではある。
>>50 ゲルニカに関しては突っ込みどころあると思うよ(笑)。
ていうかあれ、そんな簡単に抽象画って言っちゃっていいのか(笑)? キュビスムというのは、具象画の一形式であるとも捉えられる。印象派がそうであるようにね。
デタラメではない。フラグメントなだけだ。
52 :
前スレ973:2005/08/05(金) 13:07:11
>>51 つっこみありがとうございます。
まだまだ説明不足なところがあったようで……(汗)
>情報の圧縮というのが、作者の自覚と関係ないというのなら、
>情報の圧縮でないファンタジーを挙げるのは難しそうだね。
コミュニケーションを取るときに無意識に情報の圧縮が行なわれることはよくありますが、
「ファンタジーノベル」という表現においては、情報の圧縮は自覚的であり、徹底していま
す。河合隼雄氏の言葉を借りますと、ファンタジーとは、
「無意識から涌き出てくる内容に対して、意識が避ける事も圧倒される事も無く対峙し、
生み出すもの」
ということになります。
情報の圧縮を「比喩」と言ってしまうと、何かを別の何かに置き換えてそれで終わってしま
うような印象があります。ファンタジーは、そこでは決して終わりません。ありとあらゆる場
所から情報をかき集め、共通点を見つけ出して組織化し、それがまるで生命体のように自
律性を持つまで圧縮を続ける必要があります。ある意味、自分のこれまでの限界を超える
事を要求される作業でもあるんです。
「自律性を持った世界を再構築する」ことがファンタジーノベルと他の小説との大きな違い
なんだと僕は考えます。
>ゲルニカに関しては突っ込みどころあると思うよ(笑)。
実は書き込み前に、シュールレアリズムとかキュビスムとか、美術についての細かい分類
のことが頭をよぎったんですが、あえて無視しました。僕も無知ですし。
「対象を徹底的に解体して、新たに構築しなおす」
それによって、
「広く世界に、時代を越えて、メッセージを伝える力を持つことができる」
その部分が重要だと思えたので、つっこみゼロだと断言したんです。
美術の知識に関してはつっこみどころは大いにあると思いますが、その根底に流れる精神
を捉えることにおいてはドンピシャリではないでしょうか。
ピカソが抽象の方向へ向かわず、対象を描くことにこだわったのは、表現とは人に何かを
伝えることなのだということに自覚的だったからなのだと、僕は妄想します。
53 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/05(金) 14:45:04
このスレ伸びないな?
理由は?
54 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/05(金) 18:17:52
>>53 人大杉
なのと、
うはwwwwwwwテラムズカシスwwwwwww
だから。
55 :
39:2005/08/05(金) 21:42:07
>>51様、前スレ973様
つっこみありがとうございます、自分でも「たぶん間違ってるだろーなー」と思ったんですが、
分かり易い例えだとは、思いましたもので(笑)
雑談みたいなことばかり書いてますが、この賞の傾向ってどこかジャンル外的なものがあると思うんで上げときます
56 :
51:2005/08/06(土) 01:23:51
テラムズ(笑)?
ちなみに僕は19歳のフリーターだ! ついてこい!
>>52 比喩と言いたくないと思っておられることは察せられましたが、僕としては比喩という言葉に重きを置いているので敢えて包括的に述べてみました。
情報の圧縮とは、比喩と別物なのではなく、比喩の一形式なんだと。言葉の定義の問題は、突っ込み過ぎると無益に堕しますが、そうしようと思った理由を説明します。
まず、解凍のことをお忘れになっておられるようです。前のレスで想像力を二回かけ算してましたが、この一回目の想像力が圧縮で、二回目の想像力は解凍でしょう?
圧縮という言葉にこだわりすぎているようなので、この部分にはちょっと疑問を持ちました。
それからファンタジーノベルの場合、解凍しても圧縮前のものと同じにはなりません。昇華が起こってます。
これは、圧縮や解凍というコンピュータ用語には少し似つかわしくない現象。
もう少し別の言葉を用いるのが適当に思えます……というわけで、「結局のところ比喩」と言ったわけです。
これは語の定義の問題です。僕は「情報の圧縮」という言葉に「生命体のように自立性を持」たせる力があるというのを不自然に感じたというだけの話です。
僕の意見をぶっちゃけます。以上の内容を理解するのは評論家だけで結構です。
ファンタジーの書き手は、情報の圧縮など意識する必要はありません。
情報を圧縮して圧縮して……潰れてしまいます。小説は生き物ですよ。
>>55 ジャンル外か、まあ自由ですよね。僕は、この賞とメフィスト賞と、ファウスト賞を期待しています。
群像とか文學界とかは一定のレベルはあるけれど、「とんでもないの」がなかなか出ないんですよね。
57 :
51:2005/08/06(土) 01:25:59
何か間違ってメルアド晒してしまったような気がしますが、晒されてますか?
そこはスルーでお願いします。
58 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/06(土) 17:01:54
何?
59 :
39:2005/08/07(日) 00:24:46
やっぱりいろいろな考えを聞くのは面白いですね。
個人的には「比喩」や「圧縮」ではなく「変換」だと思っています。
変換の過程で主観的に取捨選択が行われる・・・ような。
今日「小泉八雲集」を改めて読み返してたんですがこの作品、特に日本の説話に範を取っているものは
まず原典があり、いったんそれが翻案されて英文となり、更に日本語に再翻訳されている。
結果出来上がった作品は現代日本の読者にとって、原典に直接当たったり「現代語訳」を読むよりも主題を理解しやすいものになっている。
「小泉八雲集」自体は翻訳という形の変換ですが、ファンタジー小説を書くという作業にはなにがしかの変換が行われていて、
だからファンタジーとは「別のなにか」だ、と。よし、自説に戻ってこれたぞ(笑)
>>56 またまたつっこみありがとうございます。
そのようなつっこみをされるのは、僕の説明不足が原因です。すいません。
>情報の圧縮とは、比喩と別物なのではなく、比喩の一形式なんだと。
「情報の圧縮」は、比喩の一形式ではありません。比喩が、「情報の圧縮」の一形式なん
です。「情報の圧縮」がどれだけの幅の広さをもっているのか、僕もまだ把握しきれていま
せん。この話の後の方でいろいろ出てきますから、こんなのも「情報の圧縮」なのかと驚
かれるかもしれませんよ。
>一回目の想像力が圧縮で、二回目の想像力は解凍でしょう?
そういうわけではなく、
ファンタジーの力 = 現実世界 × 想像力(1) × 想像力(2)
の式の全体が「情報の圧縮」を表しています。それを書くのをうっかり忘れていました。
すいません。マジで。
第一の想像力は、情報の解体・観察・分析です。広げて見ることです。
第二の想像力は、第一の想像力で細部まで分解した情報を、再構築することです。
「現実世界」というのは、小説の材料となる生の情報のことです。
それで、第二の想像力まで掛け合わせてできた情報は、まず「仮のアイデア」となります。
その「仮のアイデア」を、また「現実世界」と掛け合わせます。
この場合の「現実世界」は、いわゆる読者のことです。
「この小説を人が読みたいと思うだろうか」「納得できるだろうか」「素直に感動できるだろう
か」などということを想定しながら、「仮のアイデア」を吟味していくわけです。
そこで使えないとわかったアイデアは振り捨てられます。そして、新しい生の材料を取り入
れて、また第一の想像力で解体・分析、そしてまた第二の想像力で再構築……
ということを繰り返していくうちに、使えるアイデアだけがどんどんたまっていきますよね?
それが、つまり「情報の圧縮」。
やがて、それらのアイデアがある一定の量を超え、うまい具合に作用し合ったとき、そこに
生命のような、自律的な、それこそ「しぶとい小説」が生まれるのだと、僕は睨んでいます。
とは言え、アイデアを考える時にいちいちこんな理論を持ち出す人はいないと思います。
「そんな理論は評論家だけで十分だ」と、僕も思います。
僕がこんな理論を考える一番の理由は、安心するためです。
もともとは、「日本ファンタジーノベル大賞はどういった作品を求めているのか?」
を出発点として考え始めたことです。
世に言う「ファンタジー」の幅はあまりにも広くて、何がこの賞に一番相応しいのかよくわか
らない。だけど、何か基準があるだろう。それは何なのかということを、みんなで一緒に考
えられたらいーなー、という、軽い気持ちで始めただけなんです(それにしては長文だけど)。
納得できるまで考えておけば、安心できますから。そうなれば創作に専念できる。
僕は自分で考えた理論にはあまりこだわりがありません。書いたそばから忘れてますから。
二度と同じことを考えなくてすむように、今のうちに目一杯考えている、とも言えます。
これも一つの「情報の圧縮」だと思います。
>解凍しても圧縮前のものと同じにはなりません。昇華が起こってます。
その通りです。僕の言う「解凍」は、二回目の想像力のことではなく、小説という形になった
ものを、読者が心の中に取り入れたときに起こります。圧縮された情報が一挙に解凍され、
読者の心の中の経験や、世界観と作用し合い、連鎖反応のようなものを起こすわけです。
その連鎖反応がいかにスムーズに行くかどうかが、小説の良し悪しを決めていると考えて
いいと思います。人によってそれぞれ反応は違うと思いますが、普遍的なものほど、個人
差は小さくなっていくはずです。
>僕は「情報の圧縮」という言葉に「生命体のように自立性を持」たせる力があるというのを
>不自然に感じた
草創期のディズニー・スタジオの話をしましょう。
その頃のアニメーターたちは、まだ絵に表情を与えることが未熟でした。
動きはぎこちなく、形はおおざっぱで、生き物を描いてもそれが生きているようには見えな
かった。そこで、ウォルト・ディズニーの指導のもと、アニメーターたちはお互いにいろいろ
な練習法のアイデアを出し合いました。
その中の一つに、「小麦粉が半分詰まった袋に表情を持たせる」というのがあったんですね。
もともと生命がないものを、どうやって生き生きと動かせるだろうか。それを必死になって
(けっこう楽しそうですけど)模索した。
大きさを変えたり、余計な線を加えたりすると、袋ではなく別のものになってしまう。
それで、いろいろやったあげくに、ようやくわかったのは、全体の形をきちんと表すシンプル
な輪郭線さえあればよい、ということでした。
人がそれを見て、この袋はこういう感情を表しているんだな、とわかるシンボル的なパター
ンをつかみ、それを一本の線で描けば、それで十分だったわけです。
もちろん、その線に辿り着くためには数え切れないほど絵を描く必要があります。その練
習で得た経験が、シンプルな一本の輪郭線に集約していくことになります。
そういった発見があったことで、ディズニーのキャラクターたちは突然生命を持ち始めま
した。黄金時代が始まったわけです。
一本の線に、伝えるべきすべての情報をこめる。そうすることによって、それがまるで生きて
いるように見せることができる。むしろ、余計なものがない方が、伝えたい事がよく伝わる。
これも、僕の言う「情報の圧縮」の、良い例だと思います。
アニメーションと小説の違いはありますが、その根底に流れる精神は共通しているんです。
>>59 長々と書いている内に先を越された……
小泉八雲の小説は、「情報の解体と再構築」ということになるんでしょうか。
簡単に言い換えてすいません。
「ファンタジーとは、情報を解体し、再構築し、さらにそれを圧縮したものを、また解体して
再構築して圧縮して、それを繰り返した挙句に生命を持つようになったものである」
と言い換えた方がいいのかしら……
「ファンタジーとは、情報の圧縮である」の方がシンプルで好きなんだけどなあ。
「別の何か」というのは、なんか神秘的でいいですよね。
>>62の補足
「表情を持たせる」というのは、笑ったり、怒ったり、泣いたり、喜んだりする人間っぽい
仕草を、小麦粉の袋にやらせた、ということです。全身を使って。
65 :
51:2005/08/07(日) 09:45:57
夏バテでちょっとかったるい(笑)。でも楽しいので続けましょう。
語の定義の問題というのは、複雑です。みんなが「赤」と言ってるものを「青」だと信じ込むことによって、意思疎通は完全に遮られます。
先天的色覚障害の人と、絵画の鑑賞を分かち合うことはできないわけです。
「比喩」と「情報の圧縮」とのどちらが一方を包含するのかという問題は、そういった要素に還元されると思います。
僕は「比喩という言葉に重きを置いている」と発言しましたが、それはアニミズムのように「比喩」が物語の中に染み込んでいるイメージです。
曖昧なものが明確なものを包含する、そういう意味で比喩を上方に僕は置きました。
必ずしも論議すべき部分ではないですね。
一番重要だった「評論家だけで十分」というところが共有できて良かったです。
>>僕の言う「解凍」は、二回目の想像力のことではなく、小説という形になった
ものを、読者が心の中に取り入れたときに起こります。
納得しました。というか、以前に解凍という言葉を使っていらしたのを見落としました(笑)。申し訳ない。
そのディズニーの例が示しているのは「単純化」で、これまでに僕があなたの話を聞きながら考えていた「水難事故→河童」とはちょっと違うものになってしまっている気がします。
僕は後者の例では圧縮という言葉がそぐわないように思えてならないんですよね。
ところで、この語を初めに用いたのは河合隼雄さんですか? やけにこだわるなあと思いまして。
「変換」という言葉はニュートラルでいいですね。
66 :
39:2005/08/07(日) 17:05:33
夕方になってやっと涼しくなってきました。ビールに手を伸ばせと無意識の自己が要求してきますが(笑)
>「水難事故→河童」
シンボル化、シンボライズということでは?
記号化することで情報伝達がし易くなる面ってありますし(それが果たして「圧縮」と呼べるかは別の問題ですが)
あ〜そうか「水難事故」というのはアプリケーションで、「河童」はそれを示すアイコンなのか
「ファンタジーとは『ショートカットの作成』である」
・・・なんか違ってるような気もするんで「傾向」について考えてみたいのですが、
白状しちゃうと第七回の『バスストップの消息』以降は全然読んでなかったりします(爆)
だもんで最近のそれは是非知りたいところ。自分が読んだ範囲で思ったのは、
この賞って対象とする読者の年齢層が広い(あるいは想定してない)割りには読者の読書層(読書量)は深そうかなと。
「質」という単語を使いたくないのでなんだか変な日本語ですが所謂「本を読まない人向けベストセラー」とは大局的な位置にありそうです。
それと「投げて投げっぱなしの作品が結構ある」かな。こっちは傾向というより自分がそういうの好きだっていう志向の問題かもしれません(笑)
第五回候補作になってる『東亰異聞』を、たまたま京極夏彦の榎木津シリーズと同時期に読んで
「ミステリーは風呂敷を閉じるものだけれど、ファンタジーは必ずしもそうでもない」
という読後感を得ました。『鉄塔武蔵野線』も日本版スタンド・バイ・ミーみたいなノリが続いて最後にいきなりひっくり返されたのは面白かった。
もっとも最近はミステリーでも風呂敷を閉じないような作品はあるし、『鉄塔武蔵野線』も文庫化した際にラストを変えたとかで
上記のような分析は的を外してる可能性が大です
うわw ちょっと見ないうちに面白い議論に!
自分がこのスレたてた途端に前スレが消えてしまったので
余計なことしたかなと思ったけど、盛り上がってて良かった。
>前スレ973氏
あの、もしかしてあなたは前スレの950さん?
ぜんぜんちがったらごめん(あの人は関西弁だったし……)
ファンタジーノベル大賞が何を求めているかについて
自分なりの定義を求めようとする姿勢に相通ずるものを感じたもので。
しかし「しぶとい小説」ってホントいい言葉っスね!
正直、こんなふうにファンタジーの方程式を考えたりしたことなかった。
沸いてきた物語をただただ垂れ流すだけだったなあ。夢を綴るようなもんだった。
この箇所にはこういう意味がある、なんてのが一応あっても、書いてる瞬間は
考えてなくて、書き終わった後で国語の教科書を解釈するみたいに
後付けして、自分で安心することが多かったし。
だからファンタジーノベルとは何かということについて深く深く
考えているひとたちの議論、すごく勉強になりました。
68 :
前スレ973:2005/08/08(月) 22:05:18
>>67 あら、あなたがスレ主様?
すいません。僕が乗っ取ってしまったような形になってます。
新しい人が参加しにくい、コテだらけのうぜー雰囲気になりそう(すでになってるかも)だっ
たので、人知れず消えようかと思ったんだけど、主様とあっては仕方ない……
敬語もうぜーのでやめます。(←なんか矛盾してる)
僕が前スレの950?
そう思われるということは、その発言に共通する部分があるということだろう。
確かに「しぶとい小説」という言葉はお気に入り。
そういうことなら、好きに「圧縮」してください。似たもの同士なら腹も立ちますまい。
僕はそういうテキトーな人間です。
まだ勉強が足りないんです。
69 :
前スレ973:2005/08/08(月) 22:07:30
また長文レス……
僕が圧縮圧縮言うので、言葉の定義論争の泥沼にはまり込みそうだ。
自分の好きな言葉を使っていいと思うんだけども。大事なのは感覚なわけで。
ほんのちょっとしたところに、なぜか膨大な情報がぎゅうぎゅうに詰まっているというような
感覚なんです。ファンタジーの感覚というのは。
例を挙げるならば、久石譲。
宮崎アニメや北野映画の冒頭なんかによく、「ヴォーン」とか、「ポロロン」とか、「ドン」とか、
そういう和音が出てくるでしょう? メロディーじゃなし、本当に、ただの和音。それが決まっ
て映画の冒頭に流れる(と言うか、鳴る)。
その和音を聴いた瞬間、僕ら観客は映画の世界に引きずり込まれる。
なんか言葉で説明しにくいけど、わかるでしょ?(わからない?)
たった三つか四つの音の組み合わせでしかないものなのに、ものすごく抵抗しがたい、
力強さというか、懐かしさというか、崇高さというか、そういう、喜怒哀楽では言い表せない
ような、映画の世界全体をその音で説明し尽くしてしまうような、なんかそういう不思議な
力があるじゃないですか。
僕はこれがファンタジーの感覚だと思うんです。
わかるかな……
(わかったという前提で)そういう力って、いったいどこから来るんだろう?
ちょっとした音の組み合わせなのに、どうしてそんなにいろんな感情を呼び起こせるの
だろう? それを真似て素人が適当に試してみても、とても久石譲本人みたいな音は生
み出せない。ましてや、いろんな楽器を使っていろんなバリエーションを作ったりなんて
とてもできない。
プロしか知らない、秘密があるに違いないんだと思う。何かの法則が。
そして、その法則はきっと、悩んで悩んで悩み抜いた人にしか、神さまは教えてくれない
んだろう。そうでなけりゃ、みんな久石譲になれてるはずだから。
そう思いながら、僕は日々いろんなことを考えているわけですよ。
たった一つの和音を追い求めて。
70 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/08(月) 23:26:47
夏休みに実家に帰って図書館行ったら、今住んでる街の図書館にはなかった
日本ファンタジーノベル大賞出身作家の作品がずらりと並んでた!!
佐藤哲也の『イラハイ』に『サラミス』、
高野史緒の『ムジカ・マキーナ』に『架空の王国』、
佐藤亜紀の『戦争の法』に『鏡の影』、ほかにもほかにも!!!
わはは、これで長い夏休みも退屈しなくて済む! と思ったはいいけど
そういえば住民票ここに置いてなかった _| ̄|○
借りられんのかな……。聞いてこよ。
73 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/13(土) 14:09:57
久しぶりにファンタジーノベル作品を読んでみた。
うーん……
これって、ファンタジーなの?
私はファンタジーというと、子供の頃のドキドキ感が蘇ってくるものだとばかり思っていたのに…
この賞は、子供の素直な気持ちで読んだり、書いたりしてはいけないものなのですか?
『ラス・マンチャス通信』とか、『世界の果ての庭』とか、
ちっともドキドキしないんですが。ちっとも心の栄養にならないんですが。
まるで「世界」を感じないんです。テクニックが透けて見えるんです。
大人は騙せるかもしれないけど、子供は騙せないと思います。
この賞に関わる人たちは、ファンタジーを愛していないんじゃないでしょうか。
アンチ・ファンタジーじゃないんでしょうか。
実態はスリップストリームというか非ジャンル小説でエンタメというには文学風すぎ、
かといって文学系の雑誌に応募しても厳しそうな小説の賞だから。
75 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/13(土) 16:20:20
>>74 それはつまり、「あらゆるジャンルに属していない小説」ということですか?
イライラ棒みたいに、どこにも触れちゃいかんと。
「あ、これは○○みたいだね」という評価を受けた瞬間にダメということで?
「あたし、こんな変わったもの見つけちゃったんですけど」的なものが認められ易いと?
なんかすごいイライラするんですよね。
ファンタジーとは言え、すでに大きな市場になっている童話とかRPGみたい
なのとの差別化を図りたいと言う気持ちはよくわかるんですけど、
はっきり言って全然面白くないんですよ。
斬新でもないんですよ。一応、新しいことやっているように見せてるけど、
なんか貧乏くさいんですよ。やってることが。
こういうのと比べるのはどうかと思うんですけど…
『指輪物語』なんか読むと、その世界にどっぷり浸れるじゃないですか。
『はてしない物語』でもそうですけど、
安心して心を任せられるじゃないですか。
読者をしっかりその胸に抱きとめようという覚悟みたいなものを感じます。
だけど、ファンタジーノベル大賞の作品って、
なんか冷たいんですよ。
作者一人が満足している感じで、読者は置いてきぼりで。
はなっから、その世界に読者をしっかり抱きかかえようという覚悟をしないで
書いているように思えます。
小説として貧しいと思います。
そういう作品に賞を与えるんだから、新人賞の選考スタッフの心が貧しいってことになるね。↑
そのとおりだ
「子供の頃のドキドキ感」というのは大事だと思う。
それが子供だましだと通らないんだろうけど、受賞作レベルのクオリティを持った上で
ドキドキさせてくれるのなら、そういう作品をぜひ読ませて欲しいし、自分でも書きたいと思う。
「ドキドキ」って大事だよー。
受賞作読んでも、言わせてもらうけど、「ファンタジーノベル大賞」だからって言っても
申し訳程度のファンタジーがちょこちょこっと挟まってるだけじゃん。
全編丸ごとファンタジーで、それが説得力があって、人生の糧になって、
自分の子供にも読ませたいと思うようなものじゃなきゃ、時間を費やして読む甲斐がないよ。
自己満足でもなく、見栄でもなく、なんかこうドーンと新しいムーブメントは起こせないものだろうか。
79 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/14(日) 10:28:45
そうなの? 『ラス・マンチャス』とか最近のは全然読んでないんだよね。
最初の頃の受賞作はすごくドキドキしたよ。
『後宮小説』読んだのなんて子どもの頃だったけど(別の意味でもドキドキしちゃった)
読んでから二、三か月はハマッてて、塾の先生に貸したりして布教に努めたなあ。
あと『バルタザール』も。物語に起伏がなくて退屈だって意見もあること
ここに来てから知ったけど、すごく興奮した思い出がある。
スパイごっことか豪華客船上の大立ち回りとかね。マグダがかわいくて
ソファの下でメルヒオールと結ばれるところなんてめちゃめちゃ切なかった。
(この賞「一夜だけの契り」とか好きなんか? とか思ったりした)
あのへんのはきっと今読んでもドキドキできる気がする。
賞のカラー、あの頃から変わっちゃったのかな?
ここの人たちに聞きたい。
小さなライトノベルの出版社とかも含めて、
ベッタベタなファンタジー作品はどこに応募するべきだろうか?
82 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/14(日) 20:11:58
>>73 前スレでもいわれていたが、この賞は、基本的に
初代受賞者の酒見賢一氏の言い方を借りれば
「勉強小説」に対して与えられる賞なんだよね。
身も蓋も無いけど。
歴史とか文化とか自然科学とか、一定の知識を勉強してたくわえた人が
それをたっぷり盛り込んだ小説をつくって評価される賞なわけだ。
83 :
前スレ973:2005/08/14(日) 20:36:37
>>82 うんにゃ、勉強小説云々よりも、「新しさ」じゃないの?
いくら勉強したって、『太陽の塔』は書けないと思う。
人が勉強しないことをたくさん勉強すれば、誰もそのことについて知らないわけだから、
「新しい」と見なせるかもしれないけど、そういう風潮がこの賞をつまらなくさせているの
かもしれないよ。
84 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/14(日) 20:58:27
そもそもこの賞がつまらないと思えないんですが
そういう作品求めてるならそういう作品出してる賞に行けば?
85 :
前スレ973:2005/08/14(日) 21:11:32
>>84 すいません。どの作品のどういうところが良いと思うか教えてくれませんか。
僕は『後宮小説』と『太陽の塔』は面白かったけど、他はうーんだった。
荒俣宏は一回目の選評で
「ファンタジーノベルとは、まだ日本に根付かない、―したがって、まだ書かれたことのない何かである」
と言えるのではないか、と書いてるね。
>まだ書かれたことのない
全ての物語は書きつくされた、という意見もあるんだよね…
まあ最近の日本人作家たちは「ファンタジーらしいファンタジー」が不得意なのかもしれないけど。
>>80 >>81 ハヤカワなんかはグインサーガとかのファンタジーを出してますけど、
他社みたいに新人募集・育成をする気力は今のところ無さげですよね。
かといって角川なんかはもいわゆる「萌え」に走っている・・・
難しいところですね。
この賞は、初期の入選作にSF「星虫」があり、伝奇「東京異聞」もあった、近年の「鉄塔武蔵野線」もまた異色。
つまり広意のファンタジーなら何でも良い、むしろ既在の枠に収まり切れない”何か”を持っていることこそ求められている。
90 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/15(月) 12:13:17
バルタザールage
そもそも奴らにしても、「ファンタジー」がいったい何なのかわかってないんだろうな。
92 :
84:2005/08/15(月) 19:03:01
つまらない理由を挙げるのは簡単だけど、面白い理由を挙げるのは難しい。自分にとって意外だから面白い、ということになるのかな。
>>87 そんな意見がかつてあったとしても、未だに信じている人はいますか?
物語ってのは書き尽くされてるって言うか
物語があるから人間が人間であるのではないかと思う今日この頃。
94 :
前スレ973:2005/08/15(月) 23:12:53
>>92 昨日は突っかかってごめんね。意見はいろいろあるよね。
実は、最近、また摩訶不思議な理論を思いついたんだ。
ぜひこれについても意見を聞かせてくれよ。
ちょっと長くなりそうなので、とりあえず前フリだけ……
「小説とは、願望充足以外のすべてである」
95 :
前スレ973:2005/08/16(火) 01:05:58
小説って、なんでもできるわけですよ。
だからいくらでも都合のいい話が作れる。
都合のいい話になってしまったら、もうその小説は、誰が読んでも何も得られないものになる。
特に、自己実現願望(成功者になりたい、とか)と、性欲(素敵な異性と一緒になりたい)の
二つの願望は、人間の欲求の中でトップクラスの強さを誇るから、小説の中につい現れて
きてしまう。
人に自分の小説を読ませたとき、自己満足だとか、オナニーだとか批判されたり、素直に
面白いと言ってもらえなかったりする場合は、もしかしたら、こういった自分の欲求を小説
の中で満たしてしまっているからかもしれない。
自分では気づきにくいけれど、他人から見ると、安易な願望充足というものはとても読むに
耐えないもの。
面白い小説には、暗黙のルールがあるのではないか。
そのルールとは、
「小説の主人公には、彼が一番心の底から望んでいることを、話の中で叶えてあげては
ならない」
ほぼ百パーセント近く、「願望を叶えてあげない」方向で話を作れば、ある程度は読める
小説になるはずだと思うんだけど。
今日ちょっと思いついた。
96 :
前スレ973:2005/08/16(火) 02:00:49
たとえば、あの『源氏物語』も、晩年の光源氏は孤独で、悲惨だった。女たちも、誰一人
として心の底から幸せを味わうことはなかった。だからこそ、現代まで読み継がれる名作
たりえたとは思えないか?
>前スレ973
あなたが出てくると面白くなるな。
これはちょっと、大発見なんじゃないの。
私は以前、この賞では
「もの悲しさの残るハッピーエンド」か「後味の良いバッドエンド」
が受けるのではないかってこのスレに書き込んだことがある。
そのとき思い浮かべていた作品のことを考えてみると、まさに
「小説の主人公には、彼が一番心の底から望んでいることを、
話の中で叶えてあげてはならない」
に一致しているようだ。
『後宮小説』も(アニメの台詞だが)「みんなで生きよう」
という銀河の願いは叶わないし、
『バルタザール』も愛した女性には去られ、何もかも喪ってしまうしね。
『仮想の騎士』も然り。最愛の人とは結ばれない。
『しゃばけ』は何ら疑う余地のないハッピーエンドのようだけど、これも主人公の
本当の望みは叶ってない。
うわ、面白ッ(ひとりで興奮)。NFN以外の小説も検証してみよ。
……ていうかまず自分の作品のプロットちと検証してみよ。
主人公の望み叶っちゃってないかな、どうだったかな。
98 :
前スレ973:2005/08/16(火) 16:00:56
>>97 僕以外にも、これを大発見だと見てくれる人がいて良かった。
これが、作家志望の素人とプロの作家の間に立ち塞がる見えない壁の正体なんじゃないかと思う。
小説を願望充足の道具にしてしまうか、自分を高める試練の場とするか、という違いなんだよ。
人に読ませる小説にするには、作家は小説を現実逃避の場ではなく、試練の場に変えなければ
ならない。作家が世間から尊敬されるのは、彼らが常人には耐えがたい試練にあえて立ち向かっ
ているからだ。尊敬されない場合は、その逆だ。
小説の何をもって「すごい」と感じるか?
細胞の浸透圧に喩えるならば、内部の圧力が低い方から高い方を見たときに、人は「すごい」
と感じる。引き込まれる。塩分濃度の低い方から高い方へ液体が移動するように。
圧力の高さと言うのは、困難に立ち向かう人間のエネルギーの高さのことだ。
自分より頑張っている人間を見ると「すごい」と感じるのと同じだ。
その逆は言わなくてもわかると思う。
小説の中で主人公の願いが叶えられないというのは、その努力を止めてしまっていると
いうわけではなくて、どんなに努力してもゴールに辿り着けないようにあらかじめ設定されて
いるからなんだよ。ゴールできないが故に、困難に立ち向かうエネルギーは上昇し続けるわけだ。
主人公を手っ取り早く試練の中に放り込みたいのなら、彼を不幸にすればいい。
そこから這い上がろうとする様を描くだけでも小説になる。
もっと手っ取り早いのは、人を一人殺すことだ。殺人事件とか、病気とか。
死に勝る不幸はない。
いくらでも量産できるし、手早く感動させられてしまう。
これはすでに産業構造に組み込まれているけど。
そんなやり方は嫌だ、と言う人のためにファンタジーがあるのかもしれない。
ただし、これは従来考えられているようなファンタジーとはちょっと違う。
だけど、日本ファンタジーノベル大賞の趣旨にはぴったり合うものだったりするかも。
文章まとめるまで、ちょっと待ってね。
99 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/16(火) 16:18:41
なるほど。
この賞が「一夜だけの契り」みたいなの好きなのも
このへんに理由がありそう。
受賞できますよーに。えいっ。
このスレで、初めて100ゲトすることができるなんて、
まるで夢のようですわv
>全ての物語は書きつくされた
海外作家数人と、日本じゃ阿部和重の言葉だな。
日本人の書くファンタジーはつまらん
海外作品には勝てん
104 :
前スレ973:2005/08/16(火) 17:45:33
お待たせ。やっとまとまった。
一応タイトルは、「奇想文学の構造」。
第一回日本ファンタジーノベル大賞の選評を読むと、この賞の方向性が、「人を優しい
奇跡で包み込むような」ファンタジーではなく、「本当みたいな大嘘で読者を吹っ飛ばして
しまうような」ファンタジーへと向けられたことがわかる。
『後宮小説』がそれを決定づけた。
従来イメージされるような、子供でも安心して読める無害なファンタジーではないわけだ。
ファンタジー小説と言うよりは、「奇想文学」と言った方が合っているかもしれない。
優しい奇跡をファンタジーと見なしてしまうと、それは無益な願望充足物語に堕する恐れがある。
だけど「奇想文学」なら、その逆が狙える。
常識では考えられないようなとてつもなく高いハードルを設定できる。
どんな手段を用いても絶対に手に入らないような馬鹿みたいに高価な宝石だって出せる。
いきなりだけど、
「奇想文学」の構造を、『ルパン三世』のイメージで単純化してみた。
主人公の一番の願いは、絶対に手に入らない宝石を手に入れることだ。
その主人公がルパン。この場合の「主人公」はどちらかというと「ストーリー」とか「テーマ」
を指す。
ルパンはあらゆる「奇想」を用いて、その宝石に近付こうとする。
もちろん宝石を手に入れることができないことはあらかじめ設定されているので、
ルパンが奇想天外な方法をどんなに駆使したとしても、宝石には触れることさえできない。
重要なのは、宝石が「絶対に手に入らない」ものであるために、普通の方法を試していた
のでは、そのそばに近寄ることすらできないということだ。「奇想」を用いない普通人よりは、
ルパンの方が宝石のより近くまで行ける。つまり、「奇想」には必然性がある。
必然性を持った「奇想」は、おぼろげなファンタジーの膜を破って実体を持ち始める。
ただフワフワ浮かんでいるだけのファンタジーとは別ものだ。無害ではないし、優しくもない。
105 :
前スレ973:2005/08/16(火) 17:47:54
ただ、あまりにも荒唐無稽な奇想を目の前にすると、読者は不安になる。
漫才でボケの側ばかりが一方的にボケていると、もしかしたらギャグではなくて本当に気が
狂ってしまっているのではないかと不安になるようなものだ。
そこで、奇想と読者を繋ぐ「常識」が必要になってくる。
大嘘にもっともらしさを与えてくれる、リアルの象徴たる「つっこみ」。
つまり、銭型のとっつぁん。
銭型警部がルパンをしつこく追い続けることによって、奇想には常にある程度の「説明」が
与えられる。リアリティが付け加えられる。
この銭型警部的要素が、「勉強小説」の「勉強」の部分だ。ただ勉強するだけでは、ファンタジー
ノベルになり得ないということが、こうやって見るとわかる。
ルパンが宝石を手に入れられないのと同じく、銭型警部は絶対にルパンを逮捕してはならない。
奇想が説明し尽くされてしまうと、ファンタジーの力が失われるからだ。
宝石を追うルパン、ルパンを追う銭型警部――この追いかけっこは永久に終わらない。
追いかけっこが続く限り、ファンタジーのエネルギーは生産され続ける。
しかし、それだと疲れてしまうし、小説はどこかで終わらせないといけないのが現実というもの。
そういう時には、特例中の特例として、ほんの一瞬だけ、ルパンに宝石を握らせてもいい。
「一夜だけの契り」みたいなものだ。
もちろん、そのすぐ後に、峰不二子的な運命の非情さによってルパンと宝石は別れなければ
ならない。その方が、宝石と永久に結ばれるよりも、小説を豊かなものにできる。
一応のハッピーエンドにもなるし。
長々と書きましたが、どうやらこの賞では、こういったアグレッシブなファンタジーが求められて
いるようです。いかにこの分野が未開拓で、未知の可能性に溢れているかがわかるよね。
もっと思い切ったことをやっていいんだよ。選考委員たちも、とんでもない奇想をきっとじりじり
しながら待っている。待ちくたびれてうんざりしているかもしれない。
ここで秘密を明らかにしたんだから、第十八回日本ファンタジーノベル大賞をかつてないほど熱い回に
しようよ。とても二ヶ月の期間じゃすまないくらい、審査の人たちを慌てさせてみようぜ。
106 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/16(火) 19:26:13
>104-105
(゜口゜)
素晴らしくおもしろいとオモタ。
やっべー、やる気出てきた! ありがと。
107 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/16(火) 19:47:15
いま考えて、この構造が一番しっくり当てはまる(というか見抜きやすい)のは
『仮想の騎士』だなと思った。
>常識では考えられないようなとてつもなく高いハードルを設定できる。
>どんな手段を用いても絶対に手に入らないような馬鹿みたいに高価な宝石だって出せる。
ヒロインのクリスティーネはまさに、主人公が永遠に手に入れることができない宝石。
なんたって主人公であるところの騎士が仮想した、現実に存在しない女だからね。
そして彼女を手に入れるために、錬金術とか用いちゃうわけだ。まさに
>ルパンはあらゆる「奇想」を用いて、その宝石に近付こうとする。
>特例中の特例として、ほんの一瞬だけ、ルパンに宝石を握らせてもいい。
>「一夜だけの契り」みたいなものだ。
>もちろん、そのすぐ後に、峰不二子的な運命の非情さによってルパンと宝石は別れなければ
>ならない。
最後は錬金術師の弟子の少女が、催眠術で自分をクリスティーネだと思い込ませて
主人公と「一夜だけの契り」を交わす。そして「あなたは彼女を忘れる」という言葉を
残して彼の前から永遠に去るわけだ。
おぉーーーーー。
108 :
前スレ973:2005/08/16(火) 20:26:33
>>107 おお、面白い。
どんな扉でも開けられる魔法の鍵を手に入れたようなもんだね。
『後宮小説』もきれいにファンタジーノベルしていると思うよ。
「いつまでも子供のような純粋さを持った女性」である銀河と、
「田舎娘の立場から見た皇帝」コリュ―ンは、どちらも絶対に手に入らない宝石だ。
その二つの宝石を結びつけるために、宮女狩りとか女大学とかいう一風変わった制度が
登場する。まるで真面目な学問のような説明もなされる。
この小説の場合の銭型警部は、説得力ある後宮の設定と、反乱を起こすイリューダたち
の両方に当てはまる。つまり常識ある人間から見れば、後宮なんてものは馬鹿げたもの
だということだ。一応説明して納得しようとするけれど、やっぱりおかしい、と。
イリューダはこの「奇想」に便乗しようとするけれど、渾沌の機転によって後宮は解散する。
二つの宝石は、一度きりの契りしか許されない。
後宮という「奇想」は、世間という「常識」によって破壊される。内部矛盾によっても崩壊する。
でもしぶとく生き延びて、やがて国を再興する。
銀河はいつまでも子供のまま。
どこかで閉じてしまわないことが、この小説をしぶといものにしているのだと思う。
後宮を手放しで賞賛する話になっていたら、「奇想」じゃなくて「妄想」になっていたと思うよ。
『太陽の塔』の場合も、冒頭と最後の方で、「彼らは間違っている……」と断わりを入れて
いるから、どんな変てこな妄想でも笑って読めるわけなんだよね。
「ええわけないじゃないか」とかね。
109 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/16(火) 21:22:08
「内部矛盾」か。
深みのあるファンタジーには不可欠なものだよね。
現実と空想の均衡が崩れたときに物語が終焉に向かう。
結局、審査員のオナニーという感が強い・・・
111 :
80:2005/08/16(火) 21:48:59
>>110 そりゃそうだろう。
審査員にウケる作品であって、一般の読み手にウケる作品でないことは、
このスレや前スレでわかる。
113 :
前スレ973:2005/08/16(火) 22:26:55
>>110 >>112 いや、ファンタジーノベルというジャンルは、極上のエンターテイメントに成長する可能性
を秘めている。
今日の話を読んでわかっただろう? ワクワクしてこないか?
ただ、このジャンルがまだ未熟なのと、応募者が賞の趣旨を理解していないから、面白い
作品が集まらないだけだ。
賞に選ばれる作品は、みなどれも「ファンタジーノベル」の条件を満たしている。ただし、
エンターテイメントであるかどうかは別の話だ。
エンターテイメント作品を選ばず、「ファンタジーノベル」の形式を守ることに意味がある。
文化事業として保護するだけの価値が、このジャンルにはあるからだ。
もしも出版してヒットさせることを前提として作品を選んでいたら、ファンタジーノベルの
基準はどんどん低く曖昧となり、せっかく芽生えようとしている可能性を潰してしまうだろう。
『後宮小説』レベルの、ファンタジーノベルでもあり、エンターテイメントでもある作品を、
誰よりも待ち望んでいるのは当の関係者だと思う。
この賞がこんなにも長く続いているのは奇跡のようなものだよ。
いつまでもあると思わない方がいい。
ファンタジーノベルの未来は、僕らの手にかかっているんだぜ。
114 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/16(火) 22:45:03
読売やなんかが後援して、金があるからできる話やね。
>80
コバルト・ノベルやコバルト・ロマン、あと講談社I文庫、だっけ?
ああいう少女小説系ではまだ元気だよね、剣と魔法のベタベタファンタジー。
こちらは「萌え」じゃなくて「やおい」に侵食されつつああるのが頭痛いとこだけど。
116 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/17(水) 09:24:37
このスレには『バルタザールの遍歴』を好きな人も嫌いな人も
揃っているようだから聞きたいのだが、みんなやっぱりあの作品は
「起伏が無い」と思う?
だとしたら何故なんだろう。いかにも盛り上がりそうなイベントはあの物語の中に
ちゃんと詰め込まれている。マグダとのドライブと求婚の一幕、ベルタルダとの別れ、
マグダとの一夜、メルヒオールによるバルタザール救出劇、
豪華客船上での兄弟再開のシーンと、それに続く最終決戦。
(書き連ねてるだけで思い出して感極まりそうだ)
一方で、特に盛り上がらない日常の風景だってちゃんと書かれてる。
左手で酒飲んで右手で小説書いてるとことか。
なのに、起伏が無いって言われちゃうのは何故なんだ?
文章に温度差が無いからなのかな。でも『後宮小説』だって
(これを「起伏が無い」と言う人には今のところ会ったことがない)
文章の温度は一定だ。
「起伏」って何だと思う?
今書いてるやつの作中で、イベントを起こしても起こしても
ちゃんと起伏がついてるって気がしない。
冷めた感じのモノローグが続くからかな?
あの作品ぐらい「この先どうなるんだろう?」とドキドキワクワクしたお話はないよ
作中何らかのイベントが起きても、先行きが予想の範囲内だと起伏が無いように感じるかな
プロット通りに執筆してると、自分もそうなる(苦笑)
>賞の趣旨を理解していない
主催者に説明能力が欠けているだけだ。
釣りか?
出版社は大抵説明不足だと思うけど
113を否定するわけではないが
何を面白いと感じるかは人それぞれだろう
122 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/20(土) 00:46:50
『バガージマヌパナス』は郷土的なものに題材をとっているが
やはり最後の別れのもつ哀愁がなんともいえない味を
出している
123 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/20(土) 00:59:00
「信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」とか
「オルガニスト」とかって、面白いんだろうか?
まだ読んだことないけど。
124 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/20(土) 09:30:51
ペソ
125 :
前スレ973:2005/08/21(日) 23:29:24
「奇想文学の構造」を使って、短編小説を書いてみました。
読みたい人いますか?
原稿用紙二枚半分です。
126 :
前スレ973:2005/08/22(月) 23:09:25
ただいま……
って、うはwwwwwダレモイナスwwwwww
じゃあ、載せますよ。載せちゃいますよ。実はこっそり、
【中高生も】テーマ別1000字鍛錬スレ【初心者も】2
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1124345881/l50 ってところで、腕試ししていたのデス。
32番目のレスの、『夜の妖精』という作品です。
どんなに理屈をこねても、頭の中でどんなイメージができているのかわからないと、
結局言いたいことも伝わらんと思うので。
賞の趣旨はともかく、とりあえずぶっ飛んでみました。
127 :
前スレ973:2005/08/22(月) 23:14:24
『夜の妖精』
「『永遠の夜空の妖精』を知っているかい?」
私がその整備士に出会ったのは、いつもの飛行仲間と飛行クラブのロッジで酒を飲んで
いた時だった。その男は腕利きの整備士として、仲間の間では有名な人物だったが、私は
何年も噂しか聞いたことがなかった。整備士は窓から夜空を見上げながら、こんな話を突
然始めたのだ。
「夜の間しか生きられない、とても美人な女の妖精がいてな。ある男が、彼女に恋をした」
「それは随分はかない恋だね」
私が切なげに合いの手を打つと、整備士は軽く鼻で笑った。
「はかないもんか。相手は『永遠の夜空の妖精』だぜ。時間を止める必要さえない。地球
の自転と同じ速度で飛べば、夜は永遠だ。太陽の真裏を飛び続ければいいだけなのさ」
整備士の言葉使いは品がなかったが、その話の内容に、私はすぐに引き込まれた。
「そんな妖精に恋した男が、永遠にそばを離れないと誓ったからさあ大変だ。夏や冬の間
ならいい。太陽の真裏でも時速九百キロも出せば十分だ。これは普通の旅客機の速度だ
からな。ところが、春と秋、太陽が赤道を通る時にはその倍近く、マッハ1.4を出さにゃな
らんのだ。そんな飛行機の消耗の激しさが想像つくか? 給油も空、整備も空、とうとう飛
べなくなった飛行機の交換も空。しかも、この男はえらい嫉妬深くてな。自分が眠っている
間に代わりのパイロットがその妖精と恋に落ちたりしないように、永遠に眠らずにすむ薬ま
で作らせたんだ。スタッフは世界中に待機しているんだが、仕事はいつも秒刻み。俺も時々
急に呼び出されることがあって、その時は毎回ヘトヘトどころじゃすまないよ」
「私も一度、その妖精に会ってみたいものだ。そこまで男を狂わせるのなら、よほど魅力的
な女性に違いない」
私がそんなことを言ったものだから、ある日その整備士から突然呼び出しを受けた。
案内された飛行場では、数百人のスタッフが離陸を待つ給油機や整備機や輸送機の周
りで走り回っていた。まさかここまできっちりしたものだとは想像もしていなかった私は、や
っぱり彼女に会うのはやめようかと思った。こんな風に狂わないという保障はないからだ。
--------------------------------------------------------------------------
128 :
前スレ973:2005/08/23(火) 02:29:31
今回は今までと逆のパターンで、いろんな作品から法則を見つけ出す代わりに、
法則を使って小説を作ってみた。
僕は以前、「ファンタジーとは、情報の圧縮である」と言ったけれど、そのときはまだ、ファン
タジーを生み出すには、いろんなところから情報をかき集めてきて、ひとつにぎゅっと圧縮
しなければならないと考えていた。でも、実際はどうもそうじゃないらしい。
最初に三つの要素さえ決めれば、ファンタジーは勝手に情報を集めて、自然と圧縮が起こ
るようだ。それは小説を書いてみてわかった。
その要素とは、前にも書いた「宝石」と「ルパン(奇想)」と「銭型(リアリティ)」。
この三つが、ファンタジーの和音を響かせる「ド」と「ミ」と「ソ」になる。
今回僕が頭を使ったのは、
宝石として「永遠の夜空の妖精」を、
奇想として「妖精を追って地球の周りを飛び続ける男」を、
リアリティとして「その男をサポートするスタッフたち」を決めることだけだった。
ストーリーは、その三つを決めるのとほぼ同時に出来上がっていた。
空中給油とか、空中整備とか、眠らずにすむ薬なんかも、その三つの関係性の中から
自然発生したようなものだった。構想から完成まで、三時間もかからなかった。
たった三つの要素が和音を響かせるだけで、生き生きとしたファンタジーが生まれる。
これが、もしかしたら、ファンタジーの公式なのかもしれない。
ミステリ小説の、「被害者」と「犯人」と「刑事」みたいなものかと。
河童もそう。子供を川に近づけたくないから河童が生み出されたのではなく、河童は元か
らいたんじゃないかと思う。「この世のものではない不思議な生き物」であり、「緑色で、
頭に皿があって、相撲ときゅうりが好きで、人を川に引きずり込んだりする奴」であり、「どこ
そこの誰それが目撃したとか、溺れかけたとか、行方不明になったとかいう事実」なんかが
くっ付いて、一つの河童という存在を生んだ。そして、それは噂や伝説やお説教なんかに
よってどんどん膨らんでいき、強い存在感を持つファンタジーへと成長した。
あくまで、まだ仮説ですけど。(すでに前説くつがえしとるし)
129 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/23(火) 08:15:41
それで完結ですか?
何か続きがなくっちゃ中途半端な気がしますが……
130 :
前スレ973:2005/08/23(火) 11:36:46
>>129 完結です。
ミステリと違って、閉じないで成長し続けるから、どこかでぶった切るしかない。
『エヴァンゲリオン』みたいなもんです。
いい方法があるなら、教えてください。
つか、すでに峰不二子のやり方を出しているのか。
短編だからこれでもいいような……
ごめん、ここまで短い短編初めて書いたから、上手い終わらせ方わからんねん。
131 :
前スレ973:2005/08/23(火) 12:30:03
ケツの三行を↓と差し替えたらどうなるかな……
--------------------------------------------------------------------------
私は大興奮で荷物をまとめ、空港へと車を走らせた。ところがその途中、カーラジオから
聞いたことのある名前と共に、こんなニュースが流れてきた。
「赤道上で数機の超音速ジェット機が空中衝突を起こし、墜落した模様。安否は絶望的……」
私はゆっくりと車から降り、煙草に火をつけた。畜生と思いながらも、なぜか心底安堵していた。
--------------------------------------------------------------------------
ベタかな……
132 :
前スレ973:2005/08/23(火) 13:23:28
なるほど!(一人で興奮)←パクリ
小説にオチをつけるには、「主人公の意志を超えた外部の力」が必要なのかもしれない。
『指輪物語』では、フロドが最後の最後にいきなり「やっぱりこの指輪は私のものだ!」
なんてことを叫びだしたところを、ゴクリ(ゴラム)に指を噛み千切られて終わっている。
『後宮小説』の場合は、予期していなかったコリューンの自殺のところかな。
音楽にも、曲の最後に終わりを告げる音階があるように(授業で習ったっしょ?)、
小説の最後にも、話を終わらせるなんらかの力が必要みたいだ。
第四の要素として、「峰不二子」はかなり重要なんだね。
勉強になる。いやこれは。
>>129さん、突っ込みありがとう。オチの弱さは結構指摘されていたところなのよ。
133 :
前スレ973:2005/08/23(火) 15:49:44
『浦安鉄筋家族』風のオチにしてみた。同じくケツ三行を差し替えてみて。
--------------------------------------------------------------------------
案内された場所へ行ってみると、何やら大規模な工事をやっているようで、数百人の作業
員が穴だらけの地上と地下とを行ったり来たりしている。あの時の整備士がやって来て、こ
う言った。
「新しく、リニアモーターカー用の地下真空チューブを、北回帰線から南回帰線まで三百六
十五周させる予定なんだ。これなら、墜落の心配はないからな」
「そら、無茶やがな!」私は呆れ果てて絶叫した。
--------------------------------------------------------------------------
これ以上ないっちゅうくらい無茶な奇想を畳み掛けるというパターン。
134 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/23(火) 22:10:13
133よりは131の方がいいかな……でも折角のいい素材を生かし切れてないのは同じかも。
ショートショートなら星新一が上手いですよ。落ちの付け方を学びたければどうぞ。
135 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/23(火) 22:33:23
過去の受賞作品を読んでみたい気もするけど、
なんだか中途半端に影響されて類似物を書いてしまいそうなのが恐い・・・・
いや、逆に、過去の作品を読んだうえで、それに似たものにならないように
意識して自己コントロールするべきなのか?
136 :
前スレ973:2005/08/23(火) 22:43:43
>>134 こういう、ちょっと修正バージョンも考えてみました。
--------------------------------------------------------------------------
案内された飛行場では、数百人のスタッフが、離陸を待つ給油機や整備機や輸送機の周
りで走り回っていた。まさかここまできっちりしたものだとは想像もしていなかった私は、こん
な風に狂わない保障はないと思い、やっぱり彼女に会うのはやめようかと思った。だが、そ
う思いながらも、私は胸の高鳴りを抑えることができなかった。
--------------------------------------------------------------------------
オチの付け方は鍛錬スレでもやっているので、ここでは、この内容が果たしてファンタジー
や否やということについて、話を展開させていけたらなあと思っているんだけど……
>>135 知らないよりは、知っていた方がいいと思う。
似ないように自己コントロールするというよりも、どうやっても似たものになりそうにないくらい
自分の世界を作ることが大事なんじゃないかな。
137 :
前スレ973:2005/08/24(水) 00:09:02
一人で突っ走りすぎました。
どうもすいません。そろそろ潮時だと思います。
もう書くこともないし、これ以上ディープなことに踏み込むと、お互いの世界が壊れてしまう
ことになるかもしれない。ここからは、僕一人で考えていこうと思います。
今まで勝手な長話に付き合ってくれてどうもありがとうございました。おかげで、かなり、
勉強できました。ここで書いたことは、僕の勝手な持論ですので、嫌だと思ったら忘れて
ください。
では、消えます。
138 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/24(水) 21:09:18
>>128 >今回は今までと逆のパターンで、いろんな作品から法則を見つけ出す代わりに、
>法則を使って小説を作ってみた。
>僕は以前、「ファンタジーとは、情報の圧縮である」と言ったけれど、そのときはまだ、ファン
>タジーを生み出すには、いろんなところから情報をかき集めてきて、ひとつにぎゅっと圧縮
>しなければならないと考えていた。でも、実際はどうもそうじゃないらしい。
>最初に三つの要素さえ決めれば、ファンタジーは勝手に情報を集めて、自然と圧縮が起こ
>るようだ。
短編小説とか散文詩のような作品ならば、その発想(法則とか基本要素からファンタジーが
生成する)でいけると思う。短編は形式美をととのえるにふさわしいスタイルだし。
ただ、長編はちょっと困難ではなかろうか。
>>138 「出来るかどうかを考えるんやなく、どうやったら出来るかを考える……
それが大事なんですわ。
あんたもいちゃもんばっかりつけとらんと、何か考えてみたらどないやねん」
と、僕の心の声が叫んでいます。
140 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/25(木) 08:51:51
>>139 それはいくない……
「いちゃもんばっかり」つけてる人かどうかはわからないし、
何も考えてない人だともわからないじゃないか
だったらそれを書いて読ませてみろ、と彼は言っています。
142 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/25(木) 17:37:09
おっ、旅行先から帰ってみたら、また盛り上がってるな。
奇しくも「終わり方」の話が出ているね。私も最近それについて考えていたんだよ。
自分の小説について、よく「起伏がない」とか「ちゃんと終わってない」
「まだ続いていく感じがする」という感想をもらうので、起承転結のうち転と結に
問題があるんだろうと思って、手持ちの日本ファンタジーノベル大賞の受賞作を
読み直していたんだ。
ここの受賞作って、小説としては実にきれいに終わってる。
前スレ973氏が言っていた「どこかで閉じてしまわない」要素を残しつつもね。
で、気付いたんだけど、自分の知る限りだと日本ファンタジーノベルの受賞作って、
ちゃんと「ラストバトル」がある。
語弊を恐れずに例えれば、RPGとかRPGに則ったライトノベル・ファンタジーなんかだと
勇者が旅立つ→仲間との出会い、冒険→魔王と戦う→仲間との別れ、その後のこと
というような構造をとる。日本ファンタジーノベル大賞の受賞作の構造も、それとあまり
変わらないんじゃないかと。
143 :
142:2005/08/25(木) 17:38:15
『後宮小説』の場合
銀河が旅立つ→後宮に入る、女大学で仲間と出会う→対イリューダ戦→その後のこと
『バルタザールの遍歴』の場合
双子の出生→マグダやベルタルダとの愛憎、エジプト遍歴→対アンドレアス戦→その後のこと
『仮想の騎士』の場合
デオンとカサノヴァの邂逅→ロシアでのスパイ活動、師匠との愛憎
→トランプ・ゲームによる師匠との最終決戦→クリスティーヌとの別れ
『しゃばけ』の場合
一太郎が死体を発見する→アヤカシたちとの犯人探し→対「なりそこない」戦→平和が戻る
かなり大雑把な分け方だけどね。しかしラストバトルでいかに気の利いた演出を
するかで完成度が決まるようなところがある。
『後宮小説』だと銀河が混沌の頭に銃を突きつけて立つ、あのあたりかな。
個人的にはトランプ・ゲームをラストバトルに持ってくる『仮想の騎士』は秀逸と思う。
とにかく、共通して言えることは、主人公は必ずこのラストバトルに勝利する、ということだ。
完全勝利ではないにしても(それがラストのもの悲しさを生み出す)、負けてはならない。
で、改めて自分の小説を見直してみるとこの「ラストバトル」が無かったんだよね。
クライマックスでさして盛り上がらないまま、結びに入ってしまっていたんだ。
「起伏の無さ」も「続いていく感じ」もここに帰せられるものだったんだろう。
「ラストバトル」をぐんぐん盛り上げて、そこでばっちり決めてこそ、
しっとりと叙情的なラストシーンが活きるのにね。
144 :
前スレ973:2005/08/25(木) 22:12:51
おおお! 刺激的な長文レス。こういうのを待ってました。
一旦消えたけど、またいっぱい考えたので書きますね。
>>142 小説のラストをうまく盛り上げられないという悩みは僕も同じ。
作品の書き始め段階では、壮大で大感動のクライマックスが予定されていたのに、
いざ、本番というときになると、予定よりもぐーっとスケールダウンしていて、
これが果たしてクライマックスなのかどうかわからないくらいのしょぼさになっていたりする。
ひどい時には、「俺たちの本当の戦いはこれから始まる!」みたいな感じの、
クライマックス目前でぶった切るような終わり方もあった。
納得できるクライマックスを迎えるには、それなりの体力と準備が要る。
ミヒャエル・エンデが『はてしない物語』を書いたとき、バスチアンをファンタージェンから
脱出させる方法がまったく思いつかなくて、あわや精神病院に行く羽目になるんじゃないか、
というくらい追い詰められた、という話を読んだことがある。
トールキンも、『指輪物語』の終わらせ方がわからなくなって、長期間執筆を中断している。
破綻なく物語を終わらせるには、そこに至る過程も破綻なく積み上げられていなければならない。
準備が足りていたかどうかは、クライマックスの執筆に差し掛かったあたりで、
厳しい現実として突きつけられる。
しょぼくなった場合は、準備が足りなかったということだ。
クライマックスがどれだけ盛り上がるかということは、その世界がどれだけ緻密に作り上げられて
いるかということをもろに反映するものだろう。
この賞は世界がしっかりできているかどうかをかなり重視すると思うから、
クライマックスの質は、そのまま世界の質と直結するはず。
145 :
前スレ973:2005/08/25(木) 22:14:59
終わり方には二種類あると思う。
その世界が完全に破壊されて、まったく違う世界が始まる終わり方と、
その世界は一時的に終わるけれど、また他の誰かによってそれが引き継がれていくという終わり方。
前者は『指輪物語』とか、『エヴァンゲリオン』とか、『イラハイ』とか、『ラス・マンチャス通信』
とか、『太陽の塔』あたりかな。
後者は『はてしない物語』や、『後宮小説』や、『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』
あたりだろう。
僕が『夜の妖精』を書いたとき、最初はまったく終わらせ方を考えていなかった。
三つの要素を使って、ファンタジックな世界を作ればそれで目的を果たせると思っていた。
長編の冒頭を書くようなノリだった。ところが(当然)、やっぱりラストが納得いかないと言われた。
そこで四つ目の要素が必要なんだとわかった。
ファンタジーを作り出す要素は、生物のDNAのようなものだと思う。
三つ目めまでの要素までは、ファンタジー世界を作り出すための遺伝子であり、
四つ目の要素は、どうやら死と生殖を意味するような遺伝子らしい。
『ルパン三世』における峰不二子の役割は、ルパンの仕事の締めであると同時に、
ルパンがまた次の仕事を見つけざるを得ないように成果をあらかた奪ってしまうことにある。
彼女の存在があることによって、この話はいくらでも続きを作り出すことができる。
物語のクライマックスは、多分、三つの要素と第四の要素の間に生まれる。
>>138 昨日はごめんね。僕はせっかちなので、すぐカッとなるのです。反省しました。
長編に応用できるかどうかは、一番最初からの課題なのでいっぱい考えています。
短編はその前段階のミニチュア模型みたいなものです。
146 :
142:2005/08/26(金) 00:00:53
>前スレ973氏
クライマックス論、興味深く拝読しました。
死と生殖を司る第四の要素(=峯不二子)こそが、先(
>>132)に出ていた
「曲の最後に終わりを告げる音階」というわけか。
起承転結の「結」にあたるところだね。
私が>142と>143を書いたとき、話はもっぱらクライマックスに終始していた。
というのは、この「結」にあたる峯不二子要素をそれほど重視してはいなかったからだ。
クライマックスを盛り上げさえすれば、自然に話は収束するものだと考えていた。
先述の通り、そもそも私はこれまでクライマックスをきちんと設定しようとしていなかった。
さして深くも無い、単純極まりないことなんだけど、日本ファンタジーノベル大賞の
受賞作には「敵」がちゃんと設定されているってことに気づいて、感心してしまったんだよ。
『後宮小説』のイリューダ、『バルタザールの遍歴』のアンドレアス、
『仮想の騎士』のサンジェルマン伯、『しゃばけ』の「なりそこない」。
目に見えない抽象的な何者かではなく、人としての(あるいは化け物としての)
かたちを持ったラス・ボスだ。そして最後に主人公はそいつらと対決する。
(受賞作をたいして読んでいないので、サンプルが少なくて宜しくないが……)
みんなも、やっぱり小説を書くときは、目に見えるラス・ボスを設定したりしている?
いかにもな「ラストバトル」をクライマックスに持ってくるものだろうか?
ひょっとしたら当たり前のことだったのかもしれないが、私はこれができてなかった。
主人公はいつも目に見えない何かと戦っていて、敵らしい敵を出したことなんかなかったよ。
147 :
前スレ973:2005/08/26(金) 00:57:35
>>146 敵!
実は僕も、さっきからそのことを考えていたのです。
でも、それは、142さんとは別の観点からだった。
ファンタジーノベル作品には、ハリウッド映画で必ず出てくる悪役のような存在が、
必ずしも登場するわけではないなあ、ということを考えていた。
ディズニーアニメでさえ、必ず悪役が登場するのに、
日本の場合、そこまで「悪い奴」は出てこない。時代劇くらいでしか、そんなのは見ない。
イリューダとか、『ラス・マンチャス通信』の稲河なんかは、悪い奴なんだけど憎めない。
『信長』は信長自身が悪役なんだけど、魅力的だし、滅びない。
ただし、主人公と対立する存在としての「敵」は必ず登場するみたいだ。
それはアメリカ映画で描かれるような、正義と対立する悪というものではなくて、
主人公が向き合うべき、乗り越えるべき何か、だったりする。
それは内面的なことでもあるだろうし、外からやってくるものでもある。
同時に両方来ることもある。
それが具体的な形を持って、主人公と対立する。
『太陽の塔』では、それがクリスマスだったりするから笑ってしまうけど。
『後宮小説』では、敵は外と内の両方からやって来る。イリューダの反乱と、皇太后や
菊凶たちの陰謀という形で。
ここで安易に第五の要素を設定するというのは違うような気もする。
「敵」というのは、外敵もあるだろうけれど、単純に飢えとか、そういうものもある。
僕の『夜の妖精』では、地球の自転や重力がそれにあたる。
奇想が現実からかけ離れればかけ離れるほど、それを押し潰そうとしたり、引き戻そうと
したりする力が働く。それが「敵」のような気がする。
それを乗り越える(あるいは滅ぼされて正常に戻る)ということは、そのファンタジーの継続
(もしくは終焉)を意味する。
アグレッシブなファンタジーには、それなりの強い敵が付き物なんだと思う。。
>僕の『夜の妖精』では、地球の自転や重力がそれにあたる。
ちょっとまってくれよw
おまえの作品なんて知らんし、そんなの一緒に並べられても困るし、
お前のはショートショートと思えばこそ、オチのぐだぐだ感も生暖かい目で見ていられたが、
おまえはそれをファンタジーだと思って書いてたわけ?
若気の至りで、自分を大きく思うお前を、俺は叩く資格はない。
自分の作品がプロの作品と対等に比較対照になる、と思うなら、それもよい。
しかし。
ただのショートショートもどきと、
太陽の塔を一緒に並べないでくれ。
お前は1000字で勉強した方がいい。他にもファンタジーがあったが、
それらはみな、初心者なりに、キャラに肉付けをきっちりしている。
お前のような記号キャラを置いただけの作品はない。
1000字の他の作品と、「夜の妖精」を並べるな。
他の作品は世界を作ろう、小説にしよう、そう思って一生懸命やってる。
「夜の妖精」はスレの中でも、
ショートショートというより、
ショートコント的なノリのものとみなされている。
150 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/26(金) 13:20:09
最近の受賞作読んだ。ついていけんかった。
>僕の『夜の妖精』では、地球の自転や重力がそれにあたる。
>奇想が現実からかけ離れればかけ離れるほど
あのさ、
さすがにこれはどうかと思う。素人かプロかは抜きにして、
ちゃんと世界を構築した長編作品と、
ショートショートで無茶設定をした作品を一緒に並べられたら、
いくら素人の批評といっても、怒る人出てくるし、
荒らしもわいてくる。
152 :
前スレ973:2005/08/26(金) 22:34:56
無茶設定なのは重々承知で、まず最初は極端でわかりやすいところから始めて、
だんだんと細部を詰めていこうかな、と思っていたのに、
誰も反応してくれないので、とりあえずいろいろ書いてみたわけです。
みなさんがどういうものをファンタジーと思うか教えてください。
ファンタジーはファンタジーだと思う。
これがファンタジーっていうのはないような気がする。
そこを定義したら、型にはまるわけだけど、
型にはまっていないのがファンタジーかな、とは何となく思う。
オチに拘ったショートショートとかはファンタジーとは思えない。
そういうのは、ただオトすためだけに、設定がリアルでなくなっているだけ。
夜の妖精とかは、あれ以上伸ばすことも、世界を広げることも出来ない、
そこで終わってしまってる。だから、ああいうのはファンタジーとは呼ばないと思う。
154 :
142:2005/08/26(金) 22:56:16
>前スレ973氏
なるほど。私と前スレ973氏とでは、たしかに「敵」の認識の仕方が
違うかもしれない。
>ファンタジーノベル作品には、ハリウッド映画で必ず出てくる悪役のような存在が、
>必ずしも登場するわけではないなあ、ということを考えていた。
>日本の場合、そこまで「悪い奴」は出てこない。時代劇くらいでしか、そんなのは見ない。
>イリューダとか、『ラス・マンチャス通信』の稲河なんかは、悪い奴なんだけど憎めない。
それは同意見。でも私がこれに気づいたときまず思ったのは、彼らが絶対的な悪ではない
ということより、彼らは登場と同時にラスボスたることが明らかになるわけではないな、
ということだった。(『ラス・マンチャス』は全部読んでいないからどうか知らないが)
イリューダは平勝として出てきた最初は、ぜんぜんラスボスになりそうには見えないし、
サンジェルマン伯も最初はただの敬愛するお師匠様だしね。
どいつがラスボスか、はじめはわからないように仕組むところに、ラストバトルの盛り上がりの
火種がある。
155 :
142:2005/08/26(金) 22:56:51
>主人公が向き合うべき、乗り越えるべき何か
>「敵」というのは、外敵もあるだろうけれど、単純に飢えとか、そういうものもある。
これはもちろん絶対必要なものなんだけど、これは私が思うところの「敵」とは
違うかな。これは「敵」じゃなくて、「目に見えない抽象的な何者か」だ。
これとは別に、目に見える「敵役」が必要なんだ。主人公が拳を以って戦える、人としての「敵」が。
ラストバトルの相手足りうるラスボスが。この「敵役」を打ち破ることによって、
「主人公が向き合うべき、乗り越えるべき何か=目に見えない抽象的な何者か」
をも打ち破ることになる、ということは、あるかもしれないが。
>僕の『夜の妖精』では、地球の自転や重力がそれにあたる。
>奇想が現実からかけ離れればかけ離れるほど、それを押し潰そうとしたり、引き戻そうと
>したりする力が働く。それが「敵」のような気がする。
そんなわけで、この「地球の自転や重力」も、「敵」ではなくて「目に見えない何者か」
だと私は思う。私がこれまで書いてきた作品もそうだったんだけど、この
『夜の妖精』も、ラスボスとしての「敵役」と「ラストバトル」があるわけではないでしょう?
盛り上がり所がなくて、締めが甘いのはそのためかな、と思って。
156 :
142:2005/08/26(金) 23:00:12
ごめん、長々書いてる間に話題が変わっとった_| ̄|○
ファンタジーだと思える瞬間は、
それは奇想のはずなのに、奇想と気付かされずに、入り込んでしまっているとき。
たとえば夜の妖精は、
現実的ではない、というだけで、奇想とは思えないし、
現実的でない、と認識した上でオチを探しているから、
ファンタジーではないのかもね。
158 :
前スレ973:2005/08/26(金) 23:05:10
>>153 『夜の妖精』は、元々ショートショートとしては作ってなかったんですよ。
だからオチがない。
オチは指摘された後から考えたんです。
そうしなくても十分、その世界の変さは伝わるかなと思ったから。
何か一つ極端な異物が世界にはめ込まれた時に、それによって、世界がどういう影響
を受けるのかという、実験として書いてみたんです。
マッハ1.4で飛び続ける飛行機は、どのような性能を持っていなくてはならないのか、
燃料はどう補給するのか、整備はどうするのか、眠くなったらどうするのか、
スタッフはどのくらい必要なのか、予算はいくらかかるのか、
外国の空を横切るわけだから、そのへんの交渉はどうやったのか、
そこまで男を狂わせる妖精とは、どのような魅力を持っているのか、
妖精のためにそこまでやる男の精神状態はどういったものか、
世界はそれをどう見ているのか、
馬鹿げているからという理由で、それをやめさせるのは簡単だけれど、
そうせずに、やらせ続けることになった場合、
世界もまた、それに合わせて変化していくことになるだろうと思います。
考えなければならないことが膨大に膨らんでいく。
そういうものが自律性を持ったファンタジーではないだろうかと思って、
とりあえず書いてみたんです。
このスレでは、この小説が面白いかどうかはとりあえず置いといて、
こんなのができましたけど、これを極端過ぎない形に修正して、
うまい具合に世界と調和しながら、世界を変化させてしまうような、
奇想が生み出せないかな、という話をしてみたかったんです。
>奇想が現実からかけ離れればかけ離れるほど、それを押し潰そうとしたり、引き戻そうと
>したりする力が働く。それが「敵」のような気がする。
それは物語上の世界の敵ではなくて、
作者が書く上での敵に過ぎないと思う。
読者に自転や重力を感じさせれば負け。
読者に感じさせても、オチが面白ければ、それはコント。
>>158 あれは、世界が変なんじゃなくて、
ただ現実を無視しているだけだ。
実際、1000字スレの人も、あれをショートショートだと思っているからこそ、
オチがないことを指摘したわけでしょ。ファンタジーだとは意識されていない。
たとえば、他の1000字スレのファンタジー系は、世界が変で、
そして、世界が変でも、誰もそこを指摘していない。
オチもいらないし、他の描写部分で手直しされてる。
それは初心者が書いているにしても、世界に広がりがあるからだと思う。
そういうのがファンタジー、だと思うかな。
>>157 >ファンタジーだと思える瞬間は、
それは奇想のはずなのに、奇想と気付かされずに、入り込んでしまっているとき。
そう、つまりそういうことなんです。
最高速度マッハ1.4からとりあえず出発してみて、
どのくらい速度を落としていけば、世界と調和した上でのファンタジーになるのか、
それとも、そういう方法ではダメなのか、
それを追求してみたいんです。
>>161 無理だと思う。
だって最高速度マッハ1.4の時点から、
もうファンタジーだとは思われていないんだから、
速度を落とそうが何をしようが、
その先世界に調和することってあり得ない。
その設定では、広がりがない、ということ。速度を落としてもあげてもね。
>>161 俺が思うに、ファンタジーっつうのは、技術じゃない。
ショートショートをどんなに引き延ばしたところで、ファンタジーにはなりえない。
最初の世界設定が面白くないわけだから、
それをどんなに細部詰めていったところで、ファンタジーにはならんよ。
164 :
前スレ973:2005/08/26(金) 23:26:52
>>162 >>163 いいえ、この話のままで速度を落としていこうというわけじゃないんです。
飛行機の速度の話じゃないんです。
奇想の程度のことです。
話はぜんぜん変わってもいいんです。
>>164 言っている意味がよくわからないです。
つまり、マッハ1.4だけでは全然奇想ではないです。
現実にどれほど遠ざかるか、近づけるか、がファンタジーではなく、
たとえば、ランプを擦ったらランプの精が出てくる、そこにファンタジーがあるわけですよ。
奇想には程度はないと思うのです。
奇想は奇想。
現実を一つ崩し、二つ崩していくのですか?
でも、それは現実を無視するだけで、奇想とは言わないと思います。
>>165 奇想は現実と絡み合い、新しい現実を作っていく力だと思っています。
要するに、だ。
「夜の妖精」は奇想でも何でもない。ただ、現実をちょっと無視したショートショートもどき。
現実を無視する、そのレベルを上げ下げする、という方法論は、
ファンタジーとショートショートの境が曖昧なうちには、
全く考える必要がないと思うのだが。
君自身、ファンタジーとショートショートの区別がついてないのだから。
168 :
前スレ973:2005/08/26(金) 23:50:20
>>167 現実を無視するのではなく、こういう可能性もあるかもしれない、という意味での奇想です。
飛行機が発明される前は、飛行機で飛ぶという考えは奇想だったでしょう。
それでもなんとか、現実との折り合いをつけて飛ぶことができた。
それからは飛行機は奇想ではなくなった。
だけどそれではSFじゃないかと言われると思うので、
そうじゃないという意味で言うと、
ファンタジーというのは、人間の意識の広がりの可能性を求めていくものだろうと思うんです。
昨日まで、まさかそんなことあろうはずがない、と思っていたものが、
突如目の前に現れて、世界の見方が変わる。
そうか、そんな考え方もあるのか、とか、感じ方があるのか、とか、
精神的な部分での変革です。
>>168 何の話をしているのかよくわからないです。
マッハ1.4から速度を下げていって現実に折り合いを付けようという話が、
いつのまに、
0から1を生み出して、飛行機を作る話に変わっているんだろう。
それってベクトルの方向が逆になっていませんか?
そして、あなたはファンタジーの評論家になりたいんですか?
それとも作家になりたいの?
170 :
前スレ973:2005/08/27(土) 00:01:13
>>169 上からやったり下からやったりいろいろやるんです。
>そして、あなたはファンタジーの評論家になりたいんですか?
それとも作家になりたいの?
作家です。
それができるか無理かはあなたには関係ない。
>>170 ちょっと待ってよ、何でいきなりキレられてるの。
真面目に話してるつもりだったのに、かなりショック。
評論家としてなら、こういう方法論って意味あると思うし、
速度を下げる、って話をしていたのに、
0から1を生み出す話に変わっちゃう点は、もっと考えなきゃいけないと思うのよ。
でもね、
作家になりたい人なら、そういう重箱の隅を突くべきではないと思ったし、
もっと自由な発想の方に目を向けて話をするべきか、と思ったけど、
まあ、もう聞いてないかな。
自分の作品がファンタジーかショートショートかも判断出来ない奴に、
ファンタジーの評論などされたくなかった。
>>前スレ973
お前ちょっと、思い上がりすぎじゃない?
2ちゃん慣れしていないっぽい奴が、必死でお前の意見聞いてやってるのに、
なんでお前、勝手にキレてんの?
お前の論理破綻してるのに、そこを一生懸命修正してやろうとしてくれてるものを。
キレるくらいなら、その論理破綻どうにかしろよ。
ところで、さっきから1000字1000字ってみんな言ってるのは何?
175 :
前スレ973:2005/08/27(土) 00:23:47
>>171 キレてないですよ。
本当に、上からやったり下からやったりいろいろやるんです。
結構いい加減なんです。
とことん突き詰めて考えて、やっぱりわからん、ダメか、と放り出して、
また別のことを考えていると、
いつの間にかそれらが上手く繋がったりするんです。
だから、一つのことにはあまりこだわっていないんです。
そういうことなので、すでにこれだけの攻撃を受けている『夜の妖精』は、
使えない奇想として、僕の頭の倉庫に収められてしまっているので、
このことについては、今反論しても仕方ないと思っています。
また他のことを考えている時に、使えるかもしれない。それはわからないけど、
多分、まだまだ使えると思う。
評論家みたいに持論を維持できないんです。
すぐ変わるから。
書いてるそばから変わるし、すぐ忘れるから。
なので、徐々に奇想の程度を落としていくというやり方は、
一つのやり方に過ぎなくて、
中程度から下げたり、ゼロから上げたり、マイナスから始めたり、
いろいろやってみたいので、
僕が言っていることは、一つの意見として聞いてもらえるだけでいいんです。
面白いと思ってもらえたらそれでいいな、と思います。
面白くなかったら、それは引っ込めます。
1000字スレ。初心者専用の鍛錬をする。現在テーマは夜。
1000字だけに、ファンタジーが書きやすいらしく、
ファンタジアんも多いっぽい。
ファンタジーとみせかけて、ラストはファンタジーをおちょくっているという、
恐ろしい作品まである。ハードボイルドもいいのがある。
でも大半はラノベ。おさななじみ出現率たかし。
中高推奨らしく、若気の至りで背伸びした文章もあるが、えてして微笑ましい。
句読点打たずに延々単語並べて、それを文章技術だと思っちゃってるやつとか、
えてして顔が赤くなるほど微笑ましかったりする。
面白くないから引っ込めてくれ。
って、キレても仕方ないので、マジレスすると、
お前、それ、失礼すぎるよ、ほんとうに。
自分で論理破綻しておいて、相手にかなりショック与えておいて、
その詫びはなしで、しかも言い訳は、
ボクちゃんコロコロ意見が変わるんです、って。
それって荒らしと一緒だぞ?
荒らしなら、出ていってくれよ?
>>176 誘惑認可証とか何とかってやつか。
あれを微笑ましいと思うのは、よっぽど人間デキテルな。
あれは、面白いと思って書いているんだろうか。
あれが一番つまらんかった。
179 :
前スレ973:2005/08/27(土) 00:47:15
>>177 かなり失礼があったことは確かなので、今後気をつけます。
どうもすいませんでした。
でも、僕のレスを面白いと思ってくれる人もいるようなので、
これからも、何か思いついたら書こうかと思っています。
そしたら、また意見ください。
180 :
177:2005/08/27(土) 00:52:37
俺にじゃなくて、あの女に謝っておけ。
また来い。しかし、しばらくは技術論より純粋に
ファンタジーノベル大賞の話が聞きたい。
181 :
142:2005/08/27(土) 01:10:19
>171 >177 >前スレ973
あんたらみんな、いい奴だなあ(つд`)
ちょっと短気だったり、理論が破綻してたりするけど、
ファンタジーについて真剣に考えてるのがわかるし。
人のためにそこまで怒ることができて、しかも最後に
「また来い」って言える>177さんもすごく大人だと思った。
明日試験だしもう寝ようかと思いつつも目が離せなくて、
感激のあまり思わず携帯から書きこんじゃったよ。
個人的には「奇想は奇想」とする>171さんの考え方に
共感できるものを感じました。
それについてはそのうちまた是非ゆっくりと。
182 :
前スレ973:2005/08/27(土) 01:11:27
>>171 すいませんでした。
>>180 技術論を語り合いたい人がいたら、技術論をやります。
良い技術論を思いついたら、書き込みます。
ただし、今度はもっと面白くなるように気をつけます。
そういうことにしてください。
あれ……、なんか三人で話してたことになってるのか。
俺は……、いや、いいけどさ。別に。
184 :
181:2005/08/27(土) 01:27:19
>183
こ、これはとんだ失礼を。
相すみませんです。
お前らマジで楽しいな。愉快な仲間と呼んでやろうw
ちなみに、俺も入っていた。
そして、俺的には前スレ973が一番偉いんだと思う。
ここは2ちゃんだから、怒る奴はたくさんいる。
でも、謝る奴は少ないんだ。
186 :
前スレ973:2005/08/27(土) 03:33:34
>>185 ありがとう。
ちなみに、僕のファンタジー観は、第一回日本ファンタジーノベル大賞の選評を読んだ
上で、考えてきたものです。
「そんなことはけっしてありえそうでないほど荒唐無稽で、
しかも本当にあっても不思議ではない世界」
古本屋あたりで『後宮小説』を探せば、もしかしたら挟まっているかもしれない。
ぜひ、探してみてください。
187 :
前スレ973:2005/08/27(土) 04:04:10
この賞における「ファンタジー」は、
なんでもかんでも自由に書いていいという意味でのファンタジーじゃないんです。
まあ、なんでもかんでも自由に書いていいんですけど、
その奔放ぶりが半端であってはならないんです。
荒俣宏氏曰く、
「一人の作者にどれほどの神や鬼神が宿り得るか、という挑戦」
だそうです。
だからと言って、今さら『夜の妖精』を弁護するわけじゃないですけど、
あれは、僕がどれだけぶっ飛んだ想像力を働かせられるかという挑戦でした。
今後も、僕はこの路線でやっていくつもりです。
みなさんはご自由に。
やや、誰かがフォローするとすぐこれかっw
あおっているわけではないけども
『夜の妖精』は全然ぶっ飛んでないんだよ。
あれはショートショートにも足りないと、早く気付け。
こいつ1000字スレの何を読んでるんだろ。
初心者スレでも、下手だとしても、奔放ぶりが半端でない作品があれほどたくさんあるというのに。
その辺、気付いていないのか、他の作品を読んでないのか。
自分の作品しか読まず、他人の良さを認められないなら、
もう、勝手にやれ。つうか、マジで荒らしかもしれんと思えてきたから。
>>188 もう諦めろ。こいつは荒らしではないかもしれんが、
人の言うことは聞かん。
自分の作品を客観的に見られないうちは、
その作品は大したことのない可能性98%
と言ったところで、そんな忠告もこいつの耳には届かない。
俺ももう諦める。
前スレ973は スレの趣旨を読まず自分の話しか出来ないという点で
荒らしだよ えいいちと同じ
最初はこいつえいいちの別コテなのかと思ってた
でも 同じ下手でもまだえいいちの方が面白い作品書くし
違うんだろうな
2ヶ月ほど待っても元には戻らへん。
しゃあないからギコナビって初めて使ってみたけど見にくくてしゃあないわ。
ここのレス長文やし余計やわ
あんまり長い文書くなや
192 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/27(土) 13:45:43
>191
スレタイに【長文】とか入ってるからしょうがない。
「壺」がいいですよ。長文レスも支障なく見れるし。
この中に選評小冊子を全部持っているような猛者はいる?
読んでて面白いからAmazonの中古で探しているけどなかなか。
そろそろファンタジー大賞のスレに戻して欲しい。
たまに雑談があったりファンタジー論みるのも楽しかったけどさ、
スレごとに意見が変わるような前スレ973みたいな奴は、
自分の家のチラシに落書きしてほしい。
一個前の自分のレスにも責任持てないような奴が、
他の住民に喧嘩売ったり、それを仲裁したり、
そんなの見るために、新着レス確認するわけじゃないのに。
この賞はファンタジーの賞じゃないよ。
それは俺もそう思うな。
この賞は − すでにいろいろ言われているように −
「勉強小説賞」ですね。
一定の文化的学識(理系ふくむ)のある人が
それにもとづいて複雑な世界観をもつ小説を
書くことに対して与えられる賞です。
ブー
199 :
名無しさん@6周年:2005/08/28(日) 00:48:58
>193
全部はもっていない。
ちなみに小冊子は1〜9までの9冊しかない。
第10回からは省略された。
そろそろファンタジーノベル大賞の話に戻そうという話になってる中で、
また「ファンタジーとは」なんて言い出したら空気嫁って怒られてしまいますね。
でも昨日、
>>165さんが言った、
>たとえば、ランプを擦ったらランプの精が出てくる、そこにファンタジーがあるわけですよ。
>奇想は奇想。
って言葉に、共感できるものを感じたんだよね。それをちょっと伝えたかった。
前スレ973氏の『奇想文学の構造』や『クライマックス論』は、私は純粋に、すごく面白いと
思った。こういうふうに、「ファンタジーとは何か」を自分なりに定義しようとすること、
それについてずっと考えていこうとすることも、ファンタジー書きとしてのひとつのやり方だと思う。
それはそれとして、すごく真摯な向き合い方だと私は感じるけれども、だから
ファンタジーを好んで書くすべての人がファンタジーの定義付けをしなければならないかというと、
もちろん決してそんなことはないと思う。
ファンタジーが何かを突き詰めて考えて、捻り出したり、くみ上げたりして
「奇想」を生み出すという人ばかりじゃないわけで、
ただそこにある「奇想」をつかむだけ、ぽんと何かがわいて出てくるだけ、
という人も、かなり多くいるはず。
そして、ファンタジーについての熟考が足りないからといって
後者が前者に劣るというわけでは決してないでしょう?
201 :
200:2005/08/28(日) 00:51:58
正直私は、ファンタジーは極上のエンターテイメントにはなり得ても、
純文学にはなり得ないものだと考えている。
ファンタジーの世界は現実ではない。どんなにリアルに描いても、
そこは現実世界ではないから、その世界が現実世界に直接大きな影響を
与えることができるとは、私は思わない。
>昨日まで、まさかそんなことあろうはずがない、と思っていたものが、
>突如目の前に現れて、世界の見方が変わる。
>精神的な部分での変革です。
前スレ973氏が言っていたような、こういう壮大な捉え方を否定するつもりは全くない。
でも私は、ファンタジーに人の「世界の見方を変」えてしまうほどの力があるとは思ってない。
ファンタジーは好きだけど、これまで、それによって「精神的な部分での変革」を経験したこと
なんてたぶんないし、自分が経験したこともないものを、自分の作品によって人に与えられる
とも思えないしね。
ファンタジーの世界は、現実の世界に干渉するものではない。
その世界はただ物語の中にだけ存在するもの。
ただ、私は「精神的な部分での変革」を経験したことはなくても、その物語の中にだけ存在する
世界につかの間入り込んで、つかの間だけど一生忘れられないくらいの、
むちゃくちゃ楽しい思いをしたことなら、数え切れないくらいある。
ファンタジーの存在意義は、読者をひととき「ここではないどこか」へ連れて行って
存分に楽しませること。それだけのものであってはいけないんだろうか?
……と、すみませんm(__)m 思いっきり話の腰を折りましたわ。
最後にどうしても言いたかっただけなんで、スルーしてください。お邪魔しました。
>>200 そういうの、考えたり、雑談したりするのは、このスレの趣旨だし、
別に俺のスレじゃないから、文句は言わない。
でも、レスのたびにころころ意見変わる奴が、
偉そうに他の奴に噛みついたり、キレたり、そういうの無理。
荒らしは要らん。そういうこと。
>>200 他人がファンタジーをどう定義しようと、俺はそんなことに興味はない。
基本的に俺は、
俺がファンタジーだと思ったら、それがファンタジー。
だけどさ、前973だっけ?
あいつは、自分の意見固まってないくせに、べらべらべらべら長文レス繰り返した挙げ句、
あたり構わずキレまくる。言い訳しまくる。そういうの、どうかと思う。
あいつはただの荒らし。またはえいいち。
荒らし荒らしと連呼するのはかわいそうだ。
確かに短気なところはあったし、意見も固まってなかったかもしれん。
しかし奴は奴なりにこの過疎スレを盛り上げようと
頑張ってくれてたんだろう。
まあ、完成度高いとはいいがたいい作品を晒して
それにこだわり過ぎたのはちょっとまずかったな。
気持ちはわからんでもないが。
奴の話はよすとして、
日本ファンタジーノベル大賞については前スレに参考になる
話がいろいろあったと思うけど、誰か保存してる?
よかったら何かコピペしてもらえないだろうか?
単に昔の話するだけでも十分ファンタジーやと思うねんけど。
たとえば30年前の日本とか想像はできんねんけど
その世界は現実にあった昔の日本とはちゃうわけや。
偽の記憶や思いこみとか後から入った情報で変な色ついとる。
生まれてない時代なら尚更や。
だからファンタジーやったら賞やったら昔の話でも通用するはずやねん。
プロ作品と自分のオチなしショートショートを同じ評価の土俵にあげたのは、あらら、と思ったけどね、
でも、あの子、まだ中学生くらいでしょ。末頼もしいじゃない、暖かい目で見てあげようよ。
私も前スレのコピペが欲しい。選考の話で盛り上がったときのやつ。
207 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/28(日) 15:46:51
209 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/29(月) 00:08:59
>>86 訂正しとく。次の行で答え出てたよ。
……
それにしても、ファンタジーノベルとは何なのか。
むろん、選考委員にも答える用意がない。ただし、こういうことだけは言えるのではな
いか。ファンタジーノベルとは、まだ日本に根づかない――したがって、まだ書かれたこ
とのない何かである、と。
だが、選考は、蓋があいたとたん、実にあっけなく終了した。結果は全員一致である。
まるで積年の課題が突如解決してしまったかのような爽快感だった。たぶん、ファンタ
ジーノベルなる分野にどう輪郭を与えるかという大問題の答えが、足許に転がっていた
ことに気がついたからだろう――。
大賞に決定した酒見賢一の『後宮小説』を読んで、私は、初めてヴォルテールの『カ
ンディード』を読んだときの電撃を思いだした。よく知られているように、ヴォルテールは
奇想物語(ファンタジーノベル)を綴ることによって革命前夜の硬直したヨーロッパ思想
界を笑いとばした。私が、奇想(ファンタジー)は哲学よりも強く、政治に勝る、と確信で
きたのは、ヴォルテールのおかげなのである。彼に加えて、ラブレーとスウィフトとロー
レンス・スターン、それに筒井康隆がいれば、奇想小説は戦争にすら勝利するだろう、
と信じられるほどに危険で、しかもなお腹をかかえて笑えるほどに無邪気で、徹底的
に純情を押し通す物語。そう考えたのだった。
『後宮小説』は、ひとことで言えば、そのような作品である。現世の歴史を、哲学を、ての
ひらに載せてもてあそぶ力技である。……
……宇宙の果てへ投げ飛ばされたような大ウソの快感、これだね、と井上委員が言わ
れた。ファンタジーばかりでなく日本文学全体を吹きとばす奇想の力が、文学に帰って
くることを祈りながら、私はこの結果に満足した。
210 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/29(月) 14:03:03
>205 禿胴
だから歴史ものが受け入れられるんだよな。
我々が想像した昔の世界は、想像した世界則ちファンタジーの世界だ。
>201 が言うところの「ここではないどこか」。
「しゃばけ」の妖がうようよしてる世界も
昔の人は信じていたかも、と今の人間が想像した世界なわけだし。
昔、大賞を受賞した作品はアニメ化するってのやってたけど、いまでもやってるの?
太陽の塔をアニメ化してくれw
213 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/30(火) 12:27:27
奇想小説――想像が現実をもてあそぶ。
幻想小説――想像が現実を離れて自由になる。
どちらも訳せばファンタジーノベル。この賞では前者ということか。よくわからんが。
>>211 やってない。
第一回の「雲のように風のように」と第二回の『楽園』だけ。
(タイトル忘れた。「遥かなる時の流れに」とかそんな感じだった希ガス)
後援してた日テレ(だよね?)が三回目から降りちゃったから。
バルタザールが見たかった。いや、むしろ実写映画化してくれ。
215 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/30(火) 19:40:35
>214
『楽園』のアニメ版、正しくは「満ちてくる時のむこうに」
216 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/30(火) 19:42:52
前スレのコピペ
132 :名無し物書き@推敲中?:03/03/08 17:23
長篇アニメ化
『後宮小説』 『楽園』
映画化
『鉄塔武蔵野線』
TVドラマ化
『六番目の小夜子』
ラジオドラマ化
『星虫』 『昔、火星があった場所』 『オルガニスト』
『仮想の騎士』 『しゃばけ』
マンガ化
『東亰異聞』『バガージマヌパナス』
直木賞候補w
『後宮小説』
217 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/31(水) 01:48:11
>>216 おぉ、じゃあ『バルタザールの遍歴』映画化の可能性も……
……あるわけないか_| ̄|〇
西洋ものだし外国に頼まないとムリ。
『後宮小説』のがまだ可能性あるな。日本人俳優でやれるし。
せめてラジオドラマ化してほすぃ。
『仮想の騎士』のラジオドラマ、すげー聴いてみたい。
昨晩、山口泉の「宇宙のみなもとの滝」を読み終えた。
正直、読むのに疲れた。もし、他に読んだ香具師がいるのなら、感想を聞いてみたい。
宜しく頼む〜
221 :
219:2005/08/31(水) 20:39:41
>220
そうか・・・読んだのか・・・わざわざレスありがとう。
でも、「後宮小説」と比べて、つまらんし、読みづらいし、何かマイナス面ばかり見えてしまった(´・ω・`)
俺って、日本ファンタジーノベル大賞向きじゃないのかなぁ・・・とまで思ってしまった。
皆はどうかな・・・。
222 :
名無しさん@6周年:2005/09/01(木) 23:46:49
>221
山口泉でNFN賞全体との相性はわからんよ。
酒見か佐藤亜紀のが全然ダメと思うなら「向いてない」かもしれないが。
荒らし厳禁。
224 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/02(金) 23:30:56
225 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/02(金) 23:51:50
>>224 な、なんてこった
(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
…現実は少しもファンタジックではないようだな OTL
227 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 02:02:16
『カンディード』を読んだ。
打ちのめされた。
みんな難しく考えすぎだと思うよ。
要するにさ、
『風の谷のナウシカ』を作ればいいんだよ。
自分がどうしても伝えたいことを、何かもっと適切なわかりすい形に変えて、
できればそれをエンターテイメントに仕上げる。
そうすることによって、普通に現代劇や歴史ものを読ませるよりも、
もっと強烈なインパクトを読者に与える。
『ナウシカ』の感動って、ああいった舞台やストーリーじゃなきゃ伝わってこなかったと思う。
湧き上がって湧き上がってどうしようもない想いを、何らかの形に託すこと…
そういうのは、逃げてたんじゃ絶対できないことだと思った。
現実に向き合わなきゃ。
俺は今まで、この賞に逃げ場を求めていたんだと思う。
現実に向き合えない自分を、
受け入れてくれる唯一の場所かなと思ってた。
でも、実際は逆だとわかった。
この賞ほど、人の心を揺さぶるために現実と戦うことを要求される場所はない…
まだ九月になったばかりだし、今からやり直せば間に合うかな…
228 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 04:25:17
>>224 何だか知らんが琴音とかいう奴、カッコいいぢゃないか
これで新潮社がよっぽどひどい要求してくるということが明らかに。
229 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 09:01:13
きっとラストを変えろとか無茶言われたんだよ。
『ラス・マンチャス通信』だって、無理矢理オチをつけさせられた
っていうじゃん。
こういうの聞くと自分の作品を好きになっちゃいけないのかなー
なんて思えてくる。
「最愛の我が子」とか思っても、所詮は商品なんだもんね。
つーか詳細不明なうちから決め付けすぎダロ。
231 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 11:31:08
優秀者は共同出版らしいよ。数十万の持ち出しが必要なんだって。
>>231 そんなばかな! 仮にも新潮がそんな貧乏くさいことを。
そもそも賞金100万円の意味がねえ。
233 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 13:31:51
「愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ」はどこから出版されるでしょう?
1.角川書店
2.小学館
3.幻冬舎
4.朝日新聞社
5.文芸社
234 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 13:34:41
>>233 「バトルロワイアル」の太田出版に決まってんじゃん。
角川電撃文庫と見せかけて新風社だったら、
はじめて新風社の本を買ってもいいと思う。
236 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 13:40:56
日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を辞退した作品なら
他の出版社がほっとかないだろ。
新潮の言うとおりにしてあれこれ手を入れたものにしちゃうより
かえって賢い選択かもよ。
話題性は抜群だけどね。何で揉めたかによるよね。
印税5割寄こせやゴラア とかだったら笑う。
さすがに大手は様子見じゃないの?
すばるや他の賞ならともかく、ファンタジーで29歳たぶん女?
一番出版社が御しにくいところでしょ、それ。
「受賞作」ととらえるか、
「新潮社と揉めた奴が書いた小説」ととらえるか。
>>238 「ファンタジーで女」だと不利かね?
男女差は別にないと思うんだが。
>>239 いや、女が不利と言ったわけではない。
29歳女がいかにクレーマー率が高いかは、俺が日々身を持って体験しているだけだ。
241 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 14:03:35
>>240 なんか一瞬240の背後に現実が垣間見えたw
242 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 14:11:40
文学版も覗いてみたけど、やっぱりこの話題で盛り上がってるね。
↓佐藤亜紀スレのコピペだけど、
46 :吾輩は名無しである :2005/09/03(土) 08:08:33
亜紀たんが「この賞とると、今後一生ラノベ作家扱いだよ。被差別階級だよ」って耳打ちしたんじゃまいか。
「信頼関係が破綻した」とかいう新潮社の担当者、同じやつだったら笑えるな。
47 :吾輩は名無しである :2005/09/03(土) 09:28:30
やっぱ新潮社が総力をあげてつぶしにかかるのかな>琴音
>>240 ああ、そういう話か。
確かに「愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ」ってタイトルも
琴音ってペンネームも自意識高そうだけど。
とりあえず、内容を変えろって出版社が強硬することは
この賞に限ってはないと思うよ。
「売れないけどマニアには受ける」みたいな立ち位置の賞でしょ。
そういう締めつけやってたら賞の存在意義がなくなる。
なにしろ売れる賞ならともかく、売れない賞なんだから。
まあ、百万円もらえるところを辞退するからには
それなりの理由があるんだろう。
>>242 ま、今後のこともあるし、潰しとかなきゃ、なんだろうな。
それより、タイトル見ても全然面白そうじゃなく、食指うごかんのは俺だけか?
佐藤亜紀が潰れず悪口言いふらし続けてる以上
潰してもしょーがない気もするけどね。
246 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 14:30:22
ことねさんって東大卒なんだね。
もうさすがに新潮社もこんな賞取りつぶすんじゃないか。
良いこと何にもないじゃん。
タイトルを聞いて、「優しいサヨクのための喜遊曲」を思い出した
250 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 16:54:09
受賞の言葉がプライド高いね
審査員のコメントと温度差がある
なんて言ってたの?
252 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 17:52:31
>>251 (あるものに触発されてアイデアが)突如、完成した作品として降りてきた
とか言ってる。
それはあんまりプライドと関係ない気がするが。
254 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 18:53:02
辞退で繰り上げ当選は?
>>253 横レスだけど、自分には特別な感性がある、といわんばかりの痛い発言だと思うよ。
こういうことを言う人は、相当にプライドが高い人であると推測できる。
256 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 18:55:24
いや、ないだろ。
しかし最終選考落ちのみなさんはどんな気分だろうね。
257 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 18:57:13
こういう賞って絶対評価だろうし繰り上げ当選とかないんじゃないの
受賞作該当なしだよ
毎年2作品選ばれているんだし、
なんとか繰り上げ当選させてあげたいなあ。
まあ現実問題として難しいとは思うけど。
オリンピックとか見てても思うが、繰り上げって嬉しいものかな。
テビューできるんだから嬉しくないはずないだろうけど、
胸中複雑なものがあるだろうね。
最終候補でなんとか出版してプロになってえらくなっても
「あのとき賞をもらってれば!」ってずっと思うものらしいよ。
大学の補欠合格はうれしかったけど、
入学後は誰にも分からんからなー
>>243 >とりあえず、内容を変えろって出版社が強硬することは
>この賞に限ってはないと思うよ。
デュアル文庫版『昔、火星のあった場所』のあとがき読んでみw
これもファンタジーノベル大賞の優秀賞
264 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 22:50:57
優秀賞は共同出版。作者は初期費用が200万ほどかかり、印税は10万部を超えるまでなし。
266 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 22:55:05
267 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 22:56:19
んなわけないやん。
268 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 22:56:58
びっくりした
270 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 00:45:33
>>269 「火星」はもともとふたつの多次元世界の物語なんだけど
「分かりにくいからひとつの世界の話にしろ」と新潮社の偉い人が怒ってきたらしい。
ムチャクチャな要求・・・というかバカだね。
ひとつの世界にしたら、物語が成立しなくなるのに。
最初は皆やられるみたいだね。
ミステリなんだけど、
「あのときの編集者は正しかったのか!」みたいな帯つけて、
デビュー作を改稿前の量にして再出版した人がいるのよ。
俺の目分量で三倍くらいふくれあがってた。
編集者正しい、って思いました。はい。
272 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 01:11:56
ヒステリーのニオイがする >琴音
「あんたの作品コレコレここがダメですよ」言われて「キーッ!」ってなったんでない?
記事に「辞退の電話」とさらりと書かれてるけど、1時間に及ぶ罵詈電話だったかもしれない。
真相はなぞだ。
>>270 ありがと。
この賞、選考は読売主導なのかな。
>>273 この賞はバブルの時代に始まってるんで、その頃は読売も余裕があって「文化振興の一環」とか言ってたんだろうが、今は名前を貸しているだけなんだろうな。
読売には何のメリットもないぜ、この賞。
>>270 そんなこと言うくらいなら、最初から受賞させなければいいのに。
275 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 02:39:57
>>274 >そんなこと言うくらいなら、最初から受賞させなければいいのに
たしか選考と出版が別担当なんじゃなかったかな。
それで、新潮社は、出版の方を受け持ってる
276 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 08:12:04
実はものすごいパクリだったとわかったから、とかいうことはないの?
277 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 08:26:19
この作品を推した選考委員の立場はどうなるんだ
清水建設がゆんぼでドカーンとやってやりゃあいいのよ。
>>271 ひょっとして「机と椅子が全部とっぱらわれた空っぽの教室で見つかった首吊り死体」
の話ですか?
280 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 23:42:10
俺なら絶対に500万円に飛びつくけど
次回作「だからおまえはだめなんだ」で挑戦や
>>271 それ何て本か教えて下さい。
読み比べてみたい。改稿前と改稿後と。
>>282 おそらく「ノーカット板密閉教室」法月綸太郎のことと。
三倍は言い過ぎだと思う。たぶん。
でも実質三倍だとは思った。三分の一で十分だった。
デビュー作は謙虚に行くべきだよ。これは売れたら無茶が出来るという良い例だと思う。
284 :
283:2005/09/05(月) 00:52:02
すまん、勝手に横レス。違ってたらごめん、
って書くの忘れた
>>283 ありがとう。
>>279見て微かに記憶にあるような気がしてたが、密閉教室か〜
だいぶ前に読んだよ。ノーカット版が出てるとは知らなかった。
ぐぐったら帯に「長すぎる。もっと完結に。といった編集者は果たして
正しかったか」というコピーが付いてたからそれで間違いないと思います。
286 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/05(月) 01:06:09
密閉教室自体が世に出てはいけない駄作だとオモタ
流れを読まずにいきなりだが、例えばガンダムってあるだろ?
二足歩行のロボットがただ戦うだけじゃマンガだ。
だけどそこに、物理学とか歴史とか哲学とかをぶちこんでがんがんこね回して
重くすれば、ファンタジーになるんじゃないか?
その世界に埋没できる。ずっと心に残る。これ重要。
そう言えば、この賞取った人でガンダムの脚本家がいたな。確か。
288 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/05(月) 02:21:31
>>287 かもな。
ふと思い出したんだが笠井潔のヴァンパイヤウォーズのシリーズなんかが
そんな感じだったような。
ロボットものではないが、題材としてはありがちラノベ。でも哲学とか
思想的なものを練り込んで結構重たい感じになってた。
もう10年くらい前だけど、確かにその世界にのめり込んで読んでた。
289 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/05(月) 08:03:31
この賞で大事なことってさ、現実世界との重力差なんだと思う。
現実とほぼ同じか、それよりも重いこと。
そうすれば、読者は日常からすんなり小説の世界に入り込んで、
気持ちよく騙されることができるわけじゃん?
これがラノベなんかだと、軽いのがバレバレで、最初から嘘だってわかってしまう。
重力もそうだし、空気の密度とか、人間の存在感もそう。
『後宮小説』を最初に読んだ時は、てっきり中国のある時代を描いたものだと
思っちゃったくらいだもんな。
現実と重力が拮抗してさえいれば、どんな突拍子もない嘘でも説得力を持たせられるということかも。
前スレ973の叩かれ方はガリレオを髣髴とさせるな。
この前読売新聞に江戸時代のテーマパークが独立した話がどうのこうのって
出ていましたが辞退したのってその人ですか?
292 :
名無しさん@6周年:2005/09/07(水) 22:37:05
>291
そりゃ大賞。
辞退したのは優秀賞のヒト。
293 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/08(木) 03:38:10
しかし選考委員が選んだのが出版ゴタゴタで読者の目に触れなくなったわけだから
新潮社は少なくともその経緯を詳細に発表すべきだと思う。
>>293 お前、まーだそんなこと言ってんのかよ
みんなとっくに始めてるぞー
295 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 17:36:51
森見登美彦の「太陽の塔」も削られたんじゃなかったけ?
応募作は「太陽の塔/ピレネーの森」だっけ?
296 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 20:21:12
世界観について考えてみたんだけど、
前スレで、歴史ものを書こうとして資料を調べていくうちに、
その資料に縛られて想像力を発揮できなくなったという話があったよね。
俺もそれよくわかるんだ。
『後宮小説』は一見、中国のようでいて、歴史とか哲学とか、時代考証そのものは、
実は本物を騙った偽物なわけで、それが選考委員を驚かせたということなんだと思う。
「宇宙の果てまで吹き飛ばされるような大嘘の快感」って、そういうことなんだろうな。
今回の『金春屋ゴメス』も、ただ江戸を再現したわけではなくて、
それを現代に持ってきて思いっきり遊んでしまっている。
『しゃばけ』も遊んでるよね。
ただ勉強するだけじゃ駄目なんだけど、勉強もしなくちゃ駄目という、
ある種、かなり知的な遊びを要求される。
骨太なんだよな、全体的に。
資料がなくても、資料をでっち上げるくらいの図太さが必要なのかなとも思う。
それもかなり巧妙に。
なにをいまさら
298 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 20:43:21
?
299 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:05:40
300 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:44:28
「世界・ふしぎ発見!」で思わず身を乗り出してしまったよ。
芭蕉曰く、
「俳諧といふは、別の事なし。上手に迂詐(うそ)をつく事なり」
見たままの事実だけにしばられず、真実を見つめよ。
そうすれば見えないものが見え、聞こえない音が聞こえる。
これってファンタジーじゃん、と一人で感動してしまった。一人語りスマソ。
あと、「ブロードキャスター」で荒俣宏が意味深なこと言うてたよ。
韓国のオーバーワークなドラマ製作現場のVTRを観た後の発言。
荒俣「どうしても、なんか追い詰められるの好きなんですかね」
福留「うーん、やっぱ、『書けなければ死ね』(韓国の女性脚本家の座右の銘)ですよ(笑)」
クボジュン「これはびっくりしましたねー(笑)」
荒俣「でもね、あれはわかりますよ。
われわれ今読んでる小説やドラマって、十八世紀くらいにできたんですけど…
もう、とにかくみんなが殺到して読んで、次から次から書くんで、
もう、物語がもう、どうにでもなっちゃう…『ジャンル』が出来たんですよ。
でも、象徴的なのは、ものすごく売れました。
大ベストセラーで、みんな物書きが食えるようになりました。
でも、ブームは半世紀もたなかったですね…」
301 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/12(月) 04:31:48
>>295 ピレネーの城じゃなかったっけ?
どっちにしろ、FN賞でデビューすれば、純文ではなくエンタ方面で活躍することになる。
やっぱり、常に売れるということを意識して書かなければならないというのは
避けられないのかもしれない。
302 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/12(月) 22:28:21
>>301 そうだね。
もし、うまいこと賞を取ったとして、そのアイデアでいつまでも食っていけるか
と言ったら、そうもいかないだろう。
作家として食っていくということは
時間や労力を費やしてでも読みたいと思わせるような作品を
コンスタントに出していかないといけないわけだから
それなりの引き出しやら基礎的な蓄積が必要だろうね。
>>300 物語がもう、どうにでもなっちゃう『ジャンル』って、ファンタジーノベルのこと言ってるのか?
303 :
名無しさん@6周年:2005/09/14(水) 15:26:55
>295
『太陽の塔/ピレネーの城』
内容が削られたんじゃなく、もともと「ピレネーの城」に関連する部分はなかったために、題名を変えさせられた。
304 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/14(水) 23:27:52
>>303 「思わせぶりな、あまり意味のないこの二重タイトルはいただけない」
って、椎名誠が言ってたね。
そうなの?
それだったら過去ログにあった強制的に削らされたうんぬんの非難は
思い切り的はずれだったってことじゃん
306 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/23(金) 00:22:10
あの時は散々叩いたはずなのに、今ではしっかり奴を参考にしている俺がいる…
それは自由だしね
議論は大事ってこと
308 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/23(金) 13:35:09
このスレは近頃の十代少女連続受賞事件とは永久に無縁だろうな。
日本ファンタジーノベル大賞とこのスレに敬意を表したい。
309 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/23(金) 13:38:25
もう来年にむけて書いてる人いますかー(・∀・)
ずっとこの賞に出すつもりで書いてきたけど、
ポプラ社の小説大賞にぐらりと心が動いた俺は裏切者だろうか_| ̄|○
この賞に出したかったのは賞金が高いからなんかじゃない!
この賞の傾向が好きなんだ!
と思ってきたけど、所詮俺は2000万に目がくらむちっぽけな男であったか…。
苦悩中。
でもジャンル的にどうですかね。
けっこうかぶりそうな予感がするんだが。
311 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/23(金) 17:22:33
age
312 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/24(土) 11:28:54
>>310 ならば、酒見賢一のようにその後の賞の方向性を決定づけるような作品を書け!
ただし、一度ポプラ社がどういう本を出しているのか調べてみた方がいいぞ。
俺は、日本ファンタジーノベル大賞という賞は、売れる売れないを問うのではなく、
小説の新分野を開拓する猛者を表彰する、
言わば文学におけるノーベル賞みたいなものだと思っている。
アカデミックであり、作家の独立性が保たれる。
出版社の賞で賞金が高い場合は、作家への先行投資であり、
後々たっぷりお返ししてもらおうと期待しているということを、忘れるな。
でも新潮、あとが如実に投げやりだしなあ
とにかく変わった物を読ませろ、あとは知らん。
とにかく低年齢で応募しろ、売ってやる。
俺は日ファを支持することにした。
315 :
名無しさん@6周年:2005/09/24(土) 14:47:36
>313
面倒見てもらえないのは、変に束縛されないことでもある。
作品さえ面白ければ確実に他の出版社が話をくれる。
他の賞よりかなり茨の道だが、作家残留率はむしろ他の賞より高い。
316 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/25(日) 00:23:39
317 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/25(日) 01:18:19
文学賞系でも屈指の良スレだなあ
つか、この賞レベル高杉
318 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/25(日) 03:19:53
超亀だけど、
>>139は全然キレてないよ。
あれ「ナッちゃん」のセリフだよ。
「無理だ」って否定する前にいろいろ考えろっていう意味なんだと思う。
持論を否定されてキレる人だったら、小説の結末を3パターンも考えたりしないんじゃないかな。
「理論なんて評論家だけで十分だ」って言う人は、漱石の「文学論」読んでごらん。
漱石も学生たちに似たようなつっこみされたけど、明治の文学が欧米に劣ってないのは、
文学者たちのそういう努力があったからだと思うけどな。
本当を言うなら触れたくはないのですが、ことの発端としてどうしても触れなければならない問題がひとつあります。
平野啓一郎氏の『日蝕』の問題です。
平野氏自身に対して含むところは全くない、ということは、お断りしておかなければなりません。
「文句」の方でコメントした通り、つぶれずに頑張ってほしい、というのは、掛け値なしの本音ではあります。
にもかかわらず、『日蝕』の評価については多少の留保をおかざるを得ないというのも、また、正直なところです。
ファンタジーノベル大賞を受賞した翌年から去年までの七年間、私は同賞の下読みをやっていたので、
作家を志望する若い人が習作段階でどのようなものを書くか、ということには些かの知識を持っております。
極めて高い頻度で、既成の作品の部分・全体を問わない「ぱくり」が現れます。
私の作品の場面や台詞をそのまま使った応募作に出会して気恥ずかしい思いをしたのも一度や二度ではありません。
「ぱくり」は文学には必要不可欠である、と私は考えております。
シェイクスピアなりダンテなりをぱくるのは、小説の極めて古典的な技法であり、
たとえば私の私淑するナボコフの『ロリータ』での、すさまじく迂遠なメリメのぱくり方ともなれば、
それだけで一見に値すると言うべきでしょう。
通常のぱくりは、一般に古典と見なされ、読んだふりくらいはしていないと恥ずかしい、とされる作品に対して行われます。
従って、自作を習作段階の書き手にぱくられたら、そこまで高く買ってくれるかと言って喜んでもいいのではないか、と思わないでもありません。
尤も、現存する作家の、たかだか四、五年以内の作品をぱくるのは、些かまずいのも事実です。
さらに言うなら、ぱくる書き手が必ずしも才能のない書き手とは限らないのです。
才能のある書き手が、習作段階での補助輪として、既成の作品を使うのはよく見る風景です。
いつかは補助輪なしで書くこともできるだろう、という期待を以て大目に見てやるのも悪いことではありません。
ただし、万が一最終選考に残ったりした場合には、私は担当者に問題の部分を指摘して、
事前の書き直しをさせた方がいいのではないか、と忠告することになると思います。
公にされない段階においては、ぱくりは些細なことです。ただ、それが活字になるのはやはりまずい。
ぱくりで書く段階にある書き手をデビューさせてしまうことのまずさはおくとしてもです。
平野氏の『日蝕』を雑誌掲載で読んだ時に私が考えたのは、まさにそういうことでした。
他人事ながらちょっと心配になったくらいです。
誰かに、あれって佐藤さんの『鏡の影』でしょ、と言われたらどう庇おうかと思いましたが、
幸い、当人が十分以上に注意深かったのか、或いは編集部にその辺を忠告する人がいたのか、
なるほどあそこをこんな風に料理しなおしたんだね、と思われる部分はあっても、
盗作事件の報道でよく見るように、作品Aの文章の抜粋とA'の文章の抜粋として比較対照できそうな箇所はありません。
限りなくに近い灰色という線でしょう。
ただ、これを公にしてしまった編集部に対してはちょっと呆れました。
せめてもう一作書かせて、補助輪なしで走行できることを証明してからデヴューさせても、遅すぎることはなかった筈です。
事態がややこしくなってきたのは、その年の十二月からです。
平野氏の『日蝕』が芥川賞の候補になってから幾らもしないうちに、『鏡の影』の絶版を通知されました。
『日蝕』に対する私の反応の、常軌を逸した(現代思想的に破壊的な)寛大さに疑問を感じる方もおられるでしょうが、
それはあくまで、『鏡の影』と『日蝕』が読み比べられることを前提にしております。
テクストそのものの入手が不可能になるなどとは考えてもいませんでした。
おまけにこのタイミングでは、まかり間違っても読み比べられたりしないよう、
テクストそのものを消滅させるために絶版にしたのだ、と考えたくもなります。
そこまで深読みすると精神衛生に悪いので、つとめて考えないようにはしていますが。
321 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/25(日) 10:58:57
>>319>>320 おー懐かしい!
例の盗作疑惑のときの亜紀たんのぼやきね。
>319が何をしたいのかはわからんけど、
まあここに貼っとくのも悪かないかもね。
誰か二冊を図書館で借りてきて検証汁
323 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/25(日) 18:28:26
324 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/25(日) 18:37:57
前から気になってたんだが、
ここって300〜600枚と枚数の幅が広いけど、
過去の受賞作って何枚くらいなんだろ。
後宮小説は文庫が厚かった。
しゃばけ、バルタザールは同じくらい。後宮小説よりは薄い。
325 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/25(日) 18:59:27
>>324 300〜500枚っしょ。
『太陽の塔』は薄かった。『戒』はやたら厚かった。
受賞後に加筆訂正すごくやるから、単行本からは枚数はわからない。
それと、選評と読み比べるとき注意が必要かも。
うん? この結末のどこが冗長なんだ? とか。(ごめん、もしかして釈迦に説法?)
第一回の選考委員の矢川澄子さんは、
本格的長編世界を築き上げるにはやっぱり四百枚は軽く超えちゃうのかなあ、
下限すれすれの百五十枚くらいのところで念入りに彫琢された珠玉の作品がひとつくらい
残っていてもよかったような気がする……とか書いているよ。
おいらはよくわからんのだが、この頃の規定って150〜400枚だったの?
326 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/25(日) 19:13:15
>加筆訂正
もっともだ。こりゃ気付かなかった。
ていうか150枚って初耳だよ?!
優秀賞の賞金額も変わった(250万→100万)し、ありそうだけど。
327 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/28(水) 01:15:44
バブルの時代だったんだよ
今は不景気。
亀レスって遅いレスのことやったんか。
318を見て初めて気づいた。
ニフティのフォーラムの掲示板時代から何のことやろうと思っていたんやが
一つの書き込みにいっぱいレスがついてるツリーがあたかも
亀の甲羅の模様にみえることから(全然みえねーけど)
亀レスというのかと思った。
ありがとう318。
高校の時、国という字のくにがまえの中の字が金でなく玉であることに気づいた時以来の衝撃だ。
ファンタジーだ。
330 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/07(金) 16:42:59
愉快なヤシだな>328w
331 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/09(日) 03:03:05
イラハイ万歳。
332 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/12(水) 15:10:47
優秀賞でも面白ければ本にならないのですか?
優秀賞どころか最終候補作さえ本になっとりますがなw
>>2-12参照
ここの優秀賞の賞金は100万円。優秀賞でも他んとこの大賞と同じくらいの
値打ちがあるってこった。
334 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/12(水) 16:04:39
ありがとうございます。あと応募要綱ってどこにあるんですか?
336 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/12(水) 18:11:00
それもそうですねーありがとうございました。
337 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/12(水) 18:23:19
ほんとやわ。何が何だかわけわからんw
ラスマンチャス通信て……去年の情報やし。
こいつらほんとにやる気あるんかいな。
339 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/29(土) 02:28:01
歴史物SFなんでジャンルとしてはこの賞があってると思うのだが
原稿枚数がどうしても800枚以上になっちまう。
いくら絞っても700枚だ。
ホラー大賞にでも投稿するか。全然こわくはねーけど。
池上永一氏の新作「シャングリ・ラ」が面白すぎる。
こういうの書けたらなァ
341 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/29(土) 22:12:33
「シャングリ・ラ」ニュータイプで連載されていたんだね。普通、池上永一
クラスの作家だったらアニメ誌でなんか書かないと思うが、思い切ったこと
をするもんだ。よく原稿取れたなニュータイプ。
金だろ
343 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/30(日) 12:31:19
金だったら幾らくらい出したんだろう。
まあ文芸誌どこもじり貧だし、
ニュータイプなんかに書くのも面白いと思うよ。
酒見賢一もアニメーターと組んで仕事してたし。
345 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/30(日) 20:41:14
池上永一とニュータイプの組み合わせに驚いた。
普通だったら考えられないでしょう。意外すぎて。
しかも「シャングリ・ラ」は本格的な小説だし、
むしろ池上ものびのびと書いている。
大森望も書評で今年のベストワンって誉めてる。
評論家の評価なんてどうでもいい
金だとしても大した額じゃないと思うよ、漫画に較べたら。
まあ毎月読めたの有り難かったから何でもいいが。
しかもイラスト付きだったのかシャングリ・ラ
新しいファンも取り込めたかもね。
しかし面白いなこれ。
宣伝?
本人じゃないのw
イラハイだけはどこが面白いのかわからん。
352 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/06(日) 22:40:50
宣伝?
353 :
名無し物書き@推敲中?:2005/11/07(月) 01:05:31
本人じゃないのw
イラハイは雰囲気小説だ。自分も面白くはなかったけど
大賞とったのは納得。
ここで宣伝宣伝言ってるような奴には一生取れない賞ですよ。
公式のやる気の無さをどうにかしてくれ
好きなのは
太陽の塔
と
ボーナス・トラック
です。
おわり。
宣伝?
応募要綱には「300〜500枚程度」とあるけど、600枚はNGかなあ……
程度っていうのがくせ者やわな。
規定枚数内に収めるのも才能の一つ、と誰かが言ってような。
そらそうだけどそれじゃ話が終わってまう。
300〜500枚程度といわれたら常識で考えて
いくら優しい編集者でも550あたりで限度になるだろうけど
その場合550を超えてたら読まれずに即ゴミ箱行きになるのかな。
たとえば555枚だったとしても。
それならそんなあやふやな書き方せずに550枚以内としてほしいもんだ。
同じくらいおもしろい500枚と600枚の話があれば500枚の方が有利になる
しかし、普通「300〜500枚程度」とあれば、だいたい基準が400枚くらい
のところにあって、そこから前後100枚くらいが余裕分とみるものでは
ないのかなぁ。
だから物語の分量としては400枚くらいのものが基準で、それ以上の
ものは基本的に長すぎると考えた方がよいはずだ。つまり、600枚の
作品だったら、500枚から100枚多いのではなく、400枚から200枚多い
と考えるべきだろうと思う。
ていうかさ……作品がどうしても規定枚数越えるなら、次の作品書けよ。
それを枚数内に収めればいい。
>>358 大賞を受賞した粕谷知世のインタビュー
ー参考までに、『クロニカ』は四〇〇字原稿用紙換算で何枚あるのですか?
本になったものはいろいろ書き足しているので八〇〇枚くらいあると思います。
応募時は実は六〇〇枚ほどになってしまっているんです……。
ーおや、規定では「三〇〇枚〜五〇〇枚程度」となってますが……。
大幅にオーバーしていても、中身次第では受賞できるということでしょうか。
いや、本当はいけないことだと思いますので、あまり大きな声では……(笑)。
それにしても、我ながら冒険でしたね。一〇〇枚もオーバーしていたら、
最初の選考でいきなりはねられちゃう可能性も充分あったと思います。
やっぱりものすごくあやふやってことだね。
下読みの性格や気分によって読まずに捨てられることもあれば
そうでないこともあるなんて。
そういう賞には危険を冒さなければいいだけなんだけどそれとこれとはまた別の問題。
大森望(元新潮社編集)、下読みまだやってるんですよね。
あ、でも入院したから次もするかどうかはわからんか。
下読みは読んだ部数に比例して賃金が入るので
翻訳や評論だけで食っている人にはありがたい仕事かと。
369 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/11(日) 00:27:51
琴音って人の、自薦文がとても怖いです。
執筆を霊媒体質として誇示する人はほんとうに怖い。
(平井和正とか)
しかもライブドアパブリッシングって。。。。
371 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/11(日) 11:16:34
ああなんだ微妙にイタタな人だったのか。
新潮社がなんかやらかしたのかと思った。
373 :
事情通:2005/12/11(日) 21:05:12
小刀祢の件は、イタタで片付けるのはどうかと…
詳しく書くと素性がばれるのでできませんが
保理江、堅城、射志原の間で話し合いがありました。
慎重、世見于利は、辞退は認めたが著作権・出版権は自社の物だと、かなり、
ごねたそうで…
法廷寸前でした。
高額賞金だからみんな見落としてるけど、
なんと、著作権放棄なんだよな、この賞。
だから、受賞すると版権引き上げが大変なのだ(某佐藤さん)。
(ただし、出版したときは印税分はくれるというわけのわからない。。。)
ことねもこれで揉めたのだろうね。
375 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/12(月) 04:58:38
ちょちょちょ著作権放棄ってありえねー!
376 :
事情通:2005/12/12(月) 05:58:58
慣例だと、著作権放棄でも、辞退=解除ということで、著作権も返還しますし、
雑誌掲載料も支払います。
でも、小刀祢の場合、掲載料不払い。
身長・世見于利は、羅射部度亜にも、無茶な要求を。
小娘一人に、よってたかって、何を嫌がらせしているのかという感じです。
377 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/12(月) 15:53:52
事情通って琴音本人でしょ?
ジエンまじうざい失せろ
この賞以外で似たような賞ってありますか?
著作権はちょっと。
著作権は新潮社に帰属しますとか何とか募集要項に書いてなかった?
何を今更感。
変な当て字使う人ウゼー
>>378 日本SF大賞とか?
「象の棲む町」はコレにも応募してたような。
↑ごめん、日本SF新人賞だった。
381 :
事情通:2005/12/13(火) 00:34:15
どうやら、ここでは、歓迎されないようですね。
会うと、小刀祢は圧倒的な美貌だということで、間違えられるのは光栄ですが、
小生としましては、ふたりきりで、しっぽり飲むほうが嬉しいですね。
皆さんが、業界のこぼれ話を必要としていないことはわかりました。
小刀祢の取り合いで、慎重と世見于利は、水面下で決裂していますから、このスレも、
これで最後でしょう。
それまで、せいぜい、わからないもの同士、噴飯物のマスかいていてください。
では、お邪魔しました。
何だかコワス・・・
まあまあ
自分は単純に、形はどうあれ
結果的にはFN大賞優秀作が読めるというのが、嬉しいです・・・
タイトルからしてあんまり面白くなさそうだけどな。
ゴメスも微妙だったし。
あれ、タイトルが(も?)暗示になってるんでしょ?
漏れは、固有名詞辞書とかいうの見てそう思った
386 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/14(水) 04:23:43
381=383=385=琴音
>変な当て字使う人ウゼー
剥同
女が2ちゃんに書き込む時って、よく自分のことを「漏れ」と書くよな
388 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/14(水) 17:03:38
なあ、俺この賞取ろうと思ってるんだけど誰かネタ提供してくんねーかな。
どんな話し書いたら取れるのか教えてくれ。
ほんとおおまかな筋だけでいいから頼む。後は俺が想像して書くからさ。
大まかな筋を説明しにくいような話が受賞してると思うぞ。
390 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/14(水) 17:56:40
391 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/16(金) 21:17:26
ゴメスってつまらないの? ラスマンは面白かった。
ラスマンはテラおもろいよな。
俺の今年のベスト1だった。
あれ長編っていうより短編集だよね
395 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/20(火) 14:21:30
琴音でてた
どこに?
397 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/20(火) 15:49:54
本が出てた
腐女子のようなペンネームだな。
子刀根、美人だっつーならどこかで顔写真見られんかのぅ。
ラスマンチャスは鬱になったぞ。
あんなにイヤーな空気を出せるのはすごいな。
401 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/21(水) 12:49:05
>399
自分で美人とかよう書いたもんだな。
402 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/21(水) 22:12:04
>>400 俺は躁になったけどなぁ。
てか、あの本は文章自体がかなりしっかりしていて、読んでて疲れなかった。
見習いたいものだ・・。
403 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/23(金) 09:23:27
日本ファンタジーノベル大賞受賞作でみんなのベストはなに??
俺はベストが「後宮小説」
次点で「世界の果ての庭 ショート・ストーリーズ」かな。タイプはぜんぜん違うけど。
404 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/23(金) 09:44:12
ベスト 「ラス・マンチャス通信」
次点 「象の棲む街」
405 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/23(金) 09:45:47
ベストは悩むところだけど・・・銀林さんの「鉄塔 武蔵野線」かなぁ。
次点で「仮想の騎士」ってところ。やっぱ「仮想の騎士」のラストバトル
は楽しい。
406 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/23(金) 09:57:57
あのさ、おれも君たちの大嫌いな在日だが。在日3世。
別に嫌われようが何されようがこっちはどうでもいいよw
日本という国における「楽して稼げる職業」は在日・帰化人が握ってるし(笑)
金あるから在日でも日本人女とやりまくり。さらにはレイプしても全然バレないw
あと数年で日本の参政権も取得できるし(爆)
俺達はもうお前達みたいに毎日毎日職業とか将来とか金の心配なんかしなくていいんだよw
バックに総連や創価学会がついてるし、働かなくても行政から月20万の金入ってくるしねw
今俺達が考えてるのはもっと大きいこと。
いかにしてこの日本という国をボコボコにいじめ抜いてやるか、ってこと。
つまり、日本の中に、俺たち朝鮮人、韓国人の血を増やして在日を増やす。
んで日本人を少数派にしてその日本人をいじめたおす。んでこの国を乗っ取る。
今はもうその最終段階に入ってるわけ。
平和ボケした危機感ゼロのお間抜け日本人は気づいてないがw
例えば韓国ブーム。あれは在日が作ったって知ってる?
あれだけ大規模なブームを作れるくらい、もう日本の中で在日の力は最強なんだよ。
自分達を地獄に導いてるとも知らずに毎日毎日テレビで韓国をヨイショしてくれる日本人w
韓国ブームのお陰で在日や韓国人へのマイナスイメージがプラスイメージになった。
そして日本人が韓国人や在日と結婚する数も圧倒的に多くなった。
つまりもうあと30年で日本は完全に在日主体の社会になるよ。
たった100万人に満たない在日に使われる1億人の日本人w
お前ら糞日本人に一生地獄の生活を見せてやるよw
どう?ムカムカする?(爆)
でもせいぜい今みたいに2ちゃんで数十人ぐらいがチョン死ねって言うぐらいだろうね(爆)
407 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/23(金) 11:25:15
一番が『イラハイ』
あの文体が坪だった。話しなんかどうでもいいくらい文が好き。と思ってたが、
沢蟹負ける読んだらあんまり面白くなく…。
二番が『後宮小説』
センスに惚れた。
408 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/23(金) 13:07:08
>>407 「熱帯」がすっごい面白いよ。読んだ?
俺のベストはやっぱり「バルタザールの遍歴」だな。
次点で「イラハイ」
亀レスだが、
>>388の言うことももっともだ。
俺は日本ファンタジーノベル大賞はラノベ狙いだから敬遠しているのだが、
自分でアイデアが湧かん時は世界観だけ作って、他人にキャラを作ってもらっている。
結構、それで筆が進むぞ。
>>409 TRPG使ってよくそれやるぞ、おれも。
GURPSのシステムとかはけっこうバリエーション広いキャラが作れる。
ただし、突拍子もないキャラは作りにくい。
>>408 熱帯おもしろいよね!!!
でも何で帯が伊坂幸太郎なのか。。。。
412 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/24(土) 02:50:28
>>408 「熱帯」はまだ読んでないですが読んでみようと思います。図書館に
あるかな。
そして「バルタザール」は確かに凄かったね。圧倒されたのを覚えてる。
てか佐藤亜紀と佐藤哲也が夫婦だったんですね。最近知ってびっくりした。
理想の夫婦だよね〜。
俺も一位はやっぱり『バルタザールの遍歴』。
美しさといい濃ゆさといい。一生かけて追いかけたいなーと思う。あれは。
次点は『仮想の騎士』。正直、あんまり上手いとは思わなかったんだけど。
上手い人は他にもいくらもいるんだけども。
しかしとにかく楽しかった。なんじゃこりゃなぶっとび展開に
自分の中で心が騒ぐのをありありと感じたな。
ああ、ものを書く時にこういう気持ちを忘れたらいかんのだなあと思ったよ。
「仮想の騎士」は最初これなんてラノベ?って思ったけど段々面白くなった。
あと主人公かわいそすぎ。
一番好きなのは自分も後宮小説だな。
最近のではラスマンチャス。
バルタザールって今も出てる?
まさか絶版
416 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/28(水) 13:34:57
文春文庫で出てるよ。
単行本も、オクやブックオフで安いのが見つかるよ。
418 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/29(木) 18:47:34
「仮想の騎士」は結構人気あるよね。
俺もやっぱ最高はバルタザール。
「世界の果ての庭」も結構好き。あの雰囲気が。
419 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/01(日) 14:02:06
besutohayaxtupataiyounotou
「バルタザール」よりも「戦争の法」が好きだなぁ
こっちのがファンタジーノベル大賞って感じがするのはどうしてだろう。
421 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/02(月) 11:59:43
ラス・マンチャス通信、超面白い。帯の通りまさに「カフカ+マルケス=?」
だった。不条理文学であるし、ホラーの要素も入ってて面白い。だけどこの
小説はやっぱりファンタジー。話題になっている「夜市」みたいなダークファンタジー
だと思う。
しらふで読めばどれもまあおもしろい。
しかし泥酔状態でしかも世の中すべてぐちゃぐちゃと思って読めば
いちばんおもしろいのは、
ひとつもないわ。
ふぃねがんず・うぇいくもってこいおら。
>>371 なんかそこのブログで嵐が出たみたいなんだけど
削除されたあとなので、何が起こったか判らない
とりあえず本人が(ノ`д´)ノ彡┻━┻してんのだけが分った
担当さんが何をしたんだ?
426 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/05(木) 20:15:09
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄
∧( ´∀`)< あげ
( ⊂ ⊃ \____
( つ ノ ノ
|(__)_)
(__)_)
>>425 嵐が出たにしても反応しすぎだなアレ、怖い。
もしやこれも自演でプロモーションの一環?w
荒らしならもっと直接的に批判するだろ。
そもそも無名の作家にそこまで食い付く人はいない。
騒いでるのって、担当が「親しい雑誌編集者の友人」に送付した
(つまり関係者しか持ってない)URLを貼り付けただけのやつだろ?
コレが荒らしってwどう見ても自演です。
まあ自分のとこだけならいいけど他のブログに迷惑かけてんのは最低だ。
そこまでして話題になりたいのかね。
ラスマンは映画化すればいいと思わないかい?
なんとなく主人公妻夫木、姉ちゃん柴咲コウで読んでた。
431 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/13(金) 20:29:07
次回の締め切りも少しづつ迫ってきているね。応募する人いる?
432 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/17(火) 21:38:20
応募しますよ、もちろん
433 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/18(水) 04:22:18
琴音はライブドアにのっかっちゃって、痛い目見ましたね。
はてさて、どうするのか
435 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/20(金) 21:23:53
>>434 ブログで必死だったよ。リンクしてやれ。
436 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/20(金) 23:02:43
琴音のあの長いタイトルの奴、
アマゾンで見たら高評価なんだけど1500円出す価値あんのかな?
読んだ人、教えてくれ。
順位が6万台だからあまりいないと思うけど・・・・・・w。
>>436 アマゾンのあれはどうみても自演です。
本当に(ry
ブログ見た。
そんなに日本人の民族性等が嫌いなら、
とっとと外国にでも行けばいいのに。
2ちゃん内だけでも宣伝すごかったぞアレ
まずニュー速とSF板文芸板
検索したら宝塚板レズ板でも見かけた。
一個くらい普通の感想があれば良かったんだけど
どう見ても妙に必死な自演にしか見えないんだよな。
優秀なブレーンがいるとか言っていたけど、
ライブドアがこうなるって予想できなかったのかなあ。
本当に優秀なのか、それ
441 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/21(土) 22:33:59
日本ファンタジー大賞についてのコピペ
456 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/01/13(金) 06:06:51
大森望×豊崎由美 2人あわせて、約2,000冊!『そんなに読んで、どうするの?』
http://media.excite.co.jp/book/special/dousuruno/p04.html 一部抜粋
豊崎 ガッカリという意味では、ファンタジーノベル大賞がどんどん
わたしが好きだった頃のような賞じゃなくなっているのが悲しいんですけど。
大森 売れるファンタジーノベル大賞! 第二の畠中恵を発掘せよ!
っていうのが目標らしくて。『しゃばけ』のシリーズがめちゃくちゃ売れて
いるので、二匹目のドジョウを狙おうと。
豊崎 『金春屋ゴメス』なんてそういう話なんでしょ、だいたい。
大森 広い意味ではそうですけど、『金春屋ゴメス』は一応SF。
たまたま一次で僕が読んだんだけど、面白かったですよ。
豊崎 そう聞くと、面白そうですね。でも、わたしが好きだった頃のファン
タジーノベル大賞って、どっちかというとスリップストリーム寄りっていうか。
大森 スリップストリームというと、琴音さんでしたっけ? 新潮社ともめて
優秀賞を返上したという。なんか長いタイトル……『愛をめぐる奇妙な告白のための
フーガ』か。ライブドアパブリッシングから12月に出版されたみたいですけど。
豊崎 他の人は評価を留保気味だったのに、井上ひさしはすごく褒めてましたよね。
そっか、じゃあ、それを読んでみればいいってことですね、わたしは。
大森 先に「愛をめぐる奇妙な告白のためのブログ」を読むとかなり頭が
痛くなりますけどね。
ライブドアを押したのは年の離れたお姉さん
今頃姉妹ゲンカかも……
公式の掲示板がえらいことになってますね
444 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/22(日) 06:16:28
446 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/22(日) 21:54:28
脅迫めいたこと?
すげえ出版社だな
もう何もかもが自演に見えるぞ
掲示板も書き込む人が少なかったからつい…w
>>445 つーか消されてるーw
マンセー意見意外は削除するようです。
ところで「金春屋ゴメス」面白かった
実は応募規定を読むために買ったんだけど、得した気分だ
メルマガ見たら、平山瑞穂さん新潮社から新作出すってさ
この賞出身者としては、順調な滑り出し?
この賞出身で今一番売れてるのはしゃばけの人か?
読みやすいもんなこれ。
越谷オサムの新作待ちまくってるんだけどなー。寡作な人なのかな。
>>452 今ちょうど「サウンド・トラック」読み終わったところです。
この賞にしては珍しいほど普通の話で逆に新鮮だった。
>453
そりゃ「ボーナス・トラック」
455 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/05(日) 12:13:45
何この琴音?たった一作発表しただけでいい気になってんじゃねえよ!
ライブドア・パブリッシングは幻冬社次第でやばいよな。
ライブドアしか引っ掛からなかったんだろうな
他に選択肢があれば普通そっちに行くもんな。逮捕前だとしても。
ソフトバンク・パブリッシングとかな。
うわぁ・・・。こっちでも琴音、琴音と。
>>436
「愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ」読みました。
いいですよ。買って読む価値は十分にあります。
ブログを読むと、作家がまっすぐに育つかどうかは心配ですけどね。
いい編集者との出会いが鍵ですね。
SFマガジンの書評欄で滅多に見ないほどけちょんけちょんに貶されてたやつか。
そんなに貶されてたんだ、興味深い。
図書館で探してみようかな。
今後どんな作品出そうと
一生宣伝厨呼ばわりされることになりそうだな。
ホントまっすぐ育つといいネ!
彼女は多分、まっすぐには育たなくても、
最終的に、大物にはなる気がするんだよ。
なんちゃらフーガ、正直な感想書くと面白くなかったよ。
なんかいかにも自意識過剰な若い女が書きそうな話だった。
10代くらいで書いたなら別だが作者いい歳した女か。萎えるわ。
でもまだ処女そうだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
467 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/16(木) 23:31:09
なんかフーガのブログみたけど、スプーン曲げができるって自慢してたり、
フーガに★三つしかつけなかった批評家(大森望?)を滅茶苦茶こき下ろしてたり、
ただごとじゃなかった。本気で怖い。ていうか心配だ。
心ある読者か編集さん、だれか止めてあげればいいのに。
掲示板に「図書館ではカバーを外してある所が多い」とか書いて
図書館司書の人にそんなことはないと返され逆ギレしていた。
なんか自分は落とせなかった人間はいない
容姿が普通なら相手が言って欲しい言葉を言えばいいだけとか
書いているけど、それほど人の心理に詳しいなら
こういうことを書き散らしたら、普通の人はドンビキってことくらい
読めないのか、と、激しく思う
469 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/16(木) 23:58:06
さらに図書館司書の人の正論に対し、反論できなくなったら
それに関する一切の記述を削除していた…。
人間としてどうかと思う。
>>467 書評の星の数に文句言ってる日のエントリは酷かったな。
あれはちょっとありえない。自分の能力を客観視するしない以前に、マナーがなっとらん。
あのブログ見たら、ドン引きが普通の反応だよなぁ。
471 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/17(金) 02:51:37
というか、あの人の文章読んでるとイライラするんだが。
なんであんなに読点が多いんだ。
>>471 あんな読みにくくて一貫性の無い文章しか書けないくせに
人に教える立場に立ってると思ってるのがすごいよな。
ライブドアだから放置されてんのかな
普通の出版社だったら干される。
ライブドアの編集も今頃後悔してるんじゃないかな?
つーか、あんなの見たら、多少フーガが売れても、
他の出版者から依頼来ないんじゃなかろうか。
474 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/17(金) 22:21:20
すでにライブドアでも干されてるのでは?
全国の書店のフーガの在庫状況を調べてください、
って読者にブログで言ってたけど、
そんなの普通担当さんが営業の人に聞けば一発でわかるし。
「プロモはこれからなのに書店にフーガがなくては話にならない」
みたいな事も言ってたけど、それはつまりプロモをするのは作者のみで、
フーガを印刷して配本するライブドアはプロモに関知しないってことでしょ?
あの凄まじいセルフネガティブキャンペーンブログを放置してるのも
無関心のあらわれに見える。
475 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/17(金) 22:34:17
そのスレの
>>6がバレバレの自演。
もう腹筋が麻痺して笑えもしないよ。
ひたすら気分が悪い。
そうこうするうちに、締切まであと70日。
バカ女に構っている場合ではない。
送る人いるんだ、がんがって下さい。私は今年も諦めた。
前回はバカ女のせいで受賞できなかった人が気の毒だったな。
前回の最終候補作の中では「琥珀ワッチ」がなんとなく気になってた。
どこかで読めないかなあ。
二次落ち最終落ちの作品って作品名検索するとひそかに作者によって
うpされてたりすることがあるよね。三、四年くらい前にこの賞の
一次通過作を見つけて読んだことがあるけど、やっぱりそこはかとなく
この賞のかほりがするというか、不思議センスに秀でたいい作品だと思った。
前回の一次通過作も、検索したら中公のC☆NOVELS大賞の一次通過作品に入ってる
のがあった。こういうの見つけると妙な愛着を感じるというか、
「ぜひ日の目を見てくれい」と思う。
君の作品も日の目を見れたらいいですね
481 :
479:2006/02/18(土) 16:04:48
>480
ありがとう。なんかすごくやる気出てきた。
482 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/27(月) 07:05:04
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良
保守
久しぶりにスレ覗いたらつまらん書き込みばっかだな
あほらし
完全に間に合わないことに気付いた。
俺はもうあきらめた。
別の賞がターゲットに入ってる。
487 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/09(木) 22:46:51
え、どこの?
488 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/18(土) 02:35:20
>485
俺はまだ一行も書いてないが、今年のに応募する気満々なんだぞ。
おまえらもあきらめるなって。
>487
きっと文豪賞だよw
489 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/20(月) 05:48:00
>>489 応募要項には
「40字×30行、A4判縦書きのパソコン原稿も可」
とあるから、
余白も考えたら、10〜12ptくらいか。
>>490 フォントや行割によって印象も多少変わってくるだろうからけっこう気になるのよね。
492 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/03(月) 22:54:56
可能な限り12ptを推奨
その方が読みやすいしね。
余白を少し削れば行間も確保できるはず。
ただ……ルビ使ってるなら気をつけろよ。
ときどき一ページの行数がずたずたになるぞw
世の中気軽に障害をもった登場人物が出てくる小説、漫画は多いが、
(勿論気軽でないのも数多くある)
自分で書こうとすると重すぎてとても書けたもんじゃないな・・・
個性だとおもえばそうでもない
496 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 14:15:38
伊坂幸太郎の『チルドレン』
重くなくて参考になるかも。
賞ちがいのひとですいません。
>>495 そう。
最初は個性のつもりだったんですが、そのために色々と調べているうちに
障害者の現実や、小説や漫画に出てくる障害者に対する考えなどに触れ、
単なる個性で障害者を扱うなんて、考え違いだったような気がしてきて・・・
でも、そういう考えこそ間違っているような気もする。
どうしても作品に必要というわけではないのなら障害に触れない方がいいような気もする。
しばらく考えるつもりですが。
>>496 ありがとう。一度読んでみます。
あんま障害者が出張ってるのって思い浮かばないな。
天藤真の「遠きに目ありて」とかはどうだろう。
森見のだけ読んだんですけど、他の受賞作はもっとファンタジーファンタジーしたものばかりなのでしょうか?
>>499 もう少し探して読め。そして過去の書きこみをすべて読め。
800枚以内くらいにしてほしいな
503 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/23(日) 09:59:18
応募の時点で600枚超えてた受賞作もあるそうだけど。
あくまでも500枚「程度」ですからね・・・
ただ100枚オーバーは担当の気分次第で門前払いされることがあっても
文句がいえない領域のような気もする・・・・
505 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/27(木) 13:34:10
書き込みとまってるけど、今だれかがんばってる奴いる?
506 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/27(木) 14:27:45
プロとしてやってくには厳しい賞だからな。
この賞を受賞したい人は、まずは作家デビューすることです。
それから、さりげなく話を持ちかけて、原稿を送ること。
508 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/27(木) 20:07:42
受賞者に「絶対やめといた方がいい」って断言されたら出せん罠。
509 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/27(木) 20:41:14
えー、がんばろうよ。
とにかく出すだけ出そうよ。
俺いま最終章かいてる。
510 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/29(土) 16:09:38
締め切り明日だわわわー
出してきた
450枚
寝る
512 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/30(日) 15:59:03
511、乙。 同じく提出完了。430枚程度。
あれ?締め切り来月末かと思ってたおorz
何と間違えてたんだろ(プ
514 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/30(日) 16:36:10
どんまい。来年があるさ! でも来月末締め切りの長編って坊ちゃんかな。
でも百枚なら長編じゃないか…。
515 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 12:40:30
なんかさみしーから、つなげた
516 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 12:44:43
さみしいねー
517 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 13:01:55
応募した人が少ないのか、応募した人はこのスレを知らないのか…
518 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 13:03:28
あちし、だしたよ
519 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 13:10:35
この賞ってどれ位応募数あるんだろ。千とかいくのかしら。
>>519サイトぐらいみれ。
前回が488、15回が484、14回が418、13回が413だから
今年も400台だろうな。
521 :
519:2006/05/03(水) 22:06:24
522 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/05(金) 11:54:29
さて、そろそろ出しに行くか。
>522
それはなに、突っ込んでくれって言ってるわけ?
524 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/05(金) 21:43:25
>508
絶対にやめとけ
525 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/20(土) 22:44:13
小山たんどうしたの?
小山さんも佐藤さん並に何かあったの?
人間さ、ある程度年を重ねると悟るんだよ
自分の「器」ってのをさ。
20過ぎた辺りで伸び悩んでる人はハッキリいってこれ以上伸びない
たまに化ける人がいるけど
そういうのは最後っ屁ていうのかな、
もう一瞬の煌き
そう長くは続かず息切れしてオシマイ
あとはこれ以上自分の力を落とさない為に低空飛行で騙し騙し飛ぶしかないのよ
それが現実
528 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 20:03:49
揉めたとかじゃなく能力の問題ってことですかね。
実家帰って就職して小説からは足を洗ったって
どっかで読んだ気がします。
次の新人賞には 皆 どんなネタで応募するつもりなん?
俺としては、2ちゃんねるでの経験を生かしてェ
根本的に世の中を誤解している奴 を主人公にした
作品って奴を書こうという予定でいる。
要は、自分だけは常に正しくて――
『世の大人たちは何でこんなに阿呆なのか?』
という 思 春 期 妄 想 を扱う訳やね・・・・
とりあえず、今の時点で決めてることは それだけ OTL
「他人を見下す若者たち」っていう本がいまベストセラーなんだけど
しらないの?
知らない。面白い?探してみよ。
俺はそういう思春期妄想を生き続ける
30代の作家志望者の話を書いて
ホラー大賞あたりに出そうかと。
532 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/09(金) 21:12:58
そろそろ最終選考通過者には連絡がいくころだな。
誰か電話来た人いるー?
533 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 21:07:10
そろそろあげ時? まだ早い?
早漏め
535 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/16(金) 21:43:36
自慢じゃないが早いぞ
ネタが、思い浮かばないYO! ほっほ!
頼む……誰かヒントだけでいいから頂戴……。
若年性アルツハイマー+ファンタジー
538 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/20(火) 17:29:14
ちょっと聞きたいんだが、こういう賞に、既存の作品をモチーフに書いた小説って出していいんかね?
たとえば三国志を現代にした・・とか、モンテクリストの世界に自分が入っちゃったーとか。
ちょっと言い方が変で伝わりにくいかもしれないけど、どうなんですかねえ?
>>538 出すのは自由。
受賞はまずない。
この賞は特にオリジナリティーが重視されているからね。
540 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/20(火) 21:01:22
何年か前に信長が両性具有で、なんて話もあったな。
ただ既存の「物語」をモチーフに、ってのは厳しくね?
541 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/21(水) 00:13:46
538の言ったタイプの小説を、539の言う審査する側から見た「オリジナリティーがない作品」に
分類するなら無理かもしれないけど、そういう作品が独自性を持つこともありえるんじゃないか?
明確な答えはないんだから、他人の意見もふまえて自分で考えてみて
可能性のある作品が書けるようなら書いてみるべきだと私は思う。
独自性は、読み手が感じる面白さの一つに過ぎないんじゃない?
うん、面白ければそういう設定も「あり」だと思う。
でもこの賞、原稿用紙5枚分の概要をつけなくちゃならないから、
そこで落とされないようにするには工夫が要るんじゃないかな、とも思う。
はげどー
まぁ、三国史を下敷きにしてるようなものは下読みで落とすけどね。
そんなの通したら「こいつ、三国史もしらねー馬鹿なのか?」とか
思われちゃうから。
オリジナリティーですか・・・
では、素人が受賞するのはもっと確立が低くなりますね
546 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/23(金) 20:38:46
プロになる前はみんな素人よ
例えば宮部みゆきの「ブレイブストーリー」読まれましたか?
あれも設定は典型的な往きて還りし物語で(敢えてやっているんだけど)、
オリジナリティはないと思うんです。
だけどとてつもなく面白い。
あれが応募作だったら、オリジナリティはなくても、やっぱり大賞になるでしょう。
下読みって、最初から概要を読むんじゃなくて、本文をある程度読んで文章力等を
みて、その先読み進む価値があるか判断するときに概要を読むのだと聞いたことがあります。
文章力や人物造詣等に自信があるなら、敢えて書きたいもので挑戦するのもいいのでは。
「ブレイブストーリー」に関しては、
「ファンタジーノベル大賞に限って、こういった作品が応募されてきた場合、
できが良くても、最終選考には残らないだろう」
ってなことを、「文学賞メッタ斬り!」で大森氏がいってたよ。
あくまで一下読みさんの意見じゃないの。という考えもあるだろうけど
ファンタジーノベル大賞の過去の受賞作見てると、間違ってない気がする。
エキサイトブックスで今でも読めるから見てみたら。
ありがとうございます、見てみます!
あんなに面白くても駄目なんだ…。厳しいんですね。
まんまと往きて還りし物語で応募しようと思ってた547でした。
宮部の文章、どうも読み心地が悪いんよね。なんつうか、切れが悪いっちゅうか、
つるつる過ぎて読んでる気がしないっちゅうか。逆にめっちゃうまいってこと
なんかも知らんが。
宮部は文章ヘタだよ。
一応書けてるけど、スカスカな感じで密度が希薄だよ。
まあ、日本のエンタメだからこんなものでいいのかなと思うよ。
いくつか読んだが、何でこんなものが(内容文章ともに)売れるのか本当にわからない。
売れれば勝ちなんだろうが、何故売れているのか、恩田以上にわからん。
貨車はマジ面白かったが、そのへんから後の長編作品は長すぎ。
分量半分で書ける内容。
連絡が来ないまま、6月が終わりそうだ。
自分で読み直しても面白いし泣けるし、自信があったのに、、、、
というか、おこがましくも俺の作品は入選決定だろうと思い込んでいたのだが。
結局、とんでもない自信過剰な妄想野郎ってことだけがわかった。
って、こんなこと書いておきながらまだ落選したことが信じ切れてないし、あほくさ。
まだまだ時間あるじゃないの
そうだね。
大森 はい。第一回からずっと。最初の頃は新潮社の社員編集者だったんで、給料もらって読んでたんですが。
この賞って、選ぶのはわりと簡単なんですよ、何か変わった事をしてしないとほぼ取れない賞なので。
普通に面白いものを残してもしょうがない。
>>553 このあたりが問題なんじゃない?
この賞は文字通り、奇をてらったような作風でないと受賞どころか最終も厳しいよ。
三崎亜紀「となり町戦争」が応募してたら面白かったろうなと思うのだが。
読んでないけど。
古川日出男が「13」を応募してたら大賞とれてたきがす。
560 :
553:2006/06/29(木) 23:16:16
形式も内容も、かなり変わった作品だと自分では思っていたんだ。
でも、そういう作品が往々にして凡庸なことってあるもんなぁ。
「独自性があって面白くて泣ける。」結局のところ、(未だに拭いきれないけど、)
そんな自己評価も作者から見た偏ったもので、単なる思い入れから発生したものだったんだろうね。
いくら考えても落選の理由はわからないだろうけど、
やっぱり自己批評が甘かったのかもしれない。技術やら完成度の面も含めて。
そこまで分かってるのに、あえて書いて悪いけど、
>技術やら完成度の面
だけでなく、
>独自性
というのも疑った方がいいんじゃないか。
>泣ける
云々は別にしても
>面白く
思えるのも個人差があるし。
独自の題材ということだったら分かるんだがな。
過去の受賞作すべてを読んだ訳でないが、どんなものだかはだいたい把握しているけど、
例えば中国物、例えば戦国(信長)物の中で、
素材をどういうふうに切り取ってくるかで、
独自の題材か、ありきたりかの違いがでてくる。
歴史物なんて違いがなさそうで、作家作家で異なるから信長物なんか次々に出てくる。
ファンタジーだからといって、信長物を書いたら独自性がないということもないよ。
ただ、そういうものはよっぽどの奇想がないとありきたりになってしまうんだな。
はげどう。ご健闘を
563 :
553:2006/07/01(土) 00:05:26
>561
だから、「独自性があって面白くて泣ける。」っていう自己評価が思い込みから来てると思う。
ってことと、「形式」(物語の切り取り方、語りの部分)や「内容」(テーマや物語)について思うところをかるく560に書いたんだけど、文意がうまく伝わらなかったみたいだ。
このスレでのあなたとのやりとりみたいに、自分ではうまく伝えきれてないところが応募した作品にもあったのかもしれない。
それと少し考えたんだけど、応募作品の物語自体に、あまり独自性はないと思う。
なんとなくそういう部分に対する追求には諦めがあったから、「形式」で勝負することにしたんだ。
もう少し詳しく言うと、「語り」を多層化して、立体的な作品を構築しようと試みてみたんだけど、それが独自性になってるかどうか。
完成したものが書き手にとって満足のいくものでも、
下読みの人たちにとっては、いい小説じゃなかった。
その理由を知りたい気がしてたんだけど、作品をさらしてないんだから
やっぱり批評じゃなくて推測しか得られないよな。
それでも助言ありがとう。
>応募作品の物語自体に、あまり独自性はない
>561ではそのことは書かなかったけど、
ぶっちゃけたことを言えば、
>物語自体に独自性はない
物語の構造上、結局は何かのパターンでしかないからね。
強いて言えば、素材の組み合わせで、他よりもちょっと違っているというのが、
独自性と言えなくはないという程度の意味なんだ。
だから、
>「形式」(物語の切り取り方、語りの部分)や「内容」(テーマや物語)
というのではなくて、
1.アイデア」(物語の切り取り方)
2.「内容」(素材の組み合わせ)
3.「形式」(語り方)
ということになると思う。
この賞の場合、特に2のところが重視されると思う。
本来奇想というは、1のアイデアの部分にあるはずなんだが、
それこそ「独自性」を要求されるもので、おいそれとそんなものは出てこない。
過去の受賞作のみならず、過去の名作傑作の類でもね。
結局は面白い組み合わせをどう料理できるかじゃないかな。
それを説得性のある物語として書ききる筆力がないと、
アイデア(この場合は組み合わせの)倒れということになってしまうんじゃないかな。
この賞は普通に面白い作品と、
それよりは面白くないが、変わってる作品の二つがあれば後者を残すのか。
中国ものには優しいのかな
567 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/02(日) 19:21:10
これまでの傾向から見て思いっきり中国っぽいのは一回目くらいだろ。
むしろジャンル不明な現代モノっぽいのが優遇されてないか。
「酒仙」と「戒」中国っぽいかなと思ったけど、
確かにジャンル不明のほうが通りやすいかも
ジャンルが問題なんじゃなくて、なんじゃこりゃwwwってのが喜ばれるんだよな。
南米文学みたいなの送ればいいんじゃね
南米文学は博打だけど、この賞の傾向から見るといいのかもね
逆にアニメ化されてブレイクした涼宮ハルヒみたいのは真っ先に落とされるんだろうな。
これまでありそうでなかったもの、って感じよねえ
そろそろ最終通過者には連絡がいってそうだが……
優秀作は良くも悪くも手堅い作品が選ばれてる場合が多いな。
しゃばけとかボーナストラックとか。
独創的な作品書くのって本当に大変だね
俺の書くのって既出ばっか
書こうとする矢先から似たような題材の小説が目につくけど怖くて確認もできない
この前ものすごくひねった作品を書き上げたと思ったら同じ発想のものが映画化されてた
映画化されるってことは相当昔に原作があったってことだろう
発明と同じで俺程度が思いつく話は他の誰かがずっと昔に考えたってことか
日の下に新しきものなし、だよ。
要は組み合わせの妙ということだろう。
>似たような題材の小説
があるんだったらやっぱり確認すべきだと思う。怖くても。
そして、もっと別の展開を考えるしかない、
というよりも自分なりの鉱脈を見いだしているならば、
別の展開になるしかないんだと思うが、
実はそれが一番難しいことだ、というのもわかるんだけどね。
極端な話ストーリーは同じでもいい。だめなら史実に基づいた歴史小説は書けない。
>>576 確かに確認すべきだとは思う。
でもネタがかぶる部分があってそれで書く気がなくなっちゃうのが怖いな。
まぁその程度でなくす意欲なら最初からやめとけって言われそうだけど。
だからそんな場合はとりあえずアマゾンのレビューとかで
あらすじだけ読むようにしてる。
579 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/12(水) 10:16:07
まあ完全に似たところのないものを書こうと最初から
気張りすぎない方がいいんじゃないかなあ。題材は似ていても
料理の仕方はいくらでもあるんだしね。
580 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/12(水) 21:50:43
>575=578 ですか?
今書評などで話題のカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」読みましたか?
純文学作家によるSF的設定の作品なのですが、
この「SF的設定」の部分がそれはもう、手垢のついた代物なのです。
それでも各評で激賞されていますし、実際娯楽性、文学性兼ね備えた素晴らしい仕上がりです。
つまり何が言いたいかというと、ネタも大事だけど、
結局洞察力と描写力、文章力が作品性と個性のポイントなのだな、と。
自分がこの小説読んで、”物語を書く”ことについてちょっと考えてしまったのでつい長文失礼しました。
ぬわるほど。
582 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/15(土) 15:18:02
もう結果発表近いってのにこの過疎っぷり……
カント、ヘーゲル、ショーペンハウアー、ニーチェ、キルケゴール、
この辺りの人達が主張した事を、勝手に解釈して、
それってつまりどうしろ、ってこと?
という部分を現代の日本に生きる何人かの人の、具体的な問題として書いて
来年応募してみます。実際どうしろっちゅうねん、って、結構たくさんの人が
哲学書、思想書読んでるとおもっていると思うので。
取り敢えずヘーゲルのエピソードは思い付いてる。
>>583 なんだっけな、なんかあったな、えっと
『ソフィーの世界』ヨースタイン・ゴルデル
だ。
>>584 いや、ソフィーはそれぞれの哲学を分かりやすく言い換えただけだから、
>>583の意図とは違うんじゃないか? というかそもそもほとんどの小説が、
そういうスタンスを全面に出してはいないとしても、そういう風にして思い
付かれて来たようなきもする、
>>583 しかし悪くないと思う。どう料理するかだな。
意志の否定とか、義務から愛すべし、とか、身近な状況設定で書いてくれるなら
是非読んで見たいな。
586 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/21(金) 04:04:21
候補作発表されたね
騙されないぞ
588 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/22(土) 14:46:24
ソース出してよ
589 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/22(土) 15:02:39
「カッパドキア・ワイン」 大原一穂
「闇鏡」 堀川アサコ
「夜のユニコーン」 松田哲也
「僕僕先生」 仁木英之
590 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/22(土) 19:25:34
一人群像で一次突破してるな
591 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/22(土) 19:33:32
>>583 うお〜 ガンガレ!
話を聞いた感じ、面白そうだ。
ただ、そういう哲学者を知らん香具師が読んでも、面白いと思えるような作品作りが大切かもしれんな。
ヘーゲルとか絶対読まんぞ、理屈っぽ過ぎて。
592 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/22(土) 21:16:36
「金春屋ゴメス」とか最初読みかけて、速攻で閉じたぞ。
選考基準が分からん・・・。一体どういう作品がこの賞ではいいとされるのかが・・・。
593 :
幼女狩人:2006/07/22(土) 21:18:28
最近は売れそうな作品が通っているって言う噂もあるな。大盛や豊崎は信用しない方がいいぜ。
594 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/22(土) 21:57:53
売れそうな……そうかあ?
595 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/22(土) 22:55:15
これもプロになるのが難しい賞だから、最近はレベルが落ちてるらしい。
確かにゴメスはこれ優秀賞でいいだろ、と思った。
辞退した愛をめぐる(ryなんて輪をかけてつまんなかったし。
最近は大賞受賞作無しってやらないのかな。
大森とかって一次通過作品を選んでるだけじゃないの
二次選考以降も関わってるの?
文学賞受賞作を読んで感じることは、一つある。
もっと読みやすい作品を本にすれよ。
誰が選んでるか知らないが、妙な癖のある作品が多い。
599 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/23(日) 18:37:20
その癖を売りにしているようなところがあるからな
あれのせいで売れてないんじゃ。
1次通過者に小さな名前で載っていた
来年はもっと大きくしよう
602 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/24(月) 23:02:16
そ、それどこに載ってたの?
小説新潮だろ
プロアマ問わずの環境で奮闘しないといけない訳だから
アマがプロになるのは難しいと思う
日本ファンタジーノベル大賞に応募したのがきっかけでプロになった人っているの?
小野不由美 恩田陸 鈴木光司 畠中恵 佐藤亜紀
北野勇作 涼元悠一 などなど結構いるんでないの
その中では
鈴木光司 畠中恵 佐藤亜紀
ぐらいだなあ。
あとは別のところですでにプロデビューしていた。
恩田はここの最終選考が処女作じゃなかったっけ?
あと、酒見は純粋にここ
北野勇作もデビューはここ
小野不由美は違うよ。
デビュは1988年『バースデイ・イブは眠れない』(講談社X文庫ティーンズハート)
『東亰異聞』が第5回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作になったのは1993年。
611 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 18:05:53
この賞に応募したいんだが、どうすれば受賞できるんだべ?
独創性とかどうしたら出てくるんだべか?
ファンタジーノベル大賞とっても、
作家として食っていけるかは微妙よ?
あんたたちはどうしてそう茨の道を歩きたがるんだい?
>>612 ……そうかな……作家として成功した香具師は沢山いるんじゃないかい???
>>612 発表する場所が少ないのよ。大人向けファンタジーは。
だから受賞しても生き残るのが難しい。
ファンタジーノベルの看板じゃ弱いんだよな。
>>614 「ラスマンチャス通信」で平山瑞穂のファンに俺はなったぞ!
第二作(名前忘れた)も読んだ!
それでも、やっぱり………弱いのか………。
616 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 19:32:16
誰かここ出身の奴が世界幻想文学大賞でも取ればいいんじゃね?w
日本語の小説でも賞はとれるの?
618 :
名無し物書き@推敲中?:2006/07/27(木) 20:41:45
全世界対象から取りあえず入るかと。
あまり売れないのは、発想は面白いがストリー自体に巻き込まれるような面白さがない、
ということだと思う。
『後宮小説』なんか、それなりに評価はするが、読んでいて本当に面白い話に出来あがっているかというと、
期待したわりにはたいして面白くはなかった。
奇想を生かすストリーの展開力、それがないんだな。
やっぱり発想の妙ということだけを意識して、賞を狙っている感じがするな。
宇月原なんかもっと面白いものを書けそうなんだが、
まだまだ物語の上っ面を擦っている感じで、
もっと読み手をのめり込ませるようなものを書いてくれれば、売れると思うんだがな。
一部の好事家好みという方向もありだろうが、それならそれに徹すればいいのに、
中途半端になってる感じなんだな。
まあ、この賞からはストリーテラーがでない。
ちょっと変わった発想でそれなりに書けているものしか受賞してないから。
なんだ、その、阿部なんとかのコピペを貼りたくなる様な
ふんぞり返り方だな。
というか、子供が背伸びして気張った感じだな
典型的な2チャンネラーの反応だな。
最後は泣き言をコピペするしか能がなくなる。
ちょっとマジ書きしたのに雑魚しか吊れない。
そう言ってる自分が一番の雑魚と気付かない悲しさ
>>622 「僕ちゃんは2ちゃんねらーなんていう凡俗とは違うもんね!」
っていうとこかなw
>まあ、この賞からはストリーテラーがでない。
そうか?出身作家全部読んでるわけじゃないが
佐藤亜紀の作品は相当レベル高いと思う。
ここで言われたストーリーテラーは、
たとえば、赤川次郎とか栗本薫とか志茂田景樹とか西村京太郎みたいに、
言葉を垂れ流すイタコ作家のことだろう。
佐藤亜紀のそれは、ストーリーテリングではない。
緻密な構成のもとに重く語られているものだ。
むしろ、畠中恵のほうがそちらに近いのでは。
平山瑞穂ってスイブルの販売員で生計立ててるの?
ネタさえあれば自信はあるのだが! ネタさえあれば!!!
通信教育ってことは詐欺師?
>ストリーテラー
っていうのは、欧米の良質なエンタメ作家のような、という意味だな。
単に奇抜な設定というだけでなくて、物語の中にぐいぐいのめり込ませてくれるような。
そうはいっても、そう言う才能はなかなかでてこない、というのは事実だな。
ちょっと前に読んだ、エドワード・ケアリー「望桜館追想」なんかも設定は期待させてくれたし、
確かに才気は感じさせるものの今一だったな。
たらればになるが、ファンタジー大賞に応募すればまちがいなく受賞レベルだろうが。
結果発表されたね。
大賞 僕僕先生
優秀 闇鏡
大賞は中華ファンタジーか
638 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/08(火) 20:10:10
あげ
今年はどっちも面白そうだな
>>639 マジですかw
ついにこの賞にも萌え系が進出か?
時代だな……。
第一回から萌え系だったじゃないか
つまらなさそうだな
644 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/13(日) 09:56:58
面白そうだな
どうでもいい
646 :
幼女たんと森栖:2006/08/14(月) 14:15:23
幼女は堪らんなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
647 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/14(月) 19:24:54
646がきもすぎる
648 :
幼女狩人:2006/08/14(月) 21:05:21
ファンタジーを書くにはそれぐらいのキモさが必要だぜ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ようぢょとせっくるwww
幼女の臓物
つか、ここで賞に選ばれるのって歴史物だけか。
幼女はともかく、仙人が幼女の意外さっていつの時代だ?
それは思った。
古川日出男あたりなら余裕で食い込んで来そうな賞だね、ここ。
池上永一も取ってるからね
655 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/27(日) 22:43:59
オレも室町時代ものを書きたいと思ってたけど
先を越されちゃったなぁ・・・・・
優秀賞 堀川アサコ(42)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20060822bk05.htm >受賞作「闇鏡(やみかがみ)」は、室町時代の朝廷側の警察官、
>検非違使が遊女の殺人事件に挑む時代ミステリー。選考会では
>「この時代の精神がよく描け、表現力も優れている」と評価された。
>「当面は室町時代で勝負するつもり。イタコの話など、
>青森の独特の風土はスゴイぞと思わせるような小説も手がけたい」
656 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/02(土) 22:51:59
あげ
658 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/03(日) 10:43:51
>>655 その人、なんか本当に室町時代あたりから出てきたような顔にみえるな
妙にマニアックだ。
読みたいとは思わないが。
探偵少年コナンを室町時代でやるようなもんだろ
どの時代だってできる
未来少年コナンを室町時代でやってもいいんだよ
源氏最後の末裔である少年が陰陽師の力を借りて足利家を倒すとかさー
平安〜室町時代を舞台にする作品を書く場合は
とりあえず、陰陽師を出すのは控えたほうがいいな
先行作品の存在感がありすぎるから
選考委員に帝都大戦の作者がいるのに、
陰陽道を扱おうというのが
土台無茶というものだ。
探偵少年コナンにちょっとツボったw
もひとつ混ぜて探偵少年コナン・ザ・グレートでいこう。
探偵少年コナン、ほんとは何だっけ? 未来少年コナンだっけか?
マジレスすれば、
「未来少年」が宮崎のやったアニメ、「名探偵」が体は子供で頭脳が大人。
「狂戦士」とか、「征服王」とかは、まとめて蛮人キンメリアのコナンで
コナン・ザ・グレートの原作。
空気嫁
現代より過去を舞台にしようとするとその時代の教科書みたいになっちまう。
誰も平安時代や室町時代の説明が聞きたいわけじゃないのに。
難しい。
671 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/10(日) 11:58:08
>>670 そのとおりで、「小説新潮」9月号で「闇鏡」抜粋をみてみたら
「室町時代には、朝廷の検非違使の権限は次第に幕府にうばわれて・・・」
みたいな、歴史状況の説明文が地の文でそのまま叙述されていた。
こういうのはひどくしらけるとおもう。
石川淳の「紫苑物語」みたいに、時代状況を現代から説明するような記述ゼロで
直接その状況のみを叙述する文体が理想だとおもう
どうだろう。
現代というか、歴史書的な視点での記述って雰囲気を出すためのものとしてもアリかも。
例えばライトノベルなら「銀英伝」。基本的に三人称視点でその時代の表現なんだけど
所々に銀英伝より後世の時代の歴史家視点での解説が入る。
たぶん「歴史書の振りをした小説」としての効果を狙うときにナレーションっぽいのが
入るのだと思う。
特に意識しないで解説しているだけだったらヘボ小説だが。
673 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/10(日) 22:12:56
この賞は、手塚治虫氏が生きてたら、全く違ったカラーになっただろうなあ。
あえて題名に「鏡」と入れているわけだし、
意図的に歴史物語っぽさを出そうとしてるんじゃないか。
>>673 え、手塚治虫先生は選考委員だったんですか?
>>675 手塚治虫も第1回の選考委員だったのだが、選考前に亡くなった。
>>676 なるほど、そうだったのですか。
確かに手塚治虫先生が選考委員やってたらかなり違ったんだろうなあ。
でも凄い作品が来た場合、凄い嫉妬しそう。
手塚先生は先行委員長という肩書きだったと思う。
選考が始まる前にお亡くなりになられましたが……
(あ、誤字。再書き込み)
手塚先生は選考委員長という肩書きだったと思う。
選考が始まる前にお亡くなりになられましたが……
>>679 選考委員長ですか、凄いですなー。
もし存命だったならば、物凄い受賞作が出てたかも。
アイデア命の選考をしてたでしょうしね。
酒見賢一は手塚治虫が選考委員にいたから
この賞に応募したってどっかで言ってたな。
682 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/17(日) 16:34:31
畠中恵の本は大売れみたいだね
しゃばけシリーズは映画化が計画されてるそうだが
しゃばけは2年位前に映画化決定!とか書いた帯が付いてんの見たが
一向に話が見えてこないな。
684 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/23(土) 23:43:48
あげ
金春屋ゴメスの続編が出るみたいですね
ああ、銀魂か
687 :
名無し物書き@推敲中?::2006/10/14(土) 11:20:59
すね
688 :
名無し物書き@推敲中?:2006/10/18(水) 00:38:13
500万をとるか、著作権を取るか
そら500万
500万印税で稼ごうと思ったら相当なもんよ?
1500円の本を33334冊印刷してもらえれば、印税500万円。
直木賞の本が三千冊しか刷られなくて、しかも完売しないのに何を夢のような……。
芥川賞ではなくて?
直木賞も芥川賞もそれはない
なぜなら受賞作ということで全国の図書館2万館から
注文が来るからだ
695 :
名無し物書き@推敲中?:2006/10/24(火) 13:38:07
図書館、有意義に利用させてもらってるが、音楽CDや映画DVD、VHSは
レンタルにも金がかかるのに、小説だけ無料って不思議だ……。
696 :
名無し物書き@推敲中?:2006/10/24(火) 13:57:32
所詮活字媒体に需要は希薄という事ではないのか
>>695 > 図書館、有意義に利用させてもらってるが、音楽CDや映画DVD、VHSは
> レンタルにも金がかかるのに、小説だけ無料って不思議だ……。
>
CDやDVDの置いてない図書館なのか。大きめの所は結構置いてあるよ
698 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/14(火) 02:54:06
あげろ
失礼、ちょっち質問。
スレタイの「日本ファンタジーノベル大賞」て締め切りはいつ? いまボシューしてるの?
どなたか教えてください
ぐぐれ
そういやバルタザールってデビュー作なのか。
レベルたけーな。俺には無理だ。
ファンタジーって苦手だと思ったけど、「太陽の塔」「ラス・マンチャス通信」
みたいなのは好きだ。この賞は本当に懐が深いな。それだけにファンタジーの定義
が難しい。俺が書くとグロテスクなホラーになってしまうorz
そんな君は日本ホラー大賞だ。
審査員もかぶってるから、大丈夫だ。
705 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/15(水) 11:26:07
>>702 ぶっきらぼうな返事サンキューな! お前はいかしたナイスガイだぜb
お前のようなクールな奴に、メス犬が尻尾ふるんだろうな。
オス犬はちんちんを(ry
707 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/16(木) 06:52:17
太陽の塔って、別にファンタジーの要素なかったような気がするなあ。
軽いノリの私小説……だったような。
ちがったっけか。
どんなシーンか忘れたけど、電車が京都の街中を走っていく場面みたいなのがあって、
そこが唯一ファンタジーっぽいなって思った。まあ全体的にこの作品はファンタジーっぽく
ないな。俺はファンタジーってうと、鈴木光司の「楽園」みたいなのじゃなければ
いけないもんだと思ってた。
京都在住ならともかく、あんな人間関係がファンタジーじゃないとでも?
この賞って応募総数すくねーな! 五百万もらえんのに!
ここはいっちょやったるでー!
次回も締め切りは4月30日でオッケーですか?
公式サイトが一向に更新されないのですが……。
受賞作が本屋に並んでいた。
大賞がソフトカヴァーで優秀賞がハードカヴァー。
これって作者の趣味なのかな?
713 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/30(木) 11:29:58
いや、編集者の趣味だろ
714 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/30(木) 20:14:35
今、「僕僕先生」読んでいるが、「後宮小説」の時萌えたあの感覚がない……orz
皆はどうだろう?
715 :
名無し物書き@推敲中?:2006/12/01(金) 23:04:05
前スレコピペ
4 :1 :01/10/20 04:45
第1回 1989年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、高橋源一郎、矢川澄子
大賞 『後宮小説』 酒見賢一 新潮社 89.12
優秀賞『宇宙のみなもとの滝』 山口泉 新潮社 89.12
候補作『月のしずく100%ジュース』 岡崎弘明 新潮文庫 90.7
『星虫 −COSMIC BEETLE−』 岩本隆雄 新潮文庫 90.7
『三日月銀次郎が行く −イーハトーボの冒険編−』 武良竜彦 新潮文庫 90.7
--------------------------------------------------------------------------------
第2回 1990年
〔選考委員〕 荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、高橋源一郎、矢川澄子
大賞 該当作なし
優秀賞『楽園』 鈴木光司 新潮社 90.12
『英雄ラファシ伝』 岡崎弘明 新潮社 90.12
候補作『ラスト・マジック』 村上哲哉 新潮文庫 90.12
『日輪王伝説』 原あやめ
『念術小僧』 加藤正和 新潮文庫 90.12
717 :
名無し物書き@推敲中?:2006/12/09(土) 05:04:20
細かい話だが、字数、行数制限なくなってね?
718 :
名無し物書き@推敲中?:2006/12/10(日) 06:28:08
俺は「後宮小説」には萌えなかったけど、「僕僕先生」にはやられたぞ。
かなり大好き。
あ、新潮社のページが更新されてるよ。
──遅い。
受賞作刊行までに更新しておくのが当たり前だろうに……。
720 :
名無し物書き@推敲中?:2006/12/14(木) 17:05:20
すいません。
みんな忙しくて。
くそみそテクニックはファンタジーのような気がする・・・・・・
阿部のファスナーが降りると、不条理にも裸で勃起している
その瞬間主人公は別の世界にいる自分に気付く
ここで量子力学的描写や質量保存の法則について言及していれば
読者は虚空に放り出され、虚無と孤独のなかで熱的死を体験する
しかしテクニカルな作者に導かれるように場面はトイレにワープする
ここで第九が流れるに相応しい未知への扉が開く・・・・・・わけですね
723 :
名無し物書き@推敲中?::2007/01/04(木) 12:55:46
です
724 :
名無し物書き@推敲中?:2007/02/10(土) 22:00:45
この賞ってまだ生きてるの?
僕僕先生まあまあ面白かったが、小中学生向けだった
塾の先生らしいからねえ
僕僕、描写が無い。
ラノベスタイルだった。
どんな風景なのか全然わからん。
舞台のシナリオみたいだ。
内容は美少女ハアハア。
続編は文庫なら買ってもいい。
僕僕先生、温泉に行ったところで挫折した。
いや、読もうと思えば読めるんだけどさ・・・。
もうちょっとテンポのいい文章心がけてほしいな。この作者には。
ってか、過疎ってるけど、この賞に応募する人、どれくらいいるのかな?
俺は僕僕先生、温泉クリアしたところ。具体的にいうと122ページだ。
とりあえずこれ読み終わったら、自分用の資料まとめに入って執筆再開。
ちなみに俺は初めて応募するけど、ここ狙ってる人は実力者が多いんじゃないかな。
俺は違うけど。
ちなみに、クロニカと太陽の塔は途中で挫折した。悪い作品じゃないと思うけど、
図書館に返す期日までに読み終わらなかった。というか途中で止めた。
730 :
729:2007/03/08(木) 04:37:59
あ、少しボケてた。温泉より全然先までいってたや。今夫婦喧嘩のとこだから。
731 :
名無し物書き@推敲中?:2007/03/19(月) 21:16:15
>>728 プロット作ったんで今から書きます。
最高8万字までしか書いたことないし間に合うかは微妙だけど
よし、時間とれたから今日から書くわ。
1ヶ月で書き上げて出す(`・ω・´)
まだ80枚辺り。間に合うか微妙だ。
怒濤の追い上げをしないと。
731さん、732さん、お互い頑張りましょう。
734 :
731:2007/03/31(土) 20:12:20
まだ40枚!!
3日くらい放置して何度か推敲するためには、
一週間前には一通り書き上げたいけど…うーん
735 :
731:2007/04/07(土) 10:24:35
皆さんどうですか〜?
120枚くらいいったけどこのペースじゃヤバイ…。
時代ものにしてしまったら、わかっちゃいたけどめちゃめちゃ時間食いますね。
その割に時代考証ヘボヘボだし
もう終わった
去年の9月くらいからプロット考えてたんで
40×30のワープロ原稿で162枚
それでも見返すと致命的に拙い部分がいくつか散見されたんで
(つまんねえ設定のくどい羅列とか)
チェックしながら結構大ナタ振るってるところ
737 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/08(日) 10:16:45
すげ〜。お疲れ様です
自分は普通に書くとやたら短めになってしまうので、300書くのが大変です…。
森博嗣作品のストーリーを自分が書いたら、6〜70%程度のP数になる気がする。
ちなみに736さんは30*40で162枚書くのに何ヶ月くらいかかりました?
>>737 6ヶ月くらいですかね
でも仕事あるし、集中力も続かなかったりする時期もあるんで
実際かかった期間はその半分か
2ヵ月、もしかしたら1ヶ月半くらいかもしれないっす
当日消印有効だよね?
今回は無関係だけど。
740 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/15(日) 13:01:59
100枚くらいのファンタジー小説がある。
これを効率よく三倍にする方法あるかな?
あれば出そうかと思っている。
栗本薫先生なら
・ひらがなを増やす。
・改行を増やす。
・文字を大きくする。
で対処なされるであろう。
流石大先生。
もう十数年読んでないけどそんな体たらくなのか
743 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/22(日) 23:46:25
一週間ぶりにかきこみ
誰もいないのかよ
今日出してきたよ。
直したいとこ多すぎて、もうキリがない。
745 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/24(火) 00:55:36
おれ、出すものがない。どうすっかな??
746 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/24(火) 22:30:47
消印有効なのか必着なのか書いてないけど、ホントにどっちなんだろ…。
連休だし必着なら何時出せばいいのか
出した
クソだわw
読み返す気にもなれんwww
第19回なんてもういい。無理。
でも第20回は俺が頂く。
>747
読んで感想言ってやるからファイル送ってー
750 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/26(木) 01:28:10
ここであらすじくらいなら掲載してもいいぜ >747
審判を下してやるから
751 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/27(金) 01:33:13
この賞って受付が30までってことは、当日消印は無効なんだ?
752 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/27(金) 02:40:47
754 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/28(土) 15:26:05
今180P
あと120P書く必要がある。
もう絶対に間に合わないし。 これ以上伸ばすのは無理!!
あきらめたよ。
なんか伸ばす秘訣はない?
とりあえず、全部改行できるところはやってさ。
30P以上増やした。
萌えを入れてラノベの賞に送れば、短くてもOK
756 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/28(土) 18:30:43
ラノベも調べたけど、該当するは八月締め切りとかやや遅いんだよな。
水増し
1 物語の中の物語として、過去の没原稿を抽入する。
2 登場人物に議論させる。自分の得意分野の薀蓄を語る。
3 変わった風景などを描写する。
4 トーナメント武闘大会に主人公が参加する。
5 ひらがなをおおくする。
マジレスするけど、たとえあと120P増やせたとしても、3倍にも薄めちゃったものなんて入賞するとは思えない。
諦めてしかるべきP数の賞に送れよ。
759 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/29(日) 00:37:27
だよな。 あきらめたよ。
空しさで心いっぱいだ。
トーナメント武闘大会に主人公が参加する。
には心動かされたよ。 じゃあな。
ここに送るような、わりとページ数が多くなりがちな、みなさんよ。
次はどこに送る?
500枚ぐらいでもOKなエンタメって、あんまないよな。
来年まで待てば、色々あるんだけど。
メフィストと流水と日本SF新人賞あたりはどうかや
>>761 おお、「講談社BOX新人賞“流水大賞”」
というのは知らなかったよ。参考になりました。
だけど、始まったばかりの賞で、何の情報もないな。
どういった傾向の作品までが、許容されているのやら。
765 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/30(月) 01:33:25
>>752 ちょwwマジか?
間に合わないから、東京まで自分で持ってこうとしてたのにw
やったーw飛行機代6万が浮いたww
>765
そもそも持参なんてアリだっけ?
出してきた
>>767 良かったな。おれはもう少し推敲して、夜の十一時頃出しに行くよ。
まあ、どうせ下読みで落ちるんだが。
769 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/30(月) 17:18:03
>>766 持参っていうか
会社のポストに投函しようとしただけね。
まあ力技だわ。
770 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/30(月) 23:46:12
おれ、ついに出せなかった、
>>770 この時間の、その書き込みに、ちょっと涙が出る。
どうでもいいけど、
760=771?
今出した原稿を読み直していたら変換ミスが数カ所あった。 ギリギリまで書いてたから気がつかなかった。
やっぱり余裕を持ってやるべきだな。
774 :
771:2007/05/01(火) 20:17:40
775 :
名無し物書き@推敲中?:2007/05/01(火) 22:03:07
変換ミスが数カ所くらい誰でもあるんじゃない?
そこでなんか差が出るのかな?
776 :
772:2007/05/01(火) 22:25:33
>>774 そうすか。
なんか読点の打ち方が似てるなと。
777 :
名無し物書き@推敲中?:2007/05/02(水) 04:09:25
ふ 777 華麗にゲット
778 :
名無し物書き@推敲中?:2007/05/02(水) 08:34:04
出したよ。
これから別の賞のを書く為に構想を練る。
病気には勝てない
運命には逆らえない
おまえは踊り逮捕され獄中でブタ死にする
しゃ
む
。
は
む
780 :
名無し物書き@推敲中?:2007/05/11(金) 18:44:19
ヲタのヲタによるヲタのための閉じた世界
それがファンタジー
何も発展はしない
実社会じゃ使えない無駄な知識を無駄に詰め込んで無駄に浪費している
とっとと社会に出ろ!
↑30〜40年前のアメリカでは、こういう意見が主流だったと
どこかで読んだ覚えがあるな。
782 :
名無し物書き@推敲中?:2007/05/11(金) 22:15:12
ダウンタウンファィティングブギウギバンド
ダウンタウンファィティング原田
783 :
名無し物書き@推敲中?:2007/05/18(金) 16:07:29
あげ
あー、いつぐらいになったらデッドラインなのかな
早く次にかかりたいけど、まだ虚脱状態が続いてる。
駄目だったと分かったときに、せめて次の作品を書くのに夢中でありたいんだが……。
皆さんはその後いかがですか?
785 :
名無し物書き@推敲中?:2007/06/11(月) 00:40:04
もう連絡きてる頃?
どうなんだろう……。
今年初めて応募したからよくわかんないです。
いつ頃連絡が来るのか、ご存じの方いらっしゃいます?
787 :
名無し物書き@推敲中?:2007/06/16(土) 09:16:10
なんで連絡がこないのか?積極的に、こっちから連絡してみようかと悩んでる。
そりゃ落s……
ああ、もう駄目なのだろうか……。
微妙にエンタメもできてない長めのファンタジーって、
ここ以外に出せるところある?
うーん、ファンタジーで長いというだけで相当難しいと思う。
しかもエンタメじゃないならどこがあるんだろう……思いつかないや。
Cノベルズ大賞とかGA文庫の原稿募集は割と近いかな、とも思うんだけど、
やっぱエンタメじゃないとなぁ。
ところで、今年の結果はもう出たのだろうか?
>>791 やっぱりないよな……もっと一般受けする路線にすべきか。
ちなみに今年の結果はまだっぽいけど、
森見登美彦が直木賞の候補になったのは嬉しかったなぁ。
結局ダメだったんだが。
793 :
791:2007/07/19(木) 23:06:56
何なんだろうね、一般受けって。
最近この賞もそういう路線になってきたみたいだし、
色々考えるんだけど、おれあんまり器用じゃなくって。
森見登美彦は残念だったけど、もう確固とした作家性を作り上げてるし、
今後もこの調子でやっていってくれるんじゃないかなぁ。
最終四作出揃ったね
久保寺って人すげえな
ググったが既に二つ賞取ってる?
来年こそは……。
798 :
名無し物書き@推敲中?::2007/07/28(土) 00:58:04
tg
新潮社のHPで疑問なんだけど
なんで第16回の選評って載ってないの?
図書館に行っても選評載ってる号だけなかったし
800 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/01(水) 12:21:50
受賞辞退して幻冬舎からデビューした人がいたんだよ。
いろいろ問題起こして大変だったみたい。
幻冬舎だっけ。ライブドアかなんかじゃなかったか。
この賞にライトノベル的なファンタジー送ったら顰蹙ものかな…
琴音は第17回だぞ、選評載ってる。
>>802 顰蹙云々じゃなく、素直にラノベ系の賞狙う方が希望あるだろ。
別の所で入選した久保寺さんの小説のタイトルが
「みなさん、さようなら」と知ってちょっと複雑な心境。
ありきたりな言葉だから被るのはしょうがないけど、
既存の映画のタイトルと読点の位置までまんま同じっていうのは、
なんかちょっとひっかかる。
つーか今回最終選考上の2作は
超有名作にケンカ売ってるタイトルだけどなw
いつだーーーよみうりーーー
808 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/11(土) 23:20:21
ファンタジーノベル大賞に弘也さん
第19回日本ファンタジーノベル大賞(読売新聞東京
本社・清水建設主催、新潮社後援)の選考結果が10
日発表され、大賞は岡山市の会社員、弘也英明(ひろ
や・ひであき)さん(24)の「厭犬伝(えんけんでん)」、
優秀賞は東京都の元塾講師、久保寺健彦さん(38)
の「ブラック・ジャック・キッド」に決まった。賞金は大
賞500万円、優秀賞100万円。贈賞式は11月20
日、東京・丸の内のクラブ関東で。受賞作は11月
下旬に新潮社から刊行予定。
一次選考、二次選考結果も読売新聞と今日発売の小説新潮に載るんじゃなかったの?
最終候補しか載ってないけど。てか読売は何日に載ったんだ
>>809 予選発表は先月号だよ
一次は通過していて、とりあえず満足したけど
マジですか。間抜けだ自分
ありがと
812 :
名無し物書き@推敲中?:2007/09/03(月) 09:22:29
あの、琴音さんがどうなったか、どなたか知りませんか? 知っていたら教えてください。宜しくお願い申し上げます。
残飯は誰もが認める マ ヌ ケ
今回の特別審査委員で、小説家の夢枕漠さんは「小説のコンペだと多くて1000通。3000通の中から選ばれたというのは、それだけですごいこと。
受賞者はこれがスタート地点だと思ってほしい。継続は力なり」と、長年活躍しているプロとしての心構えを伝えた。
815 :
名無し物書き@推敲中?:2007/09/20(木) 22:27:08
> 小説を書いていても、時々、初めから自分なんか作家になれる枠に入れられてないんじゃないか
> どんなに技術を磨いても資料を山のように読んでもよい小説を書いても、作家として絶対に選外になる
> 運命にあるんじゃないか……と思うときってない?
> 自分はしょっちゅう。
> 公募出しても結果が出たことがないし、なにか漠然と、誰かに足を引っ張られているような
> 嫌な気分がついて回る。
歴代被害者たちの怨念で残飯は万年落選。合掌。。。
816 :
名無し物書き@推敲中?:2007/09/20(木) 22:27:49
(^∀^)y―┛~~
(∩∩)
> 小説を書いていても、時々、初めから自分なんか作家になれる枠に入れられてないんじゃないか
> どんなに技術を磨いても資料を山のように読んでもよい小説を書いても、作家として絶対に選外になる
> 運命にあるんじゃないか……と思うときってない?
> 自分はしょっちゅう。
> 公募出しても結果が出たことがないし、なにか漠然と、誰かに足を引っ張られているような
> 嫌な気分がついて回る。
歴代被害者たちの怨念で残飯は万年落選。合掌。。。
(^∀^)y―┛~~
(∩∩)
819 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/08(月) 07:58:02
琴音ブログ再開されたね
820 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/18(木) 05:51:27
これは読んだほうがいいってファンタジー小説教えてください。
821 :
零尋 ◆Qg3xe2SQ3U :2007/10/18(木) 06:19:51
822 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/18(木) 06:24:44
>>821 零尋さん、ありがとうございます。
尼でカートに入れました。
今月の小説新潮で応募要項見つけられなかったんだけど、もしかして載ってない?
立ち読みじゃ駄目だよ。買ってきてしばらく放置しておくと浮かび上がってくるインクで印刷してあるから。
来年の四月に向けて今書いてるやつ、世界観とかはかなりきちんと作ってるつもりだけど、わりと普通のファンタジーになっちゃったので、本当にここに出していいのか悩んでる。
特に衝撃的な設定とかがないんだよな。ひとりの身体の中にふたり入ってたりしないし、19世紀にテクノ音楽演奏しちゃったりもしないし、架空の王国も出てこなければ恋人が実は脳内の存在でしたなんてオチもなく。
昔はこの賞の受賞作って、最初にものすごいびっくり設定がついてるか最後に世界観をひっくり返すようなどんでんがえしが用意されてるか、そんなような作品が多かった気がするけど、最近はどうなんだろう?
たとえば上橋菜穂子の作品、ファンタジーとしてものすごく良質だけど、もしもこの賞に送られてたとしたら、通ったかな?
昔だったらやっぱり若干傾向が違ったかもなという気がする。
でも『しゃばけ』とかはけっこう普通のファンタジーだったし。
この賞の受賞作って、面白いんだけど、売れるタイプが少ないよね。
後宮小説としゃばけくらい?
後宮小説はアニメがなかったら、ヒットしたかどうか怪しいな。
全体的に質は高いんだけど、一般受けしにくいというか。。
しゃばけは普通だったから、逆に受けた気がする。
やっぱ売れてないのかなー。
「バスストップの消息」最高!と思ったおれの感受性はおかしいのか。
最後の突き放され感がたまらんのだが。
みんな、普通のファンタジーが読みたいのかな?
じゃ、普通のファンタジーになっても、出していいんじゃないか。
レスd。
俺自身この賞の古い受賞作の突拍子もない感じがものすごく好きなんで、余計悩むんだけどさ。
自分が実際に書きたいものはといえばそんなに突拍子がないもんでもないorz
ならば他の普通のファンタジーの賞に送るべきなのかもしれないが、そこはやはりNFNこそはファンタジストの夢というか。
この賞には他とは違う憧れとか思い入れがあるし、最近の傾向みると普通のファンタジーでも大丈夫なんじゃないかとか思えてきちゃうし。
でも昔の奇想天外な雰囲気を好む感じは惜しいしで、悩む……。
「こいわらい」って、ここの落選作だったのか・・・。
>>825 でもさ、魔法とかの正統派ファンタジーって、他に送るところあるかな。
さすがにハリポタクラスだったら、通るだろうと思うし、ここで良さそうな気もしないでもない。
>>831 ハリポタは面白いけど、この賞だと多分落ちる気がする。
もっとマニアックな暗さのある作品が通るイメージ。
ブレイブストーリーでも難しいんじゃないかな。
同じ宮部のファンタジーなら、クロスファイアの方がこの賞に近い。
まぁ、偏見かもしれんが。
固めのきっちりしたファンタジーって、意外と何処に送っていいかわかんないよな。
ここ以外なら、やっぱりラノベになっちゃうのかな。
一次選考通過作のタイトル検索かけると、たまに中公ノベルスとか日本SF新人賞なんかでいいとこまでいってたりする。
そういうの見つけるとなんとなく応援してしまうよ。
834 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/29(月) 22:09:28
ここは剣と魔法みたいのは駄目だろう。
>>831 架空の王国があって竜がいて…
というのが好きで書いてる。
かといってラノベのノリじゃない。
送る先が無いんだよねwww orz
>>834 やっぱ、そうだよね
機会があったら応募したいので
勉強がてらここの応募要綱に則って書いてるんだけど
ここには応募する気にはなれない
国産の剣と魔法のファンタジーの登竜門、どっか募集しないかなぁ
>>835 さすがにそれ限定にしちゃうと、
下読みさんも食傷気味になりそうだけどw
>835
中公ノベルスは駄目なん? 文章とかかなりちゃんとしてる気がする。『西の善き魔女』とか『デルフィニア戦記』とか。ピンキリだとは思うけど。
締切は九月だから、この賞の結果が出てから手直しして送るには時期がちょうどいいんだろうね、中公。
ここの落選決まってから出す人けっこういる。
838 :
835:2007/10/29(月) 23:30:02
>>836 確かにw
海外作品が豊富にあるから
持ってくるほうが楽、というのもあるんかなぁ
>>837 あそこの講評は参考にしてる。
でも絵を見ると、ラノベ路線に
なりつつあるような印象受けたもんで
どうんなもんかなぁと見送りモードです。
839 :
名無し物書き@推敲中?:2007/11/05(月) 23:23:29
もう来年に向けて書いてる人いるー?
>>839 書いてる。ってか他でダメだったやつを改稿して出す予定。
>>840 乙。
でもここのカラーって結構独特な気がするのだが、どこに出したやつを改稿中?
いや、ごめん。答えにくいよな。しかし自分ここに落ちたあとどこに送ったもんかいつも悩むもので。
>>841 ラノベ系の賞に出した。現代が舞台で、SF風の作品。
自分ではジュブナイルだと思ってる。
書いた時は一生懸命だったんであんまり賞のカラーとか考えずに出した。
ただ最近のラノベとは路線が違う気がするんで、改稿してこっちに出してみようかなと思ってる。
参考にならなくてスマン。
>>833 >固めのきっちりしたファンタジーって、意外と何処に送っていいかわかんないよな。
梨木香歩や伊藤遊がデビューした「児童文学ファンタジー大賞」は?
大賞受賞は過去2回のみで、出版率も高くないけど。
児童文学ファンタジー大賞
http://www.ehon-ej.com/award_fantasy/index.html 主 催 特定非営利活動法人 絵本・児童文学研究センター
後 援 小樽市 小樽市教育委員会 (社)日本国際児童図書評議会・(社)日本児童文学者協会
・北海道新聞社・朝日新聞社・読売新聞社・毎日新聞社・福音館書店
協 賛 日本航空
▼対象 小学校中・高学年〜中・高・一般までを読者対象としたファンタジー文学
▼資格 プロ、アマ、年齢、性別、国籍不問。
▼原稿 400字詰め縦書き原稿80〜500枚。
▼公募期間 第14回 2007年11月1日〜2008年3月31日(消印有効)
▼大賞 100万円 佳作 20万円 奨励賞 5万円
第1回(1995年)大賞 梨木香歩『裏庭』(理論社)(新潮文庫) 最終候補作 沢村凛
第3回(1997年)大賞 伊藤遊『鬼の橋』(福音館書店)
第6回(2000年)奨励賞 森谷桂子 「海のかなた」(後に鮎川哲也賞を受賞した森谷明子)
第9回(2003年)佳作 朽木祥『かはたれ』(福音館書店)
第10回(2004年)奨励賞 藤江じゅん『冬の龍』(福音館書店)
>>839 起承転結は決まったけど、下限の三百枚に届くかどうかが問題。まあ、書いてみないことにはわからないけど。
今日小説新潮買いに行ったんだけど、来年の募集要項載ってなかったみたい。
HPも更新されず、19回の募集要項のままだし。
(小説新潮11月号に20回要綱が載ると案内されてるけどなかったし)
何かあったのかな
846 :
名無し物書き@推敲中?::2007/11/25(日) 17:15:05
かった
847 :
名無し物書き@推敲中?:2007/11/26(月) 03:00:34
この賞ひょっとしたらなくなるのか。悪寒がする。
確かに出版社にしてみたら、儲からないしトラブル多いし。賞金高い。
いいとこない。
はあ、ここがなくなれば、スリップストリーム小説はどこに応募すればいいのやら。
講談社メフィスト賞が一番近い気がするが、最近のあそこはミステリー主流だよな……
しかも講談社は新潮社よりも、表現の規制がかなり厳しそうだ。
(子供を子どもとか、酒屋を酒店に直さなきゃならないらしいが。酒店じゃ何か中国のホテルみたいだ)
チラ裏スマソ。でもファンタジーノベル大賞がなくなったら、ラノベに押されて
良質のファンタジー小説が、どんどん淘汰されていく嫌な予感がする……
スリップストリーム小説ってなにかとぐぐってみたら
複数ジャンルにまたがる類のことなのか。
オートバイ小説の話やらなんやらばっかりヒットしてワラタ
第20回の募集要項が更新されてるよ
燃料投下。
ここトラブル多いって聞くけど、具体的には一体何なんだろうね。
フーガの人のブログ読んだけど、トラブルの根本をなぜか語っていない。
金成日の料理人みたいに、内部暴露したら新潮社に消されるおそれでもあるのか?
あるいはマジで消されるのか(藁)
それとも著作権放棄の賞だから、単に印税や出版権関係のトラブルなのか。
新潮社と読売新聞社で権利を分け合うところがややこしいのかな。
(具体的にどうややこしいのかよく解らない。法律に無知なんで)
しかし、こういうの聞くと、この賞に応募するの躊躇ってしまうよな。
バルタザールの人も「ここでデビューしたらアウトカーストになる」と言っている。
こういった内部の実情に詳しい人、いる? もしいて、消されないのなら(藁)
詳しい情報キボンヌ。
アウトカースト……酒見賢一もそうか?
でもなんか、一般的なカテゴライズの難しい特殊な作家と見なされそうな気もするな。
そういうのって、出版社としては扱いにくくてアウトカーストというのだったら理解もできる。
出版界からしたら、
「ファンタジーノベル受賞者? プッ」
って感じなのか? 確かに個性の強い受賞者が、売れない本を書いているのも多いが……
酒見賢一氏の『後宮小説』は確かにエンタメ性があり、一般人でも面白いが、『墨攻』になると、
題名の印象からして、多少中国思想に興味がある人でないと買わないかも。
あ、映画の影響で買う人は別ね。
つか、候補者もだな
ブログ読んだ限りだけど、つまり琴音さんはフーガの今後についていろいろ新潮社に要求したってことなのかと思ってた。
ネットを使ったプロモーションとか、続編とか、劇化とか。(舞台で上演できるように作ったとか語っていたし)
それが受け入れられなかったのが原因だったんじゃないの?
858 :
名無し物書き@推敲中?:2007/11/27(火) 10:10:17
先週この賞がなくなる夢を見て泣きながら目を醒ました。
要綱出てまじ安心したわ。
>>857 >ブログ読んだ限りだけど、つまり琴音さんはフーガの今後についていろいろ新潮社に要求したってことなのかと思ってた。
ネットを使ったプロモーションとか、続編とか、劇化とか。(舞台で上演できるように作ったとか語っていたし)
それが受け入れられなかったのが原因だったんじゃないの?
それだけだったらいいが。それだったらただの作者のエゴで、金銭・権利トラブルじゃないな。恐らく。
でも次の出版社のライブドアパブリッシングで、琴音さんは要求を受け入れてもらえたんだろうか。不思議だ。
今のところ舞台化は聞いてないが……
ライブドアそのものがコケちゃったもんな。
一番最近じゃ、しゃばけが立派にドラマ化したし
メジャーになるかどうかは、モノによるんだと思うよ
じゃばけの人は20年くらい前にコバルトに投稿してて名前を覚えてた
と親戚のおねえが言ってたな。
ここはラノベではないファンタジーものの最後の砦って感じはあるよね。
ただ受賞後に本売りたいならすばるとかの方がいいとは思うけど。
ま、僕僕は表紙をキャラ絵にして電撃文庫から出したら十分ラノベではあったけど…。
このまえ書き上がったやつ、すばるは無理じゃないかなーと思った。なんとなく。
でも全然ラノベではないし、やっぱりこの賞向きな気がする。
つまりキャラクタ配置とか台詞まわしとかシチュエーションがなんか作り物っぽいっつーか、芝居がかってる。
そしてすこしふしぎ。
あーでもこの賞すこしふしぎじゃ駄目なのかな。
すごくふしぎじゃないと。
文学的じゃないとだめっしょ
なにが文学的かと言われると困るけどw
今日わりと大きめの本屋で『厭犬伝』探したけど、どこにもなかった。
この賞温度低杉。
文学的。何が文学的かって考えると、やはり人間心理への洞察と、オリジナリティのある文体、
独自の思想、世界観とかかな。
しかし最近のこの賞の傾向性を見ると、わりと漫画っぽい軽さが感じられる。、文学性よりも商業性、エンタメ重視指向に転向したのかも。
ところで最近の受賞作って、視点がころころ不自然に変化して読みづらくないか?
他の賞だったらまず、下読みにはじかれそうだ。
ホラー大賞と比較しながら過去の受賞作を読んでみたんだけど、
文章力という点では圧倒的にこっちのほうがレベル高いね。
この賞の「著作権譲渡」ってのが気になるんだけど、これって普通の印税も支払われないの?
もしくは一定金額しか支払われないとか。
普通は発行部数に応じた金額が入るんだろうけど、いくら売れても一定の金額しか払いませんとかあるのかなと思って。
確かではないかもしれないが、映像化権とかそういう二次創作に関する権利のことなんでは?
大抵の新人賞の場合、そういう権利は賞を実行する出版社が握るみたいだよ。
二次創作が利益を生んでも、作者にはそのマージンは入らなかったんじゃないかな?
著作権譲渡ってことは、場合によっては改ざんもありうる。
一般公募で選ばれた彦根市のキャラクター「ひこにゃん」の作者の人は、今彦根市相手に裁判してるけど、
この賞応募する人は、こういったことも知っておいたほうがいいかもね。
この商業主義の世の中、当たり前なんだろうけど、出版社が求めてるのは「作家の作品(芸術家のアート)」じゃなくてただの「職人の実用品(あくまで使えるもの)」なんだね。
もしかしたらもっとひどいかも。なんか養鶏場の卵用ニワトリのイメージが頭に浮かんできた。
このネタで何か、スリップストリーム小説書けないかな……でもファンタジーノベルには応募したくないな……
募集要項みると
新潮社の別の賞、新潮エンターテイメント大賞は
出版権、映像化権についてかかれてて
映像化権は1年と期限までかかれている。
日本ファンタジーノベル大賞は主催が著作権全部持って、出版権が新潮社。
新潮エンタメは賞金100万、
ファンタジーのノベルは500万(優秀賞は100万)
ファンタジー大賞のほうが賞金はいい。
でも、それにしても権利の持ってかれ方の差が大きいね
>>872 いや、他人に譲渡できない「著作者人格権」というののなかに
著作者の同意無しに改変を禁じる権利がある。
改竄みとめてたら、作者がこさえたのとまったく別物にまでつくりかえて
「でも同一作品です」と言ってしまえるという、妙な事態になってしまうw
876 :
872:2007/12/15(土) 18:26:17
釣りじゃないよ。
クリエイティブ業界って、恐らくどこもこんな感じ。
文学じゃないけど、昔、夫がイラストレーター(フリーではなく社員)やってたんで、
夫やその友人から、凄惨な現場の話を聞く機会が多かった。
本人もしょっちゅう徹夜で頑張ってるのに、実入りは雀の涙だったし。
はっきり言って、創作活動だけで生活はできない。
夫は結局耐えられなくなって、今は普通の会社でサラリーマンやってる。(だから結婚できた)
職業作家になるっていうのは、死ぬほどの覚悟がいることだと思う。私は、自分の作品は
広く世に出してみたいけど、反面、アーティストにはなりたくないと迷ってる途中だ。
社員イラストレータってのは
最初から企業著作物を作るために雇われるんだ。
個人の著作権なんて発生しない。
あほかいな。
いたた……
879 :
872:2007/12/16(日) 01:02:27
だーかーらー
私が876のレスで言いたかったのは、企業もフリーも関係なしに、クリエイティブ業界は、
生きていくのが相当厳しいってことだ。たとえ新人賞をとって、作品をどんどん書いても、
まったく売れず、また新人賞を取り直す事になるプロ作家は多い。
もはや著作権云々の話じゃない。
夫の友人のイラストレーター(フリー)曰く、「クリエイターになるってことは、地図も金も持たされずに、
言葉の通じない国の砂漠で生きるようなもん」
もし877と878が、必死の努力の末作家になっても、出版社から奴隷みたいな
扱い受けるの嫌でしょ? ようやく念願のプロになって、血へど吐いて500枚書いても、
編集者から「はい、やり直し」の一言で散らされて、本当に心の底から納得できる?
もし納得できるんなら、おまえらは天性の、無から金の卵を産むことのできるクリエイターだ。
いたいよー
いたぁ〜い
>>879 >もはや著作権云々の話じゃない。
なるほど。
ただ、みんなは著作権の話をしてたんだよ。
それも日本ファンタジー「ノベル」大賞の著作権について
>>872の釣り上手に嫉妬
自分を馬鹿に見せて突っ込みを待つドM型釣り師
885 :
名無し物書き@推敲中?:2007/12/20(木) 12:07:15
ここは『ファンタジーノベル』スレです。
あんたファンタジーの才能ないよ、文陳腐杉w
おばはんはせいぜい、台所でキモ恋愛かキモエッセイでもかいてなさいwwあ、こんな文じゃそれも無理か。
ま、せいぜい鬼女なんてこんなもんw残飯以下。
おまいら、何ページ書いた?
俺はこれから。
887 :
名無し物書き@推敲中?:2008/01/09(水) 12:55:55
312枚
たいしたとないな
889 :
名無し物書き@推敲中?:2008/01/10(木) 11:58:44
?
主語はなんだ?
ここの受賞作をファンタジーと言ったら
本家ハイ・ファンタジーはどこに行ったらいいのやら
「エンターテイメント」に看板変えたら?
確かにここの賞のファンタジーは狭義の意味でのファンタジーではないな
そして世間では狭義の意味でのファンタジーをファンタジーと言う
ここの受賞作でひどいのがあった。
排泄物の話ばかりで、読む気が失せるのが。
少しは考えて賞やれよ。
過激な描写が、そんなに斬新だと思われるのかな。
よし、じゃあ過激でもなんでもないまったりとした「それってファンタジー?」的な作品を送ってみる
400枚超えた……あと100枚に収まるか不安だよorz
896 :
名無し物書き@推敲中?:2008/01/31(木) 22:17:29
今プロットを練っている。
2月一杯で書き上げるつもり。
ちなみに俺は初参戦だけど、アドバイスちゃぶ台。
897 :
名無し物書き@推敲中?:2008/01/31(木) 22:58:42
ここはまっすぐな「剣と魔法」の小説が有利。
あとは萌えラノベを高級にアレンジした短編。
898 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/01(金) 02:09:03
俺は、あと百枚足らずに完結してしまった。
百枚増やすのは難しいな。
>>897の真逆が正解
今時「剣と魔法」の小説なんて
ラノベ以外に受け皿皆無
900 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/01(金) 10:55:37
>>892 糞袋だよね? 自分はけっこう好きなんだけどな。
この賞でハイファンタジーは賭けかもね。
例年ローファンタジーの候補作の方が多いから、
いいものが描ければかなり優位に立てると思うんだけど、
下手するとここの選考委員がもっとも嫌うような小説に
なってしまう(それこそ剣と魔法系など)。
ただ昨年受賞した厭犬伝はハイファンタジーみたいだけど、
書評を読む限りでは剣と魔法系に近いものがありそうな
気がした。どうなんだろ?
ハイもローも基本的に選外じゃね?
この賞のファンタジーってのは
ファンタジーの外縁、
限りなくファンタジーじゃないファンタジーってな希ガス
そうそう、ここのファンタジーは賞の名前だけ。実際は、ファンタジーとは最も遠い存在にある。
それを“広義のファンタジー”と称している。
903 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/01(金) 14:25:40
剣と魔法と竜。美人の妖精との恋。
父母の敵討ち、連れ去られた妹の救出。
そしてライバル剣士との切磋琢磨、固い友情。
これだよ。落選まちがいなし!
>>903 読みたいなぁw
海外ファンタジーは読み続けていると
一神教の澱みたいなのが、精神にどんより押し寄せてきて
数年放置とかになる。
日本の一神教に囚われてない、ハイ・ファンタジーっての
読みたいよ〜
そういうのって、今の日本だと、どこの賞なんだろうね?
906 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/01(金) 15:06:17
アニミズムに立脚したローファンタジーならあるけどね。
作風がぬるい「しゃばけ」とかさw
伝統的ファンタジーが入選しないのは
単に「普通のモノ」を書くと圧倒的な筆力が必要になるからでは?
ヘタクソに大道なものを書かれても賞は出せんだろう。
同じ程度に冴えないものならまだアイデアや世界観だけでも新鮮な方がマシ。
いわゆる剣と魔法って、既に様式化してるわけで。
そういう様式の上に成り立った物語は、この賞では評価されないだろうな。
つまり剣と魔法に限らず、既視感を感じさせてしまったら、アウトなんじゃないか? と思う。
反面、切り口でも、構成でも、文体でもいいけど、どこか斬新さがあれば、この賞では武器になりそう。
新しい様式を提示できるような、力のある作品が求められているんだろう。
>>908 太陽の塔なんかがソレに当てはまるんだろうね。ファンタジー要素ゼロだけど、語り口が秀逸。大賞作品ではないけど、ボーナストラックはファンタジーの色が濃いと思う。
粗筋すらまとまらなくて、現実逃避に2chに投下するエロパロ書いてる自分。
もう駄目ぽ⊂⌒~⊃。Д。)⊃アヒャヒャ
まだ二か月以上あるじゃないか。気をしっかり持て。
913 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/05(火) 09:03:37
スターウォーズみたいなファンタジーはあかんのやろね
ええんちゃう
斬新さとしっかりした世界観があれば
っていうかスターウォーズ級のヒットになるなら大歓迎だろう
あの選考員のメンツで選ばれるか?
この賞を想定して書いてみたけど、読み直してみたら
ラノベの方が向いてる気がして来たorz
この賞にしては柔らかい、ラノベにしてはカタイ、
中途半端なもんができちまったぜ。。
>>917 自分も最初この賞を目指してたんだけど、なんか違う感じがして方向転換中。
選考員もちょっともにょるし、あちこち変な話聞くし。
賞金500万円とか、バックが大手とか、魅力は大きいから残念なんだが。
>>917 >この賞にしては柔らかい、ラノベにしてはカタイ、
自分のもだ
ノシ
920 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/06(水) 01:49:25
>>917 919
こういうのはどこの賞に応募するのが適切なんですか?
921 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/06(水) 08:56:38
すばる
俺もすばるでいいと思う
すばるってSFっぽいのでも大丈夫なんですか?
925 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/07(木) 00:43:18
小すばでいいんじゃない。
『となり町戦争』『でかい月だな』が受賞してるから大丈夫でしょ。
小すばのスレをのぞいてみたら?
自分は文体、視点、構成でちょっと遊んでみたけど、
話自体はわりと普通というローファンタジーを
ファンタジーノベル大賞に送ってみるつもり。
関係ないけど、『クロニカ〜太陽と死者の記録』がもっと評価されても
いいんじゃないかと思うのは自分だけ? 絶版なんてひどすぎる。
いやあなたの作品の場合、むしろすばるよりこっちの方がいいよ
多分
新潮エンタで駄目だった作品を改稿して応募したいんだけど、
新潮エンタと日本ファンタジーって下読み同じかなあ……。
最初の10ページ書き直して、タイトルも変えればおk
あと50ページで書きあがる。
クライマックス目前のテンションで「仮想の騎士」は超えたんじゃね?とかうっかり思っちまった自分乙orz
(−人−)
933 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/09(土) 12:27:08
トマトに生まれた人間が、りんごとバナナを引き連れてみかんをしゃぶる話しなんだけど、どうですか?
みかんに人権を!
トマトはジュースに!
カレーにはりんごを!
バナナは自立した方がいいとおも!
どうあがいたってバナナはおやつにしかなれないんだよ!
「あきらめるな」とよく言います。だから誰でもあきらめさえしなければ夢がかなうような
気がしてきますが、そんなことはあまりない。頑張れば何でもできると思うのは幻想だと
僕は思う。成功した人にインタビューするからそうなるのであって、失敗者には誰も
インタビューしてないじゃないですか。
人間は、生まれ落ちた時からものすごく不平等なものです。国籍も容姿も選べない。
親も子供も選べない。配偶者だって、2、3の候補の中から選ぶのがせいぜいで、
それでもいいくらいのものでしょう?つまり限界だらけで僕らは生きているわけで、
そんなにうまくいかないのが普通なんです。その普通がいいんだと思わなければ、
挫折感ばかり抱えて心を病んでしまう。
僕は一握りの成功者が「頑張れば夢はかなう」というのは傲慢だと思っています。
多くの人が前向きに生きるには、可能性のよき断念こそ必要ではないでしょうか。
山田太一 談
つまり、バナナはバナナ自身の道を探せということか
941 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/11(月) 11:47:19
まあ確率的に言うと100分の一より難しいわけだし名
バナナだって、凍れば釘も打てるし、クランベされてフランス料理にもなれる!
生まれて初めてまともに400枚書いたよ。
この賞に送るの長年の夢だったんだよね。今年こそは出せそう。
ものすごく力入れて書いたし自分では超面白いって思ってるけど、海千山千の猛者たちが送ってくる中で受賞するとか最終選考に残るなんてことはきっとないんだろうな。
せめて一次を通過したいと切実に思う。日本ファンタジーノベル大賞で一次通過の約四十作品の中に残れたら、きっと一生の自信になると思うんだ。
おめ!次も書かなきゃ!
ともあれ、おめでとう。
なんか達成感がひしひしと伝わってくるな。
手応えがあるのっていいと思うよ。
おれも書かなきゃなぁ。
947 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/12(火) 08:41:06
400枚すげえww
ガンバレ世
948 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/13(水) 13:39:36
90枚まで書きました。
あと400枚・・・orz
>>945 >>946 >>947 あ、ありがとう……! おまえらほんと優しいな!
あと二か月半、ぎりぎりまで推敲するよ。
400枚ってどれくらいの長さなのか、一度書いてみたおかげでちょっと掴めたような気がする。来年も出したいな。
みんなも頑張って。
>>948も。
まだ二か月半もあるよ。
950 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/14(木) 16:48:57
ああああああああああああああああああああああんんんんんんんんんん
400枚なんてとても書けそうもねええええええええええええええええええええええええええ
>>950 もちつけ(´・ω・)つ旦 まあ茶でも飲め。
去年の五月の頭から毎週末ごとに原稿用紙10枚ずつ書いて、現在450枚目の遅筆な俺が来ましたよ。
まだあと少なくとも70枚は書かんと終わらんわ。
みんな頑張ろうぜ……。
ところで改めて要項見て気付いたんだが、ここって300枚〜500枚<程度>なんだね。300枚以上500以内じゃなくて。
500枚以内に治めるためにあとで削らなきゃいけないかなと思ってたけど、530枚くらいなら問題なさそうだね。
952 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/16(土) 08:18:03
>>951 随分計画的に書いてるなあ。残り七週も頑張って。
そのくらいの誤差なら、まあ枚数で撥ねられることはないんじゃない?
クロニカの粕谷さんなんて600枚だったらしいし。
まああれはクロニカが面白すぎたわけで、真似すんなって話だけどね。
100枚オーバーはさすがにまずいかもしれないが。
ところでこのスレも残すところ50弱だね。四月末の締切までには次スレが立つかな、これは。
二年半くらい前にこのスレ立てたの自分なんで、ちょっと感慨深いです。
>>951 計画的だとは俺も思うが……その早さでプロになってから大丈夫なのか??
一年かけて書くその気力は買う。
>>952 スレ立て人でしたか。乙。次スレもよろしく。
>>952 うはww テラナツカシスww 俺も前スレからいたぜ!
良スレだったけど人大杉になって落ちちゃったんだよな(´・ω・`)
2000年だっけ?から五年くらい続いてた前スレに比べるとここは二年半で、わりと早く回ったね。琴音の辞退とか話題もあったしな。
前スレ973氏とかどうしているのだろう。いろいろあったけど彼の言ってたこと自分は結構面白かったなあ。
ともあれ次スレもヨロ。
381 :事情通:2005/12/13(火) 00:34:15
どうやら、ここでは、歓迎されないようですね。
会うと、小刀祢は圧倒的な美貌だということで、間違えられるのは光栄ですが、
小生としましては、ふたりきりで、しっぽり飲むほうが嬉しいですね。
皆さんが、業界のこぼれ話を必要としていないことはわかりました。
小刀祢の取り合いで、慎重と世見于利は、水面下で決裂していますから、このスレも、
これで最後でしょう。
それまで、せいぜい、わからないもの同士、噴飯物のマスかいていてください。
では、お邪魔しました。
>このスレも、これで最後でしょう。
事情通さんの予言が外れて良かったねw
>>955 新人賞スレで数年越しの「前スレからいたぜ」は悲しいよ。
第20回が普通にあるようでほんとうによかったよ。
この前も日本ファンタジーノベル大賞が廃止されるという夢にうなされたし。
しかし後宮小説からもう二十年なんだね。
959 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/16(土) 11:40:13
志して平均3年で世に出るのが普通とかいうんじゃなし。
何年かけて夢を追ってもいいんじゃないか。
「悲しい」と言ってる人はまだ投稿暦浅いんだろうけれど
すぐ仲間だよ。
961 :
957:2008/02/16(土) 11:49:47
>>960 へんな仲間に引き込むなーっw
お、おれはさくっと一回で上がるんだからねっ。
仲間になんかなりたくないんだから勘違いしないでよねっ。
962 :
960:2008/02/16(土) 12:17:43
>>961 悪いが、自分もまだ小説書いて4ヶ月。初投稿の結果も出てない。
書くのが面白いし、仕上げた達成感もなかなかいい。
投稿暦長くなってもいいから頑張ろうって思ってる。
第一作書いてる最中の万能感って危険だなって思ったよ。
世の中天才俺ひとり、みたいな?w
963 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/16(土) 14:20:08
時代は携帯小説に移っているわけだが
社会人をやっていると、執筆の時間が思うように確保できない。
原稿用紙五百枚近くなると、
着想から完成まで一年近くかかることもある。
あっと言う間に年月が経ってしまうので、
あまり焦りを感じない。
最近の受賞作って読んでなかったんだが、今『厭犬伝』を読み終わった。
文章は硬質で描写もかなり巧みだったけど、少年漫画的なノリの普通のハイ・ファンタジーだなと自分は思った。
ものすごくぶっとんだことをやっている感じじゃないし、文学的なわけでもない。
正直「普通に面白いな」と思った。『後宮小説』や『バルタザール』や『イラハイ』のなんじゃこりゃ感はなかったな。
こういうののほうが売れるのかもしれない。賞の傾向も昔とは変わってきているのかな。
「普通のファンタジーになっちゃった……」って思ってる人は絶望するのはまだ早いかも。
自分も「こういうのでも大賞になりうるのか」とほっとしたようなもの寂しいような、複雑な気持ちだ。
他にも読んだ人がいたら感想を聞きたい。
>>966 自分はメディアミックスへのほのかな期待を抱いてこの賞を狙ってる。
ログにもあったが、
『後宮小説』→アニメ『雲のように風のように』
『楽園』→アニメ『満ちてくる時のむこうに』
『六番目の小夜子』→テレビドラマ化
『東京異聞』→漫画化
『鉄塔武蔵野線』→映画化
『バガージマヌパナス』→漫画化
『しゃばけ』→テレビドラマ化、ラジオドラマ化
と前例は多い。ほかの賞よりよっぽど希望があるんじゃまいか。
『星虫』『昔、火星があった場所』『オルガニスト』『仮想の騎士』などラジオドラマ化された作品も入れるとかなりの数になる。
いいなあラジオドラマ化……。
どうせ素人の自分が口を出したってろくなことにならんのだし作ってさえ貰えるなら諸権利とかいらないんで。金も別にいいんで。
酒見賢一の第二作『墨攻』なんて漫画化の上に中国韓国と共同製作で映画化だぞ。
うらやましすぎるよサケケン!
俺の書いてるのはどう考えてもここ向けなんだけど、
一応他の賞向けに書いている
つーか、エンタメ系の賞って、受賞作の著作権については主催者(基本的に出版社)に帰属するのが普通じゃない?
電撃大賞でいえば、
※受賞作品の著作権(出版権、ゲーム化権、映像化権、その他副次商品化権を含む)は、
株式会社メディアワークスに帰属します。
とある。
まあ原作者にもいくらか配当があるから、損にはならないけどね。
971 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/19(火) 13:21:00
おまえらの強欲さには呆れてものが言えない
>>969 著作権は著者に帰属するのが普通。
ラノベの場合はメディアミックスが前提になるので、主催者が著作権をもっていく。
この賞も始まった当初は、大賞をアニメ化か映画化することになっていたのでその流れ。
>>969はエンタメ系ってことわってるじゃん。
たしかにエンタメ系の賞の場合、権利は主催者が持ってくのが普通だよ。
文芸系は別だけどさ。
手塚治虫が生きてたらこの賞ももっといわゆる
ファンタジーよりになってたに違いない
それはそれでいいのか悪いのかわからないが
>>974 そういう賞が欲しい
ここの受賞作、わざわざファンタジーを謳って出すか?
普通にエンタメと標榜すりゃいいじゃん、と思うのが多い
王道ファンタジーの賞って、意外とないよな〜
最近だと、もうラノベになっちゃうのかな?
>>971 マジレスすると、映画化されたり漫画化されるってことは、それなりに本が売れたという実績があってこそだと思う。
そう考えると、著作権を500万で譲渡するのは、はした金で著作権放棄するってことだぞ。
売れるってのは億単位の金が動くんだからな。
会社員の年収と比較して考えてみ。
>>977 はした金で譲渡と思うなら応募しなければいいだけのこと。
2作目以降、もっと面白いもっと売れる作品を書こうと思う人間を
出版社側も欲しているのでは?
979 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/20(水) 11:17:44
980 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/20(水) 22:32:58
最低枚数250枚くらいにしてくれんかのー。